JP2906053B2 - ドクターブレードの当接制御装置 - Google Patents
ドクターブレードの当接制御装置Info
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Description
【発明の詳細な説明】
a)産業上の利用分野
この発明は、ローラーの周面に刃先を近接ないし当接
させて周面に付着する物質例えば余剰インキ等を当該ロ
ーラーの回転と関連させて掻き取るドクターブレードに
おいて、その当接の程度を刃先の摩耗量と関連する他の
物理量を利用し、その検出値を使って、自動修正制御す
る装置に関する。 b)従来の技術 ドクターブレードの刃先をローラーの周面に当接させ
た状態でローラーを回転させると、その回転稼働に伴な
って刃先に摩耗が生じ、それを放置していたのでは、付
着物質の掻取り効果が減少する。 そこで、従来、例えば印刷機のインキ供給機構等にお
いては、稼働量すなわちローラーの回転数または印刷枚
数が所定値に達するごとにドクターブレードの取付けボ
ルトを緩め、その刃先をローラー周面に向けて所定量前
進させてボルトを締め直すなど人手により調整を行なっ
ていた。 特公昭49−23007号公報は、ドクターブレードの把持
部材を例えばダイヤフラムもしくはパワーシリンダーの
如き流体圧装置によって緩衝的に支持し、その流体圧装
置を作動させると、ドクターブレードが進退動するの
で、線圧(接触圧)の調整を簡単に行なうことができる
装置を開示する。 特公昭59−2615号公報は、ドクターブレードを支持す
る台を隣接ローラーの軸受ホルダー外周に旋回可能に取
り付け、その旋回操作を空圧手段で行なう一方、その空
圧手段の動力伝達部にドクターブレードの接触圧調整手
段を設けたインキ掻取り装置を開示する。 c)発明が解決しようとする問題点 ローラーの周面に対するドクターブレードの接離調整
は精密かつ確実であることを要し、とりわけ、周面に多
数の微細なインキ計数用セルを設けたメッシュローラー
において、セル外の余剰インキをドクターブレードで常
時確実かつ完全にその適量を掻き取り除去することは、
印刷達成の観点から必須の要件とされる。またメッシュ
ローラーの周面は計数用セルの定容積を維持するため高
硬度に構成されており、その高硬度の周面に当接するド
クターブレードの刃先の摩耗度は激しく、短時間の稼働
で頻繁な調整を余儀なくされる。 この発明の第1の目的は、上記の観点から、ローラー
の周面に対するドクターブレードの当接の程度の調整
を、人手によらず、当該ドクターブレードの刃先に生じ
る摩耗量に関連づけて自動的に管理せしめ、もって、常
時、精密かつ確実な当接が得られる制御装置を提供する
ことである。 この発明の第2の目的は、前記第1の目的に加えて、
更に、小型軽量にして簡素低廉な制御装置を提供するこ
とである。 この発明の第3の目的は、前記第1の目的に加えて、
更に、ドクターブレードの点検、修理、交換時、及びま
たは、トラブルの発生時等に、ローラーの周面からドク
ターブレードを一挙に、かつ、急速に退避させ得ると共
に、それらの修復乃至解消時に、一挙に、かつ、急速に
原調整位置に復帰させ得べき制御装置を提供することで
ある。 d)問題点を解決するための手段 この発明は、前述した問題点を解決するために、次の
自動制御機構、すなわち、ローラーの周面に当接するイ
ンキ掻取用のドクターブレードの刃先の摩耗量を、その
摩耗量と関連する他の物理量を利用し、それを検出し、
その検出値を使って、刃先の当接を自動修正制御する装
置を設ける。 動力によってドクターブレードへ変位を伝達する方式
については、前記第2の目的を達することを主眼とする
場合には直接駆動方式とし、前記第3の目的を達するこ
とを主眼とする場合には間接駆動方式とする。 直接駆動方式は、ドクターブレードを直接的に変位さ
せる動力の伝達部を設け、その伝達部を前記摩耗量の間
接的検出値に起因させて直接動かし、ローラーの周面と
刃先との間に所望の当接を得る。 これに対し、間接駆動方式は、ドクターブレードを変
位させる付勢部を設ける一方、その変位を抑止する抑止
部を設けるとともに、これに変位を生ぜしめる動力の伝
達部を設け、前記摩耗量の間接的検出値と関連して、そ
の伝達部を駆動することにより前記付勢部への抑止を緩
和させ、ローラーの周面と刃先との間に所望の当接を得
る。 次に、ドクターブレードの刃先の摩耗量を直接的に検
出することは不可能ではないにしても困難であり、か
つ、経費がかさむので、本発明ではそれを間接的に検出
する。間接的な検出を可能ならしめる他の物理量は、刃
先の当接圧力から生ずる弾性変形とドクターブレードの
稼働量である。 刃先の摩耗はその刃先がローラーの周面に当接する圧
力の減少となってあらわれ、更に、その当接圧の減少は
ドクターブレード及びその支持部の弾性変形に変化をも
たらすので、その歪の変化を接触型または非接触型の歪
検出器で検出すれば、刃先の摩耗量を間接的に検出する
ことができる。 他方において、刃先の摩耗は当該ブレードの稼働量と
ともに増加するので、本発明ではその現象を利用して、
更に他の物理量、例えば、ローラーの回転数を検出する
検出手段を設けることによっても達成される。なお、稼
働量の検出は例えば印刷物の部数の如き生産物数を計数
して所定数に達するごとに信号を発するように構成する
ことも可能である。 以上の記述から明らかなように、本発明は、 A.ドクターブレードへの動力伝達方式に 1.直接駆動方式、及び 2.間接駆動方式、 の2様式が存在する一方、 B.刃先の摩耗量の間接的検出方式に 1.当接圧力検出方式、及び 2.稼働量検出方式、 の2様式が存在する。従って、本発明の具体的実施態様
は、上記様式の組合わせによって次の4様式、すなわち A1B1型(直接駆動方式+当接圧力検出方式) A1B2型(直接駆動方式+稼働量検出方式) A2B1型(間接駆動方式+当接圧力検出方式) A2B2型(間接駆動方式+稼働量検出方式) が存在する。 e)作用 A1B1型 先ず、ドクターブレードの刃先をローラーの周面に適
正な圧力で当接し、その位置を使用開始基準位置とする
とともにその時の歪検出器の検出値を設定値とする。 ドクターブレード稼働の初期においては歪検出器によ
る検出値が設定値に等しいため対比値は零となる。稼働
が進行してドクターブレードの刃先に摩耗が生じ、ロー
ラーの周面に対する当接圧が低下すると、弾性変形も低
下し、歪検出器で検出される検出値が減少し設定値との
間に差が生じる。 その差が所望の値に達したときに制御部からドクター
ブレード駆動の指令信号が発せられ、その信号によって
ドクターブレードを変位させる駆動源が駆動され、その
駆動によりドクターブレードの刃先がローラーの周面に
向けて前進し、摩耗によって生じた当接圧力低下分が初
期における当接圧力値すなわち設定値まで復帰した時点
で停止する。上記の動作が反復して生じる。 検出値と設定値との間に生じる対比値を零に設定すれ
ば、常時、設定値で定値制御することができる。 検出値と設定値との間に生じる対比値を零以外の特定
値に設定すれば、計数がその特定値に達するたびごとに
制御が行なわれる。 A1B2型 前記A1B1型の動作において、摩耗量の間接的検出がド
クターブレードの稼働量、例えば、ローラーの回転数に
置き換えられ、その回転数が所定値に達するごとに制御
部からドクターブレード駆動の指令信号が発せられ、そ
の信号によって駆動部が所定量駆動され、その駆動によ
りドクターブレードの刃先がローラーの周面に向けて所
定量前進し、ドクターブレードの刃先とローラー周面と
の当接が略使用開始基準位置に復帰する。上記の動作が
反復して生じる。 A2B1型 先ず、動力の伝達部を手動乃至自動にて回動操作して
抑止部を所定の位置に停止させる。 次に、付勢部を作動させて、ドクターブレードの刃先
をローラーの周面に向けて前進させる ただし、その前進は前記所定の位置で停止した抑止部
によって抑止され、前進を許された位置は付勢部のスト
ロークの最大値よりも手前であり、かつ、ドクターブレ
ードの刃先とローラーの周面との間は離れている。 続いて、抑止部に変位を生ぜしめる動力の伝達部を手
動乃至自動にて回転操作して、ドクターブレードの刃先
が所望の圧力値でローラーの周面に当接するまでドクタ
ーブレードを前進変位させ、その位置を使用開始基準位
置とするとともに、その時の歪検出器の検出値を設定値
とする。 その後、前記A1B1型の動作と同様に、歪検出器の検出
値と設定値とを比較し、その間に生じた対比値が所望の
値に達したときに、制御部から前記抑止部に変位を生ぜ
しめる動力の伝達部を駆動して前記付勢部への抑止を緩
和させる。 すると、抑止を緩和された分だけ付勢部によってドク
ターブレードが前進し、摩耗によって生じた当接圧力低
下分が初期における当接圧力値まで恢復する。上記の動
作が反復して生じる。 ドクターブレードの点検、修理、交換時及びまたはト
ラブルの発生時には、前記付勢部における動力源を逆作
動させると、ドクターブレードは、対抗動力伝達部とは
無関係に、一挙にローラーの周面からその刃先が後退す
る。 A2B2型 前記A2B1型の動作において、摩耗量の間接的検出がド
クターブレードの稼働量、例えば、ローラーの回転数に
置き換えられ、その回転数が所定値に達するごとに制御
部から動力伝達部に所定量の駆動が指令され、抑止部が
所定距離だけ移動して、ドクターブレードの刃先がロー
ラーの周面に向けて所定の距離だけ前進する。上記の動
作が反復して生じる。 f)実 施 例 本発明の構成を具体的な実施例により図にしたがって
以下に詳述する。 本発明の実施例は前記4様式の分類に従って A1B1型 第1実施例(第1図、第5図) A1B2型 第2実施例(第2図、第6図) A2B1型 第3実施例(第3図、第10図)及び、 A2B2型 第4実施例(第4図、第11図) に大別して示し、更に、理解を一層深めるために、 A1の要部の実施例(第7図)と その変形実施例(第8図、第9図)、及びA2の要部の実
施例(第12図、第13図)とその変形実施例(第14図、第
15図)についてそれぞれ詳述する。 直接駆動方式(A1)の実施例 先ず、ローラーR1の周面に向けてドクターブレード1
の刃先を直接変位させる動力の伝達方式の概略的な説明
は第1図及び第2図に示され、その詳細な実施例は第5
図から第9図に示される。 ドクターブレード1は、その刃先をローラーR1の周面
に向け、その基部をブレードホルダー2に挟んでホルダ
ー受け3上に固定される。 ホルダー受け3はローラーR1の軸線と平行に延設さ
れ、その両端部の下面が第1ブロック4,4上にそれぞれ
固定され、該各第1ブロック4,4は第1スライダー5,5上
にそれぞれ固定され、該各第1スライダー5,5の下面に
設けた凹みが第1レール6,6上にそれぞれ跨載される。 他方において、左右のフレームF,Fの各内側面に第1
ブラケット8,8がそれぞれ固定され、該各第1ブラケッ
ト8,8上に第2ブロック7,7がそれぞれ固定され、更に該
各第2ブロック7,7上に前記第1レール6,6が前記フレー
ムF,Fの面と平行な水平位でそれぞれ固定される。 従って、左右一対の第1スライダー5,5は該各第1レ
ール6,6に沿ってそれぞれ案内され移動することがで
き、その移動によって前記スライダーと一体の前記ドク
ターブレード1の刃先がローラーR1の周面に対して進退
方向に動かされる。 次に、前記第1レール6,6にそれぞれ平行して雄ねじ
棒9,9を併設するために、該各雄ねじ棒9,9の第1中間部
を前記第1ブラケット8,8上の各軸受10,10で、また、そ
の第2中間部を前記第2ブロック7,7に刻設された各軸
受11,11で、それぞれ回転自在に支持する。 そして、更に、雄ねじ棒9,9の各第3中間部を第2ス
ライダー20,20の雌ねじ部材12,12にそれぞれ螺合する。
該各第2スライダー20,20には各雄ねじ棒9,9の回転変位
が直線変位に変換されるように回転防止手段がそれぞれ
付設される。 その回転防止手段は次の通りである。すなわち、前記
各第1ブラケット8,8の上面における前記各雄ねじ棒9,9
の真下にそれらとそれぞれ平行して第2レール13,13を
固定する一方、前記各第2スライダー20,20の下面に設
けた凸部が該各第2レール13,13に嵌挿される。かくし
て、雄ねじ棒9,9の回転変位が第2スライダー20,20に直
線変位に換えられて伝達される。 更に、前記各雄ねじ棒9,9の一端部に傘歯車14,14を、
その他端部に手動調整用の角頭部15,15をそれぞれ設け
ると共に、左右のフレームF,F間にクロスシャフト16を
回転自由に架設し、かつ、そのシャフト16上の2つの中
間部に傘歯車17,17をそれぞれ装着し、該各傘歯車17,17
を前記各傘歯車14,14とそれぞれ係合させる。 そして前記クロスシャフト16の一端部はブレーキ例え
ば電磁ブレーキ19を装着するとともに動力源例えばモー
ターまたはパルスモーター18と連結する。 さて、上述した駆動力伝達部において、第1実施例
(第1図、第5図)及び第2実施例(第2図、第6図)
は、いずれも第7図で明確に示すように、雄ねじ部9,9
上を直線変位する各第2スライダー20,20の上部と前記
第1ブロック4,4の前端部とをボルト21,21によりそれぞ
れ締付固定する。従って、モーターまたはパルスモータ
ー18の回転駆動力による直線変位が前記各部材を経由し
て直接ドクターブレード1に伝達される。 直接駆動装置(A1)の他の実施例を第8図及び第9図
で示す。 第8図では、第7図で示すホルダー受け3が一対の第
1アーム22,22(他方は図示省略)の各自由端部間に架
設され、該各アームの旋回基環が、ローラーR1に隣接す
る他のローラーR2の軸受けホルダー23,23(他方は図示
省略)の周囲に、回動自在に取り付けられると共に、そ
の旋回基環からベルクランク状に第2アーム24,24(他
方は図示省略)を突設し、その各アームの自由端部を二
又に分枝しその間に凹み25,25(他方は図示省略)を形
成せしめ、前記第2スライダー20,20(他方は図示省
略)の側面に突出させたピン26,26(他方は図示省略)
と前記凹み25,25とを互いに係合させる。従って、第2
スライダー20,20の直線変位がピン26,26、凹み25,25、
第2アーム24,24、第1アーム22,22、ホルダー受け3及
びブレードホルダー2を経由して旋回変位に変換されて
ドクターブレード1に伝達され、かくして、ブレード1
の刃先をローラーR1の周面に対して進退方向に変位させ
ることができる。 間接駆動方式(A2)の実施例 ローラーR1の周面に向けてドクターブレード1の刃先
を間接的に変位させる動力の伝達方式の概略的な説明は
第3図及び第4図に示され、その詳細な実施例は第10図
から第15図に示される。 第10図から第15図において、符号1から20までの構成
は前記直接駆動方式(A1)に記載されたものと同一であ
るので、その説明を割愛し、相違点について詳述する。 最大の相違点は、間接駆動方式(A2)においては第2
スライダー20,20の後端面が第1ブロック4,4の前端面に
接触するだけにとどまり、前記直接駆動方式(A1)にお
けるようにボルト21,21により締付固定されていないこ
とである。従って、第1ブロック4,4は、必要時に、第
2スライダー20,20から離れて、独自に後退変位するこ
とが可能である。換言すれば、ドクターブレード1、そ
のブレードホルダー2、ホルダー受け3、第1ブロック
4及び第1スライダー5を一体とする従動部材は、前記
直接駆動方式(A1)と同一構成の駆動系(9〜18)とは
異なる他の駆動系に従属するように構成されており、前
記直接駆動方式(A1)におけるものと同一の駆動系(9
〜18)は前記従動部材の変位を抑止する抑止部に変位を
生ぜしめるように構成されている。前記他の駆動系の実
施例は次の通りである。 第12図において、第1スライダー5の側面に第2ブラ
ケット27を取り付け、その第2ブラケットの他端部に流
体圧シリンダー28のロッドの先端部を回動自在に連結す
る。そのシリンダー28は、例えばCKD製セルトップシリ
ンダーの如きロッド制動機構が付設されたものを使用す
ることが望ましい。前記流体圧シリンダー28の他端部
は、第1ブラケット8の前端面に突設した第3ブラケッ
ト29に回動自在に支持される。 なお、前記流体圧シリンダー28のロッド制御機構は、
流体圧シリンダー28への流体圧の供給が例えば停電その
他の理由で停止した時に、現状圧力状態を維持するよう
に働らき、ドクターブレード1がローラーR1の周面から
受ける反力によって後退させられないように、それに備
えたものである。 前記間接駆動方式の作用において、ドクターブレード
1は流体圧シリンダー28の付勢に従動してローラーR1の
周面に向けて当接を強制される一方、モーターまたはパ
ルスモーター18からの回転変位が雄ねじ棒9と雌ねじ部
材12との介在により直線変位に換えられて第2スライダ
ー20に伝達され、その第2スライダー20が前記ドクター
ブレード1と一体の第1ブロック4に当接し、前記付勢
力に対抗してそれを抑止するストッパーとして作用する
ので、第2スライダー20によって抑制されたドクターブ
レード1は流体圧シリンダー28の付勢力で強制されてい
るにも拘らず、不当な前進を阻止される。 間接駆動方式(A2)の他の実施例を第14図及び第15図
で示す。 第14図では、第13図で示すホルダー受け3が一対の第
1アーム22,22(他方は図示省略)の各自由端部間に架
設され、該各アームの旋回基環が、ローラーR1に隣接す
る他のローラーR2の軸受ホルダー23,23(他方は図示省
略)の周囲に、回動自在に取り付けられると共に、その
旋回基環からベルクランク状に第2アーム24a,24a(他
方は図示省略)を突設する一方、前記第2スライダー2
0,20(他方は図示省略)の側面にピン26,26(他方は図
示省略)を突設しそれらのピン26,26の側面が前記第2
アーム24a,24aの側面に当接するように構成する。更
に、前記旋回基環からベルクランク状に第3のアーム3
0,30(他方は図示省略)を突設し、そのアームの各自由
端部に流体圧シリンダー28a,28a(他方は図示省略)の
ロッドの先端部を回動自在に連結しそのシリンダーの他
端部をフレームFに突設したピン31,31(他方は図示省
略)で回動自在に支持する。 従って、ドクターブレード1は流体圧リンダー28aの
付勢に従動してローラーR1の周面に向けて当接を強制さ
れる一方、モーターまたはパルスモーター18からの回転
変位が雄ねじ棒9と雄ねじ部材12とによって第2スライ
ダー20の直線変位に換えられ、その変位が第2スライダ
ー上のピン26に伝えられるので、そのピン26に当接する
第2アーム24aは、そのピン26によって当接方向への変
位が所望の位置で制止され、ピン26が後退変位するごと
にその変位に従動して第2アーム24aが動き、その動き
に伴なってドクターブレード1がローラーR1の周面に向
けて前進する。 電磁ブレーキ19は、前記いずれの駆動方式の場合に
も、停電時によりモーターまたはパルスモーター18への
電力供給が絶たれるとき、制動がはたらくように設定さ
れる。これは、パルスモーター18からの拘束が失われた
クロスシャフト16が振動等で回動しドクターブレード1
の当接圧に変動が生じるのを未然に防止するために使わ
れる。 当接圧力検出方式(B1)の実施例 第1図、第3図及び第5図、第10図で示すように、ド
クターブレード1の刃先がローラーR1の周面に当接する
と、刃先は当接圧力に比例してローラーの周面から反力
を受け、その反力は摩耗により漸減する一方、反力を受
けたドクターブレード1及びそれを支持するブレードホ
ルダー2、ホルダー受け3等に弾性変形、つまり、歪が
生じる。従って、それら弾性変形が生じる部分に公知の
接触型または非接触型の歪ゲージ32を取り付け、検出さ
れた歪の値からドクターブレード1の刃先の摩耗量を間
接的に検出する。歪ゲージ32,32の検出値は常時コント
ローラー33に入力し、そこで適正状態を示す設定値と検
出値とが比較され、その対比値が所定値に達するごとに
コントローラー33からドライバー34に信号を出力し、ド
ライバー34はその信号の入力によってモーターまたはパ
ルスモーター18が作動し、モーターの作動によってドク
ターブレード1の刃先がローラーR1の周面に向けて前進
し、当接圧力が初期の適正値に復帰したことを前記対比
値が零になったことによって確認して、前記モーターま
たはパルスモーター18が停止する。そして上記の制御が
反復される。前記所定値を零に設定すれば、常時、設定
値にて定値制御が行なわれる。設定値は、後述のドクタ
ーブレード使用開始基準位置における歪ゲージ32の検出
値とする。35は表示器であって、制御指令回数やその変
換加工数値等を表示してドクターブレード1の刃先の総
摩耗量を作業員に知らせ、ドクターブレード1の交換の
必要等の予知資料に供する。 稼働量検出方式(B2)の実施例 第2図、第4図及び第6図、第11図で示すように、ド
クターブレード1の摩耗量は概ねその稼働量に比例し、
稼働量の検出は、例えばローラーR1の回転軸の軸端部に
カウンター36を取り付けて、ローラーR1の回転数として
検出推計して行なう。前記カウンター36は、回転数が所
定数に達するごとにドライバー34に信号を出力するよう
にし、その信号の入力によってパルスモーター18が所定
量すなわちパルス出力分だけ作動し、その作動によって
ドクターブレード1の刃先がローラーR1の周面に向けて
所定距離前進し、ドクターブレード1の刃先とローラー
R1の周面との当接が後述するドクターブレード1の使用
開始基準位置にある時と略同等の状態に復帰する。そし
て、上記の制御が反復される。 稼働量は、前記ローラーR1の軸の回転数またはその他
の軸の回転数のほか、生産物数、例えば、印刷機の場
合、印刷部数または印刷長さ等からも検出することがで
きる。 パルスモーター18がコントローラー34から発せられた
パルス数に相等する分だけ回転が生じたか否かの確認
は、例えばパルスモーター18の回転軸に原点つきエンコ
ーダー37を取り付けて監視を行なわせ、発信されたパル
ス数に相等する分の回転が生じなかった場合には警告を
発する。また、カウンター36が所定の回転信号を出力す
ると、ドクターブレード1の交換指令信号が発せられ
る。 各実施例の操作と作動 ドクターブレード1の刃先のローラーR1の周面との当
接の使用開始基準位置は次のようにして設定される。 A1型 先ず、A1型の場合には、角頭部15,15を工具にて手動
操作して雄ねじ棒9,9を回転させて行なう。雄ねじ棒9,9
の回転に伴なって第2スライダー20,20が第2レール13,
13に沿ってそれぞれ直線変位し、その変位は、第1ブロ
ック4,4、ホルダー受け3,3、ブレードホルダー2を介し
てドクターブレード1に伝達され、その刃先がローラー
R1の周面に対して進退方向に変位するので、図示を省略
したゲージを適宜の位置、例えば、ローラーR1の軸周面
とホルダーの受け3の端面との間にはさみ、両者間の離
隔距離を例えば0.05mmに設定する。そして、この位置に
おいて、原点つきエンコーダー37が原点位置となるよう
に設定する。次に再び、角頭部15,15を操作して、ドク
ターブレード1の刃先をローラーR1の周面に向けて前進
させ、最適の当接圧が負荷された状態のときその前進を
停止させ、その位置をドクターブレード1の使用開始基
準位置とする。このドクターブレード1の前進操作は、
雄ねじ棒9,9等を経由してパルスモーター18にも伝わ
り、これを回転せしめ、その回転量がパルス数としてコ
ントローラー33に記憶される。 A2型 次に、A2型の場合には、最初に、流体圧シリンダー2
8,28、または28a,28aを自由状態にし、手操作でホルダ
ー受け3を動かし、ドクターブレード1の刃先をローラ
ーR1の周面に向けて移動させ、図示を省略したゲージに
より前記A1型の時と同様にして両者間の離隔距離を定
め、この位置で原点つきエンコーダ37が原点位置となる
ように設定する。 続いて、角頭部15,15を手動操作し、雄ねじ棒9,9を回
転せしめ、第2スライダー20,20を第2レール13,13に沿
って直線変位せしめると、その第2スライダー20,20の
後端面が第1スライダー5,5の前端面と当接する位置ま
で移動する。 その後、流体圧シリンダー28,28または28a,28aを付勢
させる。そして、再度、角頭部15,15を手動操作し、第
2スライダー20,20が第12図、第13図では右側に、第14
図では左側に移動するように雄ねじ棒9,9を回転せし
め、流体圧シリンダー28,28または28a,28aに付勢される
第1スライダー5,5と共動するドクターブレード1をロ
ーラーR1の周面に当接し、さらに所定距離、例えば、0.
03mmだけ移動させ、その位置をドクターブレード1の使
用開始基準位置とする。この操作はパルスモーター18に
伝わりこれを回転せしめ、その回転量がパルス数として
コントローラー33に記憶される。 以上記載の使用開始基準位置から稼働が始まり、前記
B1型の場合には、検出値と設定値との比較によって生じ
た所望の対比値により、また、前記B2型の場合には例え
ばローラーR1の回転数が所定値に達するごとにコントロ
ーラー33からドライバー34に指令が発せられ、その指令
によって、モーターまたはパルスモーター18が回転して
ドクターブレード1の刃先の当接圧が設定値に復帰す
る。そして、上記の制御が反復される。 尚、前記2つのいずれの駆動方式の場合においても、
ドクターブレード1の交換等、ドクターブレード1とロ
ーラーR1との当接が一旦解かれた場合には、例えば手動
操作盤38からリセット信号を発信することにより、クロ
スシャフト16が、モーターまたはパルスモーター18の駆
動により、まず原点つきエンコーダー37の原点位置まで
回動され、続いてコントローラー33の記憶したパルス分
だけ回動され、ドクターブレード1は前記使用開始基準
位置に自動的に設定される。 g)発明の効果 上述したように、本発明は、機械の稼働中において、
人手によらず、ローラーR1の周面に向けたドクターブレ
ード1の刃先を、その摩耗量と関連する他の物理量、す
なわち、当接圧によって刃先に生じる弾性変形の低下量
の検出値、または、ドクターブレードの稼働量と関連す
る更に他の物理量、すなわち、ローラー(R1)の回転数
の計数値、または、生産物数の計数値を使って、初期の
当接に復帰させ得る自動制御装置を実現することができ
るようになった。 本発明における直接駆動方式(A1型)によれば、上記
の自動制御装置を、とりわけ小型軽量にして簡素低廉に
達成することができる。 他方において、本発明における間接駆動方式(A2型)
によれば、流体圧シリンダー28,28または28a,28aの作動
をドクターブレード1とローラーR1の周面と当接させる
場合とは逆向きに作動させることにより、ドクターブレ
ード1をローラーR1の周面から一挙に大きく離隔させ得
るので、ドクターブレードの交換、点検、修理時、及
び、またはトラブルの発生時に迅速かつ有効に対処し得
る。
させて周面に付着する物質例えば余剰インキ等を当該ロ
ーラーの回転と関連させて掻き取るドクターブレードに
おいて、その当接の程度を刃先の摩耗量と関連する他の
物理量を利用し、その検出値を使って、自動修正制御す
る装置に関する。 b)従来の技術 ドクターブレードの刃先をローラーの周面に当接させ
た状態でローラーを回転させると、その回転稼働に伴な
って刃先に摩耗が生じ、それを放置していたのでは、付
着物質の掻取り効果が減少する。 そこで、従来、例えば印刷機のインキ供給機構等にお
いては、稼働量すなわちローラーの回転数または印刷枚
数が所定値に達するごとにドクターブレードの取付けボ
ルトを緩め、その刃先をローラー周面に向けて所定量前
進させてボルトを締め直すなど人手により調整を行なっ
ていた。 特公昭49−23007号公報は、ドクターブレードの把持
部材を例えばダイヤフラムもしくはパワーシリンダーの
如き流体圧装置によって緩衝的に支持し、その流体圧装
置を作動させると、ドクターブレードが進退動するの
で、線圧(接触圧)の調整を簡単に行なうことができる
装置を開示する。 特公昭59−2615号公報は、ドクターブレードを支持す
る台を隣接ローラーの軸受ホルダー外周に旋回可能に取
り付け、その旋回操作を空圧手段で行なう一方、その空
圧手段の動力伝達部にドクターブレードの接触圧調整手
段を設けたインキ掻取り装置を開示する。 c)発明が解決しようとする問題点 ローラーの周面に対するドクターブレードの接離調整
は精密かつ確実であることを要し、とりわけ、周面に多
数の微細なインキ計数用セルを設けたメッシュローラー
において、セル外の余剰インキをドクターブレードで常
時確実かつ完全にその適量を掻き取り除去することは、
印刷達成の観点から必須の要件とされる。またメッシュ
ローラーの周面は計数用セルの定容積を維持するため高
硬度に構成されており、その高硬度の周面に当接するド
クターブレードの刃先の摩耗度は激しく、短時間の稼働
で頻繁な調整を余儀なくされる。 この発明の第1の目的は、上記の観点から、ローラー
の周面に対するドクターブレードの当接の程度の調整
を、人手によらず、当該ドクターブレードの刃先に生じ
る摩耗量に関連づけて自動的に管理せしめ、もって、常
時、精密かつ確実な当接が得られる制御装置を提供する
ことである。 この発明の第2の目的は、前記第1の目的に加えて、
更に、小型軽量にして簡素低廉な制御装置を提供するこ
とである。 この発明の第3の目的は、前記第1の目的に加えて、
更に、ドクターブレードの点検、修理、交換時、及びま
たは、トラブルの発生時等に、ローラーの周面からドク
ターブレードを一挙に、かつ、急速に退避させ得ると共
に、それらの修復乃至解消時に、一挙に、かつ、急速に
原調整位置に復帰させ得べき制御装置を提供することで
ある。 d)問題点を解決するための手段 この発明は、前述した問題点を解決するために、次の
自動制御機構、すなわち、ローラーの周面に当接するイ
ンキ掻取用のドクターブレードの刃先の摩耗量を、その
摩耗量と関連する他の物理量を利用し、それを検出し、
その検出値を使って、刃先の当接を自動修正制御する装
置を設ける。 動力によってドクターブレードへ変位を伝達する方式
については、前記第2の目的を達することを主眼とする
場合には直接駆動方式とし、前記第3の目的を達するこ
とを主眼とする場合には間接駆動方式とする。 直接駆動方式は、ドクターブレードを直接的に変位さ
せる動力の伝達部を設け、その伝達部を前記摩耗量の間
接的検出値に起因させて直接動かし、ローラーの周面と
刃先との間に所望の当接を得る。 これに対し、間接駆動方式は、ドクターブレードを変
位させる付勢部を設ける一方、その変位を抑止する抑止
部を設けるとともに、これに変位を生ぜしめる動力の伝
達部を設け、前記摩耗量の間接的検出値と関連して、そ
の伝達部を駆動することにより前記付勢部への抑止を緩
和させ、ローラーの周面と刃先との間に所望の当接を得
る。 次に、ドクターブレードの刃先の摩耗量を直接的に検
出することは不可能ではないにしても困難であり、か
つ、経費がかさむので、本発明ではそれを間接的に検出
する。間接的な検出を可能ならしめる他の物理量は、刃
先の当接圧力から生ずる弾性変形とドクターブレードの
稼働量である。 刃先の摩耗はその刃先がローラーの周面に当接する圧
力の減少となってあらわれ、更に、その当接圧の減少は
ドクターブレード及びその支持部の弾性変形に変化をも
たらすので、その歪の変化を接触型または非接触型の歪
検出器で検出すれば、刃先の摩耗量を間接的に検出する
ことができる。 他方において、刃先の摩耗は当該ブレードの稼働量と
ともに増加するので、本発明ではその現象を利用して、
更に他の物理量、例えば、ローラーの回転数を検出する
検出手段を設けることによっても達成される。なお、稼
働量の検出は例えば印刷物の部数の如き生産物数を計数
して所定数に達するごとに信号を発するように構成する
ことも可能である。 以上の記述から明らかなように、本発明は、 A.ドクターブレードへの動力伝達方式に 1.直接駆動方式、及び 2.間接駆動方式、 の2様式が存在する一方、 B.刃先の摩耗量の間接的検出方式に 1.当接圧力検出方式、及び 2.稼働量検出方式、 の2様式が存在する。従って、本発明の具体的実施態様
は、上記様式の組合わせによって次の4様式、すなわち A1B1型(直接駆動方式+当接圧力検出方式) A1B2型(直接駆動方式+稼働量検出方式) A2B1型(間接駆動方式+当接圧力検出方式) A2B2型(間接駆動方式+稼働量検出方式) が存在する。 e)作用 A1B1型 先ず、ドクターブレードの刃先をローラーの周面に適
正な圧力で当接し、その位置を使用開始基準位置とする
とともにその時の歪検出器の検出値を設定値とする。 ドクターブレード稼働の初期においては歪検出器によ
る検出値が設定値に等しいため対比値は零となる。稼働
が進行してドクターブレードの刃先に摩耗が生じ、ロー
ラーの周面に対する当接圧が低下すると、弾性変形も低
下し、歪検出器で検出される検出値が減少し設定値との
間に差が生じる。 その差が所望の値に達したときに制御部からドクター
ブレード駆動の指令信号が発せられ、その信号によって
ドクターブレードを変位させる駆動源が駆動され、その
駆動によりドクターブレードの刃先がローラーの周面に
向けて前進し、摩耗によって生じた当接圧力低下分が初
期における当接圧力値すなわち設定値まで復帰した時点
で停止する。上記の動作が反復して生じる。 検出値と設定値との間に生じる対比値を零に設定すれ
ば、常時、設定値で定値制御することができる。 検出値と設定値との間に生じる対比値を零以外の特定
値に設定すれば、計数がその特定値に達するたびごとに
制御が行なわれる。 A1B2型 前記A1B1型の動作において、摩耗量の間接的検出がド
クターブレードの稼働量、例えば、ローラーの回転数に
置き換えられ、その回転数が所定値に達するごとに制御
部からドクターブレード駆動の指令信号が発せられ、そ
の信号によって駆動部が所定量駆動され、その駆動によ
りドクターブレードの刃先がローラーの周面に向けて所
定量前進し、ドクターブレードの刃先とローラー周面と
の当接が略使用開始基準位置に復帰する。上記の動作が
反復して生じる。 A2B1型 先ず、動力の伝達部を手動乃至自動にて回動操作して
抑止部を所定の位置に停止させる。 次に、付勢部を作動させて、ドクターブレードの刃先
をローラーの周面に向けて前進させる ただし、その前進は前記所定の位置で停止した抑止部
によって抑止され、前進を許された位置は付勢部のスト
ロークの最大値よりも手前であり、かつ、ドクターブレ
ードの刃先とローラーの周面との間は離れている。 続いて、抑止部に変位を生ぜしめる動力の伝達部を手
動乃至自動にて回転操作して、ドクターブレードの刃先
が所望の圧力値でローラーの周面に当接するまでドクタ
ーブレードを前進変位させ、その位置を使用開始基準位
置とするとともに、その時の歪検出器の検出値を設定値
とする。 その後、前記A1B1型の動作と同様に、歪検出器の検出
値と設定値とを比較し、その間に生じた対比値が所望の
値に達したときに、制御部から前記抑止部に変位を生ぜ
しめる動力の伝達部を駆動して前記付勢部への抑止を緩
和させる。 すると、抑止を緩和された分だけ付勢部によってドク
ターブレードが前進し、摩耗によって生じた当接圧力低
下分が初期における当接圧力値まで恢復する。上記の動
作が反復して生じる。 ドクターブレードの点検、修理、交換時及びまたはト
ラブルの発生時には、前記付勢部における動力源を逆作
動させると、ドクターブレードは、対抗動力伝達部とは
無関係に、一挙にローラーの周面からその刃先が後退す
る。 A2B2型 前記A2B1型の動作において、摩耗量の間接的検出がド
クターブレードの稼働量、例えば、ローラーの回転数に
置き換えられ、その回転数が所定値に達するごとに制御
部から動力伝達部に所定量の駆動が指令され、抑止部が
所定距離だけ移動して、ドクターブレードの刃先がロー
ラーの周面に向けて所定の距離だけ前進する。上記の動
作が反復して生じる。 f)実 施 例 本発明の構成を具体的な実施例により図にしたがって
以下に詳述する。 本発明の実施例は前記4様式の分類に従って A1B1型 第1実施例(第1図、第5図) A1B2型 第2実施例(第2図、第6図) A2B1型 第3実施例(第3図、第10図)及び、 A2B2型 第4実施例(第4図、第11図) に大別して示し、更に、理解を一層深めるために、 A1の要部の実施例(第7図)と その変形実施例(第8図、第9図)、及びA2の要部の実
施例(第12図、第13図)とその変形実施例(第14図、第
15図)についてそれぞれ詳述する。 直接駆動方式(A1)の実施例 先ず、ローラーR1の周面に向けてドクターブレード1
の刃先を直接変位させる動力の伝達方式の概略的な説明
は第1図及び第2図に示され、その詳細な実施例は第5
図から第9図に示される。 ドクターブレード1は、その刃先をローラーR1の周面
に向け、その基部をブレードホルダー2に挟んでホルダ
ー受け3上に固定される。 ホルダー受け3はローラーR1の軸線と平行に延設さ
れ、その両端部の下面が第1ブロック4,4上にそれぞれ
固定され、該各第1ブロック4,4は第1スライダー5,5上
にそれぞれ固定され、該各第1スライダー5,5の下面に
設けた凹みが第1レール6,6上にそれぞれ跨載される。 他方において、左右のフレームF,Fの各内側面に第1
ブラケット8,8がそれぞれ固定され、該各第1ブラケッ
ト8,8上に第2ブロック7,7がそれぞれ固定され、更に該
各第2ブロック7,7上に前記第1レール6,6が前記フレー
ムF,Fの面と平行な水平位でそれぞれ固定される。 従って、左右一対の第1スライダー5,5は該各第1レ
ール6,6に沿ってそれぞれ案内され移動することがで
き、その移動によって前記スライダーと一体の前記ドク
ターブレード1の刃先がローラーR1の周面に対して進退
方向に動かされる。 次に、前記第1レール6,6にそれぞれ平行して雄ねじ
棒9,9を併設するために、該各雄ねじ棒9,9の第1中間部
を前記第1ブラケット8,8上の各軸受10,10で、また、そ
の第2中間部を前記第2ブロック7,7に刻設された各軸
受11,11で、それぞれ回転自在に支持する。 そして、更に、雄ねじ棒9,9の各第3中間部を第2ス
ライダー20,20の雌ねじ部材12,12にそれぞれ螺合する。
該各第2スライダー20,20には各雄ねじ棒9,9の回転変位
が直線変位に変換されるように回転防止手段がそれぞれ
付設される。 その回転防止手段は次の通りである。すなわち、前記
各第1ブラケット8,8の上面における前記各雄ねじ棒9,9
の真下にそれらとそれぞれ平行して第2レール13,13を
固定する一方、前記各第2スライダー20,20の下面に設
けた凸部が該各第2レール13,13に嵌挿される。かくし
て、雄ねじ棒9,9の回転変位が第2スライダー20,20に直
線変位に換えられて伝達される。 更に、前記各雄ねじ棒9,9の一端部に傘歯車14,14を、
その他端部に手動調整用の角頭部15,15をそれぞれ設け
ると共に、左右のフレームF,F間にクロスシャフト16を
回転自由に架設し、かつ、そのシャフト16上の2つの中
間部に傘歯車17,17をそれぞれ装着し、該各傘歯車17,17
を前記各傘歯車14,14とそれぞれ係合させる。 そして前記クロスシャフト16の一端部はブレーキ例え
ば電磁ブレーキ19を装着するとともに動力源例えばモー
ターまたはパルスモーター18と連結する。 さて、上述した駆動力伝達部において、第1実施例
(第1図、第5図)及び第2実施例(第2図、第6図)
は、いずれも第7図で明確に示すように、雄ねじ部9,9
上を直線変位する各第2スライダー20,20の上部と前記
第1ブロック4,4の前端部とをボルト21,21によりそれぞ
れ締付固定する。従って、モーターまたはパルスモータ
ー18の回転駆動力による直線変位が前記各部材を経由し
て直接ドクターブレード1に伝達される。 直接駆動装置(A1)の他の実施例を第8図及び第9図
で示す。 第8図では、第7図で示すホルダー受け3が一対の第
1アーム22,22(他方は図示省略)の各自由端部間に架
設され、該各アームの旋回基環が、ローラーR1に隣接す
る他のローラーR2の軸受けホルダー23,23(他方は図示
省略)の周囲に、回動自在に取り付けられると共に、そ
の旋回基環からベルクランク状に第2アーム24,24(他
方は図示省略)を突設し、その各アームの自由端部を二
又に分枝しその間に凹み25,25(他方は図示省略)を形
成せしめ、前記第2スライダー20,20(他方は図示省
略)の側面に突出させたピン26,26(他方は図示省略)
と前記凹み25,25とを互いに係合させる。従って、第2
スライダー20,20の直線変位がピン26,26、凹み25,25、
第2アーム24,24、第1アーム22,22、ホルダー受け3及
びブレードホルダー2を経由して旋回変位に変換されて
ドクターブレード1に伝達され、かくして、ブレード1
の刃先をローラーR1の周面に対して進退方向に変位させ
ることができる。 間接駆動方式(A2)の実施例 ローラーR1の周面に向けてドクターブレード1の刃先
を間接的に変位させる動力の伝達方式の概略的な説明は
第3図及び第4図に示され、その詳細な実施例は第10図
から第15図に示される。 第10図から第15図において、符号1から20までの構成
は前記直接駆動方式(A1)に記載されたものと同一であ
るので、その説明を割愛し、相違点について詳述する。 最大の相違点は、間接駆動方式(A2)においては第2
スライダー20,20の後端面が第1ブロック4,4の前端面に
接触するだけにとどまり、前記直接駆動方式(A1)にお
けるようにボルト21,21により締付固定されていないこ
とである。従って、第1ブロック4,4は、必要時に、第
2スライダー20,20から離れて、独自に後退変位するこ
とが可能である。換言すれば、ドクターブレード1、そ
のブレードホルダー2、ホルダー受け3、第1ブロック
4及び第1スライダー5を一体とする従動部材は、前記
直接駆動方式(A1)と同一構成の駆動系(9〜18)とは
異なる他の駆動系に従属するように構成されており、前
記直接駆動方式(A1)におけるものと同一の駆動系(9
〜18)は前記従動部材の変位を抑止する抑止部に変位を
生ぜしめるように構成されている。前記他の駆動系の実
施例は次の通りである。 第12図において、第1スライダー5の側面に第2ブラ
ケット27を取り付け、その第2ブラケットの他端部に流
体圧シリンダー28のロッドの先端部を回動自在に連結す
る。そのシリンダー28は、例えばCKD製セルトップシリ
ンダーの如きロッド制動機構が付設されたものを使用す
ることが望ましい。前記流体圧シリンダー28の他端部
は、第1ブラケット8の前端面に突設した第3ブラケッ
ト29に回動自在に支持される。 なお、前記流体圧シリンダー28のロッド制御機構は、
流体圧シリンダー28への流体圧の供給が例えば停電その
他の理由で停止した時に、現状圧力状態を維持するよう
に働らき、ドクターブレード1がローラーR1の周面から
受ける反力によって後退させられないように、それに備
えたものである。 前記間接駆動方式の作用において、ドクターブレード
1は流体圧シリンダー28の付勢に従動してローラーR1の
周面に向けて当接を強制される一方、モーターまたはパ
ルスモーター18からの回転変位が雄ねじ棒9と雌ねじ部
材12との介在により直線変位に換えられて第2スライダ
ー20に伝達され、その第2スライダー20が前記ドクター
ブレード1と一体の第1ブロック4に当接し、前記付勢
力に対抗してそれを抑止するストッパーとして作用する
ので、第2スライダー20によって抑制されたドクターブ
レード1は流体圧シリンダー28の付勢力で強制されてい
るにも拘らず、不当な前進を阻止される。 間接駆動方式(A2)の他の実施例を第14図及び第15図
で示す。 第14図では、第13図で示すホルダー受け3が一対の第
1アーム22,22(他方は図示省略)の各自由端部間に架
設され、該各アームの旋回基環が、ローラーR1に隣接す
る他のローラーR2の軸受ホルダー23,23(他方は図示省
略)の周囲に、回動自在に取り付けられると共に、その
旋回基環からベルクランク状に第2アーム24a,24a(他
方は図示省略)を突設する一方、前記第2スライダー2
0,20(他方は図示省略)の側面にピン26,26(他方は図
示省略)を突設しそれらのピン26,26の側面が前記第2
アーム24a,24aの側面に当接するように構成する。更
に、前記旋回基環からベルクランク状に第3のアーム3
0,30(他方は図示省略)を突設し、そのアームの各自由
端部に流体圧シリンダー28a,28a(他方は図示省略)の
ロッドの先端部を回動自在に連結しそのシリンダーの他
端部をフレームFに突設したピン31,31(他方は図示省
略)で回動自在に支持する。 従って、ドクターブレード1は流体圧リンダー28aの
付勢に従動してローラーR1の周面に向けて当接を強制さ
れる一方、モーターまたはパルスモーター18からの回転
変位が雄ねじ棒9と雄ねじ部材12とによって第2スライ
ダー20の直線変位に換えられ、その変位が第2スライダ
ー上のピン26に伝えられるので、そのピン26に当接する
第2アーム24aは、そのピン26によって当接方向への変
位が所望の位置で制止され、ピン26が後退変位するごと
にその変位に従動して第2アーム24aが動き、その動き
に伴なってドクターブレード1がローラーR1の周面に向
けて前進する。 電磁ブレーキ19は、前記いずれの駆動方式の場合に
も、停電時によりモーターまたはパルスモーター18への
電力供給が絶たれるとき、制動がはたらくように設定さ
れる。これは、パルスモーター18からの拘束が失われた
クロスシャフト16が振動等で回動しドクターブレード1
の当接圧に変動が生じるのを未然に防止するために使わ
れる。 当接圧力検出方式(B1)の実施例 第1図、第3図及び第5図、第10図で示すように、ド
クターブレード1の刃先がローラーR1の周面に当接する
と、刃先は当接圧力に比例してローラーの周面から反力
を受け、その反力は摩耗により漸減する一方、反力を受
けたドクターブレード1及びそれを支持するブレードホ
ルダー2、ホルダー受け3等に弾性変形、つまり、歪が
生じる。従って、それら弾性変形が生じる部分に公知の
接触型または非接触型の歪ゲージ32を取り付け、検出さ
れた歪の値からドクターブレード1の刃先の摩耗量を間
接的に検出する。歪ゲージ32,32の検出値は常時コント
ローラー33に入力し、そこで適正状態を示す設定値と検
出値とが比較され、その対比値が所定値に達するごとに
コントローラー33からドライバー34に信号を出力し、ド
ライバー34はその信号の入力によってモーターまたはパ
ルスモーター18が作動し、モーターの作動によってドク
ターブレード1の刃先がローラーR1の周面に向けて前進
し、当接圧力が初期の適正値に復帰したことを前記対比
値が零になったことによって確認して、前記モーターま
たはパルスモーター18が停止する。そして上記の制御が
反復される。前記所定値を零に設定すれば、常時、設定
値にて定値制御が行なわれる。設定値は、後述のドクタ
ーブレード使用開始基準位置における歪ゲージ32の検出
値とする。35は表示器であって、制御指令回数やその変
換加工数値等を表示してドクターブレード1の刃先の総
摩耗量を作業員に知らせ、ドクターブレード1の交換の
必要等の予知資料に供する。 稼働量検出方式(B2)の実施例 第2図、第4図及び第6図、第11図で示すように、ド
クターブレード1の摩耗量は概ねその稼働量に比例し、
稼働量の検出は、例えばローラーR1の回転軸の軸端部に
カウンター36を取り付けて、ローラーR1の回転数として
検出推計して行なう。前記カウンター36は、回転数が所
定数に達するごとにドライバー34に信号を出力するよう
にし、その信号の入力によってパルスモーター18が所定
量すなわちパルス出力分だけ作動し、その作動によって
ドクターブレード1の刃先がローラーR1の周面に向けて
所定距離前進し、ドクターブレード1の刃先とローラー
R1の周面との当接が後述するドクターブレード1の使用
開始基準位置にある時と略同等の状態に復帰する。そし
て、上記の制御が反復される。 稼働量は、前記ローラーR1の軸の回転数またはその他
の軸の回転数のほか、生産物数、例えば、印刷機の場
合、印刷部数または印刷長さ等からも検出することがで
きる。 パルスモーター18がコントローラー34から発せられた
パルス数に相等する分だけ回転が生じたか否かの確認
は、例えばパルスモーター18の回転軸に原点つきエンコ
ーダー37を取り付けて監視を行なわせ、発信されたパル
ス数に相等する分の回転が生じなかった場合には警告を
発する。また、カウンター36が所定の回転信号を出力す
ると、ドクターブレード1の交換指令信号が発せられ
る。 各実施例の操作と作動 ドクターブレード1の刃先のローラーR1の周面との当
接の使用開始基準位置は次のようにして設定される。 A1型 先ず、A1型の場合には、角頭部15,15を工具にて手動
操作して雄ねじ棒9,9を回転させて行なう。雄ねじ棒9,9
の回転に伴なって第2スライダー20,20が第2レール13,
13に沿ってそれぞれ直線変位し、その変位は、第1ブロ
ック4,4、ホルダー受け3,3、ブレードホルダー2を介し
てドクターブレード1に伝達され、その刃先がローラー
R1の周面に対して進退方向に変位するので、図示を省略
したゲージを適宜の位置、例えば、ローラーR1の軸周面
とホルダーの受け3の端面との間にはさみ、両者間の離
隔距離を例えば0.05mmに設定する。そして、この位置に
おいて、原点つきエンコーダー37が原点位置となるよう
に設定する。次に再び、角頭部15,15を操作して、ドク
ターブレード1の刃先をローラーR1の周面に向けて前進
させ、最適の当接圧が負荷された状態のときその前進を
停止させ、その位置をドクターブレード1の使用開始基
準位置とする。このドクターブレード1の前進操作は、
雄ねじ棒9,9等を経由してパルスモーター18にも伝わ
り、これを回転せしめ、その回転量がパルス数としてコ
ントローラー33に記憶される。 A2型 次に、A2型の場合には、最初に、流体圧シリンダー2
8,28、または28a,28aを自由状態にし、手操作でホルダ
ー受け3を動かし、ドクターブレード1の刃先をローラ
ーR1の周面に向けて移動させ、図示を省略したゲージに
より前記A1型の時と同様にして両者間の離隔距離を定
め、この位置で原点つきエンコーダ37が原点位置となる
ように設定する。 続いて、角頭部15,15を手動操作し、雄ねじ棒9,9を回
転せしめ、第2スライダー20,20を第2レール13,13に沿
って直線変位せしめると、その第2スライダー20,20の
後端面が第1スライダー5,5の前端面と当接する位置ま
で移動する。 その後、流体圧シリンダー28,28または28a,28aを付勢
させる。そして、再度、角頭部15,15を手動操作し、第
2スライダー20,20が第12図、第13図では右側に、第14
図では左側に移動するように雄ねじ棒9,9を回転せし
め、流体圧シリンダー28,28または28a,28aに付勢される
第1スライダー5,5と共動するドクターブレード1をロ
ーラーR1の周面に当接し、さらに所定距離、例えば、0.
03mmだけ移動させ、その位置をドクターブレード1の使
用開始基準位置とする。この操作はパルスモーター18に
伝わりこれを回転せしめ、その回転量がパルス数として
コントローラー33に記憶される。 以上記載の使用開始基準位置から稼働が始まり、前記
B1型の場合には、検出値と設定値との比較によって生じ
た所望の対比値により、また、前記B2型の場合には例え
ばローラーR1の回転数が所定値に達するごとにコントロ
ーラー33からドライバー34に指令が発せられ、その指令
によって、モーターまたはパルスモーター18が回転して
ドクターブレード1の刃先の当接圧が設定値に復帰す
る。そして、上記の制御が反復される。 尚、前記2つのいずれの駆動方式の場合においても、
ドクターブレード1の交換等、ドクターブレード1とロ
ーラーR1との当接が一旦解かれた場合には、例えば手動
操作盤38からリセット信号を発信することにより、クロ
スシャフト16が、モーターまたはパルスモーター18の駆
動により、まず原点つきエンコーダー37の原点位置まで
回動され、続いてコントローラー33の記憶したパルス分
だけ回動され、ドクターブレード1は前記使用開始基準
位置に自動的に設定される。 g)発明の効果 上述したように、本発明は、機械の稼働中において、
人手によらず、ローラーR1の周面に向けたドクターブレ
ード1の刃先を、その摩耗量と関連する他の物理量、す
なわち、当接圧によって刃先に生じる弾性変形の低下量
の検出値、または、ドクターブレードの稼働量と関連す
る更に他の物理量、すなわち、ローラー(R1)の回転数
の計数値、または、生産物数の計数値を使って、初期の
当接に復帰させ得る自動制御装置を実現することができ
るようになった。 本発明における直接駆動方式(A1型)によれば、上記
の自動制御装置を、とりわけ小型軽量にして簡素低廉に
達成することができる。 他方において、本発明における間接駆動方式(A2型)
によれば、流体圧シリンダー28,28または28a,28aの作動
をドクターブレード1とローラーR1の周面と当接させる
場合とは逆向きに作動させることにより、ドクターブレ
ード1をローラーR1の周面から一挙に大きく離隔させ得
るので、ドクターブレードの交換、点検、修理時、及
び、またはトラブルの発生時に迅速かつ有効に対処し得
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明装置の第1実施例を略示する説明図、
第2図は本発明装置の第2実施例を略示する説明図、
第3図は本発明装置の第3実施例を略示する説明図、
第4図は本発明装置の第4実施例を略示する説明図、
第5図は第1図(第1実施例)の詳細平面図、
第6図は第2図(第2実施例)の詳細平面図、
第7図は第5図及び第6図の7−7線に沿った縦断面
図、 第8図は第7図の他の実施例を示す縦断面図、 第9図は第8図9−9線に沿った縦断面図、 第10図は第3図(第3実施例)の詳細平面図、 第11図は第4図(第4実施例)の詳細平面図、 第12図は第10図及び第11図の12−12線に沿った縦断面
図、 第13図は第10図及び第11図の13−13線に沿った縦断面
図、 第14図は第13図の他の実施例を示す縦断面図、 第15図は第14図15−15線に沿った縦断面図である。 A1……直接駆動方式、 A2……間接駆動方式、 B1……当接圧力検出方式、 B2……稼働量検出方式、 R1……ローラー、 R2……隣接ローラー、 1……ドクターブレード、 2……ブレードホルダー、 3……ホルダー受け、 4,4……第1ブロック、 5,5……第1スライダー、 6,6……第1レール、 FF……フレーム、 7,7……第2ブロック、 8,8……第1ブラケット、 9,9……雄ねじ棒、 10,10、11,11……軸受、 12,12……雌ねじ部材、 13,13……第2レール、 14,14……傘歯車、 15,15……角頭部、 16……クロスシャフト、 17,17……傘歯車、 18……モーター、またはパルスモーター、 19……電磁ブレーキ、 20,20……第2スライダー、 21,21……ボルト、 22,22……第1アーム、 23,23……隣接ローラーR2の軸受ホルダー 24,24、24a,24a……第2アーム、 25,25……凹み、 26,26……ピン、 27,27……第2ブラケット、 28,28、28a,28a……流体圧シリンダー、 29,29……第3ブラケット、 30,30……第3アーム、 31,31……ピン、 32,32……歪ゲージ、 33……コントローラー、 34……ドライバー、 35……表示器、36……カウンター、 37……原点付きエンコーダ、 38……手動操作盤。
図、 第8図は第7図の他の実施例を示す縦断面図、 第9図は第8図9−9線に沿った縦断面図、 第10図は第3図(第3実施例)の詳細平面図、 第11図は第4図(第4実施例)の詳細平面図、 第12図は第10図及び第11図の12−12線に沿った縦断面
図、 第13図は第10図及び第11図の13−13線に沿った縦断面
図、 第14図は第13図の他の実施例を示す縦断面図、 第15図は第14図15−15線に沿った縦断面図である。 A1……直接駆動方式、 A2……間接駆動方式、 B1……当接圧力検出方式、 B2……稼働量検出方式、 R1……ローラー、 R2……隣接ローラー、 1……ドクターブレード、 2……ブレードホルダー、 3……ホルダー受け、 4,4……第1ブロック、 5,5……第1スライダー、 6,6……第1レール、 FF……フレーム、 7,7……第2ブロック、 8,8……第1ブラケット、 9,9……雄ねじ棒、 10,10、11,11……軸受、 12,12……雌ねじ部材、 13,13……第2レール、 14,14……傘歯車、 15,15……角頭部、 16……クロスシャフト、 17,17……傘歯車、 18……モーター、またはパルスモーター、 19……電磁ブレーキ、 20,20……第2スライダー、 21,21……ボルト、 22,22……第1アーム、 23,23……隣接ローラーR2の軸受ホルダー 24,24、24a,24a……第2アーム、 25,25……凹み、 26,26……ピン、 27,27……第2ブラケット、 28,28、28a,28a……流体圧シリンダー、 29,29……第3ブラケット、 30,30……第3アーム、 31,31……ピン、 32,32……歪ゲージ、 33……コントローラー、 34……ドライバー、 35……表示器、36……カウンター、 37……原点付きエンコーダ、 38……手動操作盤。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 吉田 光一
東京都町田市木曽町1228 町田木曽住宅
イ―16―512
(56)参考文献 特開 昭60−89366(JP,A)
特開 昭60−9744(JP,A)
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 1.ローラーの周面に向けてドクターブレードの刃先を
変位させる動力の伝達部と、 そのドクターブレードの刃先の摩耗量と関連する他の物
理量を検出する検出部と、 その検出部における検出値と設定値との間に生じる対比
値が零を含む所定値に達するごとに前記伝達部を所定量
駆動する制御部と、 からなるドクターブレードの当接制御装置。 2.ドクターブレードの刃先の摩耗量と関連する他の物
理量を検出する検出部として、ローラーの周面に対する
ドクターブレードの刃先の当接圧検出手段を設けた特許
請求の範囲第1項記載の当接制御装置。 3.当接圧検出手段として、ドクターブレード及びその
支持部に生じる弾性変形を検出するための接触型または
非接触型の歪検出器を設けた特許請求の範囲第2項記載
の当接制御装置。 4.ローラーの周面に向けてドクターブレードの刃先を
変位させる動力の伝達部と、 そのドクターブレードの刃先の摩耗量と関連する他の物
理量を検出する検出部と、 その検出部の検出値が零を含む所定値に達するごとに前
記伝達部を所定量駆動する制御部と、 からなるドクターブレードの当接制御装置。 5.ドクターブレードの刃先の摩耗量と関連する他の物
理量を検出する検出部として、当接ドクターブレードの
稼働量検出手段を設けた特許請求の範囲第4項記載の当
接制御装置。 6.ドクターブレードの稼働量検出手段としてローラー
の回転数を検出する検出手段を設けた特許請求の範囲第
5項記載の当接制御装置。 7.ドクターブレードの稼働量検出手段として生産物数
を計数する計数手段を設けた特許請求の範囲第5項記載
の当接制御装置。 8.ローラーの周面に向けてドクターブレードの刃先を
変位させる付勢部と、 その変位を抑止する抑止部と、 その抑止部に変位を生ぜしめる動力の伝達部と、 前記ドクターブレードの刃先の摩耗量と関連する他の物
理量を検出する検出部と、 その検出部における検出値と設定値との間に生じる対比
値が零を含む所定値に達するごとに前記伝達部を所定量
駆動することにより前記抑止部による付勢部への抑止を
緩和する制御部と、 からなるドクターブレードの当接制御装置。 9.ドクターブレードの刃先の摩耗量と関連する他の物
理量を検出する検出部として、ローラーの周面に対する
ドクターブレードの刃先の当接圧検出手段を設けた特許
請求の範囲第8項記載の当接制御装置。 10.当接圧検出手段として、ドクターブレード及びそ
の支持部に生じる弾性変形を検出するための接触型また
は非接触型の歪検出器を設けた特許請求の範囲第9項記
載の当接制御装置。 11.ローラーの周面に向けてドクターブレードの刃先
を変位させる付勢部と、 その変位を抑止する抑止部と、 その抑止部に変位を生ぜしめる動力の伝達部と、 前記ドクターブレードの刃先の摩耗量と関連する他の物
理量を検出する検出部と、 その検出部の検出値が所定値に達するごとに前記伝達部
を所定量駆動することにより前記抑止部による付勢部へ
の抑止を緩和する制御部と、 からなるドクターブレードの当接制御装置。 12.ドクターブレードの刃先の摩耗量と関連する他の
物理量を検出する検出部として、当接ドクターブレード
の稼働量検出手段を設けた特許請求の範囲第11項記載の
当接制御装置。 13.ドクターブレードの稼働量検出手段として ロー
ラーの回転数を検出する検出手段を設けた特許請求の範
囲第12項記載の当接制御装置。 14.ドクターブレードの稼働量検出手段として生産物
数を計数する計数手段を設けた特許請求の範囲第13項記
載の当接制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62326068A JP2906053B2 (ja) | 1987-12-22 | 1987-12-22 | ドクターブレードの当接制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62326068A JP2906053B2 (ja) | 1987-12-22 | 1987-12-22 | ドクターブレードの当接制御装置 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01165439A JPH01165439A (ja) | 1989-06-29 |
JP2906053B2 true JP2906053B2 (ja) | 1999-06-14 |
Family
ID=18183750
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62326068A Expired - Fee Related JP2906053B2 (ja) | 1987-12-22 | 1987-12-22 | ドクターブレードの当接制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
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---|---|---|---|---|
DE102006062980B3 (de) * | 2005-12-12 | 2021-07-29 | Heidelberger Druckmaschinen Intellectual Property Ag & Co. Kg | Detektor zur Schließpunkterfassung im Farbkasten |
JP5620729B2 (ja) * | 2010-07-08 | 2014-11-05 | 信久 山田 | ドクタ装置及びインキ掻き落とし方法 |
CN115009811A (zh) * | 2022-06-24 | 2022-09-06 | 太仓武港码头有限公司 | 自动化皮带机清扫装置 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DD217178B1 (de) * | 1983-06-27 | 1988-05-04 | Polygraph Leipzig | Zonale dosierkorrekturvorrichtung fuer farbkaesten von druckmaschinen |
DE3324952C1 (de) * | 1983-07-11 | 1985-02-14 | M.A.N.- Roland Druckmaschinen AG, 6050 Offenbach | Farbdosiereinrichtung fuer eine Druckmaschine |
-
1987
- 1987-12-22 JP JP62326068A patent/JP2906053B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01165439A (ja) | 1989-06-29 |
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