JP2829527B2 - 耐水性ケーブル - Google Patents
耐水性ケーブルInfo
- Publication number
- JP2829527B2 JP2829527B2 JP1219147A JP21914789A JP2829527B2 JP 2829527 B2 JP2829527 B2 JP 2829527B2 JP 1219147 A JP1219147 A JP 1219147A JP 21914789 A JP21914789 A JP 21914789A JP 2829527 B2 JP2829527 B2 JP 2829527B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- water
- eva
- jacket
- cable
- resistant cable
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A30/00—Adapting or protecting infrastructure or their operation
- Y02A30/14—Extreme weather resilient electric power supply systems, e.g. strengthening power lines or underground power cables
Landscapes
- Insulated Conductors (AREA)
- Organic Insulating Materials (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、水中で使用される耐水性ケーブル、特に絶
縁心線と異種材料からなる外被とを密着又は接着(融
着)させてケーブル内への水の侵入を阻止し、且つ、絶
縁材料及び外被材料中に添加された加工助剤等の移行な
どのない化学的安定な状態の耐水性ケーブルに関する。
縁心線と異種材料からなる外被とを密着又は接着(融
着)させてケーブル内への水の侵入を阻止し、且つ、絶
縁材料及び外被材料中に添加された加工助剤等の移行な
どのない化学的安定な状態の耐水性ケーブルに関する。
電線、ケーブルのうち、常に水中に没した状態で使用
されるものがある。それは例えば水中モーターへの給電
用あるいはこの水中モーターをコントロールするための
信号又はコントロールケーブルが挙げられる。また、他
には、河川などの改修工事においても同じような状態で
使用される。
されるものがある。それは例えば水中モーターへの給電
用あるいはこの水中モーターをコントロールするための
信号又はコントロールケーブルが挙げられる。また、他
には、河川などの改修工事においても同じような状態で
使用される。
このような状態で使用される電線・ケーブルにあっ
て、該電線に要求される特性は、外被からケーブル内へ
の水の侵入を阻止することであり、万一外被にピンホー
ル、クラック等ができて、そのピンホール等から水が侵
入しても、その水の侵入はその極部で阻止されれてケー
ブル内に拡がることのないようにして実用上支障のない
ものとすることである。
て、該電線に要求される特性は、外被からケーブル内へ
の水の侵入を阻止することであり、万一外被にピンホー
ル、クラック等ができて、そのピンホール等から水が侵
入しても、その水の侵入はその極部で阻止されれてケー
ブル内に拡がることのないようにして実用上支障のない
ものとすることである。
このようにするために、従来では、絶縁心線を撚合わ
せたケーブルコアーと外被との隙間に、ゼリー状組成物
や水に遭遇すると膨潤するポバール、カーボポール等を
充てん又は塗布したものがある。しかしながら、これ等
は何れも充てんや塗布といった余分の作業や工程を必要
とし生産性やコスト面で十分満足できるものではなく、
又接続端末処理に際しこれ等充てん物を拭き取らねばな
らず、作業性が悪かった。
せたケーブルコアーと外被との隙間に、ゼリー状組成物
や水に遭遇すると膨潤するポバール、カーボポール等を
充てん又は塗布したものがある。しかしながら、これ等
は何れも充てんや塗布といった余分の作業や工程を必要
とし生産性やコスト面で十分満足できるものではなく、
又接続端末処理に際しこれ等充てん物を拭き取らねばな
らず、作業性が悪かった。
また、この他の例で云えば、PE(ポリエチレン)絶縁
心線の撚合わせた芯上に、PVC(ポリ塩化ビニル)を充
実押出成形して外被とするものが考えられる。この場
合、外被のPVC中の可塑剤等がPEに喰われ(移行し)、
急速に劣化して外被にクラックが入る恐れがあり、且
つ、絶縁心線と充実外被との接着ができず、前記クラッ
クから侵入した水がケーブル内に拡がり電気特性が低下
し使用に耐えないものとなる。
心線の撚合わせた芯上に、PVC(ポリ塩化ビニル)を充
実押出成形して外被とするものが考えられる。この場
合、外被のPVC中の可塑剤等がPEに喰われ(移行し)、
急速に劣化して外被にクラックが入る恐れがあり、且
つ、絶縁心線と充実外被との接着ができず、前記クラッ
クから侵入した水がケーブル内に拡がり電気特性が低下
し使用に耐えないものとなる。
本発明は、以上に鑑み、水中で使用されるケーブルで
あって、PEを絶縁体とする絶縁心線と外被とが強固な接
着状態となり、且つ、外被を構成する組成物中の可塑剤
が絶縁体のPEに喰われることがなく、化学的に安定な耐
水性ケーブルを提供することを課題とする。
あって、PEを絶縁体とする絶縁心線と外被とが強固な接
着状態となり、且つ、外被を構成する組成物中の可塑剤
が絶縁体のPEに喰われることがなく、化学的に安定な耐
水性ケーブルを提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明にあっては、PE絶
縁心線を撚合わせたコアー上に、EVA(エチレン酢酸ビ
ニール)−PVC共重合体を主体とし、これに、EVAまたは
EEA(エチレンアクリル酸エステル)をベースとするホ
ットメルト樹脂をブレンドした組成物により充実外被を
施してなる構成としたのである。
縁心線を撚合わせたコアー上に、EVA(エチレン酢酸ビ
ニール)−PVC共重合体を主体とし、これに、EVAまたは
EEA(エチレンアクリル酸エステル)をベースとするホ
ットメルト樹脂をブレンドした組成物により充実外被を
施してなる構成としたのである。
上記PVCとEVAの比は、60:40〜30:70重量%の範囲と
し、EVA−PVC共重合体とホットメルト樹脂との重量比
は、10:1〜10:10の範囲とすることが好ましい。
し、EVA−PVC共重合体とホットメルト樹脂との重量比
は、10:1〜10:10の範囲とすることが好ましい。
上記の如く構成する本発明に係る耐水性ケーブルは、
PE絶縁と上記組成物の親和性により、外被と絶縁心線が
完全な接着状態となっており、且つ、上記共重合体は無
可塑PVC(可塑剤を全く含まないPVC)であるため、可塑
剤等がPE絶縁に喰われる危惧もなく、化学的に安定で、
良好な機械的・物理的特性を有する。
PE絶縁と上記組成物の親和性により、外被と絶縁心線が
完全な接着状態となっており、且つ、上記共重合体は無
可塑PVC(可塑剤を全く含まないPVC)であるため、可塑
剤等がPE絶縁に喰われる危惧もなく、化学的に安定で、
良好な機械的・物理的特性を有する。
したがって、万一、外被にピンホール、クラック等が
生じて水が侵入しても、外被とPE絶縁の密着性により水
が拡がらない。すなわち、水の侵入はその極部で阻止さ
れる。また、外被とPE絶縁の密着性により、端末接続部
での心線の突出がなく、その端末部からの浸水・走水も
ない。
生じて水が侵入しても、外被とPE絶縁の密着性により水
が拡がらない。すなわち、水の侵入はその極部で阻止さ
れる。また、外被とPE絶縁の密着性により、端末接続部
での心線の突出がなく、その端末部からの浸水・走水も
ない。
次に、本発明の実施例を説明する。
図に示すように、0.5mm2(20本/0.18mmφ)の電気銅
撚導体1上にPE絶縁2を施して絶縁心線(外径2.0mm
φ)3とし、これを7本同心撚りしてケーブルの芯(外
径4.7mm)とする。このケーブルの芯上に、第1表に示
す組成物で充実外被4を施して本発明に係る耐水性ケー
ブル(外径8.1mmφ)Pを得た。
撚導体1上にPE絶縁2を施して絶縁心線(外径2.0mm
φ)3とし、これを7本同心撚りしてケーブルの芯(外
径4.7mm)とする。このケーブルの芯上に、第1表に示
す組成物で充実外被4を施して本発明に係る耐水性ケー
ブル(外径8.1mmφ)Pを得た。
つぎに、本発明の効果を確認するために、外被4にPV
Cを用いた従来例と、上記PVC−EVA共重合体のPVC:EVAの
重量比を種々の範囲としたもの、および上記共重合体と
上記ホットメルト樹脂(HMR)との重量比を種々の範囲
とした実施例及び比較例を第1表に併せて示す。
Cを用いた従来例と、上記PVC−EVA共重合体のPVC:EVAの
重量比を種々の範囲としたもの、および上記共重合体と
上記ホットメルト樹脂(HMR)との重量比を種々の範囲
とした実施例及び比較例を第1表に併せて示す。
また、下欄には、移行性試験、浸水試験、外被と絶縁
心線との接着状況、拡張力、伸び、外観等の試験結果を
示す。
心線との接着状況、拡張力、伸び、外観等の試験結果を
示す。
この試験結果から、本発明に係るケーブルが従来例に
比べ優れていることが理解できる。
比べ優れていることが理解できる。
本発明は、以上のように構成したので、端末からの浸
水もなく、万一、その端末又はピンホール等から浸水し
てもその浸水が極部的なもので抑えられ、電気特性の低
下を招くことがない。また、ゼリー状組成物の充てん作
業、ポバール等の塗布作業といった工程もなく、生産性
と接続端末処理における作業性もよい。
水もなく、万一、その端末又はピンホール等から浸水し
てもその浸水が極部的なもので抑えられ、電気特性の低
下を招くことがない。また、ゼリー状組成物の充てん作
業、ポバール等の塗布作業といった工程もなく、生産性
と接続端末処理における作業性もよい。
したがって、本発明によれば、耐用年数が長く、か
つ、長期に亘って安定した耐水性ケーブルを安価にして
得ることができる効果がある。
つ、長期に亘って安定した耐水性ケーブルを安価にして
得ることができる効果がある。
図面は、本発明に係る耐水性ケーブルの一実施例の部分
斜視図である。 1……電気銅撚導体、2……PE絶縁、 3……絶縁心線、4……外被、 P……ケーブル。
斜視図である。 1……電気銅撚導体、2……PE絶縁、 3……絶縁心線、4……外被、 P……ケーブル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大西 喜八 大阪府東大阪市岩田町2丁目3番1号 タツタ電線株式会社内 (56)参考文献 特開 昭59−44711(JP,A) 特開 昭63−297451(JP,A) 特開 昭63−297445(JP,A) 実開 平1−160619(JP,U)
Claims (2)
- 【請求項1】PE絶縁心線を撚合わせたコアー上に、EVA
−PVC共重合体を主体とし、これに、EVAまたはEEAをベ
ースとするホットメルト樹脂をブレンドした組成物によ
り充実外被を施してなることを特徴とする耐水性ケーブ
ル。 - 【請求項2】請求項(1)記載の耐水性ケーブルにおい
て、上記組成物が下記の構成(a)、(b)であること
を特徴とする耐水性ケーブル。 (a) PVCとEVAの比が60:40〜30:70重量%の範囲であ
ること、 (b) EVA−PVC共重合体とホットメルト樹脂との重量
比が10:1〜10:10の範囲であること、
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1219147A JP2829527B2 (ja) | 1989-08-25 | 1989-08-25 | 耐水性ケーブル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1219147A JP2829527B2 (ja) | 1989-08-25 | 1989-08-25 | 耐水性ケーブル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0381910A JPH0381910A (ja) | 1991-04-08 |
JP2829527B2 true JP2829527B2 (ja) | 1998-11-25 |
Family
ID=16730951
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1219147A Expired - Fee Related JP2829527B2 (ja) | 1989-08-25 | 1989-08-25 | 耐水性ケーブル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2829527B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6469251B1 (en) * | 2000-05-15 | 2002-10-22 | Tyco Electronics Corporation | Vapor proof high speed communications cable and method of manufacturing the same |
CN103756117A (zh) * | 2013-12-19 | 2014-04-30 | 安徽特力电缆有限公司 | 一种耐候耐臭氧改性聚乙烯电缆护套料 |
CN103772784A (zh) * | 2013-12-19 | 2014-05-07 | 安徽特力电缆有限公司 | 一种无卤阻燃改性聚乙烯电缆护套料 |
-
1989
- 1989-08-25 JP JP1219147A patent/JP2829527B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0381910A (ja) | 1991-04-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2829527B2 (ja) | 耐水性ケーブル | |
JP2829528B2 (ja) | 耐水性ケーブル | |
JPH09204822A (ja) | 止水機能付ケーブル及びその製造方法 | |
EP0373669B1 (en) | DC high-voltage wire | |
JP2918900B2 (ja) | 水密導体 | |
JP2588888B2 (ja) | 水密ow電線 | |
JP2009104991A (ja) | 水密型ポリエチレン絶縁電線 | |
JPH0128586Y2 (ja) | ||
JP3688319B2 (ja) | 水密電線、ケーブル | |
JPH0122181Y2 (ja) | ||
JPH09180549A (ja) | 水密性混和物およびこれを用いた水密電線 | |
JP2657507B2 (ja) | 水密導体 | |
JPH0531784Y2 (ja) | ||
JPH059778Y2 (ja) | ||
JPH0515683Y2 (ja) | ||
JPH087652A (ja) | 自動車電線用樹脂組成物及び自動車用薄肉低圧電線 | |
JPS5981804A (ja) | 水密ケ−ブル | |
JPH02121206A (ja) | 絶縁電線 | |
JPS58112203A (ja) | 電気ケ−ブル | |
JPH0436003Y2 (ja) | ||
JPH01195612A (ja) | 水密導体 | |
JP2000076936A (ja) | 水密電線・ケーブル | |
JP2918910B2 (ja) | 水密絶縁線心 | |
JPS5925108A (ja) | 水密電線 | |
JPS63168911A (ja) | 水密塩化ビニル絶縁電線 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |