JP2904368B2 - 割出装置の位置決め装置 - Google Patents
割出装置の位置決め装置Info
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- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 claims description 26
- 210000000078 claw Anatomy 0.000 description 7
- 238000003754 machining Methods 0.000 description 6
- 238000010079 rubber tapping Methods 0.000 description 4
- 230000003111 delayed effect Effects 0.000 description 2
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- 230000006835 compression Effects 0.000 description 1
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- 238000005553 drilling Methods 0.000 description 1
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はマシニングセンタ等の
工作機の加工テーブル上に取付ける割出装置に関し、特
に入力軸の軸方向移動で割出テーブルを位置決めする位
置決め装置に関する。
工作機の加工テーブル上に取付ける割出装置に関し、特
に入力軸の軸方向移動で割出テーブルを位置決めする位
置決め装置に関する。
【0002】
【従来の技術】前記のような割出装置の位置決め装置
は、例えば特開昭63−39752号に開示されてい
る。これには工作機の主軸の上下動でプッシュバーを上
下させ、プッシュバー先端のピンと揺動レバーの係合溝
の係合で揺動レバーが揺動軸を中心に揺動し、揺動レバ
ーの長手方向中央に設けた位置決めピンを割出テーブル
と一体の噛合爪(位置決め係止部)と係脱させるものが
示されている。
は、例えば特開昭63−39752号に開示されてい
る。これには工作機の主軸の上下動でプッシュバーを上
下させ、プッシュバー先端のピンと揺動レバーの係合溝
の係合で揺動レバーが揺動軸を中心に揺動し、揺動レバ
ーの長手方向中央に設けた位置決めピンを割出テーブル
と一体の噛合爪(位置決め係止部)と係脱させるものが
示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の技術では、
従動レバーの揺動によって位置決めピンを噛合爪と係脱
させているので、揺動レバーが揺動するのに比較的大き
な空間を必要とし、割出装置全体が大型化する問題があ
った。
従動レバーの揺動によって位置決めピンを噛合爪と係脱
させているので、揺動レバーが揺動するのに比較的大き
な空間を必要とし、割出装置全体が大型化する問題があ
った。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は前記問題の解
決のために入力軸の軸方向移動で割出テーブルと一体の
位置決め係止部に位置決めピンを係脱させるようにした
割出装置の位置決め装置において、先端に位置決めピン
を備えた位置決め軸を位置決め係止部へ向かう方向に往
復動可能に設け、この位置決め軸と前記入力軸とに交差
する伝達軸をその軸方向に往復動可能に設け、入力軸と
伝達軸、及び伝達軸と位置決め軸とを夫々ピンと案内溝
で連結し、各組合せの前者の軸方向移動を後者の軸方向
移動に変換するように構成したことを特徴とする。
決のために入力軸の軸方向移動で割出テーブルと一体の
位置決め係止部に位置決めピンを係脱させるようにした
割出装置の位置決め装置において、先端に位置決めピン
を備えた位置決め軸を位置決め係止部へ向かう方向に往
復動可能に設け、この位置決め軸と前記入力軸とに交差
する伝達軸をその軸方向に往復動可能に設け、入力軸と
伝達軸、及び伝達軸と位置決め軸とを夫々ピンと案内溝
で連結し、各組合せの前者の軸方向移動を後者の軸方向
移動に変換するように構成したことを特徴とする。
【0005】
【作用】入力軸の軸方向移動をピンと案内溝を介して伝
達軸の軸方向移動に変換し、伝達軸の軸方向移動をピン
と案内溝によって位置決め軸の軸方向移動に変換し、位
置決め軸先端の位置決めピンを位置決め係止部と係脱さ
せる。揺動がないので、余分な空間が小さくなる。
達軸の軸方向移動に変換し、伝達軸の軸方向移動をピン
と案内溝によって位置決め軸の軸方向移動に変換し、位
置決め軸先端の位置決めピンを位置決め係止部と係脱さ
せる。揺動がないので、余分な空間が小さくなる。
【0006】
【実施例】実施例について図面を参照し説明する。図
1、図2に示すように本願発明の割出装置1はマシニン
グセンタ等の工作機の加工テーブル2上に搭載される。
割出装置1の上方には正、逆回転可能な主軸3がXY方
向(水平方向)と、加工テーブル2面に対してZ軸方向
(垂直方向)に移動可能に備えられている。主軸3の下
端には後述の正、逆回転用入力軸4,5と係脱可能なク
ラッチ11を先端に備えた駆動アダプタ10を着脱自在
に装着してある。この駆動アダプタ10はマシニングセ
ンタが加工テーブル2上で加工を行っている間はツール
マガジンの所定の位置に保持されている。
1、図2に示すように本願発明の割出装置1はマシニン
グセンタ等の工作機の加工テーブル2上に搭載される。
割出装置1の上方には正、逆回転可能な主軸3がXY方
向(水平方向)と、加工テーブル2面に対してZ軸方向
(垂直方向)に移動可能に備えられている。主軸3の下
端には後述の正、逆回転用入力軸4,5と係脱可能なク
ラッチ11を先端に備えた駆動アダプタ10を着脱自在
に装着してある。この駆動アダプタ10はマシニングセ
ンタが加工テーブル2上で加工を行っている間はツール
マガジンの所定の位置に保持されている。
【0007】マシニングセンタはこの主軸3の制御機能
として、所謂、リジットタップ機能、つまり主軸3の回
転数(回転角度)と軸方向移動量とを同期させ通常ねじ
孔加工時に用いられ、主軸3と回転方向、軸方向に一体
のタップを1回転につき、そのタップのねじピッチだけ
軸方向に下降移動させてねじ孔を加工し、所定深さまで
加工すると停止して今度はタップを前記と逆方向へ同期
して回転させつつ上昇させてタップをねじ孔から取出す
機能を備えている。従って主軸3の回転はねじ加工する
ときと同じように右ねじ用の回転のときは右回転、停
止、左回転、左ねじ用の回転のときには左回転、停止、
右回転である。
として、所謂、リジットタップ機能、つまり主軸3の回
転数(回転角度)と軸方向移動量とを同期させ通常ねじ
孔加工時に用いられ、主軸3と回転方向、軸方向に一体
のタップを1回転につき、そのタップのねじピッチだけ
軸方向に下降移動させてねじ孔を加工し、所定深さまで
加工すると停止して今度はタップを前記と逆方向へ同期
して回転させつつ上昇させてタップをねじ孔から取出す
機能を備えている。従って主軸3の回転はねじ加工する
ときと同じように右ねじ用の回転のときは右回転、停
止、左回転、左ねじ用の回転のときには左回転、停止、
右回転である。
【0008】まず入力軸4,5と割出テーブル47間の
入力回転伝達機構100について説明する。図面におい
て12は割出装置1の本体で、4は右ねじ用回転の入力
軸、5は左ねじ用回転の入力軸であって本体12に前後
方向に垂直に並設してあり、夫々本体12に軸方向に往
復動自在に挿通された支障部材13,14に内蔵された
一対の軸受15,15、16,16を介して回転自由に
支承され、上端部は本体12より外部に突出している。
この支承部材13,14は支承部材13,14と本体1
2の穴段付部12a間に亘って介在させたばね25,2
6の圧縮力によって入力軸4,5をクラッチ方向(上
方)へ付勢している。
入力回転伝達機構100について説明する。図面におい
て12は割出装置1の本体で、4は右ねじ用回転の入力
軸、5は左ねじ用回転の入力軸であって本体12に前後
方向に垂直に並設してあり、夫々本体12に軸方向に往
復動自在に挿通された支障部材13,14に内蔵された
一対の軸受15,15、16,16を介して回転自由に
支承され、上端部は本体12より外部に突出している。
この支承部材13,14は支承部材13,14と本体1
2の穴段付部12a間に亘って介在させたばね25,2
6の圧縮力によって入力軸4,5をクラッチ方向(上
方)へ付勢している。
【0009】前記突出部分の上端には図3に示すように
前記クラッチ11と係脱可能な十字溝形状のクラッチ1
8,19が形成してある。入力軸4,5の下端には一方
向クラッチ20,21を介して駆動歯車22,23が取
付けられている。これらの一方向クラッチ20,21は
入力軸4では左回転させられる時に入力軸4と一体に駆
動歯車22が回転し、また入力軸5では右回転されると
きに入力軸5と一体に駆動歯車23が回転し、夫々の入
力軸4,5において、上記と反対方向に回転する時は駆
動歯車22,23に対して各入力軸4,5は空回りをす
るようにしてある。
前記クラッチ11と係脱可能な十字溝形状のクラッチ1
8,19が形成してある。入力軸4,5の下端には一方
向クラッチ20,21を介して駆動歯車22,23が取
付けられている。これらの一方向クラッチ20,21は
入力軸4では左回転させられる時に入力軸4と一体に駆
動歯車22が回転し、また入力軸5では右回転されると
きに入力軸5と一体に駆動歯車23が回転し、夫々の入
力軸4,5において、上記と反対方向に回転する時は駆
動歯車22,23に対して各入力軸4,5は空回りをす
るようにしてある。
【0010】次に、入力軸4,5の各駆動歯車22,2
3は、本体12内部に収納される直交歯車伝導装置30
のウオーム軸31下方の従動歯車24とそれぞれ噛み合
っている。前記ウオーム軸31は本体12と一体のウオ
ーム軸受箱36内に上下一対の軸受37を介して回動自
在に支持されている。このウオーム軸31の下端部に
は、前記、従動歯車24がキー35を介して軸方向に往
復動自在に嵌着され、ウオーム軸31の下端に取着した
ストッパ33との間に介在されたばね34により上方へ
付勢してある。
3は、本体12内部に収納される直交歯車伝導装置30
のウオーム軸31下方の従動歯車24とそれぞれ噛み合
っている。前記ウオーム軸31は本体12と一体のウオ
ーム軸受箱36内に上下一対の軸受37を介して回動自
在に支持されている。このウオーム軸31の下端部に
は、前記、従動歯車24がキー35を介して軸方向に往
復動自在に嵌着され、ウオーム軸31の下端に取着した
ストッパ33との間に介在されたばね34により上方へ
付勢してある。
【0011】従動歯車24の下端にはプレート32が一
体取着してある。従って主軸3のZ軸方向の往復動によ
っていずれか一方の入力軸4,5が下降されると駆動歯
車22,23の下端がプレート32に係合され従動歯車
24は、ばね34のばね力に抗して駆動歯車22,23
と噛み合ったまま押下げられるようにしてある。
体取着してある。従って主軸3のZ軸方向の往復動によ
っていずれか一方の入力軸4,5が下降されると駆動歯
車22,23の下端がプレート32に係合され従動歯車
24は、ばね34のばね力に抗して駆動歯車22,23
と噛み合ったまま押下げられるようにしてある。
【0012】ウオーム軸31の中間に設けたウオーム4
5と噛み合うウオームホイール46は図2に示すよう
に、本体12内の中空なウオームホイール軸48に一体
締着されており、このウオームホイール軸48は本体1
2に内蔵された軸受49と本体12の軸受箱50に嵌着
された軸受51を介して回動自在に軸承してある。そし
てウオームホイール軸48の前端には割出テーブル47
が一体固着してあり、後端には外周に多数の噛合爪(位
置決め係止部)52を有したクランププレート53が一
体固着してある。ウオーム45とウオームホイール46
とはこの実施例ではウオーム45の1回転でウオームホ
イール46が5度、割出回動するギヤ比となっており、
割出テーブル47を72等分した位置で夫々位置決めさ
れるようにクランププレート53に72個の噛合爪52
が設けられている。
5と噛み合うウオームホイール46は図2に示すよう
に、本体12内の中空なウオームホイール軸48に一体
締着されており、このウオームホイール軸48は本体1
2に内蔵された軸受49と本体12の軸受箱50に嵌着
された軸受51を介して回動自在に軸承してある。そし
てウオームホイール軸48の前端には割出テーブル47
が一体固着してあり、後端には外周に多数の噛合爪(位
置決め係止部)52を有したクランププレート53が一
体固着してある。ウオーム45とウオームホイール46
とはこの実施例ではウオーム45の1回転でウオームホ
イール46が5度、割出回動するギヤ比となっており、
割出テーブル47を72等分した位置で夫々位置決めさ
れるようにクランププレート53に72個の噛合爪52
が設けられている。
【0013】次に位置決め装置について説明する。図5
に示すように前記2本の入力軸4,5の側方で本体12
に固着されたL字状のホルダ54に位置決め軸55が前
記噛合爪52に向かう方向に往復摺動自在に挿通されて
おり、その先端に前記クランププレート53の噛合爪5
2と係脱される位置決めピン56が一体形成してある。
また位置決め軸55の他方端の欠切部下面には摺動方向
に対して斜方向の案内溝57が削設してある。
に示すように前記2本の入力軸4,5の側方で本体12
に固着されたL字状のホルダ54に位置決め軸55が前
記噛合爪52に向かう方向に往復摺動自在に挿通されて
おり、その先端に前記クランププレート53の噛合爪5
2と係脱される位置決めピン56が一体形成してある。
また位置決め軸55の他方端の欠切部下面には摺動方向
に対して斜方向の案内溝57が削設してある。
【0014】ホルダ54には更に伝達軸60が位置決め
軸55に直交し、かつ、入力軸4,5と交差する方向に
往復動自在に挿通してあり内蔵したばね61によって位
置決め軸55方向に伝達軸60を付勢してある。その一
端にはピン58が先端部を突出して取付けられ、ピン5
8の突出部は、前記、案内溝57に嵌挿されている。そ
して伝達軸60が往復動されるとピン58と位置決め軸
55の案内溝57の係合により位置決め軸55を軸方向
に移動し、位置決めピン56とクランププレート53の
噛合爪52とが係脱するようにしてある。
軸55に直交し、かつ、入力軸4,5と交差する方向に
往復動自在に挿通してあり内蔵したばね61によって位
置決め軸55方向に伝達軸60を付勢してある。その一
端にはピン58が先端部を突出して取付けられ、ピン5
8の突出部は、前記、案内溝57に嵌挿されている。そ
して伝達軸60が往復動されるとピン58と位置決め軸
55の案内溝57の係合により位置決め軸55を軸方向
に移動し、位置決めピン56とクランププレート53の
噛合爪52とが係脱するようにしてある。
【0015】又、図6において伝達軸60にはガイドピ
ン62,63が入力軸4,5の両軸にそれぞれ対向した
位置に取付けられ先端部が支承部材13,14の中間に
設けられた案内溝64,65に係合するようにしてあ
る。この案内溝64,65には伝達軸60のガイドピン
62,63が伝達軸60の往復動時に支承部材13,1
4に当接しないように案内溝64,65連続した横溝6
6,67が設けてある。この案内溝64,65は支承部
材13,14のいずれか一方が軸方向に摺動させられる
と、前記ガイドピン62,63を案内して伝達軸60を
軸方向にPだけ往復動させるようにしてある。
ン62,63が入力軸4,5の両軸にそれぞれ対向した
位置に取付けられ先端部が支承部材13,14の中間に
設けられた案内溝64,65に係合するようにしてあ
る。この案内溝64,65には伝達軸60のガイドピン
62,63が伝達軸60の往復動時に支承部材13,1
4に当接しないように案内溝64,65連続した横溝6
6,67が設けてある。この案内溝64,65は支承部
材13,14のいずれか一方が軸方向に摺動させられる
と、前記ガイドピン62,63を案内して伝達軸60を
軸方向にPだけ往復動させるようにしてある。
【0016】次に割出装置1の補正機構について説明す
る。図4に示すようにこの往復歯車24上端面の円周2
等分した位置にウオーム軸受箱36側に向けて一対の突
片(移動補正部材)40が突出され、本体12に内蔵さ
れたウオーム軸受箱36の下端に突片40と対応して割
出基準位置となる切欠(固定補正部材)41とが設けて
あり、従動歯車24の往復動によって突片40が切欠4
1に係脱自在にしてある。
る。図4に示すようにこの往復歯車24上端面の円周2
等分した位置にウオーム軸受箱36側に向けて一対の突
片(移動補正部材)40が突出され、本体12に内蔵さ
れたウオーム軸受箱36の下端に突片40と対応して割
出基準位置となる切欠(固定補正部材)41とが設けて
あり、従動歯車24の往復動によって突片40が切欠4
1に係脱自在にしてある。
【0017】これらの突片40と切欠41は、前述のよ
うにウオーム軸31が正確に一回転(又はその整数倍回
転)した時、上記突片40と切欠41は上下に正確に対
向するが、前記一方向クラッチ20,21の内部構造に
よる噛合、遅れによってウオーム軸31に僅かに回転遅
れを生じたときには、上下に正確に対向しない。このと
きには、上記突片40が軸方向に移動されて割出基準と
なる切欠40の斜面42との係合で突片40の軸方向移
動を円周方向移動に変換しウオーム軸31の回転遅れを
補正して正確な割出位置にウオーム軸31を位置させる
ようになっている。
うにウオーム軸31が正確に一回転(又はその整数倍回
転)した時、上記突片40と切欠41は上下に正確に対
向するが、前記一方向クラッチ20,21の内部構造に
よる噛合、遅れによってウオーム軸31に僅かに回転遅
れを生じたときには、上下に正確に対向しない。このと
きには、上記突片40が軸方向に移動されて割出基準と
なる切欠40の斜面42との係合で突片40の軸方向移
動を円周方向移動に変換しウオーム軸31の回転遅れを
補正して正確な割出位置にウオーム軸31を位置させる
ようになっている。
【0018】次に上記実施例の作用を説明図に基づいて
説明する。上記構成では割出テーブル47の割出角度θ
は入力軸4,5の回転角度に比例する。そしてマシニン
グセンタのリジットタップ機能では主軸3の回転角度と
その軸方向移動量が同期されるため、結局、入力軸4,
5を回す主軸3の軸方向移動量Zによって入力軸4,5
の回転角度が決定され、割出テーブル47の割出角度θ
が決まる。即ち、割出装置1の入力軸4,5から割出テ
ーブル47までの総減速比が1/r、タップピッチP、
割出テーブルの割出角度θとしたとき、Z=P×θ×r
/360となる。
説明する。上記構成では割出テーブル47の割出角度θ
は入力軸4,5の回転角度に比例する。そしてマシニン
グセンタのリジットタップ機能では主軸3の回転角度と
その軸方向移動量が同期されるため、結局、入力軸4,
5を回す主軸3の軸方向移動量Zによって入力軸4,5
の回転角度が決定され、割出テーブル47の割出角度θ
が決まる。即ち、割出装置1の入力軸4,5から割出テ
ーブル47までの総減速比が1/r、タップピッチP、
割出テーブルの割出角度θとしたとき、Z=P×θ×r
/360となる。
【0019】この実施例では、θ=5度(最小割出角
度)として算出したZが割出のための最小の軸方向移動
量であり、この移動量の整数倍の値を割出角度に対応し
た移動量Znとして、予めマシニングセンタの制御装置
内に記憶させておく。またクランププレート53と位置
決めピン56を外しその後突片40と切欠41を外すの
に要する入力軸4,5のストロークL1も制御装置内に
記憶させておく。従って割出角度θを変更する時には前
記した値Znを変更するだけの手間でよく設定が容易と
なる。又リジットタップ機能で主軸3の回転角度が極め
て正確に制御されるので割出装置本体側で割出回転を検
出してその信号を工作機側へ送り制御するための配線等
の必要がない。
度)として算出したZが割出のための最小の軸方向移動
量であり、この移動量の整数倍の値を割出角度に対応し
た移動量Znとして、予めマシニングセンタの制御装置
内に記憶させておく。またクランププレート53と位置
決めピン56を外しその後突片40と切欠41を外すの
に要する入力軸4,5のストロークL1も制御装置内に
記憶させておく。従って割出角度θを変更する時には前
記した値Znを変更するだけの手間でよく設定が容易と
なる。又リジットタップ機能で主軸3の回転角度が極め
て正確に制御されるので割出装置本体側で割出回転を検
出してその信号を工作機側へ送り制御するための配線等
の必要がない。
【0020】このような状態で割出しを行う場合、主軸
3は制御装置に入力されたプログラムに従って入力軸
4,5の決められた一方、例えば入力軸4の鉛直上方に
位置され、次いで回転を伴わずに下降し主軸3のクラッ
チ11と入力軸4のクラッチ18とが嵌入される。両方
のクラッチ11,18が互いに噛合って主軸3が下降し
て図7に示す回転開始位置R1に至るまでに入力軸4と
共に支承部材13が下降し、支承部材13外周の案内溝
64によって伝達軸60のピン62が案内されて、伝達
軸60を軸方向にPだけ後退させる。この時ピン63は
他の入力軸5の支承部材14外周の横溝67に沿って移
動する。
3は制御装置に入力されたプログラムに従って入力軸
4,5の決められた一方、例えば入力軸4の鉛直上方に
位置され、次いで回転を伴わずに下降し主軸3のクラッ
チ11と入力軸4のクラッチ18とが嵌入される。両方
のクラッチ11,18が互いに噛合って主軸3が下降し
て図7に示す回転開始位置R1に至るまでに入力軸4と
共に支承部材13が下降し、支承部材13外周の案内溝
64によって伝達軸60のピン62が案内されて、伝達
軸60を軸方向にPだけ後退させる。この時ピン63は
他の入力軸5の支承部材14外周の横溝67に沿って移
動する。
【0021】そして伝達軸60先端のピン58が案内溝
57を案内して位置決め軸55を左方向に移動しこれに
より位置決めピン56とクランププレート53の係止が
解除される。また入力軸4の下降に伴い下端の駆動歯車
22がプレート32に当接して従動歯車24を押下げ、
前記クランププレート53とピン56の解除後に突片4
0と切欠41の係合も外れ従動歯車24は回転自在とな
る。回転開始位置R1に至ると主軸3がリジットタップ
機能によって回転角度と移動量が同期して右回転され
る。この回転により入力軸4も右回転されるが一方向ク
ラッチ20の作用で駆動歯車22は回転せず割出テーブ
ル47は割出回転されない。
57を案内して位置決め軸55を左方向に移動しこれに
より位置決めピン56とクランププレート53の係止が
解除される。また入力軸4の下降に伴い下端の駆動歯車
22がプレート32に当接して従動歯車24を押下げ、
前記クランププレート53とピン56の解除後に突片4
0と切欠41の係合も外れ従動歯車24は回転自在とな
る。回転開始位置R1に至ると主軸3がリジットタップ
機能によって回転角度と移動量が同期して右回転され
る。この回転により入力軸4も右回転されるが一方向ク
ラッチ20の作用で駆動歯車22は回転せず割出テーブ
ル47は割出回転されない。
【0022】尚クラッチ11が噛み合わない場合には、
クラッチ11の歯の高さ分だけ入力軸4が余分に押込ま
れるが、主軸3が右回転されるとこの回転によって直ち
に両方のクラッチ11,18は対向する位置で嵌入され
る。入力軸4がL1+Znだけ下降しR2に至るとリジ
ットタップ機能によって主軸3が停止し、前記、同様回
転角度と移動量が同期して左方向に回転されつつ上昇す
る。回転開始位置R1へ戻るまでの軸方向移動量Znの
間に割出角度θに対応するだけ入力軸4が左回転され、
この回転は一方向クラッチ20を介して駆動歯車22に
伝えられ、更に駆動歯車22の回転は従動歯車24を介
して直交伝導装置30のウオームホイール46に伝達さ
れ、割出テーブル47を割出回転させる。この時、他の
入力軸5は、その駆動歯車23が従動歯車24により回
転されて同時に回転されるが割出には何ら支承はない。
クラッチ11の歯の高さ分だけ入力軸4が余分に押込ま
れるが、主軸3が右回転されるとこの回転によって直ち
に両方のクラッチ11,18は対向する位置で嵌入され
る。入力軸4がL1+Znだけ下降しR2に至るとリジ
ットタップ機能によって主軸3が停止し、前記、同様回
転角度と移動量が同期して左方向に回転されつつ上昇す
る。回転開始位置R1へ戻るまでの軸方向移動量Znの
間に割出角度θに対応するだけ入力軸4が左回転され、
この回転は一方向クラッチ20を介して駆動歯車22に
伝えられ、更に駆動歯車22の回転は従動歯車24を介
して直交伝導装置30のウオームホイール46に伝達さ
れ、割出テーブル47を割出回転させる。この時、他の
入力軸5は、その駆動歯車23が従動歯車24により回
転されて同時に回転されるが割出には何ら支承はない。
【0023】一方向クラッチ20には一般的に構造的に
遊びがあるので入力軸4の回転に対して駆動歯車22が
僅かに回転遅れを生じ、当然ウオーム軸31にも回転遅
れが生じており、その結果、回転開始位置R1へ戻った
ときには突片40と切欠41は上下に正しく対向せず僅
かに円周方向にずれている。回転開始位置R1で回転停
止した主軸3が更に上昇されると従動歯車24は軸方向
の圧縮力で付勢するばね34で押し上げられて突片40
はウオーム軸受箱36の切欠41斜面によって円周方向
に回動され割出基準位置となる切欠41に嵌入されてウ
オーム軸31の回転遅れを補正する。
遊びがあるので入力軸4の回転に対して駆動歯車22が
僅かに回転遅れを生じ、当然ウオーム軸31にも回転遅
れが生じており、その結果、回転開始位置R1へ戻った
ときには突片40と切欠41は上下に正しく対向せず僅
かに円周方向にずれている。回転開始位置R1で回転停
止した主軸3が更に上昇されると従動歯車24は軸方向
の圧縮力で付勢するばね34で押し上げられて突片40
はウオーム軸受箱36の切欠41斜面によって円周方向
に回動され割出基準位置となる切欠41に嵌入されてウ
オーム軸31の回転遅れを補正する。
【0024】この補正によって割出テーブル47が目的
の割出位置で正確に位置された後、主軸3が更に上昇し
て押し下げられていた支承部材13は、ばね25の圧縮
力により上方に押し戻され伝達軸60を介して位置決め
軸55の位置決めピン56を右方向に移動させ、クラン
ププレート53の噛合爪52と位置決めピン56とを噛
み合わせ、割出位置でクランププレート53をクランプ
する。こうして割出装置1の位置決めを入力軸4、伝達
軸60、位置決め軸55の軸方向移動によって行うので
コンパクトな構成になり余分な空間が少なくなる。そし
て更に主軸3が上昇して両方のクラッチ11及び18の
係合が外された後、主軸3の駆動アダプタ10が所定の
工具交換位置で次の加工に使用するツールと交換され
る。
の割出位置で正確に位置された後、主軸3が更に上昇し
て押し下げられていた支承部材13は、ばね25の圧縮
力により上方に押し戻され伝達軸60を介して位置決め
軸55の位置決めピン56を右方向に移動させ、クラン
ププレート53の噛合爪52と位置決めピン56とを噛
み合わせ、割出位置でクランププレート53をクランプ
する。こうして割出装置1の位置決めを入力軸4、伝達
軸60、位置決め軸55の軸方向移動によって行うので
コンパクトな構成になり余分な空間が少なくなる。そし
て更に主軸3が上昇して両方のクラッチ11及び18の
係合が外された後、主軸3の駆動アダプタ10が所定の
工具交換位置で次の加工に使用するツールと交換され
る。
【0025】尚、入力軸5により割出回転を行う時に
は、左回転、停止、右回転と主軸回転を制御することで
割出テーブル47を入力軸4による回転方向と逆方向に
割出回転することになる。このように逆回転する2本の
入力軸4,5を備えたことで割出テーブル47の割出回
転角度を夫々の入力軸4,5につき180度以下にでき
近回り割出しができる利点があるがこの入力軸4,5は
1本でも差し支えはない。
は、左回転、停止、右回転と主軸回転を制御することで
割出テーブル47を入力軸4による回転方向と逆方向に
割出回転することになる。このように逆回転する2本の
入力軸4,5を備えたことで割出テーブル47の割出回
転角度を夫々の入力軸4,5につき180度以下にでき
近回り割出しができる利点があるがこの入力軸4,5は
1本でも差し支えはない。
【0026】
【発明の効果】以上のようにこの発明の装置によれば、
入力軸の軸方向移動をピンと案内溝を介して伝達軸の軸
方向移動に変換し、伝達軸の軸方向移動をピンと案内溝
によって位置決め軸の軸方向移動に変換し、位置決めピ
ンを位置決め係止部と係脱するようにしたので、揺動レ
バーを用いる場合に比較し、余分な空間を少なくでき
て、割出装置全体の小型化に寄与するところ大である。
しかも伝達軸を介して入力軸の移動を位置決め軸へ伝え
る構成としたので、伝達軸の長さを適宜設定すること
で、位置決め軸から離れた位置にも入力軸を配置するこ
とができ、入力軸を位置決め軸の位置にとらわれないで
設けることができる。
入力軸の軸方向移動をピンと案内溝を介して伝達軸の軸
方向移動に変換し、伝達軸の軸方向移動をピンと案内溝
によって位置決め軸の軸方向移動に変換し、位置決めピ
ンを位置決め係止部と係脱するようにしたので、揺動レ
バーを用いる場合に比較し、余分な空間を少なくでき
て、割出装置全体の小型化に寄与するところ大である。
しかも伝達軸を介して入力軸の移動を位置決め軸へ伝え
る構成としたので、伝達軸の長さを適宜設定すること
で、位置決め軸から離れた位置にも入力軸を配置するこ
とができ、入力軸を位置決め軸の位置にとらわれないで
設けることができる。
【図1】本装置の駆動経路に従って断面した詳細図であ
る。
る。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】クラッチの平面図である。
【図4】補正機構の詳細図である。
【図5】位置決め軸部の詳細断面図である。
【図6】本装置の前面の一部とカバーを切欠いた正面図
である。
である。
【図7】主軸の動作説明図である。
1 割出装置、 3 主軸、 4,5 入力軸、 10
駆動アダプタ、11 クラッチ、 12 本体、 1
3,14 支承部材、18,19 クラッチ、 20,
21 一方向クラッチ、22,23 駆動歯車、 24
従動歯車、 25,26 ばね、31 ウオーム軸、
34 ばね、 40 突片(移動補正部材)、41
切欠(固定補正部材)、 45 ウオーム、46 ウオ
ームホイール、 47 割出テーブル、53 クランク
プレート、 55 位置決め軸、 57 案内溝、58
ピン、 60 伝達軸、 62,63 ガイドピン、
64,65 案内溝、 100 入力回転伝達機構、
L1 ストローク、Zn 主軸の軸方向移動量
駆動アダプタ、11 クラッチ、 12 本体、 1
3,14 支承部材、18,19 クラッチ、 20,
21 一方向クラッチ、22,23 駆動歯車、 24
従動歯車、 25,26 ばね、31 ウオーム軸、
34 ばね、 40 突片(移動補正部材)、41
切欠(固定補正部材)、 45 ウオーム、46 ウオ
ームホイール、 47 割出テーブル、53 クランク
プレート、 55 位置決め軸、 57 案内溝、58
ピン、 60 伝達軸、 62,63 ガイドピン、
64,65 案内溝、 100 入力回転伝達機構、
L1 ストローク、Zn 主軸の軸方向移動量
Claims (1)
- 【請求項1】 入力軸の軸方向移動で割出テーブルと一
体の位置決め係止部に位置決めピンを係脱させるように
した割出装置の位置決め装置において、先端に位置決め
ピンを備えた位置決め軸を位置決め係止部へ向かう方向
に往復動可能に設け、この位置決め軸と前記入力軸とに
交差する伝達軸をその軸方向に往復動可能に設け、入力
軸と伝達軸、及び伝達軸と位置決め軸とを夫々ピンと案
内溝で連結し、各組合せの前者の軸方向移動を後者の軸
方向移動に変換するように構成したことを特徴とする割
出装置の位置決め装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14962591A JP2904368B2 (ja) | 1991-05-24 | 1991-05-24 | 割出装置の位置決め装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14962591A JP2904368B2 (ja) | 1991-05-24 | 1991-05-24 | 割出装置の位置決め装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04348848A JPH04348848A (ja) | 1992-12-03 |
JP2904368B2 true JP2904368B2 (ja) | 1999-06-14 |
Family
ID=15479315
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14962591A Expired - Lifetime JP2904368B2 (ja) | 1991-05-24 | 1991-05-24 | 割出装置の位置決め装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2904368B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3285164B2 (ja) * | 1993-03-29 | 2002-05-27 | 豊和工業株式会社 | 割出装置 |
-
1991
- 1991-05-24 JP JP14962591A patent/JP2904368B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04348848A (ja) | 1992-12-03 |
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