JP2918931B2 - マッサージ機 - Google Patents
マッサージ機Info
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- JP2918931B2 JP2918931B2 JP27827889A JP27827889A JP2918931B2 JP 2918931 B2 JP2918931 B2 JP 2918931B2 JP 27827889 A JP27827889 A JP 27827889A JP 27827889 A JP27827889 A JP 27827889A JP 2918931 B2 JP2918931 B2 JP 2918931B2
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Description
【産業上の利用分野】 本発明は施療子の突出量を変えることで強弱調整手段
を行えるようにしたマッサージ機に関するものである。
を行えるようにしたマッサージ機に関するものである。
この種のマッサージ機として、特開昭62−197056号公
報に示されたものがある。これは回転駆動される主軸に
取り付けられるとともに主軸に対して偏心している内輪
と、この内輪の外周に遊転自在に取り付けられるととも
に主軸まわりの回転についての制限が設けられている外
輪と、アームを介して外輪に取り付けられた施療子と、
外輪の主軸まわりの位置を変更する強弱調整手段を備え
たものとして構成されており、強弱調整手段によって外
輪の主軸まわりの位置を変更した時、外輪にアームを介
して取り付けられている施療子は、その施療方向への突
出量を変化させる。
報に示されたものがある。これは回転駆動される主軸に
取り付けられるとともに主軸に対して偏心している内輪
と、この内輪の外周に遊転自在に取り付けられるととも
に主軸まわりの回転についての制限が設けられている外
輪と、アームを介して外輪に取り付けられた施療子と、
外輪の主軸まわりの位置を変更する強弱調整手段を備え
たものとして構成されており、強弱調整手段によって外
輪の主軸まわりの位置を変更した時、外輪にアームを介
して取り付けられている施療子は、その施療方向への突
出量を変化させる。
【発明が解決しようとする課題】 ここにおいて、施療子はアームを介して外輪に取り付
けられていることから、外輪の主軸まわりの回転に伴
い、外輪の中心のまわりを回転することで突出量を変え
るものであり、このために突出量だけでなく、施療子と
人体との当接点も変化してしまうものであり、このずれ
を無くすには、主軸を主軸の軸方向及び施療子の突出方
向と交差する方向に移動させるための移動手段を手動操
作によって作動させて施療子を移動させなくてはならな
かった。 本発明はこのような点に鑑み為されたものであり、そ
の目的とするところは強弱調整を行う際に施療部位がず
れてしまうことがないマッサージ機を提供するにある。
けられていることから、外輪の主軸まわりの回転に伴
い、外輪の中心のまわりを回転することで突出量を変え
るものであり、このために突出量だけでなく、施療子と
人体との当接点も変化してしまうものであり、このずれ
を無くすには、主軸を主軸の軸方向及び施療子の突出方
向と交差する方向に移動させるための移動手段を手動操
作によって作動させて施療子を移動させなくてはならな
かった。 本発明はこのような点に鑑み為されたものであり、そ
の目的とするところは強弱調整を行う際に施療部位がず
れてしまうことがないマッサージ機を提供するにある。
しかして本発明は、回転駆動される主軸に取り付けら
れるとともに主軸に対して偏心している内輪と、この内
輪の外周に遊転自在に取り付けられるとともに主軸まわ
りの回転についての制限が設けられている外輪と、アー
ムを介して外輪に取り付けられた施療子と、外輪の主軸
まわりの位置を変更して上記施療子の突出量を変える強
弱調整手段と、主軸を主軸の軸方向及び施療子の突出方
向と交差する方向に移動させる移動手段とを備えたマッ
サージ機において、強弱調整手段の作動による施療子の
突出量変化に際し、施療子の上記移動方向における位置
変化の方向と逆方向に移動手段を作動させる連動制御部
材を備えていることに特徴を有している。 [作用] 本発明によれば、施療子の突出量を変更する際に生じ
る位置ずれは、突出量を変化させる際に同時に作動する
移動手段による移動でキャンセルされてしまうものであ
る。 [実施例] 以下本発明を図示の実施例に基づいて詳述する。この
マッサージ機は、椅子の背もたれやベッド内にマッサー
ジ機構が組み込まれるものであるが、図示例では第2図
に示すように、椅子1のリクライニング自在とされてい
る背もたれ12内に組み込むものを示している。この椅子
1はパイプで枠組みした下部枠10に座部11とひじ掛け13
とを設けるとともに、背もたれ12のフレームの下部を下
部枠10に枢着し、背もたれ12の下端と下部枠10と間にガ
ススプリング15を取り付けて、ひじ掛け13側面に設けた
レバー16の操作によるガススプリング15の伸縮で背もた
れ12をリクライニングさせ得るようにしたもので、背も
たれ12の両側フレームには夫々断面コ字型で開口面が対
向する一対のレール17,17が固着されている。また背も
たれ12の上端にはヘッドレストが設けられ、背もたれ12
の前面にはたるみを持って配されたカバーシート14が取
り付けられている。そして、人体の背面形状に沿うよう
に形成された前記一対のレール17,17の開口縁には、夫
々ラック18,18が長手方向に沿って固着されており、両
レール17,17間にこのレール17内を転動するころ94,94
と、ラック18に噛み合うピニオン93とを備えているマッ
サージ機構が架設されている。第3図中の19は裏カバー
である。 マッサージ機構は、モータブロック3とギアブロック
4、強弱調整用ブロック5、動力切換ブロック6、回路
ブロック7、たたき駆動ブロック8、そして両端に位置
するモータブロック3とギアブロック4との間に架設さ
れた主軸20及び連結軸95等から構成され、両端に上記こ
ろ94,96や回転駆動されるピニオン93が配設されたもの
として形成されている。 モータブロック3は出力軸31の両端に夫々プーリー3
2,32が固着されているモータ30と、基板33と、モータ30
を基板33に固定するための押え金具34とからなるもの
で、モータブロック3上端側のプーリー32には、ベルト
38を介して強弱調整ブロック5が連結され、モータブロ
ック3下端側のプーリー32にはベルト39を介して動力切
換ブロック6が連結される。 強弱調整ブロック5はモータブロック3の背面側に配
設されたものであって、第7図及び第8図に示すよう
に、送りねじ51と、この送りねじ51に螺合する送りナッ
ト52、送りナット52に被せられる送りナットケース53、
ガイドプレート54、プーリー57、電磁クラッチSL51等か
らなるもので、電磁クラッチTL51は取付台58を介して前
記取付基板70の背面側に固着される。 ここにおける取付台58は、取付基板70から突設された
位置決め突片70aが位置決め孔58bに係合することで位置
決めされてビス止めされる。そしてガイドプレート54
は、その一端の係合片54c,54cを取付台58の切欠58a,58a
に係合させるとともに、他端から突設している係合フッ
ク54b,54bを取付基板70に形成された係止孔70b,70bに係
止させることによって、取付基板70に固定されたものと
なっており、送りねじ51はその一端側が電磁クラッチSL
51に挿通されることによって支持されるとともに、他端
側がガイドプレート54を介して取付基板70に支持されて
いる。 また、送りねじ51は、その一端にプーリー57及びプー
リー57と一体に回転するクラッチシュー56が遊転自在に
装着されるとともに、クラッチコア55が固着されてお
り、前記ベルト38を介してプーリー57に伝達される回転
は、電磁クラッチSL51が作動してクラッチシュー56をク
ラッチコア55に接触させた時、これらを通じて送りねじ
51に伝達される。そして送りねじ51が回転する時、送り
ナット52及び送りナットケース53は、ガイドプレート54
のガイド溝54a及び取付基板70のガイド溝70cのガイドを
受けて、送りねじ51の軸方向に移動する。 ギアブロック4の背面側に配設された上記動力切換ブ
ロック6は、モータ30の回転をギアブロック4とたたき
駆動ブロック8とに夫々伝達するための二つのクラッチ
を備えたものであって、軸61と、軸61の下端側に設けら
れたプーリー611,612と、軸61の上端側に設けられたプ
ーリー613と、軸61が挿通されている電磁クラッチSL67,
SL68とからなるもので、ベルト39を介してモータ30に接
続されるプーリー611は軸61に固着されているのに対し
て、他の二つのプーリ612,613は共に軸61に対して遊転
自在とされており、電磁クラッチSL67が作動した時には
軸61の回転がプーリー612を通じてたたき駆動ブロック
8に送られ、電磁クラッチSL68が作動した時には軸61の
回転がギアブロック4側に送られる。 ギアブロック4は主軸20と直交する一対のウォーム軸
41,42と、この両ウォーム軸41,42を回転を選択的に伝達
するための遊星機構(図示せず)と、ウォーム軸41の端
部に位置する電磁ブレーキ(図示せず)と、ウォーム軸
42の端部に位置する電磁ブレーキSL42等をギアケース40
内に収納したものであって、上記動力切換ブロック6か
らベルト69を通じて伝達される回転は、ウォーム軸41一
端に配された遊星機構に伝えられ、そして上記両電磁ブ
レーキのいずれが作動しているかによって、ウォーム軸
41とウォーム軸42と選択的に回転させる。 さて、ウォーム軸42とかみ合うウォームホイール44
は、ギアケース40に中間軸43によって支持されていると
ともに、楕円ギア45を一体に備えており、楕円ギア45は
主軸20に固着された楕円ギア46とかみ合う。またウォー
ム軸41は、主軸20に対して遊転自在に装着されていると
ともに前記ピニオン93が結合されているウォームホイー
ル91にかみ合う。尚、ここにおけるウォームホイール91
及びピニオン93は、主軸20内に挿通されているとともに
少なくとも両端がスプライン軸となっている軸90に固着
されたものとなっており、他方のピニオン93もこの軸90
に固着されていることから、ウォームホイール91が回転
する時、両ピニオン93,93も回転する。 今、動力切換ブロック6を通じてモータ30の回転がギ
アブロック4に伝達される時、ウォーム軸42が回転して
主軸20を回転させる状態と、ウォーム軸41が回転してピ
ニオン93,93に回転が伝達され、マッサージ機構が背も
たれ12背面をレール17に沿って上下に移動する状態との
二つの状態を選択的に得られるようになっているもので
ある。 たたき駆動ブロック8は、動力切換ブロック6におけ
る前記プーリー612にベルト89で連結されたプーリー88
を一端に備えているウォーム軸(図示せず)と、両端が
モータブロック3及びギヤブロック4に夫々取付フレー
ム87,87を介して支持されているとともに上記ウォーム
軸とかみ合うウォームホイール81が固着されている駆動
軸80と、駆動軸80から突設された一対のレバー84,85
と、両レバー84,85の先端部に軸回りの回転が自在な状
態で支持されているクランク軸82と、このクランク軸82
に固着されているとともに上記ウォームホイール81の一
端部に一体に形成されているプーリー部にベルトで連結
されたプーリー83とからなるもので、動力切換ブロック
6から回転が伝達される時、この回転は駆動軸80を介し
てクランク軸82に伝えられ、クランク軸82がその軸まわ
りの回転を行う。 尚、偏心部材である上記クランク軸82は、その左右に
おいて偏心方向が180゜異なったものとなっている。ま
た、ここにおけるレバー85は、第1図から明らかなよう
に、その中程が駆動軸80に固着されており、他端は前記
強弱調整ブロック5における送りナット52にリンク86を
介して連結されている。送りねじ51がモータ30出力で回
転する時、送りねじ51の軸方向に移動する送りナット52
は、リンク86を介してレバー85を動かすものであり、こ
の結果、レバー85で支持されているクランク軸82は、駆
動軸80のまわりの回転を行なう。 主軸20の中央部には回り止め用のスライド金具21を介
してスペーサー201とこれを挟む一対の内輪22,22とが取
り付けられている。両内輪22,22は主軸20に対して同方
向に同量だけ偏心するとともに互いに逆方向に傾斜して
いるもので、スライド金具21との係合により、主軸20と
共に回転するように、そして主軸20の軸方向にスライド
自在となるようにされており、外周面には夫々鋼球23を
介して外輪24,24が遊転自在に装着されている。 また上記スライド金具21の両端には、夫々ホルダー20
2,202が固着されており、これらホルダー202,202と両内
輪22,22の各外側面との間には、夫々予め圧縮された状
態の圧縮コイルばねからなるばね材203が配設されてい
る。つまり、両内輪22,22は一対のばね材203,203で両側
から押されており、これらばね材203,203のばね力がバ
ラスするところに位置しているわけである。 上記各外輪24,24には、第1図から明らかなように、
夫々アーム25,25の中程が固着されており、そして各ア
ーム25先端の屈曲部には、アーム25に対して遊転自在と
されたローラ状の施療子2が夫々取り付けられている。
また、各アーム25の他端は連結リンク27を介して前記ク
ランク軸82に連結されている。この連結リンク27は、ア
ーム25とクランク軸82との連結を夫々三次元的回動を自
在とするボールジョイント26,28で行っているので、特
にクランク軸82との連結のボールジョイント28は、クラ
ンク軸82に対してその軸方向にスライド自在ともなって
いる。また一方のアーム25に連結された連結リンク27は
クランク軸82における一方の偏心部に、他方のアーム25
に連結された連結リンク27はクランク軸82の他方の偏心
部に連結されている。 尚、ホルダー202に取り付けられている永久磁石205
は、ギアブロック4側面に配されて永久磁石205に感応
するリードスイッチ206と共に、主軸20の回転位置によ
って異なる施療子2の突出量を検出する突出量センサー
S1を構成している。 第5図は、このマッサージ機構を椅子1の背もたれ12
に沿って上下させる際にその上下位置を検出するための
機構を示している。これは軸90及びピニオン93に連結さ
れるウォームホイール91と一体に設けられたギア92の回
転が伝達されるホイール1904と、このホイール104に形
成された円弧状スリット104aを検出する光学センサー10
5とからなる上下位置センサーS2として構成されたもの
で、マッサージ機構の上下移動範囲がホイール104の一
回転以内となるように、ギア92とホイール104との間に
減速用のギア101,102,103が設けられている。ホイール1
04やギア101等は、前記ギアブロック4の側面に固着さ
れるプレート99によって支持されている。 ホイール104に形成されたその径方向と直交する方向
のリブ104bは、ホイール104の回転位置とマッサージ機
構の上下位置との初期位置を合わせるためのものであっ
て、マッサージ機構を背もたれ12の最上端、もしくは最
下端に位置させた状態で、ギア102とギア103との間に設
けられている過負荷になると滑るクラッチを利用してホ
イール104を回転させ、リブ104bが光学センサー105に対
して所要の向きとなるようにすれば、初期位置を合わせ
る操作が完了するようにしているものである。尚、ホイ
ール104の外周部の両側面に形成した環状の凸リブ104c
は、ホイール104外周の歯車部がエッジに噛まないよう
に設けたものである。 この上下位置センサーS2は、ホイール104の内周側と
外周側とに設けられたスリット104aに対応して、光学セ
ンサー105も二つの検出部S21,S22を備え、第6図に示す
ように、検出部S21のオンオフの切り替わりによって、
マッサージ機構の上下動範囲の上限と下限とを検出し,
更に上限もしくは下限を基準としてここから移動する時
に生ずる検出部S22のオンオフの回数をカウントするこ
とによって、上下の位置を検出している。 上限と下限の検出は、レール17両端に配されるととも
にマッサージ機構でオンオフされるリミットスイッチで
行うようにしてもよい。この場合、上記初期位置合わせ
の操作が不要となる上に、光学センサー105として、検
出部S22のみで構成されたものを使用することができ
る。 次にこのマッサージ機構の動作について説明する。モ
ータ30によって主軸20を回転させた場合、主軸20と共に
回転する内輪22が主軸20に対して偏心且つ傾斜したもの
となっているために、この内輪2に遊転自在に装着され
ている外輪24にアーム25を介して取り付けられた施療子
2は、連結リンク27によってアーム25の動きに制限が加
えられていることもあって、主軸20の回転に伴ない、三
次元的な軌跡を描く運動、すなわち上下方向と主軸20の
軸方向と主軸20からの突出方向とに位置を変化させる運
動を行なう。第1図中のAは側面から見た動きを示して
いる。このような動きを対称に行なう一対の施療子2,2
は、使用者の背面にいわゆる「ねりもみ」のもみマッサ
ージを与える。尚、主軸20の回転方向によって、「もみ
上げ」と「もみ下げ」の異なったもみマッサージを得る
ことが出来る。 モータ30によって強弱調整ブロック5の送りねじ51を
回転させることで、リンク86とレバー85とを介して、駆
動軸80のまわりにクランク軸82を回転させると、これに
伴なってアーム25が内輪22のまわりを回転し、第1図中
にBで示す動きを施療子2が行う。この時、施療子2は
使用者の背面が位置することになる正面方向への突出量
を変化させることから、主軸20を回転させてマッサージ
を得るにあたり、強いもみマッサージと、弱いもみマッ
サージとを選択的に行なわせることができる。尚、第6
図に示す強弱位置検出センサーS3は、送りナット52の位
置を検出するものとして形成されている。また、このよ
うに突出量を変化させた場合、本来ならば、施療子2の
上下方向の位置を変化してしまうわけであるが、これは
後述するように、マッサージ機構全体の移動で位置ずれ
がキャンセルされてしまうようになっている。 主軸20ではなく、たたき駆動ブロック8のクランク軸
82をその軸まわりに回転させた場合、クランク軸82の偏
心部の回転につれて動かされる連結リンク27,27がアー
ム25を動かすものであり、この時のアーム25の動きは止
まっている内輪22のまわりを外輪24と共に回動する動き
となることから、アーム25先端の施療子2は、内輪22の
位置にもよるが、正面から見て、ほぼ上下方向の直線往
復運動となり、たたきマッサージを行なうことになる。 モータ30によってピニオン93を回転させた場合には、
ラック18とピニオン93との噛み合いにより、このマッサ
ージ機構は椅子の背もたれ12をレール17に沿って上下に
移動する。従って、施療子2の位置を上下に変えること
ができる。またこの時には施療子2が人体背面をさすり
ながら移動する背すじ伸ばしマッサージを得ることがで
き、更にたたき駆動ブロック8を同時に作動させたなら
ば、たたき動作を伴っているたたき背すじ伸ばしマッサ
ージを得ることができる。 第9図にこのマッサージ機構の動作制御を行う制御回
路Cを示す。各種動作を指示するためのスイッチ群とこ
れらスイッチ群の操作をデジタル信号として送り出す制
御回路及び表示ランプを備えている操作器Aが接続され
た制御路Cは、モータ駆動回路MDを介してモータ30が接
続され、ソレノイド駆動回路SDを介して前記電磁クラッ
チや電磁ブレーキを構成しているソレノイドが接続さ
れ、更に前記の各種センサーS1,S2,S3と、収納位置設定
回路Pとが接続されている。 操作器Aから与えられる指示内容に応じて、制御回路
Cはモータ30のオンオフや回転方向の切換を行うととも
に、各ソレノイドを適宜作動させて施療子2に前記の動
作を行わせる。尚、操作器A中のスイッチの中で、部分
背すじ伸ばし、あるいは部分たたき背すじ伸ばしとある
のは、マッサージ機構をその上下移動範囲全体にわたっ
て往復移動させるのではなく、特定の範囲内だけを往復
移動させる場合である。 さて、強弱調整ブロック5を作動させて外輪24とアー
ム25と施療子2とを主軸20まわりに回転させることによ
る前記強弱調整の際には、前述のように、施療子2はマ
ッサージ機構の移動方向である上下方向にも位置を変化
させてしまう。たとえば第1図において、イの位置にあ
る施療子2をロの位置まで移動させて施療子2の突出量
を大きくした場合、図中αで示す位置ずれが生じてしま
うのであるが、上記制御回路Cは、「出るスイッチ」と
「ひっこむスイッチ」とによる強弱の調整指示を受けた
際に、第10図に示すように、ピニオン93を回転させるこ
とによる上下動作を同時に実行させて、上記位置ずれα
分だけ施療子2を上下移動にさせて、つまり第1図の場
合にはハの位置に施療子2がつくるようにして、位置ず
れをキャンセルしてしまうようにしている。 すなわち、図示実施例の場合には、施療子2の突出量
を増大させた場合、施療子2が下方にずれることから、
ここでは強弱調整ブロック5を作動させて施療子2の突
出量を増大させている時間と同じ時間だけマッサージ機
構全体を上昇させており、逆に施療子2の突出量を減少
させる場合には施療子2が上方にずれることから、マッ
サージ機構全体を下降させている。尚、このように、強
弱調整ブロック5の作動時間と同じ時間だけ上昇乃至下
降させることで施療子2の位置ずれを防ぐ場合、突出量
変化に伴う位置ずれの速度と上昇乃至下降の速度とが近
時的に一致するようにしておくのはもちろんである。ま
た、マッサージ機構の移動範囲の上端で施療子2の突出
量の増大を図ったり、下端で施療子2の突出量の減少を
図った場合には、施療子2の位置ずれの補償を行えない
ことから、これらの突出量の調整操作は無視されるよう
になっている。 尚、施療子2の突出量変化に伴う施療子2の上下の位
置ずれの速度と、マッサージ機構を下動させる速度とが
大きく異なる場合には、第11図に示すように、施療子2
の突出量を変化させている時間をカウントするととも
に、このカウント時間と上記両速度の比とからマッサー
ジ機構全体を上下動させる時間を演算し、この時間だけ
マッサージ機構全体を上下動させるようにすればよい。 また、強弱位置検出センサーS3として、突出量変化に
伴う上下の位置ずれが所定値となる毎に反転出力を出す
ものを使用して、第12図に示すように、この強弱位置検
出センサーS3の出力に基づいて位置ずれ補正のための上
下移動がなされるようにしておけば、全く位置ずれのな
いものとすることができる。
れるとともに主軸に対して偏心している内輪と、この内
輪の外周に遊転自在に取り付けられるとともに主軸まわ
りの回転についての制限が設けられている外輪と、アー
ムを介して外輪に取り付けられた施療子と、外輪の主軸
まわりの位置を変更して上記施療子の突出量を変える強
弱調整手段と、主軸を主軸の軸方向及び施療子の突出方
向と交差する方向に移動させる移動手段とを備えたマッ
サージ機において、強弱調整手段の作動による施療子の
突出量変化に際し、施療子の上記移動方向における位置
変化の方向と逆方向に移動手段を作動させる連動制御部
材を備えていることに特徴を有している。 [作用] 本発明によれば、施療子の突出量を変更する際に生じ
る位置ずれは、突出量を変化させる際に同時に作動する
移動手段による移動でキャンセルされてしまうものであ
る。 [実施例] 以下本発明を図示の実施例に基づいて詳述する。この
マッサージ機は、椅子の背もたれやベッド内にマッサー
ジ機構が組み込まれるものであるが、図示例では第2図
に示すように、椅子1のリクライニング自在とされてい
る背もたれ12内に組み込むものを示している。この椅子
1はパイプで枠組みした下部枠10に座部11とひじ掛け13
とを設けるとともに、背もたれ12のフレームの下部を下
部枠10に枢着し、背もたれ12の下端と下部枠10と間にガ
ススプリング15を取り付けて、ひじ掛け13側面に設けた
レバー16の操作によるガススプリング15の伸縮で背もた
れ12をリクライニングさせ得るようにしたもので、背も
たれ12の両側フレームには夫々断面コ字型で開口面が対
向する一対のレール17,17が固着されている。また背も
たれ12の上端にはヘッドレストが設けられ、背もたれ12
の前面にはたるみを持って配されたカバーシート14が取
り付けられている。そして、人体の背面形状に沿うよう
に形成された前記一対のレール17,17の開口縁には、夫
々ラック18,18が長手方向に沿って固着されており、両
レール17,17間にこのレール17内を転動するころ94,94
と、ラック18に噛み合うピニオン93とを備えているマッ
サージ機構が架設されている。第3図中の19は裏カバー
である。 マッサージ機構は、モータブロック3とギアブロック
4、強弱調整用ブロック5、動力切換ブロック6、回路
ブロック7、たたき駆動ブロック8、そして両端に位置
するモータブロック3とギアブロック4との間に架設さ
れた主軸20及び連結軸95等から構成され、両端に上記こ
ろ94,96や回転駆動されるピニオン93が配設されたもの
として形成されている。 モータブロック3は出力軸31の両端に夫々プーリー3
2,32が固着されているモータ30と、基板33と、モータ30
を基板33に固定するための押え金具34とからなるもの
で、モータブロック3上端側のプーリー32には、ベルト
38を介して強弱調整ブロック5が連結され、モータブロ
ック3下端側のプーリー32にはベルト39を介して動力切
換ブロック6が連結される。 強弱調整ブロック5はモータブロック3の背面側に配
設されたものであって、第7図及び第8図に示すよう
に、送りねじ51と、この送りねじ51に螺合する送りナッ
ト52、送りナット52に被せられる送りナットケース53、
ガイドプレート54、プーリー57、電磁クラッチSL51等か
らなるもので、電磁クラッチTL51は取付台58を介して前
記取付基板70の背面側に固着される。 ここにおける取付台58は、取付基板70から突設された
位置決め突片70aが位置決め孔58bに係合することで位置
決めされてビス止めされる。そしてガイドプレート54
は、その一端の係合片54c,54cを取付台58の切欠58a,58a
に係合させるとともに、他端から突設している係合フッ
ク54b,54bを取付基板70に形成された係止孔70b,70bに係
止させることによって、取付基板70に固定されたものと
なっており、送りねじ51はその一端側が電磁クラッチSL
51に挿通されることによって支持されるとともに、他端
側がガイドプレート54を介して取付基板70に支持されて
いる。 また、送りねじ51は、その一端にプーリー57及びプー
リー57と一体に回転するクラッチシュー56が遊転自在に
装着されるとともに、クラッチコア55が固着されてお
り、前記ベルト38を介してプーリー57に伝達される回転
は、電磁クラッチSL51が作動してクラッチシュー56をク
ラッチコア55に接触させた時、これらを通じて送りねじ
51に伝達される。そして送りねじ51が回転する時、送り
ナット52及び送りナットケース53は、ガイドプレート54
のガイド溝54a及び取付基板70のガイド溝70cのガイドを
受けて、送りねじ51の軸方向に移動する。 ギアブロック4の背面側に配設された上記動力切換ブ
ロック6は、モータ30の回転をギアブロック4とたたき
駆動ブロック8とに夫々伝達するための二つのクラッチ
を備えたものであって、軸61と、軸61の下端側に設けら
れたプーリー611,612と、軸61の上端側に設けられたプ
ーリー613と、軸61が挿通されている電磁クラッチSL67,
SL68とからなるもので、ベルト39を介してモータ30に接
続されるプーリー611は軸61に固着されているのに対し
て、他の二つのプーリ612,613は共に軸61に対して遊転
自在とされており、電磁クラッチSL67が作動した時には
軸61の回転がプーリー612を通じてたたき駆動ブロック
8に送られ、電磁クラッチSL68が作動した時には軸61の
回転がギアブロック4側に送られる。 ギアブロック4は主軸20と直交する一対のウォーム軸
41,42と、この両ウォーム軸41,42を回転を選択的に伝達
するための遊星機構(図示せず)と、ウォーム軸41の端
部に位置する電磁ブレーキ(図示せず)と、ウォーム軸
42の端部に位置する電磁ブレーキSL42等をギアケース40
内に収納したものであって、上記動力切換ブロック6か
らベルト69を通じて伝達される回転は、ウォーム軸41一
端に配された遊星機構に伝えられ、そして上記両電磁ブ
レーキのいずれが作動しているかによって、ウォーム軸
41とウォーム軸42と選択的に回転させる。 さて、ウォーム軸42とかみ合うウォームホイール44
は、ギアケース40に中間軸43によって支持されていると
ともに、楕円ギア45を一体に備えており、楕円ギア45は
主軸20に固着された楕円ギア46とかみ合う。またウォー
ム軸41は、主軸20に対して遊転自在に装着されていると
ともに前記ピニオン93が結合されているウォームホイー
ル91にかみ合う。尚、ここにおけるウォームホイール91
及びピニオン93は、主軸20内に挿通されているとともに
少なくとも両端がスプライン軸となっている軸90に固着
されたものとなっており、他方のピニオン93もこの軸90
に固着されていることから、ウォームホイール91が回転
する時、両ピニオン93,93も回転する。 今、動力切換ブロック6を通じてモータ30の回転がギ
アブロック4に伝達される時、ウォーム軸42が回転して
主軸20を回転させる状態と、ウォーム軸41が回転してピ
ニオン93,93に回転が伝達され、マッサージ機構が背も
たれ12背面をレール17に沿って上下に移動する状態との
二つの状態を選択的に得られるようになっているもので
ある。 たたき駆動ブロック8は、動力切換ブロック6におけ
る前記プーリー612にベルト89で連結されたプーリー88
を一端に備えているウォーム軸(図示せず)と、両端が
モータブロック3及びギヤブロック4に夫々取付フレー
ム87,87を介して支持されているとともに上記ウォーム
軸とかみ合うウォームホイール81が固着されている駆動
軸80と、駆動軸80から突設された一対のレバー84,85
と、両レバー84,85の先端部に軸回りの回転が自在な状
態で支持されているクランク軸82と、このクランク軸82
に固着されているとともに上記ウォームホイール81の一
端部に一体に形成されているプーリー部にベルトで連結
されたプーリー83とからなるもので、動力切換ブロック
6から回転が伝達される時、この回転は駆動軸80を介し
てクランク軸82に伝えられ、クランク軸82がその軸まわ
りの回転を行う。 尚、偏心部材である上記クランク軸82は、その左右に
おいて偏心方向が180゜異なったものとなっている。ま
た、ここにおけるレバー85は、第1図から明らかなよう
に、その中程が駆動軸80に固着されており、他端は前記
強弱調整ブロック5における送りナット52にリンク86を
介して連結されている。送りねじ51がモータ30出力で回
転する時、送りねじ51の軸方向に移動する送りナット52
は、リンク86を介してレバー85を動かすものであり、こ
の結果、レバー85で支持されているクランク軸82は、駆
動軸80のまわりの回転を行なう。 主軸20の中央部には回り止め用のスライド金具21を介
してスペーサー201とこれを挟む一対の内輪22,22とが取
り付けられている。両内輪22,22は主軸20に対して同方
向に同量だけ偏心するとともに互いに逆方向に傾斜して
いるもので、スライド金具21との係合により、主軸20と
共に回転するように、そして主軸20の軸方向にスライド
自在となるようにされており、外周面には夫々鋼球23を
介して外輪24,24が遊転自在に装着されている。 また上記スライド金具21の両端には、夫々ホルダー20
2,202が固着されており、これらホルダー202,202と両内
輪22,22の各外側面との間には、夫々予め圧縮された状
態の圧縮コイルばねからなるばね材203が配設されてい
る。つまり、両内輪22,22は一対のばね材203,203で両側
から押されており、これらばね材203,203のばね力がバ
ラスするところに位置しているわけである。 上記各外輪24,24には、第1図から明らかなように、
夫々アーム25,25の中程が固着されており、そして各ア
ーム25先端の屈曲部には、アーム25に対して遊転自在と
されたローラ状の施療子2が夫々取り付けられている。
また、各アーム25の他端は連結リンク27を介して前記ク
ランク軸82に連結されている。この連結リンク27は、ア
ーム25とクランク軸82との連結を夫々三次元的回動を自
在とするボールジョイント26,28で行っているので、特
にクランク軸82との連結のボールジョイント28は、クラ
ンク軸82に対してその軸方向にスライド自在ともなって
いる。また一方のアーム25に連結された連結リンク27は
クランク軸82における一方の偏心部に、他方のアーム25
に連結された連結リンク27はクランク軸82の他方の偏心
部に連結されている。 尚、ホルダー202に取り付けられている永久磁石205
は、ギアブロック4側面に配されて永久磁石205に感応
するリードスイッチ206と共に、主軸20の回転位置によ
って異なる施療子2の突出量を検出する突出量センサー
S1を構成している。 第5図は、このマッサージ機構を椅子1の背もたれ12
に沿って上下させる際にその上下位置を検出するための
機構を示している。これは軸90及びピニオン93に連結さ
れるウォームホイール91と一体に設けられたギア92の回
転が伝達されるホイール1904と、このホイール104に形
成された円弧状スリット104aを検出する光学センサー10
5とからなる上下位置センサーS2として構成されたもの
で、マッサージ機構の上下移動範囲がホイール104の一
回転以内となるように、ギア92とホイール104との間に
減速用のギア101,102,103が設けられている。ホイール1
04やギア101等は、前記ギアブロック4の側面に固着さ
れるプレート99によって支持されている。 ホイール104に形成されたその径方向と直交する方向
のリブ104bは、ホイール104の回転位置とマッサージ機
構の上下位置との初期位置を合わせるためのものであっ
て、マッサージ機構を背もたれ12の最上端、もしくは最
下端に位置させた状態で、ギア102とギア103との間に設
けられている過負荷になると滑るクラッチを利用してホ
イール104を回転させ、リブ104bが光学センサー105に対
して所要の向きとなるようにすれば、初期位置を合わせ
る操作が完了するようにしているものである。尚、ホイ
ール104の外周部の両側面に形成した環状の凸リブ104c
は、ホイール104外周の歯車部がエッジに噛まないよう
に設けたものである。 この上下位置センサーS2は、ホイール104の内周側と
外周側とに設けられたスリット104aに対応して、光学セ
ンサー105も二つの検出部S21,S22を備え、第6図に示す
ように、検出部S21のオンオフの切り替わりによって、
マッサージ機構の上下動範囲の上限と下限とを検出し,
更に上限もしくは下限を基準としてここから移動する時
に生ずる検出部S22のオンオフの回数をカウントするこ
とによって、上下の位置を検出している。 上限と下限の検出は、レール17両端に配されるととも
にマッサージ機構でオンオフされるリミットスイッチで
行うようにしてもよい。この場合、上記初期位置合わせ
の操作が不要となる上に、光学センサー105として、検
出部S22のみで構成されたものを使用することができ
る。 次にこのマッサージ機構の動作について説明する。モ
ータ30によって主軸20を回転させた場合、主軸20と共に
回転する内輪22が主軸20に対して偏心且つ傾斜したもの
となっているために、この内輪2に遊転自在に装着され
ている外輪24にアーム25を介して取り付けられた施療子
2は、連結リンク27によってアーム25の動きに制限が加
えられていることもあって、主軸20の回転に伴ない、三
次元的な軌跡を描く運動、すなわち上下方向と主軸20の
軸方向と主軸20からの突出方向とに位置を変化させる運
動を行なう。第1図中のAは側面から見た動きを示して
いる。このような動きを対称に行なう一対の施療子2,2
は、使用者の背面にいわゆる「ねりもみ」のもみマッサ
ージを与える。尚、主軸20の回転方向によって、「もみ
上げ」と「もみ下げ」の異なったもみマッサージを得る
ことが出来る。 モータ30によって強弱調整ブロック5の送りねじ51を
回転させることで、リンク86とレバー85とを介して、駆
動軸80のまわりにクランク軸82を回転させると、これに
伴なってアーム25が内輪22のまわりを回転し、第1図中
にBで示す動きを施療子2が行う。この時、施療子2は
使用者の背面が位置することになる正面方向への突出量
を変化させることから、主軸20を回転させてマッサージ
を得るにあたり、強いもみマッサージと、弱いもみマッ
サージとを選択的に行なわせることができる。尚、第6
図に示す強弱位置検出センサーS3は、送りナット52の位
置を検出するものとして形成されている。また、このよ
うに突出量を変化させた場合、本来ならば、施療子2の
上下方向の位置を変化してしまうわけであるが、これは
後述するように、マッサージ機構全体の移動で位置ずれ
がキャンセルされてしまうようになっている。 主軸20ではなく、たたき駆動ブロック8のクランク軸
82をその軸まわりに回転させた場合、クランク軸82の偏
心部の回転につれて動かされる連結リンク27,27がアー
ム25を動かすものであり、この時のアーム25の動きは止
まっている内輪22のまわりを外輪24と共に回動する動き
となることから、アーム25先端の施療子2は、内輪22の
位置にもよるが、正面から見て、ほぼ上下方向の直線往
復運動となり、たたきマッサージを行なうことになる。 モータ30によってピニオン93を回転させた場合には、
ラック18とピニオン93との噛み合いにより、このマッサ
ージ機構は椅子の背もたれ12をレール17に沿って上下に
移動する。従って、施療子2の位置を上下に変えること
ができる。またこの時には施療子2が人体背面をさすり
ながら移動する背すじ伸ばしマッサージを得ることがで
き、更にたたき駆動ブロック8を同時に作動させたなら
ば、たたき動作を伴っているたたき背すじ伸ばしマッサ
ージを得ることができる。 第9図にこのマッサージ機構の動作制御を行う制御回
路Cを示す。各種動作を指示するためのスイッチ群とこ
れらスイッチ群の操作をデジタル信号として送り出す制
御回路及び表示ランプを備えている操作器Aが接続され
た制御路Cは、モータ駆動回路MDを介してモータ30が接
続され、ソレノイド駆動回路SDを介して前記電磁クラッ
チや電磁ブレーキを構成しているソレノイドが接続さ
れ、更に前記の各種センサーS1,S2,S3と、収納位置設定
回路Pとが接続されている。 操作器Aから与えられる指示内容に応じて、制御回路
Cはモータ30のオンオフや回転方向の切換を行うととも
に、各ソレノイドを適宜作動させて施療子2に前記の動
作を行わせる。尚、操作器A中のスイッチの中で、部分
背すじ伸ばし、あるいは部分たたき背すじ伸ばしとある
のは、マッサージ機構をその上下移動範囲全体にわたっ
て往復移動させるのではなく、特定の範囲内だけを往復
移動させる場合である。 さて、強弱調整ブロック5を作動させて外輪24とアー
ム25と施療子2とを主軸20まわりに回転させることによ
る前記強弱調整の際には、前述のように、施療子2はマ
ッサージ機構の移動方向である上下方向にも位置を変化
させてしまう。たとえば第1図において、イの位置にあ
る施療子2をロの位置まで移動させて施療子2の突出量
を大きくした場合、図中αで示す位置ずれが生じてしま
うのであるが、上記制御回路Cは、「出るスイッチ」と
「ひっこむスイッチ」とによる強弱の調整指示を受けた
際に、第10図に示すように、ピニオン93を回転させるこ
とによる上下動作を同時に実行させて、上記位置ずれα
分だけ施療子2を上下移動にさせて、つまり第1図の場
合にはハの位置に施療子2がつくるようにして、位置ず
れをキャンセルしてしまうようにしている。 すなわち、図示実施例の場合には、施療子2の突出量
を増大させた場合、施療子2が下方にずれることから、
ここでは強弱調整ブロック5を作動させて施療子2の突
出量を増大させている時間と同じ時間だけマッサージ機
構全体を上昇させており、逆に施療子2の突出量を減少
させる場合には施療子2が上方にずれることから、マッ
サージ機構全体を下降させている。尚、このように、強
弱調整ブロック5の作動時間と同じ時間だけ上昇乃至下
降させることで施療子2の位置ずれを防ぐ場合、突出量
変化に伴う位置ずれの速度と上昇乃至下降の速度とが近
時的に一致するようにしておくのはもちろんである。ま
た、マッサージ機構の移動範囲の上端で施療子2の突出
量の増大を図ったり、下端で施療子2の突出量の減少を
図った場合には、施療子2の位置ずれの補償を行えない
ことから、これらの突出量の調整操作は無視されるよう
になっている。 尚、施療子2の突出量変化に伴う施療子2の上下の位
置ずれの速度と、マッサージ機構を下動させる速度とが
大きく異なる場合には、第11図に示すように、施療子2
の突出量を変化させている時間をカウントするととも
に、このカウント時間と上記両速度の比とからマッサー
ジ機構全体を上下動させる時間を演算し、この時間だけ
マッサージ機構全体を上下動させるようにすればよい。 また、強弱位置検出センサーS3として、突出量変化に
伴う上下の位置ずれが所定値となる毎に反転出力を出す
ものを使用して、第12図に示すように、この強弱位置検
出センサーS3の出力に基づいて位置ずれ補正のための上
下移動がなされるようにしておけば、全く位置ずれのな
いものとすることができる。
以上のように本発明においては、強弱調整手段の作動
による施療子の突出量変化に際し、施療子の上記移動方
向における位置変化の方向と逆方向の移動手段を作動さ
せる連動制御部材を備えていることから、施療子の突出
量を変更する際に生じる位置ずれは、突出量を変化させ
る際に同時に作動する移動手段による移動でキャンセル
されてしまうものであり、強弱調整を行っても施療子の
位置ずれが生じないために、良好なマッサージを得られ
ると同時に、煩わしい操作が不要なものである。
による施療子の突出量変化に際し、施療子の上記移動方
向における位置変化の方向と逆方向の移動手段を作動さ
せる連動制御部材を備えていることから、施療子の突出
量を変更する際に生じる位置ずれは、突出量を変化させ
る際に同時に作動する移動手段による移動でキャンセル
されてしまうものであり、強弱調整を行っても施療子の
位置ずれが生じないために、良好なマッサージを得られ
ると同時に、煩わしい操作が不要なものである。
第1図は本発明一実施例の横断面図、第2図は同上の斜
視図、第3図は同上の水平断面図、第4図は同上の破断
背面図、第5図及び第6図は同上の上下位置検出部の分
解斜視図と動作説明図、第7図及び第8図は強弱調整ブ
ロックの破断側面図と分解斜視図、第9図は同上のブロ
ック回路図、第10図は同上の動作を示すフローチャー
ト、第11図は他の動作を示すフローチャート、第12図は
更に他の動作を示すフローチャートであって、2は施療
子、5は強弱調整ブロック、20は主軸、22は内輪、24は
外輪、25はアームを示す。
視図、第3図は同上の水平断面図、第4図は同上の破断
背面図、第5図及び第6図は同上の上下位置検出部の分
解斜視図と動作説明図、第7図及び第8図は強弱調整ブ
ロックの破断側面図と分解斜視図、第9図は同上のブロ
ック回路図、第10図は同上の動作を示すフローチャー
ト、第11図は他の動作を示すフローチャート、第12図は
更に他の動作を示すフローチャートであって、2は施療
子、5は強弱調整ブロック、20は主軸、22は内輪、24は
外輪、25はアームを示す。
Claims (1)
- 【請求項1】回転駆動される主軸に取り付けられるとと
もに主軸に対して偏心している内輪と、この内輪の外周
に遊転自在に取り付けられるとともに主軸まわりの回転
についての制限が設けられている外輪と、アームを介し
て外輪に取り付けられた施療子と、外輪の主軸まわりの
位置を変更して上記施療子の突出量を変える強弱調整手
段と、主軸を主軸の軸方向及び施療子の突出方向と交差
する方向に移動させる移動手段とを備えたマッサージ機
において、強弱調整手段の作動による施療子の突出量変
化に際し、施療子の上記移動方向における位置変化の方
向と逆方向に移動手段を作動させる連動制御部材を備え
ていることを特徴とするマッサージ機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27827889A JP2918931B2 (ja) | 1989-10-25 | 1989-10-25 | マッサージ機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27827889A JP2918931B2 (ja) | 1989-10-25 | 1989-10-25 | マッサージ機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03139353A JPH03139353A (ja) | 1991-06-13 |
JP2918931B2 true JP2918931B2 (ja) | 1999-07-12 |
Family
ID=17595121
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27827889A Expired - Fee Related JP2918931B2 (ja) | 1989-10-25 | 1989-10-25 | マッサージ機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2918931B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2501506B2 (ja) * | 1992-01-08 | 1996-05-29 | フランスベッド株式会社 | マッサ−ジ装置 |
JP4670564B2 (ja) * | 2005-09-27 | 2011-04-13 | パナソニック電工株式会社 | マッサージ機 |
CN104414836A (zh) * | 2013-09-03 | 2015-03-18 | 乔山健康科技股份有限公司 | 按摩机 |
-
1989
- 1989-10-25 JP JP27827889A patent/JP2918931B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03139353A (ja) | 1991-06-13 |
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