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JP2830293B2 - プログラム実行方法 - Google Patents

プログラム実行方法

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JP2830293B2
JP2830293B2 JP2267690A JP2267690A JP2830293B2 JP 2830293 B2 JP2830293 B2 JP 2830293B2 JP 2267690 A JP2267690 A JP 2267690A JP 2267690 A JP2267690 A JP 2267690A JP 2830293 B2 JP2830293 B2 JP 2830293B2
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JP2267690A
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克己 河野
欣司 森
広和 笠嶋
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Hitachi Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、例えば、密結合型マルチプロセッサシステ
ムに代表される、記憶媒体を複数の中央処理装置(以下
CPUと記載;Central Processing Unit)で共有する計算
機システムにおける共有記憶媒体の管理方法に係り、特
に、プログラムの実行ミスによる共有記憶媒体上の情報
の破損の波及拡大を回避して、計算機システムの信頼度
を向上させるのに好適なプログラム実行方法に関するも
のである。
〔従来の技術〕
計算機システムを構成する要素としては、CPU、主記
憶装置があり、さらに、オンラインシステムの場合は、
通信制御装置が加わる。そして、これらの要素がどのよ
うに結合されているかにより、計算機のシステム構成が
決定される。
計算機のシステム構成を、どのようにするかを決定す
る要因として、対象業務の性質や内容が上げられる。そ
して、対象業務にどのようなシステム構成を適用するか
を評価する基準としては、信頼性、および経済性があ
る。
計算機システムの利用が広がってきた今日、システム
の信頼性が、特に重要視されており、計算機のシステム
に関しても、信頼性を第1にした構成方法が考えられて
きた。
このような、信頼性を向上させる計算機システムとし
て、複数のCPUを設けて一連の処理を行ない、CPUの1つ
が故障しても、他のCPUで処理を続行するものがある。
例えば、密結合マルチプロセッサシステムもその1つで
ある。
密結合マルチプロセッサシステムは、2台以上のCPU1
が、記憶媒体を共有し、複数の処理を同時並列処理する
システムである。いずれかのCPUが故障した場合は、そ
の故障したCPUを切り離し、残りのCPUで処理を継続させ
ることが出来る。融通性に優れており、大型のオンライ
ンシステムに向いている。このシステムでは、オペレー
ティングシステムは一つであり、複数のCPUは、全て同
等で、また、記憶媒体上のプログラムはどのCPUからも
アクセス可能であり、ある時点で空いているCPUで処理
を実行する。
また、密結合マルチプロセッサシステムの他にも、主
系と従系の二系統のシステムを用意し、主系障害時に
は、従来に切り換えて処理を継続するデュプレックスシ
ステムや、2重化した相互の系で、必要に応じて負荷を
分散するロードシェアシステム等のように、1つのCPU
が故障した場合に、相手の記憶媒体に適宜アクセスし
て、処理を実行するものもある。
以上の計算機システムの信頼性向上のためのシステム
構成に関しては、「合格情報処理 1989年 2月号」
(学習研究社発行)のPP.15〜17に記載されている。
従来、このような計算機システムの共有記憶媒体の管
理方法においては、複数のプログラムが同一情報を使う
場合、すなわち、複数のプログラムの共通の情報(共通
情報)を用いて処理を行なう場合には、この情報を共有
記憶媒体上の1ヵ所に置き、プログラムからの要求に応
じて、この箇所の情報を参照させたり、更新したりして
いた。
第10図は、数来の計算機システムにおいて、2つのプ
ログラムが共有記憶媒体内の共通情報にアクセスする様
子を示す説明図である。
従来の計算機システムにおいては、二つのプログラム
11、12が共有記憶媒体40内の「a」という情報をアクセ
スする際の共通情報の流れを示したものである。
この例では、プログラム11、および、プログラム12で
情報「a」の読み出し(read「a」)が実行された時に
は、共有記憶媒体40より情報「a」がプログラム11、12
に読み出される。また、書き込み(write「a」)が実
行されたときには、共有記憶媒体40へ情報「a」が書き
込まれており、各アクセスの領域は、共有記憶媒体40上
で同一であり、処理の対象となる情報「a」も同一のも
のである。
尚、共有記憶媒体とは、計算機間やプロセッサ間で、
プログラムが共有にアクセスできる共有メモリ、もしく
は、ディスク装置、あるいは、計算機内やプロセッサ内
で、プログラムが共有にアクセス出来る主記憶装置のこ
とである。
〔発明が解決しようとする課題〕
従来、信頼性を向上させることを目的とし計算機シス
テムにおいては、計算機システムのソフト面での信頼性
についての配慮がなれていなかった。そのため、例え
ば、あるプログラムが、障害等により、共有記憶媒体の
内容を誤って書き換えた場合には、不正内容障害が波及
するという問題があった。
すなわち、あるCPUが、共有記憶媒体内の共通情報
を、誤って書き換えた場合には、この誤り情報を、他の
CPUも参照するため、他のCPUがこの誤り情報に基づき処
理した結果情報も、誤った情報となってしまう。さら
に、これらの、誤り情報を参照して、他のCPUも処理を
続けるため、共有記憶媒体内の誤り情報が拡大し、この
計算機システムの信頼性は、大きく低下してしまう。
本発明の目的は、これら従来技術の課題を解決し、共
有記憶媒体を用いて複数のプログラムにより処理を行な
う計算機システムの信頼性を向上させるプログラム実行
方法を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するため、本発明のプログラム実行方
法は、(1)複数の処理装置で共有する記憶媒体の情報
格納領域を分割して各処理装置のプログラム毎に個別に
割り当て、各処理装置のプログラムによるデータの書込
みを、記憶媒体の各情報格納領域別に行う計算機システ
ムのプログラム実行方法であって、複数のプログラムで
共通に用いる共通情報の記憶媒体の各情報格納領域への
書込み時、この情報格納領域に書き込まれた共通情報が
最後に書き込まれたものであることを示す更新情報を記
憶しておき、各プログラムによる記憶媒体からの共通情
報の読み出し時、更新情報に基づき、共通情報が最後に
書き込まれた情報格納領域を選択し、この選択した情報
格納領域の共通情報を読み出すことを特徴とする。
また、(2)更新情報は、上情報格納領域への共通情
報の書込み回数からなり、この書込み回数の多いもの
を、共通情報が最後に書き込まれた情報格納領域として
選択することを特徴とする。
また、(3)更新情報は、各情報格納領域への共通情
報の書き込み日時からなり、この書込み日時が最近のも
のを、共通情報が最後に書き込まれた情報格納領域とし
て選択することを特徴とする。
また、(4)更新情報は、共通情報が最後に書き込ま
れた情報格納領域に対応付けてセットされるフラグから
なり、このフラグがセットされている情報格納領域を、
共通情報が最後に書き込まれた情報格納領域として選択
することを特徴とする。
また、(5)更新情報を記憶する更新識別エリアを、
各情報格納領域内に付与することを特徴とする。
また、(6)更新情報と各情報格納領域とを対応付け
て記憶する更新管理エリアを、記憶媒体上に設けること
を特徴とする。
また、(7)各情報格納領域は、共通情報を含む情報
の書込み処理発生時にプログラムに割り当て、更新情報
の記憶領域は、共通情報の情報格納領域への書込み処理
発生時に割当てることを特徴とする。
〔作用〕
本発明においては、共有記憶媒体上の情報格納領域
を、各プログラム毎に持たせ、プログラムからの情報の
書き込みは、該当する情報格納領域に対してのみ行なわ
せ、他のプログラムの情報格納領域には行なわせないよ
うにする。
さらに、共有記憶媒体上には、常に、複数プログラム
で共通に用いる共通情報が最後に更新された領域の位置
がどこであるかを示した更新識別エリアが施されてい
る。
そのため、共通情報を読み出す際に、共有記憶媒体上
に同一内容の共通情報がある場合には、それらの中の適
当な1つを読み出すことが出来る。このことにより、共
有記憶媒体の管理を自律的にする。また、この情報格納
領域の生成は、対応するプログラムが書き込む処理を行
なう時点で行ない、情報格納領域の削除は、プログラム
の終了や、障害による停止時に行なう。このようにし
て、計算機システムの処理性能、および、共通情報の保
存性を向上させる。
このように、プログラムからの共有記憶領域への書き
込みは、このプログラムにのみに割り当てられた情報格
納領域に対してのみ行なわれるため、もし、このプログ
ラムが誤った共通情報を書き込んだとしても、従来の如
く、書き込む以前に該情報格納領域にあった共通情報
が、共有記憶領域から失われることは無い。また、誤っ
た共通情報を他プログラムが読み出すことにより障害が
波及することも無い。また、同一プログラムの多重化に
より、プログラムの論理障害波及を防止する。
〔実施例〕
以下本発明の実施例を、図面により詳細に説明する。
第1図は、本発明に係るプログラム実行方法の一実施
例を示すフローチャートである。
プログラムの命令内容を判別して(ステップ1001)、
読み出し要求が発生した場合には、まず、共有記憶媒体
内において、読み出すべき共通情報が格納されている複
数の情報格納領域の中から1つの情報格納領域の選択を
行なう(ステップ1002)。尚、この情報格納領域の選択
は、後述する更新識別エリアを用いて行なう。
次に、選択した情報格納領域から、該当する共通情報
を読み出し(ステップ1003)、処理を終了する。
一方、ステップ1001において判別したプログラムの命
令内容が、書き込み要求の場合には、このプログラムに
対応する該当領域に情報を書き込む(ステップ1010)。
次に、対応する更新識別エリアを更新する(ステップ10
11)。
このように、本実施例においては、共有記憶媒体上の
情報格納領域を、各プログラム毎に持たせておく。そし
て、プログラムからの情報の書き込みの際には、該当す
る情報格納領域に対してのみ行ない、他のプログラム用
の情報格納領域には行なわないようにする。
また、情報を読み出す際には、特に、共有記憶媒体上
の複数の情報格納領域に同一内容の情報、すなわち複数
プログラムで共通に用いる共通情報がある場合には、そ
れらの中の適当な1つを読み出すことにより、共有記憶
媒体の管理を自律的にする。
尚、共有記憶媒体上の情報格納領域の生成は、対応す
るプログラムが書き込む処理を行なう時点で行ない、ま
た、情報格納領域の削除は、プログラムの終了、また
は、障害による停止時に行なうようにする。こうするこ
とにより、計算機システムの処理の性能、および、情報
の保存性が向上する。
このように、プログラムからの共有記憶媒体への書き
込みは、このプログラムにのみに割り当てられた情報格
納領域に対してのみ行なわれるため、もし、このプログ
ラムが誤った共通情報を書き込んだとしても、従来の如
く、書き込む以前にこの情報格納領域にあった共通情報
が、共有記憶媒体から失われることは無い。また、誤っ
た共通情報を他プログラムが読み出すことによる障害の
波及も発生し無い。また、同一プログラムの多重化によ
り、プログラムの論理障害波及の防止も行なうことが出
来る。
第2図は、第1図における処理動作の実行に用いる計
算機システムの一例を示すブロック図である。
処理装置21、22、共有記憶媒体30と、共通伝送媒体50
を介して結ばれて、各処理装置21、22内では、それぞれ
プログラム11、12が実行される。
各プログラム11、12からは、共有記憶媒体30上の情報
40の読み書きが可能である。
ここで、各処理装置21、22上で実行されるプログラム
は、1つとは限らず、複数個存在しても良い。また、処
理装置は、処理装置21、22の2台に限定されるものでは
なく、さらに、接続して増設することも出来る。
共有記憶媒体30上の各情報を格納する領域は、後で詳
しく述べるように、各処理装置21、22毎に分けられてお
り、第1図で示された処理が、共通伝送媒体50を介して
行なわれる。
すなわち、処理装置21のプログラム11による情報40の
書き込みでは、情報40は、共有記憶媒体上のプログラム
11用の情報格納領域に書き込まれる。また、処理装置22
のプログラム12による情報40の書き込みでは、情報40
は、共有記憶媒体上のプログラム12用の情報格納領域に
書き込まれる。そして、プログラム11、または、プログ
ラム12からの読み出し時には、最後に更新された情報が
ある情報格納領域から、情報40を読み出す。
第3図は、第2図における共有記憶媒体に外部記憶装
置を用いた計算機システムの構成を示すブロック図であ
る。
処理装置21、22内のそれぞれのプログラム11、12は、
ディスク制御装置60の制御に基づき、共有記憶媒体であ
るディスク31内の情報40へアクセスする構成となってい
る。
この構成による、処理装置21、22のプログラム11、12
からの、ディスク31へのアクセス方法は、第2図におけ
るアクセス処理と同じであり、その動作説明は省略す
る。
このように、共有記憶媒体は、ディスクのような外部
記憶装置や、各処理装置内の主記憶装置であっても良
い。
第4図は、第1図における処理方法により共有記憶媒
体内の情報にアクセスする様子を示す説明図である。
この例では、複数プログラムで共通に用いられる共通
情報「a」の情報格納領域を、プログラム11には情報格
納領域41、プログラム12には情報格納領域42と、それぞ
れ個別に割り当ててある。
そして、共通情報「a」の共有記憶媒体への書き込み
において、プログラム11では情報格納領域41へ、プログ
ラム12では情報格納領域42へ行なわれる。
また、読み出しは、「a」という共通情報が格納され
ている情報格納領域のどれか1つに対して行なわれる。
すなわち、プログラム11、12は、41、42のどちらか適当
な1つの領域から、共通領域「a」を読み出す。
共通情報「a」が格納されている複数領域の中から、
どの領域の共通情報を読み出すかを決める方法に関し
て、以下に説明する。
(I)最新更新読み出し方法 共通情報「a」を読み出す際に、その読み出し以前
に、この共通情報を格納している領域の中で、一番最後
に、この共通情報の書き込みが行なわれた領域の共通情
報を読み出す方法である。
どの領域の共通情報が、最後に書き込まれたか、すな
わち、最新のものかを認識するため、各領域に共通情報
の更新識別エリアを設ける。
第5図は、第4図における各情報の情報格納領域に共
通情報の更新識別エリアを設けた様子を示す説明図であ
る。
情報の情報格納領域41、42のそれぞれに対応して、共
通情報の更新識別エリア51、52を設けている。これらの
更新識別エリアには、具体的には、 (i)対応する情報格納領域が更新された時刻を格納す
る。あるいは、 (ii)対応する情報格納領域が更新された更新識別エリ
アのみ、フラグセット(例えば、「1」を立てる)し
て、他の更新識別エリアをクリア(例えば、「0」とす
る)することにより、どの情報格納領域に格納されてい
る共通情報が、一番最後に更新されたかを識別できるよ
うにする。
(i)に記載した方法では、読み出す際に、対応する
更新識別エリアの時刻を比較して、一番最後に更新され
た共通情報を読み出す。第5図の例では、プログラム1
1、12が、それぞれ対応する情報格納領域41、42に、プ
ログラム11は時刻「t1」で、プログラム12は時刻「t2
で書き込んでいる。
これらの時刻「t1」、「t2」は、それぞれ、更新識別
エリア51、52へ格納される。
時刻は、「t1」の方が、「t2」よりも早いものとす
る。その場合には、プログラム11が、共通情報「a」を
読み出す際には、この「t1」と「t2」が比較され、時刻
「t2」側の情報格納領域42内の共通情報「a」が読み出
され、プログラム11に渡される。
第6図は、第5図における更新識別エリアに時刻の代
わりにフラグを設けた様子を示す説明図である。
更新識別エリア51、52を、第5図の説明における(i
i)に記載した方法で管理するものである。
プログラム11が、共通情報「a」を情報格納領域41に
書き込む際には、更新識別エリア51は「1」、更新識別
エリア52は「0」となる。また、プログラム12が、情報
格納領域42に共通情報「a」を書き込む際には、更新識
別エリア51は「0」、更新識別エリア52は「1」とな
る。第6図においては、プログラム12が、情報格納領域
42に共通情報「a」を書き込んだ状態を示している。
プログラム11が、共通情報「a」を読み出す際には、
更新識別エリア51と更新識別エリア52の比較を行ない、
フラグが「1」となっている更新識別エリア52に対応し
た情報格納領域42の共通情報「a」が読み出され、プロ
グラム11に渡される。
第4図において説明した、共通情報が格納されている
複数領域の中から、どの領域の共通情報を読み出すかに
関して、第5図と第6図で述べた(I)最新更新読み出
し方法以外の方法を、さらに、説明する。
第7図は、第4図における各情報の情報格納領域の共
通情報の更新識別エリアを、情報格納領域とを別に設け
た様子を示す説明図である。
上述の(I)最新更新読み出し方法とは別の実施例と
して、さらに、高速化し、かつ、更新エリアを削減する
方法であり、以下に、詳しく説明する。
(II)最新読み出し高速化、省エリア化方法 この方法では、上述の(I)最新更新読み出し方法で
述べた更新識別エリアを、第5図、第6図で示したよう
に、情報格納領域のそれぞれに持たせるのではなく、更
新管理エリア53として、共通情報「a」に対して1つ持
たせ、この更新管理エリア53内には、共通情報を読み出
す際に、どの情報格納領域から読み出せば良いかを示す
格納エリアデータを格納する。
この格納エリアデータは、具体的には、 (i)情報格納領域のエリア番号 (ii)情報格納領域のアドレス などである。
この方法では、プログラムが対応する情報格納領域へ
共通情報を格納する際に、更新管理エリア53に、格納エ
リアデータを格納する。そして、プログラムが、共通情
報を読み出す際に、この格納エリアデータを見て、該当
する情報格納領域から共通情報を読み出す。
この第7図の例は、プログラム11、12の読み書きのタ
イミングが、第6図と同一のものである。
第7図においては、共通情報「a」を、最後に情報格
納領域へ格納したプログラム12に対応する情報格納領域
42のアドレスを示すデータが、更新管理エリア53に格納
されている。すなわち、情報格納領域42のアドレスを
「[a]42」の記号で示している。
そして、プログラム11が共通情報「a」を読み出す際
には、更新管理エリア53の内容「[a]42」に基づき、
情報格納領域42内の共通情報「a」を読み出す。
以上、第4図〜第7図で説明した方法により、複数の
プログラムで、共通の情報を用いて処理を行なう場合に
おいて、共通情報の書き込みは、各プログラムに対応付
けられたそれぞれの情報格納領域に行ない、読み出し
は、その中の最新更新の共通情報に対して行なうことが
出来る。
さて、情報格納領域や、更新識別エリアは、共有記憶
媒体上に割り当てられるが、その割り当ての方法を以下
に説明する。
第8図は、第4図における情報格納領域と更新識別エ
リアの割り当て方法を示す説明図である。
情報格納領域と更新識別エリアの割り当て方法には、
例えば、 (i)プログラム毎に、プログラムの実行時に割り当て
る方法。
(ii)事前に割り当てる方法。
(iii)プログラム実行時に、書き込みの処理をする際
に割り当てる方法。
等があり、第8図は、(iii)の例である。
すなわち、プログラム12が、共通情報「a」の書き込
み(write「a」)を処理する際に、対応する情報格納
領域42と、更新識別エリア52を共有記憶媒体上に割り当
てる様子を表したものである。
この方法では、書き込み処理発生まで、記憶領域を割
り当てる必要が無く、また、もし、書き込み処理が無い
プログラムでは、割り当て自体が不要となり、記憶領域
が節約できる。
尚、第8図で、プログラム12が、書き込み処理の前
に、読み出し処理を行なう場合には、情報格納領域41か
ら、共通情報「a」が読み出すこととなる。また、プロ
グラム11が、障害により異常終了した場合には、対応す
る情報格納領域41を削除して、他のプログラム、例え
ば、プログラム12から読み出せないようにする。
第9図は、第5図における更新識別エリアに時刻の代
わりに、更新回数を設けた様子を示す説明図である。
更新識別エリア511と512、および、513には、それぞ
れ、対応する情報格納領域411、412、そして、413の共
通情報の更新の回数を示すデータを格納する。
第9図の例では、複数のプログラム111、112、およ
び、113が、複数プログラムで共通に用いられる共通情
報「a」を書き込んでおり、プログラム12が、これら共
通情報の中の一つを読み出す場合を示している。
読み出す際には、第5図等で説明した場合と同じく、
更新識別エリア511、512、513の内容を比較して、最後
に更新された共通情報を、情報格納領域411、412、また
は、413から選び出す。
この際、第9図においては、更新識別エリア511内の
更新回数は[2]であり、更新識別エリア512と513内の
更新回数が[3]で同一である。この場合は、更新回数
[3]が最後に更新されたことを示す。さらに、このよ
うに、更新最新情報と判断できる共通情報が、複数で存
在する場合は、それら共通情報の中から適当な一つを選
び出す。
すなわち、情報格納領域412、または、413から選び出
す。
この方法は、例えば、計算機システムの高信頼化のた
め、同一処理内容のプログラムを多重化して実行させる
システムに用いることにより、その計算機システムの信
頼性を、さらに、向上させることが出来る。
以上、説明したように、本実施例によれば、共有記憶
媒体を有し、複数のCPUからなる計算機システムにおい
て、プログラムの障害による異常情報の波及を抑えるこ
とができる。
〔発明の効果〕
本発明によれば、分散計算機システムや、マルチプロ
セッサシステム等、共有記憶媒体を用いて複数のプログ
ラムにより処理を行なう計算機システムの信頼性を向上
させることが出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るプログラム実行方法の一実施例を
示すフローチャート、第2図は第1図における処理動作
の実行に用いる計算機システムの一例を示すブロック
図、第3図は第2図における共有記憶媒体に外部記憶装
置を用いた計算機システムの構成を示すブロック図、第
4図は第1図における処理方法により共有記憶媒体内の
共通情報にアクセスする様子を示す説明図、第5図は第
4図における各情報の情報格納領域に共通情報の更新識
別エリアを設けた様子を示す説明図、第6図は第5図に
おける更新識別エリアに時刻の代わりにフラグに設けた
様子を示す説明図、第7図は第4図における各情報の情
報格納領域の共通情報の更新識別エリアを情報格納領域
とは別に設けた様子を示す説明図、第8図は第4図にお
ける情報格納領域と更新識別エリアの割り当て方法を示
す説明図、第9図は第5図における更新識別エリアに時
刻の代わりに更新回数を設けた様子を示す説明図、第10
図は従来の計算機システムにおいて2つのプログラムが
共有記憶媒体内の情報にアクセスする様子を示す説明図
である。 11,12:プログラム,21,22:処理装置,30:共有記憶媒体,3
1:ディスク、40:情報,41,42:情報格納領域,50:共通伝送
媒体,51,52:更新識別エリア,53:更新管理エリア,60:デ
ィスク制御装置,111〜113:プログラム,411〜413:情報格
納領域,511〜513:更新識別エリア。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−144257(JP,A) 特開 昭58−164080(JP,A) 特開 昭63−91757(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G06F 15/16

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の処理装置で共有する記憶媒体の情報
    格納領域を分割して各処理装置のプログラム毎に個別に
    割り当て、上記各処理装置のプログラムによるデータの
    書込みを、上記記憶媒体の各情報格納領域別に行う計算
    機システムのプログラム実行方法において、 複数の上記プログラムで共通に用いる共通情報の上記記
    憶媒体の各情報格納領域への書込み時、該情報格納領域
    に書き込まれた上記共通情報が最後に書き込まれたもの
    であることを示す更新情報を記憶しておき、 上記各プログラムによる上記記憶媒体からの上記共通情
    報の読み出し時、上記更新情報に基づき、上記共通情報
    が最後に書き込まれた情報格納領域を選択し、該選択し
    た情報格納領域の上記共通情報を読み出すことを特徴と
    するプログラム実行方法。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のプログラム実行方法にお
    いて、上記更新情報は、上記各情報格納領域への共通情
    報の書込み回数からなり、該書込み回数の多いものを、
    上記共通情報が最後に書き込まれた情報格納領域として
    選択することを特徴とするプログラム実行方法。
  3. 【請求項3】請求項1に記載のプログラム実行方法にお
    いて、上記更新情報は、上記各情報格納領域への共通情
    報の書込み日時からなり、該書込み日時が最近のもの
    を、上記共通情報が最後に書き込まれた情報格納領域と
    して選択することを特徴とするプログラム実行方法。
  4. 【請求項4】請求項1に記載のプログラム実行方法にお
    いて、上記更新情報は、上記共通情報が最後に書き込ま
    れた情報格納領域に対応付けてセットされるフラグから
    なり、上記フラグがセットされている情報格納領域を、
    上記共通情報が最後に書き込まれた情報格納領域として
    選択することを特徴とするプログラム実行方法。
  5. 【請求項5】請求項1から請求項4のいずれかに記載の
    プログラム実行方法において、上記更新情報を記憶する
    更新識別エリアを、上記各情報格納領域内に付与するこ
    とを特徴とするプログラム実行方法。
  6. 【請求項6】請求項1から請求項4のいずれかに記載の
    プログラム実行方法において、上記更新情報と上記各情
    報格納領域とを対応付けて記憶する更新管理エリアを、
    上記記憶媒体上に設けることを特徴とするプログラム実
    行方法。
  7. 【請求項7】請求項1から請求項6のいずれかに記載の
    プログラム実行方法において、上記各情報格納領域は、
    上記共通情報を含む情報の書込み処理発生時に上記プロ
    グラムに割り当て、上記更新情報の記憶領域は、上記共
    通情報の上記情報格納領域への書込み処理発生時に割当
    てることを特徴とするプログラム実行方法。
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