JP2853316B2 - ミシン - Google Patents
ミシンInfo
- Publication number
- JP2853316B2 JP2853316B2 JP29649190A JP29649190A JP2853316B2 JP 2853316 B2 JP2853316 B2 JP 2853316B2 JP 29649190 A JP29649190 A JP 29649190A JP 29649190 A JP29649190 A JP 29649190A JP 2853316 B2 JP2853316 B2 JP 2853316B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- shuttle
- initial position
- hook
- driving motor
- rotate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Sewing Machines And Sewing (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、針棒と釜をそれぞれ別のモータにより駆動
すると共に、釜を初期位置に設定する機能を備えたミシ
ンに関する。
すると共に、釜を初期位置に設定する機能を備えたミシ
ンに関する。
(従来の技術) 近年、ミシンのデザインの多様化や多機能化を考慮し
て、針棒と釜をそれぞれ別のモータにより駆動するミシ
ンが考えられている。この様なミシンでは、針棒と釜と
の間に機械的な連動関係がなく、互いに別個に動き得る
ので、電源オフ時には、針棒側を釜側とは無関係に手な
どで動かすことが可能であり、それによって針棒と釜と
の同期関係がずれてしまう可能性がある。従って、電源
投入後に、針棒と釜との同期関係を回復させるために、
それらを初期位置に設定する必要がある。
て、針棒と釜をそれぞれ別のモータにより駆動するミシ
ンが考えられている。この様なミシンでは、針棒と釜と
の間に機械的な連動関係がなく、互いに別個に動き得る
ので、電源オフ時には、針棒側を釜側とは無関係に手な
どで動かすことが可能であり、それによって針棒と釜と
の同期関係がずれてしまう可能性がある。従って、電源
投入後に、針棒と釜との同期関係を回復させるために、
それらを初期位置に設定する必要がある。
(発明が解決しようとする課題) ところで、縫製時には、釜は、針棒の上下動と同期し
て回転することにより、縫針の下降により上糸に形成さ
れるループを釜の剣先で引っ掛けて、その上糸のループ
に下糸を通す動作を繰り返して縫製を行う。従って、電
源投入後に釜を初期位置に設定する際に、既に釜の剣先
に上糸が引っ掛かった状態になっていることもある。こ
の状態で、釜を初期位置に設定する場合、釜の回転に伴
って上糸がスムーズに釜側に引き出されれば問題ない
が、実際には、電源投入前に、針棒側が手などで動かさ
れてしまうことがあるため、その針棒の位置によって
は、上糸が糸調子などによって拘束された状態になって
しまい、釜の初期位置設定時に、上糸がスムーズに釜側
に引き出されない状態が発生し得る。この状態では、初
期位置設定時に、釜の剣先に引っ掛かった上糸によって
釜の回転がロックされてしまい、釜を初期位置に設定で
きないという不具合を生ずる。
て回転することにより、縫針の下降により上糸に形成さ
れるループを釜の剣先で引っ掛けて、その上糸のループ
に下糸を通す動作を繰り返して縫製を行う。従って、電
源投入後に釜を初期位置に設定する際に、既に釜の剣先
に上糸が引っ掛かった状態になっていることもある。こ
の状態で、釜を初期位置に設定する場合、釜の回転に伴
って上糸がスムーズに釜側に引き出されれば問題ない
が、実際には、電源投入前に、針棒側が手などで動かさ
れてしまうことがあるため、その針棒の位置によって
は、上糸が糸調子などによって拘束された状態になって
しまい、釜の初期位置設定時に、上糸がスムーズに釜側
に引き出されない状態が発生し得る。この状態では、初
期位置設定時に、釜の剣先に引っ掛かった上糸によって
釜の回転がロックされてしまい、釜を初期位置に設定で
きないという不具合を生ずる。
本発明はこの様な事情を考慮してなされたもので、従
ってその目的は、釜の剣先に上糸が引っ掛かった場合で
も、釜を確実に初期位置に設定することができるミシン
を提供することにある。
ってその目的は、釜の剣先に上糸が引っ掛かった場合で
も、釜を確実に初期位置に設定することができるミシン
を提供することにある。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 本発明のミシンは、針棒と釜をそれぞれ別のモータに
より駆動するものにおいて、前記釜の回転位置を検出す
る釜位置検出手段と、縫製開始前に前記釜位置検出手段
の出力信号に基づいて釜駆動用モータに通電して前記釜
を初期位置まで回転させる初期位置設定手段とを備え、
この初期位置設定手段は、初期位置設定時に前記釜駆動
用モータを正回転させるように通電して前記釜を初期位
置まで正常に正回転させたときには、その位置で初期位
置設定動作を終了し、前記釜が正常に正回転せずに初期
位置まで到達しないときには、前記釜駆動用モータを逆
回転させて前記釜を初期位置まで逆回転させるように制
御するものである。
より駆動するものにおいて、前記釜の回転位置を検出す
る釜位置検出手段と、縫製開始前に前記釜位置検出手段
の出力信号に基づいて釜駆動用モータに通電して前記釜
を初期位置まで回転させる初期位置設定手段とを備え、
この初期位置設定手段は、初期位置設定時に前記釜駆動
用モータを正回転させるように通電して前記釜を初期位
置まで正常に正回転させたときには、その位置で初期位
置設定動作を終了し、前記釜が正常に正回転せずに初期
位置まで到達しないときには、前記釜駆動用モータを逆
回転させて前記釜を初期位置まで逆回転させるように制
御するものである。
(作用) 釜の初期位置設定時には、初期位置設定手段は、ま
ず、釜駆動用モータを正回転させるように通電して釜を
正回転させる。この際、釜の回転が上糸によりロックさ
れなければ、釜は初期位置まで正常に正回転し、その位
置で初期位置設定動作を終了する。一方、釜が上糸に引
っ掛かって正常に正回転しないときには、釜駆動用モー
タを逆回転させて釜を逆回転させる。この逆回転によ
り、釜の剣先が上糸から外れるので、釜が上糸に邪魔さ
れることなく初期位置まで逆回転され、その位置で初期
位置設定動作を終了する。
ず、釜駆動用モータを正回転させるように通電して釜を
正回転させる。この際、釜の回転が上糸によりロックさ
れなければ、釜は初期位置まで正常に正回転し、その位
置で初期位置設定動作を終了する。一方、釜が上糸に引
っ掛かって正常に正回転しないときには、釜駆動用モー
タを逆回転させて釜を逆回転させる。この逆回転によ
り、釜の剣先が上糸から外れるので、釜が上糸に邪魔さ
れることなく初期位置まで逆回転され、その位置で初期
位置設定動作を終了する。
(実施例) 以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
釜1は、ミシンベッド(図示せず)内に水平に配置さ
れている。この釜1内には、下糸を巻回したボビン(図
示せず)が装着され、縫製時には、釜1は、針棒(図示
せず)の上下動と同期して回転することにより、針棒
(図示せず)の下降により上糸に形成されるループを釜
1の剣先1aで引っ掛けて、その上糸のループに下糸を通
す動作を繰り返して縫製を行う。この釜1を支持する回
転軸2は、ミシンベッド内に固定された取付板3に軸受
4を介して回転自在に支持されている。更に、この回転
軸2には歯車5が嵌着されている。一方、取付板3の下
面側には、釜駆動用モータ6が回転軸7を上向きにした
状態で固定され、この回転軸7の上端に嵌着された歯車
8が釜1側の歯車5と噛み合わされており、これら両歯
車8,5を介して釜駆動用モータ6の回転が釜1に伝達さ
れるようになっている。この場合、釜駆動用モータ6と
しては、正転・反転可能なパルスモータが採用されてお
り、その励磁コイルにXパルス(例えば40パルス)の通
電をすると釜1が1回転するようになっている。
れている。この釜1内には、下糸を巻回したボビン(図
示せず)が装着され、縫製時には、釜1は、針棒(図示
せず)の上下動と同期して回転することにより、針棒
(図示せず)の下降により上糸に形成されるループを釜
1の剣先1aで引っ掛けて、その上糸のループに下糸を通
す動作を繰り返して縫製を行う。この釜1を支持する回
転軸2は、ミシンベッド内に固定された取付板3に軸受
4を介して回転自在に支持されている。更に、この回転
軸2には歯車5が嵌着されている。一方、取付板3の下
面側には、釜駆動用モータ6が回転軸7を上向きにした
状態で固定され、この回転軸7の上端に嵌着された歯車
8が釜1側の歯車5と噛み合わされており、これら両歯
車8,5を介して釜駆動用モータ6の回転が釜1に伝達さ
れるようになっている。この場合、釜駆動用モータ6と
しては、正転・反転可能なパルスモータが採用されてお
り、その励磁コイルにXパルス(例えば40パルス)の通
電をすると釜1が1回転するようになっている。
また、釜1の側方には、釜位置検出手段たる光センサ
9が取付板3に固定されたセンサ台10に取付けられてい
る。この光センサ9は、投光素子9aと受光素子9bとを上
下方向に対向配置した透過型光電スイッチにより構成さ
れている。これに対応して、釜1に固定された扇形のシ
ャッタ11の回転軌跡が光センサ9の投光素子9aと受光素
子9bとの間の光路を横切るように設定されている。この
場合、釜1のシャッタ11の端部11bが光センサ9の投光
素子9aと受光素子9bとの間の光路を遮った位置が、釜1
の初期位置になるように設定されており、この初期位置
では光センサ9から初期位置検出信号(ハイレベル信
号)が制御回路13に出力される。
9が取付板3に固定されたセンサ台10に取付けられてい
る。この光センサ9は、投光素子9aと受光素子9bとを上
下方向に対向配置した透過型光電スイッチにより構成さ
れている。これに対応して、釜1に固定された扇形のシ
ャッタ11の回転軌跡が光センサ9の投光素子9aと受光素
子9bとの間の光路を横切るように設定されている。この
場合、釜1のシャッタ11の端部11bが光センサ9の投光
素子9aと受光素子9bとの間の光路を遮った位置が、釜1
の初期位置になるように設定されており、この初期位置
では光センサ9から初期位置検出信号(ハイレベル信
号)が制御回路13に出力される。
一方、針棒や天秤(いずれも図示せず)は、針棒駆動
用モータ12(第2図参照)によって駆動される。この針
棒駆動用モータ12と釜駆動用モータ6を制御する制御回
路13は、第3図に示す初期位置設定プログラムを実行す
るマイクロコンピュータ(図示せず)を内蔵し、釜1を
初期位置まで回転させる初期位置設定手段としても機能
する。この制御回路13は、電源スイッチ14、縫製開始・
停止スイッチ15、釜位置検出用の光センサ9、針位置検
出器16が接続されている。
用モータ12(第2図参照)によって駆動される。この針
棒駆動用モータ12と釜駆動用モータ6を制御する制御回
路13は、第3図に示す初期位置設定プログラムを実行す
るマイクロコンピュータ(図示せず)を内蔵し、釜1を
初期位置まで回転させる初期位置設定手段としても機能
する。この制御回路13は、電源スイッチ14、縫製開始・
停止スイッチ15、釜位置検出用の光センサ9、針位置検
出器16が接続されている。
この場合、電源投入後に釜1を初期位置に設定するた
めに、制御回路13のマイクロコンピュータは、第3図に
示す初期位置設定プログラムに従って、次のように初期
位置設定動作を制御する。使用者が電源スイッチ14を投
入すると、まず、天秤を最下点まで下降させて、上糸を
釜1側に繰り出す(ステップP1)。この様にする理由
は、釜1にできるだけ上糸のテンションがかからないよ
うにするためである。尚、この際、針棒は、最下点を少
し通過した位置(釜1の剣先1aが上糸をすくう位置)で
停止される。この後、釜駆動用モータ6を1ステップず
つ正回転(矢印A方向に回転)させて(ステップP2,P
3)、釜1を正回転(矢印B方向に回転)させる。この
とき、釜1が初期位置に達しない間は、釜1のシャッタ
11が光センサ9内に入り込まず、光センサ9の出力電圧
はローレベルを維持し、初期位置検出信号(ハイレベル
信号)は出力されない。この場合には、釜駆動用モータ
6を1ステップずつ正回転させる動作を繰り返すことに
なる(ステップP4)。
めに、制御回路13のマイクロコンピュータは、第3図に
示す初期位置設定プログラムに従って、次のように初期
位置設定動作を制御する。使用者が電源スイッチ14を投
入すると、まず、天秤を最下点まで下降させて、上糸を
釜1側に繰り出す(ステップP1)。この様にする理由
は、釜1にできるだけ上糸のテンションがかからないよ
うにするためである。尚、この際、針棒は、最下点を少
し通過した位置(釜1の剣先1aが上糸をすくう位置)で
停止される。この後、釜駆動用モータ6を1ステップず
つ正回転(矢印A方向に回転)させて(ステップP2,P
3)、釜1を正回転(矢印B方向に回転)させる。この
とき、釜1が初期位置に達しない間は、釜1のシャッタ
11が光センサ9内に入り込まず、光センサ9の出力電圧
はローレベルを維持し、初期位置検出信号(ハイレベル
信号)は出力されない。この場合には、釜駆動用モータ
6を1ステップずつ正回転させる動作を繰り返すことに
なる(ステップP4)。
ところで、初期位置設定前の釜1の位置がどこであろ
うとも、釜1が1回転するまでに必ず初期位置に到達す
るので、初期位置設定時には釜1を最大1回転させれば
良い。もし、釜駆動用モータ6の励磁コイルに対し、釜
1の1回転に相当する数Xのパルス(この実施例では40
パルス)が通電されても、釜1が初期位置に到達しない
ときには、釜1が上糸に引っ掛かってロックされて正常
に回転しない状態になっており、それ以上通電しても駆
動できない。
うとも、釜1が1回転するまでに必ず初期位置に到達す
るので、初期位置設定時には釜1を最大1回転させれば
良い。もし、釜駆動用モータ6の励磁コイルに対し、釜
1の1回転に相当する数Xのパルス(この実施例では40
パルス)が通電されても、釜1が初期位置に到達しない
ときには、釜1が上糸に引っ掛かってロックされて正常
に回転しない状態になっており、それ以上通電しても駆
動できない。
そこで、この実施例では、釜駆動用モータ6の励磁コ
イルに通電するパルス数が、釜1の1回転に相当する数
X(40)になるまで、釜駆動用モータ6を1ステップず
つ正回転させ(ステップP2,P3)、その間に、釜1が初
期位置に到達すれば、ステップP4で「YES」と判断され
て、その位置で初期位置設定動作を終了する。この場
合、釜1が初期位置に到達すると、シャッタ11が光セン
サ9内に入り込んで、その投光素子9aと受光素子9bとの
間の光路を遮った状態となり、光センサ9から初期位置
検出信号(ハイレベル信号)が制御回路13に出力され
る。
イルに通電するパルス数が、釜1の1回転に相当する数
X(40)になるまで、釜駆動用モータ6を1ステップず
つ正回転させ(ステップP2,P3)、その間に、釜1が初
期位置に到達すれば、ステップP4で「YES」と判断され
て、その位置で初期位置設定動作を終了する。この場
合、釜1が初期位置に到達すると、シャッタ11が光セン
サ9内に入り込んで、その投光素子9aと受光素子9bとの
間の光路を遮った状態となり、光センサ9から初期位置
検出信号(ハイレベル信号)が制御回路13に出力され
る。
一方、釜駆動用モータ6の励磁コイルに対し、釜1の
1回転に相当する数Xのパルス(この実施例では40パル
ス)が通電されても、釜1が初期位置に到達しないとき
には、釜1が上糸に引っ掛かってロックされた状態とな
っている。この場合には、ステップP2で「YES」と判断
されて、ステップP5に移行し、釜駆動用モータ6を1ス
テップずつ逆回転(矢印C方向に回転)させ、釜1を逆
回転(矢印D方向に回転)させる。この逆回転により、
釜1の剣先1aが上糸から外れて釜1のロック状態が解除
されるので、釜1が上糸に邪魔されることなく逆回転さ
れる。この釜1の逆回転は、光センサ9から初期位置検
出信号(ハイレベル信号)が出力されるまで、即ちシャ
ッタ11の一端部11aが光センサ9内に入り込んで、その
投光素子9aと受光素子9bとの間の光路を遮った状態とな
るまで繰り返される(ステップP5,P6)。この様にし
て、シャッタ11の一端部11aが光センサ9内に入り込ん
だ後も、更に釜駆動用モータ6を1ステップ逆回転させ
て(ステップP7)、光センサ9から初期位置検出信号が
出力されているか否か、即ちシャッタ11が光センサ9の
光路を遮った状態となっているか否かが判断される(ス
テップP8)。もし、まだ、シャッタ11が光センサ9の光
路を遮った状態となっていれば、更に釜駆動用モータ6
を1ステップ逆回転させるという動作を繰り返すことに
よって(ステップP7,P8)、一旦、シャッタ11を光セン
サ9から僅かに抜き出した位置(初期位置の直前の位
置)まで、釜1を逆回転させる。この後は、逆に、釜駆
動用モータ6を1ステップ正回転させて(ステップP
9)、光センサ9から初期位置検出信号が出力されてい
るか否か、即ちシャッタ11の他端部11bが光センサ9内
に入り込んだ状態となっているか否かが判断される(ス
テップP10)。もし、まだ、シャッタ11の他端部11bが光
センサ9内に入り込んだ状態となっていなければ、更に
釜駆動用モータ6を1ステップ正回転させるという動作
を繰り返すことによって(ステップP9,P10)、シャッタ
11の他端部11bを光センサ9内に入り込ませた位置(初
期位置)まで、釜1を正回転させる。これにより、釜1
が初期位置に正確に設定され、初期位置設定動作を終了
する。この後、天秤を最上点まで上昇させて(ステップ
P11)、針棒を初期位置に設定する。
1回転に相当する数Xのパルス(この実施例では40パル
ス)が通電されても、釜1が初期位置に到達しないとき
には、釜1が上糸に引っ掛かってロックされた状態とな
っている。この場合には、ステップP2で「YES」と判断
されて、ステップP5に移行し、釜駆動用モータ6を1ス
テップずつ逆回転(矢印C方向に回転)させ、釜1を逆
回転(矢印D方向に回転)させる。この逆回転により、
釜1の剣先1aが上糸から外れて釜1のロック状態が解除
されるので、釜1が上糸に邪魔されることなく逆回転さ
れる。この釜1の逆回転は、光センサ9から初期位置検
出信号(ハイレベル信号)が出力されるまで、即ちシャ
ッタ11の一端部11aが光センサ9内に入り込んで、その
投光素子9aと受光素子9bとの間の光路を遮った状態とな
るまで繰り返される(ステップP5,P6)。この様にし
て、シャッタ11の一端部11aが光センサ9内に入り込ん
だ後も、更に釜駆動用モータ6を1ステップ逆回転させ
て(ステップP7)、光センサ9から初期位置検出信号が
出力されているか否か、即ちシャッタ11が光センサ9の
光路を遮った状態となっているか否かが判断される(ス
テップP8)。もし、まだ、シャッタ11が光センサ9の光
路を遮った状態となっていれば、更に釜駆動用モータ6
を1ステップ逆回転させるという動作を繰り返すことに
よって(ステップP7,P8)、一旦、シャッタ11を光セン
サ9から僅かに抜き出した位置(初期位置の直前の位
置)まで、釜1を逆回転させる。この後は、逆に、釜駆
動用モータ6を1ステップ正回転させて(ステップP
9)、光センサ9から初期位置検出信号が出力されてい
るか否か、即ちシャッタ11の他端部11bが光センサ9内
に入り込んだ状態となっているか否かが判断される(ス
テップP10)。もし、まだ、シャッタ11の他端部11bが光
センサ9内に入り込んだ状態となっていなければ、更に
釜駆動用モータ6を1ステップ正回転させるという動作
を繰り返すことによって(ステップP9,P10)、シャッタ
11の他端部11bを光センサ9内に入り込ませた位置(初
期位置)まで、釜1を正回転させる。これにより、釜1
が初期位置に正確に設定され、初期位置設定動作を終了
する。この後、天秤を最上点まで上昇させて(ステップ
P11)、針棒を初期位置に設定する。
上記実施例によれば、初期位置設定時に釜1の回転が
上糸によりロックされなければ、釜1は初期位置まで正
常に正回転し、その位置で初期位置設定動作を終了する
ことになるが、一方、釜1が上糸に引っ掛かって正常に
正回転しないときには、釜駆動用モータ6を逆回転させ
て釜1を逆回転させるようになっているので、この釜1
の逆回転により、釜1の剣先1aが上糸から外れて釜1の
ロック状態が解除され、釜1が上糸に邪魔されることな
く初期位置まで逆回転される。このため、初期位置設定
動作の開始時に、たとえ釜1の剣先1aに上糸が引っ掛か
ったとしても、釜1を確実に初期位置に設定することが
できる。
上糸によりロックされなければ、釜1は初期位置まで正
常に正回転し、その位置で初期位置設定動作を終了する
ことになるが、一方、釜1が上糸に引っ掛かって正常に
正回転しないときには、釜駆動用モータ6を逆回転させ
て釜1を逆回転させるようになっているので、この釜1
の逆回転により、釜1の剣先1aが上糸から外れて釜1の
ロック状態が解除され、釜1が上糸に邪魔されることな
く初期位置まで逆回転される。このため、初期位置設定
動作の開始時に、たとえ釜1の剣先1aに上糸が引っ掛か
ったとしても、釜1を確実に初期位置に設定することが
できる。
尚、上記実施例では、釜駆動用モータ6のロックや脱
調を検出し易いように、シャッタ11の周方向ピッチを、
釜駆動用モータ6の1ステップで釜1が回動する角度
(以下「1ステップ角」という)より大きく設定してい
るので、釜1を逆回転させて初期位置を設定する場合に
は、一旦、シャッタ11が光センサ9を通り過ぎた位置ま
で逆回転させ(ステップP7,P8)、その後、正回転させ
てシャッタ11の端部11bを光センサ9内に入り込ませた
位置(初期位置)に設定するようにしている。しかしな
がら、本発明は、この様な実施例に限定されず、シャッ
タ11を幅狭(例えば1ステップ角程度)に形成しても良
く、この場合には、ステップP7〜P10の行程を省くこと
ができる。
調を検出し易いように、シャッタ11の周方向ピッチを、
釜駆動用モータ6の1ステップで釜1が回動する角度
(以下「1ステップ角」という)より大きく設定してい
るので、釜1を逆回転させて初期位置を設定する場合に
は、一旦、シャッタ11が光センサ9を通り過ぎた位置ま
で逆回転させ(ステップP7,P8)、その後、正回転させ
てシャッタ11の端部11bを光センサ9内に入り込ませた
位置(初期位置)に設定するようにしている。しかしな
がら、本発明は、この様な実施例に限定されず、シャッ
タ11を幅狭(例えば1ステップ角程度)に形成しても良
く、この場合には、ステップP7〜P10の行程を省くこと
ができる。
また、上記実施例では、釜位置検出手段(光センサ
9)を透過型光電スイッチにより構成したが、反射型光
電スイッチ等の他の光センサにより構成しても良く、更
には、釜1の外周に磁石を取付け、この磁石の磁気をホ
ールセンサ等の磁気検出手段で検出することにより釜1
の初期位置を検出する構成としても良い。
9)を透過型光電スイッチにより構成したが、反射型光
電スイッチ等の他の光センサにより構成しても良く、更
には、釜1の外周に磁石を取付け、この磁石の磁気をホ
ールセンサ等の磁気検出手段で検出することにより釜1
の初期位置を検出する構成としても良い。
その他、本発明は、釜駆動用モータ6と釜1との間の
回転伝達構造を適宜変更しても良い等、種々の変形が可
能である。
回転伝達構造を適宜変更しても良い等、種々の変形が可
能である。
[発明の効果] 本発明は以上の説明から明らかなように、初期位置設
定時に、釜が上糸に引っ掛かって正常に正回転しないと
きには、釜駆動用モータを逆回転させて釜を逆回転させ
るようになっているので、この釜の逆回転により、釜の
剣先が上糸から外れて釜のロック状態が解除され、釜が
上糸に邪魔されることなく初期位置まで確実に逆回転さ
れる。このため、初期位置設定動作の開始時に、たとえ
釜の剣先に上糸が引っ掛かったとしても、釜を確実に初
期位置に設定することができる。
定時に、釜が上糸に引っ掛かって正常に正回転しないと
きには、釜駆動用モータを逆回転させて釜を逆回転させ
るようになっているので、この釜の逆回転により、釜の
剣先が上糸から外れて釜のロック状態が解除され、釜が
上糸に邪魔されることなく初期位置まで確実に逆回転さ
れる。このため、初期位置設定動作の開始時に、たとえ
釜の剣先に上糸が引っ掛かったとしても、釜を確実に初
期位置に設定することができる。
【図面の簡単な説明】 図面は本発明の一実施例を示したもので、第1図は釜の
周辺構造の斜視図、第2図は電気的概略構成を示すブロ
ック図、第3図は釜の初期位置設定時の制御内容を示す
フローチャートである。 図面中、1は釜、6は釜駆動用モータ、9は光センサ
(釜位置検出手段)、11はシャッタ、12は針棒駆動用モ
ータ、13は制御回路(初期位置設定手段)である。
周辺構造の斜視図、第2図は電気的概略構成を示すブロ
ック図、第3図は釜の初期位置設定時の制御内容を示す
フローチャートである。 図面中、1は釜、6は釜駆動用モータ、9は光センサ
(釜位置検出手段)、11はシャッタ、12は針棒駆動用モ
ータ、13は制御回路(初期位置設定手段)である。
Claims (1)
- 【請求項1】針棒と釜をそれぞれ別のモータにより駆動
するミシンにおいて、前記釜の回転位置を検出する釜位
置検出手段と、縫製開始前に前記釜位置検出手段の出力
信号に基づいて釜駆動用モータに通電して前記釜を初期
位置まで回転させる初期位置設定手段とを備え、この初
期位置設定手段は、初期位置設定時に前記釜駆動用モー
タを正回転させるように通電して前記釜を初期位置まで
正常に正回転させたときには、その位置で初期位置設定
動作を終了し、前記釜が正常に正回転せずに初期位置ま
で到達しないときには、前記釜駆動用モータを逆回転さ
せて前記釜を初期位置まで逆回転させるように制御する
ことを特徴とするミシン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29649190A JP2853316B2 (ja) | 1990-10-31 | 1990-10-31 | ミシン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29649190A JP2853316B2 (ja) | 1990-10-31 | 1990-10-31 | ミシン |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04166190A JPH04166190A (ja) | 1992-06-12 |
JP2853316B2 true JP2853316B2 (ja) | 1999-02-03 |
Family
ID=17834244
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29649190A Expired - Fee Related JP2853316B2 (ja) | 1990-10-31 | 1990-10-31 | ミシン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2853316B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100432913B1 (ko) * | 2002-03-21 | 2004-05-22 | 썬스타 산업봉제기계 주식회사 | 재봉기에서 모터를 이용한 이송량 및 이송방향 제어 장치및 방법 |
-
1990
- 1990-10-31 JP JP29649190A patent/JP2853316B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04166190A (ja) | 1992-06-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0375480B1 (en) | Electronically controlled sample warper | |
JP2009201930A (ja) | 自動糸切りミシンの制御装置 | |
JP2808787B2 (ja) | ミシン | |
JP2853316B2 (ja) | ミシン | |
JPS61109591A (ja) | ミシン | |
JPH04166188A (ja) | ミシン | |
CN1699665B (zh) | 缝纫机电动机的控制装置及其控制方法 | |
US5035193A (en) | Continuous hem stitching sewing machine | |
US4955306A (en) | Sewing machine | |
JP3067345B2 (ja) | ミシン | |
JPH0671079A (ja) | ミシンの針停止位置制御装置 | |
US5069149A (en) | Motor driving device for sewing machine | |
JPH0312910B2 (ja) | ||
JPS6121024Y2 (ja) | ||
JP2002301290A (ja) | ボビンの下糸センサー | |
JPS6038150B2 (ja) | ミシンの針糸供給装置 | |
JP2002143585A (ja) | ミシンの主軸検出装置 | |
JPH0659976B2 (ja) | スピンドル駆動自動切替巻取機の控えボビンの起動方法 | |
JPS6038152B2 (ja) | ミシンの針糸供給装置 | |
JPS6236864Y2 (ja) | ||
JP2550219B2 (ja) | 2本針ミシンの制御装置 | |
JPH06178887A (ja) | ミシンの自動返し縫い制御装置 | |
JPS6397197A (ja) | ミシンの自動切断装置 | |
JPH0345678B2 (ja) | ||
JPS6149994B2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |