JP2859786B2 - 無線通信システム - Google Patents
無線通信システムInfo
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- JP2859786B2 JP2859786B2 JP24830492A JP24830492A JP2859786B2 JP 2859786 B2 JP2859786 B2 JP 2859786B2 JP 24830492 A JP24830492 A JP 24830492A JP 24830492 A JP24830492 A JP 24830492A JP 2859786 B2 JP2859786 B2 JP 2859786B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は無線通信システムに関
し、更に詳しくは親局より無線中継局を介して所定地区
内の複数の子局に対して同報通信を行う無線通信システ
ムに関する。従来より、市町村等の地方自治体において
は、市街地の親局より山頂等の無線中継局を経由して辺
境の村や集落にある複数の子局(通報塔)に対して防災
のための緊急通報や通常の行政連絡事項の同報通信を行
う所謂防災行政無線通信システムの運用を行っている。
今日、かかる通信システムの用途は多様化しており、上
記のような親局からの一方的な通報以外にも、地区内の
特定の子局より他の複数の子局に対して独自に地区放送
を行うことが行われる。そこで、このような複合機能を
低コストかつ高い信頼性で効率良く実現する無線通信シ
ステムの提供が要望されている。
し、更に詳しくは親局より無線中継局を介して所定地区
内の複数の子局に対して同報通信を行う無線通信システ
ムに関する。従来より、市町村等の地方自治体において
は、市街地の親局より山頂等の無線中継局を経由して辺
境の村や集落にある複数の子局(通報塔)に対して防災
のための緊急通報や通常の行政連絡事項の同報通信を行
う所謂防災行政無線通信システムの運用を行っている。
今日、かかる通信システムの用途は多様化しており、上
記のような親局からの一方的な通報以外にも、地区内の
特定の子局より他の複数の子局に対して独自に地区放送
を行うことが行われる。そこで、このような複合機能を
低コストかつ高い信頼性で効率良く実現する無線通信シ
ステムの提供が要望されている。
【0002】
【従来の技術】図4は従来の無線通信システムの構成を
示す図で、図において10は市街地の親局、1はそのコ
ンソール、2はマイク、3はスピーカ、4は行政連絡通
報等の音声メッセージや同報送信すべき1又は2以上の
子局を選択するためのディジタル選択呼出信号等を記憶
している記憶部、5は送受信機(T/R)、6は信号回
線を切り替えるスイッチ手段(SW)、7は親局10の
主制御を行う制御部、8はアンテナ、9は有線接続部、
20は例えば山頂に設けられた無線中継局、21、22
はそのアンテナ、242 は周波数f1 の受信機
(RX )、38は中継部、251 は周波数f2 の送信機
(TX )、601 ,602 は辺境の地に設けられた通報
塔等の構成による子局、61はそのアンテナ、62はス
ピーカ、63は受信機(RX )、64は地区放送用のマ
イク、65はモデム(M)である。
示す図で、図において10は市街地の親局、1はそのコ
ンソール、2はマイク、3はスピーカ、4は行政連絡通
報等の音声メッセージや同報送信すべき1又は2以上の
子局を選択するためのディジタル選択呼出信号等を記憶
している記憶部、5は送受信機(T/R)、6は信号回
線を切り替えるスイッチ手段(SW)、7は親局10の
主制御を行う制御部、8はアンテナ、9は有線接続部、
20は例えば山頂に設けられた無線中継局、21、22
はそのアンテナ、242 は周波数f1 の受信機
(RX )、38は中継部、251 は周波数f2 の送信機
(TX )、601 ,602 は辺境の地に設けられた通報
塔等の構成による子局、61はそのアンテナ、62はス
ピーカ、63は受信機(RX )、64は地区放送用のマ
イク、65はモデム(M)である。
【0003】親局10において、操作者はコンソール1
を操作して通報を伝えたい子局グループの特番を入力す
る。制御部7はコンソール1からの送信要求によりスイ
ッチ手段6のa−b間を接続すると共に、コンソール1
からの特番に従って記憶部4の対応アドレスをアクセス
する。これにより、記憶部4からは特番に対応する所定
フォーマットの1又は2以上の子局に対するディジタル
選択呼出信号が読み出され、該選択呼出信号は送受信機
5より無線中継局20に向けて送信される。
を操作して通報を伝えたい子局グループの特番を入力す
る。制御部7はコンソール1からの送信要求によりスイ
ッチ手段6のa−b間を接続すると共に、コンソール1
からの特番に従って記憶部4の対応アドレスをアクセス
する。これにより、記憶部4からは特番に対応する所定
フォーマットの1又は2以上の子局に対するディジタル
選択呼出信号が読み出され、該選択呼出信号は送受信機
5より無線中継局20に向けて送信される。
【0004】無線中継局20は受信したディジタル選択
呼出信号を中継部38で再生して再び送信機251 より
所定地区に向けて送信し、これにより選択の行われた各
子局との間に無線同報通話路が形成される。親局10に
おいて、制御部7はディジタル選択呼出信号の送信後に
スイッチ手段6のc−b間を接続する。次いで操作者は
マイク2より緊急通報を入力し、該通報は無線中継局2
0、選択された子局の受信機63及びスピーカ62を介
して付近の住民に知らされる。
呼出信号を中継部38で再生して再び送信機251 より
所定地区に向けて送信し、これにより選択の行われた各
子局との間に無線同報通話路が形成される。親局10に
おいて、制御部7はディジタル選択呼出信号の送信後に
スイッチ手段6のc−b間を接続する。次いで操作者は
マイク2より緊急通報を入力し、該通報は無線中継局2
0、選択された子局の受信機63及びスピーカ62を介
して付近の住民に知らされる。
【0005】ところで、今日、このような防災行政無線
通信システムに対する要求は多様化しており、例えば特
定の子局601 を地区通信所と定め、該地区通信所60
1 から1又は2以上の他の子局60を選択して地区独自
の地区放送を行うことが行われている。従来は、このよ
うな地区放送を行うために、特定の子局601 と親局1
0との間を有線で接続し、又は特定の子局601 と1又
は2以上の他の子局60との間を有線で接続していた。
前者の場合は、特定の子局601 から親局10をアクセ
スして地区放送を行いたいメッセージを一旦親局10の
記憶部4に記憶し、これを子局601 からの遠隔操作又
は親局10の操作者により上記方法で同報通信を行うも
のである。また後者の場合は、特定の子局601 から他
の所望の子局を有線で直接に呼び出し、マイク64で話
したメッセージを各子局のスピーカ62から一斉に放送
するものである。
通信システムに対する要求は多様化しており、例えば特
定の子局601 を地区通信所と定め、該地区通信所60
1 から1又は2以上の他の子局60を選択して地区独自
の地区放送を行うことが行われている。従来は、このよ
うな地区放送を行うために、特定の子局601 と親局1
0との間を有線で接続し、又は特定の子局601 と1又
は2以上の他の子局60との間を有線で接続していた。
前者の場合は、特定の子局601 から親局10をアクセ
スして地区放送を行いたいメッセージを一旦親局10の
記憶部4に記憶し、これを子局601 からの遠隔操作又
は親局10の操作者により上記方法で同報通信を行うも
のである。また後者の場合は、特定の子局601 から他
の所望の子局を有線で直接に呼び出し、マイク64で話
したメッセージを各子局のスピーカ62から一斉に放送
するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来方式
によると子局の設置毎に有線の敷設が必要になる。一般
に有線の敷設にはコストがかかる上、通信の信頼性も低
い。しかも、今日では各家庭にも戸別受信機が普及して
おり、かかる状況下での有線の敷設は非能率的である
上、極めて不経済である。
によると子局の設置毎に有線の敷設が必要になる。一般
に有線の敷設にはコストがかかる上、通信の信頼性も低
い。しかも、今日では各家庭にも戸別受信機が普及して
おり、かかる状況下での有線の敷設は非能率的である
上、極めて不経済である。
【0007】本発明の目的は、本来の親局からの同報通
信を妨げることなく、低コストかつ信頼性の高い地区放
送が効率良く行える無線通信システムを提供することに
ある。
信を妨げることなく、低コストかつ信頼性の高い地区放
送が効率良く行える無線通信システムを提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題は例えば図1
の構成により解決される。即ち、本発明(1)の無線通
信システムは、親局10より無線中継局20を介して所
定地区内の複数の子局601 〜60n に対して同報通信
を行う無線通信システムにおいて、地区内に設けた地区
通信局40であって親局10とは異なる周波数で無線中
継局20に対して同報通信の送信を行うものと、親局1
0からの同報通信と地区通信局40からの同報通信とを
前記親局10からの同報通信を優先的に中継するモード
により切り替えて複数の子局601 〜60n に中継する
無線中継局20とを備えるものである。
の構成により解決される。即ち、本発明(1)の無線通
信システムは、親局10より無線中継局20を介して所
定地区内の複数の子局601 〜60n に対して同報通信
を行う無線通信システムにおいて、地区内に設けた地区
通信局40であって親局10とは異なる周波数で無線中
継局20に対して同報通信の送信を行うものと、親局1
0からの同報通信と地区通信局40からの同報通信とを
前記親局10からの同報通信を優先的に中継するモード
により切り替えて複数の子局601 〜60n に中継する
無線中継局20とを備えるものである。
【0009】
【作用】図において、地区通信局40は所定地区内にあ
るので無線中継局20とは直接に通信可能である。そこ
で、地区通信局40は親局10とは異なる周波数で無線
中継局20に対して同報通信の送信を行う。無線中継局
20では親局10と地区通信局40の送信周波数が異な
るのでこれらを区別して混信なく受け取れる。そこで、
無線中継局20は親局10からの同報通信と地区通信局
40からの同報通信とを親局10からの同報通信を優先
的に中継するモードにより切り替えて複数の子局601
〜60n に中継を行う。
るので無線中継局20とは直接に通信可能である。そこ
で、地区通信局40は親局10とは異なる周波数で無線
中継局20に対して同報通信の送信を行う。無線中継局
20では親局10と地区通信局40の送信周波数が異な
るのでこれらを区別して混信なく受け取れる。そこで、
無線中継局20は親局10からの同報通信と地区通信局
40からの同報通信とを親局10からの同報通信を優先
的に中継するモードにより切り替えて複数の子局601
〜60n に中継を行う。
【0010】従って、地区放送を行うために従来のよう
に有線を敷設する必要は無く、低コストかつ信頼性の高
い地区放送が効率良く行える。また本来の親局からの同
報通信を妨げることなく、地区通信局からの地区放送
を、親局からの同報通信と同等の信頼性で、複数の子局
に中継できる。またこの様な優先中継切替制御機能を、
親局と地区通信局とに共通の無線中継局に備える構成に
より、親局からの同報通信と地区通信局からの同報通信
とを低コストで効率良く実現できる。好ましくは本発明
(2)においては、上記本発明(1)において、無線中
継局20は、親局10からの同報通信を中継する第1の
中継ルートAと、地区通信局40からの同報通信を中継
する第2の中継ルートBと、第1及び第2の中継ルート
A,Bを切り替える切替手段36と、親局10及び地区
通信局40からの送信の競合を検出して切替手段36の
切替制御を親局10を優先にして行う切替制御部34と
を備える。
に有線を敷設する必要は無く、低コストかつ信頼性の高
い地区放送が効率良く行える。また本来の親局からの同
報通信を妨げることなく、地区通信局からの地区放送
を、親局からの同報通信と同等の信頼性で、複数の子局
に中継できる。またこの様な優先中継切替制御機能を、
親局と地区通信局とに共通の無線中継局に備える構成に
より、親局からの同報通信と地区通信局からの同報通信
とを低コストで効率良く実現できる。好ましくは本発明
(2)においては、上記本発明(1)において、無線中
継局20は、親局10からの同報通信を中継する第1の
中継ルートAと、地区通信局40からの同報通信を中継
する第2の中継ルートBと、第1及び第2の中継ルート
A,Bを切り替える切替手段36と、親局10及び地区
通信局40からの送信の競合を検出して切替手段36の
切替制御を親局10を優先にして行う切替制御部34と
を備える。
【0011】従って、本来の親局10からの同報通信を
妨げることはない。また好ましくは本発明(3)におい
ては、上記本発明(1)において、無線中継局20は、
親局又は地区通信局より受信した子局の選択特番に従っ
てこれに対応する1又は2以上の子局に同報チャネルを
形成するための選択呼出信号を発生する信号発生部35
を備える。即ち、従来は親局10に備えていたような子
局選択のための機能を無線中継局20に集約し、これを
1又は2以上の地区通信局40が低コストで効率良く共
用できる。
妨げることはない。また好ましくは本発明(3)におい
ては、上記本発明(1)において、無線中継局20は、
親局又は地区通信局より受信した子局の選択特番に従っ
てこれに対応する1又は2以上の子局に同報チャネルを
形成するための選択呼出信号を発生する信号発生部35
を備える。即ち、従来は親局10に備えていたような子
局選択のための機能を無線中継局20に集約し、これを
1又は2以上の地区通信局40が低コストで効率良く共
用できる。
【0012】また好ましくは本発明(4)においては、
上記本発明(1)において、地区通信局40は、無線中
継局20の中継信号を受信する受信部46と、受信部4
6の受信信号の内容をモニタする信号処理部54と、信
号処理部54のモニタ結果の出力に基づいて、受信部4
6が自局の発した以外の中継信号を受信している場合に
は、地区通信局40からの送信を行わないように制御す
る送信制御部53とを備える。
上記本発明(1)において、地区通信局40は、無線中
継局20の中継信号を受信する受信部46と、受信部4
6の受信信号の内容をモニタする信号処理部54と、信
号処理部54のモニタ結果の出力に基づいて、受信部4
6が自局の発した以外の中継信号を受信している場合に
は、地区通信局40からの送信を行わないように制御す
る送信制御部53とを備える。
【0013】これにより、親局10及び複数の地区通信
局40間における送信競合の発生を未然に防止すると共
に、競合が検出された場合には地区通信局40からの無
益な送信を効率良く停止する。
局40間における送信競合の発生を未然に防止すると共
に、競合が検出された場合には地区通信局40からの無
益な送信を効率良く停止する。
【0014】
【実施例】以下、添付図面に従って本発明による実施例
を詳細に説明する。なお、全図を通して同一符号は同一
又は相当部分を示すものとする。図2は実施例の無線通
信システムの構成を示す図で、図において20は実施例
の無線中継局、21〜23はそのアンテナ、24,25
は送受信機(T/R)、26は図3の(A)にその詳細
を示す中継制御部、27は受信機(RX )、60 1 ,6
03 ,604 は夫々子局、40は実施例の地区通信局、
41はそのコンソール、42はマイク、43はスピー
カ、44は図3の(B)にその詳細を示す通信制御部、
45は送信機(TX )、46は受信機(RX )、47は
アンテナである。
を詳細に説明する。なお、全図を通して同一符号は同一
又は相当部分を示すものとする。図2は実施例の無線通
信システムの構成を示す図で、図において20は実施例
の無線中継局、21〜23はそのアンテナ、24,25
は送受信機(T/R)、26は図3の(A)にその詳細
を示す中継制御部、27は受信機(RX )、60 1 ,6
03 ,604 は夫々子局、40は実施例の地区通信局、
41はそのコンソール、42はマイク、43はスピー
カ、44は図3の(B)にその詳細を示す通信制御部、
45は送信機(TX )、46は受信機(RX )、47は
アンテナである。
【0015】親局10からの同報通信は周波数f1 によ
り無線中継機20に受信され、周波数f2 により地区内
の複数の子局60及び地区通信局40に中継送信され
る。また地区通信局40からの同報通信は周波数f3 に
より無線中継機20に受信され、周波数f2 により地区
内の複数の子局60及び地区通信局40に中継送信され
る。なお、図示しないが、地区内には複数の地区通信局
40があっても良い。
り無線中継機20に受信され、周波数f2 により地区内
の複数の子局60及び地区通信局40に中継送信され
る。また地区通信局40からの同報通信は周波数f3 に
より無線中継機20に受信され、周波数f2 により地区
内の複数の子局60及び地区通信局40に中継送信され
る。なお、図示しないが、地区内には複数の地区通信局
40があっても良い。
【0016】図3は実施例の無線通信システムの主要部
の構成を示す図である。図3の(A)は実施例の無線中
継局20のブロック図で、図において26は中継制御
部、31,32,37は受信信号の復調再生部(R)、
33は信号処理部、34は制御部、35は信号発生部、
36はスイッチ手段(SW)、Aは親局10からの同報
通信を中継する第1の中継ルート、Bは地区通信局40
からの同報通信を中継する第2の中継ルートである。
の構成を示す図である。図3の(A)は実施例の無線中
継局20のブロック図で、図において26は中継制御
部、31,32,37は受信信号の復調再生部(R)、
33は信号処理部、34は制御部、35は信号発生部、
36はスイッチ手段(SW)、Aは親局10からの同報
通信を中継する第1の中継ルート、Bは地区通信局40
からの同報通信を中継する第2の中継ルートである。
【0017】制御部34による親局10の優先制御は様
々な方法で実現できる。簡単な方法の一例は、親局10
及び地区通信局40からの受信キャリア信号の有無に基
づいてスイッチ手段36を制御する方法である。この場
合の信号処理部33は、再生部31及び32から夫々受
信キャリアの検出信号を受け取り、これらを制御部34
に入力する。
々な方法で実現できる。簡単な方法の一例は、親局10
及び地区通信局40からの受信キャリア信号の有無に基
づいてスイッチ手段36を制御する方法である。この場
合の信号処理部33は、再生部31及び32から夫々受
信キャリアの検出信号を受け取り、これらを制御部34
に入力する。
【0018】制御部34は、親局10のキャリア検出信
号がONの間はスイッチ手段36のb−e間を接続し、
これにより親局10からの同報通信が複数の子局60に
中継送信される。また、制御部34は親局10のキャリ
ア検出信号がONの間に地区通信局40のキャリア検出
信号がONになってもスイッチ手段36のb−e間の接
続をそのままに保つ。これにより親局10からの同報通
信は中継維持され、地区通信局40からの同報通信は無
視される。
号がONの間はスイッチ手段36のb−e間を接続し、
これにより親局10からの同報通信が複数の子局60に
中継送信される。また、制御部34は親局10のキャリ
ア検出信号がONの間に地区通信局40のキャリア検出
信号がONになってもスイッチ手段36のb−e間の接
続をそのままに保つ。これにより親局10からの同報通
信は中継維持され、地区通信局40からの同報通信は無
視される。
【0019】また、制御部34は地区通信局40のキャ
リア検出信号のみがONの間はスイッチ手段36のc−
e間を接続し、これにより地区通信局40からの同報通
信が複数の子局60に中継送信される。また、制御部3
4は地区通信局40のキャリア検出信号がONの間に親
局10のキャリア検出信号がONになったような場合に
は、スイッチ手段36の接続を一旦d−e間に切り替え
て信号発生部35より所定の終話信号を送出させると共
に、しかる後、スイッチ手段36の接続をb−e間に切
り替えて親局10からの同報通信の中継送信を行う。
リア検出信号のみがONの間はスイッチ手段36のc−
e間を接続し、これにより地区通信局40からの同報通
信が複数の子局60に中継送信される。また、制御部3
4は地区通信局40のキャリア検出信号がONの間に親
局10のキャリア検出信号がONになったような場合に
は、スイッチ手段36の接続を一旦d−e間に切り替え
て信号発生部35より所定の終話信号を送出させると共
に、しかる後、スイッチ手段36の接続をb−e間に切
り替えて親局10からの同報通信の中継送信を行う。
【0020】実施例の中継制御部26は従来の親局10
が備えていたような子局選択のための機能を備えてお
り、これを1又は2以上の地区通信局40が共用でき
る。信号処理部33は、再生部31及び32から夫々に
復調再生されたディジタル制御信号を受け取り、必要な
処理を行って制御部34に入力する。制御部34は、親
局10より通信開始要求のディジタル制御信号を受信し
た場合には、スイッチ手段36のd−e間を接続すると
共に、前記ディジタル制御信号に含まれている特定の子
局のグループを指定するための特番信号を抽出して、該
特番により信号発生部35の対応アドレスをアクセスす
る。これにより、信号発生部35からは対応する各子局
のディジタル選択呼出信号が読み出され、該信号は送受
信機251 より地区内の複数の子局60及び地区通信局
40に向けて送信される。そして、これを受けた各特定
の子局等との間には同報中継通話路が形成される。
が備えていたような子局選択のための機能を備えてお
り、これを1又は2以上の地区通信局40が共用でき
る。信号処理部33は、再生部31及び32から夫々に
復調再生されたディジタル制御信号を受け取り、必要な
処理を行って制御部34に入力する。制御部34は、親
局10より通信開始要求のディジタル制御信号を受信し
た場合には、スイッチ手段36のd−e間を接続すると
共に、前記ディジタル制御信号に含まれている特定の子
局のグループを指定するための特番信号を抽出して、該
特番により信号発生部35の対応アドレスをアクセスす
る。これにより、信号発生部35からは対応する各子局
のディジタル選択呼出信号が読み出され、該信号は送受
信機251 より地区内の複数の子局60及び地区通信局
40に向けて送信される。そして、これを受けた各特定
の子局等との間には同報中継通話路が形成される。
【0021】次いで、制御部34はスイッチ手段36の
b−e間を接続し、親局10からの音声信号を中継送信
する。そして、親局10より通信終了要求のディジタル
制御信号を受信した場合には、スイッチ手段36の接続
をd−e間に切り替えて信号発生部35より所定の終話
信号を送出させる。地区通信局40からの通信開始要求
及び通信終了要求も上記と同様に処理される。
b−e間を接続し、親局10からの音声信号を中継送信
する。そして、親局10より通信終了要求のディジタル
制御信号を受信した場合には、スイッチ手段36の接続
をd−e間に切り替えて信号発生部35より所定の終話
信号を送出させる。地区通信局40からの通信開始要求
及び通信終了要求も上記と同様に処理される。
【0022】図3の(B)は実施例の地区通信局40の
ブロック図で、図において44は通信制御部、51は信
号発生部、52はスイッチ手段(SW)、53は制御
部、54は信号処理部、55は受信信号の再生部であ
る。信号処理部54は再生部55から受信キャリアの検
出信号を受け取り、これを制御部53に伝える。また、
信号処理部54は再生部55が復調再生したディジタル
信号から所定の終話信号を検出して該終話信号検出の旨
を制御部53に伝える。
ブロック図で、図において44は通信制御部、51は信
号発生部、52はスイッチ手段(SW)、53は制御
部、54は信号処理部、55は受信信号の再生部であ
る。信号処理部54は再生部55から受信キャリアの検
出信号を受け取り、これを制御部53に伝える。また、
信号処理部54は再生部55が復調再生したディジタル
信号から所定の終話信号を検出して該終話信号検出の旨
を制御部53に伝える。
【0023】制御部53は自局以外の発信元からの周波
数f2 による受信キャリアが存在する場合には、コンソ
ール41にその旨を表示し、これにより操作者は当該地
区通信局40からの地区放送を行うことはしない。その
際には、制御部53はスイッチ手段52のb−a間を接
続し、周波数f2で受信された同報通信のメッセージの
部分をスピーカ43に加えても良い。また、地区別の情
報の秘密を確保する運用下では、もしこの地区通信局4
0が選択されていない場合には、受信したメッセージ信
号を無条件でをスピーカ43に加えることは行わない。
数f2 による受信キャリアが存在する場合には、コンソ
ール41にその旨を表示し、これにより操作者は当該地
区通信局40からの地区放送を行うことはしない。その
際には、制御部53はスイッチ手段52のb−a間を接
続し、周波数f2で受信された同報通信のメッセージの
部分をスピーカ43に加えても良い。また、地区別の情
報の秘密を確保する運用下では、もしこの地区通信局4
0が選択されていない場合には、受信したメッセージ信
号を無条件でをスピーカ43に加えることは行わない。
【0024】何れにしても、信号処理部54による周波
数f2 の受信キャリア信号の有無の検出は複数の地区通
信局40において常時行われている。これにより、無線
中継局20における親局10及び複数の地区通信局40
間の送信競合の発生が未然に防止される。周波数f2 の
受信キャリア信号が検出されていない場合には、例えば
村長はコンソール41を操作して通報を伝えたい子局6
0のグループの特番を入力する。制御部53はコンソー
ル41からの送信要求によりスイッチ手段52のd−c
間を接続すると共に、信号発生部51には前記特番を送
る。これにより、信号発生部51からは指定特番を含む
所定フォーマットの通信開始要求のディジタル制御信号
が出力され、該信号は送信機45より無線中継局20に
向けて送信される。これを受けた無線中継局20では、
対応するディジタル選択呼出信号を地区内の複数の子局
60及び地区通信局40に向けて送信し、これを受けた
各特定の子局等との間には無線同報通話路が形成され
る。
数f2 の受信キャリア信号の有無の検出は複数の地区通
信局40において常時行われている。これにより、無線
中継局20における親局10及び複数の地区通信局40
間の送信競合の発生が未然に防止される。周波数f2 の
受信キャリア信号が検出されていない場合には、例えば
村長はコンソール41を操作して通報を伝えたい子局6
0のグループの特番を入力する。制御部53はコンソー
ル41からの送信要求によりスイッチ手段52のd−c
間を接続すると共に、信号発生部51には前記特番を送
る。これにより、信号発生部51からは指定特番を含む
所定フォーマットの通信開始要求のディジタル制御信号
が出力され、該信号は送信機45より無線中継局20に
向けて送信される。これを受けた無線中継局20では、
対応するディジタル選択呼出信号を地区内の複数の子局
60及び地区通信局40に向けて送信し、これを受けた
各特定の子局等との間には無線同報通話路が形成され
る。
【0025】地区通信局40において、制御部57は特
番信号の送信後、スイッチ手段52のa−c間を接続す
る。次いで村長はマイク42より連絡メッセージを入力
し、該メッセージは無線中継局20及び選択された子局
の受信機63を介して住民に知らされる。ところで、メ
ッセージ信号を送信中の地区通信局40は無線中継局2
0からの周波数f2 による受信キャリア信号を検出する
ことになる。しかし、制御部53においては、自局が送
信開始した後、送信終了を送るまでに検出される周波数
f 2 の受信キャリア信号については、これを自局の同報
送信に基づく受信キャリア信号と見做すことができるの
で、そのままメッセージの同報送信を続行する。
番信号の送信後、スイッチ手段52のa−c間を接続す
る。次いで村長はマイク42より連絡メッセージを入力
し、該メッセージは無線中継局20及び選択された子局
の受信機63を介して住民に知らされる。ところで、メ
ッセージ信号を送信中の地区通信局40は無線中継局2
0からの周波数f2 による受信キャリア信号を検出する
ことになる。しかし、制御部53においては、自局が送
信開始した後、送信終了を送るまでに検出される周波数
f 2 の受信キャリア信号については、これを自局の同報
送信に基づく受信キャリア信号と見做すことができるの
で、そのままメッセージの同報送信を続行する。
【0026】一方、親局10は任意のタイミングに同報
送信を開始するから、地区通信局40による同報送信の
最中に親局10からの同報送信が開始される場合があ
る。かかる場合には、無線中継局20においては、地区
通信局40による同報送信が所定の終話信号の送出と共
に強制終了にされ、代わりに親局10からの同報送信が
開始される。
送信を開始するから、地区通信局40による同報送信の
最中に親局10からの同報送信が開始される場合があ
る。かかる場合には、無線中継局20においては、地区
通信局40による同報送信が所定の終話信号の送出と共
に強制終了にされ、代わりに親局10からの同報送信が
開始される。
【0027】一方、同報送信を強制終了にされた地区通
信局40においては、自局が送信終了要求を送る前に周
波数f2 による所定の終話信号を受信することになるか
ら、これにより制御部53は強制終了の発生を知り、自
局のメッセージの同報送信を停止させる。これにより、
無意味となってしまったメッセージの送信を速やかに停
止できる。
信局40においては、自局が送信終了要求を送る前に周
波数f2 による所定の終話信号を受信することになるか
ら、これにより制御部53は強制終了の発生を知り、自
局のメッセージの同報送信を停止させる。これにより、
無意味となってしまったメッセージの送信を速やかに停
止できる。
【0028】なお、上記実施例では無線中継局20は各
キャリア検出信号のON/OFFに基づいて同報通信の
競合の検出を行ったが、親局10及び地区通信局40か
らの送信開始要求信号及び送信終了要求信号に基づいて
同報通信の競合の検出を行うようにしても良い。また、
上記実施例では親局10からの同報通信と地区通信局4
0からの同報通信との競合をリアルタイムに判定してそ
の場で直ちに中継を切り替える場合を述べたがこれに限
らない。例えば地区通信局40からの同報通信中に親局
10からの同報通信が重なったような場合には、地区通
信局40からの同報通信について所定の終話信号を送出
すると共に、親局10からの同報通信の中継に切り替
え、その間は無線中継局20において地区通信局40か
らの同報通信(メッセージ)を一時的に蓄え、しかる
後、親局10からの同報通信が終了したことにより地区
通信局40からの中断されていた同報通信を再開するよ
うに構成しても良い。
キャリア検出信号のON/OFFに基づいて同報通信の
競合の検出を行ったが、親局10及び地区通信局40か
らの送信開始要求信号及び送信終了要求信号に基づいて
同報通信の競合の検出を行うようにしても良い。また、
上記実施例では親局10からの同報通信と地区通信局4
0からの同報通信との競合をリアルタイムに判定してそ
の場で直ちに中継を切り替える場合を述べたがこれに限
らない。例えば地区通信局40からの同報通信中に親局
10からの同報通信が重なったような場合には、地区通
信局40からの同報通信について所定の終話信号を送出
すると共に、親局10からの同報通信の中継に切り替
え、その間は無線中継局20において地区通信局40か
らの同報通信(メッセージ)を一時的に蓄え、しかる
後、親局10からの同報通信が終了したことにより地区
通信局40からの中断されていた同報通信を再開するよ
うに構成しても良い。
【0029】
【発明の効果】以上述べた如く本発明の無線通信システ
ムは、上記構成であるので、本来の親局からの同報通信
を妨げることなく、低コストでかつ信頼性の高い地区放
送を効率良く行える。
ムは、上記構成であるので、本来の親局からの同報通信
を妨げることなく、低コストでかつ信頼性の高い地区放
送を効率良く行える。
【図1】図1は本発明の原理的構成図である。
【図2】図2は実施例の無線通信システムの構成を示す
図である。
図である。
【図3】図3は実施例の無線通信システムの主要部の構
成を示す図である。
成を示す図である。
【図4】図4は従来の無線通信システムの構成を示す図
である。
である。
10 親局 20 無線中継局 40 地区通信局 601 〜60n 子局
Claims (4)
- 【請求項1】 親局より無線中継局を介して所定地区内
の複数の子局に対して同報通信を行う無線通信システム
において、 地区内に設けた地区通信局であって親局とは異なる周波
数で無線中継局に対して同報通信の送信を行うものと、 親局からの同報通信と地区通信局からの同報通信とを前
記親局からの同報通信を優先的に中継するモードにより
切り替えて複数の子局に中継する無線中継局とを備える
ことを特徴とする無線通信システム。 - 【請求項2】 無線中継局は、 親局からの同報通信を中継する第1の中継ルートと、 地区通信局からの同報通信を中継する第2の中継ルート
と、前記 第1及び第2の中継ルートを切り替える切替手段
と、 親局及び地区通信局からの送信の競合を検出して前記切
替手段の切替制御を前記親局を優先にして行う切替制御
部とを備えることを特徴とする請求項1に記載の無線通
信システム。 - 【請求項3】 無線中継局は、親局又は地区通信局より
受信した子局の選択特番に従ってこれに対応する1又は
2以上の子局に同報チャネルを形成するための選択呼出
信号を発生する信号発生部を備えることを特徴とする請
求項1に記載の無線通信システム。 - 【請求項4】 地区通信局は、 無線中継局の中継信号を受信する受信部と、前記 受信部の受信信号の内容をモニタする信号処理部
と、前記 信号処理部のモニタ結果の出力に基づいて、前記受
信部が自局の発した以外の中継信号を受信している場合
には、地区通信局からの送信を行わないように制御する
送信制御部とを備えることを特徴とする請求項1に記載
の無線通信システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24830492A JP2859786B2 (ja) | 1992-09-17 | 1992-09-17 | 無線通信システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24830492A JP2859786B2 (ja) | 1992-09-17 | 1992-09-17 | 無線通信システム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06104806A JPH06104806A (ja) | 1994-04-15 |
JP2859786B2 true JP2859786B2 (ja) | 1999-02-24 |
Family
ID=17176088
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24830492A Expired - Fee Related JP2859786B2 (ja) | 1992-09-17 | 1992-09-17 | 無線通信システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2859786B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008011510A (ja) | 2006-05-31 | 2008-01-17 | Toshiba Corp | ローカル情報放送システム、放送装置及び放送方法 |
CN101083509B (zh) * | 2006-05-31 | 2013-09-11 | 株式会社东芝 | 局部信息广播系统、广播装置以及广播方法 |
-
1992
- 1992-09-17 JP JP24830492A patent/JP2859786B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06104806A (ja) | 1994-04-15 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
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