JP2770535B2 - 多色成形品の成形方法及び成形用金型 - Google Patents
多色成形品の成形方法及び成形用金型Info
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-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C45/00—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
- B29C45/16—Making multilayered or multicoloured articles
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29L—INDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASS B29C, RELATING TO PARTICULAR ARTICLES
- B29L2011/00—Optical elements, e.g. lenses, prisms
- B29L2011/0016—Lenses
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- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、固定型と可動型との間に形成されたキャビ
ティ内に順次樹脂を注入して成形する多色成形品の成形
方法及び成形用金型に関する。
ティ内に順次樹脂を注入して成形する多色成形品の成形
方法及び成形用金型に関する。
従来、例えば、樹脂製の複合レンズとしては、第5図
に示すように、筒体1の内部に、各1枚の凸レンズ2と
凹レンズ3とを嵌め込んで重ね合わせて構成されたもの
が知られている。
に示すように、筒体1の内部に、各1枚の凸レンズ2と
凹レンズ3とを嵌め込んで重ね合わせて構成されたもの
が知られている。
しかしながら、上記従来の樹脂製の複合レンズにおい
ては、筒体1と凸レンズ2と凹レンズ3という3つの部
品から構成されているため、組み立てるのに手間がかか
り、コストが嵩むと共に、両レンズ2,3間を十分な密着
度で接合するのが難しく、両レンズ2,3間の境界面に空
間ができ易く、レンズ性能の低下をきたすと共に、この
空間内に侵入した湿気によって境界面にくもりが生じ易
いという問題があった。
ては、筒体1と凸レンズ2と凹レンズ3という3つの部
品から構成されているため、組み立てるのに手間がかか
り、コストが嵩むと共に、両レンズ2,3間を十分な密着
度で接合するのが難しく、両レンズ2,3間の境界面に空
間ができ易く、レンズ性能の低下をきたすと共に、この
空間内に侵入した湿気によって境界面にくもりが生じ易
いという問題があった。
そこで、本発明者等が、鋭意検討した結果、多色成形
技術を応用して一体成形するようにすれば、上記従来の
複合レンズの問題点を一挙に解決することができること
がわかった。
技術を応用して一体成形するようにすれば、上記従来の
複合レンズの問題点を一挙に解決することができること
がわかった。
本発明は、上記知見に基づいてなされたもので、その
目的とするところは、複合レンズのような成形品を安価
にかつ容易に製造できる上に、品質の良好な製品を得る
ことができる多色成形品の成形方法及び成形用金型を提
供することにある。
目的とするところは、複合レンズのような成形品を安価
にかつ容易に製造できる上に、品質の良好な製品を得る
ことができる多色成形品の成形方法及び成形用金型を提
供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1は、固
定型と可動型との間に形成されたキャビティ内に順次樹
脂を注入して、筒体とこの筒体の内部に形成された複数
の成形部とからなる多色成形品を成形する成形方法にお
いて、上記固定型が上記筒体の内周面を、かつ上記可動
型が上記筒体の外周面をそれぞれ形成するように構成さ
れ、かつ上記固定型に複数の固定側型体を備え、これら
の固定側型体のうち第1の固定側型体の製品面に上記可
動型の製品面を対向させ、これらの製品面間の空間に樹
脂を注入して上記筒体を成形し、次いで、上記可動型に
対して上記第1の固定側型体を所定距離離間させ、これ
らの可動型の製品面と第1の固定側型体の製品面及び筒
体間の空間に樹脂を注入して上記筒体内に二次成形を行
い、続いて、上記可動型を移動させて上記固定側型体の
うち残りの固定側型体を順次上記可動型に付着した筒体
内に装着して、この筒体内の空間にそれぞれ樹脂を注入
するものである。
定型と可動型との間に形成されたキャビティ内に順次樹
脂を注入して、筒体とこの筒体の内部に形成された複数
の成形部とからなる多色成形品を成形する成形方法にお
いて、上記固定型が上記筒体の内周面を、かつ上記可動
型が上記筒体の外周面をそれぞれ形成するように構成さ
れ、かつ上記固定型に複数の固定側型体を備え、これら
の固定側型体のうち第1の固定側型体の製品面に上記可
動型の製品面を対向させ、これらの製品面間の空間に樹
脂を注入して上記筒体を成形し、次いで、上記可動型に
対して上記第1の固定側型体を所定距離離間させ、これ
らの可動型の製品面と第1の固定側型体の製品面及び筒
体間の空間に樹脂を注入して上記筒体内に二次成形を行
い、続いて、上記可動型を移動させて上記固定側型体の
うち残りの固定側型体を順次上記可動型に付着した筒体
内に装着して、この筒体内の空間にそれぞれ樹脂を注入
するものである。
また、本発明の請求項2は、固定型と可動型との間に
形成されたキャビティ内に順次樹脂を注入して、筒体と
この筒体の内部に形成された複数の成形部とからなる多
色成形品を成形する成形用金型において、上記固定型が
上記筒体の内周面を、かつ上記可動型が上記筒体の外周
面をそれぞれ形成するように構成され、上記固定型に複
数の固定側型体が設けられ、かつこれらの固定側型体の
製品面に上記可動型の製品面を対向させる移動機構が上
記可動型に設けられると共に、上記複数の固定側型体の
うち第1の固定側型体を上記可動型に対して接近離間さ
せる作動機構が上記固定型に設けられたものである。
形成されたキャビティ内に順次樹脂を注入して、筒体と
この筒体の内部に形成された複数の成形部とからなる多
色成形品を成形する成形用金型において、上記固定型が
上記筒体の内周面を、かつ上記可動型が上記筒体の外周
面をそれぞれ形成するように構成され、上記固定型に複
数の固定側型体が設けられ、かつこれらの固定側型体の
製品面に上記可動型の製品面を対向させる移動機構が上
記可動型に設けられると共に、上記複数の固定側型体の
うち第1の固定側型体を上記可動型に対して接近離間さ
せる作動機構が上記固定型に設けられたものである。
本発明の多色成形品の成形方法及び成形用金型にあっ
ては、第1の固定側型体の製品面に可動型の製品面を対
向させ、これらの製品面で形成される空間に樹脂を注入
して筒体を成形し、次いで、上記可動型に対して第1の
固定側型体を所定距離離間させて、これによって生じた
空間に樹脂を注入して上記筒体内に二次成形を行い、続
いて、上記可動型を移動させてこの可動型の製品面と上
記固定側型体のうち残りの固定側型体の製品面とを順次
対向させ、これらの固定側型体を順次上記可動型に付着
した筒体内に装着して、この筒体内の空間にそれぞれ樹
脂を注入することにより、上記筒体とこの筒体の内部に
形成された複数の成形部とからなる多色成形品を成形す
る。
ては、第1の固定側型体の製品面に可動型の製品面を対
向させ、これらの製品面で形成される空間に樹脂を注入
して筒体を成形し、次いで、上記可動型に対して第1の
固定側型体を所定距離離間させて、これによって生じた
空間に樹脂を注入して上記筒体内に二次成形を行い、続
いて、上記可動型を移動させてこの可動型の製品面と上
記固定側型体のうち残りの固定側型体の製品面とを順次
対向させ、これらの固定側型体を順次上記可動型に付着
した筒体内に装着して、この筒体内の空間にそれぞれ樹
脂を注入することにより、上記筒体とこの筒体の内部に
形成された複数の成形部とからなる多色成形品を成形す
る。
以下、第1図ないし第4図に基づいて本発明の一実施
例を説明する。
例を説明する。
第1図は本発明の一実施例を示す射出成形用金型を示
すもので、この射出成形用金型によって成形される複合
レンズについて、まず、詳述すると、第5図に示すよう
に、上記筒体1は、大筒部1aと、これに連なる小筒部1b
と、この小筒部1bの先端に形成されたリング状の受止め
部1cとからなるものであり、凸レンズ2は、一対の凸曲
面2a,2bから構成された凸レンズ部2cと、この凸レンズ
部2cの外縁部に設けられ、かつ小筒部1bの内周面と受止
め部1cとに密着したつば部2dと、このつば部2dと凸曲面
2aとの間に形成されたリング状のへこみ部2eとからなる
ものである。また、上記凹レンズ3は、一対の凹曲面3
a,3bから構成された凹レンズ部3cと、この凹レンズ部3c
の外縁部に設けられたつば部3dとからなり、この凹レン
ズ3の凹曲面3aとそれに連なるつば部3dの環状面及び外
周面は、それぞれ、凸レンズ2の上面及び筒体1の小筒
部1bの内周面に密着して形成されている。
すもので、この射出成形用金型によって成形される複合
レンズについて、まず、詳述すると、第5図に示すよう
に、上記筒体1は、大筒部1aと、これに連なる小筒部1b
と、この小筒部1bの先端に形成されたリング状の受止め
部1cとからなるものであり、凸レンズ2は、一対の凸曲
面2a,2bから構成された凸レンズ部2cと、この凸レンズ
部2cの外縁部に設けられ、かつ小筒部1bの内周面と受止
め部1cとに密着したつば部2dと、このつば部2dと凸曲面
2aとの間に形成されたリング状のへこみ部2eとからなる
ものである。また、上記凹レンズ3は、一対の凹曲面3
a,3bから構成された凹レンズ部3cと、この凹レンズ部3c
の外縁部に設けられたつば部3dとからなり、この凹レン
ズ3の凹曲面3aとそれに連なるつば部3dの環状面及び外
周面は、それぞれ、凸レンズ2の上面及び筒体1の小筒
部1bの内周面に密着して形成されている。
次に、上記のように構成された複合レンズを一体成形
する本発明の射出成形用金型の一例について、第1図に
基づいて説明する。第1図において符号10は、固定側型
板であり、この固定側型板10には、大筒部1aの端面を形
成すると共に、固定側型板10から離れて成形品を固定型
側から離型させるストリッパープレート11が設けられて
いる。そして、上記固定側型板10とストリッパープレー
ト11には、大筒部1aの内周面を形成する一対のブッシュ
12,12′が所定距離離間してそれぞれ嵌め込まれてお
り、固定側型板10には固定側受板13が設けられている。
する本発明の射出成形用金型の一例について、第1図に
基づいて説明する。第1図において符号10は、固定側型
板であり、この固定側型板10には、大筒部1aの端面を形
成すると共に、固定側型板10から離れて成形品を固定型
側から離型させるストリッパープレート11が設けられて
いる。そして、上記固定側型板10とストリッパープレー
ト11には、大筒部1aの内周面を形成する一対のブッシュ
12,12′が所定距離離間してそれぞれ嵌め込まれてお
り、固定側型板10には固定側受板13が設けられている。
上記ストリッパープレート11に対向して、筒体1の外
表面を形成する可動側型板14が、接近、離間自在に設け
られており、この可動側型板14には、上記ブッシュ12に
対向して、受止め部1cの内周面、凸レンズ2の凸曲面2a
及びへこみ部2eを形成する可動側入子15が嵌め込まれて
いる。そして、上記可動側型板14には、一次注入材料
(筒体1成形用樹脂)供給用の通路16が、可動側型板14
の側面に至るまで形成されており、この通路16の入口部
16aに射出成形機のロングノズルの先端が接触するよう
になっている。また、上記ストリッパープレート11から
所定距離離間して可動側取付板17が配置されており、こ
の可動側取付板17には、上記可動側型板14を型開閉方向
に移動させる駆動機構(油圧シリンダ)が取付けられて
いる。そして、この駆動機構の駆動ロッド18の先端は、
上記可動側型板14の内部に装着されており、上記駆動機
構の駆動ロッド18によって、上記可動側型板14が、可動
側取付板17に接触した状態において、可動側型板14は、
図示しない回転機構によって、上記両ブッシュ12,12′
間の中心線lを中心にして所定角度回動し得るようにな
っている。従って、上記可動側型板14内には、上記駆動
ロッド18用に上記中心線lを中心にした円弧状の溝19が
形成されている。さらに、上記可動側取付板17に沿って
支持ブロック20が移動自在に設けられている。
表面を形成する可動側型板14が、接近、離間自在に設け
られており、この可動側型板14には、上記ブッシュ12に
対向して、受止め部1cの内周面、凸レンズ2の凸曲面2a
及びへこみ部2eを形成する可動側入子15が嵌め込まれて
いる。そして、上記可動側型板14には、一次注入材料
(筒体1成形用樹脂)供給用の通路16が、可動側型板14
の側面に至るまで形成されており、この通路16の入口部
16aに射出成形機のロングノズルの先端が接触するよう
になっている。また、上記ストリッパープレート11から
所定距離離間して可動側取付板17が配置されており、こ
の可動側取付板17には、上記可動側型板14を型開閉方向
に移動させる駆動機構(油圧シリンダ)が取付けられて
いる。そして、この駆動機構の駆動ロッド18の先端は、
上記可動側型板14の内部に装着されており、上記駆動機
構の駆動ロッド18によって、上記可動側型板14が、可動
側取付板17に接触した状態において、可動側型板14は、
図示しない回転機構によって、上記両ブッシュ12,12′
間の中心線lを中心にして所定角度回動し得るようにな
っている。従って、上記可動側型板14内には、上記駆動
ロッド18用に上記中心線lを中心にした円弧状の溝19が
形成されている。さらに、上記可動側取付板17に沿って
支持ブロック20が移動自在に設けられている。
上記各ブッシュ12,12′及び固定側受板13の内部に
は、小筒部1bの内周面、受止め部1cの裏面(凸レンズ2
のつば部2dの環状面)及び凸レンズ2の凸曲面2bを形成
する第1の固定側入子21と、凹レンズ3の凹曲面3b及び
それに連なるつば部3dの環状面を形成する第2の固定側
入子22が、それぞれ嵌入されている。そして、上記各固
定側入子21,22にはそれぞれ入子用受板23,24が取付けら
れており、これらの固定側入子21,22及び入子用受板23,
24の内部には、それぞれ、二次注入材料(凸レンズ2成
形用樹脂)供給用及び三次注入材料(凹レンズ3成形用
樹脂)供給用の通路25,26がそれぞれ形成されている。
また、上記第2の入子用受板24には固定側取付板27が設
けられており、この固定側取付板27と第1の入子用受板
23との間には所定間隔が設けられている。そして、上記
固定側取付板27には、上記各入子用受板23,24の通路25,
26の入口部25a,26aに対向して、射出成形機のノズルを
挿入する貫通孔28,29がそれぞれ形成されている。さら
に、上記固定側取付板27には、上記固定側入子21及び入
子用受板23を型開閉方向に移動させる可動機構が取付け
られており、この可動機構の可動ロッド30の先端は、入
子用受板23を貫通して、固定側入子21の内部に装着され
ている。
は、小筒部1bの内周面、受止め部1cの裏面(凸レンズ2
のつば部2dの環状面)及び凸レンズ2の凸曲面2bを形成
する第1の固定側入子21と、凹レンズ3の凹曲面3b及び
それに連なるつば部3dの環状面を形成する第2の固定側
入子22が、それぞれ嵌入されている。そして、上記各固
定側入子21,22にはそれぞれ入子用受板23,24が取付けら
れており、これらの固定側入子21,22及び入子用受板23,
24の内部には、それぞれ、二次注入材料(凸レンズ2成
形用樹脂)供給用及び三次注入材料(凹レンズ3成形用
樹脂)供給用の通路25,26がそれぞれ形成されている。
また、上記第2の入子用受板24には固定側取付板27が設
けられており、この固定側取付板27と第1の入子用受板
23との間には所定間隔が設けられている。そして、上記
固定側取付板27には、上記各入子用受板23,24の通路25,
26の入口部25a,26aに対向して、射出成形機のノズルを
挿入する貫通孔28,29がそれぞれ形成されている。さら
に、上記固定側取付板27には、上記固定側入子21及び入
子用受板23を型開閉方向に移動させる可動機構が取付け
られており、この可動機構の可動ロッド30の先端は、入
子用受板23を貫通して、固定側入子21の内部に装着され
ている。
なお、図示されていないが、型開時に各通路25,26の
固化樹脂を取り除くために、各固定側入子21,22と入子
用受板23,24との間が開いた際、上記固化樹脂を入子用
受板23,24側に付着させるための周知のランナーロック
ピン及びこの付着した固化樹脂を入子用受板23,24から
突き離す周知のランナー突出しピンが各入子用受板23,2
4には装備されている。また、第1図ないし第4図にお
いては、型開閉方向が上下方向に示されているが、実際
には、型開閉方向が水平方向にかつ、通路16の入口部16
aが天側(上方)に向いてこの射出成形用金型は配置さ
れている。
固化樹脂を取り除くために、各固定側入子21,22と入子
用受板23,24との間が開いた際、上記固化樹脂を入子用
受板23,24側に付着させるための周知のランナーロック
ピン及びこの付着した固化樹脂を入子用受板23,24から
突き離す周知のランナー突出しピンが各入子用受板23,2
4には装備されている。また、第1図ないし第4図にお
いては、型開閉方向が上下方向に示されているが、実際
には、型開閉方向が水平方向にかつ、通路16の入口部16
aが天側(上方)に向いてこの射出成形用金型は配置さ
れている。
上記のように構成された射出成形用金型を用いて、上
記複合レンズを一対成形する場合には、まず、第1図に
示すように、型締すると共に、ブッシュ12内に第1の固
定側入子21を完全に嵌入した状態において、入口部16a
に射出成形機のロングノズルを当接して、通路16を通っ
て一次注入材料をキャビティ内に充填することにより筒
体1を成形する(第2図参照)。この場合、通路25には
樹脂は供給されていない。また、第1の固定側入子21の
下面と可動側入子15の上面とが環状部分で密接している
から、両者で形成された中心部の空間内には樹脂は侵入
しない。
記複合レンズを一対成形する場合には、まず、第1図に
示すように、型締すると共に、ブッシュ12内に第1の固
定側入子21を完全に嵌入した状態において、入口部16a
に射出成形機のロングノズルを当接して、通路16を通っ
て一次注入材料をキャビティ内に充填することにより筒
体1を成形する(第2図参照)。この場合、通路25には
樹脂は供給されていない。また、第1の固定側入子21の
下面と可動側入子15の上面とが環状部分で密接している
から、両者で形成された中心部の空間内には樹脂は侵入
しない。
このようにして、一次成形が完了して筒体1が成形さ
れると、可動機構の可動ロッド30を用いて、第1の固定
側入子21及び第1の入子用受板23を固定側取付板27側に
移動させて、第1の入子用受板23を固定側取付板27に当
接させる。この状態において、上記通路25の入口部25a
に、固定側取付板27の貫通孔28を通って射出成形機のノ
ズルを接触させる。次いで、上記通路25を用いて、二次
注入材料を、第1の固定側入子21と可動側入子15と一次
成形で成形された筒体1との間の空間内に供給して凸レ
ンズ2を成形する(第3図参照)。
れると、可動機構の可動ロッド30を用いて、第1の固定
側入子21及び第1の入子用受板23を固定側取付板27側に
移動させて、第1の入子用受板23を固定側取付板27に当
接させる。この状態において、上記通路25の入口部25a
に、固定側取付板27の貫通孔28を通って射出成形機のノ
ズルを接触させる。次いで、上記通路25を用いて、二次
注入材料を、第1の固定側入子21と可動側入子15と一次
成形で成形された筒体1との間の空間内に供給して凸レ
ンズ2を成形する(第3図参照)。
次いで、二次成形が完了して凸レンズ2が成形される
と、支持ブロック20を可動側取付板17に沿って移動、退
避させた後、駆動機構の駆動ロッド18によって、可動側
型板14を可動側入子15とともに可動側取付板17側に引き
寄せる。この時、可動側型板14が移動するのと同時に、
ストリッパープレート11が所定距離固定側型板10から離
れて可動側型板14に追従するので、すでに成形された筒
体1と凸レンズ2は可動側型板14内に残って、可動側型
板14とともに移動する。
と、支持ブロック20を可動側取付板17に沿って移動、退
避させた後、駆動機構の駆動ロッド18によって、可動側
型板14を可動側入子15とともに可動側取付板17側に引き
寄せる。この時、可動側型板14が移動するのと同時に、
ストリッパープレート11が所定距離固定側型板10から離
れて可動側型板14に追従するので、すでに成形された筒
体1と凸レンズ2は可動側型板14内に残って、可動側型
板14とともに移動する。
そして、可動側型板14が可動側取付板17に接触する
と、回転機構によって、可動側型板14を中心線lを中心
にして所定角度回動させて、可動側入子15を第2の固定
側入子22に対向させる。次いで、駆動機構の駆動ロッド
18によって可動側型板14をストリッパープレート11側に
押圧する。続いて、支持ブロック20を可動側型板14と可
動側取付板17との間に介装すると共に、通路26の入口部
26aに、固定側取付板27の貫通孔29を通って射出成形機
のノズルを接触させた状態で、上記通路26を用いて、三
次注入材料を、すでに成形されている筒体1及び凸レン
ズ2と第2の固定側入子22とで形成されている空間内に
充填して凹レンズ3を成形する(第4図参照)。
と、回転機構によって、可動側型板14を中心線lを中心
にして所定角度回動させて、可動側入子15を第2の固定
側入子22に対向させる。次いで、駆動機構の駆動ロッド
18によって可動側型板14をストリッパープレート11側に
押圧する。続いて、支持ブロック20を可動側型板14と可
動側取付板17との間に介装すると共に、通路26の入口部
26aに、固定側取付板27の貫通孔29を通って射出成形機
のノズルを接触させた状態で、上記通路26を用いて、三
次注入材料を、すでに成形されている筒体1及び凸レン
ズ2と第2の固定側入子22とで形成されている空間内に
充填して凹レンズ3を成形する(第4図参照)。
こうして、複合レンズが成形された後に、型開動作に
移る。すなわち、まず、各固定側入子21,22と各入子用
受板23,24間を開き、通路25,26内の固化樹脂を各入子用
受板23,24側に付着させた状態で、各固定側入子21,22を
引き離す。次いで、ストリッパープレート11と可動側型
板14間を開くと、製品は可動側型板14内に付着した状態
になる。そして、上記入子用受板23,24に付着した状態
の固化樹脂をランナー突出しピンによって突き出して離
型させると共に、可動側型板14内に設けられた突出し機
構によって可動側型板14内の製品を円滑に離型させる。
移る。すなわち、まず、各固定側入子21,22と各入子用
受板23,24間を開き、通路25,26内の固化樹脂を各入子用
受板23,24側に付着させた状態で、各固定側入子21,22を
引き離す。次いで、ストリッパープレート11と可動側型
板14間を開くと、製品は可動側型板14内に付着した状態
になる。そして、上記入子用受板23,24に付着した状態
の固化樹脂をランナー突出しピンによって突き出して離
型させると共に、可動側型板14内に設けられた突出し機
構によって可動側型板14内の製品を円滑に離型させる。
このようにして成形された複合レンズにあっては、筒
体1,両レンズ2,3間が融着して接合しているから、レン
ズ2,3間にすき間ができることがなく、レンズ性能の向
上を図ることができる上に、レンズ2,3間の境界面にく
もりを生じる等の不具合が完全に防止できる。
体1,両レンズ2,3間が融着して接合しているから、レン
ズ2,3間にすき間ができることがなく、レンズ性能の向
上を図ることができる上に、レンズ2,3間の境界面にく
もりを生じる等の不具合が完全に防止できる。
なお、上記実施例においては、可動側型板14を可動側
取付板17に接触させた際に、回転機構によって円弧状に
回転させるようにしたが、可動側取付板17に沿って直線
的に移動させてもよい。また、本実施例においては、第
1,第2の固定側入子21,22を用いて、筒体1,凸レンズ2
及び凹レンズ3の組み合わせの複合レンズについて説明
したが、固定側入子をより多く設けることにより、レン
ズを3枚以上重ね合わすことが可能であることは言うま
でもない。
取付板17に接触させた際に、回転機構によって円弧状に
回転させるようにしたが、可動側取付板17に沿って直線
的に移動させてもよい。また、本実施例においては、第
1,第2の固定側入子21,22を用いて、筒体1,凸レンズ2
及び凹レンズ3の組み合わせの複合レンズについて説明
したが、固定側入子をより多く設けることにより、レン
ズを3枚以上重ね合わすことが可能であることは言うま
でもない。
以上説明したように、本発明の多色成形品の成形方法
及び成形用金型によれば、第1の固定側型体の製品面に
可動型の製品面を対向させ、これらの製品面で形成され
る空間に樹脂を注入して筒体を成形し、次いで、上記可
動型に対して第1の固定側型体を所定距離離間させて、
これによって生じた空間に樹脂を注入して上記筒体内に
二次成形を行い、続いて、上記可動型を移動させてこの
可動型の製品面と上記固定側型体のうち残りの固定側型
体の製品面とを順次対向させ、これらの固定側型体を順
次上記可動型に付着した筒体内に装着して、この筒体内
の空間にそれぞれ樹脂を注入することにより、複合レン
ズのような成形品を安価にかつ容易に製造できる上に、
品質の良好な製品を得ることができる。しかも、一次成
形時に成形した筒体の内面に固定側型体を順次装着する
ことにより、上記筒体及びこの筒体が付着している可動
型と上記固定側型体との各中心線を容易に合致させるこ
とができ、多色成形された製品の筒体と各成形部の中心
を円滑にかつ確実に一致させることができる。また、可
動型に対して第1の固定側型体を所定距離離間させるこ
とにより、上記可動型と第1の固定側型体とで二次成形
までを行うことができ、極めて合理的な構造で、その分
金型の小型化を図ることができる。
及び成形用金型によれば、第1の固定側型体の製品面に
可動型の製品面を対向させ、これらの製品面で形成され
る空間に樹脂を注入して筒体を成形し、次いで、上記可
動型に対して第1の固定側型体を所定距離離間させて、
これによって生じた空間に樹脂を注入して上記筒体内に
二次成形を行い、続いて、上記可動型を移動させてこの
可動型の製品面と上記固定側型体のうち残りの固定側型
体の製品面とを順次対向させ、これらの固定側型体を順
次上記可動型に付着した筒体内に装着して、この筒体内
の空間にそれぞれ樹脂を注入することにより、複合レン
ズのような成形品を安価にかつ容易に製造できる上に、
品質の良好な製品を得ることができる。しかも、一次成
形時に成形した筒体の内面に固定側型体を順次装着する
ことにより、上記筒体及びこの筒体が付着している可動
型と上記固定側型体との各中心線を容易に合致させるこ
とができ、多色成形された製品の筒体と各成形部の中心
を円滑にかつ確実に一致させることができる。また、可
動型に対して第1の固定側型体を所定距離離間させるこ
とにより、上記可動型と第1の固定側型体とで二次成形
までを行うことができ、極めて合理的な構造で、その分
金型の小型化を図ることができる。
第1図ないし第4図は本発明の一実施例を示すもので、
第1図は射出成形用金型の断面図、第2図は一次成形時
の断面図、第3図は二次成形時の断面図、第4図は三次
成形時の断面図、第5図は複合レンズの一例を示す断面
図である。 1……筒体、2……凸レンズ、3……凹レンズ、10……
固定側型板、11……ストリッパープレート、12,12′…
…ブッシュ、13……固定側受板、14……可動側型板、15
……可動側入子、18……駆動ロッド(移動機構)、21…
…第1の固定側入子(固定側型体)、22……第2の固定
側入子(固定側型体)、30……可動ロッド(作動機
構)。
第1図は射出成形用金型の断面図、第2図は一次成形時
の断面図、第3図は二次成形時の断面図、第4図は三次
成形時の断面図、第5図は複合レンズの一例を示す断面
図である。 1……筒体、2……凸レンズ、3……凹レンズ、10……
固定側型板、11……ストリッパープレート、12,12′…
…ブッシュ、13……固定側受板、14……可動側型板、15
……可動側入子、18……駆動ロッド(移動機構)、21…
…第1の固定側入子(固定側型体)、22……第2の固定
側入子(固定側型体)、30……可動ロッド(作動機
構)。
Claims (2)
- 【請求項1】固定型と可動型との間に形成されたキャビ
ティ内に順次樹脂を注入して、筒体とこの筒体の内部に
形成された複数の成形部とからなる多色成形品を成形す
る成形方法において、上記固定型が上記筒体の内周面
を、かつ上記可動型が上記筒体の外周面をそれぞれ形成
するように構成され、かつ上記固定型に複数の固定側型
体を備え、これらの固定側型体のうち第1の固定側型体
の製品面に上記可動型の製品面を対向させ、これらの製
品面間の空間に樹脂を注入して上記筒体を成形し、次い
で、上記可動型に対して上記第1の固定側型体を所定距
離離間させ、これらの可動型の製品面と第1の固定側型
体の製品面及び筒体間の空間に樹脂を注入して上記筒体
内に二次成形を行い、続いて、上記可動型を移動させて
上記固定側型体のうち残りの固定側型体を順次上記可動
型に付着した筒体内に装着して、この筒体内の空間にそ
れぞれ樹脂を注入することを特徴とする多色成形品の成
形方法。 - 【請求項2】固定型と可動型との間に形成されたキャビ
ティ内に順次樹脂を注入して、筒体とこの筒体の内部に
形成された複数の成形部とからなる多色成形品を成形す
る成形用金型において、上記固定型が上記筒体の内周面
を、かつ上記可動型が上記筒体の外周面をそれぞれ形成
するように構成され、上記固定型に複数の固定側型体が
設けられ、かつこれらの固定側型体の製品面に上記可動
型の製品面を対向させる移動機構が上記可動型に設けら
れると共に、上記複数の固定側型体のうち第1の固定側
型体を上記可動型に対して接近離間させる作動機構が上
記固定型に設けられたことを特徴とする多色成形品の成
形用金型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2048231A JP2770535B2 (ja) | 1990-02-28 | 1990-02-28 | 多色成形品の成形方法及び成形用金型 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2048231A JP2770535B2 (ja) | 1990-02-28 | 1990-02-28 | 多色成形品の成形方法及び成形用金型 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03248823A JPH03248823A (ja) | 1991-11-06 |
JP2770535B2 true JP2770535B2 (ja) | 1998-07-02 |
Family
ID=12797668
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2048231A Expired - Fee Related JP2770535B2 (ja) | 1990-02-28 | 1990-02-28 | 多色成形品の成形方法及び成形用金型 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2770535B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2730301B2 (ja) * | 1991-03-11 | 1998-03-25 | 三菱マテリアル株式会社 | 筒体の成形方法 |
JP4716797B2 (ja) * | 2005-06-08 | 2011-07-06 | 株式会社 セントラルファインツール | レンズユニットの成形組立装置およびその製造方法 |
JP2008100481A (ja) * | 2006-10-20 | 2008-05-01 | Seiko Precision Inc | 絞り一体型レンズ、及び、その製造方法 |
WO2011111242A1 (ja) | 2010-03-09 | 2011-09-15 | オリンパス株式会社 | 樹脂成形品の製造方法と、樹脂成形品と、内視鏡用の樹脂成形品と、樹脂成形品を用いた内視鏡およびその樹脂成形品の製造装置 |
JP6406861B2 (ja) * | 2013-05-07 | 2018-10-17 | キヤノン株式会社 | 複合成形レンズ、その製造方法、カメラ、撮像レンズ、ファインダー、および双眼鏡 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61196319A (ja) * | 1985-02-27 | 1986-08-30 | Hitachi Ltd | 表示装置のメニユ−選択方式 |
-
1990
- 1990-02-28 JP JP2048231A patent/JP2770535B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03248823A (ja) | 1991-11-06 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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