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JP2815839B2 - 精密成形装置 - Google Patents

精密成形装置

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JP2815839B2
JP2815839B2 JP11226196A JP11226196A JP2815839B2 JP 2815839 B2 JP2815839 B2 JP 2815839B2 JP 11226196 A JP11226196 A JP 11226196A JP 11226196 A JP11226196 A JP 11226196A JP 2815839 B2 JP2815839 B2 JP 2815839B2
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JP
Japan
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temperature control
mold
control member
dies
pair
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JP11226196A
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順 渡部
久秋 小瀬古
寿治 畠山
秀信 岸
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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  • Manufacturing Optical Record Carriers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラスチックレン
ズなどの製品を精密成形する精密成形装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、プラスチックレンズなどのように
精度が必要な製品を多量に生産する装置として精密成形
装置があり、特開平3-33494 号公報、特開平3-132323号
公報、特開平3-54608 号公報、特開平4-163119号公報、
特開平4-310717号公報、特開平5-162139号公報、などと
して提案されている。
【0003】このような精密成形装置は、一体に接合さ
れて一つのキャビティを形成する一対の金型を有してお
り、このキャビティが成形する製品に対応した形状に形
成されている。このような一対の金型が個々に装着され
る一対のダイプレートが相対向する位置で接離方向に移
動自在に支持されており、例えば、金型を加熱する加熱
機構と冷却する冷却機構とが設けられている。
【0004】このような構造の精密成形装置では、一対
のダイプレートにより一対の金型を一体に接合して一つ
のキャビティを形成し、このキャビティに樹脂を射出し
て製品を精密成形する。この時、最初は加熱機構により
金型を加熱して樹脂に内圧を発生させ、その後にヒート
パイプ等の冷却機構により金型を冷却して転写面を転写
させる。なお、特開平5-162139号公報の装置では、予め
他の成形装置で略最終形状に樹脂母材を加工しておき、
この樹脂母材を精密成形装置に装填して加熱してから冷
却し、より精密な形状に仕上げ成形する。
【0005】上述のように金型の温度を制御する際、キ
ャビティの温度が均一に変化しないと成形精度が低下す
るので、特開平5-162139号公報の精密成形装置では、金
型を熱伝導率が高い銅合金やアルミ合金により形成し、
この金型に加熱機構である棒ヒータを内蔵すると共に冷
却機構となる風穴を開通させている。このような精密成
形装置では、熱伝導率が高い金型に加熱機構と冷却機構
とが設けられているので、成形する製品の温度を均一に
制御することができ、製品の成形精度と生産速度とを共
に向上させることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】特開平5-162139号公報
の精密成形装置では、製品の成形精度と生産速度とを共
に向上させるため、熱伝導率が高い金型に加熱機構と冷
却機構とを設けている。
【0007】しかし、熱伝導性が良好な銅合金やアルミ
合金は硬度が低いので、キャビティの精度を維持するこ
とが困難であり、成形時の圧力により金型が変形して製
品の精度が低下しやすい。また、精密成形装置では、金
型は製品毎の専用に形成されて交換して使用するので、
金型に加熱機構と冷却機構とを直接に設けると、金型を
交換する毎に加熱機構や冷却機構の配管などを行なう必
要がある。さらに、多種類の金型の各々に加熱機構と冷
却機構とを設けることは、作業が煩雑でシステム全体の
部品数も増大する。
【0008】上述のような課題を解決するため、加熱機
構と冷却機構とを金型とは別体に形成し、硬度が高い材
料により形成することも想定できる。しかし、これでは
加熱機構と冷却機構とは金型と材料が相違するので、加
熱機構の加熱時の熱膨張と金型の熱膨張とが相違し、冷
却機構の冷却時の熱収縮と金型の熱収縮とも相違する。
このため、加熱機構や冷却機構が金型の温度を制御する
際、熱膨張量や熱収縮量の格差により金型に応力が作用
し、キャビティが変形して成形不良が発生する。
【0009】
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項記載の発明は、
一体に接合されて一つのキャビティを形成する一対の金
型を有し、これら一対の金型を金型支持機構により相対
向する位置で接離方向に移動自在に支持し、温度制御部
材の加熱機構により前記金型を加熱する精密成形装置に
おいて、前記温度制御部材を前記金型と前記ダイプレー
トとの間に位置させ、前記金型より硬度が高い材料によ
ダイプレートを形成し、このダイプレートに前記金型
を接合した。従って、金型支持機構により接離方向に移
動自在に支持された一対の金型が一体に接合されると、
これら一対の金型が一つのキャビティを形成する。この
キャビティにより製品を精密成形する場合、温度制御部
材の加熱機構により金型が加熱される。硬度が高い材料
により形成されたダイプレートに金型が接合されている
ので、例えば、金型を熱伝導性は良好であるが硬度が低
い銅合金やアルミ合金により形成しても、成形時の圧力
に抗してキャビティの精度が維持される。
【0011】請求項記載の発明では、請求項1記載の
発明において、温度制御部材は、金型とダイプレート
の間に配置されており、複数の温度制御ブロックに分離
されているので、温度制御部材が温度変化により熱収縮
しても、この熱収縮が温度制御ブロックの間隙で吸収さ
れて金型に無用な応力が作用しない。
【0012】請求項記載の発明は、一体に接合されて
一つのキャビティを形成する一対の金型を有し、これら
一対の金型が個々に装着される一対のダイプレートを相
対向する位置で接離方向に移動自在に支持し、温度制御
部材の加熱機構により前記金型を加熱する精密成形装置
において、前記温度制御部材を前記金型と前記ダイプレ
ートとの間に位置させ、前記ダイプレートの硬度が前記
金型の硬度より高く、前記温度制御部材の熱伝導率が前
記ダイプレートの熱伝導率より高い。従って、一対のダ
イプレートにより接離方向に移動自在に個々に支持され
た一対の金型が一体に接合されると、これら一対の金型
が一つのキャビティを形成する。このキャビティにより
製品を精密成形する場合、温度制御部材の加熱機構によ
り金型が加熱される。ダイプレートの硬度が金型の硬度
より高いので、例えば、金型を熱伝導性は良好であるが
硬度が低い銅合金やアルミ合金により形成しても、成形
時の圧力に抗してキャビティの精度が維持される。温度
制御部材が金型とダイプレートとの間に位置し、温度制
御部材の熱伝導率がダイプレートの熱伝導率より高いの
で、温度制御部材の加熱機構が発生する熱量はダイプレ
ートには良好に伝導されることなく金型に良好に伝導さ
れる。
【0013】請求項記載の発明では、請求項記載の
発明において、温度制御部材は、複数の温度制御ブロッ
クに分離されているので、温度制御部材が温度変化によ
り熱収縮しても、この熱収縮が温度制御ブロックの間隙
で吸収されて金型に無用な応力が作用しない。
【0014】請求項記載の発明では、請求項2または
記載の発明において、温度制御ブロックは、成形温度
による熱膨張により相互に当接しない間隔に配列されて
いるので、順次配列された複数の温度制御部材が成形時
に当接して応力を発生させることがない。
【0015】請求項記載の発明では、請求項2または
記載の発明において、温度制御ブロックは、金型の接
離方向でキャビティと重複しない位置で分離されている
ので、成形内圧によるキャビティの変形を防止すること
ができる。
【0016】請求項記載の発明では、複数の温度制御
ブロックが一個の支持部材に固定されているので、複数
の温度制御部材を一個の部品として取り扱うことができ
る。
【0017】請求項記載の発明では、相対向する位置
で接離方向に移動自在に支持された一対のダイプレート
により、個々に装着された一対の金型を一体に接合して
一つのキャビティを形成し、このキャビティにより製品
を精密成形する際、加熱機構の加熱と冷却機構の冷却と
により金型の温度を制御する。このような温度制御部材
が複数に分離されて相互に作用しない間隔を形成してい
るため、金型を複数の部材(例えば、熱伝導率が高い部
材と硬度が高い部材)の組み合わせで形成しても、ま
た、温度制御部材と金型との材料が相違しても、加熱や
冷却により発生する熱膨張や熱収縮による応力が金型に
作用せず、金型が変形しない。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて以下に説明する。まず、図1に示すように、ここで
例示する精密成形装置1は、変形防止部材となる一対の
ダイプレート2を有しており、これらのダイプレート2
は、油圧プレス機等からなる金型支持機構(図示せず)
により、相対向する位置で接離方向に移動自在に支持さ
れている。これら一対のダイプレート2の相対向する内
面には、一対の温度制御部材3が個々に装着されている
ので、この温度制御部材3は、前記ダイプレート2を介
して前記金型支持機構に装着されている。
【0019】この温度制御部材3は、ここでは五個の温
度制御ブロック4に分離されている。これらの温度制御
ブロック4は、図1および図2に示すように、熱伝導率
が高い材料であるアルミ合金などにより直方体状に形成
されており、加熱機構となる棒状のヒータ5と冷却機構
となるヒートパイプ6とが内蔵されている。図2に示す
ように、前記温度制御部材3は、支持部材として一個の
外枠7を有しており、この外枠7に五個の前記温度制御
ブロック4がボルト8により固定されているので、全体
的には平板状に形成されている。
【0020】図1に示すように、一対の前記温度制御部
材3の相対向する内面には、一対の金型9,10が個々
に装着されており、これらの金型9,10は、一体に接
合されると二つのキャビティ11が形成される。これら
のキャビティ11から前記温度制御部材3まで連通する
部分であるインナー12は、熱伝導率が高い材料である
アルミ合金などにより形成されており、この周囲の部分
であるアウター13は、硬度が高い材料である鉄合金な
どにより形成されている。
【0021】前記ダイプレート2は、例えば、鉄合金に
より形成されており、その硬度は前記金型9,10の硬
度より高いが、その熱伝導率は前記温度制御部材3の熱
伝導率より低い。
【0022】前記温度制御部材3は、一個の前記外枠7
に五個の前記温度制御ブロック4が固定されているが、
これは前記金型9,10の接合面と平行に所定間隔に配
列されている。より詳細には、成形温度による熱膨張に
より相互に当接しない間隔に配列されており、前記金型
9,10の接離方向で前記キャビティ11と重複しない
位置で分離されている。さらに、前記キャビティ11の
中心線に対して左右対称に配列されているので、これは
熱膨張や熱収縮により前記金型9,10に応力が作用し
ない形状に形成されている。
【0023】このような構成において、精密成形装置1
は、金型支持機構によりダイプレート2に装着された金
型9,10を一端に接合して加圧し、この金型9,10
のキャビティ11に樹脂を射出してプラスチックレンズ
を精密成形する。この時、最初に温度制御部材3のヒー
タ5により金型9,10を加熱して樹脂に内圧を発生さ
せ、その後にヒートパイプ6により金型9,10を冷却
して転写面を転写させるので、プラスチックレンズを良
好な精度で高速に生産することができる。
【0024】上述した精密成形装置1は、金型9,10
の温度を制御するヒータ5やヒートパイプ6が温度制御
部材3に設けられているので、製品毎に交換する金型
9,10の各々にヒータ5やヒートパイプ6を設ける必
要がない。このため、システム全体の部品数が削減され
ており、金型9,10を交換する毎に配管や配線を行な
う必要もない。
【0025】また、温度制御部材3は複数の温度制御ブ
ロック4の各々にヒータ5とヒートパイプ6とが内蔵さ
れているので、温度制御ブロック4が複数でも金型9,
10のキャビティ11を均一に温度制御することができ
る。さらに、このような金型9,10のキャビティ11
を形成するインナー12と温度制御部材3とは、共に熱
伝導率が高いアルミ合金や銅合金により形成されている
ので、温度制御部材3によりキャビティ11の温度を良
好に制御することができる。一方、金型9,10の周囲
のアウター13は、硬度が高い鉄合金により形成されて
いるので、成形時の圧力によりキャビティ11が変形す
ることがなく、製品を良好な精度で成形することができ
る。
【0026】特に、このような金型9,10が高硬度の
ダイプレート2に装着されているので、これらのダイプ
レート2により金型9,10を一体に接合して加圧して
も、成形時の圧力によりキャビティ11が変形すること
がない。しかも、このダイプレート2は金型9,10よ
り熱伝導率が低いので、温度制御部材3が発生する熱量
は、ダイプレート2には良好に伝導されることなく金型
9,10には良好に伝導され、金型9,10の温度が温
度制御部材3により高効率に制御される。
【0027】また、金型9,10の周囲のアウター13
と温度制御部材3とは材料が相違するので熱膨張量や熱
収縮量も相違するが、実際に金型9,10を支持してい
る温度制御部材3の複数の温度制御ブロック4は、金型
9,10の接合面と平行に配列されている。これは成形
温度による熱膨張により相互に当接しない間隔に配列さ
れており、キャビティ11の中心線に対して左右対称に
配列されているので、熱膨張や熱収縮により金型9,1
0に応力を作用させることがない。このため、温度制御
部材3の温度変化により金型9,10のキャビティ11
が変形することがなく、製品を良好な精度で成形するこ
とができる。
【0028】しかも、上述のように金型9,10を支持
する温度制御ブロック4は複数であるが、この分離は金
型9,10の接離方向でキャビティ11と重複しない位
置で行なわれているので、ダイプレート2の圧力は温度
制御ブロック4により金型9,10に良好に伝達され、
キャビティ11の内圧により金型9,10が変形するこ
とがないので、製品を良好な精度で成形することができ
る。また、上述のように複数の温度制御ブロック4が一
個の外枠7に固定されているので、これは一個の温度制
御部材3として取り扱うことができ、温度制御ブロック
4の各々が所定位置に固定的に配置されるので、金型
9,10を良好な位置精度で支持することができる。
【0029】なお、本実施の形態では多種類の金型9,
10を交換する精密成形装置1に一種類の温度制御部材
3を設けることを想定したが、交換する金型の形状や温
度分布などが多分に相違する場合には、これに対応した
形状の温度制御部材を設けることが好ましい。このよう
な場合でも、例えば、三十種類の金型に対して三種類の
温度制御部材などを設ければ良いので、システム全体の
部品数を削減することができ、温度制御部材の配管や配
線の作業負担も軽減される。
【0030】上述した精密成形装置1では、複数の温度
制御ブロック4を支持部材となる一個の外枠7にボルト
8により固定することを例示したが、本案は上記方式に
限定されるものではなく、図3に示すように、外枠7の
中央に設けたビーム14に温度制御ブロック4をボルト
15により固定して温度制御部材16を形成することも
可能である。
【0031】
【0032】
【発明の効果】 請求項記載の発明は、金型より硬度が
高い材料によりダイプレートを形成し、このダイプレー
に金型を接合したことにより、例えば、金型を熱伝導
性は良好であるが硬度が低い銅合金やアルミ合金により
形成しても、成形時の圧力に抗してキャビティの精度を
維持することができるので、製品を良好な精度で成形す
ることができる。
【0033】請求項記載の発明では、温度制御部材
は、金型とダイプレートとの間に配置されており、複数
の温度制御ブロックに分離されていることにより、温度
制御部材が温度変化により熱収縮しても、この熱収縮が
温度制御ブロックの間隙で吸収されて金型に無用な応力
が作用しないので、金型に応力が作用してキャビティが
変形することを防止でき、製品を良好な精度で成形する
ことができる。
【0034】請求項記載の発明は、温度制御部材を金
型とダイプレートとの間に位置させ、ダイプレートの硬
度が金型の硬度より高く、温度制御部材の熱伝導率がダ
イプレートの熱伝導率より高いことにより、例えば、金
型を熱伝導性は良好であるが硬度が低い銅合金やアルミ
合金により形成しても、成形時の圧力に抗してキャビテ
ィの精度を維持することができるので、製品を良好な精
度で成形することができ、温度制御部材の加熱機構が発
生する熱量がダイプレートには良好に伝導されることな
く金型に良好に伝導されるので、金型の温度を温度制御
部材により高効率に制御することができる。
【0035】請求項記載の発明では、温度制御部材
は、複数の温度制御ブロックに分離されていることによ
り、温度制御部材が温度変化により熱収縮しても、この
熱収縮が温度制御ブロックの間隙で吸収されて金型に無
用な応力が作用しないので、金型に応力が作用してキャ
ビティが変形することを防止でき、製品を良好な精度で
成形することができる。
【0036】請求項記載の発明では、温度制御ブロッ
クは、成形温度による熱膨張により相互に当接しない間
隔に配列されていることにより、順次配列された複数の
温度制御部材が成形時の熱膨張により相互に当接して金
型に応力を発生させることがないので、キャビティの変
形を防止して製品を良好な精度で成形することができ
る。
【0037】請求項記載の発明では、温度制御ブロッ
クは、金型の接離方向でキャビティと重複しない位置で
分離されていることにより、ダイプレートの圧力を温度
制御部材により金型のキャビティに作用させることがで
き、成形時のキャビティの内圧によりキャビティが変形
することを防止でき、製品を良好な精度で成形すること
ができる。
【0038】請求項記載の発明では、複数の温度制御
ブロックが一個の支持部材に固定されていることによ
り、複数の温度制御部材を一個の部品として取り扱うこ
とができ、温度制御部材を所定位置に固定的に配置する
ことができる。
【0039】請求項記載の発明は、加熱機構と冷却機
構とを温度制御部材に設けたことにより、交換する金型
の各々に加熱機構と冷却機構とを設ける必要がないの
で、システム全体の部品数を削減すると共に、金型を交
換する毎に加熱機構や冷却機構の配管や配線を行なう必
要をなくすことができ、さらに、温度制御部材を複数に
分離して熱膨張や熱収縮による応力が金型に作用しない
間隙を形成したことにより、温度制御部材の加熱による
熱膨張と冷却による熱収縮とが金型に応力として作用し
ないので、製品の成形時に金型のキャビティが変形する
ことがなく、製品を良好な精度で成形することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の精密成形装置を示す縦断
側面図である。
【図2】複数の温度制御部材を一個の支持部材である外
枠に固定した温度制御部材を示す平面図である。
【図3】温度制御部材の変形例を示す平面図である。
【符号の説明】
1 精密成形装置 2 変形防止部材、ダイプレート 3 温度制御部材 4 温度制御ブロック 5 加熱機構 6 冷却機構 9,10 金型 11 キャビティ
フロントページの続き (72)発明者 岸 秀信 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (56)参考文献 特公 平6−73888(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B29C 33/02,45/26

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一体に接合されて一つのキャビティを形
    成する一対の金型を有し、これら一対の金型を個々に装
    着される一対のダイプレートを相対向する位置で接離方
    向に移動自在に支持し、温度制御部材の加熱機構により
    前記金型を加熱する精密成形装置において、前記温度制
    御部材を前記金型と前記ダイプレートとの間に位置さ
    せ、前記金型より硬度が高い材料によりダイプレート
    形成し、このダイプレートに前記金型を接合したことを
    特徴とする精密成形装置。
  2. 【請求項2】 温度制御部材は、金型とダイプレート
    の間に配置されており、複数の温度制御ブロックに分離
    されていることを特徴とする請求項記載の精密成形装
    置。
  3. 【請求項3】 一体に接合されて一つのキャビティを形
    成する一対の金型を有し、これら一対の金型が個々に装
    着される一対のダイプレートを相対向する位置で接離方
    向に移動自在に支持し、温度制御部材の加熱機構により
    前記金型を加熱する精密成形装置において、前記温度制
    御部材を前記金型と前記ダイプレートとの間に位置さ
    せ、前記ダイプレートの硬度が前記金型の硬度より高
    く、前記温度制御部材の熱伝導率が前記ダイプレートの
    熱伝導率より高いことを特徴とする精密成形装置。
  4. 【請求項4】 温度制御部材は、複数の温度制御ブロッ
    クに分離されていることを特徴とする請求項記載の精
    密成形装置。
  5. 【請求項5】 温度制御ブロックは、成形温度による熱
    膨張により相互に当接しない間隔に配列されていること
    を特徴とする請求項2または4記載の精密成形装置。
  6. 【請求項6】 温度制御ブロックは、金型の接離方向で
    キャビティと重複しない位置で分離されていることを特
    徴とする請求項2または4記載の精密成形装置。
  7. 【請求項7】 複数の温度制御ブロックが一個の支持部
    材に固定されていることを特徴とする請求項2または4
    記載の精密成形装置。
  8. 【請求項8】 一体に接合されて一つのキャビティを形
    成する一対の金型を有し、これら一対の金型が個々に装
    着される一対のダイプレートを相対向する位置で接離方
    向に移動自在に支持し、前記金型を加熱する加熱機構と
    冷却する冷却機構とを備えた精密成形装置において、前
    記加熱機構と前記冷却機構とを温度制御部材に設け、こ
    の温度制御部材を前記金型と前記ダイプレートとの間に
    位置させるとともに前記温度制御部材を複数に分離して
    熱膨張や熱収縮による応力が前記金型に作用しない間隙
    を形成したことを特徴とする精密成形装置。
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