JP2905431B2 - コードディップ処理機 - Google Patents
コードディップ処理機Info
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- B05—SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
- B05C—APPARATUS FOR APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
- B05C3/00—Apparatus in which the work is brought into contact with a bulk quantity of liquid or other fluent material
- B05C3/02—Apparatus in which the work is brought into contact with a bulk quantity of liquid or other fluent material the work being immersed in the liquid or other fluent material
- B05C3/12—Apparatus in which the work is brought into contact with a bulk quantity of liquid or other fluent material the work being immersed in the liquid or other fluent material for treating work of indefinite length
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B65—CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
- B65H—HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
- B65H51/00—Forwarding filamentary material
- B65H51/02—Rotary devices, e.g. with helical forwarding surfaces
- B65H51/04—Rollers, pulleys, capstans, or intermeshing rotary elements
- B65H51/08—Rollers, pulleys, capstans, or intermeshing rotary elements arranged to operate in groups or in co-operation with other elements
- B65H51/12—Rollers, pulleys, capstans, or intermeshing rotary elements arranged to operate in groups or in co-operation with other elements in spaced relation to provide a series of independent forwarding surfaces around which material is passed or wound
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- D—TEXTILES; PAPER
- D06—TREATMENT OF TEXTILES OR THE LIKE; LAUNDERING; FLEXIBLE MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- D06B—TREATING TEXTILE MATERIALS USING LIQUIDS, GASES OR VAPOURS
- D06B19/00—Treatment of textile materials by liquids, gases or vapours, not provided for in groups D06B1/00 - D06B17/00
- D06B19/0005—Fixing of chemicals, e.g. dyestuffs, on textile materials
- D06B19/0011—Fixing of chemicals, e.g. dyestuffs, on textile materials by heated air
- D06B19/0017—Fixing of chemicals, e.g. dyestuffs, on textile materials by heated air the textile material passing through a chamber
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B05—SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
- B05C—APPARATUS FOR APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
- B05C9/00—Apparatus or plant for applying liquid or other fluent material to surfaces by means not covered by any preceding group, or in which the means of applying the liquid or other fluent material is not important
- B05C9/08—Apparatus or plant for applying liquid or other fluent material to surfaces by means not covered by any preceding group, or in which the means of applying the liquid or other fluent material is not important for applying liquid or other fluent material and performing an auxiliary operation
- B05C9/14—Apparatus or plant for applying liquid or other fluent material to surfaces by means not covered by any preceding group, or in which the means of applying the liquid or other fluent material is not important for applying liquid or other fluent material and performing an auxiliary operation the auxiliary operation involving heating or cooling
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29K—INDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES B29B, B29C OR B29D, RELATING TO MOULDING MATERIALS OR TO MATERIALS FOR MOULDS, REINFORCEMENTS, FILLERS OR PREFORMED PARTS, e.g. INSERTS
- B29K2105/00—Condition, form or state of moulded material or of the material to be shaped
- B29K2105/06—Condition, form or state of moulded material or of the material to be shaped containing reinforcements, fillers or inserts
- B29K2105/08—Condition, form or state of moulded material or of the material to be shaped containing reinforcements, fillers or inserts of continuous length, e.g. cords, rovings, mats, fabrics, strands or yarns
- B29K2105/10—Cords, strands or rovings, e.g. oriented cords, strands or rovings
- B29K2105/101—Oriented
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29L—INDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASS B29C, RELATING TO PARTICULAR ARTICLES
- B29L2031/00—Other particular articles
- B29L2031/709—Articles shaped in a closed loop, e.g. conveyor belts
- B29L2031/7094—Driving belts
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- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
- Y10S—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10S118/00—Coating apparatus
- Y10S118/19—Wire and cord immersion
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- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
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- Textile Engineering (AREA)
- Coating Apparatus (AREA)
- Reinforced Plastic Materials (AREA)
- Treatment Of Fiber Materials (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はコードディップ処理
機に係り、詳しくは動力伝動用などの工業用ベルトの心
線に用いるコードを、複数本同時にクリールスタンドよ
り駆動ロールによって引き出し、接着剤等の処理液でデ
ィップ処理した後、オーブン内で加熱処理し、これを巻
取機で巻き取るコードディップ処理機に関する。
機に係り、詳しくは動力伝動用などの工業用ベルトの心
線に用いるコードを、複数本同時にクリールスタンドよ
り駆動ロールによって引き出し、接着剤等の処理液でデ
ィップ処理した後、オーブン内で加熱処理し、これを巻
取機で巻き取るコードディップ処理機に関する。
【0002】
【従来の技術】Vベルト、Vリブドベルト、歯付ベルト
等の動力伝動用などの工業用ベルトには、抗張体である
心線としてポリエステル繊維、アラミド繊維、あるいは
ガラス繊維等の繊維材料を素材としたコードが使用され
ている。このコードはゴム材料との接着性を高めるた
め、RFL(レゾルシン・ホルマリン・ラテックス)処
理のみ、またはエポキシまたはイソシアネート化合物で
前処理した後にRFL処理をしたり、RFL処理をした
後にゴム糊を付着していた。
等の動力伝動用などの工業用ベルトには、抗張体である
心線としてポリエステル繊維、アラミド繊維、あるいは
ガラス繊維等の繊維材料を素材としたコードが使用され
ている。このコードはゴム材料との接着性を高めるた
め、RFL(レゾルシン・ホルマリン・ラテックス)処
理のみ、またはエポキシまたはイソシアネート化合物で
前処理した後にRFL処理をしたり、RFL処理をした
後にゴム糊を付着していた。
【0003】従来の処理機では複数本のコードを同時に
処理する場合と1本のコードを処理する場合がある。複
数本のコードディップ処理機では、一般に駆動ロール部
やオーブンなどコードが繰り返し往復動するゾーンにお
いて、ロールを多段に配設し、一定間隔をもって平行に
配列したコードを各ロール間にS字状に巻掛け、ロール
面に対して直角方向に移動させていた。また、1本のコ
ードディップ処理機では、例えば特開平4−14623
2号公報や特開平4−146230号公報に開示されて
いるように、駆動ロール部やオーブンなどコードが繰り
返し往復動するゾーンで、一対のロールが対向した状態
で平行に配置し、1本のコードを上記一対のロール間に
パラレル状に数回巻き付け、ロールの回転軸線方向に移
動させてロール段数を減らした構造のものが知られてい
る。
処理する場合と1本のコードを処理する場合がある。複
数本のコードディップ処理機では、一般に駆動ロール部
やオーブンなどコードが繰り返し往復動するゾーンにお
いて、ロールを多段に配設し、一定間隔をもって平行に
配列したコードを各ロール間にS字状に巻掛け、ロール
面に対して直角方向に移動させていた。また、1本のコ
ードディップ処理機では、例えば特開平4−14623
2号公報や特開平4−146230号公報に開示されて
いるように、駆動ロール部やオーブンなどコードが繰り
返し往復動するゾーンで、一対のロールが対向した状態
で平行に配置し、1本のコードを上記一対のロール間に
パラレル状に数回巻き付け、ロールの回転軸線方向に移
動させてロール段数を減らした構造のものが知られてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ロールを多段に配設し
た従来のコードディップ処理機では、複数のコードを各
ロール上に一定間隔で並列に配列して巻掛け、ロール面
と直角方向に移動させればよいから、コードが同一面上
を往復動しないために、経路が簡単であってコードの通
し替えが容易である特徴を有している。しかし、その反
面、多数のロールをそれぞれ離れた位置に独立して配設
するため、装置が大型化し、設備コストの上昇や、設置
スペースの増加を招くなどの経済性や保全性に問題があ
り、その改善が望まれていた。一方、ロール多段を減じ
たコードディップ処理機は、1本のコードを処理するた
めの装置であり、複数のコード処理には適用できない問
題があった。
た従来のコードディップ処理機では、複数のコードを各
ロール上に一定間隔で並列に配列して巻掛け、ロール面
と直角方向に移動させればよいから、コードが同一面上
を往復動しないために、経路が簡単であってコードの通
し替えが容易である特徴を有している。しかし、その反
面、多数のロールをそれぞれ離れた位置に独立して配設
するため、装置が大型化し、設備コストの上昇や、設置
スペースの増加を招くなどの経済性や保全性に問題があ
り、その改善が望まれていた。一方、ロール多段を減じ
たコードディップ処理機は、1本のコードを処理するた
めの装置であり、複数のコード処理には適用できない問
題があった。
【0005】また、オーブンでコードを加熱処理する場
合、特にディップ処理した直後の1パス目のコードを充
分に乾燥させずにリターンロールに接触させると、処理
液の一部がロール面に付着堆積することによって、コー
ドの張力が異常に高くなったり、あるいは処理液の付着
による汚染の問題も起こっていた。このため、一般にコ
ードの加熱処理時の温度を上昇させるか、処理速度を低
下させるか、あるいはオーブンの長さを延長して加熱時
間を長くすることが効果的であるけれども、オーブンの
加熱温度は最適なコード物性を得るための温度で処理運
転されており、その水準を超えて上昇させると、品質的
に異常を来すことがあった。一方、処理速度を低下させ
ることは、処理能力の低下を招き、またオーブンの長さ
を延長することは設備コストの上昇や設備スペースの増
大、設備の点検や保全性の悪化を招いて経済的にも好ま
しくなかった。
合、特にディップ処理した直後の1パス目のコードを充
分に乾燥させずにリターンロールに接触させると、処理
液の一部がロール面に付着堆積することによって、コー
ドの張力が異常に高くなったり、あるいは処理液の付着
による汚染の問題も起こっていた。このため、一般にコ
ードの加熱処理時の温度を上昇させるか、処理速度を低
下させるか、あるいはオーブンの長さを延長して加熱時
間を長くすることが効果的であるけれども、オーブンの
加熱温度は最適なコード物性を得るための温度で処理運
転されており、その水準を超えて上昇させると、品質的
に異常を来すことがあった。一方、処理速度を低下させ
ることは、処理能力の低下を招き、またオーブンの長さ
を延長することは設備コストの上昇や設備スペースの増
大、設備の点検や保全性の悪化を招いて経済的にも好ま
しくなかった。
【0006】本発明は、以上の現状に鑑み、このような
問題点を改善するものであり、特に最近の多種少量生産
の指向を反映したもので、複数本のコード処理が最適で
あって、その取扱いが簡便で、かつ小型化したコードデ
ィップ処理機を提供することを目的とする。
問題点を改善するものであり、特に最近の多種少量生産
の指向を反映したもので、複数本のコード処理が最適で
あって、その取扱いが簡便で、かつ小型化したコードデ
ィップ処理機を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、動力伝
動用などの工業用ベルトの心線に用いる複数のコード
を、ディップ槽内に収容した処理液に浸した後、オーブ
ン内で繰り返し往復動しながら加熱処理し、そしてオー
ブン外で冷却して、巻取機で個別に巻き取るコードディ
ップ処理機において、オーブンの出入口部にリターンロ
ールを対向して平行に配置し、上記複数のコードをリタ
ーンロール間にスパイラル状に周回し、該ロールの回転
軸線方向へ移動する経路に沿って進行させるようにした
コードディップ処理機にある。
動用などの工業用ベルトの心線に用いる複数のコード
を、ディップ槽内に収容した処理液に浸した後、オーブ
ン内で繰り返し往復動しながら加熱処理し、そしてオー
ブン外で冷却して、巻取機で個別に巻き取るコードディ
ップ処理機において、オーブンの出入口部にリターンロ
ールを対向して平行に配置し、上記複数のコードをリタ
ーンロール間にスパイラル状に周回し、該ロールの回転
軸線方向へ移動する経路に沿って進行させるようにした
コードディップ処理機にある。
【0008】本発明は、上記複数のコードをリターンロ
ール間にスパイラル状に周回し、かつ該ロールの回転軸
線方向であってコード通し作業面に向かう方向に移動さ
せるようにした場合や、オーブンの出入口部に対向して
平行に配置したリターンロール間をスパイラル状に周回
して往復動するコードの経路として、オーブン入口部よ
り進入した1パス目のコードがオーブン長手方向の軸線
に平行して直進し、そしてオーブン出口部のリターンロ
ールを周回した後にオーブン入口部のリターンロールに
向かって1ピッチ分だけ横方向に移動し、順次これを最
後のパスまで繰り返している場合を含む。
ール間にスパイラル状に周回し、かつ該ロールの回転軸
線方向であってコード通し作業面に向かう方向に移動さ
せるようにした場合や、オーブンの出入口部に対向して
平行に配置したリターンロール間をスパイラル状に周回
して往復動するコードの経路として、オーブン入口部よ
り進入した1パス目のコードがオーブン長手方向の軸線
に平行して直進し、そしてオーブン出口部のリターンロ
ールを周回した後にオーブン入口部のリターンロールに
向かって1ピッチ分だけ横方向に移動し、順次これを最
後のパスまで繰り返している場合を含む。
【0009】本発明は、オーブンの出入口部に設けたリ
ターンロールが、複数個のロール単体を分離して同軸上
に回転自在に支承している場合や、オーブンの出口部に
設けたリターンロールにおいて、オーブン入口部より進
入した1パス目のコードを周回させるロール単体が平坦
な周面を有している場合や、複数ピンを千鳥状に配列し
てコードを個別に通過させるコードセパレータを、平坦
な周面を有するロール単体の直前に配置した場合を含
む。
ターンロールが、複数個のロール単体を分離して同軸上
に回転自在に支承している場合や、オーブンの出口部に
設けたリターンロールにおいて、オーブン入口部より進
入した1パス目のコードを周回させるロール単体が平坦
な周面を有している場合や、複数ピンを千鳥状に配列し
てコードを個別に通過させるコードセパレータを、平坦
な周面を有するロール単体の直前に配置した場合を含
む。
【0010】本発明は、動力伝動用などの工業用ベルト
の心線に用いる複数のコードを、引き出してディップ槽
内に収容した処理液に浸した後、オーブン内で繰り返し
往復動しながら加熱処理し、そしてオーブン外で冷却し
て、巻取機で個別に巻き取るコードディップ処理機にお
いて、オーブンの出入口部にリターンロールを対向して
平行に配置し、上記複数のコードをリターンロール間に
スパイラル状に周回し、該ロールの回転軸線方向へ移動
する経路に沿って進行するようにし、オーブンの出口部
に設けたリターンロールのうちオーブン入口部より進入
した1パス目のコードを周回させるロール単体を平坦な
周面にし、かつ複数ピンを千鳥状に配列してコードを個
別に通過させるコードセパレータを、該平坦な周面を有
するロール単体の直前に配置したコードディップ処理機
にある。
の心線に用いる複数のコードを、引き出してディップ槽
内に収容した処理液に浸した後、オーブン内で繰り返し
往復動しながら加熱処理し、そしてオーブン外で冷却し
て、巻取機で個別に巻き取るコードディップ処理機にお
いて、オーブンの出入口部にリターンロールを対向して
平行に配置し、上記複数のコードをリターンロール間に
スパイラル状に周回し、該ロールの回転軸線方向へ移動
する経路に沿って進行するようにし、オーブンの出口部
に設けたリターンロールのうちオーブン入口部より進入
した1パス目のコードを周回させるロール単体を平坦な
周面にし、かつ複数ピンを千鳥状に配列してコードを個
別に通過させるコードセパレータを、該平坦な周面を有
するロール単体の直前に配置したコードディップ処理機
にある。
【0011】本発明は、ディップ処理した後の複数のコ
ードを加熱乾燥させるコード乾燥室とこれを挟んで熱風
供給室と熱風回収室を区画したオーブンと、上記コード
乾燥室の熱風供給室に面する側にコードの走行に沿って
略全長にわたって設けた少なくとも1つのスリット状開
口部を有する熱風吹き入れ部と、上記コード乾燥室の熱
風回収室に面する側のコード出入口領域に開口部を設け
た熱風排出部と、熱風供給室から出た熱風を熱風吹き入
れ部からコード乾燥室に入れ、そして熱風排出部から熱
風回収室へ流して循環させる熱風循環手段を備えたオー
ブン装置を備えたコードディップ処理機を含む。
ードを加熱乾燥させるコード乾燥室とこれを挟んで熱風
供給室と熱風回収室を区画したオーブンと、上記コード
乾燥室の熱風供給室に面する側にコードの走行に沿って
略全長にわたって設けた少なくとも1つのスリット状開
口部を有する熱風吹き入れ部と、上記コード乾燥室の熱
風回収室に面する側のコード出入口領域に開口部を設け
た熱風排出部と、熱風供給室から出た熱風を熱風吹き入
れ部からコード乾燥室に入れ、そして熱風排出部から熱
風回収室へ流して循環させる熱風循環手段を備えたオー
ブン装置を備えたコードディップ処理機を含む。
【0012】また、本発明は、ディップ処理した直後の
1パス目の複数のコード通路真下に、各コード1本当た
り1個づつのスリット状開口部を設け、かつスリット状
開口部の幅方向の両側にコード側に向かって突出した案
内板を装着している場合や、熱風供給室と熱風回収室の
高さが、両端部に向かって徐々に低下している場合や、
熱風排出部において、補助開口部がコード出入口領域に
設けた開口部の中間に配置されている場合も含む。
1パス目の複数のコード通路真下に、各コード1本当た
り1個づつのスリット状開口部を設け、かつスリット状
開口部の幅方向の両側にコード側に向かって突出した案
内板を装着している場合や、熱風供給室と熱風回収室の
高さが、両端部に向かって徐々に低下している場合や、
熱風排出部において、補助開口部がコード出入口領域に
設けた開口部の中間に配置されている場合も含む。
【0013】
【作用】本願のコードディップ処理機では、オーブンの
出入口部に対向して平行にリターンロールを配置し、上
記複数のコードをリターンロール間にスパイラル状に周
回し、該ロールの回転軸線方向へ移動する経路に沿って
進行するようにしたため、複数本のコードを同時に加熱
処理することができ、またオーブン入口部より進入した
1パス目のコードを周回させるロール単体が平坦な周面
を有しているため、処理液の付着が少なくなり、また複
数ピンを千鳥状に配列してコードを個別に通過させるコ
ードセパレータを、平坦な周面を有するロール単体の直
前に配置したことにより、コードのつなぎ部も難無く通
過させることができる。
出入口部に対向して平行にリターンロールを配置し、上
記複数のコードをリターンロール間にスパイラル状に周
回し、該ロールの回転軸線方向へ移動する経路に沿って
進行するようにしたため、複数本のコードを同時に加熱
処理することができ、またオーブン入口部より進入した
1パス目のコードを周回させるロール単体が平坦な周面
を有しているため、処理液の付着が少なくなり、また複
数ピンを千鳥状に配列してコードを個別に通過させるコ
ードセパレータを、平坦な周面を有するロール単体の直
前に配置したことにより、コードのつなぎ部も難無く通
過させることができる。
【0014】上記コードディップ処理機では、オーブ
ン、熱風吹き入れ部、熱風排出部、そして熱風循環手段
を備えている。オーブンはコード乾燥室とこれを挟んで
熱風供給室と熱風回収室に区画しており、熱風供給室か
ら出た熱風をコード乾燥室に入れ、そして熱風回収室へ
と流して循環させている。熱風吹き入れ部に設けた少な
くとも1つのスリット状開口部は、風速の大きくなった
熱風をコード乾燥室のコードに直接吹き付けて、効率よ
く乾燥させる機能を有している。また、ディップ処理し
た直後の1パス目の複数のコード通路真下に、各コード
1本当たり1個づつのスリット状開口部を設け、かつス
リット状開口部の幅方向の両側にコード方向に向かって
突出した案内板を装着しているため、ディップ処理した
直後の複数のコードをより早く乾燥させることができ
る。
ン、熱風吹き入れ部、熱風排出部、そして熱風循環手段
を備えている。オーブンはコード乾燥室とこれを挟んで
熱風供給室と熱風回収室に区画しており、熱風供給室か
ら出た熱風をコード乾燥室に入れ、そして熱風回収室へ
と流して循環させている。熱風吹き入れ部に設けた少な
くとも1つのスリット状開口部は、風速の大きくなった
熱風をコード乾燥室のコードに直接吹き付けて、効率よ
く乾燥させる機能を有している。また、ディップ処理し
た直後の1パス目の複数のコード通路真下に、各コード
1本当たり1個づつのスリット状開口部を設け、かつス
リット状開口部の幅方向の両側にコード方向に向かって
突出した案内板を装着しているため、ディップ処理した
直後の複数のコードをより早く乾燥させることができ
る。
【0015】熱風排出部は、コード乾燥室に入れた熱風
を両端部の開口部から排出させることにより、スリット
状開口部より流入した熱風がコード乾燥室内でオーブン
長手方向に左右に2分して流れてコード乾燥室の温度を
均一化し、1パス目以外の通路(真下にスリット状開口
部がない通路)に位置するコードを均一に加熱する作用
を有している。更に、熱風供給室と熱風回収室の高さを
両端部に向かって徐々に小さくすることによって、熱風
供給室と熱風回収室で熱風の風速を均一化し、トルエン
などの引火性ガスが上記熱風供給室や熱風回収室で停滞
するのを阻止し、均一な風速で熱風を循環させることが
できる。しかも、傾斜によって生じたオーブン外部の空
所には、クリールスタンドやワインダの機器構造物の一
部あるいは補助操作盤等を収容することができ、コード
ディップ処理機を小型化することができる。
を両端部の開口部から排出させることにより、スリット
状開口部より流入した熱風がコード乾燥室内でオーブン
長手方向に左右に2分して流れてコード乾燥室の温度を
均一化し、1パス目以外の通路(真下にスリット状開口
部がない通路)に位置するコードを均一に加熱する作用
を有している。更に、熱風供給室と熱風回収室の高さを
両端部に向かって徐々に小さくすることによって、熱風
供給室と熱風回収室で熱風の風速を均一化し、トルエン
などの引火性ガスが上記熱風供給室や熱風回収室で停滞
するのを阻止し、均一な風速で熱風を循環させることが
できる。しかも、傾斜によって生じたオーブン外部の空
所には、クリールスタンドやワインダの機器構造物の一
部あるいは補助操作盤等を収容することができ、コード
ディップ処理機を小型化することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係るコードディッ
プ処理機の全体図、図2は図1の部分拡大図、図3はデ
ィップ槽の平面図、図4は駆動ロールの部分正面図、図
5は図4の平面図、図6は図1におけるオーブンの拡大
図、図7は図6に示すオーブン装置の平面図、図8は熱
風循環手段の概略図、図9はコードディップ処理機に係
るオーブン装置の平面断面図、図10は図9の一部切欠
き部分側面図である。ここで示すコードディップ処理機
1は、第1処理部2、第2処理部3、第3処理部4、そ
して第4処理部5までの4ゾーンが共通のフレーム6に
搭載されている。各処理部は基本的に同一構造で、また
搭載部材も同一である。
プ処理機の全体図、図2は図1の部分拡大図、図3はデ
ィップ槽の平面図、図4は駆動ロールの部分正面図、図
5は図4の平面図、図6は図1におけるオーブンの拡大
図、図7は図6に示すオーブン装置の平面図、図8は熱
風循環手段の概略図、図9はコードディップ処理機に係
るオーブン装置の平面断面図、図10は図9の一部切欠
き部分側面図である。ここで示すコードディップ処理機
1は、第1処理部2、第2処理部3、第3処理部4、そ
して第4処理部5までの4ゾーンが共通のフレーム6に
搭載されている。各処理部は基本的に同一構造で、また
搭載部材も同一である。
【0017】各処理部のオーブン7(7a、7b、7
c、7d)は横型に配置し、強制的に熱風を循環させる
間接加熱方式になっている。上記オーブン7aの外側に
配置された間接加熱用のヒータ8から発生した加熱空気
は、ファン9によってオーブン7内を強制的に流動し、
そしてダクト14を通じて循環する。オーブン7は側面
にドア11を配置し、出入口にリターンロール12、1
3を設けている。尚、温度制御装置、ガス濃度検出機、
吸排気ダクト(いずれも図示せず)を設けることもでき
る。
c、7d)は横型に配置し、強制的に熱風を循環させる
間接加熱方式になっている。上記オーブン7aの外側に
配置された間接加熱用のヒータ8から発生した加熱空気
は、ファン9によってオーブン7内を強制的に流動し、
そしてダクト14を通じて循環する。オーブン7は側面
にドア11を配置し、出入口にリターンロール12、1
3を設けている。尚、温度制御装置、ガス濃度検出機、
吸排気ダクト(いずれも図示せず)を設けることもでき
る。
【0018】処理すべき複数のコード10(ここでは3
本)は、クリールスタンド15に支承されたチーズボビ
ン16に未処理の白地状態で巻き付けられている。各コ
ード10の前後部には、案内用のリーダコード10Rが
結び付けられる。本実施例の場合、リーダコード10R
はクリールスタンド15の後方位置に設置され、コード
10とリーダコード10Rとが接続されて、つなぎ部1
8を形成している。
本)は、クリールスタンド15に支承されたチーズボビ
ン16に未処理の白地状態で巻き付けられている。各コ
ード10の前後部には、案内用のリーダコード10Rが
結び付けられる。本実施例の場合、リーダコード10R
はクリールスタンド15の後方位置に設置され、コード
10とリーダコード10Rとが接続されて、つなぎ部1
8を形成している。
【0019】コード10は、速度制御手段を有する第1
駆動ロール17aにより一定速度で引き出され、それぞ
れ個別の案内環21を経てフリクションテンショナー2
3で軽度の張力を付与され、ガイドロール26を経て、
コード10とリーダコード10Rとのつなぎ部18の通
過を検知する検出手段25からディップ槽支持部81に
設置されたディップ装置20へと進入する。検出手段2
5は、最初の処理液供給装置30の前に位置しており、
つなぎ部18の通過を検知するものであればよく、例え
ば光学式検知センサが使用される。
駆動ロール17aにより一定速度で引き出され、それぞ
れ個別の案内環21を経てフリクションテンショナー2
3で軽度の張力を付与され、ガイドロール26を経て、
コード10とリーダコード10Rとのつなぎ部18の通
過を検知する検出手段25からディップ槽支持部81に
設置されたディップ装置20へと進入する。検出手段2
5は、最初の処理液供給装置30の前に位置しており、
つなぎ部18の通過を検知するものであればよく、例え
ば光学式検知センサが使用される。
【0020】上記第1駆動ロール17aは、図4および
図5に示すように、速度制御手段を有する駆動モータに
よって回転する平坦な表面形状を有する筒状の駆動ロー
ル150と、その近傍に平行して配設された回転自在の
溝付のガイドロール151が一対となって構成され、コ
ード10を引き出して次段の第2駆動ロール17bとの
間に発生するコード10の延伸張力によってコードが弛
まぬだけの摩擦力を確保するよう、コード10を駆動ロ
ール150とガイドロール151の間を数回周回させ、
ガイドロール151を経て処理液供給装置30に導入す
る。また、ピンチロール152が駆動ロール150に当
接可能に設けられ、駆動ロール150に巻き付いたコー
ド10を圧接する。このピンチロール152は駆動ロー
ル150に巻き付いた全てのコード10を圧接する長さ
からなり、表面が軟質樹脂あるいはゴム等の材質からな
るコード保護層で覆われた円筒形を有し、バネあるいは
シリンダで作動する揺動腕に回転自在に支承してあり、
コード通しの際、セット済のコードが弛んでロール面の
定位置から外れないよう適宜ピンチ操作をすることによ
り、当該作業が容易になる。通常は、ピンチロール15
2は作動させず、開放しておくことが好ましい。
図5に示すように、速度制御手段を有する駆動モータに
よって回転する平坦な表面形状を有する筒状の駆動ロー
ル150と、その近傍に平行して配設された回転自在の
溝付のガイドロール151が一対となって構成され、コ
ード10を引き出して次段の第2駆動ロール17bとの
間に発生するコード10の延伸張力によってコードが弛
まぬだけの摩擦力を確保するよう、コード10を駆動ロ
ール150とガイドロール151の間を数回周回させ、
ガイドロール151を経て処理液供給装置30に導入す
る。また、ピンチロール152が駆動ロール150に当
接可能に設けられ、駆動ロール150に巻き付いたコー
ド10を圧接する。このピンチロール152は駆動ロー
ル150に巻き付いた全てのコード10を圧接する長さ
からなり、表面が軟質樹脂あるいはゴム等の材質からな
るコード保護層で覆われた円筒形を有し、バネあるいは
シリンダで作動する揺動腕に回転自在に支承してあり、
コード通しの際、セット済のコードが弛んでロール面の
定位置から外れないよう適宜ピンチ操作をすることによ
り、当該作業が容易になる。通常は、ピンチロール15
2は作動させず、開放しておくことが好ましい。
【0021】上記第1駆動ロール17aにおいては、ガ
イドロール151の円周面に沿って一定間隔をもって独
立して設けられた溝に3本のコードをA、B、Cの順序
で個別に嵌め込み、該ガイドロール151の近傍に平行
に配設した駆動ロール150の円周面との間を1ターン
させ、ガイドロール151の次の溝にA、B、Cの順で
嵌め込み、以下同様この一対のロール間を螺旋状に数回
巻き付ける。この場合、コード10はA、B、Cの順序
を保って、コード通し作業面170(作業者がコード通
しをしたり、コードや処理液等を点検する側をいう)の
より最も隔たったロールの奥側から入り、螺旋状に移動
してロールの手前側から出るような経路になっている。
また、コード10のA、B、Cの配列順序は、巻取機7
0に進入するまで維持される。
イドロール151の円周面に沿って一定間隔をもって独
立して設けられた溝に3本のコードをA、B、Cの順序
で個別に嵌め込み、該ガイドロール151の近傍に平行
に配設した駆動ロール150の円周面との間を1ターン
させ、ガイドロール151の次の溝にA、B、Cの順で
嵌め込み、以下同様この一対のロール間を螺旋状に数回
巻き付ける。この場合、コード10はA、B、Cの順序
を保って、コード通し作業面170(作業者がコード通
しをしたり、コードや処理液等を点検する側をいう)の
より最も隔たったロールの奥側から入り、螺旋状に移動
してロールの手前側から出るような経路になっている。
また、コード10のA、B、Cの配列順序は、巻取機7
0に進入するまで維持される。
【0022】複数のコード10はディップ槽34内に配
置されたディップロール35に半周巻き付き、そして処
理液36中を通過することによって浸漬処理される。処
理液36は処理液タンク33からディップ槽34へ常時
供給され、ディップ槽34の水位は一定に維持されてい
る。更に、コード10はカイドロール26を1/4周回
してオーブン7a入り、オーブン7aの前後両端部に配
設されたリターンロール12、13を数回往復して加熱
乾燥した後、オーブン7a外の大気中で冷却し、第2駆
動ロール17bに移送されて第1処理部2を終える。第
2駆動ロール17bは第1駆動ロール17aを基準とし
た速度制御機能を有し、第1処理部2中の処理コード1
0に最適な張力を付与している。
置されたディップロール35に半周巻き付き、そして処
理液36中を通過することによって浸漬処理される。処
理液36は処理液タンク33からディップ槽34へ常時
供給され、ディップ槽34の水位は一定に維持されてい
る。更に、コード10はカイドロール26を1/4周回
してオーブン7a入り、オーブン7aの前後両端部に配
設されたリターンロール12、13を数回往復して加熱
乾燥した後、オーブン7a外の大気中で冷却し、第2駆
動ロール17bに移送されて第1処理部2を終える。第
2駆動ロール17bは第1駆動ロール17aを基準とし
た速度制御機能を有し、第1処理部2中の処理コード1
0に最適な張力を付与している。
【0023】以下、同様に、コード10は第2駆動ロー
ル17bとその回転速度を基準とした速度制御機能を有
する第3駆動ロール17c間の第2処理部3、更に第3
駆動ロール17cとその回転速度を基準とした速度制御
機能を有する第4駆動ロール17d間の第3処理部4、
そして最後に第4駆動ロール17dとその回転速度を基
準とした速度制御機能を有する第5駆動ロール17e間
の第4処理部5においてそれぞれ異なった配合の処理液
(例えば、プレディップ液、RFL液、ソーキング液)
と乾燥温度、コード張力の下で処理が行われる。
ル17bとその回転速度を基準とした速度制御機能を有
する第3駆動ロール17c間の第2処理部3、更に第3
駆動ロール17cとその回転速度を基準とした速度制御
機能を有する第4駆動ロール17d間の第3処理部4、
そして最後に第4駆動ロール17dとその回転速度を基
準とした速度制御機能を有する第5駆動ロール17e間
の第4処理部5においてそれぞれ異なった配合の処理液
(例えば、プレディップ液、RFL液、ソーキング液)
と乾燥温度、コード張力の下で処理が行われる。
【0024】各処理部2〜5でのコードのディップ処理
は、1回から数回である。複数のディップ処理をする場
合には、ディップ処理を終えたコード10をオーブンに
進入して加熱処理し、更にディップ処理をしてオーブン
に進入して加熱処理し、これを繰り返した後、次の処理
部へ移行する。また、1回のディップ処理をする場合で
も、ディップ処理を終えたコード10をオーブンで数回
往復して加熱乾燥した後、オーブン外へ移動する。引出
しロールを通過したコード10は、巻取機70に送られ
る。巻取機70では、コード10が6つのガイドロール
71を経て巻取リール72に交互に巻き取られ、ディッ
プ処理作業が連続して行われる。尚、本実施例では、第
4処理部5のみが2回のディップ処理をする。
は、1回から数回である。複数のディップ処理をする場
合には、ディップ処理を終えたコード10をオーブンに
進入して加熱処理し、更にディップ処理をしてオーブン
に進入して加熱処理し、これを繰り返した後、次の処理
部へ移行する。また、1回のディップ処理をする場合で
も、ディップ処理を終えたコード10をオーブンで数回
往復して加熱乾燥した後、オーブン外へ移動する。引出
しロールを通過したコード10は、巻取機70に送られ
る。巻取機70では、コード10が6つのガイドロール
71を経て巻取リール72に交互に巻き取られ、ディッ
プ処理作業が連続して行われる。尚、本実施例では、第
4処理部5のみが2回のディップ処理をする。
【0025】上記オーブン7は、熱風吹き入れ部121
と、熱風排出部122と、そして熱風循環手段123か
ら構成されている。オーブン7は横型に配置され、ディ
ップ処理した後のコードを加熱乾燥させるコード乾燥室
124とこれを挟んで熱風供給室125と熱風回収室1
26が区分して設けられ、長手方向に沿って左右対象な
形状になっている。コード乾燥室124では、複数の処
理コード10が複数回往復してオーブン7から出てお
り、ディップ処理した直後のコード10の通路である1
パス目が効率よく乾燥する上で重要になる。
と、熱風排出部122と、そして熱風循環手段123か
ら構成されている。オーブン7は横型に配置され、ディ
ップ処理した後のコードを加熱乾燥させるコード乾燥室
124とこれを挟んで熱風供給室125と熱風回収室1
26が区分して設けられ、長手方向に沿って左右対象な
形状になっている。コード乾燥室124では、複数の処
理コード10が複数回往復してオーブン7から出てお
り、ディップ処理した直後のコード10の通路である1
パス目が効率よく乾燥する上で重要になる。
【0026】上記熱風供給室125と熱風回収室126
の高さは、両端部に向かって徐々に低下して屋根状の傾
斜面127になっている。傾斜面127の角度は5〜2
0°である。これは熱風供給室125と熱風回収室12
6内を流れる熱風の風速を均一化し、トルエンなどの引
火性ガスが上記熱風供給室125や熱風回収室126の
局所的な停滞するのを阻止し、均一な風速で熱風を循環
させることができる。また、傾斜面127になっている
ため、この空間にはクリールスタンド15や巻取機7
0、操作盤などの構成機器の一部の収容場所になる。
の高さは、両端部に向かって徐々に低下して屋根状の傾
斜面127になっている。傾斜面127の角度は5〜2
0°である。これは熱風供給室125と熱風回収室12
6内を流れる熱風の風速を均一化し、トルエンなどの引
火性ガスが上記熱風供給室125や熱風回収室126の
局所的な停滞するのを阻止し、均一な風速で熱風を循環
させることができる。また、傾斜面127になっている
ため、この空間にはクリールスタンド15や巻取機7
0、操作盤などの構成機器の一部の収容場所になる。
【0027】上記コード乾燥室124の熱風供給室12
5に面する側には、数条のスリット状開口部128を有
する熱風吹き入れ部121が設けられている。スリット
状開口部128はコード10の走行方向にあり、かつオ
ーブンの略全長にわたって設けられ、特に1パス目のウ
エット状のコード10の真下には該スリット状開口部1
28が位置している。これは熱風がコード10の略全長
にわたって間断なく強く吹き付けて加熱乾燥を促進させ
るためである。また、更にコード側へ向かって直立した
案内板129を各スリット状開口部128に装着するこ
とにより、熱風を正確にコード10に吹く付けることが
できる。スリット状開口部128から吹き付ける熱風の
風速は、通常5〜15m/秒必要であり、スリット状開
口部128の幅を5〜10mmに、コード10とスリッ
ト状開口部128の間隔を5〜30mmに設定するのが
好ましい。
5に面する側には、数条のスリット状開口部128を有
する熱風吹き入れ部121が設けられている。スリット
状開口部128はコード10の走行方向にあり、かつオ
ーブンの略全長にわたって設けられ、特に1パス目のウ
エット状のコード10の真下には該スリット状開口部1
28が位置している。これは熱風がコード10の略全長
にわたって間断なく強く吹き付けて加熱乾燥を促進させ
るためである。また、更にコード側へ向かって直立した
案内板129を各スリット状開口部128に装着するこ
とにより、熱風を正確にコード10に吹く付けることが
できる。スリット状開口部128から吹き付ける熱風の
風速は、通常5〜15m/秒必要であり、スリット状開
口部128の幅を5〜10mmに、コード10とスリッ
ト状開口部128の間隔を5〜30mmに設定するのが
好ましい。
【0028】オーブン7の出入口部には、一対のリター
ンロール12、13が配設されている。1パス目の複数
のコード7は、コード乾燥室124の下側をオーブン7
の長手方向の軸線に平行して直進し、オーブン10の出
口側に設置されたリターンロール13を半周回した後、
角度をもってコード乾燥室124の上側を通過して、2
パス目の加熱乾燥処理を終え、オーブン7の入口部に設
置されたリターンロール12を半周回して、再びコード
乾燥室124の下側に入り、3パス目の加熱乾燥処理を
行って出口側に設置されたリターンロール13の1パス
目のコード群の隣に巻き掛かり半周回して、4パス目の
加熱乾燥処理に入る。以下、同様に一対のリターンロー
ル12、13間を螺旋状に周回し、ロールの回転軸線方
向に移動しつつコードに最適な加熱時間を与えるに必要
な回数だけ往復動してオーブン7から出て、第2駆動ロ
ール17bに進入する。
ンロール12、13が配設されている。1パス目の複数
のコード7は、コード乾燥室124の下側をオーブン7
の長手方向の軸線に平行して直進し、オーブン10の出
口側に設置されたリターンロール13を半周回した後、
角度をもってコード乾燥室124の上側を通過して、2
パス目の加熱乾燥処理を終え、オーブン7の入口部に設
置されたリターンロール12を半周回して、再びコード
乾燥室124の下側に入り、3パス目の加熱乾燥処理を
行って出口側に設置されたリターンロール13の1パス
目のコード群の隣に巻き掛かり半周回して、4パス目の
加熱乾燥処理に入る。以下、同様に一対のリターンロー
ル12、13間を螺旋状に周回し、ロールの回転軸線方
向に移動しつつコードに最適な加熱時間を与えるに必要
な回数だけ往復動してオーブン7から出て、第2駆動ロ
ール17bに進入する。
【0029】リターンロール12、13は、各パス毎に
一群の複数本のコード10を独立した1個のロール単体
160で支持し、これらのロール単体160をそれぞれ
軸受け161で回転自在に同軸上に並列に支承すること
によってコード張力をオーブンゾーン全域にわたって均
一化している。また、リターンロール12、13の円周
面には、一定間隔を有する複数の溝162(ここでは3
個)を有しており、そこにコード10を嵌入させて整列
させているが、ディップ直後の1パス目のコードが接触
するオーブンの出口部のリターンロール13のみ、溝の
ない平坦なロール単体160になっている。
一群の複数本のコード10を独立した1個のロール単体
160で支持し、これらのロール単体160をそれぞれ
軸受け161で回転自在に同軸上に並列に支承すること
によってコード張力をオーブンゾーン全域にわたって均
一化している。また、リターンロール12、13の円周
面には、一定間隔を有する複数の溝162(ここでは3
個)を有しており、そこにコード10を嵌入させて整列
させているが、ディップ直後の1パス目のコードが接触
するオーブンの出口部のリターンロール13のみ、溝の
ない平坦なロール単体160になっている。
【0030】該平坦なロール単体160の直前には、コ
ードセパレータ163が配置されている。このコードセ
パレータ163は、複数のピン164を1ピッチ毎に交
互にコード10の走行方向に間隔20〜30mmさせ
て、千鳥状に配列し、ピン164の間に各コード10を
通し、個別に分離してロール上に整列させて周回させて
いる。これにより、コードのつなぎ部18も円滑に通過
させることができ、またたとえ1パス目の未硬化の処理
液中の固形分がロールに付着しても、ロール表面に分散
し、堆積し難く、その結果ロールの清掃する時間間隔も
延長し、長時間の運転が可能になり、そして停止中のロ
ールの清掃作業もコードをロールから外すことなく、ロ
ール面上を横に移動させて行えるから非常に容易である
等の利点がある。
ードセパレータ163が配置されている。このコードセ
パレータ163は、複数のピン164を1ピッチ毎に交
互にコード10の走行方向に間隔20〜30mmさせ
て、千鳥状に配列し、ピン164の間に各コード10を
通し、個別に分離してロール上に整列させて周回させて
いる。これにより、コードのつなぎ部18も円滑に通過
させることができ、またたとえ1パス目の未硬化の処理
液中の固形分がロールに付着しても、ロール表面に分散
し、堆積し難く、その結果ロールの清掃する時間間隔も
延長し、長時間の運転が可能になり、そして停止中のロ
ールの清掃作業もコードをロールから外すことなく、ロ
ール面上を横に移動させて行えるから非常に容易である
等の利点がある。
【0031】コード乾燥室124の熱風を排出する熱風
排出部122が上記コード乾燥室124の熱風回収室1
26に面する側にあって、かつコード出入口領域に設け
られている。熱風排出部122は開口部130で形成さ
れている。開口部130の総面積はスリット状開口部1
28の総面積にほぼ等しく設定されるが、コード乾燥室
124内部の温度分布の調節のために、コード出入口領
域の2個の開口部130の中間部に補助開口部131を
設けることができる。
排出部122が上記コード乾燥室124の熱風回収室1
26に面する側にあって、かつコード出入口領域に設け
られている。熱風排出部122は開口部130で形成さ
れている。開口部130の総面積はスリット状開口部1
28の総面積にほぼ等しく設定されるが、コード乾燥室
124内部の温度分布の調節のために、コード出入口領
域の2個の開口部130の中間部に補助開口部131を
設けることができる。
【0032】熱風循環手段123は、熱風供給室125
から出た熱風を熱風吹き入れ部121からコード乾燥室
124に入れ、熱風排出部122から熱風回収室126
へ流して循環させる機能を有している。具体的には、熱
風循環手段123は、図8に示すように熱風回収室12
6より電動機133により作動するファン9、ヒータ
8、そして熱風供給室125の順序で導管134によっ
て直列に接続し、しかもファン9の吸い込み側に外部空
気の取入口137と、ファン9の吐出側に循環熱風の一
部を排出する排出口135を有している。また、外部空
気の取入口137と排出口135に手動ダンパ136を
設け、口の開口度を調節してファン9の回転により導管
内部に生じる静圧と導管外部の大気圧との差圧により、
オーブン7内では適量の換気がなされる。
から出た熱風を熱風吹き入れ部121からコード乾燥室
124に入れ、熱風排出部122から熱風回収室126
へ流して循環させる機能を有している。具体的には、熱
風循環手段123は、図8に示すように熱風回収室12
6より電動機133により作動するファン9、ヒータ
8、そして熱風供給室125の順序で導管134によっ
て直列に接続し、しかもファン9の吸い込み側に外部空
気の取入口137と、ファン9の吐出側に循環熱風の一
部を排出する排出口135を有している。また、外部空
気の取入口137と排出口135に手動ダンパ136を
設け、口の開口度を調節してファン9の回転により導管
内部に生じる静圧と導管外部の大気圧との差圧により、
オーブン7内では適量の換気がなされる。
【0033】上記熱風循環手段123の作動により、熱
風を入口138から熱風供給室125へ送り込む。この
とき熱風は、熱風供給室125の左右に向けて流し込
み、熱風供給室125の末端部でも静圧を低下させず、
熱風供給室125の高さを傾斜させ、両端部に向かって
断面積を減じていることと相まって、均一な風速でスリ
ット状開口部128ヘ流れ込む。
風を入口138から熱風供給室125へ送り込む。この
とき熱風は、熱風供給室125の左右に向けて流し込
み、熱風供給室125の末端部でも静圧を低下させず、
熱風供給室125の高さを傾斜させ、両端部に向かって
断面積を減じていることと相まって、均一な風速でスリ
ット状開口部128ヘ流れ込む。
【0034】熱風は熱風吹き入れ部121のスリット状
開口部128から少なくとも1パス目の処理コード10
群に向けて吹き付けた後、コード出入口に向かってオー
ブン長手方向に2方向に流れ、コード乾燥室124の両
端部に位置する熱風排出部122から排出される。これ
により、熱風はコード乾燥室124を均一に加熱すると
ともにトルエンなどの引火性ガスが上記熱風供給室12
5、熱風回収室126、およびコード乾燥室124で停
滞するのを阻止する。
開口部128から少なくとも1パス目の処理コード10
群に向けて吹き付けた後、コード出入口に向かってオー
ブン長手方向に2方向に流れ、コード乾燥室124の両
端部に位置する熱風排出部122から排出される。これ
により、熱風はコード乾燥室124を均一に加熱すると
ともにトルエンなどの引火性ガスが上記熱風供給室12
5、熱風回収室126、およびコード乾燥室124で停
滞するのを阻止する。
【0035】熱風は熱風回収室126の出口140から
導管134を経てファン9、ヒータ8、そして熱風供給
室125の順序で循環する。この時、外部空気の取入口
137と排出口135に設けた手動ダンパ136の開口
度を調節して適量の排気と新鮮な空気を取り込み、処理
液の溶剤に使用されるトルエン等の蒸発による引火性ガ
スの濃度を希釈し、安全な運転がなされる。
導管134を経てファン9、ヒータ8、そして熱風供給
室125の順序で循環する。この時、外部空気の取入口
137と排出口135に設けた手動ダンパ136の開口
度を調節して適量の排気と新鮮な空気を取り込み、処理
液の溶剤に使用されるトルエン等の蒸発による引火性ガ
スの濃度を希釈し、安全な運転がなされる。
【0036】
【発明の効果】本願のコードディップ処理機によれば、
複数本のコードを同時に処理する装置にあり、処理すべ
きコードを全本数一群として、かつ群内の配列順序を変
えずに移動させ、コード群をコード通し作業面の最も遠
い奥側から手前に近づけるように移動させるため、処理
機の運転準備段階におけるオーブンのコード通し作業
や、通し替えをしたコードの点検作業を的確、能率的に
行うことができるために非常に効果的である。
また、
オーブン入口部より進入した1パス目のコードを周回さ
せるロール単体が平坦な周面を有しているため、処理液
の付着が少なくなり、また複数ピンを千鳥状に配列して
コードを個別に通過させるコードセパレータを、平坦な
周面を有するロール単体の直前に配置したことにより、
コードのつなぎ部も難無く通過させることができる。
複数本のコードを同時に処理する装置にあり、処理すべ
きコードを全本数一群として、かつ群内の配列順序を変
えずに移動させ、コード群をコード通し作業面の最も遠
い奥側から手前に近づけるように移動させるため、処理
機の運転準備段階におけるオーブンのコード通し作業
や、通し替えをしたコードの点検作業を的確、能率的に
行うことができるために非常に効果的である。
また、
オーブン入口部より進入した1パス目のコードを周回さ
せるロール単体が平坦な周面を有しているため、処理液
の付着が少なくなり、また複数ピンを千鳥状に配列して
コードを個別に通過させるコードセパレータを、平坦な
周面を有するロール単体の直前に配置したことにより、
コードのつなぎ部も難無く通過させることができる。
【0037】オーブンはコード乾燥室とこれを挟んで熱
風供給室と熱風回収室に区画しており、熱風供給室から
出た熱風をコード乾燥室に入れ、そして熱風回収室へと
流して循環させている。熱風吹き入れ部に設けた少なく
とも1つのスリット状開口部は、風速の大きくなった熱
風をコード乾燥室のコードに直接吹き付けて、効率よく
乾燥させる機能を有している。また、ディップ処理した
直後の1パス目の複数のコード通路真下に、各コード1
本当たり1個づつのスリット状開口部を設け、かつスリ
ット状開口部の幅方向の両側にコード側に向かって突出
した案内板を装着しているため、ディップ処理した直後
の複数のコードをより早く乾燥させることができる。
風供給室と熱風回収室に区画しており、熱風供給室から
出た熱風をコード乾燥室に入れ、そして熱風回収室へと
流して循環させている。熱風吹き入れ部に設けた少なく
とも1つのスリット状開口部は、風速の大きくなった熱
風をコード乾燥室のコードに直接吹き付けて、効率よく
乾燥させる機能を有している。また、ディップ処理した
直後の1パス目の複数のコード通路真下に、各コード1
本当たり1個づつのスリット状開口部を設け、かつスリ
ット状開口部の幅方向の両側にコード側に向かって突出
した案内板を装着しているため、ディップ処理した直後
の複数のコードをより早く乾燥させることができる。
【0038】熱風排出部は、コード乾燥室に入れた熱風
を両端部の開口部から排出させることにより、スリット
状開口部より流入した熱風がコード乾燥室内でオーブン
長手方向に左右に2分して流れてコード乾燥室の温度を
均一化し、1パス目以外の通路(真下にスリット状開口
部がない通路)に位置するコードを均一に加熱する作用
を有している。
を両端部の開口部から排出させることにより、スリット
状開口部より流入した熱風がコード乾燥室内でオーブン
長手方向に左右に2分して流れてコード乾燥室の温度を
均一化し、1パス目以外の通路(真下にスリット状開口
部がない通路)に位置するコードを均一に加熱する作用
を有している。
【0039】更に、熱風供給室と熱風回収室の高さを両
端部に向かって徐々に小さくすることによって、熱風供
給室と熱風回収室で熱風の風速を均一化し、トルエンな
どの引火性ガスが上記熱風供給室や熱風回収室で停滞す
るのを阻止し、均一な風速で熱風を循環させることがで
きる。しかも、傾斜によって生じたオーブン外部の空所
には、クリールスタンドやワインダの機器構造物の一部
あるいは補助操作盤等を収容することができ、コードデ
ィップ処理機を小型化することができるといった効果が
ある。
端部に向かって徐々に小さくすることによって、熱風供
給室と熱風回収室で熱風の風速を均一化し、トルエンな
どの引火性ガスが上記熱風供給室や熱風回収室で停滞す
るのを阻止し、均一な風速で熱風を循環させることがで
きる。しかも、傾斜によって生じたオーブン外部の空所
には、クリールスタンドやワインダの機器構造物の一部
あるいは補助操作盤等を収容することができ、コードデ
ィップ処理機を小型化することができるといった効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコードディップ処理機の全体図で
ある。
ある。
【図2】図1の部分拡大図である。
【図3】本発明のコードディップ処理機に使用するディ
ップ槽の平面図である。
ップ槽の平面図である。
【図4】本発明のコードディップ処理機に使用する駆動
ロールの部分正面図である。
ロールの部分正面図である。
【図5】図4の平面図である。
【図6】本発明のコードディップ処理機に使用するオー
ブン装置の拡大図である。
ブン装置の拡大図である。
【図7】図6に示すオーブン装置の平面図である。
【図8】熱風循環手段の概略図である。
【図9】コードディップ処理機に係るオーブン装置の平
面断面図である。
面断面図である。
【図10】図9の一部切欠き部分側面図である。
1 コードディップ処理機 2 第1処理部 3 第2処理部 4 第3処理部 5 第4処理部 8 ヒータ 9 ファン 7 オーブン 10 コード 10R リーダコード 12 リターンロール 13 リターンロール 18 つなぎ部 20 ディップ装置 34 ディップ槽 35 ディップロール 70 ワインダ 121 熱風吹き入れ部 122 熱風排出部 123 熱風循環手段 124 コード乾燥室 125 熱風供給室 126 熱風回収室 127 傾斜面 128 スリット状開口部 160 ロール単体 163 コードセパレータ 170 コード通し作業面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き 審査官 増山 剛 (56)参考文献 特開 平6−290660(JP,A) 特開 平3−249260(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B05C 9/12 - 9/14 B05C 3/00 - 3/20 F26B 13/00 - 15/26 B29B 15/14
Claims (11)
- 【請求項1】 動力伝動用などの工業用ベルトの心線に
用いる複数のコードを、ディップ槽内に収容した処理液
に浸した後、オーブン内で繰り返し往復動しながら加熱
処理し、そしてオーブン外で冷却して、巻取機で個別に
巻き取るコードディップ処理機において、オーブンの出
入口部にリターンロールを対向して平行に配置し、上記
複数のコードをリターンロール間にスパイラル状に周回
し、該ロールの回転軸線方向へ移動する経路に沿って進
行させるようにしたことを特徴とするコードディップ処
理機。 - 【請求項2】 上記複数のコードをリターンロール間に
スパイラル状に周回し、かつ該ロールの回転軸線方向で
あってコード通し作業面に向かう方向に移動させるよう
にした請求項1記載のコードディップ処理機。 - 【請求項3】 オーブンの出入口部に対向して平行に配
置したリターンロール間をスパイラル状に周回して往復
動するコードの経路として、オーブン入口部より進入し
た1パス目のコードがオーブン長手方向の軸線に平行し
て直進し、そしてオーブン出口部のリターンロールを周
回した後にオーブン入口部のリターンロールに向かって
1ピッチ分だけ横方向に移動し、順次これを最後のパス
まで繰り返している請求項1記載のコードディップ処理
機。 - 【請求項4】 オーブンの出入口部に設けたリターンロ
ールが、複数個のロール単体を分離して同軸上に回転自
在に支承している請求項1記載のコードディップ処理
機。 - 【請求項5】 オーブンの出口部に設けたリターンロー
ルにおいて、オーブン入口部より進入した1パス目のコ
ードを周回させるロール単体が平坦な周面を有している
請求項4記載のコードディップ処理機。 - 【請求項6】 複数ピンを千鳥状に配列してコードを個
別に通過させるコードセパレータが、平坦な周面を有す
るロール単体の直前に配置されている請求項5記載のコ
ードディップ処理機。 - 【請求項7】 動力伝動用などの工業用ベルトの心線に
用いる複数のコードを、ディップ槽内に収容した処理液
に浸した後、オーブン内で繰り返し往復動しながら加熱
処理し、そしてオーブン外で冷却して、巻取機で個別に
巻き取るコードディップ処理機において、オーブンの出
入口部にリターンロールを対向して平行に配置し、上記
複数のコードをリターンロール間にスパイラル状に周回
し、該ロールの回転軸線方向へ移動する経路に沿って進
行するようにし、オーブンの出口部に設けたリターンロ
ールのうちオーブン入口部より進入した1パス目のコー
ドを周回させるロール単体を平坦な周面にし、かつ複数
ピンを千鳥状に配列してコードを個別に通過させるコー
ドセパレータを、該平坦な周面を有するロール単体の直
前に配置したことを特徴とするコードディップ処理機。 - 【請求項8】 ディップ処理した後の複数のコードを加
熱乾燥させるコード乾燥室とこれを挟んで熱風供給室と
熱風回収室を区画しているオーブンと、上記コード乾燥
室の熱風供給室に面する側にコードの走行方向に沿って
略全長にわたって設けた少なくとも1つのスリット状開
口部を有する熱風吹き入れ部と、上記コード乾燥室の熱
風回収室に面する側のコード出入口領域に開口部を設け
た熱風排出部と、熱風供給室から出た熱風を熱風吹き入
れ部からコード乾燥室に入れ、そして熱風排出部から熱
風回収室へ流して循環させる熱風循環手段を備えたオー
ブン装置を有する請求項1または7記載のコードディッ
プ処理機。 - 【請求項9】 ディップ処理した直後の1パス目の複数
のコード通路真下に、各コード1本当たり1個づつのス
リット状開口部を設け、かつスリット状開口部の幅方向
の両側にコード側に向かって突出した案内板を装着して
いる請求項8記載のコードディップ処理機。 - 【請求項10】 熱風供給室と熱風回収室の高さが、両
端部に向かって徐々に低下している請求項8記載のコー
ドディップ処理機。 - 【請求項11】 熱風排出部において、補助開口部がコ
ード出入口領域に設けた開口部の中間に配置されている
請求項8記載のコードディップ処理機。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7256927A JP2905431B2 (ja) | 1995-09-07 | 1995-09-07 | コードディップ処理機 |
US08/810,084 US5976250A (en) | 1995-09-07 | 1997-03-03 | Apparatus for treating a cord for use in a power transmission belt and method for treating such a cord |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7256927A JP2905431B2 (ja) | 1995-09-07 | 1995-09-07 | コードディップ処理機 |
US08/810,084 US5976250A (en) | 1995-09-07 | 1997-03-03 | Apparatus for treating a cord for use in a power transmission belt and method for treating such a cord |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0975816A JPH0975816A (ja) | 1997-03-25 |
JP2905431B2 true JP2905431B2 (ja) | 1999-06-14 |
Family
ID=26542968
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7256927A Expired - Fee Related JP2905431B2 (ja) | 1995-09-07 | 1995-09-07 | コードディップ処理機 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5976250A (ja) |
JP (1) | JP2905431B2 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6817216B2 (en) | 2002-08-22 | 2004-11-16 | Accu-Assembly Incorporated | Electronic component placement |
US7485187B2 (en) * | 2003-07-18 | 2009-02-03 | Illinois Tool Works Inc. | Strand orientation alignment in strand coating systems and methods |
US8269973B2 (en) * | 2009-05-13 | 2012-09-18 | Accu-Assembly Incorporated | Detecting component carrier tape splicing |
US20150174601A1 (en) * | 2013-12-19 | 2015-06-25 | Top Long Industrial Co., Ltd. | Surface treatment process and coating mechanism of rolled tape |
Family Cites Families (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US1444079A (en) * | 1920-04-19 | 1923-02-06 | Maring Wire Company | Wire-enameling machine |
US1786416A (en) * | 1927-01-31 | 1930-12-23 | Western Electric Co | Apparatus for treating materials |
US2122403A (en) * | 1937-06-14 | 1938-07-05 | Fansteel Metallurgical Corp | Hard alloy |
US2345544A (en) * | 1942-06-17 | 1944-03-28 | Du Pont | Yarn winding |
US3058681A (en) * | 1958-10-10 | 1962-10-16 | Us Rubber Co | Strand advancing apparatus and method |
GB1461409A (en) * | 1973-06-06 | 1977-01-13 | Ici Ltd | Control of lace production |
AT389322B (de) * | 1987-01-09 | 1989-11-27 | Evg Entwicklung Verwert Ges | Vorrichtung zum waermebehandeln eines kontinuierlich fortbewegten metalldrahtes |
AT389323B (de) * | 1987-01-19 | 1989-11-27 | Evg Entwicklung Verwert Ges | Vorrichtung zum waermebehandeln, insbesondere gluehen, eines kontinuierlich fortbewegten metalldrahtes |
DE3727976C1 (de) * | 1987-08-21 | 1988-12-15 | Mag Maschinen Und Appbau Ges M | Drahteinziehvorrichtung fuer eine Drahtlackiermaschine |
US5221879A (en) * | 1990-09-21 | 1993-06-22 | Bando Chemical Industries, Ltd. | Method and apparatus for winding a cord continuously in dip treating apparatus |
-
1995
- 1995-09-07 JP JP7256927A patent/JP2905431B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1997
- 1997-03-03 US US08/810,084 patent/US5976250A/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0975816A (ja) | 1997-03-25 |
US5976250A (en) | 1999-11-02 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |