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JP2803330B2 - ガスケット - Google Patents

ガスケット

Info

Publication number
JP2803330B2
JP2803330B2 JP2162213A JP16221390A JP2803330B2 JP 2803330 B2 JP2803330 B2 JP 2803330B2 JP 2162213 A JP2162213 A JP 2162213A JP 16221390 A JP16221390 A JP 16221390A JP 2803330 B2 JP2803330 B2 JP 2803330B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seal ring
main body
reinforcing member
gasket
cylinder block
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2162213A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0454380A (ja
Inventor
靖通 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2162213A priority Critical patent/JP2803330B2/ja
Publication of JPH0454380A publication Critical patent/JPH0454380A/ja
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Publication of JP2803330B2 publication Critical patent/JP2803330B2/ja
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Expired - Lifetime legal-status Critical Current

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は例えば内燃機関のシリンダブロックとシリ
ンダヘッドとの間に介在され水、油等の流体が外部へ漏
出するのを防止するヘットガスケット等のガスケットに
関するものである。
[従来の技術] 従来、内燃機関のシリンダブロックとシリンダヘッド
との間に介在されるヘットガスケットとしては、例えば
実開昭55−170446号公報に開示されたものがある。この
ヘッドガスケットは第7,8図に示すように、流体通過用
の流通孔31が透設されたガスケット本体32と、同流通孔
31に装着されるゴム製シールリング33と、同シールリン
グ33の内周部に埋設された円環状の補強部材34とを備え
ている。補強部材34はシールリング33が大きく変形する
のを規制するためのものであり、金属により形成されて
いる。
[発明が解決しようとする課題] ところで、内燃機関が運転されると水温、油温等が上
昇し、シリンダブロック35、シリンダヘッド36等が高温
となって熱膨張する。この時、シリンダブロック35が鋳
鉄によって、シリンダヘッド36がアルミニウム合金によ
ってそれぞれ形成された内燃機関においては、両材質の
違いに基づき熱膨張量も異なる。すると、これらのシリ
ンダブロック35及びシリンダヘッド16によって挟まれた
ガスケット本体32には、矢印Aで示す方向へ剪断荷重が
作用する。この剪断荷重はシールリング33にも加わり、
その結果、同シールリング33が変形しようとする。
ところが前記従来技術では、シールリング33内周部の
全周にわたり補強部材34が埋設されており、同シールリ
ング33の変形量が補強部材34によって大きく拘束されて
いる。このため、シールリング33自身が変形し得る量以
上の剪断荷重が同シールリング33に加わった場合、その
剪断荷重に追従できずシールリング33に亀裂が入り、同
部分から油等の流体が漏出するおそれがある。
この発明は前述した事情に鑑みてなされたものであっ
て、その目的はシリンダブロック、シリンダヘッド等の
シール対象部材の膨張に対するシールリングの追従性を
向上させ、同シールリングに亀裂が発生するのを防止す
ることのできるガスケットを提供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記の目的を達成するために、この発明においては、
流体が通過する流通孔に環状イールリングを設け、同シ
ールリングに補強部材を埋設したガスケットにおいて、
前記補強部材が、シールリングの内方に配設される環状
本体部と、同本体部から外方へ突出する複数の突部とを
備え、前記各突部のみを前記シールリングに埋設すると
ともに、前記環状本大部全体を前記シールリングから露
出させている。
[作用] この発明では、補強部材が環状本体部と、その本体部
から外方へ突出する複数の突部とを備え、同突部のみが
シールリングに埋設されるとともに、環状本体部全体が
シールリングから露出されている。この場合の突部の埋
設量は、補強部材がシールリング内周部の全周にわたり
埋設された従来技術に比べ少ない。このため、補強部材
のシールリングに対する拘束力が低下し、同シールリン
グの変形自由度、すなわち、シールリング自身が変形し
得る最大量が大きくなり、シール対象部材の膨張に対す
る追従性が向上する。
[実施例] 以下、この発明を内燃機関のヘットガスケットに具体
化した一実施例を第1〜4図に従って説明する。
第3図はヘットガスケット1の平面図、第4図は同ヘ
ッドガスケット1の装着状態を示す部分断面図であり、
このヘッドガスケット1は鋳鉄製シリンダブロック2と
アルミニウム合金製シリンダヘッド3との間に介在され
るようになっている。
ヘッドガスケット1の大半部分を占めるガスケット本
体4は横長板状に形成されている。ガスケット本体4に
は、シリンダブロック2及びシリンダヘッド3に対応し
てボルト挿通孔5、ブローバイガス流通孔6、オイル供
給孔7、オイル戻り孔8等が透設されている。これらの
うちブローバイガス流通孔6、オイル供給孔7及びオイ
ル戻し孔8によって流体の流通孔が構成され、同流通孔
にゴム製シールリング9がそれぞれ装着されている。
各シールリング9は、シリンダブロック2及びシリン
ダヘッド3の通路10内を通過するオイル等の流体Fが外
部へ漏出するのを防止するためのものである。前記シー
ルリング9の構成はいずれも基本的に同じであるので、
以下、オイル戻し孔8に装着されるシールリング9につ
いてのみ説明する。
前記オイル戻し孔8は円形をなし、これに対応してシ
ールリング9は円環状に形成されている。シールリング
9の外周面には全周にわたって環状溝11が形成され、同
環状溝11が前記オイル戻し孔8の内周面に嵌合されるこ
とによって、シールリング9がガスケット本体4に係止
されている。シールリング9が装着された状態では、ガ
スケット本体4の上下両面とシールリング9の上下両面
とはほぼ面一となっている。
第1,2図に示すように、前記シールリング9はその外
周部と内周部とでは厚みが異なり、内周部の法が薄く形
成されている。このシールリング9には金属製の補強部
材12が取付けられている。補強部材12はシールリング9
の内径よりも小径の環状をなす本体部13と、その本体部
13から半径方向外方へ真っ直ぐに延びる複数の突部14と
から構成されている。この実施例では8本の突部14が本
体部13に対し等間隔毎に一体形成されている。そして、
本体部13全体がシールリング9の内方部分に配設されて
同リング9から露出するとともに、各突部14の先端部の
みがシールリング9の内周部に埋設されている。
次に、前記のように構成されたこの実施例の作用を説
明する。
内燃機関が運転されると水温、油温がともに上昇し、
その熱によってシリンダブロック2及びシリンダヘッド
3が高温となり熱膨張する。シリンダブロック2及びシ
リンダヘッド3は互いに材質が違うので両者の熱膨張量
が各々異なり、その結果、ヘッドガスケット1には矢印
Bで示す方向へ剪断荷重が作用する。
この実施例では、補強部材12が環状本体部13と、その
本体部13から半径方向外方へ延びる複数の突部14とから
構成され、同突部14のみがシールリング9の内周部に埋
設されるとともに、環状本体部13全体が同リング9から
露出されている。これらの突部14の埋設量は、補強部材
34がシールリング33内周部の全周にわたり埋設された従
来技術に比べ少ない。このため、補強部材12のシールリ
ング9に対する拘束力が低下し、同シールリング9の変
形自由度、すなわち、シールリング9自身が変形し得る
最大量が大きくなり追従性が向上する。
従って、前記のようにシリンダブロック2及びシリン
ダヘッド3の熱膨張により、シールリング9に大きな剪
断荷重が作用しても、同シールリング9が自身の許容変
形量の範囲内でその剪断荷重を受け止めて変形する。そ
のため、前記熱膨張量の差に基づく剪断荷重がシールリ
ング9に加わった場合にも、同シールリング9がその剪
断荷重に追従でき亀裂が入ることがなく、油等の流体F
が外部へ漏出するおそれがなくなる。
ところで、本体部13を省略し複数の突部14のみで補強
部材12を構成すると、シリンダブロック及びシリンダヘ
ッド3の熱膨張に対するシールリング9の追従性は良く
なるが、反面同シールリング9が変形したままの状態に
なってしまうことがある。しかし、この実施例では複数
の突部14を円環状の本体部13で相互に連結しているの
で、変形したシールリング9には本体部13により元の形
状に戻ろうとする力が作用する。すなわち、内燃機関の
運転が停止されて、シリンダブロック2及びシリンダヘ
ッド3が冷却されると、前記のように熱膨張量の差に基
づき変形したシールリング9は初期の形状に復帰する。
また、複数の突部14のみで補強部材12を構成した場合
には、シールリング9の追従性が向上し大きく変形する
ことができるが、この時には突部14の角部等によってシ
ールリング9に傷が付き、ここから亀裂が入るおそれが
ある。しかし、この実施例では前述したように複数の突
部14が環状本体部13によって相互に連結されているの
で、シールリング9の大きな変形が拘束され、同突部14
自身によるシールリング9の亀裂が防止される。
なお、この発明は前記実施例の構成に限定されるもの
ではなく、例えば以下のように発明の趣旨から逸脱しな
い範囲で変更してもよい。
(1)補強部材12の突部14の数は8本以上にも、シール
リングの材質等に応じて4本、6本、8本以上等に適宜
変更してもよい。
(2)補強部材12の突部14は、第5図に示すように先端
に円板14aを有する形状であったり、第6図に示すよう
に先端に周方向へ延びる長板14bを有する形状であった
りしてもよい。
(3)シールリング9の本体部13の形状は円環状に限ら
ず、装着される流通孔の形状に合わせて適宜変更しても
良く、例えば流通孔がブローバイガス流通孔6の場合に
は本体部13を四角環状にする。
[発明の効果] 以上詳述したようにこの発明によれば、シールリング
に埋設される補強部材が、シールリングの内方に配設さ
れる環状本体部と、同本体部から外方へ突出する複数の
突部を備え、その各突部のみをシーリングに埋設すると
ともに、環状本体部全体をシールリングから露出させて
いるので、補強部材のシールリング内への埋設量が少な
く、そのため、シール対象部材の膨張に対するシールリ
ングの追従性を向上でき、同シールリングに亀裂が入る
のを確実に防止することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1〜4図はこの発明を具体化した一実施例を示し、第
1図はシールリング及び補強部材の一部を破断して示す
斜視図、第2図はシールリング及び補強部材の平面図、
第3図はヘッドガスケットの平面図、第4図はヘッドガ
スケットをシリンダブロックとシリンダヘッドとの間に
介在させた状態を示す部分断面図であり、第5,6図は補
強部材の別例を示す平面図、第7,8図は従来技術を示
し、第7図はシールリング及び補強部材の平面図、第8
図はガスケットをシリンダブロックとシリンダヘッドと
の間に介在させた状態を示す部分断面図である。 図中、8は流通孔としてのオイル戻し孔、9はシールリ
ング、12は補強部材、13は本体部、14は突部、Fは流体
である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】流体が通過する流通孔に環状シールリング
    を設け、同シールリングに補強部材を埋設したガスケッ
    トにおいて、 前記補強部材は、シールリングの内方に配設される環状
    本体部と、同本体部から外方へ突出する複数の突部とを
    備え、前記各突部のみを前記シールリングに埋設すると
    ともに、前記環状本体部全体を前記シールリングから露
    出させたことを特徴とするガスケット。
JP2162213A 1990-06-20 1990-06-20 ガスケット Expired - Lifetime JP2803330B2 (ja)

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JPH0454380A JPH0454380A (ja) 1992-02-21
JP2803330B2 true JP2803330B2 (ja) 1998-09-24

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KR20160140950A (ko) * 2014-04-15 2016-12-07 킴 엔곡 부 유로 연결을 위한 이지-실 개스킷

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JPH0454380A (ja) 1992-02-21

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