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JP2828737B2 - 印刷用塗被紙 - Google Patents

印刷用塗被紙

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JP2828737B2
JP2828737B2 JP14205790A JP14205790A JP2828737B2 JP 2828737 B2 JP2828737 B2 JP 2828737B2 JP 14205790 A JP14205790 A JP 14205790A JP 14205790 A JP14205790 A JP 14205790A JP 2828737 B2 JP2828737 B2 JP 2828737B2
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coated paper
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勝 辻
洋市 松井
健四郎 島田
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OJI SEISHI KK
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OJI SEISHI KK
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、古紙を利用した印刷用塗被紙に関し特に感
圧複写紙の古紙を有効に利用した、耐光性の良い印刷用
塗被紙に関するものである。
〔従来の技術〕
一般に、印刷用塗被紙はパルプ繊維を抄紙して得られ
た原紙上に顔料と接着剤を主成分とする塗被組成物を塗
被、乾燥した後スーパーキャレンダー仕上げして製造さ
れる。
印刷用塗被紙の原紙には、木材を化学的処理、機械的
処理、半化学的・半機械的処理等することによって得ら
れるパルプを、化学的に漂白した所謂バージンパルプを
叩解し、このパルプスラリーに填料、サイズ剤、定着剤
及び染料等を添加して抄紙することによって得られた原
紙が使用される。尚、この抄紙工程では紙の表面強度を
強くするために接着剤が表面処理されることが多い。
而して、このような原紙を使用して得られる印刷用塗
被紙は、平版印刷、凸版印刷、フレキソ印刷又はグラビ
ヤ印刷等によって印刷し、カレンダー、ポスター、雑
誌、本、チラシ広告、カタログ等広範囲の分野で用いら
れるが、一般的に光褪色(黄変)が起こり易く、その改
良が望まれている。
また、紙の需要量は経済の発展に伴って、増加する一
途である。この為、近年、資源の有効利用の観点から、
古紙の再生パルプ化及びその有効利用の気運が高まって
いる。
現在、わが国における古紙の使用量は、紙、板紙生産
原料の50%を越えており、資源の有効利用の面から更に
多くの古紙を再生利用することの要請が高まっている。
再生パルプ化が可能な古紙は、新聞、ダンボール、雑
誌、模造、色上(アートを含む)、上白、カード、特
白、中白、白マニラ、切付、中更反古、茶模造紙(洋段
を含む)、台紙、地券、ボール、感熱紙、感圧複写紙、
C.P.0.等である。
これらの古紙で、感圧複写紙古紙の再生パルプ化法と
しては、一般的には、該古紙をアルカリ液中で離解し
て、パルプの懸濁液を得る離解工程、異物を分離する粗
選・精選工程、染料を含有するマイクロカプセルや顕色
剤を泡沫分離するフロテーター工程、染料を含有するマ
イクロカプセルや顕色剤を洗浄する洗浄工程、色を白く
する漂白工程等を経て再生パルプ化する方法が採られて
いる。感圧複写紙古紙の再生パルプ化法は、この様に、
非常に煩雑な工程を経る必要がある為、感圧複写紙の古
紙利用については、未だ一部で利用されているに過ぎな
い。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は、古紙を利用した印刷用塗被紙に関し、特に
感圧複写紙古紙からの再生パルプを有効に利用して、耐
光性の良い印刷用塗被紙を提供することを目的とするも
のである。
〔課題を解決する為の手段〕
本発明は、感圧複写紙古紙の再生パルプ化段階又は得
られた再生パルプを含有するパルプスラリー中に、アミ
ン化合物及び/又は第4級アンモニウム塩化合物を添加
して抄紙した原紙にアルカリ性顔料を含む塗被層を形成
したことを特徴とする印刷用塗被紙である。
〔作用〕
本発明に於いて、原紙に含有させる再生パルプは、感
圧複写紙古紙を再生したものであるが、この感圧複写紙
古紙は、原紙の片面に電子供与性染料を含有するマイク
ロカプセルを含む層を塗布した「上用紙」、電子供与性
と接触反応して呈色する電子受容性化合物(顕色剤)を
含む層を塗布した「下用紙」、原紙の片面にマイクロカ
プセルを含む層を塗布し、他面に顕色剤を含む層を塗布
した「中用紙」、更には原紙の同一面にマイクロカプセ
ルと顕色剤を積層させ又は混合した「自己発色紙」等が
知られており、これらを適宜組み合わせて使用された古
紙、これらの感圧複写紙を製造する過程で発生する半製
品や損紙等である。
上記の感圧複写紙古紙を離解する場合は、離解を促進
するためにはアルカリ性水溶液で離解すると良く、アル
カリ剤としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、
水酸化カルシウム、ケイ酸ナトリウム、炭酸ナトリウ
ム、炭酸カリウム、次亜塩素酸ナトリウム、次亜塩素酸
カルシウム等が挙げられる。これらの中で、次亜塩素酸
塩は、離解の促進と染料等を酸化分解して漂白するので
既に発色している古紙には特に有効であり好ましい。
尚、感圧複写紙古紙の離解に際しては、プラスチックや
粘着物等の異物が含まれていることが多く、離解時に撹
拌機等によって小さく砕かれ、精選工程での分離効果を
悪くする恐れがある。従って、離解の程度を調節するの
が好ましい。
仮に、異物が撹拌機等によって小さく砕かれた場合
は、精選工程での分離効果が悪くなるだけでなく、再生
パルプを使用して抄紙すると、抄紙工程で感圧接着剤が
ワイヤーの目を塞いだり、プレスロールや毛布を汚し、
紙切れを起こし、抄紙効率を著しく低下させるという問
題が生じる。又、紙面上に斑点を形成する等して、紙層
形成又は品質面で悪影響を及ぼすという問題が生じる。
離解程度を調節する方法は、パルパー等の装置が決まっ
ている場合には、離解時間の長短、パルプ濃度、水の温
度、アルカリ添加量等で調節すればよく、特に限定する
ものでない。
かくして得られた感圧複写紙古紙の再生パルプスラリ
ーは、更に精選工程に送って、スクリーンにかけて異物
を分離する。尚、精選工程迄の過程で粗選工程を設けて
おけば、大きな異物は精選工程に移行する前に粗選工程
で取り除くことができ精選工程におけるスクリーンの目
詰りを防止することが出来る。
本発明では、上記の如く離解処理して得た感圧複写紙
古紙の再生パルプを、他のパルプ、例えば所謂バージン
パルプに配合して使用するものである。この再生パルプ
をバージンパルプに配合し、抄紙して得られた原紙は低
緊度で平滑性が良く、この特徴を生かすためには、原紙
を構成する全パルプ中の5〜95重量%、好ましくは10〜
90重量%の範囲で含有させるのが望ましい。因みに、5
重量%未満の場合には、目的とする効果が充分でなく、
又95重量%以上になると、針葉樹のバージンパルプと併
用しても紙力に優れた原紙が得られ難い。また、この再
生パルプを叩解しないで使用すると、充分な紙力を有す
る原紙を得ることが出来ない。この為、抄紙機の前工程
で叩解機によって処理するのが望ましい。叩解処理する
場合は、この再生パルプを単独処理しても良く、又バー
ジンパルプに配合し一緒に叩解するのも良い。
叩解の程度は、再生パルプの配合量、抄紙機の種類、
塗被組成物の物性、コーターの種類、製品の要求品質等
により適宜選択すれば良い。
叩解機としては、コニカルリファイナー、シングルリ
ファイナー、ダブルディスクリファイナー等が使用され
るが、動力面を考慮するとダブルディスクリファイナー
の使用がより好ましい。
而して、本発明では、感圧複写紙古紙の再生パルプ化
段階又は得られた再生パルプを含有するパルプスラリー
中に、アミン化合物及び/又は第4級アンモニウム塩化
合物を添加して抄紙した原紙を使用することを重要な要
件とするものである。
因みに、感圧複写紙古紙の再生パルプを、そのまま使
用すると抄紙機のキャレンダーやコーター後のスーパー
キャレンダーでの平滑化処理する際圧力で残存するマイ
クロカプセルが破壊し、顕色剤と反応して着色し、商品
価値を低下させることになる。
感圧複写紙古紙の再生パルプ化段階及び/又は得られ
た再生パルプを含有するパルプスラリー中に、アミン化
合物及び/又は第4級アンモニウム塩化合物を添加しす
ると、これらの化合物が電子供与性染料と電子受容性化
合物(顕色剤)の接触反応を阻止して、発色が抑えられ
るのである。
本発明で使用するアミン化合物及び/又は第4アンモ
ニウム塩化合物としては、脂肪族アミン塩、脂肪族第4
アンモニウム塩、ベンザルコニウム塩、塩化ベンゼトニ
ウム、ピリジニウム塩、イミダゾリニウム塩、カルボキ
シベタイン型、アミノカルボン酸塩等のカチオン性界面
活性剤や両性界面活性剤等が挙げられる。更にはカチオ
ン変性澱粉、カチオン変性ラテックス、カチオン変性ポ
リビニールアルコール、カチオン変性植物ガム、ポリエ
チレンイミン、ポリアミン、ポリアミド・ポリアミン、
ポリアクリルアミド、尿素ホルマリン樹脂、メラミンホ
ルマリン樹脂、ポリアミド樹脂等で、一般には歩留向上
剤や紙力増強剤として使用されるものの中にも効果的な
ものがある。
使用するアミン化合物及び/又は第4アンモニウム塩
化合物の具体的な物質としては、電子供与性染料と電子
受容性物質物(顕色剤)の種類及びその量によって異な
るので適宜選択し使用することになる。添加量は乾燥パ
ルプに対して0.05〜10重量%で効果的である。
アミン化合物及び/又は第4アンモニウム塩化合物の
添加場所は、再生パルプ化段階又は得られた再生パルプ
を含有する抄紙前のパルプスラリー中に、添加するのが
効果的である。
アミン化合物及び/又は第4アンモニウム塩化合物が
添加されたパルプスラリーの抄紙は、通常の酸性抄紙や
中性抄紙の何方でも抄紙して良いが、損紙の回収や耐光
性を考慮すると中性抄紙の方が好ましい。中性抄紙の場
合には填料として炭酸カルシウムを配合し、抄紙pHを6
〜9に調整して抄紙する。pHが6以下になると、炭酸カ
ルシウムの溶解度が大きくなり、抄紙時の歩留が悪くな
る。又、pHが9以上になると、パルプのアルカリ焼けが
起こり、白色度が低下する。
填料としては、炭酸カルシウムの他に、製紙業界で一
般に公知公用の填料、例えばタルク、カオリン、クレ
ー、焼成カオリン、デラミカオリン、二酸化チタン、硫
酸カルシウム、水酸化カルシウム、水酸化アルミニウ
ム、水酸化亜鉛、水酸化マグネシウム、炭酸マグネシウ
ム、硫酸マグネシウム、珪酸マグネシウム、ホワイトカ
ーボン、ベントナイト等の鉱物質填料やポリスチレン樹
脂微粒子、尿素ホルマリン樹脂微粒子、微小中空粒子等
の有機合成填料等も適宜選択して併用される。更に、古
紙やブローク等に含まれる填料も有効に使用できる。
抄紙用内添助剤としては、従来から使用されている各
種のアニオン性、ノニオン性、カチオン性或いは両性の
歩留向上剤、濾水性向上剤、紙力増強剤やサイズ剤等が
あり、例えば、アルキルケテンダイマー系サイズ剤、ア
ルケニル無水コハク酸系サイズ剤、スチレン−アクリル
系サイズ剤、無水ステアリン酸系サイズ剤、石油樹脂系
サイズ剤やロジン系サイズ剤等の各種サイズ剤や各種澱
粉、ポリアクリルアミド、ポリエチレンイミン、ポリア
ミン、ポリアミド・ポリアミン、植物ガム、尿素ホルマ
リン樹脂、メラミンホルマリン樹脂、ポリビニールアル
コール、ラテックス、ポリエチレンオキサイド、ポリア
ミド樹脂等及びそれらの誘導体又は変性物等の有機系化
合物或いは硫酸アルミニウム等の水溶性アルミニウム
塩、コロイダルシリカ、ベントナイト等の無機系化合物
等の1種或いは2種以上を適宜組み合わせて使用され、
さらに染料、pH調整剤、消泡剤、ピッチコントロール
剤、スライムコントロール剤等の抄紙用内添助剤を紙の
用途に応じて適宜添加される。
抄紙機は通常使用されている長網抄紙機、ツインワイ
ヤー抄紙機、丸網抄紙機等が使用出来る。抄紙機の乾燥
部には多筒式ドライヤーあるいはヤンキードライヤーが
使用できる。
本発明では、かくして得られる原紙に対して、顔料及
び接着剤を主成分とする塗被層を形成するが、本発明で
は、アルカリ性顔料を含む塗被層の形成を必須とするも
のである。必須とする理由は、前記したように原紙に
は、感圧複写紙古紙の再生パルプ化段階及び/又は得ら
れた再生パルプを含有するパルプスラリー中に、着色阻
止のためアミン化合物及び/又は第4級アンモニウム塩
化合物を添加している。このような原紙に、カオリン、
クレー等の非アルカリ性顔料のみからなる塗被層を形成
したのでは、塗被紙の白色度及び耐光性が悪くなり、商
品価値を低下させることになる。
これに対して、塗被層中にアルカリ性顔料を全顔料の
5重量%以上含有することにより塗被紙の白色度は向上
し、更に耐光性も改善され、印刷適性の優れた塗被紙が
得られるのである。
アルカリ顔料としては、重質炭酸カルシウム、軽質炭
酸カルシウム、サチン白、水酸化アルミニウム、炭酸マ
グネシウム等を挙げることが出来る。
これらのアルカリ性顔料は白色度が高く、これらの顔
料を含む塗被組成物を原紙に設けると白色度の高い塗被
紙が得られる。中でも、サチン白、重質炭酸カルシウム
又は軽質炭酸カルシウム等が好ましい。
これらの顔料の配合量は、上記効果を得るためには全
顔料の固形に対して、5重量%以上含有することが好ま
しく、より効果を得るためには10重量%以上含有させる
のが良い。
接着剤としては、例えばカゼイン、大豆蛋白、合成蛋
白等の蛋白質類;スチレン・ブタジエン共重合体、メチ
ルメタクリレート・ブタジエン共重合体等の共役ジエン
系共重合体ラッテクス、アクリル酸エステル及び/又は
メタクリル酸エステルの重合体又は共重合体等のアクリ
ル系重合体ラッテクス、エチレン・酢酸ビニル重合体の
ビニル系重合体ラッテクス、或いはこれらの各種重合体
ラッテクスをカルボキシル基等の官能基含有単量体で変
性したアルカリ溶解性、アルカリ膨潤性或いはアルカリ
非溶解性の重合体ラッテクス及びバインダーピグメント
と呼ばれる各種の合成樹脂重合体;ポリビニルアルコー
ル、オレフイ、無水マレイン酸樹脂、メラミン樹脂等の
合成樹脂系接着剤、酸化澱粉、陽性澱粉、エステル化澱
粉、デキストリン等の澱粉類;カルボキシメチルセルロ
ーズ、ヒドロオキシセルローズ等のセルローズ誘導体等
の如き通常の塗被紙用接着剤の1種以上が適宜選択して
使用される。
尚、一般に接着剤は顔料100重量部に対して4〜50重
量部、より好ましくは10〜30重量部程度の範囲で配合さ
れる。塗被液中には必要に応じて消泡剤、着色剤、離型
剤、流動変性剤、防腐剤等の各種助剤が適宜配合される
が、塗被層の固化を促進させる助剤としては、例えばア
ミン、アミド、ポリアクリルアミン等や亜鉛、アルミニ
ウム、マグネシウム、カルシウム、バリウム等の多価金
属の塩を顔料100重量部に対して0.1〜10重量部程度添加
しても良い。
塗被液は、一般の塗被紙製造に用いられる例えばブレ
ードコーター、エアーナイフコーター、ロールコータ
ー、リバースコーター、ビルブレードコーター、カーテ
ンコーター、ダイスロットコーター、グラビヤコータ
ー、チャンプレックスコーター、サイズプレスコーター
等の両面或いは片面塗被装置を設けたオンマシン或いは
オフマシンコーターによって原紙上に1層或いは多層に
塗被される。その際の固形分濃度は一般に40〜75重量%
程度であるが、操業性を考慮すると45〜70重量%の範囲
が好ましい。原紙への塗被液の塗被量は一般に乾燥重量
で片面当たり3〜50g/m2程度あるが、得られる塗被紙の
白色度及び耐光性、印刷適性を考慮すると5〜40g/m2
度の範囲が好ましい。
又、湿潤塗被層を乾燥する方法としては、従来から知
られている蒸気加熱、加風加熱、ガスヒーター加熱、高
周波加熱、電気ヒーター加熱、赤外線ヒーター加熱、レ
ザー加熱、電子線加熱等の各種乾燥方式が適宜採用出来
る。
かくして得られた塗被紙は耐光性に優れ、且つ印刷適
性の優れたものである。
〔実施例〕
以下に、実施例を挙げて本発明をより具体的に説明す
るが、勿論これらに限定するものでない。なお、例中の
部及び%は、特に断らない限りそれぞれ重量部及び重量
%を示す。
実施例1 <原紙の調製> パルパーに、感圧複写紙古紙及びパルプ濃度が5%と
なるように水を仕込み、更に該古紙に対して水酸化ナト
リウム溶液を2%添加し、30分間離解した。
この懸濁液をパルプ濃度3.5%に調製して、スリット
幅0.5mmのスクリーン(相川鉄工(株)製CH型高濃度ス
クリーン)を用いて精選した。
このアクセプトパルプにアミン化合物としてポリエチ
レンイミン(BASF製;ポリミンSK)を乾燥パルプに対し
て1%添加し、ダブルデスクレファイナーで叩解して、
フリーネス400mlの再生パルプを得た。この再生パルプ
を4倍に、それぞれフリーネス500mlに叩解処理したLBK
P90部、NBKP6部を配合して調製したパルプスラリーに、
紙灰分が10%となるように重質炭酸カルシウムを添加
し、硫酸バンド0.5%、カチオン性澱粉〔王子ナショナ
ル(株)製;商品名0NL−400〕0.5%を添加し、更に、
サイズ剤としてアルキルケテンダイマー〔ディックハー
キュレス社製;商品名;ハーコン〕0.1%、カチオン性
ポリアクリルアミド〔アライドコロイド社製;商品名;
パーコール155〕0.05%を添加し、混合して調整した。
かくして調製されたパルプスラリーを長網多筒式シリ
ンダードライヤー抄紙機で抄紙し、酸化澱粉を2g/m2
なるようにサイズプレスして、坪量64g/m2の塗被紙原紙
を得た。
<塗被組成物の調製> カオリン〔EMC社製;商品名;UW−90〕80部、重質炭酸
カルシウム〔備北粉化工業(株)製;商品名;ソフトン
1800〕10部、サチンホワイト10部と水酸化ナトリウム0.
1部及びポリアクリル酸ソーダ0.3部をコーレス分散機に
入れ分散し、更に、酸化澱粉5部、スチレン−ブタジエ
ンラテックス13部及びシリコン系消泡剤0.05部を添加
し、撹拌混合して、固形濃度60%の塗被液を調製した。
<塗布> 上記の如くして得た塗被組成物を前記原紙に乾燥重量
で片面当たり20g/m2となるようにブレードコーターを使
用して両面塗被を行い、ドライヤーで乾燥し、スーパー
キャレンダーで加圧処理を行い、両面塗被紙を得た。
かくして得られた塗被紙について、品質評価を行った
結果を表−1に示した。
実施例2 <原紙の調製> パルパーに、感圧複写紙古紙及びパルプ濃度が5%と
なるように水を仕込み、更に該古紙に対して次亜塩素酸
ナトリウム溶液を古紙に対して1%添加し、30分間離解
した。
この懸濁液をパルプ濃度3.5%に調製して、スリット
幅0.5mmのスクリーン(相川鉄工(株)製CH型高濃度ス
クリーン)を用いて精選した。
このアクセプトパルプにカチオン性ポリアクリルアミ
ド〔栗田工業(株)製;商品名:クリフィックスCP−66
2〕を乾燥パルプに対して1%添加して、ダブルデスク
レファイナーで叩解して、フリーネス400mlの再生パル
プを得た。この再生パルプを10部に、それぞれフリーネ
ス500mlに叩解処理したLBKP80部、NBKP10部を配合して
調製したパルプサスペンジョンに、紙灰分が10%となる
ように重質炭酸カルシウムを添加し、硫酸バンド0.5
%、カチオン性澱粉〔王子ナショナル(株)製;商品
名;0NL−400〕0.5%を添加し、更に、サイズ剤としてア
ルキルケテンダイマー〔ディックハーキュレス(株)
製;商品名;ハーコン〕0.1%、カチオン性ポリアクリ
ルアミド〔アライドコロイド社製;商品名;パーコール
155〕0.05%を添加した。
かくして調製されたパルプスラリーを長網多筒式シリ
ンダードライヤー抄紙機で抄紙し、酸化澱粉を2g/m2
なるようにサイズプレスして、坪量64g/m2の塗被紙原紙
を得た。
<塗被組成物の調製> カオリン〔EMC社製;商品名;UW−90〕70部、重質炭酸
カルシウム〔備北粉化工業(株)製商品名;ソフトン18
00〕10部、サチンホワイト10部と水酸化ナトリウム0.1
部及びポリアクリル酸ソーダ0.3部をコーレス分散機に
入れ分散し、更に、酸化澱粉5部、スチレン−ブタジエ
ンラテックス13部及びシリコン系消泡剤0.05部を添加
し、撹拌混合して、固形濃度60%の塗被液を調製した。
<塗布> 上記の如くして得た塗被組成物を前記原紙に乾燥重量
で片面当たり20g/m2となるようにブレードコーターを使
用して両面塗被を行い、ドライヤーで乾燥し、スーパー
キャレンダーで加圧処理を行い、両面塗被紙を得た。
かくして得られた塗被紙について、品質評価を行った
結果を表−1に示した。
実施例3 <原紙の調製> パルパーに、感圧複写紙古紙及びパルプ濃度が5%と
なるように水を仕込み、更に該古紙に対して次亜塩素酸
ナトリウム溶液を古紙に対して1%添加し、30分間離解
した。
このパルプスラリーをパルプ濃度3.5%に調整して、
スリット幅0.5mmのスクリーン(相川鉄工(株)製CH型
高濃度スクリーン)を用いて精選した。
このアクセプトパルプにカチオン性ポリアクリルアミ
ド〔栗田工業(株)製;商品名:クリフィックスCP−66
2〕を乾燥パルプに対して1%添加して、ダブルデスク
レファイナーで叩解して、フリーネス400mlの再生パル
プを得た。この再生パルプを30部に、それぞれフリーネ
ス500mlに叩解処理したLBKP60部、NBKP10部を配合して
調製したパルプサスペンジョンに紙灰分が10%となるよ
うに重質炭酸カルシウムを添加し、硫酸バンド0.5%、
ポリアクリルアミド〔荒川化学(株)製;商品名;KW67
7)0.5%を添加し、更に、サイズ剤としてアルキルケテ
ンダイマー〔荒川化学(株)製;商品名;SPK−902〕0.1
%、カチオン性ポリアクリルアミド〔アライドコロイド
社製;商品名;パーコール155〕0.05%を添加した。
かくして調整されたパルプスラリーを長網多筒式シリ
ンダードライヤー抄紙機で抄紙し、坪量65g/m2の塗被紙
用原紙を得た。
<塗被組成物の調製> カオリン〔EMC社製;商品名;UW−90〕50部、重質炭酸
カルシウム〔備北粉化工業(株)製商品名;ソフトン18
00〕30部、サチンホワイト20部と水酸化ナトリウム0.1
部及びポリアクリル酸ソーダ0.3部をコーレス分散機に
入れ分散し、更に、酸化澱粉5部、スチレン−ブタジエ
ンラテックス13部及びシリコン系消泡剤0.05部を添加
し、撹拌混合して、固形濃度60%の塗被液を調製した。
<塗布> 上記の如くして得た塗被組成物を前記原紙に乾燥重量
で片面当たり20g/m2となるようにブレードコーターを使
用して両面塗被を行い、ドライヤーで乾燥し、スーパー
キャレンダーで加圧処理を行い、両面塗被紙を得た。
かくして得られた塗被紙について、品質評価を行った
結果を表−1に示した。
実施例4 <原紙の調製> パルパーに、感圧複写紙古紙及びパルプ濃度が5%と
なるように水を仕込み、更に該古紙に対して次亜塩素酸
ナトリウム溶液を古紙に対して1%添加し、30分間離解
した。
このパルプスラリーをパルプ濃度3.5%に調整して、
スリット幅0.5mmのスクリーン(相川鉄工(株)製CH型
高濃度スクリーン)を用いて精選した。
このアクセプトパルプにカチオン性界面活性剤〔花王
(株)製;商品名:コウタミン24P〕を乾燥パルプに対
して1%添加して、ダブルデスクレファイナーで叩解し
て、フリーネス400mlの再生パルプで得た。この再生パ
ルプを60部に、それぞれフリーネス500mlに叩解処理し
たLBKP30部、NBKP10部を配合して調製したパルプサスペ
ンジョンに、紙灰分が10%となるように重質炭酸カルシ
ウムを添加し、硫酸バンド0.5%、ポリアクリルアミド
〔荒川化学(株)製;商品名;KW677)0.7%を添加し、
更に、サイズ剤としてアルキルケテンダイマー〔荒川化
学(株)製;商品名;SPK−902〕0.1%、カチオン性ポリ
アクリルアミド〔アライドコロイド社製;商品名;パー
コール155〕0.05%を添加した。
かくして調整されたパルプスラリーを長網多筒式シリ
ンダードライヤー抄紙機で抄紙し、坪量65g/m2の塗被紙
用原紙を得た。
<塗被組成物の調製> カオリン〔EMC社製;商品名;UW−90〕30部、重質炭酸
カルシウム〔備北粉化工業(株)製商品名;ソフトン18
00〕40部、サチンホワイト30部と水酸化ナトリウム0.1
部及びポリアクリル酸ソーダ0.3部をコーレス分散機に
入れ分散し、更に、酸化澱粉5部、スチレン−ブタジエ
ンラテックス13部及びシリコン系消泡剤0.05部を添加
し、撹拌混合して、固形濃度60%の塗被液を調製した。
<塗布> 上記の如くして得た塗被組成物を前記原紙に乾燥重量
で片面当たり20g/m2となるようにブレードコーターを使
用して両面塗被を行い、ドライヤーで乾燥し、スーパー
キャレンダーで加圧処理を行い、両面塗被紙を得た。
かくして得られた塗被紙について、品質評価を行った
結果を表−1に示した。
比較例1 <原紙の調製> パルパーに、感圧複写紙古紙及びパルプ濃度が5%と
なるように水を仕込み、30分間離解した。
このパルプスラリーをパルプ濃度3.5%に調整して、
スリット幅0.5mmのスクリーン(相川鉄工(株)製CH型
高濃度スクリーン)を用いて精選した。
このアクセプトパルプをダブルデスクレファイナーで
叩解して、フリーネス400mlの再生パルプを得た。この
再生パルプを10部に、それぞれフリーネス500mlに叩解
処理したLBKP30部、NBKP10部を配合して調製したパルプ
サスペンジョンに、紙灰分が10%となるようにタルクを
添加し、次に、ロジンサイズ剤を0.5%、硫酸バンド3
%を添加した。
かくして調整されたパルプスラリーを長網多筒式シリ
ンダードライヤー抄紙機で抄紙し、酸化澱粉を2g/m2
なにようにサイズプレスして、坪量65g/m2の塗被紙用原
紙を得た。
<塗被組成物の調製> カオリン〔EMC社製;商品名;UW−90〕80部、重質炭酸
カルシウム〔備北粉化工業(株)製商品名;ソフトン18
00〕10部、サチンホワイト10部と水酸化ナトリウム0.1
部及びポリアクリル酸ソーダ0.3部をコーレス分散機に
入れ分散し、更に、酸化澱粉5部、スチレン−ブタジエ
ンラテックス13部及びシリコン系消泡剤0.05部を添加
し、撹拌混合して、固形濃度60%の塗被液を調製した。
<塗布> 上記の如くして得た塗被組成物を前記原紙に乾燥重量
で片面当たり20g/m2となるようにブレードコーターを使
用して両面塗被を行い、ドライヤーで乾燥し、スーパー
キャレンダーで加圧処理を行い、両面塗被紙を得た。
かくして得られた塗被紙について、品質評価を行った
結果を表−1に示した。
比較例2 <原紙の調製> 実施例1と同様にして、坪量65g/m2の塗被紙用原紙を
得た。
<塗被組成物の調製> 顔料をカオリン(EMC社製;UW−90)100部とした他は
実施例1と同様にして、固形濃度60%の塗被液を調製し
た。
<塗布> 上記の如くして得た塗被組成物を前記原紙に乾燥重量
で片面当たり20g/m2となるようにブレードコーターを使
用して両面塗被を行い、ドライヤーで乾燥し、スーパー
キャレンダーで加圧処理を行い、両面塗被紙を得た。
かくして得られた塗被紙について、品質評価を行った
結果を表−1に示した。
<品質評価方法> 1.白色度…JIS P−8123ハンター反射率で測定する。
2.耐光性…ウェザーメーター(東洋理化工業(株)製
一灯)を用いて紫外線16時間照射した後の白色度を測定
する。
3.原紙pH…JIS P−8133の水抽出pHに準拠して測定す
る。
〔効果〕
表−1の結果から明らかなように、本発明の各実施例
で得られた印刷用塗被紙は白色度が高く、耐光性の透れ
たものが得られた。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) D21H 1/22,3/38,3/48 D21H 11/14

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】感圧複写紙古紙の再生パルプ化段階又は得
    られた再生パルプを含有するパルプスラリー中に、アミ
    ン化合物及び/又は第4級アンモニウム塩化合物を添加
    して抄紙した原紙にアルカリ性顔料を含む塗被層を形成
    したことを特徴とする印刷用塗被紙。
  2. 【請求項2】原紙中に感圧複写紙古紙の再生パルプを5
    〜95重量%含有することを特徴とする請求項(1)記載
    の印刷用塗被紙。
  3. 【請求項3】原紙がアミン化合物及び/又は第4級アン
    モニウム塩化合物を0.05〜10重量%添加して抄紙したも
    のであることを特徴とする請求項(1)記載の印刷用塗
    被紙。
  4. 【請求項4】塗被層の全顔料中にアルカリ性顔料を5重
    量%以上含有することを特徴とする請求項(1)記載の
    印刷用塗被紙。
  5. 【請求項5】原紙の熱水抽出pH(JIS P 8133)が6〜9
    であることを特徴とする請求項(1)記載の印刷用塗被
    紙。
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