JP2896984B2 - プリント基板の穴明け装置及びこの装置を用いた穴明け方法 - Google Patents
プリント基板の穴明け装置及びこの装置を用いた穴明け方法Info
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Description
装置及びこの穴明け装置を用いた穴明け方法に関するも
のである。
積の基板(原板)に多数の回路パターンを印刷した後に
各回路パターン毎に切断・分離して多数の回路基板を得
る方法が行われている。この切断に際しては、基板に少
なくとも1対のガイド穴を設け、このガイド穴を加工装
置に設けられたガイドピンに挿着するなどして位置決め
し、順次切断することが行なわれている。したがってガ
イド穴は切断位置を決める基礎になるもので、正確な位
置に穴明けすることが要求されている。
として、回路パターンを印刷する際に予め1対の穴明け
位置にマークを付しておき、このマークを穴明け装置に
設けられたTVカメラやX線カメラなどの撮像手段によ
って撮像し、これを画像処理してその結果求められた位
置にドリルなどの穴明け手段を移動させて穴明けするも
のが用いられている。例えば特開平3−277411号
に開示されているように、1対の撮像手段及び1対の穴
明け手段を有し同時に1対の穴を明けられるようにした
装置がある。これは、様々なサイズのプリント基板の穴
明けを行い得るように、一方の撮像手段及び穴明け手段
を移動可能に設けてある。そして、両撮像手段間の初期
位置における間隔は予めわかっているので、明けるべき
穴の間隔に合わせて数値制御により第1のの撮像手段及
び穴明け手段を移動した後、両撮像手段により両識別用
マークをそれぞれ撮像し、画像処理により両識別用マー
クの中心位置を求め、この中心位置に両穴明け手段によ
り穴明けを行う。
と、プリント基板のサイズに合わせて数値制御により撮
像手段及び穴明け手段を移動させている。具体的には、
明けるべき穴の間隔から初期状態における両撮像手段間
の間隔を引いた量だけ移動させている。しかし、初期状
態における両撮像手段間の間隔が不正確であると穴明け
精度が悪くなる。機械を使用する環境(温度、湿度な
ど)により、経時的に機械的な誤差を生じた場合にも穴
明け精度が悪くなる。
撮像手段及び穴明け手段を移動させるためにボールネジ
を用いる場合があるが、ボールネジの精度が不十分なの
でリニアスケールを用いて移動量を確認し、誤差がある
場合には修正するようにしている。このリニアスケール
が高価であり、コスト高の要因となっている。
7号により、高価なリニアスケールを必要とせず、経時
的な誤差にも対応して精度よく穴明けできるように、予
め複数の孔部が穿設された治具板をセットし、両撮像手
段にてそれぞれ近傍の孔部を撮像して画像処理により位
置を求め、この位置と予め設定されている孔部の間隔と
から両撮像手段の間隔を算出し、それを基準としてプリ
ント基板のマーク撮像及び穴明けを行う方法及び装置を
提案している。ところが、この方法及び装置では、プリ
ント基板に明けるべき1対の穴が左右対称な位置にな
く、大きく傾斜した位置にある場合、両マークが両撮像
手段の視野内に同時に入らず穴明け位置決定が行えない
おそれがあった。両マークを両撮像手段の視野内にそれ
ぞれ入るようにするためには、両マーク位置の傾斜に対
応してプリント基板を傾けてセットする必要があるが、
作業テーブル上に投入される基板を常に所定の角度だけ
傾斜させてセットすることは困難であった。
段を、実際に穴明けすべき位置に応じて移動した後、治
具板を用いて両撮像手段の正確な位置を求めるので、移
動時の誤差等の影響を受けずに正確な位置がわかる。こ
の治具板には、X軸に沿う孔部の第1の組と、Y軸に沿
う孔部の第2の組とが設けてあり、主としてX軸方向に
移動する第1の撮像手段により第1の組のいずれかの孔
部を撮像し、主としてY軸方向に移動する第2の撮像手
段により第2の組のいずれかの孔部を撮像するようにし
て、プリント基板に左右非対称な穴を明ける場合にも対
応可能にした。
は、1対の識別用マークが設けられたプリント基板を載
置する作業テーブルと、識別用マークをそれぞれ撮像す
る第1の撮像手段及び第2の撮像手段と、識別用マーク
の撮像結果に基づいて作業テーブル上のプリント基板に
穴明けする第1の穴明け手段及び第2の穴明け手段と、
第1の撮像手段及び第1の穴明け手段の位置を調整すべ
く、これらを一体的に第2の撮像手段及び第2の穴明け
手段に対し接近、離反させる第1の移動手段と、第2の
撮像手段及び第2の穴明け手段の位置を調整すべく、両
撮像手段及び穴明け手段の接近、離反方向と実質的に直
交する方向に大きな移動範囲を持つ第2の移動手段と、
作業テーブル上に配設される治具板と、治具板に予め定
められた間隔で設けてある撮像手段の位置確認用の複数
の孔部とを有している。そしてこの複数の孔部は、両撮
像手段及び穴明け手段の接近、離反方向と実質的に同一
方向に並んで配列され第1の撮像手段により撮像される
第1の組と、これと実質的に直交する方向に並んで配列
され第2の撮像手段により撮像される第2の組とからな
る。
る。そして、治具板はプリント基板と同材質からなるこ
とが好ましい。
ト基板に穴明けすべき穴の位置に応じて、第1の撮像手
段及び穴明け手段を第1の移動手段により移動させると
ともに、第2の撮像手段及び穴明け手段を第2の移動手
段により移動させ、第1の組の孔部のうち第1の撮像手
段の近傍に位置するものを撮像して、その画像領域内に
おける孔部の中心位置を画像処理により求めるととも
に、第2の組の孔部のうち第2の撮像手段の近傍に位置
するものを撮像して、その画像領域内における孔部の中
心位置を画像処理により求め、各画像領域内の両孔部中
心位置と、予め求められている撮像した孔部の相対位置
関係とに基づいて、両撮像手段の相対位置関係を算出
し、両識別用マークが両撮像手段の画像領域内にそれぞ
れ入るようにプリント基板を作業テーブル上にセット
し、両撮像手段により両識別用マークを撮像し、画像処
理により両識別用マークの中心位置を検出し、各画像領
域内の各識別用マーク中心位置と両撮像手段間の相対位
置関係とに基づいて両識別用マークの相対位置関係を求
め、両識別用マークの位置と穴明けすべき穴の位置との
誤差を求め、識別用マークの中心位置から誤差分だけ補
正された穴明け位置を設定し、両移動手段により両穴明
け手段を各穴明け位置にそれぞれ移動させた後、プリン
ト基板に穴明けする。
を示している。作業テーブル1の上方には、所定の間隔
をおいて1対のX線照射手段4が支持してある。まず、
このX線照射手段4の構成について説明する。X線照射
手段4には、照射するX線の通路5を構成する防護管6
が連結してある。防護管6にはX線の通路5を横切るよ
うにシャッタ7が設けてあり、このシャッタは進退駆動
されて通路5を開閉する。防護管6の外周に上下方向の
ガイド溝8が形成してある。防護管6の下方には、通路
5に連通するX線の通路9を有する保護筒10が作業テ
ーブル1に対して近接及び離反可能に設けてある。保護
筒10は、防護管6の外周に嵌合する筒体13の下端に
固着してある。筒体13の一部に、ガイド溝8を摺動可
能なガイド14が設けてある。保護筒10の周囲にはシ
リンダ11により上下可能な遮蔽部材12が設けられて
いる。この遮蔽部材12は、鉛含有の合成樹脂シートを
用い、裾の部分に適当な間隔で縦の切れ目を入れたもの
を2枚並設して設けてあり、その内部に、X線遮断効果
を上げる金属性の鎖が設けられている。X線を照射する
際には、裾の部分がテーブル上のワークに当って、内側
を密閉することによりX線が周囲に漏洩しないように遮
蔽可能である。
面左側に設けてあるのがY方向に移動可能な第2のX線
照射手段4aであり、右側に設けてあるのがX方向に移
動可能な第1のX線照射手段4bである。両X線照射手
段4a,4bにはそれぞれナット15a,15bが設け
てあり、このナット15a,15bは、モータ16によ
り回転されるリードスクリュー17a,17bに螺合し
ている。また、X線照射手段4a,4bには、レール1
8a,18b上をそれぞれ摺動するスライダ19a,1
9bが設けてある。従って、モータ16の作動により、
第1のX線照射手段2bは図面左右方向(X方向)に、
第2のX線照射手段2aは紙面と直交する方向(Y方
向)にそれぞれ移動可能である。
してある。X線の照射を受けるワークの透過像を撮像す
る1対の撮像手段2と、1対の穴明け手段3と、1対の
移動手段20とが配設してある。まず、撮像手段2及び
穴明け手段3について説明する。Yテーブル21上に
は、支持板39が立設し、この支持板39には、連結板
40及び筒部材41を介して撮像手段であるX線カメラ
2が保持されている。X線カメラ2には、画像処理装置
や中央処理装置などが接続されており、ワークの透過像
の撮像を画像処理した結果に基づいて後述の移動手段2
0等の動作が制御される。支持板39の片面には1対の
レール42が取り付けてある。そして、穴明け手段3を
保持する保持フレーム44にレールガイド44aが設け
てあり、このレールガイド44aがレール42に摺動自
在に嵌合している。穴明け手段3は、エアスピンドル4
3aと、その上端に固着してあるコレットチャック43
bと、コレットチャック43bに保持されるドリル43
cなどの穿孔部材とを有している。エアスピンドル43
aの駆動によりドリル43cが回転し、プリント基板を
穴明けするものである。穴明け手段3の上端には切屑カ
バー45が取り付けてある。
下方向(z方向)に駆動する駆動機構46について以下
に説明する。支持板39には取り付け部材47を介し
て、z方向に延びるリードスクリュー48が回転自在に
取付けてある。このリードスクリュー48にはナット4
9が螺合し、さらにこのナットは、ナットホルダ50を
介して前述の保持フレーム44に固着されている。リー
ドスクリュー48の上端はベルト車51に連結されてい
る。また、取付け部材47にはモータ52が保持されて
おり、モータ52の駆動軸がベルト車53に連結されて
いる。ベルト車51,53にはベルト54が掛け回され
ている。従って、モータ52の駆動によりベルト車53
が回転すると、ベルト53を介してベルト車51に回転
が伝達され、それによってリードスクリュー48が回転
する。すると、ナット49と一体的にナットホルダ50
及び保持フレーム44がZ方向に移動し、この保持フレ
ームに保持されている穴明け手段3が上下動する。
段3のうち、図面左側に設けてあるのが第2の撮像手段
2a及び第2の穴明け手段3aであり、右側に設けてあ
るのが第1の撮像手段2b及び第1の穴明け手段3bで
ある。
位置する撮像手段2及び穴明け手段3を作業位置へ移動
させるもので、第2の撮像手段2a及び穴明け手段3a
を移動させる第2の移動手段20aと第1の撮像手段2
b及び穴明け手段3bを移動させる第1の移動手段20
bとからなり、X方向の移動範囲が異なる以外は殆ど同
じ構成であり、以下の説明では同一構成の部分には同一
の符号を付している。
1,第2の移動手段20a,20bに共通に用いられる
1対のレール29が設けてある。このレール29には、
X方向に摺動可能なスライダ22が取付けてあり、さら
にこれらスライダ22上にXテーブル23が取り付けて
ある。第2ののXテーブル23aには、モータ25aに
連結された短リードスクリュー26aに螺合するナット
24aが固着されている。第1ののXテーブル23bに
は、ローラ33及びプーリ34によりT字型に掛け回さ
れているタイミングベルト35を介してモータ25bに
連結された1対の長リードスクリュー26bに螺合する
1対のナット24bが固着されている。従って、モータ
25の駆動によりリードスクリュー26が回転すると、
ナット24と一体的にXテーブル23はX方向に移動す
る。なお、第2のXテーブル23aの移動範囲は小さ
く、第1のXテーブル23bの移動範囲は大きい。
方向)に延びるレール27が固着されている。このレー
ル27上に、スライダ28が摺動可能に嵌合されてい
る。スライダ28上にはYテーブル21が固着されてい
る。Yテーブル21の下面には、ナット32が固着して
ある。そして、Xテーブル23上にはモータ30が固着
され、このモータの駆動軸と連結されたリードスクリュ
ー31が回転自在に配設されている。そしてこのリード
スクリュー31には、前述のナット32が螺合してい
る。従って、モータ30の駆動によりリードスクリュー
31が回転すると、ナット32と一体的にYテーブル2
1はY方向に移動する。
は、第2のYテーブル21aの移動に伴う第2の撮像手
段2a又は穴明け手段3aの移動範囲に対向的にY方向
に延びる長穴60が設けられ、第1のXテーブル23b
の移動に伴う第1の撮像手段2b又は穴明け手段3bの
移動範囲に対向的にX方向に延びる長穴63が穿設され
ている。作業テーブル1には、この長穴60,63を覆
う大きさのT字状の治具板61が配設されている。図5
に示す治具板61は、穴明けすべきプリント基板と同じ
材質からなり、段部1a(図1参照)に嵌合するととも
に止めネジ61aにて固定されている。治具板61に
は、長穴60と対向し長穴60よりも小幅の長穴61b
と、長穴63と対向し長穴63よりも小幅の長穴61c
とが設けてあるとともに、長穴61bの左右に設けられ
た座ぐり部61dにそれぞれ小径の孔部62が穿設さ
れ、長穴61cの上下にも一定間隔で座ぐり部61d及
び孔部62が穿設されている。長穴61b,61cはド
リル43cが貫通してプリント基板に穴明けするための
孔であり、孔部62は両撮像手段2の位置確認のための
もので、各孔部62間の間隔は予め判っている。なお、
長穴61cに沿って配列された孔部62が第1の組A
を、長穴61bに沿って配列された孔部62が第2の組
Bを構成している。
する方法について説明する。この実施例では穴明けの対
象となるプリント基板は、回路パターンや穴明けのため
の識別用マークが露出してない多層基板である。識別用
マークはプリント基板の左右両側に設けてある。本発明
が特に効果的であるのは、両識別用マークが左右対称で
ない位置に設けてある場合である。
2間の間隔を確認するところに特徴がある。両撮像手段
2は、製造時の誤差などにより位置が不正確になってい
たり、移動手段(特に第1の移動手段のX方向、第2の
移動手段のY方向)の誤差により初期位置から穴明け位
置に移動するときに位置ずれを生じる可能性がある。そ
こでこれらを補正して正確な穴明けを行うようにしてい
る。
例では2個)の座標及び間隔Lを入力しておき、それに
応じて、第1の移動手段20bにより第1の撮像手段2
b及び穴明け手段3bがX方向に、第2の移動手段20
aにより第1の撮像手段2a及び穴明け手段3aがY方
向に移動される。これに対応して、第1のX線照射手段
4bがX方向に、第2のX線照射手段20aがY方向に
移動される。しかしこのとき、撮像手段2a,2b及び
穴明け手段3a,3bの初期位置のずれや取付位置の誤
差や、移動手段20a,20bの作動誤差などにより、
第1の撮像手段2b及び穴明け手段3bと、第2の撮像
手段2a及び穴明け手段3aとの相対位置関係が、穿孔
すべき穴の座標と正確に一致しない場合がある。
X線照射手段4からX線を作業テーブル1に向けて照射
し、両X線照射手段4のそれぞれの近傍に位置する孔部
62のX線透過像を、両撮像手段(X線カメラ)2a,
2bにて撮像し、これを画像処理して、各孔部62の中
心位置をそれぞれ求める。図6において、第2の撮像手
段2aによって撮像された孔部を62a,62bとし、
第1の撮像手段2bによって撮像された孔部を62c,
62dとして示している。そこで、例えば、長穴61b
の左部に位置する孔部62aの中心と第2の撮像手段2
aの中心2a’との位置の差を求めるとともに、長穴6
1cの上部に位置する孔部62cの中心と第2の撮像手
段2bの中心2b’との位置の差を求める。ここで、治
具板61において孔部62aと孔部62cとの間の間隔
L1は予め判っているので、このL1をもとに、孔部6
2aと撮像手段中心2a’との位置ずれ量及び孔部62
cと撮像手段中心2b’との位置ずれ量を考慮すると、
両撮像手段2a,2b間の間隔L2が算出できる。精度
がよく誤差が生じていなければ、LとL2とが一致し、
特に補正を必要とせずプリント基板の穴明け作業が行え
るが、LとL2との間に誤差がある場合は撮像手段の位
置が所望の位置からずれていることが判る。
をセットし、両撮像手段2によって両識別用マークM
1,M2を撮像し、これを画像処理してそれぞれの中心
位置を求める。図7に示すように、識別用マークM1の
中心と第2の撮像手段2aの中心2a’との位置の差を
求めるとともに、識別用マークM2の中心と第1の撮像
手段2bの中心2b’との位置の差を求める。ここで、
両撮像手段間の間隔L2は前工程で求められているた
め、識別用マークM1,M2間の正確な間隔L3を算出
することができる。本来は、識別用マークM1,M2間
の間隔L3が所望の穴間の間隔Lと一致するように形成
されるが、プリント基板の製造誤差や熱変形等よりL3
がLと一致していない可能性がある。その場合、識別用
マークの位置に正確に穴明けしてしまうと、穴間の間隔
が狂ってしまい、後工程(プレス抜き等)において治具
の位置決めピンに全穴を嵌合させることができずプリン
ト基板を治具に取り付けられないというような不具合が
生じる。そこで本発明では、識別用マークの位置を修正
して、正確にLの間隔に穴明けするようにしている。具
体的には、L3とLとの差(L3−L)を左右に半分ず
つ振り分けて、識別用マークM1,M2からそれぞれ
(L3−L)/2だけずらした位置を穴明け位置P1,
P2と設定する。もちろん、穴明け位置P1,P2間の
間隔は正確にLである。なお、この実施例では両長穴に
沿って対向する1対の孔部が多数配列されているので、
上下左右に修正可能である。すなわち、孔部62aと6
2bとを結ぶ直線X1が画面の横軸(X軸)と平行にな
っていない場合や、孔部62cと62dとを結ぶ直線Y
1が画面の縦軸(Y軸)と平行になっていない場合は、
移動手段20に対する撮像手段及び穴明け手段の取付精
度が悪くぶれが生じていることが考えられるため、上記
直線と横軸または縦軸との平行度のずれを補正データと
して記憶し、識別用マークの画像処理や穴明け位置の設
定の際にこのずれ分だけ補正するようにすると、より高
精度な穴明けができる。
せ、穴明け位置P1,P2に両ドリル43cをそれぞれ
位置させて、エアスピンドル43aを作動させて穴明け
する。この時、両ドリル43cは孔部60,63を貫通
して、プリント基板の穴明けが行われる。
定する際に、前記実施例の通り両識別用マークの誤差の
2等分値を両識別用マークにそれぞれ振り分けて穴明け
することが望ましいが、誤差の振り分け方法はこれに限
られるものではない。
手段を動かす度に、両撮像手段間の正確な間隔を求める
作業を行うことが望ましい。治具板の経時的な変形等が
考えられる場合には、治具板を作業テーブルから取り外
して各孔部間の間隔を測定することにより、常に正確な
計算が行える。ただし、治具板をプリント基板と同じ材
質とする場合には、温度変化等によって両者は同じよう
に変形するので、治具板の変形を無視して計算すること
ができる。
撮像手段2a,2bを任意の位置に動かしても常にいず
れかの孔部62が撮像手段の画像領域内に含まれるよう
に配設することが望ましい。
多層基板とし、表面に露出してない位置決め用マークを
撮像するために、撮像手段としてX線カメラを採用して
いるが、多層基板ではなく、位置決め用マークが露出し
ているプリント基板に穴明けするだけのものであれば、
通常のTVカメラでよい。通常のTVカメラを採用する
ものでは、高価なX線発生装置や危険防止対策も不要と
なるので、コスト面で有利なものとなる。また、穴明け
手段としてドリルを採用しているが、これはパンチなど
他の手段に代替可能である。
る。この治具板65は、孔部65bがX方向に沿って並
ぶ第1の組AとY方向に沿って並ぶ第2の組Bとを有し
ており、前記実施例の治具板61の代わりに止めネジ6
5aによって作業テーブル1上に固定される。各孔部6
5b間の間隔は既知であり、前記実施例と同様に、この
孔部65bのうちの2個を撮像手段2a,2bで撮像し
画像処理することにより両撮像手段2a,2b間の正確
な間隔を知ることができる。そして、穴明け時にはドリ
ル43cが孔部65bを貫通してプリント基板に穴明け
する。この実施例の場合、プリント基板には孔部65b
の対向位置にしか穴明けを行うことができないが、治具
板の構成が簡単で容易に製造できる。
前に、治具板を用いて両撮像手段間の間隔が正確に求め
られるので、これに基づいて識別用マーク間の正確な間
隔が算出でき、極めて正確な穴明けが可能で、プリント
基板の品質を向上させることができる。特に、プリント
基板に穿孔すべき位置が左右対称でない場合、従来は対
応が困難であったが、本発明によって、簡単な構成で両
撮像手段間の間隔が容易且つ正確に求められる。治具板
を着脱可能とすると、治具板に変形等を生じた場合にも
対応できる。また、治具板をプリント基板と同材質で形
成すると、温度や湿度等により治具板が変形する時には
プリント基板も同様に変形するため変形による誤差を無
視できる。
切欠平面図である。
切欠側面図である。
る。
図である。
間隔算出の説明図である。
定の説明図である。
ある。
Claims (4)
- 【請求項1】 1対の識別用マークが設けられたプリン
ト基板を載置する作業テーブルと、 上記識別用マークをそれぞれ撮像する第1の撮像手段及
び第2の撮像手段と、 上記識別用マークの撮像結果に基づいて上記作業テーブ
ル上の上記プリント基板に穴明けする第1の穴明け手段
及び第2の穴明け手段と、 上記第1の撮像手段及び上記第1の穴明け手段の位置を
調整すべく、これらを一体的に上記第2の撮像手段及び
上記第2の穴明け手段に対し接近、離反させる第1の移
動手段と、 上記第2の撮像手段及び上記第2の穴明け手段の位置を
調整すべく、上記両撮像手段及び穴明け手段の接近、離
反方向と実質的に直交する方向に大きな移動範囲を持つ
第2の移動手段と、 上記作業テーブル上に配設される治具板と、 上記治具板に予め定められた間隔で設けてある上記撮像
手段の位置確認用の複数の孔部とを有し、 上記複数の孔部は、上記両撮像手段及び穴明け手段の接
近、離反方向と実質的に同一方向に並んで配列され上記
第1の撮像手段により撮像される第1の組と、これと実
質的に直交する方向に並んで配列され上記第2の撮像手
段により撮像される第2の組とからなることを特徴とす
るプリント基板の穴明け装置。 - 【請求項2】 上記治具板は上記作業テーブルに着脱可
能であることを特徴とする請求項1に記載のプリント基
板の穴明け装置。 - 【請求項3】 上記治具板は上記プリント基板と同材質
からなることを特徴とする請求項1または2に記載のプ
リント基板の穴明け装置。 - 【請求項4】 上記プリント基板に穴明けすべき穴の位
置に応じて、第1の上記撮像手段及び上記穴明け手段を
上記第1の移動手段により移動させるとともに、第2の
上記撮像手段及び上記穴明け手段を上記第2の移動手段
により移動させ、 上記第1の組の孔部のうち上記第1の撮像手段の近傍に
位置するものを撮像して、その画像領域内における上記
孔部の中心位置を画像処理により求めるとともに、上記
第2の組の孔部のうち上記第2の撮像手段の近傍に位置
するものを撮像して、その画像領域内における上記孔部
の中心位置を画像処理により求め、 各画像領域内の上記両孔部中心位置と、予め求められて
いる上記撮像した孔部の相対位置関係とに基づいて、上
記両撮像手段の相対位置関係を算出し、 上記両識別用マークが上記両撮像手段の画像領域内にそ
れぞれ入るように上記プリント基板を上記作業テーブル
上にセットし、 上記両撮像手段により上記両識別用マークを撮像し、画
像処理により上記両識別用マークの中心位置を検出し、 各画像領域内の上記各識別用マーク中心位置と上記両撮
像手段間の相対位置関係とに基づいて上記両識別用マー
クの相対位置関係を求め、上記両識別用マークの位置と
穴明けすべき穴の位置との誤差を求め、上記識別用マー
クの中心位置から上記誤差分だけ補正された穴明け位置
を設定し、 上記両移動手段により上記両穴明け手段を上記各穴明け
位置にそれぞれ移動させた後、上記プリント基板に穴明
けすることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載
のプリント基板の穴明け装置を用いた穴明け方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34364295A JP2896984B2 (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | プリント基板の穴明け装置及びこの装置を用いた穴明け方法 |
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