JP2872568B2 - 風力選別用多孔板 - Google Patents
風力選別用多孔板Info
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Description
理物、例えば廃棄物を風力にて浮力選別する風力選別用
多孔板に関するものである。
一般的なものとしては、鋼板を打ち抜き穿孔した多孔
板、ラバー製多孔板などがある。この多孔板の下部から
空気を孔(風選孔)から上方に噴出させ、この噴出空気
により、多孔板上を流下する処理物を選別する。すなわ
ち比較的軽いものを浮上させる一方、比較的重いものは
風力に打ち勝って多孔板上を流下させて選別する。
孔の大きさに近似するものや扁平な細長い処理物が、該
孔内にはまり込んで目詰りを起し、この目詰りにより選
別装置による正常な選別が阻外されて選別効率が低下
し、操業に悪影響を及ぼすばかりでなく、目詰り除去の
ために多大な労力を要するなどの問題があった。特に廃
棄物(通常破砕機で破砕されたもの)のように、不整形
の粒子の多いものでは目詰りを生じやすく、これによる
選別効率の低下は著しいものである。
来、実公昭53-32900号公報に記載の分納室の底板が提案
されている。この底板は公報第1頁右欄の15〜29行、及
び図面に記載されているように階段状の底板6となって
おり、その上面に多数の膨出部7aを形成し、この膨出
部のスクリーニングスが移動する方向に送気孔7b(風
選孔)を開設したものである。そして、底板6の下部か
ら送気孔7bを経て空気を噴出させ、この噴出空気によ
り軽い処理物を浮上させ、上部の排気口4bから排出さ
せる。これによって、従来における単に底板に垂直な送
気孔をあけた場合と異なり、スクリーニングスによる送
気孔の目詰りを防止するのが可能となる。
底板6にあっては、送気孔7bから噴出する空気が底板
6の搬送上面に対して斜め上向きに噴き出し、このよう
な空気を吹き出す送気孔7bが多数形成されているの
で、空気が全体に出口側に向いて噴き出す。そのため、
処理物の一部、すなわち軽量物がこの空気の流れに乗っ
て出口側まで流れ出てしまい、希望するものが適確に吸
引できず、依然として選別効率の低下を解消できなかっ
た。
題点を解決し、風選孔の目詰りを大巾に低減し、併せて
選別効率の低下を解消することができる風力選別用多孔
板を提供することを目的とする。
め、請求項1の発明は、比重の異なる複合処理物を風力
にて浮力選別する風力選別装置に取付けられる多孔板で
あって、平板状本体の表面に凹部を多数形成し、これら
凹部の、多孔板の取付けに際し処理物の流下方向と平行
となる相対向する側壁に、該処理物の流れに対し本体の
表面方向にほぼ直角に空気を噴出する風選孔を設けたこ
とを特徴とする。請求項2の発明は、請求項1におい
て、凹部が、複数個、所定間隔をおいて同向きの直列状
に、かつ千鳥状に複数列にわたり形成されている。請求
項3の発明は、請求項1又は2において、凹部が、本体
と一体に形成されている。請求項4の発明は、請求項1
ないし3のいずれかにおいて、凹部が、本体の板厚より
も大きく凹んで形成されている。請求項5の発明は、請
求項1ないし4のいずれかにおいて、凹部が、風選孔が
設けられていない一方の側壁から他方の側壁に向けて末
広がり状に形成されている。
数形成された凹部の処理物の流下方向と平行となる相対
向する側壁に設けられているので、下方の、例えば風箱
からの空気を風選孔から凹部内にほぼ同量噴出させ、該
凹部内で衝突合流後にそのまま本体の表面方向にほぼ直
角に噴出させることが可能となる。したがって、軽量の
処理物であっても多孔板上を流下されることなく、該空
気から浮上作用を効果的に受けて選別されることとな
る。
略の平面図であり、ここで示された多孔板1は例えば図
2に示す風力選別装置2に用いられる。この風力選別装
置2は比重の異なる複合処理物を風力にて浮力選別する
もので、該装置には多孔板1が所定角度傾斜して固定配
置され、その下部には風箱3が設置され、風箱3内には
送風機4から空気が供給されるようになっている。5は
処理物で、投入後に多孔板1上を重力により流下される
間に風箱3からの空気の浮上作用を受けて缶やビンなど
の重量物5aと、ビニールシートや紙などの軽量物5b
とに選別される。6はその選別用の仕切板である。尚、
この実施例の風力選別装置2は軽量物5aを空気で仕切
板6の外側まで飛ばす方式としているが、他に多孔板1
の表面と対向配置した図示しない吸収フード(通常、複
数配置される)で吸引する方式としてもよい。
10の表面には、該本体の板厚よりも大きく凹んだ凹部12
が複数個、所定間隔をおいて同向きの直列状に、かつ千
鳥状に複数列にわたり一体に形成されている。図3に示
すように凹部12の長手側となる相対向する側壁には風箱
3からの空気を本体10の表面側に噴出させるための風選
孔13が設けられている。凹部12の短手側となる相対向す
る側壁は底壁に向けて傾斜壁14に形成されている。この
ように傾斜壁14にしたのは軽量の処理物5aが凹部12に
引っ掛るのを防止するためである。そして、前記のよう
な多孔板1は凹部12の長手側が処理物5の流下方向(図
1の矢印X参照)と平行となるように風力選別装置2に
取付けられる。
が、図3(C)に示すように相対向する風選孔13より凹部
12内にほぼ同量噴出され、凹部12内で衝突合流後にその
上方、すなわち本体10の表面方向にほぼ直角に噴出され
る。そして、この噴出する空気によって、本体10の表面
を流下する処理物5はその比重差によって軽量物5bが
大きく上方へ浮上させられる。浮上させられた軽量物5
bは、多孔板1の表面から仕切板6を越えてその外側ま
で飛ばされ、浮上しない重量物5aは、該表面の下端か
ら直下に落下される。このようにして処理物5は軽量物
5bと重量物5aに選別される。前記のように風選孔13
から噴出される空気は本体10の表面方向にほぼ直角に噴
出され、従来の送気孔のように下流ないし出口側に向い
て噴き出すことがないから、軽量の処理物であっても多
孔板上を流下されることなく、該空気から浮上作用を効
果的に受けて選別されることとなり、従来できなかった
選別効率の低下を解消することが可能となるとともに、
風選孔13の目詰りも大巾に低減する。
からの空気が処理物5の流れに対して横方向から噴出
し、処理物5の流れの抵抗となることが少ないため、軽
量物5bに効果的に浮力を与えることが可能となり、処
理物5の比重に大差がなくても高い精度で確実に選別す
ることができる。また、風選孔13は処理物5の流れの妨
げとならないから、処理物5が風選孔13に引っ掛って目
詰りを起すことなく円滑に通過する。しかも、凹部12に
は風選孔13以外に孔が設けられておらず、風選孔13のな
い傾斜壁14に形成された側壁は処理物5の流下の案内部
の一部となり、凹部12での目詰りや目詰りによる処理物
5の滞留を引き起こすことがない。さらに、本体10の表
面には何も出っ張り部分がないことから、処理物5の流
れがきわめてスムーズである。
部の各種変形例を示すものである。尚、各図の(A)にお
いては本体10部分を図示省略している。図4の例は凹部
12aの長手方向の長さがやや短く、かつ短手方向の長さ
がやや長くなっている点と、傾斜壁14aの傾斜角度がや
や大きくなっている点で、図3の凹部12と異なる。図5
の例は凹部12bの長手方向の長さがやや短く、かつ短手
方向の長さがやや長くなっている点と、短手側の相対向
する側壁が傾斜壁でなく、垂直壁14bに形成されている
点で、図3の凹部12と異なる。図6の例は凹部12cの短
手方向の長さがやや長くなっている点と、短手側の相対
向する側壁と底壁が円弧状に連なった湾曲壁16cに形成
されている点で、図3の凹部12と異なる。図7の例は凹
部12dの短手方向の長さがやや長くなっている点と、短
手側の相対向する側壁と底壁が略V字状に連なったV字
壁16dに形成されている点で、図3の凹部12と異なる。
このような各種の変形例の凹部12aないし12dも本体10
の表面に図1と同様に配置され、該凹部が設けられた多
孔板が装置2に取付けられることにより凹部12と同様な
作用を奏する。
例の多孔板に形成されている凹部22は、(A)から明らか
のように風選孔23が設けられていない一方の側壁(傾斜
壁24)から他方の側壁(傾斜壁24)に向けて末広が
り状に形成されている。凹部22の平面形状をこのように
末広がり状に形成すると、凹部22内に処理物5が入り込
んだ場合でも、スムーズに流下することができる。
形成し、この凹部が下になるように風力選別装置2に多
孔板1を取付けたが、反対向きにして凹部12,22を凸部
として使用するようにしてもよく、このような使用態様
によっても同様な効果が期待できる。また、凹部12,22
の多孔板1への配置は前記に示した千鳥状でなくともよ
く、任意であることは言うまでもない。
な構成からなるので、風選孔から噴出される空気を本体
の表面方向にほぼ直角に噴出させることが可能で、従来
の送気孔のように下流ないし出口側に向いて噴き出すこ
とがないから、軽量の処理物であっても多孔板上を流下
されることなく、該空気から浮上作用を効果的に受けて
選別され、したがって従来できなかった選別効率の低下
を確実に解消することができる。しかも、風選孔の目詰
りも大巾に低減させることができる。また、空気をほぼ
直角に噴出させ、処理物への浮力を正確に上方に向かわ
せことが可能となるので、処理物に対する高精度、高効
率の選別を長期にわたり維持することができる。さら
に、空気の噴出に無駄がないため、不用に多量の空気を
供給する必要がなくなり、したがって空気供給設備の小
型化、小動力化を実現することが可能となるのに加え、
このような多孔板を用いる装置の小型化を図ることもで
きる。請求項5の発明はさらに、凹部内に処理物が入り
込んだ場合でも、該処理物をスムーズに流下させること
ができる効果が期待できる。
図である。
ある。
図、(B)は(A)の線B−Bに沿う断面図、(C)は(A)の
線C−Cに沿う断面図である。
の平面図、(B)は(A)の線B−Bに沿う断面図、(C)は
(A)の線C−Cに沿う断面図である。
の平面図、(B)は(A)の線B−Bに沿う断面図、(C)は
(A)の線C−Cに沿う断面図である。
の平面図、(B)は(A)の線B−Bに沿う断面図、(C)は
(A)の線C−Cに沿う断面図である。
の平面図、(B)は(A)の線B−Bに沿う断面図、(C)は
(A)の線C−Cに沿う断面図である。
はその平面図、(B)は(A)の線B−Bに沿う断面図、
(C)は(A)の線C−Cに沿う断面図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 比重の異なる複合処理物を風力にて浮力
選別する風力選別装置に取付けられる多孔板であって、
平板状本体の表面に凹部を多数形成し、これら凹部の、
多孔板の取付けに際し前記処理物の流下方向と平行とな
る相対向する側壁に、該処理物の流れに対し本体の表面
方向にほぼ直角に空気を噴出する風選孔を設けたことを
特徴とする風力選別用多孔板。 - 【請求項2】 凹部が、複数個、所定間隔をおいて同向
きの直列状に、かつ千鳥状に複数列にわたり形成されて
いる請求項1記載の風力選別用多孔板。 - 【請求項3】 凹部が、本体と一体に形成されている請
求項1又は2記載の風力選別用多孔板。 - 【請求項4】 凹部が、本体の板厚よりも大きく凹んで
形成されている請求項1ないし3のいずれかに記載の風
力選別用多孔板。 - 【請求項5】 凹部が、風選孔が設けられていない一方
の側壁から他方の側壁に向けて末広がり状に形成されて
いる請求項1ないし4のいずれかに記載の風力選別用多
孔板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6373794A JP2872568B2 (ja) | 1994-03-31 | 1994-03-31 | 風力選別用多孔板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6373794A JP2872568B2 (ja) | 1994-03-31 | 1994-03-31 | 風力選別用多孔板 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07265801A JPH07265801A (ja) | 1995-10-17 |
JP2872568B2 true JP2872568B2 (ja) | 1999-03-17 |
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ID=13238030
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP6373794A Expired - Fee Related JP2872568B2 (ja) | 1994-03-31 | 1994-03-31 | 風力選別用多孔板 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2872568B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE10127022B4 (de) * | 2001-06-01 | 2005-12-01 | P21 - Power For The 21St Century Gmbh | Lochplatte und Verfahren zu ihrer Herstellung sowie einen Reaktor |
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1994
- 1994-03-31 JP JP6373794A patent/JP2872568B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH07265801A (ja) | 1995-10-17 |
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