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JP2829718B2 - 無段変速機を用いて制動エネルギを回収するアンチロックブレーキ - Google Patents

無段変速機を用いて制動エネルギを回収するアンチロックブレーキ

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Publication number
JP2829718B2
JP2829718B2 JP28044295A JP28044295A JP2829718B2 JP 2829718 B2 JP2829718 B2 JP 2829718B2 JP 28044295 A JP28044295 A JP 28044295A JP 28044295 A JP28044295 A JP 28044295A JP 2829718 B2 JP2829718 B2 JP 2829718B2
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JP
Japan
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braking
variable transmission
braking force
continuously variable
time
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP28044295A
Other languages
English (en)
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JPH09118207A (ja
Inventor
哲治 大柏
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Individual
Original Assignee
Individual
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Publication date
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  • Regulating Braking Force (AREA)
  • Braking Arrangements (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、制動開始を早める
ことにより制動距離を短縮し、且つ制動エネルギを回収
する無段変速機を用いて制動エネルギを回収するアンチ
ロックブレーキに係わるものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】アンチ
ロックブレーキはブレーキ踏み込み時に過大なブレーキ
圧によってタイヤロックが生じようとするのをブレーキ
圧を減少させ防ぐことを繰り返すものである。
【0003】しかし、ブレーキペダルを踏み込むことに
より制動が開始するのであるからアクセルペダルを離し
ブレーキペダルを踏むまでの時間だけ制動開始が遅くな
る。また、ギヤ比によりアクセルペダルを離すとエンジ
ンブレーキが作用するが燃費が低下する。
【0004】そこで、本発明は、アクセルペダルを離す
と同時にゴムにより制動力を作用させ制動開始を早め、
同時にゴムにタイヤの運動エネルギを蓄積し燃費を可能
な限り低下させずに制動を行うことができる点と、無段
変速機を用いてアンチロック制動を行おうとする点を特
徴とする画期的な無段変速機を用いて制動エネルギを回
収するアンチロックブレーキを提供することを目的とし
ている。
【0005】
【課題を解決するための手段】添付図面を参照して本発
明の要旨を説明する。
【0006】運転者がアクセルペダルより足を離すと、
タイヤにゴムなどのねじり弾性材のねじりによる抵抗力
を制動力として作用させる制動機構と、変速比を変える
ことでタイヤへの制動力が可変する無段変速機とを備
え、前記制動機構のねじり弾性材のモーメントが前記無
段変速機を介してタイヤに制動力として作用し、この無
段変速機の変速比を変えることで制動力が変化するよう
に構成し、タイヤが回転している間前記弾性材がねじり
上げられ制動力が増加し、この制動力によってタイヤが
ロックしないようにこの弾性材による制動力を減少させ
るために、前記無段変速機の変速比を変化し得るように
構成したことを特徴とする無段変速機を用いて制動エネ
ルギを回収するアンチロックブレーキに係るものであ
る。
【0007】
【発明の実施の形態】最良と考える本発明の実施の形態
(発明をどのように実施するか)を、図面に基づいてそ
の作用効果を示して簡単に説明する。
【0008】図1の機構で軸1を回転するのに必要なモ
ーメントMは、ゴムのねじりこわさktとすると、{M
=(1−r)×kt×(θ1−θ2)・・・(式1)}で
ある。 このモーメントMが車輪に制動力として作用し、変速比
rを変えることにより制動力も変化するから制動装置と
して使用できる。
【0009】また車輪がロックする直前に変速比rを速
やかに変え制動力を下げロックさせない制御を行う。
【0010】同時にゴムがねじられてタイヤの回転がゴ
ムの弾性エネルギとして蓄積される。
【0011】
【実施例】本発明の具体的な実施例について図面に基づ
いて説明する。
【0012】図面は、図1が本実施例の構造を示す。
【0013】図1の車輪からVプーリ又は回転を伝達す
る機構により電磁クラッチを介して軸1に回転を伝え
る。
【0014】電磁クラッチはアクセルペダルを離すと接
続し回転が軸1に伝わる。
【0015】フック1と2,3と4にゴムが取り付けら
れ、フック1は軸1に取り付けられ、フック4は歯車対
1により逆回転する軸2を入力とする無段変速機の出力
軸に取り付けられるため変速比によりフック4の回転速
度は変わる。
【0016】この無段変速機は変速比rが図3(c),図
4(c),図5(b)のように変化し得るものとする。
【0017】フック2,3の回転は自由であるが歯車対
2により互いに逆回転するものとする。
【0018】フック1,4には回転角度θ1,θ2を検出
するためのロータリエンコーダが付設される。
【0019】変速比rは角速度ω1,ω2から{r=ω2
/ω1・・・(式2)}で求められる。
【0020】無段変速機はステッピングモータにより変
速できるものとする。
【0021】ホイールシリンダは従来のABS装置に接
続させる。
【0022】図2(a)は車輪に作用する力で車輪の回転
運動方程式は、αを車輪の角加速度とすると、{Iα=
μBWR−MG・・・(式3)}となる。
【0023】図3は本発明をアクセルペダルを離した
後、フットブレーキを使用せずエンジンブレーキと同じ
ように使用した場合でゴムによるトルク(以降ゴムトル
クと呼ぶ)MGだけが制動力として作用する。
【0024】ゴムトルクMGが増加するに伴ない車輪が
減速しスリップ率が増加し図2bのに到達する。
【0025】に到達するまでのμBWRは、軸の回転
角θ1,θ2,変速比rがわかるから(式1)からMが求
まりM=MGであり、αはθ1からわかるから(式3)よ
り、{μBWR=Iα+MG・・・(式4)}で求められ
る。
【0026】でのμBWRが最大値になるが、MGは増
加し続けるから車輪は減速を続けスリップ率はを越え
μBWRは減少し車輪はロックし始める(図2bの,
図3bの時刻t1)。
【0027】この時点でμBWRの最大値は確定できる
ので以降はMGがこの値になるように回転角θ1,θ2
応じて変速比rを変化させていけば良い。
【0028】しかしの時点(時刻t1)でMGを大きく
しμBWRの最大値にしても車輪は更にロックするので
ロックさせないためにMGの大きさを、車輪加速度が負
から零に変わるまで急激に下げ(変速比を急上昇させ
る)、加速度が零になった時点(時刻t2)でその時
のMGの大きさを回転角θ1,θ2に応じて変速比rを変
化させることにより保持する。
【0029】すると図2bのからまでμBWR一定
でスリップ率が変化する。
【0030】これは図3bの時刻t2からt3までの車輪
加速度の変化に対応する。
【0031】t3は加速度が正から零になる時刻である
(図2bの)がこの時に変速比を下げ(図3c)、M
GをμBWRの最大値にし以降はこの値を保つと路面とタ
イヤの最大摩擦力で制動することができる。
【0032】図4はゴムだけで制動したとき路面状況が
変化した場合の制御状態である。
【0033】時刻t5以前に図3のように最大摩擦力で
制動するよう制御されているとする。
【0034】時刻t6以前で路面が滑り易くなった場
合、車輪にMGが作用しているので角加速度が急減少し
ロックし始める。
【0035】t6で減少させ角加速度が上昇し正になる
と(時刻t7)MGを加速度が再び負になるまで(時刻t
8)保持する。
【0036】図2cのがそのスリップ率の変化を
示す。時刻t8で変速比rを減少させMGを大きくする。
【0037】これを車輪角加速度が急減少する時刻t9
まで行う。
【0038】t8からt9の間μBWRを計算し最大値を
求める(図2cのがそのスリップ率の変化を示
す)。
【0039】時刻t9で角加速度を正にするため変速比
rを大きくしMGを小さくする(時刻t10)。
【0040】そして再び角加速度が負になるまでMG
保持する(時刻t11,また図2cの1011がそのスリッ
プ率の変化を示す)。
【0041】次に変速比rを下げ求められているμB
Rの最大値にし以降はこの値を保つ。
【0042】次に時刻t13以前で路面とタイヤの摩擦係
数が大きくなったとし、そのため車輪角加速度が大きく
なり正になったとする(時刻t13)。
【0043】この時は再び角加速度が負になるまで時刻
13以前のμBWRを保つ(図2bの1213がそのスリッ
プ率の変化を示す)。
【0044】加速度が負になった時刻t14から変速比r
を減少させMGを大きくする。
【0045】これを車輪角加速度が急減少する時刻t15
まで行う。
【0046】t14からt15の間μBWRを計算し最大値
を求める(図2dの131415がそのスリップ率の変化を示
す)。
【0047】時刻t15で角加速度を正にするため変速比
rを大きくしMGを小さくする(時刻t16)。
【0048】そして再び角加速度が負になるまでMG
保持する(時刻t17,また図2dの151617がそのスリッ
プ率の変化を示す)。
【0049】次に変速比rを下げ求められているμB
Rの最大値にし以降はこの値を保つ。
【0050】図5はゴムとフットブレーキを併用した場
合であるが、この場合は従来のABS制御を使用する。
【0051】図5aの従来のABS制御が始まった時点
で、その時のMGをフットブレーキを離すまで保持す
る。図5bはMGを保持するため変速比が少しづつ上昇
する様子を示す。
【0052】
【発明の効果】本発明は上述のように構成したから、制
動に無段変速機とゴムを用い、タイヤの運動エネルギを
蓄積するため加速,発電に蓄積されたエネルギを用いて
燃費を低減できる。
【0053】ゴムの回転角,変速比,車輪角加速度を常
に検出することにより路面とタイヤの最大摩擦力を計算
でき、その摩擦力で制動できるため制動距離を短縮でき
る。アクセルペダルを離すと制動が開始するためフット
ブレーキを踏むまでの間で更に制動距離を短縮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の構成図である。
【図2】(a)は本実施例における車輪に作用する力を示
す説明図、(b),(c),(d)は本実施例におけるスリッ
プ率の変化を示す図である。
【図3】本実施例における車輪速度,ゴムトルクMG
車輪角加速度、変速比rの時間変化を示す説明図であ
る。
【図4】本実施例における車輪速度,ゴムトルクMG
車輪角加速度、変速比rの時間変化を示す第二説明図で
ある。
【図5】本実施例における車輪速度,ゴムトルクMG
車輪角加速度、変速比rの時間変化を示す第三説明図で
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60T 1/10

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 運転者がアクセルペダルより足を離す
    と、タイヤにゴムなどのねじり弾性材のねじりによる抵
    抗力を制動力として作用させる制動機構と、変速比を変
    えることでタイヤへの制動力が可変する無段変速機とを
    備え、前記制動機構のねじり弾性材のモーメントが前記
    無段変速機を介してタイヤに制動力として作用し、この
    無段変速機の変速比を変えることで制動力が変化するよ
    うに構成し、タイヤが回転している間前記弾性材がねじ
    り上げられ制動力が増加し、この制動力によってタイヤ
    がロックしないようにこの弾性材による制動力を減少さ
    せるために、前記無段変速機の変速比を変化し得るよう
    構成したことを特徴とする無段変速機を用いて制動エ
    ネルギを回収するアンチロックブレーキ。
JP28044295A 1995-10-27 1995-10-27 無段変速機を用いて制動エネルギを回収するアンチロックブレーキ Expired - Lifetime JP2829718B2 (ja)

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JPH09118207A JPH09118207A (ja) 1997-05-06
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US5449279A (en) * 1993-09-22 1995-09-12 American Standard Inc. Pressure biased co-rotational scroll apparatus with enhanced lubrication
JP4697430B2 (ja) * 2006-01-19 2011-06-08 株式会社アドヴィックス タイヤ前後力推定装置
MD4079C1 (ro) * 2009-02-06 2011-07-31 Сергей БУРЛАК Dispozitiv de utilizare a energiei de frânare la autovehicule

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