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JP2844418B2 - 内燃機関の点火時期制御装置 - Google Patents

内燃機関の点火時期制御装置

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Publication number
JP2844418B2
JP2844418B2 JP5351149A JP35114993A JP2844418B2 JP 2844418 B2 JP2844418 B2 JP 2844418B2 JP 5351149 A JP5351149 A JP 5351149A JP 35114993 A JP35114993 A JP 35114993A JP 2844418 B2 JP2844418 B2 JP 2844418B2
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JP
Japan
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value
ignition timing
octane number
octane
engine
Prior art date
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Application number
JP5351149A
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English (en)
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JPH07208310A (ja
Inventor
光太郎 宮下
修一 高木
善夫 山本
義尚 原
宏 池羽
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
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Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP5351149A priority Critical patent/JP2844418B2/ja
Priority to DE69413194T priority patent/DE69413194T2/de
Priority to EP94120562A priority patent/EP0661448B1/en
Priority to CA002139163A priority patent/CA2139163C/en
Priority to US08/366,730 priority patent/US5845620A/en
Publication of JPH07208310A publication Critical patent/JPH07208310A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2844418B2 publication Critical patent/JP2844418B2/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02PIGNITION, OTHER THAN COMPRESSION IGNITION, FOR INTERNAL-COMBUSTION ENGINES; TESTING OF IGNITION TIMING IN COMPRESSION-IGNITION ENGINES
    • F02P5/00Advancing or retarding ignition; Control therefor
    • F02P5/04Advancing or retarding ignition; Control therefor automatically, as a function of the working conditions of the engine or vehicle or of the atmospheric conditions
    • F02P5/145Advancing or retarding ignition; Control therefor automatically, as a function of the working conditions of the engine or vehicle or of the atmospheric conditions using electrical means
    • F02P5/15Digital data processing
    • F02P5/152Digital data processing dependent on pinking
    • F02P5/1527Digital data processing dependent on pinking with means allowing burning of two or more fuels, e.g. super or normal, premium or regular
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/40Engine management systems

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Electrical Control Of Ignition Timing (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は内燃機関の点火時期制
御装置に関し、より具体的にはノッキング状態に基づい
て使用中の燃料のオクタン価を推定し、ノッキング限界
内において点火時期を最適に制御する様にした内燃機関
の点火時期制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、特公平4−4468号公報に示さ
れる様に、高低2種のオクタン価燃料に対応して2種の
点火時期特性を設定し、実際に使用される燃料のオクタ
ン価に応じて点火時期を2種の特性の間で適宜位置に設
定する様にした技術が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この従来技術において
は、高オクタン価側のノッキング限界を規定する点火時
期特性と、低オクタン価側のノッキング限界を規定する
点火時期特性との間に、点火時期を設定しているが、高
オクタン価側のノッキング限界は、内燃機関によって
は、低負荷側において機関出力を最大にするMBT点火
時期より進角側に位置することがあるため、その場合に
は高オクタン価側の特性から点火時期を決定すると、ノ
ッキングを回避することはできても、結果的に機関出力
を不要にロスすることになり、機関性能を十分に発揮す
ることができなかった。
【0004】従って、この発明の目的は従来技術のこの
様な欠点を解消することにあり、ノッキング状態に基づ
いて使用中の燃料のオクタン価を推定してノッキング限
界内において点火時期を決定すると共に、機関出力を可
能な限り利用できる様にした内燃機関の点火時期制御装
置を提供することにある。
【0005】また、この種の制御において、特開平2−
40082号公報に示される様に、点火時期制御値を学
習制御を通じて決定する技術も提案されている。この従
来技術においては、学習領域外でも遅角方向の値は学習
値を更新して制御遅れを防止している。
【0006】従って、この発明の第2の目的は、学習制
御をオクタン価推定手法に取り入れ、ノッキング状態に
基づいて使用中の燃料のオクタン価を推定してノッキン
グ限界内において点火時期を決定する共に、そのオク
タン価推定値を最適に学習する様にした内燃機関の点火
時期制御装置を提供することにある。
【0007】更に、この種の制御において、高オクタン
価燃料を使用しているときに、点火時期が進角側に決定
されるにつれてノックセンサ出力が大きくなり、その結
果ノッキングが発生していないにも関わらず、ノッキン
グ発生と誤検知して十分な進角補正が行われず、機関出
力を十分に活用できないと言う問題が生じる恐れがあ
る。
【0008】従って、この発明の第3の目的は、ノッキ
ング状態に基づいて使用中の燃料のオクタン価を推定す
ると共に、ノッキングの発生を正確に検出してノッキン
グ限界内において点火時期を最適に決定する様にした内
燃機関の点火時期制御装置を提供することにある。
【0009】更に、内燃機関は運転している場所の大気
状態が必ずしも標準的な大気状態とは限らない。
【0010】従って、この発明の第4の目的は、ノッキ
ング状態に基づいて使用中の燃料のオクタン価を推定す
ると共に、走行する地の高度の如何に関わらず、ノッキ
ング限界内において点火時期を最適に決定する様にした
内燃機関の点火時期制御装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を解決するた
めに本発明に係る内燃機関の点火時期制御装置は、以下
の如く構成した。後述する実施例と対応させて記載する
と、請求項1項にあっては、少なくとも機関回転数NE
と機関負荷PBAを含む機関運転状態を検出する機関運
転状態検出手段(クランク角センサ40、吸気圧力セン
サ26、マイクロコンピュータ54、S10,S12)
と、機関のノッキング状態を検出するノッキング状態検
出手段(ノックセンサ44、ノック検出回路60、マイ
クロコンピュータ54、S16,S300からS32
4)と、前記検出された機関運転状態に基づいて機関の
基本点火時期θIGBASEを算出する基本点火時期算
出手段(マイクロコンピュータ54、S26)と、前記
検出されたノッキング状態と機関運転状態とに基づい
て、機関において使用中の燃料のオクタン価推定値KR
ONを算出するオクタン価推定値算出手段(マイクロコ
ンピュータ54、S18,S400からS454)とを
備える内燃機関の点火時期制御装置において、前記検出
された機関運転状態に基づいて、前記算出されたオクタ
ン価推定値の上限値KRMBTを算出するオクタン価上
限値算出手段(マイクロコンピュータ54、S20,S
500からS508)と、前記オクタン価推定値KRO
とオクタン価上限値KRMBTとを比較し、オクタン
価推定値がオクタン価上限値より遅角側にあるときはオ
クタン価推定値に応じてオクタン価推定最終値KRAC
を決定すると共に、オクタン価推定値がオクタン価上
限値より進角側にあるときはオクタン価上限値に応じて
オクタン価推定最終値KRACTを決定する第1のオ
タン価推定最終値決定手段(マイクロコンピュータ5
4、S20,S520,S522)と、前記機関運転状
態が所定の条件を充たすとき前記オクタン価推定値の学
習値KRREFを算出するオクタン価推定学習値算出手
段(マイクロコンピュータ54、S22,S24,S6
00からS628,S700からS732)と、前記オ
クタン価推定値KRONを算出されたオクタン価推定学
習値KRREFと比較し、オクタン価推定値がオクタン
価推定学習値より遅角側のときはオクタン価推定値に応
じてオクタン価推定最終値を決定し、オクタン価推定値
がオクタン価推定学習値より進角側のときはオクタン価
推定学習値に応じてオクタン 価推定最終値KRACTを
決定する第2のオクタン価推定最終値決定手段(マイク
ロコンピュータ54、S20,S512,S514,S
518)と、前記検出された機関運転状態に応じて算出
される最大進角量ADVMAXと、前記第1および第2
のオクタン価推定最終値決定手段により決定されたオク
タン価推定最終値KRACTに基づいて算出される進角
率KADVとから点火時期補正量IGKNOCKを算出
する点火時期補正量算出手段(マイクロコンピュータ5
4、S20,S532)と、および前記点火時期補正量
IGKNOCKに基づいて前記基本点火時期を補正して
最終点火時期θIGを決定する最終点火時期決定手段
(マイクロコンピュータ54、S26)とを備える如く
構成した。請求項2項にあっては、前記機関負荷PBA
は、大気圧に応じて補正される(マイクロコンピュータ
54、S12,S100からS106)如く構成した。
請求項3項にあっては、前記ノッキング状態検出手段
は、少なくとも前記機関運転状態に応じてノッキング検
出の判定ゲインGAMPを算出するノッキング判定ゲイ
ン算出手段(マイクロコンピュータ54、S16,S3
08)と、前記オクタン価推定値KRONに応じてゲイ
ン補正値を算出するゲイン補正値算出手段(マイクロコ
ンピュータ54、S16,S310,312)とを備
え、前記ノッキング判定ゲインを算出されたゲイン補正
値で補正して前記機関のノッキング状態を検出する(マ
イクロコンピュータ54、S16,S314からS32
4)如く構成した。請求項4項にあっては、前記機関運
転状態検出手段は、機関の過渡状態、機関冷却水温、目
標空燃比、排気還流状態の中の少なくともいずれかを検
出し、前記オクタン価推定学習値算出手段は、そのいず
れかが所定の状態にあるとき、前記オクタン価推定値の
学習値を算出する(マイクロコンピュータ54、S2
2,S600からS628)如く構成した。請求項5項
にあっては、前記点火時期補正量算出手段は、前記基本
点火時期を進角方向に補正する値として、前記点火時期
補正量を算出する(マイクロコンピュータ54、S2
0,S532)如く構成した。
【0012】
【作用】例えば、請求項1項にあっては、オクタン価推
定値がオクタン価上限値より進角側のときはオクタン価
上限値に応じてオクタン価推定最終値を決定すると共
に、オクタン価推定値がオクタン価推定学習値より進角
側のときはオクタン価推定学習値に基づいて点火時期補
正量を算出する様にしたので、点火時期がMBTを進角
方向に超えない様に決定することができて機関出力の不
要なロスを回避することができる。また、オクタン価推
定値の学習値を求め、オクタン価推定値が学習値を進角
方向に超えない様に構成しているので、点火時期をノッ
キング限界付近に設定して機関出力を効率良く利用する
ことができると共に、ノッキングを確実に回避すること
ができる。
【0013】
【実施例】以下、添付図面に即してこの発明の実施例を
説明する。図1はこの発明に係る内燃機関の点火時期制
御装置を全体的に示す説明図である。
【0014】同図に従って説明すると、符号10は6気
筒からなる車両用の多気筒の内燃機関を示す。内燃機関
10は吸入空気路12を備えており、エアクリーナ14
から流入した空気は、スロットル弁16でその流量を調
節されつつインテークマニホルド18を経て、一の気筒
の燃焼室20内に導入される。吸入空気路12にはスロ
ットル弁下流の適宜位置においてパイプ24が接続され
て分岐させられており、その分岐路の終端付近に吸入空
気の圧力を絶対値で測定して機関負荷を検出する吸気圧
力センサ26が設けられる。
【0015】また内燃機関10の冷却水通路28の付近
には水温センサ30が設けられて機関冷却水の温度を検
出すると共に、吸入空気路12のスロットル弁16付近
の適宜位置にはスロットル位置センサ32が設けられ、
スロットル弁開度を検出する。更に、内燃機関10の適
宜位置には大気圧センサ34が設けられ、機関が位置す
る場所の大気圧を検出する。
【0016】また内燃機関10の近傍にはディストリビ
ュータ36が設けられると共に、その内部にはピストン
38の上下動に伴って回転するクランク軸(図示せず)
の回転に同期して回転する磁石及びそれに対峙して配置
された部材からなる角度検出用のクランク角センサ40
が収納され、所定クランク角度毎にパルス信号を出力す
る。また内燃機関10のシリンダブロック42の適宜位
置には燃焼室20から発生するノッキングに基づく振動
を検出する圧電型のノックセンサ44が設けられる。上
記した吸気圧力センサ等のセンサ26,30,32,3
4,40,44の出力は、制御ユニット50に送られ
る。
【0017】図2は制御ユニット50の詳細を示してお
り、同図に従って説明すると、吸気圧力センサ26等の
アナログ出力は、制御ユニット内においてレベル変換回
路52に入力されて所定レベルに変換された後、マイク
ロ・コンピュータ54に入力される。マイクロ・コンピ
ュータ54は、A/D変換回路54a、I/O54b、
CPU54c、ROM54d、RAM54eを主として
備えており、レベル変換回路出力はCPU54cの指令
に応じてA/D変換回路54aにおいてデジタル値に変
換された後、RAM54eに一時格納される。またクラ
ンク角センサ40の出力は波形整形回路56に入力さ
れ、そこで波形整形された後、I/O54bを介してマ
イクロ・コンピュータ内に入力される。
【0018】尚、前記したノックセンサ44の出力は制
御ユニット50に送出された後、ノック検出回路60に
入力される。ノック検出回路60はフィルタ手段60a
及びコンパレータ手段60b並びにD/A変換手段60
cを備え、コンパレータ手段60bにおいて、マイクロ
・コンピュータよりD/A変換手段60cを通じて送出
される基準値とフィルタ手段60aを通じて送出される
センサ出力値とを比較してノッキングの発生状態を検出
する。
【0019】またマイクロ・コンピュータ54において
CPU54cは後述の如く、クランク角センサ40の出
力から機関回転数などを算出すると共に、吸気圧力セン
サ26の出力から機関負荷状態を判断して点火時期を算
出し、ノッキングの発生状態からそれを適宜補正して最
終点火時期を決定し、出力回路68を経てイグナイタ等
からなる点火装置70に点火を指令し、ディストリビュ
ータ36を介して所定気筒の点火プラグ72を点火して
燃焼室20内の混合気を着火する。またCPU54cは
機関回転数と機関負荷状態とから燃料噴射の制御値を決
定し、第2の出力回路74を経て燃料噴射装置76に送
出し、噴射弁78を通じて燃焼室20に燃料を供給す
る。
【0020】続いて図3のフロー・チャート以下を参照
して本装置の動作を説明する。同図はこの発明に係る点
火時期制御のメイン・プログラムを定めるフロー・チャ
ートであって、該プログラムは所定クランク角度で起動
される。
【0021】ここで、図3の説明に入る前に、図4以下
を参照してこの発明に係る点火時期制御の特徴を簡単に
説明する。
【0022】図4はこの制御で使用を予定するオクタン
価燃料群のノック限界を示す説明図である(図示の便宜
上、機関回転数を省略して示す)。RON87(最低オ
クタン価燃料)からからRON100(最高オクタン価
燃料)へのノッキング限界点火時期変化量ADVMAX
を100%としたとき、進角率KADVと燃料のオクタ
ン価との関係は、図5の様に表すことができる(尚、R
ONはResearch Octane Numberの略でオクタン価の意味
で使用する)。このことは、ノッキングの有無から使用
中の燃料のオクタン価の推定値KRONを求めることが
でき、更に、それに応じて進角率KADVを求めれば、
点火時期のノッキング補正量IGKNOCKを、以下の
様に算出できることを意味する。 IGKNOCK=KADV×ADVMAX そこで、この点火時期制御においては最低オクタン価燃
料(RON87)のノック限界点火時期を基本点火時期
とし、オクタン価推定値とノック限界点火時期変化量と
から、ノッキング回避可能な点火時期を決定する様にし
た。
【0023】ここで特徴的なことは、オクタン価推定値
KRONとその学習制御値KRREFとを組み合わせる
ことにより、図6に示す様に、ノッキングを回避しなが
ら、瞬時にノッキング限界付近に点火時期特性を最適に
設定できる様にしたことである。即ち、この制御におい
てはオクタン価推定値KRONからノッキング補正量I
GKNOCKを算出すると共に、その学習値KRREF
を求める。そして、ノッキング補正量IGKNOCKを
学習値KRREFと比較し、学習値を進角方向に超える
ときは、学習値まで点火時期を抑制する様にした。
【0024】更に特徴的なことは、決定された点火時期
がMBT(Minimum Spark Advancefor Best Torque)特
性を超えない様にしたことである。MBT特性は機関の
諸元から決定され、例えば図4に示す通りとなる(機関
回転数に対する特性は点火時期と同様に省略する。)。
即ち、機関により必ずしも同一ではないが、MBT特性
は一般に、低負荷側においてはノッキング限界より遅角
側に位置する。従って、この制御では基本点火時期θI
GBASEを図4に示す様に設定し、決定された点火時
期がMBT特性を超えない様にして、機関出力の不要な
ロスを防止した。
【0025】以下、説明すると、図3フロー・チャート
においてS10で以後の処理で必要とする吸気圧力PB
A、機関回転数NEなどのパラメータを読み込む。
【0026】続いてS12に進み、今読み込んだ吸気圧
力PBAの高度補正を行う。内燃機関は、運転している
場所の大気状態で空気密度が異なって充填効率が相違
し、機関負荷を示すセンサ検出値(実施例の場合は吸気
圧力センサ26の検出値)が正味の機関負荷を示さな
い。この制御においてはオクタン価推定の実行条件は吸
気圧力を含む運転状態から判定されるため、例えば高地
においては高負荷運転のノッキング発生領域においても
オクタン価推定条件が成立せず、最適な点火時期制御が
行えない不都合が生じる。そのため、このステップで吸
気圧力の高度補正を行う様にした。
【0027】図7はそのサブルーチン・フロー・チャー
トである。同図に従って説明すると、先ずS100で検
出した大気圧PAが所定値PA(高度を高低2種に大
別できるほどの気圧相当値)を超えているか否か判断す
る。肯定されるときはS102に進み、平地と判断して
値DPA(後述)を零とすると共に、否定されるときは
S104に進み、高地と判断して前記所定値PAXと検
出大気圧との差を求めて前記値DPAとする。続いてS
106に進んで前記した値DPAに補正係数KPAKC
(固定値、例えば0.5)を乗じて積を求め、その積を
検出した吸気圧力PBAに加算して吸気圧力PBAを補
正する(以下、補正後の吸気圧力をPBKと言う)。こ
れによって、図8に示す様に、高地側にあると判断され
るとき、吸気圧力が加算補正される。
【0028】図3フロー・チャートに戻ると、続いてS
14に進み、ノッキング補正以外の進角減少補正制御が
実行中か否か判断する。これは、他の進角減少補正制御
との干渉を可能な限り避けるためである。
【0029】図9はその作業を示すサブルーチン・フロ
ー・チャートである。同図に従って説明すると、S20
0でフラグF.TCのビットが1にセットされているか
否か判断する。このフラグのビットは、図示しないトラ
クション制御ルーチンにおいてその制御が実行されると
き、1にセットされる。従って、このステップにおいて
はそのフラグを参照して判断し、肯定されるときはS2
02に進んで別のフラグF.IGCALRのビットを1
にセットする。このことは、ノッキング補正以外の進角
減少補正制御が実行中であることを意味する。
【0030】S200で否定されるときはS204に進
み、図示しない別のサブルーチンで決定される変速ショ
ック軽減用の進角減少補正量IGATSAがあるか否か
判断し、肯定されるときはS202に進んで前記フラグ
のビットを1にセットする。否定されるときはS206
に進み、機関出力伝達遅れに起因する揺すり振動軽減用
の進角減少補正量IGACCRがあるか否か判断し、肯
定されるときはS202に進んで前記フラグのビットを
1にセットする。
【0031】S206で否定されるときはS208に進
み、検出した水温TWを所定値TWIGTWXと比較
し、検出値が所定値以上と判断されるときは所定以上の
高水温にあると判断してS210に進み、そこで高水温
時のノッキング予防遅角補正量IGTWがあるか否か判
断し、肯定されるときはS202に進んで前記フラグの
ビットを1にセットすると共に、否定されるときはS2
12に進んで前記フラグのビットを0にリセットする。
尚、S208で所定値未満と判断されるときは、S21
0をスキップしてS212に進む。
【0032】図3フロー・チャートに戻ると、続いてS
16に進み、ノッキング検出を行う。
【0033】図10はその作業を示すサブルーチン・フ
ロー・チャートである。同図に従って説明すると、S3
00においてノックゲートか否か判断する。即ち、この
制御においては図11に示す様に、TDC間にノッキン
グ発生の有無を検出するクランク角度区間であるノック
ゲートと、検出のための判定レベルを生成するクランク
角度区間であるノイズゲートとが設定される。そして、
ノイズゲートで前記したフィルタ手段60aを介して得
られるノックセンサ44の出力をコンパレータ手段60
bに入力してノック判定レベルを求め、前記D/A変換
手段60cを通じてコンパレータ手段60bに入力す
る。コンパレータ手段60bはノックゲートで入力した
センサ出力(フィルタ出力)と比較し、センサ出力がノ
ック判定レベルを超えるとパルスを出力する。そのパル
ス出力からノッキングの発生の有無を検出することがで
きる。
【0034】図10フロー・チャートのS300におい
てノックゲートと判断されるときはS302に進み、今
述べた様にセンサ出力をコンパレータ手段60bに入力
し、S304に進んでノイズゲートか否か判断する。S
304で肯定されるときはS306に進んで同様にセン
サ出力をコンパレータ手段60bに入力し、S308に
進む。尚、図11から明らかな如く、ノックゲートとノ
イズゲートとはクランク角度が異なるので、図10のプ
ログラムが起動されるとき、S302とS306の両方
でセンサ出力が入力されることはない。
【0035】続いてS308に進み、運転状態に応じて
判定ゲインGAMPをマップから検索する。ノック判定
レベルは図11に示す如く、ノイズレベルVNOISE
に判定ゲインGAMPを乗じて求められるが、S308
ではその判定ゲインGAMPを運転状態に応じてマップ
から検索する。図12はそのマップを示す説明図であ
り、具体的には機関回転数NEと吸気圧力PBKとから
検索できる様に予め設定されている。図示の如く、判定
ゲインGAMPは、高負荷ないし高回転になるほど大き
くなる様に設定される。
【0036】続いてS310に進み、オクタン価推定値
KRONに応じて判定ゲイン補正値KAGRONをテー
ブル検索で求める。図13はそのテーブルの特性を示す
説明図であり、図示の如く、ゲイン補正値KAGRON
は、オクタン価推定値KRONが増加するにつれて増大
する様にその特性が設定される。尚、このオクタン価推
定値KRONの算出は後述する。
【0037】続いてS312に進み、判定ゲインGAM
Pに補正値KAGRONを乗じて補正し、S314に進
んでノイズレベルVNOISEに補正された判定ゲイン
GAMPを乗じてノック判定レベルを求める。続いてS
316に進んでセンサ出力(フィルタ出力)とノック判
定レベルとを比較する。これは前述の如くコンパレータ
手段60bで行われ、コンパレータ手段60bは比較結
果に応じてパルスを出力し(S318)、ないしは出力
しない(S320)。マイクロコンピュータにおいてC
PU54cはその出力を入力し、それからノッキング発
生の有無を検出し、ノッキングが発生したと判断すると
きはS322でフラグF.KNOCKのビットを1にセ
ットすると共に、ノッキングは発生しないと判断すると
きはS324でそのフラグのビットを0にリセットす
る。
【0038】図3フロー・チャートに戻ると、続いてS
18に進み、オクタン価推定値KRONを算出する。
【0039】図14はその作業を示すサブルーチン・フ
ロー・チャートである。同図に従って説明すると、S4
00において前記したトラクション制御実行中を示すフ
ラグF.TCのビットが1にセットされているか否か再
び判断し、肯定されるときはS402に進んでオクタン
価推定値KRONの値を前回のままとする。即ち、オク
タン価の推定を中止する。これはトラクション制御が実
行されているときのトラクション制御への影響を避ける
ためである。
【0040】S400で否定されるときはS404に進
み、前記したフラグF.KNOCKのビットが1にセッ
トされているか否か、即ち、ノッキングが発生している
か否か判断する。肯定されるときはS406に進み、オ
クタン価推定値KRONをオクタン価推定学習値KRR
EFと比較し、推定値が学習値を超えると判断されると
きはS408に進んで学習値を推定値とする(尚、学習
値の算出は後述する。)。これは、先に示した図6にお
いて、推定値が学習値を超えているときにノッキングが
発生した場合は直ちに学習値まで進角減少することによ
り、ノッキングの再発を防止するためである。
【0041】続いてS410に進み、オクタン価推定値
KRONから微小値DRDOWN(例えば0.75オク
タン)を減算し、推定値を減少補正する。オクタン価推
定値KRONから後述の如くノッキング補正量IGKN
OCKが決定されて点火時期が最終決定されるが、ノッ
キングが発生したことは、推定したオクタン価、より正
確には推定したオクタン価に相応すべき点火時期特性が
進角側に誤っていたことを意味するので、それを進角減
少補正するためである。また、S406で推定値が学習
値より小さいと判断されるときは、直ちに本ステップに
進む。尚、この明細書で、値の大小の比較は進角方向に
大きいか否かで判断される。従って減算は進角減少(遅
角)方向への修正を、加算は進角増加方向への修正を意
味する。続いてS412に進み、カウンタnKNOCK
の値を零にリセットする。このカウンタは、連続してノ
ッキングが発生しない点火数を計数する。
【0042】S404でノッキング未発生と判断される
ときはS414に進み、カウンタnKNOCKの値を進
角待機点火数AVCNTN(例えば、4点火数)と比較
する。カウンタ値が進角待機点火数未満、即ち、ノッキ
ングが発生しない状態が4点火数継続していないと判断
されるときはS402に進み、前記と同様にオクタン価
推定値KRONの値をホールドする。次いでS416に
進んでカウンタ値が上限値FFに達していないことを確
認してS418に進み、カウンタ値を1つインクリメン
トする。
【0043】S414でカウンタ値が進角待機点火数以
上と判断されるときはS420に進んでフラグF.FC
のビットが1にセットされているか否か判断する。この
フラグは図示しない別のルーチンでフュエルカットが実
行されるとき、ビットが1にセットされる。S420で
肯定されるときは、S402以降に進んで前記と同様の
処理を行う。
【0044】S420で否定されるときはS422に進
み、検出した機関回転数NEと補正した吸気圧力PBK
とからマップを検索してオクタン価推定値加算項DRU
P(例えば0.125オクタン程度)を求める。図15
はそのマップを示す説明図であり、加算項は高負荷ない
しは低回転ほど大きくなる様に可変に設定される。ここ
で、補正加算項を機関回転数と吸気圧力とから求めるの
は言うまでもなく、点火時期特性がこれらのパラメータ
から求められるのに呼応するためである。続いてS42
4に進み、検索した加算項をオクタン価推定値に加算し
て推定値を増加補正する。これは連続して所定点火数以
上ノッキングが発生しない状態が続いたので、オクタン
価推定値、より正確には推定してオクタン価に相応すべ
き点火時期特性が進角減少側に誤っていたことになるた
め、それを進角側に補正するためである。続いてS42
6に進み、前記したカウンタの値を0にリセットする。
【0045】続いて図16のS428に進み、検出した
機関回転数NEを所定回転数NERREFと比較し、そ
れ以上と判断されるときは所定以上の高回転域にあると
してS430に進み、オクタン価推定学習値KRREF
を高回転側の値KRREFNHとし、S432に進んで
フラグF.NERREFのビットを1にセットすると共
に、S428で検出した機関回転数NEが所定回転数N
ERREF未満と判断されるときはS434に進んでオ
クタン価推定学習値KRREFを低回転側の値KRRE
FNLとし、S436に進んで前記フラグのビットを0
にリセットする。ここで、KRREFは学習が完了する
まで別の値をとる。即ち、低回転時は効率向上のため高
いオクタン価を、高回転時は耐久信頼性のため比較的低
いオクタン価をイニシャル時にセットし、回転数に応じ
て持ち替える。
【0046】次いでS438に進み、オクタン価推定値
KRONを所定の下限値KRLMTL(例えば87オク
タン)と比較し、それを下回ると判断されるときはS4
40に進んで下限値を推定値とする。S438で推定値
が下限値以上と判断されるときはS442に進み、前記
したノッキング補正以外の進角減少補正制御を示すフラ
グF.IGCALRのビットが1にセットされているか
否か再び判断し、肯定されるときはS444に進んで値
KRIGCALRをオクタン価推定値の上限値KRL
Hとする。つまり、高オクタン価燃料使用中であって
も、点火時期によるトルク制御の実行中は、ノッキング
制御によるトルクアップおよび変動のない様にするため
である。
【0047】またS442で否定されるときはS446
に進み、オクタン価推定学習値に所定の加算値DREF
(例えば0.375オクタン)を加算し、上限値(例え
ば100.375オクタン)と比較する。そこで加算さ
れた学習値が上限値未満と判断されるときはS448に
進んで加算された学習値を上限値とすると共に、上限値
以上と判断されるときはS450に進んで前記上限値を
そのまま上限値とする。次いでS452に進んでオクタ
ン価推定値をかく求めた上限値と比較し、それ以上と判
断されるときはS454に進んで上限値を推定値とす
る。即ち、ノッキング未発生時にKRONがKRREF
(学習値)に対し、大きく成長しないようにKRONを
KRON+DREFでガードし、高オクタン価(進角)
方向の学習スピードを抑制することになる。
【0048】図3フロー・チャートに戻り、S20に進
んでノッキング補正量IGKNOCKを算出する。
【0049】図17はその作業を示すサブルーチン・フ
ロー・チャートである。同図に従って説明すると、S5
00で図示しないバルブタイミング可変制御ルーチンで
使用されるフラグF.VTECを参照し、バルブタイミ
ングが高低いずれの回転域側で制御されているか否か判
断する。尚、この制御は運転状態を機関回転数で高低2
種に2分し、それに応じてバルブタイミングを切り換え
制御するものであるが、これについては例えば特開平2
−275043号に述べられているので、その詳細な説
明は省略する。
【0050】S500でバルブタイミングが高回転側に
制御されていると判断されるときはS502に進んで高
回転側バルブタイミング制御用の第1のマップを検索し
てMBTによる上限値KRMBTを求め、S504に進
んで高回転側バルブタイミング制御用の第2のマップを
検索して最大進角量ADVMAXを求める。またS50
0でバルブタイミングが低回転側に制御されていると判
断されるときはS506に進んで低回転側バルブタイミ
ング制御用の第3のマップを検索してMBTによる上限
値KRMBTを求め、S508に進んで低回転側バルブ
タイミング制御用の第4のマップを検索して最大進角量
ADVMAXを求める。図18は第1のマップの特性を
示す説明図であり、図示の如く、検出した機関回転数N
Eと補正した吸気圧力PBKとから検索する。他の第2
ないし第4のマップの特性の図示は省略するが、同様の
パラメータで検索自在に設定される。これは、バルブタ
イミング可変機構を備えた機関に特有のもので、低回転
特性の機関と高回転特性の機関との2種の機関を同時に
持つためにそれぞれ別の最大進角量ADVMAXを求め
なければならないためである。
【0051】続いてS510に進み、オクタン価推定学
習値KRREFとかく求めたMBTによる上限値KRM
BTとを比較する。学習値が上限値未満と判断されると
きはS512に進んでオクタン価推定値KRONをオク
タン価推定学習値KRREFと比較し、推定値が学習値
以上と判断されるときはS514に進んで学習値KRR
EFをオクタン価推定最終値KRACTとすると共に、
推定値が学習値未満と判断されるときはS518に進ん
で推定値を最終値とする。次いでS516に進んでフラ
グF.KRMBTを0にリセットする。
【0052】他方、S510で学習値KRREFがMB
Tによる上限値以上と判断されるときは、S520に進
んでオクタン価推定値KRONを上限値KRMBTと比
較し、それ以上、即ち、推定値が上限値を進角方向に超
えるかそれと等しいと判断されるときはS522に進ん
で上限値KRMBTをオクタン価推定最終値KRACT
とする。以上の処理は、図4で言えば点火時期がMBT
を進角方向に超えるのと後述の如く等価になるので、そ
れによる機関出力の不要なロスを避けるためである。次
いで、S524に進んで前記フラグF.KRMBTのビ
ットを1にセットする。尚、S520で推定値が上限値
未満と判断されるときはS518に進んで前記と同様の
処理を行う。
【0053】次いでS526に進んで検出した機関回転
数NEを所定回転数NEKADVと比較し、それ以上と
判断されるときは所定以上の高回転域にあるとしてS5
28に進み、第1のKADVテーブル(KADVH)
オクタン価推定最終値KRACTで検索して進角率KA
DVを求めると共に、S526で検出機関回転数が所定
回転数未満と判断されるときはS530に進み、第2の
KADVテーブル(KADVL)を同様にオクタン価推
定最終値KRACTで検索して進角率KADVを求め
る。図19は第1のKADVテーブルの特性を示す説明
図であり、進角率KADVはオクタン価推定最終値KR
ACTが大きくなるにつれて増加する様に設定される。
第2のKADVテーブルの図示は省略するが、類似する
特性を備える。続いてS532に進み、最大進角量AD
VMAXに求めた進角率KADVを乗じてノッキング補
正量IGKNOCKを算出する。これは、図4などに関
して先に述べた通りである。以上は、オクタン価に対す
るノック限界特性が回転数によって変化する場合があ
り、同一のオクタン価であっても、低回転側と高回転側
とでは要求される進角率が異なる場合があるための処理
である。
【0054】図3フロー・チャートに戻ると、続いてS
22に進み、現在の運転状態がオクタン価推定値の学習
モード領域にあるか否かを判別する。これは要するに、
現在の運転状態が安定した運転状態にあるか否かを判別
する作業である。
【0055】図20はその作業を示すサブルーチン・フ
ロー・チャートである。同図に従って説明すると、S6
00で検出した水温TWを所定値TWRML(例えば、
10℃)と比較し、それ未満と判断されるときはS60
2に進み、フラグF.REFMODを0にリセットす
る。これは、現在の運転状態が学習領域になく、従って
学習を行なわないことを意味する。
【0056】S600で検出水温が所定値以上と判断さ
れるときはS604に進み、検出水温を第2の所定値T
WRMH(例えば98℃)と比較し、そこで検出水温が
第2の所定値を超えると判断されるときはS602に進
んで前記と同様の処理を行う。S604で検出水温が第
2の所定値以下と判断されるときはS606に進み、フ
ラグFLGEGRのビットが1にセットされているか否
か判断する。これは図示しないルーチンでEGR制御が
行われるとき、そのビットが1にセットされる。S60
6で肯定されるときはS602に進むと共に、否定され
るときはS608に進み、図示しない空燃比制御で目標
空燃比がリーン側に設定されているか、即ち、リーンバ
ーン制御が行われているか否か判断し、肯定されるとき
はS602に進む。
【0057】S608で否定されるときはS610に進
み、前記したF.IGCALRのビットが1にセットさ
れているか、即ち、ノッキング補正以外の進角減少補正
制御が行われているか否かを判断し、肯定されるときは
S602に進み、否定されるときはS612に進んで前
述したF.KRMBTフラグのビットが1にセットされ
ているか否か判断する。これは、図17フロー・チャー
トのS524でオクタン価推定学習値がMBTによる上
限値に制御されたときに、そのビットが1にセットされ
る。そこで肯定されるときはS602に進むと共に、否
定されたときはS614に進んで検出機関回転数NEを
所定値NERMH(オクタン価推定値の学習モード上限
回転数。例えば3000rpm)と比較し、検出機関回
転数が上限回転数を超えると判断されるときはS602
に進む。ここで、F.KRMBT=1のときはノック限
界より進角減少側にあるMBTより点火時期が制御され
ているため、オクタン価推定はできないので、学習も行
わない。NERMHよりも高回転ではノックセンサのノ
イズレベルが不安定になるため、微細なノッキングの判
定ができない。従って、学習を禁止する。
【0058】S614で検出機関回転数が上限回転数以
下と判断されるときはS616に進み、検出機関回転数
を別の所定値NERML(オクタン価推定値の学習モー
ド下限回転数。例えば900rpm)と比較し、検出機
関回転数が下限回転数未満と判断されるときはS602
に進むと共に、検出機関回転数が下限回転数以上と判断
されるときはS618に進み、吸気圧力の差分値DPB
A(前回検出値と今回検出値の1階差分値)の絶対値を
求めて所定値DPBRM(例えば20mmHg)と比較
する。差分値(絶対値)が所定値を超えると判断される
ときは吸気圧力が急変して過渡運転状態にあると判断で
きるので、S620に進んでタイマTmDPBRM(ダ
ウンカウンタ)に所定値をセットしてスタートさせてS
602に進む。S618で差分値(絶対値)が所定値以
下にあると判断されるときはS622で前記カウンタ値
が零であるか否か判断し、否定されるときはS602に
進む。これは、吸気圧力の急変が終わった後も所定時間
は運転状態が安定しないためである。
【0059】S622でカウンタ値が零と判断されると
きはS624に進み、検出した機関回転数NEからPB
RMLテーブルを検索して値PBRMLを求め、S62
6に進んで検索値を値PBKと比較する。S626で値
PBK検索PBRML以上と判断されるときは、所
定以上の高負荷にあると判断してS628に進み、前記
したフラグF.REFMODのビットを1にセットして
学習モード領域にあると判断すると共に、値PBK
値PBRML未満と判断されるときはS602に進
む。図21はこのPBRMLテーブルの特性を示してお
り、運転状態が安定しており、かつ図示の高負荷領域に
あると判断されるときにオクタン価推定値の学習が行わ
れる。
【0060】図3フロー・チャートに戻り、続いてS2
4に進んでオクタン価推定値の学習値を算出する。
【0061】図22はその作業を示すサブルーチン・フ
ロー・チャートである。同図を参照して説明すると、S
700で先に述べたフラグF.REFMODのビットが
1にセットされているか、即ち、学習モード領域にある
か否か判断し、肯定されるときはS702に進み、前に
述べたフラグF.KNOCKのビットが1にセットされ
ているか、即ち、ノッキングが発生しているか否か判断
する。
【0062】S702で否定、即ち、ノッキングが発生
していないと判断されるときはS704に進み、前出し
たフラグF.NERREFのビットが1にセット(図1
6のS432でセット)されているか、即ち、機関回転
数が高回転域にあるか否か判断し、肯定されるときはS
706に進んで低回転用の学習値KRREFNLと高回
転用の学習値KRREFNHを比較し、KRREFNH
>KRON>KRREFNLでノッキング未発生かつN
ERREF=0(低回転)のときにKRREFNHがノ
ッキング未発生にも係わらず低オクタン価側に学習され
るのを防ぐため、高回転用の学習値が低回転用の学習値
以上と判断されるときはS708に進み、低回転用の学
習値KRREFNLを以下の如く更新する。 KRREFNL=CR×KRON+(1−CR)×KR
REFNL 即ち、重み係数CRを用いてオクタン価推定値KRON
との加重平均値を求めることで、学習値を更新する。
【0063】続いてS710に進み、更新した学習値K
RREFNLを所定の下限値KRREFNLL(例えば
87オクタン)と比較し、それ未満であれはS712に
進んで下限値を学習値とする。学習値が下限値以上であ
ればS714に進み、更新した学習値を所定の上限値K
RREFNLH(例えば100オクタン)と比較し、そ
れ以上であればS716に進んで上限値を学習値とす
る。尚、S702でノッキング発生と判断されるときは
S704,S706をスキップする。
【0064】続いて図23のS718に進み、フラグ
F.KNOCKのビットが1にセットされているか否
か、即ち、ノッキングが発生しているか否かを再び判断
し、否定されるときはS720に進んで前記フラグF.
NERREFのビットが1にセットされているか否か、
即ち、高回転域にあるか否か判断し、否定されるときは
S722に進んで低回転用の学習値KRREFNLと高
回転用の学習値KRREFNHとを再び比較する。そし
て、低回転用の学習値が高回転用の学習値以上と判断さ
れるときはS724に進んで KRREFNH=CR×KRON+(1−KRON)×
KRREFNH と高回転用学習値を更新する。これは、先に低回転用学
習値を更新する場合と同様である。続いてS726ない
しS732に進んで、高回転用学習値をその下限値KR
REFNHL(例えば87オクタン)と上限値KRRE
FNHH(例えば100オクタン)と比較し、下限値を
下回る、ないしは上限値以上と判断されるときは、下限
値ないしは上限値に制限する。尚、S700で否定され
たときは、直ちにプログラムを終了する。
【0065】図3フロー・チャートに戻り、続いてS2
6に進んで点火時期θIGを以下の如く決定する。 点火時期θIG=基本点火時期θIGBASE+ノッキ
ング補正量IGKNOCK 尚、更に水温補正などを適宜加えて点火時期を最終決定
することになるが、それ自体は公知の手法であってこの
発明の要旨とは直接関係を有しないので、その説明は省
略する。
【0066】以上の説明から明らかな如く、この実施例
に係る点火時期制御装置において、ノッキング補正量I
GKNOCKは、基本点火時期θIGBASEから進角
方向に変化する値として算出される。また、そのノッキ
ング補正量IGKNOCKの算出に際し、図17のS5
12でオクタン価推定値KRONが学習値KRREFと
等しいか進角方向に超えるときは学習値をオクタン価推
定最終値とし、同図S528,S530でオクタン価推
定最終値に応じて進角率KADVを求め、同図S532
最大進角量ADVMAXに乗じてノッキング補正量I
GKNOCKを算出しているので、図6に示す如く、実
際のノッキング補正量IGKNOCK(実線で示す)
は、オクタン価推定学習値から算出すれば得られるであ
ろう進角リミット値(1点鎖線で示す)を進角方向に超
えることがない。
【0067】また、図6において、オクタン価推定値K
RONから算出すれば得られるであろうノッキング補正
量IGKNOCK(破線で示す)は前記S512を設け
たことから、学習値による進角リミット値を超えること
がなく、実際のノッキング補正量IGKNOCKは結果
的に実線で示す如く、必要最小限度の進角特性を与えら
れることとなって、ノッキングを回避しつつ最適に点火
時期を決定することができる。
【0068】更に、図17のS510ないしS522に
おいて結果的にオクタン価推定最終値がMBT特性を進
角方向に超えない様に決定しているので、ノッキング補
正量IGKNOCKは図4においてMBTを進角方向に
超えることがない。換言すれば、上記した基本点火時期
θIGBASEは図4に示す様な特性となる。
【0069】この実施例は上記の如く構成したので、ノ
ッキング状態に基づいて使用中の燃料のオクタン価を推
定して点火時期を決定すると共に、決定された点火時期
がMBTを進角方向に超えない様にしたので、機関出力
が不要にロスすることがない。また、オクタン価推定値
の学習値を求め、オクタン価推定値が学習値を進角方向
に超えない様に構成しているので、点火時期をノッキン
グ限界付近に設定して機関出力を効率良く利用すること
ができると共に、ノッキングを確実に回避することがで
きる。
【0070】また、ノッキング検出に際してもノック判
定レベルはオクタン価が増加するほど増大する様に構成
したので、ノッキングを誤検出することがない。更に、
吸気圧力を高度補正し、その値を用いてオクタン価推定
値を求めているので、機関が運転する場所の高度に影響
されることがない。
【0071】尚、上記において機関負荷を示すパラメー
タとして吸気圧力を用いたが、吸入空気量を用いても良
い。
【0072】更に、図17のノッキング補正量IGKN
OCKの算出に際して可変バルブタイミング制御を行う
ものを前提としたが、それに限られるものではなく、こ
の実施例はその様な制御を行わないものにも妥当する。
その場合にはS500ないしS508において単一の最
大進角量ADVMAXを求めれば良い。
【0073】
【発明の効果】請求項1項にあっては、点火時期がMB
Tを進角方向に超えない様に決定することができて機関
出力の不要なロスを回避することができる。また、オク
タン価推定値の学習値を求め、オクタン価推定値が学習
値を進角方向に超えない様に構成しているので、点火時
期をノッキング限界付近に設定して機関出力を効率良く
利用することができると共に、ノッキングを確実に回避
することができる。
【0074】
【0075】
【0076】請求項項にあっては、機関が運転される
場所の高度の影響を受けることなくオクタン価推定値を
求めることができ、点火時期を最適に制御することがで
きる。
【0077】請求項項にあっては、使用する燃料のオ
クタン価の高低に関わらず、正確にノッキングを検出す
ることができ、点火時期を最適に制御することができ
る。
【0078】請求項項にあっては、学習領域を最適に
判別することができてオクタン価推定値を学習すること
ができ、点火時期をノッキング限界付近に最適に制御す
ることができる。
【0079】請求項項にあっては、基本点火時期とそ
の補正量との演算を簡易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る内燃機関の点火時期制御装置を
全体的に示す説明図である。
【図2】図1中の制御ユニットの詳細を示すブロック図
である。
【図3】この発明に係る内燃機関の点火時期制御装置の
動作を示すメイン・フロー・チャートである。
【図4】この発明に係る点火時期制御の特徴を示す説明
図で、オクタン価ごとのノック限界点火時期特性とMB
T特性との関係を示す説明図である。
【図5】図4の最低オクタン価から最高オクタン価への
点火時期変化量を100パーセントとしたときの進角率
とオクタン価との関係を示す説明図である。
【図6】この発明に係る点火時期制御の特徴を示すタイ
ミング・チャートである。
【図7】図3フロー・チャートの吸気圧力PBAの高度
補正値PBKの算出作業を示すサブルーチン・フロー・
チャートである。
【図8】図7の高度補正特性を示す説明図である。
【図9】図3フロー・チャートのノッキング補正以外の
進角減少補正が行われているか否かの判別作業を示すサ
ブルーチン・フロー・チャートである。
【図10】図3フロー・チャートのノッキング検出作業
を示すサブルーチン・フロー・チャートである。
【図11】図3フロー・チャートのノッキング検出作業
を示す説明タイミング・チャートである。
【図12】図11で使用する判定ゲインの特性を示す説
明図である。
【図13】図11で使用するゲイン補正値の特性を示す
説明図である。
【図14】図3フロー・チャートのオクタン価推定値K
RONの算出作業を示すサブルーチン・フロー・チャー
トの前半部である。
【図15】図14で使用されるオクタン価推定値の加算
項DRUPの特性を示す説明図である。
【図16】図14フロー・チャートの後半部である。
【図17】図3フロー・チャートのノッキング補正量I
GKNOCKの算出作業を示すサブルーチン・フロー・
チャートである。
【図18】図17で使用されるMBTによる上限値KR
MBTの特性を示す説明図である。
【図19】図17で使用される進角率KADVの特性を
示す説明図である。
【図20】図3フロー・チャートのオクタン価推定値K
RONの学習モード領域の判別作業を示すサブルーチン
・フロー・チャートである。
【図21】図20で使用される学習モード領域判別値P
BRMLの特性を示す説明図である。
【図22】図3フロー・チャートのオクタン価推定値の
学習値KRREFの算出作業を示すサブルーチン・フロ
ー・チャートの前半部である。
【図23】図22フロー・チャートの後半部である。
【符号の説明】
10 内燃機関 26 吸気圧力センサ 30 水温センサ 32 スロットル位置センサ 34 大気圧センサ 40 クランク角センサ 44 ノックセンサ 50 制御ユニット 52 レベル変換回路 54 マイクロ・コンピュータ 60 ノック検出回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原 義尚 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式 会社本田技術研究所内 (72)発明者 池羽 宏 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式 会社本田技術研究所内 (56)参考文献 特開 平4−234570(JP,A) 特開 昭61−197744(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F02P 5/152

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも機関回転数と機関負荷を含む
    機関運転状態を検出する機関運転状態検出手段と、機関
    のノッキング状態を検出するノッキング状態検出手段
    と、前記検出された機関運転状態に基づいて機関の基本
    点火時期を算出する基本点火時期算出手段と、前記検出
    されたノッキング状態と機関運転状態とに基づいて、機
    関において使用中の燃料のオクタン価推定値を算出する
    オクタン価推定値算出手段と、を備える内燃機関の点火
    時期制御装置において、前記検出された機関運転状態に
    基づいて、前記算出されたオクタン価推定値の上限値を
    算出するオクタン価上限値算出手段と、前記オクタン価
    推定値とオクタン価上限値とを比較し、オクタン価推定
    値がオクタン価上限値より遅角側にあるときはオクタン
    価推定値に応じてオクタン価推定最終値を決定すると共
    に、オクタン価推定値がオクタン価上限値より進角側に
    あるときはオクタン価上限値に応じてオクタン価推定最
    終値を決定する第1のオクタン価推定最終値決定手段
    と、前記機関運転状態が所定の条件を充たすとき前記オ
    クタン価推定値の学習値を算出するオクタン価推定学習
    値算出手段と、前記オクタン価推定値を算出されたオク
    タン価推定学習値と比較し、オクタン推定値がオクタン
    価推定学習値より遅角側のときはオクタン価推定値に応
    じてオクタン価推定最終値を決定し、オクタン価推定値
    がオクタン価推定学習値より進角側のときはオクタン価
    推定学習値に応じてオクタン価推定最終値を決定する第
    2のオクタン価推定最終値決定手段と、前記検出された
    機関運転状態に応じて算出される最大進角量と、前記第
    1および第2のオクタン価推定最終値決定手段により
    定されたオクタン価推定最終値に基づいて算出される進
    角率とから点火時期補正量を算出する点火時期補正量算
    出手段と、および前記点火時期補正量に基づいて前記基
    本点火時期を補正して最終点火時期を決定する最終点火
    時期決定手段と、を備えたことを特徴とする内燃機関の
    点火時期制御装置。
  2. 【請求項2】 前記機関負荷は、大気圧に応じて補正さ
    れることを特徴とする請求項1項記載の内燃機関の点火
    時期制御装置。
  3. 【請求項3】 前記ノッキング状態検出手段は、少なく
    とも前記機関運転状態に応じてノッキング検出の判定ゲ
    インを算出するノッキング判定ゲイン算出手段と、前記
    オクタン価推定値に応じてゲイン補正値を算出するゲイ
    ン補正値算出手段とを備え、前記ノッキング判定ゲイン
    を算出されたゲイン補正値で補正して前記機関のノッキ
    ング状態を検出することを特徴とする請求項1項または
    項記載の内燃機関の点火時期制御装置。
  4. 【請求項4】 前記機関運転状態検出手段は、機関の過
    渡状態、機関冷却水温、目標空燃比、排気還流状態の中
    の少なくともいずれかを検出し、前記オクタン価推定学
    習値算出手段は、そのいずれかが所定の状態にあると
    き、前記オクタン価推定値の学習値を算出することを特
    徴とする請求項1項ないし項のいずれかに記載の内燃
    機関の点火時期制御装置。
  5. 【請求項5】 前記点火時期補正量算出手段は、前記基
    本点火時期を進角方向に補正する値として、前記点火時
    期補正量を算出することを特徴とする請求項1項ないし
    項のいずれかに記載の内燃機関の点火時期制御装置。
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