JP2816917B2 - 無線受信装置 - Google Patents
無線受信装置Info
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- JP2816917B2 JP2816917B2 JP4245173A JP24517392A JP2816917B2 JP 2816917 B2 JP2816917 B2 JP 2816917B2 JP 4245173 A JP4245173 A JP 4245173A JP 24517392 A JP24517392 A JP 24517392A JP 2816917 B2 JP2816917 B2 JP 2816917B2
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- circuit
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は線形変調信号を復調する
無線受信装置に利用する。本発明は移動無線通信に利用
するに適する。本発明はバースト信号を受信する無線通
信、時分割多元接続(TDMA)通信に利用するに適す
る。本発明はフエージングその他により受信レベルが急
速に変動する無線通信に適する。本発明はダイバーシチ
受信に利用してその効果が大きい。
無線受信装置に利用する。本発明は移動無線通信に利用
するに適する。本発明はバースト信号を受信する無線通
信、時分割多元接続(TDMA)通信に利用するに適す
る。本発明はフエージングその他により受信レベルが急
速に変動する無線通信に適する。本発明はダイバーシチ
受信に利用してその効果が大きい。
【0002】ここで線形変調信号とは、同一の変調信号
により変調された位相変調成分および振幅変調成分をと
もに含む信号をいう。なおこの明細書では「位相変調」
とは狭義の位相変調および周波数変調を含む概念として
定義する。
により変調された位相変調成分および振幅変調成分をと
もに含む信号をいう。なおこの明細書では「位相変調」
とは狭義の位相変調および周波数変調を含む概念として
定義する。
【0003】線形変調信号は、電波の有効利用をはかる
ために、位相変調された信号を通過周波数帯域の狭いフ
ィルタを通過させることにより必然的に振幅変調成分を
伴うことになった信号として、ディジタル変調あるいは
アナログ音声変調の移動無線通信方式に広く利用されて
いる。
ために、位相変調された信号を通過周波数帯域の狭いフ
ィルタを通過させることにより必然的に振幅変調成分を
伴うことになった信号として、ディジタル変調あるいは
アナログ音声変調の移動無線通信方式に広く利用されて
いる。
【0004】
【従来の技術】無線通信などで変調波を受信すると、フ
ェージング等の影響で受信波のレベルが大きく変動して
いることが多い。変調形式が周波数変調(FM)のよう
に定振幅変調の場合には、受信増幅器としてリミタ増幅
器が用いられる。この時、出力の振幅は入力レベルと無
関係に一定となるが、もともと定振幅で周波数または位
相に変調が行われているので、振幅を一定にすることに
よる伝送特性の劣化はない。
ェージング等の影響で受信波のレベルが大きく変動して
いることが多い。変調形式が周波数変調(FM)のよう
に定振幅変調の場合には、受信増幅器としてリミタ増幅
器が用いられる。この時、出力の振幅は入力レベルと無
関係に一定となるが、もともと定振幅で周波数または位
相に変調が行われているので、振幅を一定にすることに
よる伝送特性の劣化はない。
【0005】一方、定振幅変調に比べて周波数利用効率
がよい線形変調方式は、振幅成分にも情報があるため上
述したリミタ増幅器は適用できない。このため、一般に
線形変調波を受信するためには、自動利得調整形(AG
C)増幅器を使った線形増幅検波器が用いられてきた。
従来例を図18を参照して説明する。図18は従来例装
置のブロック構成図である。図18(a)はダイバーシ
チ受信を行う構成を示している。また、図18(b)は
図18(a)における線形増幅検波器54および55の
具体例を示している。ダイバーシチ受信機のアンテナで
受信された信号は増幅および周波数変換され、帯域濾波
器50および51を通った後、AGC増幅器60で増幅
され、IQ検波器61により複素包絡線が抽出される。
また、AGC増幅器60で増幅された信号の包絡線成分
が包絡線検波器62で抽出され、利得制御回路63を介
して、出力信号の平均レベルが一定となるようにAGC
増幅器60の利得が制御される。また、利得制御信号6
4もダイバーシチ合成のために出力されている。
がよい線形変調方式は、振幅成分にも情報があるため上
述したリミタ増幅器は適用できない。このため、一般に
線形変調波を受信するためには、自動利得調整形(AG
C)増幅器を使った線形増幅検波器が用いられてきた。
従来例を図18を参照して説明する。図18は従来例装
置のブロック構成図である。図18(a)はダイバーシ
チ受信を行う構成を示している。また、図18(b)は
図18(a)における線形増幅検波器54および55の
具体例を示している。ダイバーシチ受信機のアンテナで
受信された信号は増幅および周波数変換され、帯域濾波
器50および51を通った後、AGC増幅器60で増幅
され、IQ検波器61により複素包絡線が抽出される。
また、AGC増幅器60で増幅された信号の包絡線成分
が包絡線検波器62で抽出され、利得制御回路63を介
して、出力信号の平均レベルが一定となるようにAGC
増幅器60の利得が制御される。また、利得制御信号6
4もダイバーシチ合成のために出力されている。
【0006】ダイバーシチ合成処理には、様々な方法が
考えられる。図18(a)は送信信号に振幅位相推定用
の疑似ランダム信号が挿入されているときの方法が示さ
れている。振幅位相推定器52および53の動作を以下
に詳述する。この疑似ランダム信号を振幅位相推定器5
2および53における図示しない相関検出器に入力し、
複素相関をとると、複素包絡線のキャリア成分の振幅と
位相が抽出される。実際の受信波のレベルはAGC増幅
器60の利得に応じた補正を相関で抽出された振幅によ
り行うことにより得られる。まず、複素相関により抽出
されたキャリア成分の位相と振幅を、複素振幅wn で表
すとする。wn に対して、その複素共役wn * を生成す
る。複素包絡線および複素振幅wn はAGC増幅された
信号から抽出されているので、線形増幅検波器54およ
び55におけるAGC増幅器60の利得を補正しなけれ
ば真の入力レベル値は得られない。そこで、各ブランチ
の利得で補正する。まず、各ブランチの複素包絡線を各
ブランチの振幅利得Gonで割り算する必要がある。同様
に、複素共役wn * をwn * /Gonとする必要がある。
図18では各ブランチの複素乗積器56および57でこ
れら2つの補正ダイバーシチ合成の重み付けと同時に行
っている。すなわち、複素包絡線とwn * /Gon 2 との
乗積信号を作り、合成している。最後に、合成信号の判
定を行い、結果を出力する。なお、上述の説明は最大比
合成を得るための方法であるが、レベルの高い複素包絡
線を利得制御信号から選択する、すなわち複素共役wn
* を0または1にすれば選択合成が得られる。さらに、
wn * /(GON|wn |)を乗積すれば、複素包絡線は
1/Gonの利得補正、重み付けはすべてのブランチが利
得1となるので、各ブランチの乗積信号の合成により等
利得合成が得られる。
考えられる。図18(a)は送信信号に振幅位相推定用
の疑似ランダム信号が挿入されているときの方法が示さ
れている。振幅位相推定器52および53の動作を以下
に詳述する。この疑似ランダム信号を振幅位相推定器5
2および53における図示しない相関検出器に入力し、
複素相関をとると、複素包絡線のキャリア成分の振幅と
位相が抽出される。実際の受信波のレベルはAGC増幅
器60の利得に応じた補正を相関で抽出された振幅によ
り行うことにより得られる。まず、複素相関により抽出
されたキャリア成分の位相と振幅を、複素振幅wn で表
すとする。wn に対して、その複素共役wn * を生成す
る。複素包絡線および複素振幅wn はAGC増幅された
信号から抽出されているので、線形増幅検波器54およ
び55におけるAGC増幅器60の利得を補正しなけれ
ば真の入力レベル値は得られない。そこで、各ブランチ
の利得で補正する。まず、各ブランチの複素包絡線を各
ブランチの振幅利得Gonで割り算する必要がある。同様
に、複素共役wn * をwn * /Gonとする必要がある。
図18では各ブランチの複素乗積器56および57でこ
れら2つの補正ダイバーシチ合成の重み付けと同時に行
っている。すなわち、複素包絡線とwn * /Gon 2 との
乗積信号を作り、合成している。最後に、合成信号の判
定を行い、結果を出力する。なお、上述の説明は最大比
合成を得るための方法であるが、レベルの高い複素包絡
線を利得制御信号から選択する、すなわち複素共役wn
* を0または1にすれば選択合成が得られる。さらに、
wn * /(GON|wn |)を乗積すれば、複素包絡線は
1/Gonの利得補正、重み付けはすべてのブランチが利
得1となるので、各ブランチの乗積信号の合成により等
利得合成が得られる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように線形変調信
号の復調の主回路に負帰還接続された自動利得制御回路
を用いると、安定な制御のために負帰還の時定数をある
程度大きくとることが必要である。したがって受信信号
レベルのゆっくりした変動にはよく応答するが、受信信
号レベルの変動が小刻みであって早い場合には制御ルー
プに制御遅れが生じて平均出力レベルを一定に保つこと
ができなくなる。つまり、フエージングの繰り返し周期
が短い場合には十分な応答特性がえられず、ダイバーシ
チ受信を行う場合にも有効にその効果を発揮できなくな
る。また時分割多元接続(TDMA)通信方式のように
バースト信号を間欠的に送受信する方式では、バースト
信号の始めの部分と終わりの部分で受信レベルが不安定
になり、情報誤りが発生することになって適正な利用が
できないことになる。
号の復調の主回路に負帰還接続された自動利得制御回路
を用いると、安定な制御のために負帰還の時定数をある
程度大きくとることが必要である。したがって受信信号
レベルのゆっくりした変動にはよく応答するが、受信信
号レベルの変動が小刻みであって早い場合には制御ルー
プに制御遅れが生じて平均出力レベルを一定に保つこと
ができなくなる。つまり、フエージングの繰り返し周期
が短い場合には十分な応答特性がえられず、ダイバーシ
チ受信を行う場合にも有効にその効果を発揮できなくな
る。また時分割多元接続(TDMA)通信方式のように
バースト信号を間欠的に送受信する方式では、バースト
信号の始めの部分と終わりの部分で受信レベルが不安定
になり、情報誤りが発生することになって適正な利用が
できないことになる。
【0008】本発明はこれを改良するもので、応答速度
が早く、受信信号のレベル変動が小刻みであって早い場
合にも有効に受信することができるとともに、その動作
が安定である線形変調信号の受信装置を提供することを
目的とする。本発明は、フエージングの繰り返し周期が
短い場合にも有効であり、ダイバーシチ受信を行う場合
にも有効であり、また時分割多元接続(TDMA)通信
方式のようにバースト信号を間欠的に送受信する方式に
も有効である受信装置を提供することを目的とする。
が早く、受信信号のレベル変動が小刻みであって早い場
合にも有効に受信することができるとともに、その動作
が安定である線形変調信号の受信装置を提供することを
目的とする。本発明は、フエージングの繰り返し周期が
短い場合にも有効であり、ダイバーシチ受信を行う場合
にも有効であり、また時分割多元接続(TDMA)通信
方式のようにバースト信号を間欠的に送受信する方式に
も有効である受信装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴は、振幅
変調成分である包絡線信号と、位相変調成分である位相
復調信号とを別に検出してから複素包絡線信号を再生す
ること、受信信号の包絡線を検出し、包絡線信号の平
均レベルの変動を抑える処理を行うこと、位相変調成
分の復調にはリミタ手段を利用すること、さらに、検
出された平均レベルを利用してダイバーシチ受信が可能
であることにある。
変調成分である包絡線信号と、位相変調成分である位相
復調信号とを別に検出してから複素包絡線信号を再生す
ること、受信信号の包絡線を検出し、包絡線信号の平
均レベルの変動を抑える処理を行うこと、位相変調成
分の復調にはリミタ手段を利用すること、さらに、検
出された平均レベルを利用してダイバーシチ受信が可能
であることにある。
【0010】本発明は従来の時定数の大きい負帰還ルー
プを含む自動利得制御回路を利用する従来技術とは、
時定数の大きいループがない、搬送波信号ではなく包
絡線信号でレベル正規化処理を行う、線形受信である
にもかかわらずリミタ手段を利用できる、ことが異な
る。
プを含む自動利得制御回路を利用する従来技術とは、
時定数の大きいループがない、搬送波信号ではなく包
絡線信号でレベル正規化処理を行う、線形受信である
にもかかわらずリミタ手段を利用できる、ことが異な
る。
【0011】すなわち本発明は、それぞれダイバーシチ
枝となる別系の受信回路からの受信信号が入力する複数
の入力端子を備え、この入力端子の信号をそれぞれ入力
とする包絡線検出手段および位相検波手段と、この包絡
線検出手段および位相検波手段の各出力信号から複素包
絡線信号を再生する再生手段とが前記ダイバーシチ枝対
応に設けられ、ダイバーシチ枝毎の前記再生手段の出力
を複数のダイバーシチ枝にわたり合成して復調処理を行
う合成復調処理回路とを備え、前記包絡線検出手段は、
前記入力端子の信号から包絡線信号を検出する包絡線検
出回路と、この検出回路により検出された包絡線信号の
レベル平均値を演算する平均演算回路と、前記包絡線検
出回路の出力包絡線信号を正規化する正規化回路とを含
み、前記平均演算回路の出力レベル平均値を前記複数の
ダイバーシチ枝にわたり平均化して各ダイバーシチ枝の
前記正規化回路の基準として与える平均値制御回路を備
え、さらに、前記位相検波手段には、位相検波する信号
の振幅を制限するリミタ手段を含むことを特徴とする。
枝となる別系の受信回路からの受信信号が入力する複数
の入力端子を備え、この入力端子の信号をそれぞれ入力
とする包絡線検出手段および位相検波手段と、この包絡
線検出手段および位相検波手段の各出力信号から複素包
絡線信号を再生する再生手段とが前記ダイバーシチ枝対
応に設けられ、ダイバーシチ枝毎の前記再生手段の出力
を複数のダイバーシチ枝にわたり合成して復調処理を行
う合成復調処理回路とを備え、前記包絡線検出手段は、
前記入力端子の信号から包絡線信号を検出する包絡線検
出回路と、この検出回路により検出された包絡線信号の
レベル平均値を演算する平均演算回路と、前記包絡線検
出回路の出力包絡線信号を正規化する正規化回路とを含
み、前記平均演算回路の出力レベル平均値を前記複数の
ダイバーシチ枝にわたり平均化して各ダイバーシチ枝の
前記正規化回路の基準として与える平均値制御回路を備
え、さらに、前記位相検波手段には、位相検波する信号
の振幅を制限するリミタ手段を含むことを特徴とする。
【0012】前記包絡線検出回路の変換関数が非線形関
数として、前記正規化回路の出力にこの非線形関数に対
応する逆変換関数の処理を行う逆変換回路を含む構成と
することがよい。
数として、前記正規化回路の出力にこの非線形関数に対
応する逆変換関数の処理を行う逆変換回路を含む構成と
することがよい。
【0013】この逆変換回路には、複数種類の逆変換関
数を保持しておき、復調信号に関してこの複数種類の逆
変換関数の一つを適応的に選択する構成とすることがよ
い。
数を保持しておき、復調信号に関してこの複数種類の逆
変換関数の一つを適応的に選択する構成とすることがよ
い。
【0014】前記合成復調処理回路には、制御信号とし
てダイバーシチ枝毎の前記平均演算回路の出力を与えて
制御する構成とすることができる。
てダイバーシチ枝毎の前記平均演算回路の出力を与えて
制御する構成とすることができる。
【0015】前記包絡線検出回路にはレベル調整回路を
備えることがよい。
備えることがよい。
【0016】前記包絡線検出回路の出力を一時保持する
バッファ回路を備えることがよく、この場合には一切の
処理をディジタル処理にすることがよい。
バッファ回路を備えることがよく、この場合には一切の
処理をディジタル処理にすることがよい。
【0017】前記再生手段に入力する包絡線検出手段お
よび位相検波手段の各出力信号の相対遅延を調節する手
段を備えることがよい。
よび位相検波手段の各出力信号の相対遅延を調節する手
段を備えることがよい。
【0018】本発明はダイバーシチ受信を利用しない場
合にも実施することができる。この場合には、受信信号
が入力する1個の入力端子と、この入力端子の信号を入
力とする包絡線検出手段および位相検波手段と、この包
絡線検出手段および位相検波手段の各出力信号から複素
包絡線信号を再生する再生手段とを備え、前記包絡線検
出手段には、前記入力端子の信号から包絡線信号を検出
する包絡線検出回路と、この検出回路により検出された
包絡線信号のレベル平均値を演算する平均演算回路と、
前記包絡線検出回路の出力包絡線信号を前記平均演算回
路の出力レベル平均値により正規化する正規化回路とを
含み、前記位相検波手段には、位相検波する信号の振幅
を制限するリミタ手段を含むことを特徴とする。
合にも実施することができる。この場合には、受信信号
が入力する1個の入力端子と、この入力端子の信号を入
力とする包絡線検出手段および位相検波手段と、この包
絡線検出手段および位相検波手段の各出力信号から複素
包絡線信号を再生する再生手段とを備え、前記包絡線検
出手段には、前記入力端子の信号から包絡線信号を検出
する包絡線検出回路と、この検出回路により検出された
包絡線信号のレベル平均値を演算する平均演算回路と、
前記包絡線検出回路の出力包絡線信号を前記平均演算回
路の出力レベル平均値により正規化する正規化回路とを
含み、前記位相検波手段には、位相検波する信号の振幅
を制限するリミタ手段を含むことを特徴とする。
【0019】上記説明で、負帰還ループを含む自動利得
制御回路を利用する従来技術との比較を述べたが、これ
は自動利得制御回路を利用してはならないということで
はなく、本発明に時定数の小さい自動利得制御回路を併
用することは可能である。
制御回路を利用する従来技術との比較を述べたが、これ
は自動利得制御回路を利用してはならないということで
はなく、本発明に時定数の小さい自動利得制御回路を併
用することは可能である。
【0020】
【作用】受信信号から振幅変調成分と位相変調成分とを
別回路で復調するから、振幅変調成分を復調する回路に
はリミタを設けて振幅制限を行うことができる。これに
より雑音を逓減することができる。
別回路で復調するから、振幅変調成分を復調する回路に
はリミタを設けて振幅制限を行うことができる。これに
より雑音を逓減することができる。
【0021】自動利得制御を行わなくとも、受信信号の
包絡線を検出し、包絡線信号の平均レベルの変動を抑え
る処理を行う(フィードホワード)により、受信信号の
レベル変動に対応することができ、その応答速度を小さ
くすることができる。
包絡線を検出し、包絡線信号の平均レベルの変動を抑え
る処理を行う(フィードホワード)により、受信信号の
レベル変動に対応することができ、その応答速度を小さ
くすることができる。
【0022】この平均レベルの検出はダイバーシチの合
成処理に利用することができる。
成処理に利用することができる。
【0023】
【実施例】本発明第一実施例の構成を図1を参照して説
明する。図1は本発明第一実施例装置のブロック構成図
である。
明する。図1は本発明第一実施例装置のブロック構成図
である。
【0024】本発明は、それぞれダイバーシチ枝となる
別系の受信回路からの受信信号が入力する複数の入力端
子11 、12 を備え、この入力端子11 、12 の信号を
それぞれ入力とする包絡線検出手段である包絡線検出回
路61 、62 および位相検波手段である位相検波回路3
1 、32 と、この包絡線検出回路61 、62 および位相
検波回路31 、32 の各出力信号から複素包絡線信号を
再生する再生手段である再生回路41 、42 とが前記ダ
イバーシチ枝対応に設けられ、ダイバーシチ枝毎の再生
回路41 、42 の出力を複数のダイバーシチ枝にわたり
合成して復調処理を行う合成復調処理回路5とを備え、
包絡線検出回路61 、62 は、入力端子11 、12 の信
号から包絡線信号を検出し、この包絡線検出回路61 、
62 により検出された包絡線信号のレベル平均値を演算
する平均演算回路91 、92 と、包絡線検出回路61 、
62 の出力包絡線信号を正規化する正規化回路71 、7
2とを含み、平均演算回路91 、92 の出力レベル平均
値を前記複数のダイバーシチ枝にわたり平均化して各ダ
イバーシチ枝の正規化回路71 、72 の基準として与え
る平均値制御回路10を備え、さらに、位相検波回路3
1 、32 には、位相検波する信号の振幅を制限するリミ
タ手段であるリミタ増幅器21 、22 を含むことを特徴
とする無線受信装置である。本発明第一実施例装置は2
ブランチのダイバーシチ枝を備えている。
別系の受信回路からの受信信号が入力する複数の入力端
子11 、12 を備え、この入力端子11 、12 の信号を
それぞれ入力とする包絡線検出手段である包絡線検出回
路61 、62 および位相検波手段である位相検波回路3
1 、32 と、この包絡線検出回路61 、62 および位相
検波回路31 、32 の各出力信号から複素包絡線信号を
再生する再生手段である再生回路41 、42 とが前記ダ
イバーシチ枝対応に設けられ、ダイバーシチ枝毎の再生
回路41 、42 の出力を複数のダイバーシチ枝にわたり
合成して復調処理を行う合成復調処理回路5とを備え、
包絡線検出回路61 、62 は、入力端子11 、12 の信
号から包絡線信号を検出し、この包絡線検出回路61 、
62 により検出された包絡線信号のレベル平均値を演算
する平均演算回路91 、92 と、包絡線検出回路61 、
62 の出力包絡線信号を正規化する正規化回路71 、7
2とを含み、平均演算回路91 、92 の出力レベル平均
値を前記複数のダイバーシチ枝にわたり平均化して各ダ
イバーシチ枝の正規化回路71 、72 の基準として与え
る平均値制御回路10を備え、さらに、位相検波回路3
1 、32 には、位相検波する信号の振幅を制限するリミ
タ手段であるリミタ増幅器21 、22 を含むことを特徴
とする無線受信装置である。本発明第一実施例装置は2
ブランチのダイバーシチ枝を備えている。
【0025】次に、本発明第一実施例の動作を説明す
る。n番目、ただし、1≦n≦2=N、の受信波S
n (t)は、 Sn (t)=Re [En expj(2πfc t)] …(1) となる。ただし、Re ( ) は( ) 内の実数部を表すこと
とし、また、En (t)はSn (t)の複素包絡線を表
す。受信波の包絡線Rn (t)は、 Rn (t)=|En (t)| …(2) 信号位相θn (t)は、 θn (t)=Arg[En (t)] …(3) である。まず、包絡線検出回路61 、62 は、ある関数
f( ) を用いてRn (t)を次式により変換し、レベル
信号rn (t)を出力する。このrn (t)は、 rn (t)=f[Rn (t)] …(4) となる。平均演算回路91 、92 は、このレベル信号r
n (t)の平均値mn (t)を時定数Tm を用いて、
る。n番目、ただし、1≦n≦2=N、の受信波S
n (t)は、 Sn (t)=Re [En expj(2πfc t)] …(1) となる。ただし、Re ( ) は( ) 内の実数部を表すこと
とし、また、En (t)はSn (t)の複素包絡線を表
す。受信波の包絡線Rn (t)は、 Rn (t)=|En (t)| …(2) 信号位相θn (t)は、 θn (t)=Arg[En (t)] …(3) である。まず、包絡線検出回路61 、62 は、ある関数
f( ) を用いてRn (t)を次式により変換し、レベル
信号rn (t)を出力する。このrn (t)は、 rn (t)=f[Rn (t)] …(4) となる。平均演算回路91 、92 は、このレベル信号r
n (t)の平均値mn (t)を時定数Tm を用いて、
【0026】
【数1】 により演算する。平均値制御回路10は、1〜N番目の
平均値m1 (t),m2(t),…,mn (t)を入力
とし、ある関数h( ) を用いてN個の正規化用平均値m
sn(t)を出力する。msn(t)を次式で表すと msn(t)=h[m1 (t),m2 (t),…,mn (t)] …(6) となり、正規化回路71 、72 はこのmsn(t)を用い
て rmn(t)=g[rn (t),msn(t)] …(7) により、正規化レベル信号rmn(t)を出力する。逆変
換回路81 、82 は、この正規化レベル信号rmn(t)
と正規化平均値msn(t)を用いて Rmn(t)=f-1[rmn(t),msn(t)] …(8) により逆変換を行い、正規化包絡線信号Rmn(t)を出
力する。一方、リミタ増幅回路21 、22 はn番目の受
信波Sn (t)を非常に大きな利得で増幅し、定振幅化
信号Scn(t)を出力する。この定振幅化信号S
cn(t)は、 Scn(t)=Re {Aexp[j2πfc t+jθn (t)]} …(9) となる。ただし、Aはある定数値である。位相検波回路
31 、32 は、この定振幅信号から受信波位相θ
n (t)を表す位相表示信号を出力する。位相表示信号
としてはθn (t)を直接表す信号、または、 exp[jθn (t)]=cosθn (t)+jsinθn (t) を表す信号が考えられる。再生回路41 、42 は、正規
化包絡線信号Rmn(t)と位相表示信号を用いて、再生
複素包絡線信号Ern(t)を生成する。最後に、合成復
調処理回路5は、1〜N番目の複素包絡線信号を入力と
し、これらの信号を合成し、復調を行う。合成復調処理
にはAFC処理、等化、クロック抽出および信号判定を
含むものとする。以下では、各回路の動作の詳細につい
て説明する。
平均値m1 (t),m2(t),…,mn (t)を入力
とし、ある関数h( ) を用いてN個の正規化用平均値m
sn(t)を出力する。msn(t)を次式で表すと msn(t)=h[m1 (t),m2 (t),…,mn (t)] …(6) となり、正規化回路71 、72 はこのmsn(t)を用い
て rmn(t)=g[rn (t),msn(t)] …(7) により、正規化レベル信号rmn(t)を出力する。逆変
換回路81 、82 は、この正規化レベル信号rmn(t)
と正規化平均値msn(t)を用いて Rmn(t)=f-1[rmn(t),msn(t)] …(8) により逆変換を行い、正規化包絡線信号Rmn(t)を出
力する。一方、リミタ増幅回路21 、22 はn番目の受
信波Sn (t)を非常に大きな利得で増幅し、定振幅化
信号Scn(t)を出力する。この定振幅化信号S
cn(t)は、 Scn(t)=Re {Aexp[j2πfc t+jθn (t)]} …(9) となる。ただし、Aはある定数値である。位相検波回路
31 、32 は、この定振幅信号から受信波位相θ
n (t)を表す位相表示信号を出力する。位相表示信号
としてはθn (t)を直接表す信号、または、 exp[jθn (t)]=cosθn (t)+jsinθn (t) を表す信号が考えられる。再生回路41 、42 は、正規
化包絡線信号Rmn(t)と位相表示信号を用いて、再生
複素包絡線信号Ern(t)を生成する。最後に、合成復
調処理回路5は、1〜N番目の複素包絡線信号を入力と
し、これらの信号を合成し、復調を行う。合成復調処理
にはAFC処理、等化、クロック抽出および信号判定を
含むものとする。以下では、各回路の動作の詳細につい
て説明する。
【0027】まず、包絡線検出回路61 、62 は逆変換
回路81 、82 と対の関係にある。すなわち、包絡線検
出回路61 、62 の変換 y=f(x) に対して逆変換では x=f-1(y) を行う、最も一般的な包絡線検出手段としては二乗検
波、すなわち f(x)=x2 を用いる方法がある。このとき、逆変換は平方根、すな
わち f-1(x)=x1/2 となる。しかしながら、この方法ではダイナミックレン
ジが数十dBにわたる無線受信波には適用できない。そこ
で、対数レベル検波器、すなわち対数関数 f(x)=klogx を用いる。このとき逆変換は指数関数、すなわち f-1(x)=exp(x/k)となる。
回路81 、82 と対の関係にある。すなわち、包絡線検
出回路61 、62 の変換 y=f(x) に対して逆変換では x=f-1(y) を行う、最も一般的な包絡線検出手段としては二乗検
波、すなわち f(x)=x2 を用いる方法がある。このとき、逆変換は平方根、すな
わち f-1(x)=x1/2 となる。しかしながら、この方法ではダイナミックレン
ジが数十dBにわたる無線受信波には適用できない。そこ
で、対数レベル検波器、すなわち対数関数 f(x)=klogx を用いる。このとき逆変換は指数関数、すなわち f-1(x)=exp(x/k)となる。
【0028】包絡線検出回路61 、62 の構成を図2に
示す。図2は包絡線検出回路61 、62 のブロック図で
ある。対数レベル検波器11において包絡線は、 rn (t)=klog[Rn (t)] …(10) により対数変換される。低減濾波器12によりキャリア
成分などの周波数の耐火成分を除去し、ADコンバータ
13によりディジタル信号に変換する。
示す。図2は包絡線検出回路61 、62 のブロック図で
ある。対数レベル検波器11において包絡線は、 rn (t)=klog[Rn (t)] …(10) により対数変換される。低減濾波器12によりキャリア
成分などの周波数の耐火成分を除去し、ADコンバータ
13によりディジタル信号に変換する。
【0029】次に、逆変換回路81 、82 の構成を図3
に示す。逆変換回路81 、82 では正規化レベル信号r
mn(t)を Rmn(t)=exp[rmn(t)/k] …(11) により指数関数変換し、正規化包絡線信号Rmn(t)を
出力する。本回路はDSP(Data storage processor)
またはROMテーブルを用いることにより実現できる。
この対数変換を行うと、正規化回路71 、72 における
g( ) は単なる減算でよく、 g[rn (t),msn(t)]=rn (t)−msn(t) …(12) となる。上述した対数・指数変換を行うときにはテーブ
ルを用いると便利であるが、入力レベルのレンジが広い
とテーブルの規模が大きくなるのでレベルをある範囲に
限定する処理を行う。そこで平均値を用いて信号の正規
化を行っている。平均値の利用法には2通りの方法が考
えられる。まず、平均値制御回路10において1〜N番
目の平均値m1 (t),m2 (t),…,mn (t)か
ら、値が最も大きいものを正規化用平均値msn(t)と
して出力する方法、すなわち h(x)=max(x) がある。このとき、 msn(t)=max[m1 (t),m2 (t),…,mn (t)] …(13) となる。ただし、max( ) は( ) 内の最大値を求める
関数とする。この方法によれば、最もレベルの高い平均
値が選択されるので、最もレベルの高いブランチの受信
波の正規化後の信号は常に同程度のレベルとなる。ま
た、正規化用平均値は一つの値であるから、全てのブラ
ンチの利得が同一になったことに相当する。しかし、上
述した方法では、最大値を求める必要があり、また、レ
ベルの小さい信号を正確に再生するためには小さいレベ
ルに対するテーブルを用意する必要があるので本発明第
一実施例では、平均値制御回路10において1〜N番目
の平均値m1 (t),m2 (t),…,mn (t)をそ
のまま各ブランチの正規化用平均値msn(t)とする、
すなわち msn(t)=mn (t) …(14) とする。このようにすると各ブランチの受信波の正規化
後の信号は常に同程度のレベルとなるので小さいレンジ
の指数関数テーブルを用意すればよい。
に示す。逆変換回路81 、82 では正規化レベル信号r
mn(t)を Rmn(t)=exp[rmn(t)/k] …(11) により指数関数変換し、正規化包絡線信号Rmn(t)を
出力する。本回路はDSP(Data storage processor)
またはROMテーブルを用いることにより実現できる。
この対数変換を行うと、正規化回路71 、72 における
g( ) は単なる減算でよく、 g[rn (t),msn(t)]=rn (t)−msn(t) …(12) となる。上述した対数・指数変換を行うときにはテーブ
ルを用いると便利であるが、入力レベルのレンジが広い
とテーブルの規模が大きくなるのでレベルをある範囲に
限定する処理を行う。そこで平均値を用いて信号の正規
化を行っている。平均値の利用法には2通りの方法が考
えられる。まず、平均値制御回路10において1〜N番
目の平均値m1 (t),m2 (t),…,mn (t)か
ら、値が最も大きいものを正規化用平均値msn(t)と
して出力する方法、すなわち h(x)=max(x) がある。このとき、 msn(t)=max[m1 (t),m2 (t),…,mn (t)] …(13) となる。ただし、max( ) は( ) 内の最大値を求める
関数とする。この方法によれば、最もレベルの高い平均
値が選択されるので、最もレベルの高いブランチの受信
波の正規化後の信号は常に同程度のレベルとなる。ま
た、正規化用平均値は一つの値であるから、全てのブラ
ンチの利得が同一になったことに相当する。しかし、上
述した方法では、最大値を求める必要があり、また、レ
ベルの小さい信号を正確に再生するためには小さいレベ
ルに対するテーブルを用意する必要があるので本発明第
一実施例では、平均値制御回路10において1〜N番目
の平均値m1 (t),m2 (t),…,mn (t)をそ
のまま各ブランチの正規化用平均値msn(t)とする、
すなわち msn(t)=mn (t) …(14) とする。このようにすると各ブランチの受信波の正規化
後の信号は常に同程度のレベルとなるので小さいレンジ
の指数関数テーブルを用意すればよい。
【0030】次に、図4を参照して位相検波回路31 、
32 の動作を説明する。図4は位相検波回路31 、
32 、のブロック図である。IQ検波器61を用いてリ
ミタ増幅器21 、22 の出力から準同期したローカル発
振器42により、同相成分と直交成分の振幅成分を抽出
している。この方法では信号位相θn (t)が2つの位
相表示信号cosθn (t)およびsinθn (t)に
対応して出力される。
32 の動作を説明する。図4は位相検波回路31 、
32 、のブロック図である。IQ検波器61を用いてリ
ミタ増幅器21 、22 の出力から準同期したローカル発
振器42により、同相成分と直交成分の振幅成分を抽出
している。この方法では信号位相θn (t)が2つの位
相表示信号cosθn (t)およびsinθn (t)に
対応して出力される。
【0031】次に、図5を参照して正規化包絡線信号と
位相表示信号を入力する再生回路41 、42 を説明す
る。図5は再生回路を示すブロック図である。図5は位
相表示信号cosθn (t)およびsinθn (t)を
端子I1 とI2 から入力し、2つの乗算器71、72を
用いて端子Rからの正規化包絡線信号を乗積する。
位相表示信号を入力する再生回路41 、42 を説明す
る。図5は再生回路を示すブロック図である。図5は位
相表示信号cosθn (t)およびsinθn (t)を
端子I1 とI2 から入力し、2つの乗算器71、72を
用いて端子Rからの正規化包絡線信号を乗積する。
【0032】合成復調処理回路5としては、従来技術の
ところで述べた選択合成、等利得合成および最大比合成
が適用できるので詳細な説明は省略する。
ところで述べた選択合成、等利得合成および最大比合成
が適用できるので詳細な説明は省略する。
【0033】次に、図6を参照して本発明第二実施例を
説明する。図6は本発明第二実施例装置のブロック図で
ある。本発明第一実施例では基本動作はリアルタイム動
作を前提としているが、複雑な処理を多用しているので
ディジタル信号処理が望ましい。本発明第二実施例装置
はディジタル信号処理に適した構成となっている。本発
明第二実施例の特徴は、レベル信号rn (t)と位相表
示信号を一定時間蓄積する4つのバッファ90〜93を
有するところにある。正規化回路71 、72 では平均演
算回路91 、92 の結果に基づいて包絡線の平均レベル
の変動を除去するが、バッファ90〜93がない場合は
式(5)に示したようにレベル正規化時に使用する平均
値は過去の包絡線から求めた値となる。このため、レベ
ル変動が高速になった場合に遅れが生じ、精度良く追従
できない可能性がある。本発明第二実施例ではこのよう
な高速なレベル変動にも精度良く追従することを目的と
している。まず、包絡線検出回路61 、62 で検出した
包絡線のデータはバッファ90、91に蓄積される。バ
ッファ90、91は長さをTm として kTm ≦t≦(k+1)Tm の信号が蓄積されているとする。なお、実際にはリアル
タイムに信号が受信されているので、バッファ90、9
1はパラレルにいくつも必要であるが、ここでは簡単に
1つのバッファメモリがあるとして説明する。バースト
信号の受信においてこのように1つのメモリでも十分で
ある。ただし、メモリ長はバースト長に合わせる必要が
ある。次に、この蓄積されたデータからデータを取り出
し、平均値を算出すると、
説明する。図6は本発明第二実施例装置のブロック図で
ある。本発明第一実施例では基本動作はリアルタイム動
作を前提としているが、複雑な処理を多用しているので
ディジタル信号処理が望ましい。本発明第二実施例装置
はディジタル信号処理に適した構成となっている。本発
明第二実施例の特徴は、レベル信号rn (t)と位相表
示信号を一定時間蓄積する4つのバッファ90〜93を
有するところにある。正規化回路71 、72 では平均演
算回路91 、92 の結果に基づいて包絡線の平均レベル
の変動を除去するが、バッファ90〜93がない場合は
式(5)に示したようにレベル正規化時に使用する平均
値は過去の包絡線から求めた値となる。このため、レベ
ル変動が高速になった場合に遅れが生じ、精度良く追従
できない可能性がある。本発明第二実施例ではこのよう
な高速なレベル変動にも精度良く追従することを目的と
している。まず、包絡線検出回路61 、62 で検出した
包絡線のデータはバッファ90、91に蓄積される。バ
ッファ90、91は長さをTm として kTm ≦t≦(k+1)Tm の信号が蓄積されているとする。なお、実際にはリアル
タイムに信号が受信されているので、バッファ90、9
1はパラレルにいくつも必要であるが、ここでは簡単に
1つのバッファメモリがあるとして説明する。バースト
信号の受信においてこのように1つのメモリでも十分で
ある。ただし、メモリ長はバースト長に合わせる必要が
ある。次に、この蓄積されたデータからデータを取り出
し、平均値を算出すると、
【0034】
【数2】 となる。さらに、平均値を求めるときに使用した包絡線
データを再びバッファ90、91から取り出し、算出し
た平均値を用いてレベル信号rn (t)の平均レベルの
正規化を行う。バッファ90、91からのデータ出力先
は切換器94、95により制御される。この切換器9
4、95により、レベル正規化時に使用する平均値に包
絡線のデータと同じタイミングで抽出されたデータとな
り、高速なレベル変動にも精度良く追従できる。位相検
波回路31 、32 の出力のバッファ92、93は包絡線
処理側との処理速度の差を調節し再生回路41 、42 で
の処理タイミングを一致させる機能を有している。以上
の動作により、精度良く平均レベルの正規化が行える。
なお、ここで未だ説明していない各回路の構成および動
作は本発明第一実施例と同様である。
データを再びバッファ90、91から取り出し、算出し
た平均値を用いてレベル信号rn (t)の平均レベルの
正規化を行う。バッファ90、91からのデータ出力先
は切換器94、95により制御される。この切換器9
4、95により、レベル正規化時に使用する平均値に包
絡線のデータと同じタイミングで抽出されたデータとな
り、高速なレベル変動にも精度良く追従できる。位相検
波回路31 、32 の出力のバッファ92、93は包絡線
処理側との処理速度の差を調節し再生回路41 、42 で
の処理タイミングを一致させる機能を有している。以上
の動作により、精度良く平均レベルの正規化が行える。
なお、ここで未だ説明していない各回路の構成および動
作は本発明第一実施例と同様である。
【0035】次に、図7および図8を参照して本発明第
三実施例を説明する。図7は包絡線検出回路61 、62
の入出力特性例を示す図である。図8は本発明第三実施
例の要部構成図である。
三実施例を説明する。図7は包絡線検出回路61 、62
の入出力特性例を示す図である。図8は本発明第三実施
例の要部構成図である。
【0036】包絡線検出回路61 、62 のダイナミック
レンジが十分とれないときには、例えば入力レベルの小
さいところ、あるいはレベルの大きいところで一定とな
り、対数変換からは大きく異なってしまう可能性があ
る。そこで、本発明第三実施例は図8に示すように平均
値に基づいて包絡線検出回路61 、62 の入力レベルを
調整するレベル調整回路150を有することを特徴とす
る。図7に示すようにダイナミックレンジすなわちP1
からP2 までは通常40dB以上あるが、それでも不十
分なときに本発明第三実施例は有効となる。入出力特性
において入力がP1 以下およびP2 以上では包絡線検出
回路61 、62 のダイナミックレンジをこえるため線形
性が悪く出力に歪が生じる。このように入力が包絡線検
出回路61、62 のダイナミックレンジをこえる場合
に、レベル調整回路150により入力レベルを調整す
る。レベル調整回路150は線形増幅器またはアッテネ
ータにより構成できる。ここでは、平均演算回路91 、
92 の出力を制御信号とするため、フィールドバックル
ープを有することとなるが。本発明第三実施例のレベル
調整回路150は包絡線検出回路61 、62 のダイナミ
ックレンジをこえないように入力レベルを調節すること
を目的としており、レベル調整幅が従来技術のAGC増
幅器と比べて小さく、ループの安定性が高い。この点が
従来のAGC増幅器とは異なる。
レンジが十分とれないときには、例えば入力レベルの小
さいところ、あるいはレベルの大きいところで一定とな
り、対数変換からは大きく異なってしまう可能性があ
る。そこで、本発明第三実施例は図8に示すように平均
値に基づいて包絡線検出回路61 、62 の入力レベルを
調整するレベル調整回路150を有することを特徴とす
る。図7に示すようにダイナミックレンジすなわちP1
からP2 までは通常40dB以上あるが、それでも不十
分なときに本発明第三実施例は有効となる。入出力特性
において入力がP1 以下およびP2 以上では包絡線検出
回路61 、62 のダイナミックレンジをこえるため線形
性が悪く出力に歪が生じる。このように入力が包絡線検
出回路61、62 のダイナミックレンジをこえる場合
に、レベル調整回路150により入力レベルを調整す
る。レベル調整回路150は線形増幅器またはアッテネ
ータにより構成できる。ここでは、平均演算回路91 、
92 の出力を制御信号とするため、フィールドバックル
ープを有することとなるが。本発明第三実施例のレベル
調整回路150は包絡線検出回路61 、62 のダイナミ
ックレンジをこえないように入力レベルを調節すること
を目的としており、レベル調整幅が従来技術のAGC増
幅器と比べて小さく、ループの安定性が高い。この点が
従来のAGC増幅器とは異なる。
【0037】本発明第一および第二実施例においては再
生回路41 、42 で再生複素包絡線を生成するときに
は、正規化包絡線と位相表示信号が表す本来の信号が同
一のものであることが重要である。しかしながら、様々
な処理によって処理遅延が異なるので注意が必要であ
る。
生回路41 、42 で再生複素包絡線を生成するときに
は、正規化包絡線と位相表示信号が表す本来の信号が同
一のものであることが重要である。しかしながら、様々
な処理によって処理遅延が異なるので注意が必要であ
る。
【0038】次に、図9を参照して本発明第四実施例を
説明する。図9は本発明第四実施例の要部構成図であ
る。本発明第四実施例は正規化包絡線信号と位相表示信
号の再生回路41 、42 への入力タイミングを調整する
遅延調節回路160を有することを特徴とする。本発明
では受信波の位相と包絡線を別々に処理する。位相と包
絡線の各々の処理時間に差がある場合には、再生回路4
1 、42 に入力する際に時間差が発生し、再生複素包絡
線に誤差が生じる。本発明第四実施例は、このような時
間差をなくすことを目的とした構成である。位相の処理
と包絡線の処理において処理速度の速いほうに遅延調節
回路160を入れることにより処理時間の調整を行って
いる。遅延調節回路160は十分高速にサンプリングさ
れているディジタル処理においてはシフトレジスタを用
いることにより簡単に構成でき、アナログ処理において
は例えば遅延線や低域濾波器を用いることにより構成で
きる。また、図9(a)および図9(b)ではどちらも
再生回路41 、42 の直前で遅延調節を行っているが、
同様の効果が得られれば他の場所でもよい。さらに、サ
ンプリング速度がシンボル速度の2倍程度というように
高速でないときには、サンプリング以下の微小遅延量を
調整する必要があるので、サンプリングする信号が本来
同一であるように遅延調節回路160は包絡線検出また
は位相検出回路直後におく必要がある。
説明する。図9は本発明第四実施例の要部構成図であ
る。本発明第四実施例は正規化包絡線信号と位相表示信
号の再生回路41 、42 への入力タイミングを調整する
遅延調節回路160を有することを特徴とする。本発明
では受信波の位相と包絡線を別々に処理する。位相と包
絡線の各々の処理時間に差がある場合には、再生回路4
1 、42 に入力する際に時間差が発生し、再生複素包絡
線に誤差が生じる。本発明第四実施例は、このような時
間差をなくすことを目的とした構成である。位相の処理
と包絡線の処理において処理速度の速いほうに遅延調節
回路160を入れることにより処理時間の調整を行って
いる。遅延調節回路160は十分高速にサンプリングさ
れているディジタル処理においてはシフトレジスタを用
いることにより簡単に構成でき、アナログ処理において
は例えば遅延線や低域濾波器を用いることにより構成で
きる。また、図9(a)および図9(b)ではどちらも
再生回路41 、42 の直前で遅延調節を行っているが、
同様の効果が得られれば他の場所でもよい。さらに、サ
ンプリング速度がシンボル速度の2倍程度というように
高速でないときには、サンプリング以下の微小遅延量を
調整する必要があるので、サンプリングする信号が本来
同一であるように遅延調節回路160は包絡線検出また
は位相検出回路直後におく必要がある。
【0039】次に、図10を参照して本発明第五実施例
を説明する。図10は本発明第五実施例の要部構成図で
ある。本発明第五実施例は各回路の特性を較正する較正
手段を有することを特徴とする。ただし、リミタ増幅器
21 、22 および包絡線検出回路61 、62 の出力から
先は同じであるから省略した。図10は受信機内部に較
正信号発生器180を持ち、この較正信号に応じて各部
の特性を較正する。
を説明する。図10は本発明第五実施例の要部構成図で
ある。本発明第五実施例は各回路の特性を較正する較正
手段を有することを特徴とする。ただし、リミタ増幅器
21 、22 および包絡線検出回路61 、62 の出力から
先は同じであるから省略した。図10は受信機内部に較
正信号発生器180を持ち、この較正信号に応じて各部
の特性を較正する。
【0040】次に、図11を参照して本発明第六実施例
を説明する。図11は本発明第六実施例の要部構成図で
ある。本発明第六実施例は、Nブランチのダイバーシチ
構成の場合に各ブランチの間での特性のバラツキをなく
すために、アンテナを入力切換器190により切り換え
ることにより全てのブランチで同一の信号を受信し、同
一の複素包絡線が得られるように各部の特性を較正す
る。
を説明する。図11は本発明第六実施例の要部構成図で
ある。本発明第六実施例は、Nブランチのダイバーシチ
構成の場合に各ブランチの間での特性のバラツキをなく
すために、アンテナを入力切換器190により切り換え
ることにより全てのブランチで同一の信号を受信し、同
一の複素包絡線が得られるように各部の特性を較正す
る。
【0041】次に、図12ないし図15を参照して本発
明第七および第八実施例を説明する。図12はπ/4シ
フトQPSK信号を示す図である。図13は等化器を用
いたときの符号誤り率を示す図である。図14は本発明
第七実施例の構成図である。図15は本発明第八実施例
の構成図である。本発明第七および第八実施例の特徴
は、包絡線検出回路61 、62 の対数特性と逆変換回路
81 、82 の指数関数特性の不一致を補正する機能を有
するところにある。(10)式における定数kは包絡線
検出回路61 、62 の入力の平均レベルにより変化する
場合がある。また、温度変化等の環境の変化によりkの
値が変化することも考えられる。このようなkの値の変
動は逆変換回路81 、82 の指数関数特性との不一致を
招くこととなる。対数特性の定数をkl とし、指数関数
特性の定数をKe としたときに不一致を表す定数kr を
明第七および第八実施例を説明する。図12はπ/4シ
フトQPSK信号を示す図である。図13は等化器を用
いたときの符号誤り率を示す図である。図14は本発明
第七実施例の構成図である。図15は本発明第八実施例
の構成図である。本発明第七および第八実施例の特徴
は、包絡線検出回路61 、62 の対数特性と逆変換回路
81 、82 の指数関数特性の不一致を補正する機能を有
するところにある。(10)式における定数kは包絡線
検出回路61 、62 の入力の平均レベルにより変化する
場合がある。また、温度変化等の環境の変化によりkの
値が変化することも考えられる。このようなkの値の変
動は逆変換回路81 、82 の指数関数特性との不一致を
招くこととなる。対数特性の定数をkl とし、指数関数
特性の定数をKe としたときに不一致を表す定数kr を
【0042】
【数3】 とする。このkr の値により信号がどのような歪を受け
るかをπ/4シフトQPSK信号(ロールオフ率α=
0.5)を例に取り、図12に示す。また、kr の値に
よる等化器を用いた場合の符号誤り率(BER)を図1
3に示す。本発明第七および第八実施例はこのようなk
の値の変動により逆変換回路81 、82 の指数関数特性
と不一致が生じるときに補正機能により改善することを
目的としている。本発明第七実施例では平均演算回路9
1 、92 の出力や温度センサ等の出力を用いた制御信号
に応じた指数関数変換テーブルをCPU200により演
算し、これをRAM202に書き込むことによりkの値
の変化に対応している。しかしながら、この方法では、
レベル変動に伴うkの値の変化などに対しては変動の速
度が速いのでひんぱんにRAMの書き換えを行う必要が
ある。そこで、本発明第八実施例ではm種類のkの値
(k1 、k2 、…、km )に対応した指数関数変換のR
OMテーブル204を用意し、これらをレベルを表す平
均値mn (t)を用いた制御信号により切り換えること
によりkの値の変化に対応できるようにしている。
るかをπ/4シフトQPSK信号(ロールオフ率α=
0.5)を例に取り、図12に示す。また、kr の値に
よる等化器を用いた場合の符号誤り率(BER)を図1
3に示す。本発明第七および第八実施例はこのようなk
の値の変動により逆変換回路81 、82 の指数関数特性
と不一致が生じるときに補正機能により改善することを
目的としている。本発明第七実施例では平均演算回路9
1 、92 の出力や温度センサ等の出力を用いた制御信号
に応じた指数関数変換テーブルをCPU200により演
算し、これをRAM202に書き込むことによりkの値
の変化に対応している。しかしながら、この方法では、
レベル変動に伴うkの値の変化などに対しては変動の速
度が速いのでひんぱんにRAMの書き換えを行う必要が
ある。そこで、本発明第八実施例ではm種類のkの値
(k1 、k2 、…、km )に対応した指数関数変換のR
OMテーブル204を用意し、これらをレベルを表す平
均値mn (t)を用いた制御信号により切り換えること
によりkの値の変化に対応できるようにしている。
【0043】本発明第一ないし第八実施例において、位
相検波回路31 、32 は図16または図17に示す構成
とすることもできる。図16および図17は位相検波回
路31 、32 の他の構成を示す図である。図16の構成
によればリミタ増幅された受信波の高調波成分を除去す
るための低域濾波器12の出力Sln(t)は
相検波回路31 、32 は図16または図17に示す構成
とすることもできる。図16および図17は位相検波回
路31 、32 の他の構成を示す図である。図16の構成
によればリミタ増幅された受信波の高調波成分を除去す
るための低域濾波器12の出力Sln(t)は
【0044】
【数4】 で表せる。Sln(t)をADコンバータ13においてキ
ャリア周波数fc の4倍のサンプリングクロックを用い
てサンプリングする。また、4分周回路84によりサン
プリングクロックを4分周し、周波数がfc で、位相が
90°異なる2信号を生成する。この4分周クロックを
用いて切換器83のスイッチを切り換えることにより位
相表示信号cosθn (t)およびsinθn (t)を
抽出できる。
ャリア周波数fc の4倍のサンプリングクロックを用い
てサンプリングする。また、4分周回路84によりサン
プリングクロックを4分周し、周波数がfc で、位相が
90°異なる2信号を生成する。この4分周クロックを
用いて切換器83のスイッチを切り換えることにより位
相表示信号cosθn (t)およびsinθn (t)を
抽出できる。
【0045】また、図17(a)の構成によれば、θn
(t)が直接求められる。カウンタ81はキャリア周波
数fc のM倍のクロックによりカウントし、リミタ増幅
器21 、22 の出力の矩形波の立ち上がりエッジでのカ
ウント数を出力する。q番目の立ち上がりエッジの時刻
をtq とし、この時のカウント数をCn (tq )とする
と、Cn (tq )は
(t)が直接求められる。カウンタ81はキャリア周波
数fc のM倍のクロックによりカウントし、リミタ増幅
器21 、22 の出力の矩形波の立ち上がりエッジでのカ
ウント数を出力する。q番目の立ち上がりエッジの時刻
をtq とし、この時のカウント数をCn (tq )とする
と、Cn (tq )は
【0046】
【数5】 で表せる。ただし、[x]はxを越えない整数とする。
式(18)の右辺の第1項は無変調時のカウント数を表
し、第2項は信号位相θn (t)によるカウント数の変
化を表している。従って、位相変換器82では、(1
6)式を変形した次式によりカウント数Cn (tq )を
位相θn (t)に変換すると、
式(18)の右辺の第1項は無変調時のカウント数を表
し、第2項は信号位相θn (t)によるカウント数の変
化を表している。従って、位相変換器82では、(1
6)式を変形した次式によりカウント数Cn (tq )を
位相θn (t)に変換すると、
【0047】
【数6】 となる。この変換では±π/Mの誤差があるのでMは十
分大きな値にする必要がある。このような方法によれ
ば、ADコンバータを必要としない位相表示信号の抽出
手段が得られる。また、ディジタル回路で容易に実現で
きる利点がある。この場合は、図17(b)に示したc
os変換器85およびsin変換器86により同相、直
交成分を得てから乗積を行えばよい。cos変換器およ
びsin変換器はROMテーブルを用いて簡単に構成で
きる。
分大きな値にする必要がある。このような方法によれ
ば、ADコンバータを必要としない位相表示信号の抽出
手段が得られる。また、ディジタル回路で容易に実現で
きる利点がある。この場合は、図17(b)に示したc
os変換器85およびsin変換器86により同相、直
交成分を得てから乗積を行えばよい。cos変換器およ
びsin変換器はROMテーブルを用いて簡単に構成で
きる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば受
信レベルに対する応答速度が早く、受信信号のレベル変
動が小刻みであって早い場合にも有効に受信することが
できるとともに、その動作が安定である。
信レベルに対する応答速度が早く、受信信号のレベル変
動が小刻みであって早い場合にも有効に受信することが
できるとともに、その動作が安定である。
【0049】また本発明は、フエージングの繰り返し周
期が短い場合にも有効であり、ダイバーシチ受信を行う
場合にも有効であり、また時分割多元接続(TDMA)
通信方式のようにバースト信号を間欠的に送受信する方
式にも有効である。
期が短い場合にも有効であり、ダイバーシチ受信を行う
場合にも有効であり、また時分割多元接続(TDMA)
通信方式のようにバースト信号を間欠的に送受信する方
式にも有効である。
【図1】本発明第一実施例のブロック図。
【図2】包絡線検出回路のブロック図。
【図3】逆変換回路のブロック図。
【図4】位相検波回路のブロック図。
【図5】再生回路のブロック図。
【図6】本発明第二実施例のブロック図。
【図7】包絡線検出回路の入出力特性例を示す図。
【図8】本発明第三実施例の要部構成図。
【図9】本発明第四実施例の要部構成図。
【図10】本発明第五実施例の要部構成図。
【図11】本発明第六実施例の要部構成部。
【図12】π/2シフトQPSK信号を示す図。
【図13】等化器を用いたときの符号誤り率を示す図。
【図14】本発明第七実施例の要部構成図。
【図15】本発明第八実施例の要部構成図。
【図16】位相検波回路の他の構成を示す図。
【図17】位相検波回路の他の構成を示す図。
【図18】従来例のブロック図。
【符号の説明】 11 、12 入力端子 21 、22 リミタ増幅器 31 、32 位相検波回路 41 、42 再生回路 5 合成復調処理回路 61 、62 包絡線検出回路 71 、72 正規化回路 81 、82 逆変換回路 91 、92 平均演算回路 10 平均値制御回路 11 対数レベル検波器 12 低域濾波器 13 ADコンバータ 41 同期回路 42 ローカル発振器 50、51 帯域濾波器 52、53 振幅位相推定器 54、55 線形増幅検波器 56、57 複素乗算器 60 AGC増幅器 61 IQ検波器 62 包絡線検波器 63 利得制御回路 71、72 乗算器 81 カウンタ 82 位相変換器 83 切換器 84 4分周回路 85 cos変換器 86 sin変換器 90、91、92、93 バッファ 94、95 切換器 150 レベル調整回路 160 遅延調節回路 180 較正信号発生器 181、182、190 入力切換器 200 CPU 202 RAM 204 ROMテーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04B 1/76 - 3/44 H04B 3/50 - 3/60 H04B 7/00 - 7/12 H04L 1/02 - 1/06 H04L 27/18 - 27/24 H03D 1/00 - 5/00
Claims (8)
- 【請求項1】 それぞれダイバーシチ枝となる別系の受
信回路からの受信信号が入力する複数の入力端子を備
え、 この入力端子の信号をそれぞれ入力とする包絡線検出手
段および位相検波手段と、この包絡線検出手段および位
相検波手段の各出力信号から複素包絡線信号を再生する
再生手段とが前記ダイバーシチ枝対応に設けられ、 ダイバーシチ枝毎の前記再生手段の出力を複数のダイバ
ーシチ枝にわたり合成して復調処理を行う合成復調処理
回路とを備え、 前記包絡線検出手段は、前記入力端子の信号から包絡線
信号を検出する包絡線検出回路と、この検出回路により
検出された包絡線信号のレベル平均値を演算する平均演
算回路と、前記包絡線検出回路の出力包絡線信号を正規
化する正規化回路とを含み、 前記平均演算回路の出力レベル平均値を前記複数のダイ
バーシチ枝にわたり平均化して各ダイバーシチ枝の前記
正規化回路の基準として与える平均値制御回路を備え、 さらに、前記位相検波手段には、位相検波する信号の振
幅を制限するリミタ手段を含むことを特徴とする無線受
信装置。 - 【請求項2】 前記包絡線検出回路の変換関数が非線形
関数であるとき、前記正規化回路の出力にこの非線形関
数に対応する逆変換関数の処理を行う逆変換回路を含む
請求項1記載の無線受信装置。 - 【請求項3】 前記逆変換回路には、複数種類の逆変換
関数を保持する手段と、この複数種類の逆変換関数の一
つを適応的に選択する手段とを含む請求項2記載の無線
受信装置。 - 【請求項4】 前記合成復調処理回路には、制御信号と
してダイバーシチ枝毎の前記平均演算回路の出力が与え
られた請求項1記載の無線受信装置。 - 【請求項5】 前記包絡線検出回路にはレベル調整回路
を備えた請求項1記載の無線受信装置。 - 【請求項6】 前記包絡線検出回路の出力を一時保持す
るバッファ回路を備えた請求項1または2記載の無線受
信装置。 - 【請求項7】 前記再生手段に入力する包絡線検出手段
および位相検波手段の各出力信号の相対遅延を調節する
手段を備えた請求項1または6記載の無線受信装置。 - 【請求項8】 受信信号が入力する1個の入力端子と、
この入力端子の信号を入力とする包絡線検出手段および
位相検波手段と、この包絡線検出手段および位相検波手
段の各出力信号から複素包絡線信号を再生する再生手段
とを備え、 前記包絡線検出手段には、前記入力端子の信号から包絡
線信号を検出する包絡線検出回路と、この検出回路によ
り検出された包絡線信号のレベル平均値を演算する平均
演算回路と、前記包絡線検出回路の出力包絡線信号を前
記平均演算回路の出力レベル平均値により正規化する正
規化回路とを含み、 前記位相検波手段には、位相検波する信号の振幅を制限
するリミタ手段を含むことを特徴とする無線受信装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4245173A JP2816917B2 (ja) | 1992-09-14 | 1992-09-14 | 無線受信装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4245173A JP2816917B2 (ja) | 1992-09-14 | 1992-09-14 | 無線受信装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0697920A JPH0697920A (ja) | 1994-04-08 |
JP2816917B2 true JP2816917B2 (ja) | 1998-10-27 |
Family
ID=17129697
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4245173A Expired - Fee Related JP2816917B2 (ja) | 1992-09-14 | 1992-09-14 | 無線受信装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2816917B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1028108A (ja) * | 1996-07-11 | 1998-01-27 | Nec Corp | 合成ダイバーシティ受信方式 |
JPH1070497A (ja) * | 1996-08-27 | 1998-03-10 | Saitama Nippon Denki Kk | ダイバーシチ方式無線装置の受信信号合成方法 |
WO2005104400A1 (ja) * | 2004-04-23 | 2005-11-03 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | ダイバーシチ受信機およびダイバーシチ受信方法 |
-
1992
- 1992-09-14 JP JP4245173A patent/JP2816917B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0697920A (ja) | 1994-04-08 |
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---|---|---|---|
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