JP2862511B2 - 歯車の製造方法 - Google Patents
歯車の製造方法Info
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- JP2862511B2 JP2862511B2 JP17938096A JP17938096A JP2862511B2 JP 2862511 B2 JP2862511 B2 JP 2862511B2 JP 17938096 A JP17938096 A JP 17938096A JP 17938096 A JP17938096 A JP 17938096A JP 2862511 B2 JP2862511 B2 JP 2862511B2
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- Japan
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- round bar
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ファインブランキ
ングによる歯車の製造方法の改良に関する。
ングによる歯車の製造方法の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】径に比べて厚さが薄い歯車を製造するに
は、熱鍛素材等を使用してホブ加工するか、又は帯板よ
りファインブランキングで打抜き加工により製造するこ
とが一般的である。この中、ファインブランキングで打
抜き加工する方法では、板又は帯材を素材としているた
め、丸棒などと比べて材料費が20〜30%程度割高で
あり、かつ、メタルフローが圧延方向に伸びているため
材料の異方性が大きく、製品の均質性に問題がある。
又、四角い素材から円板状に打抜き加工するために材料
の歩留りが悪く、スクラップの割合は30〜50%程度
となる。
は、熱鍛素材等を使用してホブ加工するか、又は帯板よ
りファインブランキングで打抜き加工により製造するこ
とが一般的である。この中、ファインブランキングで打
抜き加工する方法では、板又は帯材を素材としているた
め、丸棒などと比べて材料費が20〜30%程度割高で
あり、かつ、メタルフローが圧延方向に伸びているため
材料の異方性が大きく、製品の均質性に問題がある。
又、四角い素材から円板状に打抜き加工するために材料
の歩留りが悪く、スクラップの割合は30〜50%程度
となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明はファインブラ
ンキングにおける材料の歩留りを向上し、かつ、素材の
メタルフローをコントロールすることにより製品の用途
に合せた素材作りが可能となる技術を提供することを目
的とする。
ンキングにおける材料の歩留りを向上し、かつ、素材の
メタルフローをコントロールすることにより製品の用途
に合せた素材作りが可能となる技術を提供することを目
的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、鋼丸棒を適宜
長さに切断し、その切断面に垂直方向より冷間、温間又
は熱間で鍛造することによりメタルフローを鋼丸棒の半
径方向に伸ばして円板状の薄板素材を成形し、該薄板素
材よりファインブランキング法で打抜き加工することを
特徴とする歯車の製造方法である。
長さに切断し、その切断面に垂直方向より冷間、温間又
は熱間で鍛造することによりメタルフローを鋼丸棒の半
径方向に伸ばして円板状の薄板素材を成形し、該薄板素
材よりファインブランキング法で打抜き加工することを
特徴とする歯車の製造方法である。
【0005】本発明では素材として鍛造したものを用い
ることによりメタルフローの方向による製品の問題点を
なくすことができ、又、鋼丸棒を素材として用いるので
素材を円板状にととのえ易く、歩留まりが向上する。鍛
造は製品の所望に応じて、1工程又は複数工程で行う。
ることによりメタルフローの方向による製品の問題点を
なくすことができ、又、鋼丸棒を素材として用いるので
素材を円板状にととのえ易く、歩留まりが向上する。鍛
造は製品の所望に応じて、1工程又は複数工程で行う。
【0006】ファインブランキングによる成形時のダレ
が問題となる製品については、前工程で円板状素材の外
周又は内周をあらかじめ機械加工しておくことにより、
外周部にダレのない歯車を成形することが可能である。
が問題となる製品については、前工程で円板状素材の外
周又は内周をあらかじめ機械加工しておくことにより、
外周部にダレのない歯車を成形することが可能である。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明によって自動車用歯車を製
造する例を図面に基づいて説明する。図1は直径aの鋼
丸棒を長さbに切断した素材を示す。以下各図とも
(イ)は平面図の左半分を示し、(ロ)は断面図を示
す。この素材を図2に示すように製品寸法の厚みcにな
るまで冷間鍛造により据込み、素材2とする。ついで図
3に示すように、内径に取代3をつけて冷間で打抜き素
材4を成形する。ついで図4に示すように機械加工6に
より不要部分を削除し、素材5を成形する。このように
して成形した素材5をファインブランキングにより内外
周を同時に打抜き、図5に示すように歯車7に仕上げ
る。
造する例を図面に基づいて説明する。図1は直径aの鋼
丸棒を長さbに切断した素材を示す。以下各図とも
(イ)は平面図の左半分を示し、(ロ)は断面図を示
す。この素材を図2に示すように製品寸法の厚みcにな
るまで冷間鍛造により据込み、素材2とする。ついで図
3に示すように、内径に取代3をつけて冷間で打抜き素
材4を成形する。ついで図4に示すように機械加工6に
より不要部分を削除し、素材5を成形する。このように
して成形した素材5をファインブランキングにより内外
周を同時に打抜き、図5に示すように歯車7に仕上げ
る。
【0008】以上は冷間により加工しているが、素材の
材質によっては熱間又は温間により加工する場合もあ
る。なお、外周ギヤの先端部にダレが許容される歯車に
ついては、図4における機械加工を省略することができ
る。
材質によっては熱間又は温間により加工する場合もあ
る。なお、外周ギヤの先端部にダレが許容される歯車に
ついては、図4における機械加工を省略することができ
る。
【0009】
【発明の効果】従来のように板材を素材として使用する
とメタルフローが板材製造時の圧延方向に伸びているた
め、製品歯車の歯の強度が弱くなり勝ちであるが、本発
明では鍛造素材を用いるためメタルフローが半径方向に
伸びるので歯の強度が向上する。又、素材として丸棒を
使用することにより、板材よりも歩留りが向上する。実
施例で示した自動車用歯車の例では約20〜30%程度
材料歩留りを向上することができる。
とメタルフローが板材製造時の圧延方向に伸びているた
め、製品歯車の歯の強度が弱くなり勝ちであるが、本発
明では鍛造素材を用いるためメタルフローが半径方向に
伸びるので歯の強度が向上する。又、素材として丸棒を
使用することにより、板材よりも歩留りが向上する。実
施例で示した自動車用歯車の例では約20〜30%程度
材料歩留りを向上することができる。
【図1】本発明の実施例で用いる鋼丸棒を切断した素材
の(イ)左半分の平面図と(ロ)断面図である。
の(イ)左半分の平面図と(ロ)断面図である。
【図2】鍛造により製品寸法の厚みまで据込んだ素材の
(イ)左半分の平面図と(ロ)断面図である。
(イ)左半分の平面図と(ロ)断面図である。
【図3】打抜き加工した素材の(イ)左半分平面図、
(ロ)断面図である。
(ロ)断面図である。
【図4】不要部分を機械加工した素材の(イ)左半分の
平面図と(ロ)断面図である。
平面図と(ロ)断面図である。
【図5】製品の(イ)左半分の平面図と(ロ)断面図で
ある。
ある。
1,2,4,5 素材 3 取代 6 機械加工 7 歯車
Claims (1)
- 【請求項1】 鋼丸棒を適宜長さに切断し、その切断面
に垂直方向より冷間、温間又は熱間で鍛造することによ
り、メタルフローを鋼丸棒の半径方向に伸ばして円板状
の薄板素材を成形し、該薄板素材よりファインブランキ
ング法で打抜き加工することを特徴とする歯車の製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17938096A JP2862511B2 (ja) | 1996-07-09 | 1996-07-09 | 歯車の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17938096A JP2862511B2 (ja) | 1996-07-09 | 1996-07-09 | 歯車の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1024339A JPH1024339A (ja) | 1998-01-27 |
JP2862511B2 true JP2862511B2 (ja) | 1999-03-03 |
Family
ID=16064851
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17938096A Expired - Fee Related JP2862511B2 (ja) | 1996-07-09 | 1996-07-09 | 歯車の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2862511B2 (ja) |
-
1996
- 1996-07-09 JP JP17938096A patent/JP2862511B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1024339A (ja) | 1998-01-27 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19981110 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |