JP2843650B2 - 鉄道用踏切 - Google Patents
鉄道用踏切Info
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- JP2843650B2 JP2843650B2 JP15708490A JP15708490A JP2843650B2 JP 2843650 B2 JP2843650 B2 JP 2843650B2 JP 15708490 A JP15708490 A JP 15708490A JP 15708490 A JP15708490 A JP 15708490A JP 2843650 B2 JP2843650 B2 JP 2843650B2
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は鉄道と道路の交差点に係る鉄道用の踏切に関
する。
する。
(従来の技術) 鉄道用踏切は、鉄道と道路の交差する交通上の重要な
設備であり、構造的に堅牢で故障がなく、保守整備の容
易なものが望まれている。かかる事情から、先に特開平
1−198906号公報に記載されている鉄道用踏切(以下
「A発明」という。)が開発されている。
設備であり、構造的に堅牢で故障がなく、保守整備の容
易なものが望まれている。かかる事情から、先に特開平
1−198906号公報に記載されている鉄道用踏切(以下
「A発明」という。)が開発されている。
A発明にかかる鉄道用踏切は、第22図に表示されてい
るように、鉄枕木2の長軸方向に設定間隔をおいて複数
組の支承盤止着金具5a〜5hが対設され、更に支承盤止着
金具5a〜5hの係止溝には、断面溝形伏臥支承盤6a〜6eの
外開き両側板の端縁部が弾性嵌入されている。
るように、鉄枕木2の長軸方向に設定間隔をおいて複数
組の支承盤止着金具5a〜5hが対設され、更に支承盤止着
金具5a〜5hの係止溝には、断面溝形伏臥支承盤6a〜6eの
外開き両側板の端縁部が弾性嵌入されている。
図中の7a〜7eは断面溝形伏臥支承盤6a〜6eと軌条4a,4
b等との間隙を狭くして通行の障害を無くすと共に、断
面溝形伏臥支承盤6a〜6eを保護する補強材で、この例で
は、異形形鋼が用いられている。補強材7a〜7eは、軌条
に面した断面溝形伏臥支承盤6a〜6eの側面に、断面溝形
伏臥支承盤6a〜6eと略同一高さに取り付けられている。
さらに、8a,8bはアスファルト充填材で、断面溝形伏臥
支承盤6a〜6eと略同一高さに断面溝形伏臥支承盤6a〜6e
間に充填されている。
b等との間隙を狭くして通行の障害を無くすと共に、断
面溝形伏臥支承盤6a〜6eを保護する補強材で、この例で
は、異形形鋼が用いられている。補強材7a〜7eは、軌条
に面した断面溝形伏臥支承盤6a〜6eの側面に、断面溝形
伏臥支承盤6a〜6eと略同一高さに取り付けられている。
さらに、8a,8bはアスファルト充填材で、断面溝形伏臥
支承盤6a〜6eと略同一高さに断面溝形伏臥支承盤6a〜6e
間に充填されている。
A発明の鉄道用踏切は以上の構成であるから、鉄枕木
2に止着された断面溝形伏臥支承盤6a〜6eの上面が、踏
切を通行する車輌のタイヤによって磨かれて摩耗し、滑
べり易くなる。また、アスファルト充填材8a,8bは、第2
2図に表されているようにその断面がV字状であるか
ら、踏切を通行する車輌のタイヤによって剥離し易い。
2に止着された断面溝形伏臥支承盤6a〜6eの上面が、踏
切を通行する車輌のタイヤによって磨かれて摩耗し、滑
べり易くなる。また、アスファルト充填材8a,8bは、第2
2図に表されているようにその断面がV字状であるか
ら、踏切を通行する車輌のタイヤによって剥離し易い。
従って、アスファルト充填材8a,8bが剥離した場合に
は、A発明の踏切を通行する車輌は凹凸のある滑べり易
い路面を走行することとなり、タイヤがスリップしてハ
ンドルを取られるおそれがあるという、重大な安全上の
問題があった。また、凹が生じる度にアスファルト充填
材8a,8bを充填して補修をするために、維持費が高いと
いう問題があった。
は、A発明の踏切を通行する車輌は凹凸のある滑べり易
い路面を走行することとなり、タイヤがスリップしてハ
ンドルを取られるおそれがあるという、重大な安全上の
問題があった。また、凹が生じる度にアスファルト充填
材8a,8bを充填して補修をするために、維持費が高いと
いう問題があった。
さらに、断面溝形伏臥支承盤6a〜6eは、その摩耗が腐
食によって増進されることを防ぐために耐蝕性の材質を
用いるから高価につき、A発明の鉄道用踏切が高価なも
のとなるという問題があった。
食によって増進されることを防ぐために耐蝕性の材質を
用いるから高価につき、A発明の鉄道用踏切が高価なも
のとなるという問題があった。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は以上の事情に鑑み、前述のA発明を改善し、
踏切の上面を滑べり難くすることおよび踏板が弛まなく
することによって、安全性が高く、かつ維持費も構築費
も低廉で済む鉄道用踏切を提供することを目的とする。
踏切の上面を滑べり難くすることおよび踏板が弛まなく
することによって、安全性が高く、かつ維持費も構築費
も低廉で済む鉄道用踏切を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 本発明は、一対の軌条を締結する軌条締着金具と、該
一対の軌条の内側および両外側の各々に断面溝形伏臥止
承盤を止着する支承盤止着金具とが上面に固着された複
数の鉄枕木に、一対の軌条をこれらの軌条締着金具を介
して着脱自在に締着し、その内側および両外側の各々に
着脱自在に断面溝形伏臥止承盤を止着し、その内側にあ
る断面溝形伏臥止承盤に重畳載置された中央踏板と、そ
の両外側の各々にある断面溝形伏臥止承盤に重畳載置さ
れた端踏板とからなる断面溝形伏臥踏板を、該中央踏板
および該端踏板の軌道側の端部もしくは端部近傍に所定
の間隔で垂設した複数の押圧挟持帯金具の被挟持折曲先
端部を介してクリップにより軌条締着金具に弾性的に押
圧挟持してなることを特徴とする鉄道用踏切を提供す
る。
一対の軌条の内側および両外側の各々に断面溝形伏臥止
承盤を止着する支承盤止着金具とが上面に固着された複
数の鉄枕木に、一対の軌条をこれらの軌条締着金具を介
して着脱自在に締着し、その内側および両外側の各々に
着脱自在に断面溝形伏臥止承盤を止着し、その内側にあ
る断面溝形伏臥止承盤に重畳載置された中央踏板と、そ
の両外側の各々にある断面溝形伏臥止承盤に重畳載置さ
れた端踏板とからなる断面溝形伏臥踏板を、該中央踏板
および該端踏板の軌道側の端部もしくは端部近傍に所定
の間隔で垂設した複数の押圧挟持帯金具の被挟持折曲先
端部を介してクリップにより軌条締着金具に弾性的に押
圧挟持してなることを特徴とする鉄道用踏切を提供す
る。
また、前述の鉄道用踏切において、前記鉄枕木の最外
側に位置する断面溝形状臥止承盤が下側段落溝を具備
し、前記端踏板の反軌条側の端部もしくは端部近傍に所
定の間隔で垂設した複数の外側縁の先端折曲部が該下側
段落溝に嵌合係止することを特徴とする鉄道用踏切を提
供する。
側に位置する断面溝形状臥止承盤が下側段落溝を具備
し、前記端踏板の反軌条側の端部もしくは端部近傍に所
定の間隔で垂設した複数の外側縁の先端折曲部が該下側
段落溝に嵌合係止することを特徴とする鉄道用踏切を提
供する。
(作用) 本発明の鉄道用踏切は、第2図、第3図および第4図
に示すように、鉄枕木の上面に固着された軌条締着金具
及び支承盤止着金具を固着し、該軌道締着金具を介し
て、該鉄枕木に着脱自在に軌条を締着し、該支承盤止着
金具間に断面溝形状臥止承盤を該鉄枕木に着脱自在に止
着し、該断面溝形伏臥止承盤の上面に縞鋼板等からなる
断面溝形伏臥踏板を重畳載置し、該断面溝形伏臥踏板の
軌条側の端部付近に押圧挟持帯金具を所定間隔で垂設
し、該押圧挟持帯金具の下端付近に設けた折曲先端部を
軌条締着金具の上面にクリップで以て弾性的に押圧して
挟持したものである。また、クリップは前記押圧挟持帯
金具のみならず軌条をも同時に押圧して挟持している。
に示すように、鉄枕木の上面に固着された軌条締着金具
及び支承盤止着金具を固着し、該軌道締着金具を介し
て、該鉄枕木に着脱自在に軌条を締着し、該支承盤止着
金具間に断面溝形状臥止承盤を該鉄枕木に着脱自在に止
着し、該断面溝形伏臥止承盤の上面に縞鋼板等からなる
断面溝形伏臥踏板を重畳載置し、該断面溝形伏臥踏板の
軌条側の端部付近に押圧挟持帯金具を所定間隔で垂設
し、該押圧挟持帯金具の下端付近に設けた折曲先端部を
軌条締着金具の上面にクリップで以て弾性的に押圧して
挟持したものである。また、クリップは前記押圧挟持帯
金具のみならず軌条をも同時に押圧して挟持している。
前記の断面溝形状臥踏板は、その端部付近に複数の押
圧挟持帯金具が所定間隔で垂設されており、該押圧挟持
帯金具の下端付近の下曲り部が、クリップの軌条締着金
具の上面に、鉄枕木に軌条を締着している該クリップに
よって押圧されているため、強固に定着されている。
圧挟持帯金具が所定間隔で垂設されており、該押圧挟持
帯金具の下端付近の下曲り部が、クリップの軌条締着金
具の上面に、鉄枕木に軌条を締着している該クリップに
よって押圧されているため、強固に定着されている。
ところで、線路は周知のように大重量の列車が高速で
走行するから、列車が踏切を通過する際、その踏切は鉄
枕木が道床バラストを押圧して沈下した状態で振動す
る。このため、断面溝形伏臥止承盤は鉄枕木に定着され
ているから、その鉄枕木の振動は、断面溝形伏臥止承盤
を介して重畳載置してなる該断面溝形状臥踏板にも伝播
する。
走行するから、列車が踏切を通過する際、その踏切は鉄
枕木が道床バラストを押圧して沈下した状態で振動す
る。このため、断面溝形伏臥止承盤は鉄枕木に定着され
ているから、その鉄枕木の振動は、断面溝形伏臥止承盤
を介して重畳載置してなる該断面溝形状臥踏板にも伝播
する。
しかし、本発明の鉄道用踏切においては、前記の断面
溝形伏臥踏板の該押圧挟持帯金具が軌条と同様な力で締
着されているため、該断面溝形伏臥踏板は列車の振動に
よっても弛まない。従って、本発明の鉄道用踏切は安全
である。
溝形伏臥踏板の該押圧挟持帯金具が軌条と同様な力で締
着されているため、該断面溝形伏臥踏板は列車の振動に
よっても弛まない。従って、本発明の鉄道用踏切は安全
である。
また、前記の断面溝形伏臥踏板はクリップを介して固
定されているから、そのクリップを取り外せば該断面溝
形伏臥踏板を取り外すことができるので、該断面溝形伏
臥踏板の着脱は極めて簡単である。
定されているから、そのクリップを取り外せば該断面溝
形伏臥踏板を取り外すことができるので、該断面溝形伏
臥踏板の着脱は極めて簡単である。
しかるに、前記の断面溝形伏臥踏板を締着する場合、
従来の技術においては、ボルトによる締着を採用する
が、ボルトは振動によって弛みやすく、もしボルトが弛
めば、該断面溝形伏臥踏板がずれて、列車の車輪がずれ
た該断面溝形伏臥踏板に乗り上げて脱線事故を引き起こ
すおそれがあるため、鉄枕木を用いた線路には鉄道用踏
切が余り採用されなかった。
従来の技術においては、ボルトによる締着を採用する
が、ボルトは振動によって弛みやすく、もしボルトが弛
めば、該断面溝形伏臥踏板がずれて、列車の車輪がずれ
た該断面溝形伏臥踏板に乗り上げて脱線事故を引き起こ
すおそれがあるため、鉄枕木を用いた線路には鉄道用踏
切が余り採用されなかった。
また、ボルトに汚れや錆が付着したり螺部が潰れたり
する等によって、ボルトは取り外しが困難になりやすい
という問題があるため、鉄道用踏切においては整備がし
難いという問題もあった。このような事情により、鉄道
用踏切には余り普及しなかった。
する等によって、ボルトは取り外しが困難になりやすい
という問題があるため、鉄道用踏切においては整備がし
難いという問題もあった。このような事情により、鉄道
用踏切には余り普及しなかった。
本発明の鉄道用踏切は、軌条を締着しているクリップ
を流用して、断面溝形伏臥踏板を鉄枕木に締着する方法
を具現化したため、ボルトを無くし、かつ断面溝形伏臥
踏板が弛まないものとなり、安全で整備の容易なものに
なった。
を流用して、断面溝形伏臥踏板を鉄枕木に締着する方法
を具現化したため、ボルトを無くし、かつ断面溝形伏臥
踏板が弛まないものとなり、安全で整備の容易なものに
なった。
従来の鉄道用踏切では、軌条を締着しているクリップ
を流用することは、今まで誰も思いよらなかったことで
ある。
を流用することは、今まで誰も思いよらなかったことで
ある。
本発明の鉄道用踏切は、軌条を鉄枕木に締着している
クリップの反力を直接流用したからこそ、断面溝形伏臥
踏板が踏切通過時の列車や車両による振動によって弛ま
ないものとなり、従来にない極めて安全でかつ整備の容
易なものになった。
クリップの反力を直接流用したからこそ、断面溝形伏臥
踏板が踏切通過時の列車や車両による振動によって弛ま
ないものとなり、従来にない極めて安全でかつ整備の容
易なものになった。
また、断面溝形伏臥踏板は、その一方の側縁または両
側縁が下曲りに構成されているので、車輌の走行や歩行
者の通行に際してつまずくおそれがない。
側縁が下曲りに構成されているので、車輌の走行や歩行
者の通行に際してつまずくおそれがない。
次に、断面溝形伏臥止承盤に中央踏板および端踏板か
ら構成された断面溝形伏臥踏板を用いる場合において、
断面溝形伏臥中央踏板は、その下曲り両側縁もしくはそ
の内側近傍に挟持折曲先端部を有する複数の押圧挟持帯
金具と軌条が軌条締着金具を介して共に弾性的に押圧挟
持されているので、その保持は前述のとおり確実かつ堅
牢に実施できる。
ら構成された断面溝形伏臥踏板を用いる場合において、
断面溝形伏臥中央踏板は、その下曲り両側縁もしくはそ
の内側近傍に挟持折曲先端部を有する複数の押圧挟持帯
金具と軌条が軌条締着金具を介して共に弾性的に押圧挟
持されているので、その保持は前述のとおり確実かつ堅
牢に実施できる。
さらに、断面溝形伏臥踏板については、その外側縁先
端部が支承盤止着金具に嵌合係止可能な折曲部を備えて
いるので、支承盤止着金具の嵌合溝に折曲部を差し込む
のみで容易に嵌合止着でき、次いで断面溝形伏臥端踏板
の下曲り内側縁もしくは内側縁内側近傍には、挟持折曲
先端部を有する複数の折圧挟持帯金具が所定間隔で垂設
され、かつ押圧挟持帯金具と軌条が軌条締結金具を介し
て共に弾性的に押圧挟持できるように前記中央踏板と同
様に構成されているので、外側縁先端部を嵌合止着した
のち、下曲り内側縁を押圧挟持することにより、該中央
踏板と同様にその保持は確実かつ堅牢に実施できる。
端部が支承盤止着金具に嵌合係止可能な折曲部を備えて
いるので、支承盤止着金具の嵌合溝に折曲部を差し込む
のみで容易に嵌合止着でき、次いで断面溝形伏臥端踏板
の下曲り内側縁もしくは内側縁内側近傍には、挟持折曲
先端部を有する複数の折圧挟持帯金具が所定間隔で垂設
され、かつ押圧挟持帯金具と軌条が軌条締結金具を介し
て共に弾性的に押圧挟持できるように前記中央踏板と同
様に構成されているので、外側縁先端部を嵌合止着した
のち、下曲り内側縁を押圧挟持することにより、該中央
踏板と同様にその保持は確実かつ堅牢に実施できる。
次に、断面溝形伏臥止承盤は、止承盤止着金具の係止
溝に外開き両側板の端縁部が弾性嵌入可能な伏臥溝形鋼
で構成されたものであり、油圧クランプで両側を挟むと
いう単純な作業で止承盤止着金具に容易に弾性嵌入した
り、また取り外すことが可能である。このため、断面溝
形伏臥止承盤は極めて短時間に補修取り替えができると
いう利点がある。
溝に外開き両側板の端縁部が弾性嵌入可能な伏臥溝形鋼
で構成されたものであり、油圧クランプで両側を挟むと
いう単純な作業で止承盤止着金具に容易に弾性嵌入した
り、また取り外すことが可能である。このため、断面溝
形伏臥止承盤は極めて短時間に補修取り替えができると
いう利点がある。
押圧挟持帯金具と踏板の下曲り内側側縁との間および
押圧挟持帯金具と踏板の裏面との間に下曲り防止補強板
を介在して溶接固定すれば、下曲り防止補強板を介して
上部から押圧力を、たとえば止承盤止着金具に伝達し負
担させることが可能になるため、折損や曲げ等の損傷を
さらに減少することができ、また振動や繰り返し荷重に
よる損傷も極めて少なくなる。
押圧挟持帯金具と踏板の裏面との間に下曲り防止補強板
を介在して溶接固定すれば、下曲り防止補強板を介して
上部から押圧力を、たとえば止承盤止着金具に伝達し負
担させることが可能になるため、折損や曲げ等の損傷を
さらに減少することができ、また振動や繰り返し荷重に
よる損傷も極めて少なくなる。
(実施例) 第1図は本発明の実施例にかかる鉄道用踏切9の概略
断面図で、鉄枕木10は道床バランス11を介して弾性的に
支承されている。
断面図で、鉄枕木10は道床バランス11を介して弾性的に
支承されている。
12a,12bは、前記鉄枕木10の上面に固着されている軌
条締着金具13a〜13dを介して鉄枕木10に着脱自在に締着
されている軌条であり、さらに14a〜14eは、鉄枕木10の
上面に固着されている支承盤止着金具(以下「止着金
具」という)15a〜15hを介して鉄枕木10に着脱自在に止
着された断面溝形伏臥支承盤(以下「支承盤」という)
である。
条締着金具13a〜13dを介して鉄枕木10に着脱自在に締着
されている軌条であり、さらに14a〜14eは、鉄枕木10の
上面に固着されている支承盤止着金具(以下「止着金
具」という)15a〜15hを介して鉄枕木10に着脱自在に止
着された断面溝形伏臥支承盤(以下「支承盤」という)
である。
16は、支承盤14a〜14eに重畳載置されている断面溝形
伏臥踏板(以下「踏板」という)であり、端踏板16a、
中央踏板16bおよび端踏板16cで構成されている。端踏板
16a,16cの各々は軌条12a,12bの外側に位置し、中央踏板
16bは軌条12a,12bの内側に位置している。
伏臥踏板(以下「踏板」という)であり、端踏板16a、
中央踏板16bおよび端踏板16cで構成されている。端踏板
16a,16cの各々は軌条12a,12bの外側に位置し、中央踏板
16bは軌条12a,12bの内側に位置している。
第2図は第1図の左側の部分拡大図であり、第3図は
第1図の右側の部分拡大図である。図中の端踏板16a,16
cは、軌条12a,12b側の端部に下曲り内側縁17a,17bが設
けられ、その端部の近傍に先端が折り曲げられた被挟持
折曲先端部19a,19bを有する押圧挟持帯金具18a,18bが垂
設され、被挟持折曲先端部19a,19bがクリップ26で軌条1
2a,12bと共に軌条締着金具13a,13bに弾性的に挟持され
ている。
第1図の右側の部分拡大図である。図中の端踏板16a,16
cは、軌条12a,12b側の端部に下曲り内側縁17a,17bが設
けられ、その端部の近傍に先端が折り曲げられた被挟持
折曲先端部19a,19bを有する押圧挟持帯金具18a,18bが垂
設され、被挟持折曲先端部19a,19bがクリップ26で軌条1
2a,12bと共に軌条締着金具13a,13bに弾性的に挟持され
ている。
また、端踏板16aは、反軌条12a側の端部に先端部が折
曲した外側縁20aが垂設され、その先端部いわゆる下端
部34aが止着金具15aの下側段落溝21aに嵌合係止されて
いる。端踏板16cも、端踏板16aと同様に、止着金具15h
の下側段落溝21bに嵌合係止されている。
曲した外側縁20aが垂設され、その先端部いわゆる下端
部34aが止着金具15aの下側段落溝21aに嵌合係止されて
いる。端踏板16cも、端踏板16aと同様に、止着金具15h
の下側段落溝21bに嵌合係止されている。
下曲り内側縁17a,17bおよび外側縁20a,20bは、本実施
例では帯板を端踏板16a,16cの本体部16a1,16c1に溶接す
ることにより下曲り部材として構成したが、プレス等の
手段により本体部16a1,16c1を曲げ加工して下曲がり側
縁に形成しても差し支えない。
例では帯板を端踏板16a,16cの本体部16a1,16c1に溶接す
ることにより下曲り部材として構成したが、プレス等の
手段により本体部16a1,16c1を曲げ加工して下曲がり側
縁に形成しても差し支えない。
次に、第4図は第1図の中央の部分拡大図であり、図
中の中央踏板16bは軌条12a,12b側の端部に下曲り内側縁
17c,17dが設けられ、その端部の近傍に先端が折り曲げ
られた被挟持折曲先端部19c,19dを有する押圧挟持帯金
具18c,18dが垂設され、被挟持折曲先端部19c,19dがクリ
ップ26で軌条12a,12bと共に軌条締着金具13b,13cに弾性
的に挟持されている。
中の中央踏板16bは軌条12a,12b側の端部に下曲り内側縁
17c,17dが設けられ、その端部の近傍に先端が折り曲げ
られた被挟持折曲先端部19c,19dを有する押圧挟持帯金
具18c,18dが垂設され、被挟持折曲先端部19c,19dがクリ
ップ26で軌条12a,12bと共に軌条締着金具13b,13cに弾性
的に挟持されている。
従って、中央踏板16b、端踏板16a,16cは従来手段のよ
うに、ボルト・ナット等面倒な締付け手段を用いること
なく、支承盤14a〜14eの上にぴったりと重ね合わせて取
り付ける事が出来る。これを本発明では踏板を支承盤に
重畳載置するという。
うに、ボルト・ナット等面倒な締付け手段を用いること
なく、支承盤14a〜14eの上にぴったりと重ね合わせて取
り付ける事が出来る。これを本発明では踏板を支承盤に
重畳載置するという。
また、踏板は第2図〜第4図で明らかなように、断面
溝形伏臥支承盤を覆い、かつ密に重ねられるように断面
が伏臥姿勢の溝形であることが望ましい。
溝形伏臥支承盤を覆い、かつ密に重ねられるように断面
が伏臥姿勢の溝形であることが望ましい。
本発明で踏板を断面溝形伏臥踏板というのは、前述の
意味において用いる。
意味において用いる。
以上の本発明にかかる鉄道用踏切の構成についてその
概略を説明したが、各部材の詳細について、さらに図に
従って説明する。
概略を説明したが、各部材の詳細について、さらに図に
従って説明する。
次に第5図〜第7図は、本発明の一実施例にかかる止
着金具15d,15a,15gの概略斜視図で、それぞれ係止溝24a
〜24dを有しており、前述のように係止溝24a〜24dに伏
臥溝形鋼からなる前記支承盤14a〜14eの外開き両側板の
端縁部を弾性嵌入する。
着金具15d,15a,15gの概略斜視図で、それぞれ係止溝24a
〜24dを有しており、前述のように係止溝24a〜24dに伏
臥溝形鋼からなる前記支承盤14a〜14eの外開き両側板の
端縁部を弾性嵌入する。
さて、本発明では形態として、止着金具15d,15a,15g
に限定しないが、止着金具15d,15a,15gと支承盤の外開
き両側板の端縁部との弾性嵌入による止着手段は、作業
が簡単で、しかも止着強度が高く、本発明者らの実験で
は20〜30tonに達する重車輌の長期繰り返し通行にも全
く故障が無かった。
に限定しないが、止着金具15d,15a,15gと支承盤の外開
き両側板の端縁部との弾性嵌入による止着手段は、作業
が簡単で、しかも止着強度が高く、本発明者らの実験で
は20〜30tonに達する重車輌の長期繰り返し通行にも全
く故障が無かった。
次に第8図(a),(b)は、軌条締着金具13aの概
略斜視図および平面図で、第9図(a),(b),
(c)は軌条締着金具13aと締結するクリップ26の正面
図、側面図および平面図であって、軌条締着金具13aに
クリップ26が掛合する。
略斜視図および平面図で、第9図(a),(b),
(c)は軌条締着金具13aと締結するクリップ26の正面
図、側面図および平面図であって、軌条締着金具13aに
クリップ26が掛合する。
クリップ26の中央部を軌条締着金具13aの半円筒に挿
入し、中央軸の両隣の軸の一方をレールに、他方を押圧
挟持帯金具の折り曲げ先端部に押圧する。
入し、中央軸の両隣の軸の一方をレールに、他方を押圧
挟持帯金具の折り曲げ先端部に押圧する。
さて、前述のように本発明では、軌条締着金具13aを
介して軌条と踏板を共に弾性的に押圧挟持することを要
点とする。
介して軌条と踏板を共に弾性的に押圧挟持することを要
点とする。
第10図は、端踏板16aが軌条12aと共にクリップ26によ
って軌条締着金具13aに弾性的に押圧挟持されている状
況、および中央踏板16bが軌条12aと共にクリップ26によ
って軌条締着金具13bに弾性的に押圧挟持されている状
況を示したものである。
って軌条締着金具13aに弾性的に押圧挟持されている状
況、および中央踏板16bが軌条12aと共にクリップ26によ
って軌条締着金具13bに弾性的に押圧挟持されている状
況を示したものである。
第10図における下曲り防止補強板29a,30aは下曲り内
側縁17aおよび押圧挟持帯金具18aを補強し、下曲り防止
補強板29b,30b下曲り内側縁17bおよび押圧挟持帯金具18
bを補強するものである。
側縁17aおよび押圧挟持帯金具18aを補強し、下曲り防止
補強板29b,30b下曲り内側縁17bおよび押圧挟持帯金具18
bを補強するものである。
下曲り防止補強板29a,29b,30a,30bは、端踏板16a、中
央踏板16bの下曲り内側縁17a,17bおよび押圧挟持帯金具
18a,18bに作用する押圧や衝撃に対抗し、下曲り内側縁1
7a,17bおよび押圧挟持帯金具18a,18bの弾性変形につれ
て下方にさがり、止着金具15b,15cおよび支承盤14b,14a
に接触して荷重を伝達する機能を有する。
央踏板16bの下曲り内側縁17a,17bおよび押圧挟持帯金具
18a,18bに作用する押圧や衝撃に対抗し、下曲り内側縁1
7a,17bおよび押圧挟持帯金具18a,18bの弾性変形につれ
て下方にさがり、止着金具15b,15cおよび支承盤14b,14a
に接触して荷重を伝達する機能を有する。
下曲り防止補強板29a,29b,30a,30bを互いに無関係に
溶着しても下曲り防止機能は期待できるが、第10図のよ
うに下曲り防止補強板29aと30a,29bと30bを一致して作
用力に対抗できるように、同一作用軸上に連設すると、
端踏板16a、中央踏板16bの側縁17a,17bの荷重による変
形を確実に弾性変形域内にとどめ塑性変形を起こさせな
いので、さらに大きな下曲り防止機能を発揮することが
できる。
溶着しても下曲り防止機能は期待できるが、第10図のよ
うに下曲り防止補強板29aと30a,29bと30bを一致して作
用力に対抗できるように、同一作用軸上に連設すると、
端踏板16a、中央踏板16bの側縁17a,17bの荷重による変
形を確実に弾性変形域内にとどめ塑性変形を起こさせな
いので、さらに大きな下曲り防止機能を発揮することが
できる。
次に第11図は、押圧挟持帯金具18bの実施例を示す斜
視図で、その両端部は互いに反対方向に折り曲げられ、
断面略S字状に構成されている。
視図で、その両端部は互いに反対方向に折り曲げられ、
断面略S字状に構成されている。
その一端部は被挟持折曲先端部19bに形成され、他端
部33は中央踏板16bの下側に溶接するため略90度に曲げ
られ平行に延びている。
部33は中央踏板16bの下側に溶接するため略90度に曲げ
られ平行に延びている。
被挟持折曲先端部19bは第11図で示すように90度に折
り曲げてもよいが、弧状に湾曲させてもよく、被挟持機
能を有する限りにおいてその折曲形態は種々の形態を採
用してもよい。本発明において被挟持折曲先端部とは、
その意味において用いる。
り曲げてもよいが、弧状に湾曲させてもよく、被挟持機
能を有する限りにおいてその折曲形態は種々の形態を採
用してもよい。本発明において被挟持折曲先端部とは、
その意味において用いる。
次いで第12図は、第2図で説明した端踏板16aの外側
縁20aの概略斜視図で、本実施例では外側縁20aは、端踏
板16aの本体とは別の溝形帯板として構成され、溶接に
よって上端部34bが端踏板16aの本体に固着され下端部34
aは止着金具に嵌合係止可能な折曲部に形成されてい
る。
縁20aの概略斜視図で、本実施例では外側縁20aは、端踏
板16aの本体とは別の溝形帯板として構成され、溶接に
よって上端部34bが端踏板16aの本体に固着され下端部34
aは止着金具に嵌合係止可能な折曲部に形成されてい
る。
この他、外側縁20aは本体部16a1(第2図参照)を曲
げ加工して溝形に形成してもよく、止着金具15aに嵌合
係止可能な限りいずれの形態も採用できるが、溝形帯板
は取付数量の自由度も大きく、かつ取付が簡単であるた
め経済的である。
げ加工して溝形に形成してもよく、止着金具15aに嵌合
係止可能な限りいずれの形態も採用できるが、溝形帯板
は取付数量の自由度も大きく、かつ取付が簡単であるた
め経済的である。
第13図は、軌条締着金具に面した中央踏板16bbの片側
の端部に押圧挟持帯金具18ccを垂設した実施例を部分図
で表したものであり、第4図と対比すれば明らかなよう
に、中央踏板16bbは第4図における中央踏板16bに相当
し、中央踏板16bbを構成する本体部16bb1は第4図にお
ける本体部16b1に相当し、押圧挟持帯金具18ccは第4図
における押圧挟持帯金具18cに相当し、該押圧挟持帯金
具18ccの上方の傾斜部は下曲り両側縁17ccであり、第4
図における下曲り両側縁17cに相当する。
の端部に押圧挟持帯金具18ccを垂設した実施例を部分図
で表したものであり、第4図と対比すれば明らかなよう
に、中央踏板16bbは第4図における中央踏板16bに相当
し、中央踏板16bbを構成する本体部16bb1は第4図にお
ける本体部16b1に相当し、押圧挟持帯金具18ccは第4図
における押圧挟持帯金具18cに相当し、該押圧挟持帯金
具18ccの上方の傾斜部は下曲り両側縁17ccであり、第4
図における下曲り両側縁17cに相当する。
第13図から明らなように、下曲り両側縁17ccは中央踏
板16bbを構成する本体部16bb1と連結した一体物で折曲
げ加工によって成形され、折圧挟持帯金具18ccは下曲り
両側縁17ccと連結した一体物で折曲げ加工によって成形
されている。
板16bbを構成する本体部16bb1と連結した一体物で折曲
げ加工によって成形され、折圧挟持帯金具18ccは下曲り
両側縁17ccと連結した一体物で折曲げ加工によって成形
されている。
中央踏板16bbの他側の端部、並びに第2図における端
踏板16aの軌条締着金具13a側の端部、及び第3図におけ
る端踏板16cの軌条締着金具13d側の端部を、第13図にお
ける中央踏板16bbの片側の端部と同様な形状にして実施
してもよい。
踏板16aの軌条締着金具13a側の端部、及び第3図におけ
る端踏板16cの軌条締着金具13d側の端部を、第13図にお
ける中央踏板16bbの片側の端部と同様な形状にして実施
してもよい。
中央踏板16bbの構成は、製作個数が非常に多く大量生
産する場合に採用すると経済的であり、また前記構成に
限ることなく別に製作した折圧挟持帯金具を直接下曲り
両側縁17ccの下端に溶着しても差し支えない。
産する場合に採用すると経済的であり、また前記構成に
限ることなく別に製作した折圧挟持帯金具を直接下曲り
両側縁17ccの下端に溶着しても差し支えない。
第14図は、本発明にかかる湾曲した鉄道用踏切の実施
例に関する構築工程を表わしたものであり、同図から明
らかなように、適宜長さの真直ぐな支承盤14a〜14eは、
湾曲した軌条12a,12bに対応して湾曲状に並べられた状
態で、第1〜3図に示すように鉄枕木10に止着金具15a
〜15hを介してクリップ26で止着されている。
例に関する構築工程を表わしたものであり、同図から明
らかなように、適宜長さの真直ぐな支承盤14a〜14eは、
湾曲した軌条12a,12bに対応して湾曲状に並べられた状
態で、第1〜3図に示すように鉄枕木10に止着金具15a
〜15hを介してクリップ26で止着されている。
次に第15図は、第14図における支承盤14a〜14eに適宜
長さの端踏板16a,16cおよび中央踏板16bを重畳載置し、
ついで軌条締着金具(図示せず)を介して軌条12a,12b
と端踏板16a,16c、中央踏板16bを共に弾性的に折圧挟持
した概略平面図である。
長さの端踏板16a,16cおよび中央踏板16bを重畳載置し、
ついで軌条締着金具(図示せず)を介して軌条12a,12b
と端踏板16a,16c、中央踏板16bを共に弾性的に折圧挟持
した概略平面図である。
第15図に示すように、端踏板16a,16cおよび中央踏板1
6bは鉄道用踏切の幅に応じて、押圧挟持に関する保守点
検も目視が容易なので、安全確実で経済的である。
6bは鉄道用踏切の幅に応じて、押圧挟持に関する保守点
検も目視が容易なので、安全確実で経済的である。
第16図の(a)は端踏板16a、(b)は中央踏板16b、
(c)は端踏板16cの概略平面図を示し、端踏板16a、中
央踏板16bおよび端踏板16cは、荷重や衝撃によって破壊
されることなく、十分な耐久力を有するように寸法およ
び設置数や間隔を考慮し設定することはいうまでもな
い。
(c)は端踏板16cの概略平面図を示し、端踏板16a、中
央踏板16bおよび端踏板16cは、荷重や衝撃によって破壊
されることなく、十分な耐久力を有するように寸法およ
び設置数や間隔を考慮し設定することはいうまでもな
い。
第17図中の(a)は端踏板16a、(b)は中央踏板16
b、(c)は端踏板16cの概略断面図を示す。第18図
(a),(b),(c)はそれら16a,16bおよび16cの概
略側面図を示す。
b、(c)は端踏板16cの概略断面図を示す。第18図
(a),(b),(c)はそれら16a,16bおよび16cの概
略側面図を示す。
第19図は、湾曲した踏切に用いる中央踏板16fを示
し、第20図は直線形踏切に用いる中央踏板16gの概略斜
視図を示すが、これらの押圧挟持に関する構成は同一で
あるので、詳細な説明は省略する。
し、第20図は直線形踏切に用いる中央踏板16gの概略斜
視図を示すが、これらの押圧挟持に関する構成は同一で
あるので、詳細な説明は省略する。
而して、端踏板16a,16cや中央踏板16bとして、縞鋼板
を採用したり、あるいはその上面に滑べり止めの突起を
設けるほか、さらにノンスリップ材で被覆するなどの周
知手段を必要に応じて施工することは安全性を向上する
うえで望ましいので、経済性の許すかぎり採用するが、
かかる滑べり止め施工を必須の要件とするものでない。
を採用したり、あるいはその上面に滑べり止めの突起を
設けるほか、さらにノンスリップ材で被覆するなどの周
知手段を必要に応じて施工することは安全性を向上する
うえで望ましいので、経済性の許すかぎり採用するが、
かかる滑べり止め施工を必須の要件とするものでない。
次に第21図は、本発明において構造的な問題から軌条
12aと端踏板16aおよび中央踏板16bとの間に必然的に生
ずる間隙に破線で示す充填材35a,35bを装着した概略断
面図で、本実施例では充填材35a,35bとして複数個の天
然ゴムの直方体ブロックをピンを用いて一体的に結合し
たパッキン材を採用し良い結果を得たが、周知のとおり
かかる充填手段は種々のものが開発されているので、本
発明の目的を逸脱しない範囲においてそれらの充填手段
を適宜採用することは差し支えない。
12aと端踏板16aおよび中央踏板16bとの間に必然的に生
ずる間隙に破線で示す充填材35a,35bを装着した概略断
面図で、本実施例では充填材35a,35bとして複数個の天
然ゴムの直方体ブロックをピンを用いて一体的に結合し
たパッキン材を採用し良い結果を得たが、周知のとおり
かかる充填手段は種々のものが開発されているので、本
発明の目的を逸脱しない範囲においてそれらの充填手段
を適宜採用することは差し支えない。
(発明の効果) 本発明の鉄道用踏切は、以上の構成のため、特開平1
−198906号公報の鉄道用踏切に見られるように、通行車
輌や歩行者が滑べったりつまづいたりすることがなく、
通行車輌や歩行者にとって安全である。
−198906号公報の鉄道用踏切に見られるように、通行車
輌や歩行者が滑べったりつまづいたりすることがなく、
通行車輌や歩行者にとって安全である。
しかも、該踏切の踏板は、軌条の固定力と同じ力で押
圧されて鉄枕木に締着されているから、車輌の通過によ
る振動によっては弛まない。このため、列車にとっても
安全である。
圧されて鉄枕木に締着されているから、車輌の通過によ
る振動によっては弛まない。このため、列車にとっても
安全である。
また、該踏切の踏板はクリップの着脱によって容易に
着脱でき、かつ支承盤は、その側面間を油圧力で絞って
狭ばめることにより鉄枕木から容易に分離でき、止着金
具間でその絞りを開放することによって鉄枕木に容易に
締着できる。
着脱でき、かつ支承盤は、その側面間を油圧力で絞って
狭ばめることにより鉄枕木から容易に分離でき、止着金
具間でその絞りを開放することによって鉄枕木に容易に
締着できる。
従って本発明の踏切は、その主要構成部品たる踏板お
よび支承盤の取付取外しに関する作業性が良いため構築
が容易で、構築費のみならず保守点検費用も低廉で済む
利点が有り、経済的利益は非常に多大なものである。
よび支承盤の取付取外しに関する作業性が良いため構築
が容易で、構築費のみならず保守点検費用も低廉で済む
利点が有り、経済的利益は非常に多大なものである。
第1図は本発明の実施例にかかる鉄道用踏切の概略断面
図である。 第2図および第3図は端踏板の部分拡大概略断面図であ
る。 第4図は中央踏板の部分拡大概略断面図である。 第5図〜第7図は本発明の一実施例にかかる止着金具の
概略斜視図である。 第8図(a),(b)は軌条締着金具にかかる留金具の
概略斜視図および平面図である。 第9図(a),(b),(c)は軌条締着金具と締結す
るクリップの正面図、側面図および平面図である。 第10図は本発明にかかる押圧挟持金具および下曲り防止
補強板の概略説明図である。 第11図は押圧挟持帯金具の実施例を示す斜視図である。 第12図は端踏板の外側縁の概略斜視図である。 第13図は中央踏板の両端を下曲り両側縁状にプレス加工
した例にかかる概略断面図である。 第14図は本発明にかかる湾曲した鉄道用踏切の支承盤の
構築状態概略平面図である。 第15図は第14図における支承盤に端踏板および中央踏板
を重畳載置し、次いで軌条締着金具を介して軌条と端踏
板および中央踏板を共に弾性的に押圧挟持した概略平面
図である。 第16図中の(a)は端踏板、(b)は中央踏板、(c)
は端踏板の概略平面図である。 、第17図中の(a)は端踏板、(b)は中央踏板、
(c)は端踏板の概略側面断面図である。 第18図中の(a)は端踏板、(b)は中央踏板、(c)
は端踏板の概略側面図である。 第19図は湾曲した踏切に用いる中央踏板の概略斜視図で
ある。 第20図は直線形踏切に用いる中央踏板の概略斜視図であ
る。 第21図は軌条と端踏板および中央踏板との間隙に充填材
を装着した概略断面図である。 第22図は先行発明にかかる軌道用踏切の概略断面図であ
る。 (符号の説明) 1……鉄道用踏切、2……鉄枕木 3……道床バラス、4a,4b……軌条 5a〜5h……支承盤止着金具、6a〜6e……断面溝形伏臥支
承盤 7a〜7e……補強材、8a,8b……アスファルト充填材 9……鉄道用踏切、10……鉄枕木 11……道床バラスト、12a,12b……軌条 13a〜13f……軌条締着金具、14a〜14e……断面溝形伏臥
支承盤 15a〜15h……支承盤止着金具 16a,16c……断面溝形伏臥踏板(端踏板) 16b……断面溝形伏臥踏板(中央踏板) 16a1〜16c1……本体部、16bb……中央踏板 16bb1……本体部 16f,16g……断面溝形伏臥踏板(中央板) 17a,17b……下曲り内側縁、17c,17d……下曲り両側縁 17cc……下曲り両側縁、17f……断面溝形波形鋼 18a〜18f……押圧挟持帯金具、18cc……押圧挟持帯金具 19a〜19d……被挟持折曲先端部、20a,20b……外側縁 21a,21c……下側段落溝、24a〜24b……係止溝 26……クリップ 29a,29b、30a〜30c……下曲り防止補強板 31……軌道パッド、32a,32b……ショルダー 33……他端部、34a……下端部 34b……上端部、35a,35b……充填材
図である。 第2図および第3図は端踏板の部分拡大概略断面図であ
る。 第4図は中央踏板の部分拡大概略断面図である。 第5図〜第7図は本発明の一実施例にかかる止着金具の
概略斜視図である。 第8図(a),(b)は軌条締着金具にかかる留金具の
概略斜視図および平面図である。 第9図(a),(b),(c)は軌条締着金具と締結す
るクリップの正面図、側面図および平面図である。 第10図は本発明にかかる押圧挟持金具および下曲り防止
補強板の概略説明図である。 第11図は押圧挟持帯金具の実施例を示す斜視図である。 第12図は端踏板の外側縁の概略斜視図である。 第13図は中央踏板の両端を下曲り両側縁状にプレス加工
した例にかかる概略断面図である。 第14図は本発明にかかる湾曲した鉄道用踏切の支承盤の
構築状態概略平面図である。 第15図は第14図における支承盤に端踏板および中央踏板
を重畳載置し、次いで軌条締着金具を介して軌条と端踏
板および中央踏板を共に弾性的に押圧挟持した概略平面
図である。 第16図中の(a)は端踏板、(b)は中央踏板、(c)
は端踏板の概略平面図である。 、第17図中の(a)は端踏板、(b)は中央踏板、
(c)は端踏板の概略側面断面図である。 第18図中の(a)は端踏板、(b)は中央踏板、(c)
は端踏板の概略側面図である。 第19図は湾曲した踏切に用いる中央踏板の概略斜視図で
ある。 第20図は直線形踏切に用いる中央踏板の概略斜視図であ
る。 第21図は軌条と端踏板および中央踏板との間隙に充填材
を装着した概略断面図である。 第22図は先行発明にかかる軌道用踏切の概略断面図であ
る。 (符号の説明) 1……鉄道用踏切、2……鉄枕木 3……道床バラス、4a,4b……軌条 5a〜5h……支承盤止着金具、6a〜6e……断面溝形伏臥支
承盤 7a〜7e……補強材、8a,8b……アスファルト充填材 9……鉄道用踏切、10……鉄枕木 11……道床バラスト、12a,12b……軌条 13a〜13f……軌条締着金具、14a〜14e……断面溝形伏臥
支承盤 15a〜15h……支承盤止着金具 16a,16c……断面溝形伏臥踏板(端踏板) 16b……断面溝形伏臥踏板(中央踏板) 16a1〜16c1……本体部、16bb……中央踏板 16bb1……本体部 16f,16g……断面溝形伏臥踏板(中央板) 17a,17b……下曲り内側縁、17c,17d……下曲り両側縁 17cc……下曲り両側縁、17f……断面溝形波形鋼 18a〜18f……押圧挟持帯金具、18cc……押圧挟持帯金具 19a〜19d……被挟持折曲先端部、20a,20b……外側縁 21a,21c……下側段落溝、24a〜24b……係止溝 26……クリップ 29a,29b、30a〜30c……下曲り防止補強板 31……軌道パッド、32a,32b……ショルダー 33……他端部、34a……下端部 34b……上端部、35a,35b……充填材
フロントページの続き (72)発明者 堤 宏美 福岡県北九州市八幡東区枝光1―1―1 新日本製鐵株式会社八幡製鐵所内 (72)発明者 山本 孝雄 福岡県北九州市八幡東区川渕町9―27 太平工業株式会社八幡支店内 (72)発明者 池端 宏美 福岡県北九州市八幡東区川渕町9―27 太平工業株式会社八幡支店内 (72)発明者 松並 建治 福岡県北九州市小倉北区南丘1―18―11 九州軌販株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−198906(JP,A) 特開 平3−43504(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E01B 21/00 E01C 9/04
Claims (2)
- 【請求項1】一対の軌条を締結する軌条締着金具と、該
一対の軌条の内側および両外側の各々に断面溝形伏臥止
承盤を止着する支承盤止着金具とが上面に固着された複
数の鉄枕木に、一対の軌条をこれらの軌条締着金具を介
して着脱自在に締着し、その内側および両外側の各々に
着脱自在に断面溝形伏臥止承盤を止着し、その内側にあ
る断面溝形伏臥止承盤に重畳載置された中央踏板と、そ
の両外側の各々にある断面溝形伏臥止承盤に重畳載置さ
れた端踏板とからなる断面溝形伏臥踏板を、該中央踏板
および該端踏板の軌条側の端部もしくは端部近傍に所定
の間隔で垂設した複数の押圧挟持帯金具の被挟持折曲先
端部を介してクリップにより軌条締着金具に弾性的に押
圧挟持してなることを特徴とする鉄道用踏切。 - 【請求項2】前記鉄枕木の最外側に位置する断面溝形状
臥止承盤が下側段落溝を具備し、前記端踏板の反軌条側
の端部もしくは端部近傍に所定の間隔で垂設した複数の
外側縁の先端折曲部が該下側段落溝に嵌合係止すること
を特徴とする請求項1記載の鉄道用踏切。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15708490A JP2843650B2 (ja) | 1990-06-15 | 1990-06-15 | 鉄道用踏切 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15708490A JP2843650B2 (ja) | 1990-06-15 | 1990-06-15 | 鉄道用踏切 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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