JP2815522B2 - 歯車の鍛造成形方法 - Google Patents
歯車の鍛造成形方法Info
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- JP2815522B2 JP2815522B2 JP5014256A JP1425693A JP2815522B2 JP 2815522 B2 JP2815522 B2 JP 2815522B2 JP 5014256 A JP5014256 A JP 5014256A JP 1425693 A JP1425693 A JP 1425693A JP 2815522 B2 JP2815522 B2 JP 2815522B2
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Description
鍛造によって成形する際に好適な方法に関する。
径方向に突出する複数の歯部1bが、本体部1a側の基
端部において幅の狭い切下げ部1cを有し、これによっ
て幅広部1dを有する平歯車1を示しており、この歯車
1を鍛造により成形する場合には、図7に示すように、
平歯車1の形状に即したダイ3の内部に入れた円柱状の
材料4を、図示せぬパンチにより押圧している。
車1の歯部1bが成形される過程、すなわち材料の歯部
1bとなる肉の流れは、図7に示すように、ダイ3にお
ける本体部3aから歯部3bの切下げ部3cを通過する
と断面矩形状の状態で直線的に先端方向に流動してい
き、先端部に到達した後、幅広部3dの両側が埋まると
いった挙動を示す。
らに幅広部3dを通過した後はその角部が歯部3bの内
面に摺接しながら先端部まで達していく。このとき、歯
部3bの内面に対する角部は点接触あるいは線接触とな
って高圧的に接触することになり、このため、その部分
が潤滑切れを起こして歯部1bに焼付きや傷が生じた
り、成形不能になったりといった不具合が発生する場合
が多く、歩留まりの悪化を招いている。
あって、歯部の成形がスムーズに行え歩留まりの良化を
実現し得る歯車の鍛造成形方法を提供することを目的と
している。
するためになされたもので、第1のダイによって、歯部
の幅が、基端部より先端部にわたって漸次幅狭となる素
材を鍛造成形する第1工程と、前記素材に対し、得るべ
き歯車の所望形状に応じて形成された第2のダイにより
鍛造成形を施す第2工程とを具備することを特徴として
いる。
が、第2工程において第2のダイにおける歯部の内面に
点接触あるいは線接触となって高圧的に接触することが
なくきわめてスムーズに肉が流れる。したがって、歯部
に焼付きや傷が生じたり、成形不能になったりといった
不具合が発生するおそれがほとんどなく、さらには、ダ
イにおいても多大な力が加わらないため、ダイの長寿命
化が図られる。
る平歯車の成形方法を説明する。図1〜図3は、一実施
例によって図6に示した平歯車1を鍛造成形する工程を
順に示している。
ず、図1に示す鋼等の塑性変形可能な金属からなる丸棒
状の材料10を、図2に示すように第1のダイ11に入
れ、材料10に対し軸方向から第1のパンチ12により
第1工程の鍛造加工(冷間)を施して素材13を得る。
歯車1における本体部1aおよび歯部1bをそれぞれ成
形するための本体部11aおよび歯部11bが形成され
ている。歯部11bは、本体部11a側の基端部より先
端部にわたって漸次幅狭となり、成形する歯部1bの幅
広部1dは形成されず、かつ歯部1bよりも1回り小さ
な寸法に設定されている。この第1段階の鍛造加工によ
って成形された素材13の、本体部13aから径方向に
突出する複数の歯部13bは、第1のダイ11の歯部1
1bに即した形状、すなわち本体部13a側の基端部よ
り先端部にわたって漸次幅狭となり、成形する歯部1b
の幅広部1dが形成されてはいない形状となる。
のダイ14に入れ、素材13に対して軸方向から第2の
パンチ15により第2工程の鍛造加工を施して製品であ
る平歯車1を得る。第2のダイ14は、図5に示すよう
に、得るべき平歯車1の形状すなわち平歯車1の本体部
1a、歯部1b、切下げ部1c、幅広部1dに応じた本
体部14a、歯部14b、切下げ部14c、幅広部14
dが形成されている。
歯部13bにおける肉の流れは、その先端部が、径方向
放射状に流れて第2のダイ14の歯部14bにおける先
端部まで達した後、周方向に流れ出して両側に回り込
み、幅広部14dが埋まって形成される流動状態とな
る。
2のダイ14の歯部14bにおける内面に点接触あるい
は線接触となって高圧的に接触することがなくきわめて
スムーズに肉が流れることになり、このため、歯部1b
に焼付きや傷が生じたり、成形不能になったりといった
不具合が発生するおそれがほとんどない。その結果、歩
留まりが良化し、さらには、第2のダイ14においても
多大な力が加わらないため、第2のダイ14の長寿命化
を図ることができる。
ているが、この第2工程の後、仕上げの鍛造加工を行う
場合もある。
成形方法によれば、第1のダイによって、歯部の幅が、
基端部より先端部にわたって漸次幅狭となる素材を鍛造
成形する第1工程と、前記素材に対し、得るべき歯車の
所望形状に応じて形成された第2のダイにより鍛造成形
を施す第2工程とを具備することを特徴とするもので、
第1工程で得た素材の歯部が、第2工程において第2の
ダイにおける歯部の内面に点接触あるいは線接触となっ
て高圧的に接触することがなくきわめてスムーズに肉が
流れるから、歯部に焼付きや傷が生じたり、成形不能に
なったりといった不具合が発生するおそれがほとんどな
く、その結果、歩留まりが良化するといった効果を奏
し、さらには、ダイにおいても多大な力が加わらないた
め、ダイの長寿命化を図ることができる。
により成形する際の初期材料を示す平面図および側面図
である。
図およびそれにより成形された素材の平面図である。
により成形された製品の平面図である。
面図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 円盤状の本体部の周面から径方向に突出
する複数の歯部に、前記本体部側の基端部において幅の
狭い切下げ部を有する歯車の鍛造成形方法であって、 第1のダイによって、歯部の幅が、基端部より先端部に
わたって漸次幅狭となる素材を鍛造成形する第1工程
と、 前記素材に対し、得るべき歯車の所望形状に応じて形成
された第2のダイにより鍛造成形を施す第2工程とを具
備することを特徴とする歯車の鍛造成形方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5014256A JP2815522B2 (ja) | 1993-01-29 | 1993-01-29 | 歯車の鍛造成形方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5014256A JP2815522B2 (ja) | 1993-01-29 | 1993-01-29 | 歯車の鍛造成形方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06226391A JPH06226391A (ja) | 1994-08-16 |
JP2815522B2 true JP2815522B2 (ja) | 1998-10-27 |
Family
ID=11856016
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5014256A Expired - Lifetime JP2815522B2 (ja) | 1993-01-29 | 1993-01-29 | 歯車の鍛造成形方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2815522B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4543771B2 (ja) * | 2004-06-21 | 2010-09-15 | 日産自動車株式会社 | 歯車の転造方法および転造装置 |
JP5558270B2 (ja) * | 2010-09-06 | 2014-07-23 | 株式会社サンテックパーツ | インサート金具及びその製造方法 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS632531A (ja) * | 1986-06-20 | 1988-01-07 | Yokoyama Seisakusho:Kk | 平歯車の製造方法 |
JPH04200948A (ja) * | 1990-11-30 | 1992-07-21 | Aida Eng Ltd | 平歯車の塑性加工方法 |
-
1993
- 1993-01-29 JP JP5014256A patent/JP2815522B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06226391A (ja) | 1994-08-16 |
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Legal Events
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