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JP2817448B2 - 符号化復号化装置 - Google Patents

符号化復号化装置

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JP2817448B2
JP2817448B2 JP3132600A JP13260091A JP2817448B2 JP 2817448 B2 JP2817448 B2 JP 2817448B2 JP 3132600 A JP3132600 A JP 3132600A JP 13260091 A JP13260091 A JP 13260091A JP 2817448 B2 JP2817448 B2 JP 2817448B2
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達基 犬塚
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Hitachi Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は画像通信端末に関し、特
にファクシミリなどの画像データを送信受信する通信端
末に関する。
【0002】
【従来の技術】ファクシミリを用いた画像通信には、即
時送受信と蓄積送受信がある。これらの通信について
は、電子技術,vol.32,No.11,22頁から
29頁に「ファクシミリの高機能・多機能化とメモリ活
用技術」(1990年8月)と題して記載されている。
【0003】即時送受信は、スキャナなどから入力した
画像データを即座に符号化して相手端末に伝送したり、
あるいは、相手端末から送られてきた符号データを即座
に復号化しプリンタで記録するように、ファクシミリ内
部では信号処理の時間整合をとる目的以外の符号データ
をためることはない。
【0004】一方、蓄積送受信は、一画面以上の符号デ
ータを蓄積する手段を設けることで、スキャナからの画
像データ入力,相手端末との送受信,プリンタへの画像
データ出力などの処理を時間的にずらすことができる。
このため、 (1)複数の相手へ同一画像を伝送する場合などに、蓄
積した符号データを繰返して複数の相手に伝送すればよ
い。
【0005】(2)相手端末が話中である場合には、時
間をおいて、蓄積した符号データを相手に伝送すればよ
い。
【0006】(3)スキャナからの画像入力、あるい
は、プリンタへの画像出力の信号処理を、相手端末との
送受信の信号処理と、無関係に設定できる。
【0007】また、算術符号化の原理は、例えば、電子
情報通信学会誌,Vol.71,No.7,第669頁
から第675頁(1988年7月)の「静止画符号化と
その応用」と題する文献に記載されている。二つのシン
ボル、0と1の生起確率をP0,P1とし、N個のシン
ボル系列のうち0の個数をN0,1の個数をN1とすれ
ば、このN個のシンボル系列を算術符号で表すために必
要なビット数は、 −(N0*Log(P0)+N1*Log(P1)) となる。ここで、Logの底は2であり、N=N0+N
1である。
【0008】算術符号による圧縮率の最悪値は、上式に
おいて両シンボルの生起確率P0,P1がともに1/2
の場合であることから、 −(N0*Log(1/2)+N1*Log(1/2)) =N0+N1 となる。すなわち、算術符号の原理においては、どのよ
うな入力データであろうとも、符号データの容量はそれ
を超えることはない。これは、従来から使われている、
MH,MR,MMR符号化方式では達成できない特徴で
ある。例えば、ディザ画像は、白と黒画素の分散によっ
て擬似中間調画像を作る方式であるが、両シンボルの生
起確率は入力画像の性質を反映していない。したがっ
て、ディザ画像を対象としたMH,MR,MMR符号化
では、符号データの容量が入力データの容量を超えるこ
とがある。
【0009】算術符号化方式の装置化においては、演算
装置の数値精度上の制約、制御データの付加などの要因
から、上記の原理上の圧縮率が悪化することもあるが、
一画面の符号データを蓄積するために必要な最大容量を
あらかじめ、ある程度の精度で設定できる。
【0010】なお、算術符号の原理に基づく多くの符号
化方式が提案されているが、いずれも上記と同様の効果
が得られることから、その方式の名称を限定するもので
はないことは言うまでもない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記のように蓄積送受
信は様々な機能を実現できるが、スキャナなどから入力
した画像データを符号化し、蓄積しておくための蓄積手
段が必要である。ところが、一画面の符号データの容量
は、画像性質によって大きく変化するため、蓄積手段に
記憶できる画面数が、あらかじめわからないという問題
がある。
【0012】さらに、符号データの容量が一定でないこ
とから、一画面のデータ転送にかかる時間をあらかじめ
設定することができない。このことは、蓄積した符号デ
ータをプリンタで記録する場合を例にとれば、蓄積手
段,復号化手段,プリンタなどのファクシミリ内部の信
号処理の所要時間を、あらかじめ設定出来ないというこ
とであり、装置構成上の仕様を定める上で課題となって
いる。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は画像通信端末に
おける上記課題を解決するために、画像データを算術符
号化する手段,算術符号データを蓄積する手段,蓄積し
た算術符号データを復号化する手段,相手端末の能力に
合致する符号化を行う手段,相手端末から送られてきた
符号データを復号化する手段により符号化復号化装置を
構成する。
【0014】
【作用】算術符号による第一の符号化手段で、入力手段
からの画像データを符号データに変換し、一画面の画像
データに対応した符号データの最大容量は、符号化対象
とする一画面の画像データの容量とする。したがって、
算術符号データを前記蓄積手段に蓄積するために要求さ
れる空き記憶容量、あるいはデータ転送速度などを符号
化処理に先だって設定することができる。これに対し
て、MH,MR,MMR等の符号化手段では、一画面の
画像データに対応した符号データの最大容量を符号化処
理に先だって設定することができないため、上記の機能
は実現できない。プリンタ等の記録手段による画像デー
タの記録においても同様であり、算術符号による第一の
復号化手段を備えることでデータ転送速度あるいはバッ
ファメモリ容量などを、復号化処理に先だって設定す
る。
【0015】ネットワークを介した相手端末との交信に
おいては、相手端末の復号手順をあらかじめ確認した後
に、相互に互換な符号データを伝送することが必要であ
る。本発明では、蓄積手段に記憶した符号データを復号
し、第二の符号化手段で相手端末と互換な符号データに
符号化して伝送する。受信においても同様であり、第二
の復号化手段で復号した画像データを、第一の符号化手
段で符号データに変換し、前記蓄積手段に蓄積する。
【0016】スキャナ等で入力し蓄積する画像データを
多値の画像とすることで、相手端末の復号手順が二値画
像の符号化処理であるならば多値画像から二値画像への
データ変換を行い、相手端末の復号手順が多値画像の符
号化処理であるならば多値画像のまま第二の符号化処理
を実行することで、様々な相手端末に対応できる。ま
た、蓄積手段に蓄積した画像データを用いた編集加工な
どを行う場合は、第一の復号化手段で復号した画像デー
タに対して編集加工などを行い、その結果を再び第一の
符号化手段で符号データに変換して蓄積することで、例
えば、複数の画像データを組み合わせた新たな画像デー
タを作成する。
【0017】上記信号処理において、算術符号の符号化
および復号化手段の信号処理速度を、 (a)入力手段のデータ転送速度<符号化手段の信号処
理速度 (b)記録手段のデータ転送速度<復号化手段の信号処
理速度 (c)ネットワークのデータ転送速度<符号化及び復号
化手段 とすることで、上記の各手段間のデータの滞留あるいは
遅延のない信号処理を行う。これは、算術符号によって
生成される符号データの容量が、入力した画像データの
容量を超えないという前記条件から、信号処理の負荷を
あらかじめ判断できることにより達成できるものであ
る。この結果、各手段間のデータ転送速度の整合をとる
ためのバッファメモリ容量を、ゼロもしくは装置構成上
必要となる最小限の容量にすることができる。
【0018】
【実施例】
(1)装置全体構成 本発明の一実施例を図1に示す。スキャナ101から入
力した画像データを、符号化処理装置105で符号デー
タに変換し、バッファメモリ104を用いて速度整合を
行いながら、ハードディスクや可搬型蓄積装置などの蓄
積装置103に蓄積する。ここで、入力画像データを即
座に符号データに変換し、符号データの蓄積手段に記憶
するならば、一画面の画像データをそのまま蓄積する手
段は必要はない。蓄積手段は、半導体メモリ、磁気的あ
るいは光学的な記憶媒体のいずれか、もしくは複数を組
み合わせて構成する。ただし、画像通信端末本体の電源
切断などの条件でも記憶内容が消滅しないようにするた
め、半導体メモリを利用する場合は、電池などで電源補
助をすることが望ましい。
【0019】相手端末に符号データを送信する場合は、
図2に示すように、まず、相手端末の端末能力を確認
し、相手端末が復号可能な符号データに変換する必要が
ある。そこで、蓄積装置103に蓄積した符号データを
復号し、相手端末の能力と合致した符号データに符号化
する。この符号データの変換において、符号化と復号化
に必要なバッファメモリを用意すれば良く、一画面の画
像データ、あるいは符号データを蓄積する必要はなく、
そのための手段も必要ない。相手端末から符号データを
受信する場合は、送信の場合とほぼ逆に、復号し、再び
蓄積用の符号化を行い、蓄積装置103に記憶する。
【0020】蓄積装置103に記憶されている符号デー
タを、プリンタ102で記録する場合は、復号化処理装
置106で画像データに変換し、バッファメモリ104
を用いて速度整合を行いながら、プリンタ102にデー
タ転送する。ここで、符号データを画像データに変換
し、即座にプリンタにデータ転送するならば、一画面の
画像データを蓄積する必要はなく、そのための手段も必
要ない。
【0021】(2)信号処理手順 蓄積装置103を用いた画像通信においては、画像の入
力,出力,伝送の実行を分散することができるうえ、そ
れぞれの実行時間を任意に設定できる。例えば、図2に
示すように、画像入力の時間に制約がなくなることを利
用して、紙送り速度を低くおさえて低価格の駆動系を用
い、露光時間を長くして低感度のセンサを利用する一方
で、伝送時にはネットワークの伝送速度にあわせたデー
タ伝送をすることで、通信端末としての能力を維持した
まま、装置価格を低減できるという効果がある。同様
に、受信時においても、記録速度の遅いプリンタを用い
て、価格低減を図るという効果がある。
【0022】このように、信号処理を時間的にずらして
実行するならば、負荷が分散し、軽減することから、単
一のプロセッサで、画像の入力,出力,伝送にかかわる
処理をすべて実行するようにハードウェア、およびソフ
トウェアを構成することができ、装置価格を低減できる
という効果がある。
【0023】(3)符号化復号化装置の構成 画像通信端末において、相手端末とのデータ伝送のため
には相互に符号化復号化出来る方式の採用が不可欠であ
る。伝送のための符号化処理の方式は、データ伝送に先
立つ相互端末の能力確認において判断されるため、能力
確認の後に伝送のための符号化処理を開始しなければな
らない。
【0024】自機内部でのデータ蓄積のためには独自の
符号化方式を採用することもできるが、データ伝送のた
めには蓄積したデータを画像データもしくは何らかの中
間データに復号してから、伝送のための符号化処理を行
う。
【0025】上記の信号処理を実行するための符号化復
号化装置の一構成例を、図3に示す。信号処理プロセッ
サにプログラムメモリを付加する形式で、ソフトウェア
による実現も可能である。算術符号化方式も、プロセッ
サが有するハードウェアの支援を受けて、ソフトウェア
処理で実現できる。ハードウェアによる信号処理の支援
は、プロセッサの内部回路であっても、外部回路で構成
しても良いことはいうまでもない。また、プログラムメ
モリに格納する信号処理プログラムを、外部からダウン
ロ−ド可能な構成とすれば、符号化処理方式の追加,プ
ログラムの修正などに容易に対応できる。
【0026】次に、符号化復号化装置の信号処理速度に
ついて説明する。算術符号を実行する符号化復号化装置
の信号処理速度を、下記大小関係で設定する。
【0027】(a)スキャナ等の入力手段からのデータ
転送速度<算術符号の符号化装置の信号処理速度 (b)プリンタ等の出力手段へのデータ転送速度<算術
符号の復号化装置の信号処理速度 (c)ネットワーク等の伝送手段への/からのデータ転
送速度<算術符号の符号化/復号化装置の信号処理速度 このように設定することで、例えば上記(a)におい
て、入力手段からの画像データを符号化する場合に、符
号化装置の信号処理速度が入力手段からのデータ転送速
度より高速であるため、画像データの滞留が発生しな
い。このことは、入力手段と符号化装置との間に画像デ
ータを一時的に蓄積するバッファメモリが不要であるこ
とを意味し、たとえ、タイミング等の装置構成上の制約
がある場合でも最小限の容量のバッファメモリを用意す
ればよい。この効果は、上記(b),(c)においても
同様である。このような(a),(b),(c)の条件
設定は、算術符号による符号化、復号化による符号デー
タの容量が画像データの容量以下であるという条件か
ら、データ転送数や信号処理ステップ数をあらかじめ精
度高く設定できることによる効果に基づくものである。
【0028】(4)蓄積画面数 一画面の符号データの最大値があらかじめ判断できるこ
とから、図4に示すように蓄積装置103に既に蓄積さ
れている記憶容量と、これから蓄積できる画面数を算出
できる。そして、画像通信端末の利用者に対して、図5
に示すような様々な手段で、その画面数を通知すること
で、画像入力時の蓄積容量超過などの異常状態をあらか
じめ避けることができるという効果がある。
【0029】また、蓄積可能な画面数の表示とともに、
既に伝送済みの符号データの保存,消去などの管理方法
に関する指示を促す表示を行い、指示内容に従ってデー
タ管理を行うことができる。
【0030】(5)蓄積手段 符号データを蓄積する蓄積装置103として、前記した
ように、半導体メモリ,磁気的あるいは光学的な記憶媒
体のいずれか、もしくは複数を組み合わせて構成する。
これらは、あらかじめ装置内部に固定的に設置する方
法,使用状況に対応して追加設置可能とする方法,脱着
可能な構成とする方法などで、利用することができる。
脱着可能な蓄積手段の例として、いわゆるICカード,
フレキシブルディスクなどを利用することができる。
【0031】このような蓄積手段を用いて、符号データ
以外の、様々なデータ蓄積ができることは言うまでもな
い。この手段を用いて、符号化処理などの信号処理プロ
グラム、相手端末の電話番号などの通信管理用データ、
画像通信端末の過去の履歴など、画像通信端末を制御す
るために有用な制御用データを蓄積できる。
【0032】(6)信号処理プロセッサ 蓄積手段を用いた信号処理をおこなうことで、スキャナ
からの画像入力,プリンタへの画像出力,相手端末との
呼設定,呼切断などのプロトコル処理,相手端末へのデ
ータ転送のための符号化処理などの多くを、時間的に重
複すること無く実行できる。
【0033】このことは、自機内部で実行する信号処理
などは、他の影響を受けること少なく、方法,タイミン
グを設定できることを意味する。
【0034】また、信号処理を実行するプロセッサは、
これらの信号処理の多くを時間的に分散できることか
ら、要求されるプロセッサの最大処理能力を軽減し、装
置価格の低減を図ることができる。
【0035】(7)ネットワーク機能 相手端末との相互通信のためには、あらかじめ定められ
たプロトコルに基づき、信号処理手順を進めなくてはな
らない。相互の端末で確認すべき端末能力として、符号
化方式のほかに、画面サイズ,線密度、などがある。そ
して、前記したように、相互の端末能力が一致しないと
通信が成立しない。例えば、画像データを多値信号ある
いは二値信号のいずれで符号化伝送するかは、あらかじ
め相互の通信端末の能力の互換性に基づき設定しなけれ
ばならない。二値信号で符号化伝送すると設定したにも
かかわらず、蓄積されている画像データが多値信号であ
るならば、多値信号を二値信号に変換する手段でもって
信号変換を行った後に、符号化伝送のための信号処理を
行う。
【0036】しかしながら、一般には透過的なデータ伝
送を行うネットワークに、図6に示すように何らかのデ
ータ変換手段を持たせ、相互端末の端末能力の整合を図
るように機能させるならば、必ずしも相互の端末能力の
一致が通信開始の前提とならなくなる。
【0037】符号化方式を例にとれば、蓄積装置103
に記憶した符号データが、上記ネットワークのデータ変
換手段が有する能力に合致するならば、相手端末に対応
した符号データに変換すること無く送り出すことができ
る。したがって、ネットワークのデータ変換手段を利用
することを前提にした装置構成とするならば、相手端末
に対応した符号化方式に変換する手段を必要としないた
め、信号処理の負荷軽減や、装置価格の低減に効果があ
る。
【0038】同様に、画面サイズ,線密度などのデータ
変換手段をネットワーク設けることで、端末の装置価格
の低減に効果がある。
【0039】さらに、伝送データの蓄積手段をネットワ
ークに設けることで、複数の端末への送信,送信時間の
設定,相手端末が話中の場合の再送などを、ネットワー
ク機能として実現し、端末の装置価格の低減を図ること
ができる。
【0040】(8)画像データの画質改善 画像性質に対応した信号変換で、エッヂ強調,濃度変
換,ノイズ除去などの画質改善を行うことが出来る。ま
た、画像性質に対応した符号化処理で効率の良い圧縮を
行うことができる。このような信号処理を行うために
は、画像性質の的確な判定が不可欠である。
【0041】そこで、蓄積手段に記憶された画像を対象
に、図7に示すような多値画像を対象とした符号化手段
の一部である離散コサイン変換を利用して、画像性質の
判定を行うことができる。離散コサイン変換は、フーリ
エ変換のサブセットであり、画像信号の周波数成分を測
定することができる。したがって、二値画像には比較的
高い周波数成分が存在し、多値画像には比較的低い周波
数成分が存在するという特長から、変換結果を判定する
ことにより、二値画像と多値画像の区別を行うことがで
きる。
【0042】こうして、蓄積手段に記憶された画像を対
象に、画質改善,符号化処理の方式を選択し、信号処理
をした後に、相手端末に伝送することができる。
【0043】画質改善のための一例として、図8に示す
ように注目画素を囲むウィンドウを設定し、重み付けし
た係数を用いてフィルタ処理する方法がある。しかし、
画像性質に対応した係数を用いて演算しないと、逆に画
質を劣化させることもある。そこで、上記の周波数成分
による判定結果から、適切な係数を選択するような手段
を設けることで、高い画質の画像を得ることができる。
また、フィルタ処理の演算を、離散コサイン変換のため
の手段を利用して実行することで、装置規模の増大を抑
えることができる。
【0044】(9)蓄積画像の階層的表示 算術符号を用いた階層的符号化復号化を行う手段と、符
号データの蓄積手段と、画像表示手段を利用すること
で、該蓄積手段に記憶した画像を、画面表示し、内容の
確認などを行うことができる。また、図9に示すような
階層的画像表示を利用して、蓄積した複数の画像を縮小
して同時に表示することで、目的とする画像の検索を容
易に行うことができる。
【0045】図10に示すように、画像表示手段に、階
層的に再生して表示する画面と階層的再生の段階を同時
に表示することで、操作者の支援を図ることができる。
【0046】(10)画像の編集加工 蓄積手段に記憶した画像を素材として、編集加工を行い
新たな画像を作成し、再び蓄積手段に記憶しておくこと
ができる。素材とする画像は、既に蓄積した画像のみで
なく新たに入力した画像でも良く、また、単一の画像で
あっても複数の画像であっても良い。これらの画像に、
追加,修正,複合,削除などの編集加工を行うのは、例
えば、ディスプレイ装置に表示をしながら、操作者との
対話型処理で実行することができる。新たに作成した画
像は、再び蓄積手段に記憶するほか、プリンタなどへの
出力,ネットワークを介した伝送などに利用できる。
【0047】入力手段からの画像が、カラー画像である
場合も、まったく同様の信号処理を行うことができる。
【0048】上記特徴を実現するカラーファクシミリの
構成例を図12、及び図13に示す。入力手段、出力手
段はカラー画像の信号処理を行うが、相手端末はカラー
画像を扱えるとは限らないため、白黒画像のための符号
化復号化処理も実行できるように構成する。相手端末の
能力は、あらかじめ伝送制御によって確認する。また、
蓄積手段に記憶した画像の再利用ができるように、編集
加工のための手段を用意する。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、一画面の符号データの
最大容量をあらかじめ設定できるので、蓄積手段に記憶
できる画面数をあらかじめ判断できるとともに、既に蓄
積した容量から未記憶容量を算出し、さらに蓄積できる
画面数を表示することができる。
【0050】また、本発明によれば、一画面符号データ
の最大容量をあらかじめ設定できるので、スキャナから
の画像入力,プリンタへの画像出力,相手端末との送受
信における、一画面あたりのデータ転送時間を設定でき
るため、データ転送速度の整合を取るためのバッファメ
モリを最小限に押さえることができる。
【0051】さらに、上記の速度整合用のバッファメモ
リを設けることで、それ以外の目的のバッファメモリを
不用とすることができる。
【0052】さらに、本発明によれば、一画面符号デー
タの最大容量をあらかじめ設定できるので、符号化手
段,復号化手段,蓄積手段,相手端末との伝送制御手
段、などの信号処理に要する時間をあらかじめ算出出来
ることから、画像通信における信号処理手順を上記時間
を参考に設計できるという効果もある。そして、符号化
手段,復号化手段,蓄積手段,相手端末との伝送制御手
段のような信号処理を時間的に重複することなく実行す
ることで、信号処理の負荷を軽減するとともに、機器構
成の簡易化に効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する構成図の一例。
【図2】端末能力の確認手順の説明図。
【図3】信号処理手順の一例。
【図4】符号化復号化装置の構成例。
【図5】記憶可能な画面数の算出方法の説明図。
【図6】記憶可能な画面数の表示例。
【図7】ネットワークのプロトコル変換機能の実施例。
【図8】多値画像の符号化方式。
【図9】画質改善のためのフィルタ処理の実施例。
【図10】階層的符号化処理の原理説明図。
【図11】階層的画面表示の例。
【図12】カラーファクシミリの構成例(蓄積送信)。
【図13】カラーファクシミリの構成例(受信蓄積)。
【符号の説明】
101…スキャナ、102…プリンタ、103…蓄積装
置、104…バッファメモリ、105…符号化処理装
置、106…復号化処理装置。

Claims (19)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像データを符号化して相手端末に伝送
    し、及び/または相手端末から伝送されてきた符号デー
    タを復号して画像データに再生する画像通信端末におい
    て、前記画像データを算術符号化する第1の符号化手段
    と、前記算術符号化されたデータを蓄積する蓄積手段
    と、前記蓄積された算術符号データを復号する第1の復
    号化手段と、前記相手端末の復号手順を認識する認識手
    段と、前記認識された復号手順に応じて符号化する第2
    の符号化手段と、相手端末から送られてきた符号データ
    を復号化する第2の復号化手段とからなることを特徴と
    する符号化復号化装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の符号化復号化装置におい
    て、入力手段により前記画像データを入力しこれを算術
    符号化して前記蓄積手段に蓄積する処理と、前記相手端
    末に伝送するために前記蓄積手段に蓄積された算術符号
    データを前記第2の符号手段によって相手端末の復号手
    順に応じて符号化する処理とが、時間的に異なるタイミ
    ングであることを特徴とする符号化復号化装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の符号化復号化装置におい
    て、相手端末から送られてきた符号データを前記蓄積手
    段に蓄積する処理と、前記画像データを記録手段により
    記録する処理とが、時間的に異なるタイミングであるこ
    とを特徴とする符号化復号化装置。
  4. 【請求項4】請求項1記載の符号化復号化装置におい
    て、前記第一の符号化手段は前記入力手段により入力す
    る前記画像データを滞留することなくこれを算術符号化
    する処理速度を有し、また、前記第1の復号化手段は前
    記記録手段により記録する前記画像データを遅延するこ
    となく復号化する処理速度を有することを特徴とする符
    号化復号化装置。
  5. 【請求項5】請求項1記載の符号化復号化装置におい
    て、前記第1の符号化復号化手段及び前記第2の符号化
    復号化手段は、ネットワークを介して入力あるいは出力
    する伝送データを滞留あるいは遅延することなく符号化
    あるいは復号化する処理速度を有することを特徴とする
    符号化復号化装置。
  6. 【請求項6】請求項1記載の符号化復号化装置におい
    て、前記入力手段により入力された画像データを蓄積す
    る1画面の画像データより容量の少ない第1の記憶手段
    と、前記算術符号化された符号データを蓄積する1画面
    の画像データより容量の大きい第2の記憶手段とを用い
    ることを特徴とする符号化復号化装置。
  7. 【請求項7】請求項6記載の符号化復号化装置におい
    て、前記第1の記憶手段は半導体メモリであり、前記第
    2の記憶手段は半導体メモリ、磁気的記憶媒体、光学的
    記憶媒体のうちの少なくとも一つを用いることを特徴と
    する符号化復号化装置。
  8. 【請求項8】請求項1記載の符号化復号化装置におい
    て、前記第2の記憶手段を前記符号化復号化装置より脱
    着自在に構成したことを特徴とする符号化復号化装置。
  9. 【請求項9】請求項1記載の符号化復号化装置におい
    て、前記蓄積手段は、演算装置により実行される符号化
    処理プログラムを有し、前記演算装置の符号化処理に先
    だって、前記演算装置からアドレスおよびデータからな
    る信号線によりアクセスされる記憶手段に前記符号化処
    理プログラムを転送することを特徴とする符号化復号化
    装置。
  10. 【請求項10】請求項1記載の符号化復号化装置におい
    て、相手端末の復号手順を確認した後、前記蓄積手段に
    蓄積された算術符号データを復号し、相手端末が復号可
    能な符号データに符号化して伝送することを特徴とする
    符号化復号化装置。
  11. 【請求項11】請求項1記載の符号化復号化装置におい
    て、前記第2の符号化手段は、MH,MR,MMRの少
    なくとも一つを用いて白黒2値画像のデータを符号化す
    ることを特徴とする符号化復号化装置。
  12. 【請求項12】請求項1記載の符号化復号化装置におい
    て、前記第2の符号化手段は、離散コサイン変換を用い
    て多値画像のデータを符号化することを特徴とする符号
    化復号化装置。
  13. 【請求項13】請求項1記載の符号化復号化装置におい
    て、ネットワークに符号データを出力する手段と、伝送
    するための符号データを作成するための前記第2の符号
    化手段および伝送時間を最小にするために前記第2の符
    号化手段の符号化方式を選択する手段とを備えたことを
    特徴とする符号化復号化装置。
  14. 【請求項14】請求項1記載の符号化復号化装置におい
    て、前記第2の符号化手段により算出された離散コサイ
    ン変換結果を用いて、前記蓄積手段に記憶した画像に対
    する信号変換処理の設定及び選択手段を設けたことを特
    徴とする符号化復号化装置。
  15. 【請求項15】請求項1記載の符号化復号化装置におい
    て、算術符号データの前記蓄積手段の空き記憶容量を測
    定する測定手段と、前記測定手段の測定結果に基づいて
    空き記憶容量に対応する前記入力手段から入力できる画
    面数を算出する手段と、該算出結果を表示する手段とを
    備えることを特徴とする符号化復号化装置。
  16. 【請求項16】請求項1記載の符号化復号化装置におい
    て、前記蓄積手段の空き記憶容量と相手端末からの符号
    データを受信するための受信記憶容量とを比較する比較
    手段と、前記比較手段の結果に基づいて受信記憶容量が
    前記蓄積手段の空き記憶容量を超えていることを検知す
    る検知手段と、該検知手段の検知結果を出力する出力手
    段と、前記出力手段の出力結果に基づいて指示を入力す
    る入力手段とを備えることを特徴とする符号化復号化装
    置。
  17. 【請求項17】請求項1記載の符号化復号化装置におい
    て、算術符号に符号化する符号化手段と、前記符号化手
    段により符号化された算術符号を元の画像データに復号
    化する復号化手段と、前記符号化手段と復号化手段とが
    扱う符号データを記憶する蓄積手段とで構成し、前記蓄
    積手段に記憶された符号データを階層的に復号した、画
    像データおよび画像階層レベルを同一の画像表示手段に
    表示することを特徴とする符号化復号化装置。
  18. 【請求項18】請求項1記載の符号化復号化装置におい
    て、多値画像データを処理する前記入力手段,前記第1
    の符号化手段,前記蓄積手段及び前記第1の復号手段
    と、2値画像データを処理する前記第2の符号化手段
    と、多値画像データを2値画像データに変換する変換手
    段とを備えることを特徴とする符号化復号化装置。
  19. 【請求項19】請求項1記載の符号化復号化装置におい
    て、前記蓄積手段に記憶された符号データを前記第1の
    復号手段で復号して得られた画像データを表示する手
    段、表示された画像データの編集加工を行う編集加工手
    段、編集加工の結果である画像データを再び前記入力手
    段に転送するデータ転送手段とを備えることを特徴とす
    る符号化復号化装置。
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