JP2847063B2 - 非粘結性の石炭を処理して不動態化されたチャーを形成するための方法 - Google Patents
非粘結性の石炭を処理して不動態化されたチャーを形成するための方法Info
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- JP2847063B2 JP2847063B2 JP8090845A JP9084596A JP2847063B2 JP 2847063 B2 JP2847063 B2 JP 2847063B2 JP 8090845 A JP8090845 A JP 8090845A JP 9084596 A JP9084596 A JP 9084596A JP 2847063 B2 JP2847063 B2 JP 2847063B2
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- C10L9/00—Treating solid fuels to improve their combustion
- C10L9/02—Treating solid fuels to improve their combustion by chemical means
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- Combustion & Propulsion (AREA)
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- Production Of Liquid Hydrocarbon Mixture For Refining Petroleum (AREA)
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、非粘結性の石炭を
処理して不動態化されたチャーを形成するための方法に
関する。さらに詳しくは、本発明は、非粘結性の石炭を
逐次処理して、望ましい燃料特性を保持しつつも、適当
な貯蔵安定性を有するチャーを形成するための方法に関
する。
処理して不動態化されたチャーを形成するための方法に
関する。さらに詳しくは、本発明は、非粘結性の石炭を
逐次処理して、望ましい燃料特性を保持しつつも、適当
な貯蔵安定性を有するチャーを形成するための方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】西北アメリカの最も豊富な石炭資源は、
低ランクの石炭であり、例えば、亜歴青炭および渇炭が
挙げられる。低ランクの石炭の多くの鉱床は、東北アメ
リカ、オーストラリアおよびヨーロッパの高ランクの石
炭と比較して、比較的安価に採掘されるが、それらの経
済的な価値は、それらが著しい量の水分および酸素を組
合わされた形で含有するので、著しく低い。石炭内に含
有される水分は、石炭鉱床より使用点までの輸送コスト
を増大し、また、水分を蒸発するのに熱を必要とするの
で、燃焼する際に石炭より得られる利用熱を低下させ
る。こうした問題は、概して、全ての亜歴青炭に存在
し、採掘の際20%〜50%の水分を含有する低ランク
の石炭では、特に重大である。
低ランクの石炭であり、例えば、亜歴青炭および渇炭が
挙げられる。低ランクの石炭の多くの鉱床は、東北アメ
リカ、オーストラリアおよびヨーロッパの高ランクの石
炭と比較して、比較的安価に採掘されるが、それらの経
済的な価値は、それらが著しい量の水分および酸素を組
合わされた形で含有するので、著しく低い。石炭内に含
有される水分は、石炭鉱床より使用点までの輸送コスト
を増大し、また、水分を蒸発するのに熱を必要とするの
で、燃焼する際に石炭より得られる利用熱を低下させ
る。こうした問題は、概して、全ての亜歴青炭に存在
し、採掘の際20%〜50%の水分を含有する低ランク
の石炭では、特に重大である。
【0003】石炭中の水分含量を減らすための周知の慣
行は、石炭を約80〜150℃に低温加熱することによ
って水分を蒸発させることである。しかし、低温加熱法
は、生成する乾燥された石炭が自己加熱性を有し、ま
た、大気より水分を容易に再吸収し、以前の水分含有状
態に近づくことの欠点を有する。自己加熱(self-heatin
g)は、また、“自生(autogenous)”熱または自然燃焼(p
yrophoricity)とも称され、物質が周囲温度で空気にさ
らされる際に自然に発火または燃焼する傾向である。こ
の自己加熱は、2つのプロセス、乾燥された石炭または
チャーの再水和熱および酸素の化学吸着に関連する。
行は、石炭を約80〜150℃に低温加熱することによ
って水分を蒸発させることである。しかし、低温加熱法
は、生成する乾燥された石炭が自己加熱性を有し、ま
た、大気より水分を容易に再吸収し、以前の水分含有状
態に近づくことの欠点を有する。自己加熱(self-heatin
g)は、また、“自生(autogenous)”熱または自然燃焼(p
yrophoricity)とも称され、物質が周囲温度で空気にさ
らされる際に自然に発火または燃焼する傾向である。こ
の自己加熱は、2つのプロセス、乾燥された石炭または
チャーの再水和熱および酸素の化学吸着に関連する。
【0004】温和なガス化方法は、プロセス誘導燃料を
製造するのに使用され、また、典型的には、ガス化の前
に、石炭を乾燥させてチャーを形成する。石炭は、酸素
欠乏性のガスの連続流動加熱流を使用し、石炭に対流熱
移動させる熱処理によって乾燥される。乾燥された石炭
と同様、チャーを大気圧周囲条件で貯蔵および船積みす
る際または液体もしくは蒸気形態の水にさらす際に、チ
ャーが自己加熱性を有することが周知である。
製造するのに使用され、また、典型的には、ガス化の前
に、石炭を乾燥させてチャーを形成する。石炭は、酸素
欠乏性のガスの連続流動加熱流を使用し、石炭に対流熱
移動させる熱処理によって乾燥される。乾燥された石炭
と同様、チャーを大気圧周囲条件で貯蔵および船積みす
る際または液体もしくは蒸気形態の水にさらす際に、チ
ャーが自己加熱性を有することが周知である。
【0005】大気にさらすと、乾燥チャーは、迅速に水
蒸気および酸素を吸収し、続いて、昇温し、冷却しなけ
れば、それは、発火する。チャーの水蒸気または酸素の
吸収および生ずる酸化は、発熱反応を示す。酸素は、石
炭の表面に物理的に吸着し、石炭内部の有機分子と化学
的に反応する。この反応は、最大熱放出、酸素1モル当
たり約120,000kJを有する。酸化速度は、温度が
10℃上昇する毎にほぼ2倍となることから、熱は、散
逸させないと、自己促進酸化プロセスを促進し、石炭の
温度を漸次上昇させて、石炭を自然発火させる。チャー
の自己加熱が発火温度に到達した場合、通常、“自然燃
焼”と称され、これは、相当量のチャーを備蓄または輸
送する際に重大なる危険性を表す。
蒸気および酸素を吸収し、続いて、昇温し、冷却しなけ
れば、それは、発火する。チャーの水蒸気または酸素の
吸収および生ずる酸化は、発熱反応を示す。酸素は、石
炭の表面に物理的に吸着し、石炭内部の有機分子と化学
的に反応する。この反応は、最大熱放出、酸素1モル当
たり約120,000kJを有する。酸化速度は、温度が
10℃上昇する毎にほぼ2倍となることから、熱は、散
逸させないと、自己促進酸化プロセスを促進し、石炭の
温度を漸次上昇させて、石炭を自然発火させる。チャー
の自己加熱が発火温度に到達した場合、通常、“自然燃
焼”と称され、これは、相当量のチャーを備蓄または輸
送する際に重大なる危険性を表す。
【0006】チャーが液体または蒸気形態の水を吸収す
る際にも、自己加熱の別の原因を生ずる。周囲温度で、
炭素の酸化速度は、チャーの燃焼を開始するには一般に
遅すぎる。しかし、乾燥石炭またはチャーを水により湿
潤させる時には、水が乾燥石炭またはチャー上に吸着さ
れるので、熱が放出される。水蒸気が石炭またはチャー
上に物理的に吸着されると、気化熱に相当する熱量を放
出し、この量は、水1モル当たり約20,000kJとも
なる。このような“湿潤熱”は、乾燥石炭またはチャー
の温度を炭素の酸化がより迅速に起こるレベルまで上昇
させる。酸化速度が速くなると、結局、自然燃焼を生ず
る。この機構は、石炭の自然燃焼が、一般に、雨後に乾
燥高温気候が続くと生ずる理由を説明するものである。
上記した機構は、また、乾燥石炭またはチャーが湿潤地
面に置かれる時および湿潤石炭が常置され、一部乾燥さ
れた備蓄上に積載される時発生しやすい。後者の場合、
加熱は、必ず、湿潤物質と乾燥物質との間の界面で始ま
る。
る際にも、自己加熱の別の原因を生ずる。周囲温度で、
炭素の酸化速度は、チャーの燃焼を開始するには一般に
遅すぎる。しかし、乾燥石炭またはチャーを水により湿
潤させる時には、水が乾燥石炭またはチャー上に吸着さ
れるので、熱が放出される。水蒸気が石炭またはチャー
上に物理的に吸着されると、気化熱に相当する熱量を放
出し、この量は、水1モル当たり約20,000kJとも
なる。このような“湿潤熱”は、乾燥石炭またはチャー
の温度を炭素の酸化がより迅速に起こるレベルまで上昇
させる。酸化速度が速くなると、結局、自然燃焼を生ず
る。この機構は、石炭の自然燃焼が、一般に、雨後に乾
燥高温気候が続くと生ずる理由を説明するものである。
上記した機構は、また、乾燥石炭またはチャーが湿潤地
面に置かれる時および湿潤石炭が常置され、一部乾燥さ
れた備蓄上に積載される時発生しやすい。後者の場合、
加熱は、必ず、湿潤物質と乾燥物質との間の界面で始ま
る。
【0007】平衡水分は、石炭またはチャーの試料が3
0℃、96%相対湿度で平衡状態にある時の石炭または
チャー試料の水分含量としてASTMによって定義され
ている。この条件は、湿潤石炭の備蓄で見られるそれと
同等であると考えられる。石炭の備蓄がその平衡水分レ
ベルより高い場合には、その周囲に水分を失いやすく、
他方、それがその平衡水分レベル以下である場合には、
その周囲より水分を吸収しやすい。
0℃、96%相対湿度で平衡状態にある時の石炭または
チャー試料の水分含量としてASTMによって定義され
ている。この条件は、湿潤石炭の備蓄で見られるそれと
同等であると考えられる。石炭の備蓄がその平衡水分レ
ベルより高い場合には、その周囲に水分を失いやすく、
他方、それがその平衡水分レベル以下である場合には、
その周囲より水分を吸収しやすい。
【0008】平衡水分は、石炭またはチャー原料備蓄の
自己加熱性に重要な役割を演ずる。石炭またはチャーが
それらの平衡水分以下である場合には、備蓄は、水分を
吸収しやすく、その再水和熱により、備蓄を昇温させ
る。温度の上昇は、酸素の化学吸着速度を速めて、ひい
ては、備蓄の一部を加熱し、結局、自己発火させる。低
ランクの石炭を単に乾燥させただけでは、平衡水分レベ
ルは変化せず、したがって、乾燥石炭は、その平衡水分
レベルまで再水和されやすく、再水和熱を放出する。チ
ャーが自己加熱されやすいことを考えると、備蓄チャー
は、全て、適当に処理して、チャーの自己加熱性を不動
態化し、それにより、残る備蓄を自然燃焼より保護する
ことが望ましい。
自己加熱性に重要な役割を演ずる。石炭またはチャーが
それらの平衡水分以下である場合には、備蓄は、水分を
吸収しやすく、その再水和熱により、備蓄を昇温させ
る。温度の上昇は、酸素の化学吸着速度を速めて、ひい
ては、備蓄の一部を加熱し、結局、自己発火させる。低
ランクの石炭を単に乾燥させただけでは、平衡水分レベ
ルは変化せず、したがって、乾燥石炭は、その平衡水分
レベルまで再水和されやすく、再水和熱を放出する。チ
ャーが自己加熱されやすいことを考えると、備蓄チャー
は、全て、適当に処理して、チャーの自己加熱性を不動
態化し、それにより、残る備蓄を自然燃焼より保護する
ことが望ましい。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、非粘
結性の石炭を処理して、チャーを形成する方法を提供す
ることである。本発明のもう1つの目的は、石炭より著
しく高い発熱量、例えば、石炭8,500Btu/lbに対
し、チャー11,500Btu/lbを有するチャーを提供す
ることである。本発明のさらなる目的は、所望の燃料特
性を保持しつつも、適当な貯蔵安定性を有するチャーを
提供することである。本明細書で使用する“低端揮発成
分(low end volatile component)"とは、約400〜4
80℃で気化される化合物をいう。同様に、“高端揮発
成分(high end volatile components)”とは、約480
〜850℃で気化される化合物をいう。
結性の石炭を処理して、チャーを形成する方法を提供す
ることである。本発明のもう1つの目的は、石炭より著
しく高い発熱量、例えば、石炭8,500Btu/lbに対
し、チャー11,500Btu/lbを有するチャーを提供す
ることである。本発明のさらなる目的は、所望の燃料特
性を保持しつつも、適当な貯蔵安定性を有するチャーを
提供することである。本明細書で使用する“低端揮発成
分(low end volatile component)"とは、約400〜4
80℃で気化される化合物をいう。同様に、“高端揮発
成分(high end volatile components)”とは、約480
〜850℃で気化される化合物をいう。
【0010】
【課題を解決するための手段】要約すると、本発明に従
えば、石炭を逐次処理して、安定なチャーを形成する連
続法が提供される。本方法は、非粘結性の石炭供給物を
用意し;石炭を乾燥して、それより水分を除去し、乾燥
石炭を形成し;石炭より低端揮発性物質を気化および除
去して、チャーを形成するに十分、かつ、チャーの内部
で高端揮発性物質の少なくとも一部を流動化させ、チャ
ー内部の微孔を少なくとも一部破壊するに十分な温度
に、実質的に全ての石炭を漸次加熱することによって乾
燥石炭を熱分解する方法を含む。チャーは、ついで、チ
ャーの少なくとも一部破壊された微孔内で揮発性物質を
不流動化させて、チャーを熱分解的に不動態化し、約1
4〜22重量%の高端揮発物を有するチャーを形成する
に十分な温度まで冷却される。チャーは、ついで、反応
容器に搬送され、そこで、約3〜21体積%の酸素を有
するプロセスガスを反応容器に通し、酸素の化学吸着に
より石炭を酸化的に不動態化し;ついで、不動態化され
たチャーを実質的に同時に再水和および冷却して、約5
〜10重量%の水分を有する水和されたチャーを形成す
る。チャーは、ついで、水和された周囲空気で水和され
たチャーの表面水分を蒸発させることによって仕上げさ
れる。さらに詳しくは、チャーは、最終不動態化容器に
搬送され、そこで、約3〜21体積%の酸素を有するプ
ロセスガスを容器に通して、酸素の化学吸着により、再
水和されたチャーを最終的に不動態化する。
えば、石炭を逐次処理して、安定なチャーを形成する連
続法が提供される。本方法は、非粘結性の石炭供給物を
用意し;石炭を乾燥して、それより水分を除去し、乾燥
石炭を形成し;石炭より低端揮発性物質を気化および除
去して、チャーを形成するに十分、かつ、チャーの内部
で高端揮発性物質の少なくとも一部を流動化させ、チャ
ー内部の微孔を少なくとも一部破壊するに十分な温度
に、実質的に全ての石炭を漸次加熱することによって乾
燥石炭を熱分解する方法を含む。チャーは、ついで、チ
ャーの少なくとも一部破壊された微孔内で揮発性物質を
不流動化させて、チャーを熱分解的に不動態化し、約1
4〜22重量%の高端揮発物を有するチャーを形成する
に十分な温度まで冷却される。チャーは、ついで、反応
容器に搬送され、そこで、約3〜21体積%の酸素を有
するプロセスガスを反応容器に通し、酸素の化学吸着に
より石炭を酸化的に不動態化し;ついで、不動態化され
たチャーを実質的に同時に再水和および冷却して、約5
〜10重量%の水分を有する水和されたチャーを形成す
る。チャーは、ついで、水和された周囲空気で水和され
たチャーの表面水分を蒸発させることによって仕上げさ
れる。さらに詳しくは、チャーは、最終不動態化容器に
搬送され、そこで、約3〜21体積%の酸素を有するプ
ロセスガスを容器に通して、酸素の化学吸着により、再
水和されたチャーを最終的に不動態化する。
【0011】本発明のさらなる特徴および他の目的は、
図面を参照してなされる以下の詳細な説明より明らかと
なるであろう。図面において、図1は、非粘結性の石炭
を逐次処理して、不動態化されたチャーを形成するため
の方法を示す、本発明の方法の略図であり;図2は、乾
燥石炭および本発明に従う種々の工程で処理された石炭
の平衡水分体積%の棒グラフであり;図3は、乾燥石炭
および本発明に従う種々の工程で処理された石炭の残留
酸化速度の棒グラフであり;図4は、本発明に従い処理
された石炭の熱含量の棒グラフである。
図面を参照してなされる以下の詳細な説明より明らかと
なるであろう。図面において、図1は、非粘結性の石炭
を逐次処理して、不動態化されたチャーを形成するため
の方法を示す、本発明の方法の略図であり;図2は、乾
燥石炭および本発明に従う種々の工程で処理された石炭
の平衡水分体積%の棒グラフであり;図3は、乾燥石炭
および本発明に従う種々の工程で処理された石炭の残留
酸化速度の棒グラフであり;図4は、本発明に従い処理
された石炭の熱含量の棒グラフである。
【0012】
【実施例】図面を参照すると、同一の参照符号は、同一
の機素を表し、非粘結性の石炭を逐次処理して、不動態
化されたチャーを形成するための方法10が概略的に示
されている。図面を考察すると、明確化するために、特
に詳細な構成は、従来通りであり、本発明が開示され、
説明される以前に、当分野において周知であることを考
慮して示されていないことが理解されるであろう。Perr
y and Chilton, CHEMICAL ENGINEERS'HANDBOOK, 5th Ed
ition, McGraw Hill, New York, 1973; Kelly and Spot
tiswood, INTRODUCTION TO MINERAL PROCESSING, John
Willy & Sons, Inc.,New York, 1982; Walas, CHEMICAL
PROCESS EQUIPMENT, Selection and Design,Butterwor
th Publishers, Boston, 1988; Woods, PROCESS DESIGN
AND ENGINEERING PRACTICE, PTR Prentice Hall, New
Jersey, 1995を参照し、一般に、種々の装置および処理
構造物ならびに条件に対しての詳細な記載については化
学プロセス工業文献を引用する。例えば、ホッパー、熱
分解装置、乾燥器、導管、シール、煙道、ブロアーおよ
び弁は、このような構成部分が本明細書に記載する本発
明の全体のプロセスに使用するために当業者によって必
要とされるように改良されている点を除いて、このよう
な公知の市販構成部分である。また、多くの制御装置
は、従来通りであり、化学プロセスの標準品であり、本
発明で明確に指示や説明することを省略してある。例え
ば、制御弁、熱電対、サーミスタは、適当なサーボサー
キットと結合させて、容易に使用でき、温度およびプロ
セス流を測定および制御するために、従来より、使用さ
れている。石炭を処理するための装置およびプロセス条
件のさらなる詳細については、1995年9月8日に出
願された米国特許出願No. 08/525,235を参考とし、本明
細書では、参考のためにこれを引用する。
の機素を表し、非粘結性の石炭を逐次処理して、不動態
化されたチャーを形成するための方法10が概略的に示
されている。図面を考察すると、明確化するために、特
に詳細な構成は、従来通りであり、本発明が開示され、
説明される以前に、当分野において周知であることを考
慮して示されていないことが理解されるであろう。Perr
y and Chilton, CHEMICAL ENGINEERS'HANDBOOK, 5th Ed
ition, McGraw Hill, New York, 1973; Kelly and Spot
tiswood, INTRODUCTION TO MINERAL PROCESSING, John
Willy & Sons, Inc.,New York, 1982; Walas, CHEMICAL
PROCESS EQUIPMENT, Selection and Design,Butterwor
th Publishers, Boston, 1988; Woods, PROCESS DESIGN
AND ENGINEERING PRACTICE, PTR Prentice Hall, New
Jersey, 1995を参照し、一般に、種々の装置および処理
構造物ならびに条件に対しての詳細な記載については化
学プロセス工業文献を引用する。例えば、ホッパー、熱
分解装置、乾燥器、導管、シール、煙道、ブロアーおよ
び弁は、このような構成部分が本明細書に記載する本発
明の全体のプロセスに使用するために当業者によって必
要とされるように改良されている点を除いて、このよう
な公知の市販構成部分である。また、多くの制御装置
は、従来通りであり、化学プロセスの標準品であり、本
発明で明確に指示や説明することを省略してある。例え
ば、制御弁、熱電対、サーミスタは、適当なサーボサー
キットと結合させて、容易に使用でき、温度およびプロ
セス流を測定および制御するために、従来より、使用さ
れている。石炭を処理するための装置およびプロセス条
件のさらなる詳細については、1995年9月8日に出
願された米国特許出願No. 08/525,235を参考とし、本明
細書では、参考のためにこれを引用する。
【0013】本発明に従う方法10は、高水分含量を含
有する非粘結性の石炭に対して特に適している。例え
ば、本発明は、非粘結性の石炭、例えば、ほぼ20〜5
0重量%の水分を含有するウエスタンリグナイト(Weste
rn lignite)に特に適している。非粘結性の石炭は、ス
キップホイスト、空気または他の適当な方法による振動
コンベヤーによって、従来の連続コンベヤーベルト(図
示せず)に沿って、本発明の方法10を介して搬送され
る。効率をよくするために、石炭は、洗浄、破砕および
分級によって用意され、適当な品質、量および粒子寸法
の石炭を生ずる。典型的には、寸法範囲+1/4インチ
〜−3インチ、好ましくは、+1/4インチ〜−2イン
チの石炭が本発明の方法に対する適当な供給物である。
有する非粘結性の石炭に対して特に適している。例え
ば、本発明は、非粘結性の石炭、例えば、ほぼ20〜5
0重量%の水分を含有するウエスタンリグナイト(Weste
rn lignite)に特に適している。非粘結性の石炭は、ス
キップホイスト、空気または他の適当な方法による振動
コンベヤーによって、従来の連続コンベヤーベルト(図
示せず)に沿って、本発明の方法10を介して搬送され
る。効率をよくするために、石炭は、洗浄、破砕および
分級によって用意され、適当な品質、量および粒子寸法
の石炭を生ずる。典型的には、寸法範囲+1/4インチ
〜−3インチ、好ましくは、+1/4インチ〜−2イン
チの石炭が本発明の方法に対する適当な供給物である。
【0014】本方法10は、石炭供給物をホッパー12
に逐次供給し、石炭を乾燥し(A)、石炭を熱分解して
チャーを形成し(B)、チャーを急冷し(C)、チャー
を酸化的に不動態化し(D)、チャーを再水和し
(E)、ついで、不動態化されたチャーは、キャリヤー
14を介して輸送するため、および/または、所望され
る続く用途に対し、適当な容器、例えば、ホッパー12
に貯蔵するために、搬送できるように、チャーを最終的
に不動態化することを含む。種々の処理工程(A)〜
(F)のユニークな配列により、安定なチャーが経済的
に輸送することができるように製造されることが理解さ
れるであろう。
に逐次供給し、石炭を乾燥し(A)、石炭を熱分解して
チャーを形成し(B)、チャーを急冷し(C)、チャー
を酸化的に不動態化し(D)、チャーを再水和し
(E)、ついで、不動態化されたチャーは、キャリヤー
14を介して輸送するため、および/または、所望され
る続く用途に対し、適当な容器、例えば、ホッパー12
に貯蔵するために、搬送できるように、チャーを最終的
に不動態化することを含む。種々の処理工程(A)〜
(F)のユニークな配列により、安定なチャーが経済的
に輸送することができるように製造されることが理解さ
れるであろう。
【0015】所望される寸法と品質の石炭は、石炭供給
ホッパー12に搬送され、そこで、乾燥する(A)ため
に当分野周知の適当なタイプの乾燥器に計量される。乾
燥器は、石炭を温度約120〜260℃に加熱して、石
炭の水分含量を低下させ、かつ、著しい量のメタンおよ
び/または一酸化炭素が石炭より放出されるのを防止す
る。ついで、乾燥石炭は、石炭を熱分解して(B)、特
定の所望される性質を有する、例えば、残留遊離水分が
除去され、相対的な硫黄含量がより低く、相対的な炭素
含量がより高いチャーを形成するための熱分解装置に搬
送される。熱分解装置は、当分野周知のバッチタイプの
炉,または連続式タイプの炉であってもよい。
ホッパー12に搬送され、そこで、乾燥する(A)ため
に当分野周知の適当なタイプの乾燥器に計量される。乾
燥器は、石炭を温度約120〜260℃に加熱して、石
炭の水分含量を低下させ、かつ、著しい量のメタンおよ
び/または一酸化炭素が石炭より放出されるのを防止す
る。ついで、乾燥石炭は、石炭を熱分解して(B)、特
定の所望される性質を有する、例えば、残留遊離水分が
除去され、相対的な硫黄含量がより低く、相対的な炭素
含量がより高いチャーを形成するための熱分解装置に搬
送される。熱分解装置は、当分野周知のバッチタイプの
炉,または連続式タイプの炉であってもよい。
【0016】熱分解(B)の間、石炭の温度は、逐次、
かつ、漸次、所望される最高温度まで上昇して、低端揮
発性物質が除去され、若干の高端揮発性物質を流動化さ
せる。石炭は、典型的には、温度約149〜204℃で
熱分解装置に入る。ついで、石炭は、熱分解装置内で、
漸次、温度約427〜590℃まで加熱される。石炭
は、漸次、より高温に加熱され、低端揮発物が気化およ
び除去され、ついで、所望される温和なガス化温度に到
達するまで加熱され、約14〜22重量%の残留揮発物
と低い平衡水分含量約20〜30重量%ないし約5〜1
0重量%を有するチャーを生成する。
かつ、漸次、所望される最高温度まで上昇して、低端揮
発性物質が除去され、若干の高端揮発性物質を流動化さ
せる。石炭は、典型的には、温度約149〜204℃で
熱分解装置に入る。ついで、石炭は、熱分解装置内で、
漸次、温度約427〜590℃まで加熱される。石炭
は、漸次、より高温に加熱され、低端揮発物が気化およ
び除去され、ついで、所望される温和なガス化温度に到
達するまで加熱され、約14〜22重量%の残留揮発物
と低い平衡水分含量約20〜30重量%ないし約5〜1
0重量%を有するチャーを生成する。
【0017】熱分解装置から排出される廃ガスは、液体
オイル副生物と富化廃ガス16に搬入された、約5〜1
0重量%、一般に、約5重量%の石炭チャー微粒子とを
含有する。富化された廃ガス16は、分離器(S)に搬
送され、そこで、プロセス誘導ガス状の燃料20と凝縮
されたオイル生成物18とが廃ガス16より分離され
る。プロセス誘導ガス状の燃料20は、米国特許No. 5,
401,364に記載され、本明細書で参考のために引用する
が、1つ以上の燃焼器24で燃焼され、石炭の乾燥およ
び熱分解に使用される燃焼生成物22を生成する。
オイル副生物と富化廃ガス16に搬入された、約5〜1
0重量%、一般に、約5重量%の石炭チャー微粒子とを
含有する。富化された廃ガス16は、分離器(S)に搬
送され、そこで、プロセス誘導ガス状の燃料20と凝縮
されたオイル生成物18とが廃ガス16より分離され
る。プロセス誘導ガス状の燃料20は、米国特許No. 5,
401,364に記載され、本明細書で参考のために引用する
が、1つ以上の燃焼器24で燃焼され、石炭の乾燥およ
び熱分解に使用される燃焼生成物22を生成する。
【0018】分離器(S)よりの凝縮されたオイル生成
物18は、スチームボイラー燃料として使用される石油
接触分解装置残液との低硫黄配合原料として使用される
か、または、スチームボイラー燃料として直接使用され
る。これとは別に、オイル生成物18は、続く処理工
程、例えば、溶剤抽出、および/または、組み合わせ蒸
留で、あるいは、別個の工程で、グレードアップされ、
数段高価な化学供給原料、例えば、クレジル酸、パラフ
ィン系炭化水素、置換カテコール類およびコールタール
ピッチを生成する。また、凝縮されたオイル生成物18
は、適当な溶剤で抽出し、ついで、蒸留することのでき
る貴重な化学供給原料を生成するか、あるいは、凝縮さ
れたオイル生成物18は、先ず、蒸留され、ついで、適
当な溶剤により留出物を抽出して、貴重な化学供給原料
を生成させる。
物18は、スチームボイラー燃料として使用される石油
接触分解装置残液との低硫黄配合原料として使用される
か、または、スチームボイラー燃料として直接使用され
る。これとは別に、オイル生成物18は、続く処理工
程、例えば、溶剤抽出、および/または、組み合わせ蒸
留で、あるいは、別個の工程で、グレードアップされ、
数段高価な化学供給原料、例えば、クレジル酸、パラフ
ィン系炭化水素、置換カテコール類およびコールタール
ピッチを生成する。また、凝縮されたオイル生成物18
は、適当な溶剤で抽出し、ついで、蒸留することのでき
る貴重な化学供給原料を生成するか、あるいは、凝縮さ
れたオイル生成物18は、先ず、蒸留され、ついで、適
当な溶剤により留出物を抽出して、貴重な化学供給原料
を生成させる。
【0019】チャーは、熱分解装置内またはその後方
で、約177℃まで急冷することによって、熱分解的に
不動態化される。チャーは、固体物質を冷却するための
適当な大部分の手段、例えば、水等の冷却液を噴霧する
複数の冷却液噴霧ノズルによって冷却される。チャー
は、数分、例えば、約20分以内、好ましくは、約10
分以内、最も好ましくは、約2分以内に約100℃急冷
され、チャー内部の微孔を少なくとも一部破壊され、約
14〜22重量%の高端揮発物を有するチャーを形成す
る。
で、約177℃まで急冷することによって、熱分解的に
不動態化される。チャーは、固体物質を冷却するための
適当な大部分の手段、例えば、水等の冷却液を噴霧する
複数の冷却液噴霧ノズルによって冷却される。チャー
は、数分、例えば、約20分以内、好ましくは、約10
分以内、最も好ましくは、約2分以内に約100℃急冷
され、チャー内部の微孔を少なくとも一部破壊され、約
14〜22重量%の高端揮発物を有するチャーを形成す
る。
【0020】熱分解的に不動態化されたチャーは、つい
で、当分野周知のタイプの急冷チャンバ内で冷却するた
めに(C)排出される。チャーは、大部分の適当な媒
体、例えば、水で冷却される。冷却されたチャーは、つ
いで、急冷チャンバから酸化的不動態化ユニットに計量
され、そこで、チャーは、酸化的に不動態化される
(D)。好ましい実施態様において、チャーは、温度約
150〜200℃、好ましくは、約160℃で酸化的不
動態化ユニットに入る。酸化的不動態化ユニットは、大
部分、固体粒子を取り扱い、搬送し、固体粒子を周囲空
気から断熱されている交流系でプロセスガスと接触させ
るための床または密閉容器タイプである。
で、当分野周知のタイプの急冷チャンバ内で冷却するた
めに(C)排出される。チャーは、大部分の適当な媒
体、例えば、水で冷却される。冷却されたチャーは、つ
いで、急冷チャンバから酸化的不動態化ユニットに計量
され、そこで、チャーは、酸化的に不動態化される
(D)。好ましい実施態様において、チャーは、温度約
150〜200℃、好ましくは、約160℃で酸化的不
動態化ユニットに入る。酸化的不動態化ユニットは、大
部分、固体粒子を取り扱い、搬送し、固体粒子を周囲空
気から断熱されている交流系でプロセスガスと接触させ
るための床または密閉容器タイプである。
【0021】酸化的不動態化ユニットにおいて、チャー
粒子は、プロセスガスと激しく混合される。プロセスガ
スの性質は、エネルギー放出速度をエネルギー吸収速度
と均衡させるために制御される。このエネルギー交換の
均衡は、酸化的不動態化ユニットの未制御反応を防止
し、不慮の燃焼を防止する。このエネルギー交換は、当
業者によって、“エネルギー補償”と称されている。好
ましい実施態様において、プロセスガスは、温度約15
4〜188℃、好ましくは、約157℃で酸化的不動態
化ユニットに入り、約3〜21体積%の酸素を含有す
る。プロセスガスの酸素の体積%は、プロセスガスの温
度に逆比例する。プロセスガスの温度が低下すると、酸
素の体積%は、増加する。温度188℃において、プロ
セスガスは、約3体積%の酸素を含有し、温度約82℃
において、プロセスガスは、約21体積%の酸素を含有
する。
粒子は、プロセスガスと激しく混合される。プロセスガ
スの性質は、エネルギー放出速度をエネルギー吸収速度
と均衡させるために制御される。このエネルギー交換の
均衡は、酸化的不動態化ユニットの未制御反応を防止
し、不慮の燃焼を防止する。このエネルギー交換は、当
業者によって、“エネルギー補償”と称されている。好
ましい実施態様において、プロセスガスは、温度約15
4〜188℃、好ましくは、約157℃で酸化的不動態
化ユニットに入り、約3〜21体積%の酸素を含有す
る。プロセスガスの酸素の体積%は、プロセスガスの温
度に逆比例する。プロセスガスの温度が低下すると、酸
素の体積%は、増加する。温度188℃において、プロ
セスガスは、約3体積%の酸素を含有し、温度約82℃
において、プロセスガスは、約21体積%の酸素を含有
する。
【0022】固体のチャー粒子は、プロセスガスが取り
囲むにつれて、激しい混合を受け、各粒子は、直接、熱
を伝達し、プロセスガスとチャー粒子との間の酸化的な
化学反応を促進する。さらに詳しくは、プロセスガス中
の一部の酸素がチャーと反応し、チャーに化学吸着し、
熱を放出し、チャーが自然発火するのを抑制する。本明
細書で使用する“化学吸着される”という用語は、表面
炭素原子もしくはチャーの一部破壊された孔の炭素原子
とチャーと接触する酸素原子との間に結合が形成される
ことをいう。チャーに化学吸着される酸素の量は、温
度、チャーとの接触時間およびプロセスガスの初期酸素
濃度に依存することが理解されるであろう。
囲むにつれて、激しい混合を受け、各粒子は、直接、熱
を伝達し、プロセスガスとチャー粒子との間の酸化的な
化学反応を促進する。さらに詳しくは、プロセスガス中
の一部の酸素がチャーと反応し、チャーに化学吸着し、
熱を放出し、チャーが自然発火するのを抑制する。本明
細書で使用する“化学吸着される”という用語は、表面
炭素原子もしくはチャーの一部破壊された孔の炭素原子
とチャーと接触する酸素原子との間に結合が形成される
ことをいう。チャーに化学吸着される酸素の量は、温
度、チャーとの接触時間およびプロセスガスの初期酸素
濃度に依存することが理解されるであろう。
【0023】チャーが酸化的不動態化ユニット内に調整
され、予め決められた保持時間保持された後、チャー
は、温度約175〜200℃、好ましくは、約182℃
で、さらなる処理のために、当分野周知のタイプのエネ
ルギー補償再水和冷却器に排出され、実質的に同時に、
チャーを再水和および冷却する(E)。再水和されたチ
ャーは、約38℃まで冷却され、水分約5〜10重量
%、好ましくは、水分約8重量%を含有する。チャーが
冷却器内に存在する時間は、チャー保持時間と称され
る。チャー冷却を最大とし、再水和処理時間を最小とす
るように、保持時間を調整するのが好ましい。好ましい
実施態様において、チャー保持時間は、約10〜20分
間の範囲である。チャーは、散水の直接および間接接触
を使用して再水和される。
され、予め決められた保持時間保持された後、チャー
は、温度約175〜200℃、好ましくは、約182℃
で、さらなる処理のために、当分野周知のタイプのエネ
ルギー補償再水和冷却器に排出され、実質的に同時に、
チャーを再水和および冷却する(E)。再水和されたチ
ャーは、約38℃まで冷却され、水分約5〜10重量
%、好ましくは、水分約8重量%を含有する。チャーが
冷却器内に存在する時間は、チャー保持時間と称され
る。チャー冷却を最大とし、再水和処理時間を最小とす
るように、保持時間を調整するのが好ましい。好ましい
実施態様において、チャー保持時間は、約10〜20分
間の範囲である。チャーは、散水の直接および間接接触
を使用して再水和される。
【0024】熱分解されたチャーを再水和する時、発熱
反応が起こり、熱エネルギーを発生することが理解され
るであろう。再水和プロセスは、再水和により、チャー
温度が上昇するにつれ、チャーによって吸収された水が
蒸発し、かくして、チャーの水分含量を低下させるとい
う点で自己制約的である(self-limiting)。したがっ
て、再水和によって生ずる熱が補償されないかまたはチ
ャーから除去されない場合には、再水和速度およびチャ
ーを輸送に対して安全とするチャー内部の平衡水分レベ
ルを達成する確率は低下する。再水和によってチャー温
度が上昇すると、不均一な再水和を生じ、チャー上にラ
ンダムなホットスポットを形成し、これが、ひいては、
大気中の酸素と反応して、さらなる自己加熱効果を生ず
る。したがって、再水和の間のチャーの水分レベルを最
高とし、かつ、処理時間およびホットスポットの形成を
最小とするために、チャーは、再水和の間、厳密に冷却
される必要がある。
反応が起こり、熱エネルギーを発生することが理解され
るであろう。再水和プロセスは、再水和により、チャー
温度が上昇するにつれ、チャーによって吸収された水が
蒸発し、かくして、チャーの水分含量を低下させるとい
う点で自己制約的である(self-limiting)。したがっ
て、再水和によって生ずる熱が補償されないかまたはチ
ャーから除去されない場合には、再水和速度およびチャ
ーを輸送に対して安全とするチャー内部の平衡水分レベ
ルを達成する確率は低下する。再水和によってチャー温
度が上昇すると、不均一な再水和を生じ、チャー上にラ
ンダムなホットスポットを形成し、これが、ひいては、
大気中の酸素と反応して、さらなる自己加熱効果を生ず
る。したがって、再水和の間のチャーの水分レベルを最
高とし、かつ、処理時間およびホットスポットの形成を
最小とするために、チャーは、再水和の間、厳密に冷却
される必要がある。
【0025】チャーの再水和は、チャーを部分的に再活
性化しやすいことが判明している。したがって、再水和
されたチャーは、再水和工程で回収される酸素アペタイ
ト(appetite)を満足するために、最終不動態化容器内で
仕上げする必要がある。仕上げ工程(F)は、チャーの
乾燥を防止するに十分な程温和な条件下で行う必要があ
る。チャーは、周囲条件近傍で湿潤空気流でチャーを酸
化することによって仕上げされる。好ましい実施態様に
おいて、温度約18〜43℃、好ましくは、約27℃
で、約3〜21体積%の酸素と4〜12重量%の水分と
を有するプロセスガスを最終不動態化容器に通し、酸素
の化学吸着によって、再水和チャーをさらに不動態化す
る。水分をプロセスガスに加え、プロセスガスの相対湿
度を約90%に高め、チャーが乾燥するのを防止する。
最終不動態化温度が低いので、酸化速度は遅く、不動態
化容器内に長時間滞留させる必要がある。
性化しやすいことが判明している。したがって、再水和
されたチャーは、再水和工程で回収される酸素アペタイ
ト(appetite)を満足するために、最終不動態化容器内で
仕上げする必要がある。仕上げ工程(F)は、チャーの
乾燥を防止するに十分な程温和な条件下で行う必要があ
る。チャーは、周囲条件近傍で湿潤空気流でチャーを酸
化することによって仕上げされる。好ましい実施態様に
おいて、温度約18〜43℃、好ましくは、約27℃
で、約3〜21体積%の酸素と4〜12重量%の水分と
を有するプロセスガスを最終不動態化容器に通し、酸素
の化学吸着によって、再水和チャーをさらに不動態化す
る。水分をプロセスガスに加え、プロセスガスの相対湿
度を約90%に高め、チャーが乾燥するのを防止する。
最終不動態化温度が低いので、酸化速度は遅く、不動態
化容器内に長時間滞留させる必要がある。
【0026】本発明に従い処理する前と後との乾燥石炭
の平衡水分含量の比較を図2に示す。図2に示したよう
に、乾燥石炭の平衡水分レベルは、相対湿度約90%で
約32重量%である。石炭を熱分解装置および酸化的不
動態化ユニットで処理した後、平衡水分レベルは、相対
湿度約90%で約10%であり、残りの工程を通して実
質的に一定なままであり、それによって、単位重量当た
りのチャーの発熱量を増大する(図4参照)。また、チ
ャーの不動態化の度合いは、チャーの残留酸化速度(1
分間にチャー1ポンドと反応した酸素のポンド数で示
す)と相関することが理解できるであろう。図3に図示
したように、本発明の方法に従い処理されたチャーは、
残留酸化が実質的に低下し、すなわち、不動態化され
る。図2〜図4は、熱分解不動態化工程なしで実施した
実際の結果を示すことが理解されるであろう。本発明の
好ましい実施態様について記載したが、本発明は、本明
細書の特許請求の範囲に記載した請求項の範囲内で変
形、変更可能であることを理解する必要がある。
の平衡水分含量の比較を図2に示す。図2に示したよう
に、乾燥石炭の平衡水分レベルは、相対湿度約90%で
約32重量%である。石炭を熱分解装置および酸化的不
動態化ユニットで処理した後、平衡水分レベルは、相対
湿度約90%で約10%であり、残りの工程を通して実
質的に一定なままであり、それによって、単位重量当た
りのチャーの発熱量を増大する(図4参照)。また、チ
ャーの不動態化の度合いは、チャーの残留酸化速度(1
分間にチャー1ポンドと反応した酸素のポンド数で示
す)と相関することが理解できるであろう。図3に図示
したように、本発明の方法に従い処理されたチャーは、
残留酸化が実質的に低下し、すなわち、不動態化され
る。図2〜図4は、熱分解不動態化工程なしで実施した
実際の結果を示すことが理解されるであろう。本発明の
好ましい実施態様について記載したが、本発明は、本明
細書の特許請求の範囲に記載した請求項の範囲内で変
形、変更可能であることを理解する必要がある。
【図1】非粘結性の石炭を逐次処理して、不動態化され
たチャーを形成するための方法を示す、本発明の方法の
略図である。
たチャーを形成するための方法を示す、本発明の方法の
略図である。
【図2】乾燥石炭および本発明に従う種々の工程で処理
された石炭の平衡水分体積%の棒グラフである。
された石炭の平衡水分体積%の棒グラフである。
【図3】乾燥石炭および本発明に従う種々の工程で処理
された石炭の残留酸化速度の棒グラフである。
された石炭の残留酸化速度の棒グラフである。
【図4】本発明に従い処理された石炭の熱含量の棒グラ
フである。
フである。
10 方法 12 ホッパー 14 キャリヤー 16 富化廃ガス 18 オイル生成物 20 プロセス誘導ガス状の燃料
フロントページの続き (73)特許権者 596050724 1200 Prospect Stree t,Suite 325,La Joll a,California 92037,U nited States of Am erica (72)発明者 デニス・ウエイン・クーレッジ アメリカ合衆国ワイオミング州82719, ジレット,フォーン・コート 4 (72)発明者 アーネスト・ピーター・エッツターガー アメリカ合衆国カリフォルニア州92037, ラホーラ,アベニダ・クレスタ 6308 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C10L 9/02 - 9/08 C10G 1/00 - 1/02 WPI/L(QUESTEL)
Claims (17)
- 【請求項1】 非粘結性の石炭を処理して安定なチャー
を形成するための連続法であって、該方法が、 (a)非粘結性の石炭供給物を用意し; (b)石炭を乾燥して、それより水分を除去し、乾燥石
炭を形成し; (c)石炭より低端揮発性物質を気化および除去して、
チャーを形成するに十分な温度に、かつ、チャーの内部
で高端揮発性物質の少なくとも一部を流動化させ、チャ
ー内部の微孔を少なくとも一部破壊するに十分な温度
に、実質的に全ての石炭を漸次加熱することによって乾
燥石炭を熱分解し; (d)チャーの少なくとも一部破壊された微孔内で揮発
性物質を不流動化させて、チャーを熱分解的に不動態化
し、約14〜22重量%の高端揮発物を有するチャーを
形成するに十分な温度までチャーを冷却し; (e)約3〜21体積%の酸素を有するプロセスガスで
酸素の化学吸着により工程(d)のチャーを酸化的に不
動態化し; (f)チャーを実質的に同時に再水和および冷却して、
約5〜10重量%の水分を有するチャーを形成し; (g)約3〜21体積%の酸素を有するプロセスガスで
酸素の化学吸着により工程(f)のチャーを最終的に不
動態化して、安定なチャーを形成する;一連の工程を含
む方法。 - 【請求項2】 石炭が、温度約120〜260℃で乾燥
される、請求項1に記載の方法。 - 【請求項3】 石炭が、温度約427〜590℃で熱分
解される、請求項2に記載の方法。 - 【請求項4】 工程(c)のチャーが、低い平衡水分含
量約20〜30重量%ないし約5〜10重量%を有す
る、請求項3に記載の方法。 - 【請求項5】 チャーが、熱分解された後、約177℃
に冷却される、請求項4に記載の方法。 - 【請求項6】 チャーが、約20分以内に約100℃急
冷され、チャー内部の微孔を少なくとも一部破壊する、
請求項4に記載の方法。 - 【請求項7】 工程(d)のチャーが、温度約150〜
200℃に冷却される、請求項1に記載の方法。 - 【請求項8】 工程(e)のチャーが、温度約175〜
200℃である、請求項1に記載の方法。 - 【請求項9】 チャーが、温度約38℃で再水和され、
約5〜10重量%の水分を含有する、請求項1に記載の
方法。 - 【請求項10】 チャーが、散水の直接および間接接触
の両者を使用して再水和される、請求項1に記載の方
法。 - 【請求項11】 チャーが、約3〜21体積%の酸素、
4〜12重量%の水分を有するプロセスガス中、温度約
18〜43℃でチャーを酸化することによって最終的に
不動態化される、請求項1に記載の方法。 - 【請求項12】 チャーが、約3〜21体積%の酸素お
よび約90%の相対湿度を有するプロセスガス中、チャ
ーを酸化することによって最終的に不動態化される、請
求項1に記載の方法。 - 【請求項13】 非粘結性の石炭を処理して安定なチャ
ーを形成するための連続法であって、該方法が、 (a)非粘結性の石炭供給物を用意し; (b)石炭を乾燥して、それより水分を除去し、乾燥石
炭を形成し; (c)石炭より低端揮発性物質を気化および除去して、
平衡水分含量約20〜30重量%ないし約5〜10重量
%を有するチャーを形成するに十分な温度に、かつ、チ
ャーの内部で高端揮発性物質の少なくとも一部を流動化
させ、チャー内部の微孔を少なくとも一部破壊するに十
分な温度に、実質的に全ての石炭を漸次加熱することに
よって乾燥石炭を熱分解し; (d)チャーの少なくとも一部破壊された微孔内で揮発
性物質を不流動化させて、チャーを熱分解的に不動態化
し、約14〜22重量%の高端揮発物を有するチャーを
形成するに十分な温度までチャーを冷却し; (e)約3〜21体積%の酸素を有するプロセスガスで
酸素の化学吸着により工程(d)のチャーを酸化的に不
動態化し; (f)チャーを実質的に同時に再水和および冷却して、
約5〜10重量%の水分を有するチャーを形成し; (g)約3〜21体積%の酸素と約90%の相対湿度と
を有するプロセスガスで酸素の化学吸着により工程
(f)のチャーを最終的に不動態化して、安定なチャー
を形成する;一連の工程を含む方法。 - 【請求項14】 石炭が、温度約120〜260℃で乾
燥される、請求項13に記載の方法。 - 【請求項15】 石炭が、温度約427〜590℃で熱
分解される、請求項13に記載の方法。 - 【請求項16】 チャーが、熱分解された後、約177
℃に冷却される、請求項13に記載の方法。 - 【請求項17】 チャーが、約20分以内に約100℃
急冷され、チャー内部の微孔を少なくとも一部破壊す
る、請求項13に記載の方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US565851 | 1995-12-01 | ||
US08/565,851 US5601692A (en) | 1995-12-01 | 1995-12-01 | Process for treating noncaking coal to form passivated char |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09157671A JPH09157671A (ja) | 1997-06-17 |
JP2847063B2 true JP2847063B2 (ja) | 1999-01-13 |
Family
ID=24260373
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8090845A Expired - Fee Related JP2847063B2 (ja) | 1995-12-01 | 1996-04-12 | 非粘結性の石炭を処理して不動態化されたチャーを形成するための方法 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5601692A (ja) |
JP (1) | JP2847063B2 (ja) |
Families Citing this family (23)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6146432A (en) * | 1999-07-15 | 2000-11-14 | The United States Of America As Represented By The Department Of Energy | Pressure gradient passivation of carbonaceous material normally susceptible to spontaneous combustion |
US7695535B2 (en) * | 2001-10-10 | 2010-04-13 | River Basin Energy, Inc. | Process for in-situ passivation of partially-dried coal |
US8197561B2 (en) * | 2001-10-10 | 2012-06-12 | River Basin Energy, Inc. | Process for drying coal |
BRPI0618018A2 (pt) * | 2005-10-26 | 2011-08-16 | Devereaux Holdings Pty Ltd | processo e sistema para a preparação de um material carbonáceo apassivado, processos para reduzir umidade inerente e/ou aumentar uma energia especìfica de um material carbonáceo, para aperfeiçoar as caracterìsticas de coqueificação de material carbonáceo não-coqueificado, para resfriar bruscamente carbonizado apassivado quente e aparelho para apassivar material carbonáceo |
US20100038288A1 (en) * | 2008-08-12 | 2010-02-18 | MR&E, Ltd. | Refining coal-derived liquid from coal gasification, coking, and other coal processing operations |
CN101781596B (zh) * | 2009-01-19 | 2012-03-28 | 湖南华银能源技术有限公司 | 一种活性煤焦的钝化工艺和钝化系统 |
US8470134B2 (en) * | 2009-07-14 | 2013-06-25 | C2O Technologies, Llc | Process for treating coal by removing volatile components |
US8394240B2 (en) * | 2009-07-14 | 2013-03-12 | C2O Technologies, Llc | Process for treating bituminous coal by removing volatile components |
US8956426B2 (en) | 2010-04-20 | 2015-02-17 | River Basin Energy, Inc. | Method of drying biomass |
US9057037B2 (en) | 2010-04-20 | 2015-06-16 | River Basin Energy, Inc. | Post torrefaction biomass pelletization |
CN103124782B (zh) | 2010-09-16 | 2015-08-26 | C20技术发展公司 | 借助添加的生物质和挥发物控制的煤炭加工 |
US8968520B2 (en) | 2011-06-03 | 2015-03-03 | National Institute Of Clean And Low-Carbon Energy (Nice) | Coal processing to upgrade low rank coal having low oil content |
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