JP2867943B2 - Sdh伝送システムの遅延変動吸収方法 - Google Patents
Sdh伝送システムの遅延変動吸収方法Info
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- JP2867943B2 JP2867943B2 JP2611896A JP2611896A JP2867943B2 JP 2867943 B2 JP2867943 B2 JP 2867943B2 JP 2611896 A JP2611896 A JP 2611896A JP 2611896 A JP2611896 A JP 2611896A JP 2867943 B2 JP2867943 B2 JP 2867943B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はSDH(Synch
ronous Digital Hierarchy)
伝送システムを用いてキャリアリレー信号などの信号を
伝送する場合に問題となる遅延変動時間を抑圧するSD
H伝送システムの遅延変動吸収方法に関する。
ronous Digital Hierarchy)
伝送システムを用いてキャリアリレー信号などの信号を
伝送する場合に問題となる遅延変動時間を抑圧するSD
H伝送システムの遅延変動吸収方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図8はSDH伝送システムにおける多重
化構造の基本構成図であり、SDH伝送システムのクロ
ックと非同期な1.544Mb/s信号をSDH伝送シ
ステムへマッピング,ディマッピングする場合を例にし
ている。
化構造の基本構成図であり、SDH伝送システムのクロ
ックと非同期な1.544Mb/s信号をSDH伝送シ
ステムへマッピング,ディマッピングする場合を例にし
ている。
【0003】図8に示すように、非同期1.544Mb
/s信号は、SDH伝送システムの送信局側において、
まずC(Container)の一種であるC−11に
マッピングされる。次に、C−11にPOH(パスオー
バヘッド)が付加されて、低次バーチャルコンテナ(L
ower order Virtual Contai
ner)の一種であるVC−11が生成され、更に、T
Uポインタが付加されたTU(Tributary U
nit)の一種であるTU−11が生成される。ここ
で、TUポインタは、低次VCをTUに収容する際に、
そのTUが収容されている高次VCのフレーム位相と低
次VCのフレーム位相の時間差を、アドレスで示すため
のポインタである。次に、同一種類のTUを1個あるい
は複数個束ねたTUG(Tributary Unit
Group)の一種であるTUG−2が生成され、更
にTUG−2を多重化してPOHを付加した高次バーチ
ャルコンテナの一種であるVC−3が生成され、次い
で、AUポインタが付加されたAU(Administ
rative Unit)の一種であるAU−3が生成
される。ここで、AUポインタは、高次VCをAUに収
容する際に、そのAUが収容される同期転送モジュール
のフレーム位相と、高次VCのフレーム位相の時間差
を、アドレスで示すためのポインタである。そして、A
U−3を1個あるいは複数個束ねたAUG(Admin
istrative Unit Group)が生成さ
れ、最後に、SOH(Section Over He
ad)を付加したSTM−0(Synchronous
Transfer ModuleLevel 0)が
生成され、光ファイバケーブル等を通じて受信局側に送
られる。なお、STM−0の代わりに、STM−1,S
TM−4,STM−16が使用される場合もある。
/s信号は、SDH伝送システムの送信局側において、
まずC(Container)の一種であるC−11に
マッピングされる。次に、C−11にPOH(パスオー
バヘッド)が付加されて、低次バーチャルコンテナ(L
ower order Virtual Contai
ner)の一種であるVC−11が生成され、更に、T
Uポインタが付加されたTU(Tributary U
nit)の一種であるTU−11が生成される。ここ
で、TUポインタは、低次VCをTUに収容する際に、
そのTUが収容されている高次VCのフレーム位相と低
次VCのフレーム位相の時間差を、アドレスで示すため
のポインタである。次に、同一種類のTUを1個あるい
は複数個束ねたTUG(Tributary Unit
Group)の一種であるTUG−2が生成され、更
にTUG−2を多重化してPOHを付加した高次バーチ
ャルコンテナの一種であるVC−3が生成され、次い
で、AUポインタが付加されたAU(Administ
rative Unit)の一種であるAU−3が生成
される。ここで、AUポインタは、高次VCをAUに収
容する際に、そのAUが収容される同期転送モジュール
のフレーム位相と、高次VCのフレーム位相の時間差
を、アドレスで示すためのポインタである。そして、A
U−3を1個あるいは複数個束ねたAUG(Admin
istrative Unit Group)が生成さ
れ、最後に、SOH(Section Over He
ad)を付加したSTM−0(Synchronous
Transfer ModuleLevel 0)が
生成され、光ファイバケーブル等を通じて受信局側に送
られる。なお、STM−0の代わりに、STM−1,S
TM−4,STM−16が使用される場合もある。
【0004】他方、受信局側においては、送信局側と逆
の手順で、STM−0から、AUG,AU−3,VC−
3,TUG−2,TU−11,VC−11,C−11を
経て、非同期1.544Mb/s信号が分離される。
の手順で、STM−0から、AUG,AU−3,VC−
3,TUG−2,TU−11,VC−11,C−11を
経て、非同期1.544Mb/s信号が分離される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、SDH伝送
システムは、絶対遅延量が小さい反面、遅延変動量が比
較的大きい。これは、SDHにおいては、伝送フレーム
と多重化される情報のフレームとのずれをAUポイン
タ,TUポインタと呼ばれるオフセット値(アドレス
値)により、あたかもメモリにアクセスするが如く指し
示す技術を用いて同期化しており、そのポインタ処理上
ビットバッファを必要とするために、このビットバッフ
ァの位相吸収範囲がそのまま系の遅延変動として現れる
からである。遅延変動はSDH伝送システムの構成によ
っては送信局側や若し中継局があれば中継局側でも発生
するが、当然に受信局側においても発生する。本発明
は、この受信局側における遅延変動量を抑圧することを
目的としている。
システムは、絶対遅延量が小さい反面、遅延変動量が比
較的大きい。これは、SDHにおいては、伝送フレーム
と多重化される情報のフレームとのずれをAUポイン
タ,TUポインタと呼ばれるオフセット値(アドレス
値)により、あたかもメモリにアクセスするが如く指し
示す技術を用いて同期化しており、そのポインタ処理上
ビットバッファを必要とするために、このビットバッフ
ァの位相吸収範囲がそのまま系の遅延変動として現れる
からである。遅延変動はSDH伝送システムの構成によ
っては送信局側や若し中継局があれば中継局側でも発生
するが、当然に受信局側においても発生する。本発明
は、この受信局側における遅延変動量を抑圧することを
目的としている。
【0006】一般に受信側総遅延変動量は、AUポイン
タ処理での遅延変動量とTUポインタ処理での遅延変動
量との和となる。一般にポインタ処理用のビットバッフ
ァ容量は最低でも3ビット必要とされるため、AUポイ
ンタ処理では、 156nsec(1/6.4MHz)×3=0.468
μsec の遅延変動量となり、TUポインタ処理では、 0.578μsec(1/1.728MHz)×3=
1.736μsec の遅延変動量となる。従って、受信局側全体では、約
2.2μsecの遅延変動量となる。
タ処理での遅延変動量とTUポインタ処理での遅延変動
量との和となる。一般にポインタ処理用のビットバッフ
ァ容量は最低でも3ビット必要とされるため、AUポイ
ンタ処理では、 156nsec(1/6.4MHz)×3=0.468
μsec の遅延変動量となり、TUポインタ処理では、 0.578μsec(1/1.728MHz)×3=
1.736μsec の遅延変動量となる。従って、受信局側全体では、約
2.2μsecの遅延変動量となる。
【0007】このような遅延変動は、遅延変動量の制限
が厳しい信号、例えば電力網制御用キャリアリレー信号
の伝送を行う場合には問題となる。即ち、キャリアリレ
ーシステムは送電線の両端における同時刻の送電線電流
値等の情報をキャリアを用いて伝送して比較することに
より送電系統の異常を検出して必要な保護を行うシステ
ムであり、受端においては、送端からのデータの伝送遅
延時間が既知でかつ変動しないことを前提として、受端
側における同時刻の送電線電流値と比較しているため、
或る程度の絶対遅延時間は許容できるが、伝送遅延時間
の変動には厳しい制限が課せられるためである。
が厳しい信号、例えば電力網制御用キャリアリレー信号
の伝送を行う場合には問題となる。即ち、キャリアリレ
ーシステムは送電線の両端における同時刻の送電線電流
値等の情報をキャリアを用いて伝送して比較することに
より送電系統の異常を検出して必要な保護を行うシステ
ムであり、受端においては、送端からのデータの伝送遅
延時間が既知でかつ変動しないことを前提として、受端
側における同時刻の送電線電流値と比較しているため、
或る程度の絶対遅延時間は許容できるが、伝送遅延時間
の変動には厳しい制限が課せられるためである。
【0008】なお、SDH伝送システムを用いてキャリ
アリレー信号を伝送する従来の技術として、特開平5−
160804号公報に見られる技術がある。この従来技
術は、SDHフレームにおけるDCC(Data Co
mmunication Channel)の位置がフ
レーム中において固定であり伝送遅延時間の変動を受け
ない点に着目し、キャリアリレー信号をDCCを用いて
伝送するものである。しかし、DCCで伝送できるデー
タ量はペイロードで伝送できるデータ量に比べて遙に少
ないため、大容量のキャリアリレー信号の伝送には適さ
ない。本発明は、ペイロードで伝送される信号の遅延変
動を抑圧しようとするものである。
アリレー信号を伝送する従来の技術として、特開平5−
160804号公報に見られる技術がある。この従来技
術は、SDHフレームにおけるDCC(Data Co
mmunication Channel)の位置がフ
レーム中において固定であり伝送遅延時間の変動を受け
ない点に着目し、キャリアリレー信号をDCCを用いて
伝送するものである。しかし、DCCで伝送できるデー
タ量はペイロードで伝送できるデータ量に比べて遙に少
ないため、大容量のキャリアリレー信号の伝送には適さ
ない。本発明は、ペイロードで伝送される信号の遅延変
動を抑圧しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、非同期信号を
マッピング,ディマッピングするSDH伝送システムに
おいて、受信局側において、ディマッピングされた非同
期信号をFIFOメモリに一旦蓄積し、該蓄積した非同
期信号を、 125μsec×(受信したAUポインタ値/783)+一定時間 …(1) のタイミングで、各フレームずつ読み出す。
マッピング,ディマッピングするSDH伝送システムに
おいて、受信局側において、ディマッピングされた非同
期信号をFIFOメモリに一旦蓄積し、該蓄積した非同
期信号を、 125μsec×(受信したAUポインタ値/783)+一定時間 …(1) のタイミングで、各フレームずつ読み出す。
【0010】ディマッピングされた非同期信号をFIF
Oメモリに一旦蓄積し、この蓄積した非同期信号を、受
信局側のポインタ処理による遅延変動の影響を受けない
或る基準とする位置から一定時間経過後のタイミングで
読み出すと、絶対遅延時間は増大するが、ポインタ処理
による遅延変動はその増大した絶対遅延時間内で吸収さ
れ、遅延変動を抑圧することができる。
Oメモリに一旦蓄積し、この蓄積した非同期信号を、受
信局側のポインタ処理による遅延変動の影響を受けない
或る基準とする位置から一定時間経過後のタイミングで
読み出すと、絶対遅延時間は増大するが、ポインタ処理
による遅延変動はその増大した絶対遅延時間内で吸収さ
れ、遅延変動を抑圧することができる。
【0011】ここで、ポインタ処理による遅延変動の影
響を受けない或る基準とする位置として、本発明では、
受信したAUポインタ値、つまり未だポインタ処理され
ていない受信時点のAUポインタ値が示すペイロード内
のJ1(VC−3の先頭)の位置を使用する。但し、A
Uポインタ値は、図1のSTM−0フォーマット図のペ
イロード部分に記入するように0から782までの値を
とるが、例えば86から87,173から174の箇所
のように次の行に移る際にはSOHを跨がるため、AU
ポインタ値とJ1位置との関係は、図2の実線21に示
すようにリニアにならない。そこで、AUポインタ値が
0から782まで変化したときJ1の位相が125μs
ec変化することから、125μsec×(受信したA
Uポインタ値/783)によってJ1の位置を補正し、
図2の一点鎖線22に示すようにSOHの影響を取り除
いてAUポインタ値に対してリニアに変化するようなJ
1位置を求め、この補正後のJ1の位置を基準にする。
響を受けない或る基準とする位置として、本発明では、
受信したAUポインタ値、つまり未だポインタ処理され
ていない受信時点のAUポインタ値が示すペイロード内
のJ1(VC−3の先頭)の位置を使用する。但し、A
Uポインタ値は、図1のSTM−0フォーマット図のペ
イロード部分に記入するように0から782までの値を
とるが、例えば86から87,173から174の箇所
のように次の行に移る際にはSOHを跨がるため、AU
ポインタ値とJ1位置との関係は、図2の実線21に示
すようにリニアにならない。そこで、AUポインタ値が
0から782まで変化したときJ1の位相が125μs
ec変化することから、125μsec×(受信したA
Uポインタ値/783)によってJ1の位置を補正し、
図2の一点鎖線22に示すようにSOHの影響を取り除
いてAUポインタ値に対してリニアに変化するようなJ
1位置を求め、この補正後のJ1の位置を基準にする。
【0012】また、上記(1)式における一定時間は、
絶対遅延時間ができるだけ短くなるように定められる。
絶対遅延時間は、各多重分離時における固定遅延時間に
加えてTUポインタ値で示される位置も関係する。この
ため、TUポインタ値が可変であると上記一定時間も可
変にする必要があり、制御が複雑になる。そこで、本発
明では、TUポインタ値を固定化する。そして、AUポ
インタで示されるJ1の次のバイトがTUレベルのV1
に当たり、TU内のポインタ値はV1とV2で示され、
ポインタ値0がV2の次のバイトであり、またTUポイ
ンタ値は0から103までの104値(26×4)を取
るので、マージンとしての定数をαとしたとき、下記の
式(2)で与えられる値を前記一定時間とする。 125μsec+(125μsec×4)×TUポインタ値/104+α …(2) 例えばTUポインタ値0の場合は、V2までの1フレー
ム分+α、つまり、125μsec+(125μsec
×4)×0/104+α=125μsec+αとなる。
また、TUポインタ値103の場合は、次のV2の手前
のバイト+α、つまり、125μsec+(125μs
ec×4)×103/104+α=620μsec+α
となる。
絶対遅延時間ができるだけ短くなるように定められる。
絶対遅延時間は、各多重分離時における固定遅延時間に
加えてTUポインタ値で示される位置も関係する。この
ため、TUポインタ値が可変であると上記一定時間も可
変にする必要があり、制御が複雑になる。そこで、本発
明では、TUポインタ値を固定化する。そして、AUポ
インタで示されるJ1の次のバイトがTUレベルのV1
に当たり、TU内のポインタ値はV1とV2で示され、
ポインタ値0がV2の次のバイトであり、またTUポイ
ンタ値は0から103までの104値(26×4)を取
るので、マージンとしての定数をαとしたとき、下記の
式(2)で与えられる値を前記一定時間とする。 125μsec+(125μsec×4)×TUポインタ値/104+α …(2) 例えばTUポインタ値0の場合は、V2までの1フレー
ム分+α、つまり、125μsec+(125μsec
×4)×0/104+α=125μsec+αとなる。
また、TUポインタ値103の場合は、次のV2の手前
のバイト+α、つまり、125μsec+(125μs
ec×4)×103/104+α=620μsec+α
となる。
【0013】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態の例につ
いて図面を参照して詳細に説明する。
いて図面を参照して詳細に説明する。
【0014】図3は本発明を適用したSDH伝送システ
ムを用いて非同期信号を伝送する場合の基本構成例を示
し、非同期1.544Mb/s信号を伝送する場合を示
す。キャリアリレー信号などの非同期1.544Mb/
s信号は、送信局側において従来と同様にC−11にマ
ッピングされた後、VC−11,TU−1,TUG−
2,VC−3,AU−3,AUGを経てSTM−0に多
重化され、光ファイバケーブル等を通じて受信局側に送
られる。受信局側においては、送信局側と逆の手順で従
来と同様にSTM−0から、AUG,AU−3,VC−
3,TUG−2,TU−11,VC−11,C−11を
経て、非同期1.544Mb/s信号が多重分離され
る。そして、本発明では、この多重分離された非同期
1.544Mb/s信号をFIFOメモリに一旦蓄積
し、AU−3の処理を行う部分において生成した所定の
タイミング信号TCに同期して、各フレームずつ読み出
す。
ムを用いて非同期信号を伝送する場合の基本構成例を示
し、非同期1.544Mb/s信号を伝送する場合を示
す。キャリアリレー信号などの非同期1.544Mb/
s信号は、送信局側において従来と同様にC−11にマ
ッピングされた後、VC−11,TU−1,TUG−
2,VC−3,AU−3,AUGを経てSTM−0に多
重化され、光ファイバケーブル等を通じて受信局側に送
られる。受信局側においては、送信局側と逆の手順で従
来と同様にSTM−0から、AUG,AU−3,VC−
3,TUG−2,TU−11,VC−11,C−11を
経て、非同期1.544Mb/s信号が多重分離され
る。そして、本発明では、この多重分離された非同期
1.544Mb/s信号をFIFOメモリに一旦蓄積
し、AU−3の処理を行う部分において生成した所定の
タイミング信号TCに同期して、各フレームずつ読み出
す。
【0015】図4は受信局側の構成例を示すブロック図
である。同図において、処理部1は送信局側から受信し
たSTM−0およびラインクロック(51.84MH
z)を入力し、STM−0からAUG,AUGからAU
−3の分離を行う部分、処理部2はAU−3からVC−
3,VC−3からTUG−2,TUG−2からTU−1
1,TU−11からVC−11の分離を行う部分、処理
部3はVC−11からC−11への分離を行って非同期
1.544Mb/s信号D1とクロックC1とを出力す
る部分であり、TUポインタ値を固定化するためにこれ
らは全て同じ装置内クロック(19MHz/6MHz)
に同期して動作する。
である。同図において、処理部1は送信局側から受信し
たSTM−0およびラインクロック(51.84MH
z)を入力し、STM−0からAUG,AUGからAU
−3の分離を行う部分、処理部2はAU−3からVC−
3,VC−3からTUG−2,TUG−2からTU−1
1,TU−11からVC−11の分離を行う部分、処理
部3はVC−11からC−11への分離を行って非同期
1.544Mb/s信号D1とクロックC1とを出力す
る部分であり、TUポインタ値を固定化するためにこれ
らは全て同じ装置内クロック(19MHz/6MHz)
に同期して動作する。
【0016】また、FIFO部4は、処理部3から出力
された非同期1.544Mb/s信号D1をクロックC
1に同期して内部のFIFOメモリに書き込み、タイミ
ング信号TCに同期して各フレームずつ非同期1.54
4Mb/s信号をFIFOメモリから読み出し、クロッ
ク(1.544MHz)C2と共に出力する部分であ
る。
された非同期1.544Mb/s信号D1をクロックC
1に同期して内部のFIFOメモリに書き込み、タイミ
ング信号TCに同期して各フレームずつ非同期1.54
4Mb/s信号をFIFOメモリから読み出し、クロッ
ク(1.544MHz)C2と共に出力する部分であ
る。
【0017】更に、タイミング信号生成部5は、FIF
O部4に与えるタイミング信号TCを生成する部分であ
り、処理部1からそこで解釈されたAUポインタ値が入
力され、またラインクロックも入力される。このタイミ
ング信号生成部5は、AUポインタ値とシステム固定の
TUポインタ値とに基づいて、前述した式(1),
(2)に従ってタイミング信号TCを生成する。
O部4に与えるタイミング信号TCを生成する部分であ
り、処理部1からそこで解釈されたAUポインタ値が入
力され、またラインクロックも入力される。このタイミ
ング信号生成部5は、AUポインタ値とシステム固定の
TUポインタ値とに基づいて、前述した式(1),
(2)に従ってタイミング信号TCを生成する。
【0018】タイミング信号生成部5は、例えば図5に
示すように、ROM51と加算器52とカウンタ53と
で実現することができる。ここで、ROM51には、0
から782までの各アドレス値に対応する記憶域に、
「125μsec×(アドレス値/783)」の計算結
果が予め記憶されており、図4の処理部からのAUポイ
ンタ値をアドレス入力として、該当する記憶域に記憶さ
れた計算結果を加算器52に出力する。加算器52は、
ROM51から出力された計算結果と、前記式(2)で
求められる一定時間とを加算し、加算結果をカウンタ5
3にロードする。カウンタ53はラインクロック(5
1.84MHz)でカウントダウンし、カウント値0に
なると、タイミング信号TCを出力する。なお、一定時
間も考慮した計算結果をROM51に記憶しておけば、
加算器52は不要である。
示すように、ROM51と加算器52とカウンタ53と
で実現することができる。ここで、ROM51には、0
から782までの各アドレス値に対応する記憶域に、
「125μsec×(アドレス値/783)」の計算結
果が予め記憶されており、図4の処理部からのAUポイ
ンタ値をアドレス入力として、該当する記憶域に記憶さ
れた計算結果を加算器52に出力する。加算器52は、
ROM51から出力された計算結果と、前記式(2)で
求められる一定時間とを加算し、加算結果をカウンタ5
3にロードする。カウンタ53はラインクロック(5
1.84MHz)でカウントダウンし、カウント値0に
なると、タイミング信号TCを出力する。なお、一定時
間も考慮した計算結果をROM51に記憶しておけば、
加算器52は不要である。
【0019】またFIFO部4は、例えば図6に示すよ
うに、FIFOメモリ41,読み出しクロック生成回路
42,D型フリップフロップ43,44およびアンドゲ
ート45で構成できる。図6において、FIFOメモリ
41には処理部3から出力される非同期1.544Mb
/s信号D1がクロックC1に同期して書き込まれる。
他方、タイミング信号TCがハイレベルに変化すると、
アンドゲート45の出力が装置内クロックに同期してそ
のクロックの1周期の間ハイレベルになり、読み出しク
ロック生成回路42はこのアンドゲート45の出力がハ
イレベルとなるタイミングを起点として、装置内クロッ
ク(51.84MHz)から生成した読み出しクロック
(1.544MHz)をFIFOメモリ41に加え、非
同期1.544Mb/s信号の読み出しを行う。このと
き、読み出しクロック生成回路42は、1フレーム分の
読み出しに必要な数の読み出しクロックを発生すると、
次にアンドゲート45の出力がハイレベルになるまで読
み出しクロックの発生を停止する。
うに、FIFOメモリ41,読み出しクロック生成回路
42,D型フリップフロップ43,44およびアンドゲ
ート45で構成できる。図6において、FIFOメモリ
41には処理部3から出力される非同期1.544Mb
/s信号D1がクロックC1に同期して書き込まれる。
他方、タイミング信号TCがハイレベルに変化すると、
アンドゲート45の出力が装置内クロックに同期してそ
のクロックの1周期の間ハイレベルになり、読み出しク
ロック生成回路42はこのアンドゲート45の出力がハ
イレベルとなるタイミングを起点として、装置内クロッ
ク(51.84MHz)から生成した読み出しクロック
(1.544MHz)をFIFOメモリ41に加え、非
同期1.544Mb/s信号の読み出しを行う。このと
き、読み出しクロック生成回路42は、1フレーム分の
読み出しに必要な数の読み出しクロックを発生すると、
次にアンドゲート45の出力がハイレベルになるまで読
み出しクロックの発生を停止する。
【0020】図7は図4の受信局側におけるタイムチャ
ートの一例を示す。同図において、受信フレーム(A)
は図4の処理部1で受信されるフレームに、AU−3装
置内フレーム(B)は図4の処理部1でAUポインタ処
理された後のフレームに、TU−11フレーム(C)は
図4の処理部2でTUポインタ処理された後のフレーム
に、1.544Mb/sのデータ出力(D)は処理部3
から出力される非同期1.544Mb/s信号D1に、
FIFOで遅延吸収後の出力(E)は図4のFIFO4
から出力される非同期1.544Mb/s信号D2に、
それぞれ対応している。
ートの一例を示す。同図において、受信フレーム(A)
は図4の処理部1で受信されるフレームに、AU−3装
置内フレーム(B)は図4の処理部1でAUポインタ処
理された後のフレームに、TU−11フレーム(C)は
図4の処理部2でTUポインタ処理された後のフレーム
に、1.544Mb/sのデータ出力(D)は処理部3
から出力される非同期1.544Mb/s信号D1に、
FIFOで遅延吸収後の出力(E)は図4のFIFO4
から出力される非同期1.544Mb/s信号D2に、
それぞれ対応している。
【0021】図7に示すように、AU−3装置内フレー
ム(B)では、VC−3の先頭(J1)はAUポインタ
にかかるビットバッファの許容位相範囲内で遅延変動が
発生している。他方、TU−11フレーム(C)では、
本実施例ではTUポインタを固定化しているためTUポ
インタにかかる遅延変動はなく、VC−11の先頭(V
5)はTUポインタ値で示される位置+固定遅延の箇所
に存在する。従って、1.544Mb/sのデータ出力
(D)はAU−3装置内フレーム(B)の受ける遅延変
動分だけ遅延変動する。
ム(B)では、VC−3の先頭(J1)はAUポインタ
にかかるビットバッファの許容位相範囲内で遅延変動が
発生している。他方、TU−11フレーム(C)では、
本実施例ではTUポインタを固定化しているためTUポ
インタにかかる遅延変動はなく、VC−11の先頭(V
5)はTUポインタ値で示される位置+固定遅延の箇所
に存在する。従って、1.544Mb/sのデータ出力
(D)はAU−3装置内フレーム(B)の受ける遅延変
動分だけ遅延変動する。
【0022】この遅延変動を抑圧するため、本実施例で
は、先ず受信フレーム(A)におけるJ1位置を図7の
受信フレーム(A’)の補正後のJ1位置のように補正
する。この補正は、前記(1)式における「125μs
ec×(受信したAUポインタ値/783)」の計算に
相当する。そして、この補正後のJ1位置より前記
(2)式で示される一定時間遅延させたタイミングでF
IFOメモリ41からデータを読み出す。この読み出し
たものが、図7の(E)であり、常に補正後のJ1に同
期している。なお、図7ではV5の箇所についてのみ示
しているが、TU−11フレームではV5に相当する他
のフレームの位置は固定バイト(1固定)となってお
り、位置が明確なので、他フレームでもV5の場合と同
様の処理が可能である。ここで、タイミング信号生成部
5においてJ1の位置補正をラインクロック51.84
MHzを用いて行う場合の時間的精度は約156nse
c(1/6.4MHz)±20nsecであり、更にタ
イミング信号TCをFIFO部4で装置内クロック5
1.84MHzに乗せ替えるための時間的精度は−20
nsec〜+40nsec程度なので、FIFOメモリ
から読み出される非同期1.544Mb/s信号の遅延
変動は156nsec−20nsec〜156nsec
+40nsecとなる。
は、先ず受信フレーム(A)におけるJ1位置を図7の
受信フレーム(A’)の補正後のJ1位置のように補正
する。この補正は、前記(1)式における「125μs
ec×(受信したAUポインタ値/783)」の計算に
相当する。そして、この補正後のJ1位置より前記
(2)式で示される一定時間遅延させたタイミングでF
IFOメモリ41からデータを読み出す。この読み出し
たものが、図7の(E)であり、常に補正後のJ1に同
期している。なお、図7ではV5の箇所についてのみ示
しているが、TU−11フレームではV5に相当する他
のフレームの位置は固定バイト(1固定)となってお
り、位置が明確なので、他フレームでもV5の場合と同
様の処理が可能である。ここで、タイミング信号生成部
5においてJ1の位置補正をラインクロック51.84
MHzを用いて行う場合の時間的精度は約156nse
c(1/6.4MHz)±20nsecであり、更にタ
イミング信号TCをFIFO部4で装置内クロック5
1.84MHzに乗せ替えるための時間的精度は−20
nsec〜+40nsec程度なので、FIFOメモリ
から読み出される非同期1.544Mb/s信号の遅延
変動は156nsec−20nsec〜156nsec
+40nsecとなる。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
SDH伝送システムで非同期信号を伝送する際の受信局
側遅延変動時間を大幅に低減することが可能となる。
SDH伝送システムで非同期信号を伝送する際の受信局
側遅延変動時間を大幅に低減することが可能となる。
【図1】STM−0のフォーマットを示す図である。
【図2】AUポインタ値と、J1位置,補正後のJ1位
置との関係を示す図である。
置との関係を示す図である。
【図3】本発明を適用したSDH伝送システムを用いて
非同期信号を伝送する場合の基本構成例を示す図であ
る。
非同期信号を伝送する場合の基本構成例を示す図であ
る。
【図4】本発明を適用したSDH伝送システムの受信局
側の構成例を示すブロック図である。
側の構成例を示すブロック図である。
【図5】タイミング信号生成部の構成例を示すブロック
図である。
図である。
【図6】FIFO部の構成例を示すブロック図である。
【図7】受信局側におけるタイムチャートの一例を示す
図である。
図である。
【図8】SDH伝送システムにおける多重化構造の基本
構成図である。
構成図である。
1〜3…処理部 4…FIFO部 41…FIFOメモリ 42…読み出しクロック生成回路 43,44…D型フリップフロップ 45…アンドゲート 5…タイミング信号生成部 51…ROM 52…加算器 53…カウンタ
Claims (3)
- 【請求項1】 非同期信号をマッピング,ディマッピン
グするSDH伝送システムにおいて、 受信局側において、ディマッピングされた非同期信号を
FIFOメモリに一旦蓄積し、該蓄積した非同期信号
を、「125μsec×(受信したAUポインタ値/7
83)+一定時間」のタイミングで、各フレームずつ読
み出すようにしたことを特徴とするSDH伝送システム
の遅延変動吸収方法。 - 【請求項2】 TUポインタ値を固定化し、且つ、マー
ジンである定数をαとしたとき、「125μsec+
(125μsec×4)×TUポインタ値/104+
α」で与えられる値を前記一定時間とすることを特徴と
する請求項1記載のSDH伝送システムの遅延変動吸収
方法。 - 【請求項3】 非同期信号としてキャリアリレー信号を
伝送することを特徴とする請求項2記載のSDH伝送シ
ステムの遅延変動吸収方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2611896A JP2867943B2 (ja) | 1996-01-19 | 1996-01-19 | Sdh伝送システムの遅延変動吸収方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2611896A JP2867943B2 (ja) | 1996-01-19 | 1996-01-19 | Sdh伝送システムの遅延変動吸収方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09200172A JPH09200172A (ja) | 1997-07-31 |
JP2867943B2 true JP2867943B2 (ja) | 1999-03-10 |
Family
ID=12184667
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2611896A Expired - Fee Related JP2867943B2 (ja) | 1996-01-19 | 1996-01-19 | Sdh伝送システムの遅延変動吸収方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2867943B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100505588C (zh) * | 2003-07-26 | 2009-06-24 | 华为技术有限公司 | 一种光纤传输系统、光纤传输的实现方法及终端处理装置 |
JP4537889B2 (ja) * | 2005-05-11 | 2010-09-08 | 富士通株式会社 | 多重化伝送システム及び多重化伝送制御方法 |
-
1996
- 1996-01-19 JP JP2611896A patent/JP2867943B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09200172A (ja) | 1997-07-31 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |