JP2840101B2 - 弾球遊技機 - Google Patents
弾球遊技機Info
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- JP2840101B2 JP2840101B2 JP2028769A JP2876990A JP2840101B2 JP 2840101 B2 JP2840101 B2 JP 2840101B2 JP 2028769 A JP2028769 A JP 2028769A JP 2876990 A JP2876990 A JP 2876990A JP 2840101 B2 JP2840101 B2 JP 2840101B2
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Description
【発明の詳細な説明】
この発明は、遊技盤上に設けられる始動入賞口に打玉
が入賞したときに、遊技者にとって有利な第1の状態と
遊技者にとって不利な第2の状態とに変化可能な可変入
賞球装置が第1の状態となり、その第1の状態のときに
受け入れられた打玉に基づいて遊技者に所定の遊技価値
を付与する可能性がある弾球遊技機に関するものであ
る。
が入賞したときに、遊技者にとって有利な第1の状態と
遊技者にとって不利な第2の状態とに変化可能な可変入
賞球装置が第1の状態となり、その第1の状態のときに
受け入れられた打玉に基づいて遊技者に所定の遊技価値
を付与する可能性がある弾球遊技機に関するものであ
る。
従来、遊技盤上に設けられた始動入賞口に打玉が入賞
すると、可変入賞球装置の一対の玉受部材が1回又は2
回開閉動作し、その開閉動作中に受け入れられた打玉が
可変入賞球装置内に設けられる複数の入賞口のうち特定
入賞口に入賞すると、特定遊技状態(大当り状態ともい
う)となって遊技者に所定の遊技価値を付与するものが
市場に提供されていた。所定の遊技価値として具体的に
は、大当り状態になると、玉受部材を比較的長い期間開
閉動作させ、その開閉動作中に受け入れられた打玉が再
度特定入賞口に入賞すると、再度上記した比較的長い期
間の開閉動作を繰り返し、そのような繰り返し動作を特
定入賞口への打玉の入賞を条件として所定回数(例べ
ば、8回)行うようになっていた。
すると、可変入賞球装置の一対の玉受部材が1回又は2
回開閉動作し、その開閉動作中に受け入れられた打玉が
可変入賞球装置内に設けられる複数の入賞口のうち特定
入賞口に入賞すると、特定遊技状態(大当り状態ともい
う)となって遊技者に所定の遊技価値を付与するものが
市場に提供されていた。所定の遊技価値として具体的に
は、大当り状態になると、玉受部材を比較的長い期間開
閉動作させ、その開閉動作中に受け入れられた打玉が再
度特定入賞口に入賞すると、再度上記した比較的長い期
間の開閉動作を繰り返し、そのような繰り返し動作を特
定入賞口への打玉の入賞を条件として所定回数(例べ
ば、8回)行うようになっていた。
上記した弾球遊技機においては、始動入賞口の種類に
よって可変入賞球装置の玉受部材の開閉回数を異ならせ
て始動入賞による可変入賞球装置への打玉の入賞率を高
め、結果的に始動入賞口の種類による特定遊技状態とな
る可能性を異ならせるようにしていた。しかしながら、
可変入賞球装置への入賞率だけで特定遊技状態となる可
能性が異なる遊技内容では、近年遊技者に飽きられ易い
傾向があり、他の要因で特定遊技状態となる可能性が異
なるようにしたものが望まれていた。 本発明は、上記した課題に鑑みなされたもので、その
目的とするところは、始動入賞口への打玉の入賞時に可
変入賞球装置への打玉の入賞率以外の要因で特定遊技状
態となる可能性が異なるように構成した弾球遊技機を提
供することにある。
よって可変入賞球装置の玉受部材の開閉回数を異ならせ
て始動入賞による可変入賞球装置への打玉の入賞率を高
め、結果的に始動入賞口の種類による特定遊技状態とな
る可能性を異ならせるようにしていた。しかしながら、
可変入賞球装置への入賞率だけで特定遊技状態となる可
能性が異なる遊技内容では、近年遊技者に飽きられ易い
傾向があり、他の要因で特定遊技状態となる可能性が異
なるようにしたものが望まれていた。 本発明は、上記した課題に鑑みなされたもので、その
目的とするところは、始動入賞口への打玉の入賞時に可
変入賞球装置への打玉の入賞率以外の要因で特定遊技状
態となる可能性が異なるように構成した弾球遊技機を提
供することにある。
上記した目的を達成するために、この発明に係る弾球
遊技機は、 遊技者にとって有利な第1の状態と遊技者にとって不
利な第2の状態とに変化可能な可変入賞球装置と、 打玉の入賞に基づいて前記可変入賞球装置が所定の態
様で開放駆動される複数の始動入賞口と、 前記所定の態様で開放駆動されたときに受け入れられ
た打玉に基づいて複数の表示結果を導出し、表示結果に
応じて遊技者に有利な制御を付与可能とする可変表示装
置と、を備え、 前記可変表示装置の表示結果の導出時における遊技者
に有利な制御を付与可能とする表示結果の導出確率を複
数の始動入賞口毎に変更設定できるようにしたことを特
徴とするものである。
遊技機は、 遊技者にとって有利な第1の状態と遊技者にとって不
利な第2の状態とに変化可能な可変入賞球装置と、 打玉の入賞に基づいて前記可変入賞球装置が所定の態
様で開放駆動される複数の始動入賞口と、 前記所定の態様で開放駆動されたときに受け入れられ
た打玉に基づいて複数の表示結果を導出し、表示結果に
応じて遊技者に有利な制御を付与可能とする可変表示装
置と、を備え、 前記可変表示装置の表示結果の導出時における遊技者
に有利な制御を付与可能とする表示結果の導出確率を複
数の始動入賞口毎に変更設定できるようにしたことを特
徴とするものである。
打玉が始動入賞口に入賞すると、可変入賞球装置が打
玉を受け入れ易いように所定の態様で開放駆動される。
そして、可変入賞球装置が所定の態様で開放駆動された
ときに打玉が可変入賞球装置に入賞し、その入賞玉に基
づいて可変表示装置の表示結果が導出される。この際、
可変表示装置が遊技者に有利な制御を付与可能とする表
示結果(以下、特定表示結果という)を導出する確率が
複数の始動入賞口毎に変更設定可能となっており、この
ため、複数の始動入賞口毎に独自の確率が設定されてい
るので、打玉が始動入賞口に入賞した時点で可変表示装
置が特定表示結果を導出する確率が特定される。そし
て、特定された確率に基づいて可変表示装置の表示結果
が導出され、その導出結果が特定表示結果であるとき
に、遊技者にとって有利な制御が行われる。また、複数
の始動入賞口毎に特定表示結果が導出される確率を変更
設定することができるので、遊技者にとって有利な制御
を付与する可能性にいろいろな変化を与えることができ
る。 このように、この発明に係る弾球遊技機は、始動入賞
口毎に可変表示装置が遊技者にとって有利な制御を付与
することとなる特定表示装置を導出する確率が設定でき
るので、始動入賞時において従来にない期待感を持たせ
ることができ、しかも、特定表示結果を導出する確率を
変更することができるようにしたので、遊技者にとって
有利な制御を付与する可能性にいろいろな変化を与える
ことができ、今迄にない興趣を得ることができる。
玉を受け入れ易いように所定の態様で開放駆動される。
そして、可変入賞球装置が所定の態様で開放駆動された
ときに打玉が可変入賞球装置に入賞し、その入賞玉に基
づいて可変表示装置の表示結果が導出される。この際、
可変表示装置が遊技者に有利な制御を付与可能とする表
示結果(以下、特定表示結果という)を導出する確率が
複数の始動入賞口毎に変更設定可能となっており、この
ため、複数の始動入賞口毎に独自の確率が設定されてい
るので、打玉が始動入賞口に入賞した時点で可変表示装
置が特定表示結果を導出する確率が特定される。そし
て、特定された確率に基づいて可変表示装置の表示結果
が導出され、その導出結果が特定表示結果であるとき
に、遊技者にとって有利な制御が行われる。また、複数
の始動入賞口毎に特定表示結果が導出される確率を変更
設定することができるので、遊技者にとって有利な制御
を付与する可能性にいろいろな変化を与えることができ
る。 このように、この発明に係る弾球遊技機は、始動入賞
口毎に可変表示装置が遊技者にとって有利な制御を付与
することとなる特定表示装置を導出する確率が設定でき
るので、始動入賞時において従来にない期待感を持たせ
ることができ、しかも、特定表示結果を導出する確率を
変更することができるようにしたので、遊技者にとって
有利な制御を付与する可能性にいろいろな変化を与える
ことができ、今迄にない興趣を得ることができる。
以下、図面を参照して、この発明の実施例について説
明する。 まず、第5図及び第6図に基づいて、実施例に係る弾
球遊技機の全体の構成について説明する。第5図は、弾
球遊技機の一例としてのパチンコ遊技機の正面図であ
り、第6図は、パチンコ遊技機の背面図である。図にお
いて、パチンコ遊技機1の額縁状に形成された前面枠2
の開口には、扉保持枠3が周設され、該扉保持枠3の一
側にガラス板を収納するガラス扉枠4及び前面扉板5が
開閉自在に枢着される。前記前面枠2の裏面には、遊技
盤10及び図示しない発射レール等を取り付ける遊技盤保
持枠18が固着される。前記前面扉板5には、打球供給皿
6が取り付けられている。打球供給皿6は、後述する機
構板60に設けられる景品玉払出装置62から排出された景
品玉を貯留し、且つ貯溜されたパチンコ玉を1個宛発射
レールに誘導するように構成されている。また、打球供
給皿6の上流側下方の空間内に音声発生装置としてのス
ピーカ7が収納されている。このスピーカ7は、後述す
る特定遊技状態(以下、大当り状態という)になったと
きや、後述する始動入賞口52a,52b,53や特定入賞口43等
に入賞玉が発生したときに、遊技の雰囲気を盛り上げる
ための効果音を発生するためのものである。前記前面枠
2の下部には、パチンコ玉を遊技盤10の遊技領域12に打
ち出す操作ハンドル8と、余剰の景品玉を貯溜する余剰
玉受皿9とが取り付けられている。 前記遊技盤10の表面には、打玉を遊技領域12に導く打
球誘導レール11a、遊技領域12を区画する遊技領域形成
レール11b、図示しない多数の障害釘、各種の入賞球装
置等が設けられている。より詳しく説明すると、遊技盤
10の遊技領域12には、通常の入賞口26,13a,13b、複数の
機能の異なる始動入賞口52a,52b,53を有する始動入賞装
置50、チューリップ式入賞口14a,14b、風車(符号な
し)、一対の玉受部材28a,28bを有する可変入賞球装置2
0、遊技効果ランプ16a,16b、及びアウト口15等がそれぞ
れ配設される。 前記遊技領域12に打ち込まれた打玉が前記通常入賞口
26,13a,13b、及びチューリップ式入賞口14a,14bに入賞
すると、景品玉払出装置62により所定個数(例えば13
個)の景品玉が払出されるようになっている。これら通
常入賞口のうち入賞口26は、可変入賞球装置20に設けら
れている。また、前記始動入賞口52a,52b、53に打玉が
入賞すると、同様に景品玉払出装置62から所定個数の景
品玉が払出されるととに、始動入賞口52a,52b、53に関
連して設けられた後述する始動入賞玉検出器54a,54b、5
5の検出出力に応答して前記可変入賞球装置20の玉受部
材28a,28bを相対的に短い時間間隔で開閉動作させるよ
うになっている。すなわち、中央の始動入賞口53に打玉
が入賞することによって、玉受部材28a,28bが2回開閉
動作を行い、左右の始動入賞口52b,52cに打玉が入賞す
ることによって、玉受部材28a,28bが1回開閉動作を行
う。そして、この開閉動作中に玉受部材28a,28bによっ
て導かれた入賞玉が可変入賞球装置20内に設けられた後
述する特定入賞口43に入賞して可変表示装置としての後
述する7セグメントLED36の可変表示が停止し、その停
止時の表示態様が予め定めた特定表示態様であるときに
は、いわゆる大当り状態となり、以下の大当り処理を行
う。 すなわち、玉受部材28a,28bの相対的に短い時間間隔
の開閉動作を18回行うか、あるいは18回の開閉動作中に
可変入賞球装置20内に受入れられた入賞玉が10個検出さ
れるまで開閉動作を行い(以下、開閉サイクルとい
う)、更に、18回の開閉動作中に可変入賞球装置20の下
部に形成された複数の入賞口のうち特定入賞口43に入賞
して再度7セグメントLED36が特定表示態様を表示する
と、上記した開閉サイクルを繰返すことができるように
なっている。ただし、特定表示態様が表示される毎に、
開閉サイクルを直ちに停止し、次の開閉サイクルに移行
する。また、この開閉サイクルの繰り返しは、入賞玉が
特定入賞口43に入賞して7セグメントLED36の表示態様
が特定表示態様であることを条件として、最高8回に限
定されている。また、この実施例においては、始動入賞
口毎に後述するように7セグメントLED36が特定遊技状
態となる表示態様を表示する確率を変更設定することが
できるようになっている。具体的には、第1の始動入賞
口52a,52bに打玉が入賞したときには、「7」だけが特
定表示態様であると設定されると共に、その「7」が表
示される確率を3段階に変更することができる。しかし
て、第1の始動入賞口52a,52bへの打玉の入賞に基づく
玉受部材28a,28bの開閉中に受け入れられた打玉が特定
入賞口43に入賞して7セグメントLED36に「7」が表示
されたときに大当り状態であると判定される。一方、第
2の始動入賞口53に打玉が入賞したときには、「7」に
加えて「3」「5」も特定表示態様であると設定される
と共に、その「3」「5」「7」が表示される確率を3
段階に変更することができる。しかして、第2の始動入
賞口53への打玉の入賞に基づく玉受部材28a,28bの開閉
中に受け入れられた打玉が特定入賞口43に入賞して7セ
グメントLED36に「7」「3」「5」が表示されたとき
に大当り状態であると判定される。ただし、一旦大当り
状態と判定されて開閉サイクルが開始した場合におい
て、開閉サイクルの繰り返し条件の成立は、始動入賞口
の種類に関係なく開閉サイクルの前半(例えば、5個の
入賞玉が発生するまで又は8回の開閉動作が終了するま
で)において「7」が表示されたときであり、開閉サイ
クルの後半において「7」「3」「5」が表示されたと
きである。 また、大当り状態になると、前記遊技効果ランプ16a,
16b及び前記前面枠2の上部に設けられた枠ランプ17a〜
17cが点滅してその旨を遊技者に報知するようになって
いる。なお、可変入賞球装置20及び始動入賞装置50につ
いては、後に詳細に説明する。 上記に説明した各種の入賞口に入らなかった打玉は、
遊技領域形成レール11bの最下部に設けられたアウト口1
5に取り込まれる。 次に第6図を参照して、パチンコ遊技機1の裏面構造
について簡単に説明すると、パチンコ遊技機1の裏面に
は、周知のように入賞した入賞玉に基づいて所定個数
(例えば、13個)の景品玉を払出すための機構板60が設
けられている。機構板60には、多量の景品玉を貯留する
景品玉タンク61や、該景品玉タンク61からの景品玉を受
け入れて所定個数づつに区切って払出す景品玉払出装置
62等が設けられている。また、前記遊技盤10の裏面に
は、中継端子板63が固着され、前記可変入賞球装置20に
内蔵される電気的部品からの配線や始動入賞装置50に設
けられる電気的部品の配線が一旦中継端子板63に接続さ
れてから、これらを制御するコントロール基板ボックス
64に内蔵される制御基板に接続される。 コントロール基板ボックス64は、機構板60の裏面に専
用の取付具(図示しない)によって着脱自在に設けられ
るもので、その内部に収納される制御基板には、後述す
るマイクロコンピュータ70等が形成されている。また、
コントロール基板ボックス64には、第7図に示すように
開閉蓋65が形成され、その開閉蓋65の内側に第1確率選
択スイッチ66と第2確率選択スイッチ67とが設けられて
いる。第1確率選択スイッチ66は、前記第1の始動入賞
口52a,52bに対応して設けられ、第2確率選択スイッチ6
7は、前記第2の始動入賞口53に対応して設けられてい
る。しかして、第1確率選択スイッチ66及び第2確率選
択スイッチ67は、回転つまみ形式のものが使用されてお
り、このため、選択スイッチ66、67が回転動作される毎
に特定表示態様の発生確率が変更するようになってい
る。この実施例においては、後述するように特定表示態
様の発生確率は、それぞれ3段活に設定され、選択スイ
ッチ66によって設定値「A」から「C」が、選択スイッ
チ67によって設定値「D」から「F」がそれぞれ回転操
作される毎に順次選択されるようになっている。 次に、可変入賞球装置20及び始動入賞装置50の詳細な
構成について第1図を参照して説明する。 まず、可変入賞球装置20は、前記遊技盤10に取り付け
られる取付基板21を有し、その取付基板21の中央には、
長方形状の窓開口22が形成され、該窓開口22の奥側に入
賞空間23が形成されている。窓開口22の上部には、入賞
規制部24が突設され、該入賞規制部24の前面に上部装飾
板25が固着され、この入賞規制部24の上部であって、上
部装飾板25の後面に前記通常入賞口26が形成されてい
る。また、この上部装飾板25の中央には、前記した開閉
サイクルの継続回数(8回)を報知する継続回数表示LE
D27が前面に臨むように複数配置されている。 前記窓開口22のほぼ中央左右には、一対の玉受部材28
a,28bが開閉自在に軸支されている。この玉受部材28a,2
8bは、図示しないリング部材等を介してソレノイド29a,
29b(第6図参照)に連結され、ソレノイド29a,29bの励
磁、非励磁に対応して玉受部材28a,28bが打玉を受け入
れる開成状態(第1の状態)と打玉を受け入れない閉成
状態(第2の状態)とに交互に変化するようになってい
る。 前記入賞空間23は、前後方向にも奥行幅を有する凹状
となっており、この入賞空間23を上下に分割する玉転動
板33a,33bが横臥されている。玉転動板33a,33bは、後方
に向って下り傾斜するように設けられており、玉受部材
28a,28bによって導かれた入賞玉であって、玉転動板33
a,33b上に乗った入賞玉は、後方へ転動して前記入賞空
間23の後面壁の前方であって、下方に連通する落下穴に
落下して後述する下部玉転動板34に落下し、後述する特
定入賞口43を含む複数の特定入賞口43、44a,44bのいず
れかに誘導されるようになっている。なお、玉転動板33
a,33bに導かれた入賞玉は、落下穴が前記入賞空間23の
両側に形成されているため、下部玉転動板34の両側に沿
って流下する傾向にあり、このため、中央の特定入賞口
43に入賞する可能性は、極めて小さくなる。 玉転動板33a,33bの中央には、飛行機の意匠が付与さ
れた振分装置30が設けられている。この振分装置30は、
機首部分の振分部材31が図示しないソレノイド32(ただ
し、第3図のブロック図に表示)によって駆動され、こ
のソレノイド32の励磁、非励磁に対応して上下方向に揺
動するようになっている。しかして、振分装置30は、玉
受部材28a,28bによって導かれた打玉を玉受部材28a,28b
の回動角度との微妙な位置関係で後述する複数の入賞口
43、44a,44bに向けて落下させる。より具体的には、振
分部材31が下方に揺動したとき玉受部材28a,28bに導か
れた打玉は、そのまま下方に向けて落下する可能性が高
く、これがため複数の入賞口43、44a,44bのいずれか、
特に特定入賞口43に入賞する可能性が高くなる。これに
対し、振分部材31が上方に揺動した位置にあるときに
は、ほとんどの打玉が玉受部材28a,28bから玉転動板33
a,33bへ導かれて落下穴に流下するか、あるいは僅かな
打玉が玉受部材28a,28bから落下して振分部材31の側面
に衝突して左右方向に反発され、これがため通常入賞口
44a,44bに誘導される可能性が高くなる。したがって、
ソレノイド32が駆動されて振分部材31を揺動動作させて
いるときの方が、振分部材31を揺動させていないときよ
りも特定入賞口43に入賞する可能性が高くなる。 また、前記振分装置30の下方であって入賞空間23の後
面には、大当り状態となったときの1回の開閉サイクル
中に入賞した入賞玉数を表示する入賞個数表示LED35
と、常には、可変表示しており、玉受部材28a,28bによ
って受け入れられた打玉が特定入賞口43に入賞したとき
にその可変表示を停止する可変表示装置としての7セグ
メントLED36と、始動入賞時に大当りとなる特定表示態
様を表示する当り目表示LED37〜39とが設けられてい
る。このうち、7セグメントLED36は、前記したように
大当り状態の成立や繰り返し条件の成立を遊技者に視認
させるものであり、この実施例においては、第2図に示
すようなパターンに従って順次可変表示されるようにな
っている。また、当り目表示LED37〜39は、大当り状態
が成立するための特定表示態様の種類や繰り返し条件が
成立するための表示態様の種類を遊技者に報知するもの
で、各当り目表示LED37〜39の下部には、特定表示態様
としての対応する数字「3」「7」「5」が表示されて
いる。具体的には、通常の遊技状態、第1の始動入賞口
52a,52bに打玉が入賞した遊技状態及び開閉サイクルの
前半では、中央の「7」に対応する当り目表示LED38が
点灯して、大当り状態となる特定表示態様又は繰り返し
条件が成立する表示態様として「7」である旨が報知さ
れ、第2の始動入賞口53に打玉が入賞した遊技状態及び
開閉サイクルの後半では、すべての当り目表示LED37〜3
9が点灯して、大当り状態となる特定表示態様又は繰り
返し条件が成立する表示態様として「3」「7」「5」
である旨が報知される。 前記玉受部材28a,28bによって導かれた入賞玉であっ
て、前記玉転動板33a,33b上を後方に転動して落下穴か
ら落下した入賞玉は、後方から前方に向って傾斜する下
部玉転動板34に受け止められ、前方に向って誘導され
る。そして、この下部玉転動板34の前方には、前記窓開
口22の下方両側縁及び下方縁を囲むように入賞玉受枠40
が突設され、該入賞玉受枠40の前面に下部装飾板42が取
着されている。しかして、この入賞玉受枠40には、仕切
部材41によって複数の入賞口が形成されている。すなわ
ち、入賞玉受枠40のほぼ中央には、特定入賞口43が、そ
の左右両側には、通常入賞口44a,44bがそれぞれ形成さ
れている。そして、特定入賞口43に入賞した入賞玉は、
特定入賞玉検出器45によって検出される。また、上記し
た3つの入賞玉口43、44a,44bに入賞した入賞玉は、遊
技盤10の裏面に固着される誘導通路47によって一ケ所に
集められ、入賞玉検出器46によって検出される。入賞玉
検出器46によって検出された入賞玉数は、前記入賞個数
表示LED35によって表示される。 次に始動入賞装置50について説明すると、始動入賞装
置50は、遊技盤10の表面に取り付けられる取付基板51に
集約して設けられる。つまり、取付基板51の前面に遊技
領域12を落下する打玉を受け止める複数(3つ)の始動
入賞口52a,52b、53が等間隔に突設され、それぞれの始
動入賞口52a,52b、53には、入賞した打玉を検出する始
動入賞玉検出器54a,54b、55が一体的に設けられてい
る。ところで、複数の始動入賞口は、左右に配置される
第1の始動入賞口52a,52bと中央に配置される第2の始
動入賞口53との二種類に分けられ、それぞれ前記したよ
うに機能が異なるようになっている。また、始動入賞装
置50には、打玉が始動入賞口52a,52b、53に入賞したこ
とを報知する遊技効果ランプ56a,56bを備えている。こ
の遊技効果ランプ56a,56bは、機能の異なる始動入賞口
に入賞したときには、異なる態様で表示駆動されるよう
になっている。 ところで、特定表示態様の発生確率は、例えば、第2
図に示されるように制御される。すなわち、前記第1確
率選択スイッチ66の設定値が「A」である場合には、7
セグメントLED36の1周期の表示態様「10」個のうち特
定表示態様の「7」が1個あるため、その発生確率は、
「1/10」とされ、第1確率選択スイッチ66の設定値が
「B」である場合には、7セグメントLED36の1周期の
表示態様「15」個のうち特定表示態様の「7」が1個あ
るため、その発生確率は、「1/15」とされ、第1確率選
択スイッチ66の設定値が「C」である場合には、7セグ
メントLED36の1周期の表示態様「20」個のうち特定表
示態様の「7」が1個あるため、その発生確率は、「1/
20」とされる。また、前記第2確率選択スイッチ67の設
定値が「D」である場合には、7セグメントLED36の1
周期の表示態様「15」個のうち特定表示態様の「3」
「5」「7」が3個あるため、その発生確率は、「1/
5」とされ、第2確率選択スイッチ67の設定値が「E」
である場合には、7セグメントLED36の1周期の表示態
様「30」個のうち特定表示態様の「3」「5」「7」が
3個あるため、その発生確率は、「1/10」とされ、第2
確率選択スイッチ67の設定値が「F」である場合には、
7セグメントLED36の1周期の表示態様「45」個のうち
特定表示態様の「3」「5」「7」が3個あるため、そ
の発生確率は、「1/15」とされる。 上記のように構成される可変入賞球装置20を含むパチ
ンコ遊技機1の制御動作について第3図及び第4A図及び
第4B図を参照して説明する。 まず、パチンコ遊技機1の制御について第3図に基づ
いて説明する。第3図は、パチンコ遊技機1の裏面に設
けられるコントロール基板ボックス64に収納される制御
基板に形成される制御回路を示すブロック図であり、主
として始動入賞装置50と可変入賞球装置20とに関連する
電気的部品を制御するためのブロック図であるる。図に
おいて、制御回路は制御中枢としてのマイクロコンピュ
ータ70を含む。マイクロコンピュータ70は、たとえば、
数チップのLSIで構成されており、その中には制御動作
を所定の手順で実行することのできるMPU71と、MPU71の
動作プログラムデータを格納するROM72と、必要なデー
タの書込みおよび読出しができるRAM73とを含む。更
に、マイクロコンピュータ70は、入力信号を受けてMPU7
1に入力データを与える入力回路74と、MPU71からの出力
データを受けて外部に出力する出力回路75とを含んでい
る。そしてMPU71はROM72内に格納されたプログラムデー
タに従って、且つ以下に述べる各制御信号の入力に応答
して、可変入賞球装置20等に対して制御信号を与える。 マイクロコンピュータ70には、入力信号として、次の
ような信号が与えられる。まず、始動入賞口52a,52b、5
3のそれぞれに対応して設けられた始動入賞玉検出器54
a,54b、55(以下、54a,54bをOPSW1といい、55をOPSW2と
いう)の検出信号は、検出回路76に与えられ、マイクロ
コンピュータ70に始動入賞玉検出信号として与えられ
る。特定入賞玉検出器45(以下、VSWという)で検出さ
れた検出信号は、検出回路77に与えられ、7セグメント
LED36の停止信号としてマイクロコンピュータ70に与え
られる。また、入賞玉検出器46で検出された検出信号
は、検出回路78を介して入賞玉計数信号としてマイクロ
コンピュータ70に与えられる。更に、第1確率選択スイ
ッチ66及び第2確率選択スイッチ67によって設定される
設定値が検出回路79、80を介してマイクロコンピュータ
70に与えられる。 また、マイクロコンピュータ70は以下の回路及び装置
に制御信号を与える。まず制御回路81を介して可変表示
装置としての7セグメントLED36の可変表示又は停止を
制御する制御信号が与えられる。制御回路82を介して当
り目表示LED37〜39(以下、当り目表示LED−A〜Cとい
う)を点灯する点灯信号を与える。制御回路83を介し
て、継続回数表示LED27、及び入賞個数表示LED35を点灯
させるための制御信号を与える。制御回路84を介して、
始動入賞時に対応して設けられる遊技効果ランプ56a,56
bを点灯もしくは点滅させるための制御信号を与える。
なお、図示しないが大当り状態に対応して設けられる遊
技効果ランプ16a,16b、及び枠ランプ17a〜17cをそれぞ
れ点灯もしくは点滅させるための制御信号も与えられる
ようになっている。駆動回路85を介して可変入賞球装置
20の玉受部材28a,28bを開閉するソレノイド29a,29b、及
び振分装置30を駆動するソレノイド32にそれぞれ駆動信
号を与える。制御回路86を介して、効果音を発生するス
ピーカ7に制御信号を与える。なお、上記構成の各回路
には、図示しない電源回路から所定の直流電圧が供給さ
れる。 次に上記した制御回路の動作について第4A図及び第4B
図のフロー図を参照して説明する。第4A図及び第4B図に
示すフロー図は、主として、打玉が始動入賞口に入賞し
て大当り状態になるまでの制御動作が示されている。ま
ず、第4A図の処理について説明すると、電源が投入され
ると、第1確率選択スイッチ66についてどのスイッチが
選択されているか否かにつきステップS1〜ステップS5の
処理が行われる。すなわち、確率選択スイッチAがONし
ているか否かが判別され(ステップS1)、ONしていれ
ば、第2図の設定Aに示される可変表示データ「A」が
選択され(ステップS2)、ONしてなければ、次に確率選
択スイッチBがONしているか否かが判別され(ステップ
S3)、ONしていれば、第2図の設定Bに示される可変表
示データ「B」が選択され(ステップS4)、ONしていな
ければ、第2図の設定Cに示される可変表示データ
「C」が選択される(ステップS5)。次に、ステップS6
〜ステップS10において、同様に第2確率選択スイッチ6
7についてどのスイッチが選択されているか否かについ
ての処理が行われる。すなわち、確率選択スイッチDが
ONしているか否かが判別され(ステップS6)、ONしてい
れば、第2図の設定Dに示される可変表示データ「D」
が選択され(ステップS7)、ONしてなければ、次に確率
選択スイッチEがONしているか否かが判別され(ステッ
プS8)、ONしていれば、第2図の設定Eに示される可変
表示データ「E」が選択され(ステップS9)、ONしてい
なければ、第2図の設定Fに示される可変表示データ
「F」が選択される(ステップS10)。以上の処理が終
了すると、第4B図に示す処理に移行する。 第4B図においては、まず、確率選択スイッチA〜Cの
いずれかで選択された可変表示データに基づいて7セグ
メントLED36が可変表示し(ステップS11)、それに基づ
く特定表示態様が「7」だけである旨を報知するために
当り目表示LED−Bが点灯される(ステップS12)。しか
して、遊技が開始されると、まず第2の始動入賞口53に
対応するOPSW2がONしたか否かが判断され(ステップS1
3)、ONしていない場合には、第1の始動入賞口52a,52b
に対応するOPSW1がONしたか否かが判別される(ステッ
プS14)。このように、OPSW1よりもOPSW2を優先して判
別しているため、第1の始動入賞口52a,52bと第2の始
動入賞口53とに同時に打玉が入賞したときには、OPSW2
のONに基づく処理を優先して行うようになっている。 ところで、前記ステップS13でOPSW2がONしたと判別さ
れた場合には、可変表示データを確率選択スイッチD〜
Fのいずれかで選択された可変表示データに変換して可
変表示を行い(ステップS15)、それと共に当り目変更
フラグがセットされ(ステップS16)、特定表示態様が
「3」「5」「7」である旨を報知すべくすべての当り
目表示LED−ABCが点灯される(ステップS17)。その
後、2回開閉処理が開始されて(ステップS18)、次の
ステップS20に進む。一方、前記ステップS14において、
OPSW1がONしたと判別された場合には、1回開閉処理が
開始されて(ステップS19)、次の処理に進む。ここ
で、ステップS18、S19の開閉処理が開始される前に1秒
程の開閉準備処理を設けた方が望ましい。また、開閉処
理中においては、振分部材31が駆動され(例えば、ステ
ップS18において2回、ステップS19においては1回)る
と共に、遊技効果ランプ56a,56bやスピーカ7等も異な
る態様で駆動制御される。前記ステップS18又はステッ
プS19において、開閉処理が開始されると、VSWがONした
か否かが開閉処理が終了するまで監視される(ステップ
S20、S21)。しかして、開閉処理が終了するまでの間に
VSWがONしたと判別されたときには、常に可変表示して
いる7セグメントLED36の可変表示を停止し(ステップS
22)、その後、当り目変更フラグがセットされているか
否かが判別される(ステップS23)。当り目変更フラグ
がセットされている場合には、7セグメントLED36の停
止時の表示が特定表示態様である「3」「5」「7」の
いずれかであるか否かが判別され(ステップS24)、い
ずれかの表示である場合には、大当り状態となって前記
した大当り処理が行われる(ステップS26)。一方、ス
テップS23において、当り目変更フラグがセットされて
いないと判別された場合には、7セグメントLED36の停
止時の表示が特定表示態様である「7」であるか否かが
判別され(ステップS25)、「7」の表示である場合に
は、大当り状態となって前記した大当り処理が行われる
(ステップS26)。 しかし、ステップS24又はステップS25において、7セ
グメントLED36の停止時の表示が特定表示態様でない場
合には、7セグメントLED36の可変表示を開始させ(ス
テップS27)、その後、タイマT1が作動中であるか否か
が判別され(ステップS28)、作動中でない場合には、
前記ステップS21に戻り、作動中である場合には、後述
するステップS30に戻る。ここで、タイマT1は、ステッ
プS29でセットされるもので、開閉処理が終了した後に
一定時間(例えば、2秒程度)の間、開閉処理によって
受け入れられた打玉が特定入賞口43に入賞したか否かを
監視するために設定されるものである。これは、開閉処
理が終了してもその終了間際に受け入れられた打玉が可
変入賞球装置20の入賞空間23内を落下している最中で特
定入賞口43に入賞する可能性があるため、そのような状
態を救済するために設けられるものである。なお、この
実施例では、開閉処理が終了するまで、すなわちステッ
プS21の処理が終了するまでの間に打玉が始動入賞口に
入賞しても、その入賞を無効として処理し、開閉処理が
終了してタイマT1が作動している間に始動入賞口に入賞
した場合には、次に説明するステップS29〜ステップS36
でその入賞を有効として処理している。 そこで、ステップS21の開閉処理が終了した後の処理
について説明すると、まず、開閉処理が終了したと判別
された場合には、上記したようにタイマT1がセットされ
(ステップS29)、そのタイマT1が終了するまでの間VSW
がONしたか否か(ステップS30)、OPSW2がONしたか否か
(ステップS31)、OPSW1がONしたか否か(ステップS3
2)がそれぞれ判別される(ステップS30〜ステップS3
3)。しかして、タイマT1の作動中にVSWがONしたと判別
された場合には、前記ステップS22に戻り、また、タイ
マT1の作動中にOPSW2がONしたと判別された場合には、
直ちにタイマT1をリセットし(ステップS34)、その
後、当り目変更フラグがセットされているか否かが判別
され(ステップS35)、セットされていれば、前記ステ
ップS18に戻り、セットされていなければ、前記ステッ
プS15に戻る。したがって、1回開閉処理後のT1時間内
に第2の始動入賞口53に打玉が入賞した場合には、当り
目の変更が行われることになる。 更に、タイマT1の作動中にOPSW1がONしたと判別され
た場合には、直ちにタイマT1をリセットし(ステップS3
6)、その後、前記ステップS19に戻る。この場合、前記
ステップS35のように当り目変更フラグがセットされて
いたか否かを判別しないので、例えば、2回開閉処理後
のT1時間内に第1の始動入賞口52a,52bに打玉が入賞し
た場合においては、引き続いて当り目表示LED−ABCが点
灯した状態で特定表示態様が判断されることになる。こ
の実施例でこのように処理したのは、遊技者との間でト
ラブルを防止し、遊技者の不満を解消するためである。
また、この場合、ステップS36の後にステップS35のよう
な処理を行わせてよいし、逆に前記ステップS34の後で
ステップS35の処理を省略しても良い。 上記したタイマT1が終了するまでの間に、VSW、OPSW
2、OPSW1のいずれもONしなかった場合には、次に、当り
目変更フラグがセットされているか否かが判別され(ス
テップS37)、セットされていれば、当り目変更フラグ
をリセットし(ステップS38)、可変表示データを確率
選択スイッチA〜Cのいずれかで選択された可変表示デ
ータに変換して可変表示し(ステップS39)、当り目表
示LED−Bを点灯し(ステップS40)、処理を終了する。
また、ステップS37で当り目変更フラグがセットされて
いないと判別された場合には、上記ステップS38〜ステ
ップS40の処理を行うことなく全体の処理を終了する。
なお、前記ステップS1〜ステップS10までの制御は、電
源投入時に1回行うだけとし、その後は、確率選択スイ
ッチ66、67を操作しても確率の変更を行えないようにし
てもよい。 以上、実施例に係る始動入賞装置50と可変入賞球装置
20との動作について説明してきたが、この実施例によれ
ば、打玉が始動入賞口52a,52b、53に入賞すると、可変
入賞球装置20が所定の態様、具体的には、第1の始動入
賞口52a,52bに打玉が入賞すると1回開閉動作し、第2
の始動入賞口53に打玉が入賞すると2回開閉動作する。
それと共に、可変表示装置としての7セグメントLED36
が特定表示態様を表示する確率も始動入賞口52a,52b、5
3毎に複数段階の確率の中から設定されたものが選択さ
れる。そして、可変入賞球装置20が1回又は2回の開閉
動作で駆動されているときに打玉が特定入賞口43に入賞
すると、その入賞玉に基づいて7セグメントLED36の表
示結果が導出されるが、この際、複数の始動入賞口52a,
52b、53毎に特定表示態様が導出される確率を変更設定
することができるので、遊技者に所定の遊技価値を付与
する可能性にいろいろな変化を与えることができると共
に始動入賞時において従来にない期待感を持たせること
ができ、これにより今迄にない興趣を得ることができ
る。 なお、上記実施例の変形例、あるいは他の実施例とし
て以下のようなものが考えられる。 上記実施例では、機能の異なる始動入賞口毎に確率
の変更設定が可能なものを示したが、機能が同じ始動入
賞口でも別々に変更設定できるようにしてもよい。ま
た、上記実施例では、第1の始動入賞口と第2の始動入
賞口とでは、全体的に第2の始動入賞口の方が高い確率
となるようなものを示したが、これを逆に設定しても良
いし、あるいは、確率の変更設定可能な段階も、2段階
以上でもよいし、確率の値も任意に設定しても良い。ま
た、確率の設定スイッチをコントロール基板ボクッスに
設けるものではなく、遊技場の集中管理室に設けて遠隔
的に操作できるようにしてもよいし、1つの確率変更設
定手段で複数の弾球遊技機それぞれの確率を変更設定可
能としてもよい。 上記実施例では、開閉サイクルの前半と後半とで当
り目が変更されるものを示したが、開閉サイクルを通じ
て変更されないものでもよい。また、上記実施例では、
繰り返し条件が成立したときに、直ちに次の開閉サイク
ルに移行するものを示したが、繰り返し条件の成立を記
憶しておき、所定の開閉サイクルが終了してから次の開
閉サイクルに移行するものでもよい。更に、繰り返し条
件の成立として、7セグメントLED36の表示が特定表示
態様となるものを示したが、単に特定入賞口43への入賞
だけで繰り返し条件の成立としてもよい。また、大当り
中においては、特定入賞口43に打玉が入賞する毎に7セ
グメントLED36が特定表示態様を表示する確率を変更す
るように制御してもよい。 上記実施例では、始動入賞から玉受部材28a,28bの
開閉動作の終了まで当り目の変更を禁止しているが、こ
の場合、始動入賞は、有効として開閉処理を行うもので
もよい。例えば、始動入賞口52a,52b又は53に短期間の
うちに連続して打玉が入賞した場合は、先の入賞に基づ
き玉受部材28a,28bを開閉処理し、その開閉処理されて
いる途中に次の入賞に基づく信号で先の開閉処理を直ち
に停止し、次の入賞に基づく開閉処理を行うように制御
する。この場合、開閉動作の制御は、上記したように制
御するにしても、当り目の変更は、遊技者に有利となる
ように変更するものでもよい。また、始動開閉前の準備
時間中に始動入賞があった場合には、遊技者に与える価
値の大きい方を選択して行い、その際、それに対応する
確率をも選択するようにしてもよい。 始動入賞口の機能の差異として、開閉回数に代えて
開時間としてもよい。例えば、第1の始動入賞口への入
賞に基づく開時間を1秒とし、第2の始動入賞口への入
賞に基づく開時間を2秒とする。また、始動入賞口の種
類による動作上の機能の差異を設けなくてもよい。 特定表示態様が表示される確率の増加態様として、
特定表示態様を1種類(例えば、「7」)とし、その1
つの特定表示態様が表示される内部確率を変化(例え
ば、表示される時間を長くする)させるようにしてもよ
いし、順次可変表示される表示態様の順列の中でその1
つの特定表示態様の数を増加させてもよい。また、第1
の始動入賞口と第2の始動入賞口とで、異なる可変表示
装置を対応させ、それぞれの可変表示装置で特定表示態
様が表示される確率を変更設定できるようにしてもよ
い。更に、確率の変更が生じたときには、可変表示装置
で表示される発光色を変化させるものを使用しても良
い。 上記実施例では、可変入賞球装置20として一対の玉
受部材28a,28bを開閉動作させるものを示したが、これ
に限らず、前方へ開閉する開閉板や左右に移動するスラ
イド部材を用いてもよく、また、開閉動作に限らず、開
きっぱなしにしておき、その開成状態の時間を制御する
ようにしてもよい。また、可変入賞球装置20には、特定
入賞口43を含む複数の入賞口を設け、振分部材31によっ
て特定入賞口43への振分けを行うようにしているが、す
べて特定入賞口として振分部材を省略するようにしても
よい。また、特定入賞口のみを設けたものでもよい。 上記実施例では、可変表示装置(7セグメントLE
D)が常時可変表示しており、特定入賞口43への入賞で
停止するものを示したが、常時は可変表示を停止させて
おき、特定入賞口43への入賞に基づいて可変表示させ、
一定時間後停止させるようにしたものでも良い。また、
可変表示装置として7セグメントLEDを使用したが、複
数の発光源(ルーレット式)、液晶表示器、表紙ドラ
ム、リーフ式表示器等を用いてもよく、また、これらを
可変入賞球装置とは一体又は別体に設けてもよく、更
に、可変表示装置も1個だけでなく、複数個設けてそれ
らの組合せを利用して、特定遊技状態を発生させるよう
に制御しても良い。 始動入賞口毎に大当りとなる確率が変化するだけで
なく、開閉サイクルの継続回数や特定入賞口への記憶の
有無を選択するようにしたものでもよい。 一度設定した確率を変更しても直ちに遊技に反映さ
せないようにしてもよい。例えば、一度設定を行った時
点から始動入賞回数が所定数となるまで、あるいは一定
時間が経過するまで等の所定期間(ほぼ1日の営業時間
に相当する期間が望ましい)が経過するまでは、確率の
変更設定をしてもその確率が遊技に反映されず、前記所
定期間が経過したときに初めて変更した確率(所定期間
中に変更したもの)が遊技に反映される。 弾球遊技機として、通常のパチンコ遊技機に限ら
ず、アレンジ式パチンコ遊技機や、あるいは貸玉データ
が記録された磁気カード、光カード、ICカード等の記録
媒体を使用して遊技するカード式遊技機であってもよ
い。この場合、始動入賞に基づく開閉動作によって大当
り状態となったときには、一定数の得点(例えば、1000
点)を一度に付与するようにしてもよい。また、通常の
パチンコ遊技機においても、大当り状態となったときに
所定数の景品玉を一度に払出すようにしてもよい。
明する。 まず、第5図及び第6図に基づいて、実施例に係る弾
球遊技機の全体の構成について説明する。第5図は、弾
球遊技機の一例としてのパチンコ遊技機の正面図であ
り、第6図は、パチンコ遊技機の背面図である。図にお
いて、パチンコ遊技機1の額縁状に形成された前面枠2
の開口には、扉保持枠3が周設され、該扉保持枠3の一
側にガラス板を収納するガラス扉枠4及び前面扉板5が
開閉自在に枢着される。前記前面枠2の裏面には、遊技
盤10及び図示しない発射レール等を取り付ける遊技盤保
持枠18が固着される。前記前面扉板5には、打球供給皿
6が取り付けられている。打球供給皿6は、後述する機
構板60に設けられる景品玉払出装置62から排出された景
品玉を貯留し、且つ貯溜されたパチンコ玉を1個宛発射
レールに誘導するように構成されている。また、打球供
給皿6の上流側下方の空間内に音声発生装置としてのス
ピーカ7が収納されている。このスピーカ7は、後述す
る特定遊技状態(以下、大当り状態という)になったと
きや、後述する始動入賞口52a,52b,53や特定入賞口43等
に入賞玉が発生したときに、遊技の雰囲気を盛り上げる
ための効果音を発生するためのものである。前記前面枠
2の下部には、パチンコ玉を遊技盤10の遊技領域12に打
ち出す操作ハンドル8と、余剰の景品玉を貯溜する余剰
玉受皿9とが取り付けられている。 前記遊技盤10の表面には、打玉を遊技領域12に導く打
球誘導レール11a、遊技領域12を区画する遊技領域形成
レール11b、図示しない多数の障害釘、各種の入賞球装
置等が設けられている。より詳しく説明すると、遊技盤
10の遊技領域12には、通常の入賞口26,13a,13b、複数の
機能の異なる始動入賞口52a,52b,53を有する始動入賞装
置50、チューリップ式入賞口14a,14b、風車(符号な
し)、一対の玉受部材28a,28bを有する可変入賞球装置2
0、遊技効果ランプ16a,16b、及びアウト口15等がそれぞ
れ配設される。 前記遊技領域12に打ち込まれた打玉が前記通常入賞口
26,13a,13b、及びチューリップ式入賞口14a,14bに入賞
すると、景品玉払出装置62により所定個数(例えば13
個)の景品玉が払出されるようになっている。これら通
常入賞口のうち入賞口26は、可変入賞球装置20に設けら
れている。また、前記始動入賞口52a,52b、53に打玉が
入賞すると、同様に景品玉払出装置62から所定個数の景
品玉が払出されるととに、始動入賞口52a,52b、53に関
連して設けられた後述する始動入賞玉検出器54a,54b、5
5の検出出力に応答して前記可変入賞球装置20の玉受部
材28a,28bを相対的に短い時間間隔で開閉動作させるよ
うになっている。すなわち、中央の始動入賞口53に打玉
が入賞することによって、玉受部材28a,28bが2回開閉
動作を行い、左右の始動入賞口52b,52cに打玉が入賞す
ることによって、玉受部材28a,28bが1回開閉動作を行
う。そして、この開閉動作中に玉受部材28a,28bによっ
て導かれた入賞玉が可変入賞球装置20内に設けられた後
述する特定入賞口43に入賞して可変表示装置としての後
述する7セグメントLED36の可変表示が停止し、その停
止時の表示態様が予め定めた特定表示態様であるときに
は、いわゆる大当り状態となり、以下の大当り処理を行
う。 すなわち、玉受部材28a,28bの相対的に短い時間間隔
の開閉動作を18回行うか、あるいは18回の開閉動作中に
可変入賞球装置20内に受入れられた入賞玉が10個検出さ
れるまで開閉動作を行い(以下、開閉サイクルとい
う)、更に、18回の開閉動作中に可変入賞球装置20の下
部に形成された複数の入賞口のうち特定入賞口43に入賞
して再度7セグメントLED36が特定表示態様を表示する
と、上記した開閉サイクルを繰返すことができるように
なっている。ただし、特定表示態様が表示される毎に、
開閉サイクルを直ちに停止し、次の開閉サイクルに移行
する。また、この開閉サイクルの繰り返しは、入賞玉が
特定入賞口43に入賞して7セグメントLED36の表示態様
が特定表示態様であることを条件として、最高8回に限
定されている。また、この実施例においては、始動入賞
口毎に後述するように7セグメントLED36が特定遊技状
態となる表示態様を表示する確率を変更設定することが
できるようになっている。具体的には、第1の始動入賞
口52a,52bに打玉が入賞したときには、「7」だけが特
定表示態様であると設定されると共に、その「7」が表
示される確率を3段階に変更することができる。しかし
て、第1の始動入賞口52a,52bへの打玉の入賞に基づく
玉受部材28a,28bの開閉中に受け入れられた打玉が特定
入賞口43に入賞して7セグメントLED36に「7」が表示
されたときに大当り状態であると判定される。一方、第
2の始動入賞口53に打玉が入賞したときには、「7」に
加えて「3」「5」も特定表示態様であると設定される
と共に、その「3」「5」「7」が表示される確率を3
段階に変更することができる。しかして、第2の始動入
賞口53への打玉の入賞に基づく玉受部材28a,28bの開閉
中に受け入れられた打玉が特定入賞口43に入賞して7セ
グメントLED36に「7」「3」「5」が表示されたとき
に大当り状態であると判定される。ただし、一旦大当り
状態と判定されて開閉サイクルが開始した場合におい
て、開閉サイクルの繰り返し条件の成立は、始動入賞口
の種類に関係なく開閉サイクルの前半(例えば、5個の
入賞玉が発生するまで又は8回の開閉動作が終了するま
で)において「7」が表示されたときであり、開閉サイ
クルの後半において「7」「3」「5」が表示されたと
きである。 また、大当り状態になると、前記遊技効果ランプ16a,
16b及び前記前面枠2の上部に設けられた枠ランプ17a〜
17cが点滅してその旨を遊技者に報知するようになって
いる。なお、可変入賞球装置20及び始動入賞装置50につ
いては、後に詳細に説明する。 上記に説明した各種の入賞口に入らなかった打玉は、
遊技領域形成レール11bの最下部に設けられたアウト口1
5に取り込まれる。 次に第6図を参照して、パチンコ遊技機1の裏面構造
について簡単に説明すると、パチンコ遊技機1の裏面に
は、周知のように入賞した入賞玉に基づいて所定個数
(例えば、13個)の景品玉を払出すための機構板60が設
けられている。機構板60には、多量の景品玉を貯留する
景品玉タンク61や、該景品玉タンク61からの景品玉を受
け入れて所定個数づつに区切って払出す景品玉払出装置
62等が設けられている。また、前記遊技盤10の裏面に
は、中継端子板63が固着され、前記可変入賞球装置20に
内蔵される電気的部品からの配線や始動入賞装置50に設
けられる電気的部品の配線が一旦中継端子板63に接続さ
れてから、これらを制御するコントロール基板ボックス
64に内蔵される制御基板に接続される。 コントロール基板ボックス64は、機構板60の裏面に専
用の取付具(図示しない)によって着脱自在に設けられ
るもので、その内部に収納される制御基板には、後述す
るマイクロコンピュータ70等が形成されている。また、
コントロール基板ボックス64には、第7図に示すように
開閉蓋65が形成され、その開閉蓋65の内側に第1確率選
択スイッチ66と第2確率選択スイッチ67とが設けられて
いる。第1確率選択スイッチ66は、前記第1の始動入賞
口52a,52bに対応して設けられ、第2確率選択スイッチ6
7は、前記第2の始動入賞口53に対応して設けられてい
る。しかして、第1確率選択スイッチ66及び第2確率選
択スイッチ67は、回転つまみ形式のものが使用されてお
り、このため、選択スイッチ66、67が回転動作される毎
に特定表示態様の発生確率が変更するようになってい
る。この実施例においては、後述するように特定表示態
様の発生確率は、それぞれ3段活に設定され、選択スイ
ッチ66によって設定値「A」から「C」が、選択スイッ
チ67によって設定値「D」から「F」がそれぞれ回転操
作される毎に順次選択されるようになっている。 次に、可変入賞球装置20及び始動入賞装置50の詳細な
構成について第1図を参照して説明する。 まず、可変入賞球装置20は、前記遊技盤10に取り付け
られる取付基板21を有し、その取付基板21の中央には、
長方形状の窓開口22が形成され、該窓開口22の奥側に入
賞空間23が形成されている。窓開口22の上部には、入賞
規制部24が突設され、該入賞規制部24の前面に上部装飾
板25が固着され、この入賞規制部24の上部であって、上
部装飾板25の後面に前記通常入賞口26が形成されてい
る。また、この上部装飾板25の中央には、前記した開閉
サイクルの継続回数(8回)を報知する継続回数表示LE
D27が前面に臨むように複数配置されている。 前記窓開口22のほぼ中央左右には、一対の玉受部材28
a,28bが開閉自在に軸支されている。この玉受部材28a,2
8bは、図示しないリング部材等を介してソレノイド29a,
29b(第6図参照)に連結され、ソレノイド29a,29bの励
磁、非励磁に対応して玉受部材28a,28bが打玉を受け入
れる開成状態(第1の状態)と打玉を受け入れない閉成
状態(第2の状態)とに交互に変化するようになってい
る。 前記入賞空間23は、前後方向にも奥行幅を有する凹状
となっており、この入賞空間23を上下に分割する玉転動
板33a,33bが横臥されている。玉転動板33a,33bは、後方
に向って下り傾斜するように設けられており、玉受部材
28a,28bによって導かれた入賞玉であって、玉転動板33
a,33b上に乗った入賞玉は、後方へ転動して前記入賞空
間23の後面壁の前方であって、下方に連通する落下穴に
落下して後述する下部玉転動板34に落下し、後述する特
定入賞口43を含む複数の特定入賞口43、44a,44bのいず
れかに誘導されるようになっている。なお、玉転動板33
a,33bに導かれた入賞玉は、落下穴が前記入賞空間23の
両側に形成されているため、下部玉転動板34の両側に沿
って流下する傾向にあり、このため、中央の特定入賞口
43に入賞する可能性は、極めて小さくなる。 玉転動板33a,33bの中央には、飛行機の意匠が付与さ
れた振分装置30が設けられている。この振分装置30は、
機首部分の振分部材31が図示しないソレノイド32(ただ
し、第3図のブロック図に表示)によって駆動され、こ
のソレノイド32の励磁、非励磁に対応して上下方向に揺
動するようになっている。しかして、振分装置30は、玉
受部材28a,28bによって導かれた打玉を玉受部材28a,28b
の回動角度との微妙な位置関係で後述する複数の入賞口
43、44a,44bに向けて落下させる。より具体的には、振
分部材31が下方に揺動したとき玉受部材28a,28bに導か
れた打玉は、そのまま下方に向けて落下する可能性が高
く、これがため複数の入賞口43、44a,44bのいずれか、
特に特定入賞口43に入賞する可能性が高くなる。これに
対し、振分部材31が上方に揺動した位置にあるときに
は、ほとんどの打玉が玉受部材28a,28bから玉転動板33
a,33bへ導かれて落下穴に流下するか、あるいは僅かな
打玉が玉受部材28a,28bから落下して振分部材31の側面
に衝突して左右方向に反発され、これがため通常入賞口
44a,44bに誘導される可能性が高くなる。したがって、
ソレノイド32が駆動されて振分部材31を揺動動作させて
いるときの方が、振分部材31を揺動させていないときよ
りも特定入賞口43に入賞する可能性が高くなる。 また、前記振分装置30の下方であって入賞空間23の後
面には、大当り状態となったときの1回の開閉サイクル
中に入賞した入賞玉数を表示する入賞個数表示LED35
と、常には、可変表示しており、玉受部材28a,28bによ
って受け入れられた打玉が特定入賞口43に入賞したとき
にその可変表示を停止する可変表示装置としての7セグ
メントLED36と、始動入賞時に大当りとなる特定表示態
様を表示する当り目表示LED37〜39とが設けられてい
る。このうち、7セグメントLED36は、前記したように
大当り状態の成立や繰り返し条件の成立を遊技者に視認
させるものであり、この実施例においては、第2図に示
すようなパターンに従って順次可変表示されるようにな
っている。また、当り目表示LED37〜39は、大当り状態
が成立するための特定表示態様の種類や繰り返し条件が
成立するための表示態様の種類を遊技者に報知するもの
で、各当り目表示LED37〜39の下部には、特定表示態様
としての対応する数字「3」「7」「5」が表示されて
いる。具体的には、通常の遊技状態、第1の始動入賞口
52a,52bに打玉が入賞した遊技状態及び開閉サイクルの
前半では、中央の「7」に対応する当り目表示LED38が
点灯して、大当り状態となる特定表示態様又は繰り返し
条件が成立する表示態様として「7」である旨が報知さ
れ、第2の始動入賞口53に打玉が入賞した遊技状態及び
開閉サイクルの後半では、すべての当り目表示LED37〜3
9が点灯して、大当り状態となる特定表示態様又は繰り
返し条件が成立する表示態様として「3」「7」「5」
である旨が報知される。 前記玉受部材28a,28bによって導かれた入賞玉であっ
て、前記玉転動板33a,33b上を後方に転動して落下穴か
ら落下した入賞玉は、後方から前方に向って傾斜する下
部玉転動板34に受け止められ、前方に向って誘導され
る。そして、この下部玉転動板34の前方には、前記窓開
口22の下方両側縁及び下方縁を囲むように入賞玉受枠40
が突設され、該入賞玉受枠40の前面に下部装飾板42が取
着されている。しかして、この入賞玉受枠40には、仕切
部材41によって複数の入賞口が形成されている。すなわ
ち、入賞玉受枠40のほぼ中央には、特定入賞口43が、そ
の左右両側には、通常入賞口44a,44bがそれぞれ形成さ
れている。そして、特定入賞口43に入賞した入賞玉は、
特定入賞玉検出器45によって検出される。また、上記し
た3つの入賞玉口43、44a,44bに入賞した入賞玉は、遊
技盤10の裏面に固着される誘導通路47によって一ケ所に
集められ、入賞玉検出器46によって検出される。入賞玉
検出器46によって検出された入賞玉数は、前記入賞個数
表示LED35によって表示される。 次に始動入賞装置50について説明すると、始動入賞装
置50は、遊技盤10の表面に取り付けられる取付基板51に
集約して設けられる。つまり、取付基板51の前面に遊技
領域12を落下する打玉を受け止める複数(3つ)の始動
入賞口52a,52b、53が等間隔に突設され、それぞれの始
動入賞口52a,52b、53には、入賞した打玉を検出する始
動入賞玉検出器54a,54b、55が一体的に設けられてい
る。ところで、複数の始動入賞口は、左右に配置される
第1の始動入賞口52a,52bと中央に配置される第2の始
動入賞口53との二種類に分けられ、それぞれ前記したよ
うに機能が異なるようになっている。また、始動入賞装
置50には、打玉が始動入賞口52a,52b、53に入賞したこ
とを報知する遊技効果ランプ56a,56bを備えている。こ
の遊技効果ランプ56a,56bは、機能の異なる始動入賞口
に入賞したときには、異なる態様で表示駆動されるよう
になっている。 ところで、特定表示態様の発生確率は、例えば、第2
図に示されるように制御される。すなわち、前記第1確
率選択スイッチ66の設定値が「A」である場合には、7
セグメントLED36の1周期の表示態様「10」個のうち特
定表示態様の「7」が1個あるため、その発生確率は、
「1/10」とされ、第1確率選択スイッチ66の設定値が
「B」である場合には、7セグメントLED36の1周期の
表示態様「15」個のうち特定表示態様の「7」が1個あ
るため、その発生確率は、「1/15」とされ、第1確率選
択スイッチ66の設定値が「C」である場合には、7セグ
メントLED36の1周期の表示態様「20」個のうち特定表
示態様の「7」が1個あるため、その発生確率は、「1/
20」とされる。また、前記第2確率選択スイッチ67の設
定値が「D」である場合には、7セグメントLED36の1
周期の表示態様「15」個のうち特定表示態様の「3」
「5」「7」が3個あるため、その発生確率は、「1/
5」とされ、第2確率選択スイッチ67の設定値が「E」
である場合には、7セグメントLED36の1周期の表示態
様「30」個のうち特定表示態様の「3」「5」「7」が
3個あるため、その発生確率は、「1/10」とされ、第2
確率選択スイッチ67の設定値が「F」である場合には、
7セグメントLED36の1周期の表示態様「45」個のうち
特定表示態様の「3」「5」「7」が3個あるため、そ
の発生確率は、「1/15」とされる。 上記のように構成される可変入賞球装置20を含むパチ
ンコ遊技機1の制御動作について第3図及び第4A図及び
第4B図を参照して説明する。 まず、パチンコ遊技機1の制御について第3図に基づ
いて説明する。第3図は、パチンコ遊技機1の裏面に設
けられるコントロール基板ボックス64に収納される制御
基板に形成される制御回路を示すブロック図であり、主
として始動入賞装置50と可変入賞球装置20とに関連する
電気的部品を制御するためのブロック図であるる。図に
おいて、制御回路は制御中枢としてのマイクロコンピュ
ータ70を含む。マイクロコンピュータ70は、たとえば、
数チップのLSIで構成されており、その中には制御動作
を所定の手順で実行することのできるMPU71と、MPU71の
動作プログラムデータを格納するROM72と、必要なデー
タの書込みおよび読出しができるRAM73とを含む。更
に、マイクロコンピュータ70は、入力信号を受けてMPU7
1に入力データを与える入力回路74と、MPU71からの出力
データを受けて外部に出力する出力回路75とを含んでい
る。そしてMPU71はROM72内に格納されたプログラムデー
タに従って、且つ以下に述べる各制御信号の入力に応答
して、可変入賞球装置20等に対して制御信号を与える。 マイクロコンピュータ70には、入力信号として、次の
ような信号が与えられる。まず、始動入賞口52a,52b、5
3のそれぞれに対応して設けられた始動入賞玉検出器54
a,54b、55(以下、54a,54bをOPSW1といい、55をOPSW2と
いう)の検出信号は、検出回路76に与えられ、マイクロ
コンピュータ70に始動入賞玉検出信号として与えられ
る。特定入賞玉検出器45(以下、VSWという)で検出さ
れた検出信号は、検出回路77に与えられ、7セグメント
LED36の停止信号としてマイクロコンピュータ70に与え
られる。また、入賞玉検出器46で検出された検出信号
は、検出回路78を介して入賞玉計数信号としてマイクロ
コンピュータ70に与えられる。更に、第1確率選択スイ
ッチ66及び第2確率選択スイッチ67によって設定される
設定値が検出回路79、80を介してマイクロコンピュータ
70に与えられる。 また、マイクロコンピュータ70は以下の回路及び装置
に制御信号を与える。まず制御回路81を介して可変表示
装置としての7セグメントLED36の可変表示又は停止を
制御する制御信号が与えられる。制御回路82を介して当
り目表示LED37〜39(以下、当り目表示LED−A〜Cとい
う)を点灯する点灯信号を与える。制御回路83を介し
て、継続回数表示LED27、及び入賞個数表示LED35を点灯
させるための制御信号を与える。制御回路84を介して、
始動入賞時に対応して設けられる遊技効果ランプ56a,56
bを点灯もしくは点滅させるための制御信号を与える。
なお、図示しないが大当り状態に対応して設けられる遊
技効果ランプ16a,16b、及び枠ランプ17a〜17cをそれぞ
れ点灯もしくは点滅させるための制御信号も与えられる
ようになっている。駆動回路85を介して可変入賞球装置
20の玉受部材28a,28bを開閉するソレノイド29a,29b、及
び振分装置30を駆動するソレノイド32にそれぞれ駆動信
号を与える。制御回路86を介して、効果音を発生するス
ピーカ7に制御信号を与える。なお、上記構成の各回路
には、図示しない電源回路から所定の直流電圧が供給さ
れる。 次に上記した制御回路の動作について第4A図及び第4B
図のフロー図を参照して説明する。第4A図及び第4B図に
示すフロー図は、主として、打玉が始動入賞口に入賞し
て大当り状態になるまでの制御動作が示されている。ま
ず、第4A図の処理について説明すると、電源が投入され
ると、第1確率選択スイッチ66についてどのスイッチが
選択されているか否かにつきステップS1〜ステップS5の
処理が行われる。すなわち、確率選択スイッチAがONし
ているか否かが判別され(ステップS1)、ONしていれ
ば、第2図の設定Aに示される可変表示データ「A」が
選択され(ステップS2)、ONしてなければ、次に確率選
択スイッチBがONしているか否かが判別され(ステップ
S3)、ONしていれば、第2図の設定Bに示される可変表
示データ「B」が選択され(ステップS4)、ONしていな
ければ、第2図の設定Cに示される可変表示データ
「C」が選択される(ステップS5)。次に、ステップS6
〜ステップS10において、同様に第2確率選択スイッチ6
7についてどのスイッチが選択されているか否かについ
ての処理が行われる。すなわち、確率選択スイッチDが
ONしているか否かが判別され(ステップS6)、ONしてい
れば、第2図の設定Dに示される可変表示データ「D」
が選択され(ステップS7)、ONしてなければ、次に確率
選択スイッチEがONしているか否かが判別され(ステッ
プS8)、ONしていれば、第2図の設定Eに示される可変
表示データ「E」が選択され(ステップS9)、ONしてい
なければ、第2図の設定Fに示される可変表示データ
「F」が選択される(ステップS10)。以上の処理が終
了すると、第4B図に示す処理に移行する。 第4B図においては、まず、確率選択スイッチA〜Cの
いずれかで選択された可変表示データに基づいて7セグ
メントLED36が可変表示し(ステップS11)、それに基づ
く特定表示態様が「7」だけである旨を報知するために
当り目表示LED−Bが点灯される(ステップS12)。しか
して、遊技が開始されると、まず第2の始動入賞口53に
対応するOPSW2がONしたか否かが判断され(ステップS1
3)、ONしていない場合には、第1の始動入賞口52a,52b
に対応するOPSW1がONしたか否かが判別される(ステッ
プS14)。このように、OPSW1よりもOPSW2を優先して判
別しているため、第1の始動入賞口52a,52bと第2の始
動入賞口53とに同時に打玉が入賞したときには、OPSW2
のONに基づく処理を優先して行うようになっている。 ところで、前記ステップS13でOPSW2がONしたと判別さ
れた場合には、可変表示データを確率選択スイッチD〜
Fのいずれかで選択された可変表示データに変換して可
変表示を行い(ステップS15)、それと共に当り目変更
フラグがセットされ(ステップS16)、特定表示態様が
「3」「5」「7」である旨を報知すべくすべての当り
目表示LED−ABCが点灯される(ステップS17)。その
後、2回開閉処理が開始されて(ステップS18)、次の
ステップS20に進む。一方、前記ステップS14において、
OPSW1がONしたと判別された場合には、1回開閉処理が
開始されて(ステップS19)、次の処理に進む。ここ
で、ステップS18、S19の開閉処理が開始される前に1秒
程の開閉準備処理を設けた方が望ましい。また、開閉処
理中においては、振分部材31が駆動され(例えば、ステ
ップS18において2回、ステップS19においては1回)る
と共に、遊技効果ランプ56a,56bやスピーカ7等も異な
る態様で駆動制御される。前記ステップS18又はステッ
プS19において、開閉処理が開始されると、VSWがONした
か否かが開閉処理が終了するまで監視される(ステップ
S20、S21)。しかして、開閉処理が終了するまでの間に
VSWがONしたと判別されたときには、常に可変表示して
いる7セグメントLED36の可変表示を停止し(ステップS
22)、その後、当り目変更フラグがセットされているか
否かが判別される(ステップS23)。当り目変更フラグ
がセットされている場合には、7セグメントLED36の停
止時の表示が特定表示態様である「3」「5」「7」の
いずれかであるか否かが判別され(ステップS24)、い
ずれかの表示である場合には、大当り状態となって前記
した大当り処理が行われる(ステップS26)。一方、ス
テップS23において、当り目変更フラグがセットされて
いないと判別された場合には、7セグメントLED36の停
止時の表示が特定表示態様である「7」であるか否かが
判別され(ステップS25)、「7」の表示である場合に
は、大当り状態となって前記した大当り処理が行われる
(ステップS26)。 しかし、ステップS24又はステップS25において、7セ
グメントLED36の停止時の表示が特定表示態様でない場
合には、7セグメントLED36の可変表示を開始させ(ス
テップS27)、その後、タイマT1が作動中であるか否か
が判別され(ステップS28)、作動中でない場合には、
前記ステップS21に戻り、作動中である場合には、後述
するステップS30に戻る。ここで、タイマT1は、ステッ
プS29でセットされるもので、開閉処理が終了した後に
一定時間(例えば、2秒程度)の間、開閉処理によって
受け入れられた打玉が特定入賞口43に入賞したか否かを
監視するために設定されるものである。これは、開閉処
理が終了してもその終了間際に受け入れられた打玉が可
変入賞球装置20の入賞空間23内を落下している最中で特
定入賞口43に入賞する可能性があるため、そのような状
態を救済するために設けられるものである。なお、この
実施例では、開閉処理が終了するまで、すなわちステッ
プS21の処理が終了するまでの間に打玉が始動入賞口に
入賞しても、その入賞を無効として処理し、開閉処理が
終了してタイマT1が作動している間に始動入賞口に入賞
した場合には、次に説明するステップS29〜ステップS36
でその入賞を有効として処理している。 そこで、ステップS21の開閉処理が終了した後の処理
について説明すると、まず、開閉処理が終了したと判別
された場合には、上記したようにタイマT1がセットされ
(ステップS29)、そのタイマT1が終了するまでの間VSW
がONしたか否か(ステップS30)、OPSW2がONしたか否か
(ステップS31)、OPSW1がONしたか否か(ステップS3
2)がそれぞれ判別される(ステップS30〜ステップS3
3)。しかして、タイマT1の作動中にVSWがONしたと判別
された場合には、前記ステップS22に戻り、また、タイ
マT1の作動中にOPSW2がONしたと判別された場合には、
直ちにタイマT1をリセットし(ステップS34)、その
後、当り目変更フラグがセットされているか否かが判別
され(ステップS35)、セットされていれば、前記ステ
ップS18に戻り、セットされていなければ、前記ステッ
プS15に戻る。したがって、1回開閉処理後のT1時間内
に第2の始動入賞口53に打玉が入賞した場合には、当り
目の変更が行われることになる。 更に、タイマT1の作動中にOPSW1がONしたと判別され
た場合には、直ちにタイマT1をリセットし(ステップS3
6)、その後、前記ステップS19に戻る。この場合、前記
ステップS35のように当り目変更フラグがセットされて
いたか否かを判別しないので、例えば、2回開閉処理後
のT1時間内に第1の始動入賞口52a,52bに打玉が入賞し
た場合においては、引き続いて当り目表示LED−ABCが点
灯した状態で特定表示態様が判断されることになる。こ
の実施例でこのように処理したのは、遊技者との間でト
ラブルを防止し、遊技者の不満を解消するためである。
また、この場合、ステップS36の後にステップS35のよう
な処理を行わせてよいし、逆に前記ステップS34の後で
ステップS35の処理を省略しても良い。 上記したタイマT1が終了するまでの間に、VSW、OPSW
2、OPSW1のいずれもONしなかった場合には、次に、当り
目変更フラグがセットされているか否かが判別され(ス
テップS37)、セットされていれば、当り目変更フラグ
をリセットし(ステップS38)、可変表示データを確率
選択スイッチA〜Cのいずれかで選択された可変表示デ
ータに変換して可変表示し(ステップS39)、当り目表
示LED−Bを点灯し(ステップS40)、処理を終了する。
また、ステップS37で当り目変更フラグがセットされて
いないと判別された場合には、上記ステップS38〜ステ
ップS40の処理を行うことなく全体の処理を終了する。
なお、前記ステップS1〜ステップS10までの制御は、電
源投入時に1回行うだけとし、その後は、確率選択スイ
ッチ66、67を操作しても確率の変更を行えないようにし
てもよい。 以上、実施例に係る始動入賞装置50と可変入賞球装置
20との動作について説明してきたが、この実施例によれ
ば、打玉が始動入賞口52a,52b、53に入賞すると、可変
入賞球装置20が所定の態様、具体的には、第1の始動入
賞口52a,52bに打玉が入賞すると1回開閉動作し、第2
の始動入賞口53に打玉が入賞すると2回開閉動作する。
それと共に、可変表示装置としての7セグメントLED36
が特定表示態様を表示する確率も始動入賞口52a,52b、5
3毎に複数段階の確率の中から設定されたものが選択さ
れる。そして、可変入賞球装置20が1回又は2回の開閉
動作で駆動されているときに打玉が特定入賞口43に入賞
すると、その入賞玉に基づいて7セグメントLED36の表
示結果が導出されるが、この際、複数の始動入賞口52a,
52b、53毎に特定表示態様が導出される確率を変更設定
することができるので、遊技者に所定の遊技価値を付与
する可能性にいろいろな変化を与えることができると共
に始動入賞時において従来にない期待感を持たせること
ができ、これにより今迄にない興趣を得ることができ
る。 なお、上記実施例の変形例、あるいは他の実施例とし
て以下のようなものが考えられる。 上記実施例では、機能の異なる始動入賞口毎に確率
の変更設定が可能なものを示したが、機能が同じ始動入
賞口でも別々に変更設定できるようにしてもよい。ま
た、上記実施例では、第1の始動入賞口と第2の始動入
賞口とでは、全体的に第2の始動入賞口の方が高い確率
となるようなものを示したが、これを逆に設定しても良
いし、あるいは、確率の変更設定可能な段階も、2段階
以上でもよいし、確率の値も任意に設定しても良い。ま
た、確率の設定スイッチをコントロール基板ボクッスに
設けるものではなく、遊技場の集中管理室に設けて遠隔
的に操作できるようにしてもよいし、1つの確率変更設
定手段で複数の弾球遊技機それぞれの確率を変更設定可
能としてもよい。 上記実施例では、開閉サイクルの前半と後半とで当
り目が変更されるものを示したが、開閉サイクルを通じ
て変更されないものでもよい。また、上記実施例では、
繰り返し条件が成立したときに、直ちに次の開閉サイク
ルに移行するものを示したが、繰り返し条件の成立を記
憶しておき、所定の開閉サイクルが終了してから次の開
閉サイクルに移行するものでもよい。更に、繰り返し条
件の成立として、7セグメントLED36の表示が特定表示
態様となるものを示したが、単に特定入賞口43への入賞
だけで繰り返し条件の成立としてもよい。また、大当り
中においては、特定入賞口43に打玉が入賞する毎に7セ
グメントLED36が特定表示態様を表示する確率を変更す
るように制御してもよい。 上記実施例では、始動入賞から玉受部材28a,28bの
開閉動作の終了まで当り目の変更を禁止しているが、こ
の場合、始動入賞は、有効として開閉処理を行うもので
もよい。例えば、始動入賞口52a,52b又は53に短期間の
うちに連続して打玉が入賞した場合は、先の入賞に基づ
き玉受部材28a,28bを開閉処理し、その開閉処理されて
いる途中に次の入賞に基づく信号で先の開閉処理を直ち
に停止し、次の入賞に基づく開閉処理を行うように制御
する。この場合、開閉動作の制御は、上記したように制
御するにしても、当り目の変更は、遊技者に有利となる
ように変更するものでもよい。また、始動開閉前の準備
時間中に始動入賞があった場合には、遊技者に与える価
値の大きい方を選択して行い、その際、それに対応する
確率をも選択するようにしてもよい。 始動入賞口の機能の差異として、開閉回数に代えて
開時間としてもよい。例えば、第1の始動入賞口への入
賞に基づく開時間を1秒とし、第2の始動入賞口への入
賞に基づく開時間を2秒とする。また、始動入賞口の種
類による動作上の機能の差異を設けなくてもよい。 特定表示態様が表示される確率の増加態様として、
特定表示態様を1種類(例えば、「7」)とし、その1
つの特定表示態様が表示される内部確率を変化(例え
ば、表示される時間を長くする)させるようにしてもよ
いし、順次可変表示される表示態様の順列の中でその1
つの特定表示態様の数を増加させてもよい。また、第1
の始動入賞口と第2の始動入賞口とで、異なる可変表示
装置を対応させ、それぞれの可変表示装置で特定表示態
様が表示される確率を変更設定できるようにしてもよ
い。更に、確率の変更が生じたときには、可変表示装置
で表示される発光色を変化させるものを使用しても良
い。 上記実施例では、可変入賞球装置20として一対の玉
受部材28a,28bを開閉動作させるものを示したが、これ
に限らず、前方へ開閉する開閉板や左右に移動するスラ
イド部材を用いてもよく、また、開閉動作に限らず、開
きっぱなしにしておき、その開成状態の時間を制御する
ようにしてもよい。また、可変入賞球装置20には、特定
入賞口43を含む複数の入賞口を設け、振分部材31によっ
て特定入賞口43への振分けを行うようにしているが、す
べて特定入賞口として振分部材を省略するようにしても
よい。また、特定入賞口のみを設けたものでもよい。 上記実施例では、可変表示装置(7セグメントLE
D)が常時可変表示しており、特定入賞口43への入賞で
停止するものを示したが、常時は可変表示を停止させて
おき、特定入賞口43への入賞に基づいて可変表示させ、
一定時間後停止させるようにしたものでも良い。また、
可変表示装置として7セグメントLEDを使用したが、複
数の発光源(ルーレット式)、液晶表示器、表紙ドラ
ム、リーフ式表示器等を用いてもよく、また、これらを
可変入賞球装置とは一体又は別体に設けてもよく、更
に、可変表示装置も1個だけでなく、複数個設けてそれ
らの組合せを利用して、特定遊技状態を発生させるよう
に制御しても良い。 始動入賞口毎に大当りとなる確率が変化するだけで
なく、開閉サイクルの継続回数や特定入賞口への記憶の
有無を選択するようにしたものでもよい。 一度設定した確率を変更しても直ちに遊技に反映さ
せないようにしてもよい。例えば、一度設定を行った時
点から始動入賞回数が所定数となるまで、あるいは一定
時間が経過するまで等の所定期間(ほぼ1日の営業時間
に相当する期間が望ましい)が経過するまでは、確率の
変更設定をしてもその確率が遊技に反映されず、前記所
定期間が経過したときに初めて変更した確率(所定期間
中に変更したもの)が遊技に反映される。 弾球遊技機として、通常のパチンコ遊技機に限ら
ず、アレンジ式パチンコ遊技機や、あるいは貸玉データ
が記録された磁気カード、光カード、ICカード等の記録
媒体を使用して遊技するカード式遊技機であってもよ
い。この場合、始動入賞に基づく開閉動作によって大当
り状態となったときには、一定数の得点(例えば、1000
点)を一度に付与するようにしてもよい。また、通常の
パチンコ遊技機においても、大当り状態となったときに
所定数の景品玉を一度に払出すようにしてもよい。
以上、説明したところから明らかなように、この発明
に係る弾球遊技機は、始動入賞口毎に可変表示装置が遊
技者にとって有利な制御を付与することとなる特定表示
結果を導出する確率が設定できるので、始動入賞時にお
いて従来にない期待感を持たせることができ、しかも、
特定表示結果を導出する確率を変更することができるよ
うにしたので、遊技者にとって有利な制御を付与する可
能性にいろいろな変化を与えることができ、今迄にない
興趣を得ることができる。
に係る弾球遊技機は、始動入賞口毎に可変表示装置が遊
技者にとって有利な制御を付与することとなる特定表示
結果を導出する確率が設定できるので、始動入賞時にお
いて従来にない期待感を持たせることができ、しかも、
特定表示結果を導出する確率を変更することができるよ
うにしたので、遊技者にとって有利な制御を付与する可
能性にいろいろな変化を与えることができ、今迄にない
興趣を得ることができる。
第1図は、実施例の要部を構成する可変入賞球装置と始
動入賞装置の詳細な構成を示す正面図、第2図は、可変
表示装置が表示する表示態様の各設定確率におけるパタ
ーン図、第3図は、主として可変入賞球装置と始動入賞
装置の動作を制御する制御回路のブロック図、第4A図及
び第4B図は、第3図に示す制御回路の具体的な動作を示
すフロー図、第5図は、実施例に係る弾球遊技機の一例
としてのパチンコ遊技機の正面図、第6図は、パチンコ
遊技機の背面図、第7図は、パチンコ遊技機を制御する
コントロール基板ボックスの背面図である。 1……パチンコ遊技機(弾球遊技機) 10……遊技盤 20……可変入賞球装置 36……7セグメントLED(可変表示装置) 52a,52b,53……始動入賞口 66、67……確率選択スイッチ(確率変更設定スイッチ) 70……マイクロコンピュータ
動入賞装置の詳細な構成を示す正面図、第2図は、可変
表示装置が表示する表示態様の各設定確率におけるパタ
ーン図、第3図は、主として可変入賞球装置と始動入賞
装置の動作を制御する制御回路のブロック図、第4A図及
び第4B図は、第3図に示す制御回路の具体的な動作を示
すフロー図、第5図は、実施例に係る弾球遊技機の一例
としてのパチンコ遊技機の正面図、第6図は、パチンコ
遊技機の背面図、第7図は、パチンコ遊技機を制御する
コントロール基板ボックスの背面図である。 1……パチンコ遊技機(弾球遊技機) 10……遊技盤 20……可変入賞球装置 36……7セグメントLED(可変表示装置) 52a,52b,53……始動入賞口 66、67……確率選択スイッチ(確率変更設定スイッチ) 70……マイクロコンピュータ
Claims (1)
- 【請求項1】遊技者にとって有利な第1の状態と遊技者
にとって不利な第2の状態とに変化可能な可変入賞球装
置と、 打玉の入賞に基づいて前記可変入賞球装置が所定の態様
で開放駆動される複数の始動入賞口と、 前記所定の態様で開放駆動されたときに受け入れられた
打玉に基づいて複数の表示結果を導出し、表示結果に応
じて遊技者に有利な制御を付与可能とする可変表示装置
と、を備え、 前記可変表示装置の表示結果の導出時における遊技者に
有利な制御を付与可能とする表示結果の導出確率を複数
の始動入賞口毎に変更設定できるようにしたことを特徴
とする弾球遊技機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2028769A JP2840101B2 (ja) | 1990-02-08 | 1990-02-08 | 弾球遊技機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2028769A JP2840101B2 (ja) | 1990-02-08 | 1990-02-08 | 弾球遊技機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03231695A JPH03231695A (ja) | 1991-10-15 |
JP2840101B2 true JP2840101B2 (ja) | 1998-12-24 |
Family
ID=12257613
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2028769A Expired - Lifetime JP2840101B2 (ja) | 1990-02-08 | 1990-02-08 | 弾球遊技機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2840101B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009066184A (ja) * | 2007-09-13 | 2009-04-02 | Abilit Corp | 遊技機 |
JP4687768B2 (ja) * | 2008-10-16 | 2011-05-25 | 株式会社三洋物産 | 遊技機 |
JP5502816B2 (ja) * | 2011-08-19 | 2014-05-28 | 株式会社三共 | 遊技機 |
-
1990
- 1990-02-08 JP JP2028769A patent/JP2840101B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03231695A (ja) | 1991-10-15 |
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