JP2773821B2 - 輪郭補償回路 - Google Patents
輪郭補償回路Info
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Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、入力映像信号から形成した輪郭信号を上記
入力映像信号に加算して出力する輪郭補償回路に関し、
例えばビデオテープレコーダ(VTR)等の映像機器に適
用される。 〔発明の概要〕 本発明は、入力映像信号から形成した輪郭信号を上記
入力映像信号に加算して出力する輪郭補償回路におい
て、上記輪郭信号の信号レベルを絶対値化した値が大き
くなるに従って段階的に入出力利得を小さくする非線形
処理を非線形処理回路にて上記輪郭信号に施すことによ
って、コントラストの低い画像やコントラストの高い画
像に対しても自然な輪郭補償を行い得るようにしたもの
である。 〔従来の技術〕 一般に、VTR等の映像機器では、トランスバーサルフ
ィルタやバンドパスフィルタ等を用いて画像の輪郭を強
調する輪郭信号を入力映像信号から形成して上記入力映
像信号に加算することにより、画像の解像度を高めるよ
うにしている。 また、従来より、映像信号に対する輪郭補償処理等の
各種信号処理は、アナログ信号処理系にてアナログ映像
信号のままで行ったり、映像信号をデジタル化してデジ
タル信号処理系により行っている。 〔発明が解決しようとする問題点〕 ところで、従来の輪郭補償回路では、入力映像信号の
信号レベルに直線的に比例した輪郭信号をトランスバー
サルフィルタやバンドパスフィルタ等にて形成して、線
形動作のアナログ信号処理系やデジタル信号処理系によ
り輪郭補償を行っていたために、コントラストの低い部
分では補償量が小さく、画像の鮮鋭さの強調や見掛けの
コントラスト改善等の補償効果を十分に得ることができ
ず、また、コントラストの高い部分では補償量が大き過
ぎて、不自然な画像になってしまうという問題点があっ
た。特に、映像信号をデジタル化してデジタル信号処理
系により輪郭補償処理を行う場合に、上記コントラスト
の低い部分に対する補償不足およびコントラストの高い
部分に対する補償過剰の影響が顕著に現れる傾向が強
い。 そこで、本発明は、上述の如き従来の問題点に鑑み、
入力映像信号から形成した輪郭信号を上記入力映像信号
に加算して出力する輪郭補償回路において、上記輪郭信
号に非線形処理を施して上記入力映像信号に加算するこ
とにより、コントラストの低い画像やコントラストの高
い画像に対しても自然な輪郭補償を行い得るようにした
新規な構成の輪郭補償回路を提供するものである。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明は、上述の如き従来の問題点を解決するため
に、入力映像信号から、2の補数で表され、正と負の値
を有するデジタル輪郭信号を形成する輪郭信号形成回路
と、上記2の補数で表されるデジタル輪郭信号を符号デ
ータと絶対値データとで表されるデジタル輪郭信号に変
換する絶対値化回路と、上記絶対値化回路から絶対値デ
ータが供給されるそれぞれ異なる基準レベルの与えられ
た複数のレベル比較回路と、上記複数のレベル比較回路
の出力に基づいて、上記絶対値データの所定レベル範囲
毎に異なる係数データを選択して出力する係数選択回路
と、上記係数選択回路により選択された係数データに基
づいて、上記絶対値データに対して非線形演算を行う非
線形演算回路とを備え、上記符号データと上記非線形演
算回路の出力とに基づいて、入力映像信号に輪郭補償を
施すことを特徴としている。 〔作用〕 本発明に係る輪郭補償回路では、2の補数で表される
デジタル輪郭信号を符号データと絶対値データとで表さ
れるデジタル輪郭信号に変換してから非線形演算により
輪郭信号のレベル調整を行う。 〔実施例〕 以下、本発明の一実施例について、図面に従い詳細に
説明する。 第1図のブロック図に示す実施例において、入力映像
信号(Sin)は、信号入力端子1からアナログ・デジタ
ル(A/D)変換回路2に供給されており、上記A/D変換回
路2にてデジタル化され映像データ(Din)として輪郭
信号形成回路3と信号加算回路4に供給されるようにな
っている。 上記輪郭信号形成回路3は、上記映像データ(Din)
から上記入力映像信号(Sin)にて示される画像の輪郭
部分の映像データを輪郭信号として抽出し、上記輪郭信
号の信号レベルを2の補数で表示した輪郭データ(Da
p)を非線形処理回路10を構成する絶対値化回路11に供
給している。 上記絶対値化回路11は、第2図に具体的な構成を示し
てあるように、上記輪郭データ(Dap)のビット数に等
しい(n+1)個の排他的論理和回路EXOR(0),EXOR(1)
〜EXOR(n-1),EXOR(n)と1個の加算回路ADDにて構成され
ている。上記排他的論理和回路EXOR(0),EXOR(1)〜EXOR
(n-1),EXOR(n)は、上記輪郭データ(Dap)の各ビット
(B(0),B(1)〜B(n-1),B(n))と符号ビット(Sign Bit)
との排他的論理和出力を上記加算回路ADDに供給してい
る。 上記加算回路ADDは、上記排他的論理和回路EXOR(0),E
XOR(1)〜EXOR(n-1),EXOR(n)による排他的論理和出力に
て示される値の最下位ビット(LSB)に上記符号ビット
(Sign Bit)にて示される論理「1」あるいは論理
「0」を加算することにより、上記輪郭信号の信号レベ
ルを符号ビット(Sign Bit)と絶対値データ(ABS(0),
ABS(1)〜ABS(n-1),ABS(n))にて示す符号付き絶対値表
示の輪郭データ(Dabs)に、2の補数表示の上記輪郭デ
ータ(Dap)を変換する。 そして、上記絶対値化回路11にて得られる符号付き絶
対値表示の輪郭データ(Dabs)は、その絶対値データ
(ABS(0),ABS(1)〜ABS(n-1),ABS(n))が3個の比較回路
12,13,14と掛算回路18に供給され、また、上記符号ビッ
ト(Sign Bit)が上記加算回路4に供給されている。 上記比較回路12,13,14は、それぞれ異なる値の比較デ
ータ「x0」,「x1」,「X2」が与えられており、この比
較データ「x0」,「x1」,「x2」と上記絶対値データ
(ABS(0),ABS(1)〜ABS(n-1),ABS(n))にて示される値
「x」を比べる。ここで、上記比較データ「x0」,
「x1」,「x2」は、0<x0<x1<x2に設定されている。 そして、上記比較回路12,13,14にて得られる比較出力
は、エンコーダ15に供給されている。上記エンコーダ15
は、上記比較回路12,13,14による比較出力から、上記絶
対値データ(ABS(0),ABS(1)〜ABS(n-1),ABS(n))にて示
される値「x」が、 (1)0<x<xo (2)xo<x<x1 (3)x1<x<x2 (4)x2<x のどの範囲にあるかを示す2ビットの制御データを形成
して2個の係数選択回路16,17に供給する。 上記係数選択回路16には、この非線形処理回路10の入
出力関数f(x)の1次(利得)係数として4種類の係
数「a0」,「a1」,「a2」,「0」が与えられている。
そして、この係数選択回路16は、上記エンコーダ15から
供給される2ビットの制御データにより、上記絶対値デ
ータ(ABS(0),ABS(1)〜ABS(n-1),ABS(n))にて示される
値「x」の範囲(1)〜(4)に応じて、上記4種類の
係数「a0」,「a1」,「a2」,「0」を (1)0<x<xo:a0 (2)xo<x<x1:a1 (3)x1<x<x2:a2 (4)x2<x :0 のように選択して上記掛算回路18に供給する。この掛算
回路18は、上記絶対値化回路11から供給される絶対値デ
ータ(ABS(0),ABS(1)〜ABS(n-1),ABS(n))にて示される
値「x」に上記係数選択回路16から選択的に供給される
係数「a0」,「a1」,「a2」,あるいは「0」を掛け
て、その掛算出力を加算回路19に供給する。 また、上記係数選択回路17には、この非線形処理回路
10の入出力関数f(x)の0次(オフセット)係数とし
て4種類の係数「−a0c」,「b1」,「b2」,「b3」が
与えられている。そして、この係数選択回路17は、上記
エンコーダ15から供給される2ビットの制御データによ
り、上記絶対値データ(ABS(0),ABS(1)〜ABS(n-1),ABS
(n))にて示される値「x」の範囲(1)〜(4)に応
じて、上記4種類の係数「−a0c」,「b1」,「b2」,
「b3」を (1)0<x<xo:−a0c (2)xo<x<x1:b1 (3)x1<x<x2:b2 (4)x2<x :b3 のように選択して上記加算回路19に供給する。この加算
回路19は、上記係数選択回路17から供給される上記4種
類の係数「−a0c」,「b1」,「b2」あるいは「b3」を
上記掛算回路18による掛算出力に加算して、アンダーフ
ロー検出回路20に供給するとともに、スイッチ回路21を
介して上記加算回路4に供給する。上記アンダーフロー
検出回路20は、上記加算回路19による加算結果が負にな
ることを検出して上記スイッチ回路21の切り換え制御を
行う。また、上記スイッチ回路21は、定数「0」が与え
られており、上記絶対値データ(ABS(0),ABS(1)〜ABS
(n-1),ABS(n))にて示される値「x」が0<x<cの範
囲にあるときに上記定数「0」を選択し、他の範囲にあ
るときに上記加算回路19による加算出力を選択する。 上記非線形処理回路10は、上記輪郭信号形成回路3に
て形成した輪郭データ(Dap)について、上記絶対値化
回路11にて得られる絶対値表示の輪郭データ(Dabs)の
絶対値データ(ABS(0),ABS(1)〜ABS(n-1),ABS(n))に対
して、その値「x」の範囲に応じて、 0<x<cの範囲では f(x)=0 c<x<xoの範囲では f(x)=a0(x−c) xo<x<x1の範囲では f(x)=a1x+b1 x1<x<x2の範囲では f(x)=a2x+b2 x2<xの範囲では f(x)=b3 となる非線形特性f(x)を上記掛算回路18,加算回路
およびスイッチ回路21にて与えて上記符号ビット(Sign
Bit)を付加することにより、第3図に入出力特性を示
すような非線形処理を行う。すなわち、上記非線形処理
回路10では、上記輪郭データ(Dabs)の絶対値データ
(ABS(0),ABS(1)〜ABS(n-1),ABS(n))の値「x」が大き
くなるに従って段階的に入出力利得を小さくするように
した非線形処理が行われる。 そして、上記非線形処理回路10にて非線形処理を施し
た輪郭データ(Dabs′)が供給される上記加算回路4
は、上記A/D変換回路2から供給される入力映像データ
(Din)に上記輪郭データ(Dabs′)を加算して、輪郭
補償処理済の映像データ(Dout)を形成する。上記加算
回路4にて得られる映像データ(Dout)は、デジタル・
アナログ(D/A)変換回路5にてアナログ化して、輪郭
補償処理済の映像信号(Sout)として信号出力端子6か
ら出力される。 ここで、輪郭信号も2の補数で表すようにすると、絶
対値が同じで正負の異なるレベルに対して符号ビット以
外の値が異なるので、レベル比較回路等が倍必要にな
る。しかし、この実施例の輪郭補償回路では、2の補数
で表した輪郭信号を一旦符号データと絶対値データに変
換して、非線形演算回路で非線形演算を行うようにする
ことで、レベル比較回路やエンコーダの回路規模を削減
している。 また、入力映像信号から形成した輪郭信号について、
その信号レベルを絶対値化した値「x」が大きくなるに
従って段階的に入出力利得を小さくするようにした非線
形処理を上記非線形処理回路10にて施すことにより、コ
ントラストの低い部分に対しては、輪郭補償量を大きく
して鮮鋭度および見掛けのコントラストを向上させるこ
とができ、また、コントラストの高い部分に対しては、
輪郭補償量を小さくして自然な輪郭補償を施すことがで
きる。しかも、この実施例では、輪郭データ(Dabs)の
絶対値データ(ABS(0),ABS(1)〜ABS(n-1),ABS(n))が微
小な0<x<cの範囲の輪郭信号は、ノイズと見なし
てf(x)=0として輪郭信号をゼロレベルにクリップ
することにより、ノイズによる画質劣化を抑えることが
できる。 〔発明の効果〕 本発明に係る輪郭補償回路では、2の補数で表した輪
郭信号を一旦符号データと絶対値データに変換して、輪
郭信号のレベル調整のための非線形演算を非線形演算回
路で行うようにすることで、レベル比較回路やエンコー
ダの回路規模を削減し、回路構成を簡略化することがで
き、また、上記非線形処理回路による非線形処理済の輪
郭信号が上記入力映像信号に加算されるので、コントラ
ストの低い画像やコントラストの高い画像に対しても自
然な輪郭補償を行うことができる。
入力映像信号に加算して出力する輪郭補償回路に関し、
例えばビデオテープレコーダ(VTR)等の映像機器に適
用される。 〔発明の概要〕 本発明は、入力映像信号から形成した輪郭信号を上記
入力映像信号に加算して出力する輪郭補償回路におい
て、上記輪郭信号の信号レベルを絶対値化した値が大き
くなるに従って段階的に入出力利得を小さくする非線形
処理を非線形処理回路にて上記輪郭信号に施すことによ
って、コントラストの低い画像やコントラストの高い画
像に対しても自然な輪郭補償を行い得るようにしたもの
である。 〔従来の技術〕 一般に、VTR等の映像機器では、トランスバーサルフ
ィルタやバンドパスフィルタ等を用いて画像の輪郭を強
調する輪郭信号を入力映像信号から形成して上記入力映
像信号に加算することにより、画像の解像度を高めるよ
うにしている。 また、従来より、映像信号に対する輪郭補償処理等の
各種信号処理は、アナログ信号処理系にてアナログ映像
信号のままで行ったり、映像信号をデジタル化してデジ
タル信号処理系により行っている。 〔発明が解決しようとする問題点〕 ところで、従来の輪郭補償回路では、入力映像信号の
信号レベルに直線的に比例した輪郭信号をトランスバー
サルフィルタやバンドパスフィルタ等にて形成して、線
形動作のアナログ信号処理系やデジタル信号処理系によ
り輪郭補償を行っていたために、コントラストの低い部
分では補償量が小さく、画像の鮮鋭さの強調や見掛けの
コントラスト改善等の補償効果を十分に得ることができ
ず、また、コントラストの高い部分では補償量が大き過
ぎて、不自然な画像になってしまうという問題点があっ
た。特に、映像信号をデジタル化してデジタル信号処理
系により輪郭補償処理を行う場合に、上記コントラスト
の低い部分に対する補償不足およびコントラストの高い
部分に対する補償過剰の影響が顕著に現れる傾向が強
い。 そこで、本発明は、上述の如き従来の問題点に鑑み、
入力映像信号から形成した輪郭信号を上記入力映像信号
に加算して出力する輪郭補償回路において、上記輪郭信
号に非線形処理を施して上記入力映像信号に加算するこ
とにより、コントラストの低い画像やコントラストの高
い画像に対しても自然な輪郭補償を行い得るようにした
新規な構成の輪郭補償回路を提供するものである。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明は、上述の如き従来の問題点を解決するため
に、入力映像信号から、2の補数で表され、正と負の値
を有するデジタル輪郭信号を形成する輪郭信号形成回路
と、上記2の補数で表されるデジタル輪郭信号を符号デ
ータと絶対値データとで表されるデジタル輪郭信号に変
換する絶対値化回路と、上記絶対値化回路から絶対値デ
ータが供給されるそれぞれ異なる基準レベルの与えられ
た複数のレベル比較回路と、上記複数のレベル比較回路
の出力に基づいて、上記絶対値データの所定レベル範囲
毎に異なる係数データを選択して出力する係数選択回路
と、上記係数選択回路により選択された係数データに基
づいて、上記絶対値データに対して非線形演算を行う非
線形演算回路とを備え、上記符号データと上記非線形演
算回路の出力とに基づいて、入力映像信号に輪郭補償を
施すことを特徴としている。 〔作用〕 本発明に係る輪郭補償回路では、2の補数で表される
デジタル輪郭信号を符号データと絶対値データとで表さ
れるデジタル輪郭信号に変換してから非線形演算により
輪郭信号のレベル調整を行う。 〔実施例〕 以下、本発明の一実施例について、図面に従い詳細に
説明する。 第1図のブロック図に示す実施例において、入力映像
信号(Sin)は、信号入力端子1からアナログ・デジタ
ル(A/D)変換回路2に供給されており、上記A/D変換回
路2にてデジタル化され映像データ(Din)として輪郭
信号形成回路3と信号加算回路4に供給されるようにな
っている。 上記輪郭信号形成回路3は、上記映像データ(Din)
から上記入力映像信号(Sin)にて示される画像の輪郭
部分の映像データを輪郭信号として抽出し、上記輪郭信
号の信号レベルを2の補数で表示した輪郭データ(Da
p)を非線形処理回路10を構成する絶対値化回路11に供
給している。 上記絶対値化回路11は、第2図に具体的な構成を示し
てあるように、上記輪郭データ(Dap)のビット数に等
しい(n+1)個の排他的論理和回路EXOR(0),EXOR(1)
〜EXOR(n-1),EXOR(n)と1個の加算回路ADDにて構成され
ている。上記排他的論理和回路EXOR(0),EXOR(1)〜EXOR
(n-1),EXOR(n)は、上記輪郭データ(Dap)の各ビット
(B(0),B(1)〜B(n-1),B(n))と符号ビット(Sign Bit)
との排他的論理和出力を上記加算回路ADDに供給してい
る。 上記加算回路ADDは、上記排他的論理和回路EXOR(0),E
XOR(1)〜EXOR(n-1),EXOR(n)による排他的論理和出力に
て示される値の最下位ビット(LSB)に上記符号ビット
(Sign Bit)にて示される論理「1」あるいは論理
「0」を加算することにより、上記輪郭信号の信号レベ
ルを符号ビット(Sign Bit)と絶対値データ(ABS(0),
ABS(1)〜ABS(n-1),ABS(n))にて示す符号付き絶対値表
示の輪郭データ(Dabs)に、2の補数表示の上記輪郭デ
ータ(Dap)を変換する。 そして、上記絶対値化回路11にて得られる符号付き絶
対値表示の輪郭データ(Dabs)は、その絶対値データ
(ABS(0),ABS(1)〜ABS(n-1),ABS(n))が3個の比較回路
12,13,14と掛算回路18に供給され、また、上記符号ビッ
ト(Sign Bit)が上記加算回路4に供給されている。 上記比較回路12,13,14は、それぞれ異なる値の比較デ
ータ「x0」,「x1」,「X2」が与えられており、この比
較データ「x0」,「x1」,「x2」と上記絶対値データ
(ABS(0),ABS(1)〜ABS(n-1),ABS(n))にて示される値
「x」を比べる。ここで、上記比較データ「x0」,
「x1」,「x2」は、0<x0<x1<x2に設定されている。 そして、上記比較回路12,13,14にて得られる比較出力
は、エンコーダ15に供給されている。上記エンコーダ15
は、上記比較回路12,13,14による比較出力から、上記絶
対値データ(ABS(0),ABS(1)〜ABS(n-1),ABS(n))にて示
される値「x」が、 (1)0<x<xo (2)xo<x<x1 (3)x1<x<x2 (4)x2<x のどの範囲にあるかを示す2ビットの制御データを形成
して2個の係数選択回路16,17に供給する。 上記係数選択回路16には、この非線形処理回路10の入
出力関数f(x)の1次(利得)係数として4種類の係
数「a0」,「a1」,「a2」,「0」が与えられている。
そして、この係数選択回路16は、上記エンコーダ15から
供給される2ビットの制御データにより、上記絶対値デ
ータ(ABS(0),ABS(1)〜ABS(n-1),ABS(n))にて示される
値「x」の範囲(1)〜(4)に応じて、上記4種類の
係数「a0」,「a1」,「a2」,「0」を (1)0<x<xo:a0 (2)xo<x<x1:a1 (3)x1<x<x2:a2 (4)x2<x :0 のように選択して上記掛算回路18に供給する。この掛算
回路18は、上記絶対値化回路11から供給される絶対値デ
ータ(ABS(0),ABS(1)〜ABS(n-1),ABS(n))にて示される
値「x」に上記係数選択回路16から選択的に供給される
係数「a0」,「a1」,「a2」,あるいは「0」を掛け
て、その掛算出力を加算回路19に供給する。 また、上記係数選択回路17には、この非線形処理回路
10の入出力関数f(x)の0次(オフセット)係数とし
て4種類の係数「−a0c」,「b1」,「b2」,「b3」が
与えられている。そして、この係数選択回路17は、上記
エンコーダ15から供給される2ビットの制御データによ
り、上記絶対値データ(ABS(0),ABS(1)〜ABS(n-1),ABS
(n))にて示される値「x」の範囲(1)〜(4)に応
じて、上記4種類の係数「−a0c」,「b1」,「b2」,
「b3」を (1)0<x<xo:−a0c (2)xo<x<x1:b1 (3)x1<x<x2:b2 (4)x2<x :b3 のように選択して上記加算回路19に供給する。この加算
回路19は、上記係数選択回路17から供給される上記4種
類の係数「−a0c」,「b1」,「b2」あるいは「b3」を
上記掛算回路18による掛算出力に加算して、アンダーフ
ロー検出回路20に供給するとともに、スイッチ回路21を
介して上記加算回路4に供給する。上記アンダーフロー
検出回路20は、上記加算回路19による加算結果が負にな
ることを検出して上記スイッチ回路21の切り換え制御を
行う。また、上記スイッチ回路21は、定数「0」が与え
られており、上記絶対値データ(ABS(0),ABS(1)〜ABS
(n-1),ABS(n))にて示される値「x」が0<x<cの範
囲にあるときに上記定数「0」を選択し、他の範囲にあ
るときに上記加算回路19による加算出力を選択する。 上記非線形処理回路10は、上記輪郭信号形成回路3に
て形成した輪郭データ(Dap)について、上記絶対値化
回路11にて得られる絶対値表示の輪郭データ(Dabs)の
絶対値データ(ABS(0),ABS(1)〜ABS(n-1),ABS(n))に対
して、その値「x」の範囲に応じて、 0<x<cの範囲では f(x)=0 c<x<xoの範囲では f(x)=a0(x−c) xo<x<x1の範囲では f(x)=a1x+b1 x1<x<x2の範囲では f(x)=a2x+b2 x2<xの範囲では f(x)=b3 となる非線形特性f(x)を上記掛算回路18,加算回路
およびスイッチ回路21にて与えて上記符号ビット(Sign
Bit)を付加することにより、第3図に入出力特性を示
すような非線形処理を行う。すなわち、上記非線形処理
回路10では、上記輪郭データ(Dabs)の絶対値データ
(ABS(0),ABS(1)〜ABS(n-1),ABS(n))の値「x」が大き
くなるに従って段階的に入出力利得を小さくするように
した非線形処理が行われる。 そして、上記非線形処理回路10にて非線形処理を施し
た輪郭データ(Dabs′)が供給される上記加算回路4
は、上記A/D変換回路2から供給される入力映像データ
(Din)に上記輪郭データ(Dabs′)を加算して、輪郭
補償処理済の映像データ(Dout)を形成する。上記加算
回路4にて得られる映像データ(Dout)は、デジタル・
アナログ(D/A)変換回路5にてアナログ化して、輪郭
補償処理済の映像信号(Sout)として信号出力端子6か
ら出力される。 ここで、輪郭信号も2の補数で表すようにすると、絶
対値が同じで正負の異なるレベルに対して符号ビット以
外の値が異なるので、レベル比較回路等が倍必要にな
る。しかし、この実施例の輪郭補償回路では、2の補数
で表した輪郭信号を一旦符号データと絶対値データに変
換して、非線形演算回路で非線形演算を行うようにする
ことで、レベル比較回路やエンコーダの回路規模を削減
している。 また、入力映像信号から形成した輪郭信号について、
その信号レベルを絶対値化した値「x」が大きくなるに
従って段階的に入出力利得を小さくするようにした非線
形処理を上記非線形処理回路10にて施すことにより、コ
ントラストの低い部分に対しては、輪郭補償量を大きく
して鮮鋭度および見掛けのコントラストを向上させるこ
とができ、また、コントラストの高い部分に対しては、
輪郭補償量を小さくして自然な輪郭補償を施すことがで
きる。しかも、この実施例では、輪郭データ(Dabs)の
絶対値データ(ABS(0),ABS(1)〜ABS(n-1),ABS(n))が微
小な0<x<cの範囲の輪郭信号は、ノイズと見なし
てf(x)=0として輪郭信号をゼロレベルにクリップ
することにより、ノイズによる画質劣化を抑えることが
できる。 〔発明の効果〕 本発明に係る輪郭補償回路では、2の補数で表した輪
郭信号を一旦符号データと絶対値データに変換して、輪
郭信号のレベル調整のための非線形演算を非線形演算回
路で行うようにすることで、レベル比較回路やエンコー
ダの回路規模を削減し、回路構成を簡略化することがで
き、また、上記非線形処理回路による非線形処理済の輪
郭信号が上記入力映像信号に加算されるので、コントラ
ストの低い画像やコントラストの高い画像に対しても自
然な輪郭補償を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示すブロック図であり、第
2図は上記実施例を構成する絶対値化回路の具体的な構
成を示すブロック図であり、第3図は上記実施例の動作
を説明するための入出力特性線図である。 1……信号入力端子 2……A/D変換回路 3……輪郭信号形成回路 4……信号加算回路 5……D/A変換回路 6……信号出力端子 10……非線形処理回路 11……絶対値化回路 12,13,14……比較回路 15……エンコーダ 16,17……係数選択回路 18……掛算回路 19……加算回路
2図は上記実施例を構成する絶対値化回路の具体的な構
成を示すブロック図であり、第3図は上記実施例の動作
を説明するための入出力特性線図である。 1……信号入力端子 2……A/D変換回路 3……輪郭信号形成回路 4……信号加算回路 5……D/A変換回路 6……信号出力端子 10……非線形処理回路 11……絶対値化回路 12,13,14……比較回路 15……エンコーダ 16,17……係数選択回路 18……掛算回路 19……加算回路
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 1.入力映像信号から、2の補数で表され、正と負の値
を有するデジタル輪郭信号を形成する輪郭信号形成回路
と、 上記2の補数で表されるデジタル輪郭信号を符号データ
と絶対値データとで表されるデジタル輪郭信号に変換す
る絶対値化回路と、 上記絶対値化回路から絶対値データが供給されるそれぞ
れ異なる基準レベルの与えられた複数のレベル比較回路
と、 上記複数のレベル比較回路の出力に基づいて、上記絶対
値データの所定レベル範囲毎に異なる係数データを選択
して出力する係数選択回路と、 上記係数選択回路により選択された係数データに基づい
て、上記絶対値データに対して非線形演算を行う非線形
演算回路とを備え、 上記符号データと上記非線形演算回路の出力とに基づい
て、入力映像信号に輪郭補償を施すことを特徴とする輪
郭補償回路。
Priority Applications (7)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62147717A JP2773821B2 (ja) | 1987-06-13 | 1987-06-13 | 輪郭補償回路 |
GB8806502A GB2203013B (en) | 1987-03-31 | 1988-03-18 | Aperture correction circuits |
US07/171,764 US4855829A (en) | 1987-03-31 | 1988-03-22 | Aperture correction circuit |
FR888804220A FR2613569B1 (fr) | 1987-03-31 | 1988-03-30 | Circuit de correction d'ouverture pour une camera video |
KR1019880003475A KR0139418B1 (ko) | 1987-03-31 | 1988-03-30 | 애퍼튜어 보정 회로 |
DE3810902A DE3810902C2 (de) | 1987-03-31 | 1988-03-30 | Gradationssteuerschaltung |
KR97012441A KR970010202B1 (en) | 1987-03-31 | 1997-03-31 | Gradation control circuit |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62147717A JP2773821B2 (ja) | 1987-06-13 | 1987-06-13 | 輪郭補償回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63311875A JPS63311875A (ja) | 1988-12-20 |
JP2773821B2 true JP2773821B2 (ja) | 1998-07-09 |
Family
ID=15436599
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62147717A Expired - Lifetime JP2773821B2 (ja) | 1987-03-31 | 1987-06-13 | 輪郭補償回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2773821B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2596460B2 (ja) * | 1989-04-28 | 1997-04-02 | 池上通信機株式会社 | テレビカメラの輪郭強調装置 |
JPH045772U (ja) * | 1990-05-07 | 1992-01-20 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57168584A (en) * | 1981-04-10 | 1982-10-16 | Sony Corp | Nonlinear converter |
JPS6171773A (ja) * | 1984-09-14 | 1986-04-12 | Nec Corp | 輪郭強調回路 |
-
1987
- 1987-06-13 JP JP62147717A patent/JP2773821B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63311875A (ja) | 1988-12-20 |
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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