JP2840560B2 - 塩化プロパルギルアンモニウム誘導体の製造方法 - Google Patents
塩化プロパルギルアンモニウム誘導体の製造方法Info
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Description
1−メチル)エチル−N−プロパルギルアミン塩酸塩
(以下、セレギリンHClと呼称する)及び式(I
b):
オロフェニル)−1−メチル)エチル−N−プロパルギ
ルアミン塩酸塩(以下、p−フルオロセレギリンHCl
と呼称する)を良好な収率と無汚染形態で製造するため
の環境保護的方法に関する。
(I):
造は技術文献中に何度か言及されている。公知方法の一
部は本明細書中に開示する方法とは実質的に異なる反応
スキームに従う。他の公知方法の出発物質は本発明の方
法の反応体に対応する。
ない化合物の合成については、ハンガリー特許明細書第
151,090号に言及されている。式(Ia)のラセ
ミ形は数種の方法により製造されている。前記文献の実
施例1及び2によると、1,3−ジブロモプロペンをN
−(2−フェニル−1−メチル)エチル−N−メチルア
ミンに加え、反応混合物を100℃で7時間加熱する。
反応の第1段階でN−(2−フェニル−1−メチル)エ
チル−N−メチル−N−(2−ブロモプロペニル)アミ
ンが得られ、これを単離後にアルカリ溶液で処理する。
収率、使用した1,3−ジブロモプロペンに対して40
%の収率でN−メチル−N−(2−フェニル−1−メチ
ル)エチル−N−プロパルギルアミンが得られる。実施
例7によると、N−メチル−N−(2−フェニル−1−
メチル)エチルアミンをアルミニウム金属の存在下でア
ルコール溶媒中でプロパルギルアルデヒドと反応させ
る。アルカリ溶液を反応混合物に添加後、所望のN−プ
ロパルギルアミン誘導体が収率48.6%で得られる。
されている。加圧下で2−フェニル−1−メチルエチル
クロリド及びN−メチル−N−プロパルギルアミンとの
縮合を行う。反応混合物をアルカリで処理すると、所望
の生成物が収率35%で得られる。
の実施例5には、出発物質の点で本発明の方法に類似す
る方法が開示されている。N−メチル−N−(2−フェ
ニル−1−メチル)エチルアミン0.2モルにプロパル
ギルアミン0.1モルを加え、反応混合物を100℃に
2時間加熱する。出発アミンの半量を消費し、形成され
た臭化水素を結合する。反応収率は臭化プロパルギルに
対してラセミ生成物85%であるが、ハンガリー特許明
細書第187,775号2頁に開示された評価において
指摘されているように、全体としての方法は実地の観点
から望ましくなく、酸結合剤として使用される高価なア
ミンの回収については、ベンゾイル化後、分離及び加水
分解が提案されているが、回収収率については言及して
いない。
パルギルアミン誘導体の製造はハンガリー特許明細書第
154,655号の実施例に最初に開示されたが、収率
データは記載されていない。実施例5に開示された方法
によると、N−メチル−N−(2−フェニル−1−メチ
ル)エチルアミンをパラホルムアルデヒドと反応させた
後、CuCl2触媒の存在下でアセチレンガスと反応さ
せる。式(IIIa):
る。
非水溶性溶剤がここで初めて使用され、臭化プロパルギ
ルとの反応が50〜60℃で実施されたという点でも特
筆に値する。活性な結合剤は反応で使用されず、放出さ
れた臭化水素は過剰のアミンと結合している。
によると、良好な収率の式(Ia)の化合物を工業的規
模で製造し得る利用可能な方法は皆無であることが明白
である。ハンガリー特許明細書第187,775号の発
明者らはこれらの欠点を解消することを望んだ。
の回収を実質的に解決できなかったという理由で酸結合
剤として出発時に過剰のN−メチル−N−(2−フェニ
ル−1−メチル)エチルアミンを使用しなかった。この
方法によると、分割の過程で生成されたL−N−メチル
−N−(2−フェニル−1−メチル)エチルアミン−d
−酒石酸塩(以下、L−メチルアナラ−D−酒石酸塩と
呼称する)から光学活性塩基を放出した。この方法は、
上記酒石酸塩に水を加え、アルカリ水溶液(実施例では
40%水酸化ナトリウムのみを使用)でpH13まで強
くアルカリ化することにより実施され、放出されたアミ
ン塩基を水溶液から水不混和性溶剤で抽出した。アミン
塩基を十分に抽出するために、水層を更に抽出した。水
不混和性溶剤としてはベンゼン、トルエン、ジクロロエ
タン、ジイソプロピルエーテルのような非極性溶剤を使
用した。アルキル化は、有機溶剤に溶解した1−N−メ
チル−N−(2−フェニル−1−メチル)エチルアミン
(以下、1−メチルアナラと呼称する)を55〜60℃
で臭化プロパルギルと反応させることにより実施した。
有機溶剤中で50〜60℃で実施される臭化プロパルギ
ルとのアルキル化反応は、ハンガリー特許明細書第15
4,655号の実施例1に最初に記載された。ハンガリ
ー特許明細書第187,775号によると、方法の新規
性はアルキル化中に放出された臭化水素を結合するため
の酸結合剤としてアルカリ水溶液を使用することにあ
り、反応媒体は水−溶剤エマルジョンであることが更に
理解されよう。
し、水洗することにより処理される。この有機溶剤層は
未反応の出発物質と式(IIIa)の塩基に次ぐ副産物
を含有する。溶剤層中の式(IIIa)のアミンよりも
アルカリ性のアミン塩基は、水性酸で抽出することによ
り除去することができる。酸としては酸性指数1.0〜
2.12の無機酸又は酸性指数3.75〜4.87の有
機酸を使用し、主生成物の溶解を減らすために、滴定に
類似の方法を使用する。こうして精製した式(III
a)の塩基を水不混和性溶剤に溶解し、塩酸中エチルア
ルコールで処理し、得られた溶剤混合物の一部を留去及
び冷却後、式(I):
である(実施例1)。
に開示されている方法を要約すると、臭化プロパルギル
に対して収率85%の蒸留形で式(IIIa)のラセミ
セレギリン塩基を得たが、より有益なメチルアナラに関
して収率は43%に過ぎなかったハンガリー特許明細書
第151,090号の実施例5を改良したものであるこ
とが認められよう。
号の実施例によると、式(Ia)の生成物はアルキル化
により炭酸カリウム酸結合剤の存在下で無水溶剤中で製
造され、生成物は複雑な精製操作後に最大収率56.6
%で得られた。これは公知方法よりも劣るものであっ
た。
号によると、所望の生成物は1−p−フルオロセレギリ
ン・HClである。夫々1−p−フルオロメチルアナラ
−d−酒石酸塩及び臭化プロパルギルからの光学活性ア
ミンであるラセミアミンから出発するアルキル化は、各
実施例とも無水溶剤及び酸結合剤としての炭酸カリウム
の存在下、又は酸結合剤として水酸化ナトリウムを使用
することにより水溶剤エマルジョン反応媒体中で実施さ
れる。最大収率は47.1%(実施例5)である。
されたものの、一般式(I)の化合物を単純な環境保護
的方法で非常に純粋な形態で良好な収率で製造し得る利
用可能な方法は皆無であるという結論に達することがで
きる。本発明は、上記欠点を解消するための方法を提供
する。
(II):
に有機溶剤を使用せずに反応媒体及び酸結合剤としてp
H8〜12の水酸化アンモニウム又は塩基性アルカリ塩
及び/又はアンモニウム塩からなる水性酒石酸緩衝剤系
を使用するならば、一般式(II)の塩基を分離せずに
高変換率でプロパルギル化反応を実施できることを本発
明者らは知見した。並のpH関係及び0〜50℃の低反
応温度を使用した結果、不要な副反応は著しく減少し、
その結果、水酸化アンモニウム及び水による抽出又は選
択的塩形成方法により少量の出発物質及び汚染物質を除
去することができる。本発明の方法によると、得られる
物質の品質のために公知方法では使用することができな
かったこのような溶剤から優れた収率で一般式(I)の
塩を得ることもできる。
ができる。
ル化反応混合物中で実施されるので、溶剤抽出及び層分
離操作は不要であり、収率の損失がなく、環境を汚染し
ない(ハンガリー特許明細書第187,775号)。
溶剤希釈液又はアルカリ水酸化物酸結合剤を使用せず、
0〜50℃でpH8〜12を確保するように酒石酸緩衝
剤混合物中でアルキル化を実施する。反応条件の結果、
得られる一般式(III):
有しない。
(III)のアミン塩基は高純度であるため、水もしく
はアンモニア−水抽出又は非常に選択的で単純な二重塩
形成法により残留する少量の出発物質及び副産物を除去
することができる。この目的のためには、一般式(I
V):
お式中、A+はナトリウム、カリウム又はアンモニウム
イオンを表す。一般式(IV)の酸性塩は非常に低い酸
性度を示し、酸解離指数Pka=7.21であり、従っ
て、本発明の方法の精製方法を使用すると、化合物の塩
基性度が塩形成には低すぎるので、一般式(III)の
アミン塩基の溶解の危険がない。ハンガリー特許明細書
第187,775号に従って精製に適用される無機酸
(酸解離指数PKa=1.0〜2.12)及び有機酸
(酸解離指数PKa=3.75〜4.87)は強酸又は
中強酸であり、このような酸を使用する結果、一般式
(III)の主生成物が溶解する。
の最終生成物を回収するために水不混和性溶剤(多くの
場合にはベンゼン、トルエン)が不要であるという点に
あり、このような溶剤を使用すると、工業的適用性、回
収及び健康環境上の観点から非常に不利である。品質規
定を有する先進国では、厳しい溶剤残留試験により、水
不混和性溶剤から得られる塩基性医薬物質を使用するこ
とはできない。本発明の方法を使用すると、一般式
(I)の化合物を得るために、不利な溶剤混合物の代わ
りに水溶性溶剤、好ましくはアセトン、イソプロパノー
ルを使用することができる。アセトン反応媒体を使用す
ると、選択的溶解活性により更に有利であり、汚染物質
を最少量に維持することにより、品質要件を遥かに上回
る純度の生成物を得ることができる。HPLC法により
測定した品質は最低99.9%であり、既知及び未知汚
染物質は0.1%未満である。
好な収率でセレギリン塩酸塩を製造することができる。
文献中の最良収率は85%(ハンガリー特許明細書第1
51,090号の実施例5)であるが、これは不確定品
質の式(IIIa)のセレギリン塩基に対して2倍の量
のメチル−アナラ塩基を使用することにより達せられる
アルキル化剤に基づいて計算した値である。ハンガリー
特許明細書第187,775号の2頁を参照すると、過
剰のアミンの回収中に40〜50%の損失が計算され、
この方法は非常に非経済的である。ハンガリー特許明細
書第187,775号によると、過剰のL−メチル−ア
ナラをもはや使用せず、収率値は著しく減少した。出発
物質L−メチル−アナラ−D−酒石酸塩に対する最良の
収率は65%(実施例1)であった。母液アルカリ溶液
及び洗浄液から別の7.6〜19%の生成物が得られた
が、この生成物の成分は与えられず、第1世代に対応す
る生成物を得るために必要な処理を決定することもでき
ない。本発明者らの実験によると、この収率は約30%
に過ぎない。
号におけるp−フルオロセレギリンHClの製造に関す
る実施例5の最大収率は47.1%に過ぎず、これに対
して本発明の方法では85%に達する。
のL−異性体のD−酒石酸塩を塩基で分解後、一般式
(II)のL−異性体アミンを塩基の存在下で一般式
(V):
れた一般式(III)のL−異性体を有機溶剤中で塩化
水素と反応させることにより、一般式(I)の塩化プロ
パルギルアンモニウム誘導体のL−異性体を製造するた
めの方法(上記式中、xはハロゲン原子を表し、yは水
素又はフッ素原子を表す)に係り、該方法は、水酸化ア
ンモニウム又は塩基性アルカリ塩及び/又はアンモニウ
ム塩の水性懸濁液中で一般式(II)(式中、yは上記
と同義である)のアミンのL−異性体のD−酒石酸塩か
らアミン塩基を放出させ、塩基放出中に直接形成された
pH8〜12の緩衝剤系中で各々を0〜50℃で一般式
(V)(式中、xは上記と同義である)のハロゲン化物
と反応させ、水層の分離後、有機層中に一般式(II)
及び(III)のL−異性体アミンを含有する混合物を
水、水酸化アンモニウムと水の混合物及び/又はpH
5.5〜7.5のリン酸塩水溶液で抽出し、一般式(I
I)のL−異性体アミン又はその塩を水層に溶解し、一
般式(III)のL−異性体アミンから選択的に単離
し、蒸留後に一般式(III)のL−異性体アミンをそ
れ自体公知の方法により一般式(I)のL−異性体塩に
変換することを特徴とする。
る。
O−タルタレートと、210gの濃水酸化アンモニウム
とを混合し、20〜25℃で10分間撹拌した。65.
5g(0.55mol)の臭化プロパルギルを加え、3
0〜35℃で3時間撹拌した。210mlの水を加え、
層を20〜25℃で分離した。
アンモニウムとの混合物と共に撹拌し、次いで50ml
の水と撹拌し、分離した。上層(セレギリンが主成分)
を0.1〜0.2kPaの圧力下で真空蒸留した。蒸留
した材料を300mlのアセトンに溶解し、20〜30
℃で塩酸ガスを導入してpH2〜2.5に調整した。懸
濁液を−10℃で2時間結晶化させ、濾過し、アセトン
で洗浄し、乾燥した。101.8gのL−N−メチル−
N−(2−フェニル−1−メチル)−エチル−N−プロ
パルギルアミン塩酸塩が得られた。収率:91%。HP
LC分析に基づく純度は99.9%であった。確認及び
未確認のものを含めて全汚染度は0.1%未満であっ
た。
D−タルタレートと、210mlの水と、210gの濃
水酸化アンモニウムとを混合し、10分間撹拌した後
に、65.5g(0.55mol)の臭化プロパルギル
を20〜25℃で加えた。混合物を30〜35℃で1時
間撹拌し、40〜45℃で更に1時間撹拌した。20〜
25℃に冷却し、層を分離した。実施例1に記載した方
法で処理を継続してもよい。
に相当した。
ルキル化反応混合物を20〜25℃で分離した。上層を
2×25mlの水と共に振盪し、次いで2×30gの1
0重量%リン酸二水素ナトリウム溶液、更に25mlの
水と共に振盪した。混合物を分離した。上層を実施例1
に記載のように蒸留し、処理した。収量:98.5g
(88%)。
%であり、確認及び未確認のものを含めた汚染度は0.
05%未満であった。
D−タルタレートと、175gの濃水酸化アンモニウム
と、175mlの水とを混合した。20〜25℃で10
分間撹拌した後に、41.0g(0.55mol)の塩
化プロパルギルを加えた。更に、実施例1又は実施例3
に記載した方法で処理を継続してもよい。
ものと同一であった。
チル−アナラ−D−タルタレートの二水塩と、210g
の濃水酸化アンモニウムと、210mlの水とを混合
し、20〜25℃で10分間撹拌した。混合物を0℃に
冷却し、65.5g(0.55mol)の臭化プロパル
ギルを加えた。混合物を0〜5℃で撹拌し、次いで20
〜25℃で1.5時間撹拌した。層を分離した。上部油
性層を2×30gの塩化ナトリウム飽和溶液及び2×3
0gの10重量%リン酸二水素ナトリウム溶液と共に振
盪し、次いで2×30gの塩化ナトリウム飽和溶液と共
に振盪し、分離した。上層(p−フルオロ−セレギリン
が主成分)を0.1〜0.2kPaの圧力下で真空蒸留
した。蒸留した材料を300mlのアセトンに溶解し、
15〜25℃で塩酸ガスを導入してpH2.5に調整し
た。懸濁液を−10℃で2時間結晶化させ、濾過し、ア
セトンで洗浄し、乾燥した。生成物は102.3gの塩
酸p−フルオロ−セレギリンであった。収率:85%。
あった。確認及び未確認のものを含めた汚染度は0.1
%未満であった。
D−タルタレートと、750mlの水と、414.6g
(3.0mol)の炭酸カリウムとを混合し、30〜3
5℃で10分間撹拌した。65.5g(0.55mo
l)の臭化プロパルギルを加え、35〜40℃で1時間
撹拌し、40〜45℃で更に1時間撹拌した。混合物を
20〜25℃に冷却し、下層を分離した。上部油性層を
5×50mlの水と混合し、分離し、上層を実施例1の
方法で蒸留し処理した。
あった。確認及び未確認のものを含めた汚染度は0.1
%未満であった。
D−タルタレートと、750mlの水と、318.0g
(3mol)の炭酸ナトリウムとを混合し、30〜35
℃で10分間撹拌した。65.5g(0.55mol)
の臭化プロパルギルを加え、35〜40℃で1時間、4
5〜50℃で30分間撹拌した。20〜25℃に冷却し
た後、下層を分離した。上部油性層を5×50mlの水
と混合し、分離した。上層を実施例1の方法で蒸留、処
理して、セレギリンHCl塩を得た。
あった。確認及び未確認のものを含めた汚染度は0.1
%未満であった。
物を20〜25℃で分離した。上層を2×50mlの水
と共に振盪し、次いで2×30gの10重量%リン酸二
水素ナトリウム溶液と共に振盪し、分離した。上層を実
施例1の方法で蒸留して、処理した。
あった。確認及び未確認のものを含めた汚染度は0.0
5%未満であった。
チル−アナラ−D−タルタレートの二水塩と、375m
lの水と、138.2g(1mol)の炭酸カリウムと
を混合し、30〜35℃で10分間撹拌した。混合物を
10〜15℃に冷却した。35.7g(0.3mol)
の臭化プロパルギルを加え、15〜20℃で30分間、
20〜25℃で2.5時間撹拌した。層を分離した。上
部油性層を25mlの水、25gの塩化ナトリウム飽和
溶液、2×15gの10重量%リン酸二水素ナトリウム
溶液、及び2×25gの塩化ナトリウム飽和溶液と共に
振盪し、分離した。上部油性層(p−フルオロ−セレギ
リンが主成分)を0.1〜0.2kPaの圧力下で真空
蒸留した。蒸留した材料を150mlのアセトンに溶解
し、15〜25℃で塩酸ガスを導入してpH2.5〜
3.5に調整した。懸濁液を−10℃で2時間結晶化さ
せ、濾過し、アセトンで洗浄し、乾燥した。生成物は4
5.3gのp−フルオロ−セレギリン塩酸塩であった。
収率:75%。
あった。確認及び未確認のものを含めた汚染度は0.1
%未満であった。
チル−アナラ−D−タルタレートの二水塩と、375m
lの水と、159.0g(1.5mol)の炭酸ナトリ
ウムとを混合し、30〜35℃で10分間撹拌した。更
に実施例9に記載の方法を継続してもよい。混合物を処
理した。
た生成物の品質に相当した。
チル−アナラ−D−タルタレートの二水塩と、105g
の濃水酸化アンモニウムと、105gの水とを混合し、
20〜25℃で10分間撹拌した。混合物を5〜10℃
に冷却し、32.8g(0.275mol)の臭化プロ
パルギルを加えた。混合物を5〜10℃で1時間、20
〜25℃で1時間、40〜45℃で1時間撹拌した。層
を分離し、上部油性層を、2×25mlの水と、25m
lの濃水酸化アンモニウムと、2×25gの塩化ナトリ
ウム飽和溶液との混合物と共に振盪し、分離した。混合
物を更に実施例9の方法で処理した。
た生成物の品質に相当した。
チル−アナラ−D−タルタレートの二水塩を105gの
濃水酸化アンモニウム中にて、20〜25℃で10分間
撹拌した。混合物を5〜10℃に冷却し、32.8g
(0.275mol)の臭化プロパルギルを加えた。混
合物を5〜10℃で1時間、25〜30℃で1時間撹拌
し、層を分離した。上部油性層を、25mlの水、25
gの飽和塩溶液、2×15gの9重量%リン酸二水素ナ
トリウム/1重量%リン酸水素二ナトリウム、及び25
gの塩化ナトリウム飽和溶液と共に振盪し、分離した。
混合物を更に実施例9の方法で処理した。
た生成物の品質に相当した。
チル−アナラ−D−タルタレートの二水塩と、105g
の濃水酸化アンモニウムと、105gの水とを混合し、
20〜25℃で10分間撹拌した。混合物を5℃に冷却
し、32.8g(0.275mol)の臭化プロパルギ
ルを加えた。混合物を5〜10℃で30分間、25〜3
0℃で1.5時間撹拌した。混合物を20〜25℃に冷
却し、層を分離した。上部油性層を、25mlの水、2
5gの塩化ナトリウム飽和溶液、2×15gの2重量%
リン酸水素二ナトリウム/8重量%リン酸二水素ナトリ
ウム含有水溶液、及び25gの塩化ナトリウム飽和溶液
と共に振盪し、分離した。上層(p−フルオロ−セレギ
リンが主成分)を0.1〜0.2kPaの圧力下で真空
蒸留した。蒸留した材料を150mlのイソプロピルア
ルコールに溶解し、15〜25℃で塩酸を加えてpHを
3.0〜3.5に調整した。懸濁液を−10℃で2時間
結晶化させ、濾過し、イソプロピルアルコールで洗浄
し、乾燥した。
−セレギリンが得られた。生成物の品質は、実施例9の
方法で得られた生成物の品質に相当した。
Claims (3)
- 【請求項1】 一般式(II): 【化1】 のアミンのL−異性体のD−酒石酸塩を分解し、得られ
た一般式(II)のL−異性体アミンを塩基の存在下で
一般式(V)のハロゲン化物と反応させ、こうして得ら
れた一般式(III): 【化2】 のL−異性体を有機溶剤中で塩化水素と反応させること
により一般式(I): 【化3】 (上記式中、xはハロゲン原子を表し、yは水素又はフ
ッ素原子を表す)の塩化プロパルギルアンモニウムのL
−異性体を製造するための方法であって、水酸化アンモ
ニウム又は塩基性アルカリ塩及び/又はアンモニウム塩
の水性懸濁液中で一般式(II)(式中、yは上記と同
義である)のアミンのL−異性体のD−酒石酸塩からア
ミン塩基を放出させ、塩基放出中に直接形成されたpH
8〜12の緩衝剤系中で0〜50℃で一般式(V): 【化4】 (式中、xは上記と同義である)のハロゲン化物1〜
1.5モル当量と反応させ、水層を分離後、有機層中に
一般式(II)及び(III)のL−異性体アミンを含
有する混合物を水、水酸化アンモニウムと水の混合物及
び/又はpH5.5〜7.5のリン酸塩水溶液で抽出
し、一般式(II)のL−異性体アミン又はその塩を水
層に溶解し、一般式(III)のL−異性体アミンから
選択的に分離し、蒸留後に一般式(III)のL−異性
体アミンをそれ自体公知の方法により一般式(I)のL
−異性体塩に変換することからなる方法。 - 【請求項2】 一般式(IV): 【化5】 (式中、A+はナトリウム、カリウム又はアンモニウム
イオンを表す)の第一リン酸塩をリン酸塩として使用す
る請求項1に記載の方法。 - 【請求項3】 一般式(I)の塩を回収するために有機
溶剤としてアセトン又はイソプロパノールを使用する請
求項1に記載の方法。
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