JP2920798B2 - 硬貨判別装置 - Google Patents
硬貨判別装置Info
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- JP2920798B2 JP2920798B2 JP4591392A JP4591392A JP2920798B2 JP 2920798 B2 JP2920798 B2 JP 2920798B2 JP 4591392 A JP4591392 A JP 4591392A JP 4591392 A JP4591392 A JP 4591392A JP 2920798 B2 JP2920798 B2 JP 2920798B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は公衆電話機、自動販売機
などに用いられ、硬貨軌道に配置した送受信コイルによ
って硬貨の厚さあるいは材質を判定して硬貨の真偽、種
類などを判別する硬貨判別装置に関する。
などに用いられ、硬貨軌道に配置した送受信コイルによ
って硬貨の厚さあるいは材質を判定して硬貨の真偽、種
類などを判別する硬貨判別装置に関する。
【0002】
【従来の技術】公衆電話機、自動販売機などにおける従
来の磁界を利用した硬貨判別装置には、特願昭57ー1
73099(その基本構成を第20図に示す)のよう
に、硬貨検出器の信号と、標準検出器の信号との比較か
ら厚さあるいは材質を判別する方法がある。
来の磁界を利用した硬貨判別装置には、特願昭57ー1
73099(その基本構成を第20図に示す)のよう
に、硬貨検出器の信号と、標準検出器の信号との比較か
ら厚さあるいは材質を判別する方法がある。
【0003】即ち、この従来技術では、試験用硬貨C1
と標準試料用硬貨C2とを同一の駆動装置によって駆動
される送信コイル1と2によって発生された交番磁界中
に配置して、それぞれ検出器3、4で硬貨C1、C2に
よる磁界を検出し、試験用硬貨C1に関する検出器3の
出力信号を、標準試料用硬貨C2に関する検出器4の出
力信号と比較することによって、試験用硬貨C1の厚さ
あるいは材質を判別していた。
と標準試料用硬貨C2とを同一の駆動装置によって駆動
される送信コイル1と2によって発生された交番磁界中
に配置して、それぞれ検出器3、4で硬貨C1、C2に
よる磁界を検出し、試験用硬貨C1に関する検出器3の
出力信号を、標準試料用硬貨C2に関する検出器4の出
力信号と比較することによって、試験用硬貨C1の厚さ
あるいは材質を判別していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成の従来の硬貨判別装置では、試験用硬貨C1の
ための送信コイル1と検出器3の他に、標準試料用硬貨
C2のための送信コイル2と検出器4が必要なため、装
置が複雑となり、また、標準検出器4なしには外乱によ
る検出信号レベルのドリフトに対して不安定であるとい
う問題点があった。
うな構成の従来の硬貨判別装置では、試験用硬貨C1の
ための送信コイル1と検出器3の他に、標準試料用硬貨
C2のための送信コイル2と検出器4が必要なため、装
置が複雑となり、また、標準検出器4なしには外乱によ
る検出信号レベルのドリフトに対して不安定であるとい
う問題点があった。
【0005】本発明の目的は、このような問題点を解決
した高精度な硬貨判別装置を提供することである。
した高精度な硬貨判別装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の第1の発明の硬貨判別装置では、硬貨軌道
の近傍に配置され、硬貨軌道を移動する硬貨に交番磁界
を印加する送信コイルと、前記硬貨軌道の近傍で且つ前
記送信コイルの磁界を受ける位置に配置され、硬貨の厚
みあるいは材質に応じて変化する硬貨内の渦電流分布の
検出が可能となるように判別対象の硬貨より小径に形成
され、該渦電流分布を誘起電圧の変化として検出する受
信コイルと、前記受信コイルに誘起される信号を抽出す
る信号抽出手段と、前記信号抽出手段によって抽出され
た信号のピーク数を検出するピーク数検出手段と、前記
ピーク数から硬貨の厚さあるいは材質を判定する判定手
段とを備えている。
に、本発明の第1の発明の硬貨判別装置では、硬貨軌道
の近傍に配置され、硬貨軌道を移動する硬貨に交番磁界
を印加する送信コイルと、前記硬貨軌道の近傍で且つ前
記送信コイルの磁界を受ける位置に配置され、硬貨の厚
みあるいは材質に応じて変化する硬貨内の渦電流分布の
検出が可能となるように判別対象の硬貨より小径に形成
され、該渦電流分布を誘起電圧の変化として検出する受
信コイルと、前記受信コイルに誘起される信号を抽出す
る信号抽出手段と、前記信号抽出手段によって抽出され
た信号のピーク数を検出するピーク数検出手段と、前記
ピーク数から硬貨の厚さあるいは材質を判定する判定手
段とを備えている。
【0007】また第2の発明の硬貨選別装置では、硬貨
軌道の近傍に配置され、硬貨軌道を移動する硬貨に交番
磁界を印加する送信コイルと、前記硬貨軌道の近傍で且
つ前記送信コイルの磁界を受ける位置に配置され、硬貨
の厚みあるいは材質に応じて変化する硬貨内の渦電流分
布の検出が可能となるように判別対象の硬貨より小径に
形成され、該渦電流分布を誘起電圧の変化として検出す
る受信コイルと、前記受信コイルに誘起される信号を抽
出する信号抽出手段と、前記信号抽出手段によって抽出
された信号の2つのピークの幅を検出するピーク幅検出
手段と、前記ピーク幅から硬貨の厚さあるいは材質を判
定する判定手段とを備えている。
軌道の近傍に配置され、硬貨軌道を移動する硬貨に交番
磁界を印加する送信コイルと、前記硬貨軌道の近傍で且
つ前記送信コイルの磁界を受ける位置に配置され、硬貨
の厚みあるいは材質に応じて変化する硬貨内の渦電流分
布の検出が可能となるように判別対象の硬貨より小径に
形成され、該渦電流分布を誘起電圧の変化として検出す
る受信コイルと、前記受信コイルに誘起される信号を抽
出する信号抽出手段と、前記信号抽出手段によって抽出
された信号の2つのピークの幅を検出するピーク幅検出
手段と、前記ピーク幅から硬貨の厚さあるいは材質を判
定する判定手段とを備えている。
【0008】
【作用】第1の発明では、送信コイルから発生する交番
磁界によって、硬貨軌道を移動する硬貨に渦電流が生じ
る。この渦電流が作り出す磁界によって、硬貨が受信コ
イルを通過する際に受信コイルには誘起電圧の変化が生
じる。この渦電流は、硬貨の厚さが薄いほど、硬貨の導
電率が小さいほど硬貨の中心側に生じ、硬貨の厚さが厚
いほど、硬貨の導電率が大であるほど硬貨の外周側に生
じる。このため、検査すべき硬貨の厚さ、導電率の僅か
な違いによって、受信コイルの誘起電圧変化の出力波形
は、ピークが1つの単峰型となったり、ピークが2つの
双峰型となったりする。このため、受信コイルの出力波
形のピーク数を検出して、硬貨の厚さや材質を判定し
て、硬貨の真偽、種類を判別する。
磁界によって、硬貨軌道を移動する硬貨に渦電流が生じ
る。この渦電流が作り出す磁界によって、硬貨が受信コ
イルを通過する際に受信コイルには誘起電圧の変化が生
じる。この渦電流は、硬貨の厚さが薄いほど、硬貨の導
電率が小さいほど硬貨の中心側に生じ、硬貨の厚さが厚
いほど、硬貨の導電率が大であるほど硬貨の外周側に生
じる。このため、検査すべき硬貨の厚さ、導電率の僅か
な違いによって、受信コイルの誘起電圧変化の出力波形
は、ピークが1つの単峰型となったり、ピークが2つの
双峰型となったりする。このため、受信コイルの出力波
形のピーク数を検出して、硬貨の厚さや材質を判定し
て、硬貨の真偽、種類を判別する。
【0009】また第2の発明では、受信コイルの出力波
形が双峰型の場合でも、検査すべき硬貨の厚さ、導電率
の違いによって、2つのピーク間の距離が変化する。こ
のため、受信コイルの出力波形のピーク間の距離を検出
して、硬貨の厚さや材質を判定して、硬貨の真偽、種類
を判別する。
形が双峰型の場合でも、検査すべき硬貨の厚さ、導電率
の違いによって、2つのピーク間の距離が変化する。こ
のため、受信コイルの出力波形のピーク間の距離を検出
して、硬貨の厚さや材質を判定して、硬貨の真偽、種類
を判別する。
【0010】
【実施例】まず、本発明の硬貨判別装置による硬貨判別
の基本原理を説明する。
の基本原理を説明する。
【0011】図1に示すように硬貨Cは硬貨軌道10を
自重によって転動落下しつつ移動する。硬貨軌道10の
近傍には、送信コイル11及び受信コイル12が例えば
図1に示すような配置で設けられている。送信コイル1
1に交流信号を印加すると、交番磁界が送信コイル11
から発生する。この交番磁界中を硬貨Cが通るとき、図
2に示すように硬貨Cの中に渦電流が円周方向に流れ、
この渦電流による交番磁界が発生する。
自重によって転動落下しつつ移動する。硬貨軌道10の
近傍には、送信コイル11及び受信コイル12が例えば
図1に示すような配置で設けられている。送信コイル1
1に交流信号を印加すると、交番磁界が送信コイル11
から発生する。この交番磁界中を硬貨Cが通るとき、図
2に示すように硬貨Cの中に渦電流が円周方向に流れ、
この渦電流による交番磁界が発生する。
【0012】送信コイル11近傍に配置された受信コイ
ル12には、送信コイル11による交番磁界とこの渦電
流による交番磁界が鎖交し、これらの2つの交番磁界に
よる起電力が発生する。受信コイル12に誘起される起
電力のうち渦電流による起電力を選択的に取り出すと、
渦電流による起電力は硬貨Cの移動によって変化するか
ら、後述するように1つあるいは2つのピークを持つ電
圧波形が検出される。発明者らは、この電圧波形を有限
要素法を用いた数値計算により定量的に求めた。
ル12には、送信コイル11による交番磁界とこの渦電
流による交番磁界が鎖交し、これらの2つの交番磁界に
よる起電力が発生する。受信コイル12に誘起される起
電力のうち渦電流による起電力を選択的に取り出すと、
渦電流による起電力は硬貨Cの移動によって変化するか
ら、後述するように1つあるいは2つのピークを持つ電
圧波形が検出される。発明者らは、この電圧波形を有限
要素法を用いた数値計算により定量的に求めた。
【0013】図3〜5は有限要素法を用いた数値計算の
例を示す図である。図3〜5において、(a)は送信コ
イル11と硬貨Cの位置関係を、(b)はその位置にお
いて硬貨Cに流れる渦電流の分布を示している。
例を示す図である。図3〜5において、(a)は送信コ
イル11と硬貨Cの位置関係を、(b)はその位置にお
いて硬貨Cに流れる渦電流の分布を示している。
【0014】図3の(b)は送信コイル11と被検出硬
貨Cの中心間の距離が50mmの時の硬貨C内に流れる
渦電流を示している。渦電流は時計方向に回転してお
り、さらに送信コイル近傍で強く流れている様子がみて
とれる。図4の(b)は送信コイル11と被検出硬貨C
の中心間の距離が25mmの時の渦電流の流れを示して
いる。硬貨C内には2つの渦電流の流れがあることが分
かる。図5の(b)は送信コイル11と被検出硬貨Cの
中心が一致したときの渦電流の流れを示している。渦電
流の流れは図3の場合とは逆に反時計方向に回ってい
る。このような数値計算を中心間距離を微小に変化させ
て行うことにより渦電流の分布と、渦電流により生じる
磁界分布と、磁界が誘起する起電力波形を系統的に把握
した。さらにこの方法を、硬貨の導電率、厚さを変化さ
せて行なうことによって、(イ)導電率が小さいあるい
は厚さが薄い時は、交流磁界による渦電流が硬貨の中心
付近を流れ、(ロ)導電率が大きいあるいは厚さが厚い
ときは、交流磁界による渦電流が硬貨の外周付近を流れ
ることを数値計算により定量的に把握した。
貨Cの中心間の距離が50mmの時の硬貨C内に流れる
渦電流を示している。渦電流は時計方向に回転してお
り、さらに送信コイル近傍で強く流れている様子がみて
とれる。図4の(b)は送信コイル11と被検出硬貨C
の中心間の距離が25mmの時の渦電流の流れを示して
いる。硬貨C内には2つの渦電流の流れがあることが分
かる。図5の(b)は送信コイル11と被検出硬貨Cの
中心が一致したときの渦電流の流れを示している。渦電
流の流れは図3の場合とは逆に反時計方向に回ってい
る。このような数値計算を中心間距離を微小に変化させ
て行うことにより渦電流の分布と、渦電流により生じる
磁界分布と、磁界が誘起する起電力波形を系統的に把握
した。さらにこの方法を、硬貨の導電率、厚さを変化さ
せて行なうことによって、(イ)導電率が小さいあるい
は厚さが薄い時は、交流磁界による渦電流が硬貨の中心
付近を流れ、(ロ)導電率が大きいあるいは厚さが厚い
ときは、交流磁界による渦電流が硬貨の外周付近を流れ
ることを数値計算により定量的に把握した。
【0015】このような数値計算より求めた、解析結果
を以下に示す。
を以下に示す。
【0016】図6、図7は、図8に示すように受信コイ
ル12の中心が硬貨軌道10から12.5mmにあり、
直径16.0mmの硬貨Cが硬貨軌道10を移動した場
合の磁束密度分布である。図6、図7において、横軸は
硬貨Cと受信コイル12の中心間の距離を表し、縦軸は
受信コイル12で受ける磁束密度を表している。従っ
て、横軸は、受信コイル12の中心を0にしてあるの
で、硬貨Cが受信コイル12の中心を通過して右方へ移
動した場合を表わしている。
ル12の中心が硬貨軌道10から12.5mmにあり、
直径16.0mmの硬貨Cが硬貨軌道10を移動した場
合の磁束密度分布である。図6、図7において、横軸は
硬貨Cと受信コイル12の中心間の距離を表し、縦軸は
受信コイル12で受ける磁束密度を表している。従っ
て、横軸は、受信コイル12の中心を0にしてあるの
で、硬貨Cが受信コイル12の中心を通過して右方へ移
動した場合を表わしている。
【0017】図6には、硬貨の直径、厚さが同じ(直径
16.0mm、厚さ2.0mm)で、導電率のみを変え
たときの波形が示してある。この波形の横軸の0付近の
傾きから、硬貨の右半分と左半分を合わせて考えた場
合、0付近の波形の傾きから、導電率が1.64×10
7 [S/m]と2.5×107 [S/m]の時は単峰に
なり、3.82×107 [S/m]と5.92×107
[S/m]の時は双峰になることがわかる。単峰の時、
導電率は3.82×107 [S/m]より小さい。双峰
の時、導電率は2.5×107 [S/m]より大きい。
16.0mm、厚さ2.0mm)で、導電率のみを変え
たときの波形が示してある。この波形の横軸の0付近の
傾きから、硬貨の右半分と左半分を合わせて考えた場
合、0付近の波形の傾きから、導電率が1.64×10
7 [S/m]と2.5×107 [S/m]の時は単峰に
なり、3.82×107 [S/m]と5.92×107
[S/m]の時は双峰になることがわかる。単峰の時、
導電率は3.82×107 [S/m]より小さい。双峰
の時、導電率は2.5×107 [S/m]より大きい。
【0018】図7には、直径、導電率が同じ(直径1
6.0mm、導電率2.5×107 S/m)で、厚さの
みを変えたときの波形が示してある。硬貨の右半分と左
半分を合わせて考えた場合、0付近の波形の傾きから、
厚さが1.2[mm]、2.0[mm]、2.8[m
m]の時は単峰になり、4.0[mm]の時は双峰にな
ることがわかる。単峰の時、厚さは4.0[mm]より
厚い。双峰の時、厚さは2.8[mm]より厚い。
6.0mm、導電率2.5×107 S/m)で、厚さの
みを変えたときの波形が示してある。硬貨の右半分と左
半分を合わせて考えた場合、0付近の波形の傾きから、
厚さが1.2[mm]、2.0[mm]、2.8[m
m]の時は単峰になり、4.0[mm]の時は双峰にな
ることがわかる。単峰の時、厚さは4.0[mm]より
厚い。双峰の時、厚さは2.8[mm]より厚い。
【0019】このように単峰になったり、双峰になった
りするのは、前記した(イ)導電率が小さいあるいは厚
さが薄い時は、交流磁界による渦電流が硬貨の中心付近
を流れ、(ロ)導電率が大きいあるいは厚さが厚いとき
は、交流磁界による渦電流が硬貨の外周付近を流れると
いう原理から、硬貨Cが図8のように受信コイル12を
通る際の硬貨C内の渦電流の位置が硬貨Cの厚さや導電
率によって変化するためであると考えられる。
りするのは、前記した(イ)導電率が小さいあるいは厚
さが薄い時は、交流磁界による渦電流が硬貨の中心付近
を流れ、(ロ)導電率が大きいあるいは厚さが厚いとき
は、交流磁界による渦電流が硬貨の外周付近を流れると
いう原理から、硬貨Cが図8のように受信コイル12を
通る際の硬貨C内の渦電流の位置が硬貨Cの厚さや導電
率によって変化するためであると考えられる。
【0020】従って、図6、図7の結果から受信コイル
12の渦電流による出力波形が単峰か双峰かによって、
このように導電率または厚さが、ある一定のしきい値よ
り大きいか小さいかを安定して高精度に検出することが
できる。従って、近接した厚さの差異を検出して真性硬
貨の額面を判定したり、入手容易で真性硬貨の導電率に
近接した特定金属の偽造硬貨のみを重点的に棄却する、
などの用途に非常に有効である。
12の渦電流による出力波形が単峰か双峰かによって、
このように導電率または厚さが、ある一定のしきい値よ
り大きいか小さいかを安定して高精度に検出することが
できる。従って、近接した厚さの差異を検出して真性硬
貨の額面を判定したり、入手容易で真性硬貨の導電率に
近接した特定金属の偽造硬貨のみを重点的に棄却する、
などの用途に非常に有効である。
【0021】図9、図10は、図11に示すように受信
コイル12の中心が硬貨軌道から15.0mmの所にあ
り、直径30.0mmの硬貨Cが硬貨軌道10を移動し
た場合の磁束密度分布である。図9、図10において横
軸は硬貨Cと受信コイル12の中心間の距離を表し、縦
軸は受信コイル12で受ける磁束密度を表している。従
って、横軸は、受信コイル12の中心を0にしてあるの
で、硬貨Cが受信コイル12の中心を通過して右方へ移
動した場合を示している。
コイル12の中心が硬貨軌道から15.0mmの所にあ
り、直径30.0mmの硬貨Cが硬貨軌道10を移動し
た場合の磁束密度分布である。図9、図10において横
軸は硬貨Cと受信コイル12の中心間の距離を表し、縦
軸は受信コイル12で受ける磁束密度を表している。従
って、横軸は、受信コイル12の中心を0にしてあるの
で、硬貨Cが受信コイル12の中心を通過して右方へ移
動した場合を示している。
【0022】図9には直径、厚さが同じ(直径30.0
mm、厚さ1.8mm)で、導電率のみを変えたときの
波形が示してある。硬貨の右半分と左半分を考えた場
合、導電率によらず検出波形は双峰になり、そのピーク
間の距離は導電率に依存して変化していることがわか
る。導電率は、ピーク間隔が23.6mmのとき1.6
4×107 [S/m]、ピーク間隔が24.6mmのと
き2.50×107 [S/m]、ピーク間隔が24.8
mmのとき2.82×107 [S/m]、ピーク間隔が
25.6mmのとき5.92×107 [S/m]とな
る。
mm、厚さ1.8mm)で、導電率のみを変えたときの
波形が示してある。硬貨の右半分と左半分を考えた場
合、導電率によらず検出波形は双峰になり、そのピーク
間の距離は導電率に依存して変化していることがわか
る。導電率は、ピーク間隔が23.6mmのとき1.6
4×107 [S/m]、ピーク間隔が24.6mmのと
き2.50×107 [S/m]、ピーク間隔が24.8
mmのとき2.82×107 [S/m]、ピーク間隔が
25.6mmのとき5.92×107 [S/m]とな
る。
【0023】図10には、直径、導電率が同じ(直径3
0.0mm、導電率2.5×107S/m)で、厚さの
みを変えたときの波形が示してある。硬貨の右半分と左
半分を考えた場合、厚さによらず検出波形は双峰にな
り、そのピーク間の距離は厚さに依存して変化している
ことがわかる。厚さは、ピーク間隔が23.0mmのと
き1.2mm、ピーク間隔が23.8mmのとき1.6
mm、ピーク間隔が24.2mmのとき2.0mm、ピ
ーク間隔が24.4mmのとき2.6mmとなる。
0.0mm、導電率2.5×107S/m)で、厚さの
みを変えたときの波形が示してある。硬貨の右半分と左
半分を考えた場合、厚さによらず検出波形は双峰にな
り、そのピーク間の距離は厚さに依存して変化している
ことがわかる。厚さは、ピーク間隔が23.0mmのと
き1.2mm、ピーク間隔が23.8mmのとき1.6
mm、ピーク間隔が24.2mmのとき2.0mm、ピ
ーク間隔が24.4mmのとき2.6mmとなる。
【0024】このように双峰波形のピーク間隔が変化す
るのは、前記した(イ)導電率が小さいあるいは厚さが
薄い時は、交流磁界による渦電流が硬貨の中心付近を流
れ、(ロ)導電率が大きいあるいは厚さが厚いときは、
交流磁界による渦電流が硬貨の外周付近を流れるという
原理から、硬貨Cが図11のように受信コイル12を通
る際の硬貨C内の渦電流の位置が硬貨Cの厚さや導電率
によって変化するためであると考えられる。
るのは、前記した(イ)導電率が小さいあるいは厚さが
薄い時は、交流磁界による渦電流が硬貨の中心付近を流
れ、(ロ)導電率が大きいあるいは厚さが厚いときは、
交流磁界による渦電流が硬貨の外周付近を流れるという
原理から、硬貨Cが図11のように受信コイル12を通
る際の硬貨C内の渦電流の位置が硬貨Cの厚さや導電率
によって変化するためであると考えられる。
【0025】従って双峰波形のピーク間隔から、硬貨の
厚さあるいは導電率を定量的に判別することができる。
厚さあるいは導電率を定量的に判別することができる。
【0026】前記した硬貨判別の原理に基づいた本発明
の硬貨判別装置の実施例を以下に説明する。
の硬貨判別装置の実施例を以下に説明する。
【0027】硬貨軌道10は、図12〜14に示すよう
に、鉛直面に関して傾斜して設けられた基板13と、こ
の基板13と一定間隔をおいた平行なカバー板14と、
カバー板14に取り付けられた水平線に関して傾斜した
レール15とによって構成されている。硬貨軌道10へ
落下した硬貨Cは、レール15に周端面C’が接触し、
基板13に腹面C”が接触した状態で、傾斜したレール
15に沿って転動落下していく。
に、鉛直面に関して傾斜して設けられた基板13と、こ
の基板13と一定間隔をおいた平行なカバー板14と、
カバー板14に取り付けられた水平線に関して傾斜した
レール15とによって構成されている。硬貨軌道10へ
落下した硬貨Cは、レール15に周端面C’が接触し、
基板13に腹面C”が接触した状態で、傾斜したレール
15に沿って転動落下していく。
【0028】基板13には、基板13とほぼ平行な平面
内に送信コイル11が設けられ、この送信コイル11の
内側に送信コイル11より小形の受信コイル12が設け
られている。
内に送信コイル11が設けられ、この送信コイル11の
内側に送信コイル11より小形の受信コイル12が設け
られている。
【0029】図14に示すように、送信コイル11はボ
ビンに巻かれていて、このボビンは、有底円筒状の大型
のコア18の内側に嵌め込まれている。受信コイル12
はボビンに巻かれていて、このボビンは小径のコア19
の環状溝19aに嵌め込まれている。そして、大径のコ
ア18が基板13の丸穴13aに嵌め込まれて、基板1
3の表面と同一平面になるように固定されている。20
はリング状のスペーサまたは大径のコア18の一部であ
る。
ビンに巻かれていて、このボビンは、有底円筒状の大型
のコア18の内側に嵌め込まれている。受信コイル12
はボビンに巻かれていて、このボビンは小径のコア19
の環状溝19aに嵌め込まれている。そして、大径のコ
ア18が基板13の丸穴13aに嵌め込まれて、基板1
3の表面と同一平面になるように固定されている。20
はリング状のスペーサまたは大径のコア18の一部であ
る。
【0030】図13に示すように受信コイル12の大き
さ(内径)は硬貨Cの直径よりかなり小さいことが必要
で、硬貨の直径の0.25倍以下が望ましい。
さ(内径)は硬貨Cの直径よりかなり小さいことが必要
で、硬貨の直径の0.25倍以下が望ましい。
【0031】送信コイル11は受信コイル12よりかな
り大きいことが必要で、その大きさ(内径)は硬貨Cの
直径の0.5倍以上が望ましい。
り大きいことが必要で、その大きさ(内径)は硬貨Cの
直径の0.5倍以上が望ましい。
【0032】図15は硬貨判別装置の電気回路の実施例
のブロック図を示している。
のブロック図を示している。
【0033】図15において送信コイル11にはコンデ
ンサ21が接続され共振回路となり、受信コイル12に
はコンデンサ22が接続されて共振回路となっている。
送信コイル11に抵抗23と直列接続した発振器24の
比較的低い周波数出力(図16の(イ))を加えて交番
磁界を発生させる。この交番磁界によって、受信コイル
12には起電力が生じる。また、硬貨Cがこの受信コイ
ル12を通過する際には、硬貨Cに交番磁界によって渦
電流が生じ、この渦電流による磁界によっても、受信コ
イル12に起電力が生じる。このため、受信コイル12
には電気信号が生じ、バッファアンプ25で増幅した信
号(図16の(ロ))をサンプルホールド回路26に送
る。
ンサ21が接続され共振回路となり、受信コイル12に
はコンデンサ22が接続されて共振回路となっている。
送信コイル11に抵抗23と直列接続した発振器24の
比較的低い周波数出力(図16の(イ))を加えて交番
磁界を発生させる。この交番磁界によって、受信コイル
12には起電力が生じる。また、硬貨Cがこの受信コイ
ル12を通過する際には、硬貨Cに交番磁界によって渦
電流が生じ、この渦電流による磁界によっても、受信コ
イル12に起電力が生じる。このため、受信コイル12
には電気信号が生じ、バッファアンプ25で増幅した信
号(図16の(ロ))をサンプルホールド回路26に送
る。
【0034】サンプルホールド回路26は、サンプルパ
ルス発生回路27から作られる送信コイル11の駆動信
号から位相が例えば90°だけ遅れたサンプルパルス
(図16の(ハ))によって駆動され、バッファアンプ
25からの信号を図16の(ニ)に示すようにサンプリ
ングして電圧レベルに変換して直流化する。
ルス発生回路27から作られる送信コイル11の駆動信
号から位相が例えば90°だけ遅れたサンプルパルス
(図16の(ハ))によって駆動され、バッファアンプ
25からの信号を図16の(ニ)に示すようにサンプリ
ングして電圧レベルに変換して直流化する。
【0035】硬貨がない時に受信コイル12に発生する
起電力と、硬貨内の渦電流の磁界によって受信コイル1
2に発生する起電力との間に90°の位相差があるた
め、このように送信コイル11の駆動信号から90°位
相差があるサンプリングパルスでサンプリングすると、
硬貨内渦電流の磁界による受信コイル17の起電力が最
もよく取り出される。
起電力と、硬貨内の渦電流の磁界によって受信コイル1
2に発生する起電力との間に90°の位相差があるた
め、このように送信コイル11の駆動信号から90°位
相差があるサンプリングパルスでサンプリングすると、
硬貨内渦電流の磁界による受信コイル17の起電力が最
もよく取り出される。
【0036】サンプルホールド回路26の出力は、A/
D変換器28でA/D変換され、CPU30の波形観測
部31に送られる。
D変換器28でA/D変換され、CPU30の波形観測
部31に送られる。
【0037】硬貨Cに対して受信コイル12が図8に示
すように配置されている場合、図6、図7に示したよう
に、判別すべき硬貨Cの導電率及び厚さの違いによっ
て、受信コイル12の磁界による出力波形は、図17の
(a)のように単峰となったり、図17の(b)のよう
に双峰となったりする(図17の(a)は図16の
(ニ)の波形の時間軸を短縮して描いたものであ
る。)。
すように配置されている場合、図6、図7に示したよう
に、判別すべき硬貨Cの導電率及び厚さの違いによっ
て、受信コイル12の磁界による出力波形は、図17の
(a)のように単峰となったり、図17の(b)のよう
に双峰となったりする(図17の(a)は図16の
(ニ)の波形の時間軸を短縮して描いたものであ
る。)。
【0038】CPU30の波形観測部31では、A/D
変換器28の出力から信号のピークを検出してそのピー
ク数をカウントし、その結果を判定部32に送る。判定
部32では、このピーク数と、記憶回路33に予め記憶
させておいた硬貨判定用データ(ピーク数)とが比較さ
れて、真の硬貨か否か、あるいは硬貨の種類が判定さ
れ、この判定信号に基づいて硬貨振分け装置34によっ
て硬貨が収納方向、排出方向などに振り分けられる。
変換器28の出力から信号のピークを検出してそのピー
ク数をカウントし、その結果を判定部32に送る。判定
部32では、このピーク数と、記憶回路33に予め記憶
させておいた硬貨判定用データ(ピーク数)とが比較さ
れて、真の硬貨か否か、あるいは硬貨の種類が判定さ
れ、この判定信号に基づいて硬貨振分け装置34によっ
て硬貨が収納方向、排出方向などに振り分けられる。
【0039】また、前記したように、硬貨Cに対して受
信コイル12が図11に示すように配置されている場
合、図9、図10に示したように硬貨Cの通過によって
硬貨の渦電流による受信出力信号が常に双峰型となる
が、硬貨の導電率及び厚さによってこの双峰型出力信号
のピーク間距離が変化する。
信コイル12が図11に示すように配置されている場
合、図9、図10に示したように硬貨Cの通過によって
硬貨の渦電流による受信出力信号が常に双峰型となる
が、硬貨の導電率及び厚さによってこの双峰型出力信号
のピーク間距離が変化する。
【0040】図18はこのピーク間距離によって硬貨の
真偽、種類を判別する本発明の実施例を示している。
真偽、種類を判別する本発明の実施例を示している。
【0041】図18において、送信コイル11に発振器
24の比較的低い周波数出力を加えて交番磁界を発生さ
せ、図15の実施例と同様に受信コイル12の出力信号
をバッファアンプ25で増幅し、サンプルホールド回路
26でサンプリングパルス発生回路27の送信コイルの
駆動信号から90°遅れたサンプリングパルスでサンプ
リングして硬貨の渦電流の磁界による出力を取り出して
電圧レベル信号に変換する。
24の比較的低い周波数出力を加えて交番磁界を発生さ
せ、図15の実施例と同様に受信コイル12の出力信号
をバッファアンプ25で増幅し、サンプルホールド回路
26でサンプリングパルス発生回路27の送信コイルの
駆動信号から90°遅れたサンプリングパルスでサンプ
リングして硬貨の渦電流の磁界による出力を取り出して
電圧レベル信号に変換する。
【0042】硬貨Cは送信コイル11、受信コイル12
を通過するとき、送信コイル11による交番磁界によっ
て硬貨C内に渦電流が流れるが、この渦電流の流れる位
置は前記したように導電率、厚さに依存して変化(導電
率が高く、厚さが厚いほど、外側に集中する。)する。
このため、硬貨Cと受信コイル12とが図11のような
大きさの関係にあると、硬貨Cの前側が受信コイル12
を通過していくタイミングt1 と、硬貨Cの後側が受信
コイル12を通過していくタイミングt2 においてピー
クが2つある図19の(ニ)に示す双峰型の信号が出力
される。渦電流の流れる位置は硬貨Cの導電率、厚さに
依存するから、この2つのピークのタイミングt1 とt
2 間の時間は、硬貨の導電率あるいは厚さに依存してい
る。
を通過するとき、送信コイル11による交番磁界によっ
て硬貨C内に渦電流が流れるが、この渦電流の流れる位
置は前記したように導電率、厚さに依存して変化(導電
率が高く、厚さが厚いほど、外側に集中する。)する。
このため、硬貨Cと受信コイル12とが図11のような
大きさの関係にあると、硬貨Cの前側が受信コイル12
を通過していくタイミングt1 と、硬貨Cの後側が受信
コイル12を通過していくタイミングt2 においてピー
クが2つある図19の(ニ)に示す双峰型の信号が出力
される。渦電流の流れる位置は硬貨Cの導電率、厚さに
依存するから、この2つのピークのタイミングt1 とt
2 間の時間は、硬貨の導電率あるいは厚さに依存してい
る。
【0043】このサンプルホールド回路26の出力信号
を微分回路40に入力して、この信号の傾きが正から負
に変わるタイミングt1 、t2 に出力(図19の
(ホ)、(ヘ))を取り出す。
を微分回路40に入力して、この信号の傾きが正から負
に変わるタイミングt1 、t2 に出力(図19の
(ホ)、(ヘ))を取り出す。
【0044】クロック回路あるいは時定数回路等を用い
た時間測定回路41で、2つのピーク間の時間差(t2
−t1 )を測定する。
た時間測定回路41で、2つのピーク間の時間差(t2
−t1 )を測定する。
【0045】一方、送信コイル11の両端の電圧をバッ
ファアンプ42で増幅し、この信号をサンプルホールド
回路43に送る。サンプルホールド回路43は送信コイ
ル11の信号から位相遅れ0°のサンプリングパルスに
よって駆動され、バッファアンプ42からの信号をサン
プリングする。
ファアンプ42で増幅し、この信号をサンプルホールド
回路43に送る。サンプルホールド回路43は送信コイ
ル11の信号から位相遅れ0°のサンプリングパルスに
よって駆動され、バッファアンプ42からの信号をサン
プリングする。
【0046】硬貨Cが送信コイル11の前を通過すると
き、送信コイル11の出力は硬貨Cによるインピーダン
スの変化によって低下するため、サンプルホールド回路
の出力は図19の(ト)のように変化する。この信号を
レベル検出回路に入力して、この信号が基準レベルVを
下回るタイミングt3 (図19の(チ))を取り出し、
時間差測定回路45でt1 との時間差(t1 −t3 )を
測定する。この時間差(t1 −t3 )の逆数1/(t1
−t3 )は硬貨の通過速度に比例する(なお、t1 の代
わりにt2 を用いてもよい。
き、送信コイル11の出力は硬貨Cによるインピーダン
スの変化によって低下するため、サンプルホールド回路
の出力は図19の(ト)のように変化する。この信号を
レベル検出回路に入力して、この信号が基準レベルVを
下回るタイミングt3 (図19の(チ))を取り出し、
時間差測定回路45でt1 との時間差(t1 −t3 )を
測定する。この時間差(t1 −t3 )の逆数1/(t1
−t3 )は硬貨の通過速度に比例する(なお、t1 の代
わりにt2 を用いてもよい。
【0047】この時間差(t1 −t3 )で時間差(t2
−t1 )を除算回路46で除算すると、この値(t2 −
t1 )/(t1 −t3 )は硬貨の導電率あるいは厚さの
データとなる。この値を演算回路47で、予め解析また
は実験によって求めておいた厚さを求める関数g(x)
や、材質を求める関数f(x)に代入すれば、次式によ
り硬貨の厚さdや材質σが定量的にもとまる。
−t1 )を除算回路46で除算すると、この値(t2 −
t1 )/(t1 −t3 )は硬貨の導電率あるいは厚さの
データとなる。この値を演算回路47で、予め解析また
は実験によって求めておいた厚さを求める関数g(x)
や、材質を求める関数f(x)に代入すれば、次式によ
り硬貨の厚さdや材質σが定量的にもとまる。
【0048】 d=f{(t2 −t1 )/(t1 −t3 )} σ=g{(t2 −t1 )/(t1 −t3 )}
【0049】この結果を、判定回路48で予め記憶回路
49に記憶させている数種の硬貨の固有の数値範囲と比
較して、いずれかの硬貨の範囲内であれば、その特定さ
れた硬貨であると判断し、その硬貨の範囲内でもなけれ
ば、疑似硬貨であると判定する。この判定信号は、硬貨
が来たことを表すレベル検出回路44の出力時にリセッ
トされ、硬貨が過ぎ去ることを表す微分回路40のタイ
ミングt2 でラッチされる。この判定信号に基づいて硬
貨振り分け装置33によって硬貨は収納方向、排出方向
などに振り分けられる。
49に記憶させている数種の硬貨の固有の数値範囲と比
較して、いずれかの硬貨の範囲内であれば、その特定さ
れた硬貨であると判断し、その硬貨の範囲内でもなけれ
ば、疑似硬貨であると判定する。この判定信号は、硬貨
が来たことを表すレベル検出回路44の出力時にリセッ
トされ、硬貨が過ぎ去ることを表す微分回路40のタイ
ミングt2 でラッチされる。この判定信号に基づいて硬
貨振り分け装置33によって硬貨は収納方向、排出方向
などに振り分けられる。
【0050】なお図18の実施例では、送信コイル11
の信号のレベル変化のタイミングt3 と受信コイル17
の出力からの第1のピーク値のタイミングt1 とによっ
て硬貨の通過速度を検出しているが、この硬貨の通過速
度検出の方法は他にも種々可能であり、例えば硬貨移動
方向に沿って2ケ所に硬貨検出器(例えば光電検出器あ
るいは検出コイル)を設けて、この2ケ所での検出時の
時間差によって硬貨の通過速度を検出してもよい。
の信号のレベル変化のタイミングt3 と受信コイル17
の出力からの第1のピーク値のタイミングt1 とによっ
て硬貨の通過速度を検出しているが、この硬貨の通過速
度検出の方法は他にも種々可能であり、例えば硬貨移動
方向に沿って2ケ所に硬貨検出器(例えば光電検出器あ
るいは検出コイル)を設けて、この2ケ所での検出時の
時間差によって硬貨の通過速度を検出してもよい。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように本発明の硬貨判別装
置では、硬貨の厚さ、導電率によって硬貨に生じる渦電
流の位置が変化し、このため、硬貨の厚さ、導電率の僅
かな相違で受信出力波形が単峰型となったり、双峰型と
なることを利用して、あるいは、双峰型の場合でも、硬
貨の厚さ、導電率によってピーク間距離が変化すること
を利用して、硬貨の真偽あるいは種類を判別するように
している。このため、 (イ)図20に示した従来装置のように標準試料用硬貨
のための送信コイル及び検出器を別個に設ける必要がな
いので、構造が簡単となる。 (ロ)硬貨の厚さ、導電率の極めて僅かな相違で受信出
力波形が単峰型あるいは双峰型に変化するので、硬貨の
極めて僅かな厚さ、導電率の違いを判別することがで
き、極めて高精度の硬貨判別ができる。 (ハ)検出波形が単峰型、双峰型になるという違いを利
用し、検出波形のピーク数を検出して硬貨判別をしてい
るので、硬貨の移動速度の違いによる誤差が生じない。
また、双峰型のピーク間距離を硬貨の移動速度で割出し
ているので、硬貨の移動速度の違いによる誤差が生じな
い。 (ニ)ピーク数から、あるいは双峰型のピーク間距離か
ら判別しているので、温度変化などドリフトによるレベ
ル変動の影響を受けない。などの効果を有する。
置では、硬貨の厚さ、導電率によって硬貨に生じる渦電
流の位置が変化し、このため、硬貨の厚さ、導電率の僅
かな相違で受信出力波形が単峰型となったり、双峰型と
なることを利用して、あるいは、双峰型の場合でも、硬
貨の厚さ、導電率によってピーク間距離が変化すること
を利用して、硬貨の真偽あるいは種類を判別するように
している。このため、 (イ)図20に示した従来装置のように標準試料用硬貨
のための送信コイル及び検出器を別個に設ける必要がな
いので、構造が簡単となる。 (ロ)硬貨の厚さ、導電率の極めて僅かな相違で受信出
力波形が単峰型あるいは双峰型に変化するので、硬貨の
極めて僅かな厚さ、導電率の違いを判別することがで
き、極めて高精度の硬貨判別ができる。 (ハ)検出波形が単峰型、双峰型になるという違いを利
用し、検出波形のピーク数を検出して硬貨判別をしてい
るので、硬貨の移動速度の違いによる誤差が生じない。
また、双峰型のピーク間距離を硬貨の移動速度で割出し
ているので、硬貨の移動速度の違いによる誤差が生じな
い。 (ニ)ピーク数から、あるいは双峰型のピーク間距離か
ら判別しているので、温度変化などドリフトによるレベ
ル変動の影響を受けない。などの効果を有する。
【図1】本発明の原理説明のための硬貨と送受信コイル
の関係を示す説明図である。
の関係を示す説明図である。
【図2】硬貨に生じる渦電流と渦電流による磁界を示す
図である。
図である。
【図3】硬貨と送信コイルとの位置関係と有限要素法に
よる解析硬貨に生じる渦電流を示す図である。
よる解析硬貨に生じる渦電流を示す図である。
【図4】硬貨と送信コイルとの位置関係と有限要素法に
よる解析硬貨に生じる渦電流を示す図である。
よる解析硬貨に生じる渦電流を示す図である。
【図5】硬貨と送信コイルとの位置関係と有限要素法に
よる解析硬貨に生じる渦電流を示す図である。
よる解析硬貨に生じる渦電流を示す図である。
【図6】図8に示すように受信コイルを硬貨軌道から1
2.5mmのところに固定し、硬貨の直径が16mmの
場合に、硬貨の導電率を変えたときの受信コイルの出力
波形を示す図である。
2.5mmのところに固定し、硬貨の直径が16mmの
場合に、硬貨の導電率を変えたときの受信コイルの出力
波形を示す図である。
【図7】図8に示すように受信コイルを硬貨軌道から1
2.5mmのところに固定し、硬貨の直径が16mmの
場合に、硬貨の厚さを変えたときの受信コイルの出力波
形を示す図である。
2.5mmのところに固定し、硬貨の直径が16mmの
場合に、硬貨の厚さを変えたときの受信コイルの出力波
形を示す図である。
【図8】硬貨寸法と、受信コイルとの位置関係を示す図
である。
である。
【図9】図11に示すように受信コイルを硬貨軌道から
15.0mmのところに固定し、硬貨の直径が30mm
の場合に、硬貨の導電率を変えたときの受信コイルの出
力波形を示す図である。
15.0mmのところに固定し、硬貨の直径が30mm
の場合に、硬貨の導電率を変えたときの受信コイルの出
力波形を示す図である。
【図10】図11に示すように受信コイルを硬貨軌道か
ら15.0mmのところに固定し、硬貨の直径が30m
mの場合に、硬貨の厚さを変えたときの受信コイルの出
力波形を示す図である。
ら15.0mmのところに固定し、硬貨の直径が30m
mの場合に、硬貨の厚さを変えたときの受信コイルの出
力波形を示す図である。
【図11】硬貨寸法と、受信コイルとの位置関係を示す
図である。
図である。
【図12】本発明の一実施例の硬貨軌道の概略断面の構
成を示す図である。
成を示す図である。
【図13】図12におけるA−A矢視図である。
【図14】送受信コイルの断面図である。
【図15】本発明の一実施例のブロック図である。
【図16】図15のブロック図の各部の出力波形を示す
図である。
図である。
【図17】図15のサンプルホールド回路の出力波形を
示す図である。
示す図である。
【図18】本発明の他の実施例のブロック図である。
【図19】図18のブロック図の各部の出力波形を示す
図である。
図である。
【図20】従来の硬貨判別装置の要部の構成図である。
11 送信コイル 12 受信コイル 26 サンプルホールド回路 27 サンプリングパルス発生回路 31 波形観測部 32 判定部 33 記憶回路 41 時間測定回路 45 時間測定回路 46 除算回路 47 演算回路 48 判定回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 児玉 典之 東京都港区南麻布五丁目10番27号 アン リツ株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−150093(JP,A) 特開 昭61−110284(JP,A) 特開 昭62−89181(JP,A) 特開 平6−215222(JP,A) 特公 昭47−30878(JP,B2) 国際公開93/7589(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G07D 5/00 - 5/10
Claims (2)
- 【請求項1】硬貨軌道の近傍に配置され、硬貨軌道を移
動する硬貨に交番磁界を印加する送信コイルと、 前記硬貨軌道の近傍で且つ前記送信コイルの磁界を受け
る位置に配置され、硬貨の厚みあるいは材質に応じて変
化する硬貨内の渦電流分布の検出が可能となるように判
別対象の硬貨より小径に形成され、該渦電流分布を誘起
電圧の変化として検出する受信コイルと、前記受信コイルに誘起される信号を抽出する信号抽出手
段と、 前記信号抽出手段によって抽出された信号の ピーク数を
検出するピーク数検出手段と、 前記ピーク数から硬貨の厚さあるいは材質を判定する判
定手段とを具備する硬貨判別装置。 - 【請求項2】硬貨軌道の近傍に配置され、硬貨軌道を移
動する硬貨に交番磁界を印加する送信コイルと、 前記硬貨軌道の近傍で且つ前記送信コイルの磁界を受け
る位置に配置され、硬貨の厚みあるいは材質に応じて変
化する硬貨内の渦電流分布の検出が可能となるように判
別対象の硬貨より小径に形成され、該渦電流分布を誘起
電圧の変化として検出する受信コイルと、前記受信コイルに誘起される信号を抽出する信号抽出手
段と、 前記信号抽出手段によって抽出された信号の 2つのピー
クの幅を検出するピーク輻検出手段と、 前記ピーク幅から硬貨の厚さあるいは材質を判定する判
定手段とを具備する硬貨判別装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4591392A JP2920798B2 (ja) | 1992-01-31 | 1992-01-31 | 硬貨判別装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4591392A JP2920798B2 (ja) | 1992-01-31 | 1992-01-31 | 硬貨判別装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05217050A JPH05217050A (ja) | 1993-08-27 |
JP2920798B2 true JP2920798B2 (ja) | 1999-07-19 |
Family
ID=12732490
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4591392A Expired - Lifetime JP2920798B2 (ja) | 1992-01-31 | 1992-01-31 | 硬貨判別装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2920798B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5209994B2 (ja) * | 2008-03-04 | 2013-06-12 | 浜松光電株式会社 | 渦電流センサ |
JP5033777B2 (ja) * | 2008-11-28 | 2012-09-26 | 富士電機リテイルシステムズ株式会社 | 景品識別装置 |
DE102009022992A1 (de) * | 2009-03-02 | 2010-10-07 | Micro-Epsilon Messtechnik Gmbh & Co. Kg | Positionssensor |
-
1992
- 1992-01-31 JP JP4591392A patent/JP2920798B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05217050A (ja) | 1993-08-27 |
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