JP2855876B2 - 磁気ヘッドを有するカメラ - Google Patents
磁気ヘッドを有するカメラInfo
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- JP2855876B2 JP2855876B2 JP3081806A JP8180691A JP2855876B2 JP 2855876 B2 JP2855876 B2 JP 2855876B2 JP 3081806 A JP3081806 A JP 3081806A JP 8180691 A JP8180691 A JP 8180691A JP 2855876 B2 JP2855876 B2 JP 2855876B2
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- magnetic head
- pad
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- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03B—APPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
- G03B2217/00—Details of cameras or camera bodies; Accessories therefor
- G03B2217/24—Details of cameras or camera bodies; Accessories therefor with means for separately producing marks on the film
- G03B2217/242—Details of the marking device
- G03B2217/244—Magnetic devices
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- Camera Data Copying Or Recording (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気ヘッドによりフィ
ルムに情報(例えばトリミング情報)を記録可能なカメ
ラに関する。
ルムに情報(例えばトリミング情報)を記録可能なカメ
ラに関する。
【0002】
【従来の技術とその問題点】この種のカメラでは、磁気
ヘッドをフィルムに当接させて情報を記録する際に磁気
ヘッドが適当な圧力で磁気記録領域に当接されるよう、
フィルムを挾んで磁気ヘッドと対向する位置にパッドを
設け、このパッドにより磁気記録領域を磁気ヘッドに押
圧する必要がある。
ヘッドをフィルムに当接させて情報を記録する際に磁気
ヘッドが適当な圧力で磁気記録領域に当接されるよう、
フィルムを挾んで磁気ヘッドと対向する位置にパッドを
設け、このパッドにより磁気記録領域を磁気ヘッドに押
圧する必要がある。
【0003】ところで、高温環境下では上記磁気ヘッド
の性能が悪化したり、磁気ヘッドがフィルムに癒着した
りして情報が正確に記録されないおそれがある。したが
ってこの場合には磁気記録を行わず、磁気ヘッドをフィ
ルムに押圧しないようにすることが望ましいが、磁気ヘ
ッドとパッドとがカメラ本体内に固定して取付られてい
る場合には、常に磁気ヘッドがフィルムに押圧されてい
ることになり、高温環境下において誤った情報が記録さ
れるおそれがある。また高湿度の環境下においても磁気
ヘッドの性能悪化により上述と同様に誤った情報が記録
されるおそれがある。
の性能が悪化したり、磁気ヘッドがフィルムに癒着した
りして情報が正確に記録されないおそれがある。したが
ってこの場合には磁気記録を行わず、磁気ヘッドをフィ
ルムに押圧しないようにすることが望ましいが、磁気ヘ
ッドとパッドとがカメラ本体内に固定して取付られてい
る場合には、常に磁気ヘッドがフィルムに押圧されてい
ることになり、高温環境下において誤った情報が記録さ
れるおそれがある。また高湿度の環境下においても磁気
ヘッドの性能悪化により上述と同様に誤った情報が記録
されるおそれがある。
【0004】本発明の目的は、誤った情報の記録を防止
した磁気ヘッドを有するカメラを提供することにある。
した磁気ヘッドを有するカメラを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】クレーム対応図である図
1(a)により説明すると、請求項1の発明に係る磁気
ヘッドを有するカメラは、撮影後にフィルム101の駒
送りを行うフィルム給送手段102と、フィルム101
の駒送りに伴ってフィルム上に設けられた磁気記録領域
に情報を記録する磁気ヘッド103と、フィルム101
を挾んでフィルム101の磁気記録領域を磁気ヘッド1
03に押圧する突出位置、およびフィルム101から退
避する退避位置に切換可能なパッド104と、所定温度
未満の環境下では、磁気ヘッド103の作動に先立って
パッド104を突出位置に切換えるとともに、所定温度
以上の環境下では、パッド104を退避位置に切換保持
する切換制御手段105とを具備し、これにより上記問
題点を解決する。また請求項2の発明に係る磁気ヘッド
を有するカメラは、図1(b)に示すように、上述した
フィルム給送手段102と、フィルム101上に設けら
れた磁気記録領域に当接する突出位置、および磁気記録
領域から退避する退避位置とに切換可能とされ、突出位
置にあるときにフィルム駒送りに伴って磁気記録領域に
トリミング情報を記録する磁気ヘッド203と、フィル
ム101の磁気記録領域を磁気ヘッドに押圧するパッド
204と、所定温度未満の環境下では、磁気ヘッド20
3の作動に先立って磁気ヘッド203を突出位置に切換
えるとともに、所定温度以上の環境下では、磁気ヘッド
203を退避位置に切換保持する切換制御手段205と
を具備し、これにより上記問題点を解決する。さらに請
求項3の発明に係る磁気ヘッドを有するカメラは、図1
(a)に示すフィルム給送手段102と、磁気ヘッド1
03と、パッド104とを備え、切換制御手段105を
次のように構成したものである。すなわち切換制御手段
105は、所定湿度未満の環境下では、磁気ヘッド20
3の作動に先立って磁気ヘッド203を突出位置に切換
えるとともに、所定湿度以上の環境下では、磁気ヘッド
203を退避位置に切換保持する。さらにまた、請求項
4の発明に係る磁気ヘッドを有するカメラは、図1
(b)に示すフィルム給送手段102と、磁気ヘッド2
03と、パッド204とを備え、切換制御手段205を
次のように構成したものである。すなわち切換制御手段
205は、所定湿度未満の環境下では、磁気ヘッド20
3の作動に先立って磁気ヘッド203を突出位置に切換
えるとともに、所定湿度以上の環境下では、磁気ヘッド
203を退避位置に切換保持する。
1(a)により説明すると、請求項1の発明に係る磁気
ヘッドを有するカメラは、撮影後にフィルム101の駒
送りを行うフィルム給送手段102と、フィルム101
の駒送りに伴ってフィルム上に設けられた磁気記録領域
に情報を記録する磁気ヘッド103と、フィルム101
を挾んでフィルム101の磁気記録領域を磁気ヘッド1
03に押圧する突出位置、およびフィルム101から退
避する退避位置に切換可能なパッド104と、所定温度
未満の環境下では、磁気ヘッド103の作動に先立って
パッド104を突出位置に切換えるとともに、所定温度
以上の環境下では、パッド104を退避位置に切換保持
する切換制御手段105とを具備し、これにより上記問
題点を解決する。また請求項2の発明に係る磁気ヘッド
を有するカメラは、図1(b)に示すように、上述した
フィルム給送手段102と、フィルム101上に設けら
れた磁気記録領域に当接する突出位置、および磁気記録
領域から退避する退避位置とに切換可能とされ、突出位
置にあるときにフィルム駒送りに伴って磁気記録領域に
トリミング情報を記録する磁気ヘッド203と、フィル
ム101の磁気記録領域を磁気ヘッドに押圧するパッド
204と、所定温度未満の環境下では、磁気ヘッド20
3の作動に先立って磁気ヘッド203を突出位置に切換
えるとともに、所定温度以上の環境下では、磁気ヘッド
203を退避位置に切換保持する切換制御手段205と
を具備し、これにより上記問題点を解決する。さらに請
求項3の発明に係る磁気ヘッドを有するカメラは、図1
(a)に示すフィルム給送手段102と、磁気ヘッド1
03と、パッド104とを備え、切換制御手段105を
次のように構成したものである。すなわち切換制御手段
105は、所定湿度未満の環境下では、磁気ヘッド20
3の作動に先立って磁気ヘッド203を突出位置に切換
えるとともに、所定湿度以上の環境下では、磁気ヘッド
203を退避位置に切換保持する。さらにまた、請求項
4の発明に係る磁気ヘッドを有するカメラは、図1
(b)に示すフィルム給送手段102と、磁気ヘッド2
03と、パッド204とを備え、切換制御手段205を
次のように構成したものである。すなわち切換制御手段
205は、所定湿度未満の環境下では、磁気ヘッド20
3の作動に先立って磁気ヘッド203を突出位置に切換
えるとともに、所定湿度以上の環境下では、磁気ヘッド
203を退避位置に切換保持する。
【0006】
【作用】(1)請求項1の発明 切換制御手段105は、所定温度未満の環境下では、磁
気ヘッド103の作動に先立ってパッド104を突出位
置に切換える。これにより上記情報の記録が可能とな
る。一方、カメラ周囲の温度が所定値を越える場合、す
なわち誤った情報が記録されるおそれがあるときには、
パッド104を退避位置に切換保持する。これにより磁
気ヘッド103とフィルムが癒着したり誤った情報が記
録されることが防止される。 (2)請求項2の発明 切換制御手段205は、所定温度未満の環境下では、磁
気ヘッド203の作動に先立って磁気ヘッド203を突
出位置に切換える。これにより上記情報の記録が可能と
なる。一方、カメラ周囲の温度が所定値を越える場合、
すなわち誤った情報が記録されるおそれがあるときに
は、磁気ヘッド203を退避位置に切換保持する。これ
により上述と同様の効果が得られる。 (3)請求項3の発明 切換制御手段105は、所定湿度未満の環境下では、磁
気ヘッド103の作動に先立ってパッド104を突出位
置に切換える。これにより上記情報の記録が可能とな
る。一方、カメラ周囲の湿度が所定値を越える場合、す
なわち誤った情報が記録されるおそれがあるときには、
パッド104を退避位置に切換保持する。これにより上
述と同様の効果が得られる。 (4)請求項4の発明 切換制御手段205は、所定湿度未満の環境下では、磁
気ヘッド203の作動に先立って磁気ヘッド203を突
出位置に切換える。これにより上記情報の記録が可能と
なる。一方、カメラ周囲の湿度が所定値を越える場合、
すなわち誤った情報が記録されるおそれがあるときに
は、磁気ヘッド203を退避位置に切換保持する。これ
により上述と同様の効果が得られる。
気ヘッド103の作動に先立ってパッド104を突出位
置に切換える。これにより上記情報の記録が可能とな
る。一方、カメラ周囲の温度が所定値を越える場合、す
なわち誤った情報が記録されるおそれがあるときには、
パッド104を退避位置に切換保持する。これにより磁
気ヘッド103とフィルムが癒着したり誤った情報が記
録されることが防止される。 (2)請求項2の発明 切換制御手段205は、所定温度未満の環境下では、磁
気ヘッド203の作動に先立って磁気ヘッド203を突
出位置に切換える。これにより上記情報の記録が可能と
なる。一方、カメラ周囲の温度が所定値を越える場合、
すなわち誤った情報が記録されるおそれがあるときに
は、磁気ヘッド203を退避位置に切換保持する。これ
により上述と同様の効果が得られる。 (3)請求項3の発明 切換制御手段105は、所定湿度未満の環境下では、磁
気ヘッド103の作動に先立ってパッド104を突出位
置に切換える。これにより上記情報の記録が可能とな
る。一方、カメラ周囲の湿度が所定値を越える場合、す
なわち誤った情報が記録されるおそれがあるときには、
パッド104を退避位置に切換保持する。これにより上
述と同様の効果が得られる。 (4)請求項4の発明 切換制御手段205は、所定湿度未満の環境下では、磁
気ヘッド203の作動に先立って磁気ヘッド203を突
出位置に切換える。これにより上記情報の記録が可能と
なる。一方、カメラ周囲の湿度が所定値を越える場合、
すなわち誤った情報が記録されるおそれがあるときに
は、磁気ヘッド203を退避位置に切換保持する。これ
により上述と同様の効果が得られる。
【0007】
【実施例】図2〜図7により本発明をトリミング撮影可
能なカメラに適用した場合の一実施例を説明する。トリ
ミング撮影とは、シャッタレリーズによってフィルム上
に形成される露光領域のうち所定領域(トリミング領
域)のみをプリントする旨の情報(トリミング情報)を
例えばフィルムの記録領域に記録するものである。この
トリミング情報はラボ側で読み取られ、それに基づいて
上記トリミング領域のみが拡大されプリントされる。ト
リミング領域は、通常撮影によるプリント領域より小さ
いから、上記トリミング撮影を行うことによって、単焦
点レンズであってもズーミングしたと等価な写真を得る
ことができる。
能なカメラに適用した場合の一実施例を説明する。トリ
ミング撮影とは、シャッタレリーズによってフィルム上
に形成される露光領域のうち所定領域(トリミング領
域)のみをプリントする旨の情報(トリミング情報)を
例えばフィルムの記録領域に記録するものである。この
トリミング情報はラボ側で読み取られ、それに基づいて
上記トリミング領域のみが拡大されプリントされる。ト
リミング領域は、通常撮影によるプリント領域より小さ
いから、上記トリミング撮影を行うことによって、単焦
点レンズであってもズーミングしたと等価な写真を得る
ことができる。
【0008】図2は本発明に係るカメラを後方から見た
斜視図、図3はその側面断面図である。カメラ本体1の
上面には、メインスイッチ41およびレリーズ釦42が
設けられるとともに、モ−メンタリタイプのトリミング
スイッチ43、表示用LED44およびカメラ周囲の温
度を検出する温度センサ45が設けられている。トリミ
ングスイッチ43は、上述したトリミング撮影を行うト
リミング撮影モードと、通常撮影を行う通常撮影モード
との切換えを指令するためのものであり、不図示のばね
によりA方向に常に付勢され、通常は図示のオフ位置に
ある。そして、このオフ位置では通常撮影モードが指令
される。またばねの付勢力に抗してスイッチ43をB方
向のオン位置に操作すると、トリミング撮影モードが指
令され、操作を止めるとばねの付勢力によりオフ状態に
戻る。LED44は、上記スイッチ43がオン位置にあ
るときにのみ点灯される。
斜視図、図3はその側面断面図である。カメラ本体1の
上面には、メインスイッチ41およびレリーズ釦42が
設けられるとともに、モ−メンタリタイプのトリミング
スイッチ43、表示用LED44およびカメラ周囲の温
度を検出する温度センサ45が設けられている。トリミ
ングスイッチ43は、上述したトリミング撮影を行うト
リミング撮影モードと、通常撮影を行う通常撮影モード
との切換えを指令するためのものであり、不図示のばね
によりA方向に常に付勢され、通常は図示のオフ位置に
ある。そして、このオフ位置では通常撮影モードが指令
される。またばねの付勢力に抗してスイッチ43をB方
向のオン位置に操作すると、トリミング撮影モードが指
令され、操作を止めるとばねの付勢力によりオフ状態に
戻る。LED44は、上記スイッチ43がオン位置にあ
るときにのみ点灯される。
【0009】また図2において、カメラ本体1内には、
パトローネ21が装填されるパトローネ室2が一端側に
設けられるとともに、他端側には巻上スプール3を収納
するスプール室4が設けられ、これらの間にアパ−チャ
5が設けられている。またアパ−チャ5の下部には、情
報記録用の磁気ヘッド10が固設されるとともに、パッ
ド11が磁気ヘッド10と対向して取り付けられてい
る。
パトローネ21が装填されるパトローネ室2が一端側に
設けられるとともに、他端側には巻上スプール3を収納
するスプール室4が設けられ、これらの間にアパ−チャ
5が設けられている。またアパ−チャ5の下部には、情
報記録用の磁気ヘッド10が固設されるとともに、パッ
ド11が磁気ヘッド10と対向して取り付けられてい
る。
【0010】パトローネ室2に装填されたパトローネ2
1から引出されたフィルム22は、磁気ヘッド10とパ
ッド11との間に通され、アパ−チャ5の直後を通過し
て巻上スプール3に巻付けられる。そして不図示の裏蓋
を閉じると、フィルム22は、図3の如く圧板(裏蓋に
設けられる)12によりレ−ル1a,1bに上下端部が
押圧され、平面性が保たれた状態でその中央部がアパ−
チャと対向する。ここで、フィルム22の下部には図示
の如く磁気記録領域22aが設けられ、この磁気記録領
域22aに上記磁気ヘッド10が当接され、トリミング
情報が記録される。なお、6はカメラ本体1を覆う外カ
バ−、図2の8は撮影レンズ、9はその後部に設けられ
たレンズシャッタである。
1から引出されたフィルム22は、磁気ヘッド10とパ
ッド11との間に通され、アパ−チャ5の直後を通過し
て巻上スプール3に巻付けられる。そして不図示の裏蓋
を閉じると、フィルム22は、図3の如く圧板(裏蓋に
設けられる)12によりレ−ル1a,1bに上下端部が
押圧され、平面性が保たれた状態でその中央部がアパ−
チャと対向する。ここで、フィルム22の下部には図示
の如く磁気記録領域22aが設けられ、この磁気記録領
域22aに上記磁気ヘッド10が当接され、トリミング
情報が記録される。なお、6はカメラ本体1を覆う外カ
バ−、図2の8は撮影レンズ、9はその後部に設けられ
たレンズシャッタである。
【0011】ここで、上記パッド11は、図4に示す駆
動機構により図4(a)に示す位置(突出位置)と、図
4(b)に示す退避位置との間でカメラ前後方向に移動
可能とされる。そして突出位置では、パッド11はフィ
ルム22の磁気記録領域22aを磁気ヘッド10に押圧
し、磁気ヘッド10による磁気記録を可能ならしめる
が、このとき図3に実線で示すように、撮影レンズ8お
よびアパ−チャ5を通過してフィルム22に導かれる撮
影光の光路L中にパッド11の一部が突出する。一方、
退避位置では、図3に二点鎖線で示すようにパッド11
は上記撮影光路Lから退避しているが、この状態ではフ
ィルム22の磁気記録領域22aを磁気ヘッド10に押
圧しないので、磁気ヘッド10による磁気記録は不可能
である。
動機構により図4(a)に示す位置(突出位置)と、図
4(b)に示す退避位置との間でカメラ前後方向に移動
可能とされる。そして突出位置では、パッド11はフィ
ルム22の磁気記録領域22aを磁気ヘッド10に押圧
し、磁気ヘッド10による磁気記録を可能ならしめる
が、このとき図3に実線で示すように、撮影レンズ8お
よびアパ−チャ5を通過してフィルム22に導かれる撮
影光の光路L中にパッド11の一部が突出する。一方、
退避位置では、図3に二点鎖線で示すようにパッド11
は上記撮影光路Lから退避しているが、この状態ではフ
ィルム22の磁気記録領域22aを磁気ヘッド10に押
圧しないので、磁気ヘッド10による磁気記録は不可能
である。
【0012】図4において、31はパッド11を前後方
向にのみ移動可能に支持する直進ガイドであり、この直
進ガイド31の突起部31aとパッド11後端の突起部
11aにはばね32の両端がそれぞれ掛止されている。
このばね32の付勢力によりパッド11は常に前方、す
なわち磁気ヘッド10側に向けて付勢されている。33
はギアG1と一体化されたカムであり、このカム33の
カム面33aがパッド11後端部の突出部11bと係合
可能とされている。ギアG1はモータM1の出力軸に取
付けられたピニオンギアG2に噛合され、したがってモ
ータM1の回転によりギアG1,G2を介してカム33
が回転する。
向にのみ移動可能に支持する直進ガイドであり、この直
進ガイド31の突起部31aとパッド11後端の突起部
11aにはばね32の両端がそれぞれ掛止されている。
このばね32の付勢力によりパッド11は常に前方、す
なわち磁気ヘッド10側に向けて付勢されている。33
はギアG1と一体化されたカムであり、このカム33の
カム面33aがパッド11後端部の突出部11bと係合
可能とされている。ギアG1はモータM1の出力軸に取
付けられたピニオンギアG2に噛合され、したがってモ
ータM1の回転によりギアG1,G2を介してカム33
が回転する。
【0013】SW1,SW2はパッド位置検知スイッチ
であり、パッド11が突出位置(図4(a))にあると
きには、カム33に突設されたレバー33bによりスイ
ッチSW1がオンされ(このときスイッチSW2はオ
フ)、パッド11が退避位置(図4(b))にあるとき
には、パッド11の後端部11bによりスイッチSW2
がオンされる(このときスイッチSW1はオフ)。
であり、パッド11が突出位置(図4(a))にあると
きには、カム33に突設されたレバー33bによりスイ
ッチSW1がオンされ(このときスイッチSW2はオ
フ)、パッド11が退避位置(図4(b))にあるとき
には、パッド11の後端部11bによりスイッチSW2
がオンされる(このときスイッチSW1はオフ)。
【0014】また図5は制御系を示し、制御回路51に
は、上記パッド駆動用モータM1および巻上モータM2
のモータ駆動回路52が接続されるとともに、シャッタ
9を駆動する露出制御回路53、磁気ヘッド10および
表示用LED44が接続されている。さらに、上述した
パッド位置検知スイッチSW1,SW2、レリーズ釦4
2の操作に連動してオンするレリーズスイッチSW5,
メインスイッチ41,トリミングスイッチ43および温
度センサ45も制御回路51に接続され、温度センサ4
5の検出結果や各スイッチのオン・オフ状態が制御回路
51に入力される。
は、上記パッド駆動用モータM1および巻上モータM2
のモータ駆動回路52が接続されるとともに、シャッタ
9を駆動する露出制御回路53、磁気ヘッド10および
表示用LED44が接続されている。さらに、上述した
パッド位置検知スイッチSW1,SW2、レリーズ釦4
2の操作に連動してオンするレリーズスイッチSW5,
メインスイッチ41,トリミングスイッチ43および温
度センサ45も制御回路51に接続され、温度センサ4
5の検出結果や各スイッチのオン・オフ状態が制御回路
51に入力される。
【0015】次に、図6および図7のフローチャートに
基づいて制御回路51による制御の手順を説明する。メ
インスイッチ41がオンするとこのプログラムが起動さ
れ、ステップS101でメインスイッチ41のオンが判
定されるとステップS201に進む。ステップS201
では温度センサ45によって検出されたカメラ周囲の温
度Xを読み込んで、これが所定値X1以上か否かを判定
し、所定値X1未満と判定されるとステップS102に
進む。
基づいて制御回路51による制御の手順を説明する。メ
インスイッチ41がオンするとこのプログラムが起動さ
れ、ステップS101でメインスイッチ41のオンが判
定されるとステップS201に進む。ステップS201
では温度センサ45によって検出されたカメラ周囲の温
度Xを読み込んで、これが所定値X1以上か否かを判定
し、所定値X1未満と判定されるとステップS102に
進む。
【0016】ステップS102ではトリミングスイッチ
43のオン・オフを判定し、トリミングスイッチ43が
オン位置に操作されていると判定されると、LED44
を点灯するとともにトリミング撮影モードを設定してス
テップS103に進み、レリーズスイッチSW5の状態
を判定する。レリーズスイッチSW5がオフであればス
テップS101に戻り、オンであればステップS104
に進む。
43のオン・オフを判定し、トリミングスイッチ43が
オン位置に操作されていると判定されると、LED44
を点灯するとともにトリミング撮影モードを設定してス
テップS103に進み、レリーズスイッチSW5の状態
を判定する。レリーズスイッチSW5がオフであればス
テップS101に戻り、オンであればステップS104
に進む。
【0017】ステップS104では、パッド11が突出
位置にあるか否かをスイッチSW1の状態から判定し、
スイッチSW1がオフであれば突出位置にない、すなわ
ち退避位置にあると判断してステップS106に進み、
スイッチSW1がオンであれば突出位置にあると判断し
てステップS105に進み、パッド11を退避位置に切
換える。
位置にあるか否かをスイッチSW1の状態から判定し、
スイッチSW1がオフであれば突出位置にない、すなわ
ち退避位置にあると判断してステップS106に進み、
スイッチSW1がオンであれば突出位置にあると判断し
てステップS105に進み、パッド11を退避位置に切
換える。
【0018】すなわち制御回路51は、モータ駆動回路
52を介してモータM1を所定方向に回転させ、ギアG
2,G1を介してカム33を反時計回り方向に回転させ
る。こよによりカム33のカム面33aがパッド11の
後端部と当接してこれをカメラ後方に向けて押圧し、し
たがってパッド11は、直進ガイド31に案内されつつ
ばね32の付勢力に抗してカメラ後方に駆動される。そ
して、パッド11が図4(b)に示す退避位置に達する
とスイッチSW2がオンし、これに応答して制御回路5
1はモータM1を停止させる。
52を介してモータM1を所定方向に回転させ、ギアG
2,G1を介してカム33を反時計回り方向に回転させ
る。こよによりカム33のカム面33aがパッド11の
後端部と当接してこれをカメラ後方に向けて押圧し、し
たがってパッド11は、直進ガイド31に案内されつつ
ばね32の付勢力に抗してカメラ後方に駆動される。そ
して、パッド11が図4(b)に示す退避位置に達する
とスイッチSW2がオンし、これに応答して制御回路5
1はモータM1を停止させる。
【0019】次にステップS106では、露出制御回路
53を介してシャッタ9を駆動し、撮影を行う。ここ
で、シャッタ9が開くと、被写体光がズームレンズ8お
よびレンズシャッタ9を通過してカメラ本体1内部に導
かれ、この被写体光のうちアパ−チャ5を通過した光の
みがフィルム22に達しフィルム22が露光される。こ
の状態では、図3に示すようにパッド11がアパ−チャ
5を通過する撮影光の光路Lから退避しているので、こ
の撮影光がパッド11にケラれることはない。
53を介してシャッタ9を駆動し、撮影を行う。ここ
で、シャッタ9が開くと、被写体光がズームレンズ8お
よびレンズシャッタ9を通過してカメラ本体1内部に導
かれ、この被写体光のうちアパ−チャ5を通過した光の
みがフィルム22に達しフィルム22が露光される。こ
の状態では、図3に示すようにパッド11がアパ−チャ
5を通過する撮影光の光路Lから退避しているので、こ
の撮影光がパッド11にケラれることはない。
【0020】撮影終了後、ステップS107ではパッド
11を突出位置に駆動する。すなわちモータM1を逆転
させ、ギアG2,G1を介してカム33がを計回り方向
に回転させる。その結果、カム面33aがパッド11の
後部から離れるので、パッド11はばね32の付勢力に
より図4(a)に示す突出位置に駆動され、フィルム2
2の磁気記録領域22aを磁気ヘッド10に押圧し、磁
気記録可能な状態となる。この状態になると上記スイッ
チSW1がオンし、これに伴って制御回路51は、モー
タM1を停止する。
11を突出位置に駆動する。すなわちモータM1を逆転
させ、ギアG2,G1を介してカム33がを計回り方向
に回転させる。その結果、カム面33aがパッド11の
後部から離れるので、パッド11はばね32の付勢力に
より図4(a)に示す突出位置に駆動され、フィルム2
2の磁気記録領域22aを磁気ヘッド10に押圧し、磁
気記録可能な状態となる。この状態になると上記スイッ
チSW1がオンし、これに伴って制御回路51は、モー
タM1を停止する。
【0021】次いでステップS108において、巻上モ
ータM2により巻上スプール3を回転し、これによりフ
ィルム22の1駒巻上げを開始するとともに、ステップ
S109で磁気ヘッド10を駆動し、巻上動作に伴う磁
気記録領域22aの移動に伴って磁気ヘッド10により
磁気記録領域22aにトリミング情報を記録する。情報
記録が完了した後、不図示の検出装置でフィルム1駒分
の巻上完了が検出されると、ステップS110で巻上モ
ータM2を停止してステップS101に戻る。
ータM2により巻上スプール3を回転し、これによりフ
ィルム22の1駒巻上げを開始するとともに、ステップ
S109で磁気ヘッド10を駆動し、巻上動作に伴う磁
気記録領域22aの移動に伴って磁気ヘッド10により
磁気記録領域22aにトリミング情報を記録する。情報
記録が完了した後、不図示の検出装置でフィルム1駒分
の巻上完了が検出されると、ステップS110で巻上モ
ータM2を停止してステップS101に戻る。
【0022】また上記ステップS102でトリミングス
イッチ43がオフ位置にあると判定された場合には、L
ED44を消灯するとともに通常撮影モードを設定して
図7のステップS111に進む。ステップS111でパ
ッド11が突出位置にある(スイッチSW2オン)と判
定されると、ステップS112で上述と同様にパッド1
1を退避位置に駆動してステップS113に進む。ま
た、パッド11が退避位置にあった場合には直接ステッ
プS113に進む。
イッチ43がオフ位置にあると判定された場合には、L
ED44を消灯するとともに通常撮影モードを設定して
図7のステップS111に進む。ステップS111でパ
ッド11が突出位置にある(スイッチSW2オン)と判
定されると、ステップS112で上述と同様にパッド1
1を退避位置に駆動してステップS113に進む。ま
た、パッド11が退避位置にあった場合には直接ステッ
プS113に進む。
【0023】ステップS113でレリーズスイッチSW
5がオフと判定されるとステップS101に戻り、オン
と判定されるとステップS114に進む。ステップS1
14では、シャッタ9を駆動して撮影を行い、次いでス
テップS115でフィルム22を1駒分巻上けてステッ
プS101に戻る。
5がオフと判定されるとステップS101に戻り、オン
と判定されるとステップS114に進む。ステップS1
14では、シャッタ9を駆動して撮影を行い、次いでス
テップS115でフィルム22を1駒分巻上けてステッ
プS101に戻る。
【0024】一方、ステップS201で温度センサ45
の検出温度Xが所定値X1以上と判定された場合には、
図7のステップS202に進む。ステップS202では
LED44を消灯し、次いでステップS203ではスイ
ッチSW1がオンか否かを判定する。スイッチSW1が
オフであれば、パッド11が退避位置にあると判断して
ステップS113に進み、スイッチSW1がオンであれ
ばパッド11が突出位置にあると判断してこれを退避位
置に駆動すべくステップS112に進む。
の検出温度Xが所定値X1以上と判定された場合には、
図7のステップS202に進む。ステップS202では
LED44を消灯し、次いでステップS203ではスイ
ッチSW1がオンか否かを判定する。スイッチSW1が
オフであれば、パッド11が退避位置にあると判断して
ステップS113に進み、スイッチSW1がオンであれ
ばパッド11が突出位置にあると判断してこれを退避位
置に駆動すべくステップS112に進む。
【0025】以上の手順によれば、トリミング撮影モー
ド設定時にカメラ周囲の温度Xが所定値X1未満の場合
には、撮影後にパッド11が突出位置に切換えられ、磁
気ヘッド10によりトリミング情報が記録される。また
カメラ周囲の温度Xが所定値X1以上の場合(磁気ヘッ
ド10により誤った情報が記録されるおそれがあると
き)には、パッド11が強制的に退避位置に切換保持さ
れ、このとき仮にトリミングスイッチ43がオンされて
もLED44は点灯せず磁気ヘッド10の作動、すなわ
ちトリミング撮影は禁止される。したがって、高温環境
下において誤ったトリミング情報が記録されることがな
く、不所望な写真となることが防止される。
ド設定時にカメラ周囲の温度Xが所定値X1未満の場合
には、撮影後にパッド11が突出位置に切換えられ、磁
気ヘッド10によりトリミング情報が記録される。また
カメラ周囲の温度Xが所定値X1以上の場合(磁気ヘッ
ド10により誤った情報が記録されるおそれがあると
き)には、パッド11が強制的に退避位置に切換保持さ
れ、このとき仮にトリミングスイッチ43がオンされて
もLED44は点灯せず磁気ヘッド10の作動、すなわ
ちトリミング撮影は禁止される。したがって、高温環境
下において誤ったトリミング情報が記録されることがな
く、不所望な写真となることが防止される。
【0026】以上の実施例の構成において、巻上モータ
M2がフィルム給送手段102を、温度センサ45,制
御回路51,モータM1,カム33およびばね32が切
換制御手段105をそれぞれ構成する。
M2がフィルム給送手段102を、温度センサ45,制
御回路51,モータM1,カム33およびばね32が切
換制御手段105をそれぞれ構成する。
【0027】なお以上では、フィルム駒送り時、すなわ
ちトリミング情報を記録するときにのみパッド11を突
出位置に切換える例を示したが、パッド11が突出位置
にあっても撮影光路中に進入しない構成であれば、トリ
ミング撮影モード設定時でかつ温度Xが所定値未満の場
合には、常にパッド11を突出位置に保持するようにし
てもよい。
ちトリミング情報を記録するときにのみパッド11を突
出位置に切換える例を示したが、パッド11が突出位置
にあっても撮影光路中に進入しない構成であれば、トリ
ミング撮影モード設定時でかつ温度Xが所定値未満の場
合には、常にパッド11を突出位置に保持するようにし
てもよい。
【0028】以上では、フィルムにトリミング情報を磁
気記録する場合について説明したが、このトリミング情
報に代えて撮影済み情報を記録する場合の別実施例を以
下に説明する。撮影済み情報とは、その駒の撮影が終了
したことを示す情報であり、これは、途中まで撮影した
フィルムをいったん巻戻した後、再度そのフィルムを使
用する場合に必要となる。すなわち、そのフィルムを再
度装填した際、フィルムを巻上げつつ撮影済み情報を読
み込み、撮影済み情報が記録されていない駒が検出され
ると巻上げを停止するようにすれば、最終撮影駒の次の
未露光駒から撮影を再開することができ、撮影済み駒へ
の多重露光および巻上過多によるフィルムの無駄が防止
される。
気記録する場合について説明したが、このトリミング情
報に代えて撮影済み情報を記録する場合の別実施例を以
下に説明する。撮影済み情報とは、その駒の撮影が終了
したことを示す情報であり、これは、途中まで撮影した
フィルムをいったん巻戻した後、再度そのフィルムを使
用する場合に必要となる。すなわち、そのフィルムを再
度装填した際、フィルムを巻上げつつ撮影済み情報を読
み込み、撮影済み情報が記録されていない駒が検出され
ると巻上げを停止するようにすれば、最終撮影駒の次の
未露光駒から撮影を再開することができ、撮影済み駒へ
の多重露光および巻上過多によるフィルムの無駄が防止
される。
【0029】図8のフローチャートは本実施例における
制御手順を示しており、上述した図6と同様のステップ
には同一の符号を付してある。図8において、ステップ
S101でメインスイッチ41のオンが判定されると上
述と同様にステップS201に進み、温度センサ45に
よって検出されたカメラ周囲の温度Xが所定値X1以上
か否かを判定し、所定値X1未満と判定されるとステッ
プS103に進む。ステップS103でレリーズスイッ
チSW5 がオフと判定されるとステップS101に戻
り、オンと判定されると上述したステップS106〜S
108の処理を行い、次いでステップS301で当該駒
に対する撮影済み情報を記録する。その後、1駒の巻上
が完了するとステップS110で巻上モータM2を停止
してステップS101に戻る。
制御手順を示しており、上述した図6と同様のステップ
には同一の符号を付してある。図8において、ステップ
S101でメインスイッチ41のオンが判定されると上
述と同様にステップS201に進み、温度センサ45に
よって検出されたカメラ周囲の温度Xが所定値X1以上
か否かを判定し、所定値X1未満と判定されるとステッ
プS103に進む。ステップS103でレリーズスイッ
チSW5 がオフと判定されるとステップS101に戻
り、オンと判定されると上述したステップS106〜S
108の処理を行い、次いでステップS301で当該駒
に対する撮影済み情報を記録する。その後、1駒の巻上
が完了するとステップS110で巻上モータM2を停止
してステップS101に戻る。
【0030】一方、ステップS201で温度Xが所定値
X1以上と判定された場合にはステップS302に進
み、ここでスイッチSW1がオフと判定されると、すな
わちパッド11が退避位置にある場合にはステップS3
04に進む。スイッチSW1がオンと判定された場合、
すなわちパッド11が突出位置にあると判定された場合
には、ステップS303でパッド11を退避位置に駆動
してステップS304に進む。ステップS304では、
シャッタレリーズを禁止し、その後、ステップS101
に戻る。
X1以上と判定された場合にはステップS302に進
み、ここでスイッチSW1がオフと判定されると、すな
わちパッド11が退避位置にある場合にはステップS3
04に進む。スイッチSW1がオンと判定された場合、
すなわちパッド11が突出位置にあると判定された場合
には、ステップS303でパッド11を退避位置に駆動
してステップS304に進む。ステップS304では、
シャッタレリーズを禁止し、その後、ステップS101
に戻る。
【0031】以上の手順によれば、カメラ周囲の温度X
が所定値X1以上の場合には、パッド11が強制的に退
避位置に保持され、このときレリーズ釦が操作されても
撮影が禁止される。そして、温度Xが所定値X1未満に
なると、レリーズ釦の操作に伴って撮影が行われ、その
後、フィルムの駒送りとともに磁気ヘッド10による撮
影済み情報の記録が行われる。したがって、高温環境下
で誤った撮影済み情報が記録されることがなく、そのフ
ィルムを一端巻戻して再度使用するときに多重露光やフ
ィルムの無駄が防止される。
が所定値X1以上の場合には、パッド11が強制的に退
避位置に保持され、このときレリーズ釦が操作されても
撮影が禁止される。そして、温度Xが所定値X1未満に
なると、レリーズ釦の操作に伴って撮影が行われ、その
後、フィルムの駒送りとともに磁気ヘッド10による撮
影済み情報の記録が行われる。したがって、高温環境下
で誤った撮影済み情報が記録されることがなく、そのフ
ィルムを一端巻戻して再度使用するときに多重露光やフ
ィルムの無駄が防止される。
【0032】また図9はパッド駆動機構の変形例を示し
ており、図4と同様な箇所には同一の符号を付してあ
る。本例では、上述したモータM1やカム33に代え
て、アクチュエータとして形状記憶合金から成るワイヤ
(以下、形状記憶ワイヤ)61を用いている。この形状
記憶ワイヤ61は、一端がカメラ本体1の一部に固定さ
れ、他端がパッド11の後端部に固定されている。そし
て形状記憶ワイヤ61の両端に接続されたリード線62
a,62bに通電されるとワイヤ61は縮み、これによ
りパッド11がばね32の付勢力に抗して図9(b)に
示す退避位置に駆動される。またリード線62a,62
bへの通電が断たれると、形状記憶ワイヤ61は、ばね
32の付勢力により元の状態まで伸び、ばね32の付勢
力によりパッド11が図9(a)に示す突出位置に駆動
される。
ており、図4と同様な箇所には同一の符号を付してあ
る。本例では、上述したモータM1やカム33に代え
て、アクチュエータとして形状記憶合金から成るワイヤ
(以下、形状記憶ワイヤ)61を用いている。この形状
記憶ワイヤ61は、一端がカメラ本体1の一部に固定さ
れ、他端がパッド11の後端部に固定されている。そし
て形状記憶ワイヤ61の両端に接続されたリード線62
a,62bに通電されるとワイヤ61は縮み、これによ
りパッド11がばね32の付勢力に抗して図9(b)に
示す退避位置に駆動される。またリード線62a,62
bへの通電が断たれると、形状記憶ワイヤ61は、ばね
32の付勢力により元の状態まで伸び、ばね32の付勢
力によりパッド11が図9(a)に示す突出位置に駆動
される。
【0033】また上記形状記憶ワイヤ61として、所定
値以上の高温環境下で収縮する性質を持つものを用いれ
ば、温度センサは不要となる。すなわち図9(a)の状
態で環境温度が所定値以上になり形状記憶ワイヤ61が
縮むと、パッド11が退避位置側に駆動され、スイッチ
SW1がオンからオフする。そして、スイッチSW1が
オフのときには記録を行わないようにする。
値以上の高温環境下で収縮する性質を持つものを用いれ
ば、温度センサは不要となる。すなわち図9(a)の状
態で環境温度が所定値以上になり形状記憶ワイヤ61が
縮むと、パッド11が退避位置側に駆動され、スイッチ
SW1がオンからオフする。そして、スイッチSW1が
オフのときには記録を行わないようにする。
【0034】ここで、上述したように所定湿度以上の環
境下でも磁気ヘッド10の性能低下により誤った情報を
記録するおそれがあるので、上述した温度センサに代え
て湿度センサを用い、所定湿度未満の環境下では磁気ヘ
ッド10の作動に先立ってパッド11を突出位置に切換
えるとともに、所定湿度以上の環境下ではパッド11を
退避位置に切換保持し、これにより誤った情報の記録を
防止するようにしてもよい。
境下でも磁気ヘッド10の性能低下により誤った情報を
記録するおそれがあるので、上述した温度センサに代え
て湿度センサを用い、所定湿度未満の環境下では磁気ヘ
ッド10の作動に先立ってパッド11を突出位置に切換
えるとともに、所定湿度以上の環境下ではパッド11を
退避位置に切換保持し、これにより誤った情報の記録を
防止するようにしてもよい。
【0035】また磁気ヘッドとパッドの位置関係が互い
に逆(磁気ヘッドがカメラ前方側でパッドが後方側)の
場合も考えられ、この場合には、パッドを固定するとと
もに、磁気ヘッドを上記突出位置と退避位置との間で切
換可能とし、所定温度(湿度)未満の環境下では磁気ヘ
ッド10の作動に先立ってパッド11を突出位置に切換
えるとともに、所定温度(湿度)以上の環境下ではパッ
ド11を退避位置に切換保持するようにすればよい。さ
らに磁気記録領域22aの位置はフィルム22の下部に
限定されず、例えばフィルム22の上部に設けられてい
てもよい。
に逆(磁気ヘッドがカメラ前方側でパッドが後方側)の
場合も考えられ、この場合には、パッドを固定するとと
もに、磁気ヘッドを上記突出位置と退避位置との間で切
換可能とし、所定温度(湿度)未満の環境下では磁気ヘ
ッド10の作動に先立ってパッド11を突出位置に切換
えるとともに、所定温度(湿度)以上の環境下ではパッ
ド11を退避位置に切換保持するようにすればよい。さ
らに磁気記録領域22aの位置はフィルム22の下部に
限定されず、例えばフィルム22の上部に設けられてい
てもよい。
【0036】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、所定温度未満
の環境下では磁気ヘッドの作動に先立ってパッドを突出
位置に切換えるとともに、所定温度以上の環境下ではパ
ッドを退避位置に切換保持するようにしたので、磁気ヘ
ッドの性能が低下したり磁気ヘッドがフィルムに癒着す
るおそれのある高温環境下では、磁気ヘッドがフィルム
に押圧されず、誤った情報の記録が防止できる。また請
求項2の発明によれば、所定温度未満の環境下では磁気
ヘッドの作動に先立って磁気ヘッドを突出位置に切換え
るとともに、所定温度以上の環境下では磁気ヘッドを退
避位置に切換保持するようにしたので、上述と同様の効
果が得られる。さらに請求項3の発明によれば、所定湿
度未満の環境下では磁気ヘッドの作動に先立ってパッド
を突出位置に切換えるとともに、所定湿度以上の環境下
ではパッドを退避位置に切換保持するようにしたので、
高湿環境下での誤った情報の記録が防止できる。さらに
また、請求項4の発明によれば、所定湿度未満の環境下
では磁気ヘッドの作動に先立って磁気ヘッドを突出位置
に切換えるとともに、所定湿度以上の環境下では、磁気
ヘッドを退避位置に切換保持するようにしたので、上述
と同様の効果が得られる。
の環境下では磁気ヘッドの作動に先立ってパッドを突出
位置に切換えるとともに、所定温度以上の環境下ではパ
ッドを退避位置に切換保持するようにしたので、磁気ヘ
ッドの性能が低下したり磁気ヘッドがフィルムに癒着す
るおそれのある高温環境下では、磁気ヘッドがフィルム
に押圧されず、誤った情報の記録が防止できる。また請
求項2の発明によれば、所定温度未満の環境下では磁気
ヘッドの作動に先立って磁気ヘッドを突出位置に切換え
るとともに、所定温度以上の環境下では磁気ヘッドを退
避位置に切換保持するようにしたので、上述と同様の効
果が得られる。さらに請求項3の発明によれば、所定湿
度未満の環境下では磁気ヘッドの作動に先立ってパッド
を突出位置に切換えるとともに、所定湿度以上の環境下
ではパッドを退避位置に切換保持するようにしたので、
高湿環境下での誤った情報の記録が防止できる。さらに
また、請求項4の発明によれば、所定湿度未満の環境下
では磁気ヘッドの作動に先立って磁気ヘッドを突出位置
に切換えるとともに、所定湿度以上の環境下では、磁気
ヘッドを退避位置に切換保持するようにしたので、上述
と同様の効果が得られる。
【図1】クレーム対応図である。
【図2】本発明の一実施例に係るカメラを後方から見た
斜視図である。
斜視図である。
【図3】上記カメラの側面断面図である。
【図4】パッドの駆動機構の一例を示す図である。
【図5】制御系のブロック図である。
【図6】処理手順のフローチャートである。
【図7】図6に続くフローチャートである。
【図8】別実施例を示すフローチャートである。
【図9】パッドの駆動機構の変形例を示す図である。
1 カメラ本体 8 撮影レンズ 9 レンズシャッタ 10 磁気ヘッド 11 パッド 22 フィルム 22a 磁気記録領域 32 ばね 33 カム 41 メインスイッチ 42 レリーズ釦 43 トリミングスイッチ 44 LED 45 温度センサ 51 制御回路 52 モータ駆動回路 61 形状記憶ワイヤ 101 フィルム 102 フィルム給送手段 103,203 磁気ヘッド 104,204 パッド 105,205 切換制御手段 M1 モータ M2 巻上モータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03B 31/00 G03B 17/24
Claims (4)
- 【請求項1】 撮影後にフィルムの駒送りを行うフィル
ム給送手段と、前記フィルムの駒送りに伴ってフィルム
上に設けられた磁気記録領域に情報を記録する磁気ヘッ
ドと、前記フィルムを挾んで該フィルムの磁気記録領域
を前記磁気ヘッドに押圧する突出位置、およびフィルム
から退避する退避位置に切換可能なパッドと、所定温度
未満の環境下では、前記磁気ヘッドの作動に先立って前
記パッドを前記突出位置に切換えるとともに、所定温度
以上の環境下では、前記パッドを前記退避位置に切換保
持する切換制御手段とを具備することを特徴とする磁気
ヘッドを有するカメラ。 - 【請求項2】 撮影後にフィルムの駒送りを行うフィル
ム給送手段と、前記フィルム上に設けられた磁気記録領
域に当接する突出位置、および磁気記録領域から退避す
る退避位置とに切換可能とされ、前記突出位置にあると
きに前記フィルム駒送りに伴って前記磁気記録領域に情
報を記録する磁気ヘッドと、前記フィルムの磁気記録領
域を前記磁気ヘッドに押圧するパッドと、所定温度未満
の環境下では、前記磁気ヘッドの作動に先立って該磁気
ヘッドを前記突出位置に切換えるとともに、所定温度以
上の環境下では、前記磁気ヘッドを前記退避位置に切換
保持する切換制御手段とを具備することを特徴とする磁
気ヘッドを有するカメラ。 - 【請求項3】 撮影後にフィルムの駒送りを行うフィル
ム給送手段と、前記フィルムの駒送りに伴ってフィルム
上に設けられた磁気記録領域に情報を記録する磁気ヘッ
ドと、前記フィルムを挾んで該フィルムの磁気記録領域
を前記磁気ヘッドに押圧する突出位置、およびフィルム
から退避する退避位置に切換可能なパッドと、所定湿度
未満の環境下では、前記磁気ヘッドの作動に先立って前
記パッドを前記突出位置に切換えるとともに、所定湿度
以上の環境下では、前記パッドを前記退避位置に切換保
持する切換制御手段とを具備することを特徴とする磁気
ヘッドを有するカメラ。 - 【請求項4】 撮影後にフィルムの駒送りを行うフィル
ム給送手段と、前記フィルム上に設けられた磁気記録領
域に当接する突出位置、および磁気記録領域から退避す
る退避位置とに切換可能とされ、前記突出位置にあると
きに前記フィルム駒送りに伴って前記磁気記録領域に情
報を記録する磁気ヘッドと、前記フィルムの磁気記録領
域を前記磁気ヘッドに押圧するパッドと、所定湿度未満
の環境下では、前記磁気ヘッドの作動に先立って該磁気
ヘッドを前記突出位置に切換えるとともに、所定湿度以
上の環境下では、前記磁気ヘッドを前記退避位置に切換
保持する切換制御手段とを具備することを特徴とする磁
気ヘッドを有するカメラ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3081806A JP2855876B2 (ja) | 1991-03-20 | 1991-03-20 | 磁気ヘッドを有するカメラ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3081806A JP2855876B2 (ja) | 1991-03-20 | 1991-03-20 | 磁気ヘッドを有するカメラ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04293038A JPH04293038A (ja) | 1992-10-16 |
JP2855876B2 true JP2855876B2 (ja) | 1999-02-10 |
Family
ID=13756735
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3081806A Expired - Fee Related JP2855876B2 (ja) | 1991-03-20 | 1991-03-20 | 磁気ヘッドを有するカメラ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2855876B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0850328A (ja) * | 1994-08-08 | 1996-02-20 | Nikon Corp | 磁気情報記録装置 |
JPH0850327A (ja) * | 1994-08-08 | 1996-02-20 | Nikon Corp | 磁気情報記録装置 |
JPH08328102A (ja) * | 1995-05-31 | 1996-12-13 | Nikon Corp | 磁気ヘッドを有する装置 |
-
1991
- 1991-03-20 JP JP3081806A patent/JP2855876B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04293038A (ja) | 1992-10-16 |
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