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JP2891011B2 - 送受信機 - Google Patents

送受信機

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Publication number
JP2891011B2
JP2891011B2 JP4345546A JP34554692A JP2891011B2 JP 2891011 B2 JP2891011 B2 JP 2891011B2 JP 4345546 A JP4345546 A JP 4345546A JP 34554692 A JP34554692 A JP 34554692A JP 2891011 B2 JP2891011 B2 JP 2891011B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
interference wave
output
station
interference
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP4345546A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06177821A (ja
Inventor
善紀 永田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
Nippon Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Electric Co Ltd filed Critical Nippon Electric Co Ltd
Priority to JP4345546A priority Critical patent/JP2891011B2/ja
Publication of JPH06177821A publication Critical patent/JPH06177821A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2891011B2 publication Critical patent/JP2891011B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

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  • Time-Division Multiplex Systems (AREA)
  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、同じ周波数を時分割で
用いて双方向通信を行う移動通信システムで用いる基地
局用送受信機に関するもので、特に環境として同じ周波
数帯で同様の方式を用いて全く独立してサービスを行っ
ているシステムの基地局が隣接した場所に設置される場
合を考えている。
【0002】
【従来の技術】近年移動通信の分野においては、従来の
アナログ伝送のシステムからディジタル伝送のシステム
へと移行している。これは、ディジタル伝送を導入する
ことにより、多様なサービスを加入者に対して与えるこ
とができるからである。ディジタル化の際の課題とし
て、無線回線をどのように構成するかというアクセス方
式がある。現在のアナログシステムでは通話回線毎に周
波数を割り当て(FDMA方式)、二つの周波数バンド
を用意して上り下りのそれぞれの無線回線に別々の周波
数バンドを割り当てている(FDD方式)。これに対
し、ディジタルのシステムでは上り下りの通信を同じ周
波数を時分割で用いて行う方式(TDD方式)と、複数
の通話チャンネルで1周波数を時分割で共用して通信を
行うTDMA方式が注目され実用化の検討が行われてい
る。特に、TDD方式はフェージング対策としてのダイ
バーシティを簡単に導入できるという点で利点がある。
システムの形態としては、FDMA/TDD方式とTD
MA/TDD方式がともに検討されている。
【0003】TDDを用いたシステムでは、基地局間の
バースト同期並びにフレーム同期がとれていないと、基
地局間を移動したときなどの通話中回線切換えが十分に
働かない場合がある。最も簡単な方法は、図12の概略
図に示したように、基地局をつないだ有線網を別途設
け、基準となるクロック信号を各基地局に配送する方法
である。この場合の基地局用送受信機の構成は、外部か
ら供給される基準クロックを元に、動作する構成とな
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このようなバースト同
期の方法では、ある地域においてサービスを提供する事
業者が1社に限られているならば問題はない。しかしな
がら、同じ地域において独立して運営されているシステ
ムが二つ以上ある場合などは、異なる事業者の基地局同
士を接続して基準クロックを交換しながら協力して運営
するといった状況は少ないと予想される。従って異なる
システムの基地局がすぐ隣接する場所に設置された場合
などは、基地局間でバーストを送出するタイミングがず
れているために起こるお互いの干渉によって、通話品質
の著しい劣化が予想される。
【0005】例えばFDMA/TDDの場合において異
なるシステムの基地局が図18のA地点に示したように
サービスゾーンが重なりあう形で比較的離れた場所に設
置されたとする。例えば、微小ゾーンシステムにおいて
200m程離れた交差点に異なるシステムの基地局が設
置されたような場合である。このような時に、それぞれ
の基地局が隣接する搬送波周波数を用いて移動局と通信
しているとすると、基地局1801と通話している移動
局1803が基地局1802のすぐそばに移動したよう
な場合、基地局1802は移動局1803から強い隣接
チャンネル干渉を受ける。この様な干渉を回避するには
完全に二つのシステム間でフレーム内の送受のタイミン
グが一致するようにフレーム同期がとれていなくてはな
らない。
【0006】また、特に基地局からの信号において通話
に使用していなくても疑似信号を送出しているような場
合には、お互いの基地局同志がすぐ近くに設置されてい
るとすると、干渉問題が大きくフレーム同期が必要であ
る。図13TDMA/TDDの例に示す(a)ように両
基地局で完全にフレーム同期がとれた形で送信している
ときには、他システムの移動局が自局の移動局よりも近
くにいて通信している場合のみ干渉の相手となる。
(b)の様に同期していないと、二つ以上のスロットに
干渉を与える。
【0007】従って、図18において基地局1802と
通信をする移動局1804と移動局1803が互いにす
ぐ近くに寄っても、ある1つの通話チャンネルの下り回
線が干渉を受けるだけであるから、干渉検出をして伝送
路特性の悪い回線を避けるといった手段が使える。
【0008】一方、有線網による制御信号の交換をせず
に同期をとる従来から知られている方法として特願昭5
1−136050で示されている方法がある。これは、
他のシステムで使われているTDMAの多重された無線
回線を受信し、最後尾のバーストを復調して同期信号を
抽出してシステム間のバースト及びフレーム同期をとる
方法である。この方法では、TDMAの多重度を高くし
て全てのシステムが1つの搬送波周波数を共有している
場合は良いが、複数の搬送波を用いるシステムでは同時
に制御信号抽出用の受信機を別途用意しなければなら
ず、装置のコストが高くなる。
【0009】本発明は、有線網で接続せずに基地局間の
バースト同期を確立することのできる簡単な回路構成の
フレーム同期手段を有する基地局用送受信機の提供を目
的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明による第1の送受
信機は、移動局と基地局との間で双方向ディジタルデー
タ通信を行う通信システムのうち、一つの搬送波のみを
用いて両方向の通信を周期的に時分割で行う移動通信シ
ステムで用いる基地局用送受信機において、全く独立に
運営される同じ周波数帯を用いる複数のシステムが存在
する場合のシステム間フレーム同期を確立するフレーム
同期確立回路として、 1.通話開始時に、自局の信号を受けていない時間に入
力した干渉波の電力が予め設定されたレベルよりも高い
か低いかを示す信号を出力する干渉波検出部と; 2.前記干渉波検出部出力を受けて、全く干渉電力が検
出出来なかったときには、他の独立した同じ方式のシス
テムの基地局は近接していないと設定され;2スロット
以上連続してあらかじめ定められた値以上に干渉波電力
がなっている場合には使用搬送波周波数を変更する回線
切り替え信号を出力すると同時に前記他システムの基地
局が近接していると認識する設定変更を行う干渉源位置
判定部と; 3.前記干渉波検出部出力を受け、前記干渉波検出部出
力と自局のバースト周期を前記他システムの局のバース
ト周期に同期させる機能を持ち、前記他システムの局の
バースト周期に同期したバースト周期信号を出力する、
バースト同期手段と; 4.前記バースト同期手段出力を受けて1/2分周し、
該1/2分周した信号と前記干渉波源位置検出部出力を
受け、前記干渉波電力が1スロット置きに周期的にあら
かじめ定められた電力以上となる場合で;前記他システ
ムの基地局に自局の位置が近くにあると設定されていな
いときには自局の上り信号のタイミングが前記干渉波レ
ベルが高くなる時間に合うようにフレーム同期を取り、
前記他システムの基地局に自局の位置が近くにあると設
定されているときには自局の下り信号タイミングが前記
干渉波レベルが高くなる時間に合うようにフレーム同期
を取るフレーム同期部と; とからなる回路をもつことを特徴とする送受信機であ
る。
【0011】なお、本発明に関連する参考例として他の
送受信機としては、最大N局の移動局と基地局との間で
双方向ディジタルデータ通信をTDMA方式で行い、一
つの搬送波のみを用いて両方向の通信を周期的に時分割
で行う移動通信システムに於いて;送受信を第1の加入
者の送信,受信,第2の加入者の送信,受信,第3の加
入者の送信,受信,…第Nの加入者の送信,受信の順;
または第1の加入者の受信,送信,第2の加入者の受
信,送信,第3の加入者の受信,送信,…第Nの加入者
の受信,送信の順に行うシステムで用いる基地局用送受
信機において、全く独立に運営される同じ周波数帯を用
いる複数のシステムが存在する場合のシステム間フレー
ム同期を確立するフレーム同期確立回路として、 1.通話開始時に、自局の信号を受けていない時間に入
力した干渉波の電力が予め設定されたレベルよりも高い
か低いかを示す信号を出力する干渉波検出部と; 2.前記干渉波検出部出力を受けて;干渉波検出部出力
信号が連続しては干渉波が存在しない場合を示している
ときで、1スロット置きの周期に合った形で干渉電力が
検出出来たときには、他の独立した同じ方式のシステム
の基地局は接近していないと設定され;2スロット以上
連続してあらかじめ定められた値以上に干渉波電力がな
っている場合には前記他システムの基地局が接近してい
ると認識する設定変更を行う干渉源位置検出部と; 3.前記干渉波検出部出力を受け、前記干渉波検出部出
力と自局のバースト周期を前記他システムの局のバース
ト周期に同期させる機能を持ち、前記他システムの局の
バースト周期に同期したバースト周期信号を出力する、
バースト同期手段と; 4.前記バースト同期手段出力を受けて1/2分周する
分周器と; 5.該1/2分周器出力と前記干渉源位置検出部出力を
受け、前記他システムの基地局に自局の位置が近くにあ
ると設定されていないときには自局の上り信号のタイミ
ングが前記干渉波レベルが高くなる時間に合うようにフ
レーム同期を取り;前記干渉波電力が複数スロットにわ
たって連続してあらかじめ定められた電力以上となる場
合で、前記他システムの基地局に自局の位置が近くにあ
ると設定されているときには、前記連続した干渉波スロ
ットのうちの偶数番目のスロットに自局の上り信号タイ
ミングを合わせて、各加入者に対する通話の送信受信タ
イミングが同期するようにフレーム同期を制御するフレ
ーム同期部と; からなる回路をもつことを特徴とする送受信機がある
【0012】なお、本発明に関連する参考例としての他
の送受信機としては、基地局と最大N移動局との間で同
時に双方向通信を行う移動通信システムの内、一つの搬
送波のみを用いて両方向の通信を周期的に時分割で行う
方式を用い、送受信を第1の加入者の送信,第2の加入
者の送信,第3の加入者の送信,…第Nの加入者の送
信,第1の加入者の受信,第2の加入者の受信,第3の
加入者の受信,…第Nの加入者の受信の順に行うシステ
ムに於いて、基地局は送信すべき信号がない場合でも疑
似信号を送信しているようなシステムで用いる基地局用
送受信機において、全く独立に運営される同じ周波数帯
を用いる複数のシステムが存在する場合のシステム間フ
レーム同期を確立するフレーム同期確立回路として、 1.通話開始時に、自局の信号を受けていない時間に入
力した干渉波電力が予め設定されたレベルよりも高いか
低いかを示す信号を出力する干渉波検出部と; 2.前記干渉波検出部出力を受け;干渉波検出部出力と
自局のバースト周期を前記他システムの局のバースト周
期に同期させる機能を持ち、前記他システムの局のバー
スト周期に同期したバースト周期信号を出力する、バー
スト同期手段と; 3.前記干渉波検出部出力を受けて、干渉波のないスロ
ットの連続する数及び干渉波の存在するスロットの連続
する数を数え;干渉波のないスロットの連続する数がN
に達した時に第1の非干渉スロットに関するパルスを、
連続が途切れたときには第2の非干渉スロットに関する
パルスを出力し;干渉波の存在するスロットの連続する
数がNに達する時、第1の干渉スロットに関するパルス
を出力し、連続が途切れたときに第2の干渉スロットに
関するパルスを出力する計数器と; 4.前記計数器の前記第1の干渉スロットに関するパル
スを受けた時、前記他システムの基地局が接近している
と認識する設定変更を行い;前記第1の非干渉スロット
に関するパルスを受けたときには、前記他システムの基
地局が接近していないと認識する設定変更を行い、設定
信号を出力する干渉源位置判定部と; 5.前記バースト同期手段出力を受けてフレーム内の下
り信号タイミングを示す信号と上り信号タイミングを示
す信号を発生する1/2N分周器と; 6.前記干渉源位置判定部の前記設定信号を受けて;該
設定信号が干渉源が遠くにある事を示すときには、前記
第1の非干渉波に関するパルスを受けた瞬間に前記1/
2N分周器出力が前記上り信号タイミングを示す信号に
なっている時に、前記計数をプリセットしてパルスを受
けた瞬間下り信号タイミングの最後尾となるように制御
し、前記第1の非干渉波に関するパルスを受けた瞬間に
前記1/2N分周器出力が下り信号タイミングを示す信
号になっていて、前記第2の非干渉波に関するパルスを
受けた瞬間に前記1/2N分周器出力が上り信号タイミ
ングになっている時、前記計数器をプリセットして下り
信号タイミングが開始するように制御し;前記設定信号
が干渉源が近くにある事を示すときには、前記第1の干
渉波に関するパルスを受けた瞬間に前記1/2N分周器
出力が前記上り信号タイミングを示す信号になっている
時に、前記計数器をプリセットしてパルスを受けた瞬間
下り信号タイミングが最後尾となるように制御し、前記
第1の干渉波に関するパルスを受けた瞬間に前記1/2
N分周器出力が下り信号タイミングを示す信号になって
いて、前記第2の干渉波に関するパルスを受けた瞬間に
前記1/2N分周器出力が上り信号タイミングになって
いる時、前記計数器をプリセットして下り信号タイミン
グが開始するように制御するフレーム同期部;とからな
る回路をもつことを特徴とする送受信機がある
【0013】また、本発明に関連する参考例としての別
の送受信機としては、基地局と最大N移動局との間で同
時に双方向通信を行う移動通信システムの内、一つの搬
送波のみを用いて両方向の通信を周期的に時分割で行う
方式を用い、送受信の順番を第1の加入者の送信,第2
の加入者の送信,第3の加入者の送信,…第Nの加入者
の送信,第1の加入者の受信,第2の加入者の受信,第
3の加入者の受信,…第Nの加入者の受信の順に行うシ
ステムに於いて、基地局は送信すべき信号がない場合に
は信号を送信しないシステムで用いる基地局用送受信機
において、全く独立に運営される同じ周波数帯を用いる
複数のシステムが存在する場合のシステム間フレーム同
期を確立するフレーム同期確立回路として、 1.通話開始時に、自局の信号を受けていない時間に入
力した干渉波電力が予め設定されたレベルよりも高いか
低いかを示す信号を出力する干渉波検出部と; 2.前記干渉波検出部出力を受け;干渉波検出部出力と
自局のバースト周期を前記他システムの局のバースト周
期に同期させる機能を持ち、前記他システムの局のバー
スト周期に同期したバースト周期信号を出力する、バー
スト同期手段と; 3.前記干渉波検出部出力を受けて、干渉波のないスロ
ットの連続する数及び干渉波の存在するスロットの連続
する数を数え;干渉波のないスロットの連続する数がN
に達した時に第1の非干渉スロットに関するパルスを、
連続が途切れたときには第2の非干渉スロットに関する
パルスを出力し;干渉波の存在するスロットの連続する
数がNに達する時、第1の干渉スロットに関するパルス
を出力し、連続が途切れたときに第2の干渉スロットに
関するパルスを出力する計数器と; 4.前記計数器の前記第1の干渉スロットに関するパル
スを受けた時、前記他システムの基地局が接近している
と認識する設定変更を行い;前記第1の非干渉スロット
に関するパルスを受けたときには、前記他システムの基
地局が接近していないと認識する設定変更を行い、設定
信号を出力する干渉源位置判定部と; 5.前記バースト同期手段出力を受けてフレーム内の下
り信号タイミングを示す信号と上り信号タイミングを示
す信号を発生する1/2N分周器と; 6.前記干渉源位置判定部の前記設定信号を受けて;該
設定信号が干渉源が遠くにある事を示すときには、前記
第1の非干渉波に関するパルスを受けた瞬間に前記1/
2N分周器出力が前記上り信号タイミングを示す信号に
なっている時に、前記計数をプリセットしてパルスを受
けた瞬間下り信号タイミングの最後尾となるように制御
し、前記第1の非干渉波に関するパルスを受けた瞬間に
前記1/2N分周器出力が下り信号タイミングを示す信
号になっていて、前記第2の非干渉波に関するパルスを
受けた瞬間に前記1/2N分周器出力が上り信号タイミ
ングになっている時、前記計数器をプリセットして下り
信号タイミングが開始するように制御し;前記設定信号
が干渉源が近くにある事を示すときには、前記第1の干
渉波に関するパルスを受けた瞬間に前記1/2N分周器
出力が前記上り信号タイミングを示す信号になっている
時に、前記計数器をプリセットしてパルスを受けた瞬間
下り信号タイミングが最後尾となるように制御し、前記
第1の干渉波に関するパルスを受けた瞬間に前記1/2
N分周器出力が下り信号タイミングを示す信号になって
いて、前記第2の干渉波に関するパルスを受けた瞬間に
前記1/2N分周器出力が上り信号タイミングになって
いる時、前記計数器をプリセットして下り信号タイミン
グが開始するように制御するフレーム同期部;とからな
る回路をもつことを特徴とする送受信機がある
【0014】
【作用】異なるシステムの基地局間でフレーム同期が必
須な場合は、隣接チャンネル干渉電力が通信品質に影響
を与える程度に十分大きい場合である。それは干渉電力
が小さいときには特にフレームのタイミングが互いに同
期していなくても互いに干渉し合うことはないからであ
る。従って、本発明の基地局用送受信機において用いる
バースト同期の方法は、干渉波電力が問題ない程度に十
分小さいときには、その時刻における自局のバースト送
信タイミングを示す信号にしたがってTDDの各バース
トを送信し、干渉波電力が大きいときには受信した干渉
波信号から抽出した干渉波のバースト及びフレーム周期
を示す信号と自局のバースト及びフレーム周期を示す信
号とを比較して両者が同期するように自局のフレーム周
期の位相と周期を制御する方式とすれば良い。
【0015】従って、干渉波レベル検出信号から抽出さ
れたフレーム周期に合わせて自局の信号を送信すること
により、これまでに述べたような隣接チャンネル干渉問
題を避けることができる。フレーム同期を確立するため
には、まずバースト同期がとれている事が必須である。
バースト同期のためには、干渉波レベル検出回路出力か
ら特願平3−73983に述べられている方式が使え
る。干渉波レベルから検出する干渉波のフレーム周期と
位相を示す信号は、FDMA/TDDとTDMA/TD
Dの各フレーム構成の間で現象の現れる形態が異なる。
従って、フレーム同期のためのアルゴリズムは、それぞ
れ以下のようになる。
【0016】FDMA/TDDの場合、自局とは異なる
システム(以後システムB)の基地局(以後FS−B)
と相手システムの移動局(以後MS−B)がともに遠い
場合、およびFS−BとMS−Bがともに近い時には図
15(b)(d)の様に干渉波検出回路出力は一定レベ
ルを示しバースト周期を検出できないものの、FS−B
位置が自局に近いか遠いかは特定できる。
【0017】一方、バースト周期とフレーム周期を検出
できるのは、FS−Bが遠くに位置し、相手システムの
移動局MS−Bが近い場合、またはFS−Bが近くてM
S−Bが遠いときには図15(c)のように干渉波が検
出される瞬間と干渉波が検出されない瞬間が交互に繰り
返される。従って、FS−Bが遠いか、近いかは判定で
きない。
【0018】自局とは異なるシステムの基地局と移動局
がともに近くに位置している場合には、図15(d)の
ように常に干渉波が検出される。従って、この現象が観
測されたときにFS−Bが近接していると判定する。
【0019】このような判定結果を得て、図15(c)
の波形が得られたときに、FS−Bが近接していると判
定したときには干渉波が観測されたタイミングに下り信
号を割り当て、FS−Bが遠いと判定したときには干渉
波が観測されたタイミングに上り信号を割り当てる様に
すれば、二つのシステム間でフレーム同期が取れる。
【0020】TDMA/TDDの場合では、フレーム構
成によって異なる。図16(a)の様に送受信の順番を
第1の加入者の送信,受信,第2の加入者の送信,受
信,第3の加入者の送信,受信,…第Nの加入者の送
信,受信の順;または第1の加入者の受信,送信,第2
の加入者の受信,送信,第3の加入者の受信,送信,…
第Nの加入者の受信,送信の順に行なう場合には以下の
ようになる。
【0021】この場合、干渉波検出波形の形は、FS−
Bが近接しているときに限り図16(b)の様に2スロ
ット以上連続して干渉波が観測されるという事である。
従って、2スロット以上連続して干渉波が観測された時
にはFS−Bが近接していると判定し、観測されないと
きには近接していないと判定するようにすれば良い。
【0022】FS−Bが近接していないときには干渉波
が観測されたタイミングに上り信号を割り当て、FS−
Bが近接していると判定されたときには、2スロット以
上連続して干渉波が観測されたスロット群の先頭は必ず
システムBの下り信号であるから、自システムに於いて
も下り信号が割り当てるようにフレームを組めば良い。
【0023】図17(a)の様に、送受信の順番を第1
の加入者の送信,第2の加入者の送信,第3の加入者の
送信,…第Nの加入者の送信,第1の加入者の受信,第
2の加入者の受信,第3の加入者の受信,…第Nの加入
者の受信の順に行なう場合には以下のようになる。
【0024】システムBの基地局(FS−B)が遠くに
位置した時には、2Nスロット長の時間の中で必ずNス
ロット以上に渡って、干渉波を観測しない現象が起こ
る。従って、ある一定期間(例えば2日間)に渡って、
2Nスロット長の時間の中で連続して干渉波を検出しな
いフレームの数がNより少なくなる瞬間があると、FS
−Bが近接していると判定し、ある一定期間続けて2N
スロット長の時間の中でNスロット以上連続して干渉波
を検出しない現象が観測しているときには、相手システ
ムの基地局は遠いと判定するようにする。
【0025】フレーム同期に付いては、FS−Bが遠い
と判定されているときには、Nスロット以上連続して自
局とは異なるシステムの基地局が遠くに位置し、相手シ
ステムの移動局が近い場合には、図17(c)のように
間欠的に干渉波が検出されるスロットがある。この時干
渉波の存在が検出されたときは相手システムの基地局で
は受信モードの時である。従って、自局でも受信モード
になっていれば良い。
【0026】自局とは異なるシステムの基地局が近くに
位置し、相手システムの移動局が遠い場合には、図17
(d)のように連続的に数スロットに渡って干渉波が検
出される時と、干渉波が検出されない時間とに分かれ
る。この時干渉波の存在が連続的に検出されたときは相
手システムの基地局では送信モードの時である。従っ
て、自局でも送信モードになっていれば良い。
【0027】自局とは異なるシステムの基地局と移動局
がともに近くに位置している場合には、図17(d)の
ように連続的に数スロットに渡って干渉波が検出される
か単発で検出される時間に分かれる。連続的に数スロッ
トに渡って干渉波が検出されるときは相手システムの基
地局では送信モードの時である。従って、自局でも送信
モードになっていれば良い。
【0028】TDMA/TDDの場合では、連続してT
DMAの多重数と同数のスロット時間に渡り干渉波が検
出されれば、干渉源基地局が近いと判断し、そのあいだ
自局でも送信のタイミングとする事で、フレーム周期を
合わせる事ができる。
【0029】また連続する干渉波が存在しないときに
は、代わりにTDMAの多重数と同数のスロット時間に
渡り干渉波が検出されない時間が存在する。この様な時
間の後の直後に干渉波が検出されたスロットが、受信モ
ードの先頭スロットと定めればフレーム同期を合わせる
事ができる。
【0030】以上述べたような性質を利用してフレーム
同期制御をする事で干渉を軽減する事ができる。
【0031】
【実施例】以下に図面を参照して説明する。図1に第1
の本発明の送受信機に含まれるフレーム同期部等からな
るフレーム同期確立回路の一実施例を示す。端子110
から入力する信号は希望信号と干渉波の合成波である。
干渉波検出手段120において入力端子110から入力
した信号パワーが予め設定されたレベルよりも高いか低
いかを示す信号を出力する。パワー検出回路にはダイオ
ードを用いた整流器による検出回路がよく知られてお
り、電力レベル判定はオペアンプを用いた電圧比較器に
よって容易に実現できる。
【0032】バースト同期手段130では、干渉波検出
手段120出力を受けて自局のバースト送信周期と干渉
波局のバースト送信周期並びに位相が同期するように自
局のバースト送出周期並びに位相を制御する。一方、干
渉源位置検出部140は、起動時には干渉源は近接して
いないとして初期値“0”を出力するし、干渉波検出部
120の出力を受けて、連続して干渉波が検出されたと
きはじめて干渉源の位置を近いと設定して“1”を出力
する。
【0033】このような干渉源位置検出部140は、図
5に示した様に、端子51から入るバースト同期手段1
30出力がカウンタ53のクロック端子に入力し、端子
52から入力する干渉波検出部出力がカウンタ53のリ
セット端子に入力させる。その結果、連続して干渉波が
検出されるスロットの数が数えられる。カウンタの出力
は、セットリセットフリップフロップ54のセット端子
に入力させ、カウンタの値が2を越えると出力が“1”
にセットされるようにすれば、実現できる。
【0034】制御の結果、バースト同期手段130は干
渉波バースト周期と同期した自局用のバースト周期信号
フレーム同期部としてのフレーム周期生成部150に
たいして出力し、干渉源位置検出部140出力と合わせ
て干渉源基地局のフレーム周期に合ったフレーム周期信
号を作る。バースト周期信号からフレーム周期信号を生
成するには1/2分周すれば良いが、干渉源基地の位置
により位相を180度変換しなければならない。この変
換は、分周器151の出力を干渉源位置検出部140出
力と共に排他的論理和回路に入力させる事で可能であ
る。
【0035】図6に本発明のバースト同期手段130の
一実施例を示す。端子61からは図1の干渉波検出手段
120出力が入力される。位相比較器62では、かけ算
器621で、端子61からの入力信号と、自局のバース
ト周期と位相を示す信号であるバースト周期信号生成部
63出力とを掛け合わせる。このときのバースト周期信
号生成部63出力は、−H Voltと+H Volt
を取るパルスであり、電圧制御型の基準信号発生器64
0出力を分周する事で得られている。かけ算器621出
力を積分器622で積分し、その出力を電圧制御型の基
準信号発生器64に入力させてバースト周期と位相を制
御する。その結果として、干渉波検出手段120出力で
ある図14(b)のパルスの中央とバースト周期信号生
成部63出力である図14(d)のパルスの立ち下がり
が一致し、干渉局のバースト周期と自局のバースト周期
が同期する。制御の結果同期したバースト周期信号生成
63出力の一部はフレーム周期生成部150へ出力さ
れる。
【0036】なお、上述の第1の本発明の実施例に関連
して、図2に示すフレーム同期部を備えたものがある。
以下、このフレーム同期部を備えた送受信機を参考まで
に説明する。端子210から入力する信号は希望信号と
干渉波の合成波である。干渉波検出手段220において
入力端子210から入力した信号と、自局において信号
を送信中か待ち受け中かを示す信号を受けて、自局の信
号を受けていない時間に入力した信号パワーが予め設定
されたレベルよりも高いか低いかを示す信号を出力す
る。バースト同期手段130では、干渉波検出手段12
0出力を受けて自局のバースト送信周期と干渉波局のバ
ースト送信周期並びに位相が同期するように自局のバー
スト送出周期並びに位相を制御する。干渉源位置検出部
240は、初期値は“0”を出力し干渉波検出部220
の出力を受けて、2スロット以上連続して干渉波が検出
されたときはじめて干渉源の位置を近いと設定して
“1”を出力する。信号パワー検出回路、バースト同期
回路と干渉源位置検出部は、図1に示したものと同じ構
成で実現できる。
【0037】制御の結果、バースト同期手段230は干
渉波バースト周期と同期した自局用のバースト周期信号
フレーム同期部としてのフレーム周期生成部250に
たいして出力し、干渉源位置検出部240出力と合わせ
て干渉源基地局のフレーム周期に合ったフレーム周期信
号を作る。第2の発明では、送受信の信号の手順が基地
局からみて、第1の加入者の送信,受信,第2の加入者
の送信,受信,第3の加入者の送信,受信,…第Nの加
入者の送信,受信の順;または第1の加入者の受信,送
信,第2の加入者の受信,送信,第3の加入者の受信,
送信,…第Nの加入者の受信,送信の順になっているの
で、フレーム周期生成部からは、送受信に関するタイミ
ングのみ示す信号と、各加入者に対する通話タイミング
を示す信号を併せて出力する。図2におけるフレーム周
期生成部250出力に記した斜線は、2種類の信号が出
力される事を示す。
【0038】バースト周期信号から送信受信のタイミン
グのみを示す信号を作るには1/2分周すれば良いが、
干渉源基地局の位置により位相を180度変換しなけれ
ばならない。干渉波検出でスロットが連続して干渉波の
レベルが高かった場合、2番目のスロットはシステムB
での上り信号である。従って、連続する干渉波存在スロ
ットのうち2番目のスロット時に、自システムが下り信
号のタイミングの場合に限り1/2分周器クロックを抜
くようにすれば、目的が達成できる。
【0039】図7はフレーム周期生成部250の一実施
例である。端子701からの入力信号は、連続する干渉
を受けているスロットの数を数えるカウンタ53であ
る。この入力信号を受けて、パルス発生器702は、入
力信号の値が、“2”の時にパルスを発生する。
【0040】バースト同期回路230からのバースト周
期信号が端子703から入力する。端子703からの信
号はAND回路704を経て、1/2分周器705に入
力する。1/2分周器705の出力である送信受信タイ
ミングを示す信号は、High levelで上り信号
Low levelで下り信号のタイミングである事を
示す。この信号は、端子707から出力されるととも
に、カウンタ706に入力する。カウンタ706出力で
ある各加入者の通話タイミングを示す信号は、端子70
8から出力する。
【0041】また、1/2分周器705出力はまた、レ
ベル反転器709を経てパルス発生器702出力ととも
にAND回路710に入力する。AND回路710は、
干渉波が2スロット連続して検出され且つ2スロット目
が自局での下り信号のタイミングの時のみパルスを出力
する。AND回路710出力はレベル反転回路711で
反転した端子703からの入力信号によって、フリップ
フロップ712において1/2バースト周期分遅れる。
フリップフロップ712出力は、AND回路704に入
力する。このような構成を取る事で、AND回路710
がパルスを出力する、干渉波が2スロット連続して検出
され且つ2スロット目が自局での下り信号のタイミング
の時のみ1/2分周器705への入力クロックが1個抜
ける。そのことで、1/2分周器705出力の位相が1
80度変化する。
【0042】なお、上述の第1の本発明の実施例に関連
して、図3に示すフレーム同期部を備えたものがある。
以下、このフレーム同期部を備えた送受信機を参考まで
に説明する。図3に示すフレーム同期部は、基本的に図
2に示されたものと同じである。図2との相違点は、干
渉源位置検出部340とフレーム周期生成部350の構
成である。
【0043】干渉源位置検出部340は、初期値は
“0”を出力し干渉波検出部220の出力を受けて、連
続してN(NはTDMAの多重数)スロットに渡って連
続して干渉波が検出され無い時間の存在が観測された時
に干渉源の位置を遠いと設定して“0”を出力する。ま
た、連続してN(NはTDMAの多重数)スロットに渡
って連続して干渉波が検出された時に干渉源の位置を近
いと設定して“1”を出力する。バースト同期手段23
0は干渉波バースト周期と同期した自局用のバースト周
期信号をフレーム周期生成部350にたいして出力し、
フレーム周期生成部350は、干渉源位置検出部340
出力と合わせて干渉源基地局のフレーム周期に合ったフ
レーム周期信号を作る。バースト周期信号からフレーム
周期信号を生成するには先頭バーストを決定すると同時
に1/2N分周すれば良い。干渉源基地局の位置により
フレーム周期信号の位相調整のやり方が異なる。
【0044】図8は図3の干渉源位置検出回路の一実施
例を示している。端子81から入力するバースト同期回
路220出力は第1のカウンタ83のクロック端子に入
力し、同時に反転して第2のカウンタ84のクロック端
子に入力する。端子82から入力する干渉波検出部22
0出力は第1のカウンタ830のリセット端子に入力す
ると同時に反転して第2のカウンタ840のリセット端
子に入力する。第1のカウンタ830は、連続する干渉
波の存在しないスロットの数を数え、第2のカウンタ8
4は、連続する干渉波の存在するスロットの数を数え
る。第1のカウンタ83出力と第2のカウンタ84出力
は、それぞれ第1の比較器85と第2の比較器86に入
力する。第1及び第2の比較器は入力が、Nに等しいと
きのみパルスを出力する。第1比較器85と第2の比較
器86の出力はそれぞれ第1のタイマ87と第2のタイ
マ88のリセット端子に入力する。第1のタイマ87
は、ある定められた時間を計数するとパルスをR−Sフ
リップフロップ89のセット端子に出力する。第1のタ
イマ87は、定められた時間に達する前に比較器85か
らのパルスを受けると0にリセットされる。従って、あ
る一定時間干渉波を検出しないスロットの連続する数が
N以下である事が続けば、干渉源基地局が近接している
と判定する。第2のタイマ88は、ある定められた時間
を計数するとパルスをR−Sフリップフロップ89のリ
セット端子に出力する。第2のタイマ88は、定められ
た時間に達する前に比較器86からのパルスを受けると
0にリセットされる。従って、ある一定時間干渉波を検
出するスロットの連続する数がN以下である事が続け
ば、干渉源基地局が近接していないと判定する。
【0045】図9はフレーム周期生成部の一実施例を示
す図である。バースト同期回路230出力はスイッチ9
2に入力し、端子91からの干渉源位置検出回路340
出力によって制御される。干渉源位置検出信号が、干渉
源が近接していないという時にはバースト同期回路出力
を、第1のフレーム同期制御回路93に入力させ、干渉
源位置検出信号が、干渉源が近接しているという時には
バースト同期回路出力を、第2のフレーム同期制御回路
94に入力させる。
【0046】第1のフレーム同期制御回路では、バース
ト同期信号が1/N分周器932とカウンタ934に入
力し、1/N分周器932では送信と受信のタイミング
を示す信号を出力する。この時、送信受信タイミングを
示す信号は、High levelで上り信号Low
levelで下り信号のタイミングである事を示す。こ
の信号は、端子933から出力される。また、カウンタ
934は干渉波検出信号をリセット端子に入力して、干
渉を受けないスロットの連続する数を数える。カウンタ
934出力は比較器935に入力し、カウンタの値がN
に等しいときに比較器第1の出力からパルスを出力し、
カウンタの値がN+1以上の時に比較器第2の出力から
High level信号を出す。比較器第1の出力と
1/N分周器出力は第1のAND回路936に入力し、
その出力は1/N分周器934のプリセット端子に入力
する。干渉波を受けないスロットが連続してNスロット
目の時に、自局で既に上り信号のモードになっていた
ら、下りモード最後のバースト位置に、1/N分周器9
32の状態を合わせる。比較器第2の出力は干渉波検出
信号とともに第2のAND回路937に入力し、干渉波
を検出しないスロットがN+1以上になったときの最後
のバースト位置を出力する。第3のAND回路938は
第2のAND回路937出力と反転した1/N分周器9
32出力を受けて干渉波を受けないスロットが連続して
Nスロット以上続いたときで連続が終了したときに、自
局で既に下り信号のモードになっていたら、上りモード
最後のバースト位置に、1/N分周器932の状態を合
わせる。
【0047】第2のフレーム同期制御回路では、バース
ト同期信号がカウンタ941に入力する。カウンタ94
1は干渉波検出信号の反転信号をリセット端子に入力し
て、干渉を受けないスロットの連続する数を数える。カ
ウンタ941出力は比較器942に入力し、カウンタの
値がNに等しいときに比較器第1の出力からパルスを出
力し、カウンタの値がN+1以上の時に比較器第2の出
力からHigh level信号を出す。比較器第1の
出力と1/N分周器出力は第1のAND回路943に入
力し、その出力は1/N分周器934のプリセット端子
に入力する。干渉波を受けるスロットが連続してNスロ
ット目の時に、自局で既に上り信号のモードになってい
たら、下りモード最後のバースト位置に、1/N分周器
932の状態を合わせる。比較器第2の出力は干渉波検
出信号とともに第2のAND回路944に入力し、干渉
波を検出しないスロットがN+1以上になったときの最
後のバースト位置を出力する。第3のAND回路945
は第2のAND回路946出力と反転した1/N分周器
932出力を受けて干渉波を受けないスロットが連続し
てNスロット以上続いたときで連続が終了したときに、
自局で既に下り信号のモードになっていたら、上りモー
ド最後のバースト位置に、1/N分周器932の状態を
合わせる。
【0048】また、上述の第1の本発明の実施例に関連
して、図4に示すフレーム同期部を備えたものがある。
以下、このフレーム同期部を備えた送受信機を参考まで
に説明する。このフレーム同期部の基本構成(図4)も
また、図3と同じである。図3との相違点は、干渉源位
置検出部440とフレーム周期生成部450の構成であ
る。
【0049】図10は図4の干渉源位置検出回路440
の一実施例を示している。端子1001から入力するバ
ースト同期回路220出力はカウンタ1003のクロッ
ク端子に入力し、端子1002から入力する干渉波検出
部220出力はカウンタ1003のリセット端子に入力
する。カウンタ1003は、連続する干渉波の存在しな
いスロットの数を数える。カウンタ1003出力は、比
較器1004に入力する。比較器1004は入力が、N
に等しいときのみパルスを出力する。比較器1004の
出力はSRフリップフロップ1005のリセット端子に
入力する。端子1001から入力するバースト同期回路
220出力は第2のカウンタ1006のクロック端子に
入力し、端子1002から入力する干渉波検出部220
出力の反転信号はカウンタ1006のリセット端子に入
力する。カウンタ1006は、連続する干渉波の存在し
ないスロットの数を数える。カウンタ1006出力は、
比較器1007に入力する。比較器1007は入力が、
Nに等しいときのみパルスを出力する。比較器1007
の出力はSRフリップフロップ1005のセット端子に
入力する。
【0050】図11は図4のフレーム周期生成部450
の一実施例を示す図である。バースト同期回路230出
力はスイッチ1120に入力し、端子1101からの干
渉源位置検出回路340出力によって制御される。干渉
源位置検出信号が、干渉源が近接していないという時に
はバースト同期回路出力を、第1のフレーム同期制御回
路1103に入力させ、干渉源位置検出信号が、干渉源
が近接しているという時にはバースト同期回路出力を、
第2のフレーム同期制御回路1100に入力させる。
【0051】第1のフレーム同期制御回路では、図9の
第1のフレーム同期制御回路93と同じ構成である。
【0052】第2のフレーム同期制御回路は、バースト
同期回路210出力を受けた2N進カウンタ1102出
力を書き込みアドレスとして、干渉波検出部220出力
が入力してRAM1103に書き込まれる。各バースト
に対応する干渉波検出結果が一周期分書き込まれると、
記録された信号の内、I(Iは1からN迄の任意の値)
番目の信号(下り回線品質)とI+N番目(上り回線品
質)の信号を、順次出力しI番目の信号を反転させてI
+N番目の信号と共にAND回路1104に入力する。
AND回路1104出力は、上り回線で干渉があって、
下り回線で干渉がない場合を示す。干渉源基地局が近接
している場合にはこのような現象は起こり得ないのでフ
レーム周期の位相が干渉源となるシステムと異なってい
る事となる。AND回路1104出力と読みだしアドレ
スを位相制御回路1105に入力させ、Iの値がN/2
以下の時は、位相を遅らせるようにパルスを抜くための
信号を1/N分周回路932に出力し、Iの値がN/2
以上の時には位相を進ませるように一回のパルスで2つ
進ませるための信号を1/N分周回路932に出力す
る。
【0053】
【発明の効果】この様機能のフレーム同期確立回路
持つ基地局用送受信機を構成することで自局のバースト
送信タイミングと周期を干渉波のバースト周期に同期さ
せることができ、独立して運営されている複数のシステ
ム基地局が隣接して設置されているような環境において
もシステム間の干渉を抑え良質な通話品質を提供するこ
とができる。
【0054】ここで述べた実施例ではTDMA方式の内
特に上り下りの周波数が異なるシステムTDMA/FD
Dを仮定して説明したが、近年オフィス用コードレスシ
ステムなどの小規模システムで検討されている上り下り
の周波数が同じで時分割で通信するTDMA/TDDシ
ステムについても用いることができる。特にTDMA/
TDDシステムでは干渉問題が通常のTDMA/FDD
よりも厳しいため本発明の送受信機によってより大きな
効果が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の本発明の一実施例を示す図。
【図2】第1の本発明の一実施例に関連する参考例を示
す図。
【図3】第1の本発明の一実施例に関連する参考例を示
す図。
【図4】第1の本発明の一実施例に関連する参考例を示
す図。
【図5】第1の本発明における干渉源位置検出部の一実
施例を示す図。
【図6】本発明の送受信機におけるバースト同期回路の
一実施例を示す図。
【図7】図2のフレーム周期生成回路の一例を示す図。
【図8】図3の干渉源位置検出部の一例を示す図。
【図9】図3のフレーム周期生成回路の一例を示す図。
【図10】図4の干渉源位置検出部の一例を示す図。
【図11】図4のフレーム周期生成回路の一例を示す
図。
【図12】従来のバースト同期方式を備えた基地局送受
信機の概要を示す図。
【図13】異なるシステム間のTDMA回線の様子を示
す図。
【図14】本発明の一実施例の各部における信号を示す
図。
【図15】FDMA/TDDの干渉波観測の概要を示す
信号の図。
【図16】TDMA/TDDの図2の例に関する干渉波
観測の概要を示す信号の図。
【図17】TDMA/TDDの図3及び図4の例に関す
る干渉波観測の概要を示す信号の図。
【図18】TDMA方式を用いる移動通信システムの概
念図。
【符号の説明】
110 第1の入力端子 120 干渉波検出手段 130 バースト同期手段 140 干渉源位置検出部 150 送信信号生成部 160 出力端子 210 入力端子 220 位相比較器 221 かけ算器 222 積分器 230 バースト周期信号生成部 240 電圧制御型の基準信号発生器 250 出力端子

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】移動局と基地局との間で双方向ディジタル
    データ通信を行う通信システムのうち、一つの搬送波の
    みを用いて両方向の通信を周期的に時分割で行う移動通
    信システムで用いる基地局用送受信機において、全く独
    立に運営される同じ周波数帯を用いる複数のシステムが
    存在する場合のシステム間フレーム同期を確立するフレ
    ーム同期確立回路として、 通話開始時に、自局の信号を受けていない時間に入力し
    た干渉波の電力が予め設定されたレベルよりも高いか低
    いかを示す信号を出力する干渉波検出部と、 前記干渉波検出部出力を受けて、全く干渉電力が検出出
    来なかったときには、他の独立した同じ方式のシステム
    の基地局は接近していないと設定され、2スロット以上
    連続してあらかじめ定められた値以上に干渉波電力がな
    っている場合には使用搬送波周波数を変更する回線切り
    替え信号を出力すると同時に前記他システムの基地局が
    接近していると認識する設定変更を行う干渉源位置判定
    部と、 前記干渉波検出部出力を受け、前記干渉波検出部出力と
    自局のバースト周期を前記他システムの局のバースト周
    期に同期させる機能を持ち、前記他システムの局のバー
    スト周期に同期したバースト周期信号を出力する、バー
    スト同期手段と、 前記バースト同期手段出力を受けて1/2分周し、該1
    /2分周した信号と前記干渉波源位置検出部出力を受
    け、前記干渉波電力が1スロット置きに周期的にあらか
    じめ定められた電力以上となる場合で、前記他システム
    の基地局に自局の位置が近くにあると設定されていない
    ときには自局の上り信号のタイミングが前記干渉波レベ
    ルが高くなる時間に合うようにフレーム同期を取り、前
    記他システムの基地局に自局の位置が近くにあると設定
    されているときには自局の下り信号タイミングが前記干
    渉波レベルが高くなる時間に合うようにフレーム同期を
    取るフレーム同期部と、からなる回路をもつことを特徴
    とする送受信機。
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