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JP2768646B2 - 動きベクトル探索方法および探索装置 - Google Patents

動きベクトル探索方法および探索装置

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Publication number
JP2768646B2
JP2768646B2 JP8000095A JP8000095A JP2768646B2 JP 2768646 B2 JP2768646 B2 JP 2768646B2 JP 8000095 A JP8000095 A JP 8000095A JP 8000095 A JP8000095 A JP 8000095A JP 2768646 B2 JP2768646 B2 JP 2768646B2
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JP
Japan
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distortion
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JP8000095A
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Inventor
孝之 小林
デイビット ワテル
豊 岡田
Original Assignee
株式会社グラフィックス・コミュニケーション・ラボラトリーズ
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Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社グラフィックス・コミュニケーション・ラボラトリーズ filed Critical 株式会社グラフィックス・コミュニケーション・ラボラトリーズ
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Priority to US08/622,786 priority patent/US5715016A/en
Priority to EP96302161A priority patent/EP0739144A2/en
Publication of JPH08280023A publication Critical patent/JPH08280023A/ja
Priority to US08/880,646 priority patent/US5859673A/en
Priority to US08/880,861 priority patent/US5844631A/en
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    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
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    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T7/00Image analysis
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    • G06T7/231Analysis of motion using block-matching using full search
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    • H04N19/42Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals characterised by implementation details or hardware specially adapted for video compression or decompression, e.g. dedicated software implementation
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    • H04N19/503Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals using predictive coding involving temporal prediction
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  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディジタル動画像デー
タの圧縮に用いられる動きベクトルの探索方法および装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、マルチメディアという言葉が一躍
注目を浴びるようになってきている。マルチメディアと
は、従来異なるデータ形式で扱われていた文字、図形、
音声および画像等の異なる各種メディアを統合してコン
ピュータで処理できるようにすることを意味する。コン
ピュータで音声や画像のデータを扱うにはデータをディ
ジタル化する必要があるが、これらのデータをディジタ
ル化、特に動画像データをディジタル化すると、データ
量が膨大になるため、ディジタル動画像データを記憶媒
体に蓄積したり回線を通して伝送したりするときにはデ
ータを大幅に圧縮して処理する必要がある。
【0003】動画像データの圧縮方法の一つとして、動
画像の一部を構成する2つの画面間の相関関係(時間的
な相関関係)に従って画像データを圧縮する方法が知ら
れており、この圧縮方法には、以下に説明する単純フレ
ーム間予測符号化、動き補償フレーム間予測符号化、双
方向内挿予測符号化およびデュアルプライム予測符号化
等の各種符号化方法が用いられる。また、以下に記述さ
れる画像とは、一つのフレームまたは一つのフィールド
を意味する。フレームは一対のフィールドにより構成さ
れ、一方がフレーム上の奇数走査ラインからなるフィー
ルド、他方がフレーム上の偶数走査ラインからなるフィ
ールドである。
【0004】図57は、単純フレーム間予測符号化方式
を説明する図である。単純フレーム間予測においては、
現符号化画像12の各画素データと前符号化画像11の
位置的に対応する各画素データとの差分を算出し、この
差分を適当な閾値と比較して、現符号化画像12の各画
素データを、閾値より大きな差分に対応する有意画素デ
ータと閾値以下の差分に対応する非有意画素データとに
分ける。有意画素データは、前符号化画像11から現符
号化画像12を予測する際には、省略することのできな
い有用な画素データである。一方、非有意画素データ
は、前符号化画像11から現符号化画像12を予測する
際には、必要のない画素データである。なお、前符号化
画像11は、現符号化画像12よりも過去の画像であっ
てもよく、未来の画像であってもよいが、現符号化画像
12よりも時間的に先に符号化される画像である。
【0005】例えば、図57に示すように、前符号化画
像11における人物像10が現符号化画像12において
は右方向に移動してる場合、上述の有意画素の領域は2
つあり、符号13および14で示される。現符号化画像
12の画素データのうちの有意画素領域13および14
に位置的に対応する画素データは、有意画素領域13お
よび14に位置的に対応する前符号化画像11の画素デ
ータに、両画素データの差分データを加算することによ
って表すことができ、残りの非有意画素領域は、該領域
と位置的に対応する前符号化画像11の画素データその
ものによって表すことができる。
【0006】単純フレーム間予測符号化方式では、有意
画素の数が少ない程、予測の際に必要な差分データのデ
ータ量を少なくすることができ、圧縮効率を向上するこ
とができる。また、閾値を高く設定することによって、
有意画素の数を少なくして圧縮効率をさらに向上するこ
ともできるが、閾値を高くしすぎると、画像の動きがぎ
くしゃくして不自然になったり、動いている部分の一部
がそのまま前の場所に張り付いて見えるようになったり
して、画像品質が著しく劣化するといった不具合が発生
することになる。
【0007】上述のような単純フレーム間予測の特性を
考慮すると、単純フレーム間予測では、現符号化画像を
前符号化画像の同一位置の画素データに基づいて予測す
るので、前符号化画像と現符号化画像の間の画像上の変
化が小さいときには高い圧縮効率を実現することができ
るが、図57に示されるように、画像の一部が画像上で
大幅に移動するような場合には、単純フレーム間予測符
号化方式よりも後述の動き補償フレーム間予測符号化方
式を用いた方が圧縮効率は高くなる。
【0008】動き補償フレーム間予測符号化方式では、
図58に示されるように人物像10が移動した場合、図
58に示される動きベクトルMVを算出する。動きベク
トルMVは人物像10の移動方向および移動距離を表し
ており、この動きベクトルMVと前符号化画像11の人
物像10を形成する画素データとによって、現符号化画
像12上の人物像10を予測する。この場合、有意画素
の領域は領域13のみになる。したがって、動き補償フ
レーム間予測符号化方式の方が、有意画素の数を大幅に
少なくすることができ、圧縮効率を大幅に向上すること
ができる。
【0009】上述の動き補償フレーム間予測方式を、以
下に詳細に説明する。ITU−T(International tele
communication Union-Telecommunication Standardizat
ion Sector) H.261による動き補償フレーム間予
測方式では、図59に示される現符号化画像20を複数
のブロックに分割し、その一つのブロック(以下、現符
号化ブロックと呼ぶ)21に類似したブロック(以下、
候補ブロックと呼ぶ)を含むサーチウインドウ31を、
前符号化画像30上で特定し、サーチウインド31内に
含まれる各候補ブロックと現符号化ブロック21とのデ
ィストーションを算出する。ディストーションとは、2
つのブロック間の位置的に対応する画素データの差分
を、例えば絶対値演算や二乗演算によって正数データに
変換してブロック単位に総和したものを意味する。
【0010】次いで、算出されたディストーションの中
で最小ディストーションに対応する候補ブロック32を
サーチウインドウ31内で特定し、候補ブロック32が
ブロック21に移動する距離および方向、すなわち、上
述の動きベクトルMVを算出する。このようにして算出
された動きベクトルMVと、前符号化画像30内の候補
ブロック32と現符号化ブロック21との差分データと
が符号化されることになる。
【0011】上述の現符号化ブロック、サーチウインド
ウ、候補ブロックの関係は、図60に示される。図60
(b)に示すように、現符号化ブロック21がN×M画
素からなり、図60(a)に示すように、サーチウイン
ドウ31がH×L画素からなるとすると、現符号化ブロ
ック21に類似した候補ブロック32は、サーチウイン
ドウ31内に(H−N+1)×(L−M+1)個存在す
る。また、現符号化ブロック21の左上角の画素データ
をa(0,0)で表わすとすると、この画素データa
(0,0)に位置的に対応する各候補ブロック32の画
素のとりうる範囲は、図60(a)の斜線領域で示され
る。
【0012】現符号化ブロック21内の画素データと候
補ブロック32内の位置的に対応する画素データとの関
係は、図61(a)、(b)に示される。同図(b)に
示される現符号化ブロック21内の画素データa(m,
n)に位置的に対応する候補ブロック内の画素データ
は、同図(a)に示されるサーチウインドウ31内の画
素データb(l+m,h+n)になる。ここに、hおよ
びlはサーチウインドウ31内の候補ブロック32を特
定する値であり、サーチウインドウ31内の画素データ
b(l,h)は候補ブロック32の左上角の画素データ
であり、現符号化ブロック21の左上角の画素データa
(0,0)に位置的に対応するものである。
【0013】図60および図61に示された現符号化ブ
ロック21、サーチウインドウ31および候補ブロック
32において、現符号化ブロック21と候補ブロック3
2とのディストーションをD(l,h)とすると、D
(l,h)は以下の式により示される。
【0014】
【数1】
【0015】ただし、‖‖はディストーションを演算す
るためのノルムを表しており、d(m,n)はd(m,
n)=b(l+m,h+n)−a(m,n)であり、位
置的に対応する画素データの差分、すなわち局所ディス
トーションを表している。上述のノルム演算としては、
絶対値演算、二乗演算等がよく用いられているが、絶対
値演算が最も頻繁に用いられている。なお、上述の動き
補償フレーム間予測方式において、現符号化画像と前符
号化画像をブロック単位で比較する方法は、ブロック・
マッチング法と呼ばれており、また、サーチウインドウ
内に含まれる全ての候補ブロックと現符号化ブロックと
を比較する場合には、フル・サーチ・ブロック・マッチ
ング法(全点探索法)と呼ばれている。
【0016】この全点探索法を用い動きベクトルを求め
る方法として、例えば、特許出願公開平2−21329
1号公報に記載されたものが知られている。この方法に
おいては、演算時間を短縮するため、探索ブロックの数
だけプロセッサエレメントを配置して、サーチウインド
ウのデータ全体を上方向スキャンや下方向スキャンおよ
び左方向スキャンを切り換えながらディストーションを
求めていた。
【0017】詳しくは、図62および図63に示すよう
に、各プロセッサエレメントにサーチウインドウの画素
データが入力されたサイクル1のとき、各プロセッサエ
レメントでは、|b(l、h)−a(0,0)|が計算
(ここで、l=0,1,2、h=0,1,2)され、次
のサイクル2では、|b(l、h+1)−a(1,0)
|を計算するため、サーチウインドウの画素データ全体
を上に移動していた。さらに、サイクル3においては、
各プロセッサエレメントが、|b(l+1、h+1)−
a(1,1)|を計算するため、サーチウインドウの画
素データを左に移動し、サイクル4では、|b(l+
1、h)−a(0,1)|を計算するため、サーチウイ
ンドウの画素データを下に移動していた。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
動きベクトル探索方法にあっては、サーチウインドウの
画素データを上方向に転送するサイクルと下方向に転送
するサイクルの両方が存在していたため、各プロセッサ
エレメントには上方向用のバスと下方向用のバスの両方
を接続する必要があり、各ディストーションを算出する
ための回路が複雑になるといった問題点があった。
【0019】そこで、本発明は、各プロセッサエレメン
トの列位置に応じて、サーチウインドウの画素データの
上下の転送方向を上方向か下方向かのどちらか一方に固
定することによって、サーチウインドウの画素データを
プロセッサエレメント中を効率良く転送するという目標
を達成しつつ、各ディストーションを算出するための回
路を簡素化することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
H、L、NおよびMを整数とし、現符号化画像よりも先
に符号化された前符号化画像に含まれるH行L列の画素
からなるサーチウインドウをそれぞれ部分的に構成する
N行M列の画素からなる複数の前符号化候補ブロックの
中から、前記現符号化画像を部分的に構成するN行M列
の画素からなる現符号化ブロックに類似した前符号化候
補ブロックを選択することによって、前記現符号化ブロ
ックの現符号化画像上の位置と選択された前符号化候補
ブロックの前符号化画像上の位置とにより特定される動
きベクトルを探索する動きベクトル探索方法において、
前記サーチウインドウに含まれる各前符号化候補ブロッ
クと現符号化ブロックとの間の各ディストーションをそ
れぞれ算出する(H−N+1)×(L−M+1)個のプ
ロセッサエレメントと、データを入力して一時的に保持
した後に出力する(L−M+1)個のサイドレジスタユ
ニットと、データを入力して一時的に保持した後に出力
する入力レジスタユニットと、を準備する第1ステップ
を有し、前記プロセッサエレメントが、(H−N+1)
行(L−M+1)列のマトリックス状に想像上配置され
るものとするとき、各サイドレジスタユニットが、各列
の1行目および(H−N+1)行目のプロセッサエレメ
ントに電気的に接続され、nを(H−N+1)以下の自
然数およびmを(L−M+1)以下の自然数とし、m列
目の1行目および(H−N+1)行目のプロセッサエレ
メントに接続されたサイドレジスタユニットをm列目の
サイドレジスタユニットと呼ぶとするとき、2列目以降
のm列目のサイドレジスタユニットが、m−1列目のサ
イドレジスタユニットに電気的に接続され、(L−M+
1)列目のサイドレジスタユニットが、前記入力レジス
タユニットに電気的に接続されるとともに、(L−M+
1)列目の各プロセッサエレメントが入力レジスタユニ
ットに電気的に接続され、さらに、サーチウインドウに
含まれる各前符号化候補ブロックの画素データを前記入
力レジスタユニットに入力させる第2ステップと、(L
−M+1)列目のサイドレジスタユニットと(L−M+
1)列目の各プロセッサエレメントとに、入力レジスタ
ユニットから互いに異なる1画素分の画素データを転送
する第3ステップと、該第3ステップに同期して、2列
目以降のm列目の各プロセッサエレメントからm−1列
目の各プロセッサエレメントに、並びに、2列目以降の
m列目のサイドレジスタユニットからm−1列目のサイ
ドレジスタユニットに、1画素分の画素データを転送す
る第4ステップと、該第4ステップの後、奇数列のサイ
ドレジスタユニットから奇数列の1行目のプロセッサエ
レメントに、奇数列の1行目から(H−N)行目までの
n行目のプロセッサエレメントからn+1行目のプロセ
ッサエレメントに、並びに、奇数列の(H−N+1)行
目のプロセッサエレメントから奇数列のサイドレジスタ
ユニットに、1画素分の画素データを転送する第5ステ
ップと、該第5ステップに同期して、偶数列のサイドレ
ジスタユニットから偶数列の(H−N+1)行目のプロ
セッサエレメントに、偶数列の(H−N+1)行目から
2行目までのn行目のプロセッサエレメントからn−1
行目のプロセッサエレメントに、並びに、偶数列の1行
目のプロセッサエレメントから偶数列のサイドレジスタ
ユニットに、1画素分の画素データを転送する第6ステ
ップと、第3ステップから第6ステップまでを繰り返す
第7ステップと、1列目のプロセッサエレメントに前記
サーチウインドウの画素データが初めて転送されるタイ
ミングに同期して、奇数列の各プロセッサエレメントに
前記現符号化ブロックの1画素分の画素データを入力
し、以後、第4ステップおよび第5ステップの画素デー
タの転送タイミングに同期して奇数列の各プロセッサエ
レメントに、前記現符号化ブロックの全ての画素データ
が入力されるまで1画素分づつ画素データを入力する第
8ステップと、1列目のプロセッサエレメントに前記サ
ーチウインドウの画素データが初めて転送されるタイミ
ングに同期して、偶数列の各プロセッサエレメントに、
前記第8ステップで奇数列の各プロセッサエレメントに
最初に入力された画素データとは異なる前記現符号化ブ
ロックの1画素分の画素データを入力し、以後、第4ス
テップおよび第6ステップの画素データの転送タイミン
グに同期して偶数列の各プロセッサエレメントに、前記
現符号化ブロックの全ての画素データが入力されるまで
1画素分づつ画素データを入力する第9ステップと、前
記各プロセッサエレメントに第8ステップおよび第9ス
テップで入力された現符号化ブロックの画素データと第
8ステップおよび第9ステップのデータ入力タイミング
に同期して入力された前符号化ブロックの画素データと
に基づいて、各現符号化ブロックと前符号化ブロックと
の差を表わすディストーションを算出する第10ステッ
プと、を備えたことを特徴とする。
【0021】請求項2記載の発明は、請求項1記載の動
きベクトル探索方法において、全てのプロセッサエレメ
ントで算出されたディストーションのうちの最小のディ
ストーションを検出する最小ディストーション検出ユニ
ットを準備する準備ステップを有することを特徴とし、
さらに、各プロセッサエレメントがディストーションの
算出を終了した後、全てのプロセッサエレメントで算出
されたディストーションを最小ディストーション検出ユ
ニットに転送する第11ステップを有することを特徴と
する。
【0022】請求項3記載の発明は、請求項1記載の動
きベクトル探索方法において、前記第1ステップが、1
列目の各プロセッサエレメントに電気的に接続され、全
てのプロセッサエレメントで算出されたディストーショ
ンのうちの最小のディストーションを検出する最小ディ
ストーション検出ユニットを準備する準備ステップを有
することを特徴とし、さらに、各プロセッサエレメント
がディストーションの算出を終了した後、1列目の各プ
ロセッサエレメントから最小ディストーション検出ユニ
ットにディストーションを転送するとともに、2列目以
降のm列目の各プロセッサエレメントからm−1列目の
各プロセッサエレメントにディストーションを転送する
第11ステップと、全てのプロセッサエレメントで算出
されたディストーションが最小ディストーション検出ユ
ニットに転送されるまで、前記第11ステップを繰り返
す第12ステップと、を有することを特徴とする。
【0023】請求項4記載の発明は、請求項1記載の動
きベクトル探索方法において、前記第1ステップが、1
行目の各プロセッサエレメントに電気的に接続され、全
てのプロセッサエレメントで算出されたディストーショ
ンのうちの最小のディストーションを検出する最小ディ
ストーション検出ユニットを準備する準備ステップを有
することを特徴とし、さらに、各プロセッサエレメント
がディストーションの算出を終了した後、1行目の各プ
ロセッサエレメントから最小ディストーション検出ユニ
ットにディストーションを転送するとともに、2行目以
降のn行目の各プロセッサエレメントからn−1行目の
各プロセッサエレメントにディストーションを転送する
第11ステップと、全てのプロセッサエレメントで算出
されたディストーションが最小ディストーション検出ユ
ニットに転送されるまで、前記第11ステップを繰り返
す第12ステップと、を有することを特徴とする。
【0024】請求項5記載の発明は、請求項2記載の動
きベクトル探索方法において、前記サーチウインドウ
を、該サーチウインドウからM画素分だけ列方向にずれ
たもう一つのサーチウインドウに置き換えるとともに、
前記現符号化ブロックを、該現符号化ブロックに対して
列方向に隣接するもう一つの現符号化ブロックに置き換
えて、前記第8ステップおよび第9ステップを繰り返す
第12ステップを有し、前記第2ステップが、サーチウ
インドウ内の画素データを列毎に昇順に入力レジスタユ
ニットに入力させる入力ステップを有し、各列の画素デ
ータが1行目の画素から順に入力レジスタユニットに入
力され、さらに、前記第2ステップが、該入力ステップ
を前記サーチウインドウの範囲を越えて前記もう一つの
サーチウインドウの範囲まで繰り返す繰り返しステップ
を有し、前記第12ステップが開始される前に、第11
ステップが終了するようにしたことを特徴とする。
【0025】請求項6記載の発明は、H、L、Nおよび
Mを整数とし、現符号化画像よりも先に符号化された前
符号化画像に含まれるH行L列の画素からなるサーチウ
インドウをそれぞれ部分的に構成するN行M列の画素か
らなる複数の前符号化候補ブロックの中から、前記現符
号化画像を部分的に構成するN行M列の画素からなる現
符号化ブロックに類似した前符号化候補ブロックを選択
することによって、前記現符号化ブロックの現符号化画
像上の位置と選択された前符号化候補ブロックの前符号
化画像上の位置とにより特定される動きベクトルを探索
する動きベクトル探索方法において、前記サーチウイン
ドウに含まれる各前符号化候補ブロックと現符号化ブロ
ックとの間の各ディストーションを算出する複数のプロ
セッサエレメントと、データを入力して一時的に保持し
た後に出力する複数の中間レジスタと、データを入力し
て一時的に保持した後に出力する(L−M+1)個のサ
イドレジスタユニットと、データを入力して一時的に保
持した後に出力する入力レジスタユニットと、を準備す
る第1ステップを有し、前記中間レジスタおよび前記プ
ロセッサエレメントの総数が(H−N+1)×(L−M
+1)個からなり、前記中間レジスタとともに前記プロ
セッサエレメントが、(H−N+1)行(L−M+1)
列のマトリックス状に想像上配置されるものとすると
き、各サイドレジスタユニットが、各列の1行目および
(H−N+1)行目のプロセッサエレメントまたは中間
レジスタに電気的に接続され、nを(H−N+1)以下
の自然数およびmを(L−M+1)以下の自然数とし、
m列目の1行目および(H−N+1)行目のプロセッサ
エレメントまたは中間レジスタに接続されたサイドレジ
スタユニットをm列目のサイドレジスタユニットと呼ぶ
とするとき、2列目以降のm列目のサイドレジスタユニ
ットが、m−1列目のサイドレジスタユニットに電気的
に接続され、(L−M+1)列目のサイドレジスタユニ
ットが、前記入力レジスタユニットに電気的に接続され
るとともに、(L−M+1)列目の各プロセッサエレメ
ントおよび中間レジスタが入力レジスタユニットに電気
的に接続され、さらに、サーチウインドウに含まれる各
前符号化候補ブロックの画素データを前記入力レジスタ
ユニットに入力させる第2ステップと、(L−M+1)
列目のサイドレジスタユニットと、(L−M+1)列目
の各プロセッサエレメントおよび中間レジスタとに、入
力レジスタユニットから互いに異なる1画素分の画素デ
ータを転送する第3ステップと、該第3ステップに同期
して、2列目以降のm列目の各プロセッサエレメントか
らm−1列目の各プロセッサエレメントおよび各中間レ
ジスタに、2列目以降のm列目の各中間レジスタからm
−1列目の各プロセッサエレメントおよび各中間レジス
タに、並びに、2列目以降のm列目のサイドレジスタユ
ニットからm−1列目のサイドレジスタユニットに、1
画素分の画素データを転送する第4ステップと、該第4
ステップの後、少なくとも一つのプロセッサエレメント
を含む列のみをカウントするものとして、奇数列のサイ
ドレジスタユニットから奇数列の1行目のプロセッサエ
レメントまたは中間レジスタに、奇数列の1行目から
(H−N)行目までのn行目のプロセッサエレメントま
たは中間レジスタからn+1行目のプロセッサエレメン
トまたは中間レジスタに、並びに、奇数列の(H−N+
1)行目のプロセッサエレメントまたは中間レジスタか
ら奇数列のサイドレジスタユニットに、1画素分の画素
データを転送する第5ステップと、該第5ステップに同
期して、偶数列のサイドレジスタユニットから偶数列の
(H−N+1)行目のプロセッサエレメントまたは中間
レジスタに、偶数列の(H−N+1)行目から2行目ま
でのn行目のプロセッサエレメントまたは中間レジスタ
からn−1行目のプロセッサエレメントまたは中間レジ
スタに、並びに、偶数列の1行目のプロセッサエレメン
トまたは中間レジスタから偶数列のサイドレジスタユニ
ットに、1画素分の画素データを転送する第6ステップ
と、第3ステップから第6ステップまでを繰り返す第7
ステップと、1列目のプロセッサエレメントに前記サー
チウインドウの画素データが初めて転送されるタイミン
グに同期して、奇数列の各プロセッサエレメントに前記
現符号化ブロックの1画素分の画素データを入力し、以
後、第4ステップおよび第5ステップの画素データの転
送タイミングに同期して奇数列の各プロセッサエレメン
トに、前記現符号化ブロックの全ての画素データが入力
されるまで1画素分づつ画素データを入力する第8ステ
ップと、1列目のプロセッサエレメントに前記サーチウ
インドウの画素データが初めて転送されるタイミングに
同期して、偶数列の各プロセッサエレメントに、前記第
8ステップで奇数列の各プロセッサエレメントに最初に
入力された画素データとは異なる前記現符号化ブロック
の1画素分の画素データを入力し、以後、第4ステップ
および第6ステップの画素データの転送タイミングに同
期して偶数列の各プロセッサエレメントに、前記現符号
化ブロックの全ての画素データが入力されるまで1画素
分づつ画素データを入力する第9ステップと、前記各プ
ロセッサエレメントに第8ステップおよび第9ステップ
で入力された現符号化ブロックの画素データと第8ステ
ップおよび第9ステップのデータ入力タイミングに同期
して入力された前符号化ブロックの画素データとに基づ
いて、各現符号化ブロックと前符号化ブロックとの差を
表わすディストーションを算出する第10ステップと、
を備えたことを特徴とする。
【0026】請求項7記載の発明は、請求項6記載の動
きベクトル探索方法において、全てのプロセッサエレメ
ントで算出されたディストーションのうちの最小のディ
ストーションを検出する最小ディストーション検出ユニ
ットを準備する準備ステップを有することを特徴とし、
さらに、各プロセッサエレメントがディストーションの
算出を終了した後、全てのプロセッサエレメントで算出
されたディストーションを最小ディストーション検出ユ
ニットに転送する第11ステップを有することを特徴と
する。
【0027】請求項8記載の発明は、請求項6記載の動
きベクトル探索方法において、前記第1ステップが、1
列目の各プロセッサエレメントに電気的に接続され、全
てのプロセッサエレメントで算出されたディストーショ
ンのうちの最小のディストーションを検出する最小ディ
ストーション検出ユニットを準備する準備ステップを有
することを特徴とし、さらに、各プロセッサエレメント
がディストーションの算出を終了した後、1列目の各プ
ロセッサエレメントから最小ディストーション検出ユニ
ットにディストーションを転送するとともに、2列目以
降の各プロセッサエレメントから列数の少ない隣の列の
各プロセッサエレメントにディストーションを転送する
第110ステップと、全てのプロセッサエレメントで算
出されたディストーションが最小ディストーション検出
ユニットに転送されるまで、前記第11ステップを繰り
返す第12ステップと、を有することを特徴とする。
【0028】請求項9記載の発明は、請求項6記載の動
きベクトル探索方法において、前記第1ステップが、1
行目の各プロセッサエレメントに電気的に接続され、全
てのプロセッサエレメントで算出されたディストーショ
ンのうちの最小のディストーションを検出する最小ディ
ストーション検出ユニットを準備する準備ステップを有
することを特徴とし、さらに、各プロセッサエレメント
がディストーションの算出を終了した後、1行目の各プ
ロセッサエレメントから最小ディストーション検出ユニ
ットにディストーションを転送するとともに、2行目以
降の各プロセッサエレメントから行数の少ない隣の行の
各プロセッサエレメントにディストーションを転送する
第11ステップと、全てのプロセッサエレメントで算出
されたディストーションが最小ディストーション検出ユ
ニットに転送されるまで、前記第11ステップを繰り返
す第12ステップと、を有することを特徴とする。
【0029】請求項10記載の発明は、請求項7記載の
動きベクトル探索方法において、前記サーチウインドウ
を、該サーチウインドウからM画素分だけ列方向にずれ
たもう一つのサーチウインドウに置き換えるとともに、
前記現符号化ブロックを、該現符号化ブロックに対して
列方向に隣接するもう一つの現符号化ブロックに置き換
えて、前記第8ステップおよび第9ステップを繰り返す
第12ステップを有し、前記第2ステップが、サーチウ
インドウ内の画素データを列毎に昇順に入力レジスタユ
ニットに入力させる入力ステップを有し、各列の画素デ
ータが1行目の画素から順に入力レジスタユニットに入
力され、さらに、前記第2ステップが、該入力ステップ
を前記サーチウインドウの範囲を越えて前記もう一つの
サーチウインドウの範囲まで繰り返す繰り返しステップ
を有し、前記第12ステップが開始される前に、第11
ステップが終了するようにしたことを特徴とする。
【0030】請求項11記載の発明は、H、L、Nおよ
びMを整数とし、現符号化画像よりも先に符号化された
前符号化画像に含まれるH行L列の画素からなるサーチ
ウインドウをそれぞれ部分的に構成するN行M列の画素
からなる複数の前符号化候補ブロックの中から、前記現
符号化画像を部分的に構成するN行M列の画素からなる
現符号化ブロックに類似した前符号化候補ブロックを選
択することによって、前記現符号化ブロックの現符号化
画像上の位置と選択された前符号化候補ブロックの前符
号化画像上の位置とにより特定される動きベクトルを探
索する動きベクトル探索装置において、前記サーチウイ
ンドウに含まれる各前符号化候補ブロックと現符号化ブ
ロックとの間の各ディストーションをそれぞれ算出する
(H−N+1)×(L−M+1)個のプロセッサエレメ
ントと、データを入力して一時的に保持した後に出力す
る(L−M+1)個のサイドレジスタユニットと、デー
タを入力して一時的に保持した後に出力する入力レジス
タユニットと、を有し、前記プロセッサエレメントが、
(H−N+1)行(L−M+1)列のマトリックス状に
想像上配置されるものとするとき、各サイドレジスタユ
ニットが、各列の1行目および(H−N+1)行目のプ
ロセッサエレメントに電気的に接続され、nを(H−N
+1)以下の自然数およびmを(L−M+1)以下の自
然数とし、m列目の1行目および(H−N+1)行目の
プロセッサエレメントに接続されたサイドレジスタユニ
ットをm列目のサイドレジスタユニットと呼ぶとすると
き、2列目以降のm列目のサイドレジスタユニットが、
m−1列目のサイドレジスタユニットに電気的に接続さ
れ、(L−M+1)列目のサイドレジスタユニットが、
前記入力レジスタユニットに電気的に接続されるととも
に、(L−M+1)列目の各プロセッサエレメントが入
力レジスタユニットに電気的に接続され、さらに、サー
チウインドウに含まれる各前符号化候補ブロックの画素
データを前記入力レジスタユニットに供給する候補ブロ
ックデータ供給ユニットと、現符号化ブロックの画素デ
ータを各プロセッサエレメントに供給する現符号化ブロ
ックデータ供給ユニットと、(L−M+1)列目のサイ
ドレジスタユニットと(L−M+1)列目の各プロセッ
サエレメントとに、入力レジスタユニットから互いに異
なる1画素分の画素データを転送させる第1転送制御手
段と、該第1転送制御手段による画素データの転送動作
に同期して、2列目以降のm列目の各プロセッサエレメ
ントからm−1列目の各プロセッサエレメントに、並び
に、2列目以降のm列目のサイドレジスタユニットから
m−1列目のサイドレジスタユニットに、1画素分の画
素データを転送させる第2転送制御手段と、該第2転送
制御手段による画素データの転送動作の後、奇数列のサ
イドレジスタユニットから奇数列の1行目のプロセッサ
エレメントに、奇数列の1行目から(H−N)行目まで
のn行目のプロセッサエレメントからn+1行目のプロ
セッサエレメントに、並びに、奇数列の(H−N+1)
行目のプロセッサエレメントから奇数列のサイドレジス
タユニットに、1画素分の画素データを転送させる第3
転送制御手段と、該第3転送制御手段による画素データ
の転送動作に同期して、偶数列のサイドレジスタユニッ
トから偶数列の(H−N+1)行目のプロセッサエレメ
ントに、偶数列の(H−N+1)行目から2行目までの
n行目のプロセッサエレメントからn−1行目のプロセ
ッサエレメントに、並びに、偶数列の1行目のプロセッ
サエレメントから偶数列のサイドレジスタユニットに、
1画素分の画素データを転送させる第4転送制御手段
と、第1転送制御手段による画素データの転送動作から
第4転送制御手段による画素データの転送動作までを繰
り返させる第5転送制御手段と、1列目のプロセッサエ
レメントに前記サーチウインドウの画素データが初めて
転送されるタイミングに同期して、奇数列の各プロセッ
サエレメントに前記現符号化ブロックの1画素分の画素
データを入力し、以後、第2転送制御手段および第3転
送制御手段による画素データの転送タイミングに同期し
て奇数列の各プロセッサエレメントに、前記現符号化ブ
ロックの全ての画素データが入力されるまで、現符号化
ブロックデータ供給ユニットから1画素分づつ画素デー
タを転送させる第6転送制御手段と、1列目のプロセッ
サエレメントに前記サーチウインドウの画素データが初
めて転送されるタイミングに同期して、偶数列の各プロ
セッサエレメントに、前記第6転送制御手段により奇数
列の各プロセッサエレメントに最初に入力された画素デ
ータとは異なる前記現符号化ブロックの1画素分の画素
データを入力し、以後、第2転送制御手段および第4転
送制御手段による画素データの転送タイミングに同期し
て偶数列の各プロセッサエレメントに、前記現符号化ブ
ロックの全ての画素データが入力されるまで、現符号化
ブロックデータ供給ユニットから1画素分づつ画素デー
タを転送させる第7転送制御手段と、を備え、前記各プ
ロセッサエレメントに第6転送制御手段および第7転送
制御手段で入力された現符号化ブロックの画素データと
第6転送制御手段および第7転送制御手段による画素デ
ータの転送タイミングに同期して入力された前符号化ブ
ロックの画素データとに基づいて、各現符号化ブロック
と前符号化ブロックとの差を表わすディストーションを
各プロセッサエレメントに算出させるディストーション
算出制御手段と、を有することを特徴とする。
【0031】請求項12記載の発明は、請求項11記載
の動きベクトル探索装置において、前記各サイドレジス
タユニットが、各列の1行目のプロセッサエレメントに
電気的に接続された第1サイドレジスタユニットと、各
列の(H−N+1)行目のプロセッサエレメントに電気
的に接続された第2サイドレジスタユニットからなり、
第1サイドレジスタユニットが、画素データを入力して
一時的に保持した後出力する直列に互いに電気的に接続
された(N−1)個のレジスタからなり、第2サイドレ
ジスタユニットが、画素データを入力して一時的に保持
した後出力する直列に互いに電気的に接続された(N−
1)個のレジスタからなることを特徴とする。
【0032】請求項13記載の発明は、請求項11記載
の動きベクトル探索装置において、前記各サイドレジス
タユニットが、画素データを入力して一時的に保持した
後出力する直列に互いに電気的に接続された(N−1)
個のレジスタからなることを特徴とする。請求項14記
載の発明は、請求項11記載の動きベクトル探索装置に
おいて、前記入力レジスタユニットが、第1レジスタユ
ニットと第2レジスタユニットからなり、前記第1レジ
スタユニットが、直列に互いに電気的に接続された(H
−N+1)個のフリップフロップを有し、前記フリップ
フロップのうちの一端のフリップフロップの入力端子が
候補ブロックデータ供給ユニットに電気的に接続され、
他端のフリップフロップの出力端子が第2レジスタユニ
ットに電気的に接続され、上記各フリップフロップの出
力端子が、(L−M+1)列目のプロセッサエレメント
に電気的に接続され、前記第2レジスタユニットの出力
端子が、(L−M+1)列目のサイドレジスタユニット
に電気的に接続され、候補ブロックデータ供給ユニット
が、前記第1転送制御手段および第3転送制御手段の画
素データの転送周期のN/Hの周期でサーチウインドウ
内の同列の画素データを行数の昇順に第1レジスタユニ
ットの上記一端のフリップフロップの入力端子に入力す
る動作を、列数の昇順に繰り返し、各フリップフロップ
が、入力端子に入力されているデータを出力端子に、前
記第1転送制御手段および第3転送制御手段の画素デー
タの転送周期のN/Hの周期でラッチし、第2レジスタ
ユニットが、入力端子に入力されているデータを出力端
子に、前記第1転送制御手段の画素データの転送周期で
(L−M+1)列目のサイドレジスタユニットに出力す
ることを特徴とする。
【0033】請求項15記載の発明は、請求項14記載
の動きベクトル探索装置において、前記第2レジスタユ
ニットが、直列に互いに電気的に接続された(N−1)
個のフリップフロップからなることを特徴とする。請求
項16記載の発明は、請求項15記載の動きベクトル探
索装置において、前記現符号化ブロックデータ供給ユニ
ットが、現符号化ブロックの各列の画素データを第1行
目から第N行目まで昇順に入力する動作を、第1列から
第M列まで昇順に実行し、入力した現符号化ブロックの
各列の画素データを行の昇順に出力する動作を列の昇順
に実行すると同時に、各列の画素データを行の降順に出
力する動作を列の昇順に実行することを特徴とする。
【0034】請求項17記載の発明は、請求項11記載
の動きベクトル探索装置において、全てのプロセッサエ
レメントで算出されたディストーションのうちの最小の
ディストーションを検出する最小ディストーション検出
ユニットと、各プロセッサエレメントがディストーショ
ンの算出を終了した後、全てのプロセッサエレメントで
算出されたディストーションを最小ディストーション検
出ユニットに転送させるディストーション転送制御手段
を設けたことを特徴とする。
【0035】請求項18記載の発明は、請求項11記載
の動きベクトル探索装置において、1列目の各プロセッ
サエレメントに電気的に接続され、全てのプロセッサエ
レメントで算出されたディストーションのうちの最小の
ディストーションを検出する最小ディストーション検出
ユニットと、各プロセッサエレメントがディストーショ
ンの算出を終了した後、1列目の各プロセッサエレメン
トから最小ディストーション検出ユニットにディストー
ションを転送させるとともに、2列目以降の各プロセッ
サエレメントから列数の少ない側の隣の各プロセッサエ
レメントにディストーションを転送させるディストーシ
ョン転送制御手段と、を設け、前記ディストーション転
送制御手段が、全てのプロセッサエレメントで算出され
たディストーションが最小ディストーション検出ユニッ
トに転送されるまで、前記ディストーションの転送動作
を繰り返すことを特徴とする。
【0036】請求項19記載の発明は、請求項11記載
の動きベクトル探索装置において、1行目の各プロセッ
サエレメントに電気的に接続され、全てのプロセッサエ
レメントで算出されたディストーションのうちの最小の
ディストーションを検出する最小ディストーション検出
ユニットと、各プロセッサエレメントがディストーショ
ンの算出を終了した後、1行目の各プロセッサエレメン
トから最小ディストーション検出ユニットにディストー
ションを転送させるとともに、2行目以降の各プロセッ
サエレメントから行数の少ない側の隣の各プロセッサエ
レメントにディストーションを転送させるディストーシ
ョン転送制御手段と、を設け、前記ディストーション転
送制御手段が、全てのプロセッサエレメントで算出され
たディストーションが最小ディストーション検出ユニッ
トに転送されるまで、前記ディストーションの転送動作
を繰り返すことを特徴とする。
【0037】請求項19記載の発明は、請求項17記載
の動きベクトル探索装置において、候補ブロックデータ
供給ユニットが、前記サーチウインドウの範囲を越え
て、該サーチウインドウからM画素分だけ列方向にずれ
たもう一つのサーチウインドウの範囲の画素データまで
入力レジスタユニットに入力するとともに、現符号化ブ
ロックデータ供給ユニットが、前記現符号化ブロック
を、該現符号化ブロックに対して列方向に隣接するもう
一つの現符号化ブロックに置き換えて、現符号化ブロッ
クの画素データを転送する前記第6転送制御手段および
第7転送制御手段を繰り返し動作させ、前記候補ブロッ
クデータ供給ユニットが、サーチウインドウ内の画素デ
ータを列毎に昇順に入力レジスタユニットに入力し、各
列の画素データを1行目の画素から昇順に入力レジスタ
ユニットに入力し、さらに、前記候補ブロックデータ供
給ユニットが、該入力動作を前記サーチウインドウの範
囲を越えて前記もう一つのサーチウインドウの範囲まで
繰り返し、前記ディストーション算出制御手段による前
記もう一つのサーチウインドウに対応するディストーシ
ョンの算出が終了する前に、前記ディストーション転送
制御手段による前記サーチウインドウに対応するディス
トーションの転送動作が終了することを特徴とする。
【0038】請求項21記載の発明は、H、L、Nおよ
びMを整数とし、現符号化画像よりも先に符号化された
前符号化画像に含まれるH行L列の画素からなるサーチ
ウインドウをそれぞれ部分的に構成するN行M列の画素
からなる複数の前符号化候補ブロックの中から、前記現
符号化画像を部分的に構成するN行M列の画素からなる
現符号化ブロックに類似した前符号化候補ブロックを選
択することによって、前記現符号化ブロックの現符号化
画像上の位置と選択された前符号化候補ブロックの前符
号化画像上の位置とにより特定される動きベクトルを探
索する動きベクトル探索装置において、前記サーチウイ
ンドウに含まれる各前符号化候補ブロックと現符号化ブ
ロックとの間の各ディストーションを算出する複数のプ
ロセッサエレメントと、データを入力して一時的に保持
した後に出力する複数の中間レジスタと、データを入力
して一時的に保持した後に出力する(L−M+1)個の
サイドレジスタユニットと、データを入力して一時的に
保持した後に出力する入力レジスタユニットと、を有
し、前記中間レジスタおよび前記プロセッサエレメント
の総数が(H−N+1)×(L−M+1)個からなり、
前記中間レジスタとともに前記プロセッサエレメント
が、(H−N+1)行(L−M+1)列のマトリックス
状に想像上配置されるものとするとき、各サイドレジス
タユニットが、各列の1行目および(H−N+1)行目
のプロセッサエレメントまたは中間レジスタに電気的に
接続され、nを(H−N+1)以下の自然数およびmを
(L−M+1)以下の自然数とし、m列目の1行目およ
び(H−N+1)行目のプロセッサエレメントまたは中
間レジスタに接続されたサイドレジスタユニットをm列
目のサイドレジスタユニットと呼ぶとするとき、2列目
以降のm列目のサイドレジスタユニットが、m−1列目
のサイドレジスタユニットに電気的に接続され、(L−
M+1)列目のサイドレジスタユニットが、前記入力レ
ジスタユニットに電気的に接続されるとともに、(L−
M+1)列目の各プロセッサエレメントおよび中間レジ
スタが入力レジスタユニットに電気的に接続され、さら
に、サーチウインドウに含まれる各前符号化候補ブロッ
クの画素データを前記入力レジスタユニットに供給する
候補ブロックデータ供給ユニットと、現符号化ブロック
の画素データを各プロセッサエレメントに供給する現符
号化ブロックデータ供給ユニットと、(L−M+1)列
目のサイドレジスタユニットと、(L−M+1)列目の
各プロセッサエレメントおよび中間レジスタとに、入力
レジスタユニットから互いに異なる1画素分の画素デー
タを転送させる第1転送制御手段と、該第1転送制御手
段による画素データの転送動作に同期して、2列目以降
のm列目の各プロセッサエレメントからm−1列目の各
プロセッサエレメントおよび各中間レジスタに、2列目
以降のm列目の各中間レジスタからm−1列目の各プロ
セッサエレメントおよび各中間レジスタに、並びに、2
列目以降のm列目のサイドレジスタユニットからm−1
列目のサイドレジスタユニットに、1画素分の画素デー
タを転送させる第2転送制御手段と、該第2転送制御手
段による画素データの転送動作の後、少なくとも一つの
プロセッサエレメントを含む列のみをカウントするもの
として、奇数列のサイドレジスタユニットから奇数列の
1行目のプロセッサエレメントまたは中間レジスタに、
奇数列の1行目から(H−N)行目までのn行目のプロ
セッサエレメントまたは中間レジスタからn+1行目の
プロセッサエレメントまたは中間レジスタに、並びに、
奇数列の(H−N+1)行目のプロセッサエレメントま
たは中間レジスタから奇数列のサイドレジスタユニット
に、1画素分の画素データを転送させる第3転送制御手
段と、該第3転送制御手段による画素データの転送動作
に同期して、偶数列のサイドレジスタユニットから偶数
列の(H−N+1)行目のプロセッサエレメントまたは
中間レジスタに、偶数列の(H−N+1)行目から2行
目までのn行目のプロセッサエレメントまたは中間レジ
スタからn−1行目のプロセッサエレメントまたは中間
レジスタに、並びに、偶数列の1行目のプロセッサエレ
メントまたは中間レジスタから偶数列のサイドレジスタ
ユニットに、1画素分の画素データを転送させる第4転
送制御手段と、第1転送制御手段による画素データの転
送動作から第4転送制御手段による画素データの転送動
作までを繰り返させる第5転送制御手段と、1列目のプ
ロセッサエレメントに前記サーチウインドウの画素デー
タが初めて転送されるタイミングに同期して、奇数列の
各プロセッサエレメントに前記現符号化ブロックの1画
素分の画素データを入力し、以後、第2転送制御手段お
よび第3転送制御手段による画素データの転送タイミン
グに同期して奇数列の各プロセッサエレメントに、前記
現符号化ブロックの全ての画素データが入力されるま
で、現符号化ブロックデータ供給ユニットから1画素分
づつ画素データを転送させる第6転送制御手段と、1列
目のプロセッサエレメントに前記サーチウインドウの画
素データが初めて転送されるタイミングに同期して、偶
数列の各プロセッサエレメントに、前記第6転送制御手
段により奇数列の各プロセッサエレメントに最初に入力
された画素データとは異なる前記現符号化ブロックの1
画素分の画素データを入力し、以後、第2転送制御手段
および第4転送制御手段による画素データの転送タイミ
ングに同期して偶数列の各プロセッサエレメントに、前
記現符号化ブロックの全ての画素データが入力されるま
で、現符号化ブロックデータ供給ユニットから1画素分
づつ画素データを転送させる第7転送制御手段と、を備
え、前記各プロセッサエレメントに第6転送制御手段お
よび第7転送制御手段で入力された現符号化ブロックの
画素データと第6転送制御手段および第7転送制御手段
による画素データの転送タイミングに同期して入力され
た前符号化ブロックの画素データとに基づいて、各現符
号化ブロックと前符号化ブロックとの差を表わすディス
トーションを各プロセッサエレメントに算出させるディ
ストーション算出制御手段と、を有することを特徴とす
る。
【0039】請求項22記載の発明は、請求項21記載
の動きベクトル探索装置において、前記各サイドレジス
タユニットが、各列の1行目のプロセッサエレメントお
よび中間レジスタに電気的に接続された第1サイドレジ
スタユニットと、各列の(H−N+1)行目のプロセッ
サエレメントおよび中間レジスタに電気的に接続された
第2サイドレジスタユニットからなり、第1サイドレジ
スタユニットが、画素データを入力して一時的に保持し
た後出力する直列に互いに電気的に接続された(N−
1)個のレジスタからなり、第2サイドレジスタユニッ
トが、画素データを入力して一時的に保持した後出力す
る直列に互いに電気的に接続された(N−1)個のレジ
スタからなることを特徴とする。
【0040】請求項23記載の発明は、請求項21記載
の動きベクトル探索装置において、前記各サイドレジス
タユニットが、画素データを入力して一時的に保持した
後出力する直列に互いに電気的に接続された(N−1)
個のレジスタからなることを特徴とする。請求項24記
載の発明は、請求項21記載の動きベクトル探索装置に
おいて、前記入力レジスタユニットが、第1レジスタユ
ニットと第2レジスタユニットからなり、前記第1レジ
スタユニットが、直列に互いに電気的に接続された(H
−N+1)個のフリップフロップを有し、前記フリップ
フロップのうちの一端のフリップフロップの入力端子が
候補ブロックデータ供給ユニットに電気的に接続され、
他端のフリップフロップの出力端子が第2レジスタユニ
ットに電気的に接続され、上記各フリップフロップの出
力端子が、(L−M+1)列目のプロセッサエレメント
および中間レジスタに電気的に接続され、前記第2レジ
スタユニットの出力端子が、(L−M+1)列目のサイ
ドレジスタユニットに電気的に接続され、候補ブロック
データ供給ユニットが、前記第1転送制御手段および第
3転送制御手段の画素データの転送周期のN/Hの周期
でサーチウインドウ内の同列の画素データを行数の昇順
に第1レジスタユニットの上記一端のフリップフロップ
の入力端子に入力する動作を、列数の昇順に繰り返し、
各フリップフロップが、入力端子に入力されているデー
タを出力端子に、前記第1転送制御手段および第3転送
制御手段の画素データの転送周期のN/Hの周期でラッ
チし、第2レジスタユニットが、入力端子に入力されて
いるデータを出力端子に、前記第1転送制御手段の画素
データの転送周期で(L−M+1)列目のサイドレジス
タユニットに出力することを特徴とする。
【0041】請求項25記載の発明は、請求項24記載
の動きベクトル探索装置において、前記第2レジスタユ
ニットが、直列に互いに電気的に接続された(N−1)
個のフリップフロップからなることを特徴とする。請求
項26記載の発明は、請求項25記載の動きベクトル探
索装置において、前記現符号化ブロックデータ供給ユニ
ットが、現符号化ブロックの各列の画素データを第1行
目から第N行目まで昇順に入力する動作を、第1列から
第M列まで昇順に実行し、入力した現符号化ブロックの
各列の画素データを行の昇順に出力する動作を列の昇順
に実行すると同時に、各列の画素データを行の降順に出
力する動作を列の昇順に実行することを特徴とする。
【0042】請求項27記載の発明は、請求項21記載
の動きベクトル探索装置において、全てのプロセッサエ
レメントで算出されたディストーションのうちの最小の
ディストーションを検出する最小ディストーション検出
ユニットと、各プロセッサエレメントがディストーショ
ンの算出を終了した後、全てのプロセッサエレメントで
算出されたディストーションを最小ディストーション検
出ユニットに転送させるディストーション転送制御手段
を設けたことを特徴とする。
【0043】請求項28記載の発明は、請求項21記載
の動きベクトル探索装置において、1列目の各プロセッ
サエレメントに電気的に接続され、全てのプロセッサエ
レメントで算出されたディストーションのうちの最小の
ディストーションを検出する最小ディストーション検出
ユニットと、各プロセッサエレメントがディストーショ
ンの算出を終了した後、1列目の各プロセッサエレメン
トから最小ディストーション検出ユニットにディストー
ションを転送させるとともに、2列目以降の各プロセッ
サエレメントから列数の少ない隣の列の各プロセッサエ
レメントにディストーションを転送させるディストーシ
ョン転送制御手段と、を設け、前記ディストーション転
送制御手段が、全てのプロセッサエレメントで算出され
たディストーションが最小ディストーション検出ユニッ
トに転送されるまで、前記ディストーションの転送動作
を繰り返すことを特徴とする。
【0044】請求項29記載の発明は、請求項21記載
の動きベクトル探索装置において、1行目の各プロセッ
サエレメントに電気的に接続され、全てのプロセッサエ
レメントで算出されたディストーションのうちの最小の
ディストーションを検出する最小ディストーション検出
ユニットと、各プロセッサエレメントがディストーショ
ンの算出を終了した後、1行目の各プロセッサエレメン
トから最小ディストーション検出ユニットにディストー
ションを転送させるとともに、2行目以降の各プロセッ
サエレメントから行数の少ない隣の行の各プロセッサエ
レメントにディストーションを転送させるディストーシ
ョン転送制御手段と、を設け、前記ディストーション転
送制御手段が、全てのプロセッサエレメントで算出され
たディストーションが最小ディストーション検出ユニッ
トに転送されるまで、前記ディストーションの転送動作
を繰り返すことを特徴とする。
【0045】請求項30記載の発明は、請求項27記載
の動きベクトル探索装置において、候補ブロックデータ
供給ユニットが、前記サーチウインドウの範囲を越え
て、該サーチウインドウからM画素分だけ列方向にずれ
たもう一つのサーチウインドウの範囲の画素データまで
入力レジスタユニットに入力するとともに、現符号化ブ
ロックデータ供給ユニットが、前記現符号化ブロック
を、該現符号化ブロックに対して列方向に隣接するもう
一つの現符号化ブロックに置き換えて、現符号化ブロッ
クの画素データを転送する前記第6転送制御手段および
第7転送制御手段を繰り返し動作させ、前記候補ブロッ
クデータ供給ユニットが、サーチウインドウ内の画素デ
ータを列毎に昇順に入力レジスタユニットに入力し、各
列の画素データを1行目の画素から昇順に入力レジスタ
ユニットに入力し、さらに、前記候補ブロックデータ供
給ユニットが、該入力動作を前記サーチウインドウの範
囲を越えて前記もう一つのサーチウインドウの範囲まで
繰り返し、前記ディストーション算出制御手段による前
記もう一つのサーチウインドウに対応するディストーシ
ョンの算出が終了する前に、前記ディストーション転送
制御手段による前記サーチウインドウに対応するディス
トーションの転送動作が終了することを特徴とする。
【0046】
【作用】請求項1記載の発明では、(H−N+1)×
(L−M+1)個のプロセッサエレメントと、(L−M
+1)個のサイドレジスタユニットと、入力レジスタユ
ニットとを第1ステップにより準備し、前記サーチエリ
アの画素データを入力レジスタユニットに第2ステップ
により入力させ、(L−M+1)列目のサイドレジスタ
ユニットと(L−M+1)列目の各プロセッサエレメン
トとに、入力レジスタユニットから互いに異なる1画素
分の画素データを第3ステップにより転送し、該第3ス
テップに同期して、2列目以降のm列目の各プロセッサ
エレメントからm−1列目の各プロセッサエレメント
に、並びに、2列目以降のm列目のサイドレジスタユニ
ットからm−1列目のサイドレジスタユニットに、1画
素分の画素データを第4ステップにより転送し、該第4
ステップの後、奇数列のサイドレジスタユニットから奇
数列の1行目のプロセッサエレメントに、奇数列の1行
目から(H−N)行目までのn行目のプロセッサエレメ
ントからn+1行目のプロセッサエレメントに、並び
に、奇数列の(H−N+1)行目のプロセッサエレメン
トから奇数列のサイドレジスタユニットに、1画素分の
画素データを第5ステップにより転送し、該第5ステッ
プに同期して、偶数列のサイドレジスタユニットから偶
数列の(H−N+1)行目のプロセッサエレメントに、
偶数列の(H−N+1)行目から2行目までのn行目の
プロセッサエレメントからn−1行目のプロセッサエレ
メントに、並びに、偶数列の1行目のプロセッサエレメ
ントから偶数列のサイドレジスタユニットに、1画素分
の画素データを第6ステップにより転送し、第3ステッ
プから第6ステップまでを第7ステップにより繰り返
し、1列目のプロセッサエレメントに前記サーチウイン
ドウの画素データが初めて転送されるタイミングに同期
して、奇数列の各プロセッサエレメントに前記現符号化
ブロックの1画素分の画素データを入力し、以後、第4
ステップおよび第5ステップの画素データの転送タイミ
ングに同期して奇数列の各プロセッサエレメントに、前
記現符号化ブロックの全ての画素データが入力されるま
で1画素分づつ画素データを第8ステップにより入力
し、1列目のプロセッサエレメントに前記サーチウイン
ドウの画素データが初めて転送されるタイミングに同期
して、偶数列の各プロセッサエレメントに、前記第8ス
テップで奇数列の各プロセッサエレメントに最初に入力
された画素データとは異なる前記現符号化ブロックの1
画素分の画素データを入力し、以後、第4ステップおよ
び第6ステップの画素データの転送タイミングに同期し
て偶数列の各プロセッサエレメントに、前記現符号化ブ
ロックの全ての画素データが入力されるまで1画素分づ
つ画素データを第9ステップにより入力し、さらに、前
記各プロセッサエレメントに、第8ステップおよび第9
ステップで入力された現符号化ブロックの画素データと
第8ステップおよび第9ステップのデータ入力タイミン
グに同期して入力された前符号化ブロックの画素データ
とに基づいて、各現符号化ブロックと前符号化ブロック
との差を表わすディストーションを第10ステップによ
り算出する。
【0047】例えば、現符号化ブロックの各画素データ
がa(u,v)、サーチウインドウ内の各前符号化ブロ
ックの各画素データがb(p+u,q+v)により表わ
され、サーチウインドウ内の各前符号化ブロックの各画
素データb(p+u,q+v)と現符号化ブロックの各
画素データa(u,v)との間の各局所ディストーショ
ンが、d(u,v)で表わされ、サーチウインドウ内の
各前符号化ブロックと現符号化ブロックとの間の各ディ
ストーションが、D(p,q)で表わされるとすると、
下記式が成り立つ、
【0048】
【数2】
【0049】
【数3】
【0050】一方、上記方法で個々に算出しているもの
は、式(E1)であり、繰り返し算出したものの合計
は、式(E2)である。したがって、上記方法によっ
て、サーチウインドウ内の各画素データを順番に入力
し、プロセッサエレメントの並ぶ各列でデータの上下方
向の転送を交互に行ない、各列においての転送方向を上
方向か下方向のどちらか一方に限定して、各ディストー
ションを算出することができる。このため、各プロセッ
サエレメント間のデータの転送バスを減らすことがで
き、回路構成を簡素化することができる。
【0051】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
発明において、前記第1ステップが、全てのプロセッサ
エレメントで算出されたディストーションのうちの最小
のディストーションを検出する最小ディストーション検
出ユニットを準備し、さらに、各プロセッサエレメント
がディストーションの算出を終了した後、全てのプロセ
ッサエレメントで算出されたディストーションを最小デ
ィストーション検出ユニットに第11ステップにより転
送する。
【0052】このため、サーチウインドウ内の各前符号
化ブロックと現符号化ブロックとの間の各ディストーシ
ョンのうちの最小のディストーションを検出することが
でき、最小ディストーションにより動きベクトルを求め
ることができる。請求項3記載の発明では、請求項1記
載の発明において、前記第1ステップが、1列目の各プ
ロセッサエレメントに電気的に接続され、全てのプロセ
ッサエレメントで算出されたディストーションのうちの
最小のディストーションを検出する最小ディストーショ
ン検出ユニットを準備し、さらに、各プロセッサエレメ
ントがディストーションの算出を終了した後、1列目の
各プロセッサエレメントから最小ディストーション検出
ユニットにディストーションを転送するとともに、2列
目以降のm列目の各プロセッサエレメントからm−1列
目の各プロセッサエレメントにディストーションを第1
1ステップにより転送し、全てのプロセッサエレメント
で算出されたディストーションが最小ディストーション
検出ユニットに転送されるまで、前記第11ステップを
第12ステップにより繰り返す。
【0053】このため、サーチウインドウ内の各前符号
化ブロックと現符号化ブロックとの間の各ディストーシ
ョンのうちの最小のディストーションを検出することが
でき、最小ディストーションにより動きベクトルを求め
ることができる。請求項4記載の発明では、請求項1記
載の発明において、前記第1ステップが、1行目の各プ
ロセッサエレメントに電気的に接続され、全てのプロセ
ッサエレメントで算出されたディストーションのうちの
最小のディストーションを検出する最小ディストーショ
ン検出ユニットを準備し、さらに、各プロセッサエレメ
ントがディストーションの算出を終了した後、1行目の
各プロセッサエレメントから最小ディストーション検出
ユニットにディストーションを転送するとともに、2行
目以降のm行目の各プロセッサエレメントからm−1行
目の各プロセッサエレメントにディストーションを第1
1ステップにより転送し、全てのプロセッサエレメント
で算出されたディストーションが最小ディストーション
検出ユニットに転送されるまで、前記第11ステップを
第12ステップにより繰り返す。
【0054】このため、サーチウインドウ内の各前符号
化ブロックと現符号化ブロックとの間の各ディストーシ
ョンのうちの最小のディストーションを検出することが
でき、最小ディストーションにより動きベクトルを求め
ることができる。請求項5記載の発明では、請求項2記
載の発明において、前記サーチウインドウを、該サーチ
ウインドウからM画素分だけ列方向にずれたもう一つの
サーチウインドウに置き換えるとともに、前記現符号化
ブロックを、該現符号化ブロックに対して列方向に隣接
するもう一つの現符号化ブロックに置き換えて、前記第
8ステップおよび第9ステップを第12ステップにより
繰り返し、前記第2ステップが、サーチウインドウ内の
画素データを列毎に昇順に入力レジスタユニットに入力
ステップにより入力させ、各列の画素データが1行目の
画素から順に入力レジスタユニットに入力され、さら
に、前記第2ステップが、該入力ステップを前記サーチ
ウインドウの範囲を越えて前記もう一つのサーチウイン
ドウの範囲まで繰り返し、前記第12ステップが開始さ
れる前に、第11ステップが終了する。
【0055】このため、複数の現符号化ブロックに対す
る動きベクトルおよびディストーションが、連続しても
とめられるばかりでなく、サーチウインドウ内の画素デ
ータを共有して使用でき、サーチウインドウ内の画素デ
ータの入力を行なう回数が、現符号化ブロックに対する
動きベクトルおよびディストーションを1ブロックずつ
求めた場合よりも大幅に削減できる。この削減できる回
数は、(L−M)×H画素分削減でき、サーチウインド
ウが大きければ大きいほど増え、削減できる率について
も増えるので、サーチウインドウが大きくなるほど有効
である。
【0056】また、各プロセッサエレメントにおいて、
一つの現符号化ブロックに対するディストーションと該
現符号化ブロックに対して列方向に隣接するもう一つの
現符号化ブロックに対するディストーションとが、混在
しないので、先に算出されたディストーションを保持す
るための記憶部を持つ必要が無く、回路構成を簡素化す
ることができる。
【0057】請求項6記載の発明では、複数のプロセッ
サエレメントと、複数の中間レジスタと、(L−M+
1)個のサイドレジスタユニットと、入力レジスタユニ
ットと、を第1ステップにより準備し、前記中間レジス
タおよび前記プロセッサエレメントの総数が(H−N+
1)×(L−M+1)個からなり、前記中間レジスタと
ともに前記プロセッサエレメントが、(H−N+1)行
(L−M+1)列のマトリックス状に配置され、サーチ
ウインドウに含まれる画素データを前記入力レジスタユ
ニットに第2ステップにより入力させ、(L−M+1)
列目のサイドレジスタユニットと、(L−M+1)列目
の各プロセッサエレメントおよび中間レジスタとに、入
力レジスタユニットから互いに異なる1画素分の画素デ
ータを第3ステップにより転送し、該第3ステップに同
期して、2列目以降のm列目の各プロセッサエレメント
からm−1列目の各プロセッサエレメントおよび各中間
レジスタに、2列目以降のm列目の各中間レジスタから
m−1列目の各プロセッサエレメントおよび各中間レジ
スタに、並びに、2列目以降のm列目のサイドレジスタ
ユニットからm−1列目のサイドレジスタユニットに、
1画素分の画素データを第4ステップにより転送し、該
第4ステップの後、少なくとも一つのプロセッサエレメ
ントを含む列のみをカウントするものとして、奇数列の
サイドレジスタユニットから奇数列の1行目のプロセッ
サエレメントまたは中間レジスタに、奇数列の1行目か
ら(H−N)行目までのn行目のプロセッサエレメント
または中間レジスタからn+1行目のプロセッサエレメ
ントまたは中間レジスタに、並びに、奇数列の(H−N
+1)行目のプロセッサエレメントまたは中間レジスタ
から奇数列のサイドレジスタユニットに、1画素分の画
素データを第5ステップにより転送し、該第5ステップ
に同期して、偶数列のサイドレジスタユニットから偶数
列の(H−N+1)行目のプロセッサエレメントまたは
中間レジスタに、偶数列の(H−N+1)行目から2行
目までのn行目のプロセッサエレメントまたは中間レジ
スタからn−1行目のプロセッサエレメントまたは中間
レジスタに、並びに、偶数列の1行目のプロセッサエレ
メントまたは中間レジスタから偶数列のサイドレジスタ
ユニットに、1画素分の画素データを第6ステップによ
り転送し、第3ステップから第6ステップまでを第7ス
テップにより繰り返し、1列目のプロセッサエレメント
に前記サーチウインドウの画素データが初めて転送され
るタイミングに同期して、奇数列の各プロセッサエレメ
ントに前記現符号化ブロックの1画素分の画素データを
入力し、以後、第4ステップおよび第5ステップの画素
データの転送タイミングに同期して奇数列の各プロセッ
サエレメントに、前記現符号化ブロックの全ての画素デ
ータが入力されるまで1画素分づつ画素データを第8ス
テップにより入力し、1列目のプロセッサエレメントに
前記サーチウインドウの画素データが初めて転送される
タイミングに同期して、偶数列の各プロセッサエレメン
トに、前記第8ステップで奇数列の各プロセッサエレメ
ントに最初に入力された画素データとは異なる前記現符
号化ブロックの1画素分の画素データを入力し、以後、
第4ステップおよび第6ステップの画素データの転送タ
イミングに同期して偶数列の各プロセッサエレメント
に、前記現符号化ブロックの全ての画素データが入力さ
れるまで1画素分づつ画素データを第9ステップにより
入力し、さらに、前記各プロセッサエレメントに第8ス
テップおよび第9ステップで入力された現符号化ブロッ
クの画素データと第8ステップおよび第9ステップのデ
ータ入力タイミングに同期して入力された前符号化ブロ
ックの画素データとに基づいて、各現符号化ブロックと
前符号化ブロックとの差を表わすディストーションを第
10ステップにより算出する。
【0058】例えば、現符号化ブロックの各画素データ
がa(u,v)、サーチウインドウ内の各前符号化ブロ
ックの各画素データがb(p+u,q+v)により表わ
され、サーチウインドウ内の各前符号化ブロックの各画
素データb(p+u,q+v)と現符号化ブロックの各
画素データa(u,v)との間の各局所ディストーショ
ンが、d(u,v)で表わされ、サーチウインドウ内の
各前符号化ブロックと現符号化ブロックとの間の各ディ
ストーションが、D(p,q)で表わされるとすると、
下記式が成り立つ、
【0059】
【数4】
【0060】
【数5】
【0061】一方、上記方法で個々に算出しているもの
は、式(E3)であり、繰り返し算出したものの合計
は、式(E4)である。したがって、上記方法によっ
て、サーチウインドウ内の各画素データを順番に入力
し、プロセッサエレメントの並ぶ各列でデータの上下方
向の転送を交互に行ない、各列においての転送方向を上
方向か下方向のどちらか一方に限定して、各ディストー
ションを算出することができる。このため、各プロセッ
サエレメント間のデータの転送バスを減らすことがで
き、回路構成を簡素化することができる。
【0062】請求項7記載の発明では、請求項6記載の
発明において、前記第1ステップが、全てのプロセッサ
エレメントで算出されたディストーションのうちの最小
のディストーションを検出する最小ディストーション検
出ユニットを準備し、さらに、各プロセッサエレメント
がディストーションの算出を終了した後、全てのプロセ
ッサエレメントで算出されたディストーションを最小デ
ィストーション検出ユニットに第11ステップにより転
送する。
【0063】このため、サーチウインドウ内の各前符号
化ブロックと現符号化ブロックとの間の各ディストーシ
ョンのうちの最小のディストーションを検出することが
でき、最小ディストーションにより動きベクトルを求め
ることができる。請求項8記載の発明では、請求項6記
載の発明において、前記第1ステップが、1列目の各プ
ロセッサエレメントに電気的に接続され、全てのプロセ
ッサエレメントで算出されたディストーションのうちの
最小のディストーションを検出する最小ディストーショ
ン検出ユニットを準備し、さらに、各プロセッサエレメ
ントがディストーションの算出を終了した後、1列目の
各プロセッサエレメントから最小ディストーション検出
ユニットにディストーションを転送するとともに、2列
目以降の各プロセッサエレメントから列数の少ない隣の
列の各プロセッサエレメントにディストーションを第1
1ステップにより転送し、全てのプロセッサエレメント
で算出されたディストーションが最小ディストーション
検出ユニットに転送されるまで、前記第11ステップを
第12ステップにより繰り返す。
【0064】このため、サーチウインドウ内の各前符号
化ブロックと現符号化ブロックとの間の各ディストーシ
ョンのうちの最小のディストーションを検出することが
でき、最小ディストーションにより動きベクトルを求め
ることができる。請求項9記載の発明では、請求項6記
載の発明において、前記第1ステップが、1行目の各プ
ロセッサエレメントに電気的に接続され、全てのプロセ
ッサエレメントで算出されたディストーションのうちの
最小のディストーションを検出する最小ディストーショ
ン検出ユニットを準備し、さらに、各プロセッサエレメ
ントがディストーションの算出を終了した後、1行目の
各プロセッサエレメントから最小ディストーション検出
ユニットにディストーションを転送するとともに、2行
目以降の各プロセッサエレメントから行数の少ない隣の
行の各プロセッサエレメントにディストーションを第1
1ステップにより転送し、全てのプロセッサエレメント
で算出されたディストーションが最小ディストーション
検出ユニットに転送されるまで、前記第11ステップを
第12ステップにより繰り返す。
【0065】このため、サーチウインドウ内の各前符号
化ブロックと現符号化ブロックとの間の各ディストーシ
ョンのうちの最小のディストーションを検出することが
でき、最小ディストーションにより動きベクトルを求め
ることができる。請求項10記載の発明では、請求項7
記載の発明において、前記サーチウインドウを、該サー
チウインドウからM画素分だけ列方向にずれたもう一つ
のサーチウインドウに置き換えるとともに、前記現符号
化ブロックを、該現符号化ブロックに対して列方向に隣
接するもう一つの現符号化ブロックに置き換えて、前記
第8ステップおよび第9ステップを第12ステップによ
り繰り返し、前記第2ステップが、サーチウインドウ内
の画素データを列毎に昇順に入力レジスタユニットに入
力させる入力ステップを有し、各列の画素データが1行
目の画素から順に入力レジスタユニットに入力され、さ
らに、前記第2ステップが、該入力ステップを前記サー
チウインドウの範囲を越えて前記もう一つのサーチウイ
ンドウの範囲まで繰り返し、前記第12ステップが開始
される前に、第11ステップを終了させる。
【0066】このため、複数の現符号化ブロックに対す
る動きベクトルおよびディストーションが、連続しても
とめられるばかりでなく、サーチウインドウ内の画素デ
ータを共有して使用でき、サーチウインドウ内の画素デ
ータの入力を行なう回数が、現符号化ブロックに対する
動きベクトルおよびディストーションを1ブロックずつ
求めた場合よりも大幅に削減できる。この削減できる回
数は、(L−M)×H画素分削減でき、サーチウインド
ウが大きければ大きいほど増え、削減できる率について
も増えるので、サーチウインドウが大きくなるほど有効
である。
【0067】また、各プロセッサエレメントにおいて、
一つの現符号化ブロックに対するディストーションと該
現符号化ブロックに対して列方向に隣接するもう一つの
現符号化ブロックに対するディストーションとが、混在
しないので、先に算出されたディストーションを保持す
るための記憶部を持つ必要が無く、回路構成を簡素化す
ることができる。
【0068】請求項11記載の発明では、(H−N+
1)×(L−M+1)個のプロセッサエレメントと、
(L−M+1)個のサイドレジスタユニットと、入力レ
ジスタユニットと、を有し、前記プロセッサエレメント
が、(H−N+1)行(L−M+1)列のマトリックス
状に配置される。さらに、サーチウインドウに含まれる
各前符号化候補ブロックの画素データを前記入力レジス
タユニットに供給する候補ブロックデータ供給ユニット
と、現符号化ブロックの画素データを各プロセッサエレ
メントに供給する現符号化ブロックデータ供給ユニット
と、を有し、(L−M+1)列目のサイドレジスタユニ
ットと(L−M+1)列目の各プロセッサエレメントと
に、入力レジスタユニットから互いに異なる1画素分の
画素データを第1転送制御手段により転送させ、該第1
転送制御手段による画素データの転送動作に同期して、
2列目以降のm列目の各プロセッサエレメントからm−
1列目の各プロセッサエレメントに、並びに、2列目以
降のm列目のサイドレジスタユニットからm−1列目の
サイドレジスタユニットに、1画素分の画素データを第
2転送制御手段により転送させ、該第2転送制御手段に
よる画素データの転送動作の後、奇数列のサイドレジス
タユニットから奇数列の1行目のプロセッサエレメント
に、奇数列の1行目から(H−N)行目までのn行目の
プロセッサエレメントからn+1行目のプロセッサエレ
メントに、並びに、奇数列の(H−N+1)行目のプロ
セッサエレメントから奇数列のサイドレジスタユニット
に、1画素分の画素データを第3転送制御手段により転
送させ、該第3転送制御手段による画素データの転送動
作に同期して、偶数列のサイドレジスタユニットから偶
数列の(H−N+1)行目のプロセッサエレメントに、
偶数列の(H−N+1)行目から2行目までのn行目の
プロセッサエレメントからn−1行目のプロセッサエレ
メントに、並びに、偶数列の1行目のプロセッサエレメ
ントから偶数列のサイドレジスタユニットに、1画素分
の画素データを第4転送制御手段により転送させ、第1
転送制御手段による画素データの転送動作から第4転送
制御手段による画素データの転送動作までを第5転送制
御手段により繰り返させ、1列目のプロセッサエレメン
トに前記サーチウインドウの画素データが初めて転送さ
れるタイミングに同期して、奇数列の各プロセッサエレ
メントに前記現符号化ブロックの1画素分の画素データ
を入力し、以後、第2転送制御手段および第3転送制御
手段による画素データの転送タイミングに同期して奇数
列の各プロセッサエレメントに、前記現符号化ブロック
の全ての画素データが入力されるまで、現符号化ブロッ
クデータ供給ユニットから1画素分づつ画素データを第
6転送制御手段により転送させ、1列目のプロセッサエ
レメントに前記サーチウインドウの画素データが初めて
転送されるタイミングに同期して、偶数列の各プロセッ
サエレメントに、前記第6転送制御手段により奇数列の
各プロセッサエレメントに最初に入力された画素データ
とは異なる前記現符号化ブロックの1画素分の画素デー
タを入力し、以後、第2転送制御手段および第4転送制
御手段による画素データの転送タイミングに同期して偶
数列の各プロセッサエレメントに、前記現符号化ブロッ
クの全ての画素データが入力されるまで、現符号化ブロ
ックデータ供給ユニットから1画素分づつ画素データを
第7転送制御手段により転送させ、さらに、前記各プロ
セッサエレメントに第6転送制御手段および第7転送制
御手段で入力された現符号化ブロックの画素データと第
6転送制御手段および第7転送制御手段による画素デー
タの転送タイミングに同期して入力された前符号化ブロ
ックの画素データとに基づいて、各現符号化ブロックと
前符号化ブロックとの差を表わすディストーションを各
プロセッサエレメントにディストーション算出制御手段
により算出させる。
【0069】例えば、現符号化ブロックの各画素データ
がa(u,v)、サーチウインドウ内の各前符号化ブロ
ックの各画素データがb(p+u,q+v)により表わ
され、サーチウインドウ内の各前符号化ブロックの各画
素データb(p+u,q+v)と現符号化ブロックの各
画素データa(u,v)との間の各局所ディストーショ
ンが、d(u,v)で表わされ、サーチウインドウ内の
各前符号化ブロックと現符号化ブロックとの間の各ディ
ストーションが、D(p,q)で表わされるとすると、
下記式が成り立つ、
【0070】
【数6】
【0071】
【数7】
【0072】一方、上記装置で個々に算出しているもの
は、式(E5)であり、繰り返し算出したものの合計
は、式(E6)である。したがって、上記装置によっ
て、サーチウインドウ内の各画素データを順番に入力
し、プロセッサエレメントの並ぶ各列でデータの上下方
向の転送を交互に行ない、各列においての転送方向を上
方向か下方向のどちらか一方に限定して、各ディストー
ションを算出することができる。このため、各プロセッ
サエレメント間のデータの転送バスを減らすことがで
き、回路構成を簡素化することができる。
【0073】請求項12記載の発明では、請求項11記
載の発明において、前記各サイドレジスタユニットが、
各列の1行目のプロセッサエレメントに電気的に接続さ
れた第1サイドレジスタユニットと、各列の(H−N+
1)行目のプロセッサエレメントに電気的に接続された
第2サイドレジスタユニットからなり、第1サイドレジ
スタユニットが、画素データを入力して一時的に保持し
出力する直列に互いに電気的に接続された(N−1)個
のレジスタからなり、第2サイドレジスタユニットが、
画素データを入力して一時的に保持し出力する直列に互
いに電気的に接続された(N−1)個のレジスタからな
る。また、上記レジスタはフリップフロップとセレクタ
のみから構成できる。
【0074】このため、簡単なフリップフロップを用い
て、データの転送を行なうことができる。請求項13記
載の発明では、請求項11記載の発明において、前記各
サイドレジスタユニットが、画素データを入力して一時
的に保持し出力する直列に互いに電気的に接続された
(N−1)個のレジスタからなる。また、上記レジスタ
はフリップフロップとセレクタのみから構成できる。
【0075】このため、フリップフロップの数を極力押
えて、データの転送を行なうことができる。また、プロ
セッサエレメントとサイドレジスタをリング状に配置、
接続することにより、データの転送バスの長さを短く一
定にでき、転送時間を一定にすることができる。請求項
14記載の発明では、請求項11記載の発明において、
前記入力レジスタユニットが、第1レジスタユニットと
第2レジスタユニットからなり、前記第1レジスタユニ
ットが、直列に互いに電気的に接続された(H−N+
1)個のフリップフロップを有し、前記フリップフロッ
プのうちの一端のフリップフロップの入力端子が候補ブ
ロックデータ供給ユニットに電気的に接続され、他端の
フリップフロップの出力端子が第2レジスタユニットに
電気的に接続され、上記各フリップフロップの出力端子
が、(L−M+1)列目のプロセッサエレメントに電気
的に接続され、前記第2レジスタユニットの出力端子
が、(L−M+1)列目のサイドレジスタユニットに電
気的に接続され、候補ブロックデータ供給ユニットが、
前記第1転送制御手段および第3転送制御手段の画素デ
ータの転送周期のN/Hの周期でサーチウインドウ内の
同列の画素データを行数の昇順に第1レジスタユニット
の上記一端のフリップフロップの入力端子に入力する動
作を、列数の昇順に繰り返し、各フリップフロップが、
入力端子に入力されているデータを出力端子に、前記第
1転送制御手段および第3転送制御手段の画素データの
転送周期のN/Hの周期でラッチし、第2レジスタユニ
ットが、入力端子に入力されているデータを出力端子
に、前記第1転送制御手段の画素データの転送周期で
(L−M+1)列目のサイドレジスタユニットに出力す
る。
【0076】このため、すべてのプロセッサエレメント
において候補ブロックの画素データの入力ができ、ディ
ストーションの算出ができる。請求項15記載の発明で
は、請求項14記載の発明において、前記第2レジスタ
ユニットが、直列に互いに電気的に接続された(N−
1)個のフリップフロップからなる。このため、現符号
化ブロックの大きさが大きくなっても、簡単なフリップ
フロップを用いることにより、候補ブロックの画素デー
タを各プロセッサエレメントに供給することができる。
【0077】請求項16記載の発明では、請求項15記
載の発明において、前記現符号化ブロックデータ供給ユ
ニットが、現符号化ブロックの各列の画素データを第1
行目から第N行目まで昇順に入力する動作を、第1列か
ら第M列まで昇順に実行し、入力した現符号化ブロック
の各列の画素データを行の昇順に出力する動作を列の昇
順に実行すると同時に、各列の画素データを行の降順に
出力する動作を列の昇順に実行する。
【0078】このため、現符号化ブロックデータを順序
よく抽出し、列毎に行の昇順と行の降順に現符号化ブロ
ックデータを出力でき、各プロセッサエレメントにおい
て、それぞれ現符号化ブロックと候補ブロックの対応す
るディストーションの算出を行なうことができる。請求
項17記載の発明では、請求項11記載の発明におい
て、全てのプロセッサエレメントで算出されたディスト
ーションのうちの最小のディストーションを検出する最
小ディストーション検出ユニットと、各プロセッサエレ
メントがディストーションの算出を終了した後、全ての
プロセッサエレメントで算出されたディストーションを
最小ディストーション検出ユニットに転送させるディス
トーション転送制御手段を設けた。
【0079】このため、サーチウインドウ内の各前符号
化ブロックと現符号化ブロックとの間の各ディストーシ
ョンのうちの最小のディストーションを検出することが
でき、最小ディストーションにより動きベクトルを求め
ることができる。請求項18記載の発明では、請求項1
1記載の発明において、1列目の各プロセッサエレメン
トに電気的に接続され、全てのプロセッサエレメントで
算出されたディストーションのうちの最小のディストー
ションを検出する最小ディストーション検出ユニット
と、各プロセッサエレメントがディストーションの算出
を終了した後、1列目の各プロセッサエレメントから最
小ディストーション検出ユニットにディストーションを
転送させるとともに、2列目以降の各プロセッサエレメ
ントから列数の少ない各プロセッサエレメントにディス
トーションを転送させるディストーション転送制御手段
とを設け、前記ディストーション転送制御手段が、全て
のプロセッサエレメントで算出されたディストーション
が最小ディストーション検出ユニットに転送されるま
で、ディストーションの転送動作を繰り返す。
【0080】このため、サーチウインドウ内の各前符号
化ブロックと現符号化ブロックとの間の各ディストーシ
ョンのうちの最小のディストーションを検出することが
でき、最小ディストーションにより動きベクトルを求め
ることができる。請求項19記載の発明では、請求項1
1記載の発明において、1行目の各プロセッサエレメン
トに電気的に接続され、全てのプロセッサエレメントで
算出されたディストーションのうちの最小のディストー
ションを検出する最小ディストーション検出ユニット
と、各プロセッサエレメントがディストーションの算出
を終了した後、1行目の各プロセッサエレメントから最
小ディストーション検出ユニットにディストーションを
転送させるとともに、2行目以降の各プロセッサエレメ
ントから行数の少ない各プロセッサエレメントにディス
トーションを転送させるディストーション転送制御手段
とを設け、前記ディストーション転送制御手段が、全て
のプロセッサエレメントで算出されたディストーション
が最小ディストーション検出ユニットに転送されるま
で、ディストーションの転送動作を繰り返す。
【0081】このため、サーチウインドウ内の各前符号
化ブロックと現符号化ブロックとの間の各ディストーシ
ョンのうちの最小のディストーションを検出することが
でき、最小ディストーションにより動きベクトルを求め
ることができる。請求項20記載の発明では、請求項1
7記載の発明において、候補ブロックデータ供給ユニッ
トが、前記サーチウインドウの範囲を越えて、該サーチ
ウインドウからM画素分だけ列方向にずれたもう一つの
サーチウインドウの範囲の画素データまで入力レジスタ
ユニットに入力するとともに、現符号化ブロックデータ
供給ユニットが、前記現符号化ブロックを、該現符号化
ブロックに対して列方向に隣接するもう一つの現符号化
ブロックに置き換えて、現符号化ブロックの画素データ
を転送する前記第6転送制御手段および第7転送制御手
段を繰り返し動作させ、前記候補ブロックデータ供給ユ
ニットが、サーチウインドウ内の画素データを列毎に昇
順に入力レジスタユニットに入力し、各列の画素データ
を1行目の画素から昇順に入力レジスタユニットに入力
し、さらに、前記候補ブロックデータ供給ユニットが、
該入力動作を前記サーチウインドウの範囲を越えて前記
もう一つのサーチウインドウの範囲まで繰り返し、前記
ディストーション算出制御手段による前記もう一つのサ
ーチウインドウに対応するディストーションの算出が終
了する前に、前記ディストーション転送制御手段による
前記サーチウインドウに対応するディストーションの転
送動作が終了する。
【0082】このため、複数の現符号化ブロックに対す
る動きベクトルおよびディストーションが、連続しても
とめられるばかりでなく、サーチウインドウ内の画素デ
ータを共有して使用でき、サーチウインドウ内の画素デ
ータの入力を行なう回数が、現符号化ブロックに対する
動きベクトルおよびディストーションを1ブロックずつ
求めた場合よりも大幅に削減できる。この削減できる回
数は、(L−M)×H画素分削除でき、サーチウインド
ウが大きければ大きいほど増え、削減できる率について
も増えるので、サーチウインドウが大きくなるほど有効
である。
【0083】また、各プロセッサエレメントにおいて、
一つの現符号化ブロックに対するディストーションと該
現符号化ブロックに対して列方向に隣接するもう一つの
現符号化ブロックに対するディストーションとが、混在
しないので、先に算出されたディストーションを保持す
るための記憶部を持つ必要が無く、回路構成を簡素化す
ることができる。
【0084】請求項21記載の発明では、サーチウイン
ドウに含まれる各前符号化候補ブロックと現符号化ブロ
ックとの間の各ディストーションを算出する複数のプロ
セッサエレメントと、データを入力して一時的に保持し
出力する複数の中間レジスタと、データを入力して一時
的に保持し出力する(L−M+1)個のサイドレジスタ
ユニットと、データを入力して一時的に保持し出力する
入力レジスタユニットと、を有し、前記中間レジスタお
よび前記プロセッサエレメントの総数が(H−N+1)
×(L−M+1)個からなり、前記中間レジスタととも
に前記プロセッサエレメントが、(H−N+1)行(L
−M+1)列のマトリックス状に配置されるものとする
とき、各サイドレジスタユニットが、各列の1行目およ
び(H−N+1)行目のプロセッサエレメントまたは中
間レジスタに電気的に接続され、2列目以降のm列目の
サイドレジスタユニットが、m−1列目のサイドレジス
タユニットに電気的に接続され、(L−M+1)列目の
サイドレジスタユニットが、前記入力レジスタユニット
に電気的に接続されるとともに、(L−M+1)列目の
各プロセッサエレメントおよび中間レジスタが入力レジ
スタユニットに電気的に接続され、さらに、サーチウイ
ンドウに含まれる各前符号化候補ブロックの画素データ
を前記入力レジスタユニットに供給する候補ブロックデ
ータ供給ユニットと、現符号化ブロックの画素データを
各プロセッサエレメントに供給する現符号化ブロックデ
ータ供給ユニットと、(L−M+1)列目のサイドレジ
スタユニットと、(L−M+1)列目の各プロセッサエ
レメントおよび中間レジスタとに、入力レジスタユニッ
トから互いに異なる1画素分の画素データを転送させる
第1転送制御手段と、該第1転送制御手段による画素デ
ータの転送動作に同期して、2列目以降のm列目の各プ
ロセッサエレメントからm−1列目の各プロセッサエレ
メントおよび各中間レジスタに、2列目以降のm列目の
各中間レジスタからm−1列目の各プロセッサエレメン
トおよび各中間レジスタに、並びに、2列目以降のm列
目のサイドレジスタユニットからm−1列目のサイドレ
ジスタユニットに、1画素分の画素データを転送させる
第2転送制御手段と、該第2転送制御手段による画素デ
ータの転送動作の後、少なくとも一つのプロセッサエレ
メントを含む列のみをカウントするものとして、奇数列
のサイドレジスタユニットから奇数列の1行目のプロセ
ッサエレメントまたは中間レジスタに、奇数列の1行目
から(H−N)行目までのn行目のプロセッサエレメン
トまたは中間レジスタからn+1行目のプロセッサエレ
メントまたは中間レジスタに、並びに、奇数列の(H−
N+1)行目のプロセッサエレメントまたは中間レジス
タから奇数列のサイドレジスタユニットに、1画素分の
画素データを転送させる第3転送制御手段と、該第3転
送制御手段による画素データの転送動作に同期して、偶
数列のサイドレジスタユニットから偶数列の(H−N+
1)行目のプロセッサエレメントまたは中間レジスタ
に、偶数列の(H−N+1)行目から2行目までのn行
目のプロセッサエレメントまたは中間レジスタからn−
1行目のプロセッサエレメントまたは中間レジスタに、
並びに、偶数列の1行目のプロセッサエレメントまたは
中間レジスタから偶数列のサイドレジスタユニットに、
1画素分の画素データを転送させる第4転送制御手段
と、第1転送制御手段による画素データの転送動作から
第4転送制御手段による画素データの転送動作までを繰
り返させる第5転送制御手段と、1列目のプロセッサエ
レメントに前記サーチウインドウの画素データが初めて
転送されるタイミングに同期して、奇数列の各プロセッ
サエレメントに前記現符号化ブロックの1画素分の画素
データを入力し、以後、第2転送制御手段および第3転
送制御手段による画素データの転送タイミングに同期し
て奇数列の各プロセッサエレメントに、前記現符号化ブ
ロックの全ての画素データが入力されるまで、現符号化
ブロックデータ供給ユニットから1画素分づつ画素デー
タを転送させる第6転送制御手段と、1列目のプロセッ
サエレメントに前記サーチウインドウの画素データが初
めて転送されるタイミングに同期して、偶数列の各プロ
セッサエレメントに、前記第6転送制御手段により奇数
列の各プロセッサエレメントに最初に入力された画素デ
ータとは異なる前記現符号化ブロックの1画素分の画素
データを入力し、以後、第2転送制御手段および第4転
送制御手段による画素データの転送タイミングに同期し
て偶数列の各プロセッサエレメントに、前記現符号化ブ
ロックの全ての画素データが入力されるまで、現符号化
ブロックデータ供給ユニットから1画素分づつ画素デー
タを転送させる第7転送制御手段とを備え、前記各プロ
セッサエレメントに第6転送制御手段および第7転送制
御手段で入力された現符号化ブロックの画素データと第
6転送制御手段および第7転送制御手段による画素デー
タの転送タイミングに同期して入力された前符号化ブロ
ックの画素データとに基づいて、各現符号化ブロックと
前符号化ブロックとの差を表わすディストーションを各
プロセッサエレメントに算出させるディストーション算
出制御手段とを有する。
【0085】例えば、現符号化ブロックの各画素データ
がa(u,v)、サーチウインドウ内の各前符号化ブロ
ックの各画素データがb(p+u,q+v)により表わ
され、サーチウインドウ内の各前符号化ブロックの各画
素データb(p+u,q+v)と現符号化ブロックの各
画素データa(u,v)との間の各局所ディストーショ
ンが、d(u,v)で表わされ、サーチウインドウ内の
各前符号化ブロックと現符号化ブロックとの間の各ディ
ストーションが、D(p,q)で表わされるとすると、
下記式が成り立つ、
【0086】
【数8】
【0087】
【数9】
【0088】一方、上記装置で個々に算出しているもの
は、式(E7)であり、繰り返し算出したものの合計
は、式(E8)である。したがって、上記装置によっ
て、サーチウインドウ内の各画素データを順番に入力
し、プロセッサエレメントの並ぶ各列でデータの上下方
向の転送を交互に行ない、各列においての転送方向を上
方向か下方向のどちらか一方に限定して、各ディストー
ションを算出することができる。このため、各プロセッ
サエレメント間のデータの転送バスを減らすことがで
き、回路構成を簡素化することができる。
【0089】請求項22記載の発明では、請求項21記
載の発明において、前記各サイドレジスタユニットが、
各列の1行目のプロセッサエレメントおよび中間レジス
タに電気的に接続された第1サイドレジスタユニット
と、各列の(H−N+1)行目のプロセッサエレメント
および中間レジスタに電気的に接続された第2サイドレ
ジスタユニットからなり、第1サイドレジスタユニット
が、画素データを入力して一時的に保持し出力する直列
に互いに電気的に接続された(N−1)個のレジスタか
らなり、第2サイドレジスタユニットが、画素データを
入力して一時的に保持し出力する直列に互いに電気的に
接続された(N−1)個のレジスタからなる。また、上
記レジスタはフリップフロップとセレクタのみから構成
できる。
【0090】このため、簡単なフリップフロップを用い
て、データの転送を行なうことができる。請求項23記
載の発明では、請求項21記載の発明において、前記各
サイドレジスタユニットが、画素データを入力して一時
的に保持し出力する直列に互いに電気的に接続された
(N−1)個のレジスタからなる。また、上記レジスタ
はフリップフロップとセレクタのみから構成できる。
【0091】このため、フリップフロップの数を極力押
えて、データの転送を行なうことができる。また、プロ
セッサエレメントとサイドレジスタをリング状に接続す
ることにより、データの転送バスの長さを短く一定にで
き、転送時間を一定にすることができる。請求項24記
載の発明では、請求項21記載の発明において、前記入
力レジスタユニットが、第1レジスタユニットと第2レ
ジスタユニットからなり、前記第1レジスタユニット
が、直列に互いに電気的に接続された(H−N+1)個
のフリップフロップを有し、前記フリップフロップのう
ちの一端のフリップフロップの入力端子が候補ブロック
データ供給ユニットに電気的に接続され、他端のフリッ
プフロップの出力端子が第2レジスタユニットに電気的
に接続され、上記各フリップフロップの出力端子が、
(L−M+1)列目のプロセッサエレメントおよび中間
レジスタに電気的に接続され、前記第2レジスタユニッ
トの出力端子が、(L−M+1)列目のサイドレジスタ
ユニットに電気的に接続され、候補ブロックデータ供給
ユニットが、前記第1転送制御手段および第3転送制御
手段の画素データの転送周期のN/Hの周期でサーチウ
インドウ内の同列の画素データを行数の昇順に第1レジ
スタユニットの上記一端のフリップフロップの入力端子
に入力する動作を、列数の昇順に繰り返し、各フリップ
フロップが、入力端子に入力されているデータを出力端
子に、前記第1転送制御手段および第3転送制御手段の
画素データの転送周期のN/Hの周期でラッチし、第2
レジスタユニットが、入力端子に入力されているデータ
を出力端子に、前記第1転送制御手段の画素データの転
送周期で(L−M+1)列目のサイドレジスタユニット
に出力する。
【0092】このため、すべてのプロセッサエレメント
において候補ブロックの画素データの入力ができ、ディ
ストーションの算出ができる。請求項25記載の発明で
は、請求項24記載の発明において、前記第2レジスタ
ユニットが、直列に互いに電気的に接続された(N−
1)個のフリップフロップからなる。
【0093】このため、現符号化ブロックの大きさが大
きくなっても、簡単なフリップフロップを用いることに
より、候補ブロックの画素データを各プロセッサエレメ
ントに供給することができる。請求項26記載の発明で
は、請求項25記載の発明において、前記現符号化ブロ
ックデータ供給ユニットが、現符号化ブロックの各列の
画素データを第1行目から第N行目まで昇順に入力する
動作を、第1列から第M列まで昇順に実行し、入力した
現符号化ブロックの各列の画素データを行の昇順に出力
する動作を列の昇順に実行すると同時に、各列の画素デ
ータを行の降順に出力する動作を列の昇順に実行する このため、現符号化ブロックデータを順序よく抽出し、
列毎に行の昇順と行の降順に現符号化ブロックデータを
出力でき、各プロセッサエレメントにおいて、それぞれ
現符号化ブロックと候補ブロックの対応するディストー
ションの算出を行なうことができる。
【0094】請求項27記載の発明では、請求項21記
載の発明において、全てのプロセッサエレメントで算出
されたディストーションのうちの最小のディストーショ
ンを検出する最小ディストーション検出ユニットと、各
プロセッサエレメントがディストーションの算出を終了
した後、全てのプロセッサエレメントで算出されたディ
ストーションを最小ディストーション検出ユニットに転
送させるディストーション転送制御手段を設けた。
【0095】このため、サーチウインドウ内の各前符号
化ブロックと現符号化ブロックとの間の各ディストーシ
ョンのうちの最小のディストーションを検出することが
でき、最小ディストーションにより動きベクトルを求め
ることができる。請求項28記載の発明では、請求項2
1記載の発明において、1列目の各プロセッサエレメン
トに電気的に接続され、全てのプロセッサエレメントで
算出されたディストーションのうちの最小のディストー
ションを検出する最小ディストーション検出ユニット
と、各プロセッサエレメントがディストーションの算出
を終了した後、1列目の各プロセッサエレメントから最
小ディストーション検出ユニットにディストーションを
転送するとともに、2列目以降の各プロセッサエレメン
トから列数の少ない隣の列の各プロセッサエレメントに
ディストーションを転送させるディストーション転送制
御手段とを設け、前記ディストーション転送制御手段
が、全てのプロセッサエレメントで算出されたディスト
ーションが最小ディストーション検出ユニットに転送さ
れるまで、前記ディストーションの転送動作を繰り返
す。
【0096】このため、サーチウインドウ内の各前符号
化ブロックと現符号化ブロックとの間の各ディストーシ
ョンのうちの最小のディストーションを検出することが
でき、最小ディストーションにより動きベクトルを求め
ることができる。請求項29記載の発明では、請求項2
1記載の発明において、1行目の各プロセッサエレメン
トに電気的に接続され、全てのプロセッサエレメントで
算出されたディストーションのうちの最小のディストー
ションを検出する最小ディストーション検出ユニット
と、各プロセッサエレメントがディストーションの算出
を終了した後、1行目の各プロセッサエレメントから最
小ディストーション検出ユニットにディストーションを
転送するとともに、2行目以降の各プロセッサエレメン
トから行数の少ない隣の行の各プロセッサエレメントに
ディストーションを転送させるディストーション転送制
御手段とを設け、前記ディストーション転送制御手段
が、全てのプロセッサエレメントで算出されたディスト
ーションが最小ディストーション検出ユニットに転送さ
れるまで、前記ディストーションの転送動作を繰り返
す。
【0097】このため、サーチウインドウ内の各前符号
化ブロックと現符号化ブロックとの間の各ディストーシ
ョンのうちの最小のディストーションを検出することが
でき、最小ディストーションにより動きベクトルを求め
ることができる。請求項30記載の発明では、請求項2
7記載の発明において、候補ブロックデータ供給ユニッ
トが、前記サーチウインドウの範囲を越えて、該サーチ
ウインドウからM画素分だけ列方向にずれたもう一つの
サーチウインドウの範囲の画素データまで入力レジスタ
ユニットに入力するとともに、現符号化ブロックデータ
供給ユニットが、前記現符号化ブロックを、該現符号化
ブロックに対して列方向に隣接するもう一つの現符号化
ブロックに置き換えて、現符号化ブロックの画素データ
を転送する前記第6転送制御手段および第7転送制御手
段を繰り返し動作させ、前記候補ブロックデータ供給ユ
ニットが、サーチウインドウ内の画素データを列毎に昇
順に入力レジスタユニットに入力し、各列の画素データ
を1行目の画素から昇順に入力レジスタユニットに入力
し、さらに、前記候補ブロックデータ供給ユニットが、
該入力動作を前記サーチウインドウの範囲を越えて前記
もう一つのサーチウインドウの範囲まで繰り返し、前記
ディストーション算出制御手段による前記もう一つのサ
ーチウインドウに対応するディストーションの算出が終
了する前に、前記ディストーション転送制御手段による
前記サーチウインドウに対応するディストーションの転
送動作が終了する。
【0098】このため、複数の現符号化ブロックに対す
る動きベクトルおよびディストーションが、連続しても
とめられるばかりでなく、サーチウインドウ内の画素デ
ータを共有して使用でき、サーチウインドウ内の画素デ
ータの入力を行なう回数が、現符号化ブロックに対する
動きベクトルおよびディストーションを1ブロックずつ
求めた場合よりも大幅に削減できる。この削減できる回
数は、(L−M)×H画素分削減でき、サーチウインド
ウが大きければ大きいほど増え、削減できる率について
も増えるので、サーチウインドウが大きくなるほど有効
である。
【0099】また、各プロセッサエレメントにおいて、
一つの現符号化ブロックに対するディストーションと該
現符号化ブロックに対して列方向に隣接するもう一つの
現符号化ブロックに対するディストーションとが、混在
しないので、先に算出されたディストーションを保持す
るための記憶部を持つ必要が無く、回路構成を簡素化す
ることができる。
【0100】
【実施例】以下、本発明を図面に基づいて説明する。図
1〜図29は、本発明に係る動きベクトル探索装置の一
実施例を示す図である。図1に示すように、動きベクト
ル探索装置は、現符号化ブロックデータ供給ユニット1
00、候補ブロックデータ供給ユニット200、ディス
トーション算出ユニット1000、最小ディストーショ
ン検出ユニット400および信号出力ユニット300か
らなり、図2(a)に示された現符号化画像Paを部分
的に構成する一つの現符号化ブロック1の動きベクトル
を、現符号化画像Paよりも先に符号化された前符号化
画像Pbに基づいて探索するものである。
【0101】現符号化ブロックデータ供給ユニット10
0は、現符号化画像Paを部分的に構成する一つの現符
号化ブロック1の画素データをディストーション算出ユ
ニット1000に出力するものである。現符号化ブロッ
ク1は任意のブロックサイズであってよいが、以下の説
明では、図2(a)に示されるように、現符号化ブロッ
ク1は、画素データa(0,0)、a(0,1)、a
(1,0)およびa(1,1)からなる2×2画素サイ
ズのブロックとする。
【0102】候補ブロックデータ供給ユニット200
は、現符号化ブロック1に類似した複数の前符号化ブロ
ックを含む前符号化画像Pb上の範囲を図2(b)に示
すようにサーチウインドウ2として特定されたサーチウ
インドウ2内の各前符号化ブロック内の各画素データを
ディストーション算出ユニット1000に出力するもの
である。サーチウインドウ2のサイズは、現符号化ブロ
ック1より大きければ任意のサイズでよいが、以下の説
明では、サーチウインドウ2は、図2(b)に示すよう
に画素データb(0,0)、b(0,1)、b(0,
2)、b(0,3)、b(1,0)、b(1,1)、b
(1,2)、b(1,3)、b(2,0)、b(2,
1)、b(2,2)、b(2,3)、b(3,0)、b
(3,1)、b(3,2)およびb(3,3)からなる
4×4画素サイズである。
【0103】ディストーション算出ユニット1000
は、現符号化ブロック1内の各画素データをサーチウイ
ンドウ2の中の各候補ブロック内の位置的に対応する各
画素データから減算したものを正数データに変換し、正
数変換後の各画素のディストーションすなわち局所ディ
ストーションをブロック単位に合計することによって、
現符号化画像Pa上の現符号化ブロック1と前符号化画
像Pb上の前符号化ブロックとの間の各ディストーショ
ンを算出するものである。
【0104】最小ディストーション検出ユニット400
は、ディストーション算出ユニット1000により算出
されたディストーションの中から最小のディストーショ
ンを特定し、特定された最小のディストーションに対応
する候補ブロックの位置に基づいて、動きベクトルを算
出するものである。信号出力ユニット300は、現符号
化ブロックデータ供給ユニット100、候補ブロックデ
ータ供給ユニット200、ディストーション算出ユニッ
ト1000および最小ディストーション検出ユニット4
00の動作を制御するものである。
【0105】図1に示された動きベクトル探索装置は、
図5に示される信号出力ユニット300を備えており、
信号出力ユニット300は、第1〜第7信号出力端子P
1〜P7を有しており、各信号出力端子P1〜P7から
出力される各信号は、各ユニットの動作を制御するため
の信号であり、図5に示されるように各ユニットに出力
される。
【0106】信号出力ユニット300の各信号出力端子
P1〜P7から出力される各信号は、図14および図1
5に示され、第1信号出力端子P1からは、クロックパ
ルス信号CK0が出力され、第2信号出力端子P1から
は、クロックパルス信号CK0の2倍のパルス幅のパル
ス信号CK1がクロックパルス信号CK0の1パルス目
に同期して出力され、以後クロックパルス信号CK0の
2パルス毎に出力される。第3信号出力端子P3から
は、パルス信号CK1と同じ上記パルス信号CK2が出
力される。
【0107】第4信号出力端子P4からは、クロックパ
ルス信号CK0の4倍のパルス幅のパルス信号SLがク
ロックパルス信号CK0の2パルス目に同期して出力さ
れ、以後クロックパルス信号CK0の4パルス毎に出力
される。第5信号出力端子P5からは、クロックパルス
信号CK0の4倍のパルス幅のパルス信号LDがクロッ
クパルス信号CK0の12パルス目に同期して出力さ
れ、以後クロックパルス信号CK0の8パルス目毎に出
力される。第6信号出力端子P6からは、パルス信号L
Dと同じ上記パルス信号CLが出力される。
【0108】第7信号出力端子P7からは、クロックパ
ルス信号CK0の2倍のパルス幅のパルス信号CK3が
クロックパルス信号CK0の27パルス目に同期して出
力され、以後クロックパルス信号CK0の8パルス毎に
出力される。動きベクトル探索装置の各ユニットの具体
例を以下に説明するが、最初にディストーション算出ユ
ニット1000を有する動きベクトル探索装置の場合に
ついて説明する。
【0109】ディストーション算出ユニット1000
は、図4に示されるように、画素データ供給手段120
0、差分データ算出手段1300、差分データ変換手段
1400および差分データ総和手段1500から構成さ
れる。差分データ算出手段1300は、現符号化ブロッ
ク供給ユニット100から入力される一つの画素データ
を候補ブロックデータ供給ユニット200から入力され
る位置的に対応する一つの画素データから減算すること
によって、現符号化ブロックの一つの画素と前符号化ブ
ロックの位置的に対応する一つの画素との差分を表す差
分データを、各候補ブロック毎に算出するものである。
【0110】画素データ供給手段1200は、現符号化
ブロックデータ供給ユニット100および候補ブロック
データ供給ユニット200から現符号化ブロックデータ
および候補ブロックデータを入力して、各候補ブロック
と現符号化ブロック1との位置的に対応する画素データ
の全ての組を順々に差分データ算出手段1300に供給
して、差分データ算出手段1300の動作を、位置的に
対応する画素データの組の数だけ繰り返させるものであ
る。
【0111】差分データ変換手段1400は、差分デー
タ算出手段1300により算出された全ての差分データ
を正数データに変換するものである。差分データ総和手
段1500は、差分データ算出手段1300により算出
され正数変換された差分データの総和を各候補ブロック
毎に算出して、各候補ブロックに対応する各ディストー
ションを求めるものである。
【0112】図6は、上記のように構成されるディスト
ーション算出手段1000を備えた動きベクトル探索装
置の各手段の概略図を示し、図7は、ディストーション
算出手段1000を備えた動きベクトル探索装置の各手
段の具体例を示している。図7において、現符号化ブロ
ックデータ供給ユニット100は、図12に示すよう
に、フリップフロップ110、120、130、14
0、150およびセレクタ160からなる。
【0113】フリップフロップ110、120、13
0、140および150は、Dフリップフロップからな
り、データ入力端子、信号入力端子およびデータ出力端
子を有し、信号入力端子に入力されたパルスに同期し
て、データ入力端子に入力されているデータをデータ出
力端子にラッチするものである。セレクタ160は、第
1データ入力端子A、第2データ入力端子B、信号入力
端子Sおよびデータ出力端子Yを有し、信号入力端子S
に入力された信号が0のとき第1データ入力端子Aに入
力されているデータをデータ出力端子Yから出力し、信
号入力端子Sに入力された信号が1のとき第2データ入
力端子Bに入力されているデータをデータ出力端子Yか
ら出力するものである。
【0114】詳しくは、フリップフロップ110のデー
タ入力端子に現符号化ブロックの画素データa(0,
0)、a(0,1)、a(1,0)、a(1,1)、a
(2,0)、a(2,1)・・・が、図14、図15に
示すパルス信号CK1の5、6、7、8、9、10・・
・パルス目のそれぞれのパルスに同期して記載順に入力
されるようになっている。そして、フリップフロップ1
30のデータ出力端子から画素データa(0,0)、a
(0,1)、a(1,0)、a(1,1)、a(2,
0)、a(2,1)・・・が、パルス信号CK1の7、
8、9、10、11、12・・・パルス目のそれぞれの
パルスに同期して記載順に出力されるようになってお
り、フリップフロップ150のデータ出力端子から画素
データa(0,1)、a(0,0)、a(1,1)、a
(1,0)、a(2,1)、a(2,0)・・・が、パ
ルス信号CK1の7、8、9、10、11、12・・・
パルス目のそれぞれのパルスに同期して記載順に出力さ
れるようになっている。
【0115】候補ブロックデータ供給ユニット200
は、図16に示されるディストーション算出ユニット1
000のフリップフロップD2(3,2)の入力端子に
前符号化ブロックの画素データb(0,0)、b(0,
1)、b(0,2)、b(0,3)、b(1,0)、b
(1,1)、b(1,2)、b(1,3)、b(2,
0)、b(2,1)、b(2,2)、b(2,3)、b
(3,0)、b(3,1)、b(3,2)、b(3,
3)、b(4,0)、b(4,1)、b(4,2)、b
(4,3)・・・を、クロックパルス信号CK0の1パ
ルス毎にそれぞれのパルスに同期して記載順に出力され
るようになっている。
【0116】ディストーション算出手段1000は、9
個のプロセッサエレメントPE(0,0)、PE(0,
1)、PE(0,2)、PE(1,0)、PE(1,
1)、PE(1,2)、PE(2,0)、PE(2,
1)、PE(2,2)、5個の第1フリップフロップD
1(0,−1)、D1(1,−1)、D1(2,−
1)、D1(1,3)、D1(2,3)、並びに、4個
の第2フリップフロップD2(3,−1)、D2(3,
0)、D2(3,1)、D2(3,2)を有している。
x=0,1,2,3、y=−1,0,1,2,3とし
て、上述の各プロセッサエレエントPEをPE(x,
y)、各第1フリップフロップD1をD1(x,y)、
各第2フリップフロップD2をD2(x,y)と表すも
のとする。
【0117】ここで、本実施例では、現符号化ブロック
の画素サイズを2×2としたので、サイドレジスタユニ
ットの第1フリップフロップD1が一つしかないが、現
符号化ブロックの画素サイズが3列以上の場合、サイド
レジスタユニットの一番外側の第1フリップフロップD
1を除くプロセッサエレメントよりの第1フリップフロ
ップD1は、図8に示されるように、偶数列では入力端
子YLiおよびYUi、並びに、出力端子YUoおよび
YLoを有し、さらに信号出力ユニット300の各信号
出力端子に接続された入力端子(図示省略)を有し、ま
た、奇数列の第1フリップフロップD1では、YUi、
YUoのかわりに入力端子YDiおよび出力端子YDo
を有する。
【0118】第1フリップフロップD1の具体的構成例
を図9に示す。同図に示されるように、第1フリップフ
ロップD1はセレクタ1621およびDフリップフロッ
プ1622からなり、セレクタ1621に入力される信
号によって、セレクタ1621に入力されている二つの
データから一方を選び、Dフリップフロップ1622に
出力する。Dフリップフロップ1622は、入力された
データをパルス信号CK1のタイミングに同期して出力
する。
【0119】図10に示されるように、各プロセッサエ
レメントPE(x,y)は、偶数列のプロセッサエレメ
ントでは、入力端子X、YLi、DiおよびYUi、並
びに、出力端子YUo、DoおよびYLoを有し、さら
に信号出力ユニット300の各信号出力端子に接続され
た入力端子(図示省略)を有している。また、奇数列の
プロセッサエレメントでは、YUi、YUoのかわりに
入力端子YDiおよび出力端子YDoを有している。
【0120】図11において、プロセッサエレメントP
E(x,y)は、第1セレクタ1010、第1フリップ
フロップ1020、減算器1030、正数変換器104
0、加算器1050、第2フリップフロップ1060、
第2セレクタ1070、第3フリップフロップ108
0、反転素子1090および論理積素子1100を備え
ている。
【0121】第1セレクタ1010は、データ入力端子
A、データ入力端子B、信号入力端子Sおよびデータ出
力端子Yを有し、信号入力端子Sに入力された信号が0
のときデータ入力端子Aに入力されているデータをデー
タ出力端子Yから出力し、信号入力端子Sに入力された
信号が1のときデータ入力端子Bに入力されているデー
タをデータ出力端子Yから出力するものである。
【0122】第1フリップフロップ1020は、Dフリ
ップフロップからなり、データ入力端子、信号入力端子
1020aおよびデータ出力端子を有し、信号入力端子
1020aに入力されたパルスに同期して、データ入力
端子に入力されているデータをデータ出力端子にラッチ
するものである。減算器1030は、データ入力端子
A、Bおよびデータ出力端子を有し、データ入力端子A
に入力されたデータからデータ入力端子Bに入力された
データを減算してデータ出力端子から出力するものであ
る。
【0123】正数変換器1040は、データ入力端子お
よびデータ出力端子を有し、データ入力端子に入力され
たデータを絶対値演算または二乗演算により正数データ
に変換してデータ出力端子から出力するものである。反
転素子1090は、信号入力端子およびデータ出力端子
を有し、信号入力端子に入力された信号が0を表わす信
号である場合には、データ出力端子に1を表わすデータ
を出力し、入力された信号が1を表わす信号である場合
には、データ出力端子に0を表わすデータを出力するも
のである。
【0124】論理積素子1100は、第1データ入力端
子A、第2データ入力端子Bおよびデータ出力端子Yを
有し、第1データ入力端子Aおよび第2データ入力端子
Bに入力されたデータが共に1を表わすデータであると
きのみ1を表わすデータをデータ出力端子Yに出力し、
どちらかのデータが0を表わすデータである場合には、
0を表わすデータをデータ出力端子Yに出力するもので
ある。言い換えれば、第1データ入力端子Aに入力され
たデータが0を表わすデータのとき、データ出力端子Y
に0を表わすデータを出力し、第1データ入力端子Aに
入力されたデータが1を表わすデータのとき、データ出
力端子Yには、第2データ入力端子Bに入力されたデー
タを出力するものである。
【0125】加算器1050は、第1データ入力端子
A、第2データ入力端子Bおよびデータ出力端子を有
し、データ入力端子Aに入力されたデータとデータ入力
端子Bに入力されたデータを加算してデータ出力端子か
ら出力するものである。第2フリップフロップ1060
は、Dフリップフロップからなり、データ入力端子、信
号入力端子1060aおよびデータ出力端子を有し、信
号入力端子1060aに入力された信号のパルスに同期
して、データ入力端子に入力されているデータをデータ
出力端子にラッチするものである。
【0126】第2セレクタ1070は、第1データ入力
端子A、第2データ入力端子B、信号入力端子Sおよび
データ出力端子Yを有し、信号入力端子Sに入力された
信号が0を表わす信号のとき第1データ入力端子Aに入
力されているデータをデータ出力端子Yから出力し、信
号入力端子Sに入力された信号が1を表わす信号のとき
第2データ入力端子Bに入力されているデータをデータ
出力端子Yから出力するものである。
【0127】第3フリップフロップ1080は、データ
入力端子、信号入力端子1080aおよびデータ出力端
子を有し、信号入力端子1080aに入力された信号の
パルスに同期して、データ入力端子に入力されているデ
ータをデータ出力端子にラッチするものである。各プロ
セッサエレメントPE(x,y)の第1セレクタ101
0の第1データ入力端子Aは、プロセッサエレメントP
E(x,y)が奇数列にある場合には、別のプロセッサ
エレメントPE(x,y−1)の第1フリップフロップ
1020のデータ出力端子またはフリップフロップD1
(x,y−1)のデータ出力端子に入力端子YDiを介
して電気的に接続され、プロセッサエレメントPE
(x,y)が偶数列にある場合には、別のプロセッサエ
レメントPE(x,y+1)の第1フリップフロップ1
020のデータ出力端子またはフリップフロップD1
(x,y+1)のデータ出力端子に入力端子YUiを介
して電気的に接続され、第1セレクタ1010の第2デ
ータ入力端子Bは別のプロセッサエレメントPE(x,
y+1)の第1フリップフロップのデータ出力端子また
はフリップフロップD2(x,y+1)のデータ出力端
子に入力端子YLiを介して電気的に接続されている。
【0128】また、各プロセッサエレメントPE(x,
y)の第1セレクタ1010の信号入力端子Sは信号出
力ユニット300の第4信号出力端子P4に電気的に接
続されている。各プロセッサエレメントPE(x,y)
の第1フリップフロップ1020のデータ入力端子は同
じプロセッサエレメントPE(x,y)の第1セレクタ
1010のデータ出力端子Yに電気的に接続され、第1
フリップフロップ1020の信号入力端子1020aは
信号出力ユニット300の第2信号出力端子P2に電気
的に接続されている。
【0129】各プロセッサエレメントPE(x,y)の
減算器1030の第1データ入力端子Aは同じプロセッ
サエレメントPE(x,y)の第1フリップフロップ1
020のデータ出力端子に電気的に接続され、減算器1
030の第2データ入力端子Bは、奇数列のプロセッサ
エレメントにおいては、現符号化ブロックデータ供給ユ
ニット100の第5フリップフロップ150のデータ出
力端子に入力端子Xを介して電気的に接続され、偶数列
のプロセッサエレメントにおいては、現符号化ブロック
データ供給ユニット100の第3フリップフロップ13
0のデータ出力端子に入力端子Xを介して電気的に接続
されている。
【0130】各プロセッサエレメントPE(x,y)の
正数変換器1040のデータ入力端子は同じプロセッサ
エレメントPE(x,y)の減算器1030のデータ出
力端子に電気的に接続されている。各プロセッサエレメ
ントPE(x,y)の反転素子1090の信号入力端子
は信号出力ユニット300の第5信号出力端子P5に電
気的に接続されている。
【0131】各プロセッサエレメントPE(x,y)の
論理積素子1100の第1データ入力端子Aは同じプロ
セッサエレメントPE(x,y)の反転素子1090の
データ出力端子に電気的に接続され、論理積素子110
0の第2データ入力端子Bは同じプロセッサエレメント
PE(x,y)の第2フリップフロップ1060のデー
タ出力端子に電気的に接続されている。
【0132】各プロセッサエレメントPE(x,y)の
加算器1050の第1データ入力端子Aは同じプロセッ
サエレメントPE(x,y)の正数変換器1040のデ
ータ出力端子に電気的に接続され、加算器1050の第
2データ入力端子Bは同じプロセッサエレメントPE
(x,y)の論理積素子1100のデータ出力端子に電
気的に接続されている。
【0133】各プロセッサエレメントPE(x,y)の
第2フリップフロップ1060のデータ入力端子は同じ
プロセッサエレメントPE(x,y)の加算器1050
のデータ出力端子に電気的に接続され、第2フリップフ
ロップ1060の信号入力端子1060aは信号出力ユ
ニット300の第2信号出力端子P2に電気的に接続さ
れている。
【0134】各プロセッサエレメントPE(x,y)の
第2セレクタ1070の第1データ入力端子Aは別のプ
ロセッサエレメントPE(x+1,y)の第3フリップ
フロップ1080のデータ出力端子に入力端子Diを介
して電気的に接続され、第2セレクタ1070の第2デ
ータ入力端子Bは同じプロセッサエレメントPE(x,
y)の第2フリップフロップ1060のデータ出力端子
に電気的に接続され、第2セレクタ1070の信号入力
端子Sは信号出力ユニット300の第5信号出力端子P
5に電気的に接続されている。
【0135】各プロセッサエレメントPE(x,y)の
第3フリップフロップ1080のデータ入力端子は同じ
プロセッサエレメントPE(x,y)の第2セレクタ1
070のデータ出力端子Yに電気的に接続され、第3フ
リップフロップ1080の信号入力端子1080aは信
号出力ユニット300の第3信号出力端子P3に電気的
に接続されている。
【0136】再び図7に戻り、フリップフロップD2
(3,2)は、クロックパルスCK0に同期して候補ブ
ロックデータ供給ユニット200から画素データを入力
し、フリップフロップD2(3,1)は、クロックパル
スCK0に同期してフリップフロップD2(3,2)か
ら画素データを入力する。フリップフロップD2(3,
0)は、クロックパルスCK0に同期してフリップフロ
ップD2(3,1)から画素データを入力し、フリップ
フロップD2(3,−1)は、クロックパルスCK0に
同期してフリップフロップD2(3,0)から画素デー
タを入力する。
【0137】フリップフロップD1(2,−1)は、ク
ロックパルスCK1に同期してフリップフロップD2
(3,−1)から画素データを入力する。nを自然数と
すると、フリップフロップD1(2,3)は、パルス信
号CK1の2nパルス目毎にプロセッサエレメントPE
(2,2)から画素データを入力し、フリップフロップ
D1(1,3)は、パルス信号CK1の2n−1パルス
目毎にフリップフロップD1(2,3)から画素データ
を入力する。
【0138】フリップフロップD1(1,−1)は、パ
ルス信号CK1の2nパルス目毎にプロセッサエレメン
トPE(1,0)から画素データを入力し、フリップフ
ロップD1(0,−1)は、パルス信号CK1の2n−
1パルス目毎にフリップフロップD1(1,−1)から
画素データを入力する。図13は、最小ディストーショ
ン検出ユニット400の詳細なブロック構成図であり、
同図において、最小ディストーション検出ユニット40
0は、第1比較器410、第1フリップフロップ42
0、第2比較器430、セレクタ440、第2フリップ
フロップ450、論理和素子500、反転素子460、
論理積素子470、カウンタ480、第3フリップフロ
ップ490、第1換算テーブル510、第2換算テーブ
ル520、第4フリップフロップ530、第5フリップ
フロップ540および第6フリップフロップ550から
なる。
【0139】第1比較器410は、データ入力端子A
0、A1、A2、データ出力端子MおよびYを有し、デ
ータ入力端子A0、A1、A2に入力されたデータの中
で最小の値を持つデータを出力端子Yから出力し、最小
の値を持つデータの入力された入力端子がA0ならば0
を、A1ならば1を、A2ならば2を出力端子Mから出
力するものである。
【0140】第2比較器430は、第1データ入力端子
A、第2データ入力端子Bおよび信号出力端子を有し、
データ入力端子Aに入力されたデータがデータ入力端子
Bに入力されたデータ以上の大きさであるとき、0を表
わす信号を信号出力端子から出力し、データ入力端子A
に入力されたデータがデータ入力端子Bに入力されたデ
ータより小さいとき、1を表わす信号を信号出力端子か
ら出力するものである。
【0141】セレクタ440は、第1データ入力端子
A、第2データ入力端子B、信号入力端子Sおよびデー
タ出力端子Yを有し、信号入力端子Sに入力された信号
が0を表わす信号のとき、データ入力端子Bに入力され
ているデータをデータ出力端子Yから出力し、信号入力
端子Sに入力された信号が1を表わす信号のとき、デー
タ入力端子Aに入力されているデータをデータ出力端子
Yから出力するものである。
【0142】第2フリップフロップ450は、Dフリッ
プフロップからなり、データ入力端子、信号入力端子4
50aおよびデータ出力端子を有し、信号入力端子45
0aに入力されたパルスに同期してデータ入力端子に入
力されているデータをデータ出力端子にラッチするもの
である。論理和素子500は、信号入力端子A、データ
入力端子Bおよびデータ出力端子Yを有し、信号入力端
子Aおよびデータ入力端子Bのいずれか一方に1を表わ
す信号が入力されたとき、データ出力端子Yに1を表わ
す信号を出力し、信号入力端子Aおよびデータ入力端子
Bの両入力端子に0を表わす信号が入力されたとき、デ
ータ出力端子Yに0を表わす信号を出力するものであ
る。言い換えれば、信号入力端子Aに入力された信号が
1であるとき、1を表わす信号をデータ出力端子Yに出
力し、信号入力端子Aに入力された信号が0であると
き、データ入力端子Bに入力されているデータをデータ
出力端子Yに出力するものである。
【0143】反転素子460は、信号入力端子および信
号出力端子を有し、信号入力端子に入力された信号が0
を表わす信号のとき、信号出力端子に1を表わす信号を
出力し、入力された信号が1を表わす信号のとき、信号
出力端子に0を表わす信号を出力するものである。論理
積素子470は、第1信号入力端子A、第2信号入力端
子Bおよび信号出力端子Yを有し、第1信号入力端子A
および第2信号入力端子Bに入力された信号が共に1を
表わす信号であるときのみ1を表わす信号を信号出力端
子Yに出力し、第1信号入力端子Aおよび第2信号入力
端子Bのいずれか一方でも入力される信号が0を表わす
信号であるときには、0を表わす信号を信号出力端子Y
に出力するものである。
【0144】第1フリップフロップ420は、Dフリッ
プフロップからなり、データ入力端子、信号入力端子お
よびデータ出力端子を有し、信号入力端子に入力された
信号のパルスに同期してデータ入力端子に入力されてい
るデータをデータ出力端子にラッチするものである。カ
ウンタ480は、信号入力端子CK、CLおよびカウン
ト出力端子Qnを有し、信号入力端子CLに入力された
信号のパルスに同期してカウント出力端子Qnの出力を
0にリセットし、信号入力端子CKに入力された信号の
パルスに同期してカウント出力端子Qnの出力信号をカ
ウントアップして、信号入力端子CKに入力された信号
のパルスに同期して出力するものである。
【0145】第3フリップフロップ490は、Dフリッ
プフロップからなり、データ入力端子、信号入力端子お
よびデータ出力端子を有し、信号入力端子に入力された
信号のパルスに同期して、データ入力端子に入力されて
いるデータをデータ出力端子にラッチするものである。
第1換算テーブル510は、データ入力端子およびデー
タ出力端子を有し、データ入力端子に入力されたデータ
を動きベクトルデータに換算し、データ出力端子に出力
するものである。第2換算テーブル520は、データ入
力端子およびデータ出力端子を有し、データ入力端子に
入力されたデータを動きベクトルデータに換算し、デー
タ出力端子に出力するものである。
【0146】第4フリップフロップ530は、Dフリッ
プフロップからなり、データ入力端子、信号入力端子お
よびデータ出力端子を有し、信号入力端子に入力された
信号のパルスに同期して、データ入力端子に入力されて
いるデータをデータ出力端子にラッチするものである。
第5フリップフロップ540は、Dフリップフロップか
らなり、データ入力端子、信号入力端子およびデータ出
力端子を有し、信号入力端子に入力された信号のパルス
に同期して、データ入力端子に入力されているデータを
データ出力端子にラッチするものである。第6フリップ
フロップ550は、Dフリップフロップからなり、デー
タ入力端子、信号入力端子およびデータ出力端子を有
し、信号入力端子に入力された信号のパルスに同期し
て、データ入力端子に入力されているデータをデータ出
力端子にラッチするものである。
【0147】さらに、第1比較器410のデータ入力端
子A0は、プロセッサエレエントPE(0,0)の第3
フリップフロップ1080のデータ出力端子に、プロセ
ッサエレエントPE(0,0)の出力端子Doを介して
電気的に接続され、データ入力端子A1は、プロセッサ
エレエントPE(0,1)の第3フリップフロップ10
80のデータ出力端子に、プロセッサエレエントPE
(0,1)の出力端子Doを介して電気的に接続され、
データ入力端子A2は、プロセッサエレエントPE
(0,2)の第3フリップフロップ1080のデータ出
力端子に、プロセッサエレエントPE(0,2)の出力
端子Doを介して電気的に接続されている。
【0148】第2比較器430の第1データ入力端子A
は、第1比較器410のデータ出力端子Yに電気的に接
続され、第2データ入力端子Bは、論理和素子500の
データ出力端子Yに電気的に接続されている。セレクタ
440の第1データ入力端子Aは、第1比較器410の
データ出力端子Yに電気的に接続され、第2データ入力
端子Bは、論理和素子500のデータ出力端子Yに電気
的に接続されている。
【0149】第2フリップフロップ450のデータ入力
端子は、セレクタ440のデータ出力端子Yに電気的に
接続され、信号入力端子450aは、信号出力ユニット
300の第3信号出力端子P3に電気的に接続されてい
る。論理和素子500の信号入力端子Aは、信号出力ユ
ニット300の第5信号出力端子P5に電気的に接続さ
れ、データ入力端子Bは、第2フリップフロップ450
のデータ出力端子に電気的に接続されている。
【0150】反転素子460の信号入力端子は、信号出
力ユニット300の第3信号出力端子P3に電気的に接
続されている。論理積素子470の第1信号入力端子A
は、第2比較器430のデータ出力端子に電気的に接続
され、第2信号入力端子Bは、反転素子460のデータ
出力端子に電気的に接続されている。第1フリップフロ
ップ420のデータ入力端子は、第1比較器410のデ
ータ出力端子Mに電気的に接続され、信号入力端子は、
論理積素子470のデータ出力端子に電気的に接続され
ている。
【0151】カウンタ480の信号入力端子CLは、信
号出力ユニット300の第5信号出力端子P5に電気的
に接続され、信号入力端子CKは、信号出力ユニット3
00の第3信号出力端子P3に電気的に接続されてい
る。第3フリップフロップ490のデータ入力端子は、
カウンタ480のデータ出力端子Qnに電気的に接続さ
れ、信号入力端子は、論理積素子470のデータ出力端
子に電気的に接続されている。
【0152】第1換算テーブル510のデータ入力端子
は、第1フリップフロップ420のデータ出力端子に電
気的に接続され、第2換算テーブル520のデータ入力
端子は、第3フリップフロップ490のデータ出力端子
に電気的に接続されている。第4フリップフロップ53
0のデータ入力端子は、第1換算テーブル510のデー
タ出力端子に電気的に接続され、信号入力端子は、信号
出力ユニット300の第7信号出力端子P7に電気的に
接続されている。
【0153】第5フリップフロップ540のデータ入力
端子は、第2フリップフロップ450のデータ出力端子
に電気的に接続され、信号入力端子は、信号出力ユニッ
ト300の第7信号出力端子P7に電気的に接続されて
いる。第6フリップフロップ550のデータ入力端子
は、第2換算テーブル520のデータ出力端子に電気的
に接続され、信号入力端子は、信号出力ユニット300
の第7信号出力端子P7に電気的に接続されている。
【0154】次に、作用を説明する。最初に、現符号化
ブロックデータ供給ユニット100および候補ブロック
データ算出ユニット200からディストーション算出ユ
ニット1000に入力される画素データの流れを説明す
る。なお、図14、図15のパルス信号SLおよびパル
ス信号CK1のタイミングから理解されるように、パル
ス信号CK1の各パルスが発せられる前に、パルス信号
SLの信号が変化し、プロセッサエレメントPE(x,
y)の第1セレクタ1010では、パルス信号CK1の
1パルス目が発せられる前に、第2データ入力端子Bが
選択され、2パルス目が発せられる前に、第1データ入
力端子Aが選択され、この選択がクロックパルス信号C
K1の以後の各パルスで繰り返される。また、現符号化
ブロックデータ供給ユニット100のセレクタ160で
は、パルス信号CK1の1パルス目が発せられる前に、
第2データ入力端子Bが選択され、2パルス目が発せら
れる前に、第1データ入力端子Aが選択され、この選択
がクロックパルス信号CK1の以後の各パルスで繰りさ
れる。
【0155】一方、図7に示されるように、各フリップ
フロップD2では、データ入力端子に入力されている各
データがクロックパルス信号CK0の各パルスに同期し
てラッチされて、他のフリップフロップやプロセッサエ
レメントに出力され、図11に示されるように、各プロ
セッサエレメントPE(x,y)の第1フリップフロッ
プ1020では、第1セレクタ1010で選択されてい
るデータ入力端子に入力されている各データがパルス信
号CK1の各パルスに同期してラッチされて、他のプロ
セッサエレメントやフリップフロップに出力端子YL
o、YDo、YUoを通して出力される。
【0156】また、図12に示されるように、現符号化
ブロックデータ供給ユニット100の第5フリップフロ
ップ150では、セレクタ160で選択されているデー
タ入力端子に入力されている各データがパルス信号CK
1の各パルスに同期してラッチされて、ディストーショ
ン算出ユニット1000の各プロセッサエレメントに出
力端子を通して出力される。
【0157】よって、以下で説明する各フリップフロッ
プに対しての画素データの入力は、各フリップフロップ
におけるラッチ時を意味するものとし、各プロセッサエ
レメントPE(x,y)に対しての画素データの入力
は、各プロセッサエレエントPE(x,y)の第1フリ
ップフロップ1020におけるラッチ時を意味するもの
とする。
【0158】クロックパルス信号CK0のパルス信号に
同期して、フリップフロップD2は図7における下側の
フリップフロップD2および候補ブロックデータ供給ユ
ニット200からデータを入力するようになっており、
クロックパルス信号CK0のパルス毎に上述の動作が繰
り返される。また、パルス信号CK1の1パルス目に
は、各プロセッサエレエントおよびフリップフロップは
図11における右側のプロセッサエレエントあるいはフ
リップフロップからデータを入力し、2パルス目には、
奇数列の各プロセッサエレエントおよびフリップフロッ
プでは図11における上側のプロセッサエレエントある
いはフリップフロップからデータを入力し、偶数列の各
プロセッサエレエントおよびフリップフロップでは図1
1における下側のプロセッサエレエントあるいはフリッ
プフロップからデータを入力するようになっており、ク
ロックパルス信号CK1の以後のパルスにおいて上述の
動作が繰り返される。
【0159】詳しく説明すると、クロックパルス信号C
K0の1パルス目に同期して、候補ブロックデータ供給
ユニット200から画素データb(0,0)が、フリッ
プフロップD2(3,2)に入力される。次いで、クロ
ックパルス信号CK0の2パルス目に同期して、画素デ
ータb(0,0)がフリップフロップD2(3,2)か
らフリップフロップD2(3,1)に伝送される。同時
に、候補ブロックデータ供給ユニット200から画素デ
ータb(0,1)がフリップフロップD2(3,2)に
入力される。
【0160】次いで、クロックパルス信号CK0の3パ
ルス目に同期して、画素データb(0,0)がフリップ
フロップD2(3,1)からフリップフロップD2
(3,0)に伝送され、画素データb(0,1)がフリ
ップフロップD2(3,2)からフリップフロップD2
(3,1)に伝送される。同時に、候補ブロックデータ
供給ユニット200から画素データb(0,2)がフリ
ップフロップD2(3,2)に入力される。
【0161】次いで、クロックパルス信号CK0の4パ
ルス目に同期して、画素データb(0,0)がフリップ
フロップD2(3,0)からフリップフロップD2
(3,−1)に伝送され、画素データb(0,1)がフ
リップフロップD2(3,1)からフリップフロップD
2(3,0)に伝送され、画素データb(0,2)がフ
リップフロップD2(3,2)からフリップフロップD
2(3,1)に伝送される。同時に、候補ブロックデー
タ供給ユニット200から画素データb(0,3)がフ
リップフロップD2(3,2)に入力される。
【0162】そして、パルス信号CK1の3パルス目に
同期して、図18に示すように画素データb(0,0)
がフリップフロップD2(3,−1)からフリップフロ
ップD1(2,−1)に、画素データb(0,1)がフ
リップフロップD2(3,0)からプロセッサエレメン
トPE(2,0)に、画素データb(0,2)がフリッ
プフロップD2(3,1)からプロセッサエレメントP
E(2,1)に、画素データb(0,3)がフリップフ
ロップD2(3,2)からプロセッサエレメントPE
(2,2)に、それぞれ伝送される。
【0163】次いで、パルス信号CK1の4パルス目ま
でに、画素データb(0,2)がフリップフロップD2
(3,−1)に伝送され、画素データb(0,3)がフ
リップフロップD2(3,0)に伝送され、画素データ
b(1,0)がフリップフロップD2(3,1)に伝送
され、画素データb(1,1)がフリップフロップD2
(3,2)に伝送される。
【0164】次いで、パルス信号CK1の4パルス目に
同期して、図19に示すように画素データb(0,0)
がフリップフロップD1(2,−1)からプロセッサエ
レメントPE(2,0)に、画素データb(0,1)が
プロセッサメレメントPE(2,0)からプロセッサエ
レエントPE(2,1)に、画素データb(0,2)が
プロセッサエレメントPE(2,1)からプロセッサエ
レメントPE(2,2)に、画素データb(0,3)が
プロセッサエレメントPE(2,2)からフリップフロ
ップD1(2,3)に、それぞれ伝送される。
【0165】次いで、パルス信号CK1の5パルス目ま
でに、画素データb(1,0)がフリップフロップD2
(3,−1)に伝送され、画素データb(1,1)がフ
リップフロップD2(3,0)に伝送され、画素データ
b(1,2)がフリップフロップD2(3,1)に伝送
され、画素データb(1,3)がフリップフロップD2
(3,2)に伝送される。
【0166】次いで、パルス信号CK1の5パルス目に
同期して、図20に示すように画素データb(0,0)
がプロセッサエレメントPE(2,0)からプロセッサ
エレメントPE(1,0)に、画素データb(0,1)
がプロセッサエレメントPE(2,1)からプロセッサ
エレメントPE(1,1)に、画素データb(0,2)
がプロセッサエレメントPE(2,2)からプロセッサ
エレメントPE(1,2)に、画素データb(0,3)
がフリップフロップD1(2,3)からフリップフロッ
プD1(1,3)に、それぞれ伝送され、画素データb
(1,0)がフリップフロップD2(3,−1)からフ
リップフロップD1(2,−1)に、画素データb
(1,1)がフリップフロップD2(3,0)からプロ
セッサエレメントPE(2,0)に、画素データb
(1,2)がフリップフロップD2(3,1)からプロ
セッサエレメントPE(2,1)に、画素データb
(1,3)がフリップフロップD2(3,2)からプロ
セッサエレメントPE(2,2)に、それぞれ伝送され
る。
【0167】同時に、現符号化ブロックデータ供給ユニ
ット100では、パルス信号CK1の5パルス目に同期
して、図示しないデータ入力手段から、画素データa
(0,0)が第1フリップフロップ110に入力され
る。次いで、パルス信号CK1の6パルス目までに、画
素データb(1,2)がフリップフロップD2(3,−
1)に伝送され、画素データb(1,3)がフリップフ
ロップD2(3,0)に伝送され、画素データb(2,
0)がフリップフロップD2(3,1)に伝送され、画
素データb(2,1)がフリップフロップD2(3,
2)に伝送される。
【0168】次いで、パルス信号CK1の6パルス目に
同期して、図21に示すように画素データb(0,0)
がプロセッサエレメントPE(1,0)からフリップフ
ロップD1(1,−1)に、画素データb(0,1)が
プロセッサメレメントPE(1,1)からプロセッサエ
レエントPE(1,0)に、画素データb(0,2)が
プロセッサエレメントPE(1,2)からプロセッサエ
レメントPE(1,1)に、画素データb(0,3)が
フリップフロップD1(1,3)からプロセッサエレメ
ントPE(1,2)に、それぞれ伝送され、画素データ
b(1,0)がフリップフロップD1(2,−1)から
プロセッサエレメントPE(2,0)に、画素データb
(1,1)がプロセッサメレメントPE(2,0)から
プロセッサエレエントPE(2,1)に、画素データb
(1,2)がプロセッサエレメントPE(2,1)から
プロセッサエレメントPE(2,2)に、画素データb
(1,3)がプロセッサエレメントPE(2,2)から
フリップフロップD1(2,3)に、それぞれ伝送され
る。
【0169】同時に、現符号化ブロックデータ供給ユニ
ット100では、パルス信号CK1の6パルス目に同期
して、画素データa(0,0)が、第1フリップフロッ
プ110から第2フリップフロップ120に入力され、
データ入力手段から、画素データa(0,1)が第1フ
リップフロップ110に入力される。次いで、パルス信
号CK1の7パルス目までに、画素データb(2,0)
がフリップフロップD2(3,−1)に伝送され、画素
データb(2,1)がフリップフロップD2(3,0)
に伝送され、画素データb(2,2)がフリップフロッ
プD2(3,1)に伝送され、画素データb(2,3)
がフリップフロップD2(3,2)に伝送される。
【0170】次いで、パルス信号CK1の7パルス目に
同期して、図22に示すように画素データb(0,0)
がフリップフロップD1(1,−1)からフリップフロ
ップD1(0,−1)に、画素データb(0,1)がプ
ロセッサエレメントPE(1,0)からプロセッサエレ
メントPE(0,0)に、画素データb(0,2)がプ
ロセッサエレメントPE(1,1)からプロセッサエレ
メントPE(0,1)に、画素データb(0,3)がプ
ロセッサエレメントPE(1,2)からプロセッサエレ
メントPE(0,2)に、それぞれ伝送され、画素デー
タb(1,0)がプロセッサエレメントPE(2,0)
からプロセッサエレメントPE(1,0)に、画素デー
タb(1,1)がプロセッサエレメントPE(2,1)
からプロセッサエレメントPE(1,1)に、画素デー
タb(1,2)がプロセッサエレメントPE(2,2)
からプロセッサエレメントPE(1,2)に、画素デー
タb(1,3)がフリップフロップD1(2,3)から
フリップフロップD1(1,3)に、それぞれ伝送さ
れ、画素データb(2,0)がフリップフロップD2
(3,−1)からフリップフロップD1(2,−1)
に、画素データb(2,1)がフリップフロップD2
(3,0)からプロセッサエレメントPE(2,0)
に、画素データb(2,2)がフリップフロップD2
(3,1)からプロセッサエレメントPE(2,1)
に、画素データb(2,3)がフリップフロップD2
(3,2)からプロセッサエレメントPE(2,2)
に、それぞれ伝送される。
【0171】同時に、現符号化ブロックデータ供給ユニ
ット100では、パルス信号CK1の7パルス目に同期
して、画素データa(0,0)が、第2フリップフロッ
プ120から第3フリップフロップ130および第4フ
リップフロップ140に入力され、画素データa(0,
1)が、第1フリップフロップ110から第2フリップ
フロップ120および第5フリップフロップ150に入
力され、データ入力手段から、画素データa(1,0)
が第1フリップフロップ110に入力される。
【0172】次いで、パルス信号CK1の8パルス目ま
でに、画素データb(2,2)がフリップフロップD2
(3,−1)に伝送され、画素データb(2,3)がフ
リップフロップD2(3,0)に伝送され、画素データ
b(3,0)がフリップフロップD2(3,1)に伝送
され、画素データb(3,1)がフリップフロップD2
(3,2)に伝送される。
【0173】次いで、パルス信号CK1の8パルス目に
同期して、図23に示すように画素データb(0,0)
がフリップフロップD1(0,−1)からプロセッサエ
レメントPE(0,0)に、画素データb(0,1)が
プロセッサメレメントPE(0,0)からプロセッサエ
レエントPE(0,1)に、画素データb(0,2)が
プロセッサエレメントPE(0,1)からプロセッサエ
レメントPE(0,2)に、それぞれ伝送され、画素デ
ータb(1,0)がプロセッサエレメントPE(1,
0)からフリップフロップD1(1,−1)に、画素デ
ータb(1,1)がプロセッサメレメントPE(1,
1)からプロセッサエレエントPE(1,0)に、画素
データb(1,2)がプロセッサエレメントPE(1,
2)からプロセッサエレメントPE(1,1)に、画素
データb(1,3)がフリップフロップD1(1,3)
からプロセッサエレメントPE(1,2)に、それぞれ
伝送され、画素データb(2,0)がフリップフロップ
D1(2,−1)からプロセッサエレメントPE(2,
0)に、画素データb(2,1)がプロセッサメレメン
トPE(2,0)からプロセッサエレエントPE(2,
1)に、画素データb(2,2)がプロセッサエレメン
トPE(2,1)からプロセッサエレメントPE(2,
2)に、画素データb(2,3)がプロセッサエレメン
トPE(2,2)からフリップフロップD1(2,3)
に、それぞれ伝送される。
【0174】同時に、現符号化ブロックデータ供給ユニ
ット100では、パルス信号CK1の8パルス目に同期
して、画素データa(0,0)が、第4フリップフロッ
プ140から第5フリップフロップ150に入力され、
画素データa(0,1)が、第2フリップフロップ12
0から第3フリップフロップ130に入力され、画素デ
ータa(1,0)が、第1フリップフロップ110から
第2フリップフロップ120に入力され、データ入力手
段から、画素データa(1,1)が第1フリップフロッ
プ110に入力される。
【0175】次いで、パルス信号CK1の9パルス目ま
でに、画素データb(3,0)がフリップフロップD2
(3,−1)に伝送され、画素データb(3,1)がフ
リップフロップD2(3,0)に伝送され、画素データ
b(3,2)がフリップフロップD2(3,1)に伝送
され、画素データb(3,3)がフリップフロップD2
(3,2)に伝送される。
【0176】次いで、パルス信号CK1の9パルス目に
同期して、図24に示すように画素データb(1,0)
がフリップフロップD1(1,−1)からフリップフロ
ップD1(0,−1)に、画素データb(1,1)がプ
ロセッサエレメントPE(1,0)からプロセッサエレ
メントPE(0,0)に、画素データb(1,2)がプ
ロセッサエレメントPE(1,1)からプロセッサエレ
メントPE(0,1)に、画素データb(1,3)がプ
ロセッサエレメントPE(1,2)からプロセッサエレ
メントPE(0,2)に、それぞれ伝送され、画素デー
タb(2,0)がプロセッサエレメントPE(2,0)
からプロセッサエレメントPE(1,0)に、画素デー
タb(2,1)がプロセッサエレメントPE(2,1)
からプロセッサエレメントPE(1,1)に、画素デー
タb(2,2)がプロセッサエレメントPE(2,2)
からプロセッサエレメントPE(1,2)に、画素デー
タb(2,3)がフリップフロップD1(2,3)から
フリップフロップD1(1,3)に、それぞれ伝送さ
れ、画素データb(3,0)がフリップフロップD2
(3,−1)からフリップフロップD1(2,−1)
に、画素データb(3,1)がフリップフロップD2
(3,0)からプロセッサエレメントPE(2,0)
に、画素データb(3,2)がフリップフロップD2
(3,1)からプロセッサエレメントPE(2,1)
に、画素データb(3,3)がフリップフロップD2
(3,2)からプロセッサエレメントPE(2,2)
に、それぞれ伝送される。
【0177】同時に、現符号化ブロックデータ供給ユニ
ット100では、パルス信号CK1の9パルス目に同期
して、画素データa(1,0)が、第2フリップフロッ
プ120から第3フリップフロップ130および第4フ
リップフロップ140に入力され、画素データa(1,
1)が、第1フリップフロップ110から第2フリップ
フロップ120および第5フリップフロップ150に入
力され、データ入力手段から、画素データa(2,0)
が第1フリップフロップ110に入力される。
【0178】次いで、パルス信号CK1の10パルス目
までに、画素データb(3,2)がフリップフロップD
2(3,−1)に伝送され、画素データb(3,3)が
フリップフロップD2(3,0)に伝送され、画素デー
タb(4,0)がフリップフロップD2(3,1)に伝
送され、画素データb(4,1)がフリップフロップD
2(3,2)に伝送される。
【0179】次いで、パルス信号CK1の10パルス目
に同期して、図25に示すように画素データb(1,
0)がフリップフロップD1(0,−1)からプロセッ
サエレメントPE(0,0)に、画素データb(1,
1)がプロセッサメレメントPE(0,0)からプロセ
ッサエレエントPE(0,1)に、画素データb(1,
2)がプロセッサエレメントPE(0,1)からプロセ
ッサエレメントPE(0,2)に、それぞれ伝送され、
画素データb(2,0)がプロセッサエレメントPE
(1,0)からフリップフロップD1(1,−1)に、
画素データb(2,1)がプロセッサメレメントPE
(1,1)からプロセッサエレエントPE(1,0)
に、画素データb(2,2)がプロセッサエレメントP
E(1,2)からプロセッサエレメントPE(1,1)
に、画素データb(2,3)がフリップフロップD1
(1,3)からプロセッサエレメントPE(1,2)
に、それぞれ伝送され、画素データb(3,0)がフリ
ップフロップD1(2,−1)からプロセッサエレメン
トPE(2,0)に、画素データb(3,1)がプロセ
ッサメレメントPE(2,0)からプロセッサエレエン
トPE(2,1)に、画素データb(3,2)がプロセ
ッサエレメントPE(2,1)からプロセッサエレメン
トPE(2,2)に、画素データb(3,3)がプロセ
ッサエレメントPE(2,2)からフリップフロップD
1(2,3)に、それぞれ伝送される。
【0180】同時に、現符号化ブロックデータ供給ユニ
ット100では、パルス信号CK1の10パルス目に同
期して、画素データa(1,0)が、第4フリップフロ
ップ140から第5フリップフロップ150に入力さ
れ、画素データa(1,1)が、第2フリップフロップ
120から第3フリップフロップ130に入力され、画
素データa(2,0)が、第1フリップフロップ110
から第2フリップフロップ120に入力され、データ入
力手段から、画素データa(2,1)が第1フリップフ
ロップ110に入力される。
【0181】一方、パルス信号CK1の7パルス目のア
ップエッヂと8パルス目のアップエッヂの間の期間g、
8パルス目のアップエッヂと9パルス目のアップエッヂ
の間の期間h、9パルス目のアップエッヂと10パルス
目のアップエッヂの間の期間i、並びに、10パルス目
のアップエッヂと11パルス目のアップエッヂの間の期
間jにおいて、各プロセッサエレエントPE(x,y)
の各素子では、以下の演算がなされている。
【0182】期間gにおいては、図22に示すように、
各画素データb(0,1)、b(0,2)、b(0,
3)、b(1,0)、b(1,1)、b(1,2)、b
(2,1)、b(2,2)、b(2,3)、b(0,
0)、b(1,3)およびb(2,0)が、第1セレク
タ1010および第1フリップフロップ1020を経由
して、それぞれ記載順に対応するプロセッサエレエント
PE(0,0)、PE(0,1)、PE(0,2)、P
E(1,0)、PE(1,1)、PE(1,2)、PE
(2,0)、PE(2,1)、PE(2,2)の減算器
1030の第1データ入力端子、フリップフロップD1
(0,−1)、 D1(1,3)およびD1(2,−
1)に入力される。すなわち、奇数列の各プロセッサエ
レメントPE(x,y)およびフリップフロップD1
(x,y)には、b(x,y+1)が入力され、偶数列
の各プロセッサエレメントPE(x,y)およびフリッ
プフロップD1(x,y)には、b(x,y)が入力さ
れる。
【0183】また、同時に奇数列の各プロセッサエレメ
ントではテンプレートブロックの画素データa(0,
1)が、偶数列の各プロセッサエレメントではテンプレ
ートブロックの画素データa(0,0)が、各プロセッ
サエレメントPE(x,y)の減算器1030の第2デ
ータ入力端子に入力される。これにより、奇数列の各プ
ロセッサエレメントPE(x,y)では、減算器103
0によりb(x,y+1)−a(0,1)が演算され、
偶数列の各プロセッサエレメント(x、y)では、b
(x,y)−a(0,0)が演算されて、正数変換器1
040により、 (奇数) |b(x,y+1)-a(0,1)| (偶数) |b(x,y)-a(0,0)| に変換されて、加算器1050の第1データ入力端子A
およびデータ出力端子、並びに、第2フリップフロップ
1060を経由して、加算器1050の第2データ入力
端子Bに入力される。
【0184】期間hにおいて、奇数列の各プロセッサエ
レメントPE(x,y)の減算器1030の第1データ
入力端子Aには、図7における上側のプロセッサエレメ
ントPE(x,y−1)の第1フリップフロップ102
0、あるいは、フリップフロップD1(x,y−1)の
データ出力端子からb(x,y)が入力され、各プロセ
ッサエレメントPE(x,y)の減算器1030の第2
データ入力端子Bには、テンプレートブロックの画素デ
ータa(0,0)が入力され、偶数列の各プロセッサエ
レメントPE(x,y)の減算器1030の第1データ
入力端子Aには、下側のプロセッサエレメントPE
(x,y+1)の第1フリップフロップ1020、ある
いは、フリップフロップD1(x,y+1)のデータ出
力端子からb(x,y+1)が入力され、各プロセッサ
エレメントPE(x,y)の減算器1030の第2デー
タ入力端子Bには、テンプレートブロックの画素データ
a(0,1)が入力される。
【0185】各プロセッサエレメントPE(x,y)で
は、減算器1030によりb(x,y)−a(0,0)
およびb(x,y+1)−a(0,1)が演算されて、
正数変換器1040により|b(x,y)−a(0,
0)|および|b(x,y+1)−a(0,1)|に変
換されて、加算器1050の第1データ入力端子Aに入
力される。加算器1050により、 (奇数) |b(x,y+1)-a(0,1)| + |b(x,y)-a(0,0)| (偶数) |b(x,y)-a(0,0)| + |b(x,y+1)-a(0,1)| が算出されて、第2フリップフロップ1060を経由し
て、加算器1050の第2データ入力端子Bに入力され
る。
【0186】期間iにおいて、奇数列の各プロセッサエ
レメントPE(x,y)の減算器1030の第1データ
入力端子Aには、図7における右側のプロセッサエレメ
ントPE(x+1,y)の第1フリップフロップ102
0、あるいは、フリップフロップD1(x+1,y)の
データ出力端子からb(x+1,y+1)が入力され、
各プロセッサエレメントPE(x,y)の減算器103
0の第2データ入力端子Bには、テンプレートブロック
の画素データa(1,1)が入力され、偶数列の各プロ
セッサエレメントPE(x,y)の減算器1030の第
1データ入力端子Aには、右側のプロセッサエレメント
PE(x+1,y)の第1フリップフロップ1020、
あるいは、フリップフロップD1(x+1,y)のデー
タ出力端子からb(x+1,y)が入力され、各プロセ
ッサエレメントPE(x,y)の減算器1030の第2
データ入力端子Bには、テンプレートブロックの画素デ
ータa(1,0)が入力される。
【0187】各プロセッサエレメントPE(x,y)で
は、減算器1030によりb(x+1,y+1)−a
(1,1)およびb(x+1,y)−a(1,0)が演
算されて、正数変換器1040により|b(x+1,y
+1)−a(1,1)|および|b(x+1,y)−a
(1,0)|に変換されて、加算器1050の第1デー
タ入力端子Aに入力される。加算器1050により、 (奇数) |b(x,y+1)-a(0,1)| + |b(x,y)-a(0,0)| + |b(x+1,y+1)-a(1,1)| (偶数) |b(x,y)-a(0,0)| + |b(x,y+1)-a(0,1)| + |b(x+1,y)-a(1,0)| が算出されて、第2フリップフロップ1060を経由し
て、第2加算器1050の第2データ入力端子Bに入力
される。
【0188】期間jにおいて、奇数列の各プロセッサエ
レメントPE(x,y)の減算器1030の第1データ
入力端子Aには、図7における上側のプロセッサエレメ
ントPE(x,y−1)の第1フリップフロップ102
0、あるいは、フリップフロップD1(x,y−1)の
データ出力端子からb(x+1,y)が入力され、各プ
ロセッサエレメントPE(x,y)の減算器1030の
第2データ入力端子Bには、テンプレートブロックの画
素データa(1,0)が入力され、偶数列の各プロセッ
サエレメントPE(x,y)の減算器1030の第1デ
ータ入力端子Aには、下側のプロセッサエレメントPE
(x,y+1)の第1フリップフロップ1020、ある
いは、フリップフロップD1(x,y+1)のデータ出
力端子からb(x+1,y+1)が入力され、各プロセ
ッサエレメントPE(x,y)の減算器1030の第2
データ入力端子Bには、テンプレートブロックの画素デ
ータa(1,1)が入力される。
【0189】各プロセッサエレメントPE(x,y)で
は、減算器1030によりb(x+1,y)−a(1,
0)およびb(x+1,y+1)−a(1,1)が演算
されて、正数変換器1040により|b(x+1,y)
−a(1,0)|および|b(x+1,y+1)−a
(1,1)|に変換されて、加算器1050の第1デー
タ入力端子Aに入力される。加算器1050により、 (奇数) |b(x,y+1)-a(0,1)| + |b(x,y)-a(0,0)| + |b(x+1,y+1)-a(1,1)| + |b(x+1,y)-a(1,0)| ・・・(Q1) (偶数) |b(x,y)-a(0,0)| + |b(x,y+1)-a(0,1)| + |b(x+1,y)-a(1,0)| + |b(x+1,y+1)-a(1,1)| ・・・(Q2) が算出される。
【0190】期間jの間に発せられるパルス信号LDに
同期して、第2セレクタのデータ出力端子Yが第2フリ
ップフロップ1060のデータ出力端子に電気的に接続
されており、パルス信号CK1の11パルス目、すなわ
ち、パルス信号CK2に同期して、加算器1050の上
記算出結果が各プロセッサエレエントPE(x,y)の
出力端子Doから出力される。例えば、プロセッサエレ
エントPE(1,1)の出力端子Doから出力されるデ
ータは、 |b(1,1)-a(0,0)| + |b(1,2)-a(0,1)| + |b(2,1)-a(1,0)| + |b(2,2)-a(1,1)| である。
【0191】ここで、上記式(Q2)は、図2に示され
た前符号化画像Pbの候補ブロックと、現符号化画像P
aの現符号化ブロック1とのディストーションを表す式
である。また、奇数列のプロセッサエレメントPE
(x,y)から出力される上記式(Q1)は、変形する
と偶数列のプロセッサエレメントPE(x,y)から出
力される上記式(Q2)と同等であるので、奇数列のプ
ロセッサエレメントPE(x,y)と偶数列のプロセッ
サエレメントPE(x,y)は、いずれも各ディストー
ションを表すデータを出力する。
【0192】したがって、各プロセッサエレエントPE
(x,y)で、図2の候補ブロック内に含まれる候補ブ
ロックの全て、本実施例では9個の候補ブロックのそれ
ぞれと、現符号化ブロック1とのディストーションが算
出されたことになる。次に、パルス信号CK2の11パ
ルス目に同期して、プロセッサエレエントPE(0,
0)、PE(0,1)、PE(0,2)で算出された上
記ディストーションは、プロセッサエレエントの出力端
子Doを介して最小ディストーション検出ユニット40
0の第1比較器410の各データ入力端子A、B、Cに
それぞれ入力される。このとき、各プロセッサエレエン
トPE(x,y)の第2セレクタ1070は、第1デー
タ入力端子Bを選択しているため、プロセッサエレエン
トPE(1,0)、PE(1,1)、PE(1,2)、
PE(2,0)、PE(2,1)、PE(2,2)で算
出された上記ディストーションは、パルス信号CK2の
11パルス目に同期して、図7における左隣の各プロセ
ッサエレエントにそれぞれ伝送される。
【0193】パルス信号CK2の12パルス目に同期し
て、今度はプロセッサエレエントPE(1,0)、PE
(1,1)、PE(1,2)で算出された上記ディスト
ーションが、PE(0,0)、PE(0,1)、PE
(0,2)から最小ディストーション検出ユニット40
0の第1比較器410の各データ入力端子A、B、Cに
それぞれ入力される。また、PE(2,0)、PE
(2,1)、PE(2,2)で算出された上記ディスト
ーションは、PE(1,0)、PE(1,1)、PE
(1,2)から、PE(0,0)、PE(0,1)、P
E(0,2)にそれぞれ伝送される。
【0194】パルス信号CK2の13パルス目に同期し
て、今度はプロセッサエレエントPE(2,0)、PE
(2,1)、PE(2,2)で算出された上記ディスト
ーションがPE(0,0)、PE(0,1)、PE
(0,2)から最小ディストーション検出ユニット40
0の第1比較器410の各データ入力端子A、B、Cに
それぞれ入力される。
【0195】最小ディストーション検出ユニット400
では、第1比較器410の各データ入力端子A0、A
1、A2に、ディストーション算出ユニット1000の
各プロセッサエレメントによって求められた、それぞれ
のディストーションが入力される。以下の説明では、信
号の表わす2値を”0”と”1”として説明している。
まず、期間jにおいて、パルス信号LDに同期して、論
理和素子500の出力データを最大値、すなわち、すべ
てのビットが1にセットされ、カウンタ480の出力が
0にリセットされる。
【0196】ここで、各プロセッサエレメントPE
(x,y)から算出されたディストーションをD(x,
y)とする。パルス信号CK2の11パルス目に同期し
て、D(0,0)、D(0,1)、D(0,2)が、第
1比較器410の入力端子A0、A1、A2にそれぞれ
入力され、第1比較器410により比較されて、出力端
子Yから最小のディストーションを出力し、出力端子M
から最小のディストーションに対応する入力端子をLM
Vyとし、0、1または2を出力する。本実施例では、
図15に示されるように最小のディストーションはD
(0,0)であり、LMVyは0である。
【0197】論理和素子500では、パルス信号CK2
のパルスに同期して、上記期間jでセットされた最大値
のデータが出力端子から出力される。第2比較器430
では、第1入力端子Aに入力されたD(0,0)と、第
2入力端子Bに入力された最大値のデータを比較し、D
(0,0)の方が小さいため出力端子から1を出力す
る。セレクタ440では、信号入力端子から1が入力さ
れるため、データ入力端子Aに入力されているD(0,
0)が出力端子Yから出力され、第2フリップフロップ
450に入力される。カウンタ480では、CK2のパ
ルス信号に同期して、出力端子QnからCTxとして0
が出力される。
【0198】次に、CK2のダウンエッヂに同期して、
反転素子460の出力端子から信号1が出力され、論理
積素子470の入力端子AおよびBの入力信号がともに
1となるため、出力端子から1が出力される。同時に、
第1フリップフロップ420では、入力データLMVy
すなわち0を出力端子からMyとして0を出力させる。
第1換算テーブル510では、入力されたデータMyす
なわち0を動きベクトルに換算し、出力端子から−1を
出力する。第3フリップフロップ490では、入力デー
タ0を出力端子からMxとして0を出力させる。第2換
算テーブル520では、入力されたデータMxすなわち
0を動きベクトルに換算し、出力端子から−1を出力す
る。
【0199】次に、パルス信号CK2の12パルス目に
同期して、D(1,0)、D(1,1)、D(1,2)
が、第1比較器410の入力端子A0、A1、A2にそ
れぞれ入力され、第1比較器410により比較されて、
出力端子YからD(1,2)を出力し、出力端子Mから
2を出力する。第2フリップフロップ450では、パル
ス信号CK2のパルスに同期して、D(0,0)が出力
端子から出力され、論理和素子500では、第1入力端
子Aに入力されている信号が0なので、第2入力端子に
入力されているデータD(0,0)をそのまま出力端子
Yに出力させる。第2比較器430では、第1入力端子
Aに入力されたD(1,2)と、第2入力端子Bに入力
されたD(0,0)を比較し、D(0,0)の方が小さ
いため出力端子から0を出力する。セレクタ440で
は、信号入力端子から0が入力されるため、入力端子B
に入力されているD(0,0)が出力端子Yから出力さ
れ、第2フリップフロップ450に入力される。カウン
タ480では、CK2のパルス信号に同期して、出力端
子QnからCTxとして1が出力される。
【0200】次に、CK2のダウンエッヂに同期して、
反転素子460の出力端子から信号1が出力され、論理
積素子470の入力端子Bの入力信号が0となるため、
出力端子から0が出力される。第1フリップフロップ4
20と第3フリップフロップ490では、信号入力が0
なので、MyとMxの値を保持する。次に、パルス信号
CK2の13パルス目に同期して、D(2,0)、D
(2,1)、D(2,2)が、第1比較器410の入力
端子A0、A1、A2にそれぞれ入力され、第1比較器
410により比較されて、出力端子YからD(2,1)
を出力し、出力端子Mから1を出力する。第2フリップ
フロップ450では、パルス信号CK2のパルスに同期
して、D(0,0)が出力端子から出力され、論理和素
子500では、第1入力端子Aに入力されている信号が
0なので、第2入力端子に入力されているデータD
(0,0)をそのまま出力端子Yに出力させる。第2比
較器430では、第1入力端子Aに入力されたD(2,
1)と、第2入力端子Bに入力されたD(0,0)を比
較し、D(2,1)の方が小さいため出力端子から1を
出力する。セレクタ440では、信号入力端子から1が
入力されるため、データ入力端子Aに入力されているD
(2,1)が出力端子Yから出力され、第2フリップフ
ロップ450に入力される。カウンタ480では、CK
2のパルス信号に同期して、出力端子QnからCTxと
して2が出力される。
【0201】次に、CK2のダウンエッヂに同期して、
反転素子460の出力端子から信号1が出力され、論理
積素子470の入力端子AおよびBの入力信号がともに
1となるため、出力端子から1が出力される。同時に、
第1フリップフロップ420では、入力データ1を出力
端子から出力させる。第1換算テーブル510では、入
力された1を動きベクトルに換算し、出力端子から0を
出力する。第3フリップフロップ490では、入力デー
タ2を出力端子から出力させる。第2換算テーブル52
0では、入力されたデータ2を動きベクトルに換算し、
出力端子から1を出力する。
【0202】次に、パルス信号CK3のパルスに同期し
て、第4フリップフロップ530は、動きベクトルに換
算されたデータ0を、動きベクトルの垂直方向座標MV
yとして出力端子から出力する。第5フリップフロップ
540は、パルス信号CK2の13パルス目に同期し
て、第2フリップフロップ450から出力されたD
(2,1)を、最小ディストーションとして出力端子か
ら出力する。第6フリップフロップ550は、動きベク
トルに換算されたデータ1を、動きベクトルの水平方向
座標MVxとして出力端子から出力する。これにより、
現符号化ブロックa(0,0)、a(0,1)、a
(1,0)およびa(1,1)に対応する動きベクトル
(1,0)と最小ディストーションD(2,1)が求ま
る。
【0203】したがって、最小ディストーション検出ユ
ニット400により、候補ブロックと現符号化ブロック
との間の最小ディストーションおよび最小ディストーシ
ョンに対応する動きベクトルMVx、MVyが算出され
る。また、ディストーション算出ユニット1000で
は、パルス信号CK1の11パルス目までに、画素デー
タb(4,0)がフリップフロップD2(3,−1)に
伝送され、画素データb(4,1)がフリップフロップ
D2(3,0)に伝送され、画素データb(4,2)が
フリップフロップD2(3,1)に伝送され、画素デー
タb(4,3)がフリップフロップD2(3,2)に伝
送される。
【0204】次いで、パルス信号CK1の11パルス目
に同期して、図26に示すように画素データb(2,
0)がフリップフロップD1(1,−1)からフリップ
フロップD1(0,−1)に、画素データb(2,1)
がプロセッサエレメントPE(1,0)からプロセッサ
エレメントPE(0,0)に、画素データb(2,2)
がプロセッサエレメントPE(1,1)からプロセッサ
エレメントPE(0,1)に、画素データb(2,3)
がプロセッサエレメントPE(1,2)からプロセッサ
エレメントPE(0,2)に、それぞれ伝送され、画素
データb(3,0)がプロセッサエレメントPE(2,
0)からプロセッサエレメントPE(1,0)に、画素
データb(3,1)がプロセッサエレメントPE(2,
1)からプロセッサエレメントPE(1,1)に、画素
データb(3,2)がプロセッサエレメントPE(2,
2)からプロセッサエレメントPE(1,2)に、画素
データb(3,3)がフリップフロップD1(2,3)
からフリップフロップD1(1,3)に、それぞれ伝送
され、画素データb(4,0)がフリップフロップD2
(3,−1)からフリップフロップD1(2,−1)
に、画素データb(4,1)がフリップフロップD2
(3,0)からプロセッサエレメントPE(2,0)
に、画素データb(4,2)がフリップフロップD2
(3,1)からプロセッサエレメントPE(2,1)
に、画素データb(4,3)がフリップフロップD2
(3,2)からプロセッサエレメントPE(2,2)
に、それぞれ伝送される。
【0205】同時に、現符号化ブロックデータ供給ユニ
ット100では、パルス信号CK1の11パルス目に同
期して、画素データa(2,0)が、第2フリップフロ
ップ120から第3フリップフロップ130および第4
フリップフロップ140に入力され、画素データa
(2,1)が、第1フリップフロップ110から第2フ
リップフロップ120および第5フリップフロップ15
0に入力され、データ入力手段から、画素データa
(3,0)が第1フリップフロップ110に入力され
る。
【0206】以下同様にして、テンプレートブロックa
(2,0)、a(2,1)、a(3,0)およびa
(3,1)の各画素データと該テンプレートブロックに
対応するサーチエリア内の各画素データが、クロックパ
ルス信号CK0およびパルス信号CK1のパルスに同期
して次々に入力される。一方、パルス信号CK1の11
パルス目のアップエッヂと12パルス目のアップエッヂ
の間の期間k、12パルス目のアップエッヂと13パル
ス目のアップエッヂの間の期間l、13パルス目のアッ
プエッヂと14パルス目のアップエッヂの間の期間m、
並びに、14パルス目のアップエッヂと15パルス目の
アップエッヂの間の期間nにおいて、各プロセッサエレ
エントPE(x,y)の各素子では、以下の演算がなさ
れている。
【0207】期間kにおいては、図26に示すように、
各画素データb(2,1)、b(2,2)、b(2,
3)、b(3,0)、b(3,1)、b(3,2)、b
(4,1)、b(4,2)、b(4,3)、b(2,
0)、b(3,3)およびb(4,0)が、第1セレク
タ1010および第1フリップフロップ1020を経由
して、それぞれ記載順に対応するプロセッサエレエント
PE(0,0)、PE(0,1)、PE(0,2)、P
E(1,0)、PE(1,1)、PE(1,2)、PE
(2,0)、PE(2,1)、PE(2,2)の減算器
1030の第1データ入力端子、フリップフロップD1
(0,−1)、 D1(1,3)およびD1(2,−
1)に入力される。すなわち、奇数列の各プロセッサエ
レメントPE(x,y)およびフリップフロップD1
(x,y)には、b(x+2,y+1)が入力され、偶
数列の各プロセッサエレメントPE(x,y)およびフ
リップフロップD1(x,y)には、b(x+2,y)
が入力される。
【0208】また、同時に奇数列の各プロセッサエレメ
ントではテンプレートブロックの画素データa(2,
1)が、偶数列の各プロセッサエレメントではテンプレ
ートブロックの画素データa(2,0)が、各プロセッ
サエレメントPE(x,y)の減算器1030の第2デ
ータ入力端子に入力される。これにより、奇数列の各プ
ロセッサエレメントPE(x,y)では、減算器103
0によりb(x+2,y+1)−a(2,1)が演算さ
れ、偶数列の各プロセッサエレメント(x、y)では、
b(x+2,y)−a(2,0)が演算されて、正数変
換器1040により、 (奇数) |b(x+2,y+1)-a(2,1)| (偶数) |b(x+2,y)-a(2,0)| に変換されて、加算器1050の第1データ入力端子A
およびデータ出力端子、並びに、第2フリップフロップ
1060を経由して、加算器1050の第2データ入力
端子Bに入力される。
【0209】期間lにおいても、期間kと同様な計算が
なされて、正数変換器1040により|b(x+2,
y)−a(2,0)|および|b(x+2,y+1)−
a(2,1)|に変換されて、加算器1050の第1デ
ータ入力端子Aに入力される。加算器1050により、 (奇数) |b(x+2,y+1)-a(2,1)| + |b(x+2,y)-a(2,0)| (偶数) |b(x+2,y)-a(2,0)| + |b(x+2,y+1)-a(2,1)| が算出されて、第2フリップフロップ1060を経由し
て、加算器1050の第2データ入力端子Bに入力され
る。
【0210】期間mにおいても、期間kおよびlと同様
な計算がなされて、正数変換器1040により|b(x
+3,y+1)−a(3,1)|および|b(x+3,
y)−a(3,0)|に変換されて、加算器1050の
第1データ入力端子Aに入力される。加算器1050に
より、 (奇数) |b(x+2,y+1)-a(2,1)| + |b(x+2,y)-a(2,0)| + |b(x+3,y+1)-a(3,1)| (偶数) |b(x+2,y)-a(2,0)| + |b(x+2,y+1)-a(2,1)| + |b(x+3,y)-a(3,0)| が算出されて、第2フリップフロップ1060を経由し
て、第2加算器1050の第2データ入力端子Bに入力
される。
【0211】期間nにおいて、期間k、lおよびmと同
様な計算がなされて、正数変換器1040により|b
(x+3,y)−a(3,0)|および|b(x+3,
y+1)−a(3,1)|に変換されて、加算器105
0の第1データ入力端子Aに入力される。加算器105
0により、 (奇数) |b(x+2,y+1)-a(2,1)| + |b(x+2,y)-a(2,0)| + |b(x+3,y+1)-a(3,1)| + |b(x+3,y)-a(3,0)| ・・・(Q3) (偶数) |b(x+2,y)-a(2,0)| + |b(x+2,y+1)-a(2,1)| + |b(x+3,y)-a(3,0)| + |b(x+3,y+1)-a(3,1)| ・・・(Q4) が算出される。
【0212】期間nの間に発せられるパルス信号LDに
同期して、第2セレクタのデータ出力端子Yが第2フリ
ップフロップ1060のデータ出力端子に電気的に接続
されており、パルス信号CK1の15パルス目、すなわ
ち、パルス信号CK2に同期して、加算器1050の上
記算出結果が各プロセッサエレエントPE(x,y)の
出力端子Doから出力される。例えば、プロセッサエレ
エントPE(3,1)の出力端子Doから出力されるデ
ータは、 |b(2,0)-a(2,0)| + |b(2,1)-a(2,1)| + |b(3,0)-a(3,0)| + |b(3,1)-a(3,1)| である。
【0213】ここで、前述の説明からもわかるように、
上記式(Q3)は、上記式(Q4)と同等であり、2つ
の式は、図2のサーチウインドウ2から2画素分だけ列
方向にずれたもう一つのサーチウインドウ内に含まれる
9個の候補ブロックのそれぞれと、現符号化ブロック1
に対して列方向に隣接するもう一つの現符号化ブロック
とのディストーションが算出されたことになる。
【0214】次に、パルス信号CK2の15パルス目に
同期して、プロセッサエレエントPE(0,0)、PE
(0,1)、PE(0,2)で算出された上記ディスト
ーションは、プロセッサエレエントの出力端子Doを介
して最小ディストーション検出ユニット400の第1比
較器410の各データ入力端子A、B、Cにそれぞれ入
力される。
【0215】また、パルス信号CK2の16パルス目に
同期して、プロセッサエレエントPE(1,0)、PE
(1,1)、PE(1,2)で算出された上記ディスト
ーションが、パルス信号CK2の17パルス目に同期し
て、プロセッサエレエントPE(2,0)、PE(2,
1)、PE(2,2)で算出された上記ディストーショ
ンが、PE(0,0)、PE(0,1)、PE(0,
2)から最小ディストーション検出ユニット400の第
1比較器410の各データ入力端子A、B、Cにそれぞ
れ入力される。
【0216】最小ディストーション検出ユニット400
では、第1比較器410の各データ入力端子A0、A
1、A2に、ディストーション算出ユニット1000の
各プロセッサエレメントによって求められた、それぞれ
のディストーションが入力され、前述のように、2画素
分だけ列方向にずれたもう一つのサーチウインドウ内の
候補ブロックと現符号化ブロック1に対して列方向に隣
接するもう一つの現符号化ブロックとの間の最小ディス
トーションおよび最小ディストーションに対応する動き
ベクトルMVx、MVyが算出される。
【0217】このようにして、次々に連続して各現符号
化ブロックの動きベクトルと最小ディストーションが、
サーチウインドウの画素データを重複して入力させずに
求めることができる。図28および図29に列方向にず
れた現符号化ブロックとサーチウインドウの図を示す。
図28においては、一般的な図をあらわすために、現符
号化ブロックの画素サイズをN行M列とし、現符号化ブ
ロックの列数Mだけずれた前符号化ブロックの図を示し
ている。また、図29においては、サーチウインドウの
画素サイズをH行L列とし、現符号化ブロックの列数M
だけずれたサーチウインドウの図を示している。
【0218】図30は、上記実施例における同じ列に上
下2つあるレジスタユニットを、1つにまとめセレクタ
によってデータの流れを制御するものである。具体的に
説明すると、2列目にあったフリップフロップD1
(1,−1)、D1(1,3)を図31(a)および図
32(a)に示すフリップフロップD3に置き換えて、
3列目にあったフリップフロップD1(2,−1)、D
1(2,3)を図31(b)および図32(b)に示す
フリップフロップD3に置き換えたものである。
【0219】また、このとき、フリップフロップD3を
含む列を図33に示すようにリング状に配置し、転送バ
スの長さを短く一定にすることができる。ここで、フリ
ップフロップD3(1,−1)、D3(2,−1)にお
ける作用を説明する。まず、パルス信号CK1の3パル
ス目に同期して、画素データb(0,0)がフリップフ
ロップD2(3,−1)からフリップフロップD3
(2,−1)に伝送される。
【0220】次いで、パルス信号CK1の4パルス目に
同期して、画素データb(0,0)がフリップフロップ
D3(2,−1)からプロセッサエレメントPE(2,
0)に、画素データb(0,3)がプロセッサエレメン
トPE(2,2)からフリップフロップD3(2,−
1)に伝送される。次いで、パルス信号CK1の5パル
ス目に同期して、画素データb(0,3)がフリップフ
ロップD3(2,−1)からフリップフロップD3
(1,−1)に、画素データb(1,0)がフリップフ
ロップD2(3,−1)からフリップフロップD3
(2,−1)に伝送される。
【0221】次いで、パルス信号CK1の6パルス目に
同期して、画素データb(0,0)がプロセッサエレメ
ントPE(1,0)からフリップフロップD3(1,−
1)に、画素データb(0,3)がフリップフロップD
3(1,−1)からプロセッサエレメントPE(1,
2)に伝送され、画素データb(1,0)がフリップフ
ロップD3(2,−1)からプロセッサエレメントPE
(2,0)に、画素データb(1,3)がプロセッサエ
レメントPE(2,2)からフリップフロップD3
(2,−1)に、それぞれ伝送される。
【0222】次いで、パルス信号CK1の7パルス目に
同期して、図22に示すように画素データb(0,0)
がフリップフロップD3(1,−1)からフリップフロ
ップD1(0,−1)に、画素データb(1,3)がフ
リップフロップD3(2,−1)からフリップフロップ
D3(1,−1)に、画素データb(2,0)がフリッ
プフロップD2(3,−1)からフリップフロップD3
(2,−1)に、それぞれ伝送される。
【0223】以下、上記動作を繰り返すことにより、各
々のプロセッサエレメントにおいて各ディストーション
を算出することができる。図34〜図56は、本発明に
係る動きベクトル探索装置の別の一実施例を示す図であ
る。図34は、この実施例における現符号化ブロックと
サーチウインドウを示す図であり、同図において、ハッ
チングされている位置を左上の頂点とするブロックを候
補ブロックとする。
【0224】図35は、図34に示された候補ブロック
よりディストーションを求めるディストーション算出ユ
ニット2000の具体的構成例を示す図である。ディス
トーション算出ユニット2000は、9個のプロセッサ
エレメントPE(0,0)、PE(0,2)、PE
(0,4)、PE(2,0)、PE(2,2)、PE
(2,4)、PE(4,0)、PE(4,2)、PE
(4,4)、5個のフリップフロップD1(0,−
1)、D1(2,−1)、D1(4,−1)、D1
(2,5)、D1(4,5)、6個のフリップフロップ
D2(5,−1)、D2(5,0)、D2(5,1)、
D2(5,2)、D2(5,3)、D2(5,4)に加
えて、12個の中間レジスタIR1(1,−1)、IR
1(1,0)、IR1(1,1)、IR1(1,2)、
IR1(1,3)、IR1(1,4)、IR1(3,
0)、IR1(3,1)、IR1(3,2)、IR1
(3,3)、IR1(3,4)、IR1(3,5)、6
個の中間レジスタIR2(0,1)、IR2(0,
3)、IR2(2,1)、IR2(2,3)、IR2
(4,1)、IR2(4,3)を有している。x=0,
1,2,3,4,5、y=−1,0,1,2,3,4,
5として、上述の各プロセッサエレメントPEをPE
(x,y)、各フリップフロップD1をD1(x,
y)、各フリップフロップD2をD2(x,y)、各中
間レジスタIR1(x,y)をIR1(x,y)、各中
間レジスタIR2(x,y)をIR2(x,y)と表わ
すものとする。
【0225】同図において、PE(x,y)、D1
(x,y)、D2(x,y)は、図7に示すそれぞれの
PE(x,y)、D1(x,y)、D2(x,y)と構
成は同じであり、各プロセッサエレメントPE(x,
y)の第2セレクタ1070の第1データ入力端子A
は、別のプロセッサエレメントPE(x+2,y)の第
3フリップフロップ1080のデータ出力端子またはフ
リップフロップD2(x+1,y)のデータ出力端子に
入力端子Diを介して電気的に接続されている。
【0226】図36は、図35に示された各中間レジス
タIR2(x,y)の入出力端子の配置を示す図であ
る。IR2(x,y)は、プロセッサエレメントの存在
する列のみに、プロセッサエレメントとプロセッサエレ
メントの間に存在し、プロセッサエレメントの存在する
列のみを数えるものとして、奇数列と偶数列とに分ける
と、各中間レジスタIR2(x,y)は、奇数列では、
図36(b)に示すように、入力端子YDi、YLiお
よび出力端子YDoを有し、偶数列では、図36(a)
に示すように、入力端子YLi、YUiおよび出力端子
YUoを有し、さらに、奇数列、偶数列ともに信号出力
ユニット300の各信号出力端子に接続された入力端子
(図示省略)を有している。
【0227】図38は、図35に示された各中間レジス
タIR1(x,y)の入出力端子の配置を示す図であ
る。図38において、各中間レジスタIR1(x,y)
は、入力端子YLiおよび出力端子YLoを有し、さら
に、信号出力ユニット300の各信号出力端子に接続さ
れた入力端子(図示省略)を有している。奇数列におい
て、各中間レジスタIR2(x,y)の入力端子YDi
は、プロセッサエレメントPE(x,y−1)の出力端
子YDoに電気的に接続され、入力端子YLiは、中間
レジスタIR1(x+1,y)の出力端子またはフリッ
プフロップD2(x+1,y)の出力端子に電気的に接
続され、出力端子YDoは、プロセッサエレメントPE
(x,y+1)の入力端子YDiに電気的に接続されて
いる。
【0228】偶数列において、各中間レジスタIR2
(x,y)の入力端子YLiは、中間レジスタIR1
(x+1,y)の出力端子に電気的に接続され、入力端
子YUiは、プロセッサエレメントPE(x,y+1)
の出力端子YUoに電気的に接続され、出力端子YUo
は、プロセッサエレメントPE(x,y−1)の入力端
子YUiに電気的に接続されている。
【0229】各中間レジスタIR1(x,y)の入力端
子YLiは、プロセッサエレメントPE(x+1,y)
の出力端子YLo、中間レジスタIR2(x+1,y)
の出力端子またはフリップフロップD1(x+1,y)
の出力端子に電気的に接続され、出力端子YLoは、プ
ロセッサエレメントPE(x−1,y)の入力端子YL
i、中間レジスタIR2(x−1,y)の入力端子また
はフリップフロップD1(x−1,y)の入力端子に電
気的に接続されている。
【0230】上述の各中間レジスタIR2(x,y)の
詳細構成は、図37に示される。同図において、各中間
レジスタIR2(x,y)は、セレクタ2421および
フリップフロップ2422を備えている。セレクタ24
21は、第1データ入力端子A、第2データ入力端子
B、信号入力端子Sおよびデータ出力端子Yを有してお
り、信号入力端子Sに入力された信号が0であるとき、
第1データ入力端子Aに入力されているデータをデータ
出力端子Yから出力し、信号入力端子Sに入力された信
号が1のとき、第2データ入力端子Bに入力されている
データをデータ出力端子Yから出力するものである。
【0231】フリップフロップ2422は、Dフリップ
フロップからなり、データ入力端子、信号入力端子24
22aおよびデータ出力端子を有し、信号入力端子24
22aに入力されたパルス信号に同期して、データ入力
端子に入力されているデータをデータ出力端子にラッチ
するものである。上述の各中間レジスタIR1(x,
y)の詳細構成は、図39に示される。同図において、
各中間レジスタIR1(x,y)は、第1フリップフロ
ップ2431および第2フリップフロップ2432を備
えている。
【0232】第1フリップフロップ2431は、Dフリ
ップフロップからなり、データ入力端子、信号入力端子
2431aおよびデータ出力端子を有し、信号入力端子
2431aに入力されたパルス信号に同期して、データ
入力端子に入力されているデータをデータ出力端子にラ
ッチするものである。第2フリップフロップ2432
は、Dフリップフロップからなり、データ入力端子、信
号入力端子2432aおよびデータ出力端子を有し、信
号入力端子2432aに入力されたパルス信号に同期し
て、データ入力端子に入力されているデータをデータ出
力端子にラッチするものである。
【0233】図37に戻り、各中間レジスタIR2
(x,y)のセレクタ2421の第1データ入力端子A
は、奇数列においては、別のプロセッサエレメントPE
(x,y−1)の第1フリップフロップ1020のデー
タ出力端子に入力端子YDiを介して電気的に接続さ
れ、偶数列においては、別のプロセッサエレメントPE
(x,y+1)の第1フリップフロップ1020のデー
タ出力端子に入力端子YUiを介して電気的に接続さ
れ、セレクタ2421の第2データ入力端子Bは、別の
中間レジスタIR1(x+1,y)の第2フリップフロ
ップ2432のデータ出力端子またはフリップフロップ
D2(x+1,y)のデータ出力端子に入力端子YLi
を介して電気的に接続されている。
【0234】また、各中間レジスタIR2(x,y)の
セレクタ2421の信号入力端子Sは、信号出力ユニッ
ト300の第4信号出力端子P4に電気的に接続されて
いる。各中間レジスタIR2(x,y)のフリップフロ
ップ2422のデータ入力端子は同じ中間レジスタIR
2(x,y)のセレクタ2421のデータ出力端子Yに
電気的に接続され、フリップフロップ2422の信号入
力端子2422aは信号出力ユニット300の第2信号
出力端子P2に電気的に接続されている。
【0235】図39に戻り、各中間レジスタIR1
(x,y)の第1フリップフロップ2431のデータ入
力端子は、別のプロセッサエレメントPE(x+1,
y)の第1フリップフロップ1020のデータ出力端子
または中間レジスタIR2(x+1,y)のフリップフ
ロップ2422のデータ出力端子に入力端子YLiを介
して電気的に接続され、第1フリップフロップの信号入
力端子2431aは、信号出力ユニット300の第2信
号出力端子P2に電気的に接続されている。
【0236】各中間レジスタIR1(x,y)の第2フ
リップフロップ2432のデータ入力端子は同じ中間レ
ジスタIR1(x,y)の第1フリップフロップ243
1のデータ出力端子に電気的に接続され、第2フリップ
フロップ2432の信号入力端子2432aは信号出力
ユニット300の第2信号出力端子P2に電気的に接続
されている。
【0237】次に、作用を説明する。最初に、現符号化
ブロックデータ供給ユニット100および候補ブロック
データ算出ユニット200からディストーション算出ユ
ニット2000に入力される画素データの流れを説明す
る。なお、図40〜図43に示すパルス信号のタイミン
グにおける動作は、第1実施例と同様であり、第1実施
例と同じ動作については、特に必要が無い限り省略す
る。
【0238】第1実施例と同様に、以下で説明する各プ
ロセッサエレメントPE(x,y)に対しての画素デー
タの入力は、各プロセッサエレエントPE(x,y)の
第1フリップフロップ1020におけるラッチ時を意味
するものとし、各フリップフロップに対しての画素デー
タの入力は、各フリップフロップにおけるラッチ時を意
味するものとし、各中間レジスタに対しての画素データ
の入力は、各フリップフロップにおけるラッチ時を意味
するものとする。中間レジスタIR1に対しての画素デ
ータの入力は、各フリップフロップ2431またはフリ
ップフロップ2432のいずれかにおけるラッチ時を意
味するものとする。
【0239】クロックパルス信号CK0のパルス信号に
同期して、フリップフロップD2は図35における下側
のフリップフロップD2および候補ブロックデータ供給
ユニット200からデータを入力するようになってお
り、クロックパルス信号CK0のパルス毎に上述の動作
が繰り返される。また、パルス信号CK1の1パルス目
には、各プロセッサエレエント、中間レジスタおよびフ
リップフロップの機能エレメントは図35における右側
の各機能エレメントからデータを入力し、2パルス目に
は、奇数列の各プロセッサエレエント、中間レジスタI
R2およびフリップフロップD1では図35における上
側のプロセッサエレエント、中間レジスタIR2あるい
はフリップフロップD1からデータを入力し、偶数列の
各プロセッサエレエント、中間レジスタIR2およびフ
リップフロップD1では図35における下側のプロセッ
サエレエント、中間レジスタIR2あるいはフリップフ
ロップD1からデータを入力するようになっており、ク
ロックパルス信号CK1の以後のパルスにおいて上述の
動作が繰り返される。
【0240】詳しく説明すると、クロックパルス信号C
K0の1パルス目に同期して、候補ブロックデータ供給
ユニット200から画素データb(0,0)が、フリッ
プフロップD2(5,4)に入力される。次いで、クロ
ックパルス信号CK0の2パルス目に同期して、画素デ
ータb(0,0)がフリップフロップD2(5,4)か
らフリップフロップD2(5,3)に伝送される。同時
に、候補ブロックデータ供給ユニット200から画素デ
ータb(0,1)がフリップフロップD2(5,4)に
入力される。
【0241】次いで、クロックパルス信号CK0の3パ
ルス目に同期して、画素データb(0,0)がフリップ
フロップD2(5,3)からフリップフロップD2
(5,2)に伝送され、画素データb(0,1)がフリ
ップフロップD2(5,4)からフリップフロップD2
(5,3)に伝送される。同時に、候補ブロックデータ
供給ユニット200から画素データb(0,2)がフリ
ップフロップD2(5,4)に入力される。
【0242】以下同様にして、次々にクロックパルス信
号CK0に同期して、画素データを入力し、クロックパ
ルス信号CK0の6パルス目に同期して、画素データb
(0,0)がフリップフロップD2(5,0)からフリ
ップフロップD2(5,−1)に伝送され、画素データ
b(0,1)がフリップフロップD2(5,1)からフ
リップフロップD2(5,0)に伝送され、画素データ
b(0,2)がフリップフロップD2(5,2)からフ
リップフロップD2(5,1)に伝送され、画素データ
b(0,3)がフリップフロップD2(5,3)からフ
リップフロップD2(5,2)に伝送され、画素データ
b(0,4)がフリップフロップD2(5,4)からフ
リップフロップD2(5,3)に伝送される。同時に、
候補ブロックデータ供給ユニット200から画素データ
b(0,5)がフリップフロップD2(5,4)に入力
される。
【0243】そして、パルス信号CK1の3パルス目に
同期して、図46に示すように画素データb(0,0)
がフリップフロップD2(5,−1)からフリップフロ
ップD1(4,−1)に、画素データb(0,1)がフ
リップフロップD2(5,0)からプロセッサエレメン
トPE(4,0)に、画素データb(0,2)がフリッ
プフロップD2(5,1)から中間レジスタIR2
(4,1)に、画素データb(0,3)がフリップフロ
ップD2(5,2)からプロセッサエレメントPE
(4,2)に、画素データb(0,4)がフリップフロ
ップD2(5,3)から中間レジスタIR2(4,3)
に、画素データb(0,5)がフリップフロップD2
(5,4)からプロセッサエレメントPE(4,4)
に、それぞれ伝送される。
【0244】次いで、パルス信号CK1の4パルス目に
同期して、図47に示すように画素データb(0,0)
がフリップフロップD1(4,−1)からプロセッサエ
レメントPE(4,0)に、画素データb(0,1)が
プロセッサメレメントPE(4,0)から中間レジスタ
IR2(4,1)に、画素データb(0,2)が中間レ
ジスタIR2(4,1)からプロセッサエレメントPE
(4,2)に、画素データb(0,3)がプロセッサエ
レメントPE(4,2)から中間レジスタIR2(4,
3)に、画素データb(0,4)が中間レジスタIR2
(4,3)からプロセッサエレメントPE(4,4)
に、画素データb(0,5)がプロセッサエレメントP
E(4,4)からフリップフロップD1(4,5)に、
それぞれ伝送される。
【0245】次いで、パルス信号CK1の5パルス目ま
でに、画素データb(1,0)がフリップフロップD2
(5,−1)に伝送され、画素データb(1,1)がフ
リップフロップD2(5,0)に伝送され、画素データ
b(1,2)がフリップフロップD2(5,1)に伝送
され、画素データb(1,3)がフリップフロップD2
(5,2)に伝送され、画素データb(1,4)がフリ
ップフロップD2(5,3)に伝送され、画素データb
(1,5)がフリップフロップD2(5,4)に伝送さ
れる。
【0246】次いで、パルス信号CK1の5パルス目に
同期して、図48に示すように画素データb(0,0)
がプロセッサエレメントPE(4,0)から中間レジス
タIR1(3,0)に、画素データb(0,1)が中間
レジスタIR2(4,1)から中間レジスタIR1
(3,1)に、画素データb(0,2)がプロセッサエ
レメントPE(4,2)から中間レジスタIR1(3,
2)に、画素データb(0,3)が中間レジスタIR2
(4,3)から中間レジスタIR1(3,3)に、画素
データb(0,4)がプロセッサエレメントPE(4,
4)から中間レジスタIR1(3,4)に、画素データ
b(0,5)がフリップフロップD1(4,5)からフ
リップフロップD1(3,5)に、それぞれ伝送され、
画素データb(1,0)がフリップフロップD2(5,
−1)からフリップフロップD1(4,−1)に、画素
データb(1,1)がフリップフロップD2(5,0)
からプロセッサエレメントPE(4,0)に、画素デー
タb(1,2)がフリップフロップD2(5,1)から
中間レジスタIR2(4,1)に、画素データb(1,
3)がフリップフロップD2(5,2)からプロセッサ
エレメントPE(4,2)に、画素データb(1,4)
がフリップフロップD2(5,3)から中間レジスタI
R2(4,3)に、画素データb(1,5)がフリップ
フロップD2(5,4)からプロセッサエレメントPE
(4,4)に、それぞれ伝送される。
【0247】次いで、パルス信号CK1の6パルス目に
同期して、図49に示すように画素データb(1,0)
がフリップフロップD1(4,−1)からプロセッサエ
レメントPE(4,0)に、画素データb(1,1)が
プロセッサメレメントPE(4,0)から中間レジスタ
IR2(4,1)に、画素データb(1,2)が中間レ
ジスタIR2(4,1)からプロセッサエレメントPE
(4,2)に、画素データb(1,3)がプロセッサエ
レメントPE(4,2)から中間レジスタIR2(4,
3)に、画素データb(1,4)が中間レジスタIR2
(4,3)からプロセッサエレメントPE(4,4)
に、画素データb(1,5)がプロセッサエレメントP
E(4,4)からフリップフロップD1(4,5)に、
それぞれ伝送される。
【0248】次いで、パルス信号CK1の7パルス目ま
でに、画素データb(2,0)、b(2,1)、b
(2,2)、b(2,3)、b(2,4)、b(2,
5)が、フリップフロップD2(5,−1)、D2
(5,0)、D2(5,1)、D2(5,2)、D2
(5,3)、D2(5,4)にそれぞれ伝送される。次
いで、パルス信号CK1の7パルス目に同期して、図5
0に示すように画素データb(0,0)、b(0,
1)、b(0,2)、b(0,3)、b(0,4)、b
(0,5)が中間レジスタIR1(3,0)、IR1
(3,1)、IR1(3,2)、IR1(3,3)、I
R1(3,4)、IR1(3,5)からPE(2,
0)、IR2(2,1)、PE(2,2)、IR2
(2,3)、PE(2,4)、D1(2,5)に、それ
ぞれ伝送され、画素データb(1,0)、b(1,
1)、b(1,2)、b(1,3)、b(1,4)、b
(1,5)がPE(4,0)、IR2(4,1)、PE
(4,2)、IR2(4,3)、PE(4,4)、D1
(4,5)から中間レジスタIR1(3,0)、IR1
(3,1)、IR1(3,2)、IR1(3,3)、I
R1(3,4)、IR1(3,5)に、それぞれ伝送さ
れ、画素データb(2,0)、b(2,1)、b(2,
2)、b(2,3)、b(2,4)、b(2,5)がフ
リップフロップD2(5,−1)、D2(5,0)、D
2(5,1)、D2(5,2)、D2(5,3)、D2
(5,4)からD1(4,−1)、PE(4,0)、I
R2(4,1)、PE(4,2)、IR2(4,3)、
PE(4,4)に、それぞれ伝送される。
【0249】次いで、パルス信号CK1の8パルス目に
同期して、図51に示すように画素データb(0,
0)、b(0,1)、b(0,2)、b(0,3)、b
(0,4)、b(0,5)がPE(2,0)、IR2
(2,1)、PE(2,2)、IR2(2,3)、PE
(2,4)、D1(2,5)からD1(2,−1)、P
E(2,0)、IR2(2,1)、PE(2,2)、I
R2(2,3)、PE(2,4)に、それぞれ伝送さ
れ、画素データb(2,0)、b(2,1)、b(2,
2)、b(2,3)、b(2,4)、b(2,5)がD
1(4,−1)、PE(4,0)、IR2(4,1)、
PE(4,2)、IR2(4,3)、PE(4,4)か
らPE(4,0)、IR2(4,1)、PE(4,
2)、IR2(4,3)、PE(4,4)、D1(4,
5)に、それぞれ伝送される。
【0250】以下、上述の動作を繰り返し、画素データ
の入力を行なう。また、パルス信号CK1の9パルス目
よりパルス信号CK1のパルス信号毎に、現符号化ブロ
ックデータ供給ユニット100に画素データa(0,
0)、a(0,1)、a(1,0)、a(1,1)、a
(2,0)、a(2,1)・・・を入力する。
【0251】パルス信号CK1の11パルス目に同期し
て、図52に示すように、1列目のプロセッサエレメン
トに始めて画素データが入力されて、同時に、ディスト
ーション算出ユニット2000の各プロセッサエレメン
トに、現符号化ブロック供給ユニット100から画素デ
ータが入力される。以後、各プロセッサエレメントにお
いてディストーションの計算がなされる。
【0252】図40〜図43に示す期間a〜jの後、期
間k、l、m、nにおいて、各プロセッサエレエントP
E(x,y)の各素子では、以下の演算がなされてい
る。期間kにおいては、図52に示すように、各画素デ
ータb(0,1)、b(0,3)、b(0,5)、b
(2,0)、b(2,2)、b(2,4)、b(4,
1)、b(4,3)およびb(4,5)が、各プロセッ
サエレメントの第1セレクタ1010および第1フリッ
プフロップ1020を経由して、それぞれ記載順に対応
するプロセッサエレエントPE(0,0)、PE(0,
2)、PE(0,4)、PE(2,0)、PE(2,
2)、PE(2,4)、PE(4,0)、PE(4,
2)、PE(4,4)の減算器1030の第1データ入
力端子Aに入力される。すなわち、奇数列の各プロセッ
サエレメントPE(x,y)には、b(x,y+1)が
入力され、偶数列の各プロセッサエレメントPE(x,
y)には、b(x,y)が入力される。また、同時に奇
数列の各プロセッサエレメントではテンプレートブロッ
クの画素データa(0,1)が、偶数列の各プロセッサ
エレメントではテンプレートブロックの画素データa
(0,0)が、各プロセッサエレメントPE(x,y)
の減算器1030の第2データ入力端子Bに入力され
る。
【0253】これにより、奇数列の各プロセッサエレメ
ントPE(x,y)では、減算器1030によりb
(x,y+1)−a(0,1)が演算され、偶数列の各
プロセッサエレメント(x、y)では、b(x,y)−
a(0,0)が演算されて、正数変換器1040によ
り、 (奇数) |b(x,y+1)-a(0,1)| (偶数) |b(x,y)-a(0,0)| に変換されて、加算器1050の第1データ入力端子A
およびデータ出力端子、並びに、第2フリップフロップ
1060を経由して、加算器1050の第2データ入力
端子Bに入力される。
【0254】期間lにおいては、図53に示すように、
奇数列の各プロセッサエレメントPE(x,y)の減算
器1030の第1データ入力端子Aには、b(x,y)
が入力され、減算器1030の第2データ入力端子Bに
は、テンプレートブロックの画素データa(0,0)が
入力され、偶数列の各プロセッサエレメントPE(x,
y)の減算器1030の第1データ入力端子Aには、b
(x,y+1)が入力され、減算器1030の第2デー
タ入力端子Bには、テンプレートブロックの画素データ
a(0,1)が入力される。
【0255】各プロセッサエレメントPE(x,y)で
は、減算器1030によりb(x,y)−a(0,0)
およびb(x,y+1)−a(0,1)が演算されて、
正数変換器1040により|b(x,y)−a(0,
0)|および|b(x,y+1)−a(0,1)|に変
換されて、加算器1050の第1データ入力端子Aに入
力される。加算器1050により、 (奇数) |b(x,y+1)-a(0,1)| + |b(x,y)-a(0,0)| (偶数) |b(x,y)-a(0,0)| + |b(x,y+1)-a(0,1)| が算出されて、第2フリップフロップ1060を経由し
て、加算器1050の第2データ入力端子Bに入力され
る。
【0256】同様に、期間mにおいては、図54に示す
ように、奇数列の各プロセッサエレメントPE(x,
y)には、b(x+1,y+1)およびa(1,1)が
入力され、偶数列の各プロセッサエレメントPE(x,
y)には、b(x+1,y)およびa(1,0)が入力
され、各プロセッサエレメントPE(x,y)では、 (奇数) |b(x,y+1)-a(0,1)| + |b(x,y)-a(0,0)| + |b(x+1,y+1)-a(1,1)| (偶数) |b(x,y)-a(0,0)| + |b(x,y+1)-a(0,1)| + |b(x+1,y)-a(1,0)| が算出される。
【0257】期間nにおいては、図55に示すように、
奇数列の各プロセッサエレメントPE(x,y)には、
b(x+1,y)およびa(1,0)が入力され、偶数
列の各プロセッサエレメントPE(x,y)には、b
(x+1,y+1)およびa(1,1)が入力され、各
プロセッサエレメントPE(x,y)では、 (奇数) |b(x,y+1)-a(0,1)| + |b(x,y)-a(0,0)| + |b(x+1,y+1)-a(1,1)| + |b(x+1,y)-a(1,0)| ・・・(Q5) (偶数) |b(x,y)-a(0,0)| + |b(x,y+1)-a(0,1)| + |b(x+1,y)-a(1,0)| + |b(x+1,y+1)-a(1,1)| ・・・(Q6) が算出される。
【0258】期間nの間に発せられるパルス信号LDに
同期して、第2セレクタのデータ出力端子Yが第2フリ
ップフロップ1060のデータ出力端子に電気的に接続
されており、パルス信号CK1の15パルス目、すなわ
ち、パルス信号CK2に同期して、加算器1050の上
記算出結果が各プロセッサエレエントPE(x,y)の
出力端子Doから出力される。例えば、プロセッサエレ
エントPE(2,2)の出力端子Doから出力されるデ
ータは、 |b(2,2)-a(0,0)| + |b(2,3)-a(0,1)| + |b(3,2)-a(1,0)| + |b(3,3)-a(1,1)| である。
【0259】ここで、上記式(Q6)は、図2に示され
た前符号化画像Pbの候補ブロックと、現符号化画像P
aの現符号化ブロック1とのディストーションを表す式
であり、奇数列のプロセッサエレメントPE(x,y)
から出力される上記式(Q5)は、上記式(Q2)と同
等であるので、いずれも各ディストーションを表すデー
タを出力する。
【0260】したがって、本実施例においても、各プロ
セッサエレエントPE(x,y)は各々のディストーシ
ョンを算出する。次に、パルス信号CK2の15パルス
目に同期して、プロセッサエレエントPE(0,0)、
PE(0,2)、PE(0,4)で算出された上記ディ
ストーションは、プロセッサエレエントの出力端子Do
を介して最小ディストーション検出ユニット400の第
1比較器410の各データ入力端子A、B、Cにそれぞ
れ入力される。このとき、各プロセッサエレエントPE
(x,y)の第2セレクタ1070は、第1データ入力
端子Bを選択しているため、プロセッサエレエントPE
(2,0)、PE(2,2)、PE(2,4)、PE
(4,0)、PE(4,2)、PE(4,4)で算出さ
れた上記ディストーションは、パルス信号CK2の15
パルス目に同期して、プロセッサエレメントPE(0,
0)、PE(0,2)、PE(0,4)、PE(2,
0)、PE(2,2)、PE(2,4)にそれぞれ伝送
される。
【0261】パルス信号CK2の16パルス目に同期し
て、今度はプロセッサエレエントPE(2,0)、PE
(2,2)、PE(2,4)で算出された上記ディスト
ーションが、PE(0,0)、PE(0,2)、PE
(0,4)から最小ディストーション検出ユニット40
0の第1比較器410の各データ入力端子A、B、Cに
それぞれ入力される。また、PE(4,0)、PE
(4,2)、PE(4,4)で算出された上記ディスト
ーションは、PE(2,0)、PE(2,2)、PE
(2,4)から、PE(0,0)、PE(0,2)、P
E(0,4)にそれぞれ伝送される。
【0262】パルス信号CK2の17パルス目に同期し
て、今度はプロセッサエレエントPE(4,0)、PE
(4,2)、PE(4,4)で算出された上記ディスト
ーションがPE(0,0)、PE(0,2)、PE
(0,4)から最小ディストーション検出ユニット40
0の第1比較器410の各データ入力端子A、B、Cに
それぞれ入力される。
【0263】最小ディストーション検出ユニット400
では、第1の実施例と同様にして、期間o、p、qおよ
びrにおいて、入力されたディストーションD(0,
0)、D(0,2)、D(0,4)、D(2,0)、D
(2,2)、D(2,4)、D(4,0)、D(4,
2)およびD(4,4)から最小のディストーション並
びに動きベクトルを算出する。
【0264】また、ディストーション算出ユニット20
00では、パルス信号CK1の15パルス目に同期し
て、図56に示すように、次のテンプレートブロックに
対するディストーションの計算が始まり、パルス信号C
K1の16、17、18パルス目に同期して計算され、
最小ディストーション検出ユニット400では、次の期
間s、t、uおよびvにおいて、上記ディストーション
から最小のディストーション並びに動きベクトルを算出
する。
【0265】このようにして、次々に連続して各現符号
化ブロックの動きベクトルと最小ディストーションが、
サーチウインドウの画素データを重複して入力させずに
求めることができる。また、この装置においても、同じ
列に上下2つあるフリップフロップD1を、1つにまと
めフリップフロップD3に置き換えることができる。具
体的には、3列目にあるフリップフロップD1(2,−
1)とD1(2,5)を図31(a)、図32(a)に
示すフリップフロップD3(2,−1)に置き換えて、
5列目にあるフリップフロップD1(4,−1)、D1
(4,5)を図31(b)、図32(b)に示すフリッ
プフロップD3(4,−1)に置き換え、さらに、4列
目にある中間レジスタIR1(3,5)をフリップフロ
ップD3(2,−1)とD3(4,−1)との間におい
て中間レジスタIR1(3,−1)としたものである。
【0266】
【効果】請求項1記載の発明によれば、サーチウインド
ウ内の各画素データを順番に入力し、プロセッサエレメ
ントの並ぶ各列でデータの上下方向の転送を交互に行な
い、各列においての転送方向を上方向か下方向のどちら
か一方に限定して、各ディストーションを算出すること
ができる。このため、各プロセッサエレメント間のデー
タの転送バスを減らすことができ、回路構成を簡素化す
ることができる。
【0267】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明において、各プロセッサエレメントがディスト
ーションの算出を終了した後、全てのプロセッサエレメ
ントで算出されたディストーションを最小ディストーシ
ョン検出ユニットに転送する。このため、サーチウイン
ドウ内の各前符号化ブロックと現符号化ブロックとの間
の各ディストーションのうちの最小のディストーション
を検出することができ、最小ディストーションにより動
きベクトルを求めることができる。
【0268】請求項3記載の発明によれば、請求項1記
載の発明において、各プロセッサエレメントがディスト
ーションの算出を終了した後、1列目の各プロセッサエ
レメントから最小ディストーション検出ユニットにディ
ストーションを転送するとともに、2列目以降のm列目
の各プロセッサエレメントからm−1列目の各プロセッ
サエレメントにディストーションを転送し、全てのプロ
セッサエレメントで算出されたディストーションが最小
ディストーション検出ユニットに転送されるまで繰り返
す。このため、サーチウインドウ内の各前符号化ブロッ
クと現符号化ブロックとの間の各ディストーションのう
ちの最小のディストーションを検出することができ、最
小ディストーションにより動きベクトルを求めることが
できる。
【0269】請求項4記載の発明によれば、請求項1記
載の発明において、各プロセッサエレメントがディスト
ーションの算出を終了した後、1行目の各プロセッサエ
レメントから最小ディストーション検出ユニットにディ
ストーションを転送するとともに、2行目以降のm行目
の各プロセッサエレメントからm−1行目の各プロセッ
サエレメントにディストーションを転送し、全てのプロ
セッサエレメントで算出されたディストーションが最小
ディストーション検出ユニットに転送されるまで繰り返
す。このため、サーチウインドウ内の各前符号化ブロッ
クと現符号化ブロックとの間の各ディストーションのう
ちの最小のディストーションを検出することができ、最
小ディストーションにより動きベクトルを求めることが
できる。
【0270】請求項5記載の発明によれば、請求項2記
載の発明において、前記サーチウインドウを、該サーチ
ウインドウからM画素分だけ列方向にずれたもう一つの
サーチウインドウに置き換えるとともに、前記現符号化
ブロックを、該現符号化ブロックに対して列方向に隣接
するもう一つの現符号化ブロックに置き換え、一つの現
符号化ブロックに対するディストーションの最小ディス
トーション検出ユニットへの転送が、該現符号化ブロッ
クに対して列方向に隣接するもう一つの現符号化ブロッ
クに対するディストーションの算出が開始される前に終
了する。
【0271】このため、複数の現符号化ブロックに対す
る動きベクトルおよびディストーションが、連続しても
とめられるばかりでなく、サーチウインドウ内の画素デ
ータを共有して使用でき、サーチウインドウ内の画素デ
ータの入力を行なう回数が、現符号化ブロックに対する
動きベクトルおよびディストーションを1ブロックずつ
求めた場合よりも大幅に削減できる。この削減できる回
数は、(L−M)×H画素分削減でき、サーチウインド
ウが大きければ大きいほど増え、削減できる率について
も増えるので、サーチウインドウが大きくなるほど有効
である。
【0272】また、各プロセッサエレメントにおいて、
一つの現符号化ブロックに対するディストーションと該
現符号化ブロックに対して列方向に隣接するもう一つの
現符号化ブロックに対するディストーションとが、混在
しないので、先に算出されたディストーションを保持す
るための記憶部を持つ必要が無く、回路構成を簡素化す
ることができる。
【0273】請求項6記載の発明によれば、サーチウイ
ンドウ内の各画素データを順番に入力し、プロセッサエ
レメントの並ぶ各列でデータの上下方向の転送を交互に
行ない、各列においての転送方向を上方向か下方向のど
ちらか一方に限定して、各ディストーションを算出する
ことができる。このため、各プロセッサエレメント間の
データの転送バスを減らすことができ、回路構成を簡素
化することができる。
【0274】請求項7記載の発明によれば、請求項6記
載の発明において、各プロセッサエレメントがディスト
ーションの算出を終了した後、全てのプロセッサエレメ
ントで算出されたディストーションを最小ディストーシ
ョン検出ユニットに転送する。このため、サーチウイン
ドウ内の各前符号化ブロックと現符号化ブロックとの間
の各ディストーションのうちの最小のディストーション
を検出することができ、最小ディストーションにより動
きベクトルを求めることができる。
【0275】請求項8記載の発明によれば、請求項6記
載の発明において、各プロセッサエレメントがディスト
ーションの算出を終了した後、1列目の各プロセッサエ
レメントから最小ディストーション検出ユニットにディ
ストーションを転送するとともに、2列目以降の各プロ
セッサエレメントから列数の少ない隣の列の各プロセッ
サエレメントにディストーションを転送し、全てのプロ
セッサエレメントで算出されたディストーションが最小
ディストーション検出ユニットに転送されるまで、転送
を繰り返す。このため、サーチウインドウ内の各前符号
化ブロックと現符号化ブロックとの間の各ディストーシ
ョンのうちの最小のディストーションを検出することが
でき、最小ディストーションにより動きベクトルを求め
ることができる。
【0276】請求項9記載の発明によれば、請求項6記
載の発明において、各プロセッサエレメントがディスト
ーションの算出を終了した後、1行目の各プロセッサエ
レメントから最小ディストーション検出ユニットにディ
ストーションを転送するとともに、2行目以降の各プロ
セッサエレメントから行数の少ない隣の行の各プロセッ
サエレメントにディストーションを転送し、全てのプロ
セッサエレメントで算出されたディストーションが最小
ディストーション検出ユニットに転送されるまで、転送
を繰り返す。このため、サーチウインドウ内の各前符号
化ブロックと現符号化ブロックとの間の各ディストーシ
ョンのうちの最小のディストーションを検出することが
でき、最小ディストーションにより動きベクトルを求め
ることができる。
【0277】請求項10記載の発明によれば、請求項7
記載の発明において、前記サーチウインドウを、該サー
チウインドウからM画素分だけ列方向にずれたもう一つ
のサーチウインドウに置き換えるとともに、前記現符号
化ブロックを、該現符号化ブロックに対して列方向に隣
接するもう一つの現符号化ブロックに置き換え、一つの
現符号化ブロックに対するディストーションの最小ディ
ストーション検出ユニットへの転送が、該現符号化ブロ
ックに対して列方向に隣接するもう一つの現符号化ブロ
ックに対するディストーションの算出が開始される前に
終了する。
【0278】このため、複数の現符号化ブロックに対す
る動きベクトルおよびディストーションが、連続しても
とめられるばかりでなく、サーチウインドウ内の画素デ
ータを共有して使用でき、サーチウインドウ内の画素デ
ータの入力を行なう回数が、現符号化ブロックに対する
動きベクトルおよびディストーションを1ブロックずつ
求めた場合よりも大幅に削減できる。この削減できる回
数は、(L−M)×H画素分削減でき、サーチウインド
ウが大きければ大きいほど増え、削減できる率について
も増えるので、サーチウインドウが大きくなるほど有効
である。
【0279】また、各プロセッサエレメントにおいて、
一つの現符号化ブロックに対するディストーションと該
現符号化ブロックに対して列方向に隣接するもう一つの
現符号化ブロックに対するディストーションとが、混在
しないので、先に算出されたディストーションを保持す
るための記憶部を持つ必要が無く、回路構成を簡素化す
ることができる。
【0280】請求項11記載の発明によれば、サーチウ
インドウ内の各画素データを順番に入力し、プロセッサ
エレメントの並ぶ各列でデータの上下方向の転送を交互
に行ない、各列においての転送方向を上方向か下方向の
どちらか一方に限定して、各ディストーションを算出す
ることができる。このため、各プロセッサエレメント間
のデータの転送バスを減らすことができ、回路構成を簡
素化することができる。
【0281】請求項12記載の発明によれば、請求項1
1記載の発明において、前記各サイドレジスタユニット
が、第1サイドレジスタユニットと第2サイドレジスタ
ユニットからなり、第1サイドレジスタユニットおよび
第2サイドレジスタユニットがそれぞれ画素データを入
力して一時的に保持した後出力する直列に互いに電気的
に接続された(N−1)個のレジスタからなり、上記レ
ジスタが、フリップフロップとセレクタから構成され
る。このため、簡単なフリップフロップを用いて、デー
タの転送を行なうことができる。
【0282】請求項13記載の発明によれば、請求項1
1記載の発明において、前記各サイドレジスタユニット
が、画素データを入力して一時的に保持した後出力する
直列に互いに電気的に接続された(N−1)個のレジス
タからなり、上記レジスタが、フリップフロップとセレ
クタから構成される。このため、フリップフロップの数
を極力押えて、データの転送を行なうことができる。ま
た、プロセッサエレメントとサイドレジスタをリング状
に接続することにより、データの転送バスの長さを短く
一定にでき、転送時間を一定にすることができる。
【0283】請求項14記載の発明によれば、請求項1
1記載の発明において、前記入力レジスタユニットが、
第1レジスタユニットと第2レジスタユニットからな
り、前記第1レジスタユニットが、(H−N+1)個の
フリップフロップを有し、候補ブロックデータ供給ユニ
ットが、サーチウインドウ内の画素データを第1レジス
タユニットに入力し、第1レジスタユニットは、該画素
データを(L−M+1)列目のプロセッサエレメントお
よび第2レジスタユニットに出力する。第2レジスタユ
ニットは、該画素データを(L−M+1)列目のサイド
レジスタユニットに出力する。このため、すべてのプロ
セッサエレメントにおいて候補ブロックの画素データの
入力ができ、ディストーションの算出ができる。
【0284】請求項15記載の発明によれば、請求項1
4記載の発明において、前記第2レジスタユニットが、
直列に互いに電気的に接続された(N−1)個のフリッ
プフロップからなる。このため、現符号化ブロックの大
きさが大きくなっても、簡単なフリップフロップを用い
ることにより、候補ブロックの画素データを各プロセッ
サエレメントに供給することができる。
【0285】請求項16記載の発明によれば、請求項1
5記載の発明において、前記現符号化ブロックデータ供
給ユニットが、現符号化ブロックの各列の画素データを
第1行目から第N行目まで昇順に入力する動作を、第1
列から第M列まで昇順に実行し、入力した現符号化ブロ
ックの各列の画素データを行の昇順に出力する動作を列
の昇順に実行すると同時に、各列の画素データを行の降
順に出力する動作を列の昇順に実行する。このため、現
符号化ブロックデータを順序よく抽出し、列毎に行の昇
順と行の降順に現符号化ブロックデータを出力でき、各
プロセッサエレメントにおいて、それぞれ現符号化ブロ
ックと候補ブロックの対応するディストーションの算出
を行なうことができる。
【0286】請求項17記載の発明によれば、請求項1
1記載の発明において、最小ディストーション検出ユニ
ットとディストーション転送制御手段を設けた。このた
め、サーチウインドウ内の各前符号化ブロックと現符号
化ブロックとの間の各ディストーションのうちの最小の
ディストーションを検出することができ、最小ディスト
ーションにより動きベクトルを求めることができる。
【0287】請求項18記載の発明によれば、請求項1
1記載の発明において、最小ディストーション検出ユニ
ットとディストーション転送制御手段とを設け、前記デ
ィストーション転送制御手段が、全てのプロセッサエレ
メントで算出されたディストーションを同一行において
1番近い列のプロセッサエレメントに転送し、最小ディ
ストーション検出ユニットに転送されるまで、ディスト
ーションの転送動作を繰り返す。このため、サーチウイ
ンドウ内の各前符号化ブロックと現符号化ブロックとの
間の各ディストーションのうちの最小のディストーショ
ンを無駄なく転送し、検出することができ、最小ディス
トーションにより動きベクトルを求めることができる。
【0288】請求項19記載の発明によれば、請求項1
1記載の発明において、最小ディストーション検出ユニ
ットとディストーション転送制御手段とを設け、前記デ
ィストーション転送制御手段が、全てのプロセッサエレ
メントで算出されたディストーションを同一列において
1番近い行のプロセッサエレメントに転送し、最小ディ
ストーション検出ユニットに転送されるまで、ディスト
ーションの転送動作を繰り返す。このため、サーチウイ
ンドウ内の各前符号化ブロックと現符号化ブロックとの
間の各ディストーションのうちの最小のディストーショ
ンを無駄なく転送し、検出することができ、最小ディス
トーションにより動きベクトルを求めることができる。
【0289】請求項20記載の発明によれば、請求項1
7記載の発明において、候補ブロックデータ供給ユニッ
トが、前記サーチウインドウの範囲を越えて、該サーチ
ウインドウからM画素分だけ列方向にずれたもう一つの
サーチウインドウの範囲の画素データまで入力レジスタ
ユニットに入力するとともに、現符号化ブロックデータ
供給ユニットが、前記現符号化ブロックを、該現符号化
ブロックに対して列方向に隣接するもう一つの現符号化
ブロックに置き換えて、現符号化ブロックの画素データ
を転送し、前記ディストーション算出制御手段による前
記もう一つのサーチウインドウに対応するディストーシ
ョンの算出が終了する前に、前記ディストーション転送
制御手段による前記サーチウインドウに対応するディス
トーションの転送動作が終了する。
【0290】このため、複数の現符号化ブロックに対す
る動きベクトルおよびディストーションが、連続しても
とめられるばかりでなく、サーチウインドウ内の画素デ
ータを共有して使用でき、サーチウインドウ内の画素デ
ータの入力を行なう回数が、現符号化ブロックに対する
動きベクトルおよびディストーションを1ブロックずつ
求めた場合よりも大幅に削減できる。この削減できる回
数は、(L−M)×H画素分削減でき、サーチウインド
ウが大きければ大きいほど増え、削減できる率について
も増えるので、サーチウインドウが大きくなるほど有効
である。
【0291】また、各プロセッサエレメントにおいて、
一つの現符号化ブロックに対するディストーションと該
現符号化ブロックに対して列方向に隣接するもう一つの
現符号化ブロックに対するディストーションとが、混在
しないので、先に算出されたディストーションを保持す
るための記憶部を持つ必要が無く、回路構成を簡素化す
ることができる。
【0292】請求項21記載の発明によれば、サーチウ
インドウ内の各画素データを順番に入力し、プロセッサ
エレメントの並ぶ各列でデータの上下方向の転送を交互
に行ない、各列においての転送方向を上方向か下方向の
どちらか一方に限定して、各ディストーションを算出す
ることができる。このため、各プロセッサエレメント間
のデータの転送バスを減らすことができ、回路構成を簡
素化することができる。
【0293】請求項22記載の発明によれば、請求項2
1記載の発明において、前記各サイドレジスタユニット
が、第1サイドレジスタユニットと第2サイドレジスタ
ユニットからなり、第1サイドレジスタユニットおよび
第2サイドレジスタユニットがそれぞれ画素データを入
力して一時的に保持し出力する直列に互いに電気的に接
続された(N−1)個のレジスタからなり、上記レジス
タが、フリップフロップとセレクタから構成される。こ
のため、簡単なフリップフロップを用いて、データの転
送を行なうことができる。
【0294】請求項23記載の発明によれば、請求項2
1記載の発明において、前記各サイドレジスタユニット
が、画素データを入力して一時的に保持し出力する直列
に互いに電気的に接続された(N−1)個のレジスタか
らなり、上記レジスタが、フリップフロップとセレクタ
から構成される。このため、フリップフロップの数を極
力押えて、データの転送を行なうことができる。また、
プロセッサエレメントとサイドレジスタをリング状に接
続することにより、データの転送バスの長さを短く一定
にでき、転送時間を一定にすることができる。
【0295】請求項24記載の発明によれば、請求項2
1記載の発明において、前記入力レジスタユニットが、
第1レジスタユニットと第2レジスタユニットからな
り、前記第1レジスタユニットが、(H−N+1)個の
フリップフロップを有し、候補ブロックデータ供給ユニ
ットが、サーチウインドウ内の画素データを第1レジス
タユニットに入力し、第1レジスタユニットは、該画素
データを(L−M+1)列目のプロセッサエレメント、
中間レジスタおよび第2レジスタユニットに出力する。
第2レジスタユニットは、該画素データを(L−M+
1)列目のサイドレジスタユニットに出力する。このた
め、すべてのプロセッサエレメントにおいて候補ブロッ
クの画素データの入力ができ、ディストーションの算出
ができる。
【0296】請求項25記載の発明によれば、請求項2
4記載の発明において、前記第2レジスタユニットが、
直列に互いに電気的に接続された(N−1)個のフリッ
プフロップからなる。このため、現符号化ブロックの大
きさが大きくなっても、簡単なフリップフロップを用い
ることにより、候補ブロックの画素データを各プロセッ
サエレメントに供給することができる。
【0297】請求項26記載の発明によれば、請求項2
5記載の発明において、前記現符号化ブロックデータ供
給ユニットが、現符号化ブロックの各列の画素データを
第1行目から第N行目まで昇順に入力する動作を、第1
列から第M列まで昇順に実行し、入力した現符号化ブロ
ックの各列の画素データを行の昇順に出力する動作を列
の昇順に実行すると同時に、各列の画素データを行の降
順に出力する動作を列の昇順に実行する。このため、現
符号化ブロックデータを順序よく抽出し、列毎に行の昇
順と行の降順に現符号化ブロックデータを出力でき、各
プロセッサエレメントにおいて、それぞれ現符号化ブロ
ックと候補ブロックの対応するディストーションの算出
を行なうことができる。
【0298】請求項27記載の発明によれば、請求項2
1記載の発明において、最小ディストーション検出ユニ
ットとディストーション転送制御手段を設けた。このた
め、サーチウインドウ内の各前符号化ブロックと現符号
化ブロックとの間の各ディストーションのうちの最小の
ディストーションを検出することができ、最小ディスト
ーションにより動きベクトルを求めることができる。
【0299】請求項28記載の発明によれば、請求項2
1記載の発明において、最小ディストーション検出ユニ
ットとディストーション転送制御手段とを設け、前記デ
ィストーション転送制御手段が、全てのプロセッサエレ
メントで算出されたディストーションを同一行において
1番近い列のプロセッサエレメントに転送し、最小ディ
ストーション検出ユニットに転送されるまで、ディスト
ーションの転送動作を繰り返す。このため、サーチウイ
ンドウ内の各前符号化ブロックと現符号化ブロックとの
間の各ディストーションのうちの最小のディストーショ
ンを無駄なく転送し、検出することができ、最小ディス
トーションにより動きベクトルを求めることができる。
【0300】請求項29記載の発明によれば、請求項2
1記載の発明において、最小ディストーション検出ユニ
ットとディストーション転送制御手段とを設け、前記デ
ィストーション転送制御手段が、全てのプロセッサエレ
メントで算出されたディストーションを同一列において
1番近い行のプロセッサエレメントに転送し、最小ディ
ストーション検出ユニットに転送されるまで、ディスト
ーションの転送動作を繰り返す。このため、サーチウイ
ンドウ内の各前符号化ブロックと現符号化ブロックとの
間の各ディストーションのうちの最小のディストーショ
ンを無駄なく転送し、検出することができ、最小ディス
トーションにより動きベクトルを求めることができる。
【0301】請求項30記載の発明によれば、請求項2
7記載の発明において、候補ブロックデータ供給ユニッ
トが、前記サーチウインドウの範囲を越えて、該サーチ
ウインドウからM画素分だけ列方向にずれたもう一つの
サーチウインドウの範囲の画素データまで入力レジスタ
ユニットに入力するとともに、現符号化ブロックデータ
供給ユニットが、前記現符号化ブロックを、該現符号化
ブロックに対して列方向に隣接するもう一つの現符号化
ブロックに置き換えて、現符号化ブロックの画素データ
を転送し、前記ディストーション算出制御手段による前
記もう一つのサーチウインドウに対応するディストーシ
ョンの算出が終了する前に、前記ディストーション転送
制御手段による前記サーチウインドウに対応するディス
トーションの転送動作が終了する。
【0302】このため、複数の現符号化ブロックに対す
る動きベクトルおよびディストーションが、連続しても
とめられるばかりでなく、サーチウインドウ内の画素デ
ータを共有して使用でき、サーチウインドウ内の画素デ
ータの入力を行なう回数が、現符号化ブロックに対する
動きベクトルおよびディストーションを1ブロックずつ
求めた場合よりも大幅に削減できる。この削減できる回
数は、(L−M)×H画素分削減でき、サーチウインド
ウが大きければ大きいほど増え、削減できる率について
も増えるので、サーチウインドウが大きくなるほど有効
である。
【0303】また、各プロセッサエレメントにおいて、
一つの現符号化ブロックに対するディストーションと該
現符号化ブロックに対して列方向に隣接するもう一つの
現符号化ブロックに対するディストーションとが、混在
しないので、先に算出されたディストーションを保持す
るための記憶部を持つ必要が無く、回路構成を簡素化す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明に係わる動きベクトル探索装置の基
本概念図である。
【図2】現符号化画像の現符号化ブロックおよび前符号
化画像のサーチウインドウの位置関係を示す図である。
【図3】現符号化画像の現符号化ブロックの前符号化画
像のサーチウインドウにおける一対応例を示す図であ
る。
【図4】図1に示されたディストーション算出手段を示
す機能ブロック図である。
【図5】図1に示された動きベクトル探索装置の各ユニ
ットと信号出力ユニットとの信号経路を示す図である。
【図6】図4に示されたディストーション算出ユニット
を構成するエレメントおよびレジスタ群の配置を示す図
である。
【図7】図4に示されたディストーション算出ユニット
を採用する動きベクトル探索装置の具体的構成例を示す
図である。
【図8】図7に示された各第1フリップフロップの入出
力端子の配置を示す図である。
【図9】図8に示された各第1フリップフロップの詳細
な回路図である。
【図10】図7に示された各プロセッサエレエントの入
出力端子の配置を示す図である。
【図11】図10に示された各プロセッサエレメントの
詳細な回路図である。
【図12】図1に示された現符号化ブロックデータ供給
ユニットの詳細な回路図である。
【図13】図1に示された最小ディストーション検出ユ
ニットの詳細な回路図である。
【図14】図5に示された信号出力ユニットから出力さ
れる各信号のタイミングチャートである。
【図15】図5に示された信号出力ユニットから出力さ
れる各信号のタイミングチャートである。
【図16】図14、図15に示されたクロックパルス信
号CK1の1パルス目における候補ブロックデータのデ
ィストーション算出ユニット内の配置を示す図である。
【図17】図14、図15に示されたクロックパルス信
号CK1の2パルス目における候補ブロックデータのデ
ィストーション算出ユニット内の配置を示す図である。
【図18】図14、図15に示されたクロックパルス信
号CK1の3パルス目における候補ブロックデータのデ
ィストーション算出ユニット内の配置を示す図である。
【図19】図14、図15に示されたクロックパルス信
号CK1の4パルス目における候補ブロックデータのデ
ィストーション算出ユニット内の配置を示す図である。
【図20】図14、図15に示されたクロックパルス信
号CK1の5パルス目における候補ブロックデータのデ
ィストーション算出ユニット内の配置、および、テンプ
レートブロックデータの現符号化ブロックデータ供給ユ
ニット内の配置を示す図である。
【図21】図14、図15に示されたクロックパルス信
号CK1の6パルス目における候補ブロックデータのデ
ィストーション算出ユニット内の配置、および、テンプ
レートブロックデータの現符号化ブロックデータ供給ユ
ニット内の配置を示す図である。
【図22】図14、図15に示されたクロックパルス信
号CK1の7パルス目における候補ブロックデータのデ
ィストーション算出ユニット内の配置、および、テンプ
レートブロックデータの現符号化ブロックデータ供給ユ
ニット内の配置を示す図である。
【図23】図14、図15に示されたクロックパルス信
号CK1の8パルス目における候補ブロックデータのデ
ィストーション算出ユニット内の配置、および、テンプ
レートブロックデータの現符号化ブロックデータ供給ユ
ニット内の配置を示す図である。
【図24】図14、図15に示されたクロックパルス信
号CK1の9パルス目における候補ブロックデータのデ
ィストーション算出ユニット内の配置、および、テンプ
レートブロックデータの現符号化ブロックデータ供給ユ
ニット内の配置を示す図である。
【図25】図14、図15に示されたクロックパルス信
号CK1の10パルス目における候補ブロックデータの
ディストーション算出ユニット内の配置、および、テン
プレートブロックデータの現符号化ブロックデータ供給
ユニット内の配置を示す図である。
【図26】図14、図15に示されたクロックパルス信
号CK1の11パルス目における候補ブロックデータの
ディストーション算出ユニット内の配置、および、テン
プレートブロックデータの現符号化ブロックデータ供給
ユニット内の配置を示す図である。
【図27】図14、図15に示されたクロックパルス信
号CK1の12パルス目における候補ブロックデータの
ディストーション算出ユニット内の配置、および、テン
プレートブロックデータの現符号化ブロックデータ供給
ユニット内の配置を示す図である。
【図28】現符号化ブロックに隣接する別の現符号化ブ
ロックを示す図である。
【図29】サーチウインドウからM画素分だけ列方向に
ずれた別のサーチウインドウを示す図である。
【図30】図4に示されたディストーション算出ユニッ
トを採用する動きベクトル探索装置の第2の具体的構成
例を示す図である。
【図31】図30に示された各フリップフロップD3
(サイドレジスタユニット)の入出力端子の配置を示す
図である。
【図32】図31に示された各フリップフロップD3
(サイドレジスタユニット)の詳細な回路図である。
【図33】図30に示されたディストーション算出ユニ
ットの1列の配置を示す図である。
【図34】第2の発明の現符号化画像の現符号化ブロッ
クの前符号化画像のサーチウインドウにおける一対応例
を示す図である。
【図35】図34に示されたサーチウインドウを探索す
るディストーション算出ユニットを採用する動きベクト
ル探索装置の具体的構成例を示す図である。
【図36】図35に示された各中間レジスタIR2の入
出力端子の配置を示す図である。
【図37】図36に示された各中間レジスタIR2の詳
細な回路図である。
【図38】図35に示された各中間レジスタIR1の入
出力端子の配置を示す図である。
【図39】図38に示された各中間レジスタIR1の詳
細な回路図である。
【図40】図35に示された構成例における信号出力ユ
ニットから出力される各信号のタイミングチャートであ
る。
【図41】図35に示された構成例における信号出力ユ
ニットから出力される各信号のタイミングチャートであ
る。
【図42】図35に示された構成例における信号出力ユ
ニットから出力される各信号のタイミングチャートであ
る。
【図43】図35に示された構成例における信号出力ユ
ニットから出力される各信号のタイミングチャートであ
る。
【図44】図40〜図43に示されたクロックパルス信
号CK0の1パルス目における候補ブロックデータのデ
ィストーション算出ユニット内の配置を示す図である。
【図45】図40〜図43に示されたクロックパルス信
号CK0の2パルス目における候補ブロックデータのデ
ィストーション算出ユニット内の配置を示す図である。
【図46】図40〜図43に示されたクロックパルス信
号CK0の3パルス目における候補ブロックデータのデ
ィストーション算出ユニット内の配置を示す図である。
【図47】図40〜図43に示されたクロックパルス信
号CK0の4パルス目における候補ブロックデータのデ
ィストーション算出ユニット内の配置を示す図である。
【図48】図40〜図43に示されたクロックパルス信
号CK0の5パルス目における候補ブロックデータのデ
ィストーション算出ユニット内の配置を示す図である。
【図49】図40〜図43に示されたクロックパルス信
号CK0の6パルス目における候補ブロックデータのデ
ィストーション算出ユニット内の配置を示す図である。
【図50】図40〜図43に示されたクロックパルス信
号CK0の7パルス目における候補ブロックデータのデ
ィストーション算出ユニット内の配置を示す図である。
【図51】図40〜図43に示されたクロックパルス信
号CK0の8パルス目における候補ブロックデータのデ
ィストーション算出ユニット内の配置を示す図である。
【図52】図40〜図43に示されたクロックパルス信
号CK0の11パルス目における候補ブロックデータの
ディストーション算出ユニット内の配置、および、テン
プレートブロックデータの現符号化ブロックデータ供給
ユニット内の配置を示す図である。
【図53】図40〜図43に示されたクロックパルス信
号CK0の12パルス目における候補ブロックデータの
ディストーション算出ユニット内の配置、および、テン
プレートブロックデータの現符号化ブロックデータ供給
ユニット内の配置を示す図である。
【図54】図40〜図43に示されたクロックパルス信
号CK0の13パルス目における候補ブロックデータの
ディストーション算出ユニット内の配置、および、テン
プレートブロックデータの現符号化ブロックデータ供給
ユニット内の配置を示す図である。
【図55】図40〜図43に示されたクロックパルス信
号CK0の14パルス目における候補ブロックデータの
ディストーション算出ユニット内の配置、および、テン
プレートブロックデータの現符号化ブロックデータ供給
ユニット内の配置を示す図である。
【図56】図40〜図43に示されたクロックパルス信
号CK0の15パルス目における候補ブロックデータの
ディストーション算出ユニット内の配置、および、テン
プレートブロックデータの現符号化ブロックデータ供給
ユニット内の配置を示す図である。
【図57】従来の単純フレーム間予測を説明する図であ
る。
【図58】従来の動き補償フレーム間予測を説明する図
である。
【図59】従来の符号化ブロックと探索領域を説明する
図である。
【図60】従来の符号化ブロックとサーチウインドウを
説明する図である。
【図61】従来の現符号化ブロック内の画素と候補ブロ
ック内の画素との位置関係を説明する図である。
【図62】従来のディストーション算出方法と候補ブロ
ックデータの転送過程を説明する図である。
【図63】従来のディストーション算出方法と候補ブロ
ックデータの転送過程を説明する図である。
【符号の説明】
1 現符号化ブロック 2 前符号化ブロック 100 現符号化ブロックデータ供給ユニット 110、120、130、140、150 フリップフ
ロップ 160 セレクタ 200 候補ブロックデータ供給ユニット 300 信号出力ユニット 400 最小ディストーション検出ユニット 410 第1比較器 420 第1フリップフロップ 430 第2比較器 440 セレクタ 450 第2フリップフロップ 460 反転素子 470 論理積素子 480 カウンタ 490 第3フリップフロップ 500 論理和素子 510 第1換算テーブル 520 第2換算テーブル 530 第4フリップフロップ 540 第5フリップフロップ 550 第6フリップフロップ 1000、2000、3000 ディストーション算出
ユニット 1010 第1セレクタ 1020 第1フリップフロップ 1030 減算器 1040 正数変換器 1050 加算器 1060 第2フリップフロップ 1070 第2セレクタ 1080 第3フリップフロップ 1090 反転素子 1100 論理積素子 1200 画素データ供給手段 1300 差分データ算出手段 1400 差分データ変換手段 1500 差分データ総和手段 1621 セレクタ 1622 フリップフロップ 2421、2431、3621 セレクタ 2422、2432、3622 フリップフロップ
フロントページの続き (72)発明者 岡田 豊 東京都渋谷区代々木4丁目36番19号 株 式会社グラフィックス・コミュニケーシ ョン・ラボラトリーズ内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04N 7/24 - 7/68

Claims (30)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】H、L、NおよびMを整数とし、現符号化
    画像よりも先に符号化された前符号化画像に含まれるH
    行L列の画素からなるサーチウインドウをそれぞれ部分
    的に構成するN行M列の画素からなる複数の前符号化候
    補ブロックの中から、前記現符号化画像を部分的に構成
    するN行M列の画素からなる現符号化ブロックに類似し
    た前符号化候補ブロックを選択することによって、前記
    現符号化ブロックの現符号化画像上の位置と選択された
    前符号化候補ブロックの前符号化画像上の位置とにより
    特定される動きベクトルを探索する動きベクトル探索方
    法において、 前記サーチウインドウに含まれる各前符号化候補ブロッ
    クと現符号化ブロックとの間の各ディストーションをそ
    れぞれ算出する(H−N+1)×(L−M+1)個のプ
    ロセッサエレメントと、データを入力して一時的に保持
    した後に出力する(L−M+1)個のサイドレジスタユ
    ニットと、データを入力して一時的に保持した後に出力
    する入力レジスタユニットと、を準備する第1ステップ
    を有し、 前記プロセッサエレメントが、(H−N+1)行(L−
    M+1)列のマトリックス状に想像上配置されるものと
    するとき、各サイドレジスタユニットが、各列の1行目
    および(H−N+1)行目のプロセッサエレメントに電
    気的に接続され、nを(H−N+1)以下の自然数およ
    びmを(L−M+1)以下の自然数とし、m列目の1行
    目および(H−N+1)行目のプロセッサエレメントに
    接続されたサイドレジスタユニットをm列目のサイドレ
    ジスタユニットと呼ぶとするとき、2列目以降のm列目
    のサイドレジスタユニットが、m−1列目のサイドレジ
    スタユニットに電気的に接続され、(L−M+1)列目
    のサイドレジスタユニットが、前記入力レジスタユニッ
    トに電気的に接続されるとともに、(L−M+1)列目
    の各プロセッサエレメントが入力レジスタユニットに電
    気的に接続され、 さらに、サーチウインドウに含まれる各前符号化候補ブ
    ロックの画素データを前記入力レジスタユニットに入力
    させる第2ステップと、 (L−M+1)列目のサイドレジスタユニットと(L−
    M+1)列目の各プロセッサエレメントとに、入力レジ
    スタユニットから互いに異なる1画素分の画素データを
    転送する第3ステップと、 該第3ステップに同期して、2列目以降のm列目の各プ
    ロセッサエレメントからm−1列目の各プロセッサエレ
    メントに、並びに、2列目以降のm列目のサイドレジス
    タユニットからm−1列目のサイドレジスタユニット
    に、1画素分の画素データを転送する第4ステップと、 該第4ステップの後、奇数列のサイドレジスタユニット
    から奇数列の1行目のプロセッサエレメントに、奇数列
    の1行目から(H−N)行目までのn行目のプロセッサ
    エレメントからn+1行目のプロセッサエレメントに、
    並びに、奇数列の(H−N+1)行目のプロセッサエレ
    メントから奇数列のサイドレジスタユニットに、1画素
    分の画素データを転送する第5ステップと、 該第5ステップに同期して、偶数列のサイドレジスタユ
    ニットから偶数列の(H−N+1)行目のプロセッサエ
    レメントに、偶数列の(H−N+1)行目から2行目ま
    でのn行目のプロセッサエレメントからn−1行目のプ
    ロセッサエレメントに、並びに、偶数列の1行目のプロ
    セッサエレメントから偶数列のサイドレジスタユニット
    に、1画素分の画素データを転送する第6ステップと、 第3ステップから第6ステップまでを繰り返す第7ステ
    ップと、 1列目のプロセッサエレメントに前記サーチウインドウ
    の画素データが初めて転送されるタイミングに同期し
    て、奇数列の各プロセッサエレメントに前記現符号化ブ
    ロックの1画素分の画素データを入力し、以後、第4ス
    テップおよび第5ステップの画素データの転送タイミン
    グに同期して奇数列の各プロセッサエレメントに、前記
    現符号化ブロックの全ての画素データが入力されるまで
    1画素分づつ画素データを入力する第8ステップと、 1列目のプロセッサエレメントに前記サーチウインドウ
    の画素データが初めて転送されるタイミングに同期し
    て、偶数列の各プロセッサエレメントに、前記第8ステ
    ップで奇数列の各プロセッサエレメントに最初に入力さ
    れた画素データとは異なる前記現符号化ブロックの1画
    素分の画素データを入力し、以後、第4ステップおよび
    第6ステップの画素データの転送タイミングに同期して
    偶数列の各プロセッサエレメントに、前記現符号化ブロ
    ックの全ての画素データが入力されるまで1画素分づつ
    画素データを入力する第9ステップと、 前記各プロセッサエレメントに第8ステップおよび第9
    ステップで入力された現符号化ブロックの画素データと
    第8ステップおよび第9ステップのデータ入力タイミン
    グに同期して入力された前符号化ブロックの画素データ
    とに基づいて、各現符号化ブロックと前符号化ブロック
    との差を表わすディストーションを算出する第10ステ
    ップと、 を備えたことを特徴とする動きベクトル探索方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の動きベクトル探索方法にお
    いて、 全てのプロセッサエレメントで算出されたディストーシ
    ョンのうちの最小のディストーションを検出する最小デ
    ィストーション検出ユニットを準備する準備ステップを
    有することを特徴とし、 さらに、各プロセッサエレメントがディストーションの
    算出を終了した後、全てのプロセッサエレメントで算出
    されたディストーションを最小ディストーション検出ユ
    ニットに転送する第11ステップを有することを特徴と
    する動きベクトル探索方法。
  3. 【請求項3】請求項1記載の動きベクトル探索方法にお
    いて、 前記第1ステップが、1列目の各プロセッサエレメント
    に電気的に接続され、全てのプロセッサエレメントで算
    出されたディストーションのうちの最小のディストーシ
    ョンを検出する最小ディストーション検出ユニットを準
    備する準備ステップを有することを特徴とし、 さらに、各プロセッサエレメントがディストーションの
    算出を終了した後、1列目の各プロセッサエレメントか
    ら最小ディストーション検出ユニットにディストーショ
    ンを転送するとともに、2列目以降のm列目の各プロセ
    ッサエレメントからm−1列目の各プロセッサエレメン
    トにディストーションを転送する第11ステップと、 全てのプロセッサエレメントで算出されたディストーシ
    ョンが最小ディストーション検出ユニットに転送される
    まで、前記第11ステップを繰り返す第12ステップ
    と、を有することを特徴とする動きベクトル探索方法。
  4. 【請求項4】請求項1記載の動きベクトル探索方法にお
    いて、 前記第1ステップが、1行目の各プロセッサエレメント
    に電気的に接続され、全てのプロセッサエレメントで算
    出されたディストーションのうちの最小のディストーシ
    ョンを検出する最小ディストーション検出ユニットを準
    備する準備ステップを有することを特徴とし、 さらに、各プロセッサエレメントがディストーションの
    算出を終了した後、1行目の各プロセッサエレメントか
    ら最小ディストーション検出ユニットにディストーショ
    ンを転送するとともに、2行目以降のn行目の各プロセ
    ッサエレメントからn−1行目の各プロセッサエレメン
    トにディストーションを転送する第11ステップと、 全てのプロセッサエレメントで算出されたディストーシ
    ョンが最小ディストーション検出ユニットに転送される
    まで、前記第11ステップを繰り返す第12ステップ
    と、を有することを特徴とする動きベクトル探索方法。
  5. 【請求項5】請求項2記載の動きベクトル探索方法にお
    いて、 前記サーチウインドウを、該サーチウインドウからM画
    素分だけ列方向にずれたもう一つのサーチウインドウに
    置き換えるとともに、前記現符号化ブロックを、該現符
    号化ブロックに対して列方向に隣接するもう一つの現符
    号化ブロックに置き換えて、前記第8ステップおよび第
    9ステップを繰り返す第12ステップを有し、 前記第2ステップが、サーチウインドウ内の画素データ
    を列毎に昇順に入力レジスタユニットに入力させる入力
    ステップを有し、各列の画素データが1行目の画素から
    順に入力レジスタユニットに入力され、 さらに、前記第2ステップが、該入力ステップを前記サ
    ーチウインドウの範囲を越えて前記もう一つのサーチウ
    インドウの範囲まで繰り返す繰り返しステップを有し、 前記第12ステップが開始される前に、第11ステップ
    が終了するようにしたことを特徴とする動きベクトル探
    索方法。
  6. 【請求項6】H、L、NおよびMを整数とし、現符号化
    画像よりも先に符号化された前符号化画像に含まれるH
    行L列の画素からなるサーチウインドウをそれぞれ部分
    的に構成するN行M列の画素からなる複数の前符号化候
    補ブロックの中から、前記現符号化画像を部分的に構成
    するN行M列の画素からなる現符号化ブロックに類似し
    た前符号化候補ブロックを選択することによって、前記
    現符号化ブロックの現符号化画像上の位置と選択された
    前符号化候補ブロックの前符号化画像上の位置とにより
    特定される動きベクトルを探索する動きベクトル探索方
    法において、 前記サーチウインドウに含まれる各前符号化候補ブロッ
    クと現符号化ブロックとの間の各ディストーションを算
    出する複数のプロセッサエレメントと、データを入力し
    て一時的に保持した後に出力する複数の中間レジスタ
    と、データを入力して一時的に保持した後に出力する
    (L−M+1)個のサイドレジスタユニットと、データ
    を入力して一時的に保持した後に出力する入力レジスタ
    ユニットと、を準備する第1ステップを有し、 前記中間レジスタおよび前記プロセッサエレメントの総
    数が(H−N+1)×(L−M+1)個からなり、前記
    中間レジスタとともに前記プロセッサエレメントが、
    (H−N+1)行(L−M+1)列のマトリックス状に
    想像上配置されるものとするとき、各サイドレジスタユ
    ニットが、各列の1行目および(H−N+1)行目のプ
    ロセッサエレメントまたは中間レジスタに電気的に接続
    され、nを(H−N+1)以下の自然数およびmを(L
    −M+1)以下の自然数とし、m列目の1行目および
    (H−N+1)行目のプロセッサエレメントまたは中間
    レジスタに接続されたサイドレジスタユニットをm列目
    のサイドレジスタユニットと呼ぶとするとき、2列目以
    降のm列目のサイドレジスタユニットが、m−1列目の
    サイドレジスタユニットに電気的に接続され、(L−M
    +1)列目のサイドレジスタユニットが、前記入力レジ
    スタユニットに電気的に接続されるとともに、(L−M
    +1)列目の各プロセッサエレメントおよび中間レジス
    タが入力レジスタユニットに電気的に接続され、 さらに、サーチウインドウに含まれる各前符号化候補ブ
    ロックの画素データを前記入力レジスタユニットに入力
    させる第2ステップと、 (L−M+1)列目のサイドレジスタユニットと、(L
    −M+1)列目の各プロセッサエレメントおよび中間レ
    ジスタとに、入力レジスタユニットから互いに異なる1
    画素分の画素データを転送する第3ステップと、 該第3ステップに同期して、2列目以降のm列目の各プ
    ロセッサエレメントからm−1列目の各プロセッサエレ
    メントおよび各中間レジスタに、2列目以降のm列目の
    各中間レジスタからm−1列目の各プロセッサエレメン
    トおよび各中間レジスタに、並びに、2列目以降のm列
    目のサイドレジスタユニットからm−1列目のサイドレ
    ジスタユニットに、1画素分の画素データを転送する第
    4ステップと、 該第4ステップの後、少なくとも一つのプロセッサエレ
    メントを含む列のみをカウントするものとして、奇数列
    のサイドレジスタユニットから奇数列の1行目のプロセ
    ッサエレメントまたは中間レジスタに、奇数列の1行目
    から(H−N)行目までのn行目のプロセッサエレメン
    トまたは中間レジスタからn+1行目のプロセッサエレ
    メントまたは中間レジスタに、並びに、奇数列の(H−
    N+1)行目のプロセッサエレメントまたは中間レジス
    タから奇数列のサイドレジスタユニットに、1画素分の
    画素データを転送する第5ステップと、 該第5ステップに同期して、偶数列のサイドレジスタユ
    ニットから偶数列の(H−N+1)行目のプロセッサエ
    レメントまたは中間レジスタに、偶数列の(H−N+
    1)行目から2行目までのn行目のプロセッサエレメン
    トまたは中間レジスタからn−1行目のプロセッサエレ
    メントまたは中間レジスタに、並びに、偶数列の1行目
    のプロセッサエレメントまたは中間レジスタから偶数列
    のサイドレジスタユニットに、1画素分の画素データを
    転送する第6ステップと、 第3ステップから第6ステップまでを繰り返す第7ステ
    ップと、 1列目のプロセッサエレメントに前記サーチウインドウ
    の画素データが初めて転送されるタイミングに同期し
    て、奇数列の各プロセッサエレメントに前記現符号化ブ
    ロックの1画素分の画素データを入力し、以後、第4ス
    テップおよび第5ステップの画素データの転送タイミン
    グに同期して奇数列の各プロセッサエレメントに、前記
    現符号化ブロックの全ての画素データが入力されるまで
    1画素分づつ画素データを入力する第8ステップと、 1列目のプロセッサエレメントに前記サーチウインドウ
    の画素データが初めて転送されるタイミングに同期し
    て、偶数列の各プロセッサエレメントに、前記第8ステ
    ップで奇数列の各プロセッサエレメントに最初に入力さ
    れた画素データとは異なる前記現符号化ブロックの1画
    素分の画素データを入力し、以後、第4ステップおよび
    第6ステップの画素データの転送タイミングに同期して
    偶数列の各プロセッサエレメントに、前記現符号化ブロ
    ックの全ての画素データが入力されるまで1画素分づつ
    画素データを入力する第9ステップと、 前記各プロセッサエレメントに第8ステップおよび第9
    ステップで入力された現符号化ブロックの画素データと
    第8ステップおよび第9ステップのデータ入力タイミン
    グに同期して入力された前符号化ブロックの画素データ
    とに基づいて、各現符号化ブロックと前符号化ブロック
    との差を表わすディストーションを算出する第10ステ
    ップと、 を備えたことを特徴とする動きベクトル探索方法。
  7. 【請求項7】請求項6記載の動きベクトル探索方法にお
    いて、 全てのプロセッサエレメントで算出されたディストーシ
    ョンのうちの最小のディストーションを検出する最小デ
    ィストーション検出ユニットを準備する準備ステップを
    有することを特徴とし、 さらに、各プロセッサエレメントがディストーションの
    算出を終了した後、全てのプロセッサエレメントで算出
    されたディストーションを最小ディストーション検出ユ
    ニットに転送する第11ステップを有することを特徴と
    する動きベクトル探索方法。
  8. 【請求項8】請求項6記載の動きベクトル探索方法にお
    いて、 前記第1ステップが、1列目の各プロセッサエレメント
    に電気的に接続され、全てのプロセッサエレメントで算
    出されたディストーションのうちの最小のディストーシ
    ョンを検出する最小ディストーション検出ユニットを準
    備する準備ステップを有することを特徴とし、 さらに、各プロセッサエレメントがディストーションの
    算出を終了した後、1列目の各プロセッサエレメントか
    ら最小ディストーション検出ユニットにディストーショ
    ンを転送するとともに、2列目以降の各プロセッサエレ
    メントから列数の少ない隣の列の各プロセッサエレメン
    トにディストーションを転送する第110ステップと、 全てのプロセッサエレメントで算出されたディストーシ
    ョンが最小ディストーション検出ユニットに転送される
    まで、前記第11ステップを繰り返す第12ステップ
    と、を有することを特徴とする動きベクトル探索方法。
  9. 【請求項9】請求項6記載の動きベクトル探索方法にお
    いて、 前記第1ステップが、1行目の各プロセッサエレメント
    に電気的に接続され、全てのプロセッサエレメントで算
    出されたディストーションのうちの最小のディストーシ
    ョンを検出する最小ディストーション検出ユニットを準
    備する準備ステップを有することを特徴とし、 さらに、各プロセッサエレメントがディストーションの
    算出を終了した後、1行目の各プロセッサエレメントか
    ら最小ディストーション検出ユニットにディストーショ
    ンを転送するとともに、2行目以降の各プロセッサエレ
    メントから行数の少ない隣の行の各プロセッサエレメン
    トにディストーションを転送する第11ステップと、 全てのプロセッサエレメントで算出されたディストーシ
    ョンが最小ディストーション検出ユニットに転送される
    まで、前記第11ステップを繰り返す第12ステップ
    と、を有することを特徴とする動きベクトル探索方法。
  10. 【請求項10】請求項7記載の動きベクトル探索方法に
    おいて、 前記サーチウインドウを、該サーチウインドウからM画
    素分だけ列方向にずれたもう一つのサーチウインドウに
    置き換えるとともに、前記現符号化ブロックを、該現符
    号化ブロックに対して列方向に隣接するもう一つの現符
    号化ブロックに置き換えて、前記第8ステップおよび第
    9ステップを繰り返す第12ステップを有し、 前記第2ステップが、サーチウインドウ内の画素データ
    を列毎に昇順に入力レジスタユニットに入力させる入力
    ステップを有し、各列の画素データが1行目の画素から
    順に入力レジスタユニットに入力され、 さらに、前記第2ステップが、該入力ステップを前記サ
    ーチウインドウの範囲を越えて前記もう一つのサーチウ
    インドウの範囲まで繰り返す繰り返しステップを有し、 前記第12ステップが開始される前に、第11ステップ
    が終了するようにしたことを特徴とする動きベクトル探
    索方法。
  11. 【請求項11】H、L、NおよびMを整数とし、現符号
    化画像よりも先に符号化された前符号化画像に含まれる
    H行L列の画素からなるサーチウインドウをそれぞれ部
    分的に構成するN行M列の画素からなる複数の前符号化
    候補ブロックの中から、前記現符号化画像を部分的に構
    成するN行M列の画素からなる現符号化ブロックに類似
    した前符号化候補ブロックを選択することによって、前
    記現符号化ブロックの現符号化画像上の位置と選択され
    た前符号化候補ブロックの前符号化画像上の位置とによ
    り特定される動きベクトルを探索する動きベクトル探索
    装置において、 前記サーチウインドウに含まれる各前符号化候補ブロッ
    クと現符号化ブロックとの間の各ディストーションをそ
    れぞれ算出する(H−N+1)×(L−M+1)個のプ
    ロセッサエレメントと、データを入力して一時的に保持
    した後に出力する(L−M+1)個のサイドレジスタユ
    ニットと、データを入力して一時的に保持した後に出力
    する入力レジスタユニットと、を有し、 前記プロセッサエレメントが、(H−N+1)行(L−
    M+1)列のマトリックス状に想像上配置されるものと
    するとき、各サイドレジスタユニットが、各列の1行目
    および(H−N+1)行目のプロセッサエレメントに電
    気的に接続され、nを(H−N+1)以下の自然数およ
    びmを(L−M+1)以下の自然数とし、m列目の1行
    目および(H−N+1)行目のプロセッサエレメントに
    接続されたサイドレジスタユニットをm列目のサイドレ
    ジスタユニットと呼ぶとするとき、2列目以降のm列目
    のサイドレジスタユニットが、m−1列目のサイドレジ
    スタユニットに電気的に接続され、(L−M+1)列目
    のサイドレジスタユニットが、前記入力レジスタユニッ
    トに電気的に接続されるとともに、(L−M+1)列目
    の各プロセッサエレメントが入力レジスタユニットに電
    気的に接続され、 さらに、サーチウインドウに含まれる各前符号化候補ブ
    ロックの画素データを前記入力レジスタユニットに供給
    する候補ブロックデータ供給ユニットと、 現符号化ブロックの画素データを各プロセッサエレメン
    トに供給する現符号化ブロックデータ供給ユニットと、 (L−M+1)列目のサイドレジスタユニットと(L−
    M+1)列目の各プロセッサエレメントとに、入力レジ
    スタユニットから互いに異なる1画素分の画素データを
    転送させる第1転送制御手段と、 該第1転送制御手段による画素データの転送動作に同期
    して、2列目以降のm列目の各プロセッサエレメントか
    らm−1列目の各プロセッサエレメントに、並びに、2
    列目以降のm列目のサイドレジスタユニットからm−1
    列目のサイドレジスタユニットに、1画素分の画素デー
    タを転送させる第2転送制御手段と、 該第2転送制御手段による画素データの転送動作の後、
    奇数列のサイドレジスタユニットから奇数列の1行目の
    プロセッサエレメントに、奇数列の1行目から(H−
    N)行目までのn行目のプロセッサエレメントからn+
    1行目のプロセッサエレメントに、並びに、奇数列の
    (H−N+1)行目のプロセッサエレメントから奇数列
    のサイドレジスタユニットに、1画素分の画素データを
    転送させる第3転送制御手段と、 該第3転送制御手段による画素データの転送動作に同期
    して、偶数列のサイドレジスタユニットから偶数列の
    (H−N+1)行目のプロセッサエレメントに、偶数列
    の(H−N+1)行目から2行目までのn行目のプロセ
    ッサエレメントからn−1行目のプロセッサエレメント
    に、並びに、偶数列の1行目のプロセッサエレメントか
    ら偶数列のサイドレジスタユニットに、1画素分の画素
    データを転送させる第4転送制御手段と、 第1転送制御手段による画素データの転送動作から第4
    転送制御手段による画素データの転送動作までを繰り返
    させる第5転送制御手段と、 1列目のプロセッサエレメントに前記サーチウインドウ
    の画素データが初めて転送されるタイミングに同期し
    て、奇数列の各プロセッサエレメントに前記現符号化ブ
    ロックの1画素分の画素データを入力し、以後、第2転
    送制御手段および第3転送制御手段による画素データの
    転送タイミングに同期して奇数列の各プロセッサエレメ
    ントに、前記現符号化ブロックの全ての画素データが入
    力されるまで、現符号化ブロックデータ供給ユニットか
    ら1画素分づつ画素データを転送させる第6転送制御手
    段と、 1列目のプロセッサエレメントに前記サーチウインドウ
    の画素データが初めて転送されるタイミングに同期し
    て、偶数列の各プロセッサエレメントに、前記第6転送
    制御手段により奇数列の各プロセッサエレメントに最初
    に入力された画素データとは異なる前記現符号化ブロッ
    クの1画素分の画素データを入力し、以後、第2転送制
    御手段および第4転送制御手段による画素データの転送
    タイミングに同期して偶数列の各プロセッサエレメント
    に、前記現符号化ブロックの全ての画素データが入力さ
    れるまで、現符号化ブロックデータ供給ユニットから1
    画素分づつ画素データを転送させる第7転送制御手段
    と、を備え、 前記各プロセッサエレメントに第6転送制御手段および
    第7転送制御手段で入力された現符号化ブロックの画素
    データと第6転送制御手段および第7転送制御手段によ
    る画素データの転送タイミングに同期して入力された前
    符号化ブロックの画素データとに基づいて、各現符号化
    ブロックと前符号化ブロックとの差を表わすディストー
    ションを各プロセッサエレメントに算出させるディスト
    ーション算出制御手段と、を有することを特徴とする動
    きベクトル探索装置。
  12. 【請求項12】請求項11記載の動きベクトル探索装置
    において、 前記各サイドレジスタユニットが、各列の1行目のプロ
    セッサエレメントに電気的に接続された第1サイドレジ
    スタユニットと、各列の(H−N+1)行目のプロセッ
    サエレメントに電気的に接続された第2サイドレジスタ
    ユニットからなり、 第1サイドレジスタユニットが、画素データを入力して
    一時的に保持した後出力する直列に互いに電気的に接続
    された(N−1)個のレジスタからなり、 第2サイドレジスタユニットが、画素データを入力して
    一時的に保持した後出力する直列に互いに電気的に接続
    された(N−1)個のレジスタからなることを特徴とす
    る動きベクトル探索装置。
  13. 【請求項13】請求項11記載の動きベクトル探索装置
    において、 前記各サイドレジスタユニットが、画素データを入力し
    て一時的に保持した後出力する直列に互いに電気的に接
    続された(N−1)個のレジスタからなることを特徴と
    する動きベクトル探索装置。
  14. 【請求項14】請求項11記載の動きベクトル探索装置
    において、 前記入力レジスタユニットが、第1レジスタユニットと
    第2レジスタユニットからなり、 前記第1レジスタユニットが、直列に互いに電気的に接
    続された(H−N+1)個のフリップフロップを有し、 前記フリップフロップのうちの一端のフリップフロップ
    の入力端子が候補ブロックデータ供給ユニットに電気的
    に接続され、他端のフリップフロップの出力端子が第2
    レジスタユニットに電気的に接続され、 上記各フリップフロップの出力端子が、(L−M+1)
    列目のプロセッサエレメントに電気的に接続され、 前記第2レジスタユニットの出力端子が、(L−M+
    1)列目のサイドレジスタユニットに電気的に接続さ
    れ、 候補ブロックデータ供給ユニットが、前記第1転送制御
    手段および第3転送制御手段の画素データの転送周期の
    N/Hの周期でサーチウインドウ内の同列の画素データ
    を行数の昇順に第1レジスタユニットの上記一端のフリ
    ップフロップの入力端子に入力する動作を、列数の昇順
    に繰り返し、 各フリップフロップが、入力端子に入力されているデー
    タを出力端子に、前記第1転送制御手段および第3転送
    制御手段の画素データの転送周期のN/Hの周期でラッ
    チし、 第2レジスタユニットが、入力端子に入力されているデ
    ータを出力端子に、前記第1転送制御手段の画素データ
    の転送周期で(L−M+1)列目のサイドレジスタユニ
    ットに出力することを特徴とする動きベクトル探索装
    置。
  15. 【請求項15】請求項14記載の動きベクトル探索装置
    において、 前記第2レジスタユニットが、直列に互いに電気的に接
    続された(N−1)個のフリップフロップからなること
    を特徴とする動きベクトル探索装置。
  16. 【請求項16】請求項15記載の動きベクトル探索装置
    において、 前記現符号化ブロックデータ供給ユニットが、現符号化
    ブロックの各列の画素データを第1行目から第N行目ま
    で昇順に入力する動作を、第1列から第M列まで昇順に
    実行し、 入力した現符号化ブロックの各列の画素データを行の昇
    順に出力する動作を列の昇順に実行すると同時に、各列
    の画素データを行の降順に出力する動作を列の昇順に実
    行することを特徴とする動きベクトル探索装置。
  17. 【請求項17】請求項11記載の動きベクトル探索装置
    において、 全てのプロセッサエレメントで算出されたディストーシ
    ョンのうちの最小のディストーションを検出する最小デ
    ィストーション検出ユニットと、 各プロセッサエレメントがディストーションの算出を終
    了した後、全てのプロセッサエレメントで算出されたデ
    ィストーションを最小ディストーション検出ユニットに
    転送させるディストーション転送制御手段を設けたこと
    を特徴とする動きベクトル探索装置。
  18. 【請求項18】請求項11記載の動きベクトル探索装置
    において、 1列目の各プロセッサエレメントに電気的に接続され、
    全てのプロセッサエレメントで算出されたディストーシ
    ョンのうちの最小のディストーションを検出する最小デ
    ィストーション検出ユニットと、 各プロセッサエレメントがディストーションの算出を終
    了した後、1列目の各プロセッサエレメントから最小デ
    ィストーション検出ユニットにディストーションを転送
    させるとともに、2列目以降の各プロセッサエレメント
    から列数の少ない側の隣の各プロセッサエレメントにデ
    ィストーションを転送させるディストーション転送制御
    手段と、を設け、 前記ディストーション転送制御手段が、全てのプロセッ
    サエレメントで算出されたディストーションが最小ディ
    ストーション検出ユニットに転送されるまで、前記ディ
    ストーションの転送動作を繰り返すことを特徴とする動
    きベクトル探索装置。
  19. 【請求項19】請求項11記載の動きベクトル探索装置
    において、 1行目の各プロセッサエレメントに電気的に接続され、
    全てのプロセッサエレメントで算出されたディストーシ
    ョンのうちの最小のディストーションを検出する最小デ
    ィストーション検出ユニットと、 各プロセッサエレメントがディストーションの算出を終
    了した後、1行目の各プロセッサエレメントから最小デ
    ィストーション検出ユニットにディストーションを転送
    させるとともに、2行目以降の各プロセッサエレメント
    から行数の少ない側の隣の各プロセッサエレメントにデ
    ィストーションを転送させるディストーション転送制御
    手段と、を設け、 前記ディストーション転送制御手段が、全てのプロセッ
    サエレメントで算出されたディストーションが最小ディ
    ストーション検出ユニットに転送されるまで、前記ディ
    ストーションの転送動作を繰り返すことを特徴とする動
    きベクトル探索装置。
  20. 【請求項20】請求項17記載の動きベクトル探索装置
    において、 候補ブロックデータ供給ユニットが、前記サーチウイン
    ドウの範囲を越えて、該サーチウインドウからM画素分
    だけ列方向にずれたもう一つのサーチウインドウの範囲
    の画素データまで入力レジスタユニットに入力するとと
    もに、現符号化ブロックデータ供給ユニットが、前記現
    符号化ブロックを、該現符号化ブロックに対して列方向
    に隣接するもう一つの現符号化ブロックに置き換えて、
    現符号化ブロックの画素データを転送する前記第6転送
    制御手段および第7転送制御手段を繰り返し動作させ、 前記候補ブロックデータ供給ユニットが、サーチウイン
    ドウ内の画素データを列毎に昇順に入力レジスタユニッ
    トに入力し、各列の画素データを1行目の画素から昇順
    に入力レジスタユニットに入力し、 さらに、前記候補ブロックデータ供給ユニットが、該入
    力動作を前記サーチウインドウの範囲を越えて前記もう
    一つのサーチウインドウの範囲まで繰り返し、 前記ディストーション算出制御手段による前記もう一つ
    のサーチウインドウに対応するディストーションの算出
    が終了する前に、前記ディストーション転送制御手段に
    よる前記サーチウインドウに対応するディストーション
    の転送動作が終了することを特徴とする動きベクトル探
    索装置。
  21. 【請求項21】H、L、NおよびMを整数とし、現符号
    化画像よりも先に符号化された前符号化画像に含まれる
    H行L列の画素からなるサーチウインドウをそれぞれ部
    分的に構成するN行M列の画素からなる複数の前符号化
    候補ブロックの中から、前記現符号化画像を部分的に構
    成するN行M列の画素からなる現符号化ブロックに類似
    した前符号化候補ブロックを選択することによって、前
    記現符号化ブロックの現符号化画像上の位置と選択され
    た前符号化候補ブロックの前符号化画像上の位置とによ
    り特定される動きベクトルを探索する動きベクトル探索
    装置において、 前記サーチウインドウに含まれる各前符号化候補ブロッ
    クと現符号化ブロックとの間の各ディストーションを算
    出する複数のプロセッサエレメントと、データを入力し
    て一時的に保持した後に出力する複数の中間レジスタ
    と、データを入力して一時的に保持した後に出力する
    (L−M+1)個のサイドレジスタユニットと、データ
    を入力して一時的に保持した後に出力する入力レジスタ
    ユニットと、を有し、 前記中間レジスタおよび前記プロセッサエレメントの総
    数が(H−N+1)×(L−M+1)個からなり、前記
    中間レジスタとともに前記プロセッサエレメントが、
    (H−N+1)行(L−M+1)列のマトリックス状に
    想像上配置されるものとするとき、各サイドレジスタユ
    ニットが、各列の1行目および(H−N+1)行目のプ
    ロセッサエレメントまたは中間レジスタに電気的に接続
    され、nを(H−N+1)以下の自然数およびmを(L
    −M+1)以下の自然数とし、m列目の1行目および
    (H−N+1)行目のプロセッサエレメントまたは中間
    レジスタに接続されたサイドレジスタユニットをm列目
    のサイドレジスタユニットと呼ぶとするとき、2列目以
    降のm列目のサイドレジスタユニットが、m−1列目の
    サイドレジスタユニットに電気的に接続され、(L−M
    +1)列目のサイドレジスタユニットが、前記入力レジ
    スタユニットに電気的に接続されるとともに、(L−M
    +1)列目の各プロセッサエレメントおよび中間レジス
    タが入力レジスタユニットに電気的に接続され、 さらに、サーチウインドウに含まれる各前符号化候補ブ
    ロックの画素データを前記入力レジスタユニットに供給
    する候補ブロックデータ供給ユニットと、 現符号化ブロックの画素データを各プロセッサエレメン
    トに供給する現符号化ブロックデータ供給ユニットと、 (L−M+1)列目のサイドレジスタユニットと、(L
    −M+1)列目の各プロセッサエレメントおよび中間レ
    ジスタとに、入力レジスタユニットから互いに異なる1
    画素分の画素データを転送させる第1転送制御手段と、 該第1転送制御手段による画素データの転送動作に同期
    して、2列目以降のm列目の各プロセッサエレメントか
    らm−1列目の各プロセッサエレメントおよび各中間レ
    ジスタに、2列目以降のm列目の各中間レジスタからm
    −1列目の各プロセッサエレメントおよび各中間レジス
    タに、並びに、2列目以降のm列目のサイドレジスタユ
    ニットからm−1列目のサイドレジスタユニットに、1
    画素分の画素データを転送させる第2転送制御手段と、 該第2転送制御手段による画素データの転送動作の後、
    少なくとも一つのプロセッサエレメントを含む列のみを
    カウントするものとして、奇数列のサイドレジスタユニ
    ットから奇数列の1行目のプロセッサエレメントまたは
    中間レジスタに、奇数列の1行目から(H−N)行目ま
    でのn行目のプロセッサエレメントまたは中間レジスタ
    からn+1行目のプロセッサエレメントまたは中間レジ
    スタに、並びに、奇数列の(H−N+1)行目のプロセ
    ッサエレメントまたは中間レジスタから奇数列のサイド
    レジスタユニットに、1画素分の画素データを転送させ
    る第3転送制御手段と、 該第3転送制御手段による画素データの転送動作に同期
    して、偶数列のサイドレジスタユニットから偶数列の
    (H−N+1)行目のプロセッサエレメントまたは中間
    レジスタに、偶数列の(H−N+1)行目から2行目ま
    でのn行目のプロセッサエレメントまたは中間レジスタ
    からn−1行目のプロセッサエレメントまたは中間レジ
    スタに、並びに、偶数列の1行目のプロセッサエレメン
    トまたは中間レジスタから偶数列のサイドレジスタユニ
    ットに、1画素分の画素データを転送させる第4転送制
    御手段と、 第1転送制御手段による画素データの転送動作から第4
    転送制御手段による画素データの転送動作までを繰り返
    させる第5転送制御手段と、 1列目のプロセッサエレメントに前記サーチウインドウ
    の画素データが初めて転送されるタイミングに同期し
    て、奇数列の各プロセッサエレメントに前記現符号化ブ
    ロックの1画素分の画素データを入力し、以後、第2転
    送制御手段および第3転送制御手段による画素データの
    転送タイミングに同期して奇数列の各プロセッサエレメ
    ントに、前記現符号化ブロックの全ての画素データが入
    力されるまで、現符号化ブロックデータ供給ユニットか
    ら1画素分づつ画素データを転送させる第6転送制御手
    段と、 1列目のプロセッサエレメントに前記サーチウインドウ
    の画素データが初めて転送されるタイミングに同期し
    て、偶数列の各プロセッサエレメントに、前記第6転送
    制御手段により奇数列の各プロセッサエレメントに最初
    に入力された画素データとは異なる前記現符号化ブロッ
    クの1画素分の画素データを入力し、以後、第2転送制
    御手段および第4転送制御手段による画素データの転送
    タイミングに同期して偶数列の各プロセッサエレメント
    に、前記現符号化ブロックの全ての画素データが入力さ
    れるまで、現符号化ブロックデータ供給ユニットから1
    画素分づつ画素データを転送させる第7転送制御手段
    と、を備え、 前記各プロセッサエレメントに第6転送制御手段および
    第7転送制御手段で入力された現符号化ブロックの画素
    データと第6転送制御手段および第7転送制御手段によ
    る画素データの転送タイミングに同期して入力された前
    符号化ブロックの画素データとに基づいて、各現符号化
    ブロックと前符号化ブロックとの差を表わすディストー
    ションを各プロセッサエレメントに算出させるディスト
    ーション算出制御手段と、を有することを特徴とする動
    きベクトル探索装置。
  22. 【請求項22】請求項21記載の動きベクトル探索装置
    において、 前記各サイドレジスタユニットが、各列の1行目のプロ
    セッサエレメントおよび中間レジスタに電気的に接続さ
    れた第1サイドレジスタユニットと、各列の(H−N+
    1)行目のプロセッサエレメントおよび中間レジスタに
    電気的に接続された第2サイドレジスタユニットからな
    り、 第1サイドレジスタユニットが、画素データを入力して
    一時的に保持した後出力する直列に互いに電気的に接続
    された(N−1)個のレジスタからなり、 第2サイドレジスタユニットが、画素データを入力して
    一時的に保持した後出力する直列に互いに電気的に接続
    された(N−1)個のレジスタからなることを特徴とす
    る動きベクトル探索装置。
  23. 【請求項23】請求項21記載の動きベクトル探索装置
    において、 前記各サイドレジスタユニットが、画素データを入力し
    て一時的に保持した後出力する直列に互いに電気的に接
    続された(N−1)個のレジスタからなることを特徴と
    する動きベクトル探索装置。
  24. 【請求項24】請求項21記載の動きベクトル探索装置
    において、 前記入力レジスタユニットが、第1レジスタユニットと
    第2レジスタユニットからなり、 前記第1レジスタユニットが、直列に互いに電気的に接
    続された(H−N+1)個のフリップフロップを有し、 前記フリップフロップのうちの一端のフリップフロップ
    の入力端子が候補ブロックデータ供給ユニットに電気的
    に接続され、他端のフリップフロップの出力端子が第2
    レジスタユニットに電気的に接続され、 上記各フリップフロップの出力端子が、(L−M+1)
    列目のプロセッサエレメントおよび中間レジスタに電気
    的に接続され、 前記第2レジスタユニットの出力端子が、(L−M+
    1)列目のサイドレジスタユニットに電気的に接続さ
    れ、 候補ブロックデータ供給ユニットが、前記第1転送制御
    手段および第3転送制御手段の画素データの転送周期の
    N/Hの周期でサーチウインドウ内の同列の画素データ
    を行数の昇順に第1レジスタユニットの上記一端のフリ
    ップフロップの入力端子に入力する動作を、列数の昇順
    に繰り返し、 各フリップフロップが、入力端子に入力されているデー
    タを出力端子に、前記第1転送制御手段および第3転送
    制御手段の画素データの転送周期のN/Hの周期でラッ
    チし、 第2レジスタユニットが、入力端子に入力されているデ
    ータを出力端子に、前記第1転送制御手段の画素データ
    の転送周期で(L−M+1)列目のサイドレジスタユニ
    ットに出力することを特徴とする動きベクトル探索装
    置。
  25. 【請求項25】請求項24記載の動きベクトル探索装置
    において、 前記第2レジスタユニットが、直列に互いに電気的に接
    続された(N−1)個のフリップフロップからなること
    を特徴とする動きベクトル探索装置。
  26. 【請求項26】請求項25記載の動きベクトル探索装置
    において、 前記現符号化ブロックデータ供給ユニットが、現符号化
    ブロックの各列の画素データを第1行目から第N行目ま
    で昇順に入力する動作を、第1列から第M列まで昇順に
    実行し、 入力した現符号化ブロックの各列の画素データを行の昇
    順に出力する動作を列の昇順に実行すると同時に、各列
    の画素データを行の降順に出力する動作を列の昇順に実
    行することを特徴とする動きベクトル探索装置。
  27. 【請求項27】請求項21記載の動きベクトル探索装置
    において、 全てのプロセッサエレメントで算出されたディストーシ
    ョンのうちの最小のディストーションを検出する最小デ
    ィストーション検出ユニットと、 各プロセッサエレメントがディストーションの算出を終
    了した後、全てのプロセッサエレメントで算出されたデ
    ィストーションを最小ディストーション検出ユニットに
    転送させるディストーション転送制御手段を設けたこと
    を特徴とする動きベクトル探索装置。
  28. 【請求項28】請求項21記載の動きベクトル探索装置
    において、 1列目の各プロセッサエレメントに電気的に接続され、
    全てのプロセッサエレメントで算出されたディストーシ
    ョンのうちの最小のディストーションを検出する最小デ
    ィストーション検出ユニットと、 各プロセッサエレメントがディストーションの算出を終
    了した後、1列目の各プロセッサエレメントから最小デ
    ィストーション検出ユニットにディストーションを転送
    させるとともに、2列目以降の各プロセッサエレメント
    から列数の少ない側の隣の各プロセッサエレメントにデ
    ィストーションを転送させるディストーション転送制御
    手段と、を設け、 前記ディストーション転送制御手段が、全てのプロセッ
    サエレメントで算出されたディストーションが最小ディ
    ストーション検出ユニットに転送されるまで、前記ディ
    ストーションの転送動作を繰り返すことを特徴とする動
    きベクトル探索装置。
  29. 【請求項29】請求項21記載の動きベクトル探索装置
    において、 1行目の各プロセッサエレメントに電気的に接続され、
    全てのプロセッサエレメントで算出されたディストーシ
    ョンのうちの最小のディストーションを検出する最小デ
    ィストーション検出ユニットと、 各プロセッサエレメントがディストーションの算出を終
    了した後、1行目の各プロセッサエレメントから最小デ
    ィストーション検出ユニットにディストーションを転送
    させるとともに、2行目以降の各プロセッサエレメント
    から行数の少ない側の隣の各プロセッサエレメントにデ
    ィストーションを転送させるディストーション転送制御
    手段と、を設け、 前記ディストーション転送制御手段が、全てのプロセッ
    サエレメントで算出されたディストーションが最小ディ
    ストーション検出ユニットに転送されるまで、前記ディ
    ストーションの転送動作を繰り返すことを特徴とする動
    きベクトル探索装置。
  30. 【請求項30】請求項27記載の動きベクトル探索装置
    において、 候補ブロックデータ供給ユニットが、前記サーチウイン
    ドウの範囲を越えて、該サーチウインドウからM画素分
    だけ列方向にずれたもう一つのサーチウインドウの範囲
    の画素データまで入力レジスタユニットに入力するとと
    もに、現符号化ブロックデータ供給ユニットが、前記現
    符号化ブロックを、該現符号化ブロックに対して列方向
    に隣接するもう一つの現符号化ブロックに置き換えて、
    現符号化ブロックの画素データを転送する前記第6転送
    制御手段および第7転送制御手段を繰り返し動作させ、 前記候補ブロックデータ供給ユニットが、サーチウイン
    ドウ内の画素データを列毎に昇順に入力レジスタユニッ
    トに入力し、各列の画素データを1行目の画素から昇順
    に入力レジスタユニットに入力し、 さらに、前記候補ブロックデータ供給ユニットが、該入
    力動作を前記サーチウインドウの範囲を越えて前記もう
    一つのサーチウインドウの範囲まで繰り返し、 前記ディストーション算出制御手段による前記もう一つ
    のサーチウインドウに対応するディストーションの算出
    が終了する前に、前記ディストーション転送制御手段に
    よる前記サーチウインドウに対応するディストーション
    の転送動作が終了することを特徴とする動きベクトル探
    索装置。
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