JP2838217B2 - 合成樹脂製床材およびその製法 - Google Patents
合成樹脂製床材およびその製法Info
- Publication number
- JP2838217B2 JP2838217B2 JP20770289A JP20770289A JP2838217B2 JP 2838217 B2 JP2838217 B2 JP 2838217B2 JP 20770289 A JP20770289 A JP 20770289A JP 20770289 A JP20770289 A JP 20770289A JP 2838217 B2 JP2838217 B2 JP 2838217B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- nonwoven fabric
- synthetic resin
- flooring
- flooring material
- nonwoven
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
- 238000009408 flooring Methods 0.000 title claims description 47
- 229920003002 synthetic resin Polymers 0.000 title claims description 26
- 239000000057 synthetic resin Substances 0.000 title claims description 26
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 title claims description 15
- 239000004745 nonwoven fabric Substances 0.000 claims description 102
- 239000000463 material Substances 0.000 claims description 50
- 239000000835 fiber Substances 0.000 claims description 20
- 239000012779 reinforcing material Substances 0.000 claims description 7
- 238000000034 method Methods 0.000 claims description 5
- 239000000470 constituent Substances 0.000 claims description 3
- 238000003475 lamination Methods 0.000 claims description 3
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 claims description 3
- 230000010354 integration Effects 0.000 claims 1
- 239000002023 wood Substances 0.000 claims 1
- 239000003365 glass fiber Substances 0.000 description 11
- 229920005989 resin Polymers 0.000 description 8
- 239000011347 resin Substances 0.000 description 8
- BZHJMEDXRYGGRV-UHFFFAOYSA-N Vinyl chloride Chemical compound ClC=C BZHJMEDXRYGGRV-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 4
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 4
- 238000010030 laminating Methods 0.000 description 3
- 239000000853 adhesive Substances 0.000 description 2
- 230000001070 adhesive effect Effects 0.000 description 2
- 230000000704 physical effect Effects 0.000 description 2
- 230000003014 reinforcing effect Effects 0.000 description 2
- 239000007921 spray Substances 0.000 description 2
- 238000005299 abrasion Methods 0.000 description 1
- 239000011230 binding agent Substances 0.000 description 1
- 238000004049 embossing Methods 0.000 description 1
- 239000000945 filler Substances 0.000 description 1
- 239000006260 foam Substances 0.000 description 1
- 229920000915 polyvinyl chloride Polymers 0.000 description 1
- 239000004800 polyvinyl chloride Substances 0.000 description 1
- 230000002787 reinforcement Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Floor Finish (AREA)
- Synthetic Leather, Interior Materials Or Flexible Sheet Materials (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、不織布が積層ないし埋設された合成樹脂製
床材およびその製法に関する。
床材およびその製法に関する。
従来の技術 合成樹脂製床材の寸法安定性や補強の改善を目的とし
て、ガラス繊維不織布などを床材中に積層ないし埋設す
ることは従来から行なわれているが、従来は一般に1枚
の不織布を使用していた。また、米国特許第4,654,244
号明細書には2枚の不織布を床材中に埋設することが記
載されているが、不織布の方向性については顧りみられ
ていない。
て、ガラス繊維不織布などを床材中に積層ないし埋設す
ることは従来から行なわれているが、従来は一般に1枚
の不織布を使用していた。また、米国特許第4,654,244
号明細書には2枚の不織布を床材中に埋設することが記
載されているが、不織布の方向性については顧りみられ
ていない。
しかしながら、塩化ビニル樹脂などを主体とする合成
樹脂製床材においては、塩化ビニル樹脂の配向方向(製
造時における床材の流れ方向)に徐々に収縮する傾向が
あった。ガラス繊維不織布を埋設することにより、この
ような収縮や寸法変化を抑えることが可能であるが、よ
り改善が望まれていた。
樹脂製床材においては、塩化ビニル樹脂の配向方向(製
造時における床材の流れ方向)に徐々に収縮する傾向が
あった。ガラス繊維不織布を埋設することにより、この
ような収縮や寸法変化を抑えることが可能であるが、よ
り改善が望まれていた。
また、接着剤を使用することなく、置敷タイルを床上
に置き並べて施工する、所謂置敷き工法が近年採用され
ている。この置敷タイルは、接着剤を使用しないことか
ら低温で施工し、室温が上昇するにつれて膨張するが、
この逃げ場が無いと、突き上げ事故に発展することも考
えられる。
に置き並べて施工する、所謂置敷き工法が近年採用され
ている。この置敷タイルは、接着剤を使用しないことか
ら低温で施工し、室温が上昇するにつれて膨張するが、
この逃げ場が無いと、突き上げ事故に発展することも考
えられる。
ガラス繊維不織布を補強材として置敷タイルに埋設す
ることにより、熱膨張率を小さくすることができるが、
この場合にも熱膨張率に不織布に起因する方向性が見ら
れ、方向によっては、例えば不織布の縦方向(製造時の
流れ方向)では熱膨張を小さくする効果が十分でも、横
方向では不十分であり、突き上げ事故を誘発する恐れが
あった。これは不織布の繊維が製造時に縦方向(流れ方
向)に配向する傾向があり、繊維の方向と一致した方向
(縦方向)への動きに対しては抵抗性があるが、横方向
には配向している繊維が少ないため、抵抗性が小さいた
めと考えられる。
ることにより、熱膨張率を小さくすることができるが、
この場合にも熱膨張率に不織布に起因する方向性が見ら
れ、方向によっては、例えば不織布の縦方向(製造時の
流れ方向)では熱膨張を小さくする効果が十分でも、横
方向では不十分であり、突き上げ事故を誘発する恐れが
あった。これは不織布の繊維が製造時に縦方向(流れ方
向)に配向する傾向があり、繊維の方向と一致した方向
(縦方向)への動きに対しては抵抗性があるが、横方向
には配向している繊維が少ないため、抵抗性が小さいた
めと考えられる。
発明が解決しようとする課題 本発明者らは、不織布の床材補強材としての機能につ
いて鋭意検討した結果、不織布を構成する繊維がその製
造時にある程度一方向に配向する傾向があることに着目
した。
いて鋭意検討した結果、不織布を構成する繊維がその製
造時にある程度一方向に配向する傾向があることに着目
した。
不織布は、例えば、抄紙法などによりウェブと呼ばれ
る繊維の集合体を作り、この繊維間を結合剤等で結合す
ることにより得られるが、抄紙時に繊維が流れ方向(ウ
ェブの形成方向)にある程度配向し、得られる帯状不織
布を構成する繊維も、帯状不織布の長さ方向に配向して
いる。不織布はその製法により程度の差があるが、上記
のように繊維が特定の方向に多少配向する傾向を有して
いる。
る繊維の集合体を作り、この繊維間を結合剤等で結合す
ることにより得られるが、抄紙時に繊維が流れ方向(ウ
ェブの形成方向)にある程度配向し、得られる帯状不織
布を構成する繊維も、帯状不織布の長さ方向に配向して
いる。不織布はその製法により程度の差があるが、上記
のように繊維が特定の方向に多少配向する傾向を有して
いる。
不織布は、一般的に言えば方向性を持たないことがそ
の特徴の1つとされている。しかし、厳密には前述のご
とく流れ方向に多少配向しており、物によってはわずか
な方向性が重大な意味を持つものであり、合成樹脂製床
材、特に置敷タイルにおける補強材がこれに該当する。
の特徴の1つとされている。しかし、厳密には前述のご
とく流れ方向に多少配向しており、物によってはわずか
な方向性が重大な意味を持つものであり、合成樹脂製床
材、特に置敷タイルにおける補強材がこれに該当する。
すなわち、本発明は、不織布のもつ方向性に着目し、
寸法安定性等に優れた合成樹脂床材およびその製法を提
供するものである。
寸法安定性等に優れた合成樹脂床材およびその製法を提
供するものである。
発明の構成 本発明の合成樹脂製床材は、構成する繊維の配向方向
が互いに直交する2枚の不織布を、合成樹脂製床材中に
埋設ないし積層したことを特徴とする。本発明の合成樹
脂製床材の製法は、第1の不織布に、合成樹脂層を介す
るかまたは、介さずに第2の不織布を、不織布を構成す
る繊維の配向方向が第1の不織布と第2の不織布とで直
角に交差するように積層し、得られた不織布積層体を補
強材として床材中に埋設ないし積層することを特徴とす
る。
が互いに直交する2枚の不織布を、合成樹脂製床材中に
埋設ないし積層したことを特徴とする。本発明の合成樹
脂製床材の製法は、第1の不織布に、合成樹脂層を介す
るかまたは、介さずに第2の不織布を、不織布を構成す
る繊維の配向方向が第1の不織布と第2の不織布とで直
角に交差するように積層し、得られた不織布積層体を補
強材として床材中に埋設ないし積層することを特徴とす
る。
以下、添付図面に添って本発明をさらに詳細に説明す
る。
る。
第1図は本発明の合成樹脂用床材を、置敷用床材(タ
イル)に応用した実施例を示す断面図であり、第2図は
層構成を、特に第1および第2の不織布21,23について
模式的に示す分解斜視図である。基材層11上に第1の不
織布21、中間層13、の第2の不織布23、仕上層15および
トップコート層17が順次積層されている。
イル)に応用した実施例を示す断面図であり、第2図は
層構成を、特に第1および第2の不織布21,23について
模式的に示す分解斜視図である。基材層11上に第1の不
織布21、中間層13、の第2の不織布23、仕上層15および
トップコート層17が順次積層されている。
基材層11および中間層13は、床材に適度の重量を付与
する目的も兼ねており、塩化ビニルなどの合成樹脂を主
体とし、比較的多くのフィラーを含んでいる。
する目的も兼ねており、塩化ビニルなどの合成樹脂を主
体とし、比較的多くのフィラーを含んでいる。
仕上層15は、塩化ビニルなどの合成樹脂から形成され
ており、必要に応じて印刷模様を施したり、発泡体から
構成してクッション性を付与したり、エンボス処理を施
したりしてもよい。
ており、必要に応じて印刷模様を施したり、発泡体から
構成してクッション性を付与したり、エンボス処理を施
したりしてもよい。
トップコート層17は、透明ないし半透明の合成樹脂フ
ィルムから形成されており、耐摩耗性を付与して床材を
保護するなどの機能を有する。
ィルムから形成されており、耐摩耗性を付与して床材を
保護するなどの機能を有する。
この床材の層厚の一例を示せば、基材層11、中間層13
および仕上層15の厚さが1.5mm、トップコート層17の厚
さが0.5mm、床材全体の厚さが約5.5mm、床材全体の厚さ
が約5.5mmである。
および仕上層15の厚さが1.5mm、トップコート層17の厚
さが0.5mm、床材全体の厚さが約5.5mm、床材全体の厚さ
が約5.5mmである。
本発明では、このような床材の内部にガラス繊維など
から成る第1の不織布21および第2の不織布23が埋設さ
れている。第1および第2の不織布21,23は必要に応じ
て樹脂により含浸処理されている。
から成る第1の不織布21および第2の不織布23が埋設さ
れている。第1および第2の不織布21,23は必要に応じ
て樹脂により含浸処理されている。
第2図に模式的に示すように、第1の不織布21は、不
織布を構成する繊維25が、図中のX方向に配向してい
る。一方、第2の不織布23は、不織布を構成する繊維25
が図中のY方向に配向している。不織布の配向性は一般
にその製造工程に依るので、市販されている不織布の縦
横を逆にして2枚組み合わされば、配向方向を逆にする
ことができる。
織布を構成する繊維25が、図中のX方向に配向してい
る。一方、第2の不織布23は、不織布を構成する繊維25
が図中のY方向に配向している。不織布の配向性は一般
にその製造工程に依るので、市販されている不織布の縦
横を逆にして2枚組み合わされば、配向方向を逆にする
ことができる。
以下の表−1は、不織布シートの方向性を示すデータ
の一例であり、平均径9μm、平均長13mmのグラスファ
イバーを用いた市販ガラス繊維不織布の物性値を示す。
の一例であり、平均径9μm、平均長13mmのグラスファ
イバーを用いた市販ガラス繊維不織布の物性値を示す。
縦方向(長さ方向)と横方向(幅方向)とで物性値に
差があることが判る。
差があることが判る。
このように、第1および第2の不織布21,23の繊維の
配向方向が直交しているので、床材全体としての不織布
の補強効果の方向性がなくなり、X方向、Y方向共に熱
膨張力が小さく、しかも寸法安定性、強度に優れた床材
が得られる。特に、従来のように不織布1枚を埋設した
場合は、配向方向と直角方向との寸法安定性は余り改良
できなかったが、本発明の床材ではこのような問題も解
決できる。既述のように特に置敷用床材は、熱膨張率が
大きいと突き上げ事故を起こす恐れがあるが、第1図お
よび第2図に示した床タイルではあらゆる方向に熱膨張
率が小さいので、このような突き上げ事故を防止でき
る。
配向方向が直交しているので、床材全体としての不織布
の補強効果の方向性がなくなり、X方向、Y方向共に熱
膨張力が小さく、しかも寸法安定性、強度に優れた床材
が得られる。特に、従来のように不織布1枚を埋設した
場合は、配向方向と直角方向との寸法安定性は余り改良
できなかったが、本発明の床材ではこのような問題も解
決できる。既述のように特に置敷用床材は、熱膨張率が
大きいと突き上げ事故を起こす恐れがあるが、第1図お
よび第2図に示した床タイルではあらゆる方向に熱膨張
率が小さいので、このような突き上げ事故を防止でき
る。
第1図は示した置敷用床タイル(大きさ:500×500m
m、厚さ:5.5mm)に準じて、ガラス繊維不織布の補強効
果を確認した。
m、厚さ:5.5mm)に準じて、ガラス繊維不織布の補強効
果を確認した。
試料としては、次の〜を作成し、温度変化により
床タイルが縦方向または横方向に伸びた長さを測定し、
その結果を表−1に示した。
床タイルが縦方向または横方向に伸びた長さを測定し、
その結果を表−1に示した。
実験試料タイル 試料:2枚のガラス繊維不織布を、互いに縦横逆にして
埋設 試料:2枚のガラス繊維不織布を、互いに同方向に埋設
(不織布の配向方向は、床タイルを構成する合成樹脂シ
ートの流れ方向と一致) 試料:ガラス繊維不織布を1枚のみ、埋設 試料:ガラス繊維不織布を埋設せず 表−1のように、本発明の床タイル(試料No.)に
よれば、熱膨張率が低く抑えられ、しかもこの効果が床
材の縦横両方向で得られ、特に横方向が顕著に改善され
ていることが判る。
埋設 試料:2枚のガラス繊維不織布を、互いに同方向に埋設
(不織布の配向方向は、床タイルを構成する合成樹脂シ
ートの流れ方向と一致) 試料:ガラス繊維不織布を1枚のみ、埋設 試料:ガラス繊維不織布を埋設せず 表−1のように、本発明の床タイル(試料No.)に
よれば、熱膨張率が低く抑えられ、しかもこの効果が床
材の縦横両方向で得られ、特に横方向が顕著に改善され
ていることが判る。
第3図は、本発明の床材の他の実施例を示す断面図で
あり、基材層11上に、第1の不織布21、第2の不織布2
3、仕上層15およびトップコート層17が積層されてい
る。第1および第2の不織布21,23が中間樹脂層を介す
ることなく直接積層されている以外は、第1図の構成と
同じである。置敷床材として用いられる場合の各層厚の
一例を挙げれば、基材層11が2.5mm、仕上層15が1.5mm、
トップコート層17が0.5mm、床材全体で約5mmである。
あり、基材層11上に、第1の不織布21、第2の不織布2
3、仕上層15およびトップコート層17が積層されてい
る。第1および第2の不織布21,23が中間樹脂層を介す
ることなく直接積層されている以外は、第1図の構成と
同じである。置敷床材として用いられる場合の各層厚の
一例を挙げれば、基材層11が2.5mm、仕上層15が1.5mm、
トップコート層17が0.5mm、床材全体で約5mmである。
また、図示しないが、第1の不織布21、あるいは第1
および第2の不織布21,23の積層体は、床材の最下層に
位置してもよい。
および第2の不織布21,23の積層体は、床材の最下層に
位置してもよい。
本発明の床材は、上記の如き2枚の不織布を組み合わ
せて、各層を積層することにより得られるが、予め、不
織布積層体を製造し、これを床材中に埋設することによ
って、簡便に製造することができる。
せて、各層を積層することにより得られるが、予め、不
織布積層体を製造し、これを床材中に埋設することによ
って、簡便に製造することができる。
第4図は、この製法の実施例を示す説明図である。巻
回された第1の不織布21が搬送され、スプレー装置31で
樹脂を含浸され、さらに積層帯域に運ばれる。第1の不
織布21は、長さ方向、即ちこの搬送方向に繊維の配向方
向を有する。
回された第1の不織布21が搬送され、スプレー装置31で
樹脂を含浸され、さらに積層帯域に運ばれる。第1の不
織布21は、長さ方向、即ちこの搬送方向に繊維の配向方
向を有する。
一方、第2の不織布23は、予め樹脂含浸が施され、第
1の不織布21と同じ幅の方形の不織布として調製され、
供給コンベア33により吸引ロール35に供給される。
1の不織布21と同じ幅の方形の不織布として調製され、
供給コンベア33により吸引ロール35に供給される。
第2の不織布23は、第1の不織布21と繊維の配向方向
を逆にするために、不織布シートを長さ方向で切断して
方形としたのち、これを90度回転させた状態で、供給コ
ンベア33により供給する。
を逆にするために、不織布シートを長さ方向で切断して
方形としたのち、これを90度回転させた状態で、供給コ
ンベア33により供給する。
吸引ロール35は、軸49を中心に回転し、その周面には
内部の空洞部と連通する吸引口37を有する。吸引ロール
35の空洞部には固定翼39が、吸引ロール35の内周面と摺
接して気密的に設けられており、この固定翼39により空
洞部が負圧室41と常圧室43とに区分されている。負圧室
41は、排気口45を介して真空ポンプ(図示せず)により
低圧雰囲気に引かれている。
内部の空洞部と連通する吸引口37を有する。吸引ロール
35の空洞部には固定翼39が、吸引ロール35の内周面と摺
接して気密的に設けられており、この固定翼39により空
洞部が負圧室41と常圧室43とに区分されている。負圧室
41は、排気口45を介して真空ポンプ(図示せず)により
低圧雰囲気に引かれている。
第2の不織布23が供給コンベア33により吸引ロール35
に搬送されると、第2の不織布23は、負圧室41に連通す
る吸引口37により引かれて吸引ロール35に密着され、ヒ
ータ47に加熱されながらこの状態で運ばれ第1の不織布
21と当接する。この時点で吸引口37は固定翼片39の右側
の常圧室43と連通して大気に開放され、第2の不織布23
は吸引ロール35を離れて第1の不織布21上に載置、一体
化され、繊維の配向方向が直交した第1および第2の不
織布21,23から成る不織布積層体51が得られる。
に搬送されると、第2の不織布23は、負圧室41に連通す
る吸引口37により引かれて吸引ロール35に密着され、ヒ
ータ47に加熱されながらこの状態で運ばれ第1の不織布
21と当接する。この時点で吸引口37は固定翼片39の右側
の常圧室43と連通して大気に開放され、第2の不織布23
は吸引ロール35を離れて第1の不織布21上に載置、一体
化され、繊維の配向方向が直交した第1および第2の不
織布21,23から成る不織布積層体51が得られる。
この不織布積層体51を用いて、その片側に基材層11
を、他面側に仕上層15およびトップコート層17を形成す
れば、第2図に示した床材が得られる。
を、他面側に仕上層15およびトップコート層17を形成す
れば、第2図に示した床材が得られる。
また、第4図で、第1の不織布21に第2の不織布23を
載置するに先立って、第1の不織布21上にポリ塩化ビニ
ル樹脂などの合成樹脂層(中間層13:第1図参照)を形
成し、この樹脂層を介しても第2の不織布を載置、一体
化することによっても不織布積層体が得られる。第2の
不織布23の少なくとも片面に合成樹脂層を形成し、これ
を第1の不織布21上に載置、一体化することによって
も、同様の不織布積層体が得られる。このような不織布
積層体の下側に基材層11を、上側に仕上層15およびトッ
プコート層17を設けることにより、第1図に示した床材
が得られる。
載置するに先立って、第1の不織布21上にポリ塩化ビニ
ル樹脂などの合成樹脂層(中間層13:第1図参照)を形
成し、この樹脂層を介しても第2の不織布を載置、一体
化することによっても不織布積層体が得られる。第2の
不織布23の少なくとも片面に合成樹脂層を形成し、これ
を第1の不織布21上に載置、一体化することによって
も、同様の不織布積層体が得られる。このような不織布
積層体の下側に基材層11を、上側に仕上層15およびトッ
プコート層17を設けることにより、第1図に示した床材
が得られる。
以上のようにして得られた不織布積層体は、方向性が
なく、熱膨張による寸法安定性、経時による寸法安定
性、強度付与の点で優れており、これを補強材として適
宜の床材に積層ないし埋設することにより、方向性を持
つことなしに床材の特性を改善することができる。
なく、熱膨張による寸法安定性、経時による寸法安定
性、強度付与の点で優れており、これを補強材として適
宜の床材に積層ないし埋設することにより、方向性を持
つことなしに床材の特性を改善することができる。
発明の効果 本発明の合成樹脂製床材によれば、構成する繊維の配
向方向が互いに直交する2枚の不織布を埋設することに
より、熱膨張率、寸法安定性、強度などの方向性がなく
なり、これら特性が全ての方向に改善された床材が得ら
れる。この床材は特に、従来不満足であった床材の横方
向の寸法安定性を改良でき、熱膨張率をあらゆる方向に
対して小さく抑えることができるので、置敷用床材とし
て好適である。
向方向が互いに直交する2枚の不織布を埋設することに
より、熱膨張率、寸法安定性、強度などの方向性がなく
なり、これら特性が全ての方向に改善された床材が得ら
れる。この床材は特に、従来不満足であった床材の横方
向の寸法安定性を改良でき、熱膨張率をあらゆる方向に
対して小さく抑えることができるので、置敷用床材とし
て好適である。
また、本発明によれば、中間に合成樹脂層を必要によ
り介して、互いに繊維の配向方向が直交する2枚の不織
布を積層、一体化することにより、熱膨張率などに方向
性がない不織布積層体が得られる。この不織布積層体を
補強材として床材中に積層ないし埋設することにより、
床材に対して方向性が生じることなく均質に、熱膨張率
の改善効果等を付与することができる
り介して、互いに繊維の配向方向が直交する2枚の不織
布を積層、一体化することにより、熱膨張率などに方向
性がない不織布積層体が得られる。この不織布積層体を
補強材として床材中に積層ないし埋設することにより、
床材に対して方向性が生じることなく均質に、熱膨張率
の改善効果等を付与することができる
第1図は、本発明の床材の実施例を示す断面図、第2図
はその分解斜視図である。 第3図は、本発明の床材の他の実施例を示す断面図であ
る。 第4図は、本発明の床材の製法を示す説明図である。 11……基材層、13……中間層 15……仕上層、17……トップコート層 21……第1の不織布、23……第2の不織布 25……繊維、31……スプレー装置 33……供給コンベア、35……吸引ロール 37……吸引口、39……固定翼 41……負圧室、43……常圧室 45……排気口、47……ヒータ 51……不織布積層体
はその分解斜視図である。 第3図は、本発明の床材の他の実施例を示す断面図であ
る。 第4図は、本発明の床材の製法を示す説明図である。 11……基材層、13……中間層 15……仕上層、17……トップコート層 21……第1の不織布、23……第2の不織布 25……繊維、31……スプレー装置 33……供給コンベア、35……吸引ロール 37……吸引口、39……固定翼 41……負圧室、43……常圧室 45……排気口、47……ヒータ 51……不織布積層体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B32B 27/12 B32B 27/12 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) D06N 3/00,7/00 E04F 15/10,15/16 B32B 5/12,27/12
Claims (5)
- 【請求項1】合成樹脂製床材中に、構成する繊維の配向
方向が互いに直交する2枚の不織布を埋設ないし積層し
たことを特徴とする合成樹脂製床材。 - 【請求項2】第1の不織布に、合成樹脂層を介するかま
たは介せずに第2の不織布を、不織布を構成する繊維の
配向方向が第1の不織布と第2の不織布とで直角に交差
するように積層し、得られた不織布積層体を補強材とし
て床材中に埋設ないし積層することを特徴とする合成樹
製床材の製法。 - 【請求項3】周面に吸引口を有し、該吸引口内を負圧−
常圧に変換しうる吸引ロールに、吸引口内を負圧として
第2の不織布を保持せしめ、この第2の不織布を第1の
不織布上に搬送し、次いで、上記吸引口内を常圧として
第2の不織布を吸引ロールから離脱せしめるとともに第
1の不織布上に載置せしめ、積層一体化する請求項1記
載の製法。 - 【請求項4】第2の不織布または第1の不織布に、その
少なくとも片面に予め合成樹脂層が形成されている請求
項3記載の製法。 - 【請求項5】上記積層一体化に先立って、第1および第
2の不織布に合成樹脂を含浸せしめる請求項3または4
記載の製法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20770289A JP2838217B2 (ja) | 1989-08-09 | 1989-08-09 | 合成樹脂製床材およびその製法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20770289A JP2838217B2 (ja) | 1989-08-09 | 1989-08-09 | 合成樹脂製床材およびその製法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0369676A JPH0369676A (ja) | 1991-03-26 |
JP2838217B2 true JP2838217B2 (ja) | 1998-12-16 |
Family
ID=16544153
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20770289A Expired - Fee Related JP2838217B2 (ja) | 1989-08-09 | 1989-08-09 | 合成樹脂製床材およびその製法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2838217B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2624418B2 (ja) * | 1992-02-05 | 1997-06-25 | 東リ株式会社 | 置き敷きタイル |
EP1097804A4 (en) * | 1999-04-14 | 2002-05-08 | Mitsui Chemicals Inc | THE MINE |
EP1219408A3 (en) * | 2000-12-27 | 2004-01-21 | Mitsui Chemicals, Inc. | Laminated product having surface protection layer |
-
1989
- 1989-08-09 JP JP20770289A patent/JP2838217B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0369676A (ja) | 1991-03-26 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP3351703B1 (en) | Panel | |
TWI226851B (en) | Decorative melamine sheet laminated floor covering | |
US8298654B2 (en) | Tile type flooring in which printing and cutting patterns are harmonious and process for preparing the same | |
KR101070048B1 (ko) | 바닥장식재 | |
KR101102161B1 (ko) | 쿠션기능이 있고 치수안정성이 우수한 타일 타입바닥장식재 | |
CA2424889A1 (en) | Composite building material | |
EP2030775A1 (en) | Method for manufacturing floor covering and floor covering manufacturing thereby | |
EP1494855A1 (en) | Wood flooring with laminated wood and plastic layers using symmetric structure and method of manufacturing the same | |
KR20060026664A (ko) | 인쇄목질 단판층을 기재층에 적층한 강화 온돌마루 | |
JP2005529008A (ja) | 改良された可撓性、靭性、耐酷使性、耐水性、および耐火性を有する石膏ボード | |
MXPA04012542A (es) | Laminado decorativo para productos de aislamiento fibroso. | |
JP2838217B2 (ja) | 合成樹脂製床材およびその製法 | |
US7579063B2 (en) | Fabric reinforced multi-ply plywood panel | |
US7803727B2 (en) | Vinyl floor covering system with woven or non-woven glass fiber mat segmented reinforcement | |
US11794459B1 (en) | Composite panels and methods for making the same | |
US20090004443A1 (en) | Chair mat | |
RU201214U1 (ru) | Гетерогенное покрытие поверхности, в частности престижная виниловая плитка, изготовленное на линии по производству промазного покрытия на основе термопластичного материала | |
TWM619211U (zh) | 地板結構 | |
JP2017159577A (ja) | 表面化粧パネル、これを備えた化粧パネル及びパネル製造方法 | |
JP2869655B2 (ja) | 不織布およびそれを用いた合成樹脂製床材 | |
KR100350896B1 (ko) | 천연 무늬목층을 갖는 바닥재의 제조방법 | |
JP3964997B2 (ja) | 畳用芯材および畳 | |
JPH0569748B2 (ja) | ||
WO2019043185A1 (en) | KIT FOR CONSTITUTING A FLOORING | |
KR200335177Y1 (ko) | 유해파 차단 인테리어용 저면재 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |