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JP2823061B2 - 樹脂金型用エポキシ樹脂組成物及びそれから得られる樹脂金型 - Google Patents

樹脂金型用エポキシ樹脂組成物及びそれから得られる樹脂金型

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Publication number
JP2823061B2
JP2823061B2 JP10344191A JP10344191A JP2823061B2 JP 2823061 B2 JP2823061 B2 JP 2823061B2 JP 10344191 A JP10344191 A JP 10344191A JP 10344191 A JP10344191 A JP 10344191A JP 2823061 B2 JP2823061 B2 JP 2823061B2
Authority
JP
Japan
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epoxy resin
resin
mold
resin mold
type epoxy
Prior art date
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JP10344191A
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English (en)
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JPH04311719A (ja
Inventor
繁 石井
信雄 高橋
善治 黒石
直美 荷見
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Kayaku Co Ltd
Original Assignee
Nippon Kayaku Co Ltd
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Publication date
Application filed by Nippon Kayaku Co Ltd filed Critical Nippon Kayaku Co Ltd
Priority to JP10344191A priority Critical patent/JP2823061B2/ja
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Epoxy Resins (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は樹脂金型用エポキシ樹脂
組成物及び該組成物を硬化して得られる樹脂金型に関す
る。該樹脂金型はフレネルレンズ用の樹脂金型として特
に有用である。
【0002】
【従来の技術】大画面スクリーン等に用いられるフレネ
ルレンズはプレス法及びキャスト法によって製造されて
いたが、生産性に問題があり、近年紫外線(UV)ある
いは電子線(EB)硬化性樹脂を金型に塗布し、UVあ
るいはEBを照射して硬化する方法が検討されるように
なった。しかしこの場合金属金型を直接用いると、製造
時のトラブルによって高価な金型を痛める危険性があり
細心の注意が要求される。この危険性を避ける方法とし
て金属金型の代用として樹脂金型を用いる方法が提案さ
れている。
【0003】すなわちこの方法は、金属金型をマスター
とし、シリコン樹脂で母型をとり、熱硬化性樹脂をこの
母型に流し込んで硬化させ樹脂金型を得、この樹脂金型
を金属金型の代りに用いる方法である。一般に、樹脂金
型に要求される特性は、まず母型からの転写性に優れ、
かつ母型の変質がなく母型が繰り返し使用できることで
ある。つぎにこの樹脂金型にUVあるいはEB硬化性樹
脂を塗布した場合、はじきがなく均一に塗布でき、U
V、EBを照射して硬化した後の塗膜との剥離性に優れ
ることである。しかしながら、現在までこれらの要求を
充分満足させる硬化性樹脂及び樹脂金型を得るに至って
いない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このようにシリコン樹
脂からなる母型を変質さすことなく、かつ塗膜との剥離
性に優れた樹脂金型用樹脂組成物及び樹脂金型の開発が
望まれている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記した
課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明を完成
させたものである。即ち本発明は、a.液状ビスフェノ
ール型エポキシ樹脂30〜60重量%、クレゾールノボ
ラック型エポキシ樹脂またはビスフェノールS型エポキ
シ樹脂の1種以上を40〜70重量%含有するエポキシ
樹脂。 b.酸無水物硬化剤 c.硬化促進剤 からなる樹脂金型用エポキシ樹脂組成物及びそれを硬化
して得られる樹脂金型を提供するものである。
【0006】以下に本発明を詳細に説明する。本発明で
使用するエポキシ樹脂は前記したように液状ビスフェノ
ール型エポキシ樹脂と、クレゾールノボラック型エポキ
シ樹脂又は、ビスフェノールS型エポキシ樹脂の1種以
上との混合物である。ここで液状ビスフェノール型エポ
キシ樹脂はエポキシ当量がせいぜい250以下の常温で
液状のビスフェノールA又はビスフェノールFのエポキ
シ樹脂で一般に製造、市販されているエポキシ樹脂であ
る。また、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂は、オ
ルソクレゾールノボラック樹脂をエポキシ化したもので
電子部品の絶縁用に広く利用されている固形の樹脂であ
る。またビスフェノールS型エポキシ樹脂は、ビスフェ
ノールSをエポキシ化したもので、常温では固形の公知
のエポキシ樹脂である。ビスフェノール型エポキシ樹脂
とクレゾールノボラック型エポキシ樹脂又はビスフェノ
ールS型エポキシ樹脂の1種以上の混合比率は、前者が
30〜60重量%好ましくは、40〜50重量%、後者
が40〜70重量%好ましくは50〜60重量%であ
る。
【0007】ビスフェノール型エポキシ樹脂の混合比率
が本発明の範囲より大きい場合、UVあるいはEB硬化
性樹脂を硬化した後の樹脂金型からの剥離性が不良にな
り好ましくない。特にUVあるいはEB硬化性樹脂が溶
剤を含む場合特に顕著である。またビスフェノール型エ
ポキシ樹脂の混合比率が本発明の範囲より小さい場合、
樹脂組成物の粘度が高くなりすぎ作業性に問題が生じ、
また母型からの転写性が低下し好ましくない。ここで、
クレゾールノボラック型エポキシ樹脂とビスフェノール
S型エポキシ樹脂は、それぞれ単独で用いてもよくある
いは、任意の比率で配合して用いてもよい。
【0008】次に本発明で使用する硬化剤の酸無水物
は、例えば無水メチルナジック酸無水メチルヘキサヒド
ロフタル酸、無水メチルテトラヒドロフタル酸、無水ヘ
キサヒドロフタル酸などの一種又は1種以上で、その使
用量は、エポキシ樹脂に対し1.1〜0.8化学当量好
ましくは1.0〜0.9化学当量を用いる。
【0009】本発明で使用する硬化促進剤は通常のエポ
キシ樹脂の硬化に用いられる。例えばイミダゾール類、
トリスジメチルアミノメチルフェノール、1.8ジアザ
ービシクロ(5,4,0)ウンデセンーク(DBU)、
及びその塩類、トリフェニルホスフィン等が挙げられ、
その使用量は任意であるが通常エポキシ樹脂100部に
対し0.5〜5.0好ましくは1〜3重量部用いる。
【0010】本発明の樹脂金型は例えば、以下の方法に
よって製造することができる。所定量のエポキシ樹脂、
酸無水物硬化剤及び硬化促進剤を真空ニーダ等の攪拌装
置を用い必要に応じ加熱攪拌を行ない均一にかきまぜて
エポキシ樹脂組成物とし、次いで母型に注入し必要であ
れば減圧脱気を行なった後例えば70〜80℃で5〜2
0時間硬化させた後、母型から取りはずし、さらに例え
ば150〜200℃で3〜20時間、後硬化を行なうこ
とにより得られる。本発明のエポキシ樹脂組成物は、母
型を変質させることなく、転写性に優れ、さらにUV又
はEB照射で硬化した塗膜との剥離性にも優れた樹脂金
型を提供する。
【0011】
【実施例】以下に実施例をあげ本発明を更に詳しく説明
する。
【0012】実施例1ビスフェノールA型エポキシ樹脂
(エピコート828、エポキシ当量180、油化シェル
社製)50g、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂
(EOCN 102Sエポキシ当量205、日本化薬社
製)50g、無水メチルヘキサヒドロフタル酸74g、
及び2−エチル−4−メチルイミダゾール1.0gを真
空ニーダで75℃に加熱し均一になるまで攪拌した(7
5℃の粘度143cps)後、たて、よこ各20cm、深
さ2cmのフレネルレンズ用シリコン樹脂製母型に流し込
み真空で脱気した後、75℃で15時間硬化を行なっ
た。ついで硬化物(樹脂金型)を母型から取りはずし
た。このとき母型との離型は安易で、母型の変質損傷は
認められなかった。また転写性は優れていた。この硬化
物をさらに200℃で3時間、後硬化を行なった。
【0013】UV硬化樹脂の塗膜の剥離性 得られた樹脂金型を用い、酢酸エチルで固形分濃度80
%に希釈されたUV硬化性樹脂(カヤラッド026 日
本化薬社製)を膜厚250ミクロンに塗布し、メタルハ
ライドランプを使用し2mw/cm2 の照射強度で十分間
紫外線硬化を行なった後、硬化した樹脂塗膜の剥離強度
を測定した結果、90度のピーク値で36g/cmであっ
た。
【0014】実施例2 実施例1で使用したビスフェノールA型エポキシ樹脂5
0gの代りに、ビスフェノールF型エポキシ樹脂(エピ
コート807、エポキシ当量170、油化シェル社製)
50g、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂50gの
代りにビスフェノールS型エポキシ樹脂(EBPS30
0、エポキシ当量250、日本化薬社製)50gを用い
他は実施例1と同様にしてエポキシ樹脂組成物を得た
(75℃の粘度164cps)。次いで実施例1と同様
にして樹脂金型を得た。このとき母型との離型は安易で
母型の変質等は認められなかった。また硬化物の転写性
に優れていた。また実施例1と同様にして行なったUV
硬化樹脂の塗膜の90度のピール値は44g/cmであっ
た。
【0015】実施例3 実施例1で使用した無水メチルヘキサヒドロフタル酸7
4gの代りに無水メチルナジック酸82gを用い他は実
施例1と同様にしてエポキシ樹脂組成物を得た(75℃
の粘度215cps)実施例1と同様にして樹脂金型を
得た。このとき、母型との離型性は良好で母型の変質は
認められなかった。また転写性は優れていた。また、実
施例1と同様にして行なったUV硬化樹脂の塗膜の90
度のピール値は53g/cmであった。
【0016】比較例1 実施例1で使用したビスフェノールA型エポキシ樹脂5
0g、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂50gの代
りにビスフェノールA型エポキシ樹脂(エピコート82
8、エポキシ当量180、油化シェル社製)94gを用
いた他は実施例1と同様にしてエポキシ樹脂組成物を得
(75℃の粘度 80cps)、実施例1と同様にして
樹脂金型を得た。このとき母型からの離型性、転写性は
良好であったが、実施例1と同様にして行なったUV硬
化樹脂の塗膜の90度のピール値は800g/cmと不良
であった。
【0017】
【発明の効果】本発明により経済的で生産性の高い樹脂
金型が提供されるようになり、金属金型の代替が可能と
なった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // B29L 11:00 (56)参考文献 特開 平3−81317(JP,A) 特開 昭63−20323(JP,A) 特開 昭61−152723(JP,A) 特開 平4−175333(JP,A) 特公 昭43−1105(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C08G 59/20 - 59/38 C08G 59/42 C08L 63/00 - 63/10 B29C 33/40

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】a.液状ビスフェノール型エポキシ樹脂3
    0〜60重量%、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂
    またはビスフェノールS型エポキシ樹脂の1種以上を4
    0〜70重量%含有するエポキシ樹脂 b.酸無水物硬化剤 c.硬化促進剤 からなる樹脂金型用エポキシ樹脂組成物。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のエポキシ樹脂組成物を硬
    化して得られる樹脂金型。
JP10344191A 1991-04-09 1991-04-09 樹脂金型用エポキシ樹脂組成物及びそれから得られる樹脂金型 Expired - Fee Related JP2823061B2 (ja)

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