JP2882932B2 - クロス圧延機における板クラウン制御方法 - Google Patents
クロス圧延機における板クラウン制御方法Info
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- Control Of Metal Rolling (AREA)
Description
圧延材の板形状特に板クラウンを制御するための方法に
関する。
た帯鋼の板形状特に板クラウンを適切なものとすること
が、極めて重要になってきている。今までの圧延機にお
いては、圧延荷重によるロールのたわみをキャンセルす
るため、ロールにイニシャルクラウンをつけることによ
り対処していたが、圧延材の板幅、厚さなどの圧延条件
が大幅に変化する場合には多種類のイニシャルクラウン
ロールを保有して交換する必要があり、ロール交換のた
めの稼動率の低下を招き、また圧延作業の進行に伴うロ
ールの摩耗と熱膨張によりロールのクラウンが変化する
ため、ロールを交換しないで圧延材の板幅方向の厚み形
状いわゆる板クラウンを制御する手段が要望されてい
た。
般に圧延材1の幅方向の断面において中央の板厚aと板
端の板厚bとの差c=a−bで定義される。
して広範囲な圧延機の板クラウンの制御が可能で、か
つ、ロール寿命の長い圧延機として、特開昭55−64
908号及び特開昭55−153605号に示す4段圧
延機が提案されている。これらの圧延機は、上ロールと
下ロールを圧延方向を含む平面内において、圧延方向と
直角な線に対してそれぞれ所要の角度に交差(クロス)
させるようにしており、上ロールと下ロールの交差角で
あるクロス角と上下ロールの間のすきまとの物理的関係
から、クロス角を大きくとれば板クラウンが小さくで
き、逆にクロス角を小さくすれば板クラウンを大きくで
き、つまり、クロス角を調整することにより圧延材にお
ける所望の板クラウン量(目標クラウン)を得ることが
できる。
るために、当該圧延機のクロス角を設定すればよく、圧
延機が複数スタンド連なったタンデム圧延機において
は、各スタンドの出側での各目標板クラウンに対応させ
て各スタンドのクロス角を設定すればよい。
御については一例として図4に示すシステム構成を持っ
ており、最終スタンド出側に圧延材1の板クラウンを測
定するクラウンメータ2が設置されている。この場合、
各スタンド#1〜#6におけるクロス角のプリセット
は、圧延コイル母材の板クラウンや各スタンドでの圧延
荷重、ロールのイニシャルクラウン量、ロールのヒート
クラウン量や摩耗量の推定値を基にして最終成品である
最終スタンド出側での板クラウンを目標値とすべく各ス
タンド間の負荷配分を考慮して決定される。更には、圧
延中はクラウンメータ2で出側板クラウンCaを計測し
目標のクラウンCoと比較してその偏差ΔCをΔC=C
o−Caにて求め、最終スタンド#6にフィードバック
して最終スタンド#6のクロス角をオンラインで修正し
ている。
偏差ΔCが比較的大きい場合最終スタンド#6のクロス
角修正だけでは充分目標板クラウンに制御できないこと
も起きる。これはクロス機構のメカニカルな制限のほか
最終スタンド#6のみで大きく板クラウンを修正した場
合、板の長手方向の形状、いわゆるプロファイルを悪く
してしまうからである。この板クラウン制御における問
題点を解決するためには最終スタンド#6の1スタンド
のみでなく、それ以外の各スタンドへも影響係数及び分
配係数によりそれぞれ各スタンド出側の板クラウンを調
整し、最終スタンド#6での板クラウンの偏差ΔCを零
にするようにすればよい。
タンド#6以外の各スタンド#1〜#5では、その出側
の板クラウン量はクラウンメータ等の計測器がないた
め、その値を予測するしかない。それ故、板クラウンの
予測値に基づいて各スタンドのクロス角を修正すること
になるが、板クラウンを予測することは比較的むつかし
く実際のクラウン量と予測値とが大きく異なることも生
ずる。そして、この差が大きく違っている場合には正し
いクラウン修正が行なわれず、結果として最終スタンド
出側のクラウン偏差ΔCが大きくなり最終スタンド出側
の板クラウンを目標板クラウンにすることができないこ
とになる。更に、最終スタンド出側にクラウンメータ2
を設置した場合、最終スタンドとクラウンメータ間距離
及びクラウン修正動作中の圧延材移動距離分の圧延材先
端部分は正規のクラウン量とは成りえず製品の歩留りの
低下につながる。
ようにしたクロス圧延機における板クラウン制御方法の
提供を目的とする。
発明は、上ロールと下ロールとを圧延方向を含む平面内
において圧延方向と直角な線に対してそれぞれ所要の角
度に交差させるロールクロス機構を備えた複数のクロス
圧延機から構成されるタンデム圧延設備において、スタ
ンド間に1台あるいは複数台の板クウウンを検出するた
めのクラウンメータを設け、このクウウンメータからの
板クラウン検出信号と当該クラウンメータの直下流スタ
ンドでの目標板クラウン設定値との偏差信号を当該スタ
ンドのロールクロス機構にフィードフォワードしてその
クロス角を修正し、圧延材の板クラウンを目標板クラウ
ンにすることを特徴とする。
クラウンメータから、圧延中に実際の板クラウン検出信
号を用い、目標値との偏差をフィードフォワード制御す
ることにより、圧延機全長に渡り精度よく制御されたク
ラウン量を持つ圧延製品を得ることができる。
例を説明する。図1は本発明を6スタンドタンデム圧延
機に適用した場合の実施例である。ここでは説明を簡単
にするために、4,5スタンド#4,#5間にクラウン
メータ3を1台設置した例である。図において1は圧延
材、2,3はクラウンメータ、4はロールクロス機構、
5はクラウン制御装置を示す。
設置されたクラウンメータ3により検出された板クラウ
ン検出値C4aは、クラウン制御装置5に入力される。ク
ラウン制御装置5ではこの検出値C4aとNo.4スタンド
出側での目標板クラウンC4oとの偏差ΔC4 をΔC4 =
C4a−C4oより算出する。この偏差ΔC4 とNo.4スタ
ンド#4の実圧延荷重F4aとからすぐ下流のNo.5スタ
ンド#5でのクロス角修正量Δθ5 を次式により求め
る。
ロス角修正量Δθ5 を圧延材の移送時間を考慮してNo.
5スタンド#5のクロス角調整装置6に入力し、No.5
スタンド#5のクロス角を修正する。このことにより板
クラウン量に対してNo.5スタンド出側では、No.5ス
タンド出側の目標板クラウンに近い板クラウンを持つ圧
延材として遅れなく制御される。このようにNo.4スタ
ンド出側すなわちNo.5スタンド入側で実板クラウン量
を検出し、その検出値と目標値との偏差に基づいてNo.
5スタンド#5で板クラウンをフィードフォワード制御
することにより、最終スタンド#6であるNo.6スタン
ドに対してより目標板クラウンに近い圧延材を供給でき
ることになる。この結果最終製品となるNo.6スタンド
出側での板クラウンは、非常に製品の目標クラウンに近
い良好な製品として遅れなく圧延材全長に亘り得ること
ができる。
o.4スタンドとNo.5スタンドの間に1台設置した
が、設置場所は他のスタンド間でもよくまた複数のスタ
ンド間に1台ずつ設置してもよい。
2,No.3スタンド間をNo.4,No.5スタンド間に1
台ずつ計2台のクラウンメータを設置した例である。ま
た、本願のフィードフォワード制御を従来用いられてい
るクラウンメータ検出値を前のスタンドにフィードバッ
クする制御方法を併用してもよい。
ラウンメータの検出信号を基にして、直下流のスタンド
のクロス角をフィードフォワード制御で修正することに
より、制御遅れのないより精度のよい板クラウンの制御
が可能となる。これにより、本機能をもたない従来のタ
ンデム圧延設備に比較して著しい板クラウン制御効果の
改善が可能となる。この板クラウン制御効果の改善によ
り、圧延材の品質と歩留りを大幅に向上することができ
る。
能の概念図。
Claims (1)
- 【請求項1】 上ロールと下ロールとを圧延方向を含む
平面内において圧延方向と直角な線に対してそれぞれ所
要の角度に交差させるロールクロス機構を備えた複数の
クロス圧延機から構成されるタンデム圧延設備におい
て、スタンド間に1台あるいは複数台の板クウウンを検
出するためのクラウンメータを設け、このクウウンメー
タからの板クラウン検出信号と当該クラウンメータの直
下流スタンドでの目標板クラウン設定値との偏差信号を
当該スタンドのロールクロス機構にフィードフォワード
してそのクロス角を修正し、圧延材の板クラウンを目標
板クラウンにすることを特徴とするクロス圧延機の板ク
ラウン制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4076672A JP2882932B2 (ja) | 1992-03-31 | 1992-03-31 | クロス圧延機における板クラウン制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4076672A JP2882932B2 (ja) | 1992-03-31 | 1992-03-31 | クロス圧延機における板クラウン制御方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05277534A JPH05277534A (ja) | 1993-10-26 |
JP2882932B2 true JP2882932B2 (ja) | 1999-04-19 |
Family
ID=13611922
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4076672A Expired - Lifetime JP2882932B2 (ja) | 1992-03-31 | 1992-03-31 | クロス圧延機における板クラウン制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2882932B2 (ja) |
-
1992
- 1992-03-31 JP JP4076672A patent/JP2882932B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05277534A (ja) | 1993-10-26 |
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