JP2762214B2 - 内燃機関の動弁装置 - Google Patents
内燃機関の動弁装置Info
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- JP2762214B2 JP2762214B2 JP5204985A JP20498593A JP2762214B2 JP 2762214 B2 JP2762214 B2 JP 2762214B2 JP 5204985 A JP5204985 A JP 5204985A JP 20498593 A JP20498593 A JP 20498593A JP 2762214 B2 JP2762214 B2 JP 2762214B2
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F01—MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
- F01L—CYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
- F01L1/00—Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear
- F01L1/26—Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of two or more valves operated simultaneously by same transmitting-gear; peculiar to machines or engines with more than two lift-valves per cylinder
- F01L1/267—Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of two or more valves operated simultaneously by same transmitting-gear; peculiar to machines or engines with more than two lift-valves per cylinder with means for varying the timing or the lift of the valves
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B2275/00—Other engines, components or details, not provided for in other groups of this subclass
- F02B2275/18—DOHC [Double overhead camshaft]
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Valve Device For Special Equipments (AREA)
- Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)
- Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一対の機関弁の作動特
性を、機関の運転状態に応じて多段階に変更可能な内燃
機関の動弁装置に関する。
性を、機関の運転状態に応じて多段階に変更可能な内燃
機関の動弁装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、かかる動弁装置は、たとえば実公
平3−6801号公報等により既に知られている。
平3−6801号公報等により既に知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のものでは、
吸気弁にそれぞれ個別に連動、連結される2つのロッカ
アームを含んで隣接配置される4つのロッカアームに、
プロフィルをそれぞれ異にした4つのカムがそれぞれ摺
接され、相互に隣接するロッカアーム同士の連結および
連結解除が切換可能とされており、一対の吸気弁の作動
特性を少なくとも4段階以上に切換えることができるよ
うに構成されている。しかるに、機関の高速運転域に対
応したプロフィルの高速用カムに対応したロッカアーム
が、各ロッカアームの隣接配列方向の一端側に配置され
ており、機関の高速運転域では全てのロッカアームを連
結した状態で高速用カムにより両吸気弁を開閉駆動する
ようにしている。このため、機関の高速運転時にはロッ
カアーム全体の等価慣性重量が増大する。ここで、機関
弁を閉弁方向に付勢する弁ばねのばね定数を、ロッカア
ームを連結しない低速運転域に適合したものとしておく
と、機関弁が着座した後に再度開弁する下限の機関回転
数であるバウンス回転数が低下し、高速運転域での出力
・燃費の悪化を招く原因となる。そこで、上記バウンス
回転数の低下を回避すべく弁ばねのばね定数を大きく設
定すると、機関の低速運転域での動弁フリクションが大
となり、機械的ポンピングロスの原因となる。
吸気弁にそれぞれ個別に連動、連結される2つのロッカ
アームを含んで隣接配置される4つのロッカアームに、
プロフィルをそれぞれ異にした4つのカムがそれぞれ摺
接され、相互に隣接するロッカアーム同士の連結および
連結解除が切換可能とされており、一対の吸気弁の作動
特性を少なくとも4段階以上に切換えることができるよ
うに構成されている。しかるに、機関の高速運転域に対
応したプロフィルの高速用カムに対応したロッカアーム
が、各ロッカアームの隣接配列方向の一端側に配置され
ており、機関の高速運転域では全てのロッカアームを連
結した状態で高速用カムにより両吸気弁を開閉駆動する
ようにしている。このため、機関の高速運転時にはロッ
カアーム全体の等価慣性重量が増大する。ここで、機関
弁を閉弁方向に付勢する弁ばねのばね定数を、ロッカア
ームを連結しない低速運転域に適合したものとしておく
と、機関弁が着座した後に再度開弁する下限の機関回転
数であるバウンス回転数が低下し、高速運転域での出力
・燃費の悪化を招く原因となる。そこで、上記バウンス
回転数の低下を回避すべく弁ばねのばね定数を大きく設
定すると、機関の低速運転域での動弁フリクションが大
となり、機械的ポンピングロスの原因となる。
【0004】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、機関の高速運転域のみならず中速運転域にあ
っても必要最小限のロッカアームの組み合わせで等価慣
性重量を比較的小さくし、出力の向上および燃費の低減
を可能とした内燃機関の動弁装置を提供することを目的
とする。
のであり、機関の高速運転域のみならず中速運転域にあ
っても必要最小限のロッカアームの組み合わせで等価慣
性重量を比較的小さくし、出力の向上および燃費の低減
を可能とした内燃機関の動弁装置を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明によれば、カムシャフトには、機関の中速運
転域に対応したプロフィルを有する第1カムと、機関の
低速運転域に対応したプロフィルを有する第2カムと、
機関の高速運転域に対応したプロフィルを有する第3カ
ムと、機関の低速および中速運転域に対応したプロフィ
ルを有する第4カムとが、この順で軸方向に並んで設け
られ、第1カムに摺接される第1自由ロッカアームと、
一方の機関弁に連動、連結されるとともに前記第2カム
に摺接されて第1自由ロッカアームの一側に隣接配置さ
れる第1駆動ロッカアームと、第3カムに摺接されて第
1駆動ロッカアームの一側に隣接配置される第2自由ロ
ッカアームと、他方の機関弁に連動、連結されるととも
に前記第4カムに摺接されて第2自由ロッカアームの一
側に隣接配置される第2駆動ロッカアームとが、相対揺
動を可能としてロッカシャフトに共通に支承され、第1
自由ロッカアームには、機関の中速運転域で第1自由ロ
ッカアームおよび第1駆動ロッカアーム間を連結する位
置と機関の低速および高速運転域で連結を解除する位置
との間で摺動可能な中速用切換ピンが嵌合され、第2駆
動ロッカアームには、機関の高速運転域で第2駆動ロッ
カアームおよび第2自由ロッカアーム間を連結する位置
と機関の低速および中速運転域で連結を解除する位置と
の間で摺動可能な第1高速用切換ピンが嵌合され、第2
自由ロッカアームには、第1高速用切換ピンに連動する
第2高速用切換ピンが、機関の高速運転域で第2自由ロ
ッカアームおよび第1駆動ロッカアーム間を連結する位
置と機関の低速および中速運転域で連結を解除する位置
との間で摺動可能として嵌合され、第1駆動ロッカアー
ムには、中速用切換ピンならびに第1および第2高速用
切換ピンをそれぞれ連結解除位置側に付勢する弾発力を
発揮するとともに第1および第2高速用切換ピンが連結
解除位置にあるときの中速用切換ピンの第1駆動ロッカ
アームへの嵌合ならびに中速用切換ピンが連結解除位置
にあるときの第2高速用切換ピンの第1駆動ロッカアー
ムへの嵌合を許容して中速用切換ピンおよび第2高速用
切換ピン間に介装される弾発機構が設けられる。
に、本発明によれば、カムシャフトには、機関の中速運
転域に対応したプロフィルを有する第1カムと、機関の
低速運転域に対応したプロフィルを有する第2カムと、
機関の高速運転域に対応したプロフィルを有する第3カ
ムと、機関の低速および中速運転域に対応したプロフィ
ルを有する第4カムとが、この順で軸方向に並んで設け
られ、第1カムに摺接される第1自由ロッカアームと、
一方の機関弁に連動、連結されるとともに前記第2カム
に摺接されて第1自由ロッカアームの一側に隣接配置さ
れる第1駆動ロッカアームと、第3カムに摺接されて第
1駆動ロッカアームの一側に隣接配置される第2自由ロ
ッカアームと、他方の機関弁に連動、連結されるととも
に前記第4カムに摺接されて第2自由ロッカアームの一
側に隣接配置される第2駆動ロッカアームとが、相対揺
動を可能としてロッカシャフトに共通に支承され、第1
自由ロッカアームには、機関の中速運転域で第1自由ロ
ッカアームおよび第1駆動ロッカアーム間を連結する位
置と機関の低速および高速運転域で連結を解除する位置
との間で摺動可能な中速用切換ピンが嵌合され、第2駆
動ロッカアームには、機関の高速運転域で第2駆動ロッ
カアームおよび第2自由ロッカアーム間を連結する位置
と機関の低速および中速運転域で連結を解除する位置と
の間で摺動可能な第1高速用切換ピンが嵌合され、第2
自由ロッカアームには、第1高速用切換ピンに連動する
第2高速用切換ピンが、機関の高速運転域で第2自由ロ
ッカアームおよび第1駆動ロッカアーム間を連結する位
置と機関の低速および中速運転域で連結を解除する位置
との間で摺動可能として嵌合され、第1駆動ロッカアー
ムには、中速用切換ピンならびに第1および第2高速用
切換ピンをそれぞれ連結解除位置側に付勢する弾発力を
発揮するとともに第1および第2高速用切換ピンが連結
解除位置にあるときの中速用切換ピンの第1駆動ロッカ
アームへの嵌合ならびに中速用切換ピンが連結解除位置
にあるときの第2高速用切換ピンの第1駆動ロッカアー
ムへの嵌合を許容して中速用切換ピンおよび第2高速用
切換ピン間に介装される弾発機構が設けられる。
【0006】
【実施例】以下、図面により本発明の実施例について説
明する。
明する。
【0007】図1ないし図10は本発明の第1実施例を
示すものであり、図1は内燃機関の要部縦断面図、図2
は図1の2−2線拡大断面図、図3は図1の3−3線矢
視拡大図、図4は図3の4−4線断面図、図5は図2の
5−5線断面図、図6は作動切換用制御装置の低速運転
域での作動状態を示す断面図、図7は作動切換用制御装
置の中速運転域での作動状態を示す断面図、図8は作動
切換用制御装置の高速運転域での作動状態を示す断面
図、図9は図1の9−9線拡大断面図、図10は低速、
中速および高速運転域での吸気弁の作動特性図である。
示すものであり、図1は内燃機関の要部縦断面図、図2
は図1の2−2線拡大断面図、図3は図1の3−3線矢
視拡大図、図4は図3の4−4線断面図、図5は図2の
5−5線断面図、図6は作動切換用制御装置の低速運転
域での作動状態を示す断面図、図7は作動切換用制御装
置の中速運転域での作動状態を示す断面図、図8は作動
切換用制御装置の高速運転域での作動状態を示す断面
図、図9は図1の9−9線拡大断面図、図10は低速、
中速および高速運転域での吸気弁の作動特性図である。
【0008】先ず図1において、このDOHC型多気筒
内燃機関では、シリンダブロック11内に複数のシリン
ダ12が直列に並んで設けられ、シリンダブロック11
の上端に結合されるシリンダヘッド13と、各シリンダ
12に摺動可能に嵌合されるピストン14との間には燃
焼室15がそれぞれ画成される。またシリンダヘッド1
3には、各燃焼室15の天井面を形成する部分に、一対
の吸気弁口16…および一対の排気弁口17…が設けら
れる。一方、シリンダヘッド13には、該シリンダヘッ
ド13における一方の側面に開口される吸気ポート18
が穿設されており、該吸気ポート18は両吸気弁口16
…に連通される。またシリンダヘッド13には、該シリ
ンダヘッド13における他方の側面に開口される排気ポ
ート19が穿設されており、該排気ポート19は両排気
弁口17…に連通される。
内燃機関では、シリンダブロック11内に複数のシリン
ダ12が直列に並んで設けられ、シリンダブロック11
の上端に結合されるシリンダヘッド13と、各シリンダ
12に摺動可能に嵌合されるピストン14との間には燃
焼室15がそれぞれ画成される。またシリンダヘッド1
3には、各燃焼室15の天井面を形成する部分に、一対
の吸気弁口16…および一対の排気弁口17…が設けら
れる。一方、シリンダヘッド13には、該シリンダヘッ
ド13における一方の側面に開口される吸気ポート18
が穿設されており、該吸気ポート18は両吸気弁口16
…に連通される。またシリンダヘッド13には、該シリ
ンダヘッド13における他方の側面に開口される排気ポ
ート19が穿設されており、該排気ポート19は両排気
弁口17…に連通される。
【0009】シリンダヘッド13の各シリンダ12に対
応する部分には、両吸気弁口16…をそれぞれ開閉可能
な一対の機関弁としての吸気弁20…をそれぞれ案内す
る一対のガイド筒21…が嵌合、固定されるとともに、
両排気弁口17…をそれぞれ開閉可能な一対の排気弁2
2…を案内する一対のガイド筒23…が嵌合、固定され
ており、それらのガイド筒21…,23…から上方に突
出した各吸気弁20…および各排気弁22…の上端にそ
れぞれ設けられる鍔部24…,25…と、シリンダヘッ
ド13との間には弁ばね26…,27…がそれぞれ縮設
され、これらの弁ばね26…,27…のばね力により各
吸気弁20…および各排気弁22…は、上方すなわち閉
弁方向に付勢される。
応する部分には、両吸気弁口16…をそれぞれ開閉可能
な一対の機関弁としての吸気弁20…をそれぞれ案内す
る一対のガイド筒21…が嵌合、固定されるとともに、
両排気弁口17…をそれぞれ開閉可能な一対の排気弁2
2…を案内する一対のガイド筒23…が嵌合、固定され
ており、それらのガイド筒21…,23…から上方に突
出した各吸気弁20…および各排気弁22…の上端にそ
れぞれ設けられる鍔部24…,25…と、シリンダヘッ
ド13との間には弁ばね26…,27…がそれぞれ縮設
され、これらの弁ばね26…,27…のばね力により各
吸気弁20…および各排気弁22…は、上方すなわち閉
弁方向に付勢される。
【0010】両吸気弁20…には、機関の運転状態に応
じた3段階の作動特性で両吸気弁20…を開閉作動せし
めるべく吸気側動弁装置28が連結され、両排気弁22
…には、機関の運転状態に応じた2段階の作動特性で両
排気弁22…を開閉作動せしめるべく排気側動弁装置2
9が連結される。
じた3段階の作動特性で両吸気弁20…を開閉作動せし
めるべく吸気側動弁装置28が連結され、両排気弁22
…には、機関の運転状態に応じた2段階の作動特性で両
排気弁22…を開閉作動せしめるべく排気側動弁装置2
9が連結される。
【0011】図2および図3を併せて参照して、吸気側
動弁装置28は、機関のクランク軸(図示せず)から1
/2の減速比で回転駆動されるカムシャフト31と、カ
ムシャフト31にその軸方向に順に並んで設けられ第1
カム32、第2カム33、第3カム34および第4カム
35と、カムシャフト31と平行にして固定配置される
ロッカシャフト36と、ロッカシャフト36に揺動可能
に支承される第1自由ロッカアーム37、第1駆動ロッ
カアーム38、第2自由ロッカアーム39および第2駆
動ロッカアーム40と、各ロッカアーム37〜40に設
けられる連結切換手段41とを備える。
動弁装置28は、機関のクランク軸(図示せず)から1
/2の減速比で回転駆動されるカムシャフト31と、カ
ムシャフト31にその軸方向に順に並んで設けられ第1
カム32、第2カム33、第3カム34および第4カム
35と、カムシャフト31と平行にして固定配置される
ロッカシャフト36と、ロッカシャフト36に揺動可能
に支承される第1自由ロッカアーム37、第1駆動ロッ
カアーム38、第2自由ロッカアーム39および第2駆
動ロッカアーム40と、各ロッカアーム37〜40に設
けられる連結切換手段41とを備える。
【0012】カムシャフト31は、シリンダヘッド13
に一体に設けられる下部ホルダ42と、該下部ホルダ4
2に締着される上部ホルダ43との間で軸線まわりの回
転を自在にして支承される。
に一体に設けられる下部ホルダ42と、該下部ホルダ4
2に締着される上部ホルダ43との間で軸線まわりの回
転を自在にして支承される。
【0013】図4を併せて参照して、第1カム32は、
機関の中速運転域に対応したプロフィルを有するもので
あり、ベース円部32aと該ベース円部32aから半径
方向外方に突出した高位部32bとが外周に形成され
る。第2カム33は、機関の低速運転域に対応したプロ
フィルを有するものであり、前記第1カム32のベース
円部32aと同一半径のベース円部33aと、第1カム
32の高位部32bよりも突出量を小としてベース円部
33aからわずかに突出した高位部33bとが第2カム
33の外周に形成される。第3カム34は、機関の高速
運転域に対応したプロフィルを有するものであり、前記
各ベース円部32a,33aと同一半径であるベース円
部34aと、前記第1カム32の高位部32bよりも突
出量を大としてベース円部34aから突出した高位部3
4bとが第3カム34の外周に形成される。第4カム3
5は、機関の低速運転域および中速運転域に対応したプ
ロフィルを有するものであり、前記各ベース円部32
a,33a,34aと同一半径であるベース円部35a
と、突出量を前記第1および第2カム32,33の高位
部32b,33bの突出量の中間値としてベース円部3
5aから突出した高位部35bとが第4カム35の外周
に形成される。
機関の中速運転域に対応したプロフィルを有するもので
あり、ベース円部32aと該ベース円部32aから半径
方向外方に突出した高位部32bとが外周に形成され
る。第2カム33は、機関の低速運転域に対応したプロ
フィルを有するものであり、前記第1カム32のベース
円部32aと同一半径のベース円部33aと、第1カム
32の高位部32bよりも突出量を小としてベース円部
33aからわずかに突出した高位部33bとが第2カム
33の外周に形成される。第3カム34は、機関の高速
運転域に対応したプロフィルを有するものであり、前記
各ベース円部32a,33aと同一半径であるベース円
部34aと、前記第1カム32の高位部32bよりも突
出量を大としてベース円部34aから突出した高位部3
4bとが第3カム34の外周に形成される。第4カム3
5は、機関の低速運転域および中速運転域に対応したプ
ロフィルを有するものであり、前記各ベース円部32
a,33a,34aと同一半径であるベース円部35a
と、突出量を前記第1および第2カム32,33の高位
部32b,33bの突出量の中間値としてベース円部3
5aから突出した高位部35bとが第4カム35の外周
に形成される。
【0014】一方、ロッカシャフト36は、カムシャフ
ト31よりも下方位置で、該カムシャフト31と平行な
軸線を有してシリンダヘッド13の下部ホルダ42に固
定的に保持される。このロッカシャフト36には、第1
カム32に摺接される第1自由ロッカアーム37と、一
方の機関弁20に連動、連結されるとともに前記第2カ
ム33に摺接されて第1自由ロッカアーム37の一側に
隣接配置される第1駆動ロッカアーム38と、第3カム
34に摺接されて第1駆動ロッカアーム38の一側に隣
接配置される第2自由ロッカアーム39と、他方の機関
弁20に連動、連結されるとともに前記第4カム35に
摺接されて第2自由ロッカアーム39の一側に隣接配置
される第2駆動ロッカアーム40とが、相対揺動を可能
として共通に支承される。
ト31よりも下方位置で、該カムシャフト31と平行な
軸線を有してシリンダヘッド13の下部ホルダ42に固
定的に保持される。このロッカシャフト36には、第1
カム32に摺接される第1自由ロッカアーム37と、一
方の機関弁20に連動、連結されるとともに前記第2カ
ム33に摺接されて第1自由ロッカアーム37の一側に
隣接配置される第1駆動ロッカアーム38と、第3カム
34に摺接されて第1駆動ロッカアーム38の一側に隣
接配置される第2自由ロッカアーム39と、他方の機関
弁20に連動、連結されるとともに前記第4カム35に
摺接されて第2自由ロッカアーム39の一側に隣接配置
される第2駆動ロッカアーム40とが、相対揺動を可能
として共通に支承される。
【0015】第1自由ロッカアーム37は、カムシャフ
ト31の下方側にわずかに延びてロッカシャフト36に
揺動可能に支承されており、この第1自由ロッカアーム
37の先端側上部には第1カム32に摺接するカムスリ
ッパ44が固設される。
ト31の下方側にわずかに延びてロッカシャフト36に
揺動可能に支承されており、この第1自由ロッカアーム
37の先端側上部には第1カム32に摺接するカムスリ
ッパ44が固設される。
【0016】また第1自由ロッカアーム37は、カムシ
ャフト31のほぼ下方でシリンダヘッド13に配設され
たロストモーション機構45によりカムスリッパ44を
第1カム32に摺接させる方向に弾発付勢される。この
ロストモーション機構45は、開口端を第1自由ロッカ
アーム37側に向けてシリンダヘッド13に設けられる
嵌合穴46と、該嵌合穴46に摺動自在に嵌合される有
底円筒状のリフタ47と、嵌合穴46の閉塞端で受けら
れるガイド部材48およびリフタ47間に直列に介装さ
れる第1および第2ばね49,50とから成るものであ
る。第1ばね49のばね定数は第2ばね50のばね定数
よりも大きく設定されており、第1ばね49は、リフタ
47内に収納されたリテーナ51とガイド部材48との
間に縮設され、第2ばね50はリテーナ51およびリフ
タ47間に縮設される。またリフタ47には開放孔52
が穿設される。而して嵌合穴46から突出したリフタ4
7の先端部は、第1自由ロッカアーム37の先端側下部
に設けられた受圧部37aに弾発的に摺接され、第1自
由ロッカアーム37は、ロストモーション機構45の弾
発力により第1カム32に常時摺接されることになる。
ャフト31のほぼ下方でシリンダヘッド13に配設され
たロストモーション機構45によりカムスリッパ44を
第1カム32に摺接させる方向に弾発付勢される。この
ロストモーション機構45は、開口端を第1自由ロッカ
アーム37側に向けてシリンダヘッド13に設けられる
嵌合穴46と、該嵌合穴46に摺動自在に嵌合される有
底円筒状のリフタ47と、嵌合穴46の閉塞端で受けら
れるガイド部材48およびリフタ47間に直列に介装さ
れる第1および第2ばね49,50とから成るものであ
る。第1ばね49のばね定数は第2ばね50のばね定数
よりも大きく設定されており、第1ばね49は、リフタ
47内に収納されたリテーナ51とガイド部材48との
間に縮設され、第2ばね50はリテーナ51およびリフ
タ47間に縮設される。またリフタ47には開放孔52
が穿設される。而して嵌合穴46から突出したリフタ4
7の先端部は、第1自由ロッカアーム37の先端側下部
に設けられた受圧部37aに弾発的に摺接され、第1自
由ロッカアーム37は、ロストモーション機構45の弾
発力により第1カム32に常時摺接されることになる。
【0017】このようなロストモーション機構45で
は、第1自由ロッカアーム37が第1カム32のベース
円部32aに摺接している状態では第1ばね49が自由
長の状態に在り、したがってばね定数の比較的小さな第
2ばね50を縮小しながら第1自由ロッカアーム37を
わずかに揺動させることが可能であり、これは連結切換
機構41が第1自由ロッカアーム37および第1駆動ロ
ッカアーム38の連結作動をするときに両ロッカアーム
37,38の嵌合軸線を一致させるときに有効である。
また第1自由ロッカアーム37が第1カム32の高位部
32bに摺接するときには、ばね定数の比較的大きな第
1ばね49が縮小されることにより、第1自由ロッカア
ーム37は比較的大きいばね力で第1カム32側に付勢
されることになり、第1自由ロッカアーム37の第1カ
ム32への確実な摺接が得られることになる。
は、第1自由ロッカアーム37が第1カム32のベース
円部32aに摺接している状態では第1ばね49が自由
長の状態に在り、したがってばね定数の比較的小さな第
2ばね50を縮小しながら第1自由ロッカアーム37を
わずかに揺動させることが可能であり、これは連結切換
機構41が第1自由ロッカアーム37および第1駆動ロ
ッカアーム38の連結作動をするときに両ロッカアーム
37,38の嵌合軸線を一致させるときに有効である。
また第1自由ロッカアーム37が第1カム32の高位部
32bに摺接するときには、ばね定数の比較的大きな第
1ばね49が縮小されることにより、第1自由ロッカア
ーム37は比較的大きいばね力で第1カム32側に付勢
されることになり、第1自由ロッカアーム37の第1カ
ム32への確実な摺接が得られることになる。
【0018】第1駆動ロッカアーム38は、ロッカシャ
フト36に揺動可能に支承されて一方の吸気弁20側に
延設されており、この第1駆動ロッカアーム38の先端
部には、吸気弁20の上端に当接するタペットねじ53
が進退位置を調整可能として螺合される。しかも図3で
明示するように、第1駆動ロッカアーム38へのタペッ
トねじ53の螺合位置、すなわち第1駆動ロッカアーム
38への吸気弁20の連動、連結位置は、ロッカシャフ
ト36の軸線に沿う第1駆動ロッカアーム38の中心位
置からオフセット量dだけ第1自由ロッカアーム37側
にオフセットされ、第1駆動ロッカアーム38および吸
気弁20の連動、連結位置が第1自由ロッカアーム37
および第1駆動ロッカアーム38の連結位置近傍に設定
されている。
フト36に揺動可能に支承されて一方の吸気弁20側に
延設されており、この第1駆動ロッカアーム38の先端
部には、吸気弁20の上端に当接するタペットねじ53
が進退位置を調整可能として螺合される。しかも図3で
明示するように、第1駆動ロッカアーム38へのタペッ
トねじ53の螺合位置、すなわち第1駆動ロッカアーム
38への吸気弁20の連動、連結位置は、ロッカシャフ
ト36の軸線に沿う第1駆動ロッカアーム38の中心位
置からオフセット量dだけ第1自由ロッカアーム37側
にオフセットされ、第1駆動ロッカアーム38および吸
気弁20の連動、連結位置が第1自由ロッカアーム37
および第1駆動ロッカアーム38の連結位置近傍に設定
されている。
【0019】また第1駆動ロッカアーム38において、
吸気弁20への連動、連結位置と、ロッカシャフト36
との間の中間部上面にはカムスリッパ54が固設され、
該カムスリッパ54が第2カム33に摺接される。
吸気弁20への連動、連結位置と、ロッカシャフト36
との間の中間部上面にはカムスリッパ54が固設され、
該カムスリッパ54が第2カム33に摺接される。
【0020】第2自由ロッカアーム39は、カムシャフ
ト31の下方側にわずかに延びてロッカシャフト36に
揺動可能に支承されており、この第2自由ロッカアーム
39の先端側上部には、第3カム34に摺接するカムス
リッパ55が固設される。しかも第2自由ロッカアーム
39は、上述のロストモーション機構45と同様の構成
でシリンダヘッド13に設けられたロストモーション機
構45により、カムスリッパ55を第3カム34に摺接
させる方向に弾発付勢されるものであり、第2自由ロッ
カアーム39の下部には、ロストモーション機構45を
弾発的に摺接させる受圧部39aが設けられる。
ト31の下方側にわずかに延びてロッカシャフト36に
揺動可能に支承されており、この第2自由ロッカアーム
39の先端側上部には、第3カム34に摺接するカムス
リッパ55が固設される。しかも第2自由ロッカアーム
39は、上述のロストモーション機構45と同様の構成
でシリンダヘッド13に設けられたロストモーション機
構45により、カムスリッパ55を第3カム34に摺接
させる方向に弾発付勢されるものであり、第2自由ロッ
カアーム39の下部には、ロストモーション機構45を
弾発的に摺接させる受圧部39aが設けられる。
【0021】第2駆動ロッカアーム40は、ロッカシャ
フト36に揺動可能に支承されて他方の吸気弁20側に
延設されており、この第2駆動ロッカアーム40の先端
部には、吸気弁20の上端に当接するタペットねじ53
が進退位置を調整可能として螺合される。また第2駆動
ロッカアーム40において、吸気弁20への連動、連結
位置と、ロッカシャフト36との間の中間部上面にはカ
ムスリッパ56が固設され、該カムスリッパ56が第4
カム35に摺接される。
フト36に揺動可能に支承されて他方の吸気弁20側に
延設されており、この第2駆動ロッカアーム40の先端
部には、吸気弁20の上端に当接するタペットねじ53
が進退位置を調整可能として螺合される。また第2駆動
ロッカアーム40において、吸気弁20への連動、連結
位置と、ロッカシャフト36との間の中間部上面にはカ
ムスリッパ56が固設され、該カムスリッパ56が第4
カム35に摺接される。
【0022】図2に特に注目して、連結切換手段41
は、機関の中速運転域で第1自由ロッカアーム37およ
び第1駆動ロッカアーム38間を連結する中速用切換ピ
ン57と、機関の高速運転域で第2駆動ロッカアーム4
0および第2自由ロッカアーム39間を連結する第1高
速用切換ピン58と、機関の高速運転域で第1高速用切
換ピン58に連動して第2自由ロッカアーム39および
第1駆動ロッカアーム38間を連結する第2高速用切換
ピン59と、中速用切換ピン57ならびに第1および第
2高速用切換ピン58,59をそれぞれ連結解除位置側
に付勢する弾発力を発揮する弾発機構601 とを備え
る。
は、機関の中速運転域で第1自由ロッカアーム37およ
び第1駆動ロッカアーム38間を連結する中速用切換ピ
ン57と、機関の高速運転域で第2駆動ロッカアーム4
0および第2自由ロッカアーム39間を連結する第1高
速用切換ピン58と、機関の高速運転域で第1高速用切
換ピン58に連動して第2自由ロッカアーム39および
第1駆動ロッカアーム38間を連結する第2高速用切換
ピン59と、中速用切換ピン57ならびに第1および第
2高速用切換ピン58,59をそれぞれ連結解除位置側
に付勢する弾発力を発揮する弾発機構601 とを備え
る。
【0023】第1自由ロッカアーム37には、第1駆動
ロッカアーム38側に開放した有底の第1ガイド穴61
がロッカシャフト36と平行に穿設されており、円柱状
に形成された中速用切換ピン57が第1ガイド穴61に
摺動可能に嵌合され、中速用切換ピン57の一端と第1
ガイド穴61の閉塞端との間には第1油圧室62が画成
される。
ロッカアーム38側に開放した有底の第1ガイド穴61
がロッカシャフト36と平行に穿設されており、円柱状
に形成された中速用切換ピン57が第1ガイド穴61に
摺動可能に嵌合され、中速用切換ピン57の一端と第1
ガイド穴61の閉塞端との間には第1油圧室62が画成
される。
【0024】第1駆動ロッカアーム38には、中速用切
換ピン57の他端部を嵌合させ得る第1ガイド孔63
が、前記第1ガイド穴61に対応した位置でロッカシャ
フト36と平行にして両側面間にわたって設けられ、第
2自由ロッカアーム39には、第1ガイド孔63に対応
する第2ガイド孔64が、ロッカシャフト36と平行に
して両側面間にわたって設けられ、第2駆動ロッカアー
ム40には、第2ガイド孔64に対応して第2自由ロッ
カアーム39側に開放する第2ガイド穴65が、ロッカ
シャフト36と平行にして穿設される。
換ピン57の他端部を嵌合させ得る第1ガイド孔63
が、前記第1ガイド穴61に対応した位置でロッカシャ
フト36と平行にして両側面間にわたって設けられ、第
2自由ロッカアーム39には、第1ガイド孔63に対応
する第2ガイド孔64が、ロッカシャフト36と平行に
して両側面間にわたって設けられ、第2駆動ロッカアー
ム40には、第2ガイド孔64に対応して第2自由ロッ
カアーム39側に開放する第2ガイド穴65が、ロッカ
シャフト36と平行にして穿設される。
【0025】第2自由ロッカアーム39の第2ガイド孔
64には、一端を第1ガイド孔63に嵌合させる得る円
柱状の第2高速用切換ピン59が摺動可能に嵌合され、
第2駆動ロッカアーム40の第2ガイド穴65には、一
端を第2ガイド孔64に嵌合させ得る円柱状の第1高速
用切換ピン58が摺動可能に嵌合される。この第1高速
用切換ピン58の一端は第2高速用切換ピン59の他端
に摺接されるものであり、第1高速用切換ピン58の他
端および第2ガイド穴65の閉塞端間には第2油圧室6
6が画成される。而して第1高速用切換ピン58が第2
油圧室66への油圧の作用に応じて第2ガイド孔64に
嵌合する方向に作動したときに、第2高速用切換ピン5
9は、第1高速用切換ピン58に連動して第1ガイド孔
63に嵌合する方向に作動することになる。
64には、一端を第1ガイド孔63に嵌合させる得る円
柱状の第2高速用切換ピン59が摺動可能に嵌合され、
第2駆動ロッカアーム40の第2ガイド穴65には、一
端を第2ガイド孔64に嵌合させ得る円柱状の第1高速
用切換ピン58が摺動可能に嵌合される。この第1高速
用切換ピン58の一端は第2高速用切換ピン59の他端
に摺接されるものであり、第1高速用切換ピン58の他
端および第2ガイド穴65の閉塞端間には第2油圧室6
6が画成される。而して第1高速用切換ピン58が第2
油圧室66への油圧の作用に応じて第2ガイド孔64に
嵌合する方向に作動したときに、第2高速用切換ピン5
9は、第1高速用切換ピン58に連動して第1ガイド孔
63に嵌合する方向に作動することになる。
【0026】図5を併せて参照して、弾発機構60
1 は、第1自由ロッカアーム37側で第1ガイド孔63
に摺動可能に嵌合される第1リテーナ67と、第2自由
ロッカアーム39側で第1ガイド孔63に摺動可能に嵌
合されるとともに第1リテーナ67に一定範囲での相対
摺動を可能として嵌合される第2リテーナ68と、両リ
テーナ67,68間に縮設される戻しばね69とを備え
る。
1 は、第1自由ロッカアーム37側で第1ガイド孔63
に摺動可能に嵌合される第1リテーナ67と、第2自由
ロッカアーム39側で第1ガイド孔63に摺動可能に嵌
合されるとともに第1リテーナ67に一定範囲での相対
摺動を可能として嵌合される第2リテーナ68と、両リ
テーナ67,68間に縮設される戻しばね69とを備え
る。
【0027】第1リテーナ67は、第1ガイド孔63内
に同軸に挿入される円筒部67aの一端に、外周面を第
1ガイド孔63の内面に摺接させるとともに中速用切換
ピン57の他端に摺接される鍔部67bが半径方向外方
に張出して一体に設けられて成る。また第2リテーナ6
8は、第2高速用切換ピン59の一端に摺接されるとと
もに外周面を第1ガイド孔63の内面に摺接させる円板
部68aに、第1リテーナ67の円筒部67a内に摺動
可能に嵌合される軸部68bが一体に連設されて成るも
のである。また戻しばね69は、第1リテーナ67の円
筒部67aならびに第2リテーナ68の軸部68bを囲
繞するコイル状のものであり、第1リテーナ67の鍔部
67bならびに第2リテーナ68の円板部68a間に縮
設される。
に同軸に挿入される円筒部67aの一端に、外周面を第
1ガイド孔63の内面に摺接させるとともに中速用切換
ピン57の他端に摺接される鍔部67bが半径方向外方
に張出して一体に設けられて成る。また第2リテーナ6
8は、第2高速用切換ピン59の一端に摺接されるとと
もに外周面を第1ガイド孔63の内面に摺接させる円板
部68aに、第1リテーナ67の円筒部67a内に摺動
可能に嵌合される軸部68bが一体に連設されて成るも
のである。また戻しばね69は、第1リテーナ67の円
筒部67aならびに第2リテーナ68の軸部68bを囲
繞するコイル状のものであり、第1リテーナ67の鍔部
67bならびに第2リテーナ68の円板部68a間に縮
設される。
【0028】第1リテーナ67における円筒部67aの
一端側には、空気抜き孔70が穿設されており、第1駆
動ロッカアーム38には、第1ガイド孔63内を外部に
開放する開放孔38aが穿設される。これにより第1お
よび第2リテーナ67,68の相対摺動に伴う円筒部6
7a内の加・減圧が回避され、第1および第2リテーナ
67,68の相対摺動が円滑に行なわれることになる。
一端側には、空気抜き孔70が穿設されており、第1駆
動ロッカアーム38には、第1ガイド孔63内を外部に
開放する開放孔38aが穿設される。これにより第1お
よび第2リテーナ67,68の相対摺動に伴う円筒部6
7a内の加・減圧が回避され、第1および第2リテーナ
67,68の相対摺動が円滑に行なわれることになる。
【0029】このような弾発機構601 によれば、戻し
ばね69のばね力により中速用切換ピン57が第1油圧
室62の容積を縮小する側に弾発付勢されるとともに、
相互に連動する第1および第2高速用切換ピン58,5
9が第2油圧室66の容積を縮小する側に弾発付勢され
る。而して第1油圧室62が油圧解放状態にあるときに
は、中速用切換ピン57および第1リテーナ67の摺接
面が第1自由ロッカアーム37および第1駆動ロッカア
ーム38間に対応する位置にあって第1自由ロッカアー
ム37および第1駆動ロッカアーム38は連結されてお
らず、相対揺動可能な状態にある。第2油圧室66が油
圧解放状態にあるときには、第2高速用切換ピン59お
よび第2リテーナ68の摺接面が第1駆動ロッカアーム
38および第2自由ロッカアーム39間に対応する位置
にあるとともに第1および第2高速用切換ピン58,5
9の摺接面が第2自由ロッカアーム39および第2駆動
ロッカアーム40間に対応する位置にあり、第1駆動ロ
ッカアーム38および第2自由ロッカアーム39、なら
びに第2自由ロッカアーム39および第2駆動ロッカア
ーム40はともに連結されておらず、第1駆動ロッカア
ーム38、第2自由ロッカアーム39および第2駆動ロ
ッカアーム40は相対揺動可能な状態にある。
ばね69のばね力により中速用切換ピン57が第1油圧
室62の容積を縮小する側に弾発付勢されるとともに、
相互に連動する第1および第2高速用切換ピン58,5
9が第2油圧室66の容積を縮小する側に弾発付勢され
る。而して第1油圧室62が油圧解放状態にあるときに
は、中速用切換ピン57および第1リテーナ67の摺接
面が第1自由ロッカアーム37および第1駆動ロッカア
ーム38間に対応する位置にあって第1自由ロッカアー
ム37および第1駆動ロッカアーム38は連結されてお
らず、相対揺動可能な状態にある。第2油圧室66が油
圧解放状態にあるときには、第2高速用切換ピン59お
よび第2リテーナ68の摺接面が第1駆動ロッカアーム
38および第2自由ロッカアーム39間に対応する位置
にあるとともに第1および第2高速用切換ピン58,5
9の摺接面が第2自由ロッカアーム39および第2駆動
ロッカアーム40間に対応する位置にあり、第1駆動ロ
ッカアーム38および第2自由ロッカアーム39、なら
びに第2自由ロッカアーム39および第2駆動ロッカア
ーム40はともに連結されておらず、第1駆動ロッカア
ーム38、第2自由ロッカアーム39および第2駆動ロ
ッカアーム40は相対揺動可能な状態にある。
【0030】また第2油圧室66が油圧解放状態にある
とき、すなわち第1および第2高速用切換ピン58,5
9が連結解除位置にあるときに、第1油圧室62に油圧
を作用せしめると、第1自由ロッカアーム37および第
1駆動ロッカアーム38が第1および第2カム32,3
3のベース円部32a,33aに摺接している状態で、
中速用切換ピン57は第1油圧室62の容積を増大する
側に移動して第1ガイド孔63に一部を嵌合させ、第1
自由ロッカアーム37および第1駆動ロッカアーム38
が連結された状態となる。このとき、中速用切換ピン5
7は、第1リテーナ67の円筒部67aが第2リテーナ
69の円板部68aに当接して移動を規制されるまで第
1ガイド孔63に嵌合する。さらに第1油圧室62が油
圧解放状態にあるとき、すなわち中速用切換ピン57が
連結解除位置にあるときに、第2油圧室66に油圧を作
用せしめると、第1駆動ロッカアーム38、第2自由ロ
ッカアーム39および第2駆動ロッカアーム40が第
2、第3および第4カム33,34,35のベース円部
33a,34a,35aに摺接している状態で、第1高
速用切換ピン58は第2油圧室66の容積を増大する側
に移動して第2ガイド孔64に一部を嵌合させ、第2高
速用切換ピン59は第1高速用切換ピン58で押される
ことにより第1ガイド孔63に一部を嵌合させることに
なり、第1駆動ロッカアーム38、第2自由ロッカアー
ム39および第2駆動ロッカアーム40が連結された状
態となる。このときの第1および第2高速用切換ピン5
8,59の移動は、第2リテーナ68の円板部68aが
第1リテーナ67の円筒部67aに当接することにより
規制される。
とき、すなわち第1および第2高速用切換ピン58,5
9が連結解除位置にあるときに、第1油圧室62に油圧
を作用せしめると、第1自由ロッカアーム37および第
1駆動ロッカアーム38が第1および第2カム32,3
3のベース円部32a,33aに摺接している状態で、
中速用切換ピン57は第1油圧室62の容積を増大する
側に移動して第1ガイド孔63に一部を嵌合させ、第1
自由ロッカアーム37および第1駆動ロッカアーム38
が連結された状態となる。このとき、中速用切換ピン5
7は、第1リテーナ67の円筒部67aが第2リテーナ
69の円板部68aに当接して移動を規制されるまで第
1ガイド孔63に嵌合する。さらに第1油圧室62が油
圧解放状態にあるとき、すなわち中速用切換ピン57が
連結解除位置にあるときに、第2油圧室66に油圧を作
用せしめると、第1駆動ロッカアーム38、第2自由ロ
ッカアーム39および第2駆動ロッカアーム40が第
2、第3および第4カム33,34,35のベース円部
33a,34a,35aに摺接している状態で、第1高
速用切換ピン58は第2油圧室66の容積を増大する側
に移動して第2ガイド孔64に一部を嵌合させ、第2高
速用切換ピン59は第1高速用切換ピン58で押される
ことにより第1ガイド孔63に一部を嵌合させることに
なり、第1駆動ロッカアーム38、第2自由ロッカアー
ム39および第2駆動ロッカアーム40が連結された状
態となる。このときの第1および第2高速用切換ピン5
8,59の移動は、第2リテーナ68の円板部68aが
第1リテーナ67の円筒部67aに当接することにより
規制される。
【0031】ロッカシャフト36内には、軸線と平行な
第1油路71および第2油路72が隔壁73で仕切られ
て軸線と平行に設けられており、第1自由ロッカアーム
37には、その揺動状態にかかわらず第1油圧室62に
第1油路71を常時連通させる連通路74が設けられ、
第2駆動ロッカアームアーム40には、その揺動状態に
かかわらず第2油圧室66に第2油路72を常時連通さ
せる連通路75が設けられる。
第1油路71および第2油路72が隔壁73で仕切られ
て軸線と平行に設けられており、第1自由ロッカアーム
37には、その揺動状態にかかわらず第1油圧室62に
第1油路71を常時連通させる連通路74が設けられ、
第2駆動ロッカアームアーム40には、その揺動状態に
かかわらず第2油圧室66に第2油路72を常時連通さ
せる連通路75が設けられる。
【0032】ところで、機関の低速運転域では第1およ
び第2油路71,72すなわち第1および第2油圧室6
2,66の油圧はともに解放されており、機関の中速運
転域では第2油路72および第2油圧室66の油圧は解
放されたままであるが第1油路71および第1油圧室6
2に油圧が作用せしめられ、機関の高速運転域では、第
1油路71および第1油圧室62の油圧が解放された状
態で第2油路72および第2油圧室66に油圧が作用せ
しめられることになる。
び第2油路71,72すなわち第1および第2油圧室6
2,66の油圧はともに解放されており、機関の中速運
転域では第2油路72および第2油圧室66の油圧は解
放されたままであるが第1油路71および第1油圧室6
2に油圧が作用せしめられ、機関の高速運転域では、第
1油路71および第1油圧室62の油圧が解放された状
態で第2油路72および第2油圧室66に油圧が作用せ
しめられることになる。
【0033】図6において、上述のように機関の運転域
に応じて第1および第2油圧室62,66への油圧作用
および油圧解放を制御するための作動切換用制御装置7
6は、第1および第2切換弁77,78と、第1および
第2電磁開閉弁79,80とを備える。
に応じて第1および第2油圧室62,66への油圧作用
および油圧解放を制御するための作動切換用制御装置7
6は、第1および第2切換弁77,78と、第1および
第2電磁開閉弁79,80とを備える。
【0034】第1切換弁77は、入口ポート81、出口
ポート82および解放ポート83を有してシリンダヘッ
ド13の一端面に取付けられるハウジング84内に、ス
プール弁体85が摺動自在に嵌合されて成る。
ポート82および解放ポート83を有してシリンダヘッ
ド13の一端面に取付けられるハウジング84内に、ス
プール弁体85が摺動自在に嵌合されて成る。
【0035】ハウジング84には、上端をキャップ86
で閉塞されるシリンダ孔87が穿設されており、スプー
ル弁体85は、キヤップ86との間にパイロット油圧室
88を形成して該シリンダ孔87に摺動自在に嵌合され
る。しかもハウジング84の下部とスプール弁体85と
の間に形成されて解放ポート83に通じるばね室89に
は、スプール弁体85を上方に向けて付勢するばね90
が収納される。而してスプール弁体85は、入口ポート
81および出口ポート82間を遮断する上方位置へとば
ね90により付勢され、パイロット油圧室88に高油圧
が作用したときにはパイロット油圧室88の油圧力によ
り入口ポート81を出口ポート82に連通させる下方位
置へと移動せしめられる。
で閉塞されるシリンダ孔87が穿設されており、スプー
ル弁体85は、キヤップ86との間にパイロット油圧室
88を形成して該シリンダ孔87に摺動自在に嵌合され
る。しかもハウジング84の下部とスプール弁体85と
の間に形成されて解放ポート83に通じるばね室89に
は、スプール弁体85を上方に向けて付勢するばね90
が収納される。而してスプール弁体85は、入口ポート
81および出口ポート82間を遮断する上方位置へとば
ね90により付勢され、パイロット油圧室88に高油圧
が作用したときにはパイロット油圧室88の油圧力によ
り入口ポート81を出口ポート82に連通させる下方位
置へと移動せしめられる。
【0036】ところで、入口ポート81は、シリンダヘ
ッド13に設けられた油路91に連通されるものであ
り、この油路91は油圧源92に接続される。またハウ
ジング84には入口ポート81に通じるパイロット油路
93が設けられており、該パイロット油路93とパイロ
ット油圧室88との間に、ハウジング84に取付けられ
る第1電磁開閉弁79が介設される。
ッド13に設けられた油路91に連通されるものであ
り、この油路91は油圧源92に接続される。またハウ
ジング84には入口ポート81に通じるパイロット油路
93が設けられており、該パイロット油路93とパイロ
ット油圧室88との間に、ハウジング84に取付けられ
る第1電磁開閉弁79が介設される。
【0037】ハウジング84には、入口ポート81およ
び出口ポート82間を連通するオリフィス孔94が穿設
され、スプール弁体85が入口ポート81および出口ポ
ート82間を遮断した上方位置に在る状態でも、入口ポ
ート81および出口ポート82間はオリフィス孔94を
介して連通される。さらにハウジング84には、スプー
ル弁体85が上記上方位置にあるときに該スプール弁体
85の外面に設けられた環状溝95を出口ポート82に
通じさせるオリフィス孔96が設けられ、スプール弁体
85には前記環状溝95を解放ポート83に通じさせる
通路97が設けられる。
び出口ポート82間を連通するオリフィス孔94が穿設
され、スプール弁体85が入口ポート81および出口ポ
ート82間を遮断した上方位置に在る状態でも、入口ポ
ート81および出口ポート82間はオリフィス孔94を
介して連通される。さらにハウジング84には、スプー
ル弁体85が上記上方位置にあるときに該スプール弁体
85の外面に設けられた環状溝95を出口ポート82に
通じさせるオリフィス孔96が設けられ、スプール弁体
85には前記環状溝95を解放ポート83に通じさせる
通路97が設けられる。
【0038】第2切換弁78は、ハウジング84を第1
切換弁77と共通にするものであり、入口ポート99、
第1出口ポート100、第2出口ポート101および解
放ポート102を有するハウジング84内に、スプール
弁体103が摺動自在に嵌合されて成る。
切換弁77と共通にするものであり、入口ポート99、
第1出口ポート100、第2出口ポート101および解
放ポート102を有するハウジング84内に、スプール
弁体103が摺動自在に嵌合されて成る。
【0039】ハウジング84には、上端をキャップ10
4で閉塞されるシリンダ孔105が第1切換弁77のシ
リンダ孔87と平行に設けられており、スプール弁体1
03は、キヤップ104との間にパイロット油圧室10
6を形成して該シリンダ孔105に摺動自在に嵌合され
る。しかもハウジング84の下部とスプール弁体103
との間に形成されて解放ポート102に通じるばね室1
07には、スプール弁体103を上方に向けて付勢する
ばね108が収納される。而してスプール弁体103
は、入口ポート99を第1出口ポート100に連通させ
るとともに第2出口ポート101とは遮断させる上方位
置へとばね108により付勢され、パイロット油圧室1
06に高油圧が作用したときにはパイロット油圧室10
6の油圧力により入口ポート99を第2出口ポート10
1に連通させるとともに第1出口ポート100とは遮断
させる下方位置へと移動せしめられる。
4で閉塞されるシリンダ孔105が第1切換弁77のシ
リンダ孔87と平行に設けられており、スプール弁体1
03は、キヤップ104との間にパイロット油圧室10
6を形成して該シリンダ孔105に摺動自在に嵌合され
る。しかもハウジング84の下部とスプール弁体103
との間に形成されて解放ポート102に通じるばね室1
07には、スプール弁体103を上方に向けて付勢する
ばね108が収納される。而してスプール弁体103
は、入口ポート99を第1出口ポート100に連通させ
るとともに第2出口ポート101とは遮断させる上方位
置へとばね108により付勢され、パイロット油圧室1
06に高油圧が作用したときにはパイロット油圧室10
6の油圧力により入口ポート99を第2出口ポート10
1に連通させるとともに第1出口ポート100とは遮断
させる下方位置へと移動せしめられる。
【0040】ところで、入口ポート99は、第1切換弁
77の出口ポート82に連通されるものであり、第1出
口ポート100はロッカシャフト36内の第1油路71
に連通され、第2出口ポート101はロッカシャフト3
6内の第2油路72に連通される。またハウジング84
に設けられたパイロット油路93とパイロット油圧室1
06との間に、ハウジング84に取付けられる第2電磁
開閉弁80が介設される。
77の出口ポート82に連通されるものであり、第1出
口ポート100はロッカシャフト36内の第1油路71
に連通され、第2出口ポート101はロッカシャフト3
6内の第2油路72に連通される。またハウジング84
に設けられたパイロット油路93とパイロット油圧室1
06との間に、ハウジング84に取付けられる第2電磁
開閉弁80が介設される。
【0041】ハウジング84には、入口ポート99を第
1および第2出口ポート100,101にそれぞれ連通
させるオリフィス孔109,110が穿設される。また
スプール弁体103が入口ポート99および第2出口ポ
ート101間を遮断するとともに入口ポート99を第1
出口ポート100に連通させた上方位置に在る状態で、
スプール弁体103の外面に設けられた環状溝111を
第2出口ポート101に通じさせるオリフィス孔112
がハウジング84に設けられ、スプール弁体103には
前記環状溝111を解放ポート102に通じさせる通路
113が設けられる。さらにスプール弁体103が入口
ポート99および第1出口ポート100間を遮断すると
ともに入口ポート99を第2出口ポート101に連通さ
せた下方位置に在る状態で、第1出口ポート100を解
放ポート102に通じさせるオリフィス孔114がハウ
ジング84に設けられる。
1および第2出口ポート100,101にそれぞれ連通
させるオリフィス孔109,110が穿設される。また
スプール弁体103が入口ポート99および第2出口ポ
ート101間を遮断するとともに入口ポート99を第1
出口ポート100に連通させた上方位置に在る状態で、
スプール弁体103の外面に設けられた環状溝111を
第2出口ポート101に通じさせるオリフィス孔112
がハウジング84に設けられ、スプール弁体103には
前記環状溝111を解放ポート102に通じさせる通路
113が設けられる。さらにスプール弁体103が入口
ポート99および第1出口ポート100間を遮断すると
ともに入口ポート99を第2出口ポート101に連通さ
せた下方位置に在る状態で、第1出口ポート100を解
放ポート102に通じさせるオリフィス孔114がハウ
ジング84に設けられる。
【0042】このような作動切換用制御装置76におい
て、第1および第2電磁開閉弁79,80の開閉作動が
機関の運転域に応じて制御される。すなわち機関の低速
運転域では第1および第2電磁開閉弁79,80はとも
に閉弁状態とされる。これにより第1および第2切換弁
77,78のパイロット油圧室88,106には油圧が
作用せず、図6で示すように、第1および第2切換弁7
7,78のスプール弁体85,103はともに上方位置
となる。これにより第1切換弁77の出口ポート82に
油圧は発生せず、ロッカシャフト36内の第1および第
2油路71,72も油圧解放状態となる。したがって連
結切換手段41の第1および第2油圧室62,66も油
圧解放状態にあり、各ロッカアーム37〜40は相対揺
動可能な状態にある。
て、第1および第2電磁開閉弁79,80の開閉作動が
機関の運転域に応じて制御される。すなわち機関の低速
運転域では第1および第2電磁開閉弁79,80はとも
に閉弁状態とされる。これにより第1および第2切換弁
77,78のパイロット油圧室88,106には油圧が
作用せず、図6で示すように、第1および第2切換弁7
7,78のスプール弁体85,103はともに上方位置
となる。これにより第1切換弁77の出口ポート82に
油圧は発生せず、ロッカシャフト36内の第1および第
2油路71,72も油圧解放状態となる。したがって連
結切換手段41の第1および第2油圧室62,66も油
圧解放状態にあり、各ロッカアーム37〜40は相対揺
動可能な状態にある。
【0043】また機関の中速運転域では、図7で示すよ
うに、第1電磁開閉弁79が開弁されるのに対し第2電
磁開閉弁80は閉弁されたままである。これにより第1
切換弁77ではスプール弁体85が下方位置に移動し
て、入口ポート81が出口ポート82に連通する。一
方、第2切換弁78では、スプール弁体103が上方位
置にあり、入口ポート99が第1出口ポート100に連
通した状態にあるので、第1油路71を介して第1油圧
室62に油圧が作用するのに対し、第2油圧室66は油
圧解放状態にある。したがって、連結切換手段41では
中速用切換ピン57が弾発機構601 を圧縮しながら第
1駆動ロッカアーム38に嵌合し、第1自由ロッカアー
ム37および第1駆動ロッカアーム38が連結状態とな
るのに対し、第2油圧室66が油圧解放状態であること
により第1および第2高速用切換ピン58,59は連結
解除位置に留まり、第2駆動ロッカアーム40および第
2自由ロッカアーム39が相対揺動可能であるとともに
第1駆動ロッカアーム38に対しても相対揺動可能とな
る。
うに、第1電磁開閉弁79が開弁されるのに対し第2電
磁開閉弁80は閉弁されたままである。これにより第1
切換弁77ではスプール弁体85が下方位置に移動し
て、入口ポート81が出口ポート82に連通する。一
方、第2切換弁78では、スプール弁体103が上方位
置にあり、入口ポート99が第1出口ポート100に連
通した状態にあるので、第1油路71を介して第1油圧
室62に油圧が作用するのに対し、第2油圧室66は油
圧解放状態にある。したがって、連結切換手段41では
中速用切換ピン57が弾発機構601 を圧縮しながら第
1駆動ロッカアーム38に嵌合し、第1自由ロッカアー
ム37および第1駆動ロッカアーム38が連結状態とな
るのに対し、第2油圧室66が油圧解放状態であること
により第1および第2高速用切換ピン58,59は連結
解除位置に留まり、第2駆動ロッカアーム40および第
2自由ロッカアーム39が相対揺動可能であるとともに
第1駆動ロッカアーム38に対しても相対揺動可能とな
る。
【0044】さらに機関の高速運転域では、図8で示す
ように、第1および第2電磁開閉弁79,80がともに
開弁される。これにより、第2切換弁78では、スプー
ル弁体103が下方位置に移動し、入口ポート99が第
2出口ポート101に連通するとともに第1出口ポート
100とは遮断される。これにより第2油路72を介し
て第2油圧室66に油圧が作用するのに対し、第1油圧
室62に通じる第1油路71の油圧は、第1出口ポート
100がオリフィス孔114を介して解放ポート102
に連通されることにより解放されることになる。したが
って、連結切換手段41では、第1および第2高速用切
換ピン58,59が弾発機構601 を圧縮しながら連結
位置へと連動作動し、第1高速用切換ピン58が第2自
由ロッカアーム39に嵌合するとともに、第2高速用切
換ピン59が第1駆動ロッカアーム38に嵌合し、中速
用切換ピン57は、弾発機構601 のばね力により連結
解除位置へと移動する。この結果、第1駆動ロッカアー
ム38、第2自由ロッカアーム39および第2駆動ロッ
カアーム40が一体的に連結され、それらのロッカアー
ム38,39,40に対して第1自由ロッカアーム37
のみが連結解除状態となる。
ように、第1および第2電磁開閉弁79,80がともに
開弁される。これにより、第2切換弁78では、スプー
ル弁体103が下方位置に移動し、入口ポート99が第
2出口ポート101に連通するとともに第1出口ポート
100とは遮断される。これにより第2油路72を介し
て第2油圧室66に油圧が作用するのに対し、第1油圧
室62に通じる第1油路71の油圧は、第1出口ポート
100がオリフィス孔114を介して解放ポート102
に連通されることにより解放されることになる。したが
って、連結切換手段41では、第1および第2高速用切
換ピン58,59が弾発機構601 を圧縮しながら連結
位置へと連動作動し、第1高速用切換ピン58が第2自
由ロッカアーム39に嵌合するとともに、第2高速用切
換ピン59が第1駆動ロッカアーム38に嵌合し、中速
用切換ピン57は、弾発機構601 のばね力により連結
解除位置へと移動する。この結果、第1駆動ロッカアー
ム38、第2自由ロッカアーム39および第2駆動ロッ
カアーム40が一体的に連結され、それらのロッカアー
ム38,39,40に対して第1自由ロッカアーム37
のみが連結解除状態となる。
【0045】このようにして機関の運転域に応じて各ロ
ッカアーム37〜40の連結および連結解除の組合せが
変化せしめられるが、機関の低速運転域および中速運転
域間の変化にあたっては第1電磁開弁79の開閉作動に
応じた第1切換弁77の切換作動により、また中速運転
域および高速運転域間の変化にあたっては第2電磁開弁
80の開閉作動に応じた第2切換弁78の切換作動によ
り、連結切換手段41における第1および第2油圧室6
2,66への油圧作用および油圧解放を切換制御するの
で、第1および第2油路71,72に個別に切換弁を接
続した構成のものと比べると、構成が簡単であり、しか
も切換時にハンチングが生じることも防止できる。
ッカアーム37〜40の連結および連結解除の組合せが
変化せしめられるが、機関の低速運転域および中速運転
域間の変化にあたっては第1電磁開弁79の開閉作動に
応じた第1切換弁77の切換作動により、また中速運転
域および高速運転域間の変化にあたっては第2電磁開弁
80の開閉作動に応じた第2切換弁78の切換作動によ
り、連結切換手段41における第1および第2油圧室6
2,66への油圧作用および油圧解放を切換制御するの
で、第1および第2油路71,72に個別に切換弁を接
続した構成のものと比べると、構成が簡単であり、しか
も切換時にハンチングが生じることも防止できる。
【0046】図9を併せて参照して、排気側動弁装置2
9は、機関のクランク軸(図示せず)から1/2の減速
比で回転駆動されるカムシャフト116と、カムシャフ
ト116に設けられる単一の高速用カム117、一対の
低・中速用カム118,118と、カムシャフト116
と平行にして固定配置されるロッカシャフト119と、
ロッカシャフト119に揺動可能に支承される単一の自
由ロッカアーム120、一対の駆動ロッカアーム12
1,121と、各ロッカアーム120,121,121
に設けられる連結切換手段122とを備える。
9は、機関のクランク軸(図示せず)から1/2の減速
比で回転駆動されるカムシャフト116と、カムシャフ
ト116に設けられる単一の高速用カム117、一対の
低・中速用カム118,118と、カムシャフト116
と平行にして固定配置されるロッカシャフト119と、
ロッカシャフト119に揺動可能に支承される単一の自
由ロッカアーム120、一対の駆動ロッカアーム12
1,121と、各ロッカアーム120,121,121
に設けられる連結切換手段122とを備える。
【0047】カムシャフト116は、下部ホルダ42お
よび上部ホルダ43間で軸線まわりの回転を自在にして
支承されており、一対の低・中速用カム118,118
は、高速用カム117の両側に配置される。またロッカ
シャフト119は、カムシャフト116よりも下方位置
で、該カムシャフト116と平行な軸線を有して下部ホ
ルダ42に固定的に保持される。このロッカシャフト1
19には、一対の排気弁22…にそれぞれ個別に連動、
連結される一対の駆動ロッカアーム121,121と、
それらの駆動ロッカアーム121,121間に挟まれる
単一の自由ロッカアーム120とが相互に隣接してそれ
ぞれ揺動可能に支承される。
よび上部ホルダ43間で軸線まわりの回転を自在にして
支承されており、一対の低・中速用カム118,118
は、高速用カム117の両側に配置される。またロッカ
シャフト119は、カムシャフト116よりも下方位置
で、該カムシャフト116と平行な軸線を有して下部ホ
ルダ42に固定的に保持される。このロッカシャフト1
19には、一対の排気弁22…にそれぞれ個別に連動、
連結される一対の駆動ロッカアーム121,121と、
それらの駆動ロッカアーム121,121間に挟まれる
単一の自由ロッカアーム120とが相互に隣接してそれ
ぞれ揺動可能に支承される。
【0048】自由ロッカアーム120は、カムシャフト
116の下方側にわずかに延びてロッカシャフト119
に揺動可能に支承されており、この自由ロッカアーム1
20の先端側上部には高速用カム117に摺接するカム
スリッパ123が固設される。また自由ロッカアーム1
20は、カムシャフト116のほぼ下方でシリンダヘッ
ド13に配設されたロストモーション機構45によりカ
ムスリッパ123を高速用カム117に摺接させる方向
に弾発付勢される。
116の下方側にわずかに延びてロッカシャフト119
に揺動可能に支承されており、この自由ロッカアーム1
20の先端側上部には高速用カム117に摺接するカム
スリッパ123が固設される。また自由ロッカアーム1
20は、カムシャフト116のほぼ下方でシリンダヘッ
ド13に配設されたロストモーション機構45によりカ
ムスリッパ123を高速用カム117に摺接させる方向
に弾発付勢される。
【0049】両駆動ロッカアーム121,121は、ロ
ッカシャフト119に揺動可能に支承されて排気弁22
…側に延設されており、これらの駆動ロッカアーム12
1,121の先端部には、排気弁22…の上端に当接す
るタペットねじ124が進退位置を調整可能としてそれ
ぞれ螺合される。したがって両排気弁22…は両駆動ロ
ッカアーム121,121の揺動作動に応じて開閉作動
することになる。
ッカシャフト119に揺動可能に支承されて排気弁22
…側に延設されており、これらの駆動ロッカアーム12
1,121の先端部には、排気弁22…の上端に当接す
るタペットねじ124が進退位置を調整可能としてそれ
ぞれ螺合される。したがって両排気弁22…は両駆動ロ
ッカアーム121,121の揺動作動に応じて開閉作動
することになる。
【0050】また両駆動ロッカアーム121,121に
おいて、排気弁22…への連動、連結位置と、ロッカシ
ャフト119との間の中間部上面にはカムスリッパ12
5,125がそれぞれ固設され、それらのカムスリッパ
125,125は低・中速用カム118,118に摺接
される。
おいて、排気弁22…への連動、連結位置と、ロッカシ
ャフト119との間の中間部上面にはカムスリッパ12
5,125がそれぞれ固設され、それらのカムスリッパ
125,125は低・中速用カム118,118に摺接
される。
【0051】連結切換手段122は、一方の駆動ロッカ
アーム121および自由ロッカアーム120間を連結可
能な第1切換ピン127と、自由ロッカアーム120お
よび他方の駆動ロッカアーム121間を連結可能にして
第1切換ピン127に一端を当接させる第2切換ピン1
28と、第2切換ピン128の他端に当接する規制部材
129と、両切換ピン127,128および規制部材1
29を連結解除側に付勢する戻しばね130とを備え
る。
アーム121および自由ロッカアーム120間を連結可
能な第1切換ピン127と、自由ロッカアーム120お
よび他方の駆動ロッカアーム121間を連結可能にして
第1切換ピン127に一端を当接させる第2切換ピン1
28と、第2切換ピン128の他端に当接する規制部材
129と、両切換ピン127,128および規制部材1
29を連結解除側に付勢する戻しばね130とを備え
る。
【0052】一方の駆動ロッカアーム121には、自由
ロッカアーム120側に開放した有底の第1ガイド穴1
31がロッカシャフト119と平行に穿設されており、
円柱状に形成された第1切換ピン127が第1ガイド穴
131に摺動可能に嵌合され、第1切換ピン127の一
端と第1ガイド穴131の閉塞端との間に油圧室132
が画成される。
ロッカアーム120側に開放した有底の第1ガイド穴1
31がロッカシャフト119と平行に穿設されており、
円柱状に形成された第1切換ピン127が第1ガイド穴
131に摺動可能に嵌合され、第1切換ピン127の一
端と第1ガイド穴131の閉塞端との間に油圧室132
が画成される。
【0053】自由ロッカアーム120には、第1ガイド
穴131に対応するガイド孔133がロッカシャフト1
19と平行にして両側面間にわたって穿設されており、
第1切換ピン127の他端に一端が当接される第2切換
ピン128がガイド孔133に摺動可能に嵌合される。
穴131に対応するガイド孔133がロッカシャフト1
19と平行にして両側面間にわたって穿設されており、
第1切換ピン127の他端に一端が当接される第2切換
ピン128がガイド孔133に摺動可能に嵌合される。
【0054】他方の駆動ロッカアーム121には、前記
ガイド孔133に対応する有底の第2ガイド穴134が
自由ロッカアーム120側に開放してロッカシャフト1
19と平行に穿設されており、第2切換ピン128の他
端に当接する有底円筒状の規制部材129が第2ガイド
穴134に摺動可能に嵌合され、戻しばね130は規制
部材129と第2ガイド穴134の閉塞端との間に縮設
される。また第2ガイド穴134の内面には、規制部材
129に係合して該規制部材129の第2ガイド穴13
4からの抜け出しを阻止する止め輪135が嵌着され、
第2ガイド穴134の閉塞端には開放孔136が穿設さ
れる。
ガイド孔133に対応する有底の第2ガイド穴134が
自由ロッカアーム120側に開放してロッカシャフト1
19と平行に穿設されており、第2切換ピン128の他
端に当接する有底円筒状の規制部材129が第2ガイド
穴134に摺動可能に嵌合され、戻しばね130は規制
部材129と第2ガイド穴134の閉塞端との間に縮設
される。また第2ガイド穴134の内面には、規制部材
129に係合して該規制部材129の第2ガイド穴13
4からの抜け出しを阻止する止め輪135が嵌着され、
第2ガイド穴134の閉塞端には開放孔136が穿設さ
れる。
【0055】一方の駆動ロッカアーム121には、油圧
室132に通じる連通路137が設けられ、該連通路1
37は、ロッカシャフト119内に同軸に設けられる油
路138に常時連通される。
室132に通じる連通路137が設けられ、該連通路1
37は、ロッカシャフト119内に同軸に設けられる油
路138に常時連通される。
【0056】このような連結切換手段122では、機関
の低速および中速運転域では、油路138の油圧が解放
されており、機関の高速運転域で油路138に油圧が作
用せしめられる。すなわち、機関の低速および中速運転
域では連結切換手段122が連結解除状態にあり、各ロ
ッカアーム120,121,121は個別に揺動可能な
状態にある。したがって一対の排気弁22…は低・中速
用カム118,118に摺接されている駆動ロッカアー
ム121,121の揺動作動により開閉駆動され、両排
気弁22…の開閉作動特性が低・中速用カム118,1
18のプロフィルに対応したものとなる。また機関の高
速運転域では、油路138に油圧が作用することにより
連結切換手段122が連結作動し、自由ロッカアーム1
20がその両側の駆動ロッカアーム121,121に連
結される。すなわち全てのロッカアーム120,12
1,121が一体的に連結された状態となり、駆動ロッ
カアーム121,121が高速用カム117で揺動駆動
される自由ロッカアーム120とともに揺動作動し、両
排気弁22…の開閉作動特性が高速用カム117のプロ
フィルに対応したものとなる。
の低速および中速運転域では、油路138の油圧が解放
されており、機関の高速運転域で油路138に油圧が作
用せしめられる。すなわち、機関の低速および中速運転
域では連結切換手段122が連結解除状態にあり、各ロ
ッカアーム120,121,121は個別に揺動可能な
状態にある。したがって一対の排気弁22…は低・中速
用カム118,118に摺接されている駆動ロッカアー
ム121,121の揺動作動により開閉駆動され、両排
気弁22…の開閉作動特性が低・中速用カム118,1
18のプロフィルに対応したものとなる。また機関の高
速運転域では、油路138に油圧が作用することにより
連結切換手段122が連結作動し、自由ロッカアーム1
20がその両側の駆動ロッカアーム121,121に連
結される。すなわち全てのロッカアーム120,12
1,121が一体的に連結された状態となり、駆動ロッ
カアーム121,121が高速用カム117で揺動駆動
される自由ロッカアーム120とともに揺動作動し、両
排気弁22…の開閉作動特性が高速用カム117のプロ
フィルに対応したものとなる。
【0057】次にこの第1実施例の作用について説明す
ると、機関が低速運転域にある状態で、吸気側動弁装置
28では、各ロッカアーム37〜40が相対揺動可能な
状態にあり、第1駆動ロッカアーム38に連動、連結さ
れた一方の吸気弁20は低速運転域に対応したプロフィ
ルを有する第2カム33で開閉駆動され、第2駆動ロッ
カアーム40に連動、連結された他方の吸気弁20は低
速および中速運転域に対応したプロフィルを有する第4
カム35で開閉駆動されることになり、一方の吸気弁2
0の開閉作動特性が図10(a)において曲線Aで示す
ものとなるのに対し、他方の吸気弁20の作動特性は図
10(a)の曲線Bで示すものとなる。また排気側動弁
装置29では、各ロッカアーム120,121,121
が相対揺動可能な状態にあり、駆動ロッカアーム12
1,121にそれぞれ連動、連結された一対の排気弁2
2…が、低・中速運転域に対応したプロフィルを有する
低・中速用カム118,118でそれぞれ開閉駆動され
る。したがって機関の低速運転域では、吸気弁20,2
0および排気弁22…の開弁時期のオーバーラップを少
なくし、吸気の吹き抜け・吹き返しが生じることを極力
抑えて実質的な吸気充填効率を向上し、燃費の低減を図
るとともに、アイドル運転時の燃焼性安定化ならびにド
ライバビリティの向上を図ることが可能となる。
ると、機関が低速運転域にある状態で、吸気側動弁装置
28では、各ロッカアーム37〜40が相対揺動可能な
状態にあり、第1駆動ロッカアーム38に連動、連結さ
れた一方の吸気弁20は低速運転域に対応したプロフィ
ルを有する第2カム33で開閉駆動され、第2駆動ロッ
カアーム40に連動、連結された他方の吸気弁20は低
速および中速運転域に対応したプロフィルを有する第4
カム35で開閉駆動されることになり、一方の吸気弁2
0の開閉作動特性が図10(a)において曲線Aで示す
ものとなるのに対し、他方の吸気弁20の作動特性は図
10(a)の曲線Bで示すものとなる。また排気側動弁
装置29では、各ロッカアーム120,121,121
が相対揺動可能な状態にあり、駆動ロッカアーム12
1,121にそれぞれ連動、連結された一対の排気弁2
2…が、低・中速運転域に対応したプロフィルを有する
低・中速用カム118,118でそれぞれ開閉駆動され
る。したがって機関の低速運転域では、吸気弁20,2
0および排気弁22…の開弁時期のオーバーラップを少
なくし、吸気の吹き抜け・吹き返しが生じることを極力
抑えて実質的な吸気充填効率を向上し、燃費の低減を図
るとともに、アイドル運転時の燃焼性安定化ならびにド
ライバビリティの向上を図ることが可能となる。
【0058】また機関が中速運転域にある状態で、吸気
側動弁装置28では、第1自由ロッカアーム37および
第1駆動ロッカアーム38が相互に連結されるのに対
し、第1駆動ロッカアーム38、第2自由ロッカアーム
39および第2駆動ロッカアーム40は相対揺動可能な
状態にあり、第1駆動ロッカアーム38に連動、連結さ
れた一方の吸気弁20は中速運転域に対応したプロフィ
ルを有する第1カム32で開閉駆動され、第2駆動ロッ
カアーム40に連動、連結された他方の吸気弁20は低
速および中速運転域に対応したプロフィルを有する第4
カム35で開閉駆動されることになる。それにより一方
の吸気弁20の作動特性が図10(b)の曲線Cで示す
ものとなるのに対し、他方の吸気弁20の作動特性は図
10(b)の曲線Bで示すものとなる。また排気側動弁
装置29では、各ロッカアーム120,121,121
が相対揺動可能な状態にあり、両排気弁22…が低・中
速用カム118,118でそれぞれ開閉駆動される。し
たがって出力トルクの落ち込みを防止することが可能と
なるとともに燃費の実質的な低減が可能となる。
側動弁装置28では、第1自由ロッカアーム37および
第1駆動ロッカアーム38が相互に連結されるのに対
し、第1駆動ロッカアーム38、第2自由ロッカアーム
39および第2駆動ロッカアーム40は相対揺動可能な
状態にあり、第1駆動ロッカアーム38に連動、連結さ
れた一方の吸気弁20は中速運転域に対応したプロフィ
ルを有する第1カム32で開閉駆動され、第2駆動ロッ
カアーム40に連動、連結された他方の吸気弁20は低
速および中速運転域に対応したプロフィルを有する第4
カム35で開閉駆動されることになる。それにより一方
の吸気弁20の作動特性が図10(b)の曲線Cで示す
ものとなるのに対し、他方の吸気弁20の作動特性は図
10(b)の曲線Bで示すものとなる。また排気側動弁
装置29では、各ロッカアーム120,121,121
が相対揺動可能な状態にあり、両排気弁22…が低・中
速用カム118,118でそれぞれ開閉駆動される。し
たがって出力トルクの落ち込みを防止することが可能と
なるとともに燃費の実質的な低減が可能となる。
【0059】さらに機関が高速運転域にある状態で、吸
気側動弁装置28では、第1および第2駆動ロッカアー
ム38,40が第2自由ロッカアーム39に連結され、
両吸気弁20,20が高速運転域に対応したプロフィル
を有する第3カム34で開閉駆動されることになり、両
吸気弁20,20の作動特性は、図10(c)の曲線D
で示すものとなる。また排気側動弁装置29では、各ロ
ッカアーム120,121,121が一体的に連結さ
れ、両排気弁22…は高速用カム117でそれぞれ開閉
駆動される。これにより吸気正圧とシリンダ12の内圧
とがほぼ一致するように吸気弁20,20の閉じ時期を
ピストン14が下死点を通過した後の所定のクランク角
度に定めることができ、慣性効果を最大に利用して吸気
充填効率を高め、出力を著しく向上することができる。
気側動弁装置28では、第1および第2駆動ロッカアー
ム38,40が第2自由ロッカアーム39に連結され、
両吸気弁20,20が高速運転域に対応したプロフィル
を有する第3カム34で開閉駆動されることになり、両
吸気弁20,20の作動特性は、図10(c)の曲線D
で示すものとなる。また排気側動弁装置29では、各ロ
ッカアーム120,121,121が一体的に連結さ
れ、両排気弁22…は高速用カム117でそれぞれ開閉
駆動される。これにより吸気正圧とシリンダ12の内圧
とがほぼ一致するように吸気弁20,20の閉じ時期を
ピストン14が下死点を通過した後の所定のクランク角
度に定めることができ、慣性効果を最大に利用して吸気
充填効率を高め、出力を著しく向上することができる。
【0060】ところで、機関の高速運転域において吸気
側動弁装置28では、第3カム34で揺動駆動される第
2自由ロッカアーム39がその両側の第1および第2駆
動ロッカアーム38,40に連結された状態となってお
り、4つのロッカアーム37〜40のうちの3つのロッ
カアーム38,39,40を連結して両吸気弁20,2
0を開閉駆動するので、高速運転域での等価慣性重量を
比較的小さくすることが可能となるとともに、第3カム
34からの駆動力を両吸気弁20,20にほぼ均等に作
用せしめることができる。
側動弁装置28では、第3カム34で揺動駆動される第
2自由ロッカアーム39がその両側の第1および第2駆
動ロッカアーム38,40に連結された状態となってお
り、4つのロッカアーム37〜40のうちの3つのロッ
カアーム38,39,40を連結して両吸気弁20,2
0を開閉駆動するので、高速運転域での等価慣性重量を
比較的小さくすることが可能となるとともに、第3カム
34からの駆動力を両吸気弁20,20にほぼ均等に作
用せしめることができる。
【0061】また機関の中速運転域では、一方の吸気弁
20に連動、連結された第1駆動ロッカアーム37が第
1自由ロッカアーム38に連結され、他方の吸気弁20
に連動、連結された第2駆動ロッカアーム40は単独で
揺動作動するので、4つのロッカアーム37〜40のう
ちの3つのロッカアーム37,38,40が吸気弁2
0,20の開閉作動に寄与するのみであり、このときに
も全ロッカアームの等価慣性重量を比較的小さくするこ
とができる。したがって弁ばね26…のばね定数を比較
的小さく設定することが可能であり、機関の中速および
高速運転域での出力向上および燃費低減に寄与すること
ができる。
20に連動、連結された第1駆動ロッカアーム37が第
1自由ロッカアーム38に連結され、他方の吸気弁20
に連動、連結された第2駆動ロッカアーム40は単独で
揺動作動するので、4つのロッカアーム37〜40のう
ちの3つのロッカアーム37,38,40が吸気弁2
0,20の開閉作動に寄与するのみであり、このときに
も全ロッカアームの等価慣性重量を比較的小さくするこ
とができる。したがって弁ばね26…のばね定数を比較
的小さく設定することが可能であり、機関の中速および
高速運転域での出力向上および燃費低減に寄与すること
ができる。
【0062】しかも上記中速運転域において、第1カム
32で揺動駆動される第1自由ロッカアーム37を第1
駆動ロッカアーム38に連結するが、第1駆動ロッカア
ーム38への吸気弁20の連動、連結位置は第1自由ロ
ッカアーム37側にオフセットされているので、第1カ
ム32による駆動力が吸気弁20に対して偏向すること
を極力抑えることができ、それにより第1自由ロッカア
ーム37に設けられているカムスリッパ44と、第1カ
ム32との摺接面の偏摩耗を防止することができる。
32で揺動駆動される第1自由ロッカアーム37を第1
駆動ロッカアーム38に連結するが、第1駆動ロッカア
ーム38への吸気弁20の連動、連結位置は第1自由ロ
ッカアーム37側にオフセットされているので、第1カ
ム32による駆動力が吸気弁20に対して偏向すること
を極力抑えることができ、それにより第1自由ロッカア
ーム37に設けられているカムスリッパ44と、第1カ
ム32との摺接面の偏摩耗を防止することができる。
【0063】さらに機関の低速および中速運転域で、両
吸気弁20,20は相互に異なる作動特性で開閉駆動さ
れるものであり、これにより低・中速運転域で燃焼室1
5内にスワールを発生させ、燃焼効率を向上させて燃費
の低減を図ることが可能となる。
吸気弁20,20は相互に異なる作動特性で開閉駆動さ
れるものであり、これにより低・中速運転域で燃焼室1
5内にスワールを発生させ、燃焼効率を向上させて燃費
の低減を図ることが可能となる。
【0064】図11および図12は本発明の第2実施例
を示すものであり、上記第1実施例に対応する部分には
同一の参照符号を付す。
を示すものであり、上記第1実施例に対応する部分には
同一の参照符号を付す。
【0065】第1駆動ロッカアーム38に設けられる弾
発機構602 は、第1自由ロッカアーム37側で第1ガ
イド孔63に摺動可能に嵌合される第1リテーナ139
と、第2自由ロッカアーム39側で第1ガイド孔63に
摺動可能に嵌合されるとともに第1リテーナ139に対
して近接・離反可能な第2リテーナ140と、両リテー
ナ139,140間に縮設される戻しばね141とを備
える。
発機構602 は、第1自由ロッカアーム37側で第1ガ
イド孔63に摺動可能に嵌合される第1リテーナ139
と、第2自由ロッカアーム39側で第1ガイド孔63に
摺動可能に嵌合されるとともに第1リテーナ139に対
して近接・離反可能な第2リテーナ140と、両リテー
ナ139,140間に縮設される戻しばね141とを備
える。
【0066】第1リテーナ139は、閉塞端を中速用切
換ピン57に摺接させる有底円筒状に形成され、第2リ
テーナ140は閉塞端を第2高速用切換ピン59に摺接
させる有底円筒状に形成される。而して第1および第2
リテーナ139,140は、それらの開口端を対向させ
て第1ガイド孔63に摺動可能に嵌合され、戻しばね1
41は両リテーナ139,140の閉塞端間に縮設され
る。
換ピン57に摺接させる有底円筒状に形成され、第2リ
テーナ140は閉塞端を第2高速用切換ピン59に摺接
させる有底円筒状に形成される。而して第1および第2
リテーナ139,140は、それらの開口端を対向させ
て第1ガイド孔63に摺動可能に嵌合され、戻しばね1
41は両リテーナ139,140の閉塞端間に縮設され
る。
【0067】第1および第2リテーナ139,140の
開口端外面には、図12で示すように両リテーナ13
9,140の開口端が当接したときに、第1ガイド孔6
3の内面との間に環状路142を形成するテーパ状の面
取部139a,140aが設けられ、また第1および第
2リテーナ139,140の開口端には、図12で示す
ように両リテーナ139,140の開口端が当接したと
きに前記環状路142に通じる空気抜き孔143を協働
して形成する切欠き部139b,140bが設けられ
る。さらに第1駆動ロッカアーム38には、第1および
第2リテーナ139,140がいずれの側に移動しても
前記環状路142に通じる空気抜き孔38a′が設けら
れる。これにより、第1および第2リテーナ139,1
40間が密閉空間となることはなく、両リテーナ13
9,140の近接・離反移動が円滑となる。
開口端外面には、図12で示すように両リテーナ13
9,140の開口端が当接したときに、第1ガイド孔6
3の内面との間に環状路142を形成するテーパ状の面
取部139a,140aが設けられ、また第1および第
2リテーナ139,140の開口端には、図12で示す
ように両リテーナ139,140の開口端が当接したと
きに前記環状路142に通じる空気抜き孔143を協働
して形成する切欠き部139b,140bが設けられ
る。さらに第1駆動ロッカアーム38には、第1および
第2リテーナ139,140がいずれの側に移動しても
前記環状路142に通じる空気抜き孔38a′が設けら
れる。これにより、第1および第2リテーナ139,1
40間が密閉空間となることはなく、両リテーナ13
9,140の近接・離反移動が円滑となる。
【0068】この第2実施例によっても、上記第1実施
例と同様の効果を奏することができる。
例と同様の効果を奏することができる。
【0069】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計
変更を行なうことが可能である。
明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計
変更を行なうことが可能である。
【0070】たとえば、本発明を一対の排気弁の動弁装
置に適用することも可能である。
置に適用することも可能である。
【0071】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、4つの
ロッカアームにより一対の機関弁の作動特性を機関の低
速運転域、中速運転域および高速運転域に応じて偏向す
ることができ、しかも機関の中速および高速運転域では
4つのロッカアームのうち必要最小限のロッカアームを
連結することにより等価慣性重量を比較的小さくし、出
力の向上および燃費の低減を図ることができる。
ロッカアームにより一対の機関弁の作動特性を機関の低
速運転域、中速運転域および高速運転域に応じて偏向す
ることができ、しかも機関の中速および高速運転域では
4つのロッカアームのうち必要最小限のロッカアームを
連結することにより等価慣性重量を比較的小さくし、出
力の向上および燃費の低減を図ることができる。
【図1】第1実施例の内燃機関の要部縦断面図である。
【図2】図1の2−2線拡大断面図である。
【図3】図1の3−3線矢視拡大図である。
【図4】図3の4−4線断面図である。
【図5】図2の5−5線断面図である。
【図6】作動切換用制御装置の低速運転域での作動状態
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図7】作動切換用制御装置の中速運転域での作動状態
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図8】作動切換用制御装置の高速運転域での作動状態
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図9】図1の9−9線拡大断面図である。
【図10】低速、中速および高速運転域での吸気弁の作
動特性図である。
動特性図である。
【図11】第2実施例の図5に対応した断面図である。
【図12】作動状態での図11に対応した断面図であ
る。
る。
20・・・機関弁としての吸気弁 28・・・吸気側動弁装置 31・・・カムシャフト 32・・・第1カム 33・・・第2カム 34・・・第3カム 35・・・第4カム 36・・・ロッカシャフト 37・・・第1自由ロッカアーム 38・・・第1駆動ロッカアーム 39・・・第2自由ロッカアーム 40・・・第2駆動ロッカアーム 57・・・中速用切換ピン 58・・・第1高速用切換ピン 59・・・第2高速用切換ピン 601 ,602 ・・・弾発機構
Claims (1)
- 【請求項1】 一対の機関弁(20)の作動特性を、機
関の運転状態に応じて多段階に変更可能な内燃機関の動
弁装置において、カムシャフト(31)には、機関の中
速運転域に対応したプロフィルを有する第1カム(3
2)と、機関の低速運転域に対応したプロフィルを有す
る第2カム(33)と、機関の高速運転域に対応したプ
ロフィルを有する第3カム(34)と、機関の低速およ
び中速運転域に対応したプロフィルを有する第4カム
(35)とが、この順で軸方向に並んで設けられ、第1
カム(32)に摺接される第1自由ロッカアーム(3
7)と、一方の機関弁(20)に連動、連結されるとと
もに前記第2カム(33)に摺接されて第1自由ロッカ
アーム(37)の一側に隣接配置される第1駆動ロッカ
アーム(38)と、第3カム(34)に摺接されて第1
駆動ロッカアーム(38)の一側に隣接配置される第2
自由ロッカアーム(39)と、他方の機関弁(20)に
連動、連結されるとともに前記第4カム(35)に摺接
されて第2自由ロッカアーム(39)の一側に隣接配置
される第2駆動ロッカアーム(40)とが、相対揺動を
可能としてロッカシャフト(36)に共通に支承され、
第1自由ロッカアーム(37)には、機関の中速運転域
で第1自由ロッカアーム(37)および第1駆動ロッカ
アーム(38)間を連結する位置と機関の低速および高
速運転域で連結を解除する位置との間で摺動可能な中速
用切換ピン(57)が嵌合され、第2駆動ロッカアーム
(40)には、機関の高速運転域で第2駆動ロッカアー
ム(40)および第2自由ロッカアーム(39)間を連
結する位置と機関の低速および中速運転域で連結を解除
する位置との間で摺動可能な第1高速用切換ピン(5
8)が嵌合され、第2自由ロッカアーム(39)には、
第1高速用切換ピン(58)に連動する第2高速用切換
ピン(59)が、機関の高速運転域で第2自由ロッカア
ーム(39)および第1駆動ロッカアーム(38)間を
連結する位置と機関の低速および中速運転域で連結を解
除する位置との間で摺動可能として嵌合され、第1駆動
ロッカアーム(38)には、中速用切換ピン(57)な
らびに第1および第2高速用切換ピン(58,59)を
それぞれ連結解除位置側に付勢する弾発力を発揮すると
ともに第1および第2高速用切換ピン(58,59)が
連結解除位置にあるときの中速用切換ピン(57)の第
1駆動ロッカアーム(38)への嵌合ならびに中速用切
換ピン(57)が連結解除位置にあるときの第2高速用
切換ピン(59)の第1駆動ロッカアーム(38)への
嵌合を許容して中速用切換ピン(57)および第2高速
用切換ピン(59)間に介装される弾発機構(601 ,
602 )が設けられることを特徴とする内燃機関の動弁
装置。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5204985A JP2762214B2 (ja) | 1993-08-19 | 1993-08-19 | 内燃機関の動弁装置 |
US08/292,690 US5495832A (en) | 1993-08-19 | 1994-08-18 | Valve operating device for internal combustion engine |
DE69402928T DE69402928T2 (de) | 1993-08-19 | 1994-08-19 | Ventiltriebvorrichtung für Brennkraftmaschine |
EP94112975A EP0639694B1 (en) | 1993-08-19 | 1994-08-19 | Valve operating device for internal combustion engine |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5204985A JP2762214B2 (ja) | 1993-08-19 | 1993-08-19 | 内燃機関の動弁装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0754625A JPH0754625A (ja) | 1995-02-28 |
JP2762214B2 true JP2762214B2 (ja) | 1998-06-04 |
Family
ID=16499569
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5204985A Expired - Fee Related JP2762214B2 (ja) | 1993-08-19 | 1993-08-19 | 内燃機関の動弁装置 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5495832A (ja) |
EP (1) | EP0639694B1 (ja) |
JP (1) | JP2762214B2 (ja) |
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