JP2914763B2 - 粉体入りワイヤ用フープ材の接続方法 - Google Patents
粉体入りワイヤ用フープ材の接続方法Info
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- JP2914763B2 JP2914763B2 JP3030591A JP3030591A JP2914763B2 JP 2914763 B2 JP2914763 B2 JP 2914763B2 JP 3030591 A JP3030591 A JP 3030591A JP 3030591 A JP3030591 A JP 3030591A JP 2914763 B2 JP2914763 B2 JP 2914763B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は炭素鋼、ステンレス
鋼、銅合金、アルミニュウム合金その他の金属管に粉体
を充填した粉体入りワイヤに用いるフープ材の接続方法
に関する。ここで、粉体とは溶接用フラックスや酸化物
超電導材などの粉体をいう。この発明は溶接用フラック
ス入りワイヤ、酸化物超電導材入りワイヤその他の粉体
入りワイヤの製造に利用される。
鋼、銅合金、アルミニュウム合金その他の金属管に粉体
を充填した粉体入りワイヤに用いるフープ材の接続方法
に関する。ここで、粉体とは溶接用フラックスや酸化物
超電導材などの粉体をいう。この発明は溶接用フラック
ス入りワイヤ、酸化物超電導材入りワイヤその他の粉体
入りワイヤの製造に利用される。
【0002】
【従来の技術】粉体入りワイヤの一つとして、溶接用フ
ラックス入りシームレスワイヤがある。このシームレス
ワイヤの製造では、冷延鋼帯を所要の幅でスリッティン
グし、スリット後のフープ材を成形ロールによりU字形
からO字形に漸次成形する。この成形途中で、U字形フ
ープ材の長手方向に沿った開口からフィーダによりフラ
ックスをフープ材谷部に供給する。ついで、O字形に成
形すると同時に、開口の相対するエッジ面を溶接により
接合し、引き続いて縮径する。さらに、必要に応じて焼
鈍したのちフラックスが充填された管を所望の直径に伸
線し、巻き取って製品とする。
ラックス入りシームレスワイヤがある。このシームレス
ワイヤの製造では、冷延鋼帯を所要の幅でスリッティン
グし、スリット後のフープ材を成形ロールによりU字形
からO字形に漸次成形する。この成形途中で、U字形フ
ープ材の長手方向に沿った開口からフィーダによりフラ
ックスをフープ材谷部に供給する。ついで、O字形に成
形すると同時に、開口の相対するエッジ面を溶接により
接合し、引き続いて縮径する。さらに、必要に応じて焼
鈍したのちフラックスが充填された管を所望の直径に伸
線し、巻き取って製品とする。
【0003】このような粉体入りワイヤの製造では、途
切れることなく連続的に製造するために、先行フープ材
の後端と後続フープ材の先端とを接続する。従来、フー
プ材どうしの接続は、まず図1および図2に示すように
接続するフープ材1とフープ材2を突合せて形成した溶
接線3の両側に金属製のタブ材4と5を仮付溶接6す
る。ついで、溶接線3の裏側に銅板7を当て、一方のタ
ブ材4から溶接を開始(開始点S)し、連続してフープ
材1、2の溶接を行ない、他方のタブ材5で溶接が終了
(終了点E)する。溶接は、片面突合せ溶接である。こ
のタブ材は、溶接スタート部に生じる溶接不良部分や終
了部のクレータをタブ材上に逃がし、フープ材の突合せ
溶接線3全長にわたって良好な溶接部を得る目的で使用
される。溶接終了後には金属製のタブ材4とタブ材5は
切断除去される。
切れることなく連続的に製造するために、先行フープ材
の後端と後続フープ材の先端とを接続する。従来、フー
プ材どうしの接続は、まず図1および図2に示すように
接続するフープ材1とフープ材2を突合せて形成した溶
接線3の両側に金属製のタブ材4と5を仮付溶接6す
る。ついで、溶接線3の裏側に銅板7を当て、一方のタ
ブ材4から溶接を開始(開始点S)し、連続してフープ
材1、2の溶接を行ない、他方のタブ材5で溶接が終了
(終了点E)する。溶接は、片面突合せ溶接である。こ
のタブ材は、溶接スタート部に生じる溶接不良部分や終
了部のクレータをタブ材上に逃がし、フープ材の突合せ
溶接線3全長にわたって良好な溶接部を得る目的で使用
される。溶接終了後には金属製のタブ材4とタブ材5は
切断除去される。
【0004】なお、両フープ材の溶接位置への固定は、
突合せ溶接線3を銅板7の溝に位置合せして支持板8と
押え板9の間に両フープ材1、2を配置し、締付け治具
(図示しない)で押え板9と支持板8を締付けることに
より両フープ材1、2を固定する。
突合せ溶接線3を銅板7の溝に位置合せして支持板8と
押え板9の間に両フープ材1、2を配置し、締付け治具
(図示しない)で押え板9と支持板8を締付けることに
より両フープ材1、2を固定する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
従来のフープ材の接続方法では、両フープ材1、2の突
合せ溶接線3の両端部3Sと3E部分で溶融プールの溶
け落ち現象が発生し易いという欠点があった。溶接の途
中で溶融プールが溶け落ちるとアークが切れたり、孔が
あいたりする。このような接続部に欠陥の発生したフー
プ材を粉体入りワイヤの製造に用いた場合、製品径まで
の縮径に耐えることができず、フープ材どうしの接続部
で断線する。従って、溶け落ちが発生すると、再びフー
プ材の端部を切断してセットしなおさなければならず、
2度手間であり、工数を要して不経済なものであった。
そこで、この発明は両フープ材の突合せ溶接線の両端部
で溶融プールが溶け落ちることのないフープ材の接続方
法を提供することを目的とする。
従来のフープ材の接続方法では、両フープ材1、2の突
合せ溶接線3の両端部3Sと3E部分で溶融プールの溶
け落ち現象が発生し易いという欠点があった。溶接の途
中で溶融プールが溶け落ちるとアークが切れたり、孔が
あいたりする。このような接続部に欠陥の発生したフー
プ材を粉体入りワイヤの製造に用いた場合、製品径まで
の縮径に耐えることができず、フープ材どうしの接続部
で断線する。従って、溶け落ちが発生すると、再びフー
プ材の端部を切断してセットしなおさなければならず、
2度手間であり、工数を要して不経済なものであった。
そこで、この発明は両フープ材の突合せ溶接線の両端部
で溶融プールが溶け落ちることのないフープ材の接続方
法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するこの
発明の粉体入りワイヤ用フープ材の接続方法は、タブ材
端面が突き合わせたフープ材の側面に接するようにタブ
材をフープ材の両側にそれぞれ配置し、突合せ溶接線と
タブ材端面との接点をアークスポット溶接により仮付溶
接したのち、突合せ溶接線を片面溶接する。フープ材は
炭素鋼、ステンレス鋼、銅合金、アルミニュウム合金そ
の他の金属製フープで、寸法は幅50〜100mm、厚さ
1.5〜3.5mm程度のものである。両フープ材の突合
せ溶接線はフープ材の長手方向に対して直角とする他、
傾斜させてもよい。フープ材長手方向に対する傾斜角度
は10度以上、好ましくは30〜80度である。傾斜さ
せた場合には溶接線が長くなるが、溶接用フラックス入
りワイヤ製造工程中の圧延、伸線工程においてワイヤの
接続部に作用する負荷を分散させる効果がある。片面溶
接は適宜の裏当て材、例えば金属(主として銅)製の裏
当て金、固形フラックス等を用いて片側から溶接を行な
い、裏ビードを形成させる溶接であって、裏当て材に裏
ビード形成用の溝を溶接線に沿って設けておくことが望
ましい。溶接手段としてはTIG溶接、MIG溶接、プ
ラズマ溶接、レーザー溶接その他適宜の溶接法が接続す
べきフープ材に合せて採用される。
発明の粉体入りワイヤ用フープ材の接続方法は、タブ材
端面が突き合わせたフープ材の側面に接するようにタブ
材をフープ材の両側にそれぞれ配置し、突合せ溶接線と
タブ材端面との接点をアークスポット溶接により仮付溶
接したのち、突合せ溶接線を片面溶接する。フープ材は
炭素鋼、ステンレス鋼、銅合金、アルミニュウム合金そ
の他の金属製フープで、寸法は幅50〜100mm、厚さ
1.5〜3.5mm程度のものである。両フープ材の突合
せ溶接線はフープ材の長手方向に対して直角とする他、
傾斜させてもよい。フープ材長手方向に対する傾斜角度
は10度以上、好ましくは30〜80度である。傾斜さ
せた場合には溶接線が長くなるが、溶接用フラックス入
りワイヤ製造工程中の圧延、伸線工程においてワイヤの
接続部に作用する負荷を分散させる効果がある。片面溶
接は適宜の裏当て材、例えば金属(主として銅)製の裏
当て金、固形フラックス等を用いて片側から溶接を行な
い、裏ビードを形成させる溶接であって、裏当て材に裏
ビード形成用の溝を溶接線に沿って設けておくことが望
ましい。溶接手段としてはTIG溶接、MIG溶接、プ
ラズマ溶接、レーザー溶接その他適宜の溶接法が接続す
べきフープ材に合せて採用される。
【0007】
【作用】前記したように従来のフープ材の接続方法で
は、両フープ材の突合せ溶接線3の両端部3Sと3Eと
で、溶融プールが溶け落ちる現象が発生しやすい。これ
は、この両端部3Sと3Eとはフープ材とタブ材との不
連続部であり、両部材の間に介在する空気層が溶接によ
る熱の放散を妨げ、これにより不連続部で熱が蓄積され
高温度となって溶融プールの支持が不可能となるからで
ある。すなわち、一方のタブ材4から端部3Sに溶融プ
ールが移行する際、まずタブ材4側端部が高温化して溶
け落ち溶融プールの支持不能な状態となり、このため引
き続いてフープ材1、2の端部3Sが溶け落ちる。他方
の端部3Eにおいても同様な状態を呈する。
は、両フープ材の突合せ溶接線3の両端部3Sと3Eと
で、溶融プールが溶け落ちる現象が発生しやすい。これ
は、この両端部3Sと3Eとはフープ材とタブ材との不
連続部であり、両部材の間に介在する空気層が溶接によ
る熱の放散を妨げ、これにより不連続部で熱が蓄積され
高温度となって溶融プールの支持が不可能となるからで
ある。すなわち、一方のタブ材4から端部3Sに溶融プ
ールが移行する際、まずタブ材4側端部が高温化して溶
け落ち溶融プールの支持不能な状態となり、このため引
き続いてフープ材1、2の端部3Sが溶け落ちる。他方
の端部3Eにおいても同様な状態を呈する。
【0008】このような状況をふまえて、本発明者らは
実験研究の結果、熱を放散するには、両フープ材の突合
せ溶接線とタブ材との接点をアークスポット溶接により
仮付溶接することが有効であるとの結論に達して本発明
を完成した。すなわち、図1に示すように接続すべき両
フープ材1、2の突合せ溶接線3とタブ材4、5の接
点、つまり突合せ溶接線3の始端部3Sと終端部3Eと
をアークスポット溶接で仮付溶接A,Bすることによ
り、この部分でフープ材とタブ材とを橋絡し、橋絡部で
ある仮付溶接部A,Bを通じてタブ材4側からフープ材
1、2側へ、またフープ材1、2側からタブ材5側へと
熱を放散させて熱の蓄積を回避する。すなわち、一方の
タブ材4のS点から溶接を開始し、突合せ溶接線3の始
端部3Sまで溶接が進行してきたとき、溶接熱は仮付溶
接部Aを通じて積極的にタブ材4側からフープ材1、2
側に逃げるので、当該部分が局部的に高温化することは
なく、したがって溶融プールの溶け落ちは回避される。
同様に、突合せ溶接線3の終端部3Eまで溶接が進行し
てきたとき、溶接熱は仮付溶接部Bを通じて積極的にフ
ープ材1、2側からタブ材5側に逃げるので、当該部分
が局部的に高温化することはない。従って、溶融プール
の溶け落ちは回避され、溶接は良好に進行して他方のタ
ブ材5のE点まできたとき終了する。
実験研究の結果、熱を放散するには、両フープ材の突合
せ溶接線とタブ材との接点をアークスポット溶接により
仮付溶接することが有効であるとの結論に達して本発明
を完成した。すなわち、図1に示すように接続すべき両
フープ材1、2の突合せ溶接線3とタブ材4、5の接
点、つまり突合せ溶接線3の始端部3Sと終端部3Eと
をアークスポット溶接で仮付溶接A,Bすることによ
り、この部分でフープ材とタブ材とを橋絡し、橋絡部で
ある仮付溶接部A,Bを通じてタブ材4側からフープ材
1、2側へ、またフープ材1、2側からタブ材5側へと
熱を放散させて熱の蓄積を回避する。すなわち、一方の
タブ材4のS点から溶接を開始し、突合せ溶接線3の始
端部3Sまで溶接が進行してきたとき、溶接熱は仮付溶
接部Aを通じて積極的にタブ材4側からフープ材1、2
側に逃げるので、当該部分が局部的に高温化することは
なく、したがって溶融プールの溶け落ちは回避される。
同様に、突合せ溶接線3の終端部3Eまで溶接が進行し
てきたとき、溶接熱は仮付溶接部Bを通じて積極的にフ
ープ材1、2側からタブ材5側に逃げるので、当該部分
が局部的に高温化することはない。従って、溶融プール
の溶け落ちは回避され、溶接は良好に進行して他方のタ
ブ材5のE点まできたとき終了する。
【0009】
【実施例】この発明の効果を確認するために、図1およ
び図2に示す要領で次の条件によりフープ材の接続を実
施した。 (1)供試フープ材:材質 SPHC鋼帯 寸法 厚さ2.2mm,幅62.9mm (2)タブ材:材質 SPHC鋼板、厚さ2.2mm (3)溶接条件 開先:開先間隔0mmのI開先 裏当材:溝付の銅板 溶接法:溶加材なしのTIG溶接により仮付溶接部A,Bはアークスポ ット溶接を行い、突合せ溶接線3を含むS点からE点までの本 溶接は片面溶接を行った。 TIG溶接条件 電極棒径:2.3mm 電極棒と母材(フープ材)の間隔:1.5mm 極性:DCSP(直流正極性) シールドガス:Arガス、流量 10 l/min 電流:アークスポット溶接 100A 本溶接 200A 溶接速度:仮付溶接 0mm/min 本溶接 250mm/min 上記条件によりフープ材1とフープ材2を接続した結
果、突合せ溶接線3の両端部3Sと3Eで溶融プールが
溶け落ちることなく、タブ材4から突合せ溶接線3へ、
また突合せ溶接線3からタブ材5へと良好に移行した。
もちろん、本溶接部は表ビード、裏ビードとも良好であ
った。溶接終了後にタブ材4と5を切り落とし、当該側
面をフープエッジ面に揃えた。フープ材の接続後、この
フープ材を溶接用フラックス入りシームレスワイヤの製
造に適用したところ、フープ材の接続部には従来のよう
な溶接欠陥がないので、管外径約20mmから製品径1.
2mmまでの縮径に充分耐えることができ、フープ材の接
続部分での断線は生じなかった。すなわち、接続後のフ
ープ材を成形ロールによりU字形からO字形に漸次成形
した。この成形途中で、U字形フープ材の長手方向に沿
った開口からフィーダによりフラックス(主成分:ルチ
ール)を充填率12%でフープ材谷間に供給した。つい
で、O字形に成形すると同時に開口の相対するエッジ面
を高周波誘導溶接(入熱量EP IP =140kVA ,周波
数=520kHz ,溶接速度30m/min )により連続的に
突合せ溶接して管外径約20mmのフラックス充填管とし
た。そして、圧延ロール群により外径12.5mmまで縮
径し、コイル状に巻き取った。つぎに、上記コイルを焼
鈍したのち、別の伸線工程で33台のダイスにより製品
径1.2mmまで最終伸線速度1000m/min で伸線し
た。この溶接用フラックス入りワイヤの製造に上記接続
後のフープ材10トン(接続部:9箇所)について適用
したところ、製品径1.2mmまでの縮径に十分耐えるこ
とができ、フープ材の接続部分での断線は全く生じなか
った。
び図2に示す要領で次の条件によりフープ材の接続を実
施した。 (1)供試フープ材:材質 SPHC鋼帯 寸法 厚さ2.2mm,幅62.9mm (2)タブ材:材質 SPHC鋼板、厚さ2.2mm (3)溶接条件 開先:開先間隔0mmのI開先 裏当材:溝付の銅板 溶接法:溶加材なしのTIG溶接により仮付溶接部A,Bはアークスポ ット溶接を行い、突合せ溶接線3を含むS点からE点までの本 溶接は片面溶接を行った。 TIG溶接条件 電極棒径:2.3mm 電極棒と母材(フープ材)の間隔:1.5mm 極性:DCSP(直流正極性) シールドガス:Arガス、流量 10 l/min 電流:アークスポット溶接 100A 本溶接 200A 溶接速度:仮付溶接 0mm/min 本溶接 250mm/min 上記条件によりフープ材1とフープ材2を接続した結
果、突合せ溶接線3の両端部3Sと3Eで溶融プールが
溶け落ちることなく、タブ材4から突合せ溶接線3へ、
また突合せ溶接線3からタブ材5へと良好に移行した。
もちろん、本溶接部は表ビード、裏ビードとも良好であ
った。溶接終了後にタブ材4と5を切り落とし、当該側
面をフープエッジ面に揃えた。フープ材の接続後、この
フープ材を溶接用フラックス入りシームレスワイヤの製
造に適用したところ、フープ材の接続部には従来のよう
な溶接欠陥がないので、管外径約20mmから製品径1.
2mmまでの縮径に充分耐えることができ、フープ材の接
続部分での断線は生じなかった。すなわち、接続後のフ
ープ材を成形ロールによりU字形からO字形に漸次成形
した。この成形途中で、U字形フープ材の長手方向に沿
った開口からフィーダによりフラックス(主成分:ルチ
ール)を充填率12%でフープ材谷間に供給した。つい
で、O字形に成形すると同時に開口の相対するエッジ面
を高周波誘導溶接(入熱量EP IP =140kVA ,周波
数=520kHz ,溶接速度30m/min )により連続的に
突合せ溶接して管外径約20mmのフラックス充填管とし
た。そして、圧延ロール群により外径12.5mmまで縮
径し、コイル状に巻き取った。つぎに、上記コイルを焼
鈍したのち、別の伸線工程で33台のダイスにより製品
径1.2mmまで最終伸線速度1000m/min で伸線し
た。この溶接用フラックス入りワイヤの製造に上記接続
後のフープ材10トン(接続部:9箇所)について適用
したところ、製品径1.2mmまでの縮径に十分耐えるこ
とができ、フープ材の接続部分での断線は全く生じなか
った。
【0010】
【発明の効果】この発明によれば、粉体入りワイヤ用の
フープ材どうしの接続において、突合せ溶接線の両端部
で溶融プールの溶け落ち現象の発生しない溶接を実施で
きる。フープ材どうしの接続部に溶接欠陥がないので、
このフープ材を用いて粉体入りワイヤを製造する際、製
品径までの縮径に充分耐えることができる。
フープ材どうしの接続において、突合せ溶接線の両端部
で溶融プールの溶け落ち現象の発生しない溶接を実施で
きる。フープ材どうしの接続部に溶接欠陥がないので、
このフープ材を用いて粉体入りワイヤを製造する際、製
品径までの縮径に充分耐えることができる。
【図1】フープ材どうしの接続の要領を示した平面図で
ある。
ある。
【図2】図1の側面図である。
1、2 フープ材 3 突合せ溶接線 4、5 タブ材 A、B 突合せ溶接線の両端における仮付溶接部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−180699(JP,A) 特開 昭47−33039(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B23K 35/40 B23K 9/02 B23K 9/235 B23K 37/06
Claims (1)
- 【請求項1】 外被金属管に粉体を充填した粉体入りワ
イヤに用いるフープ材の接続方法であって、タブ材端面
が突き合わせたフープ材の側面に接するようにタブ材を
フープ材の両側にそれぞれ配置し、突合せ溶接線とタブ
材端面との接点をアークスポット溶接により仮付溶接し
たのち、突合せ溶接線を片面溶接することを特徴とする
粉体入りワイヤ用フープ材の接続方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3030591A JP2914763B2 (ja) | 1991-02-25 | 1991-02-25 | 粉体入りワイヤ用フープ材の接続方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3030591A JP2914763B2 (ja) | 1991-02-25 | 1991-02-25 | 粉体入りワイヤ用フープ材の接続方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04270097A JPH04270097A (ja) | 1992-09-25 |
JP2914763B2 true JP2914763B2 (ja) | 1999-07-05 |
Family
ID=12300050
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3030591A Expired - Fee Related JP2914763B2 (ja) | 1991-02-25 | 1991-02-25 | 粉体入りワイヤ用フープ材の接続方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2914763B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101108039B1 (ko) * | 2004-06-24 | 2012-01-25 | 엘지전자 주식회사 | 건조기용 드럼의 용접 장치 및 용접 방법 |
-
1991
- 1991-02-25 JP JP3030591A patent/JP2914763B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
JPH04270097A (ja) | 1992-09-25 |
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