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JP2825709B2 - 外装材先付けコンクリート二次製品の製造方法 - Google Patents

外装材先付けコンクリート二次製品の製造方法

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JP2825709B2
JP2825709B2 JP4207495A JP20749592A JP2825709B2 JP 2825709 B2 JP2825709 B2 JP 2825709B2 JP 4207495 A JP4207495 A JP 4207495A JP 20749592 A JP20749592 A JP 20749592A JP 2825709 B2 JP2825709 B2 JP 2825709B2
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Japan
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concrete
liquid
mold
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exterior material
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勝也 平岡
洋三 與五沢
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  • Producing Shaped Articles From Materials (AREA)
  • Moulds, Cores, Or Mandrels (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、タイヤや石等の外装
材を先付けした建築用コンクリート製品と土木用コンク
リート二次製品等の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】建物の外装として表面にタイルや石を化
粧外装材として貼る工事、あるいは公園や道路等の土木
コンクリート製品にもタイルや石を化粧外装材として貼
る工事は年々増加している。また、タイルや石等をコン
クリート製品に打込む製品も年々増加している。
【0003】近年、建築業界のビル工事等では、上記の
ような外装の建物用建材としてコンクリートPC板やカ
ーテンウオール板にタイルや石材等の外装材を先付けし
た製品が工場で生産され、これを鉄骨に締結することが
建築業界で一般化されつつある。
【0004】また、公園工事や一般住宅等では、ピンコ
ロ石やノンスリップタイル等が貼られて美観を重視した
施工が行われている。
【0005】土木業界では、宅地造成や道路施工の土留
工事にコンクリートのL型ブロックが使用されるが、表
面がコンクリートであるため、美観上問題があり、この
L型ブロックの洗い出し製品やマトリック加工品、更に
豪華にするためには建地石を積み上げる等が一般的に行
われている。
【0006】従来、工場でこれらのコンクリート製品に
外装材を打込む方法としては、例えば特開昭62−14
8209号に示されているように、型枠の底面に外装材
を敷設し、その目地間に溶融した造形剤を注入して硬化
させ、次いでコンクリートを打設し、養生後に脱型し、
その後、目地間の造形剤を除去する方法が提案されてい
る。
【0007】この方法は、いかなる表面の外装材であっ
ても、外装材の表面及び目地部分を造形剤で完全に覆う
ことができ、コンクリートを打設しても表面にコンクリ
ートミルクが浸入するのを防止できるため、いかなる形
状又はいかなる表面の外装材を使用しても、美しい仕上
りの表面を有するコンクリート二次製品を得ることがで
きるという利点がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の製造方法は、コンクリート製品の脱型後
に、その表面の目地間に付着している造形剤を除去する
ようにしているので、造形剤の除去に単独の熱源が必要
になり、その分、製造コストが高くつくという問題があ
る。
【0009】また、脱型後に造形剤を除去すると、溶融
した造形剤が周囲に流出散在することになり、これを回
収するには大型の回収設備が必要となり、設備コストが
高くつくと共に、造形剤の回収再使用の効率が極めて悪
くなり、その分製造コストが高くつくという問題があ
る。
【0010】そこで、この発明の課題は、造形剤物質の
溶融をコンクリートの養生熱を利用して行ない、熱エネ
ルギーの削減が図れると共に、物質の回収再使用が別途
回収装置を用いることなく高効率で行なえる経済的に有
利な外装材先付けコンクリート二次製品の製造方法を提
供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記のような課題を解決
するため、請求項1の発明は、コンクリート二次製品用
型枠に、タイルや石等の外装材を指定された形状位置に
配列し、熱変化により固状から液状に、又は液状から固
状に変形する物質の液状物を型枠内に流し込んで外装材
と該液状物を一体化し、自然に又は強制冷却することに
よって液状物を固状にした状態で型枠内にコンクリート
を打設し、この後成形したコンクリートから固状の物質
を除去する外装材先付けコンクリート二次製品の製造方
法であって、固状の物質を除去するため、型枠に打設し
たコンクリートの脱型前に、該コンクリートを養生する
ために加える熱により固状の物質を型枠内で液状物にと
かし、これを型枠外に取り出して回収する構成を採用し
たものである。
【0012】この発明においては、目地材に熱変化によ
り固状から液状に又は液状から固状に変形する物質とし
て例えば液体のパラフィンを使用するため外装材がどの
ような形状や大きさであっても目地は完全にシールさ
れ、目地の深さも自由に調整可能である。
【0013】また、打設されたコンクリートは除々にか
たまり、コンクリートのペースト等は完全にシールされ
た型枠面に流れ出ることはないため、外装材の表面はど
のような割肌状であってもコンクリートが表面に流れ出
るという問題はない。
【0014】コンクリートが硬化したのち、養気等の熱
で製品を養生するとパラフィンはとけ始め液体化する。
このパラフィンを型枠より回収して型枠内にはコンクリ
ート製品のみが残り、その後これを脱型する。
【0015】請求項2の発明は、コンクリート二次製品
用型枠に、指定された形状に配列されたタイルや石等の
外装材と、熱変化により固状から液状に、又は液状から
固状に変形する物質の固状物を入れ、先ず熱を加えるこ
とにより該固状物を液状物にして外装材と一体化し、次
に自然に又は強制冷却することによって該液状物を固状
にした状態で型枠内にコンクリートを打設し、この後成
形したコンクリートから固状の物質を除去する外装材先
付けコンクリート二次製品の製造方法であって、固状の
物質を除去するため、型枠に打設したコンクリートの脱
型前に、該コンクリートを養生するために加える熱によ
り固状の物質を型枠内で液状物にとかし、これを型枠外
に取り出して回収する構成を採用したものである。
【0016】
【作用】コンクリートPC用型枠、カーテンウオール用
型枠、コンクリートL型土留ブロック用型枠、コンクリ
ート平板用型枠、歩道コンクリートブロック用型枠、コ
ンクリート塀用型枠に指示された形状に外装材を並べて
設置し、これに溶かされ液体状になったパラフィンを流
し込んで外装材の下部を完全に液体パラフィンにつかっ
た状態をつくる。
【0017】このようにすれば、外装材の表面形状はど
のような凹凸があろうと、又は、大きさが異なっていよ
うと、外装材と外装材の空間は全てパラフィンが流れ込
んでゆき、パラフィン液体の中に外装材が設置された状
態となる。
【0018】パラフィンは時間をおけば自然に凝固して
ゆく。また早い時間で凝固させる場合は、水又は寒風を
送ったり冷却室等で強制的に凝固させる。こうして外装
材の下部とパラフィンとが一体化された固形物体が出来
上る。
【0019】これに着色目地用モルタル又はコンクリー
トを流し込んで打設する。モルタル又はコンクリートは
パラフィンと一体化されていない部分に流れ込むが、外
装材表面への浸入は完全に防止できる。
【0020】打設したコンクリートは、パラフィンの融
解温度以下の状態でコンクリートが凝固するのを待つ。
所定の時間を経過すればコンクリートは凝固され、その
後コンクリート養生用養気がかけられる。コンクリート
養生温度がパラフィンの融解温度を超えると、パラフィ
ンは融解してゆき、パラフィンは液状となる。
【0021】液状となったパラフィンは、型枠の下部の
穴(パラフィン抜き取り穴)の栓を開口することにより
型枠外へ流出される。型枠内には外装材とコンクリート
が一体化された複合材のみが残り、これを所定温度で所
定時間養生すれば強度のあるコンクリート製品が得られ
る。型枠内のコンクリート複合製品は、外装材が美しく
仕上がり、製品の形状は型枠形状通りの規格化された均
一した製品となる。その後、型枠をばらし、製品をとり
出し、表面に外装材を先付けしたコンクリート製品が完
成する。
【0022】型枠内で養気や高温水によりとかされたパ
ラフィンは、型枠外に取り出した後、水とパラフィンと
の比重の差によりパラフィンと水とに分離されパラフィ
ン部のみを回収して再度利用することができる。
【0023】
【実施例】以下、この発明の実施例を添付図面の図1乃
至図5に基づいて説明する。
【0024】図1はL型土留コンクリートブロックのコ
ンクリート打設前の一部断面図であり、L型の型枠11
の底部12に割肌石外装材13を表面側を下に向けて指
定された形状位置に配列する。この場合外装材のおちつ
きが悪い場合には型枠内に砂等の粉体を入れてその上に
外装材を配置する場合もある。次に溶かされた液体状の
パラフィン14を流し込み、外装材13の下部が完全に
液体状パラフィン14につかった状態とする。
【0025】液体状パラフィンは、割肌石外装材13の
表面側の凹凸面をも包むように流れ込み、経時後は順次
自然に凝固し、外装材13を所定形状に固定する。
【0026】図2に示すように、コンクリート15を打
設し、仕上げコテによって仕上面16を仕上げる。打設
されたコンクリート15は除々にかたまるが、コンクリ
ート15のペースト等はパラフィン14により完全にシ
ールされた型枠11の底面には流れ出ず、外装材13の
ような割肌状の表面であってもコンクリート15が接触
することはない。
【0027】コンクリート15が凝固した後、養気等で
養生し、養生温度がパラフィン14の融解温度を超える
と、パラフィン14はとけ始め液体化する。その後、型
枠11の下面に設けられた穴(図示せず)の栓を開口す
ることによりパラフィン14は型枠11外へ流出され、
図3に示すように、型枠11内には外装材13とコンク
リート15が一体化された複合材のみが残る。
【0028】所定温度で所定時間養生してコンクリート
の強度を高めた後、型枠11より製品を脱型すれば、図
4又は図5に示すように、外装材13が先付けされたコ
ンクリート複合製品の完成品が得られる。
【0029】
【発明の効果】以上のように、この発明によると、熱変
化により固状から液状に、又は液状から固状に変形する
物質を液状にしてコンクリートから除去するのにコンク
リートを養生するために加える熱を用いるので、該物質
の除去に別途熱源を使用する必要がなく、コンクリート
を養生する熱を有効に利用することができ、熱エネルギ
ーコストの削減が可能になる。
【0030】また、物質をコンクリートの脱型前に型枠
内で液状物にとかすようにしたので、型枠が物質の回収
容器となり、別途回収装置を用いることなく物質の全量
を確実に回収することができ、物質の繰り返し使用がで
きてコストダウンにつながる。
【図面の簡単な説明】
【図1】型枠内に外装材と液体パラフィンを入れた状態
を示す断面図である。
【図2】型枠を閉じた後にコンクリートを打設した状態
を示す断面図である。
【図3】パラフィンをとかし出した後の型枠の断面図で
ある。
【図4】型枠から取り出したコンクリート複合製品の断
面図である。
【図5】型枠から取り出したコンクリート複合製品の正
面図である。
【符号の説明】
11 型枠 12 型枠の底部 13 割肌石外装材 14 パラフィン 15 コンクリート 16 仕上面

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリート二次製品用型枠に、タイル
    や石等の外装材を指定された形状位置に配列し、熱変化
    により固状から液状に、又は液状から固状に変形する物
    質の液状物を型枠内に流し込んで外装材と該液状物を一
    体化し、自然に又は強制冷却することによって液状物を
    固状にした状態で型枠内にコンクリートを打設し、この
    後成形したコンクリートから固状の物質を除去する外装
    材先付けコンクリート二次製品の製造方法であって、固
    状の物質を除去するため、型枠に打設したコンクリート
    の脱型前に、該コンクリートを養生するために加える熱
    により固状の物質を型枠内で液状物にとかし、これを型
    枠外に取り出して回収することを特徴とする外装材先付
    けコンクリート二次製品の製造方法。
  2. 【請求項2】 コンクリート二次製品用型枠に、指定さ
    れた形状に配列されたタイルや石等の外装材と、熱変化
    により固状から液状に、又は液状から固状に変形する物
    質の固状物を入れ、先ず熱を加えることにより該固状物
    を液状物にして外装材と一体化し、次に自然に又は強制
    冷却することによって該液状物を固状にした状態で型枠
    内にコンクリートを打設し、この後成形したコンクリー
    トから固状の物質を除去する外装材先付けコンクリート
    二次製品の製造方法であって、固状の物質を除去するた
    め、型枠に打設したコンクリートの脱型前に、該コンク
    リートを養生するために加える熱により固状の物質を型
    枠内で液状物にとかし、これを型枠外に取り出して回収
    することを特徴とする外装材先付けコンクリート二次製
    品の製造方法。
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