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JP2782557B2 - 回転センサ - Google Patents

回転センサ

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JP2782557B2
JP2782557B2 JP4503355A JP50335592A JP2782557B2 JP 2782557 B2 JP2782557 B2 JP 2782557B2 JP 4503355 A JP4503355 A JP 4503355A JP 50335592 A JP50335592 A JP 50335592A JP 2782557 B2 JP2782557 B2 JP 2782557B2
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Japan
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mode
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optical
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ファラール,カール・エム
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HANEIUERU Inc
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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01CMEASURING DISTANCES, LEVELS OR BEARINGS; SURVEYING; NAVIGATION; GYROSCOPIC INSTRUMENTS; PHOTOGRAMMETRY OR VIDEOGRAMMETRY
    • G01C19/00Gyroscopes; Turn-sensitive devices using vibrating masses; Turn-sensitive devices without moving masses; Measuring angular rate using gyroscopic effects
    • G01C19/58Turn-sensitive devices without moving masses
    • G01C19/64Gyrometers using the Sagnac effect, i.e. rotation-induced shifts between counter-rotating electromagnetic beams
    • G01C19/72Gyrometers using the Sagnac effect, i.e. rotation-induced shifts between counter-rotating electromagnetic beams with counter-rotating light beams in a passive ring, e.g. fibre laser gyrometers
    • G01C19/721Details

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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は光ファイバジャイロに関し、特に、光学干渉
計型回転センサに関する。
背景技術 ロボットミサイル制御及び弾道弾制御から航空機や宇
宙船の航法にわたる適用用途では、回転速度の測定が要
求される。慣性グレード宇宙船/航空機航法システムの
場合、性能の正確さは0.001から0.01度/時(地球の15
度/時回転速度の10-3から10-4)の範囲にわたり、普通
グレードの感知正確さは0.02から1.0度/秒となってい
る。中間グレードの性能は0.1から10度/時の範囲にあ
る。
宇宙船の航行は通常はスピニングホイールジャイロに
依存しているが、レーザー技術の進歩によって、航空機
航法システムなどの高性能の用途では2つのレーザービ
ームジャイロ(「レーザージャイロ」)を使用すること
が可能となった。レーザージャイロは、始動が速く、小
型且つ低コストであり、また、最も重要な点としての動
く機械部品がないという特徴を有している。レーザージ
ャイロの発展形態が、その代替型である光ファイバジャ
イロ(すなわち、「FOG」)である。
FOGはレーザージャイロより小型で、頑丈且つ低コス
トにすることができるので、高等発射体の分野のより低
性能(普通グレード及び中間グレード)の用途には、FO
Gは理想のものとして適している。FOGが特に良く適して
いる発射体の用途は、ロール高度確定、本体速度感知及
びホーミング飛翔体の安定である。
FOGは、光ファイバループの平面に対して垂直な軸を
中心としてループの中を伝播してゆく光学信号の走行時
間がループの回転速度と共に変化するという原理に基づ
いて、回転を測定するためにサニャック干渉計を使用す
る。ループの中を両方向に通過する2つの光学信号に関
わる走行遅延は、ループの回転速度に比例するサニャッ
ク位相差を発生させる: 式中:Sはラジアン単位のサニャック位相差であり、Lは
ファイバループの長さであり、dはループの直径であ
り、λは光学信号の波長であり、cは光の速度であり、
Ωはラジアン/秒単位のループ回転速度である。
ループの一端に配置される正弦位相変調器を使用して
2つの光学信号を変調することにより、位相検出感度を
向上させても良い。光学走行時間遅延は、変調器に両方
向に循環してゆく光ビームに対して異なる時点で作用さ
せるような影響を及ぼし、それにより、位相差の大きさ
はデイザされ、回転誘導位相差を検出するために感知交
流処理を利用することができるようになる。
両方向に伝搬してゆく単位強さの信号を干渉計によっ
て組合わせると、強さ(I)は次のようになる: I=1/2*(1+cosP) (式2) 式中、Pは総位相差(サニャック位相差と位相変調)で
ある。
強さIとサニャク位相差との関係は余弦関数である。
回転が0であるときは、位相差は0であり、信号は強め
合うように干渉して最大強さを発生する。ループが回転
すると位相差が生じるので、信号は弱め合うように干渉
し、強さは低下する。
変調周波数(f)における強さ式のベッセル展開によ
り、回転速度成分: F=K*sin(S) (式3) が得られる。式中、 K=2*J1 *〔2A*sin(π*f*T)〕 (式4) であり、また、項2A*sin(π*f*T)は振幅(A)及び
変調周波数fのデイザ後の位相差変調である。コイル走
行時間はTであり(A)が一定であれば、コイル固有周
波数f=1/2TであるときにFは最大になる。
Fのアナログ値を回転の表示として直接に測定するこ
とができる。あるいは、サニャック位相差に対抗する光
学位相バイアスを追加する閉ループセロダイン変調器に
より絶えず信号振幅を零にすることが可能である。これ
は、ファイバコイルの一端に配置される繰返し直線ラン
プ位相変調器である。2πラジアンのピークランプ振幅
は、逆方向に導かれる2つのビームの間に有効に一定の
位相差バイアスを発生させる。位相バイアス振幅に比例
するランプ繰返し周波数は、ループの回転速度を表す測
定可能値である。
回転を感知する正確さは、回転速度が0である(そし
て、バイアスが全く印加されない)ときに同一の(「往
復」)光路を進む両方向に伝搬してゆく信号に大きく左
右される。光学素子を「最小往復構成」に配置すること
により、必要な往復特性を確保できる。その「最小往復
構成」では、光学信号が、発生源から感知コイルへ伝搬
するとき、感知コイルから検出器へ伝搬するときの何れ
の場合でも、単一の空間モードフィルタと、単一の偏光
フィルタとを、共通に通過することが要求される。これ
により、たとえば、ファイバの複屈折効果や散乱、並び
に空間モード間の交さ結合とに起因して、光路内に複数
の空間モードと偏光が存在している場合でも、検出器が
受信する両方向に伝搬してゆく光学信号は、単空間モー
ド及び単偏光と関連する同一の光路を確実に進行するこ
とになる。
実際には、フィルタリングが不完全である場合、残留
偏向や、空間モードに関係する非往復性に伴って生じる
FOGオフセット誤差(並びに他の数種類の誤差)は、広
帯域で可干渉距離の短い光源の使用と感知コイルでの高
複屈折光ファイバの使用をすることによって減少できる
であろう。これにより、いくつかの交さ結合波と干渉し
ない選択モード両方向伝搬波が形成される。
FOGは高性能、低コストを実現する可能性を秘めてい
る。FOG製造に必要とされる素子は0.8ミクロン及び1.3
ミクロン付近の波長で容易に利用できる。波長を長くす
ると、光の損失が一般に少ない、素子の結合が容易であ
る、そして、LiNbO3集積光学デバイスの光屈折効果が大
幅に低減するという利点がある。
ところが、素子の選択によってコストと性能の折りあ
いをどうつけるかということに影響が出てくる。低コス
トが第1の目的である場合、通信グレードのファイバを
安価で容易に入手できるが、最適の光源は非常に効果で
ある1.3ミクロンの波長での動作か、あるいは、適切な
レーザー光源を安価で容易に入手できるが、ファイバが
高価になってしまう0.8ミクロンの波長での動作かを選
択するのは困難であろう。
発明の開示 本発明の目的は、普通グレード及び中間グレードの光
ファイバジャイロにおいて使用するための低コストの回
転センサ構成を提供することである。
本発明によれば、共通光路内の光源/検出器と感知ル
ープとの間に配置される単一の偏光フィルタと、単一の
空間モードフィルタとを含む公知の最小往復構成ではあ
るが、望ましくない空間モードから所望の空間モードで
少なくとも最小限のレベルの光学パワーを回収するため
に、干渉計光源の波長で多重モード化しうる感知ループ
ファイバ(たとえば、0.8ミクロンの波長のレーザダイ
オード光源を伴う1.3ミクロンの単モードファイバ感知
コイル)を使用できるように、感知ループにおける空間
モード変換をさらに含むサニャック干渉計が提供され
る。
さらに、本発明によれば、感知ループ単モードファイ
バは非偏光維持ファイバであり、干渉計は、信号のフェ
ージングを阻止するために感知ループに配置される偏光
解消器をさらに具備する。
従来の技術においては、感知コイルのファイバとして
多重モードファイバを使用することは、通常、不適切で
あると考えられている。従来の多重モードファイバは多
数のモードを支援し、次に往復特性を確保するために要
求される、程度の高い単モードフィルタリングは利用し
うる光のごくわずかな部分のみを取出して、それを検出
器へ送るものであるので実用的でなくなる。ところが、
感知ループのファイバがごく少数のモードだけを支援す
ると共に、感知ループの中のモード変換手段により、い
ずれかの望ましくないモードにある光の妥当な部分を検
出のために所望のモードに戻すように保証するならば、
検出される光のレベルを許容しえないほど劣化させるこ
となく必要なフィルタリングを組込めることがわかっ
た。
本発明のこれからの目的、特徴及び利点と、その他の
目的、特徴及び利点は、添付の図面に示されるような本
発明の最良の態様の一実施例についての以下の詳細な説
明を参照することによりさらに明白になるであろう。
図面の簡単な説明 図面の唯一の図は、本発明による回転センサのシステ
ムブロック線図である。
本発明を実施するための最良の態様 わかっている通り、最小正逆性構成のサニャック干渉
計は、望ましくない偏光及び空間モードと関連する出力
誤差を最小限に抑えることにより、FOGの性能を向上さ
せる。従来の高性能FOGシステムは、通常、それに加え
て、それらの誤差をさらに減少させるために、可干渉性
の低い超発光ダイオード(SLD)光源と、複屈折の大き
い(偏光維持)感知ループファイバの使用を必要として
いた。ところが、SLDと偏光維持ファイバの価格はセン
サの総コストの大きな部分を占める。
本発明は、低価格のレーザダイオード光源(たとえ
ば、0.8ミクロンの波長)と、低価格の非偏光維持感知
コイルファイバ(たとえば、1.3ミクロンで単モードで
あるが、光源波長で適度に多重モード化できるファイ
バ)を使用できるように変形した最小往復構成のサニャ
ック干渉計から成る。最小往復構成を以下に説明する追
加の素子と組合わせると、中間グレードFOGで使用する
のに適するが、従来の装置より低価格の回転センサが得
られる。
図1を参照すると、本発明による干渉計10は集積光学
系チップ(IOC)12と、光源14と、光検出回路16と、出
力タップ18(方向性結合器又はビームスプリッタであっ
ても良い)と、光ファイバ感知コイル20と、制御回路22
とを含む。以下に詳細に説明するように、本発明の干渉
計は、IOC12と感知ループ20との間に接続される偏光解
消器23及びモード変換器24をさらに含む。光学偏光子25
(想像線で示す)を光源とIOCとの間に配置しても良
い。
光源14は多重モード低可干渉性(広帯域幅)で、0.8
ミクロンの波長のレーザーダイオードから構成される。
干渉計FOGにおいては、線幅が広く(可干渉性が低く)
且つ光ファイバへのパワー結合が多い光源を使用するこ
とが望ましい。高性能FOGシステムでは、パワー結合と
線幅との折り合いが適度についているという理由で、超
発光ダイオード(SLD)を広く使用していた。しかしな
がら、SLDは大量生産できないので非常に高価である。
あるいは、2〜3ナノメートルの帯域幅(SLDの帯域幅
の約5分の1であるが、妥当な低い可干渉性を確保する
には十分である)を有し且つ1ミリワットに近い光学出
力パワーを結合し、ただし、SLDのコストの10分の1の
コストで済む多重モードレーザーダイオードを利用する
ことができる。この種のレーザーダイオードは、干渉計
の光源に対して最良のコストパフォーマンスをトレード
オフして選択される。
光源は出力ファイバ26を経てタップ18に光ビームを供
給する。別の目的に利用しても良いタップはその光の一
部(たとえば、50%)を反射し、残る部分を導波管28を
介してIOC12へ伝送する。導波管28は、光源波長で単モ
ード化される光ファイバである。同様に、0.8ミクロン
で単モード動作するIOCは、1989年3月27日に出願され
た所有者が共通のSuchoski他による同時係属出願SIN32
9,121,名称Single−Polarization,Integrated Optical
Components for Optical Gyroscopesに記載されている
2段階陽子交換方式を使用して形成される。
IOCは、導波管部分33に形成される単一の偏光フィル
タ30と、単一の空間モードフィルタ32とを含む。偏光フ
ィルタの吸光比は60dB程度である。導波管33は光源光学
信号を感知コイル20へ伝搬させるのと、干渉信号の戻り
伝搬をコイルから検出回路16へ誘導するのに「共通する
光路」である。空間モードフィルタは、選択された空間
モード光のみが感知コイルに入射し且つ選択された空間
モード光学パワーのみがループから検出器へ戻り総合す
るように保証する。
感知ループに近づいてゆくフィルタ通過後の光学信号
は、光源光学信号を導波管部分35,36に提示される2つ
の等しい強さの光学信号に分割するビームスプリッタ/
組合せ器34、たとえば、Y接合部又は3dB方向性結合器
に提示される。最良の態様の実施例では、位相(「デイ
ザ」)変調器37と、セロダイン変調器38(それぞれ以下
に説明する)を導波管部分35,36にそれぞれ接続する。I
OC接続部39,40の変調光学信号は偏光解消器23と、モー
ド変換手段24とを介して感知ループの両端部42,44に提
示される。
感知ループを循環した後、光は光源へ戻ってゆくので
あるが、そのとき、スプリッタ/組合せ器34において1
つの干渉信号に組合せ次に、その信号は共通光路導波管
33に沿って逆方向に進み、モードフィルタと偏光子を通
ってタップ18に至り、タップは信号の一部分(たとえ
ば、50%)を取出し、それを光路46を介して検出回路16
に結合するが、この信号の残る部分は光源に向かって誘
導され、有効に失われる。光路46は、光源波長で単モー
ド化される光ファイバであっても良い。検出回路は公知
のPINダイオードトランスインピーダンス増幅器検出シ
ステムを含んでいても良い。
最良の態様の実施例では、サニャック位相差を測定す
るために閉ループセロダイン変調方式を使用する。これ
により、測定は光源の変動又は光が感知ループを多重モ
ード伝送されることの結果として起こる強さの変化の影
響を受けなくなる。セロダイン変調器38は、両方向に循
環してゆく光ビームのそれぞれに直線ランプ位相変調を
加える。ランプピーク振幅が2πラジアンであり且つフ
ライバックがほぼ瞬時である場合、コイルの光学遅延の
ために2つの信号に異なる時点で作用するセロダイン変
調は微分位相に有効に一定であるバイアスを加える。こ
のバイアスは制御回路22内部のサーボループにより、サ
ニャック位相差に絶えず対抗し、それを零にするように
制御できる。そこで、セロダイン周波数はループの回転
速度に比例するジャイロ出力を構成する。
ビームの位相変調はデイザ変調器37により実行される
が、これは干渉信号振幅をデイザさせるものである。こ
れにより、微分位相をAC検出することができる。デイザ
振幅は、変調周波数がファイバ感知コイルの固定周波数
と等しいときに最大である。この変調周波数は、いくつ
かの種類のFOG測定誤差を減少させる上で他の既知の利
点をさらに提供する。
最良の態様の実態例では、感知コイルファイバは1.3
ミクロンの非偏光維持単モードファイバである。このフ
ァイバを選択したのは、市販されている低コストのファ
イバであるためである。1メートル当たりの価格は、0.
8ミクロンで動作すべく設計されている非偏光維持単モ
ードファイバの価格の約5分の1であり、また、1.3ミ
クロンの偏光維持(高複屈折)ファイバの1メートル当
たりの価格の20分の1未満である。
1.3ミクロンのファイバを0.8ミクロンの光学信号によ
って動作させた場合、そのファイバには複数(通常は2
つから5つ)のモードが存在すると思われる。この場
合、選択モードの光学パワーのほぼ全てはループを通っ
て伝搬する間に望ましくないモードに変換されてしま
い、検出器に戻る選択モードの光は残らないと考えられ
る。これを阻止するためには、ループの一端又は両端に
モード変換器(又は「モードスクランブラ」)を機能的
に組込むことが必要である。これにより、いずれかの既
存のモードからの光の一部はループから出る前に所望の
モードに確実に結合することになる。そのようにして結
合した光は選択モードフィルタ32を通過し、検出器16に
至る。
感知コイルの幾何学的構成の調整により、すなわち、
コイル直径と、ファイバ巻付け技術を調整することによ
り、モード変換機能を実現しても良い。許容しうる直径
の値の範囲は重要ではない。直径を小さな値にすると、
それに関連して巻付け応力が増大し且つファイバのゆが
みが大きくなり、空間モードの交さ結合(スクランブ
ル)が増す傾向が見られる。同時に、小さな値は高次の
モードの減衰を増加させるので、最終的にはコイルを通
る単モード伝送を発生させ、スクランブルを不要にする
であろう。ところが、直径をあまりに小さく(たとえ
ば、約2cm未満)にしてしまうと、所望のモードであっ
ても減衰は許容しえないほど大きくなることがある。
直径の大きいコイルは、実装に際して物理的な制約を
受けるが、FOG感度は高くなる。ところが、大きな直径
(たとえば、8cmを越える直径)をファイバ交差の調整
を伴うスムース巻付け方法と組合わせると、そこで得ら
れる空間モードの選択又は変換はほとんど又は全くな
い。この場合、ファイバコイルの一端のS字状の一連の
小さな無作為のファイバ湾曲部などの公知のスクランブ
ラ構成のいずれか1つから構成される別個のモードスク
ランブル手段を組込むことが必要であろう。
直径16cm、長さ180メートルで、従来通りの単モード
1.3ミクロン通信用ファイバから成るランダム巻付けコ
イルを使用する実験室での実験では、別個のモードスク
ランブラを含める必要はないことがわかっており、これ
は、そのようなコイルにおけるファイバの交差が適切な
モード混合を生じさせることを示唆している。
最良の態様の実施例で非偏光維持単モードファイバを
使用することにより、環境条件の影響を受けやすい偏光
モードが望ましくない偏光に結合する機会も増やす。全
ての光が所望の偏光から出てしまう(偏光フェージン
グ)おそれをなくすために、感知ループの一端又は両端
に偏光解消手段23を含めても良い。可干渉性の低い光源
を使用する場合、この目的のための偏光解消器は、たと
えば、当業者には知られている方法を使用して、IOCに
対して適正な向きに定められた偏光軸と接続させた1本
の短い高複屈折(偏光維持)ファイバから構成されてい
ても良い。偏光解消器のフェージング防止作用は、先に
説明したモードスクランブラの作用に類似している。こ
れにより、光の一部は所望の偏光で常に必ず検出器に戻
ることになる。しかしながら、同じような量の光も必ず
望ましくない偏光で検出器に向かって戻ってゆくので、
この光を阻止するために必要とされる偏光子の吸光比
は、ほぼ全ての戻り光が所望の偏光状態にある場合と比
べて高くなければならない。
IOC偏光フィルタ30の吸光比は60dBである。IOC導波管
33の長さを伸ばすことによりさらに大きな吸光率を得る
ことができるか否か、あるいは、それを越えると単一基
板IOC偏光フィルタが長さに伴って改善されなくなって
しまう性能の限界が60dBにあるか否かは現時点ではわか
っていない。そのような限界は、先に反射された光が一
次導波管に再び入射する結果として現れるものであろ
う。
ところが、試験によれば、ニオブ酸リチウム基板に基
づき、約60dBの有効吸光率を有する陽子交換形IOCを採
用したサニャック干渉計における偏光に関連する誤差
を、IO回路の入力端子の直前に補助偏光子を挿入するこ
とによりかなり減少できることがわかっている。IOC偏
光子のみを使用した場合、我々の実験用ジャイロの出力
における偏光関連誤差は、通常、10度/時と等価の回転
速度より小さかった。しかしながら、60dBの吸光率を有
するように指定した市販のプリズム型偏光子をIO偏光子
の前に挿入すると、誤差は1度/時未満に減少した。
特定の1つの用途に要求される性能の正確さに応じ
て、図1にはIOC12と直列であるとして示されている補
助偏光子25を含めるのが好ましいであろう。この構成は
2つの偏光子を有効に分割し、偏光吸光の向上を達成さ
せる。補助偏光子はプリズム形でなくとも良い。これは
追加の別基板のIOC偏光素子であっても良く、あるい
は、他の公知のいずれかの種類のファイバ偏光子であっ
ても良い。
試験結果によれば、本発明の回転センサは数度/時を
越えて出力雑音及びドリフトを示さないことがわかって
おり、これは、先に説明した概念に従って構成したジャ
イロを価格が重要であり且つ普通の性能レベルが要求さ
れるような多様な用途に有用であるといえることを示し
ている。
尚、光源と感知ファイバの波長0.8ミクロンと、1.3ミ
クロンに限定する必要がないことを理解すべきである。
いずれかの相対的に短い波長の光源を、いずれかの相対
的に長い波長の感知ファイバと組合わせて使用しても良
い。たとえば、光源波長は750から900ナノメートルの範
囲であっても良く、また、ファイバの設計波長は1200か
ら1600ナノメートルの範囲であっても良い。
同様に、本発明をその最良の態様の実施例に関して示
し且つ説明したが、本発明の形態及び詳細についての上
述の、また、他の様々な変更、省略及び追加を本発明の
趣旨から逸脱せずに実施しうることを当業者は理解すべ
きである。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01C 19/72 G02B 6/00

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ソースとしての光学信号を供給する光学信
    号源手段と; 光ファイバ感知ループ手段であって、その回転に応じ
    て、相互に逆に循環経路を通って伝播する2つの感知ル
    ープ光学信号にサニャック位相差を与える光ファイバ感
    知ループ手段と: 導波管アレイが上部に形成されている基板を有する集積
    光学系回路(IOC)手段であって、前記導波管アレイに
    は前記ソースとしての光学信号に応答する両方向共通経
    路部分が含まれ、前記共通経路部分には、所望の空間モ
    ードと所望の偏光モードを有する選択モード光学信号を
    通過させるよう、単一の偏光モードフィルタと、単一の
    空間モードフィルタとが形成されており、前記導波管ア
    レイには更に、前記共通経路部分から受信した前記選択
    モード光学信号を前記2つの感知ループ光学信号に分割
    して前記光ファイバ感知ループ手段を相互に逆方向に伝
    播させ、且つ、前記光ファイバ感知ループ手段からの2
    つの感知ループ光学信号を組み合わせて共通の干渉信号
    として前記共通経路部分に戻すビームスプリッタ/組合
    せ器手段が含まれ、前記干渉信号の振幅は前記サニャッ
    ク位相差の大きさによって決まるものである、集積光学
    系回路(IOC)手段と; 前記干渉信号の振幅を感知する検出器手段と; 前記ソースとしての光学信号を前記IOC手段に結合する
    と共に、前記干渉信号を前記IOC手段から前記検出器手
    段に結合する結合手段と を具備する干渉計回転センサにおいて: 前記光学信号源手段は、前記ソースとしての光学信号の
    波長を有するレーザーダイオードから成り; 前記光ファイバ感知ループ手段は、前記ソースとしての
    光学信号の波長において多モード動作をする非偏波保存
    ファイバであって、前記ソースとしての光学信号の波長
    より長い波長で単モード動作するように設計されている
    光ファイバで構成され、そして、前記光ファイバ感知ル
    ープ手段は、選択空間モードから望ましくない空間モー
    ドへの全光学パワーの感知ループ交さ結合を阻止するよ
    う、信号モード変換特性を有している、 ことを特徴とする回転センサ。
  2. 【請求項2】前記光ファイバ感知ループ手段は、固有モ
    ード変換特性を持つファイバ巻付け幾何学構成を有する
    ファイバコイル構成である、請求の範囲1項記載の回転
    センサ。
  3. 【請求項3】前記光ファイバ感知ループ手段は、その一
    端に配置された別個のモード変換素子を含んでいる、請
    求の範囲1項記載の回転センサ。
  4. 【請求項4】前記別個のモード変換素子は、前記光ファ
    イバ感知ループ手段の一端に配置されたファイバ湾曲部
    のS字状セグメントから成る、請求の範囲3項記載の回
    転センサ。
  5. 【請求項5】前記ソースとしての光学信号の波長は0.8
    ミクロンオーダであり、前記光ファイバ感知ループ手段
    の光ファイバは1.3ミクロンオーダの波長で動作するよ
    うに設計されている、請求の範囲1項記載の回転セン
    サ。
  6. 【請求項6】所望の偏光モードから望ましくないモード
    への全光学パワーの感知ループ交さ結合を阻止するため
    に、前記光ファイバ感知ループ手段と前記ビームスプリ
    ッタ/組合せ器手段との間に少なくとも1つの偏光解消
    手段がさらに配置される、請求の範囲1項記載の回転セ
    ンサ。
  7. 【請求項7】前記偏光解消手段は、複屈折の大きい1本
    のある長さの単モードファイバから成る、請求の範囲6
    項記載の回転センサ。
  8. 【請求項8】サニャック位相差に対抗する位相バイアス
    を与えるために、前記光ファイバ感知ループ手段中の光
    学信号に直線ランプ位相変調を加えるセロダイン変調手
    段と; 位相バイアスによりサニャック位相差の大きさが零とな
    るように、セロダイン変調周波数を前記干渉信号の振幅
    に従って間断なく変化させる制御回路と をさらに具備し、それにより、セロダイン変調周波数の
    値が前記光ファイバ感知ループ手段の回転速度に比例す
    るようにした、請求の範囲1項記載の回転センサ。
  9. 【請求項9】前記結合手段と前記IOCの前記共通経路部
    分との間に配置され、前記IOCの単一の偏光フィルタの
    吸光比を増大させる別個の偏光子手段をさらに具備する
    請求の範囲6項記載の回転センサ。
  10. 【請求項10】前記ソースとしての光学信号の波長は75
    0から900ナノメートルの範囲で、前記光ファイバ感知ル
    ープ手段のファイバの設計波長は1200から1600ナノメー
    トルの範囲である、請求の範囲5項記載の回転センサ。
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