JP2898231B2 - 形鋼とその取付金具 - Google Patents
形鋼とその取付金具Info
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Landscapes
- Rod-Shaped Construction Members (AREA)
- Finishing Walls (AREA)
- Joining Of Building Structures In Genera (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄骨構造物を構築
する際などに、壁用パネルなどを取り付けるための胴縁
や屋根材(垂木)を取り付けるための母屋などに使用さ
れる断面略C字形の形鋼と、この形鋼を柱や屋根などの
鉄骨に取り付けるための取付金具とに関するものであ
る。
する際などに、壁用パネルなどを取り付けるための胴縁
や屋根材(垂木)を取り付けるための母屋などに使用さ
れる断面略C字形の形鋼と、この形鋼を柱や屋根などの
鉄骨に取り付けるための取付金具とに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】上記のように、胴縁や母屋などに使用さ
れる形鋼を鉄骨に取り付ける場合、予め鉄骨の側面に溶
接やボルトナットで固定された取付金具に形鋼を支持さ
せ、両者をボルトナットで強固に締結する必要がある
が、従来のこの種の取り付け構造としては、登録実用新
案第3008185号公報に従来例として記載されてい
るように、鉄骨の側面に溶接やボルトナットにより取り
付けられた、アングル材などから成る支持部材の下に、
形鋼をその開口溝部が下向きに位置するように当て付け
て、当該形鋼の底板部(ウェッブ部)と前記支持部材と
の重なり部を、両者に設けた貫通孔に挿通させたボルト
ナットで締結していた。
れる形鋼を鉄骨に取り付ける場合、予め鉄骨の側面に溶
接やボルトナットで固定された取付金具に形鋼を支持さ
せ、両者をボルトナットで強固に締結する必要がある
が、従来のこの種の取り付け構造としては、登録実用新
案第3008185号公報に従来例として記載されてい
るように、鉄骨の側面に溶接やボルトナットにより取り
付けられた、アングル材などから成る支持部材の下に、
形鋼をその開口溝部が下向きに位置するように当て付け
て、当該形鋼の底板部(ウェッブ部)と前記支持部材と
の重なり部を、両者に設けた貫通孔に挿通させたボルト
ナットで締結していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の構
成では、形鋼を作業者が支えた状態で当該形鋼と支持部
材とのボルトナットによる締結作業を行う必要があり、
作業が困難であるばかりでなく、安全に作業を遂行する
ためには複数の作業者を必要としていた。さらに、前記
形鋼に支持部材との締結用貫通孔を予め設けておく必要
があり、鉄骨に対する支持部材の取り付け位置精度や形
鋼に設けられる締結用貫通孔の位置精度を許容範囲内に
収めなければ両者の正常な締結作業ができなくなるの
で、作業全体に多大の手間がかかる欠点があった。
成では、形鋼を作業者が支えた状態で当該形鋼と支持部
材とのボルトナットによる締結作業を行う必要があり、
作業が困難であるばかりでなく、安全に作業を遂行する
ためには複数の作業者を必要としていた。さらに、前記
形鋼に支持部材との締結用貫通孔を予め設けておく必要
があり、鉄骨に対する支持部材の取り付け位置精度や形
鋼に設けられる締結用貫通孔の位置精度を許容範囲内に
収めなければ両者の正常な締結作業ができなくなるの
で、作業全体に多大の手間がかかる欠点があった。
【0004】また、前記登録実用新案公報に記載のよう
に、特殊な形状の支持部材を形鋼に嵌合させておき、こ
の支持部材を鉄骨の側面にボルトナットで締結する構成
においても、やはり形鋼を作業者が支えた状態で前記支
持部材と鉄骨とのボルトナットによる締結作業を行う必
要があり、同様の問題点が生じる。また、支持部材と形
鋼との間の遊びによりガタが生じる。
に、特殊な形状の支持部材を形鋼に嵌合させておき、こ
の支持部材を鉄骨の側面にボルトナットで締結する構成
においても、やはり形鋼を作業者が支えた状態で前記支
持部材と鉄骨とのボルトナットによる締結作業を行う必
要があり、同様の問題点が生じる。また、支持部材と形
鋼との間の遊びによりガタが生じる。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記のような従
来の問題点を解消し得る形鋼とその取付金具を提供する
ことを目的とするものであって、その手段を後述する実
施形態の参照符号を付して示すと、柱などの鉄骨5の側
面に取り付けられる取付金具1は金具本体3と締結具4
とから成り、金具本体3は断面略C字形の形鋼2を受け
る支持部7を有し、締結具4は、前記形鋼2の内側に遊
嵌する押さえ部材10と、この押さえ部材10を前記金
具本体3の支持部7側に締結するねじ手段11とから成
り、押さえ部材10は、巾が形鋼2の開口溝部23の巾
D1よりも小さく、長さLが前記開口溝部23の巾D1
よりも長いが当該形鋼2の両側板部19a,19b間の
間隔D2よりも短く、長さ方向の両端には押さえ部13
a,13bを有し、前記形鋼2は、前記金具本体3の支
持部7に開口溝部23の両側リップ部20a,20bが
当接するもので、当該両側リップ部20a,20bに
は、前記押さえ部材10の両端押さえ部13a,13b
が当接する箇所の内側に入り込む折曲部21a,21b
と、前記押さえ部材10の両端押さえ部13a,13b
が当接する箇所の外側で両側板部19a,19bとの間
に形成された傾斜角部22a,22bとの内、少なくと
も一方が設けられ、前記締結具4のねじ手段11が、押
さえ部材10から突出するボルト17と、金具本体3の
支持部7の外側で前記ボルト17に螺嵌されるナット1
8とから成り、前記ボルト17の遊端には、押さえ部材
10の長さ方向を表示する表示部17bが設けられた構
成となっている。
来の問題点を解消し得る形鋼とその取付金具を提供する
ことを目的とするものであって、その手段を後述する実
施形態の参照符号を付して示すと、柱などの鉄骨5の側
面に取り付けられる取付金具1は金具本体3と締結具4
とから成り、金具本体3は断面略C字形の形鋼2を受け
る支持部7を有し、締結具4は、前記形鋼2の内側に遊
嵌する押さえ部材10と、この押さえ部材10を前記金
具本体3の支持部7側に締結するねじ手段11とから成
り、押さえ部材10は、巾が形鋼2の開口溝部23の巾
D1よりも小さく、長さLが前記開口溝部23の巾D1
よりも長いが当該形鋼2の両側板部19a,19b間の
間隔D2よりも短く、長さ方向の両端には押さえ部13
a,13bを有し、前記形鋼2は、前記金具本体3の支
持部7に開口溝部23の両側リップ部20a,20bが
当接するもので、当該両側リップ部20a,20bに
は、前記押さえ部材10の両端押さえ部13a,13b
が当接する箇所の内側に入り込む折曲部21a,21b
と、前記押さえ部材10の両端押さえ部13a,13b
が当接する箇所の外側で両側板部19a,19bとの間
に形成された傾斜角部22a,22bとの内、少なくと
も一方が設けられ、前記締結具4のねじ手段11が、押
さえ部材10から突出するボルト17と、金具本体3の
支持部7の外側で前記ボルト17に螺嵌されるナット1
8とから成り、前記ボルト17の遊端には、押さえ部材
10の長さ方向を表示する表示部17bが設けられた構
成となっている。
【0006】上記構成の本発明の形鋼2とその取付金具
1によれば、当該取付金具1の金具本体3を鉄骨5の側
面に固着しておくとともに、当該金具本体3の支持部7
に締結具4を組み付けておき、そして形鋼2の取り付け
に先立って、前記締結具4の押さえ部材10の長さ方向
を形鋼2の長さ方向に一致させておくことにより、形鋼
2を、その開口溝部23の長さ方向と平行な状態にある
前記締結具4の押さえ部材10に嵌合させるように、金
具本体3の支持部7上に載置することができる。
1によれば、当該取付金具1の金具本体3を鉄骨5の側
面に固着しておくとともに、当該金具本体3の支持部7
に締結具4を組み付けておき、そして形鋼2の取り付け
に先立って、前記締結具4の押さえ部材10の長さ方向
を形鋼2の長さ方向に一致させておくことにより、形鋼
2を、その開口溝部23の長さ方向と平行な状態にある
前記締結具4の押さえ部材10に嵌合させるように、金
具本体3の支持部7上に載置することができる。
【0007】上記のように形鋼2を金具本体3の支持部
7上に載置した状態では、当該形鋼2が金具本体3の支
持部7上から横動落下するのをこの形鋼7内に嵌入して
いる前記押さえ部材10が阻止することになるので、締
結作業に先立って形鋼2を金具本体3の支持部7上に確
実に仮置きすることができる。
7上に載置した状態では、当該形鋼2が金具本体3の支
持部7上から横動落下するのをこの形鋼7内に嵌入して
いる前記押さえ部材10が阻止することになるので、締
結作業に先立って形鋼2を金具本体3の支持部7上に確
実に仮置きすることができる。
【0008】そして締結作業に際しては、金具本体3の
支持部7から突出するねじ手段11のボルト17を利用
して押さえ部材10を90度回転させ、当該押さえ部材
10の長さ方向が前記形鋼2の巾方向に一致したことを
ボルト遊端の表示部17bにより確認して、押さえ部材
10の両端押さえ部13a,13bを、形鋼2の両側リ
ップ部20a,20bに形成されている内側縁折曲部2
1a,21bまたは傾斜角部22a,22bに隣接させ
る状態で当該形鋼2の両側リップ部20a,20b上に
当接させ、係る状態でねじ手段11のナット18により
押さえ部材10を金具本体3の支持部7側へ締結するこ
とにより、押さえ部材10の両端押さえ部13a,13
bと金具本体3の支持部7との間で形鋼2の両側リップ
部20a,20bを挟み付けて固定することができる。
支持部7から突出するねじ手段11のボルト17を利用
して押さえ部材10を90度回転させ、当該押さえ部材
10の長さ方向が前記形鋼2の巾方向に一致したことを
ボルト遊端の表示部17bにより確認して、押さえ部材
10の両端押さえ部13a,13bを、形鋼2の両側リ
ップ部20a,20bに形成されている内側縁折曲部2
1a,21bまたは傾斜角部22a,22bに隣接させ
る状態で当該形鋼2の両側リップ部20a,20b上に
当接させ、係る状態でねじ手段11のナット18により
押さえ部材10を金具本体3の支持部7側へ締結するこ
とにより、押さえ部材10の両端押さえ部13a,13
bと金具本体3の支持部7との間で形鋼2の両側リップ
部20a,20bを挟み付けて固定することができる。
【0009】なお、上記構成の本発明を実施するに際し
て、前記締結具4の押さえ部材10を、前記金具本体3
の支持部7に対向する側が開いた舟形のプレス加工品か
ら構成することができる。
て、前記締結具4の押さえ部材10を、前記金具本体3
の支持部7に対向する側が開いた舟形のプレス加工品か
ら構成することができる。
【0010】また、前記締結具4のねじ手段11を、前
記のように押さえ部材10から突出するボルト17と、
金具本体3の支持部7の外側で前記ボルト17に螺嵌さ
れるナット18とから構成し、前記ボルト17には、押
さえ部材10が金具本体3の支持部7との間で形鋼2を
挟んだときに、金具本体3の支持部7に形成された溝状
補強用リブ8の内側に相対回転不能に嵌合する角軸部1
7cを有せしめておくことができる。
記のように押さえ部材10から突出するボルト17と、
金具本体3の支持部7の外側で前記ボルト17に螺嵌さ
れるナット18とから構成し、前記ボルト17には、押
さえ部材10が金具本体3の支持部7との間で形鋼2を
挟んだときに、金具本体3の支持部7に形成された溝状
補強用リブ8の内側に相対回転不能に嵌合する角軸部1
7cを有せしめておくことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に本発明の好適実施形態を添
付図に基づいて説明すると、図1〜図3において、1は
取付金具であり、2は断面が略C字形の形鋼である。取
付金具1はL形の金具本体3と締結具4とから構成され
ている。金具本体3は鉄板をプレス加工して一体成形す
ることができるものであって、鋼管や各種形鋼などから
成る鉄骨5の側面に溶接(ボルトナットでも良い)によ
り固着される垂直取り付け部6と、この垂直取り付け部
6の上端から水平に延出された水平支持部7と、このL
形の金具本体3の入り隅側に突出するように垂直取り付
け部6の下端から水平支持部7の先端近傍位置までL形
に連続形成された溝状の補強用リブ8とを有し、水平支
持部7の所要位置には、補強用リブ8の底部を貫通する
ように貫通孔9が設けられている。
付図に基づいて説明すると、図1〜図3において、1は
取付金具であり、2は断面が略C字形の形鋼である。取
付金具1はL形の金具本体3と締結具4とから構成され
ている。金具本体3は鉄板をプレス加工して一体成形す
ることができるものであって、鋼管や各種形鋼などから
成る鉄骨5の側面に溶接(ボルトナットでも良い)によ
り固着される垂直取り付け部6と、この垂直取り付け部
6の上端から水平に延出された水平支持部7と、このL
形の金具本体3の入り隅側に突出するように垂直取り付
け部6の下端から水平支持部7の先端近傍位置までL形
に連続形成された溝状の補強用リブ8とを有し、水平支
持部7の所要位置には、補強用リブ8の底部を貫通する
ように貫通孔9が設けられている。
【0012】締結具4は、押さえ部材10とねじ手段1
1とから成り、押さえ部材10は鉄板をプレス加工して
舟形に一体成形されたもので、その開口部を下にしたと
きの平面形状は長さ方向両端を互いに平行にカットした
略長円形であり、側面形状は舟形の底にあたる頂部12
が平坦に形成された略半円形のものであって、開口部の
長さ方向両端には下向きに突出する押さえ部13a,1
3bが形成され、平坦な頂部12の中央には、内側に突
出する筒壁部14を備えた貫通孔15が設けられ、この
貫通孔15の押さえ部材長さ方向の両側にボルトの回り
止め用突起16a,16bが切り起こし形成されてい
る。
1とから成り、押さえ部材10は鉄板をプレス加工して
舟形に一体成形されたもので、その開口部を下にしたと
きの平面形状は長さ方向両端を互いに平行にカットした
略長円形であり、側面形状は舟形の底にあたる頂部12
が平坦に形成された略半円形のものであって、開口部の
長さ方向両端には下向きに突出する押さえ部13a,1
3bが形成され、平坦な頂部12の中央には、内側に突
出する筒壁部14を備えた貫通孔15が設けられ、この
貫通孔15の押さえ部材長さ方向の両側にボルトの回り
止め用突起16a,16bが切り起こし形成されてい
る。
【0013】締結具4のねじ手段11は、ボルト17と
ナット18とから成り、ボルト17は押さえ部材10の
貫通孔15に挿通され、頭部17aが一対の回り止め用
突起16a,16b間に嵌合した状態で押さえ部材10
に固定されている。この押さえ部材10に対するボルト
17の固定は、ボルト頭部17aに対する回り止め用突
起16a,16bのかしめ作用によっても良いし、回り
止め用突起16a,16bによって回り止めされたボル
ト頭部17aと押さえ部材10との溶接によっても良
い。また、場合によっては、回り止め用突起16a,1
6bを設けないで、単にボルト頭部17aと押さえ部材
10とを溶接して互いに固着しても良い。
ナット18とから成り、ボルト17は押さえ部材10の
貫通孔15に挿通され、頭部17aが一対の回り止め用
突起16a,16b間に嵌合した状態で押さえ部材10
に固定されている。この押さえ部材10に対するボルト
17の固定は、ボルト頭部17aに対する回り止め用突
起16a,16bのかしめ作用によっても良いし、回り
止め用突起16a,16bによって回り止めされたボル
ト頭部17aと押さえ部材10との溶接によっても良
い。また、場合によっては、回り止め用突起16a,1
6bを設けないで、単にボルト頭部17aと押さえ部材
10とを溶接して互いに固着しても良い。
【0014】なお、前記押さえ部材10とボルト17と
は、当該ボルト17の軸心の周りで相対回転しなければ
良く、従って、図10に示すように、ボルト17の上半
部が角軸部17cである場合は前記貫通孔15を角孔と
し、当該角形貫通孔15に前記ボルト17の角軸部17
cを軸方向相対移動のみ可能に挿通させても良い。勿
論、この状態でボルト頭部17aと押さえ部材10とを
溶接して互いに固着しても良い。
は、当該ボルト17の軸心の周りで相対回転しなければ
良く、従って、図10に示すように、ボルト17の上半
部が角軸部17cである場合は前記貫通孔15を角孔と
し、当該角形貫通孔15に前記ボルト17の角軸部17
cを軸方向相対移動のみ可能に挿通させても良い。勿
論、この状態でボルト頭部17aと押さえ部材10とを
溶接して互いに固着しても良い。
【0015】前記ボルト17の下端には、押さえ部材1
0の巾方向に対応する両側面を切除して形成した一対の
偏平な表示部17bが形成されている。従ってこの各表
示部17bの面方向(または一対の表示部17bを結ぶ
方向に対し直行する方向)が押さえ部材10の長さ方向
となり、当該表示部17bから押さえ部材10の長さ方
向を判別することができる。勿論、この表示部17b
は、上記構成に限定されるわけではなく、例えばボルト
17の下端面に所定の方向に溝を刻設するなどの方法で
構成しても良いが、前記の一対の偏平な表示部17bに
よれば、ナット18を回転操作するときにボルト17が
共回りしないように当該表示部17bを利用して工具に
よりボルト17を容易且つ確実に把持しておくことがで
きる。
0の巾方向に対応する両側面を切除して形成した一対の
偏平な表示部17bが形成されている。従ってこの各表
示部17bの面方向(または一対の表示部17bを結ぶ
方向に対し直行する方向)が押さえ部材10の長さ方向
となり、当該表示部17bから押さえ部材10の長さ方
向を判別することができる。勿論、この表示部17b
は、上記構成に限定されるわけではなく、例えばボルト
17の下端面に所定の方向に溝を刻設するなどの方法で
構成しても良いが、前記の一対の偏平な表示部17bに
よれば、ナット18を回転操作するときにボルト17が
共回りしないように当該表示部17bを利用して工具に
よりボルト17を容易且つ確実に把持しておくことがで
きる。
【0016】形鋼2は、その両側板部19a,19bの
遊端部から内側に折曲連設されたリップ部20a,20
bを有するものであるが、この両側リップ部20a,2
0bの内側縁には斜め内側に折曲する折曲部21a,2
1bが形成され、さらに両側リップ部20a,20bと
両側板部19a,19bとの間には、両者間のコーナー
部を大きく斜めにカットしたような傾斜角部22a,2
2bが形成されている。23は両側リップ部20a,2
0b間に形成される開口溝部である。
遊端部から内側に折曲連設されたリップ部20a,20
bを有するものであるが、この両側リップ部20a,2
0bの内側縁には斜め内側に折曲する折曲部21a,2
1bが形成され、さらに両側リップ部20a,20bと
両側板部19a,19bとの間には、両者間のコーナー
部を大きく斜めにカットしたような傾斜角部22a,2
2bが形成されている。23は両側リップ部20a,2
0b間に形成される開口溝部である。
【0017】しかして前記締結具4の押さえ部材10
は、その巾が図3に仮想線で示すように前記形鋼2の開
口溝部23の巾D1(図1参照)よりも小さく、長さL
が前記開口溝部23の巾D1よりも長いが当該形鋼2の
両側板部19a,19b間の間隔D2よりも短い。そし
て長さ方向両端の押さえ部13a,13bは、この押さ
え部材10の長さ方向が形鋼2の巾方向に直交する状態
にあるとき、当該形鋼2の両側リップ部20a,20b
の内側縁折曲部21a,21bと傾斜角部22a,22
bとの間に嵌合して平坦なリップ部20a,20b上に
当接することができる。
は、その巾が図3に仮想線で示すように前記形鋼2の開
口溝部23の巾D1(図1参照)よりも小さく、長さL
が前記開口溝部23の巾D1よりも長いが当該形鋼2の
両側板部19a,19b間の間隔D2よりも短い。そし
て長さ方向両端の押さえ部13a,13bは、この押さ
え部材10の長さ方向が形鋼2の巾方向に直交する状態
にあるとき、当該形鋼2の両側リップ部20a,20b
の内側縁折曲部21a,21bと傾斜角部22a,22
bとの間に嵌合して平坦なリップ部20a,20b上に
当接することができる。
【0018】取付金具1に形鋼2を取り付けるときは、
予め取付金具1の締結具4におけるねじ手段11のボル
ト17を金具本体3の水平支持部7における貫通孔9に
上から下向きに挿通し、当該ボルト17にナット18を
緩く螺嵌して、締結具4を金具本体3に組み付けてお
く。そして、形鋼2を取り付けるのに先立って押さえ部
材10を、図2と図3に仮想線で示し且つ図5に示すよ
うにその長さ方向が、金具本体3上に支持される形鋼2
の長さ方向と平行になるようにして、金具本体3の水平
支持部7上に載置し、係る状態で、形鋼2の開口溝部2
3を通じて前記押さえ部材10が形鋼2内に嵌入するよ
うに、当該形鋼2を金具本体3の水平支持部7上に載置
する。
予め取付金具1の締結具4におけるねじ手段11のボル
ト17を金具本体3の水平支持部7における貫通孔9に
上から下向きに挿通し、当該ボルト17にナット18を
緩く螺嵌して、締結具4を金具本体3に組み付けてお
く。そして、形鋼2を取り付けるのに先立って押さえ部
材10を、図2と図3に仮想線で示し且つ図5に示すよ
うにその長さ方向が、金具本体3上に支持される形鋼2
の長さ方向と平行になるようにして、金具本体3の水平
支持部7上に載置し、係る状態で、形鋼2の開口溝部2
3を通じて前記押さえ部材10が形鋼2内に嵌入するよ
うに、当該形鋼2を金具本体3の水平支持部7上に載置
する。
【0019】この状態では、形鋼2が金具本体3の水平
支持部7上から落下するのを、当該形鋼2の開口溝部2
3内に嵌合している押さえ部材10が防止することにな
るので、形鋼2を金具本体3の水平支持部7上に確実に
仮置きすることができる。
支持部7上から落下するのを、当該形鋼2の開口溝部2
3内に嵌合している押さえ部材10が防止することにな
るので、形鋼2を金具本体3の水平支持部7上に確実に
仮置きすることができる。
【0020】この後、金具本体3の水平支持部7の下側
に突出しているボルト17を利用して、押さえ部材10
を持ち上げるとともに当該ボルト17を回転させ、ボル
ト下端の表示部17bの面方向(または一対の表示部1
7bを結ぶ方向に対し直交する方向)が形鋼2の巾方向
と平行になる状態、即ち、押さえ部材10の長さ方向が
形鋼2の巾方向と平行になる状態で、ボルト17ととも
に押さえ部材10を下ろす。この結果、押さえ部材10
の長さ方向両端の押さえ部13a,13bが、図1〜図
3に示すように形鋼2の両側リップ部20a,20bに
おける折曲部21a,21bと傾斜角部22a,22b
との間に嵌合して、平坦なリップ部20a,20b上に
当接する。
に突出しているボルト17を利用して、押さえ部材10
を持ち上げるとともに当該ボルト17を回転させ、ボル
ト下端の表示部17bの面方向(または一対の表示部1
7bを結ぶ方向に対し直交する方向)が形鋼2の巾方向
と平行になる状態、即ち、押さえ部材10の長さ方向が
形鋼2の巾方向と平行になる状態で、ボルト17ととも
に押さえ部材10を下ろす。この結果、押さえ部材10
の長さ方向両端の押さえ部13a,13bが、図1〜図
3に示すように形鋼2の両側リップ部20a,20bに
おける折曲部21a,21bと傾斜角部22a,22b
との間に嵌合して、平坦なリップ部20a,20b上に
当接する。
【0021】係る状態でナット18を締め付け、押さえ
部材10を金具本体3の水平支持部7側へ引き寄せて、
その両端押さえ部13a,13bと前記水平支持部7と
の間で形鋼2の両側リップ部20a,20bを挟み付け
て当該形鋼2を金具本体3の水平支持部7上に固定す
る。
部材10を金具本体3の水平支持部7側へ引き寄せて、
その両端押さえ部13a,13bと前記水平支持部7と
の間で形鋼2の両側リップ部20a,20bを挟み付け
て当該形鋼2を金具本体3の水平支持部7上に固定す
る。
【0022】この固定状態では、図1で明らかなように
金具本体3の水平支持部7を貫通しているボルト17に
よって当該水平支持部7に対し水平方向には相対移動す
ることのできない押さえ部材10が、形鋼2の両側リッ
プ部20a,20bにおける折曲部21a,21bと傾
斜角部22a,22bとの間に嵌合しているので、当該
押さえ部材10の両端押さえ部13a,13bと形鋼2
のリップ部20a,20bとの重なり代が略均等になる
とともに、ナット18が多少緩んでも形鋼2がその巾方
向に横動する恐れがない。
金具本体3の水平支持部7を貫通しているボルト17に
よって当該水平支持部7に対し水平方向には相対移動す
ることのできない押さえ部材10が、形鋼2の両側リッ
プ部20a,20bにおける折曲部21a,21bと傾
斜角部22a,22bとの間に嵌合しているので、当該
押さえ部材10の両端押さえ部13a,13bと形鋼2
のリップ部20a,20bとの重なり代が略均等になる
とともに、ナット18が多少緩んでも形鋼2がその巾方
向に横動する恐れがない。
【0023】なお上記実施形態では、形鋼2の両側リッ
プ部20a,20bに、内側縁折曲部21a,21bと
傾斜角部22a,22bの両方を形成したが、内側縁折
曲部21a,21bと傾斜角部22a,22bの何れか
一方のみを形成すれば、前記のように押さえ部材10の
両端押さえ部13a,13bと形鋼2のリップ部20
a,20bとの重なり代を略均等にし得るし、ナット1
8が多少緩んでも形鋼2がその巾方向に横動するのを防
止し得る。
プ部20a,20bに、内側縁折曲部21a,21bと
傾斜角部22a,22bの両方を形成したが、内側縁折
曲部21a,21bと傾斜角部22a,22bの何れか
一方のみを形成すれば、前記のように押さえ部材10の
両端押さえ部13a,13bと形鋼2のリップ部20
a,20bとの重なり代を略均等にし得るし、ナット1
8が多少緩んでも形鋼2がその巾方向に横動するのを防
止し得る。
【0024】なお形鋼2は、その長さ方向の適当間隔お
きの位置を取付金具1によって鉄骨5に固定されること
になるが、図6に示すように、同一レベルで端部が互い
に突き合うように直列する2本の形鋼2の互いに隣接す
る端部を1つの取付金具30で鉄骨に固定することがで
きるように構成することができる。この取付金具30の
金具本体31は、上記実施形態における締結具4と同一
の締結具32A,32Bを2つ並列させて使用し得るよ
うに、先の実施形態における金具本体3を2つ並列一体
化したものであるから、先の実施形態に対応する部分に
同一の符号を付して、詳細な説明は省略する。
きの位置を取付金具1によって鉄骨5に固定されること
になるが、図6に示すように、同一レベルで端部が互い
に突き合うように直列する2本の形鋼2の互いに隣接す
る端部を1つの取付金具30で鉄骨に固定することがで
きるように構成することができる。この取付金具30の
金具本体31は、上記実施形態における締結具4と同一
の締結具32A,32Bを2つ並列させて使用し得るよ
うに、先の実施形態における金具本体3を2つ並列一体
化したものであるから、先の実施形態に対応する部分に
同一の符号を付して、詳細な説明は省略する。
【0025】また上記実施形態における形鋼2は、鉄骨
5の側面と平行になる向き(金具本体3の水平支持部7
の突出方向に対し直交する向き)で、その長さ方向中間
位置または端部が金具本体3の水平支持部7上に固定さ
れるが、図7及び図8に示すように、前記水平支持部7
に形鋼2の両側リップ部20a,20bを支持し得る巾
をもたせることにより、鉄骨5の側面に対し直交する向
き(即ち、金具本体3の水平支持部7の突出方向と平行
になる向き)の形鋼2を金具本体3の水平支持部7上に
固定することもできる。
5の側面と平行になる向き(金具本体3の水平支持部7
の突出方向に対し直交する向き)で、その長さ方向中間
位置または端部が金具本体3の水平支持部7上に固定さ
れるが、図7及び図8に示すように、前記水平支持部7
に形鋼2の両側リップ部20a,20bを支持し得る巾
をもたせることにより、鉄骨5の側面に対し直交する向
き(即ち、金具本体3の水平支持部7の突出方向と平行
になる向き)の形鋼2を金具本体3の水平支持部7上に
固定することもできる。
【0026】この場合、図7に実線で示すように、形鋼
2の端部が鉄骨5の側面に対向する状態で形鋼2を鉄骨
5に結合することもできるし、図7に仮想線で示すよう
に、鉄骨5の端部に形鋼2が重なる状態で形鋼2を鉄骨
5に結合することもできる。
2の端部が鉄骨5の側面に対向する状態で形鋼2を鉄骨
5に結合することもできるし、図7に仮想線で示すよう
に、鉄骨5の端部に形鋼2が重なる状態で形鋼2を鉄骨
5に結合することもできる。
【0027】さらに図9に示すように、垂直取り付け部
6を水平支持部7と同一構造に構成した金具本体33
と、2つの締結具34A,34Bとから取付金具35を
構成することもできる。締結具34A,34Bは先の実
施形態における締結具4と同一構造のもので、締結具3
4Aは、水平支持部7に形鋼2を締結し、締結具34B
は、前記垂直取り付け部6に形鋼2を締結する。このよ
うな取付金具35によれば、T字形またはL字形に直交
する2本の形鋼2を、両形鋼2の開口溝部23が開口す
る入り隅部において、それぞれ締結具34A,34Bを
利用して水平支持部7と垂直取り付け部6とに締結し
て、両形鋼2を互いに結合することができる。勿論、垂
直取り付け部6には締結具34Bを併用しないで、当該
垂直取り付け部6を溶接やボルトナットにより形鋼2や
他の鉄骨5の側面に固着することも可能である。
6を水平支持部7と同一構造に構成した金具本体33
と、2つの締結具34A,34Bとから取付金具35を
構成することもできる。締結具34A,34Bは先の実
施形態における締結具4と同一構造のもので、締結具3
4Aは、水平支持部7に形鋼2を締結し、締結具34B
は、前記垂直取り付け部6に形鋼2を締結する。このよ
うな取付金具35によれば、T字形またはL字形に直交
する2本の形鋼2を、両形鋼2の開口溝部23が開口す
る入り隅部において、それぞれ締結具34A,34Bを
利用して水平支持部7と垂直取り付け部6とに締結し
て、両形鋼2を互いに結合することができる。勿論、垂
直取り付け部6には締結具34Bを併用しないで、当該
垂直取り付け部6を溶接やボルトナットにより形鋼2や
他の鉄骨5の側面に固着することも可能である。
【0028】また、図10に示すように締結具4におけ
るボルト17の上半部を角軸部17cとし、水平支持部
7に形成される溝状補強用リブ8の内巾を前記ボルト角
軸部17cが相対回転不能に嵌合し得る程度の巾とし、
押さえ部材10の向きを変えるために回転させるとき
は、ボルト17を利用して押さえ部材10を持ち上げて
角軸部17cを溝状補強用リブ8内から離脱させ、押さ
え部材10の向きを変えた状態で下降させることによ
り、ボルト角軸部17cが溝状補強用リブ8内に嵌合し
て、押さえ部材10の向きを固定するように構成するこ
とができる。このような構成によれば、ナット18を回
転操作するときにボルト17(押さえ部材10)が共回
りしないばかりでなく、形鋼2の両側リップ部20a,
20bを押さえ部材10の両押さえ部13a,13bが
押圧固定し得る向きに押さえ部材10の向きを確実に固
定することができる。
るボルト17の上半部を角軸部17cとし、水平支持部
7に形成される溝状補強用リブ8の内巾を前記ボルト角
軸部17cが相対回転不能に嵌合し得る程度の巾とし、
押さえ部材10の向きを変えるために回転させるとき
は、ボルト17を利用して押さえ部材10を持ち上げて
角軸部17cを溝状補強用リブ8内から離脱させ、押さ
え部材10の向きを変えた状態で下降させることによ
り、ボルト角軸部17cが溝状補強用リブ8内に嵌合し
て、押さえ部材10の向きを固定するように構成するこ
とができる。このような構成によれば、ナット18を回
転操作するときにボルト17(押さえ部材10)が共回
りしないばかりでなく、形鋼2の両側リップ部20a,
20bを押さえ部材10の両押さえ部13a,13bが
押圧固定し得る向きに押さえ部材10の向きを確実に固
定することができる。
【0029】鉄骨5としては、柱などを構成する角形鋼
管やH形鋼、本発明に従って構成された前記形鋼2など
の他、各種の形鋼や鋼管などが対象になる。
管やH形鋼、本発明に従って構成された前記形鋼2など
の他、各種の形鋼や鋼管などが対象になる。
【0030】
【発明の効果】以上のように本発明の形鋼とその取付金
具によれば、当該取付金具の金具本体を柱などの鉄骨に
予め取り付けておくことにより、断面略C字形の形鋼を
その開口溝部が下向きになる姿勢で前記金具本体の支持
部上に締結具を利用して確実に仮置きすることができ、
形鋼側に取り付けのための孔明け作業を施す必要がない
ことと相まって、作業性と安全性を向上させることがで
きる。
具によれば、当該取付金具の金具本体を柱などの鉄骨に
予め取り付けておくことにより、断面略C字形の形鋼を
その開口溝部が下向きになる姿勢で前記金具本体の支持
部上に締結具を利用して確実に仮置きすることができ、
形鋼側に取り付けのための孔明け作業を施す必要がない
ことと相まって、作業性と安全性を向上させることがで
きる。
【0031】しかも、締結具の押さえ部材の長さを形鋼
の開口溝部の巾よりも若干長い程度に抑えた場合、当該
締結具の押さえ部材の両端押さえ部と形鋼の両側リップ
部との重なり代が浅くなるにもかかわらず、この締結具
で形鋼を金具本体の支持部に固定したときは、前記押さ
え部材の両端押さえ部を形鋼の両側リップ部に対し左右
略均等に重ね且つ金具本体の支持部上で形鋼がその巾方
向に移動する恐れの全くない状態で、当該形鋼を金具本
体の支持部に強固に固定することができる。
の開口溝部の巾よりも若干長い程度に抑えた場合、当該
締結具の押さえ部材の両端押さえ部と形鋼の両側リップ
部との重なり代が浅くなるにもかかわらず、この締結具
で形鋼を金具本体の支持部に固定したときは、前記押さ
え部材の両端押さえ部を形鋼の両側リップ部に対し左右
略均等に重ね且つ金具本体の支持部上で形鋼がその巾方
向に移動する恐れの全くない状態で、当該形鋼を金具本
体の支持部に強固に固定することができる。
【0032】従って、取り扱う形鋼の巾と比較して締結
具の押さえ部材を小型にして材料節減とコストダウンを
図っても、安全性を低下させることなく活用することが
できる。特に、形鋼の両側リップ部に両側板部との間で
傾斜角部を形成するときは、形鋼自体も材料節減による
コストダウンと軽量化を図ることができる。
具の押さえ部材を小型にして材料節減とコストダウンを
図っても、安全性を低下させることなく活用することが
できる。特に、形鋼の両側リップ部に両側板部との間で
傾斜角部を形成するときは、形鋼自体も材料節減による
コストダウンと軽量化を図ることができる。
【0033】また、図1で明らかなように、取付金具の
金具本体を鉄骨の側面に溶接で固着する場合、その支持
部と鉄骨側面との間の入り隅部に溶接部が盛り上がるこ
とになるが、形鋼2の傾斜角部22a,22bの存在に
より、当該形鋼を鉄骨などの側面に接するように取り付
ける場合でも、前記盛り上がり溶接部を形鋼の傾斜角部
22aまたは22bの内側に入り込ませて干渉するのを
防止し得る。換言すれば、形鋼を鉄骨の側面に接するよ
うに取り付けることが容易になる。
金具本体を鉄骨の側面に溶接で固着する場合、その支持
部と鉄骨側面との間の入り隅部に溶接部が盛り上がるこ
とになるが、形鋼2の傾斜角部22a,22bの存在に
より、当該形鋼を鉄骨などの側面に接するように取り付
ける場合でも、前記盛り上がり溶接部を形鋼の傾斜角部
22aまたは22bの内側に入り込ませて干渉するのを
防止し得る。換言すれば、形鋼を鉄骨の側面に接するよ
うに取り付けることが容易になる。
【0034】さらに、本発明の構成によれば、締結具の
押さえ部材を金具本体の支持部側へ締結するねじ手段
を、ボルトとナットとから容易且つ安価に構成すること
ができるとともに、形鋼の内部に入り込んだ押さえ部材
の向きをボルト遊端の表示部から容易に判別することが
でき、締結作業を容易にしかも確実に行うことができ
る。
押さえ部材を金具本体の支持部側へ締結するねじ手段
を、ボルトとナットとから容易且つ安価に構成すること
ができるとともに、形鋼の内部に入り込んだ押さえ部材
の向きをボルト遊端の表示部から容易に判別することが
でき、締結作業を容易にしかも確実に行うことができ
る。
【0035】なお、請求項2に記載の構成によれば、形
鋼の内部空間を利用して比較的高さのある圧縮及び曲げ
強度の非常に大きな押さえ部材を比較的薄い鉄板から構
成することができ、形鋼の取り付け強度をより大きく
し、安全性を高めることができる。
鋼の内部空間を利用して比較的高さのある圧縮及び曲げ
強度の非常に大きな押さえ部材を比較的薄い鉄板から構
成することができ、形鋼の取り付け強度をより大きく
し、安全性を高めることができる。
【0036】また、請求項3に記載の構成によれば、ナ
ットを回転操作するときにボルト(押さえ部材)が共回
りしないので作業性が向上するばかりでなく、少なくと
も押さえ部材が金具本体の支持部との間で形鋼を挟んだ
ときに、形鋼の両側リップ部を押さえ部材の両押さえ部
が押圧する向きに当該押さえ部材を確実に固定すること
ができるので、安全性も向上する。
ットを回転操作するときにボルト(押さえ部材)が共回
りしないので作業性が向上するばかりでなく、少なくと
も押さえ部材が金具本体の支持部との間で形鋼を挟んだ
ときに、形鋼の両側リップ部を押さえ部材の両押さえ部
が押圧する向きに当該押さえ部材を確実に固定すること
ができるので、安全性も向上する。
【図1】 使用状態を示す側面図である。
【図2】 同使用状態の縦断正面図である。
【図3】 同使用状態の横断平面図である。
【図4】 金具本体を示す平面図である。
【図5】 形鋼の仮置き状態を示す縦断側面図である。
【図6】 変形例での使用状態を示す縦断正面図であ
る。
る。
【図7】 別の使用例を示す一部縦断側面図である。
【図8】 同使用例での縦断正面図である。
【図9】 更に別の変形例を示す側面図である。
【図10】 また別の変形例での使用状態を示す縦断正
面図である。
面図である。
1 取付金具 2 形鋼 3 金具本体 4 締結具 5 鉄骨 6 垂直取り付け部 7 水平支持部 8 溝状補強用リブ 10 押さえ部材 11 ねじ手段 13a 押さえ部 13b 押さえ部 17 ボルト 17b 偏平表示部 17c ボルト角軸部 18 ナット 19a,19b 形鋼の両側板部 20a,20b 形鋼のリップ部 21a,21b 形鋼の内側縁折曲部 22a,22b 形鋼の傾斜角部 23 形鋼の開口溝部 30 取付金具 31 金具本体 32A,32B 締結具 33 金具本体 34A,34B 締結具 35 取付金具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古川 一博 大阪府大阪市大正区船町1丁目1番66号 株式会社中山製鋼所 内 (72)発明者 前泉 正信 大阪府大阪市鶴見区今津北3−4−27 株式会社国元商会 内 (72)発明者 米谷 徳夫 大阪府大阪市鶴見区今津北3−4−27 株式会社国元商会 内 (72)発明者 北尾 徴 大阪府大阪市鶴見区今津北3−4−27 株式会社国元商会 内 (56)参考文献 特開 平2−8508(JP,A) 実開 昭55−165007(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04B 1/58 E04C 3/04 E04F 13/08
Claims (3)
- 【請求項1】柱などの側面に取付けられる取付金具は金
具本体と締結具とから成り、前記金具本体は断面略C字
形の形鋼を受ける支持部を有し、前記締結具は、前記形
鋼の内側に遊嵌する押さえ部材と、この押さえ部材を前
記金具本体の支持部側に締結するねじ手段とから成り、
押さえ部材は、巾が形鋼の開口溝部の巾よりも小さく、
長さが前記開口溝部の巾よりも長いが当該形鋼の両側板
部間の間隔よりも短く、長さ方向の両端には押さえ部を
有し、 前記形鋼は、前記金具本体の支持部に開口溝部の両側リ
ップ部が当接するもので、当該両側リップ部には、前記
押さえ部材の両端押さえ部が当接する箇所の内側に入り
込む折曲部と、前記押さえ部材の両端押さえ部が当接す
る箇所の外側で両側板部との間に形成された傾斜角部と
の内、少なくとも一方が設けられ、 前記締結具のねじ手段が、押さえ部材から突出するボル
トと、金具本体の支持部の外側で前記ボルトに螺嵌され
るナットとから成り、前記ボルトの遊端には押さえ部材
の長さ方向を表示する表示部が設けられた 形鋼とその取
付金具。 - 【請求項2】前記締結具の押さえ部材が、前記金具本体
の支持部に対向する側が開いた舟形のプレス加工品から
成る請求項1に記載の形鋼とその取付金具。 - 【請求項3】前記締結具のねじ手段が、押さえ部材から
突出するボルトと、金具本体の支持部の外側で前記ボル
トに螺嵌されるナットとから成り、前記ボルトには、押
さえ部材が金具本体の支持部との間で形鋼を挟んだとき
に、金具本体の支持部に形成された溝状補強用リブの内
側に相対回転不能に嵌合する角軸部を有せしめてある請
求項1または2に記載の形鋼とその取付金具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23678895A JP2898231B2 (ja) | 1995-09-14 | 1995-09-14 | 形鋼とその取付金具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23678895A JP2898231B2 (ja) | 1995-09-14 | 1995-09-14 | 形鋼とその取付金具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0978703A JPH0978703A (ja) | 1997-03-25 |
JP2898231B2 true JP2898231B2 (ja) | 1999-05-31 |
Family
ID=17005811
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23678895A Expired - Fee Related JP2898231B2 (ja) | 1995-09-14 | 1995-09-14 | 形鋼とその取付金具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2898231B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107039897A (zh) * | 2017-06-20 | 2017-08-11 | 四川电力设计咨询有限责任公司 | 电气屏柜的安装结构及安装方法 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS582806Y2 (ja) * | 1979-05-15 | 1983-01-18 | 山田 昭一 | リップ溝型鋼繋着金具 |
DE3811974A1 (de) * | 1988-04-11 | 1989-10-19 | Franz Mueller | Schiebemutter oder -schraube zum einsetzen in c-schienen |
-
1995
- 1995-09-14 JP JP23678895A patent/JP2898231B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0978703A (ja) | 1997-03-25 |
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