JP2808750B2 - カメラ及びカメラ用シャッタユニット - Google Patents
カメラ及びカメラ用シャッタユニットInfo
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Landscapes
- Exposure Control For Cameras (AREA)
- Focusing (AREA)
- Shutters For Cameras (AREA)
- Automatic Focus Adjustment (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、所定の形状のフルサイズ画面と、該フルサ
イズ画面の上下端の一部を遮光することによって形成さ
れるパノラマ画面とを選択して撮影可能なカメラ及び、
そのカメラに使用されるシャッタユニットに関する。
イズ画面の上下端の一部を遮光することによって形成さ
れるパノラマ画面とを選択して撮影可能なカメラ及び、
そのカメラに使用されるシャッタユニットに関する。
従来、特開昭61−295534号公報において、フィルムに
コード情報を写し込み、それによってプリント段階で上
下が制限された擬似パノラマを得ることが提案されてい
る。
コード情報を写し込み、それによってプリント段階で上
下が制限された擬似パノラマを得ることが提案されてい
る。
一方、従来、フィルム面にアダプタを装着することに
よって撮影画面のサイズを変更することの可能なカメラ
があった。このようなカメラでは、アダプタの交換によ
って、例えば6×6、6×4.5というように画面の縦横
比を変更することが可能である。
よって撮影画面のサイズを変更することの可能なカメラ
があった。このようなカメラでは、アダプタの交換によ
って、例えば6×6、6×4.5というように画面の縦横
比を変更することが可能である。
上記公報に開示された技術によれば擬似パノラマ撮影
が可能であるが、その撮影の際、ファインダ画面には液
晶によって画面の上下にマスクが与えられるものの、撮
影画面には何等制限が与えられていなかった。従って、
擬似パノラマであるのかどうかを示すために別途LEDを
使ってコード情報をフィルムに写し込む必要があった。
が可能であるが、その撮影の際、ファインダ画面には液
晶によって画面の上下にマスクが与えられるものの、撮
影画面には何等制限が与えられていなかった。従って、
擬似パノラマであるのかどうかを示すために別途LEDを
使ってコード情報をフィルムに写し込む必要があった。
一方、上記従来の画面サイズ変更可能なカメラでは撮
影画面にも制限が与えられているが、画面のサイズ(縦
横比)を変更しようとすると、いちいちアダプタを着脱
しなければならず、大変面倒であるばかりか、アダプタ
を紛失したり、必要なときに携行を忘れたりする惧れも
ある。また、このアダプタはフィルム面に装着するもの
であるから、一度フィルムを装填してしまうと交換する
ことができず、従って、1本のフィルムの使用途中で画
面のサイズ(縦横比)を変更することができなかった。
影画面にも制限が与えられているが、画面のサイズ(縦
横比)を変更しようとすると、いちいちアダプタを着脱
しなければならず、大変面倒であるばかりか、アダプタ
を紛失したり、必要なときに携行を忘れたりする惧れも
ある。また、このアダプタはフィルム面に装着するもの
であるから、一度フィルムを装填してしまうと交換する
ことができず、従って、1本のフィルムの使用途中で画
面のサイズ(縦横比)を変更することができなかった。
このようなアダプタをカメラに組み込めば紛失などの
惧れはなくなるが、しかしカメラに組み込みのためのス
ペースが必要となってそれだけカメラが大きくなること
は避けられず、またカメラへの組み込み工程が必要にな
り、コストの増加の一因となってしまう。
惧れはなくなるが、しかしカメラに組み込みのためのス
ペースが必要となってそれだけカメラが大きくなること
は避けられず、またカメラへの組み込み工程が必要にな
り、コストの増加の一因となってしまう。
本発明はこのような従来の課題を解決しようとするも
ので、カメラの大型化や組み立て工程数の増加を極力抑
えつつ、撮影画面にも制限を与えることができる構成で
あって、しかも画面のサイズ(縦横比)の変更が面倒で
なく、また紛失したりする惧れがない構成を得ることを
目的としている。また、1本のフィルムの使用途中でも
画面のサイズ(縦横比)を変更することが可能な構成を
得ることを目的としている。
ので、カメラの大型化や組み立て工程数の増加を極力抑
えつつ、撮影画面にも制限を与えることができる構成で
あって、しかも画面のサイズ(縦横比)の変更が面倒で
なく、また紛失したりする惧れがない構成を得ることを
目的としている。また、1本のフィルムの使用途中でも
画面のサイズ(縦横比)を変更することが可能な構成を
得ることを目的としている。
上記課題を達成するため、請求項1に記載された本発
明のカメラは、所定の形状のフルサイズ画面と、該フル
サイズ画面の上下端の一部を遮光することによって形成
されるパノラマ画面とを選択して撮影可能なカメラにお
いて、上記フルサイズ画面に相当する開口を有するシャ
ッタユニットと、該シャッタユニットにおいて撮影画面
に平行な方向に可動であるように設置され、上記開口を
開放する状態と遮蔽する状態を取り得るよう配置された
シャッタ羽根と、上記シャッタユニットにおいて上記シ
ャッタ羽根とは独立して撮影画面に平行な面に沿って可
動であるように設置され、上記開口を開放する状態と上
記開口の上下端の一部を遮蔽する状態とを取り得るよう
配置された遮光板とを備えたことを特徴としている。
明のカメラは、所定の形状のフルサイズ画面と、該フル
サイズ画面の上下端の一部を遮光することによって形成
されるパノラマ画面とを選択して撮影可能なカメラにお
いて、上記フルサイズ画面に相当する開口を有するシャ
ッタユニットと、該シャッタユニットにおいて撮影画面
に平行な方向に可動であるように設置され、上記開口を
開放する状態と遮蔽する状態を取り得るよう配置された
シャッタ羽根と、上記シャッタユニットにおいて上記シ
ャッタ羽根とは独立して撮影画面に平行な面に沿って可
動であるように設置され、上記開口を開放する状態と上
記開口の上下端の一部を遮蔽する状態とを取り得るよう
配置された遮光板とを備えたことを特徴としている。
また、請求項2に記載された本発明のカメラではさら
に上記遮光板を駆動するモータを備えている。
に上記遮光板を駆動するモータを備えている。
また、請求項3に記載された本発明のシャッタユニッ
トは、所定の形状のフルサイズ画面と、該フルサイズ画
面の上下端の一部を遮光することによって形成されるパ
ノラマ画面とを選択して撮影可能なカメラに使用される
シャッタユニットにおいて、上記フルサイズ画面に相当
する開口と、上記シャッタユニットにおいて撮影画面に
平行な方向に可動であるように設置され、上記開口を開
放する状態と遮蔽する状態を取り得るよう配置されたシ
ャッタ羽根と、上記シャッタユニットにおいて上記シャ
ッタ羽根とは独立して撮影画面に平行な面に沿って可動
であるように設置され、上記開口を開放する状態と上記
開口の上下端の一部を遮蔽する状態とを取り得るよう配
置された遮光板とを備えたことを特徴としている。
トは、所定の形状のフルサイズ画面と、該フルサイズ画
面の上下端の一部を遮光することによって形成されるパ
ノラマ画面とを選択して撮影可能なカメラに使用される
シャッタユニットにおいて、上記フルサイズ画面に相当
する開口と、上記シャッタユニットにおいて撮影画面に
平行な方向に可動であるように設置され、上記開口を開
放する状態と遮蔽する状態を取り得るよう配置されたシ
ャッタ羽根と、上記シャッタユニットにおいて上記シャ
ッタ羽根とは独立して撮影画面に平行な面に沿って可動
であるように設置され、上記開口を開放する状態と上記
開口の上下端の一部を遮蔽する状態とを取り得るよう配
置された遮光板とを備えたことを特徴としている。
また、請求項4に記載された本発明のシャッタユニッ
トではさらに上記遮光板を駆動するモータを備えてい
る。
トではさらに上記遮光板を駆動するモータを備えてい
る。
上記構成によれば、遮光板がシャッタとともにユニッ
ト化されており、撮影画面の変更の際には遮光板がシャ
ッタユニットにおいて撮影画面と平行な面に沿って移動
する。
ト化されており、撮影画面の変更の際には遮光板がシャ
ッタユニットにおいて撮影画面と平行な面に沿って移動
する。
以下、図面に基づいて、本発明の実施例を説明する。
第2図ないし第4図は、本発明によるカメラの全体の
概略構成図である。このカメラは、カメラボディ(1)
と、このカメラボディ(1)のレンズマウント(1A)に
着脱自在に取り付けられた撮影レンズ(2)と、カメラ
ボディ(1)のホットシュー(1B)に着脱自在に取り付
けられたフラッシュ装置(3)と、カメラボディ(1)
の裏蓋(1C)内に組込まれたデータバック装置(4)と
から構成されている。
概略構成図である。このカメラは、カメラボディ(1)
と、このカメラボディ(1)のレンズマウント(1A)に
着脱自在に取り付けられた撮影レンズ(2)と、カメラ
ボディ(1)のホットシュー(1B)に着脱自在に取り付
けられたフラッシュ装置(3)と、カメラボディ(1)
の裏蓋(1C)内に組込まれたデータバック装置(4)と
から構成されている。
第2図および第4図はフラッシュ装置(3)を装着し
ない状態を示し、第3図は撮影レンズ(2)を装着しな
い状態を示している。
ない状態を示し、第3図は撮影レンズ(2)を装着しな
い状態を示している。
(11)は撮影動作を行なうためのレリーズボタン、
(12)〜(14)は、カメラの動作モードを切り替えるた
めの操作キーである。
(12)〜(14)は、カメラの動作モードを切り替えるた
めの操作キーである。
(12)は、通常の画面サイズで撮影する《フルサイズ
モード》と通常の画面サイズの上下をカットした半分の
画面サイズで撮影する《パノラマモード》とを切り替え
るための画面サイズ切替キーである。(13)は、通常の
自動焦点調節状態で撮影する《プログラムモード》と、
被写界深度を優先した自動焦点調節状態で撮影する《デ
プスモード》とを切り替えるためのフォーカスモード切
替キーである。(14)は、自動焦点調節動作を行なうた
めの焦点検出エリアを切り替えるためのフォーカスエリ
ア切替キーである。上述した各種の動作モードについて
は後述する。
モード》と通常の画面サイズの上下をカットした半分の
画面サイズで撮影する《パノラマモード》とを切り替え
るための画面サイズ切替キーである。(13)は、通常の
自動焦点調節状態で撮影する《プログラムモード》と、
被写界深度を優先した自動焦点調節状態で撮影する《デ
プスモード》とを切り替えるためのフォーカスモード切
替キーである。(14)は、自動焦点調節動作を行なうた
めの焦点検出エリアを切り替えるためのフォーカスエリ
ア切替キーである。上述した各種の動作モードについて
は後述する。
(15)は各種の動作モードやフィルムカウント数等を
表示する表示装置のボディ表示部である。
表示する表示装置のボディ表示部である。
第1図は、本発明によるカメラの内部電気回路のブロ
ック図であり、撮影レンズ(2)、フラッシュ装置
(3)、データバック装置(4)をも、併せて示してあ
る。
ック図であり、撮影レンズ(2)、フラッシュ装置
(3)、データバック装置(4)をも、併せて示してあ
る。
(100)はカメラの動作制御用のCPUで、カメラボディ
(1)内の各装置、フラッシュ装置(3)、データバッ
ク装置(4)等も含めて、カメラシステムの全体の動作
を制御する。(101)はフィルム感度読取回路で、パト
ローネ室内に設けた端子をフィルムパトローネに接触さ
せてそのフィルムの感度情報を読み取る。(200)は撮
影レンズ(2)内のレンズ回路で、CPU(100)との間で
レンズデータ等を授受する。(102)は表示制御回路
で、前述のボディ表示部(15)ならびにファインダ内に
設けたファインダ表示部(16)による撮影情報等の表示
を制御する。
(1)内の各装置、フラッシュ装置(3)、データバッ
ク装置(4)等も含めて、カメラシステムの全体の動作
を制御する。(101)はフィルム感度読取回路で、パト
ローネ室内に設けた端子をフィルムパトローネに接触さ
せてそのフィルムの感度情報を読み取る。(200)は撮
影レンズ(2)内のレンズ回路で、CPU(100)との間で
レンズデータ等を授受する。(102)は表示制御回路
で、前述のボディ表示部(15)ならびにファインダ内に
設けたファインダ表示部(16)による撮影情報等の表示
を制御する。
(103)は測光回路で、6個の受光素子(105)からの
受光信号が入力される自然光測光用多分割回路(104)
との間で信号の授受を行なうとともに、フラッシュ調光
用の受光素子(107)からの受光信号が入力される調光
回路(106)の動作を制御する。この調光回路(106)
は、前記受光素子(107)の受光量が所定量に達したと
きに、フラッシュ装置(3)内のフラッシュ制御回路
(300)に、フラッシュ発光を停止させる信号を出力す
る。(108)はX接点用のサイリスタで、CPU(100)の
出力信号が“H"レベルに変わることで、フラッシュ装置
(3)内のフラッシュ制御回路(300)に発光開始用の
トリガ信号を出力する。
受光信号が入力される自然光測光用多分割回路(104)
との間で信号の授受を行なうとともに、フラッシュ調光
用の受光素子(107)からの受光信号が入力される調光
回路(106)の動作を制御する。この調光回路(106)
は、前記受光素子(107)の受光量が所定量に達したと
きに、フラッシュ装置(3)内のフラッシュ制御回路
(300)に、フラッシュ発光を停止させる信号を出力す
る。(108)はX接点用のサイリスタで、CPU(100)の
出力信号が“H"レベルに変わることで、フラッシュ装置
(3)内のフラッシュ制御回路(300)に発光開始用の
トリガ信号を出力する。
(DB)はデータバック装置(4)内のデータ制御回路
で、CPU(100)からの写し込み開始信号(IMP)に応じ
て、必要なデータをフィルム上に記録すべく作動制御す
る。
で、CPU(100)からの写し込み開始信号(IMP)に応じ
て、必要なデータをフィルム上に記録すべく作動制御す
る。
(109)は焦点検出用受光センサーアレー(以下CCDと
称する)で、被写体に対する撮影レンズ(2)の合焦位
置からの偏差を検出するための受光信号をCPU(100)に
出力する。(110)は駆動用ドライバで、上記偏差を解
消すべく行なう焦点調節動作用のAFモータ(AFM)、フ
ィルムを巻き上げるための巻上モータ(WM)、フィルム
を巻き戻すための巻戻モータ(RWM)、シャッタ、絞
り、ミラー機構をチャージするためのチャージモータ
(CHM)の各モータの駆動、ならびに、レリーズ開始用
マグネット(111)、絞り停止用マグネット(112)、シ
ャッタの1幕スタート用マグネット(113)、シャッタ
の2幕スタート用マグネット(114)の各マグネットの
駆動を行なう。
称する)で、被写体に対する撮影レンズ(2)の合焦位
置からの偏差を検出するための受光信号をCPU(100)に
出力する。(110)は駆動用ドライバで、上記偏差を解
消すべく行なう焦点調節動作用のAFモータ(AFM)、フ
ィルムを巻き上げるための巻上モータ(WM)、フィルム
を巻き戻すための巻戻モータ(RWM)、シャッタ、絞
り、ミラー機構をチャージするためのチャージモータ
(CHM)の各モータの駆動、ならびに、レリーズ開始用
マグネット(111)、絞り停止用マグネット(112)、シ
ャッタの1幕スタート用マグネット(113)、シャッタ
の2幕スタート用マグネット(114)の各マグネットの
駆動を行なう。
(121)はシャッタ検出用フォトカプラで、後述する
シャッタの中間位置通過を検出する。(122)はレンズ
位置検出用フォトカプラで、焦点調節中の撮影レンズ
(2)の位置を検出する。(123)は絞り検出用フォト
カプラで、絞りの絞り込み状態を検出する。
シャッタの中間位置通過を検出する。(122)はレンズ
位置検出用フォトカプラで、焦点調節中の撮影レンズ
(2)の位置を検出する。(123)は絞り検出用フォト
カプラで、絞りの絞り込み状態を検出する。
前記CPU(100)には、各種のスイッチ(SRC)〜(SD
N)からの状態信号が入力されている。
N)からの状態信号が入力されている。
(SRC)は裏蓋スイッチで、カメラの裏蓋(1C)が閉
じられることで開放される。(SLS)はローディング検
出スイッチで、フィルムの初期巻上げが成功することで
開放される。(SFL)はフィルム検知スイッチで、フィ
ルムがカメラのアパーチャ部分に有る場合に開放状態に
ある。(SWC)は一コマスイッチで、フィルムの1コマ
の給送の完了時に開放される。(SCH)はチャージ検出
スイッチで、シャッタチャージの完了時に開放される。
(SMO)は画面サイズ切替キー(12)の操作に連動して
閉成される画面サイズ切替スイッチである。
じられることで開放される。(SLS)はローディング検
出スイッチで、フィルムの初期巻上げが成功することで
開放される。(SFL)はフィルム検知スイッチで、フィ
ルムがカメラのアパーチャ部分に有る場合に開放状態に
ある。(SWC)は一コマスイッチで、フィルムの1コマ
の給送の完了時に開放される。(SCH)はチャージ検出
スイッチで、シャッタチャージの完了時に開放される。
(SMO)は画面サイズ切替キー(12)の操作に連動して
閉成される画面サイズ切替スイッチである。
(S1)は、前記レリーズボタン(11)の第1のストロ
ークの押下げ操作で閉成される測光スイッチで、この測
光スイッチ(S1)の閉成で、測光動作と焦点検出動作と
が開始される。
ークの押下げ操作で閉成される測光スイッチで、この測
光スイッチ(S1)の閉成で、測光動作と焦点検出動作と
が開始される。
(S2)は、前記レリーズボタン(11)の第1のストロ
ークを越える第2のストロークの押下げ操作で閉成され
るレリーズスイッチで、このレリーズスイッチ(S2)の
閉成で、実際の撮影動作が開始される。
ークを越える第2のストロークの押下げ操作で閉成され
るレリーズスイッチで、このレリーズスイッチ(S2)の
閉成で、実際の撮影動作が開始される。
(SNP)は画面サイズが[フルサイズ]である場合に
閉成されるフルサイズ検知スイッチ、(SPP)は画面サ
イズが[パノラマサイズ]である場合に閉成されるパノ
ラマサイズ検知スイッチである。
閉成されるフルサイズ検知スイッチ、(SPP)は画面サ
イズが[パノラマサイズ]である場合に閉成されるパノ
ラマサイズ検知スイッチである。
(SAP)はフォーカスエリア切替キー(14)の操作に
連動して閉成されるフォーカスエリア切替スイッチ、
(SDN)はフォーカスモード切替キー(13)の操作に連
動して閉成されるフォーカスモード切替スイッチであ
る。
連動して閉成されるフォーカスエリア切替スイッチ、
(SDN)はフォーカスモード切替キー(13)の操作に連
動して閉成されるフォーカスモード切替スイッチであ
る。
次に、このカメラの動作の制御を、第5図ないし第12
図のフローチャートを用いて説明する。
図のフローチャートを用いて説明する。
第5図のフローチャートは、カメラの全体の動作を制
御するメインルーチンであり、スイッチの状態変化によ
って起動する。このメインルーチンでは、前述したいく
つかのスイッチ(SRC),(SMO),(SAP),(SDP)の
状態を判別し〈#5〉〜〈#30〉、その判別結果に応じ
た動作を行なう。
御するメインルーチンであり、スイッチの状態変化によ
って起動する。このメインルーチンでは、前述したいく
つかのスイッチ(SRC),(SMO),(SAP),(SDP)の
状態を判別し〈#5〉〜〈#30〉、その判別結果に応じ
た動作を行なう。
裏蓋(1C)が開けられた場合には〈#5〉、フィルム
の巻戻しの完了を示す巻戻完了フラグ(RWCF)を“0"に
し〈#6〉、フィルムカウンタ値を“0"にして〈#
7〉、プログラムの実行を停止する。裏蓋(1C)が閉じ
られた場合には〈#10〉、サブルーチン《裏蓋閉動作》
をコールした後〈#11〉、プログラムの実行を停止す
る。第6図にこのサブルーチンのフローチャートを示
す。
の巻戻しの完了を示す巻戻完了フラグ(RWCF)を“0"に
し〈#6〉、フィルムカウンタ値を“0"にして〈#
7〉、プログラムの実行を停止する。裏蓋(1C)が閉じ
られた場合には〈#10〉、サブルーチン《裏蓋閉動作》
をコールした後〈#11〉、プログラムの実行を停止す
る。第6図にこのサブルーチンのフローチャートを示
す。
このサブルーチンでは、まずフィルムの有無を判別し
〈#100〉、フィルムがなければそのままリターンし、
フィルムが有れば、ローディング検出スイッチ(SLS)
が開放されるまで巻上モータ(WM)を駆動して、フィル
ムの初期巻上げを行なう〈#105〉〜〈#115〉。その
後、フィルムカウンタ値を“1"にし〈#120〉、フィル
ム感度情報を入力して〈#125〉、対数変換したフィル
ム感度値(SV)をフィルム感度レジスタ(SVR)に格納
し〈#130〉、フィルムがネガフィルムであるか否かに
応じて〈#135〉、リバーサルフィルムの場合はネガポ
ジフラグ(NPF)を“1"にし〈#140〉、ネガフィルムの
場合はネガポジフラグ(NPF)を“0"にした後〈#14
5〉、リターンする。
〈#100〉、フィルムがなければそのままリターンし、
フィルムが有れば、ローディング検出スイッチ(SLS)
が開放されるまで巻上モータ(WM)を駆動して、フィル
ムの初期巻上げを行なう〈#105〉〜〈#115〉。その
後、フィルムカウンタ値を“1"にし〈#120〉、フィル
ム感度情報を入力して〈#125〉、対数変換したフィル
ム感度値(SV)をフィルム感度レジスタ(SVR)に格納
し〈#130〉、フィルムがネガフィルムであるか否かに
応じて〈#135〉、リバーサルフィルムの場合はネガポ
ジフラグ(NPF)を“1"にし〈#140〉、ネガフィルムの
場合はネガポジフラグ(NPF)を“0"にした後〈#14
5〉、リターンする。
メインルーチンの説明を続けると、画面サイズ切替ス
イッチ(SMO)が閉成された場合には〈#15〉、サブル
ーチン《画面サイズ切替》をコールした後〈#16〉、プ
ログラムの実行を停止する。第7図にこのサブルーチン
のフローチャートを示す。
イッチ(SMO)が閉成された場合には〈#15〉、サブル
ーチン《画面サイズ切替》をコールした後〈#16〉、プ
ログラムの実行を停止する。第7図にこのサブルーチン
のフローチャートを示す。
このサブルーチンに入ると、裏蓋(1C)が開いている
場合〈#200〉、フィルムがアパーチャ部分になくて
〈#202〉かつ巻戻完了フラグ(RWCF)が“1"(裏蓋開
で“0"に戻る)の場合〈#204〉、ネガフィルムであっ
て〈#206〉かつフィルムカウンタ値が“1"ではない場
合〈#208〉、何れも、メインルーチンにリターンし、
それ以外の場合にのみ、〈#210〉のステップ以降のフ
ローに進んで画面サイズを切り替える。つまり、リバー
サルフィルムが装填されている場合およびフィルムが装
填されていなくてカメラの裏蓋(1C)が閉じられている
場合には、何時でも画面サイズの切替えが可能で、ネガ
フィルムが装填されている場合には、フィルムカウンタ
値が“1"のときにのみ画面サイズの切替えが可能であ
る。
場合〈#200〉、フィルムがアパーチャ部分になくて
〈#202〉かつ巻戻完了フラグ(RWCF)が“1"(裏蓋開
で“0"に戻る)の場合〈#204〉、ネガフィルムであっ
て〈#206〉かつフィルムカウンタ値が“1"ではない場
合〈#208〉、何れも、メインルーチンにリターンし、
それ以外の場合にのみ、〈#210〉のステップ以降のフ
ローに進んで画面サイズを切り替える。つまり、リバー
サルフィルムが装填されている場合およびフィルムが装
填されていなくてカメラの裏蓋(1C)が閉じられている
場合には、何時でも画面サイズの切替えが可能で、ネガ
フィルムが装填されている場合には、フィルムカウンタ
値が“1"のときにのみ画面サイズの切替えが可能であ
る。
ここで、このカメラにおける画面サイズについて説明
すると、このカメラでは、第13図に示すように、35mm版
のフィルムを用いて、そのフィルムの全幅を露光範囲と
した縦横比が2対3の[フルサイズ](これをフルサイ
ズ画面(FF)と称する)で撮影する《フルサイズモー
ド》と、前記フィルムの幅方向の中間部を露光範囲とし
て縦横比が1対3の[パノラマサイズ](これをパノラ
マ画面(FP)と称する)で撮影する《パノラマモード》
とを切り替えられるようにしてある。
すると、このカメラでは、第13図に示すように、35mm版
のフィルムを用いて、そのフィルムの全幅を露光範囲と
した縦横比が2対3の[フルサイズ](これをフルサイ
ズ画面(FF)と称する)で撮影する《フルサイズモー
ド》と、前記フィルムの幅方向の中間部を露光範囲とし
て縦横比が1対3の[パノラマサイズ](これをパノラ
マ画面(FP)と称する)で撮影する《パノラマモード》
とを切り替えられるようにしてある。
そして、撮影済のフィルムをDP処理するに際して、前
記[パノラマサイズ]のコマについては、[フルサイ
ズ]のコマに対して2倍の焼付倍率で拡大して印画紙に
焼き付けることによって、縦寸法が同じで、[パノラマ
サイズ]では[フルサイズ]に比してパノラマ的な印象
のある横長のプリントを得られるようにしてある。
記[パノラマサイズ]のコマについては、[フルサイ
ズ]のコマに対して2倍の焼付倍率で拡大して印画紙に
焼き付けることによって、縦寸法が同じで、[パノラマ
サイズ]では[フルサイズ]に比してパノラマ的な印象
のある横長のプリントを得られるようにしてある。
そして、上述のように、DP処理時での焼付倍率が異な
るため、焼付処理を必要とするネガフィルムの場合に
は、1本のフィルムに対して全て同じ画面サイズにして
DP処理の繁雑化を回避するべく、撮影動作の開始前にの
み、画面サイズの切替えを許容するようにしてある。一
方、リバーサルフィルムの場合には、得られたトランス
ペアレンシーを1コマづつマウントに保持させるもので
あり、例えば、映写段階でグループ分けして倍率を異な
らせた映写を行なうことも比較的容易で、1本のフィル
ムに両サイズのコマを混在させてもDP処理の繁雑化を来
すことがないことから、何時でも画面サイズの切替えを
行なえるようにしてある。さらに、フィルムが装填され
ていない場合には、カメラの機構・動作の確認のため
に、何時でも画面サイズを切り替えられるようにしてあ
る。
るため、焼付処理を必要とするネガフィルムの場合に
は、1本のフィルムに対して全て同じ画面サイズにして
DP処理の繁雑化を回避するべく、撮影動作の開始前にの
み、画面サイズの切替えを許容するようにしてある。一
方、リバーサルフィルムの場合には、得られたトランス
ペアレンシーを1コマづつマウントに保持させるもので
あり、例えば、映写段階でグループ分けして倍率を異な
らせた映写を行なうことも比較的容易で、1本のフィル
ムに両サイズのコマを混在させてもDP処理の繁雑化を来
すことがないことから、何時でも画面サイズの切替えを
行なえるようにしてある。さらに、フィルムが装填され
ていない場合には、カメラの機構・動作の確認のため
に、何時でも画面サイズを切り替えられるようにしてあ
る。
次に、上述した画面サイズの切替えを行なうための構
成について説明すると、第14図(イ)〜(ハ)に示すよ
うに、前記[フルサイズ]の画面に相当するシャッタ開
口(20a)を有するシャッタユニット(20)に、フィル
ムの長手方向に直交する方向(便宜上、この方向を画面
の上下方向と称する)に沿ってそれぞれスライド自在な
上下一対の遮光部材(21A),(21B)を、シャッタを構
成する第1幕(22P)および第2幕(22S)とともに、か
つ、最もフィルム(F)に近い位置に一体に組み込んで
設けてある。
成について説明すると、第14図(イ)〜(ハ)に示すよ
うに、前記[フルサイズ]の画面に相当するシャッタ開
口(20a)を有するシャッタユニット(20)に、フィル
ムの長手方向に直交する方向(便宜上、この方向を画面
の上下方向と称する)に沿ってそれぞれスライド自在な
上下一対の遮光部材(21A),(21B)を、シャッタを構
成する第1幕(22P)および第2幕(22S)とともに、か
つ、最もフィルム(F)に近い位置に一体に組み込んで
設けてある。
これら一対の遮光部材(21A),(21B)は、通常は、
第15図(イ)に示すように、各別のスプリング(23
A),(23B)の付勢力によって、前記シャッタ開口(20
a)を全て露呈する位置に保持されており、この状態
で、[フルサイズ]の画面での撮影を可能にする。それ
ら両遮光部材(21A),(21B)には、それぞれシャッタ
ユニット(20)の側方に突出する姿勢の突起(21a),
(21b)を形成してあり、第16図および第17図に示すよ
うに、それら各別の突起(21a),(21b)に係止して前
記両遮光部材(21A),(21B)をスライド操作する一対
の操作部材(24A),(24B)を、カム板(25)およびギ
ヤ連動機構(26)を介して、フィルム巻戻し用の巻戻モ
ータ(RWM)に連動連結してある。
第15図(イ)に示すように、各別のスプリング(23
A),(23B)の付勢力によって、前記シャッタ開口(20
a)を全て露呈する位置に保持されており、この状態
で、[フルサイズ]の画面での撮影を可能にする。それ
ら両遮光部材(21A),(21B)には、それぞれシャッタ
ユニット(20)の側方に突出する姿勢の突起(21a),
(21b)を形成してあり、第16図および第17図に示すよ
うに、それら各別の突起(21a),(21b)に係止して前
記両遮光部材(21A),(21B)をスライド操作する一対
の操作部材(24A),(24B)を、カム板(25)およびギ
ヤ連動機構(26)を介して、フィルム巻戻し用の巻戻モ
ータ(RWM)に連動連結してある。
第17図は[フルサイズ]現出用の状態を示しており、
この状態で、フルサイズ検知スイッチ(SNP)が閉成さ
れており、パノラマサイズ検知スイッチ(SPP)は開放
されている。
この状態で、フルサイズ検知スイッチ(SNP)が閉成さ
れており、パノラマサイズ検知スイッチ(SPP)は開放
されている。
第16図に示すように、前記ギヤ連動機構(26)中に、
遊星ギヤ対からなる伝動切替部材(26a)を介装してあ
り、巻戻モータ(RWM)の正転時には、この伝動切替部
材(26a)自体も正転してフィルムパトローネに係合す
る巻戻しフォーク(22)への巻戻し伝動機構(28)に咬
合して駆動力を巻戻しフォーク(27)に伝達するフィル
ム巻戻し状態に切り替わり、かつ、巻戻しモータ(RW
M)の逆転時には、前記伝動切替部材(26a)自体も逆転
して前記巻戻し伝動機構(28)から外れ、前記ギヤ連動
機構(26)に咬合して駆動力を前記カム板(25)に伝達
する画面サイズ切替状態に切り替わるように構成してあ
る。
遊星ギヤ対からなる伝動切替部材(26a)を介装してあ
り、巻戻モータ(RWM)の正転時には、この伝動切替部
材(26a)自体も正転してフィルムパトローネに係合す
る巻戻しフォーク(22)への巻戻し伝動機構(28)に咬
合して駆動力を巻戻しフォーク(27)に伝達するフィル
ム巻戻し状態に切り替わり、かつ、巻戻しモータ(RW
M)の逆転時には、前記伝動切替部材(26a)自体も逆転
して前記巻戻し伝動機構(28)から外れ、前記ギヤ連動
機構(26)に咬合して駆動力を前記カム板(25)に伝達
する画面サイズ切替状態に切り替わるように構成してあ
る。
そして、上述した画面サイズ切替状態において、第15
図(イ)に示す[フルサイズ]フィルム画面から、第17
図において巻戻しモータ(RWM)の逆転で前記カム板(2
5)を時計方向へ半回転させることによって、カム板(2
5)のカム面(25a)がピン(24a),(24b)を押圧し
て、一対の操作部材(24A),(24B)が上下方向に隔離
するようにスライド操作される。それに伴なって、それ
ら操作部材(24A),(24B)が遮光部材(21A),(21
B)の突起(21a),(21b)に係止して、一対の遮光部
材(21A),(21B)を、前記各別のスプリング(23
A),(23B)の付勢力に抗して、互いに近接する方向に
スライド操作する。その結果、第15図(ロ)に示すよう
に、前記シャッタ開口(20a)の上下の中間部分のみが
露呈され、[パノラマサイズ]の画面での撮影を可能に
する。この状態では、フルサイズ検知スイッチ(SNP)
が開放され、パノラマ検知スイッチ(SPP)が閉成され
ている。
図(イ)に示す[フルサイズ]フィルム画面から、第17
図において巻戻しモータ(RWM)の逆転で前記カム板(2
5)を時計方向へ半回転させることによって、カム板(2
5)のカム面(25a)がピン(24a),(24b)を押圧し
て、一対の操作部材(24A),(24B)が上下方向に隔離
するようにスライド操作される。それに伴なって、それ
ら操作部材(24A),(24B)が遮光部材(21A),(21
B)の突起(21a),(21b)に係止して、一対の遮光部
材(21A),(21B)を、前記各別のスプリング(23
A),(23B)の付勢力に抗して、互いに近接する方向に
スライド操作する。その結果、第15図(ロ)に示すよう
に、前記シャッタ開口(20a)の上下の中間部分のみが
露呈され、[パノラマサイズ]の画面での撮影を可能に
する。この状態では、フルサイズ検知スイッチ(SNP)
が開放され、パノラマ検知スイッチ(SPP)が閉成され
ている。
この状態から、第17図において巻戻しモータ(RWM)
の逆転で前記カム板(25)を時計方向にさらに半回転さ
せることによって、カム板(25)のカム面(25a)によ
る一対の操作部材(24A),(24B)のピン(24a),(2
4b)に対する押圧状態が解除される。それに伴なって、
一対の操作部材(24A),(24B)は各別のスプリング
(29A),(29B)の付勢力によって元の位置に戻り、一
対の遮光部材(21A),(21B)も各別のスプリング(23
A),(23B)の付勢力によって元の位置に戻り、第15図
(イ)に示す[フルサイズ]現出用の状態に戻る。
の逆転で前記カム板(25)を時計方向にさらに半回転さ
せることによって、カム板(25)のカム面(25a)によ
る一対の操作部材(24A),(24B)のピン(24a),(2
4b)に対する押圧状態が解除される。それに伴なって、
一対の操作部材(24A),(24B)は各別のスプリング
(29A),(29B)の付勢力によって元の位置に戻り、一
対の遮光部材(21A),(21B)も各別のスプリング(23
A),(23B)の付勢力によって元の位置に戻り、第15図
(イ)に示す[フルサイズ]現出用の状態に戻る。
ここで、シャッタの作動についても説明しておくと、
第18図(イ),(ロ)に示すように、このシャッタは縦
走りのフォーカルプレーンシャッタに構成してあり、第
14図(イ)〜(ハ)に示すように、光軸(L)に沿って
前方側から第1幕(22P)、第2幕(22S)の順に、シャ
ッタユニット(20)に組み込んである。
第18図(イ),(ロ)に示すように、このシャッタは縦
走りのフォーカルプレーンシャッタに構成してあり、第
14図(イ)〜(ハ)に示すように、光軸(L)に沿って
前方側から第1幕(22P)、第2幕(22S)の順に、シャ
ッタユニット(20)に組み込んである。
撮影準備のためにチャージモータ(CHM)の作動でシ
ャッタの第1幕(22P)が移動され、第18図(イ)に示
すように、この第1幕(22P)の2枚の羽根(22Pa),
(22Pb)によってシャッタ開口(20a)を閉鎖する。こ
の状態で、第1幕(22P)は係止部材(図示せず)によ
って位置保持状態にある。
ャッタの第1幕(22P)が移動され、第18図(イ)に示
すように、この第1幕(22P)の2枚の羽根(22Pa),
(22Pb)によってシャッタ開口(20a)を閉鎖する。こ
の状態で、第1幕(22P)は係止部材(図示せず)によ
って位置保持状態にある。
この状態からレリーズ動作が開始されると、1幕スタ
ート用マグネット(114)の作動で前記係止部材による
係止が解除されて第1幕(22P)の2枚の羽根(22P
a),(22Pb)が上方に移動し、第18図(ロ)に示すよ
うに、シャッタ開口(20a)を露呈する。その後、所定
のシャッタスピードの計時後、2幕スタート用マグネッ
ト(115)の作動で第2幕(22S)の2枚の羽根(22S
a),(22Sb)が上方に移動し、シャッタ開口(20a)を
閉鎖する。
ート用マグネット(114)の作動で前記係止部材による
係止が解除されて第1幕(22P)の2枚の羽根(22P
a),(22Pb)が上方に移動し、第18図(ロ)に示すよ
うに、シャッタ開口(20a)を露呈する。その後、所定
のシャッタスピードの計時後、2幕スタート用マグネッ
ト(115)の作動で第2幕(22S)の2枚の羽根(22S
a),(22Sb)が上方に移動し、シャッタ開口(20a)を
閉鎖する。
さて、このようなフォーカルプレーンシャッタを用い
て、フラッシュ併用撮影を行なう場合、被写体に影が生
じないように、シャッタ開口(20a)が撮影画面に対し
て全開の状態で、フラッシュを発光させる必要があり、
そのために、シャッタの開口状態を検出するようになっ
ている。
て、フラッシュ併用撮影を行なう場合、被写体に影が生
じないように、シャッタ開口(20a)が撮影画面に対し
て全開の状態で、フラッシュを発光させる必要があり、
そのために、シャッタの開口状態を検出するようになっ
ている。
このカメラでは、上述したように、撮影画面が上下に
狭い[パノラマサイズ]での撮影を行なえるようになっ
ており、この[パノラマサイズ]でのフラッシュ併用撮
影を行なう場合には、前述したシャッタ開口(20a)の
全てが露呈されなくても、先に述べた一対の遮光部材
(21A),(21B)によって上下が制限された範囲のシャ
ッタ開口(20a)の部分が露呈された状態で、フラッシ
ュを発光させればよい。そこで、第18図(イ),(ロ)
および第19図に示すように、通常は遮光され、前記シャ
ッタの第1幕(22P)の後側の羽根(22Pb)の下端縁
が、前記一対の遮光部材(21A),(21B)のうちの上側
の遮光部材(21A)の下端縁に達したタイミングで、前
記後側の羽根(22Pb)の揺動アーム(30)に形成した孔
(30a)を介して光が透過する位置に、シャッタの中間
位置検出用のフォトカプラ(121)を設けてあり、この
フォトカプラ(121)による受光タイミングで、X接点
を閉成して、フラッシュを発光させるように構成してあ
る。
狭い[パノラマサイズ]での撮影を行なえるようになっ
ており、この[パノラマサイズ]でのフラッシュ併用撮
影を行なう場合には、前述したシャッタ開口(20a)の
全てが露呈されなくても、先に述べた一対の遮光部材
(21A),(21B)によって上下が制限された範囲のシャ
ッタ開口(20a)の部分が露呈された状態で、フラッシ
ュを発光させればよい。そこで、第18図(イ),(ロ)
および第19図に示すように、通常は遮光され、前記シャ
ッタの第1幕(22P)の後側の羽根(22Pb)の下端縁
が、前記一対の遮光部材(21A),(21B)のうちの上側
の遮光部材(21A)の下端縁に達したタイミングで、前
記後側の羽根(22Pb)の揺動アーム(30)に形成した孔
(30a)を介して光が透過する位置に、シャッタの中間
位置検出用のフォトカプラ(121)を設けてあり、この
フォトカプラ(121)による受光タイミングで、X接点
を閉成して、フラッシュを発光させるように構成してあ
る。
なお、[フルサイズ]でのフラッシュ併用撮影に際し
ては、上述したフォトカプラ(121)によるシャッタの
中間位置検出のタイミングから計時を開始して、前記後
側の羽根(22Pb)の下端縁が[パノラマサイズ]現出用
の状態の上側の遮光部材(21A)の下端縁を通過してか
ら、前記シャッタ開口(20a)の上側端縁に達するまで
に要する時間の経過後に、X接点を閉成して、フラッシ
ュを発光させるように構成してある。
ては、上述したフォトカプラ(121)によるシャッタの
中間位置検出のタイミングから計時を開始して、前記後
側の羽根(22Pb)の下端縁が[パノラマサイズ]現出用
の状態の上側の遮光部材(21A)の下端縁を通過してか
ら、前記シャッタ開口(20a)の上側端縁に達するまで
に要する時間の経過後に、X接点を閉成して、フラッシ
ュを発光させるように構成してある。
上述したように、[フルサイズ]の画面に比して、
[パノラマサイズ]の画面は、シャッタの両幕(22
P),(22S)の走行方向に沿う寸法が小さいものであ
り、[パノラマサイズ]での撮影時に、シャッタの第1
幕(22P)の後側の羽根(22Pb)の下端縁が、[パノラ
マサイズ]の画面の上端縁を通過した時点で、X接点を
閉成してフラッシュ発光用のシンクロ信号を出力するよ
うにしてあるから、[パノラマサイズ]での撮影時にシ
ャッタが撮影画面に対して全開となるシャッタスピード
が[フルサイズ]での撮影時のそれよりも短いことを利
用して、[パノラマサイズ]でのフラッシュ同調速度を
速くできるようにしてある。
[パノラマサイズ]の画面は、シャッタの両幕(22
P),(22S)の走行方向に沿う寸法が小さいものであ
り、[パノラマサイズ]での撮影時に、シャッタの第1
幕(22P)の後側の羽根(22Pb)の下端縁が、[パノラ
マサイズ]の画面の上端縁を通過した時点で、X接点を
閉成してフラッシュ発光用のシンクロ信号を出力するよ
うにしてあるから、[パノラマサイズ]での撮影時にシ
ャッタが撮影画面に対して全開となるシャッタスピード
が[フルサイズ]での撮影時のそれよりも短いことを利
用して、[パノラマサイズ]でのフラッシュ同調速度を
速くできるようにしてある。
第7図に戻ってサブルーチン《画面サイズ切替》の説
明を続けると、〈#210〉のステップ以降、前述した画
面サイズの切替えを行なう。まず、〈#210〉のステッ
プでは、現在の画面サイズモードを判別する。
明を続けると、〈#210〉のステップ以降、前述した画
面サイズの切替えを行なう。まず、〈#210〉のステッ
プでは、現在の画面サイズモードを判別する。
《フルサイズモード》の場合には、パノラマサイズ検
知スイッチ(SPP)が閉成されるまで、巻戻しモード(R
WM)を逆転させて画面サイズを[パノラマサイズ]に切
り替え〈#220〉〜〈#224〉、[パノラマサイズ]では
画面の中に多くの被写体が位置することとなるので、被
写界深度を優先した撮影条件での撮影を行なう《デプス
モード》に切り替え〈#226〉、それをボディ表示部(1
5)に表示し〈#228〉、次いで、画面サイズモードを
《パノラマモード》に切り替えて〈#230〉、同じく表
示を行ない〈#232〉、続いて、データ制御回路(DB)
からの信号を入力する〈#234〉。
知スイッチ(SPP)が閉成されるまで、巻戻しモード(R
WM)を逆転させて画面サイズを[パノラマサイズ]に切
り替え〈#220〉〜〈#224〉、[パノラマサイズ]では
画面の中に多くの被写体が位置することとなるので、被
写界深度を優先した撮影条件での撮影を行なう《デプス
モード》に切り替え〈#226〉、それをボディ表示部(1
5)に表示し〈#228〉、次いで、画面サイズモードを
《パノラマモード》に切り替えて〈#230〉、同じく表
示を行ない〈#232〉、続いて、データ制御回路(DB)
からの信号を入力する〈#234〉。
データバック装置(4)がある場合には、[パノラマ
サイズ]における撮影画面がフィルムの標準画面に比し
て上下をカットしたものであることから、撮影年月日等
のフィルムの写し込みを行なっても、前述した[パノラ
マサイズ]用のDP処理によって得られる横長のプリント
上にはその写し込まれた情報が記録されないので、その
旨をデータバック装置(4)の表示部(4a)を用いて撮
影者に報知すべく、プリント写し込み不能信号(IMPNO
T)をデータ制御回路(DB)へ伝送した後〈#236〉,
〈#238〉、また、データバック装置(4)がない場合
にはそのまま、何れもメインルーチンにリターンする。
なお、第4図のデータバック装置(4)の表示部(4a)
において、「×」印が、プリント写し込み不能を示す表
示である。
サイズ]における撮影画面がフィルムの標準画面に比し
て上下をカットしたものであることから、撮影年月日等
のフィルムの写し込みを行なっても、前述した[パノラ
マサイズ]用のDP処理によって得られる横長のプリント
上にはその写し込まれた情報が記録されないので、その
旨をデータバック装置(4)の表示部(4a)を用いて撮
影者に報知すべく、プリント写し込み不能信号(IMPNO
T)をデータ制御回路(DB)へ伝送した後〈#236〉,
〈#238〉、また、データバック装置(4)がない場合
にはそのまま、何れもメインルーチンにリターンする。
なお、第4図のデータバック装置(4)の表示部(4a)
において、「×」印が、プリント写し込み不能を示す表
示である。
一方、〈#210〉の判断で現在の画面サイズモードが
《パノラマモード》の場合には、フルサイズ検知スイッ
チ(SNP)が閉成されるまで、巻戻しモータ(RWM)を逆
転させて画面サイズを[フルサイズ]に切り替え〈#24
0〉〜〈#244〉、[フルサイズ]では通常の撮影条件で
の撮影を行なう《プログラムモード》に切り替え〈#24
6〉、それをボディ表示部(15)に表示し〈#248〉、次
いで、画面サイズモードを《フルサイズモード》に切り
替えて〈#250〉、同じく表示を行ない〈#252〉、プリ
ント写し込み可能信号(IMPOK)を出力した後〈#25
4〉、メインルーチンにリターンする。
《パノラマモード》の場合には、フルサイズ検知スイッ
チ(SNP)が閉成されるまで、巻戻しモータ(RWM)を逆
転させて画面サイズを[フルサイズ]に切り替え〈#24
0〉〜〈#244〉、[フルサイズ]では通常の撮影条件で
の撮影を行なう《プログラムモード》に切り替え〈#24
6〉、それをボディ表示部(15)に表示し〈#248〉、次
いで、画面サイズモードを《フルサイズモード》に切り
替えて〈#250〉、同じく表示を行ない〈#252〉、プリ
ント写し込み可能信号(IMPOK)を出力した後〈#25
4〉、メインルーチンにリターンする。
ここで上述した各種の動作モードのボディ表示部(1
5)への表示形態を説明すると、第2図には、実際に同
時に表示されることはないが、表示される記号を全て示
してある。セグメント表示になる数字は、フィルムカウ
ンタ値を示す。「PANORAMA」の文字表示は、《パノラマ
モード》であることを示し(パノラマモード表示)、
《フルサイズモード》では表示されない。「FULL」の文
字表示は、《フルサイズモード》であることを示し(フ
ルサイズモード表示)、《パノラマモード》では表示さ
れない。「DEPTH」の文字表示は、《デプスモード》で
あることを示し(デプスモード表示)、《プログラムモ
ード》では表示されない(プログラムモード表示)。
5)への表示形態を説明すると、第2図には、実際に同
時に表示されることはないが、表示される記号を全て示
してある。セグメント表示になる数字は、フィルムカウ
ンタ値を示す。「PANORAMA」の文字表示は、《パノラマ
モード》であることを示し(パノラマモード表示)、
《フルサイズモード》では表示されない。「FULL」の文
字表示は、《フルサイズモード》であることを示し(フ
ルサイズモード表示)、《パノラマモード》では表示さ
れない。「DEPTH」の文字表示は、《デプスモード》で
あることを示し(デプスモード表示)、《プログラムモ
ード》では表示されない(プログラムモード表示)。
第5図に戻って、メインルーチンの説明を続けると、
画面サイズ切替スイッチ(SMO)の閉成ではなく、フォ
ーカスエリア切替スイッチ(SAP)が閉成された場合に
は〈#20〉,〈#22〉のステップ以下のフローに進んで
焦点検出対象となるフォーカスエリアの切替動作を行な
う。
画面サイズ切替スイッチ(SMO)の閉成ではなく、フォ
ーカスエリア切替スイッチ(SAP)が閉成された場合に
は〈#20〉,〈#22〉のステップ以下のフローに進んで
焦点検出対象となるフォーカスエリアの切替動作を行な
う。
すなわち、現在選択されているフォーカスエリアモー
ドを判別し〈#22〉〜〈#26〉、《全体》であれば《中
央》に切り替え〈#22〉,〈#23〉、《中央》であれば
《左側》に切り替え〈#24〉,〈#25〉、《左側》であ
れば《右側》に切り替え〈#26〉,〈#27〉、上述した
何れでもなければ、即ち《右側》であれば《全体》に切
り替えた後〈#26〉,〈#28〉、選択フォーカスエリア
の表示を切り替え〈#29〉、その後、プログラムの実行
を停止する。
ドを判別し〈#22〉〜〈#26〉、《全体》であれば《中
央》に切り替え〈#22〉,〈#23〉、《中央》であれば
《左側》に切り替え〈#24〉,〈#25〉、《左側》であ
れば《右側》に切り替え〈#26〉,〈#27〉、上述した
何れでもなければ、即ち《右側》であれば《全体》に切
り替えた後〈#26〉,〈#28〉、選択フォーカスエリア
の表示を切り替え〈#29〉、その後、プログラムの実行
を停止する。
ここで、上述した4種類のフォーカスエリアと、それ
のファインダ内への表示形態を説明する。第20図に撮影
範囲の全体を示してある。一番外側の枠(FF)が、[フ
ルサイズ]の撮影画面(フルサイズ画面)であり、それ
を二本のラインで上中下に3分割した真中の枠(FP)
が、[パノラマサイズ]の撮影画面(パノラマ画面)で
ある。そして、このパノラマ画面(FP)の内側に破線で
示した3つの枠(FL),(FC),(FR)が、前述したフ
ォーカスエリアである。
のファインダ内への表示形態を説明する。第20図に撮影
範囲の全体を示してある。一番外側の枠(FF)が、[フ
ルサイズ]の撮影画面(フルサイズ画面)であり、それ
を二本のラインで上中下に3分割した真中の枠(FP)
が、[パノラマサイズ]の撮影画面(パノラマ画面)で
ある。そして、このパノラマ画面(FP)の内側に破線で
示した3つの枠(FL),(FC),(FR)が、前述したフ
ォーカスエリアである。
フォーカスエリアモードが《全体》の場合には、全て
のフォーカスエリア(FL),(FC),(FR)からの焦点
検出情報を用いて自動焦点調節動作を行なう。また、フ
ォーカスエリアモードが《中央》、《左側》、《右側》
の何れかの場合には、それぞれ、対応するフォーカスエ
リア(FC),(FL),(FR)からの焦点検出情報を用い
て自動焦点調節動作を行なう。
のフォーカスエリア(FL),(FC),(FR)からの焦点
検出情報を用いて自動焦点調節動作を行なう。また、フ
ォーカスエリアモードが《中央》、《左側》、《右側》
の何れかの場合には、それぞれ、対応するフォーカスエ
リア(FC),(FL),(FR)からの焦点検出情報を用い
て自動焦点調節動作を行なう。
また、この撮影範囲の説明に付随して説明しておく
と、被写体の輝度情報を得るための測光エリアも、撮影
範囲の全体を6分割した構成としてある。それら6つの
測光エリアのうちの3つ(左側エリア(BL)、中央エリ
ア(BC)、右側エリア(BR))は、それぞれ前述した3
つのフォーカスエリア(FL),(FC),(FR)を各別に
含む若干広い範囲に設定されており、残りの3つは、そ
れら3つの測光エリア(BL),(BC),(BR)以外の部
分のパノラマ画面(FP)に相当する範囲に設定された中
間エリア(BSC)、および、この中間エリア(BSC)の上
下(すなわちパノラマ画面(FP)外のフルサイズ画面
(FF))に設定された上側エリア(BSU)と下側エリア
(BSD)であり、上述した6つの測光エリア(BL),(B
C),(BR),(BSC),(BSU),(BSD)に対して、既
に説明した6個の受光素子(105)が各別に対応してい
る。
と、被写体の輝度情報を得るための測光エリアも、撮影
範囲の全体を6分割した構成としてある。それら6つの
測光エリアのうちの3つ(左側エリア(BL)、中央エリ
ア(BC)、右側エリア(BR))は、それぞれ前述した3
つのフォーカスエリア(FL),(FC),(FR)を各別に
含む若干広い範囲に設定されており、残りの3つは、そ
れら3つの測光エリア(BL),(BC),(BR)以外の部
分のパノラマ画面(FP)に相当する範囲に設定された中
間エリア(BSC)、および、この中間エリア(BSC)の上
下(すなわちパノラマ画面(FP)外のフルサイズ画面
(FF))に設定された上側エリア(BSU)と下側エリア
(BSD)であり、上述した6つの測光エリア(BL),(B
C),(BR),(BSC),(BSU),(BSD)に対して、既
に説明した6個の受光素子(105)が各別に対応してい
る。
さて、ファインダ内の表示について第21図(イ)〜
(ハ)を用いて説明すると、第21図(イ)には、実際に
同時に表示されることはないが、表示されるマーク類を
全て示してある。横方向の2本のラインは、《パノラマ
モード》においてパノラマ画面(FP)の上下の境界を示
すための表示である。また、中央部分の3つの枠は、フ
ォーカスエリアを示すための表示であり、3つのフォー
カスエリアの何れかが選択されている場合には、例えば
《パノラマモード》で《左側》であれば、第21図(ロ)
に示すように1つの枠のみが表示され、フォーカスエリ
アモードが《全体》の場合には、例えば《フルサイズモ
ード》であれば、第21図(ハ)に示すように、全体が大
きな1つの枠として表示されるようになっている。な
お、ファインダー視野の右側の稲妻マークはフラッシュ
発光用のコンデンサの充電完了時に点灯するフラッシュ
表示、その下の丸印は被写体に対して撮影光学系が合焦
状態にある状態で緑色に点灯される合焦表示である。
(ハ)を用いて説明すると、第21図(イ)には、実際に
同時に表示されることはないが、表示されるマーク類を
全て示してある。横方向の2本のラインは、《パノラマ
モード》においてパノラマ画面(FP)の上下の境界を示
すための表示である。また、中央部分の3つの枠は、フ
ォーカスエリアを示すための表示であり、3つのフォー
カスエリアの何れかが選択されている場合には、例えば
《パノラマモード》で《左側》であれば、第21図(ロ)
に示すように1つの枠のみが表示され、フォーカスエリ
アモードが《全体》の場合には、例えば《フルサイズモ
ード》であれば、第21図(ハ)に示すように、全体が大
きな1つの枠として表示されるようになっている。な
お、ファインダー視野の右側の稲妻マークはフラッシュ
発光用のコンデンサの充電完了時に点灯するフラッシュ
表示、その下の丸印は被写体に対して撮影光学系が合焦
状態にある状態で緑色に点灯される合焦表示である。
第5図に戻ってメインルーチンの説明を続けると、フ
ォーカスエリア切替スイッチ(SAP)の閉成ではなく
て、フォーカスモード切替スイッチ(SDP)が閉成され
た場合には、現在選択されているフォーカスモードを判
別し〈#35〉、《デプスモード》であれば《プログラム
モード》に切り替え〈#36〉、《プログラムモード》で
あれば《デプスモード》に切り替えた後〈#37〉、フォ
ーカスモードの表示を切り替えた後〈#39〉、プログラ
ムの実行を停止する。
ォーカスエリア切替スイッチ(SAP)の閉成ではなく
て、フォーカスモード切替スイッチ(SDP)が閉成され
た場合には、現在選択されているフォーカスモードを判
別し〈#35〉、《デプスモード》であれば《プログラム
モード》に切り替え〈#36〉、《プログラムモード》で
あれば《デプスモード》に切り替えた後〈#37〉、フォ
ーカスモードの表示を切り替えた後〈#39〉、プログラ
ムの実行を停止する。
なお、フォーカスモードの表示は、既に説明したよう
に、第2図に示すボディ表示部(15)において、《デプ
スモード》においては「DEPTH」の文字を表示し、《プ
ログラムモード》においては、その文字表示を消すこと
により行なうようになっている。
に、第2図に示すボディ表示部(15)において、《デプ
スモード》においては「DEPTH」の文字を表示し、《プ
ログラムモード》においては、その文字表示を消すこと
により行なうようになっている。
さて、フォーカスモード切替スイッチ(SDP)の閉成
でもない場合には、続いて、サブルーチン《演算・制
御》をコールした後〈#40〉、プログラムの実行を停止
する。第8図ないし第10図にこのサブルーチンのフロー
チャートを示す。
でもない場合には、続いて、サブルーチン《演算・制
御》をコールした後〈#40〉、プログラムの実行を停止
する。第8図ないし第10図にこのサブルーチンのフロー
チャートを示す。
このサブルーチンでは、まず、測光回路(103)によ
る測光を開始させるとともに焦点検出回路(109)によ
る焦点検出用のCCDの蓄積を開始させ〈#300〉、その蓄
積が完了すれば〈#302〉、レンズ内回路(200)からの
焦点距離情報等のレンズデータを入力し〈#304〉、焦
点検出回路(109)からCCDの蓄積データを入力した後
〈#306〉、各フォーカスエリア(FL),(FC),
(FR)毎のデフォーカス量(DFL∞),(DFC∞),
(DFR∞)を求める〈#308〉〜〈#312〉。
る測光を開始させるとともに焦点検出回路(109)によ
る焦点検出用のCCDの蓄積を開始させ〈#300〉、その蓄
積が完了すれば〈#302〉、レンズ内回路(200)からの
焦点距離情報等のレンズデータを入力し〈#304〉、焦
点検出回路(109)からCCDの蓄積データを入力した後
〈#306〉、各フォーカスエリア(FL),(FC),
(FR)毎のデフォーカス量(DFL∞),(DFC∞),
(DFR∞)を求める〈#308〉〜〈#312〉。
なお、このカメラでは、後述する《デプスモード》と
の関係上、焦点調節動作を未だ行なっていない初期状態
において、撮影レンズ(2)内の可動レンズを無限遠に
合焦する状態(これを撮影レンズ(2)の初期位置と称
する)に位置させてあり、上述したデフォーカス量(DF
L∞),(DFC∞),(DFR∞)も、その初期位置から
の前記可動レンズの移動量に相当するものとして求めら
れている(添字の「∞」は無限遠からのデフォーカス量
であることを示している)。
の関係上、焦点調節動作を未だ行なっていない初期状態
において、撮影レンズ(2)内の可動レンズを無限遠に
合焦する状態(これを撮影レンズ(2)の初期位置と称
する)に位置させてあり、上述したデフォーカス量(DF
L∞),(DFC∞),(DFR∞)も、その初期位置から
の前記可動レンズの移動量に相当するものとして求めら
れている(添字の「∞」は無限遠からのデフォーカス量
であることを示している)。
さて、各フォーカスエリア(FL),(FC),(FR)ご
とのデフォーカス量演算の後、フォーカスエリアモード
を判別し〈#314〉〜〈#318〉、その判別結果に応じ
て、フォーカスエリアモードが《全体》の場合には、前
記3つのデフォーカス量(DFL∞),(DFC∞),(DF
R∞)のうちの最大のもの、すなわち、最もカメラに近
い被写体のデフォーカス量を、使用デフォーカス量(DF
∞)としてセット〈#320〉、フォーカスエリアモード
が《全体》以外の場合には、選択されているフォーカス
エリアモードに応じて、対応するフォーカスエリアに対
するデフォーカス量を、使用デフォーカス量(DF∞)と
してセットする〈#322〉〜〈#326〉。
とのデフォーカス量演算の後、フォーカスエリアモード
を判別し〈#314〉〜〈#318〉、その判別結果に応じ
て、フォーカスエリアモードが《全体》の場合には、前
記3つのデフォーカス量(DFL∞),(DFC∞),(DF
R∞)のうちの最大のもの、すなわち、最もカメラに近
い被写体のデフォーカス量を、使用デフォーカス量(DF
∞)としてセット〈#320〉、フォーカスエリアモード
が《全体》以外の場合には、選択されているフォーカス
エリアモードに応じて、対応するフォーカスエリアに対
するデフォーカス量を、使用デフォーカス量(DF∞)と
してセットする〈#322〉〜〈#326〉。
使用デフォーカス量(DF∞)のセット後、それを実際
のレンズ駆動用のパルス値(LD∞)に変換し〈#33
0〉、そのパルス値(LD∞)に基づいて撮影レンズ
(2)の可動レンズを駆動し〈#322〉、その終了後に
ファインダ内の合焦表示を点灯する〈#334〉。続い
て、測光回路(103)から測光データを入力し〈#33
6〉、フラッシュ装置(3)内のフラッシュ制御回路(3
00)からフラッシュデータを入力した後〈#338〉、サ
ブルーチン《露出演算》をコールして、露出値等を演算
する〈#340〉。このサブルーチンについては後程説明
する。
のレンズ駆動用のパルス値(LD∞)に変換し〈#33
0〉、そのパルス値(LD∞)に基づいて撮影レンズ
(2)の可動レンズを駆動し〈#322〉、その終了後に
ファインダ内の合焦表示を点灯する〈#334〉。続い
て、測光回路(103)から測光データを入力し〈#33
6〉、フラッシュ装置(3)内のフラッシュ制御回路(3
00)からフラッシュデータを入力した後〈#338〉、サ
ブルーチン《露出演算》をコールして、露出値等を演算
する〈#340〉。このサブルーチンについては後程説明
する。
サブルーチン《露出演算》からリターンした後、レリ
ーズスイッチ(S2)と測光スイッチ(S1)とをチェック
し〈#345〉,〈#350〉、レリーズスイッチ(S2)が閉
成されていれば〈#345〉、《レリーズ》のルーチンに
進み、一方、測光スイッチ(S1)のみが閉成されていれ
ば〈#345〉と〈#350〉とのステップを繰り返してスイ
ッチ(S1),(S2)の状態変化を待ち、測光スイッチ
(S1)も開放されていれば〈#350〉、フラッシュ表示
と合焦表示とを消し〈#352〉、撮影レンズ(2)の可
動レンズを初期位置に戻し〈#354〉、測光動作を停止
した後〈#356〉、メインルーチンにリターンする。
ーズスイッチ(S2)と測光スイッチ(S1)とをチェック
し〈#345〉,〈#350〉、レリーズスイッチ(S2)が閉
成されていれば〈#345〉、《レリーズ》のルーチンに
進み、一方、測光スイッチ(S1)のみが閉成されていれ
ば〈#345〉と〈#350〉とのステップを繰り返してスイ
ッチ(S1),(S2)の状態変化を待ち、測光スイッチ
(S1)も開放されていれば〈#350〉、フラッシュ表示
と合焦表示とを消し〈#352〉、撮影レンズ(2)の可
動レンズを初期位置に戻し〈#354〉、測光動作を停止
した後〈#356〉、メインルーチンにリターンする。
第9図のフローチャートは、上述した《レリーズ》の
ルーチンである。
ルーチンである。
このルーチンでは、まず、レリーズ中にはファインダ
像は見えなくなるので、フラッシュ表示と合焦表示も消
し〈#360〉、続いて、データバック装置(4)がある
場合にのみ〈#362〉、フィルム感度値(SV)と、デー
タ写し込み開始信号(IMP)とをデータ制御回路(DB)
に伝送する〈#364〉,〈#366〉。
像は見えなくなるので、フラッシュ表示と合焦表示も消
し〈#360〉、続いて、データバック装置(4)がある
場合にのみ〈#362〉、フィルム感度値(SV)と、デー
タ写し込み開始信号(IMP)とをデータ制御回路(DB)
に伝送する〈#364〉,〈#366〉。
その後、レリーズマグネット(111)を作動させてレ
リーズ動作を開始するとともに〈#370〉、タイマにミ
ラーアップに要する時間(TA)をセットしてスタートさ
せ〈#372〉,〈#374〉、絞り検出用フォトカプラ(12
3)に連動する絞りカウンタ(APC)をチェックして〈#
376〉、絞り込み量が所定量に達すれば、絞り停止用マ
グネット(112)を作動させて絞りを固定し〈#378〉、
上記タイマがタイムアップする、すなわちミラーアップ
が完了するのを待つ〈#380〉。
リーズ動作を開始するとともに〈#370〉、タイマにミ
ラーアップに要する時間(TA)をセットしてスタートさ
せ〈#372〉,〈#374〉、絞り検出用フォトカプラ(12
3)に連動する絞りカウンタ(APC)をチェックして〈#
376〉、絞り込み量が所定量に達すれば、絞り停止用マ
グネット(112)を作動させて絞りを固定し〈#378〉、
上記タイマがタイムアップする、すなわちミラーアップ
が完了するのを待つ〈#380〉。
ミラーアップが完了すれば、フラッシュ装置(3)を
併用しての《フラッシュモード》か否かをチェックして
〈#382〉、《フラッシュモード》の場合にのみ、フラ
ッシュ装置(3)を同調発光させるためのシンクロ用割
込《XPC割込》を許可した後〈#384〉、シャッタの第1
幕(22P)をスタートさせ〈#386〉、シャッタスピード
計時用のシャッタタイマ(SS)をスタートさせ〈#38
8〉、そのシャッタタイマ(SS)のタイムアップを待っ
た後〈#390〉、シャッタの第2幕(22S)をスタートさ
せる〈#392〉。
併用しての《フラッシュモード》か否かをチェックして
〈#382〉、《フラッシュモード》の場合にのみ、フラ
ッシュ装置(3)を同調発光させるためのシンクロ用割
込《XPC割込》を許可した後〈#384〉、シャッタの第1
幕(22P)をスタートさせ〈#386〉、シャッタスピード
計時用のシャッタタイマ(SS)をスタートさせ〈#38
8〉、そのシャッタタイマ(SS)のタイムアップを待っ
た後〈#390〉、シャッタの第2幕(22S)をスタートさ
せる〈#392〉。
その後、タイマーに第2幕(22S)の走行に要する時
間(Ts)をセットしてスタートさせた後〈#394〉,
〈#396〉、そのタイマのタイムアップを待った後〈#3
98〉、引続く《巻上げ》のルーチンに進む。
間(Ts)をセットしてスタートさせた後〈#394〉,
〈#396〉、そのタイマのタイムアップを待った後〈#3
98〉、引続く《巻上げ》のルーチンに進む。
《フラッシュモード》の場合のシンクロ用割込《XPC
割込》は、上述したシャッタタイマ(SS)のタイムアッ
プ待ちの間〈#388〉〜〈#390〉に生じる。シンクロ用
割込《XPC割込》は、先に説明したシャッタの中間位置
検出用のフォトカプラ(121)の受光タイミング、すな
わち、シャッタの第1幕(22P)の下端縁がパノラマ画
面(FP)の上側端縁に相当する位置に達したタイミング
で生じる。
割込》は、上述したシャッタタイマ(SS)のタイムアッ
プ待ちの間〈#388〉〜〈#390〉に生じる。シンクロ用
割込《XPC割込》は、先に説明したシャッタの中間位置
検出用のフォトカプラ(121)の受光タイミング、すな
わち、シャッタの第1幕(22P)の下端縁がパノラマ画
面(FP)の上側端縁に相当する位置に達したタイミング
で生じる。
シンクロ用割込《XPC割込》が生じると、《パノラマ
モード》か否かを判別し〈#400〉、《パノラマモー
ド》であれば、シャッタは[パノラマサイズ]の全開状
態にあるので、フラッシュ制御回路(300)にトリガ信
号を出力した後〈#402〉、リターンする。一方、《フ
ルサイズモード》であれば、シャッタの第1幕(20A)
の下端縁がパノラマ画面(FP)の上側端縁に相当する位
置からフルサイズ画面FP)の上側端縁に相当する位置ま
で走行するのに要する時間(TD)をタイマにセットして
スタートさせる〈#410〉,〈#412〉。
モード》か否かを判別し〈#400〉、《パノラマモー
ド》であれば、シャッタは[パノラマサイズ]の全開状
態にあるので、フラッシュ制御回路(300)にトリガ信
号を出力した後〈#402〉、リターンする。一方、《フ
ルサイズモード》であれば、シャッタの第1幕(20A)
の下端縁がパノラマ画面(FP)の上側端縁に相当する位
置からフルサイズ画面FP)の上側端縁に相当する位置ま
で走行するのに要する時間(TD)をタイマにセットして
スタートさせる〈#410〉,〈#412〉。
ここで、シャッタの走行とフラッシュ装置(3)の同
調のタイミングを説明する。第22図に、パノラマ画面
(FP)に対応するパノラマサイズ用開口(AP)と、フル
サイズ画面(FF)に対応するフルサイズ用開口(AF)に
対しての、シャッタの第1幕(22P)および第2幕(22
S)の走行形態を、横軸に時間軸をとって表してある。
図中(I)のラインが第1幕(22P)の走行を示し、図
中(IIP),(IIF)のラインがそれぞれ《パノラマモー
ド》および《フルサイズモード》における第2幕(22
S)の走行を示す。また、各ラインにおいて「○」印が
走行開始を「●」印が走行停止を示す。
調のタイミングを説明する。第22図に、パノラマ画面
(FP)に対応するパノラマサイズ用開口(AP)と、フル
サイズ画面(FF)に対応するフルサイズ用開口(AF)に
対しての、シャッタの第1幕(22P)および第2幕(22
S)の走行形態を、横軸に時間軸をとって表してある。
図中(I)のラインが第1幕(22P)の走行を示し、図
中(IIP),(IIF)のラインがそれぞれ《パノラマモー
ド》および《フルサイズモード》における第2幕(22
S)の走行を示す。また、各ラインにおいて「○」印が
走行開始を「●」印が走行停止を示す。
《パノラマモード》の場合には、前述したように、第
1幕(20A)がパノラマサイズ用開口(AP)を通り過ぎ
たタイミング(t1)でトリガーが掛かる。《フルサイズ
モード》の場合には、《パノラマモード》の場合よりも
開口が大きく同調可能なシャッタスピードが遅いので、
前述のシンクロ用割込《XPC割込》では、第1幕(22P)
がフルサイズ用開口(AF)を通り過ぎた時点(t2)でト
リガ信号を出力するが、スローシンクロも可能としてあ
るので、このタイミングは図示のように所定のシャッタ
スピート(SSF)が経過して第2幕(22S)が走行開始し
た後の場合もある。
1幕(20A)がパノラマサイズ用開口(AP)を通り過ぎ
たタイミング(t1)でトリガーが掛かる。《フルサイズ
モード》の場合には、《パノラマモード》の場合よりも
開口が大きく同調可能なシャッタスピードが遅いので、
前述のシンクロ用割込《XPC割込》では、第1幕(22P)
がフルサイズ用開口(AF)を通り過ぎた時点(t2)でト
リガ信号を出力するが、スローシンクロも可能としてあ
るので、このタイミングは図示のように所定のシャッタ
スピート(SSF)が経過して第2幕(22S)が走行開始し
た後の場合もある。
そこで、シンクロ用割込《XPC割込》の説明に戻る
と、《フルサイズモード》の場合には、前述のように、
シャッタの第1幕(22P)が中間地点を通過したタイミ
ングでタイマをスタートさせた後〈#412〉、トリガ信
号の出力と、所定のシャッタスピードの経過待ちとの双
方を割込ルーチンの中で実行し、それら両者が完了する
まで待った後、〈#394〉のステップ以下のフローに移
行するようにしてある。
と、《フルサイズモード》の場合には、前述のように、
シャッタの第1幕(22P)が中間地点を通過したタイミ
ングでタイマをスタートさせた後〈#412〉、トリガ信
号の出力と、所定のシャッタスピードの経過待ちとの双
方を割込ルーチンの中で実行し、それら両者が完了する
まで待った後、〈#394〉のステップ以下のフローに移
行するようにしてある。
すなわち、シャッタタイマ(SS)がタイムアップすれ
ば第2幕(22S)の走行開始した後〈#414〉,〈#41
6〉、トリガ信号の出力が完了していれば第2幕(22S)
の走行カウントに移行し〈#418〉,〈#394〉、完了し
ていなければタイマがタイムアップするまで待って〈#
418〉,〈#422〉、トリガ信号を出力する〈#424〉。
その後、シャッタタイマ(SS)がタイムアップしていれ
ば第2幕(22S)の走行カウントに移行する〈#426〉,
〈#394〉。〈#414〉でシャッタタイマ(SS)がタイム
アップしていなければ〈#420〉のステップに進み、ト
リガ信号の出力後の場合には〈#414〉のステップに戻
ってシャッタタイマ(SS)のタイムアップを待ち、トリ
ガ信号の出力前の場合には〈#422〉のステップに進ん
でタイマのタイムアップを待つ。〈#422〉のステップ
でタイマがタイムアップ前の場合には〈#428〉のステ
ップに進み、シャッタタイマ(SS)がタイムアップして
いれば〈#422〉のステップに戻ってタイマのタイムア
ップを待つ。〈#426〉のステップおよび〈#428〉のス
テップでシャッタタイマ(SS)がタイムアップしていな
い場合には、〈#414〉のステップに戻ってシャッタタ
イマ(SS)のタイムアップを待つ。
ば第2幕(22S)の走行開始した後〈#414〉,〈#41
6〉、トリガ信号の出力が完了していれば第2幕(22S)
の走行カウントに移行し〈#418〉,〈#394〉、完了し
ていなければタイマがタイムアップするまで待って〈#
418〉,〈#422〉、トリガ信号を出力する〈#424〉。
その後、シャッタタイマ(SS)がタイムアップしていれ
ば第2幕(22S)の走行カウントに移行する〈#426〉,
〈#394〉。〈#414〉でシャッタタイマ(SS)がタイム
アップしていなければ〈#420〉のステップに進み、ト
リガ信号の出力後の場合には〈#414〉のステップに戻
ってシャッタタイマ(SS)のタイムアップを待ち、トリ
ガ信号の出力前の場合には〈#422〉のステップに進ん
でタイマのタイムアップを待つ。〈#422〉のステップ
でタイマがタイムアップ前の場合には〈#428〉のステ
ップに進み、シャッタタイマ(SS)がタイムアップして
いれば〈#422〉のステップに戻ってタイマのタイムア
ップを待つ。〈#426〉のステップおよび〈#428〉のス
テップでシャッタタイマ(SS)がタイムアップしていな
い場合には、〈#414〉のステップに戻ってシャッタタ
イマ(SS)のタイムアップを待つ。
さて、第2幕(22S)の走行が完了すれば〈#398〉、
既に述べたように、続いて、《巻上げ》のルーチンに進
む。第10図のフローチャートはこの《巻上げ》のルーチ
ンである。
既に述べたように、続いて、《巻上げ》のルーチンに進
む。第10図のフローチャートはこの《巻上げ》のルーチ
ンである。
このルーチンでは、まず、チャージモータ(CHM)の
駆動を開始して、チャージ検出スイッチ(SCH)が開放
されるまで、シャッタ、絞り、ミラー機構のチャージを
行なう〈#430〉〜〈#434〉。ここで、フィルムが無い
場合には〈#436〉、空写してあるので、フィルムの巻
上げを行なわずにメインルーチンにリターンする。
駆動を開始して、チャージ検出スイッチ(SCH)が開放
されるまで、シャッタ、絞り、ミラー機構のチャージを
行なう〈#430〉〜〈#434〉。ここで、フィルムが無い
場合には〈#436〉、空写してあるので、フィルムの巻
上げを行なわずにメインルーチンにリターンする。
フィルムが有れば、続いて巻上モータ(WM)の駆動を
開始し〈#438〉、タイマに1コマ分のフィルム給送に
要する時間をセットしてスタートさせ〈#440〉,〈#4
42〉、1コマスイッチ(SWC)が開放されるのを待った
後〈#444〉、巻上モータ(WM)の駆動を停止し〈#44
8〉、フィルムカウンタ値をインクリメントする〈#45
0〉。そして、測光スイッチ(S1)が開放されるのを待
って〈#452〉、撮影レンズ(2)の可動レンズを初期
位置に戻し〈#454〉、測光動作を停止した後〈#45
6〉、メインルーチンにリターンする。
開始し〈#438〉、タイマに1コマ分のフィルム給送に
要する時間をセットしてスタートさせ〈#440〉,〈#4
42〉、1コマスイッチ(SWC)が開放されるのを待った
後〈#444〉、巻上モータ(WM)の駆動を停止し〈#44
8〉、フィルムカウンタ値をインクリメントする〈#45
0〉。そして、測光スイッチ(S1)が開放されるのを待
って〈#452〉、撮影レンズ(2)の可動レンズを初期
位置に戻し〈#454〉、測光動作を停止した後〈#45
6〉、メインルーチンにリターンする。
1コマ分のフィルムの巻上げを待つ間に、タイマのタ
イムアップが生じるか否かをチェックしている〈#44
6〉。タイマがタイムアップすれば、フィルムの終端に
達してフィルムに突張りが生じたと判断し、〈#460〉
のステップ以下の《巻戻し》のルーチンに進む。
イムアップが生じるか否かをチェックしている〈#44
6〉。タイマがタイムアップすれば、フィルムの終端に
達してフィルムに突張りが生じたと判断し、〈#460〉
のステップ以下の《巻戻し》のルーチンに進む。
このルーチンでは、まず巻上モータ(WM)の駆動を停
止し〈#460〉、フィルムが終了したことを報知すべ
く、フィルムカウンタ値の表示を点滅させ〈#462〉、
測光動作を停止し〈#464〉、撮影レンズ(2)の可動
レンズを初期位置に戻す〈#466〉。そして、測光スイ
ッチ(S1)が開放されるのを待って〈#468〉、巻戻モ
ータ(RWM)を正転駆動してフィルムの巻戻しを開始し
〈#470〉、フィルム検知スイッチ(SFL)が閉成される
のを待つ〈#472〉。続いて、タイマにフィルムの先端
がフィルム検知スイッチ(SFL)の位置からフィルムパ
トローネ内に巻き込まれるのに要する時間(TRW)をセ
ットしてスタートさせ〈#474〉,〈#476〉、そのタイ
マのタイムアップを待って〈#478〉、巻戻モータ(RW
M)の駆動を停止する。
止し〈#460〉、フィルムが終了したことを報知すべ
く、フィルムカウンタ値の表示を点滅させ〈#462〉、
測光動作を停止し〈#464〉、撮影レンズ(2)の可動
レンズを初期位置に戻す〈#466〉。そして、測光スイ
ッチ(S1)が開放されるのを待って〈#468〉、巻戻モ
ータ(RWM)を正転駆動してフィルムの巻戻しを開始し
〈#470〉、フィルム検知スイッチ(SFL)が閉成される
のを待つ〈#472〉。続いて、タイマにフィルムの先端
がフィルム検知スイッチ(SFL)の位置からフィルムパ
トローネ内に巻き込まれるのに要する時間(TRW)をセ
ットしてスタートさせ〈#474〉,〈#476〉、そのタイ
マのタイムアップを待って〈#478〉、巻戻モータ(RW
M)の駆動を停止する。
ここで画面サイズを判別し〈#482〉、[パノラマサ
イズ]の場合にのみ、フルサイズ検知スイッチ(SNP)
が閉成されるまで巻戻モータ(RWM)を逆転駆動して画
面サイズを[フルサイズ]に切り替える〈#484〉〜
〈#488〉。
イズ]の場合にのみ、フルサイズ検知スイッチ(SNP)
が閉成されるまで巻戻モータ(RWM)を逆転駆動して画
面サイズを[フルサイズ]に切り替える〈#484〉〜
〈#488〉。
その後、フォーカスモードを《プログラムモード》に
設定し〈#490〉、それをボディ表示部(15)に表示し
〈#492〉、画面サイズモードを《フルサイズモード》
に設定し〈#494〉、同じく表示を行ない〈#496〉、巻
戻完了フラグ(RWCF)を“1"にした後〈#498〉、メイ
ンルーチンにリターンする。
設定し〈#490〉、それをボディ表示部(15)に表示し
〈#492〉、画面サイズモードを《フルサイズモード》
に設定し〈#494〉、同じく表示を行ない〈#496〉、巻
戻完了フラグ(RWCF)を“1"にした後〈#498〉、メイ
ンルーチンにリターンする。
第11図および第12図のフローチャートは、上述したサ
ブルーチン《演算・制御》の〈#340〉のステップでコ
ールされるサブルーチン《露出演算》である。
ブルーチン《演算・制御》の〈#340〉のステップでコ
ールされるサブルーチン《露出演算》である。
このサブルーチンでは、まず、フラッシュ表示を消し
〈#500〉、フォーカスモードを判別し〈#502〉、《フ
ラッシュモード》か否かを判別する〈#504〉。《プロ
グラムモード》の場合と《フラッシュモード》の場合と
は、《通常演算》のルーチンに進む。このルーチンにつ
いては後述する。それ以外の場合には、〈#506〉のス
テップ以下の《デプスモード演算》のルーチンに進む。
〈#500〉、フォーカスモードを判別し〈#502〉、《フ
ラッシュモード》か否かを判別する〈#504〉。《プロ
グラムモード》の場合と《フラッシュモード》の場合と
は、《通常演算》のルーチンに進む。このルーチンにつ
いては後述する。それ以外の場合には、〈#506〉のス
テップ以下の《デプスモード演算》のルーチンに進む。
この《デプスモード演算》のルーチンでは、先に述べ
た3つのフォーカスエリア(FL),(FC),(FR)内に
位置する被写体に対して、それをできるだけピントの合
った状態で撮影することができるように、手振れを生じ
ない範囲で絞りを絞り込んで被写界深度を大きく取り、
かつ、その被写界深度を逸脱しない範囲で主被写体(選
択されたフォーカスエリア内の被写体或は《全体》の場
合には最近接被写体)に対する合焦位置から撮影レンズ
(2)の可動レンズを移動させる。
た3つのフォーカスエリア(FL),(FC),(FR)内に
位置する被写体に対して、それをできるだけピントの合
った状態で撮影することができるように、手振れを生じ
ない範囲で絞りを絞り込んで被写界深度を大きく取り、
かつ、その被写界深度を逸脱しない範囲で主被写体(選
択されたフォーカスエリア内の被写体或は《全体》の場
合には最近接被写体)に対する合焦位置から撮影レンズ
(2)の可動レンズを移動させる。
このことをさらに説明すると、上述した被写界深度が
存在するのは、次の理由による。つまり、被写体の各部
を点の集まりで構成されていると考えると、それら各点
が撮影レンズを通してフィルム面に結像されることによ
り画像が記録されることとなる。この場合に物体側の点
が完全に像側の点として結像されれば理想的な像となる
が、実際にはレンズ収差やピントずれ等に起因して、点
とはならず、ある程度ボケた像となる。ところが、人間
の眼の能力はそれらを弁別することかずできず、点のボ
ケがある範囲以下であれば点として認識する。この人間
の眼の能力の限界は、ボケた点像の直径で定義でき、そ
れを許容錯乱円径「δ」と言っている。従って、像面で
焦点を結ぶ点に対して、像面の前後でボケの大きさが許
容錯乱円径「δ」内になる範囲であれば、ピントのズレ
は気にならない。この範囲で焦点深度であり、この焦点
深度内に焦点を結ぶ被写体の範囲が被写界深度であり、
被写界深度内の被写体については、ピントの合った(と
人間の眼で認識される、という意味合いで用いる。以下
同様である)写真が得られることとなる。
存在するのは、次の理由による。つまり、被写体の各部
を点の集まりで構成されていると考えると、それら各点
が撮影レンズを通してフィルム面に結像されることによ
り画像が記録されることとなる。この場合に物体側の点
が完全に像側の点として結像されれば理想的な像となる
が、実際にはレンズ収差やピントずれ等に起因して、点
とはならず、ある程度ボケた像となる。ところが、人間
の眼の能力はそれらを弁別することかずできず、点のボ
ケがある範囲以下であれば点として認識する。この人間
の眼の能力の限界は、ボケた点像の直径で定義でき、そ
れを許容錯乱円径「δ」と言っている。従って、像面で
焦点を結ぶ点に対して、像面の前後でボケの大きさが許
容錯乱円径「δ」内になる範囲であれば、ピントのズレ
は気にならない。この範囲で焦点深度であり、この焦点
深度内に焦点を結ぶ被写体の範囲が被写界深度であり、
被写界深度内の被写体については、ピントの合った(と
人間の眼で認識される、という意味合いで用いる。以下
同様である)写真が得られることとなる。
さて、上述のように許容錯乱円径「δ」を規定すると
(例えば、一例として[33.3μm])、それによって焦
点深度の大きさを求めることができる。第23図に示すよ
うに光路を描くと、ピント位置(PF)から片側にボケの
許容できる範囲[PDF]として、 f/D=PDF/δ ……(i) であり、撮影レンズ(2)のFナンバー(F)は[F=
f/D]で定義されるから、上式から、 PDF=F・δ ……(ii) となり、焦点深度(FD)はこの許容範囲[PDF]の2倍
であるから、 FD=2・F・δ ……(iii) となる。
(例えば、一例として[33.3μm])、それによって焦
点深度の大きさを求めることができる。第23図に示すよ
うに光路を描くと、ピント位置(PF)から片側にボケの
許容できる範囲[PDF]として、 f/D=PDF/δ ……(i) であり、撮影レンズ(2)のFナンバー(F)は[F=
f/D]で定義されるから、上式から、 PDF=F・δ ……(ii) となり、焦点深度(FD)はこの許容範囲[PDF]の2倍
であるから、 FD=2・F・δ ……(iii) となる。
上述の考えに基づいて、今度は被写界深度を考え、あ
る遠近方向の範囲に位置する複数の被写体に対してピン
トの合った写真を撮るためには、その範囲に位置する被
写体が何れも焦点深度内に結像されるようにすればよ
く、そのためには、上掲の(ii)式或は(iii)式を見
れば、許容錯乱円径「δ」は撮影レンズ(2)に固有の
値であるから、その撮影レンズ(2)のFナンバ(F)
を変更すればよいことが分る。
る遠近方向の範囲に位置する複数の被写体に対してピン
トの合った写真を撮るためには、その範囲に位置する被
写体が何れも焦点深度内に結像されるようにすればよ
く、そのためには、上掲の(ii)式或は(iii)式を見
れば、許容錯乱円径「δ」は撮影レンズ(2)に固有の
値であるから、その撮影レンズ(2)のFナンバ(F)
を変更すればよいことが分る。
例えば、まず、第24図(イ)に示すように、ある主被
写体の像がフィルム面(の位置)上に焦点を結んでい
る状態を考える。このとき、その主被写体より遠側に位
置する副被写体(例えば、無限遠に位置する被写体)の
像は、の位置に焦点を結ぶ。従って、フィルム面上で
の副被写体の一点の像は、[δ1]の径となり、許容錯
乱円径[δ]よりも大であるから、このままの状態で露
光を行うと、副被写体にはピントが合わないこととな
る。
写体の像がフィルム面(の位置)上に焦点を結んでい
る状態を考える。このとき、その主被写体より遠側に位
置する副被写体(例えば、無限遠に位置する被写体)の
像は、の位置に焦点を結ぶ。従って、フィルム面上で
の副被写体の一点の像は、[δ1]の径となり、許容錯
乱円径[δ]よりも大であるから、このままの状態で露
光を行うと、副被写体にはピントが合わないこととな
る。
この状態では、 F1=f/D1=DFd/δ1 ……(iv) ただしF1 :撮影レンズ(2)のFナンバ f :焦点距離 D1 :撮影レンズ(2)の有効口径 DFd:主被写体に対する副被写体のデフォーカス量 の関係が成立する。
この状態から、撮影レンズ(2)はの位置に置いた
ままで、撮影レンズ(2)の絞りを変更することによっ
て、フィルム面()上での副被写体の一点の像が許容
錯乱円径[δ]と等しくなる、即ち、副被写体が被写界
深度の端に入るようにするには、撮影レンズ(2)のF
ナンバ(F)を、次式で求める最大デプス優先Fナンバ
(Fdepm)にすればよい。即ち、 Fdepm=f/D2=DFd/δ ……(v) である。
ままで、撮影レンズ(2)の絞りを変更することによっ
て、フィルム面()上での副被写体の一点の像が許容
錯乱円径[δ]と等しくなる、即ち、副被写体が被写界
深度の端に入るようにするには、撮影レンズ(2)のF
ナンバ(F)を、次式で求める最大デプス優先Fナンバ
(Fdepm)にすればよい。即ち、 Fdepm=f/D2=DFd/δ ……(v) である。
この状態で露光を行えば、理論上は、福被写体にもピ
ントの合った写真が得られる訳であるが、実際には、被
写体は通常平面的なものでなく立体的なものであるので
光軸に沿った方向に凹凸を有しているから、副被写体が
被写界深度の端にあったのでは必ずしも副被写体にピン
トが合った写真が得られるとは限らない。そこで、少し
でも深度に余裕のある状態で露光を行うことが好まし
い。
ントの合った写真が得られる訳であるが、実際には、被
写体は通常平面的なものでなく立体的なものであるので
光軸に沿った方向に凹凸を有しているから、副被写体が
被写界深度の端にあったのでは必ずしも副被写体にピン
トが合った写真が得られるとは限らない。そこで、少し
でも深度に余裕のある状態で露光を行うことが好まし
い。
一方、撮影レンズ(2)には、絞り込める限度があ
り、また、被写体の輝度が低い撮影条件では、絞り込み
量を多くするとシャッタスピードが長くなって手振れを
生じる確率が高くなることから、絞りの変更だけでは主
被写体と副被写体とをともにピントの合った状態で撮影
することがむつかしいこともある。
り、また、被写体の輝度が低い撮影条件では、絞り込み
量を多くするとシャッタスピードが長くなって手振れを
生じる確率が高くなることから、絞りの変更だけでは主
被写体と副被写体とをともにピントの合った状態で撮影
することがむつかしいこともある。
そこで、そのような場合にも対処できるようにするた
めに、撮影レンズ(2)がの位置にある状態では主被
写体の像はフィルム面()上に焦点を結んでいてその
両側に深度の余裕があることから、撮影レンズ(2)の
合焦位置を副被写体側に寄った補正合焦位置に移動させ
る制御をも併用することで、撮影レンズ(2)のFナン
バ(F)を先に述べた最大デプス優先Fナンバ(Fdep
m)よりも小さなもの(即ち、より大きな開口)にでき
るようにし、もって、撮影レンズ(2)における絞り込
み限度や明るさ等による絞り込みの制約を少なくすると
ともに、しかも、主被写体と副被写体とがともにピント
の合った写真を得られるようにしてある。
めに、撮影レンズ(2)がの位置にある状態では主被
写体の像はフィルム面()上に焦点を結んでいてその
両側に深度の余裕があることから、撮影レンズ(2)の
合焦位置を副被写体側に寄った補正合焦位置に移動させ
る制御をも併用することで、撮影レンズ(2)のFナン
バ(F)を先に述べた最大デプス優先Fナンバ(Fdep
m)よりも小さなもの(即ち、より大きな開口)にでき
るようにし、もって、撮影レンズ(2)における絞り込
み限度や明るさ等による絞り込みの制約を少なくすると
ともに、しかも、主被写体と副被写体とがともにピント
の合った写真を得られるようにしてある。
このことを第24図(イ)を用いて説明すると、まず、
デプス優先ナンバ(Fdep)として、撮影レンズ(2)が
の位置にある状態で副被写体の一点のフィルム面
()上での像が許容錯乱円径[δ]よりは若干大きく
なるが(iv)式における副被写体の一点の像の大きさ
[δ1]よりは小さくなる大きさ[δ1′](δ1′=
α・δ;α≧1)となるものを求める。即ち、 Fdep=f/D=DFd/δ1′=DFd/α・δ ……(vi) ただし、αは1以上の定数 であり、これは、の位置にある撮影レンズ(2)の有
効口径を[D]にしたもので、この有効口径は、最大デ
プス優先Fナンバ(Fdepm)を与える撮影レンズ(2)
の有効口径である[D2]よりは大きく、結果として、こ
のようなデプス優先処理のための絞り込み量が少ないも
のとなっている。
デプス優先ナンバ(Fdep)として、撮影レンズ(2)が
の位置にある状態で副被写体の一点のフィルム面
()上での像が許容錯乱円径[δ]よりは若干大きく
なるが(iv)式における副被写体の一点の像の大きさ
[δ1]よりは小さくなる大きさ[δ1′](δ1′=
α・δ;α≧1)となるものを求める。即ち、 Fdep=f/D=DFd/δ1′=DFd/α・δ ……(vi) ただし、αは1以上の定数 であり、これは、の位置にある撮影レンズ(2)の有
効口径を[D]にしたもので、この有効口径は、最大デ
プス優先Fナンバ(Fdepm)を与える撮影レンズ(2)
の有効口径である[D2]よりは大きく、結果として、こ
のようなデプス優先処理のための絞り込み量が少ないも
のとなっている。
次に、撮影レンズ(2)の有効口径が[D]のまま
で、副被写体の一点のフィルム面()上での像が許容
錯乱円径[δ]よりも小さくなる大きさ[δ2](δ2
=k・δ;0.5≦k<1)となるの位置まで、撮影レン
ズ(2)を移動させる。この状態では、 Fdep=f/D=(DFd−DFc)/δ2 ……(vii) ただし、DFc:撮影レンズの移動量(以下、補正デフォ
ーカス量と称する) の関係が成立する。
で、副被写体の一点のフィルム面()上での像が許容
錯乱円径[δ]よりも小さくなる大きさ[δ2](δ2
=k・δ;0.5≦k<1)となるの位置まで、撮影レン
ズ(2)を移動させる。この状態では、 Fdep=f/D=(DFd−DFc)/δ2 ……(vii) ただし、DFc:撮影レンズの移動量(以下、補正デフォ
ーカス量と称する) の関係が成立する。
従って、この(vii)式と前掲の(vi)式とから、 DFc=DFd−δ2・Fdep =α・δ・Fdep−k・δ・Fdep =(α−k)・δ・Fdep となるから、[β=α−k]とすれば、 DFc=β・δ・Fdep ……(viii) となる。
つまり、予め3つの定数[δ],[α],[β]を定
めておけば、上述した絞り込み動作と撮影レンズ(2)
の移動との協働によるデプス優先処理を行うに際して、
まず、焦点検出動作で求めた主被写体と副被写体とのデ
フォーカス量(DFd)を用いて、(vi)式によってデプ
ス優先Fナンバ(Fdep)を求めて絞り制御を行い、次い
で、そのデプス優先Fナンバ(Fdep)を用いて、(vii
i)式によって補正デフォーカス量(DFc)を求めてレン
ズ位置の制御を凍萎えばよいことが分かる。
めておけば、上述した絞り込み動作と撮影レンズ(2)
の移動との協働によるデプス優先処理を行うに際して、
まず、焦点検出動作で求めた主被写体と副被写体とのデ
フォーカス量(DFd)を用いて、(vi)式によってデプ
ス優先Fナンバ(Fdep)を求めて絞り制御を行い、次い
で、そのデプス優先Fナンバ(Fdep)を用いて、(vii
i)式によって補正デフォーカス量(DFc)を求めてレン
ズ位置の制御を凍萎えばよいことが分かる。
これにより、主被写体の目立つ程のピントズレが生じ
ることなく、かつ、絞り込み量の少ない状態で、遠近方
向の広い範囲の被写体にピントの合った撮影を行うこと
ができることになる。
ることなく、かつ、絞り込み量の少ない状態で、遠近方
向の広い範囲の被写体にピントの合った撮影を行うこと
ができることになる。
なお、(vi),(vii),(viii)の各式から、 DFc/DFd=β・δ・Fdep/α・δ・Fdep =β/α=1−k/α ……(ix) であって、例えば、補正合焦位置として、主被写体の像
と副被写体の像とのほぼ中間位置を想定して、 DFc/DFd=1/2 となるように、[α=1,β=0.5]とすれば、第24図
(ロ)に示すように、副被写体の像は、フィルム面
()よりも前方のの位置に焦点を結び、フィルム面
()上での副被写体の一点の像の大きさは[δ/2]と
なり、一方、主被写体の像は、フィルム面()よりも
後方のの位置に焦点を結び、フィルム面()上での
主被写体の一点の像の大きさは[δ/2]よりも若干小さ
くなっており、両被写体の何れに対しても、充分余裕を
持って被写界深度内に位置させた状態で撮影を行うこと
ができる。
と副被写体の像とのほぼ中間位置を想定して、 DFc/DFd=1/2 となるように、[α=1,β=0.5]とすれば、第24図
(ロ)に示すように、副被写体の像は、フィルム面
()よりも前方のの位置に焦点を結び、フィルム面
()上での副被写体の一点の像の大きさは[δ/2]と
なり、一方、主被写体の像は、フィルム面()よりも
後方のの位置に焦点を結び、フィルム面()上での
主被写体の一点の像の大きさは[δ/2]よりも若干小さ
くなっており、両被写体の何れに対しても、充分余裕を
持って被写界深度内に位置させた状態で撮影を行うこと
ができる。
また、撮影の状況によっては、撮影レンズ(2)の移
動を併用しても、被写体の輝度が低かったり、主被写体
と副被写体とのデフォーカス量が大きすぎて絞り込みに
よってカメラ振れが生じる虞があったり、最小絞りより
もさらに絞り込む必要があったりして、両被写体にとも
にピントの合った写真を撮ることがむつかしい場合があ
る。この場合にも、カメラ振れの生じない絞り、また
は、最小の絞りまで絞り込み、主被写体の像が焦点深度
から外れることは防止しながら、副被写体の像ができる
だけ焦点深度に近くなるように、その絞りに応じた量で
撮影レンズ(2)移動させる。
動を併用しても、被写体の輝度が低かったり、主被写体
と副被写体とのデフォーカス量が大きすぎて絞り込みに
よってカメラ振れが生じる虞があったり、最小絞りより
もさらに絞り込む必要があったりして、両被写体にとも
にピントの合った写真を撮ることがむつかしい場合があ
る。この場合にも、カメラ振れの生じない絞り、また
は、最小の絞りまで絞り込み、主被写体の像が焦点深度
から外れることは防止しながら、副被写体の像ができる
だけ焦点深度に近くなるように、その絞りに応じた量で
撮影レンズ(2)移動させる。
このことを第24図(ハ)を用いて説明すると、上述し
たカルラ振れが生じない絞り、或は、最小絞りに応じた
Fナンバ(FLIM)において撮影レンズ(2)の有効口径
が[D]で、撮影レンズ(2)がの位置にあるとすれ
ば、この状態で主被写体像はフィルム面上()上に焦
点を結んでおり、副被写体の像はフィルム面()より
手前のの位置に焦点を結んでいる。この状態から、
(viii)式において上述のFナンバ(FLIM)をデプス優
先Fナンバ(Fdep)に置き替えて、補正デフォーカス量
(DFc)を求める。即ち、 DFc=β・δ・FLIM =β・δ・f/D である。
たカルラ振れが生じない絞り、或は、最小絞りに応じた
Fナンバ(FLIM)において撮影レンズ(2)の有効口径
が[D]で、撮影レンズ(2)がの位置にあるとすれ
ば、この状態で主被写体像はフィルム面上()上に焦
点を結んでおり、副被写体の像はフィルム面()より
手前のの位置に焦点を結んでいる。この状態から、
(viii)式において上述のFナンバ(FLIM)をデプス優
先Fナンバ(Fdep)に置き替えて、補正デフォーカス量
(DFc)を求める。即ち、 DFc=β・δ・FLIM =β・δ・f/D である。
この補正デフォーカス量(DFc)だけ撮影レンズ
(2)をの位置からの位置まで移動させると、主被
写体の像はフィルム面()より後方のの位置で焦点
を結び、フィルム面()上での主被写体の一点の像の
大きさは、[β・δ]よりも小さくなっているので主被
写体には余裕のある状態でピントが合っており、他方、
副被写体の像はフィルム面()の前方のの位置に焦
点を結び、フィルム面()上での副被写体の一点の像
の大きさは、許容錯乱円径[δ]よりは大きいが、撮影
レンズ(2)がの位置にある場合の大きさ[δ1]よ
りも小さくなっており、少しでもピントの合った状態に
近づいていると言える。
(2)をの位置からの位置まで移動させると、主被
写体の像はフィルム面()より後方のの位置で焦点
を結び、フィルム面()上での主被写体の一点の像の
大きさは、[β・δ]よりも小さくなっているので主被
写体には余裕のある状態でピントが合っており、他方、
副被写体の像はフィルム面()の前方のの位置に焦
点を結び、フィルム面()上での副被写体の一点の像
の大きさは、許容錯乱円径[δ]よりは大きいが、撮影
レンズ(2)がの位置にある場合の大きさ[δ1]よ
りも小さくなっており、少しでもピントの合った状態に
近づいていると言える。
そして、この《デプス演算モード》では、まず、無限
遠の副被写体を想定して主被写体に対するデプス優先F
ナンバ(Fdep)に相当するデプス優先絞り値(Avd1)を
求め(以下、このように2つの被写体を被写界深度内に
収めるための処理をデプス優先処理と称し、そのための
デプス優先絞り値(Avd)の演算をデプス演算と称す
る)、その後、他のフォーカスエリア内に位置する被写
体との間でデプス優先処理が可能であればその準備のた
めにデプス演算を行ない、最大絞り値と手振れ限界のシ
ャッタスピードとを勘案して調整した後、それから求め
た補正デフォーカス量に基づいて撮影レンズ(2)の微
調整を行なうのである。そして、上述のように、無限遠
に副被写体を想定した場合の計算の迅速化のために、こ
のカメラでは、デフォーカス量を無限遠からのものとし
て求めているのである。
遠の副被写体を想定して主被写体に対するデプス優先F
ナンバ(Fdep)に相当するデプス優先絞り値(Avd1)を
求め(以下、このように2つの被写体を被写界深度内に
収めるための処理をデプス優先処理と称し、そのための
デプス優先絞り値(Avd)の演算をデプス演算と称す
る)、その後、他のフォーカスエリア内に位置する被写
体との間でデプス優先処理が可能であればその準備のた
めにデプス演算を行ない、最大絞り値と手振れ限界のシ
ャッタスピードとを勘案して調整した後、それから求め
た補正デフォーカス量に基づいて撮影レンズ(2)の微
調整を行なうのである。そして、上述のように、無限遠
に副被写体を想定した場合の計算の迅速化のために、こ
のカメラでは、デフォーカス量を無限遠からのものとし
て求めているのである。
さて、サブルーチン《露出演算》の説明に戻って《デ
プスモード》のルーチンの説明を続ける。なお、説明中
の絞り値や輝度値等は、全て対数表示のAPEX方式によっ
ている。
プスモード》のルーチンの説明を続ける。なお、説明中
の絞り値や輝度値等は、全て対数表示のAPEX方式によっ
ている。
このルーチンでは、まず、主被写体に対する先に求め
た使用デフォーカス量(DF∞)を用いて前掲の(vi)式
によりデプス優先Fナンバ(Fdep)を求め、それに対応
する第1デプス優先絞り値(Avd1)を求める〈#50
6〉。
た使用デフォーカス量(DF∞)を用いて前掲の(vi)式
によりデプス優先Fナンバ(Fdep)を求め、それに対応
する第1デプス優先絞り値(Avd1)を求める〈#50
6〉。
次いで、その第1デプス優先絞り値(Avd1)を開放絞
り値(Avo)および最大絞り値(Avm)と比較して〈#50
8〉,〈#510〉、第1デプス優先絞り値(Avd1)が開放
絞り値(Avo)よりも小さければ開放絞り値(Avo)を第
1デプス優先絞り値(Avd1)にセットし〈#512〉、こ
の場合と、第1デプス優先絞り値(Avd1)開放絞り値
(Avo)と最大絞り値(Avm)との間である場合とは、デ
プス演算が可能であることを示すべく、第1デプス演算
フラグ(DPF1)を“0"とし〈#514〉、第1デプス優先
絞り値(Avd1)が開放絞り値(Avo)よりも大きい場合
には、最大絞り値(Avm)を第1デプス優先絞り値(Avd
1)にセットするとともに〈#516〉、もはや絞り込みが
不能であることからデプス演算が不能であることを示す
べく、第1デプス演算フラグ(DPF1)を“1"とする〈#
510〉。
り値(Avo)および最大絞り値(Avm)と比較して〈#50
8〉,〈#510〉、第1デプス優先絞り値(Avd1)が開放
絞り値(Avo)よりも小さければ開放絞り値(Avo)を第
1デプス優先絞り値(Avd1)にセットし〈#512〉、こ
の場合と、第1デプス優先絞り値(Avd1)開放絞り値
(Avo)と最大絞り値(Avm)との間である場合とは、デ
プス演算が可能であることを示すべく、第1デプス演算
フラグ(DPF1)を“0"とし〈#514〉、第1デプス優先
絞り値(Avd1)が開放絞り値(Avo)よりも大きい場合
には、最大絞り値(Avm)を第1デプス優先絞り値(Avd
1)にセットするとともに〈#516〉、もはや絞り込みが
不能であることからデプス演算が不能であることを示す
べく、第1デプス演算フラグ(DPF1)を“1"とする〈#
510〉。
その後、サブルーチン《輝度演算1》をコールして、
選択されたフォーカスエリアに応じて、部分重点平均を
行なって、第1輝度値(Bv1)を求める〈#520〉。この
演算式を次頁の表1および表2に纏めて示す。表中の
「選択領域」が選択されたフォーカスエリアを示し、
「近傍領域」は、選択されたフォーカスエリアに位置す
る被写体とデフォーカス量がほぼ同じ被写体が存在する
フォーカスエリアを示す。なお、「選択領域」が左右の
何れかのフォーカスエリアの場合には、そのフォーカス
エリアに位置する被写体とデフォーカス量がほぼ同じ被
写体が少なくとも中央のフォーカスエリアに存在する場
合にのみ、「近傍領域」として扱うようにしてある。ま
た、繁雑になるので左側のフォーカスエリアについての
み掲げる。他の領域が選択された場合にも、同様の計算
式で演算できる。
選択されたフォーカスエリアに応じて、部分重点平均を
行なって、第1輝度値(Bv1)を求める〈#520〉。この
演算式を次頁の表1および表2に纏めて示す。表中の
「選択領域」が選択されたフォーカスエリアを示し、
「近傍領域」は、選択されたフォーカスエリアに位置す
る被写体とデフォーカス量がほぼ同じ被写体が存在する
フォーカスエリアを示す。なお、「選択領域」が左右の
何れかのフォーカスエリアの場合には、そのフォーカス
エリアに位置する被写体とデフォーカス量がほぼ同じ被
写体が少なくとも中央のフォーカスエリアに存在する場
合にのみ、「近傍領域」として扱うようにしてある。ま
た、繁雑になるので左側のフォーカスエリアについての
み掲げる。他の領域が選択された場合にも、同様の計算
式で演算できる。
表1が《パノラマモード》の場合を示し、表2が《フ
ルサイズモード》の場合を示し、何れの場合において
も、演算式は「選択領域」および「近傍領域」から得ら
れた被写体輝度情報を重視した重み付けを行なうもので
ある。なお、表中の「S」は、各領域の面積を示す。
ルサイズモード》の場合を示し、何れの場合において
も、演算式は「選択領域」および「近傍領域」から得ら
れた被写体輝度情報を重視した重み付けを行なうもので
ある。なお、表中の「S」は、各領域の面積を示す。
次に、先に求めた残りのデフォーカス量のうち、使用
デフォーカス量(DF∞)よりも小さな(被写体がより遠
方に位置する)デフォーカス量(DF)を見付ける〈#52
2〉。
デフォーカス量(DF∞)よりも小さな(被写体がより遠
方に位置する)デフォーカス量(DF)を見付ける〈#52
2〉。
このような小デフォーカス量(DF)がなければ〈#52
4〉、残りのフォーカスエリアの被写体との間でデプス
優先処理を行なうことができないから、第2デプス演算
フラグ(DPF2)と第3デプス演算フラグ(DPF3)とをと
もに“1"とし〈#542〉、その後、〈#550〉のステップ
に進む。
4〉、残りのフォーカスエリアの被写体との間でデプス
優先処理を行なうことができないから、第2デプス演算
フラグ(DPF2)と第3デプス演算フラグ(DPF3)とをと
もに“1"とし〈#542〉、その後、〈#550〉のステップ
に進む。
一方、そのような小デフォーカス量(DF)が1つでも
あれば、それらのうちの小さいものを第1デフォーカス
量(DF1)、大きいものを第2デフォーカス量(DF2)と
し〈#526〉、その値に応じて〈#528〉〜〈#532〉、
上述の第2、第3デプス演算フラグ(DPF2),(DPF3)
の設定を行なう。
あれば、それらのうちの小さいものを第1デフォーカス
量(DF1)、大きいものを第2デフォーカス量(DF2)と
し〈#526〉、その値に応じて〈#528〉〜〈#532〉、
上述の第2、第3デプス演算フラグ(DPF2),(DPF3)
の設定を行なう。
すなわち、両デフォーカス量(DF1),(DF2)がとも
にほぼ“0"に等しければ、それら両被写体はともにほぼ
無限遠に位置しているわけで、既に無限遠に副被写体を
想定して主被写体に対するデプス演算を〈#506〉のス
テップで行なっていることから、改めてデプス優先処理
の必要はないこととなり、第2、第3のデプス演算フラ
グ(DPF2),(DPF3)をともに“1"にした後〈#54
2〉、その後、〈#550〉のステップに進む。
にほぼ“0"に等しければ、それら両被写体はともにほぼ
無限遠に位置しているわけで、既に無限遠に副被写体を
想定して主被写体に対するデプス演算を〈#506〉のス
テップで行なっていることから、改めてデプス優先処理
の必要はないこととなり、第2、第3のデプス演算フラ
グ(DPF2),(DPF3)をともに“1"にした後〈#54
2〉、その後、〈#550〉のステップに進む。
また、両デフォーカス量(DF1),(DF2)のうち、第
1デフォーカス量(DF1)が“0"でなくかつ第2デフォ
ーカス量(DF2)にほぼ等しい場合には、デプス演算は
1回だけ行なえばよいので第2デプス演算フラグ(DP
F2)を“0"に第3デプス演算フラグ(DPF3)を“1"にし
た後〈#538〉、一方第2デフォーカス量(DF2)が“0"
でない場合には、第2デプス演算フラグ(DPF2)を“1"
に第3デプス演算フラグ(DPF3)を“0"にした後〈#54
0〉、何れも〈#550〉のステップに進む。すなわち、上
述の2つの場合には、何れか一方のフォーカスエリアに
位置する被写体を対象としてのデプス優先処理を行なう
ことが可能なことを示している。
1デフォーカス量(DF1)が“0"でなくかつ第2デフォ
ーカス量(DF2)にほぼ等しい場合には、デプス演算は
1回だけ行なえばよいので第2デプス演算フラグ(DP
F2)を“0"に第3デプス演算フラグ(DPF3)を“1"にし
た後〈#538〉、一方第2デフォーカス量(DF2)が“0"
でない場合には、第2デプス演算フラグ(DPF2)を“1"
に第3デプス演算フラグ(DPF3)を“0"にした後〈#54
0〉、何れも〈#550〉のステップに進む。すなわち、上
述の2つの場合には、何れか一方のフォーカスエリアに
位置する被写体を対象としてのデプス優先処理を行なう
ことが可能なことを示している。
両デフォーカス量(DF1),(DF2)については、〈#
526〉のステップで[DF2>DF1]の条件があるので、第
1デフォーカス量(DF1)が“0"でなく、両デフォーカ
ス量(DF1),(DF2)等しくなければ、第2デフォーカ
ス量(DF2)が“0"であることはなく、各別にデプス演
算を行なうべく両デプス演算フラグ(DPF2),(DPF3)
をともに“0"にし〈#536〉、その後、〈#550〉のステ
ップに進む。
526〉のステップで[DF2>DF1]の条件があるので、第
1デフォーカス量(DF1)が“0"でなく、両デフォーカ
ス量(DF1),(DF2)等しくなければ、第2デフォーカ
ス量(DF2)が“0"であることはなく、各別にデプス演
算を行なうべく両デプス演算フラグ(DPF2),(DPF3)
をともに“0"にし〈#536〉、その後、〈#550〉のステ
ップに進む。
〈#550〉のステップから〈#564〉のステップまでル
ーチンでは第1デフォーカス量(DF1)を用いて《第2
デプス演算》を行ない、〈#570〉のステップから〈#5
84〉のステップまでのルーチンでは、第2デフォーカス
量(DF2)を用いて《第3デプス演算》を行なう。そし
て、〈#550〉のステップでは前述した第2デプス演算
フラグ(DPF2)をチェックし、また、〈#570〉のステ
ップでは第3演算フラグ(DPF3)をチェックして、それ
らのデプス演算が不能であるか不必要である場合には、
スキップする。
ーチンでは第1デフォーカス量(DF1)を用いて《第2
デプス演算》を行ない、〈#570〉のステップから〈#5
84〉のステップまでのルーチンでは、第2デフォーカス
量(DF2)を用いて《第3デプス演算》を行なう。そし
て、〈#550〉のステップでは前述した第2デプス演算
フラグ(DPF2)をチェックし、また、〈#570〉のステ
ップでは第3演算フラグ(DPF3)をチェックして、それ
らのデプス演算が不能であるか不必要である場合には、
スキップする。
《第2デプス演算》のルーチンでは、使用デフォーカ
ス量(DF∞)から第1デフォーカス量(DF1)を引いて
デプス演算用の第1デフォーカス差(DFd1)を求め〈#
552〉、続いて、その第1デフォーカス差(DFd1)を用
いて前掲の(vi)式により、第2デプス優先絞り値(Av
d2)を求める〈#554〉。
ス量(DF∞)から第1デフォーカス量(DF1)を引いて
デプス演算用の第1デフォーカス差(DFd1)を求め〈#
552〉、続いて、その第1デフォーカス差(DFd1)を用
いて前掲の(vi)式により、第2デプス優先絞り値(Av
d2)を求める〈#554〉。
次いで、その第2デプス優先絞り値(Avd2)を開放絞
り値(Avo)および最大絞り値(Avm)と比較して〈#55
6〉,〈#558〉、第2デプス優先絞り値(Avd2)が開放
絞り値(Avo)よりも小さければ開放絞り値(Avo)を第
2デプス優先絞り値(Avd2)にセットし〈#562〉、こ
の場合と第2デプス優先絞り値(Avd2)が開放絞り値
(Avo)と最大絞り値(Avm)との間である場合とは、サ
ブルーチン《輝度演算2》をコールして、選択されたフ
ォーカスエリアに応じて重点平均を行なった第2輝度値
(Bv2)を求めた後〈#564〉、一方、第2デプス優先絞
り値(Avd2)が最大絞り値(Avm)よりも大きい場合に
は、もはや絞り込みができないので第2デプス演算フラ
グ(DPF2)を“1"にした後〈#560〉、何れも〈#570〉
のステップに進む。
り値(Avo)および最大絞り値(Avm)と比較して〈#55
6〉,〈#558〉、第2デプス優先絞り値(Avd2)が開放
絞り値(Avo)よりも小さければ開放絞り値(Avo)を第
2デプス優先絞り値(Avd2)にセットし〈#562〉、こ
の場合と第2デプス優先絞り値(Avd2)が開放絞り値
(Avo)と最大絞り値(Avm)との間である場合とは、サ
ブルーチン《輝度演算2》をコールして、選択されたフ
ォーカスエリアに応じて重点平均を行なった第2輝度値
(Bv2)を求めた後〈#564〉、一方、第2デプス優先絞
り値(Avd2)が最大絞り値(Avm)よりも大きい場合に
は、もはや絞り込みができないので第2デプス演算フラ
グ(DPF2)を“1"にした後〈#560〉、何れも〈#570〉
のステップに進む。
《第3デプス演算》のルーチンでは、使用デフォーカ
ス量(DF∞)から第2デフォーカス量(DF2)を引いて
デプス演算用の第2デフォーカス差(DFd2)を求め〈#
572〉、続いて、その第2デフォーカス差(DFd2)を用
いて前掲の(vi)式により、第3デプス優先絞り値(Av
d3)を求める〈#574〉。
ス量(DF∞)から第2デフォーカス量(DF2)を引いて
デプス演算用の第2デフォーカス差(DFd2)を求め〈#
572〉、続いて、その第2デフォーカス差(DFd2)を用
いて前掲の(vi)式により、第3デプス優先絞り値(Av
d3)を求める〈#574〉。
次いで、その第3デプス優先絞り値(Avd3)を開放絞
り値(Avo)および最大絞り値(Avm)と比較して〈#57
6〉,〈#578〉、第3デプス優先絞り値(Avd3)が開放
絞り値(Avo)よりも小さければ開放絞り値(Avo)を第
3デプス優先絞り値(Avd3)にセットし〈#582〉、こ
の場合と、第3デプス優先絞り値(Avd3)が開放絞り値
(Avo)と最大絞り値(Avm)との間である場合とは、サ
ブルーチン《輝度演算3》をコールして、選択されたフ
ォーカスエリアに応じて重点平均を行なって第3輝度値
(Bv3)を求めた後〈#584〉、一方、第3デプス優先絞
り値(Avd3)が最大絞り値(Avm)よりも大きい場合に
は、もはや絞り込みができないので第3デプス演算フラ
グ(DPF3)を“1"にした後〈#580〉、何れも〈#590〉
のステップに進む。
り値(Avo)および最大絞り値(Avm)と比較して〈#57
6〉,〈#578〉、第3デプス優先絞り値(Avd3)が開放
絞り値(Avo)よりも小さければ開放絞り値(Avo)を第
3デプス優先絞り値(Avd3)にセットし〈#582〉、こ
の場合と、第3デプス優先絞り値(Avd3)が開放絞り値
(Avo)と最大絞り値(Avm)との間である場合とは、サ
ブルーチン《輝度演算3》をコールして、選択されたフ
ォーカスエリアに応じて重点平均を行なって第3輝度値
(Bv3)を求めた後〈#584〉、一方、第3デプス優先絞
り値(Avd3)が最大絞り値(Avm)よりも大きい場合に
は、もはや絞り込みができないので第3デプス演算フラ
グ(DPF3)を“1"にした後〈#580〉、何れも〈#590〉
のステップに進む。
上述した《輝度演算2》および《輝度演算3》におけ
る第2輝度値(Bv2)および第3輝度値(Bv3)の演算式
を、次頁の表3に纏めて示す。なお、この表には、《パ
ノラマモード》の場合のみを掲げる。《フルサイズモー
ド》の場合も、先に掲げた第1輝度値(Bv1)の場合と
同様に、表3の演算式に周辺領域の測光値の項を追加す
ることが演算できる。
る第2輝度値(Bv2)および第3輝度値(Bv3)の演算式
を、次頁の表3に纏めて示す。なお、この表には、《パ
ノラマモード》の場合のみを掲げる。《フルサイズモー
ド》の場合も、先に掲げた第1輝度値(Bv1)の場合と
同様に、表3の演算式に周辺領域の測光値の項を追加す
ることが演算できる。
〈#590〉のステップでは、撮影レンズ(2)の焦点
距離値(f)から、手振れ限界に対応する手振シャッタ
スピード値(Tvf)を求める。次に、前述した3つのデ
プス演算フラグ(DPF1),(DPF2),(DPF3)の値に応
じて、〈#592〉〜〈#596〉第1デプス演算フラグ(DP
F1)が“0"で第1デプス優先絞り値(Avd1)が求められ
た場合には、〈#600〉のステップ以下の《第1デプス
優先プログラム演算》のルーチンに進み、第1デプス優
先絞り値(Avd1)が求められずに、第2デプス演算フラ
グ(DPF2)が“0"で第2デプス優先絞り値(Avd2)が求
められた場合には、〈#620〉のステップ以下の《第2
デプス優先プログラム演算》のルーチンに進み、さらに
第1および第2デプス優先絞り値(Avd1),(Avd2)の
何れも求められずに第3デプス演算フラグ(DPF3)のみ
が求められた場合には、〈#640〉のステップ以下の
《第3デプス優先プログラム演算》のルーチンに進み、
何れのデプス優先絞り値も求められなかった場合には、
〈#660〉のステップ以下の《通常デプスプログラム演
算》のルーチンに進む。
距離値(f)から、手振れ限界に対応する手振シャッタ
スピード値(Tvf)を求める。次に、前述した3つのデ
プス演算フラグ(DPF1),(DPF2),(DPF3)の値に応
じて、〈#592〉〜〈#596〉第1デプス演算フラグ(DP
F1)が“0"で第1デプス優先絞り値(Avd1)が求められ
た場合には、〈#600〉のステップ以下の《第1デプス
優先プログラム演算》のルーチンに進み、第1デプス優
先絞り値(Avd1)が求められずに、第2デプス演算フラ
グ(DPF2)が“0"で第2デプス優先絞り値(Avd2)が求
められた場合には、〈#620〉のステップ以下の《第2
デプス優先プログラム演算》のルーチンに進み、さらに
第1および第2デプス優先絞り値(Avd1),(Avd2)の
何れも求められずに第3デプス演算フラグ(DPF3)のみ
が求められた場合には、〈#640〉のステップ以下の
《第3デプス優先プログラム演算》のルーチンに進み、
何れのデプス優先絞り値も求められなかった場合には、
〈#660〉のステップ以下の《通常デプスプログラム演
算》のルーチンに進む。
まず、《第1デプス優先プログラム演算》では、第1
輝度値(Bv1)とフィルム感度値(Sv)とから第1露出
値(Ev1)を求め〈#600〉、続いて、先に求めた第1デ
プス優先絞り値(Avd1)と手振シャッタスピード値(Tv
f)とからデプス優先露出値(Evc)を求め〈#602〉、
それら第1露出値(Ev1)とデプス優先露出値(Evc)と
を比較する〈#604〉。
輝度値(Bv1)とフィルム感度値(Sv)とから第1露出
値(Ev1)を求め〈#600〉、続いて、先に求めた第1デ
プス優先絞り値(Avd1)と手振シャッタスピード値(Tv
f)とからデプス優先露出値(Evc)を求め〈#602〉、
それら第1露出値(Ev1)とデプス優先露出値(Evc)と
を比較する〈#604〉。
第1露出値(Ev1)がデプス優先露出値(Evc)よりも
小さけれ、この第1露出値(Ev1)によるプログラム制
御はできないので、以下のステップに進まず、〈#59
4〉のステップに進む。
小さけれ、この第1露出値(Ev1)によるプログラム制
御はできないので、以下のステップに進まず、〈#59
4〉のステップに進む。
一方、第1露出値(Ev1)がデプス優先露出値(Evc)
以上であれば、第1露出値(Ev1)とデプス優先露出値
(Evc)と第1デプス優先絞り値(Avd1)とを用いて、 Av=(Ev1−Evc)/2+Avd1 の式により、使用絞り値(Av)を求め〈#606〉、その
使用絞り値(Av)と最大絞り値(Avm)とを比較する
〈#608〉。
以上であれば、第1露出値(Ev1)とデプス優先露出値
(Evc)と第1デプス優先絞り値(Avd1)とを用いて、 Av=(Ev1−Evc)/2+Avd1 の式により、使用絞り値(Av)を求め〈#606〉、その
使用絞り値(Av)と最大絞り値(Avm)とを比較する
〈#608〉。
使用絞り値(Av)が最大絞り値(Avm)を越えている
場合にのみ最大絞り値(Avm)を使用絞り値(Av)とし
てセットし〈#610〉、その後、第1露出値(Ev1)から
使用絞り値(Av)を減じて使用シャッタスピード値(T
v)を求め〈#612〉、その後、〈#680〉のステップに
進む。
場合にのみ最大絞り値(Avm)を使用絞り値(Av)とし
てセットし〈#610〉、その後、第1露出値(Ev1)から
使用絞り値(Av)を減じて使用シャッタスピード値(T
v)を求め〈#612〉、その後、〈#680〉のステップに
進む。
次に、《第2デプス優先プログラム演算》では、第2
輝度値(Bv2)とフィルム感度値(Sv)とから第2露出
値(Ev2)を求め〈#620〉、続いて、先に求めた第2デ
プス優先絞り値(Avd2)と手振シャッタスピード値(Tv
f)とからデプス優先露出値(Evc)を求め〈#622〉、
それら第2露出値(Ev2)とデプス優先露出値(Evc)と
を比較する〈#624〉。
輝度値(Bv2)とフィルム感度値(Sv)とから第2露出
値(Ev2)を求め〈#620〉、続いて、先に求めた第2デ
プス優先絞り値(Avd2)と手振シャッタスピード値(Tv
f)とからデプス優先露出値(Evc)を求め〈#622〉、
それら第2露出値(Ev2)とデプス優先露出値(Evc)と
を比較する〈#624〉。
第2露出値(Ev2)がデプス優先露出値(Evc)よりも
小さければ、この第2露出値(Ev2)によるプログラム
制御はできないので、以下のステップに進まず、〈#59
6〉のステップに進む。
小さければ、この第2露出値(Ev2)によるプログラム
制御はできないので、以下のステップに進まず、〈#59
6〉のステップに進む。
一方、第2露出値(Ev2)がデプス優先露出値(Evc)
以上であれば、第2露出値(Ev2)とデプス優先露出値
(Evc)と第2デプス優先絞り値(Avd2)とを用いて、 Av=(Ev2−Evc)/2+Avd2 の式により、使用絞り値(Av)を求め〈#626〉、その
使用絞り値(Av)と最大絞り値(Avm)とを比較する
〈#628〉。
以上であれば、第2露出値(Ev2)とデプス優先露出値
(Evc)と第2デプス優先絞り値(Avd2)とを用いて、 Av=(Ev2−Evc)/2+Avd2 の式により、使用絞り値(Av)を求め〈#626〉、その
使用絞り値(Av)と最大絞り値(Avm)とを比較する
〈#628〉。
使用絞り値(Av)が最大絞り値(Avm)を越えている
場合にのみ最大絞り値(Avm)を使用絞り値(Av)とし
てセットし〈#630〉、その後、第2露出値(Ev2)から
使用絞り値(Av)を減じて使用シャッタスピード値(T
v)を求め〈#632〉、その後〈#680〉のステップに進
む。
場合にのみ最大絞り値(Avm)を使用絞り値(Av)とし
てセットし〈#630〉、その後、第2露出値(Ev2)から
使用絞り値(Av)を減じて使用シャッタスピード値(T
v)を求め〈#632〉、その後〈#680〉のステップに進
む。
さらに、《第3デプス優先プログラム演算》では、第
3輝度値(Bv3)とフィルム感度値(Sv)とから第3露
出値(Ev3)を求め〈#640〉、続いて、先に求めた第3
デプス優先絞り値(Avd3)と手振シャッタスピード値
(Tvf)とからデプス優先露出値(Evc)を求め〈#64
2〉、それら第3露出値(Ev3)とデプス優先露出値(Ev
c)とを比較する〈#644〉。
3輝度値(Bv3)とフィルム感度値(Sv)とから第3露
出値(Ev3)を求め〈#640〉、続いて、先に求めた第3
デプス優先絞り値(Avd3)と手振シャッタスピード値
(Tvf)とからデプス優先露出値(Evc)を求め〈#64
2〉、それら第3露出値(Ev3)とデプス優先露出値(Ev
c)とを比較する〈#644〉。
第3露出値(Ev3)がデプス優先露出値(Evc)よりも
小さければ、この第3露出値(Ev3)によるプログラム
制御はできないので、以下のステップに進まず、〈#66
0〉のステップ以下の《通常デプスプログラム演算》の
ルーチンに進む。
小さければ、この第3露出値(Ev3)によるプログラム
制御はできないので、以下のステップに進まず、〈#66
0〉のステップ以下の《通常デプスプログラム演算》の
ルーチンに進む。
一方、第3露出値(Ev3)がデプス優先露出値(Evc)
以上であれば、第3露出値(Ev3)とデプス優先露出値
(Evc)と第3デプス優先絞り値(Avd3)とを用いて、 Av=(Ev3−Evc)/2+Avd3 の式により、使用絞り値(Av)を求め〈#646〉、その
使用絞り値(Av)と最大絞り値(Avm)とを比較する
〈#648〉。
以上であれば、第3露出値(Ev3)とデプス優先露出値
(Evc)と第3デプス優先絞り値(Avd3)とを用いて、 Av=(Ev3−Evc)/2+Avd3 の式により、使用絞り値(Av)を求め〈#646〉、その
使用絞り値(Av)と最大絞り値(Avm)とを比較する
〈#648〉。
使用絞り値(Av)が最大絞り値(Avm)を越えている
場合にのみ最大絞り値(Avm)を使用絞り値(Av)とし
てセットし〈#650〉、その後、第3露出値(Ev3)から
使用絞り値(Av)を減じて使用シャッタスピード値(T
v)を求め〈652〉、その後〈#680〉のステップに進
む。
場合にのみ最大絞り値(Avm)を使用絞り値(Av)とし
てセットし〈#650〉、その後、第3露出値(Ev3)から
使用絞り値(Av)を減じて使用シャッタスピード値(T
v)を求め〈652〉、その後〈#680〉のステップに進
む。
最後に、《通常デプスプログラム演算》では第1輝度
値(Bv1)とフィルム感度値(Sv)とから第1露出値(E
v1)を求め〈#660〉、続いて、開放絞り値(Avo)と手
振シャッタスピード値(Tvf)とからデプス優先限界露
出値(Evc1)を求め〈#622〉、それら第1露出値(E
v1)とデプス優先限界露出値(Evc1)とを比較する〈#
664〉。
値(Bv1)とフィルム感度値(Sv)とから第1露出値(E
v1)を求め〈#660〉、続いて、開放絞り値(Avo)と手
振シャッタスピード値(Tvf)とからデプス優先限界露
出値(Evc1)を求め〈#622〉、それら第1露出値(E
v1)とデプス優先限界露出値(Evc1)とを比較する〈#
664〉。
第1露出値(Ev1)がデプス優先限界露出値(Evc1)
よりも大きければ、第1露出値(Ev1)から手振シャッ
タスピード値(Tvf)を減じて使用絞り値(Av)とし
〈#666〉、手振シャッタスピード値(Tvf)を使用シャ
ッタスピード値(Tv)とし〈#666〉、その後〈#680〉
のステップに進む。一方、第1露出値(Bv1)がデプス
優先限界露出値(Evc1)よりも小さければ、第1露出値
(Ev1)から開放絞り値(Avo)を減じて使用シャッタス
ピード値(Tv)とし〈#670〉、開放絞り値(Avo)を使
用絞り値(Av)とし〈#672〉、その後〈#680〉のステ
ップに進む。
よりも大きければ、第1露出値(Ev1)から手振シャッ
タスピード値(Tvf)を減じて使用絞り値(Av)とし
〈#666〉、手振シャッタスピード値(Tvf)を使用シャ
ッタスピード値(Tv)とし〈#666〉、その後〈#680〉
のステップに進む。一方、第1露出値(Bv1)がデプス
優先限界露出値(Evc1)よりも小さければ、第1露出値
(Ev1)から開放絞り値(Avo)を減じて使用シャッタス
ピード値(Tv)とし〈#670〉、開放絞り値(Avo)を使
用絞り値(Av)とし〈#672〉、その後〈#680〉のステ
ップに進む。
上述した4つのプログラム演算における演算制御を纏
めて示すと、第25図のプログラム線図に基づくものとな
る。図中(a)のラインが〈#610〉,〈#630〉,〈#
650〉と各ステップで最大絞り値(Avm)を使用絞り値
(Av)とした演算を示し、図中(b)のラインが〈#60
6〉,〈#626〉,〈#646〉の各ステップでの演算を示
し、図中(c)および(d)のラインが《通常デプスプ
ログラム演算》のルーチンにおける演算を示す。図中
(p)の点がデプス優先限界露出値(Evc1)を表わして
おり、(c)のラインは〈#666〉のステップでの演算
を、(d)のラインは〈#670〉のステップでの演算
を、それぞれ示している。
めて示すと、第25図のプログラム線図に基づくものとな
る。図中(a)のラインが〈#610〉,〈#630〉,〈#
650〉と各ステップで最大絞り値(Avm)を使用絞り値
(Av)とした演算を示し、図中(b)のラインが〈#60
6〉,〈#626〉,〈#646〉の各ステップでの演算を示
し、図中(c)および(d)のラインが《通常デプスプ
ログラム演算》のルーチンにおける演算を示す。図中
(p)の点がデプス優先限界露出値(Evc1)を表わして
おり、(c)のラインは〈#666〉のステップでの演算
を、(d)のラインは〈#670〉のステップでの演算
を、それぞれ示している。
さて、上述した4つのプログラム演算の何れかによっ
て使用絞り値(Av)および使用シャッタスピード値を求
めた後、〈#680〉のステップでは、使用絞り値(Av)
をデプス優先Fナンバ(FNO)に変換し、続いて、この
デプス優先Fナンバ(FNO)を用いて、前述した(vii
i)式に基づく次式 DFC=FNO×(β・δ) ……(x) により、ピント位置(FP)からの補正デフォーカス量
(DFc)を求める〈#682〉。
て使用絞り値(Av)および使用シャッタスピード値を求
めた後、〈#680〉のステップでは、使用絞り値(Av)
をデプス優先Fナンバ(FNO)に変換し、続いて、この
デプス優先Fナンバ(FNO)を用いて、前述した(vii
i)式に基づく次式 DFC=FNO×(β・δ) ……(x) により、ピント位置(FP)からの補正デフォーカス量
(DFc)を求める〈#682〉。
続いて、得られた補正デフォーカス量(DFc)をレン
ズ駆動用のパルス値(LDc)に変換し〈#684〉、そのパ
ルス値(LDc)に基づいて撮影レンズ(2)の可動レン
ズを補正合焦位置まで駆動した後〈#686〉、もとのル
ーチンにリターンする。
ズ駆動用のパルス値(LDc)に変換し〈#684〉、そのパ
ルス値(LDc)に基づいて撮影レンズ(2)の可動レン
ズを補正合焦位置まで駆動した後〈#686〉、もとのル
ーチンにリターンする。
第12図のフローチャートは、上述したサブルーチン
《露出演算》から《プログラムモード》と《フラッシュ
モード》との場合に分岐して実行する《通常演算》のル
ーチンである。
《露出演算》から《プログラムモード》と《フラッシュ
モード》との場合に分岐して実行する《通常演算》のル
ーチンである。
このルーチンでは、まず、サブルーチン《輝度演算
4》をコールして、選択されたフォーカスモードに応じ
て、主被写体の主輝度値(BVM)を求め〈#700〉、続い
て、サブルーチン《輝度演算5》をコールして、選択さ
れたフォーカスモードおよび画面サイズモードに応じ
て、主被写体以外の従被写体の従輝度値(BVA)を求め
る〈#702〉。
4》をコールして、選択されたフォーカスモードに応じ
て、主被写体の主輝度値(BVM)を求め〈#700〉、続い
て、サブルーチン《輝度演算5》をコールして、選択さ
れたフォーカスモードおよび画面サイズモードに応じ
て、主被写体以外の従被写体の従輝度値(BVA)を求め
る〈#702〉。
両輝度値(BVM),(BVA)を求めるための演算式を次
頁の表4に纏めて示す。表中の「選択領域」および「近
傍領域」は、先に掲げた表1〜表3と同じものである。
頁の表4に纏めて示す。表中の「選択領域」および「近
傍領域」は、先に掲げた表1〜表3と同じものである。
次に、《フラッシュモード》か否かを判別し〈#71
0〉、《フラッシュモード》の場合には、〈#720〉のス
テップ以下の《フラッシュプログラム演算》のルーチン
に進み、《フラッシュモード》でない場合には、続い
て、測光データによって逆光状態か否かを判別し〈#71
2〉、逆光状態であれば、主輝度値(BVM)のみ用いて、 Ev=BVM+Sv の式より露出値(Ev)を求め〈#714〉、一方、逆光状
態でなければ、主輝度値(BVM)と従輝度値(BVM)とを
用いて、 Ev=(BVM+BVA)/2+Sv の式より、選択領域からの輝度値とその周辺の領域から
の輝度値とを平均化して露出値(Ev)を求め〈#71
6〉、何れの場合もプログラム演算を行なって、求めら
れた露出値(Ev)から所定のプログラム線図に基づき、
使用絞り値(Av)と使用シャッタスピード値(Tv)とを
求めた後〈#718〉、もとのルーチンにリターンする。
0〉、《フラッシュモード》の場合には、〈#720〉のス
テップ以下の《フラッシュプログラム演算》のルーチン
に進み、《フラッシュモード》でない場合には、続い
て、測光データによって逆光状態か否かを判別し〈#71
2〉、逆光状態であれば、主輝度値(BVM)のみ用いて、 Ev=BVM+Sv の式より露出値(Ev)を求め〈#714〉、一方、逆光状
態でなければ、主輝度値(BVM)と従輝度値(BVM)とを
用いて、 Ev=(BVM+BVA)/2+Sv の式より、選択領域からの輝度値とその周辺の領域から
の輝度値とを平均化して露出値(Ev)を求め〈#71
6〉、何れの場合もプログラム演算を行なって、求めら
れた露出値(Ev)から所定のプログラム線図に基づき、
使用絞り値(Av)と使用シャッタスピード値(Tv)とを
求めた後〈#718〉、もとのルーチンにリターンする。
一方、《フラッシュモード》の場合に分岐する〈#72
0〉のステップ以下の《フラッシュプログラム演算》の
ルーチンでは、まず、フラッシュ表示を点灯させた後
〈#720〉、撮影レンズ(2)の焦点距離(f)から手
振れ限界の手振シャッタスピード値(Tvf)を求める
〈#722〉。続いて、《パノラマモード》か否かを判定
する〈#724〉。《パノラマモード》の場合には、フラ
ッシュ撮影用の同調シャッタスピード値(Tvx)を、先
に述べたように高速同調が可能なので、[1/250秒]に
相当する“8"にセットし〈#726〉、《フルサイズモー
ド》の場合には、通常の場合と同じく同調シャッタスピ
ード値(Tvx)を[1/125秒]に相当する“7"にセットす
る〈#728〉。
0〉のステップ以下の《フラッシュプログラム演算》の
ルーチンでは、まず、フラッシュ表示を点灯させた後
〈#720〉、撮影レンズ(2)の焦点距離(f)から手
振れ限界の手振シャッタスピード値(Tvf)を求める
〈#722〉。続いて、《パノラマモード》か否かを判定
する〈#724〉。《パノラマモード》の場合には、フラ
ッシュ撮影用の同調シャッタスピード値(Tvx)を、先
に述べたように高速同調が可能なので、[1/250秒]に
相当する“8"にセットし〈#726〉、《フルサイズモー
ド》の場合には、通常の場合と同じく同調シャッタスピ
ード値(Tvx)を[1/125秒]に相当する“7"にセットす
る〈#728〉。
その後、セットされた同調シャッタスピード値(Tv
x)と手振シャッタスピード値(Tvf)とを比較し〈#73
0〉、同調シャッタスピード値(Tvx)が手振シャッタス
ピード値(Tvf)よりも小さい場合にのみ、手振シャッ
タスピード値(Tvf)を同調シャッタスピード値(Tvx)
としてセットした後〈#732〉、開放絞り値(Avo)と手
振シャッタスピード値(Tvf)とから、限界露出値(Ev
c)を求める〈#734〉。
x)と手振シャッタスピード値(Tvf)とを比較し〈#73
0〉、同調シャッタスピード値(Tvx)が手振シャッタス
ピード値(Tvf)よりも小さい場合にのみ、手振シャッ
タスピード値(Tvf)を同調シャッタスピード値(Tvx)
としてセットした後〈#732〉、開放絞り値(Avo)と手
振シャッタスピード値(Tvf)とから、限界露出値(Ev
c)を求める〈#734〉。
続いて、測光データによって逆光状態か否かを判別し
〈#736〉、逆光状態の場合には、主被写体以外の従被
写体の従輝度値(BVA)を用い、主被写体に対してフラ
ッシュを発光させるので周辺が[1Ev]オーバーになる
ように、 Ev=BVA+Sv−1 の式によって露出値(Ev)を求め〈#738〉、一方、逆
光状態でなければ、主輝度値(BVM)と従輝度値(BVA)
とを平均化し、かつ、フラッシュを発光させるので全体
が[1Ev]アンダーになるように、 Ev=(BVM+BVA)/2+Sv+1 の式によって露出値(Ev)を求め〈#740〉、何れの場
合も、続いて、得られた露出値(Ev)を限界露出値(Ev
c)と比較する〈#750〉。
〈#736〉、逆光状態の場合には、主被写体以外の従被
写体の従輝度値(BVA)を用い、主被写体に対してフラ
ッシュを発光させるので周辺が[1Ev]オーバーになる
ように、 Ev=BVA+Sv−1 の式によって露出値(Ev)を求め〈#738〉、一方、逆
光状態でなければ、主輝度値(BVM)と従輝度値(BVA)
とを平均化し、かつ、フラッシュを発光させるので全体
が[1Ev]アンダーになるように、 Ev=(BVM+BVA)/2+Sv+1 の式によって露出値(Ev)を求め〈#740〉、何れの場
合も、続いて、得られた露出値(Ev)を限界露出値(Ev
c)と比較する〈#750〉。
露出値(Ev)が限界露出値(Evc)以下で暗い場合に
は、手振シャッタスピード値(Tvf)を使用シャッタス
ピード値(Tv)とし〈#760〉、開放絞り値(Avo)を使
用絞り値(Av)とした後〈#762〉、《パノラマモー
ド》か否かを判別し〈#764〉、《パノラマモード》の
場合には、フィルム感度値(Sv)に“1/3"を加えたもの
を調光データとしてセットした後〈#766〉、一方、
《フルサイズモード》の場合には、フィルム感度値(S
v)をそのまま調光データとしてセットした後〈#76
8〉、もとのルーチンにリターンする。
は、手振シャッタスピード値(Tvf)を使用シャッタス
ピード値(Tv)とし〈#760〉、開放絞り値(Avo)を使
用絞り値(Av)とした後〈#762〉、《パノラマモー
ド》か否かを判別し〈#764〉、《パノラマモード》の
場合には、フィルム感度値(Sv)に“1/3"を加えたもの
を調光データとしてセットした後〈#766〉、一方、
《フルサイズモード》の場合には、フィルム感度値(S
v)をそのまま調光データとしてセットした後〈#76
8〉、もとのルーチンにリターンする。
ここで、《パノラマモード》の場合に調光データとし
てフィルム感度値(Sv)に“1/3"を加えることの意味を
説明すると、既に説明したように、[パノラマサイズ]
は、[フルサイズ]の上下の中間部分のみを撮影画面と
したものであり、そのために、《パノラマモード》で
は、シャッタの開口(20a)を上下一対の遮光板(21
A),(21B)によって遮光してある。従って、第14図
(ロ),(ハ)に示すように、フィルム(F)で反射さ
れてフラッシュ併用撮影時のフラッシュ調光用の受光素
子(107)に入射する光量も、第14図(ハ)に示す《パ
ノラマモード》の方が、第14図(ロ)に示す《フルサイ
ズモード》よりも少ない。そこで、それら両モード間
で、前記受光素子(107)の感度を変えることなく、各
別の撮影画面に対するフラッシュ光の入射量を適切に判
断することができるようにしてある。すなわち、このカ
メラの調光回路においては、受光素子(107)の受光出
力に測光データを加えたものを基準値と比較し、基準値
を越えたときに発光停止信号を出力するように構成して
あり、そのため、《パノラマモード》においては、上記
測光データに“1/3"の定数を加えることによって、実質
的に調光レベルを下げて通常の場合よりも早い時期に適
正露光量に達したと判断させ、露出過多となることを防
止してあるのである。
てフィルム感度値(Sv)に“1/3"を加えることの意味を
説明すると、既に説明したように、[パノラマサイズ]
は、[フルサイズ]の上下の中間部分のみを撮影画面と
したものであり、そのために、《パノラマモード》で
は、シャッタの開口(20a)を上下一対の遮光板(21
A),(21B)によって遮光してある。従って、第14図
(ロ),(ハ)に示すように、フィルム(F)で反射さ
れてフラッシュ併用撮影時のフラッシュ調光用の受光素
子(107)に入射する光量も、第14図(ハ)に示す《パ
ノラマモード》の方が、第14図(ロ)に示す《フルサイ
ズモード》よりも少ない。そこで、それら両モード間
で、前記受光素子(107)の感度を変えることなく、各
別の撮影画面に対するフラッシュ光の入射量を適切に判
断することができるようにしてある。すなわち、このカ
メラの調光回路においては、受光素子(107)の受光出
力に測光データを加えたものを基準値と比較し、基準値
を越えたときに発光停止信号を出力するように構成して
あり、そのため、《パノラマモード》においては、上記
測光データに“1/3"の定数を加えることによって、実質
的に調光レベルを下げて通常の場合よりも早い時期に適
正露光量に達したと判断させ、露出過多となることを防
止してあるのである。
さて、〈#750〉のステップで、得られた露出値(E
v)が限界露出値(Evc)よりも大きいと判断された場合
には、続いて、その露出値(Ev)から開放絞り値(Av
o)を減じて使用シャッタスピード値(Tv)を求め〈#7
70〉、その使用シャッタスピード値(Tv)が同調シャッ
タスピード値(Tvx)よりも大きい場合にのみ同調シャ
ッタスピード値(Tvx)を使用シャッタスピード値(T
v)とした後〈#772〉,〈#774〉、続いて、得られた
使用シャッタスピード値(Tv)を露出値(Ev)から減じ
て使用絞り値(Av)を求め〈#776〉、その使用絞り値
(Av)が最大絞り値(Avm)よりも大きい場合にのみ最
大絞り値(Avm)を使用絞り値(Av)とする〈#778〉,
〈#780〉。
v)が限界露出値(Evc)よりも大きいと判断された場合
には、続いて、その露出値(Ev)から開放絞り値(Av
o)を減じて使用シャッタスピード値(Tv)を求め〈#7
70〉、その使用シャッタスピード値(Tv)が同調シャッ
タスピード値(Tvx)よりも大きい場合にのみ同調シャ
ッタスピード値(Tvx)を使用シャッタスピード値(T
v)とした後〈#772〉,〈#774〉、続いて、得られた
使用シャッタスピード値(Tv)を露出値(Ev)から減じ
て使用絞り値(Av)を求め〈#776〉、その使用絞り値
(Av)が最大絞り値(Avm)よりも大きい場合にのみ最
大絞り値(Avm)を使用絞り値(Av)とする〈#778〉,
〈#780〉。
次に、逆光状態か否かを判別する〈#782〉。逆光状
態の場合には、先に〈#738〉のステップで周辺領域の
測光データのみを用いて露出値(Ev)を求めたので、主
被写体の主輝度値(BVM)を用いてフラッシュ調光用の
調光補正値(△Sv)を求めるべく、まず △Ev=Av+Tv−(BVM+Sv)+1 の式により、補正用露出値(△Ev)を求める〈#78
4〉。
態の場合には、先に〈#738〉のステップで周辺領域の
測光データのみを用いて露出値(Ev)を求めたので、主
被写体の主輝度値(BVM)を用いてフラッシュ調光用の
調光補正値(△Sv)を求めるべく、まず △Ev=Av+Tv−(BVM+Sv)+1 の式により、補正用露出値(△Ev)を求める〈#78
4〉。
上述の式の意味を説明すると、第27図に示すように、
主被写体に対する主露出値(EVM)は、主輝度値(BVM)
とフィルム感度値(Sv)との和で求められ、一方、先に
求めた使用絞り値(Av)と使用シャッタスピード値(T
v)との和として適正露出値(EVI)が求められるから、
周辺領域の測光データから求めた露出値(Ev)と上記主
露出値(EVM)との差として求められる補正用露出値
(△Ev)は、適正露出値(EVI)から主露出値(EVM)を
減じたもとに、先に〈#738〉のステップで[1Ev]オー
バーに設定した分の“1"を加えたものとして得られるの
である。
主被写体に対する主露出値(EVM)は、主輝度値(BVM)
とフィルム感度値(Sv)との和で求められ、一方、先に
求めた使用絞り値(Av)と使用シャッタスピード値(T
v)との和として適正露出値(EVI)が求められるから、
周辺領域の測光データから求めた露出値(Ev)と上記主
露出値(EVM)との差として求められる補正用露出値
(△Ev)は、適正露出値(EVI)から主露出値(EVM)を
減じたもとに、先に〈#738〉のステップで[1Ev]オー
バーに設定した分の“1"を加えたものとして得られるの
である。
次いで、得られた補正用露出値(△Ev)から、テーブ
ルを参照して調光補正値(△Sv)を求め〈#786〉、続
いて、《パノラマモード》か否かを判別して〈#78
8〉、《パノラマモード》の場合には、フィルム感度値
(Sv)に上記調光補正値(△Sv)と前述した画面サイズ
調整用の定数の“1/3"とを加えたものを調光データとし
てセットした後〈#790〉、また《フルサイズモード》
の場合には、フィルム感度値(Sv)に上記調光補正値
(△Sv)のみを加えたものを調光データとしてセットし
た後〈#792〉、何れも、もとのルーチンにリターンす
る。
ルを参照して調光補正値(△Sv)を求め〈#786〉、続
いて、《パノラマモード》か否かを判別して〈#78
8〉、《パノラマモード》の場合には、フィルム感度値
(Sv)に上記調光補正値(△Sv)と前述した画面サイズ
調整用の定数の“1/3"とを加えたものを調光データとし
てセットした後〈#790〉、また《フルサイズモード》
の場合には、フィルム感度値(Sv)に上記調光補正値
(△Sv)のみを加えたものを調光データとしてセットし
た後〈#792〉、何れも、もとのルーチンにリターンす
る。
一方、〈#782〉のステップでの判別で逆光状態でな
い場合には、続いて《パノラマモード》か否かを判別し
て〈#794〉、《パノラマモード》の場合には、先に
〈#740〉のステップで全体に[1Ev]アンダーに設定し
た分の“1"と前述した画面サイズ調整用の定数の“1/3"
とをフィルム感度値(Sv)に加えたものを調光データと
してセットした後〈#796〉、また、《フルサイズモー
ド》の場合には、同じく[1Ev]アンダーに設定した分
の“1"をフィルム感度値(Sv)に加えたものを調光デー
タとしてセットした後〈#798〉、何れも、もとのルー
チンにリターンする。
い場合には、続いて《パノラマモード》か否かを判別し
て〈#794〉、《パノラマモード》の場合には、先に
〈#740〉のステップで全体に[1Ev]アンダーに設定し
た分の“1"と前述した画面サイズ調整用の定数の“1/3"
とをフィルム感度値(Sv)に加えたものを調光データと
してセットした後〈#796〉、また、《フルサイズモー
ド》の場合には、同じく[1Ev]アンダーに設定した分
の“1"をフィルム感度値(Sv)に加えたものを調光デー
タとしてセットした後〈#798〉、何れも、もとのルー
チンにリターンする。
上述した《フラッシュプログラム演算》における演算
制御を纏めて示すと、第26図のプログラム線図に基づく
ものとなる。図中(q)の点が、限界露出値(Evc)を
示し、これより下側の露出値の場合には、〈#760〉,
〈#762〉のステップでの演算によって、この点(q)
に制御される。また、図中(e)のラインが〈#770〉
のステップでの演算を示し、図中(f)のラインが〈#
776〉〜〈#780〉のステップでの演算を示している。
制御を纏めて示すと、第26図のプログラム線図に基づく
ものとなる。図中(q)の点が、限界露出値(Evc)を
示し、これより下側の露出値の場合には、〈#760〉,
〈#762〉のステップでの演算によって、この点(q)
に制御される。また、図中(e)のラインが〈#770〉
のステップでの演算を示し、図中(f)のラインが〈#
776〉〜〈#780〉のステップでの演算を示している。
上述したカメラにおいて、CPU(100)が、焦点検出手
段を構成しており、またCPU(100)、ドライバ(11
0)、AFモータ(AFM)が、焦点調節手段を構成してい
る。さらに、CPU(100)は、焦点深度調節手段、焦点調
節制御手段、焦点深度制御手段を構成している。
段を構成しており、またCPU(100)、ドライバ(11
0)、AFモータ(AFM)が、焦点調節手段を構成してい
る。さらに、CPU(100)は、焦点深度調節手段、焦点調
節制御手段、焦点深度制御手段を構成している。
次に、本発明の別の実施例を列記する。
〈1〉フラッシュ併用撮影時の調光のための別の実施例
を説明する。第28図に示すように、この実施例では、調
光用に3つの受光素子(107a)〜(107c)を設けてあ
る。
を説明する。第28図に示すように、この実施例では、調
光用に3つの受光素子(107a)〜(107c)を設けてあ
る。
これら3つの受光素子(107a)〜(107c)は、それぞ
れ、パノラマ画面(FP)を受光範囲とし、前記3個のフ
ォーカスエリア(FL),(FC),(FR)に対応させて設
けてある。
れ、パノラマ画面(FP)を受光範囲とし、前記3個のフ
ォーカスエリア(FL),(FC),(FR)に対応させて設
けてある。
それら3つの受光素子(107a)〜(107c)に対して、
第29図に示すように、調光回路(106′)において、各
別のオペアンプ(130a)〜(130c)とスイッチング素子
(131a)〜(131c)とを設けてあり、測光回路(103)
からの制御信号でオン状態となったスイッチング素子
(131a)〜(131c)を介して選択された受光素子(107
a)〜(107c)による受光信号を、対数伸長用のトラン
ジスタ(132)を経て、基準値と比較するためのコンパ
レータ(134)に入力させてある。なお、図中(135)は
調光開始制御用のフリップフロップ、(136)は調光動
作終了制御用のタイマである。
第29図に示すように、調光回路(106′)において、各
別のオペアンプ(130a)〜(130c)とスイッチング素子
(131a)〜(131c)とを設けてあり、測光回路(103)
からの制御信号でオン状態となったスイッチング素子
(131a)〜(131c)を介して選択された受光素子(107
a)〜(107c)による受光信号を、対数伸長用のトラン
ジスタ(132)を経て、基準値と比較するためのコンパ
レータ(134)に入力させてある。なお、図中(135)は
調光開始制御用のフリップフロップ、(136)は調光動
作終了制御用のタイマである。
これら、3つの受光素子(107a)〜(107c)を用いて
調光を行なう場合の動作制御は、第30図に示すように、
第12図における〈#750〉のステップで、露出値(Ev)
が限界露出値(Evc)以下であると判断され、〈#760〉
のステップと〈#762〉のステップとを実行した後、調
光位置データ、すなわち焦点検出用に選択された領域、
および、近傍領域との数を求め〈#900〉、その数に応
じて〈#920〉,〈#904〉、1ケ所であればフィルム感
度値(Sv)を調光データとしてセットし〈#906〉、2
ケ所であれば受光量が2倍になるのでそれを補正すべく
フィルム感度値(Sv)に“1"(=log22)を加えたもの
を調光データとしてセットし〈#908〉、3ケ所であれ
ば受光量が3倍になるのでそれを補正すべくフィルム感
度値(Sv)に“1.58"(=log23)を加えたものを調光デ
ータとしてセットし〈#910〉、何れももとのルーチン
にリターンする。
調光を行なう場合の動作制御は、第30図に示すように、
第12図における〈#750〉のステップで、露出値(Ev)
が限界露出値(Evc)以下であると判断され、〈#760〉
のステップと〈#762〉のステップとを実行した後、調
光位置データ、すなわち焦点検出用に選択された領域、
および、近傍領域との数を求め〈#900〉、その数に応
じて〈#920〉,〈#904〉、1ケ所であればフィルム感
度値(Sv)を調光データとしてセットし〈#906〉、2
ケ所であれば受光量が2倍になるのでそれを補正すべく
フィルム感度値(Sv)に“1"(=log22)を加えたもの
を調光データとしてセットし〈#908〉、3ケ所であれ
ば受光量が3倍になるのでそれを補正すべくフィルム感
度値(Sv)に“1.58"(=log23)を加えたものを調光デ
ータとしてセットし〈#910〉、何れももとのルーチン
にリターンする。
なお、この実施例では、受光素子(107a)〜(107c)
の受光範囲をパノラマ画面(FP)のみとしているが、そ
れに替えて、受光範囲をフルサイズ画面(FF)とし、先
の実施例で説明したパノラマ画面(FP)用の補正を加え
たものを調光データとしてセットする構成と組み合わせ
るようにしてもよい。
の受光範囲をパノラマ画面(FP)のみとしているが、そ
れに替えて、受光範囲をフルサイズ画面(FF)とし、先
の実施例で説明したパノラマ画面(FP)用の補正を加え
たものを調光データとしてセットする構成と組み合わせ
るようにしてもよい。
〈2〉フォーカスエリアの数は、3個に限られるもので
はなく、複数であれば、その数は不問である。
はなく、複数であれば、その数は不問である。
〈3〉デプス優先処理を行なうに際して、複数のフォー
カスエリア内に位置する複数の被写体のうち、少なくと
も2つの被写体を対象として実施すればよく、その数を
変更設定できるように構成してもよい。
カスエリア内に位置する複数の被写体のうち、少なくと
も2つの被写体を対象として実施すればよく、その数を
変更設定できるように構成してもよい。
〈4〉先の実施例では、デプス優先処理を、絞りの絞り
込み動作と補正合焦位置への撮影レンズ(2)の移動と
の双方によって行なう構成を説明したが、本発明を実施
するにあたって、絞りの絞り込み動作のみによって行な
う構成としてもよいし、或は、補正合焦位置への撮影レ
ンズ(2)の移動のみによって行なう構成としてもよ
い。前者のように、デプス優先処理を絞りの絞り込み動
作のみによって行なう構成であれば、焦点調節のための
構成を備えていないカメラ、例えば、被写体に対して撮
影レンズ(2)が合焦位置にあるか否かを検出する機能
のみを持つ、所謂フォーカスエイド機能を持つカメラに
対して実施することも可能である。
込み動作と補正合焦位置への撮影レンズ(2)の移動と
の双方によって行なう構成を説明したが、本発明を実施
するにあたって、絞りの絞り込み動作のみによって行な
う構成としてもよいし、或は、補正合焦位置への撮影レ
ンズ(2)の移動のみによって行なう構成としてもよ
い。前者のように、デプス優先処理を絞りの絞り込み動
作のみによって行なう構成であれば、焦点調節のための
構成を備えていないカメラ、例えば、被写体に対して撮
影レンズ(2)が合焦位置にあるか否かを検出する機能
のみを持つ、所謂フォーカスエイド機能を持つカメラに
対して実施することも可能である。
〈5〉焦点検出手段の具体的構成において適宜変更が可
能であり、例えばその検出原理は種々のものを採用でき
る。
能であり、例えばその検出原理は種々のものを採用でき
る。
以上述べたように、本発明の構成によればシャッタユ
ニットにシャッタ羽根とは独立して撮影画面に平行な面
に沿って可動な遮光板を備え、この遮光板によってフル
サイズ画面とパノラマ画面とを選択できるように構成し
ているので、アダプタを交換するような構成に比して画
面のサイズ(縦横比)の変更がはるかに容易であり、ま
たアダプタのように紛失する惧れが全くない。また、ア
ダプタのようにフィルム面に装着するものではないか
ら、1本のフィルムの使用途中でも画面のサイズ(縦横
比)を変更することが可能な構成とすることができる。
ニットにシャッタ羽根とは独立して撮影画面に平行な面
に沿って可動な遮光板を備え、この遮光板によってフル
サイズ画面とパノラマ画面とを選択できるように構成し
ているので、アダプタを交換するような構成に比して画
面のサイズ(縦横比)の変更がはるかに容易であり、ま
たアダプタのように紛失する惧れが全くない。また、ア
ダプタのようにフィルム面に装着するものではないか
ら、1本のフィルムの使用途中でも画面のサイズ(縦横
比)を変更することが可能な構成とすることができる。
しかも、遮光板はユニットとしてシャッタと共に組み
込まれているので、遮光板だけを別途カメラに組み込む
のに比べれば組み立て工程数の増加を抑えることがで
き、またユニット化することによりカメラの大型化の惧
れも少なくなるという格別の作用効果を得ることができ
る。
込まれているので、遮光板だけを別途カメラに組み込む
のに比べれば組み立て工程数の増加を抑えることがで
き、またユニット化することによりカメラの大型化の惧
れも少なくなるという格別の作用効果を得ることができ
る。
第1図ないし第27図は本発明に係るカメラの実施例を示
し、第1図は内部電気回路のブロック図、第2図は平面
図、第3図は正面図、第4図は背面図、第5図ないし第
12図はカメラの動作を示すフローチャート、第13図はフ
ィルムの正面図、第14図(イ)ないし(ハ)はシャッタ
部分の断面図、第15図(イ)および(ロ)はシャッタの
遮光部材部分の背面図、第16図および第17図はシャッタ
の遮光部材の駆動機構の概略図、第18図(イ)および
(ロ)はシャッタの羽根部分の背面図、第19図はシャッ
タのフォトインタラプタ部分の断面図、第20図は撮影画
面の正面図、第21図(イ)ないし(ハ)はファインダ視
野の正面図、第22図はシャッタの走行のタイムチャー
ト、第23図は焦点深度の説明図、第24図(イ)ないし
(ハ)はデプス優先処理の説明図、第25図はデプス優先
処理のプログラム線図、第26図はフラッシュ撮影時のプ
ログラム線図、第27図は調光データの補正制御の説明図
である。第28図ないし第30図は別の実施例を示し、第28
図は撮影光路の透視図、第29図は調光回路の回路図、第
30図は調光データ補正のためのフローチャートである。
し、第1図は内部電気回路のブロック図、第2図は平面
図、第3図は正面図、第4図は背面図、第5図ないし第
12図はカメラの動作を示すフローチャート、第13図はフ
ィルムの正面図、第14図(イ)ないし(ハ)はシャッタ
部分の断面図、第15図(イ)および(ロ)はシャッタの
遮光部材部分の背面図、第16図および第17図はシャッタ
の遮光部材の駆動機構の概略図、第18図(イ)および
(ロ)はシャッタの羽根部分の背面図、第19図はシャッ
タのフォトインタラプタ部分の断面図、第20図は撮影画
面の正面図、第21図(イ)ないし(ハ)はファインダ視
野の正面図、第22図はシャッタの走行のタイムチャー
ト、第23図は焦点深度の説明図、第24図(イ)ないし
(ハ)はデプス優先処理の説明図、第25図はデプス優先
処理のプログラム線図、第26図はフラッシュ撮影時のプ
ログラム線図、第27図は調光データの補正制御の説明図
である。第28図ないし第30図は別の実施例を示し、第28
図は撮影光路の透視図、第29図は調光回路の回路図、第
30図は調光データ補正のためのフローチャートである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 橋村 淳司 大阪府大阪市中央区安土町2丁目3番13 号 大阪国際ビル ミノルタカメラ株式 会社内 (72)発明者 三木 伸哉 大阪府大阪市中央区安土町2丁目3番13 号 大阪国際ビル ミノルタカメラ株式 会社内 (72)発明者 池村 正幸 大阪府大阪市中央区安土町2丁目3番13 号 大阪国際ビル ミノルタカメラ株式 会社内 審査官 伊藤 昌哉 (56)参考文献 特開 平2−178643(JP,A) 特開 平1−267624(JP,A) 特開 昭63−95421(JP,A) 実開 平3−62331(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03B 17/24,17/28
Claims (4)
- 【請求項1】所定の形状のフルサイズ画面と、該フルサ
イズ画面の上下端の一部を遮光することによって形成さ
れるパノラマ画面とを選択して撮影可能なカメラにおい
て、 上記フルサイズ画面に相当する開口を有するシャッタユ
ニットと、 該シャッタユニットにおいて撮影画面に平行な方向に可
動であるように設置され、上記開口を開放する状態と遮
蔽する状態を取り得るよう配置されたシャッタ羽根と、 上記シャッタユニットにおいて上記シャッタ羽根とは独
立して撮影画面に平行な面に沿って可動であるように設
置され、上記開口を開放する状態と上記開口の上下端の
一部を遮蔽する状態とを取り得るよう配置された遮光板
とを備えたことを特徴とするカメラ。 - 【請求項2】上記遮光板を駆動するモータを有すること
を特徴とする請求項1に記載のカメラ。 - 【請求項3】所定の形状のフルサイズ画面と、該フルサ
イズ画面の上下端の一部を遮光することによって形成さ
れるパノラマ画面とを選択して撮影可能なカメラに使用
されるシャッタユニットにおいて、 上記フルサイズ画面に相当する開口と、 上記シャッタユニットにおいて撮影画面に平行な方向に
可動であるように設置され、上記開口を開放する状態と
遮蔽する状態を取り得るよう配置されたシャッタ羽根
と、 上記シャッタユニットにおいて上記シャッタ羽根とは独
立して撮影画面に平行な面に沿って可動であるように設
置され、上記開口を開放する状態と上記開口の上下端の
一部を遮蔽する状態とを取り得るよう配置された遮光板
とを備えたことを特徴とするカメラ用シャッタユニッ
ト。 - 【請求項4】上記遮光板を駆動するモータを有すること
を特徴とする請求項3に記載のカメラ用シャッタユニッ
ト。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1303513A JP2808750B2 (ja) | 1989-11-22 | 1989-11-22 | カメラ及びカメラ用シャッタユニット |
US08/424,102 US5754899A (en) | 1989-11-10 | 1995-04-19 | Camera capable of taking pictures in both standard frame and panoramic frame |
US08/896,752 US6327440B1 (en) | 1989-11-10 | 1997-07-18 | Camera |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1303513A JP2808750B2 (ja) | 1989-11-22 | 1989-11-22 | カメラ及びカメラ用シャッタユニット |
Related Child Applications (2)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2339537A Division JPH03174126A (ja) | 1990-11-30 | 1990-11-30 | カメラ |
JP2339538A Division JPH03267929A (ja) | 1990-11-30 | 1990-11-30 | カメラ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03163539A JPH03163539A (ja) | 1991-07-15 |
JP2808750B2 true JP2808750B2 (ja) | 1998-10-08 |
Family
ID=17921886
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1303513A Expired - Lifetime JP2808750B2 (ja) | 1989-11-10 | 1989-11-22 | カメラ及びカメラ用シャッタユニット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2808750B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100437350C (zh) * | 2002-02-28 | 2008-11-26 | 美国科技有限公司 | 立体照片景深计算公式和立体摄影景深定位尺 |
DE10305851B4 (de) * | 2003-02-12 | 2005-12-15 | Fraunhofer-Gesellschaft zur Förderung der angewandten Forschung e.V. | Einstellung eines Bildaufnehmers mit dynamischen Meßfeldern |
TWM579294U (zh) * | 2019-02-01 | 2019-06-11 | 大立光電股份有限公司 | 相機模組及電子裝置 |
-
1989
- 1989-11-22 JP JP1303513A patent/JP2808750B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03163539A (ja) | 1991-07-15 |
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