JP2823640B2 - 腸内フローラ改善物質 - Google Patents
腸内フローラ改善物質Info
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Description
有し、更にウェルシュ菌の増殖抑制効果を有する腸内フ
ローラ改善物質に関する。
と係わりをもっていることが知られ、腸内細菌に対する
関心が高まっている。例えばビフィズス菌は、人間の腸
内フローラを構成する主要な菌種のひとつであり、例え
ば腸内の腐敗性細菌や病原菌の生育抑制など、人や動物
に対して種々の有益な生理的役割をはたすことが知られ
ている。このビフィズス菌は、各種の疾患や加齢に伴な
い減少又は消失するため、腸内のビフィズス菌を増加さ
せる各種の試みがなされている。
えばビフィズス菌入りのローグルト、ビフィズス菌末、
ビフィズス菌増殖性オリゴ糖などが知られている。これ
らの中でも、ビフィズス菌増殖性オリゴ糖が最近脚光を
浴びており、ビフィズス菌増殖効果を有するものとし
て、フラクトオリゴ糖、大豆オリゴ糖、コンニャクオリ
ゴ糖、イソマルトオリゴ糖、ガラクトオリゴ糖などが報
告されている。そして、これらの一部は、健康食品素材
として既に市販されている。
て、乳酸菌も古くから知られている。乳酸菌も、ビフィ
ズス菌と同様に、腸内において腐敗性細菌の生育抑制な
どの役割をなすと考えられており、整腸剤の中に乳酸菌
の生菌が入れられたり、乳酸菌入りの飲料が市販されて
いる。
は、ビフィズス菌がそのオリゴ糖を資化して栄養源とし
て利用できるが、他の多くの細菌がそのオリゴ糖を資化
できないため、結果的にビフィズス菌が選択的に増殖す
るという作用に起因している。しかし、これらのオリゴ
糖は、必ずしもビフィズス菌のみに選択的に利用される
ものではなく、ビフィズス菌以外にもこれらのオリゴ糖
を利用して増殖する細菌が存在する。それぞれのオリゴ
糖がどのような細菌によって利用され、どのような細菌
によって利用できないかは、オリゴ糖の種類によっても
異なり、実際に実験を行なってみないとわからないのが
現状である。
構成されており、腸内において一時的にビフィズス菌が
有力となっても、その勢力は容易に変化する。したがっ
て、腸内フローラの改善効果を安定して得るためには、
ビフィズス菌だけでなく、乳酸菌などの他の有益な細菌
の増殖をも促進することが好ましい。すなわち、ビフィ
ズス菌と併せて、乳酸菌などの勢力も高めることによ
り、ウェルシュ菌などの腐敗性細菌の生育抑制効果をよ
り安定して得ることができる。
のこれまでの研究は、専らビフィズス菌の増殖促進作用
だけに着眼してなされており、乳酸菌などの他の有益な
細菌に対する効果については、あまり検討されていない
のが現状である。
料に用いられているものの、これらは腸内における乳酸
菌の生育環境を改善するものではなく、生菌を摂取する
ことによって一時的に乳酸菌の勢力を高めても、より環
境に順応した他の細菌が存在すると、その勢力が容易に
変動するため、安定した腸内フローラ改善効果を期待す
ることはできない。
く、乳酸菌の増殖促進効果をも有し、更にウェルシュ菌
の増殖抑制効果を有しており、より安定した効果が得ら
れる腸内フローラ改善物質を提供することにある。
グルコオリゴ糖について、その工業的な製造方法や利用
方法の研究を重ねてきたが、その過程でβ−グルコオリ
ゴ糖が、ビフィズス菌ばかりでなく乳酸菌の増殖促進効
果をも有することを発見し、本発明を完成するに至っ
た。
ルコシド結合からなるグルコオリゴ糖及び/又はその還
元処理物を有効成分とするものであり、好ましい態様に
おいては、セロビオース、ソフォロース、ラミナリビオ
ース、ゲンチオビオース、4−O−β−D−ゲンチオオ
リゴシル−D−グルコース及び6−O−β−D−ゲンチ
オオリゴシル−D−グルコースから選ばれた1種又は2
種以上を有効成分とするものである。
する。
起源のβ−グルコシダーゼをグルコース及び/又はβ−
グルコオリゴ糖に作用させ、β−グルコシダーゼが具備
する縮合・転移作用の極限機能を最大限に発揮させるこ
とにより容易に高収率で製造することができる。この方
法については、先に本発明者らが提案した特願昭63−46
313号、特願平1−41289号に詳細に説明されている。
ゼとしては、各種微生物起源のものを用いることが可能
であり、例えば、糸状菌のトリコデルマ・ビリディ(Tr
ichoderma viride)、トリコデルマ・リーサイ(Trich
oderma reesei)、トリコデルマ・コニンギ−(Tricho
derma koningii)、アスペルギルス・ニガー(Aspergi
llus niger)、ペニシリウム・フリクエンタンス(Pen
icillium frequentans)等、木材腐朽菌のポリポラス
・トゥリピフェリー(Polypolus tulipiferae)、クリ
ソスポリウム・リグノルム(Chrysosporium lignoru
m)、シゾフィラム・コミューン(Shizophyllum commu
ne)等、また、細菌のシュードモナス・フルオレッセン
ス(Pseudomonas fluorescens var.cellulosa)、セル
ロモナス・ウダ(Cellulomonas uda)、クロストリデ
ィウム・サーモセラム(Clostridium thermocellu
m)、ルミノコッカス・アルバス(Ruminococcus albu
s)等の微生物起源の酵素が好ましく用いられる。これ
らの微生物は、いずれも公知のものであり、容易に入手
し、酵素を調製することができる。
グルコオリゴ糖が用いられる。ここで、基質となるβ−
グルコオリゴ糖は、セロビオース、ゲンチオビオース、
あるいはそれ以上の重合度のゲンチオオリゴ糖などを意
味している。基質としてβ−グルコオリゴ糖を用いた場
合には、本酵素反応によってより高重合度のβ−グルコ
オリゴ糖を得ることができる。特に好ましくは、基質と
してグルコース、セロビオース、ゲンチオビオースから
選ばれた少なくとも一種が用いられる。
β−グルコオリゴ糖に作用させると、反応生成物とし
て、セロビオース、ソフォロース、ラミナリビオース、
ゲンチオビオース、4−O−β−D−ゲンチオオリゴシ
ル−D−グルコース、6−O−β−D−ゲンチオオリゴ
シル−D−グルコースなどの各種β−グルコオリゴ糖が
得られる。ここで、4−O−β−D−ゲンチオオリゴシ
ル−D−グルコースとは、4−O−β−D−ゲンチオビ
オシル−D−グルコース、4−O−β−D−ゲンチオト
リオシル−D−グルコースあるいはそれ以上の重合度の
ものを意味する。また、6−O−β−D−ゲンチオオリ
ゴシル−D−グルコースとは、6−O−β−D−ゲンチ
オビオシル−D−グルコース(ゲンチオトリオース)、
6−O−β−D−ゲンチオトリオシル−D−グルコース
(ゲンチオテトラオース)あるいはそれ以上の重合度の
ゲンチオオリゴ糖を意味する。
するが、基質としてグルコースやセロビオースを用いた
場合には、上記各種のβ−グルコオリゴ糖が何種類か混
在して生成されやすい傾向がある。また、基質としてゲ
ンチオビオースを用いた場合には、反応生成物として、
6−O−β−D−ゲンチオビオシル−D−グルコース、
6−O−β−D−ゲンチオトリオシル−D−グルコース
などのゲンチオオリゴ糖のみが生成されやすい傾向があ
る。
は、特に限定されないが、通常1〜90%(固形量/容
積)が好ましく、5〜80%(固形量/容積)が更に好ま
しい。また、基質に対する酵素濃度は、高ければ高いほ
ど良いが、通常、基質1g当り100mg以上使用することが
好ましい。反応温度及び反応pHは、使用酵素の最適反応
条件下で行えばよい。通常、反応温度は、30〜80℃が好
ましく、50〜70℃がより好ましい。反応pHは3〜8程度
が好ましい。反応時間は、目的とするβ−グルコオリゴ
糖が十分生成・蓄積される時間とすればよいが、通常、
2分から72時間程度が適当である。反応の方法は、基質
に酵素を添加して行えばよく、あるいは酵素を適当な固
定化剤に吸着させて固定化酵素とし、この固定化酵素を
用いる連続反応方式で行ってもよい。なお、こうして得
られた反応生成物を更に各種の方法で分画して、各種の
β−オリゴ糖をそれぞれ分離・精製することもできる。
にして得られたβ−グルコオリゴ糖及び/又はその還元
処理物を有効成分とする。なお、還元処理物は、これら
のオリゴ糖を接触還元(水添)させることにより得るこ
とができる。このような処理は、糖アルコールの製造な
どにおいて従来より採用されている処理方法である。
健康食品として利用することができるが、各種の飲食品
への添加剤として利用することもできる。飲食品へ添加
した場合には、腸内フローラを改善する効果の他に、β
−グルコオリゴ糖が低カロリーの糖質であることからダ
イエツト糖質として、また、従来見られなかった苦味を
有する点から種々の食品の味覚改善用の糖質としての効
果も得られる。更に、ゲンチオオリゴ糖は保湿性に富む
ことから、食品の保湿剤の他、結晶防止剤、照り、ボデ
ィなどの付与剤などとしての効果も得られる。
噌、マヨネーズ、ドレッシング、食酢、中華の素、天つ
ゆ、ソース、ケチャツプ、焼肉のタレ、カレールゥー、
シチューの素、スープの素、ダシの素、複合調味料、み
りんなどの各種の調味料に使用できる。また、せんべ
い、あられ、餅類、まんじゅう、ういろう、あん類、羊
羹、ゼリー、カステラ、飴玉などの各種和菓子、パン、
ビスケット、クラッカー、クッキー、パイ、プリン、バ
タークリーム、シュークリーム、スポンジケーキ、ドー
ナツ、チョコレート、チューインガム、キャラメル、ハ
ードキャンディーなどの各種洋菓子、アイスクリーム、
シャーベットなどの氷菓子、果実のシロップ漬、氷蜜な
どのシロップ類、フラワーペースト、ピーナッツペース
ト、フルーツペーストなどのペースト類、ジャム、マー
マレード、シロップ漬、糖果などの果実加工品、福神
漬、千枚漬、らっきょう漬などの漬物類、ハム、ソーセ
ージなどの畜肉製品類、かまぼこ、竹輪などの魚肉製
品、各種珍味類、佃煮類の他、ビール、リキュール、酒
等のアルコール飲料類、コーヒー、ココア、ジュース、
炭酸飲料、スタミナドリンク、乳酸飲料、乳酸菌飲料な
どの清涼飲料水、インスタントジュース、インスタント
コーヒーなどの即席飲食品などの各種飲食物、嗜好品に
も使用できる。
物、嗜好物、飼料、餌料、医薬品など経口使用するもの
全般に添加して使用することができ、これを摂取するこ
とによって腸内フローラを改善することができる。ま
た、本発明の腸内フローラ改善物質としては、β−グル
コオリゴ糖を還元処理して還元末端グルコース残基を糖
アルコールにしたものも同様に利用することができる。
また、ゲンチオオリゴ糖は、蜂蜜や酸糖化水飴の中にも
少量含有されていることが知られており、天然物として
考えられることから安全性の面からも安心して利用でき
るものである。なお、本発明の腸内フローラ改善物質を
各種飲食物に添加する場合、その配合量は、0.5〜50重
量%が好ましく、1.0〜30重量%が更に好ましい。
フォロース、ラミナリビオース、ゲンチオビオース、4
−O−β−D−ゲンチオオリゴシル−D−グルコース及
び6−O−β−D−ゲンチオオリゴシル−D−グルコー
スなどからなるβ−グルコオリゴ糖を有効成分とするも
のであるが、これらのオリゴ糖は、後述する試験結果か
ら明らかなように、ビフィズス菌によく利用されるとと
もに、乳酸菌にもよく利用されることがわかった。一
方、ウェルシュ菌(Clostridium perfringens)などの
有害細菌や、その他の腐敗性細菌は、これらのオリゴ糖
を利用することができず、ほとんど増殖しないことがわ
かった。したがって、本発明の腸内フローラ改善物質を
摂取することにより、腸内において、ビフィズス菌や乳
酸菌などの有益な細菌を選択的に増殖させ、有害細菌や
腐敗性細菌の増殖を抑えて、腸内フローラを改善できる
ことがわかる。
案されているフラクトオリゴ糖、イソマルトオリゴ糖な
どは、体内で消化されてエネルギー源として利用される
ものであり、ビフィズス菌増殖効果を有していても、こ
れらを多量に摂取した場合には肥満などの成人病を招く
おそれがある。また、これらのオリゴ糖は、砂糖ほどで
はないにしても甘味を有するものであるから、甘味離れ
の傾向にある現代の嗜好には合わない場合もある。これ
に対して、β−グルコオリゴ糖は、体内で消化されにく
い低カロリーの糖質であるから、肥満などの成人病予防
にも役立つ。更に、β−グルコオリゴ糖、特にゲンチオ
リゴ糖は、甘味の他に苦味を有しているので、甘味離れ
の傾向にある現代の嗜好にマッチした新しい味覚を付与
することもできる。
(Trichoderma viride)起源の粗セルラーゼ製剤「メ
イセラーゼ」(商品名、明治製菓(株)製)より精製し
て調製したβ−グルコシダーゼを、5.8×105単位(500m
l)添加し(グルコース約60%、w/v)、pH5.0、温度60
℃で48時間反応を行った。反応終了後、100℃で5分間
加熱処理して反応を停止させ、常法により活性炭脱色、
脱イオン精製した後、固形分72%(W/W)まで減圧濃縮
した。
ケット付(60℃)カラムにカチオン交換樹脂「Dowex 9
9」(Na+型、ダウケミカル社製)を充填した後、樹脂量
当り5〜7%(w/v)の固形分量となるように上記糖液
を負荷し、空間速度(SV.hr-1)0.35で分画し、ゲンチ
オオリゴ糖画分(OS−1)を得た。この画分の糖組成を
高速液体クロマトグラフィーで分析した結果を第1表に
示す。なお、高速液体クロマトグラフィーの分析条件
は、下記の通りである。
(OS−1)を得た。これを凍結乾燥して粉末化した。
と同様の方法で分画調製して、β−グルコ2糖の画分
(F−2)と、β−グルコ3糖の画分(F−3)と、β
−グルコ4糖以上の画分(F−4)とを得た。これらの
画分の糖組成を高速液体クロマトグラフィーで分析した
結果を第1表に示す。
ース、ソフォロース、ラミナリビオース、ゲンチオビオ
ースなどのβ−グルコシド結合からなる2糖を意味す
る。また、β−グルコ3糖とは、4−O−β−D−ゲン
チオビオシル−D−グルコール、6−O−β−D−ゲン
チオビオシル−D−グルコース(ゲンチオトリオース)
などを意味する。更に、β−グルコ4糖以上とは、6−
O−β−D−ゲンチオトリオシル−D−グルコース又は
それ以上の重合度のもの、6−O−β−D−ゲンチオト
リオシル−D−グルコース(ゲンチオテトラオース)又
はそれ以上の重合度のものを意味する。
化性試験を行なった。
テリウム(Bifidobacterium)20株、クロストリディウ
ム(Clostridium)26株、オイバクテリウム(Eubacteri
um)6株、フソバクテリウム(Fusobacterium)5株、
ペプトストレプトコッカス(Peptstreptococcus)6
株、ラクトバチリス(Lactobacillus)9株、エンテロ
コッカス(Enterococcus)5株、エッシェリシア・コー
リ(Escherichia coli)5株、その他21株を用いた。
名」、明治製菓(株)製) 4.OS−1(β−グルコオリゴ糖画分) 5.F−2(β−グルコ2糖画分) 6.F−3(β−グルコ3糖画分) 7.F−4(β−グルコ4糖以上の画分) なお、上記において、メイオリゴPは、次のような糖
組成からなっている。
培地に、試験群の各種糖類を最終濃度0.5%になるよう
に添加し、115℃、20分間、オートクレーブ滅菌して用
いた。
通りである。
ている。
集落を得る操作を2回繰り返して純粋培養菌株を得た。
BL寒天平板は、日水製薬製BL寒天培地にコージン株式会
社製馬脱線維血液5%を添加したものを用いた。培養
は、SANYO/FORMA社製嫌気性インキュベータを用いて行
なった。
AMブイヨン(日水製薬製GAMブイヨンにFildes Solution
0.4%を添加したもの)培地に接種し、SANYO/FORMA社
製嫌気性インキュベータを用いて、37℃、24時間嫌気培
養して植え継いだ。
−120」を用いて、前記の試験培地1.5mlに0.03ml接種
し、37℃で4日間(96時間)嫌気培養した後、pHを測定
した。なお、接種後、接種菌液のコンタミ、生育不良を
検査し、これに該当するものは、データから削除した。
また、嫌気培養は、SANYO/FORMA社製嫌気性インキュベ
ータを用い、雰囲気は、CO2100%、H210%、N2バランス
の混合ガスを用いた。pH測定及びデータの処理には、
「BIS−120」(LIFETEC社製)を用いた。
強弱を判定した。判定基準は、以下の通りである。
る。
群ともほぼ同様な資化性を示す。
は、各試験群とも全体的に強い資化性を示す。ただし、
ビフィドバクテリウム・ビフィダム(Bifidobacterium
bifidum)は、メイオリゴP、F−3、F−4で資化
性が認められないが、β−グルコ2糖を含むOS−1、F
−2においては資化性が認められる。
ルコースでは資化性が認められるものが多いのに対し、
メイオリゴP、OS−1、F−2、F−3、F−4では資
化性が認められないものがほとんどである。
ム(Fusobacterium)、ペプトストレプトコッカス(Pep
tstreptococcus)、エッシェリシア・コーリ(Escheric
hia coli)などにおいては、メイオリゴP、OS−1、
F−2、F−3、F−4では資化性が認められないもの
が多い。
オリゴPは資化性が認められないものが多いが、OS−
1、F−2、F−3、F−4ではかなり多くのものに資
化性が認められる。特に、ラクトバチリス・カゼイ(La
ctobacillus casei)は、メイオリゴPは資化性が全く
認められないのに対して、OS−1、F−2、F−3、F
−4では強い資化性を認めることができる。
1、F−2、F−3、F−4は、ビフィズス菌ばかりで
なく乳酸菌にもよく利用されるものであり、他の病原菌
又は腐敗性細菌には利用されにくいことがわかる。した
がって、これらのβ−グルコオリゴ糖を摂取することに
よって、ビフィズス菌及び乳酸菌を選択的に増殖させ、
病原菌又は腐敗性細菌の増殖を抑制して、腸内フローラ
を改善できることがわかる。
Claims (2)
- 【請求項1】β−グルコシド結合からなるグルコオリゴ
糖及び/又はその還元処理物を有効成分とする腸内フロ
ーラ改善物質。 - 【請求項2】セロビオース、ソフォロース、ラミナリビ
オース、ゲンチオビオース、4−O−β−D−ゲンチオ
オリゴシル−D−グルコース及び6−O−β−D−ゲン
チオオリゴシル−D−グルコースから選ばれた1種又は
2種以上を有効成分とする請求項1記載の腸内フローラ
改善物質。
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