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JP2813892B2 - 食品包装容器 - Google Patents

食品包装容器

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JP2813892B2
JP2813892B2 JP1176764A JP17676489A JP2813892B2 JP 2813892 B2 JP2813892 B2 JP 2813892B2 JP 1176764 A JP1176764 A JP 1176764A JP 17676489 A JP17676489 A JP 17676489A JP 2813892 B2 JP2813892 B2 JP 2813892B2
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JP
Japan
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weight
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carbon atoms
alkyl group
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JPH0341136A (ja
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芳治 福井
和久 黒田
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住友化学工業株式会社
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Publication date
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は臭気と色調の改良されたポリオレフィン樹脂
組成物からなる食品包装容器に関する。
[従来の技術] ポリオレフィンの剛性、耐衝撃性、耐熱性等の性質を
改良する目的で無機充填剤を添加する方法が広く採用さ
れ、一部食品包装容器として利用されている。
しかしながら、ポリオレフィンに無機充填剤を添加す
ることによって不快臭が発生し、色調が悪化し、熱安定
性が低下するので食品包装容器として使用するには問題
があった。特に内容物の入った容器を高温で殺菌処理を
する際、あるいは電子レンジ等で加熱調理する際には、
一層不快臭が発生するので食品包装容器として満足され
うるものではなく、その改良が切望されていた。
そこで、従来より食品包装容器の臭気を改良するため
の方法が提案されているが(特開昭63−179943号公
報)、容器の臭気は充分に改良されておらず、かつ容器
の色調も悪い。
[発明が解決しようとする課題] かかる現状において、本発明が解決すべき課題は前記
した従来の技術の欠点を解消することにあり、無機充填
剤を配合したポリオレフィンに特定のフェノール系酸化
防止剤および滑剤および/または帯電防止剤を併せて添
加した樹脂組成物を用いることにより、臭気と色調の改
良された食品包装容器を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明者等は上記課題を解決すべく鋭意検討の結果、
本発明に到達したものである。
すなわち、本発明は、 ポリオレフィン100重量部および無機充填剤1〜120重
量部からなる組成物において、さらに、 (i)β−(4−ヒドロキシ−3−t−ブチル−5−ア
ルキルフェニル)プロピオン酸エステル類、イソシアヌ
ール酸エステル基を有するヒンダードフェノール類、1,
3,5−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベ
ンジル)−2,4,6−トリメチルベンゼンおよび下記一般
式(I) (式中、R1は炭素数1〜3のアルキル基を示す。)で表
わされるフェノール化合物から選ばれる少なくとも1種
のフェノール系酸化防止剤をポリオレフィン100重量部
に対して0.01〜2.0重量部、および (ii)(a)下記一般式(II) R2−CO−NH−(CH2−NH−CO−R2 (II) (式中、R2は炭素数5〜21のアルキル基またはアルケニ
ル基を示し、nは1〜6の整数を示す。) または下記一般式(III) R3−CONH2 (III) (式中、R3は炭素数5〜21のアルキル基またはアルケニ
ル基を示す。)で表わされる化合物群から選ばれる少な
くとも1種の滑剤、および/または (b)下記一般式(IV) (式中、R4は炭素数8〜18のアルキル基、アルケニル基
またはR′CO−で表わされるアシル基(R′は飽和また
は不飽和の脂肪炭素鎖)であり、pおよびqは2≦p+
q≦10を満たす整数、Zは水素原子またはR5CO−で表わ
されるアシル基であって、R5は炭素数7〜17のアルキル
基またはアルケニル基を示す。)で表わされる化合物、
脂肪酸の低級アルコールエステルおよび脂肪酸の多価ア
ルコールエステルからなる群から選ばれる少なくとも1
種の帯電防止剤 を無機充填剤100重量部に対して0.01〜5.0重量部含有す
る樹脂組成物からなることを特徴とする食品包装容器に
関するものである。
食品包装容器の臭気が悪化する原因について検討した
ところ、ポリオレフィンと酸化防止剤および無機充填剤
の配合物を高温で混練し、得られた樹脂組成物を熱成形
するか、あるいはさらに食品包装容器を加熱する際に、
無機充填剤がポリオレフィンおよび/または酸化防止剤
となんらかの反応を起こし、ポリオレフィンの劣化およ
び/または酸化防止剤が分解することにより食品包装容
器の臭気が悪化し、容器の着色性が増すことが判明し
た。
本発明は食品包装容器の臭気と色調を改良するため、
ポリオレフィンの劣化を防ぐ高性能で、かつ無機充填剤
と反応しにくい特定のフェノール系酸化防止剤、たとえ
酸化防止剤が分解しても容器の臭気を悪化させない特定
のフェノール系酸化防止剤を選択し、さらに前記特定の
フェノール系酸化防止剤と無機充填剤との反応を抑制す
る化合物をも選択することにより、食品包装容器の臭気
と色調を著しく改善することができることを見い出した
ことに基づくものである。
以下、本発明をさらに詳しく説明する。
本発明において用いられるポリオレフィンとは、エチ
レン、プロピレン、ブテン−1、ヘキセン−1、4−メ
チル−ペンテン−1などのα−オレフィンの単独重合体
あるいは2種以上からなるランダムおよびブロック共重
合体であり、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテ
ン−1,ポリイソブテン、ポリ−3−メチル−ブテン−
1、ポリ−4−メチル−ペンテン−1、エチレン−プロ
ピレン共重合体、エチレン−ブテン−1共重合体、プロ
ピレン−4−メチル−ペンテン−1共重合体、プロピレ
ン−ブテン−1共重合体、エチレン−プロピレン−ブテ
ン−1共重合体、デセン−1−4−メチル−ペンテン−
1共重合体などが例示され、これは単独あるいは混合し
て用いられる。また、用途に応じてこれらポリオレフィ
ンに合成ゴムを添加した混合物を用いることができる。
また、本発明における無機充填剤としては、タルク、
マイカ、ワラストナイト、炭酸カルシウム、硫酸バリウ
ム、炭酸マグネシウム、クレー、アルミナ、シリカ、合
成ゼオライト、炭素繊維、ガラス繊維、金属繊維、けい
砂、けし石、カーボンブラック、酸化チタン、水酸化マ
グネシウム、アスベスト、ゼオライト、けいそう土、セ
リサイト、シラス、水酸化カルシウム等が挙げられ、こ
れらは1種あるいは混合して使用される。
これらの内、タルク、マイカ、炭酸カルシウム、ガラ
ス繊維、ワラストナイト等が好ましい。特にタルクが好
ましい。
無機充填剤の配合量はポリオレフィン100重量部に対
して1〜120重量部、好ましくは5〜100重量部である。
配合量が1重量部以下では機械的性質、耐熱性の向上効
果が少なく、また120重量部以上では熱成形が困難であ
り、均一な肉厚の容器に成形されにくい。
本発明で用いられる特定のフェノール系酸化防止剤と
しては、 β−(4−ヒドロキシ−3−t−ブチル−5−アルキル
フェニル)プロピオン酸エステル類、イソシアヌール酸
エステル基を持つヒンダードフェノール類、 1,3,5−トリス(3,5−ジ−第3ブチル−4−ヒドロキシ
ベンジル)−2,4,6−トリメチルベンゼンおよび 一般式(I) (式中、R1は炭素数1〜3のアルキル基を示す。) で表わされるフェノール化合物から選ばれる少なくとも
1種のフェノール系酸化防止剤があげられ、例えば テトラキス[メチレン−3−(3,5−ジ−t−ブチル−
4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン、 オクタデシル−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒド
ロキシフェニル)プロピオネート、1,3,5−トリス(3,5
−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−2,4,6
−トリメチルベンゼン、 トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジ
ル)イソシアヌレート、 トリエチレングリコール−ビス[3−(3−t−ブチル
−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネー
ト]、 3,9−ビス[2−[3−(3−t−ブチル−4−ヒドロ
キシ−5−メチルフェニル)−プロピオニルオキシ]−
1,1−ジメチルエチル]−2,4,8,10−テトラオキサスピ
ロ[5・5]ウンデカン等が好ましい。
フェノール系酸化防止剤の配合量はポリオレフィン10
0重量部に対して0.01〜2.0重量部、好ましくは0.03〜1.
0重量部である。2.0重量部以上添加した場合、成形加工
時に発煙したり、容器の表面にブリードするなど悪影響
を及ぼすことがあり、また経済的にも不利である。0.01
重量部以下の配合では本発明の効果を十分に達成できな
い。
無機充填剤と特定のフェノール系酸化防止剤との反応
を抑制する化合物として滑剤および/または帯電防止剤
が用いられる。
本発明で用いられる滑剤は、 (a−1)下記一般式(II) R2−CO−NH−(CH2−NH−CO−R2 (II) (式中、R2は炭素数5〜21のアルキル基またはアルケニ
ル基を示し、nは1〜6の整数を示す。)、 (a−2)下記一般式(III) R3−CONH2 (III) (式中、R3は炭素数5〜21のアルキル基またはアルケニ
ル基を示す。) で表わされる化合物群から選ばれる1種または2種以上
の滑剤である。
好ましい具体例として、メチレンビスステアリン酸ア
ミド、エチレンビスステアリン酸アミド、エチレンビス
オレイン酸アミド、ヘキサメチレンビスステアリン酸ア
ミド、ラウリン酸アミド、ステアリン酸アミド、オレイ
ン酸アミド、ベヘニン酸アミド、エルカ酸アミド等が挙
げられる。
特に飽和脂肪酸のアミドが好ましい。
本発明で用いられる帯電防止剤は、 (b−1)下記一般式(IV) (式中、R4は炭素数8〜18のアルキル基、アルケニル基
またはR′CO−で表わされるアシル基(R′は飽和また
は不飽和の脂肪炭素鎖)であり、pおよびqは2≦p+
q≦10を満たす整数、Zは水素原子またはR5CO−で表わ
されるアシル基であって、R5は炭素数7〜17のアルキル
基またはアルケニル基を示す。)で表わされる化合物、 (b−2)脂肪酸の低級アルコールエステル、 (b−3)脂肪酸の多価アルコールエステル からなる群から選ばれる1種または2種以上の帯電防止
剤である。好ましい具体例としては、 グリセリンモノステアレート、ポリオキシグリセリ
ンモノステアレート等が挙げられる。
滑剤および/または帯電防止剤の配合量は無機充填剤
100重量部に対して0.01〜5.0重量部、好ましくは0.05〜
2.0重量部である。5.0重量部以上添加した場合添加剤の
臭気が逆に強くなり不快臭が発生する場合があり、また
経済的にも不利である。0.01重量部以下の配合では本発
明の効果を十分に達成できない。
また、本発明において加工安定性、熱酸化安定性を改
良するため、リン系酸化防止剤を添加しても良い。
リン系酸化防止剤としては、例えば、 ジステアリルペンタエリスリトールジホスファイト、 トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイ
ト、 ビス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ペンタエリスリ
トールジホスファイト、 テトラキス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)4,4′−ビ
フェニルジホスホナイト、 トリノニルフェニルホスファイト等が挙げられる。
リン系酸化防止剤の添加量はポリオレフィン100重量
部に対し、0.01〜1.0重量部、好ましくは0.03〜0.5重量
部である。
その他、本発明にはその特性を害さない限り、他の添
加剤、例えば中和剤、酸化防止剤、光安定剤、紫外線吸
収剤、重金属不活性化剤、可塑剤、造核剤、アンチブロ
ッキング剤、顔料(チタニヤを含む)、発泡剤、防かび
剤等を添加することができる。
本発明の食品包装容器は、一般のプラスチック容器を
製造するのと同様の方法で製造することができる。
例えば、ポリオレフィンパウダーと無機充填剤、フェ
ノール系酸化防止剤、滑剤および/または帯電防止剤等
をヘルシエルミキサー等で撹拌した後、押出機またはバ
ンバリーミキサー等の混練機を用いて混練してペレット
化し、次いでTダイ付押出機に投入してシート状に押出
した後、所望の形状に該シートを熱成形するか、あるい
は射出成形機によりペレットから直接容器に成形する等
の方法により本発明の食品包装容器を製造する。また発
泡剤を添加し、ペレットよりシート状に押出し、1.1〜2
0倍に発泡後食品包装容器に熱成形することも可能であ
る。
また、多層共押出シート、例えば前記ポレオレフィン
樹脂組成物/ポリ塩化ビニリデン/ポリプロピレンまた
は前記ポリオレフィン樹脂組成物からなるシートを熱成
形することにより食品包装容器が得られる。
[実施例] 本発明を更に具体的に説明するため、以下に実施例お
よび比較例を示すが、本発明はこれらの実施例に限定さ
れるものではない。
実施例1 ポリプロピレンホモパウダー(メルトフローインデッ
クス0.8g/10分)60重量部とタルク40重量部に、テトラ
キス[メチレン−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒ
ドロキシフェニル)プロピオネート]メタン(スミライ
ザーBP−101)0.2重量部、グリセリンモノステアレート
0.15重量部およびステアリン酸カルシウム0.05重量部添
加し、ヘンシエルミキサーで混合した後、250℃で押出
機によってペレット化した。このペレットをTダイ付押
出機で厚み0.6mmのシート状に押出した後、このシート
から熱成形し、長さ16cm、幅10cm、深さ2.5cmの容器を
得た。得られた容器を数mm角の小片に裁断後、10gを容
量200mlのガラス製フタ付容器に入れ、150℃に設定した
オーブン中で10分間加熱後、さらに60℃で30分間状態調
整したのち、すばやく取出し気相部の臭気強度を評価し
た。
臭気強度の評価は5名の判定員による1〜5の5段階
評価により行ない、臭気値は平均値で求めた。この容器
の臭気は2.4であった。
但し、臭気の判定基準は以下の通りとした。
1;臭気強度非常に弱い(殆ど無臭)、 2;臭気強度弱い(かすかに臭う)、 3;臭気強度中程度(明らかに臭う)、 4;臭気強度強い(臭気強い)、 5;臭気強度非常に強い(耐え難い)。
また、容器からシートを取り出してYI(Yellowness I
ndex)を測定(JISK 7103に準拠)した。YI値は5であ
った。この数値が小さい程、色調に優れていることを示
す。
また、食品包装容器の150℃で発生する揮発成分をガ
スクロマトグラフ(GC−9APF、島津製作所製)とヘッド
スペースサンプラー(HSS−2A、島津製作所製)からな
る全自動ヘッドスペース分析システムを利用して次のよ
うに測定した。
(1) 容器を数mm角の小片に裁断し、0.5gを容量20ml
のバイアルガラスビンに窒素雰囲気下充填し、ヘッドス
ペーササンプラーにセットした。
(2) ガラスビンを150℃で60分間加熱後、気相部の
ガス0.8mlを採取して分析に供した。
(3) ガラスクロマトグラフの分析条件 カラム…HiCap−CBP1(島津製作所製内径0.25mm、長
さ25m) カラム温度…60℃→5℃/分→230℃(昇温測定) 注入温度…300℃ 検出温度…300℃ キャリアーガス…He 測定結果を第1図に示すが、揮発成分(分解成分)は
ほとんど検出されなかった。
比較例1 実施例1において、グリセリンモノステアレートを添
加しないこと以外は実施例1と同様に行なった。結果を
第1表に示す。
また、この容器の揮発成分を分析したところ、多量の
揮発成分(分解成分)を検出した(第2図)。臭気の悪
化と良く対応している。
比較例2 実施例1において、テトラキス[メチレン−3−(3,
5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピ
オネート]メタンを2,6−ジ−t−ブチル−4−メチル
フェノール(住友化学製、スミライザーBHT)にかえた
こと以外は実施例1と同様にして行なった。結果を第1
表に示す。また、この容器の揮発成分を分析したとこ
ろ、多量の揮発成分(分解成分)を検出した(第3
図)。臭気の悪化と良く対応している。
比較例3 実施例1において、テトラキス[メチレン−3−(3,
5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピ
オネート]メタン0.2重量部に変えて、テトラキス[メ
チレン−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ
フェニル)プロピオネート]メタン0.1重量部と2,6−ジ
−t−ブチル−4−メチルフェノール0.1重量部添加し
たこと以外は実施例1と同様に行なった。結果を第1表
に示す。
また、この容器の揮発成分を分析したところ、多量の
揮発成分(分解成分)を検出した(第4図)。臭気の悪
化と良く対応している。
実施例2 実施例1においてグリセリンモノステアレートをエチ
レンビスステアリン酸アミドに変えたこと以外は実施例
1と同様にして行なった。結果を第1表に示す。
また、この容器の揮発成分を分析したが、揮発成分は
ほとんど検出されなかった(第5図)。
実施例3 ポリプロピレンホモパウダー80重量部とタルク20重量
部にトリス−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ
ベンジル)イソシアヌレート0.2重量部、エチレンビス
ステアリン酸アミド1.1重量部、およびステアリン酸カ
ルシウム0.05重量部添加したこと以外は実施例1と同様
にして行なった。結果を第1表に示す。
実施例4〜6 実施例3において、滑剤または帯電防止剤の種類を変
えたこと以外は実施例3と同様にして行なった。結果を
第1表に示す。
実施例7〜8 実施例3においてフェノール系酸化防止剤の種類を変
えたこと以外は実施例3と同様にして行なった。結果を
第1表に示す。
実施例9 実施例3において、タルクに変えて炭酸カルシウムを
用いたこと以外は実施例3と同様にして行なった。結果
を第1表に示す。
比較例4 実施例3において、エチレンビスステアリン酸アミド
を添加しないこと以外は実施例3と同様にして行なっ
た。結果を第1表に示す。
[効 果] 第1表から明らかな如く、ポリオレフィンと無機充填
剤の系に特定のフェノール系酸化防止剤と滑剤および/
または帯電防止剤を添加した樹脂組成物から熱成形した
食品包装容器は臭気と色調が著じるしく改善され、その
結果、高温で殺菌する容器、および電子レンジ用容器と
して好適に用いられる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例1に係るカスクロマトグラム、 第2図は本発明の比較例1に係るガスクロマトグラム、 第3図は本発明の比較例2に係るガスクロマトグラム、 第4図は本発明の比較例3に係るガスクロマトグラム、 第5図は本発明の実施例4に係るガスクロマトグラムで
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08K 5:13 5:20 5:17 5:15 3:00) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C08L 23/00 - 23/36

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリオレフィン100重量部および無機充填
    剤1〜120重量部からなる組成物において、さらに、 (i)β−(4−ヒドロキシ−3−t−ブチル−5−ア
    ルキルフェニル)プロピオン酸エステル類、イソシアヌ
    ール酸エステル基を有するヒンダードフェノール類、1,
    3,5−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベ
    ンジル)−2,4,6−トリメチルベンゼンおよび下記一般
    式(I) (式中、R1は炭素数1〜3のアルキル基を示す。)で表
    わされるフェノール化合物から選ばれる少なくとも1種
    のフェノール系酸化防止剤をポリオレフィン100重量部
    に対して0.01〜2.0重量部、および (ii)(a)下記一般式(II) R2−CO−NH−(CH2−NH−CO−R2 (II) (式中、R2は炭素数5〜21のアルキル基またはアルケニ
    ル基を示し、nは1〜6の整数を示す。) または下記一般式(III) R3−CONH2 (III) (式中、R3は炭素数5〜21のアルキル基またはアルケニ
    ル基を示す。)で表わされる化合物群から選ばれる少な
    くとも1種の滑剤、および/または (b)下記一般式(IV) (式中、R4は炭素数8〜18のアルキル基、アルケニル基
    またはR′CO−で表わされるアシル基(R′は飽和また
    は不飽和の脂肪炭素鎖)であり、pおよびqは2≦p+
    q≦10を満たす整数、Zは水素原子またはR5CO−で表わ
    されるアシル基であって、R5は炭素数7〜17のアルキル
    基またはアルケニル基を示す。)で表わされる化合物、
    脂肪酸の低級アルコールエステルおよび脂肪酸の多価ア
    ルコールエステルからなる群から選ばれる少なくとも1
    種の帯電防止剤 を無機充填剤100重量部に対して0.01〜5.0重量部含有す
    る樹脂組成物からなることを特徴とする食品包装容器。
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