JP2795087B2 - エンジンと自動変速機の総合制御装置 - Google Patents
エンジンと自動変速機の総合制御装置Info
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- JP2795087B2 JP2795087B2 JP4236872A JP23687292A JP2795087B2 JP 2795087 B2 JP2795087 B2 JP 2795087B2 JP 4236872 A JP4236872 A JP 4236872A JP 23687292 A JP23687292 A JP 23687292A JP 2795087 B2 JP2795087 B2 JP 2795087B2
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- fuel ratio
- air
- engine
- lean
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- Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
- Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、空燃比をリーン側に変
更可能なエンジンと自動変速機とが共に搭載されている
車両のエンジンと自動変速機の総合制御装置に関する。
更可能なエンジンと自動変速機とが共に搭載されている
車両のエンジンと自動変速機の総合制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車用エンジンの燃費低減が大
きな技術課題となっているが、この燃費低減を達成する
1つの手段として、エンジンのリーンバーン制御が知ら
れている。これは、車両の運転条件、詳しくは、車速,
変速機のギヤ位置,機関冷却水温度,スロットル開度等
の条件が所定のリーン領域内にある場合に限って、空燃
比制御の目標空燃比を理論空燃比ではなく、これよりも
リーン側の空燃比に設定して希薄燃焼させるようにした
ものである。
きな技術課題となっているが、この燃費低減を達成する
1つの手段として、エンジンのリーンバーン制御が知ら
れている。これは、車両の運転条件、詳しくは、車速,
変速機のギヤ位置,機関冷却水温度,スロットル開度等
の条件が所定のリーン領域内にある場合に限って、空燃
比制御の目標空燃比を理論空燃比ではなく、これよりも
リーン側の空燃比に設定して希薄燃焼させるようにした
ものである。
【0003】さらに、このようなリーンバーン制御を行
うエンジンと自動変速機とを備えた車両において、リー
ンバーン制御によるエンジンのトルク変動が自動変速機
の制御に悪影響を与えないようにしたものとして、特開
昭64−45933号公報に記載された制御装置が知ら
れている。
うエンジンと自動変速機とを備えた車両において、リー
ンバーン制御によるエンジンのトルク変動が自動変速機
の制御に悪影響を与えないようにしたものとして、特開
昭64−45933号公報に記載された制御装置が知ら
れている。
【0004】この従来装置は、エンジンのリーンバーン
制御よりも自動変速機のロックアップ制御を優先させ
る、すなわち、自動変速機のロックアップ制御時は、車
両の運転条件がリーン領域となっても、目標空燃比を、
通常のリーン側空燃比よりも小さな値、あるいは、理論
空燃比の近傍に補正するようにしている。この結果、エ
ンジンが極端に不安定になることがなく、車両の乗り心
地の悪化や運転性の悪化を回避できる。
制御よりも自動変速機のロックアップ制御を優先させ
る、すなわち、自動変速機のロックアップ制御時は、車
両の運転条件がリーン領域となっても、目標空燃比を、
通常のリーン側空燃比よりも小さな値、あるいは、理論
空燃比の近傍に補正するようにしている。この結果、エ
ンジンが極端に不安定になることがなく、車両の乗り心
地の悪化や運転性の悪化を回避できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のエンジンと自動変速機の総合制御装置にあっては、
エンジンのリーン・理論空燃比の空燃比変更と、自動変
速機の変速段の切換とを、それぞれ独立に別個のコント
ローラにより行うようにしているため、以下に述べるよ
うな問題を有する。
来のエンジンと自動変速機の総合制御装置にあっては、
エンジンのリーン・理論空燃比の空燃比変更と、自動変
速機の変速段の切換とを、それぞれ独立に別個のコント
ローラにより行うようにしているため、以下に述べるよ
うな問題を有する。
【0006】(1)例えば、理論空燃比側からリーン側
への変更時には、エンジントルクの低下によって、出力
トルクの低下を引き起こし、その結果としてスロットル
を踏み増すなどの操作を必要とする。ところが、このよ
うなスロットルの踏み増し操作を行った場合、自動変速
機のダウンシフトを誘発するもので、その結果、リーン
側から理論空燃比側に変更する制御がなされることがあ
り、このような場合、変速段および出力トルクのハンチ
ングが生じ、運転性を著しく損なう。
への変更時には、エンジントルクの低下によって、出力
トルクの低下を引き起こし、その結果としてスロットル
を踏み増すなどの操作を必要とする。ところが、このよ
うなスロットルの踏み増し操作を行った場合、自動変速
機のダウンシフトを誘発するもので、その結果、リーン
側から理論空燃比側に変更する制御がなされることがあ
り、このような場合、変速段および出力トルクのハンチ
ングが生じ、運転性を著しく損なう。
【0007】(2)独立のコントローラによる制御の場
合、エンジン制御側では、エンジン回転数とスロットル
開度によりリーン領域と理論空燃比領域を設定したマッ
プを用意し、自動変速機制御側では、車速とスロットル
開度により変速段領域を設定したマップを用意し、それ
ぞれ独立で領域判断することになることで、コントロー
ラのメモリ容量増大や判断処理の増大を招き、コスト的
に不利となる。
合、エンジン制御側では、エンジン回転数とスロットル
開度によりリーン領域と理論空燃比領域を設定したマッ
プを用意し、自動変速機制御側では、車速とスロットル
開度により変速段領域を設定したマップを用意し、それ
ぞれ独立で領域判断することになることで、コントロー
ラのメモリ容量増大や判断処理の増大を招き、コスト的
に不利となる。
【0008】本発明は、上述のような問題に着目してな
されたもので、空燃比をリーン側に変更可能なエンジン
と自動変速機とが共に搭載されている車両のエンジンと
自動変速機の総合制御装置において、コスト的に有利な
コントロールシステムとしながら、変速段および出力ト
ルクのハンチングの発生を防止して運転性の向上を図る
ことを課題とする。
されたもので、空燃比をリーン側に変更可能なエンジン
と自動変速機とが共に搭載されている車両のエンジンと
自動変速機の総合制御装置において、コスト的に有利な
コントロールシステムとしながら、変速段および出力ト
ルクのハンチングの発生を防止して運転性の向上を図る
ことを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明のエンジンと自動変速機の総合制御装置では、変
速境界線を兼ねる変速兼用空燃比境界線と、1つの変速
段領域を隣接する理論空燃比領域とリーン領域とに分け
る空燃比境界線とを車両の運転状態に対応して交互に配
置した共通マップを予め設定しているマップ設定手段
と、運転状態検出手段からの入力と共通マップに基づい
てエンジンのリーン,理論空燃比領域と自動変速機の変
速段領域を判定する領域判定手段とを設けた。
本発明のエンジンと自動変速機の総合制御装置では、変
速境界線を兼ねる変速兼用空燃比境界線と、1つの変速
段領域を隣接する理論空燃比領域とリーン領域とに分け
る空燃比境界線とを車両の運転状態に対応して交互に配
置した共通マップを予め設定しているマップ設定手段
と、運転状態検出手段からの入力と共通マップに基づい
てエンジンのリーン,理論空燃比領域と自動変速機の変
速段領域を判定する領域判定手段とを設けた。
【0010】即ち、図1のクレーム対応図に示すよう
に、エンジンの空燃比をリーン側あるいは理論空燃比側
に変更可能な空燃比アクチュエータaと、自動変速機の
変速段の切り換えを行う変速用アクチュエータbと、車
両の運転状態を検出する運転状態検出手段cと、変速境
界線を兼ねる変速兼用空燃比境界線と、1つの変速段領
域を隣接する理論空燃比領域とリーン領域とに分ける空
燃比境界線とを車両の運転状態に対応して交互に配置し
た共通マップを予め設定しているマップ設定手段dと、
前記運転状態検出手段cからの入力と前記共通マップに
基づいてエンジンのリーン,理論空燃比領域と自動変速
機の変速段領域を判定する領域判定手段eと、前記領域
判定手段eにより判定されたリーンあるいは理論空燃比
とする指令を、前記空燃比アクチュエータaに出力する
空燃比制御指令手段fと、前記領域判定手段eにより判
定された変速段を得る指令を、前記変速用アクチュエー
タbに出力する変速制御指令手段gとを備えている事を
特徴とする。
に、エンジンの空燃比をリーン側あるいは理論空燃比側
に変更可能な空燃比アクチュエータaと、自動変速機の
変速段の切り換えを行う変速用アクチュエータbと、車
両の運転状態を検出する運転状態検出手段cと、変速境
界線を兼ねる変速兼用空燃比境界線と、1つの変速段領
域を隣接する理論空燃比領域とリーン領域とに分ける空
燃比境界線とを車両の運転状態に対応して交互に配置し
た共通マップを予め設定しているマップ設定手段dと、
前記運転状態検出手段cからの入力と前記共通マップに
基づいてエンジンのリーン,理論空燃比領域と自動変速
機の変速段領域を判定する領域判定手段eと、前記領域
判定手段eにより判定されたリーンあるいは理論空燃比
とする指令を、前記空燃比アクチュエータaに出力する
空燃比制御指令手段fと、前記領域判定手段eにより判
定された変速段を得る指令を、前記変速用アクチュエー
タbに出力する変速制御指令手段gとを備えている事を
特徴とする。
【0011】なお、前記運転状態検出手段cは、少なく
とも車速とスロットル開度とを検出する手段とし、か
つ、前記マップ設定手段dは、車速とスロットル開度を
要素として、高車速・低スロットル開度ほどリーン側で
高速段とする共通マップを設定した手段としてもよい。
とも車速とスロットル開度とを検出する手段とし、か
つ、前記マップ設定手段dは、車速とスロットル開度を
要素として、高車速・低スロットル開度ほどリーン側で
高速段とする共通マップを設定した手段としてもよい。
【0012】
【作用】車両走行時、領域判定手段eにおいて、運転状
態検出手段cからの入力により、マップ設定手段dに設
定されているマップに基づいてエンジンのリーン,理論
空燃比領域と自動変速機の変速段領域が判定される。
態検出手段cからの入力により、マップ設定手段dに設
定されているマップに基づいてエンジンのリーン,理論
空燃比領域と自動変速機の変速段領域が判定される。
【0013】そして、空燃比制御指令手段fにおいて、
前記領域判定手段eにより判定されたリーンあるいは理
論空燃比とする指令が、空燃比アクチュエータaに出力
される。また、変速制御指令手段gにおいて、領域判定
手段eにより判定された変速段を得る指令が、変速用ア
クチュエータbに出力される。
前記領域判定手段eにより判定されたリーンあるいは理
論空燃比とする指令が、空燃比アクチュエータaに出力
される。また、変速制御指令手段gにおいて、領域判定
手段eにより判定された変速段を得る指令が、変速用ア
クチュエータbに出力される。
【0014】したがって、空燃比制御と変速制御で共通
マップを用いて制御が行なわれることになり、しかも、
この共通マップは、変速境界線を兼ねる変速兼用空燃比
境界線と、1つの変速段領域を隣接する理論空燃比領域
とリーン領域とに分ける空燃比境界線とを車両の運転状
態に対応して交互に配置したものであることで、変速段
および出力トルクのハンチングが抑えられ、良好な運転
性が確保される。
マップを用いて制御が行なわれることになり、しかも、
この共通マップは、変速境界線を兼ねる変速兼用空燃比
境界線と、1つの変速段領域を隣接する理論空燃比領域
とリーン領域とに分ける空燃比境界線とを車両の運転状
態に対応して交互に配置したものであることで、変速段
および出力トルクのハンチングが抑えられ、良好な運転
性が確保される。
【0015】例えば、車速の上昇やアクセル踏み戻し操
作等によりリーン側から理論空燃比側へ変更される時で
あって、その時に横切る空燃比境界線が変速兼用空燃比
境界線である時には、理論空燃比への変更とアップシフ
ト変速が同時に行なわれ、エンジンの空燃比を理論空燃
比側にすることによる出力トルクの上昇がアップシフト
変速により抑えられ、ハンチングの原因となるアクセル
戻し増し操作を要さない。
作等によりリーン側から理論空燃比側へ変更される時で
あって、その時に横切る空燃比境界線が変速兼用空燃比
境界線である時には、理論空燃比への変更とアップシフ
ト変速が同時に行なわれ、エンジンの空燃比を理論空燃
比側にすることによる出力トルクの上昇がアップシフト
変速により抑えられ、ハンチングの原因となるアクセル
戻し増し操作を要さない。
【0016】また、車速の下降やアクセル踏み込み操作
等により理論空燃比側からリーン側へ変更される時であ
って、その時に横切る空燃比境界線が変速兼用空燃比境
界線である時には、リーンへの変更とダウンシフト変速
が同時に行なわれ、エンジンの空燃比をリーン側にする
ことによる出力トルクの低下がダウンシフト変速により
補われ、ハンチングの原因となるアクセル踏み増し操作
を要さない。
等により理論空燃比側からリーン側へ変更される時であ
って、その時に横切る空燃比境界線が変速兼用空燃比境
界線である時には、リーンへの変更とダウンシフト変速
が同時に行なわれ、エンジンの空燃比をリーン側にする
ことによる出力トルクの低下がダウンシフト変速により
補われ、ハンチングの原因となるアクセル踏み増し操作
を要さない。
【0017】さらに、各変速段で、車速の上昇やアクセ
ル踏み戻し操作等により理論空燃比領域とリーン領域と
に分ける空燃比境界線を横切る時は、理論空燃比側から
リーン側へと変更され、出力トルクが低下するが、これ
は車速上昇やアクセル踏み戻し操作に対応したものとな
り、運転性に違和感を与えることはない。
ル踏み戻し操作等により理論空燃比領域とリーン領域と
に分ける空燃比境界線を横切る時は、理論空燃比側から
リーン側へと変更され、出力トルクが低下するが、これ
は車速上昇やアクセル踏み戻し操作に対応したものとな
り、運転性に違和感を与えることはない。
【0018】また、各変速段で、車速の下降やアクセル
踏み込み操作等により理論空燃比領域とリーン領域とに
分ける空燃比境界線を横切る時は、リーン側から理論空
燃比側へと変更され、出力トルクが上昇するが、これは
車速下降やアクセル踏み込み操作に対応したものとな
り、運転性に違和感を与えることはない。
踏み込み操作等により理論空燃比領域とリーン領域とに
分ける空燃比境界線を横切る時は、リーン側から理論空
燃比側へと変更され、出力トルクが上昇するが、これは
車速下降やアクセル踏み込み操作に対応したものとな
り、運転性に違和感を与えることはない。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面により説明す
る。
る。
【0020】構成を説明する。
【0021】図2は本発明の実施例のエンジンと自動変
速機の総合制御装置が適用された制御システム全体図で
ある。
速機の総合制御装置が適用された制御システム全体図で
ある。
【0022】同図において、Eはエンジンであり、燃料
を噴射するインジェクタ1(空燃比アクチュエータに相
当)および燃料に点火する点火プラグ2が設けられてい
る。なお、前記インジェクタ1は、燃料噴射量を任意に
変更することで空燃比を調整することができる。
を噴射するインジェクタ1(空燃比アクチュエータに相
当)および燃料に点火する点火プラグ2が設けられてい
る。なお、前記インジェクタ1は、燃料噴射量を任意に
変更することで空燃比を調整することができる。
【0023】図において、ATは自動変速機であって、
コントロールバルブCVによる油圧の制御により変速段
を切り換える構造となっており、かつ、コントロールバ
ルブCV内のバルブを作動させて、変速段を切り換えた
り、変速ショックを低減させたり、トルクコンバータT
Cのロックアップ・非ロックアップを切り換えたりする
ために、ライン圧ソレノイド3a,ロックアップソレノ
イド3b,オーバーランクラッチソレノイド3c,シフ
トソレノイド3d,3e(変速用アクチュエータに相
当)が設けられている。
コントロールバルブCVによる油圧の制御により変速段
を切り換える構造となっており、かつ、コントロールバ
ルブCV内のバルブを作動させて、変速段を切り換えた
り、変速ショックを低減させたり、トルクコンバータT
Cのロックアップ・非ロックアップを切り換えたりする
ために、ライン圧ソレノイド3a,ロックアップソレノ
イド3b,オーバーランクラッチソレノイド3c,シフ
トソレノイド3d,3e(変速用アクチュエータに相
当)が設けられている。
【0024】前記インジェクタ1,点火プラグ2および
各ソレノイド3a〜3eの駆動は、総合コントロールユ
ニット4により制御される。すなわち、この総合コント
ロールユニット4は、O2 センサ5a,スロットルセン
サ5b(運転状態検出手段に相当),ノックセンサ5
c,水温センサ5d,エンジン回転センサ5e,インヒ
ビタスイッチ5f,油温センサ5g,車速センサ5h
(運転状態検出手段に相当)を有したセンサ群5から信
号を入力して、エンジンEの点火時期や空燃比を制御す
るとともに、自動変速機ATの変速段切換や切換タイミ
ングや変速ショック低減の制御などを行うもので、エン
ジン制御部(空燃比制御指令手段)4a,AT制御部
(変速制御指令手段)4b,領域判定部(領域判定手
段)4c,マップ設定部(マップ設定手段)4dを有し
ている。
各ソレノイド3a〜3eの駆動は、総合コントロールユ
ニット4により制御される。すなわち、この総合コント
ロールユニット4は、O2 センサ5a,スロットルセン
サ5b(運転状態検出手段に相当),ノックセンサ5
c,水温センサ5d,エンジン回転センサ5e,インヒ
ビタスイッチ5f,油温センサ5g,車速センサ5h
(運転状態検出手段に相当)を有したセンサ群5から信
号を入力して、エンジンEの点火時期や空燃比を制御す
るとともに、自動変速機ATの変速段切換や切換タイミ
ングや変速ショック低減の制御などを行うもので、エン
ジン制御部(空燃比制御指令手段)4a,AT制御部
(変速制御指令手段)4b,領域判定部(領域判定手
段)4c,マップ設定部(マップ設定手段)4dを有し
ている。
【0025】前記エンジン制御部4aは、エンジンEの
点火時期や空燃比を制御するためにインジェクタ1およ
び点火プラグ2の駆動を制御する部分である。また、A
T制御部4bは、変速制御のために各ソレノイド3a〜
3eの駆動を制御する部分である。
点火時期や空燃比を制御するためにインジェクタ1およ
び点火プラグ2の駆動を制御する部分である。また、A
T制御部4bは、変速制御のために各ソレノイド3a〜
3eの駆動を制御する部分である。
【0026】上記エンジン制御部4aおよびAT制御部
4bにより行う制御のうちで、空燃比と変速段に関する
制御は、いずれも、領域判定部4cの判定に基づいて行
う。すなわち、前記領域判定部4cは、車速センサ5h
から得られる車速VSP とスロットルセンサ5bから得ら
れるスロットル開度TVO に応じてエンジンEの空燃比領
域と自動変速機ATの変速段領域との両方の判定を行う
部分であって、この判定は、前記マップ設定部4dに記
憶した共通マップに基づいて行う。
4bにより行う制御のうちで、空燃比と変速段に関する
制御は、いずれも、領域判定部4cの判定に基づいて行
う。すなわち、前記領域判定部4cは、車速センサ5h
から得られる車速VSP とスロットルセンサ5bから得ら
れるスロットル開度TVO に応じてエンジンEの空燃比領
域と自動変速機ATの変速段領域との両方の判定を行う
部分であって、この判定は、前記マップ設定部4dに記
憶した共通マップに基づいて行う。
【0027】ここで、マップ設定部4dに記憶した共通
マップについて説明すると、この共通マップは、図3に
示すように、車速(横軸)VSP とスロットル開度(縦
軸)TVO とを切換判別要素として、リーン側,理論空燃
比側,第1速〜第4速の空燃比・変速段領域を予め設定
しているもので、図中Sが理論空燃比領域を、また、L
がリーン領域を、また、S,Lの右下の1〜4の数字が
変速段を示していて、図示のように、高車速・低スロッ
トル開度ほど、リーン側、かつ、高速段となるように設
定されている。なお、図において(イ)はアップシフト
用の共通マップを示し、(ロ)はダウンシフト用の共通
マップを示している。そして、図示のように、低速段で
ある第1速では、リーン側とすることがなく、L1の領
域は存在していない。また、キックダウン領域では、理
論空燃比領域のみを設定し、低スロットル開度領域で
は、1速を除きリーン領域のみを設定している。
マップについて説明すると、この共通マップは、図3に
示すように、車速(横軸)VSP とスロットル開度(縦
軸)TVO とを切換判別要素として、リーン側,理論空燃
比側,第1速〜第4速の空燃比・変速段領域を予め設定
しているもので、図中Sが理論空燃比領域を、また、L
がリーン領域を、また、S,Lの右下の1〜4の数字が
変速段を示していて、図示のように、高車速・低スロッ
トル開度ほど、リーン側、かつ、高速段となるように設
定されている。なお、図において(イ)はアップシフト
用の共通マップを示し、(ロ)はダウンシフト用の共通
マップを示している。そして、図示のように、低速段で
ある第1速では、リーン側とすることがなく、L1の領
域は存在していない。また、キックダウン領域では、理
論空燃比領域のみを設定し、低スロットル開度領域で
は、1速を除きリーン領域のみを設定している。
【0028】次に、空燃比・変速制御作動について説明
する。
する。
【0029】図4は、総合コントロールユニット4で行
なわれる空燃比・変速制御作動の流れのメインルーチン
を示すフローチャートである。
なわれる空燃比・変速制御作動の流れのメインルーチン
を示すフローチャートである。
【0030】ステップ101では、スロットルセンサ5
bおよび車速センサ5hが検出しているスロットル開度
TVO および車速VSP が読み込まれる。
bおよび車速センサ5hが検出しているスロットル開度
TVO および車速VSP が読み込まれる。
【0031】ステップ102では、領域判定部4cにお
いてマップ設定部4dに記憶している共通マップを検索
して、スロットル開度TVO および車速VSP に基づき、リ
ーン・理論空燃比のいずれの空燃比領域となっているか
と、何速の変速段領域となっているかが判別される。
いてマップ設定部4dに記憶している共通マップを検索
して、スロットル開度TVO および車速VSP に基づき、リ
ーン・理論空燃比のいずれの空燃比領域となっているか
と、何速の変速段領域となっているかが判別される。
【0032】ステップ103では、領域判定部4cの判
定に基づいて、エンジン制御部4aによりインジェクタ
1を駆動させて、空燃比をリーン側あるいは理論空燃比
側に切り換える処理が行なわれる。
定に基づいて、エンジン制御部4aによりインジェクタ
1を駆動させて、空燃比をリーン側あるいは理論空燃比
側に切り換える処理が行なわれる。
【0033】ステップ104では、領域判定部4cの設
定に基づいて、AT制御部4bによりシフトソレノイド
3d,3eを駆動させて、自動変速機ATを所定の変速
段に切り換える処理が行なわれる。
定に基づいて、AT制御部4bによりシフトソレノイド
3d,3eを駆動させて、自動変速機ATを所定の変速
段に切り換える処理が行なわれる。
【0034】図5に示すフローチャートは、上記ステッ
プ102に示している共通マップ検索処理のためのサブ
ルーチンを示す。
プ102に示している共通マップ検索処理のためのサブ
ルーチンを示す。
【0035】ステップ201では、現在の状態(空燃比
・変速段領域)が整数nに置き換えられて読み込まれ
る。この現在の状態nは、下記の表1の対照表に示すと
おりである。
・変速段領域)が整数nに置き換えられて読み込まれ
る。この現在の状態nは、下記の表1の対照表に示すと
おりである。
【0036】ステップ202では、検出しているスロッ
トル開度TVO が現在の状態nの右隣の状態n+1(例え
ば、現在共通マップのSnあるいはLnの領域である場
合、LnあるいはSn+1)とを区画する境界線f
n/n+1(VSP)以下であるか否かが判定される。ステップ2
02でYESの場合、ステップ203に進み、ステップ
202でNOの場合、ステップ204に進む。
トル開度TVO が現在の状態nの右隣の状態n+1(例え
ば、現在共通マップのSnあるいはLnの領域である場
合、LnあるいはSn+1)とを区画する境界線f
n/n+1(VSP)以下であるか否かが判定される。ステップ2
02でYESの場合、ステップ203に進み、ステップ
202でNOの場合、ステップ204に進む。
【0037】ステップ203では、現在状態nがn+1
に書き換えられる。
に書き換えられる。
【0038】ステップ204では、検出しているスロッ
トル開度TVO が現在の状態nの左隣の状態n−1(例え
ば、現在、SnあるいはLnの領域である場合、Ln−
1あるいはSn)とを区画する境界線fn/n-1(VSP)以上
であるか否かが判定される。
トル開度TVO が現在の状態nの左隣の状態n−1(例え
ば、現在、SnあるいはLnの領域である場合、Ln−
1あるいはSn)とを区画する境界線fn/n-1(VSP)以上
であるか否かが判定される。
【0039】ステップ205では、現在状態nがn−1
に書き換えられる。
に書き換えられる。
【0040】
【表1】 次に、走行時の制御作用を説明する。
【0041】走行時には、領域判定部4cにおいて、ス
ロットルセンサ5bおよび車速センサ5hで検出してい
るスロットル開度TVO および車速VSP を読み込み、これ
らを基に、マップ設定部4dに記憶している共通マップ
を図5に示す処理にしたがって検索して、空燃比・変速
段領域の判定を行う。
ロットルセンサ5bおよび車速センサ5hで検出してい
るスロットル開度TVO および車速VSP を読み込み、これ
らを基に、マップ設定部4dに記憶している共通マップ
を図5に示す処理にしたがって検索して、空燃比・変速
段領域の判定を行う。
【0042】つまり、スロットル開度TVO が、図3にお
いて現在制御している状態nとその右隣の状態n+1の
とを区画する境界線fn/n+1(VSP)以下であれば、右隣の
状態n+1に設定し(例えば、現在S3であれば、L3
に設定する)、また逆に、スロットル開度TVO が、現在
制御している状態nとその左隣の状態n−1とを区画す
る境界線fn/n-1(VSP)以上であれば、左隣の状態n−1
に設定し(例えば、現在S3であれば、L2に設定す
る)、上記以外であれば、現在の状態nを維持するよう
に設定する。
いて現在制御している状態nとその右隣の状態n+1の
とを区画する境界線fn/n+1(VSP)以下であれば、右隣の
状態n+1に設定し(例えば、現在S3であれば、L3
に設定する)、また逆に、スロットル開度TVO が、現在
制御している状態nとその左隣の状態n−1とを区画す
る境界線fn/n-1(VSP)以上であれば、左隣の状態n−1
に設定し(例えば、現在S3であれば、L2に設定す
る)、上記以外であれば、現在の状態nを維持するよう
に設定する。
【0043】このように、領域判定部4cにおいて、た
だ1つの共通マップを用いて領域判定をし、しかも、こ
の共通マップは、変速境界線を兼ねる変速兼用空燃比境
界線(L2−S3境界線,L3−S4境界線)と、1つ
の変速段領域を隣接する理論空燃比領域とリーン領域と
に分ける空燃比境界線(S2−L2境界線,S3−L3
境界線,S4−L4境界線)とを車速VSP とスロットル
開度TVO に対応して交互に配置したものであることで、
変速段および出力トルクのハンチングが抑えられ、良好
な運転性が確保される。
だ1つの共通マップを用いて領域判定をし、しかも、こ
の共通マップは、変速境界線を兼ねる変速兼用空燃比境
界線(L2−S3境界線,L3−S4境界線)と、1つ
の変速段領域を隣接する理論空燃比領域とリーン領域と
に分ける空燃比境界線(S2−L2境界線,S3−L3
境界線,S4−L4境界線)とを車速VSP とスロットル
開度TVO に対応して交互に配置したものであることで、
変速段および出力トルクのハンチングが抑えられ、良好
な運転性が確保される。
【0044】具体例で以下説明する。
【0045】例えば、図3(イ)において、車速VSP の
上昇やアクセル踏み戻し操作に伴うスロットル開度TVO
の低下等によりリーン側から理論空燃比側へ変更される
時であって、その時に横切る空燃比境界線がL2−S3
境界線である時には、リーンLから理論空燃比Sへの変
更と2→3アップシフト変速が同時に行なわれ、エンジ
ンEの空燃比を理論空燃比側にすることによる出力トル
クの上昇が2→3アップシフト変速により抑えられ、ア
クセルの戻し増し操作を要さない。
上昇やアクセル踏み戻し操作に伴うスロットル開度TVO
の低下等によりリーン側から理論空燃比側へ変更される
時であって、その時に横切る空燃比境界線がL2−S3
境界線である時には、リーンLから理論空燃比Sへの変
更と2→3アップシフト変速が同時に行なわれ、エンジ
ンEの空燃比を理論空燃比側にすることによる出力トル
クの上昇が2→3アップシフト変速により抑えられ、ア
クセルの戻し増し操作を要さない。
【0046】例えば、図3(ロ)において、車速VSP の
下降やアクセル踏み込み操作に伴うスロットル開度TVO
の上昇等により理論空燃比側からリーン側へ変更される
時であって、その時に横切る空燃比境界線がS3−L2
境界線である時には、理論空燃比SからリーンLへの変
更と3→2ダウンシフト変速が同時に行なわれ、エンジ
ンEの空燃比をリーン側にすることによる出力トルクの
低下が3→2ダウンシフト変速により補われ、アクセル
の踏み増し操作を要さない。
下降やアクセル踏み込み操作に伴うスロットル開度TVO
の上昇等により理論空燃比側からリーン側へ変更される
時であって、その時に横切る空燃比境界線がS3−L2
境界線である時には、理論空燃比SからリーンLへの変
更と3→2ダウンシフト変速が同時に行なわれ、エンジ
ンEの空燃比をリーン側にすることによる出力トルクの
低下が3→2ダウンシフト変速により補われ、アクセル
の踏み増し操作を要さない。
【0047】例えば、図3(イ)において、3速位置
で、車速VSP の上昇やアクセル踏み戻し操作に伴うスロ
ットル開度TVO の低下等により理論空燃比領域とリーン
領域とに分けるS3−L3境界線を横切る時は、理論空
燃比側からリーン側へと変更され、出力トルクが低下す
るが、これは車速上昇やアクセル踏み戻し操作に対応し
たものとなり、運転性に違和感を与えることなく、燃費
低減効果や排ガス低減効果のある空燃比制御が担保され
る。
で、車速VSP の上昇やアクセル踏み戻し操作に伴うスロ
ットル開度TVO の低下等により理論空燃比領域とリーン
領域とに分けるS3−L3境界線を横切る時は、理論空
燃比側からリーン側へと変更され、出力トルクが低下す
るが、これは車速上昇やアクセル踏み戻し操作に対応し
たものとなり、運転性に違和感を与えることなく、燃費
低減効果や排ガス低減効果のある空燃比制御が担保され
る。
【0048】例えば、図3(ロ)において、3速位置
で、車速VSP の下降やアクセル踏み込み操作に伴うスロ
ットル開度TVO の上昇等により理論空燃比領域とリーン
領域とに分けるS3−L3境界線を横切る時は、リーン
側から理論空燃比側へと変更され、出力トルクが上昇す
るが、これは車速下降やアクセル踏み込み操作に対応し
たものとなり、運転性に違和感を与えることなく、車両
加速性が担保される。
で、車速VSP の下降やアクセル踏み込み操作に伴うスロ
ットル開度TVO の上昇等により理論空燃比領域とリーン
領域とに分けるS3−L3境界線を横切る時は、リーン
側から理論空燃比側へと変更され、出力トルクが上昇す
るが、これは車速下降やアクセル踏み込み操作に対応し
たものとなり、運転性に違和感を与えることなく、車両
加速性が担保される。
【0049】次に、効果を説明する。
【0050】(1)空燃比をリーン側に変更可能なエン
ジンEと自動変速機ATとが共に搭載されている車両の
エンジンと自動変速機の総合制御装置において、変速境
界線を兼ねる変速兼用空燃比境界線と、1つの変速段領
域を隣接する理論空燃比領域とリーン領域とに分ける空
燃比境界線とを車速VSP とスロットル開度TVO に対応し
て交互に配置した共通マップを予め設定し、車速VSP と
スロットル開度TVO の入力と共通マップに基づいてエン
ジンEのリーン,理論空燃比領域と自動変速機ATの変
速段領域を判定する装置としたため、コスト的に有利な
コントロールシステムとしながら、変速段および出力ト
ルクのハンチングの発生を防止して運転性の向上を図る
ことができる。
ジンEと自動変速機ATとが共に搭載されている車両の
エンジンと自動変速機の総合制御装置において、変速境
界線を兼ねる変速兼用空燃比境界線と、1つの変速段領
域を隣接する理論空燃比領域とリーン領域とに分ける空
燃比境界線とを車速VSP とスロットル開度TVO に対応し
て交互に配置した共通マップを予め設定し、車速VSP と
スロットル開度TVO の入力と共通マップに基づいてエン
ジンEのリーン,理論空燃比領域と自動変速機ATの変
速段領域を判定する装置としたため、コスト的に有利な
コントロールシステムとしながら、変速段および出力ト
ルクのハンチングの発生を防止して運転性の向上を図る
ことができる。
【0051】(2)共通マップで用いる車両の運転状態
を車速VSP とスロットル開度TVO としたため、車速VSP
とスロットル開度TVO により設定されている変速マップ
を流用し、リーン領域と理論空燃比領域を重ね合わせる
ことで容易に共通マップを作成することができる。
を車速VSP とスロットル開度TVO としたため、車速VSP
とスロットル開度TVO により設定されている変速マップ
を流用し、リーン領域と理論空燃比領域を重ね合わせる
ことで容易に共通マップを作成することができる。
【0052】以上、実施例を図面に基づいて説明してき
たが、具体的な構成はこの実施例に限られるものではな
い。
たが、具体的な構成はこの実施例に限られるものではな
い。
【0053】実施例では、運転状態検出手段として、車
速センサとスロットルセンサとを用いた例を示したが、
最適空燃比および最適変速段を設定するために必要な運
転状態が検出できればよいのであるから、エンジン回転
数センサやトルクセンサなどの他のセンサを用いてもよ
い。
速センサとスロットルセンサとを用いた例を示したが、
最適空燃比および最適変速段を設定するために必要な運
転状態が検出できればよいのであるから、エンジン回転
数センサやトルクセンサなどの他のセンサを用いてもよ
い。
【0054】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明にあっ
ては、空燃比をリーン側に変更可能なエンジンと自動変
速機とが共に搭載されている車両のエンジンと自動変速
機の総合制御装置において、変速境界線を兼ねる変速兼
用空燃比境界線と、1つの変速段領域を隣接する理論空
燃比領域とリーン領域とに分ける空燃比境界線とを車両
の運転状態に対応して交互に配置した共通マップを予め
設定しているマップ設定手段と、運転状態検出手段から
の入力と共通マップに基づいてエンジンのリーン,理論
空燃比領域と自動変速機の変速段領域を判定する領域判
定手段とを設けたため、コスト的に有利なコントロール
システムとしながら、変速段および出力トルクのハンチ
ングの発生を防止して運転性の向上を図ることができる
という効果が得られる。
ては、空燃比をリーン側に変更可能なエンジンと自動変
速機とが共に搭載されている車両のエンジンと自動変速
機の総合制御装置において、変速境界線を兼ねる変速兼
用空燃比境界線と、1つの変速段領域を隣接する理論空
燃比領域とリーン領域とに分ける空燃比境界線とを車両
の運転状態に対応して交互に配置した共通マップを予め
設定しているマップ設定手段と、運転状態検出手段から
の入力と共通マップに基づいてエンジンのリーン,理論
空燃比領域と自動変速機の変速段領域を判定する領域判
定手段とを設けたため、コスト的に有利なコントロール
システムとしながら、変速段および出力トルクのハンチ
ングの発生を防止して運転性の向上を図ることができる
という効果が得られる。
【図1】本発明のエンジンと自動変速機の総合制御装置
を示すクレーム対応図である。
を示すクレーム対応図である。
【図2】実施例のエンジンと自動変速機の総合制御装置
が適用された全体システム図である。
が適用された全体システム図である。
【図3】実施例装置のマップ設定部に記憶設定されてい
る共通マップを示す図である。
る共通マップを示す図である。
【図4】実施例装置の総合コントロールユニットで行な
われるエンジン制御と変速制御のメインルーチンの流れ
を示すフローチャートである。
われるエンジン制御と変速制御のメインルーチンの流れ
を示すフローチャートである。
【図5】実施例装置の総合コントロールユニットで行な
われる共通マップ検索の作動の流れを示すフローチャー
トである。
われる共通マップ検索の作動の流れを示すフローチャー
トである。
a 空燃比アクチュエータ b 変速用アクチュエータ c 運転状態検出手段 d マップ設定手段 e 領域判定手段 f 空燃比制御指令手段 g 変速制御指令手段
Claims (2)
- 【請求項1】 エンジンの空燃比をリーン側あるいは理
論空燃比側に変更可能な空燃比アクチュエータと、 自動変速機の変速段の切り換えを行う変速用アクチュエ
ータと、 車両の運転状態を検出する運転状態検出手段と、 変速境界線を兼ねる変速兼用空燃比境界線と、1つの変
速段領域を隣接する理論空燃比領域とリーン領域とに分
ける空燃比境界線とを車両の運転状態に対応して交互に
配置した共通マップを予め設定しているマップ設定手段
と、 前記運転状態検出手段からの入力と前記共通マップに基
づいてエンジンのリーン,理論空燃比領域と自動変速機
の変速段領域を判定する領域判定手段と、 前記領域判定手段により判定されたリーンあるいは理論
空燃比とする指令を、前記空燃比アクチュエータに出力
する空燃比制御指令手段と、 前記領域判定手段により判定された変速段を得る指令
を、前記変速用アクチュエータに出力する変速制御指令
手段と、 を備えている事を特徴とするエンジンと自動変速機の総
合制御装置。 - 【請求項2】 前記運転状態検出手段は、少なくとも車
速とスロットル開度とを検出する手段であり、かつ、前
記マップ設定手段は、車速とスロットル開度を要素とし
て、高車速・低スロットル開度ほどリーン側で高速段と
する共通マップを設定した手段であることを特徴とする
請求項1記載のエンジンと自動変速機の総合制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4236872A JP2795087B2 (ja) | 1992-09-04 | 1992-09-04 | エンジンと自動変速機の総合制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4236872A JP2795087B2 (ja) | 1992-09-04 | 1992-09-04 | エンジンと自動変速機の総合制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0681681A JPH0681681A (ja) | 1994-03-22 |
JP2795087B2 true JP2795087B2 (ja) | 1998-09-10 |
Family
ID=17007045
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4236872A Expired - Lifetime JP2795087B2 (ja) | 1992-09-04 | 1992-09-04 | エンジンと自動変速機の総合制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2795087B2 (ja) |
-
1992
- 1992-09-04 JP JP4236872A patent/JP2795087B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0681681A (ja) | 1994-03-22 |
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