JP2841564B2 - 二輪車用盗難防止装置 - Google Patents
二輪車用盗難防止装置Info
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- JP2841564B2 JP2841564B2 JP27815889A JP27815889A JP2841564B2 JP 2841564 B2 JP2841564 B2 JP 2841564B2 JP 27815889 A JP27815889 A JP 27815889A JP 27815889 A JP27815889 A JP 27815889A JP 2841564 B2 JP2841564 B2 JP 2841564B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、二輪車用盗難防止装置に係り、とくにCDI
点火装置を備えた二輪車用として好適な二輪車用盗難防
止装置に関する。
点火装置を備えた二輪車用として好適な二輪車用盗難防
止装置に関する。
第2図に、従来のCDI点火方式の点火装置の一例を示
す。
す。
この第2図において、マグネト50のコンデンサ充電コ
イル51は一端がアースされ他端がCDIユニット52の点火
用コンデンサ53に整流用のダイオード54を介して接続さ
れている。点火用コンデンサの他端側には、イグニショ
ンコイル55と点火プラグ56が併設されている。また、こ
の点火用コンデンサ53とダイオード54とを接続する回路
には当該点火用コンデンサ53の放電制御用のサイリスタ
57のアノード側が接続され、このサイリスタ57のカソー
ド側はアースされている。
イル51は一端がアースされ他端がCDIユニット52の点火
用コンデンサ53に整流用のダイオード54を介して接続さ
れている。点火用コンデンサの他端側には、イグニショ
ンコイル55と点火プラグ56が併設されている。また、こ
の点火用コンデンサ53とダイオード54とを接続する回路
には当該点火用コンデンサ53の放電制御用のサイリスタ
57のアノード側が接続され、このサイリスタ57のカソー
ド側はアースされている。
コンデンサ充電コイル51の出力側(他端側)は、イグ
ニションスイッチ60の「オフ(OFF)」時に「閉」とな
るOFFポジション回路を介してアースされるようになっ
ている。
ニションスイッチ60の「オフ(OFF)」時に「閉」とな
るOFFポジション回路を介してアースされるようになっ
ている。
このような構成の点火装置においては、イグニション
スイッチ60の「オン(ON)」時には、図示しない点火時
期制御回路から点火信号がサイリスタ57のゲートに印加
され、サイリスタ57が「オン(ON)」となり、コンデン
サ充電コイル51の出力により充電され点火用コンデンサ
53に蓄えられていた電気エネルギがサイリスタ57とイグ
ニションコイル55の一次側を通して瞬時に放電され、こ
の急激な電流変化によりイグニションコイル55の二次側
に高電圧が発生し、点火プラグ56に電気火花が発生す
る。このようにして、所定の点火時期に点火が行われて
いた。
スイッチ60の「オン(ON)」時には、図示しない点火時
期制御回路から点火信号がサイリスタ57のゲートに印加
され、サイリスタ57が「オン(ON)」となり、コンデン
サ充電コイル51の出力により充電され点火用コンデンサ
53に蓄えられていた電気エネルギがサイリスタ57とイグ
ニションコイル55の一次側を通して瞬時に放電され、こ
の急激な電流変化によりイグニションコイル55の二次側
に高電圧が発生し、点火プラグ56に電気火花が発生す
る。このようにして、所定の点火時期に点火が行われて
いた。
一方、イグニションスイッチの「OFF」時には、コン
デンサ充電コイル51の出力が短絡されるので、点火は行
われずエンジンは停止する。このため、イグニションス
イッチ60を「OFF」にして、イグニションキーを抜いて
おけば盗難を防止できるようになっていた。
デンサ充電コイル51の出力が短絡されるので、点火は行
われずエンジンは停止する。このため、イグニションス
イッチ60を「OFF」にして、イグニションキーを抜いて
おけば盗難を防止できるようになっていた。
この第2図の改良型として、第3図に示す点火装置が
ある。
ある。
この第3図のものは、第2図におけるイグニションス
イッチ60に替えてイグニションスイッチ70を設け、この
ONポジション回路を介してコンデンサ充電コイル51の出
力側をCDIユニット52に接続したものである。その他の
構成は第2図と同一である。この場合も同様に、イグニ
ションキーを抜いておけば盗難を防止できる構造となっ
ていた。
イッチ60に替えてイグニションスイッチ70を設け、この
ONポジション回路を介してコンデンサ充電コイル51の出
力側をCDIユニット52に接続したものである。その他の
構成は第2図と同一である。この場合も同様に、イグニ
ションキーを抜いておけば盗難を防止できる構造となっ
ていた。
しかしながら、上記従来例の第2図に示すものにあっ
ては、イグニションキーが「OFF」の位置で抜いてあっ
ても、イグニションスイッチ60のリードワイヤの一部又
は全部をペンチ等で切断すれば、コンデンサ充電コイル
51の出力側がアースされなくなるので、点火が可能とな
って始動可能となるため、盗難されやすいという不都合
があった。そこで、この対策として、第3図のものが考
案されたが、この場合には、イグニションスイッチ70に
よって、高圧回路の電流を断続する必要があるため、実
際の使用に際しては、サージ等によるCDIユニット52の
誤動作や、CDIユニット52の破壊等に対する対策、及び
イグニションスイッチ70の耐圧等の対策が必要であると
いう不都合があった。
ては、イグニションキーが「OFF」の位置で抜いてあっ
ても、イグニションスイッチ60のリードワイヤの一部又
は全部をペンチ等で切断すれば、コンデンサ充電コイル
51の出力側がアースされなくなるので、点火が可能とな
って始動可能となるため、盗難されやすいという不都合
があった。そこで、この対策として、第3図のものが考
案されたが、この場合には、イグニションスイッチ70に
よって、高圧回路の電流を断続する必要があるため、実
際の使用に際しては、サージ等によるCDIユニット52の
誤動作や、CDIユニット52の破壊等に対する対策、及び
イグニションスイッチ70の耐圧等の対策が必要であると
いう不都合があった。
本発明の目的は、かかる従来例の有する不都合を改善
し、とくに、これを装備した車輌の盗難を効果的に防止
できるとともに、イグニションスイッチの耐圧等何ら特
別の対策を要せずして点火装置を点火可能にしたり不能
にしたりすることが可能な二輪車用盗難防止装置を提供
することにある。
し、とくに、これを装備した車輌の盗難を効果的に防止
できるとともに、イグニションスイッチの耐圧等何ら特
別の対策を要せずして点火装置を点火可能にしたり不能
にしたりすることが可能な二輪車用盗難防止装置を提供
することにある。
本発明では、マグネトのコンデンサ充電コイルに接続
され当該コンデンサ充電コイルで発生した起電力により
充電される点火用コンデンサと、この点火用コンデンサ
の放電を制御する半導体スイッチング素子と、この半導
体スイッチング素子に制御信号として点火信号を出力す
る点火時期制御回路とを備えて構成されるCDI点火装置
を有している。また、当該車輌のサイドスタンドが起立
収納状態にあるときに閉成し起立収納状態にないときに
開成するサイドスタンドスイッチと、該サイドスタンド
スイッチに並列接続されエンジン回転が駆動輪へ伝達さ
れないときに閉成し伝達されるときに開成する他のスイ
ッチとを含んで構成されるサイドスタンドインターロッ
ク回路を装備している。そして、CDI点火装置にリード
ワイヤを介して接続されたイグニションスイッチが、当
該リードワイヤを短絡することにより点火不能とするオ
フポジション回路と、当該リードワイヤを開放するとと
もにサイドスタンドインターロック回路とCDI点火装置
とを接続することにより点火可能とするオンポジション
回路とを有している。サイドスタンドインターロック回
路は、サイドスタンドスイッチと他のスイッチとが共に
開成した場合に、半導体スイッチング素子に対する点火
信号を短絡して点火不能とする機能を有しているという
構成を採っている。これによって、前述した目的を達成
しようとするものである。
され当該コンデンサ充電コイルで発生した起電力により
充電される点火用コンデンサと、この点火用コンデンサ
の放電を制御する半導体スイッチング素子と、この半導
体スイッチング素子に制御信号として点火信号を出力す
る点火時期制御回路とを備えて構成されるCDI点火装置
を有している。また、当該車輌のサイドスタンドが起立
収納状態にあるときに閉成し起立収納状態にないときに
開成するサイドスタンドスイッチと、該サイドスタンド
スイッチに並列接続されエンジン回転が駆動輪へ伝達さ
れないときに閉成し伝達されるときに開成する他のスイ
ッチとを含んで構成されるサイドスタンドインターロッ
ク回路を装備している。そして、CDI点火装置にリード
ワイヤを介して接続されたイグニションスイッチが、当
該リードワイヤを短絡することにより点火不能とするオ
フポジション回路と、当該リードワイヤを開放するとと
もにサイドスタンドインターロック回路とCDI点火装置
とを接続することにより点火可能とするオンポジション
回路とを有している。サイドスタンドインターロック回
路は、サイドスタンドスイッチと他のスイッチとが共に
開成した場合に、半導体スイッチング素子に対する点火
信号を短絡して点火不能とする機能を有しているという
構成を採っている。これによって、前述した目的を達成
しようとするものである。
以下、本発明の一実施例を第1図に基づいて説明す
る。
る。
この第1図に示す実施例は、マグネト50のコンデンサ
充電コイル51に接続され当該コンデンサ充電コイル51で
発生した起電力により充電される点火用コンデンサ53
と、この点火用コンデンサ53の放電を制御する半導体ス
イッチング素子としてのサイリスタ57と、このサイリス
タ57に制御信号として点火信号を出力する点火時期制御
回路2とを備えて構成されたCDI点火装置1を有してい
る。また、図示しない当該車輌のサイドスタンドの起立
収納状態を検出するサイドスタンドスイッチ3と、該サ
イドスタンドスイッチ3に並列接続されエンジン回転の
駆動輪への断続を検出する他のスイッチであるニュート
ラルスイッチ4とを含んで構成されたサイドスタンドイ
ンターロック回路5を装備している。そして、このサイ
ドスタンドインターロック回路5が、イグニションスイ
ッチ70の「オン(ON)」状態で「閉」となるONポジショ
ン回路を介してCDI点火装置1に接続されている。
充電コイル51に接続され当該コンデンサ充電コイル51で
発生した起電力により充電される点火用コンデンサ53
と、この点火用コンデンサ53の放電を制御する半導体ス
イッチング素子としてのサイリスタ57と、このサイリス
タ57に制御信号として点火信号を出力する点火時期制御
回路2とを備えて構成されたCDI点火装置1を有してい
る。また、図示しない当該車輌のサイドスタンドの起立
収納状態を検出するサイドスタンドスイッチ3と、該サ
イドスタンドスイッチ3に並列接続されエンジン回転の
駆動輪への断続を検出する他のスイッチであるニュート
ラルスイッチ4とを含んで構成されたサイドスタンドイ
ンターロック回路5を装備している。そして、このサイ
ドスタンドインターロック回路5が、イグニションスイ
ッチ70の「オン(ON)」状態で「閉」となるONポジショ
ン回路を介してCDI点火装置1に接続されている。
これを更に詳述すると、CDI点火装置1は、一端がア
ースされたマグネト50のコンデンサ充電コイル51と、こ
のコンデンサ充電コイル51の他端側に接続されたCDIユ
ニット10と、このCDIユニット10の他端側に併設された
イグニションコイル55及び点火プラグ56とを備えて構成
されている。CDIユニット10は、コンデンサ充電コイル5
1の出力端にそのアノード側が接続された整流用のダイ
オード54と、この整流用のダイオード54のカソード側に
一端が接続された点火用コンデンサ53と、この点火用コ
ンデンサ53とダイオード54とを接続する回路にそのアノ
ード側が接続されるとともにカソード側がアースされた
サイリスタ57と、このサイリスタ57の制御信号である点
火信号を出力する点火時期制御回路2とを備えている。
点火時期制御回路2には、マグネト50の図示しないロー
タの所定回転位置を通過するに伴い電圧パルスを発生す
るピックアップコイル6が併設されている。また、この
点火時期制御回路2の一端は、前述した点火用コンデン
サ53とダイオード54とを接続する回路に接続され、更
に、この点火時期制御回路2の他の一端は、サイリスタ
57のゲートにそのエミッタ側が接続されたトランジスタ
7のコレクタ側に接続されている。前記点火用コンデン
サ53とダイオード54とを接続する回路の第1図における
A点は、比較的大きな抵抗8を介してイグニションスイ
ッチ70のONポジション回路の一端に接続されている。こ
の抵抗8のイグニションスイッチ70側の図に示すB点
は、抵抗9を介して前述したトランジスタ7のベースに
そのコレクタ側が接続された別のトランジスタ11のゲー
トに接続されている。該トランジスタ11のベース−エミ
ッタ間には、コンデンサ12及び抵抗13が並列に接続され
ている。前記トランジスタ7のコレクタ−ベース間に
は、抵抗14が介装されている。前記コンデンサ充電コイ
ル51の出力側は、前述した従来例と同様に、イグニショ
ンスイッチ70のOFFポジション回路を介してアースされ
るようになっている。
ースされたマグネト50のコンデンサ充電コイル51と、こ
のコンデンサ充電コイル51の他端側に接続されたCDIユ
ニット10と、このCDIユニット10の他端側に併設された
イグニションコイル55及び点火プラグ56とを備えて構成
されている。CDIユニット10は、コンデンサ充電コイル5
1の出力端にそのアノード側が接続された整流用のダイ
オード54と、この整流用のダイオード54のカソード側に
一端が接続された点火用コンデンサ53と、この点火用コ
ンデンサ53とダイオード54とを接続する回路にそのアノ
ード側が接続されるとともにカソード側がアースされた
サイリスタ57と、このサイリスタ57の制御信号である点
火信号を出力する点火時期制御回路2とを備えている。
点火時期制御回路2には、マグネト50の図示しないロー
タの所定回転位置を通過するに伴い電圧パルスを発生す
るピックアップコイル6が併設されている。また、この
点火時期制御回路2の一端は、前述した点火用コンデン
サ53とダイオード54とを接続する回路に接続され、更
に、この点火時期制御回路2の他の一端は、サイリスタ
57のゲートにそのエミッタ側が接続されたトランジスタ
7のコレクタ側に接続されている。前記点火用コンデン
サ53とダイオード54とを接続する回路の第1図における
A点は、比較的大きな抵抗8を介してイグニションスイ
ッチ70のONポジション回路の一端に接続されている。こ
の抵抗8のイグニションスイッチ70側の図に示すB点
は、抵抗9を介して前述したトランジスタ7のベースに
そのコレクタ側が接続された別のトランジスタ11のゲー
トに接続されている。該トランジスタ11のベース−エミ
ッタ間には、コンデンサ12及び抵抗13が並列に接続され
ている。前記トランジスタ7のコレクタ−ベース間に
は、抵抗14が介装されている。前記コンデンサ充電コイ
ル51の出力側は、前述した従来例と同様に、イグニショ
ンスイッチ70のOFFポジション回路を介してアースされ
るようになっている。
一方、前記サイドスタンドインターロック回路5は、
イグニションスイッチのONポジション回路の他端にその
一端が接続されるとともに、その他端がアースされたサ
イドスタンドスイッチ3と、このサイドスタンドスイッ
チ3に逆流防止用のダイオード15を介して並列に接続さ
れたニュートラルスイッチ4とにより構成されている。
ここで、サイドスタンドスイッチ3は、図示しないサイ
ドスタンドが起立している場合にその接点が開成し、サ
イドスタンドの収納状態(走行時の状態)を検出した場
合にはその接点が閉成するようになっている。また、ニ
ュートラルスイッチ4は、図示しない変速機のシフトギ
ヤが「中立」の位置でエンジン回転が駆動輪に伝達され
なくなるのを検出した場合にその接点が閉成し、シフト
ギヤがその他の位置にありエンジン回転が駆動輪に伝達
される場合にはその接点が開成するようになっている。
イグニションスイッチのONポジション回路の他端にその
一端が接続されるとともに、その他端がアースされたサ
イドスタンドスイッチ3と、このサイドスタンドスイッ
チ3に逆流防止用のダイオード15を介して並列に接続さ
れたニュートラルスイッチ4とにより構成されている。
ここで、サイドスタンドスイッチ3は、図示しないサイ
ドスタンドが起立している場合にその接点が開成し、サ
イドスタンドの収納状態(走行時の状態)を検出した場
合にはその接点が閉成するようになっている。また、ニ
ュートラルスイッチ4は、図示しない変速機のシフトギ
ヤが「中立」の位置でエンジン回転が駆動輪に伝達され
なくなるのを検出した場合にその接点が閉成し、シフト
ギヤがその他の位置にありエンジン回転が駆動輪に伝達
される場合にはその接点が開成するようになっている。
前記ニュートラルスイッチ4の非接地端には、逆流防
止用のダイオード16を介してニュートラルランプ17が接
続され、このニュートラルランプ17の他端側は、イグニ
ションスイッチ70のONポジション回路及びヒューズ18を
介してバッテリ19のプラス側に接続されている。
止用のダイオード16を介してニュートラルランプ17が接
続され、このニュートラルランプ17の他端側は、イグニ
ションスイッチ70のONポジション回路及びヒューズ18を
介してバッテリ19のプラス側に接続されている。
次に上記実施例の主要な動作について説明する。
マグネト50の図示しないロータが回転すると、コンデ
ンサ充電コイル51に起電力が発生し、これにより生じる
交流電流がダイオード54で整流され、この電流により点
火用コンデンサ53が充電される。この時、ピックアップ
コイル6に電圧パルスが発生し、この電圧パルスが点火
時期制御回路2に出力される。点火時期制御回路2で
は、この電圧パルスを受けて所定の信号処理を行い点火
信号を出力する。
ンサ充電コイル51に起電力が発生し、これにより生じる
交流電流がダイオード54で整流され、この電流により点
火用コンデンサ53が充電される。この時、ピックアップ
コイル6に電圧パルスが発生し、この電圧パルスが点火
時期制御回路2に出力される。点火時期制御回路2で
は、この電圧パルスを受けて所定の信号処理を行い点火
信号を出力する。
ここで、イグニションスイッチが「ON」で、サイドス
タンドスイッチ3が「開」でニュートラルスイッチ4が
「閉」の始動時においては、図におけるB点の電位が零
となり、トランジスタ11が「OFF」するので、抵抗14を
介してトランジスタ7のベースに点火時期制御回路2か
ら出力される点火信号がベース電流として流れる。これ
により当該トランジスタ7が「ON」するので、点火信号
がサイリスタ57のゲートに印加され、サイリスタ57のア
ノードとカソードが導通し、点火用コンデンサ53に蓄え
られていた電気エネルギがサイリスタ57とイグニション
コイル55の一次コイル55aを通して瞬時に放電する。こ
の一次コイル55aの急激な電流変化によって二次コイル5
5bには立ち上がりの早い高電圧が誘起される。この高電
圧により点火プラグ56の電極間に電気火花が発生し、点
火が行われる。点火用コンデンサ53の放電が終わるとサ
イリスタ57は遮断状態となり、点火用コンデンサ53は再
び充電される。
タンドスイッチ3が「開」でニュートラルスイッチ4が
「閉」の始動時においては、図におけるB点の電位が零
となり、トランジスタ11が「OFF」するので、抵抗14を
介してトランジスタ7のベースに点火時期制御回路2か
ら出力される点火信号がベース電流として流れる。これ
により当該トランジスタ7が「ON」するので、点火信号
がサイリスタ57のゲートに印加され、サイリスタ57のア
ノードとカソードが導通し、点火用コンデンサ53に蓄え
られていた電気エネルギがサイリスタ57とイグニション
コイル55の一次コイル55aを通して瞬時に放電する。こ
の一次コイル55aの急激な電流変化によって二次コイル5
5bには立ち上がりの早い高電圧が誘起される。この高電
圧により点火プラグ56の電極間に電気火花が発生し、点
火が行われる。点火用コンデンサ53の放電が終わるとサ
イリスタ57は遮断状態となり、点火用コンデンサ53は再
び充電される。
この場合において、サイドスタンドスイッチ3とニュ
ートラルスイッチ4とが共に「開」であれば、トランジ
スタ11が「ON」状態であるため、トランジスタ7にベー
ス電流が流れず、当該トランジスタ7が「OFF」状態で
ある。このため、サイリスタ57のゲートに点火信号が印
加されないため、点火は行われない。
ートラルスイッチ4とが共に「開」であれば、トランジ
スタ11が「ON」状態であるため、トランジスタ7にベー
ス電流が流れず、当該トランジスタ7が「OFF」状態で
ある。このため、サイリスタ57のゲートに点火信号が印
加されないため、点火は行われない。
一方、エンジンを停止させる場合には、イグニション
スイッチ70を「OFF」することにより、コンデンサ充電
コイル51の出力が短絡されるので、エンジンが停止す
る。
スイッチ70を「OFF」することにより、コンデンサ充電
コイル51の出力が短絡されるので、エンジンが停止す
る。
以上説明した本実施例のによると、これを装備した車
輌がイグニションスイッチ70の「OFF」の位置でイグニ
ションキーを抜いて駐車している場合に、この車輌を盗
もうとしてイグニションスイッチ70のリードワイヤを切
断した場合、コンデンサ充電コイル51の出力線は接地さ
れなくなるが、サイドスタンドインターロック回路5が
「開」の状態となるため、点火不能のままである。この
ため、盗難を企てるには、イグニションスイッチ70のリ
ードワイヤの選択的な断線及び接続が必要となり、かか
る点において、盗難が困難なものとなっている。
輌がイグニションスイッチ70の「OFF」の位置でイグニ
ションキーを抜いて駐車している場合に、この車輌を盗
もうとしてイグニションスイッチ70のリードワイヤを切
断した場合、コンデンサ充電コイル51の出力線は接地さ
れなくなるが、サイドスタンドインターロック回路5が
「開」の状態となるため、点火不能のままである。この
ため、盗難を企てるには、イグニションスイッチ70のリ
ードワイヤの選択的な断線及び接続が必要となり、かか
る点において、盗難が困難なものとなっている。
また、CDIユニット10からイグニションスイッチ70に
至る回路には大きな抵抗8が介装されているため、イグ
ニションスイッチ70の耐圧等の対策が不要であり、これ
に加えて、サイドスタンドインターロック回路5は、低
電圧,小電流の回路構成となっているため、この回路を
開閉しても、サージ等によるCDIユニット10の誤動作やC
DIユニット10の破壊等のおそれは殆どない。
至る回路には大きな抵抗8が介装されているため、イグ
ニションスイッチ70の耐圧等の対策が不要であり、これ
に加えて、サイドスタンドインターロック回路5は、低
電圧,小電流の回路構成となっているため、この回路を
開閉しても、サージ等によるCDIユニット10の誤動作やC
DIユニット10の破壊等のおそれは殆どない。
更に、本実施例においては、サイドスタンドインター
ロック回路5の機能により、サイドスタンドを起立させ
て車体を傾けたままエンジンの始動を行う場合や、停車
する際サイドスタンドを起立させて車体を傾けてからエ
ンジンを停止させる場合等に、変速機が中立以外でエン
ジン回転が駆動輪に伝達可能な場合には、ニュートラル
スイッチが開成しているので、かかる場合に車体が突然
動き出し転倒するという不都合をほぼ確実に防止でき
る。
ロック回路5の機能により、サイドスタンドを起立させ
て車体を傾けたままエンジンの始動を行う場合や、停車
する際サイドスタンドを起立させて車体を傾けてからエ
ンジンを停止させる場合等に、変速機が中立以外でエン
ジン回転が駆動輪に伝達可能な場合には、ニュートラル
スイッチが開成しているので、かかる場合に車体が突然
動き出し転倒するという不都合をほぼ確実に防止でき
る。
なお、上記実施例においては、サイドスタンドスイッ
チ3に並列接続する他のスイッチとして、ニュートラル
スイッチ4を使用する場合を例示したが、本発明はこれ
に限定されるものではなく、例えば、クラッチ付車両等
に実施する場合には、これに加えてクラッチの断続を検
出するクラッチスイッチを設けてもよく、あるいは、ク
ラッチスイッチのみを設けてもよい。
チ3に並列接続する他のスイッチとして、ニュートラル
スイッチ4を使用する場合を例示したが、本発明はこれ
に限定されるものではなく、例えば、クラッチ付車両等
に実施する場合には、これに加えてクラッチの断続を検
出するクラッチスイッチを設けてもよく、あるいは、ク
ラッチスイッチのみを設けてもよい。
以上説明したように、本発明によると、イグニション
スイッチ「OFF」の状態でイグニションキーを抜き駐車
中の本発明の係る装置を装備した車輌を盗もうとして、
イグニションスイッチのリードワイヤを切断した場合、
サイドスタンドインターロック回路が「開」状態となる
ことから、当該サイドスタンドインターロック回路の機
能により点火不能状態とすることができ、また、CDI点
火装置からイグニションスイッチに至る回路に、例え
ば、上記実施例のように大きな抵抗を介装することによ
りイグニションスイッチの耐圧等の対策を不要にするこ
とができる。更に、サイドスタンドインターロック回路
が「開」状態であれば点火不能であるので、サイドスタ
ンドインターロック回路周辺のリードワイヤを切断して
そのリードワイヤを開放しても点火可能とすることはで
きない。
スイッチ「OFF」の状態でイグニションキーを抜き駐車
中の本発明の係る装置を装備した車輌を盗もうとして、
イグニションスイッチのリードワイヤを切断した場合、
サイドスタンドインターロック回路が「開」状態となる
ことから、当該サイドスタンドインターロック回路の機
能により点火不能状態とすることができ、また、CDI点
火装置からイグニションスイッチに至る回路に、例え
ば、上記実施例のように大きな抵抗を介装することによ
りイグニションスイッチの耐圧等の対策を不要にするこ
とができる。更に、サイドスタンドインターロック回路
が「開」状態であれば点火不能であるので、サイドスタ
ンドインターロック回路周辺のリードワイヤを切断して
そのリードワイヤを開放しても点火可能とすることはで
きない。
従って、イグニションスイッチのリードワイヤの選択
的な断線及び接続をしない限り盗難は不可能となり、か
かる点において、これを装備した車輌の盗難を効果的に
防止できるとともに、イグニションスイッチの耐圧等何
ら特別の対策を要せずして点火装置を点火可能にしたり
不能にしたりすることができるという従来にない優れた
二輪車用盗難防止装置を提供することができる。
的な断線及び接続をしない限り盗難は不可能となり、か
かる点において、これを装備した車輌の盗難を効果的に
防止できるとともに、イグニションスイッチの耐圧等何
ら特別の対策を要せずして点火装置を点火可能にしたり
不能にしたりすることができるという従来にない優れた
二輪車用盗難防止装置を提供することができる。
第1図は本発明の一実施例の構成を示す回路図、第2図
は従来の点火装置の一例を示す説明図、第3図は第2図
の点火装置を改良した点火装置の従来例を示す説明図で
ある。 1……CDI点火装置、2……点火時期制御回路、3……
サイドスタンドスイッチ、4……他のスイッチとしての
ニュートラルスイッチ、5……サイドスタンドインター
ロック回路、50……マグネト、51……コンデンサ充電コ
イル、53……点火用コンデンサ、57……半導体スイッチ
ング素子としてのサイリスタ、70……イグニションスイ
ッチ。
は従来の点火装置の一例を示す説明図、第3図は第2図
の点火装置を改良した点火装置の従来例を示す説明図で
ある。 1……CDI点火装置、2……点火時期制御回路、3……
サイドスタンドスイッチ、4……他のスイッチとしての
ニュートラルスイッチ、5……サイドスタンドインター
ロック回路、50……マグネト、51……コンデンサ充電コ
イル、53……点火用コンデンサ、57……半導体スイッチ
ング素子としてのサイリスタ、70……イグニションスイ
ッチ。
Claims (1)
- 【請求項1】マグネトのコンデンサ充電コイルに接続さ
れ当該コンデンサ充電コイルで発生した起電力により充
電される点火用コンデンサと、この点火用コンデンサの
放電を制御する半導体スイッチング素子と、この半導体
スイッチング素子に制御信号として点火信号を出力する
点火時期制御回路とを備えて構成されるCDI点火装置
と、 当該車輌のサイドスタンドが起立収納状態にあるときに
閉成し起立収納状態にないときに開成するサイドスタン
ドスイッチと、該サイドスタンドスイッチに並列接続さ
れエンジン回転が駆動輪へ伝達されないときに閉成し伝
達されるときに開成する他のスイッチとを含んで構成さ
れるサイドスタンドインターロック回路とを装備し、 前記CDI点火装置にリードワイヤを介して接続されたイ
グニションスイッチが、当該リードワイヤを短絡するこ
とにより点火不能とするオフポジション回路と、当該リ
ードワイヤを開放するとともに前記サイドスタンドイン
ターロック回路と前記CDI点火装置とを接続することに
より点火可能とするオンポジション回路とを有し、 前記サイドスタンドインターロック回路は、前記サイド
スタンドスイッチと他のスイッチとが共に開成した場合
に、前記半導体スイッチング素子に対する点火信号を短
絡して点火不能とする機能を有していることを特徴とし
た二輪車用盗難防止装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27815889A JP2841564B2 (ja) | 1989-10-25 | 1989-10-25 | 二輪車用盗難防止装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27815889A JP2841564B2 (ja) | 1989-10-25 | 1989-10-25 | 二輪車用盗難防止装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03139478A JPH03139478A (ja) | 1991-06-13 |
JP2841564B2 true JP2841564B2 (ja) | 1998-12-24 |
Family
ID=17593397
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27815889A Expired - Fee Related JP2841564B2 (ja) | 1989-10-25 | 1989-10-25 | 二輪車用盗難防止装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2841564B2 (ja) |
-
1989
- 1989-10-25 JP JP27815889A patent/JP2841564B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03139478A (ja) | 1991-06-13 |
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JPH0352621Y2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |