JP2884162B2 - リストピン - Google Patents
リストピンInfo
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- JP2884162B2 JP2884162B2 JP62026503A JP2650387A JP2884162B2 JP 2884162 B2 JP2884162 B2 JP 2884162B2 JP 62026503 A JP62026503 A JP 62026503A JP 2650387 A JP2650387 A JP 2650387A JP 2884162 B2 JP2884162 B2 JP 2884162B2
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- Japan
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- wrist pin
- pin
- side wall
- wrist
- piston
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16J—PISTONS; CYLINDERS; SEALINGS
- F16J7/00—Piston-rods
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16J—PISTONS; CYLINDERS; SEALINGS
- F16J1/00—Pistons; Trunk pistons; Plungers
- F16J1/10—Connection to driving members
- F16J1/14—Connection to driving members with connecting-rods, i.e. pivotal connections
- F16J1/16—Connection to driving members with connecting-rods, i.e. pivotal connections with gudgeon-pin; Gudgeon-pins
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F05—INDEXING SCHEMES RELATING TO ENGINES OR PUMPS IN VARIOUS SUBCLASSES OF CLASSES F01-F04
- F05C—INDEXING SCHEME RELATING TO MATERIALS, MATERIAL PROPERTIES OR MATERIAL CHARACTERISTICS FOR MACHINES, ENGINES OR PUMPS OTHER THAN NON-POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES
- F05C2201/00—Metals
- F05C2201/04—Heavy metals
- F05C2201/0433—Iron group; Ferrous alloys, e.g. steel
- F05C2201/0448—Steel
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
- Y10T—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
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- Y10T403/32—Articulated members
- Y10T403/32606—Pivoted
- Y10T403/32861—T-pivot, e.g., wrist pin, etc.
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
- Y10T—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
- Y10T74/00—Machine element or mechanism
- Y10T74/21—Elements
- Y10T74/2142—Pitmans and connecting rods
- Y10T74/2162—Engine type
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
- Y10T—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
- Y10T74/00—Machine element or mechanism
- Y10T74/21—Elements
- Y10T74/2173—Cranks and wrist pins
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Pistons, Piston Rings, And Cylinders (AREA)
- Measuring Pulse, Heart Rate, Blood Pressure Or Blood Flow (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野
本発明は、リストピンに関する。内燃機関のピストン
を連接棒に連結するリストピンは、内燃機関において最
も高い応力を受ける構成要素の一つである。リストピン
は著しい変形をすることなく曲げ、圧縮及びせん断応力
に耐えなければならない。リストピンは著しい曲げに耐
えなければならない、さもないとこれがピストンピン・
ボスの疲労挙動に悪影響を与える。オーバル化(楕円形
化)に対する抵抗も必要である、さもないと一般に採用
されている極めて小さい隙間のためにピン・ボスに部分
的焼付きやかじりが生じる。オーバル化はピン・ボスに
おける引張フープ応力を高め、その結果、疲労の危険を
伴う。 従来の技術 最近のガソリン・エンジンにおいては、例えば、ピス
トンの圧縮高さが徐徐に低くなり、従って、ピストンピ
ンがホット・クラウンに接近してきた。その結果、ピン
・ボス温度の高温化および高エンジン性能に伴う高負荷
のために潤滑が困難になってきた。リストピンとそのボ
ア間の潤滑を改善する試みのとして、ピストンに溝を設
けたり、或いはピンボス・ボアにリリーフ・カットした
ものがある。 発明が解決しようとする問題点 しかしながら、前記ピストンの溝は必ずしも成功して
おらず、しばしば、さらに軸受サポートを必要とする領
域に位置している。また、最近はピストンがますます軽
量化される傾向にあり、これはピストンに対するリスト
ピンの質量の割合を増大させる。最近のエンジンにおい
ては、リストピンは全ピストン質量の30〜40%を占める
ものがある。エンジンの高い経済性および効率の追求に
おいては、質量、特に往復質量の低減が常に求められて
いる。 また、リストピンのこわさの増大が切望されている。 本発明の目的は、低質量および高いこわさを有し、生
産コストが余り高くない内燃機関用リストピンを提供す
ることである。 さらに、本発明の目的は、ピン・ボスにおいて本質的
に優れた潤滑性を有するリストピンを提供することであ
る。 問題点を解決するための手段 本発明により、間隔をもった2つの上下凸部(21、2
2;71)を有し、該凸部の各々が実質的に円筒形の外面
(23,24)を有し、関連ピストンのリストピン・ボス及
び関連連接棒の小端部における対応する表面と共働する
細長部からなり、該凸部が2つの側壁部(26、27;74)
によって連結されているリストピン(20;70)におい
て、前記細長部がシエル構造であり、前記側壁部(26、
27;74)が外面(35、36)を有する凹部からなり、該凹
部が前記凸部より大きい曲率半径を有し、かつ該側壁部
(26、27;74)が前記2つの上下凸部(21、22;71)より
薄い壁厚を有することを特徴とするリストピンが提供さ
れる。 前記上下の凸部は必ずしも等断面積を有する必要はな
い。同様に、該凸部の壁厚はそれらの横断面に渡って変
わりうる。 本発明のリストピンでは、従来の円筒形リストピンに
匹敵するこわさを得るために、上下の凸部を連結する部
分は凸部の壁厚に比べて薄い側壁を使用できることがわ
かった。 それらの側壁は凹形であるが、リストピン支持面を形
成する凸部よりも大きい曲率にすることができる。 本発明をさらに十分に理解するために、説明を意図
し、添付図面を参照して以下に実施例を記載する。 実施例 第1図は、従来の技術によるリストピン10を示す。か
かるリストピン10は一般に外面11と内面12を有する完全
に円筒形に作られている。外面11と内面12の寸法は、運
転中に生じる楕円形化を25μm以下に保つように選ぶ。
楕円形化は、リストピンの内外面11、12の矢印13、14で
示した方向へのスエリング(Swelling)として示され
る。このスエリングは、エンジンシリンダ燃焼室内での
燃料の燃焼中にリストピンが矢印15、16の方向に圧縮さ
れるためであって、急激な圧力増加がピストン(図示せ
ず)によってリストピンに伝達されるためである。ピス
トンピン・ボス・ボアとリストピン外面との間に生じる
隙間が極めて小さいため、楕円形化(またはスエリン
グ)を約60mm以下のリストピン直径に関して前述の25μ
m以下の極めて低い限度に防止する必要がある。過剰の
スエリングはリストピンの穴または連接棒の小端部(そ
の片方または両方がピン表面と共に座面を形成する)に
おける振動リストピンの焼付きまたは傷をもたらす。か
かるこすりは、局部的な材料の溶接やかじりをもたら
し、それが著しく磨耗速度を増大し、結局焼付き、従っ
てシリンダ・ボアにおけるピストンの破損をもたらす。
従来のリストピンにおいては楕円形化を所望の低水準に
保つためには、より厚い材料断面を要する。 第2図に示すリストピン20は、円筒形の2つの上下凸
部21と22からなり、各凸部21、22の外面23、24はそれぞ
れ共に実質的に同一円25(破線で示す)上にある。凸部
21、22は凹部の側壁部26、27によって相互に接合されて
いる。この場合の側壁の曲率も円筒形である。凸部21、
22はそれぞれ外面23、24と内面29、30を有する。図示の
例における外面23、24および内面29、30の曲率の中心は
線31(これはリストピンの軸である)で合致する。側壁
部26、27はそれぞれ内面33、34と外面35、36を有する。
本例における側壁部26の内面33と外面35、および側壁部
27の内面34と外面36の曲率中心は、それぞれ直線B−
B′上の点37および38において一致する。 第2図に示した構造のリストピンは、80mmのシリンダ
口径を有し、2000rpmで運転される1100mmのストローク
の単シリンダ試験エンジン用に作製した。円25の直径は
24mm,凸部21と22の厚さは2.5mm、内面33、34および外面
35、36の曲率半径はそれぞれ26mmと24mmであって、2mm
の壁厚である。角度θは60度であって、凸部21、22の各
々に対して120度の接触弧を与える。リストピンの重量
は85gであって、BS(英国規格)970−En32鋼で作られて
いる。そのリストピンはピーク・シリンダ圧力102kg/cm
2(100バール)の作用に余り歪むことなく耐えれるよう
に設計された。第1図に示した形式の従来のリストピン
は、許容範囲内の楕円形化を有するように作った場合、
同一材料で157gを要した。本発明によるリストピンは実
験を終了する前に50時間運転した。その試験後の検査
で、ピンの表面またはリストピン・ボス・ボアに磨耗や
かじり傷は検出されなかった。そのリストピンは連接棒
の小端部(直線AA′が連接棒の軸に平行である)に締ま
りばめさせた。 ある実施例(第3図参照)においては、凸部21、22の
内面29、30と、側壁部26、27の内面33、34との接合部に
おいて、それらの交差する内面29と33;30と34がそれぞ
れ円滑に調整加工されることが有利であることがわかっ
た。 第4図において、凸部21の外面23と、側壁部26の外面
35との接合部41におけるシャープエッジを除去するため
に、それらの外面23と35の接合部41も円滑に調整加工し
てピン・ボス・ボアの潤滑を助ける形状にする。 第5図に示した実施例における凸部21の外面50は、少
し楕円形の断面に調整加工して、外面50の曲率半径が、
凸部21の中心部から凸部21と側壁部26との接合部の外面
35へ行くにつれて増大するようにしてある。これは、リ
ストピンとボスとの間の潤滑性をさらに改良するためで
ある。 本発明のリストピンでは、リストピンのフランク壁に
よって生成される凹部がリストピン・ボア内で振動して
豊富な量の油をピン・ボス・ボア表面へ収集し、それを
分配することができ、従ってかじりの危険を低減させる
ために、これらの凹部はピストン・ピン・ボス・ボアへ
の潤滑を改善することがわかった。 側壁26、27のために、リストピンの楕円形化の度合は
荷重に対して著しく低減される。これは、それらの側壁
部が円筒形ピンの外側へカーブした従来のフランク部分
が著しい曲げモーメントで効果的に荷重を受けるところ
の従来のピンの対応する部分よりも殆ど純粋な圧縮であ
るためである。 第6図は凸部71を有するリストピン70を示し、凸部の
中心部72は、内外面が調整加工された凸部と側壁部74と
の接合部73よりも大きい壁厚を有する。 第3図〜第5図を参照して説明した特徴は、以上説明
したいずれの実施例にも組み込むことができる。 本発明によるリストピンの全断面積は従来のリストピ
ンに比較して著しく減少するために、その長さ全体に渡
る曲げにおけるピンのたわみが増す。ピストン・ピン・
ボスにおいて生じる疲労の可能性を少なくするために、
ピン・ボスに少しテーパの穴を作って増加したたわみを
収容することが望ましい。従って、それらのピン・ボア
はそれらの半径方向内端部において最大直径、そして半
径方向外端部において最小直径となる。 リストピンの基本部分は、例えば押出しによって製造
される。押出しによる周知製造法はリストピンの内空洞
の中心に近いピン軸に直角な分割壁を残すことができ
る。用語「実質的に中空」とはこの構成を含むことを意
図している。 本発明によるリストピンは、ピストンに関して正しい
方向に保持する必要がある。しかしながら、こらは本発
明によるリストピンがピストンまたは連接棒に固定しな
ければならないことを必ずしも意味しない。必要なら
ば、ある程度の回転自由度が許される。連接棒軸のいず
れかの側に±20゜までの回転自由度が許される。かかる
調節は、例えばリストピンの内形にフィットして、ピン
・ボス・ボアに隣接するピストン・スカートに形成され
た止めの間を振動することができるプラグの使用によっ
て行うことができる。かかるプラグは、例えばプラスチ
ック材料で作ることができ、共同するシリンダ壁と接触
することによって軸方向に保持される。 本発明によるリストピンの横断面の形状は、締まりば
めや他の周知の手段によってリストピンをピストンピン
・ボス・ボアに固定させたピストンにおける補助器具と
して利用することができる。ピン・ボス・ボアの形状
は、例えばブローチ削りによって作ることができる。か
かるピストンにおいては、荷重は、例えば加鉛スズ、ブ
ロンズのような適当な材料のブッシュと係合される連接
棒小端部によって支えられる。
を連接棒に連結するリストピンは、内燃機関において最
も高い応力を受ける構成要素の一つである。リストピン
は著しい変形をすることなく曲げ、圧縮及びせん断応力
に耐えなければならない。リストピンは著しい曲げに耐
えなければならない、さもないとこれがピストンピン・
ボスの疲労挙動に悪影響を与える。オーバル化(楕円形
化)に対する抵抗も必要である、さもないと一般に採用
されている極めて小さい隙間のためにピン・ボスに部分
的焼付きやかじりが生じる。オーバル化はピン・ボスに
おける引張フープ応力を高め、その結果、疲労の危険を
伴う。 従来の技術 最近のガソリン・エンジンにおいては、例えば、ピス
トンの圧縮高さが徐徐に低くなり、従って、ピストンピ
ンがホット・クラウンに接近してきた。その結果、ピン
・ボス温度の高温化および高エンジン性能に伴う高負荷
のために潤滑が困難になってきた。リストピンとそのボ
ア間の潤滑を改善する試みのとして、ピストンに溝を設
けたり、或いはピンボス・ボアにリリーフ・カットした
ものがある。 発明が解決しようとする問題点 しかしながら、前記ピストンの溝は必ずしも成功して
おらず、しばしば、さらに軸受サポートを必要とする領
域に位置している。また、最近はピストンがますます軽
量化される傾向にあり、これはピストンに対するリスト
ピンの質量の割合を増大させる。最近のエンジンにおい
ては、リストピンは全ピストン質量の30〜40%を占める
ものがある。エンジンの高い経済性および効率の追求に
おいては、質量、特に往復質量の低減が常に求められて
いる。 また、リストピンのこわさの増大が切望されている。 本発明の目的は、低質量および高いこわさを有し、生
産コストが余り高くない内燃機関用リストピンを提供す
ることである。 さらに、本発明の目的は、ピン・ボスにおいて本質的
に優れた潤滑性を有するリストピンを提供することであ
る。 問題点を解決するための手段 本発明により、間隔をもった2つの上下凸部(21、2
2;71)を有し、該凸部の各々が実質的に円筒形の外面
(23,24)を有し、関連ピストンのリストピン・ボス及
び関連連接棒の小端部における対応する表面と共働する
細長部からなり、該凸部が2つの側壁部(26、27;74)
によって連結されているリストピン(20;70)におい
て、前記細長部がシエル構造であり、前記側壁部(26、
27;74)が外面(35、36)を有する凹部からなり、該凹
部が前記凸部より大きい曲率半径を有し、かつ該側壁部
(26、27;74)が前記2つの上下凸部(21、22;71)より
薄い壁厚を有することを特徴とするリストピンが提供さ
れる。 前記上下の凸部は必ずしも等断面積を有する必要はな
い。同様に、該凸部の壁厚はそれらの横断面に渡って変
わりうる。 本発明のリストピンでは、従来の円筒形リストピンに
匹敵するこわさを得るために、上下の凸部を連結する部
分は凸部の壁厚に比べて薄い側壁を使用できることがわ
かった。 それらの側壁は凹形であるが、リストピン支持面を形
成する凸部よりも大きい曲率にすることができる。 本発明をさらに十分に理解するために、説明を意図
し、添付図面を参照して以下に実施例を記載する。 実施例 第1図は、従来の技術によるリストピン10を示す。か
かるリストピン10は一般に外面11と内面12を有する完全
に円筒形に作られている。外面11と内面12の寸法は、運
転中に生じる楕円形化を25μm以下に保つように選ぶ。
楕円形化は、リストピンの内外面11、12の矢印13、14で
示した方向へのスエリング(Swelling)として示され
る。このスエリングは、エンジンシリンダ燃焼室内での
燃料の燃焼中にリストピンが矢印15、16の方向に圧縮さ
れるためであって、急激な圧力増加がピストン(図示せ
ず)によってリストピンに伝達されるためである。ピス
トンピン・ボス・ボアとリストピン外面との間に生じる
隙間が極めて小さいため、楕円形化(またはスエリン
グ)を約60mm以下のリストピン直径に関して前述の25μ
m以下の極めて低い限度に防止する必要がある。過剰の
スエリングはリストピンの穴または連接棒の小端部(そ
の片方または両方がピン表面と共に座面を形成する)に
おける振動リストピンの焼付きまたは傷をもたらす。か
かるこすりは、局部的な材料の溶接やかじりをもたら
し、それが著しく磨耗速度を増大し、結局焼付き、従っ
てシリンダ・ボアにおけるピストンの破損をもたらす。
従来のリストピンにおいては楕円形化を所望の低水準に
保つためには、より厚い材料断面を要する。 第2図に示すリストピン20は、円筒形の2つの上下凸
部21と22からなり、各凸部21、22の外面23、24はそれぞ
れ共に実質的に同一円25(破線で示す)上にある。凸部
21、22は凹部の側壁部26、27によって相互に接合されて
いる。この場合の側壁の曲率も円筒形である。凸部21、
22はそれぞれ外面23、24と内面29、30を有する。図示の
例における外面23、24および内面29、30の曲率の中心は
線31(これはリストピンの軸である)で合致する。側壁
部26、27はそれぞれ内面33、34と外面35、36を有する。
本例における側壁部26の内面33と外面35、および側壁部
27の内面34と外面36の曲率中心は、それぞれ直線B−
B′上の点37および38において一致する。 第2図に示した構造のリストピンは、80mmのシリンダ
口径を有し、2000rpmで運転される1100mmのストローク
の単シリンダ試験エンジン用に作製した。円25の直径は
24mm,凸部21と22の厚さは2.5mm、内面33、34および外面
35、36の曲率半径はそれぞれ26mmと24mmであって、2mm
の壁厚である。角度θは60度であって、凸部21、22の各
々に対して120度の接触弧を与える。リストピンの重量
は85gであって、BS(英国規格)970−En32鋼で作られて
いる。そのリストピンはピーク・シリンダ圧力102kg/cm
2(100バール)の作用に余り歪むことなく耐えれるよう
に設計された。第1図に示した形式の従来のリストピン
は、許容範囲内の楕円形化を有するように作った場合、
同一材料で157gを要した。本発明によるリストピンは実
験を終了する前に50時間運転した。その試験後の検査
で、ピンの表面またはリストピン・ボス・ボアに磨耗や
かじり傷は検出されなかった。そのリストピンは連接棒
の小端部(直線AA′が連接棒の軸に平行である)に締ま
りばめさせた。 ある実施例(第3図参照)においては、凸部21、22の
内面29、30と、側壁部26、27の内面33、34との接合部に
おいて、それらの交差する内面29と33;30と34がそれぞ
れ円滑に調整加工されることが有利であることがわかっ
た。 第4図において、凸部21の外面23と、側壁部26の外面
35との接合部41におけるシャープエッジを除去するため
に、それらの外面23と35の接合部41も円滑に調整加工し
てピン・ボス・ボアの潤滑を助ける形状にする。 第5図に示した実施例における凸部21の外面50は、少
し楕円形の断面に調整加工して、外面50の曲率半径が、
凸部21の中心部から凸部21と側壁部26との接合部の外面
35へ行くにつれて増大するようにしてある。これは、リ
ストピンとボスとの間の潤滑性をさらに改良するためで
ある。 本発明のリストピンでは、リストピンのフランク壁に
よって生成される凹部がリストピン・ボア内で振動して
豊富な量の油をピン・ボス・ボア表面へ収集し、それを
分配することができ、従ってかじりの危険を低減させる
ために、これらの凹部はピストン・ピン・ボス・ボアへ
の潤滑を改善することがわかった。 側壁26、27のために、リストピンの楕円形化の度合は
荷重に対して著しく低減される。これは、それらの側壁
部が円筒形ピンの外側へカーブした従来のフランク部分
が著しい曲げモーメントで効果的に荷重を受けるところ
の従来のピンの対応する部分よりも殆ど純粋な圧縮であ
るためである。 第6図は凸部71を有するリストピン70を示し、凸部の
中心部72は、内外面が調整加工された凸部と側壁部74と
の接合部73よりも大きい壁厚を有する。 第3図〜第5図を参照して説明した特徴は、以上説明
したいずれの実施例にも組み込むことができる。 本発明によるリストピンの全断面積は従来のリストピ
ンに比較して著しく減少するために、その長さ全体に渡
る曲げにおけるピンのたわみが増す。ピストン・ピン・
ボスにおいて生じる疲労の可能性を少なくするために、
ピン・ボスに少しテーパの穴を作って増加したたわみを
収容することが望ましい。従って、それらのピン・ボア
はそれらの半径方向内端部において最大直径、そして半
径方向外端部において最小直径となる。 リストピンの基本部分は、例えば押出しによって製造
される。押出しによる周知製造法はリストピンの内空洞
の中心に近いピン軸に直角な分割壁を残すことができ
る。用語「実質的に中空」とはこの構成を含むことを意
図している。 本発明によるリストピンは、ピストンに関して正しい
方向に保持する必要がある。しかしながら、こらは本発
明によるリストピンがピストンまたは連接棒に固定しな
ければならないことを必ずしも意味しない。必要なら
ば、ある程度の回転自由度が許される。連接棒軸のいず
れかの側に±20゜までの回転自由度が許される。かかる
調節は、例えばリストピンの内形にフィットして、ピン
・ボス・ボアに隣接するピストン・スカートに形成され
た止めの間を振動することができるプラグの使用によっ
て行うことができる。かかるプラグは、例えばプラスチ
ック材料で作ることができ、共同するシリンダ壁と接触
することによって軸方向に保持される。 本発明によるリストピンの横断面の形状は、締まりば
めや他の周知の手段によってリストピンをピストンピン
・ボス・ボアに固定させたピストンにおける補助器具と
して利用することができる。ピン・ボス・ボアの形状
は、例えばブローチ削りによって作ることができる。か
かるピストンにおいては、荷重は、例えば加鉛スズ、ブ
ロンズのような適当な材料のブッシュと係合される連接
棒小端部によって支えられる。
【図面の簡単な説明】
第1図は先行技術によるリストピンの横断面図;第2図
は本発明によるリストピンの横断面図;第3図は、第2
図のリストピンの1つの凸部の端部と1つの側壁部との
接合部の詳細横断面図;第4図は第3図リストピンの改
良形の部分横断面図;第5図は第3図リストピンの第2
の改良形の部分横断面図;第6図は第2図のリストピン
の改良形の部分横断面図である。 符号の説明 20、70……リストピン、21、71……上凸部 22……下凸部、23、24……凸部外面 26、27、74……側壁部、33、34……側壁部内面 35、36……側壁部外面、73……接合部
は本発明によるリストピンの横断面図;第3図は、第2
図のリストピンの1つの凸部の端部と1つの側壁部との
接合部の詳細横断面図;第4図は第3図リストピンの改
良形の部分横断面図;第5図は第3図リストピンの第2
の改良形の部分横断面図;第6図は第2図のリストピン
の改良形の部分横断面図である。 符号の説明 20、70……リストピン、21、71……上凸部 22……下凸部、23、24……凸部外面 26、27、74……側壁部、33、34……側壁部内面 35、36……側壁部外面、73……接合部
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 オリビア・ビユーレパイア
フランス国74000アンシイ.アベニユ
ガンベツタ43.
(56)参考文献 実開 昭63−17366(JP,U)
実開 昭56−132347(JP,U)
実開 昭58−148321(JP,U)
特公 昭47−24766(JP,B1)
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 1.間隔をもった2つの上下凸部(21、22;71)を有
し、該凸部の各々が実質的に円筒形の外面(23,24)を
有し、関連ピストンのリストピン・ボス及び関連連接棒
の小端部における対応する表面と共働する細長部からな
り、該凸部が2つの側壁部(26、27;74)によって連結
されているリストピン(20;70)において、前記細長部
がシエル構造であり、前記側壁部(26、27;74)が外面
(35、36)を有する凹部からなり、該凹部が前記凸部よ
り大きい曲率半径を有し、かつ該側壁部(26、27;74)
が前記2つの上下凸部(21、22;71)より薄い壁厚を有
することを特徴とするリストピン。 2.前記凸部と前記側壁部との接合部(41)において、
それらの交差する外面(23,35;24,36)が、円滑に調整
加工されていることを特徴とする特許請求の範囲第1項
に記載のリストピン。 3.前記凸部(71)の中心部(72)が、該凸部と側壁部
(74)との接合部(73)より大きい壁厚を有することを
特徴とする特許請求の範囲第1項及び第2項に記載のリ
ストピン。 4.前記凸部(21)の外面(50)の曲率半径が、該凸部
(21)の中心部から該凸部と側壁部(26)との接合部の
外面(35)へ行くにつれて増大していることを特徴とす
る特許請求の範囲第1項及び第2項に記載のリストピ
ン。
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