JP2760126B2 - 周期比較回路及び位相比較回路 - Google Patents
周期比較回路及び位相比較回路Info
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Landscapes
- Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)
- Measuring Frequencies, Analyzing Spectra (AREA)
- Measuring Phase Differences (AREA)
- Manipulation Of Pulses (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、上位装置等から提供された基準とする第1
の入力パルス列信号と、この第1の入力パルス列信号の
1/Nの短い周期を有する第2の入力パルス列信号との2
つの入力パルス列信号間の周期及び位相を比較し、2つ
の入力パルス列信号間の周期差のずれ及び位相差を検出
する周期比較回路及び位相比較回路に係り、特にループ
フィルタを含まないPLL回路(位相同期回路)をディジ
タル的に構成する場合に必要となる周期比較回路及び位
相比較回路に関する。
の入力パルス列信号と、この第1の入力パルス列信号の
1/Nの短い周期を有する第2の入力パルス列信号との2
つの入力パルス列信号間の周期及び位相を比較し、2つ
の入力パルス列信号間の周期差のずれ及び位相差を検出
する周期比較回路及び位相比較回路に係り、特にループ
フィルタを含まないPLL回路(位相同期回路)をディジ
タル的に構成する場合に必要となる周期比較回路及び位
相比較回路に関する。
(発明の背景) 周知のように、従来の位相同期回路(PLL:Phase Lock
Loop)は、所定の応答・同期性能を得るためにループ
フィルタ(LPF)を含むことが不可欠とされているが、
信頼性や安定性の向上を図るためにPLLをディジタル化
する場合、このLPFの機能はアナログ回路の場合のよう
な簡便な回路構成によっては実現できない。
Loop)は、所定の応答・同期性能を得るためにループ
フィルタ(LPF)を含むことが不可欠とされているが、
信頼性や安定性の向上を図るためにPLLをディジタル化
する場合、このLPFの機能はアナログ回路の場合のよう
な簡便な回路構成によっては実現できない。
そこで、本出願人は、第9図に示す如きPLLを開発し
先に出願した(未公開)。このPLLは、第9図に示すよ
うに、→→→→→の主閉ループに、この主
閉ループの位相同期出力確保の前提とする→→→
→の周期同期出力を得る副閉ループを並設し、従来
必要とされていたループフィルタ(LPF)を実体として
含まない構成としたものである。
先に出願した(未公開)。このPLLは、第9図に示すよ
うに、→→→→→の主閉ループに、この主
閉ループの位相同期出力確保の前提とする→→→
→の周期同期出力を得る副閉ループを並設し、従来
必要とされていたループフィルタ(LPF)を実体として
含まない構成としたものである。
ここに、は入力信号(連続値とする)の位相θ
1(t)と出力信号の位相θ0(t)との位相比較を行
う比較器、はその位相比較特性であって、全体として
位相差検出手段を構成する。は主閉ループに含まれる
ループゲイン(Kβ)、は検出した位相差に副閉ルー
プで生成した周期(周期比較信号)ω0(t)を加えて
の発振周期を制御する制御信号を出力する加算手段、
は入力された制御量に比例した周期で発振動作をする
発振手段である。
1(t)と出力信号の位相θ0(t)との位相比較を行
う比較器、はその位相比較特性であって、全体として
位相差検出手段を構成する。は主閉ループに含まれる
ループゲイン(Kβ)、は検出した位相差に副閉ルー
プで生成した周期(周期比較信号)ω0(t)を加えて
の発振周期を制御する制御信号を出力する加算手段、
は入力された制御量に比例した周期で発振動作をする
発振手段である。
また、は入力信号の位相θ1(t)を微分して入力
信号の周期ω1(t)を検出する微分器、は入力信号
の周期ω1(t)と周期比較信号ω0(t)との周期比
較を行う比較器、は周期比較特性であり、全体として
周期差検出手段を構成する。
信号の周期ω1(t)を検出する微分器、は入力信号
の周期ω1(t)と周期比較信号ω0(t)との周期比
較を行う比較器、は周期比較特性であり、全体として
周期差検出手段を構成する。
は副閉ループに含まれるループゲイン(Kα、は
入力された周期差を積分し周期ω0(t)の周期比較信
号を形成する周期比較信号発生手段である。
入力された周期差を積分し周期ω0(t)の周期比較信
号を形成する周期比較信号発生手段である。
以上の構成において、副閉ループでは、微分器の出
力ω1(t)はω1(t)=θ1(t)とすると、 ω1(s)=sθ1(s) …………(1) と表せるから、周期比較信号発生手段の出力ω
0(t)は、 と表せる。すると、主閉ループで生成される出力信号の
位相θ0(t)は、 と表せる。従って、式(1)、同(2)、同(3)を整
理すると、 (Kαs+Kβs+KαKβ)θi(s)=(s2+Kα
s+Kβs+KαKβ)θ0(s) …………(4) となり、伝達関数H(s)は、 となる。
力ω1(t)はω1(t)=θ1(t)とすると、 ω1(s)=sθ1(s) …………(1) と表せるから、周期比較信号発生手段の出力ω
0(t)は、 と表せる。すると、主閉ループで生成される出力信号の
位相θ0(t)は、 と表せる。従って、式(1)、同(2)、同(3)を整
理すると、 (Kαs+Kβs+KαKβ)θi(s)=(s2+Kα
s+Kβs+KαKβ)θ0(s) …………(4) となり、伝達関数H(s)は、 となる。
ところで、従来のループフィルタ(LPF)を含むPLLの
伝達関数H(s)は、周知のように、 と表せるが、ループフィルタが完全積分型能動フィルタ
でその伝達関数F(s)が、 である場合の式(6)は前記式(5)と同形式となる。
このことは、この第9図に示すPLLがループフィルタを
含む従来の2次ループPLLと同等に機能することを示す
ものである。
伝達関数H(s)は、周知のように、 と表せるが、ループフィルタが完全積分型能動フィルタ
でその伝達関数F(s)が、 である場合の式(6)は前記式(5)と同形式となる。
このことは、この第9図に示すPLLがループフィルタを
含む従来の2次ループPLLと同等に機能することを示す
ものである。
以上要するに、第9図に示すPLLは、副閉ループで生
成される入力信号の周期と同期した周期を、主閉ループ
で生成される入力信号の位相に同期した位相で発振する
発振手段の自走発振周期となるようにしたものであ
り、ループフィルタを実体として含まない簡素な回路構
成でかつ設計容易なディジタル化位相同期回路を実現し
ようとするものである。
成される入力信号の周期と同期した周期を、主閉ループ
で生成される入力信号の位相に同期した位相で発振する
発振手段の自走発振周期となるようにしたものであ
り、ループフィルタを実体として含まない簡素な回路構
成でかつ設計容易なディジタル化位相同期回路を実現し
ようとするものである。
(発明が解決しようとする課題) ところで、第9図に示す如きPLLを実現する場合、周
期差検出手段及び位相差検出手段をどのように構成する
かが問題となる。
期差検出手段及び位相差検出手段をどのように構成する
かが問題となる。
即ち、2入力の周期や入力時刻を独立に計測した後、
演算的に処理することにすると、演算処理を含むため回
路規模が大きくなり、また高速化に適さない。特に、位
相同期回路においては出力と入力との相対的な周期差や
位相差が検出できればよく、入力の周期自体や入力時刻
自体を計測することは不要であるので簡素な構成が望ま
れる。
演算的に処理することにすると、演算処理を含むため回
路規模が大きくなり、また高速化に適さない。特に、位
相同期回路においては出力と入力との相対的な周期差や
位相差が検出できればよく、入力の周期自体や入力時刻
自体を計測することは不要であるので簡素な構成が望ま
れる。
本発明は、このような問題に鑑みなされたもので、そ
の目的は、簡素な回路構成で2入力の周期差検出及び位
相差検出を高速になし得る周期比較回路及び位相比較回
路を提供することにある。
の目的は、簡素な回路構成で2入力の周期差検出及び位
相差検出を高速になし得る周期比較回路及び位相比較回
路を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 前記の目的を達成するために、本発明の周期比較回路
及び位相比較回路は次の如き構成を有する。
及び位相比較回路は次の如き構成を有する。
即ち、第1発明の周期比較回路は、第1の所定周期の
基準とする入力信号としての第1入力パルス列信号と、
前記第1の所定周期の1/Nの第2の所定周期の周期同期
出力としての第2入力パルス列信号との間の周期を前記
第2入力パルス列信号のN分周周期に基づいて比較し、
その周期差を検出することによりループフィルタを含ま
ないディジタルPLL回路における前記第1入力パルス列
信号と第2入力パルス列信号間の周期差のずれを求める
周期比較回路であって;この周期比較回路は、前記第1
入力パルス列信号の各パルスの入力に応答してそれぞれ
略同一な時間幅を有する第1設定信号と第2設定信号と
をこの順序で前記各パルスのパルス時間幅内での立ち上
がり近傍と立ち下がり近傍に形成出力する設定信号発生
回路と;前記第2設定信号を受けて初期値が設定され、
その初期値からのアップカウント動作またはダウンカウ
ント動作のいずれか一方のカウント動作を前記第2入力
パルス列信号をクロックとし且つ前記第2入力パルス列
信号のN分周を伴いつつ行う第1バイナリカウンタと;
前記第1設定信号を受けて前記第1バイナリカウンタの
並列出力の全部または一部がアップカウントとダウンカ
ウントの何れかを指定する極性を含む初期値として設定
され、その初期値の内容によってアップカウントとダウ
ンカウントのカウント方向が自動的に設定されるプリセ
ットが施され、プリセットした前記初期値が零になるま
でカウントすることを次回の前記第1入力パルス列信号
の入力前に終了することを可能とする周波数且つ固定周
期の第3入力パルス列信号に従って初期値が零となるま
で前記設定されたカウント方向へのカウント動作を行っ
て、前記第3入力パルス列信号のカウント値を前記第1
入力パルス列信号と前記第2入力パルス列信号の周期差
のずれに対応するカウント値の直列データとして出力す
る第2バイナリカウンタと;を備えたことを特徴とする
ものである。
基準とする入力信号としての第1入力パルス列信号と、
前記第1の所定周期の1/Nの第2の所定周期の周期同期
出力としての第2入力パルス列信号との間の周期を前記
第2入力パルス列信号のN分周周期に基づいて比較し、
その周期差を検出することによりループフィルタを含ま
ないディジタルPLL回路における前記第1入力パルス列
信号と第2入力パルス列信号間の周期差のずれを求める
周期比較回路であって;この周期比較回路は、前記第1
入力パルス列信号の各パルスの入力に応答してそれぞれ
略同一な時間幅を有する第1設定信号と第2設定信号と
をこの順序で前記各パルスのパルス時間幅内での立ち上
がり近傍と立ち下がり近傍に形成出力する設定信号発生
回路と;前記第2設定信号を受けて初期値が設定され、
その初期値からのアップカウント動作またはダウンカウ
ント動作のいずれか一方のカウント動作を前記第2入力
パルス列信号をクロックとし且つ前記第2入力パルス列
信号のN分周を伴いつつ行う第1バイナリカウンタと;
前記第1設定信号を受けて前記第1バイナリカウンタの
並列出力の全部または一部がアップカウントとダウンカ
ウントの何れかを指定する極性を含む初期値として設定
され、その初期値の内容によってアップカウントとダウ
ンカウントのカウント方向が自動的に設定されるプリセ
ットが施され、プリセットした前記初期値が零になるま
でカウントすることを次回の前記第1入力パルス列信号
の入力前に終了することを可能とする周波数且つ固定周
期の第3入力パルス列信号に従って初期値が零となるま
で前記設定されたカウント方向へのカウント動作を行っ
て、前記第3入力パルス列信号のカウント値を前記第1
入力パルス列信号と前記第2入力パルス列信号の周期差
のずれに対応するカウント値の直列データとして出力す
る第2バイナリカウンタと;を備えたことを特徴とする
ものである。
第2の発明の位相比較回路は、第1の所定周期の基準
とする入力信号としての第1入力パルス列信号の位相
と、前記第1の所定周期の1/Nの第2の所定周期の位相
同期出力としての第2入力パルス列信号の位相とを前記
第2パルス列信号のN分周周期に基づいて比較し、その
位相差を検出することによりループフィルタを含まない
ディジタルPLL回路における前記第1入力パルス列信号
と第2入力パルス列信号間の位相差を求める位相比較回
路であって;この位相比較回路は、前記第1入力パルス
列信号の各パルスの入力に応答して前記各パルスのパル
ス時間幅におけるカウント動作を抑止する設定信号を形
成出力する設定信号発生回路と;所定の初期値からのア
ップカウント動作またはダウンカウント動作のいずれか
一方のカウント動作を前記第2入力パルス列信号をクロ
ックとして行いカウント値を並列出力する第1バイナリ
カウンタと;前記設定信号を受けて前記第1バイナリカ
ウンタの並列出力の全部または一部がアップカウントと
ダウンカウントの何れかを指定する極性を含む初期値と
して設定され、その初期値の内容によってアップカウン
トとダウンカウントのカウント方向が自動的に設定され
て前記初期値が零になるまでカウントすることを次回の
前記第1入力パルス列信号の入力前に終了することを可
能とする周波数且つ固定周期の第3入力パルス列信号に
従って初期値が零となるまで前記設定されたカウント方
向へのカウント動作を行って、前記第3入力パルス列信
号のカウント値を前記第1入力パルス列信号と前記第2
入力パルス列信号の位相差に対応するカウント値の直列
データとして出力する第2バイナリカウンタと;を備え
たことを特徴とするものである。
とする入力信号としての第1入力パルス列信号の位相
と、前記第1の所定周期の1/Nの第2の所定周期の位相
同期出力としての第2入力パルス列信号の位相とを前記
第2パルス列信号のN分周周期に基づいて比較し、その
位相差を検出することによりループフィルタを含まない
ディジタルPLL回路における前記第1入力パルス列信号
と第2入力パルス列信号間の位相差を求める位相比較回
路であって;この位相比較回路は、前記第1入力パルス
列信号の各パルスの入力に応答して前記各パルスのパル
ス時間幅におけるカウント動作を抑止する設定信号を形
成出力する設定信号発生回路と;所定の初期値からのア
ップカウント動作またはダウンカウント動作のいずれか
一方のカウント動作を前記第2入力パルス列信号をクロ
ックとして行いカウント値を並列出力する第1バイナリ
カウンタと;前記設定信号を受けて前記第1バイナリカ
ウンタの並列出力の全部または一部がアップカウントと
ダウンカウントの何れかを指定する極性を含む初期値と
して設定され、その初期値の内容によってアップカウン
トとダウンカウントのカウント方向が自動的に設定され
て前記初期値が零になるまでカウントすることを次回の
前記第1入力パルス列信号の入力前に終了することを可
能とする周波数且つ固定周期の第3入力パルス列信号に
従って初期値が零となるまで前記設定されたカウント方
向へのカウント動作を行って、前記第3入力パルス列信
号のカウント値を前記第1入力パルス列信号と前記第2
入力パルス列信号の位相差に対応するカウント値の直列
データとして出力する第2バイナリカウンタと;を備え
たことを特徴とするものである。
(作用) 次に、前記の如く設定される本発明の周期比較回路及
び位相比較回路の作用を説明する。
び位相比較回路の作用を説明する。
まず、第1発明の周期比較回路では、カウンタは第1
入力パルス列信号の各パルスの入力に応答して所定値に
セットされる。即ち、周期が検出される。そして、各パ
ルスの入力期間内第2入力パルス列信号に従ってその所
定値からの歩進動作を行う。その結果、第1入力パルス
列信号の1周期の期間内における当該カウンタのカウン
ト値は両入力パルス列信号間の周期差に関する情報を与
えることになる。そこで、カウンタが前記所定値にセッ
トされる前のカウント値を第1入力パルス列信号によっ
てレジスタに取り込み、それを直列信号として取り出す
ようにしてある。
入力パルス列信号の各パルスの入力に応答して所定値に
セットされる。即ち、周期が検出される。そして、各パ
ルスの入力期間内第2入力パルス列信号に従ってその所
定値からの歩進動作を行う。その結果、第1入力パルス
列信号の1周期の期間内における当該カウンタのカウン
ト値は両入力パルス列信号間の周期差に関する情報を与
えることになる。そこで、カウンタが前記所定値にセッ
トされる前のカウント値を第1入力パルス列信号によっ
てレジスタに取り込み、それを直列信号として取り出す
ようにしてある。
この第1発明の周期比較回路は、具体的には例えば第
2発明の周期比較回路のように構成でき、この第2発明
の作用は次の通りである。
2発明の周期比較回路のように構成でき、この第2発明
の作用は次の通りである。
第1入力パルス列信号の周期と第2入力パルス列信号
の周期とは互い独立的に存在し、相互に生起関連性を持
つことは必要でない。いま、理解を容易にするため第2
入力パルス列信号は第1入力パルス列信号の周期の1/N
(N=2n)の周期であるとする。また、第1バイナリカ
ウンタは初期値として“0"が設定されるアップカウンタ
であるとする。
の周期とは互い独立的に存在し、相互に生起関連性を持
つことは必要でない。いま、理解を容易にするため第2
入力パルス列信号は第1入力パルス列信号の周期の1/N
(N=2n)の周期であるとする。また、第1バイナリカ
ウンタは初期値として“0"が設定されるアップカウンタ
であるとする。
第1バイナリカウンタは第1入力パルス列信号の1パ
ルスの入力に応答して初期値“0"が設定され、次の第1
入力パルス列信号の1パルスが入力するまでアップカウ
ント動作をする。すると、第1入力パルス列信号と第2
入力パルス列信号が正しく前記周期関係を保持している
場合には、第1入力パルス列信号の次の1パルスの入力
時における第1バイナリカウンタのカウント値(並列出
力値)はNビットまで全て零となっているはずである。
また、例えば第1入力パルス列信号の周期が長い方へ変
化している場合には、第1バイナリカウンタは第1入力
パルス列信号の周期内でNビットを越えてカウント動作
を継続することになり、第1入力パルス列信号の1パル
スの入力時の第1バイナリカウンタの並列出力値は、例
えばN+1ビット目が“1"になっているはずである。逆
に、第1入力パルス列信号の周期が短い方へ変化してい
る場合には、第1バイナリカウンタがNビットまでのカ
ウント動作を終了する以前に第1入力パルス列信号の次
の1入力パルスが入力するから、第1バイナリカウンタ
のNビットまでの並列出力値は零ではないある値を示し
ているはずである。
ルスの入力に応答して初期値“0"が設定され、次の第1
入力パルス列信号の1パルスが入力するまでアップカウ
ント動作をする。すると、第1入力パルス列信号と第2
入力パルス列信号が正しく前記周期関係を保持している
場合には、第1入力パルス列信号の次の1パルスの入力
時における第1バイナリカウンタのカウント値(並列出
力値)はNビットまで全て零となっているはずである。
また、例えば第1入力パルス列信号の周期が長い方へ変
化している場合には、第1バイナリカウンタは第1入力
パルス列信号の周期内でNビットを越えてカウント動作
を継続することになり、第1入力パルス列信号の1パル
スの入力時の第1バイナリカウンタの並列出力値は、例
えばN+1ビット目が“1"になっているはずである。逆
に、第1入力パルス列信号の周期が短い方へ変化してい
る場合には、第1バイナリカウンタがNビットまでのカ
ウント動作を終了する以前に第1入力パルス列信号の次
の1入力パルスが入力するから、第1バイナリカウンタ
のNビットまでの並列出力値は零ではないある値を示し
ているはずである。
つまり、第1入力パルス列信号の1パルスの入力時に
おける第1バイナリカウンタの並列出力値は両入力パル
ス列信号間の周期差のずれ、換言すれば周期差比の変動
を示すのであり、この並列出力値の例えば全部が第2バ
イナリカウンタに初期設定される。同時に、第2バイナ
リカウンタでは、設定された初期値の内容に応じてカウ
ント方向が設定される。前記例で言えば設定された初期
値のN+1ビット目が“1"のときはダウンカウント動作
をすべく設定され、この初期値が零となるまで第3パル
ス列信号に従ってダウンカウント動作を行うのである。
おける第1バイナリカウンタの並列出力値は両入力パル
ス列信号間の周期差のずれ、換言すれば周期差比の変動
を示すのであり、この並列出力値の例えば全部が第2バ
イナリカウンタに初期設定される。同時に、第2バイナ
リカウンタでは、設定された初期値の内容に応じてカウ
ント方向が設定される。前記例で言えば設定された初期
値のN+1ビット目が“1"のときはダウンカウント動作
をすべく設定され、この初期値が零となるまで第3パル
ス列信号に従ってダウンカウント動作を行うのである。
斯くして、第2バイナリカウンタの初期値が零となる
までに用いられた第3パルス列信号のパルス数が周期差
を与えることとなり、そのときのカウント方向が両入力
パルス列信号の周期の大小関係、つまり検出した周期差
の正負を示す極性符号を与えることとなる。
までに用いられた第3パルス列信号のパルス数が周期差
を与えることとなり、そのときのカウント方向が両入力
パルス列信号の周期の大小関係、つまり検出した周期差
の正負を示す極性符号を与えることとなる。
次に、第3発明の位相比較回路では、カウンタは第2
入力パルス列信号をクロックとして任意の初期値から歩
進動作を行う。そして、第1入力パルス列信号の各パル
スの入力タイミングでカウンタのカウント値をレジスタ
に取り込む。すると、レジスタの内容は両入力パルス列
信号間の位相差に関する情報を与えるから、それを直列
信号として取り出すようにしてある。
入力パルス列信号をクロックとして任意の初期値から歩
進動作を行う。そして、第1入力パルス列信号の各パル
スの入力タイミングでカウンタのカウント値をレジスタ
に取り込む。すると、レジスタの内容は両入力パルス列
信号間の位相差に関する情報を与えるから、それを直列
信号として取り出すようにしてある。
この第3発明の位相比較回路は、具体的には例えば第
4発明の位相比較回路のように構成でき、この第4発明
の作用は次の通りである。
4発明の位相比較回路のように構成でき、この第4発明
の作用は次の通りである。
第1入力パルス列信号の位相と第2入力パルス列信号
の位相とは互いに独立的に存在し、相互に生起関連性を
持つことは必要でない。いま、理解を容易にするため第
2入力パルス列信号は第1入力パルス列信号を2N(N=
2n)逓倍したパルス列であるとする。また、第1バイナ
リカウンタは第2入力パルス列信号に従ってアップカウ
ント動作をするとする。
の位相とは互いに独立的に存在し、相互に生起関連性を
持つことは必要でない。いま、理解を容易にするため第
2入力パルス列信号は第1入力パルス列信号を2N(N=
2n)逓倍したパルス列であるとする。また、第1バイナ
リカウンタは第2入力パルス列信号に従ってアップカウ
ント動作をするとする。
第1バイナリカウンタのカウント値が第2パルス列信
号の位相値と一致しており、かつ、第1入力パルス列信
号と第2入力パルス列信号が正しく前記位相関係を保持
している場合には、第1入力パルス列信号の次の1パル
スの入力時における第1バイナリカウンタのカウント値
(並列出力値)はNビットまで全て零となっているはず
である。また、例えば第1入力パルス列信号の位相が遅
れている場合には、第1バイナリカウンタは第1入力パ
ルス列信号の次の1パルスが入力するまでにNビットを
越えてカウント動作を継続することになり、第1入力パ
ルス列信号の1パルスの入力時の第1バイナリカウンタ
の並列出力値は、例えばNビット目が“0"になっている
はずである。逆に、第1パルス列信号の位相が進んでい
る場合には、第1バイナリカウンタがNビットまでのカ
ウント動作を終了する以前に第1入力パルス列信号の次
の1パルスが入力するから、第1バイナリカウンタのN
ビットまでの並列出力値は零ではないある値を示してい
るはずである。
号の位相値と一致しており、かつ、第1入力パルス列信
号と第2入力パルス列信号が正しく前記位相関係を保持
している場合には、第1入力パルス列信号の次の1パル
スの入力時における第1バイナリカウンタのカウント値
(並列出力値)はNビットまで全て零となっているはず
である。また、例えば第1入力パルス列信号の位相が遅
れている場合には、第1バイナリカウンタは第1入力パ
ルス列信号の次の1パルスが入力するまでにNビットを
越えてカウント動作を継続することになり、第1入力パ
ルス列信号の1パルスの入力時の第1バイナリカウンタ
の並列出力値は、例えばNビット目が“0"になっている
はずである。逆に、第1パルス列信号の位相が進んでい
る場合には、第1バイナリカウンタがNビットまでのカ
ウント動作を終了する以前に第1入力パルス列信号の次
の1パルスが入力するから、第1バイナリカウンタのN
ビットまでの並列出力値は零ではないある値を示してい
るはずである。
つまり、第1入力パルス列信号の1パルスの入力時に
おける第1バイナリカウンタの並列出力値は両入力パル
ス列信号間の位相差を示すのであり、この並列出力値の
例えば全部が第2バイナリカウンタに初期設定される。
同時に、第2バイナリカウンタでは、設定された初期値
の内容に応じてカウント方向が設定される。前記例で言
えば設定された初期値のNビット目が“0"のときはダウ
ンカウント動作をすべく設定され、この初期値が零とな
るまで第3パルス列信号に従ってダウンカウント動作を
行うのである。
おける第1バイナリカウンタの並列出力値は両入力パル
ス列信号間の位相差を示すのであり、この並列出力値の
例えば全部が第2バイナリカウンタに初期設定される。
同時に、第2バイナリカウンタでは、設定された初期値
の内容に応じてカウント方向が設定される。前記例で言
えば設定された初期値のNビット目が“0"のときはダウ
ンカウント動作をすべく設定され、この初期値が零とな
るまで第3パルス列信号に従ってダウンカウント動作を
行うのである。
斯くして、第2バイナリカウンタの初期値が零となる
までに用いられた第3パルス列信号のパルス数が位相差
を与えることとなり、そのときのカウント方向が両入力
パルス列信号の位相関係、つまり検出した位相差の正負
(位相の進遅)を示す極性符号を与えることとなる。
尚、上述した第1バイナリカウンタにおいては、カウン
ト処理において、第2入力パルス列信号の1/N分周化が
バイナリカウントプロセスそれ自体を通じて併行して進
行する。
までに用いられた第3パルス列信号のパルス数が位相差
を与えることとなり、そのときのカウント方向が両入力
パルス列信号の位相関係、つまり検出した位相差の正負
(位相の進遅)を示す極性符号を与えることとなる。
尚、上述した第1バイナリカウンタにおいては、カウン
ト処理において、第2入力パルス列信号の1/N分周化が
バイナリカウントプロセスそれ自体を通じて併行して進
行する。
以上説明したように、本発明の周期比較回路及び位相
比較回路によれば、第1及び第3の発明のように基本的
にはカウンタとレジスタ及び並直列変換器という簡素な
回路構成で2入力の周期差検出及び位相差検出を高速に
なし得る。そして、より具体化した第2発明の周期比較
回路によれば、第1入力パルス列信号の入力時に、まず
第2バイナリカウンタに第1バイナリカウンタの並列出
力値の全部又は一部を初期設定し、次いで第1バイナリ
カウンタを初期設定することを第1入力パルス列信号の
各パルスの入力の毎に行うようにしたので、また第4発
明の位相比較回路によれば、第1入力パルス列信号の入
力時に、第2バイナリカウンタに第1バイナリカウンタ
の並列出力値の全部又は一部を初期設定することを第1
入力パルス列信号の各パルスの入力の毎に行うようにし
たので、第2バイナリカウンタから第1入力パルス列信
号と第2入力パルス列信号間の周期差のずれ及び位相差
とその極性を得ることができる。
比較回路によれば、第1及び第3の発明のように基本的
にはカウンタとレジスタ及び並直列変換器という簡素な
回路構成で2入力の周期差検出及び位相差検出を高速に
なし得る。そして、より具体化した第2発明の周期比較
回路によれば、第1入力パルス列信号の入力時に、まず
第2バイナリカウンタに第1バイナリカウンタの並列出
力値の全部又は一部を初期設定し、次いで第1バイナリ
カウンタを初期設定することを第1入力パルス列信号の
各パルスの入力の毎に行うようにしたので、また第4発
明の位相比較回路によれば、第1入力パルス列信号の入
力時に、第2バイナリカウンタに第1バイナリカウンタ
の並列出力値の全部又は一部を初期設定することを第1
入力パルス列信号の各パルスの入力の毎に行うようにし
たので、第2バイナリカウンタから第1入力パルス列信
号と第2入力パルス列信号間の周期差のずれ及び位相差
とその極性を得ることができる。
斯くして、本発明によれば、ループフィルタを実体と
して含まない位相同期回路を構成し複雑化させることな
く実現できる効果がある。
して含まない位相同期回路を構成し複雑化させることな
く実現できる効果がある。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。
第1図は、本発明の周期比較回路(周期比較器)及び
位相比較回路(位相比較器)を用いた位相同期回路を示
す。これは第9図に示す位相同期回路をディジタル論理
回路で構成してものである。
位相比較回路(位相比較器)を用いた位相同期回路を示
す。これは第9図に示す位相同期回路をディジタル論理
回路で構成してものである。
第1図において、は本発明の周期比較回路たる周期
比較器、はα倍器、はアップダウンカウンタ、は
設定値変換器、は分周器、は本発明の位相比較回路
たる位相比較器、はβ倍器、はアップダウンカウン
タ、はディジタル制御発振器、は分周器、は固定
クロック発生器である。
比較器、はα倍器、はアップダウンカウンタ、は
設定値変換器、は分周器、は本発明の位相比較回路
たる位相比較器、はβ倍器、はアップダウンカウン
タ、はディジタル制御発振器、は分周器、は固定
クロック発生器である。
ここに、周期比較器は、第1発明では例えば第2図
に示すように、カウント(a)とレジスタ(b)と並直
列変換器(c)とで構成され、これを具体化した第2発
明では例えば第5図に示すように構成される。また、位
相比較器は、第3発明では例えば第3図に示すよう
に、カウンタ(d)とレジスタ(e)と並直列変換器
(g)とで構成され、これは具体化した第4発明では例
えば第7図に示すように構成される。第5図及び第7図
に示すものは後述するとして、以下、第1図乃至第3図
を参照してこの位相同期回路の動作を第9図と関連付け
て説明する。
に示すように、カウント(a)とレジスタ(b)と並直
列変換器(c)とで構成され、これを具体化した第2発
明では例えば第5図に示すように構成される。また、位
相比較器は、第3発明では例えば第3図に示すよう
に、カウンタ(d)とレジスタ(e)と並直列変換器
(g)とで構成され、これは具体化した第4発明では例
えば第7図に示すように構成される。第5図及び第7図
に示すものは後述するとして、以下、第1図乃至第3図
を参照してこの位相同期回路の動作を第9図と関連付け
て説明する。
入力信号(第1入力パルス列信号)は時刻Xi(i=0,
1,2,…)で生起するパルスのパルス列からなり、その周
期xiは、 xi=Xi−Xi-1 …………(8) となる。この入力パルス列は周期比較器の一方の入力
と位相比較器の一方の入力とにそれぞれ印加される。
そして、周期比較器の他方の入力には設定値変換器
の出力が分周器(この分周器の入力が周期比較回路
における周期同期信号としての第2入力パルス列信号で
ある)を介して供給され、また位相比較器の他方の入
力にはディジタル制御発振器の入力が位相比較回路に
おける位相同期信号としての分周器(この分周器の
出力が第2入力パルス列信号である)を介して供給され
る。
1,2,…)で生起するパルスのパルス列からなり、その周
期xiは、 xi=Xi−Xi-1 …………(8) となる。この入力パルス列は周期比較器の一方の入力
と位相比較器の一方の入力とにそれぞれ印加される。
そして、周期比較器の他方の入力には設定値変換器
の出力が分周器(この分周器の入力が周期比較回路
における周期同期信号としての第2入力パルス列信号で
ある)を介して供給され、また位相比較器の他方の入
力にはディジタル制御発振器の入力が位相比較回路に
おける位相同期信号としての分周器(この分周器の
出力が第2入力パルス列信号である)を介して供給され
る。
設定値変換器とディジタル制御発振器は例えばレ
ートマルチプライヤからなり、このレートマルチプライ
ヤには固定クロック発生器が発生する一定周波数f
(Hz)のクロックが動作クロックとして供給される。周
知にように、レートマルチプライヤは、入力クロックの
周波数をf(Hz)、出力クロックの周波数をf′
(Hz)、レート入力のビット数をn、設定値をA(10進
数)とすると、 となり、出力クロックの周波数f′が設定値Aに応じて
変化するものである。このとき、出力クロックのパルス
間隔は入力の間引きによる、いわゆる歯抜けのため等間
隔とはならない。分周器、同は、分周処理を通じ
て、周期比較器と位相比較器とに等間隔な比較パル
スが供給されるように動作する。ここに、設定値Aは、
設定値変換器ではアップダウンカウンタの出力
(Ai)であり、またディジタル制御発振器ではアップ
ダウンカウンタの出力(Bi)である。
ートマルチプライヤからなり、このレートマルチプライ
ヤには固定クロック発生器が発生する一定周波数f
(Hz)のクロックが動作クロックとして供給される。周
知にように、レートマルチプライヤは、入力クロックの
周波数をf(Hz)、出力クロックの周波数をf′
(Hz)、レート入力のビット数をn、設定値をA(10進
数)とすると、 となり、出力クロックの周波数f′が設定値Aに応じて
変化するものである。このとき、出力クロックのパルス
間隔は入力の間引きによる、いわゆる歯抜けのため等間
隔とはならない。分周器、同は、分周処理を通じ
て、周期比較器と位相比較器とに等間隔な比較パル
スが供給されるように動作する。ここに、設定値Aは、
設定値変換器ではアップダウンカウンタの出力
(Ai)であり、またディジタル制御発振器ではアップ
ダウンカウンタの出力(Bi)である。
まず、周期比較器の後段からこれを一巡するループ
では次の動作を行う。入力パルス列が例えば正極性のも
のだとすると、周期比較器では、カウンタ(a)は各
パルスの前縁で“0"にセットされ、その後次のパルスが
入力するまでの期間(即ち周期Xiの期間)、分周器の
出力パルス列をクロックとして歩進動作をし、そのカウ
ント値をレジスタ(b)へ並列出力する。ここに、分周
器の出力パルス列の周期yiは、分周比をN、設定値変
換器の入力クロックの周期をτ(τ=1/f)とする
と、 yi=N・τ/Ai …………(10) である。また、レジスタ(b)は入力パルス列の各パル
スの前縁でカウンタ(a)の並列出力値(これは周期差
xi−yiを示すディジタル量である)をラッチし(即ち周
期差を検出し)、それを並直列変換器(c)へ保持出力
する。その結果、並直列変換器(c)からα倍器へ周
期差xi−yi(つまり、極性も含む周期差である)を示す
直列ディジタル信号が出力される。
では次の動作を行う。入力パルス列が例えば正極性のも
のだとすると、周期比較器では、カウンタ(a)は各
パルスの前縁で“0"にセットされ、その後次のパルスが
入力するまでの期間(即ち周期Xiの期間)、分周器の
出力パルス列をクロックとして歩進動作をし、そのカウ
ント値をレジスタ(b)へ並列出力する。ここに、分周
器の出力パルス列の周期yiは、分周比をN、設定値変
換器の入力クロックの周期をτ(τ=1/f)とする
と、 yi=N・τ/Ai …………(10) である。また、レジスタ(b)は入力パルス列の各パル
スの前縁でカウンタ(a)の並列出力値(これは周期差
xi−yiを示すディジタル量である)をラッチし(即ち周
期差を検出し)、それを並直列変換器(c)へ保持出力
する。その結果、並直列変換器(c)からα倍器へ周
期差xi−yi(つまり、極性も含む周期差である)を示す
直列ディジタル信号が出力される。
α倍器では、入力した周期差xi−yiを示す直列ディ
ジタル信号をα(0<α≦1)倍した所定パルス数から
なる信号α(xi−yi)を形成し、それをアップダウンカ
ウンタへ出力する。
ジタル信号をα(0<α≦1)倍した所定パルス数から
なる信号α(xi−yi)を形成し、それをアップダウンカ
ウンタへ出力する。
アップダウンカウンタでは、入力した信号α(xi−
yi)の内容がyi>xiのときはアップカウント動作をし、
またyi<xiのときはダウンカウント動作をし、積分値で
あるカウント値Ai(0<Ai≦1)を設定値変換器のレ
ート入力へ出力するとともに、アップダウンカウンタ
のセット入力SETへ出力する。ここに、レート入力Aiは
設定値変換器の出力クロックの周期を制御するディジ
タル量である。設定値変換器では入力と出力間で情報
の種類が変化しているのではなく情報の量としての周波
数がレート入力Aiに対応して変化し、アップダウンカウ
ンタの出力である「周期を比較するための信号(周期
比較信号)」としてのレート入力Aiが並列信号であるの
で、出力を周期比較器での周期比較に都合の良い直列
信号に変換しているのである。即ち、アップダウンカウ
ンタは周期比較信号発生手段を構成しているのであ
る。なお、レート入力Aiは、 Ai=Ai-1+α(xi−yi) …………(11) である。
yi)の内容がyi>xiのときはアップカウント動作をし、
またyi<xiのときはダウンカウント動作をし、積分値で
あるカウント値Ai(0<Ai≦1)を設定値変換器のレ
ート入力へ出力するとともに、アップダウンカウンタ
のセット入力SETへ出力する。ここに、レート入力Aiは
設定値変換器の出力クロックの周期を制御するディジ
タル量である。設定値変換器では入力と出力間で情報
の種類が変化しているのではなく情報の量としての周波
数がレート入力Aiに対応して変化し、アップダウンカウ
ンタの出力である「周期を比較するための信号(周期
比較信号)」としてのレート入力Aiが並列信号であるの
で、出力を周期比較器での周期比較に都合の良い直列
信号に変換しているのである。即ち、アップダウンカウ
ンタは周期比較信号発生手段を構成しているのであ
る。なお、レート入力Aiは、 Ai=Ai-1+α(xi−yi) …………(11) である。
このようにして、設定値変換器はレート入力Aiの値
に応じた割合でその入力クロックの周波数を減じたクロ
ックを出力し、この出力クロックをN分周した周期yiの
パルス列と周期xiの入力パルス列との周期を比較し、周
期差xi−yiに追従して設定値変換器のレート入力Aiを
制御することにより、周期yiを周期xiに収束させるので
ある。
に応じた割合でその入力クロックの周波数を減じたクロ
ックを出力し、この出力クロックをN分周した周期yiの
パルス列と周期xiの入力パルス列との周期を比較し、周
期差xi−yiに追従して設定値変換器のレート入力Aiを
制御することにより、周期yiを周期xiに収束させるので
ある。
次いで、位相比較器後段からこれを一巡するループ
では次の動作を行う。位相比較器では、カウンタ
(d)は分周器の出力パルス列をクロックとして歩進
動作をし、値“0"から所定値までを繰り返し計数する巡
回カウンタであり、そのカウント値はレジスタ(e)へ
並列出力される。ここに、分周器の出力パルス列は、
分周比をN、ディジタル制御発振器の入力クロックの
周期をτ(τ=1/f)とすると、その周期ziが、 Zi=N・τ/Bi …………(12) であり、また位相Ziが、 である。従って、周期ziは、 zi=Zi−Zi-1 …………(14) となる。レジスタ(e)は入力パルス列の各パルスの入
力に応答してカウンタ(d)が並列出力するカウント値
をラッチし、それを並直列変換器(g)へ出力する。例
えば、カウンタ(d)が値“0"から“M"まで繰り返し計
数するものとし、カウンタ(d)が値“M"をカウント出
力するときの分周器の出力パルス列の該当パルスの時
刻(即ち位相)をZi,Zi+1,Zi+2,…とし、これらは入
力パルス列の生起時刻(即ち位相)Xi,Xi+1,Xi+2,…
の対応するものと同相であるとすれば、レジスタ(e)
のラッチ出力の内容が値“M"であるときは位相差“0"を
意味し、ラッチ出力の内容が値“M"の前後の所定値であ
るときはそれは所定の位相差Xi−Ziを示すディジタル量
であるということになる。この位相差Xi−Ziを示す並列
ディジタル信号は並直列変換器(g)で直列ディジタル
信号へ変換され、さらにβ倍器でβ(0<β≦1)倍
され所定パルス数からなる信号β(Xi−Zi)となりアッ
プダウンカウンタへ入力する。
では次の動作を行う。位相比較器では、カウンタ
(d)は分周器の出力パルス列をクロックとして歩進
動作をし、値“0"から所定値までを繰り返し計数する巡
回カウンタであり、そのカウント値はレジスタ(e)へ
並列出力される。ここに、分周器の出力パルス列は、
分周比をN、ディジタル制御発振器の入力クロックの
周期をτ(τ=1/f)とすると、その周期ziが、 Zi=N・τ/Bi …………(12) であり、また位相Ziが、 である。従って、周期ziは、 zi=Zi−Zi-1 …………(14) となる。レジスタ(e)は入力パルス列の各パルスの入
力に応答してカウンタ(d)が並列出力するカウント値
をラッチし、それを並直列変換器(g)へ出力する。例
えば、カウンタ(d)が値“0"から“M"まで繰り返し計
数するものとし、カウンタ(d)が値“M"をカウント出
力するときの分周器の出力パルス列の該当パルスの時
刻(即ち位相)をZi,Zi+1,Zi+2,…とし、これらは入
力パルス列の生起時刻(即ち位相)Xi,Xi+1,Xi+2,…
の対応するものと同相であるとすれば、レジスタ(e)
のラッチ出力の内容が値“M"であるときは位相差“0"を
意味し、ラッチ出力の内容が値“M"の前後の所定値であ
るときはそれは所定の位相差Xi−Ziを示すディジタル量
であるということになる。この位相差Xi−Ziを示す並列
ディジタル信号は並直列変換器(g)で直列ディジタル
信号へ変換され、さらにβ倍器でβ(0<β≦1)倍
され所定パルス数からなる信号β(Xi−Zi)となりアッ
プダウンカウンタへ入力する。
アップダウンカウンタは、セット入力SETに印加さ
れる設定値Aiをセットするとともに、入力された信号β
(Xi−Zi)の内容が位相Ziの位相Xiに対する遅相を示す
ときは設定値Ai(Ai=Ai-1+α(xi−yi))からアップ
カウント動作をし、逆に進相を示すときはダウンカウン
ト動作をし、そのカウント値Bi(Bi=Ai-1+β(Xi−
Zi))をディジタル制御発振器のレート入力へ出力す
る。即ち、アップダウンカウンタは加算手段を構成す
る。ここに、レート入力Biはディジタル制御発振器の
出力パルス列の周期および位相を制御するディジタル量
である。
れる設定値Aiをセットするとともに、入力された信号β
(Xi−Zi)の内容が位相Ziの位相Xiに対する遅相を示す
ときは設定値Ai(Ai=Ai-1+α(xi−yi))からアップ
カウント動作をし、逆に進相を示すときはダウンカウン
ト動作をし、そのカウント値Bi(Bi=Ai-1+β(Xi−
Zi))をディジタル制御発振器のレート入力へ出力す
る。即ち、アップダウンカウンタは加算手段を構成す
る。ここに、レート入力Biはディジタル制御発振器の
出力パルス列の周期および位相を制御するディジタル量
である。
このようにして、ディジタル制御発振器はレート入
力Biで設定された周期および位相の出力パルス列を発生
し、その出力パルス列をN分周した周期ziのパルス位相
Ziと入力パルス列のパルス位相Xiとを比較し、位相差Xi
−Ziに追従して同期周期Ajを補正した値Bi+1(Bi+1=Aj
+β(Xi−Zi))をレート入力に設定することで位相Zi
を位相Xiに収束させるのである。
力Biで設定された周期および位相の出力パルス列を発生
し、その出力パルス列をN分周した周期ziのパルス位相
Ziと入力パルス列のパルス位相Xiとを比較し、位相差Xi
−Ziに追従して同期周期Ajを補正した値Bi+1(Bi+1=Aj
+β(Xi−Zi))をレート入力に設定することで位相Zi
を位相Xiに収束させるのである。
なお、同期周期Ajは位相差の補正が実行される時点で
のものであって、当該ディジタルPLLが同期状態ではi
=jであり、非同期状態ではi≠jである。
のものであって、当該ディジタルPLLが同期状態ではi
=jであり、非同期状態ではi≠jである。
以上説明した位相同期回路(ディジタルPLL)の動作
特性の一例を第4図に示す。第4図は人工衛星の搭載す
る地球局と交信用のアンテナを地球に指向させるため、
太陽センサ出力を利用してアンテナを指向させるための
回路に含むPLL回路の場合を例とする計算機シミュレー
ション結果を示すが、α=0.05、β=1、ディジタル制
御発振器の初期自走発振周波数として分周期の出力
パルス列の周波数が1/3Hzである場合の周波数1/2Hzの入
力パルス列に対する応答過程を示している。第4図に示
すように、位相差Xi−Ziはサイクルスリップを続けた
後、即ちフリッカ過程後、周期差(定常周期偏差)xi−
yiがある値以下になるとロックインレンジに投入され、
以後同期状態が保持されることが理解できる。
特性の一例を第4図に示す。第4図は人工衛星の搭載す
る地球局と交信用のアンテナを地球に指向させるため、
太陽センサ出力を利用してアンテナを指向させるための
回路に含むPLL回路の場合を例とする計算機シミュレー
ション結果を示すが、α=0.05、β=1、ディジタル制
御発振器の初期自走発振周波数として分周期の出力
パルス列の周波数が1/3Hzである場合の周波数1/2Hzの入
力パルス列に対する応答過程を示している。第4図に示
すように、位相差Xi−Ziはサイクルスリップを続けた
後、即ちフリッカ過程後、周期差(定常周期偏差)xi−
yiがある値以下になるとロックインレンジに投入され、
以後同期状態が保持されることが理解できる。
なお、第4図に示す動作特性の測定条件は、例えば回
転する人工衛星の側壁に取り付けた太陽センサからこの
人工衛星のスピン運動と同期する信号を生成するとき、
当初20rpmで回転していた人工衛星がその回転速度を30r
pmに増加した場合に相当するものである。
転する人工衛星の側壁に取り付けた太陽センサからこの
人工衛星のスピン運動と同期する信号を生成するとき、
当初20rpmで回転していた人工衛星がその回転速度を30r
pmに増加した場合に相当するものである。
次に、より具体化した本発明の周期比較回路及び位相
比較回路の一例を説明する。
比較回路の一例を説明する。
第5図は第2発明の一実施例に係る周期比較回路を示
す。第5図において、1は入力端子であり、この入力端
子1には第1入力パルス列信号aが印加される。この第
1入力パルス列信号aは周期が例えば3秒程度の適宜パ
ルス幅のパルス列信号である。
す。第5図において、1は入力端子であり、この入力端
子1には第1入力パルス列信号aが印加される。この第
1入力パルス列信号aは周期が例えば3秒程度の適宜パ
ルス幅のパルス列信号である。
第6図(a)では1個のパルスを示してある。この第
1入力パルス列信号aは単段モノマルチバイブレータ
(以下、単に「単段モノマルチ」)2と設定信号発生回
路3とへ入力する。
1入力パルス列信号aは単段モノマルチバイブレータ
(以下、単に「単段モノマルチ」)2と設定信号発生回
路3とへ入力する。
単段モノマルチ2は、本実施例ではデュアルタイプCD
4098Bの1/2回路で構成してある。プラス(+)トリガ端
子に第1入力パルス列信号aが印加され、マイナス
(−)トリガ端子に電源VDDが印加される。その結果、
この単段モノマルチ2のQ出力および出力には第1入
力パルス列信号aの立ち上がり時点から所定幅のパルス
信号が送出される(第6図(b)(c))。出力は禁
止信号cとしてゲート回路5と同8に印加される。ま
た、Q出力は禁止信号bとして第1バイナリカウンタ6
の初段のカウンタ6aの▲▼(Carry In)端子に印加
される。なお、このQ出力は実質的な働きをしていない
ので、カウンタ6aの▲▼端子はアースに直接接続し
ても良い。
4098Bの1/2回路で構成してある。プラス(+)トリガ端
子に第1入力パルス列信号aが印加され、マイナス
(−)トリガ端子に電源VDDが印加される。その結果、
この単段モノマルチ2のQ出力および出力には第1入
力パルス列信号aの立ち上がり時点から所定幅のパルス
信号が送出される(第6図(b)(c))。出力は禁
止信号cとしてゲート回路5と同8に印加される。ま
た、Q出力は禁止信号bとして第1バイナリカウンタ6
の初段のカウンタ6aの▲▼(Carry In)端子に印加
される。なお、このQ出力は実質的な働きをしていない
ので、カウンタ6aの▲▼端子はアースに直接接続し
ても良い。
設定信号発生回路3は、3個のモノマルチを縦続接続
したもので、本実施例では、単段モノマルチ2と同様に
CD4098Bの1/2回路の3個で構成してある。初段モノマル
チ3aはプラス(+)トリガ端子に第1入力パルス列信号
aが印加され、マイナス(−)トリガ端子は電源VDDが
印加される。その結果、この初段モノマルチ3aのQ出力
には第1入力パルス列信号aの立ち上がり時点から所定
幅のパルス信号が送出される(第6図(f))。また、
中段モノマルチ3bおよび終段モノマルチ3cはプラス
(+)トリガ端子が接地され、マイナス(−)トリガ端
子に前段モノマルチのQ出力が印加される。その結果、
第6図(g)(h)に示すように、前段モノマルチのQ
出力の立ち下がり時点から所定幅のパルス信号がそれぞ
れのQ出力に送出される。これら3つのQ出力たるパル
ス信号は略等幅のものからなり、全体の時間幅は単段モ
ノマルチ2の出力パルス信号のパルス幅内に納まるよう
に時定数を設定してある。そして、初段モノマルチ3aの
Q出力は第1設定信号fとして第2バイナリカウンタ9
のPE(Preset Enable)端子に印加され、終段モノマル
チ3cのQ出力は第2設定信号hとして第1バイナリカウ
ンタ6のPE端子に印加される。
したもので、本実施例では、単段モノマルチ2と同様に
CD4098Bの1/2回路の3個で構成してある。初段モノマル
チ3aはプラス(+)トリガ端子に第1入力パルス列信号
aが印加され、マイナス(−)トリガ端子は電源VDDが
印加される。その結果、この初段モノマルチ3aのQ出力
には第1入力パルス列信号aの立ち上がり時点から所定
幅のパルス信号が送出される(第6図(f))。また、
中段モノマルチ3bおよび終段モノマルチ3cはプラス
(+)トリガ端子が接地され、マイナス(−)トリガ端
子に前段モノマルチのQ出力が印加される。その結果、
第6図(g)(h)に示すように、前段モノマルチのQ
出力の立ち下がり時点から所定幅のパルス信号がそれぞ
れのQ出力に送出される。これら3つのQ出力たるパル
ス信号は略等幅のものからなり、全体の時間幅は単段モ
ノマルチ2の出力パルス信号のパルス幅内に納まるよう
に時定数を設定してある。そして、初段モノマルチ3aの
Q出力は第1設定信号fとして第2バイナリカウンタ9
のPE(Preset Enable)端子に印加され、終段モノマル
チ3cのQ出力は第2設定信号hとして第1バイナリカウ
ンタ6のPE端子に印加される。
また、4は入力端子であり、この入力端子4には第2
入力パルス列信号dが印加される。この第2入力パルス
列信号dは、第1入力パルス列信号aと無関係に発生す
る信号で良いが、本実施例では第1入力パルス列信号a
を220逓倍した周期のパルス列信号である(第6図
(d))。この第2入力パルス列信号dはゲート回路5
の他方の入力となる。その結果、ゲート回路5の出力e
は、第6図(e)に示すように、禁止信号cのパルス幅
の区間内歯抜けとなったパルス列信号となる。これは第
1バイナリカウンタ6のCL(CLock)端子に印加され
る。
入力パルス列信号dが印加される。この第2入力パルス
列信号dは、第1入力パルス列信号aと無関係に発生す
る信号で良いが、本実施例では第1入力パルス列信号a
を220逓倍した周期のパルス列信号である(第6図
(d))。この第2入力パルス列信号dはゲート回路5
の他方の入力となる。その結果、ゲート回路5の出力e
は、第6図(e)に示すように、禁止信号cのパルス幅
の区間内歯抜けとなったパルス列信号となる。これは第
1バイナリカウンタ6のCL(CLock)端子に印加され
る。
第1バイナリカウンタ6は、4ビットのカウンタ(CD
4029B)の6個(6a〜6f)を縦続接続したもので、U/D
(Up/Down)端子およびB/D(Binary/Decade)端子に電
源VDDを印加し、バイナリアップカウンタとして動作す
るようにしてある。J1〜J4はプリセット用のJAM端子で
あって、初段のカウンタ6aのJ1が“1"に設定される他
は、全て“0"に設定してある。即ち、第2設定信号hを
受けて、この第1バイナリカウンタ6は初期値[0000
1]HEXに設定される。この第1バイナリカウンタ6は、
前記カウンタ(a)に対応するものであり、且つバイナ
リカウント動作それ自体に前述した1/N分周が含まれ
る。
4029B)の6個(6a〜6f)を縦続接続したもので、U/D
(Up/Down)端子およびB/D(Binary/Decade)端子に電
源VDDを印加し、バイナリアップカウンタとして動作す
るようにしてある。J1〜J4はプリセット用のJAM端子で
あって、初段のカウンタ6aのJ1が“1"に設定される他
は、全て“0"に設定してある。即ち、第2設定信号hを
受けて、この第1バイナリカウンタ6は初期値[0000
1]HEXに設定される。この第1バイナリカウンタ6は、
前記カウンタ(a)に対応するものであり、且つバイナ
リカウント動作それ自体に前述した1/N分周が含まれ
る。
入力端子13には第3入力パルス列信号j(第6図
(j))が印加されるが、これは本実施例では524,288H
zの固定矩形波信号である。この第3入力パルス列信号
jはゲート回路8を介して第2バイナリカウンタ9のCL
端子に印加される(第6図(l))。
(j))が印加されるが、これは本実施例では524,288H
zの固定矩形波信号である。この第3入力パルス列信号
jはゲート回路8を介して第2バイナリカウンタ9のCL
端子に印加される(第6図(l))。
そして、第2バイナリカウンタ9は、第1バイナリカ
ウンタ6と同様に、4ビットのカウンタ(CD4029B)の
6個(9a〜9f)を縦続接続したもので、B/D端子に電源V
DDを印加してバイナリカウンタとして動作するようにし
てある。J1〜J4の各端子は第1バイナリカウンタ6の対
応する並列出力端子(Q1〜Q4)に接続してある。つま
り、初期値は第1バイナリカウンタ6の並列出力の全て
で構成されることになる。また、5段目のカウンタ9eの
▲▼(Carry Out)端子は終段のカウンタ9fの▲
▼端子に接続されるが、ここに出力されるキャリーア
ウト信号k(第6図(k))はRCの時定数回路を介して
ゲート回路8の1つの入力端にゲート信号として供給さ
れる。その結果、ゲート回路8の出力には、禁止信号c
の立ち上がり時点からゲート信号kの立ち下がり時点の
期間内において第3パルス列信号jの所定数パルスが現
れる(第6図(l))。これがCL端子に印加されるとと
もに、出力端子10から周期パルス列信号l(第6図
(l))として出力されるようになっている。そして、
終段のカウンタ9fの第1ビット目の出力端子Q1の出力は
インバータ12を介して各カウンタ(9a〜9f)のU/D端子
に印加されるとともに、出力端子11から外部へ出力され
る。即ち、インバータ12の出力はカウント方向を規定
し、これが“1"のときはアップカウント動作を行い、ま
た“0"のときはダウンカウント動作を行うことになる。
これは第2バイナリカウンタ9がアップ/ダウンカウン
タであることを示すものである。この第2バイナリカウ
ンタは前記レジスタ(b)及び並直列変換器(c)に対
応するものである。
ウンタ6と同様に、4ビットのカウンタ(CD4029B)の
6個(9a〜9f)を縦続接続したもので、B/D端子に電源V
DDを印加してバイナリカウンタとして動作するようにし
てある。J1〜J4の各端子は第1バイナリカウンタ6の対
応する並列出力端子(Q1〜Q4)に接続してある。つま
り、初期値は第1バイナリカウンタ6の並列出力の全て
で構成されることになる。また、5段目のカウンタ9eの
▲▼(Carry Out)端子は終段のカウンタ9fの▲
▼端子に接続されるが、ここに出力されるキャリーア
ウト信号k(第6図(k))はRCの時定数回路を介して
ゲート回路8の1つの入力端にゲート信号として供給さ
れる。その結果、ゲート回路8の出力には、禁止信号c
の立ち上がり時点からゲート信号kの立ち下がり時点の
期間内において第3パルス列信号jの所定数パルスが現
れる(第6図(l))。これがCL端子に印加されるとと
もに、出力端子10から周期パルス列信号l(第6図
(l))として出力されるようになっている。そして、
終段のカウンタ9fの第1ビット目の出力端子Q1の出力は
インバータ12を介して各カウンタ(9a〜9f)のU/D端子
に印加されるとともに、出力端子11から外部へ出力され
る。即ち、インバータ12の出力はカウント方向を規定
し、これが“1"のときはアップカウント動作を行い、ま
た“0"のときはダウンカウント動作を行うことになる。
これは第2バイナリカウンタ9がアップ/ダウンカウン
タであることを示すものである。この第2バイナリカウ
ンタは前記レジスタ(b)及び並直列変換器(c)に対
応するものである。
以上の構成において、第1バイナリカウンタ6と第2
バイナリカウンタ9は共に24ビットであるが、実質的に
機能しているのは終段カウンタの第1ビット目までの都
合21ビットである。第2入力パルス列信号dは第1入力
パルス列信号aを220逓倍したものであるから、第1バ
イナリカウンタ6として必要なビット数は20ビットであ
るが、第2バイナリカウンタ9のアップ/ダウン制御の
ために+1ビット追加したものである。
バイナリカウンタ9は共に24ビットであるが、実質的に
機能しているのは終段カウンタの第1ビット目までの都
合21ビットである。第2入力パルス列信号dは第1入力
パルス列信号aを220逓倍したものであるから、第1バ
イナリカウンタ6として必要なビット数は20ビットであ
るが、第2バイナリカウンタ9のアップ/ダウン制御の
ために+1ビット追加したものである。
第1入力パルス列信号aの1パルスが入力すると、禁
止信号cが発生するとともに、この禁止信号cの発生期
間内で第1設定信号fと第2設定信号hが順次発生す
る。
止信号cが発生するとともに、この禁止信号cの発生期
間内で第1設定信号fと第2設定信号hが順次発生す
る。
第1バイナリカウンタ6は、禁止信号cの発生期間内
クロック信号たる第2入力パルス列信号dの供給が禁止
される(第6図(e))。従って、第1バイナリカウン
タ6は禁止信号cが発生するまでアップカウント動作を
続行し、禁止信号cの発生時点でカウント動作を停止す
る。その結果、第2バイナリカウンタ9に対し所定カウ
ント値からなる「固定値」が並列出力される。
クロック信号たる第2入力パルス列信号dの供給が禁止
される(第6図(e))。従って、第1バイナリカウン
タ6は禁止信号cが発生するまでアップカウント動作を
続行し、禁止信号cの発生時点でカウント動作を停止す
る。その結果、第2バイナリカウンタ9に対し所定カウ
ント値からなる「固定値」が並列出力される。
ここに「固定値」の内容は、第1入力パルス列信号a
と第2入力パルス列信号d間に周期差のずれがなければ
零であるが、例えば基準とする第1入力パルス列信号a
の周期それ自体が変化する場合を想定し、これが3.1秒
等となって基準周期の3秒を越える場合には、第1バイ
ナリカウンタ6ではカウンタ6eから桁上がりが生じ、カ
ウンタ6fの出力端子Q1から“1"が出力される。逆に、第
1入力パルス列信号aの周期が2.9秒等3秒以下となる
場合には、第1バイナリカウンタ6ではカウンタ6eで桁
上がりを生ずる以前のあるカウント値が並列出力され
る。
と第2入力パルス列信号d間に周期差のずれがなければ
零であるが、例えば基準とする第1入力パルス列信号a
の周期それ自体が変化する場合を想定し、これが3.1秒
等となって基準周期の3秒を越える場合には、第1バイ
ナリカウンタ6ではカウンタ6eから桁上がりが生じ、カ
ウンタ6fの出力端子Q1から“1"が出力される。逆に、第
1入力パルス列信号aの周期が2.9秒等3秒以下となる
場合には、第1バイナリカウンタ6ではカウンタ6eで桁
上がりを生ずる以前のあるカウント値が並列出力され
る。
一方、第2バイナリカウンタ9は、禁止信号cの発生
期間経過後の所定期間のみクロック信号たる第3入力パ
ルス列信号jが供給されるから(第6図(l))、その
後禁止信号cが発生するまでの動作は無効である。そし
て、禁止信号cの発生時と略同時点で発生する第1設定
信号fによって第1バイナリカウンタ6の「固定値」が
初期値としてプリセットされる。これによりカウント方
向が確定する。例えば、第1バイナリカウンタ6のカウ
ンタ6fの出力端子Q1に“1"が出力されているときはカウ
ンタ9fの出力端子Q1に“1"が出力される。よって、各カ
ウンタ(9a〜9f)のU/D端子には“0"が印加され、ダウ
ンカウントするように設定される。これは第1入力パル
ス列信号aの1周期の期間内保持される。
期間経過後の所定期間のみクロック信号たる第3入力パ
ルス列信号jが供給されるから(第6図(l))、その
後禁止信号cが発生するまでの動作は無効である。そし
て、禁止信号cの発生時と略同時点で発生する第1設定
信号fによって第1バイナリカウンタ6の「固定値」が
初期値としてプリセットされる。これによりカウント方
向が確定する。例えば、第1バイナリカウンタ6のカウ
ンタ6fの出力端子Q1に“1"が出力されているときはカウ
ンタ9fの出力端子Q1に“1"が出力される。よって、各カ
ウンタ(9a〜9f)のU/D端子には“0"が印加され、ダウ
ンカウントするように設定される。これは第1入力パル
ス列信号aの1周期の期間内保持される。
次に、第1バイナリカウンタ6では、第2設定信号h
によって初期値[00001]HEXがプリセットされ、禁止信
号cの発生期間経過後この初期値からアップカウント動
作を開始する。つまり、第1バイナリカウンタ6のカウ
ント開始時点が第1入力パルス列信号aの入力時点と一
致せずずれているので、その間のカウント補正をするた
めに初期値は[00001]HEXに設定してある。補正の必要
がなければ全て“0"でも良い。
によって初期値[00001]HEXがプリセットされ、禁止信
号cの発生期間経過後この初期値からアップカウント動
作を開始する。つまり、第1バイナリカウンタ6のカウ
ント開始時点が第1入力パルス列信号aの入力時点と一
致せずずれているので、その間のカウント補正をするた
めに初期値は[00001]HEXに設定してある。補正の必要
がなければ全て“0"でも良い。
一方、第2バイナリカウンタ9は、プリセットによっ
てカウンタ9eの▲▼端子出力(ゲート信号)kが
“0"→“1"と変化し、禁止信号cの発生期間経過後にア
ップカウントまたはダウンカウントのカウント動作を開
始し、ゲート信号kが“1"→“0"と変化したとき、即ち
プリセットされた初期値が零となったとき、カウント動
作を停止する。この間に供給された第3入力パルス列信
号jの個数(周期差パルス列信号l)がとりもなおさず
周期差のずれを与える。そして、この周期差の正負極性
が出力端子11に出力されるのである。念のため付記すれ
ば、ゲート記号kのラインに設けてあるRCの時定数回路
は、周期差パルス列信号lの最終パルスを確実に通すた
めである。
てカウンタ9eの▲▼端子出力(ゲート信号)kが
“0"→“1"と変化し、禁止信号cの発生期間経過後にア
ップカウントまたはダウンカウントのカウント動作を開
始し、ゲート信号kが“1"→“0"と変化したとき、即ち
プリセットされた初期値が零となったとき、カウント動
作を停止する。この間に供給された第3入力パルス列信
号jの個数(周期差パルス列信号l)がとりもなおさず
周期差のずれを与える。そして、この周期差の正負極性
が出力端子11に出力されるのである。念のため付記すれ
ば、ゲート記号kのラインに設けてあるRCの時定数回路
は、周期差パルス列信号lの最終パルスを確実に通すた
めである。
なお、禁止信号cは、2つのバイナリカウンタ(6,
9)へのプリセットを確実にするために設けてあるが、
特殊な場合には省略可能である。また、第2バイナリカ
ウンタ9のビット数を第1バイナリカウンタ6と同じに
する必要はない。さらに、ゲート信号kは、第2バイナ
リカウンタ9の並列出力を利用してカウント値が“0"と
なるタイミング信号を作るようにしても良い。加えて、
第1バイナリカウンタ6は、ダウンカウンタとして動作
させても良いことは明らかである。
9)へのプリセットを確実にするために設けてあるが、
特殊な場合には省略可能である。また、第2バイナリカ
ウンタ9のビット数を第1バイナリカウンタ6と同じに
する必要はない。さらに、ゲート信号kは、第2バイナ
リカウンタ9の並列出力を利用してカウント値が“0"と
なるタイミング信号を作るようにしても良い。加えて、
第1バイナリカウンタ6は、ダウンカウンタとして動作
させても良いことは明らかである。
また、第7図は第4発明の一実施例に係る位相比較回
路を示す。第7図において、31は入力端子であり、この
入力端子31には第1入力パルス列信号aが印加される。
この第1入力パルス列信号aは周期が例えば3秒程度の
適宜パルス幅のパルス列信号である。第8図(a)では
2個のパルスを示してある。この第1入力パルス列信号
aはモノマルチバイブレータ(以下、単に「モノマル
チ」)32と設定信号発生回路33とへ入力する。
路を示す。第7図において、31は入力端子であり、この
入力端子31には第1入力パルス列信号aが印加される。
この第1入力パルス列信号aは周期が例えば3秒程度の
適宜パルス幅のパルス列信号である。第8図(a)では
2個のパルスを示してある。この第1入力パルス列信号
aはモノマルチバイブレータ(以下、単に「モノマル
チ」)32と設定信号発生回路33とへ入力する。
モノマルチ32は、本実施例ではデュアルタイプCD4098
Bの1/2回路で構成してある。プラス(+)トリガ端子に
第1入力パルス列信号aが印加され、マイナス(−)ト
リガ端子に電源VDDが印加される。その結果、このモノ
マルチ32のQ出力および出力には第1入力パルス列信
号aの立ち上がり時点から所定幅のパルス信号が送出さ
れる(第8図(b)(c))。出力は禁止信号cとし
てゲート回路35と同38に印加される。また、Q出力は禁
止信号bとして第1バイナリカウンタ36の初段のカウン
タ36aの▲▼(Carry In)端子に印加される。な
お、このQ出力は実質的な働きをしていないので、カウ
ンタ36aの▲▼端子はアースに直接接続しても良
い。
Bの1/2回路で構成してある。プラス(+)トリガ端子に
第1入力パルス列信号aが印加され、マイナス(−)ト
リガ端子に電源VDDが印加される。その結果、このモノ
マルチ32のQ出力および出力には第1入力パルス列信
号aの立ち上がり時点から所定幅のパルス信号が送出さ
れる(第8図(b)(c))。出力は禁止信号cとし
てゲート回路35と同38に印加される。また、Q出力は禁
止信号bとして第1バイナリカウンタ36の初段のカウン
タ36aの▲▼(Carry In)端子に印加される。な
お、このQ出力は実質的な働きをしていないので、カウ
ンタ36aの▲▼端子はアースに直接接続しても良
い。
設定信号発生回路33は、1個のモノマルチバイブレー
タ(以下、単に「モノマルチ」)からなり、本実施例で
は、モノマルチ32と同様にCD4098Bの1/2回路で構成して
ある。このモノマルチ33はプラス(+)トリガ端子に第
1入力パルス列信号aが印加され、マイナス(−)トリ
ガ端子は電源VDDが印加される。その結果、このモノマ
ルチ33のQ出力には第1入力パルス列信号aの立ち上が
り時点から所定幅のパルス信号が送出される(第8図
(f))。
タ(以下、単に「モノマルチ」)からなり、本実施例で
は、モノマルチ32と同様にCD4098Bの1/2回路で構成して
ある。このモノマルチ33はプラス(+)トリガ端子に第
1入力パルス列信号aが印加され、マイナス(−)トリ
ガ端子は電源VDDが印加される。その結果、このモノマ
ルチ33のQ出力には第1入力パルス列信号aの立ち上が
り時点から所定幅のパルス信号が送出される(第8図
(f))。
このパルス信号の時間幅はモノマルチ32の出力パルス
信号(b,c)のパルス幅内に納まるように時定数を設定
してある。そして、モノマルチ33のQ出力は設定信号f
として第2バイナリカウンタ39のPE端子に印加される。
信号(b,c)のパルス幅内に納まるように時定数を設定
してある。そして、モノマルチ33のQ出力は設定信号f
として第2バイナリカウンタ39のPE端子に印加される。
また、34は入力端子であり、この入力端子34には第2
入力パルス列信号dが印加される。この第2入力パルス
列信号dは、第1入力パルス列信号aと無関係に発生す
る信号で良いが、本実施例では第1入力パルス列信号a
を220逓倍したパルス列信号である(第8図(d))。
この第2入力パルス列信号dはゲート回路35の他方の入
力となる。その結果、ゲート回路35の出力eは、第8図
(e)に示すように、禁止信号cのパルス幅の区間内歯
抜けとなったパルス列信号となる。これは第1バイナリ
カウンタ36のCL端子に印加される。
入力パルス列信号dが印加される。この第2入力パルス
列信号dは、第1入力パルス列信号aと無関係に発生す
る信号で良いが、本実施例では第1入力パルス列信号a
を220逓倍したパルス列信号である(第8図(d))。
この第2入力パルス列信号dはゲート回路35の他方の入
力となる。その結果、ゲート回路35の出力eは、第8図
(e)に示すように、禁止信号cのパルス幅の区間内歯
抜けとなったパルス列信号となる。これは第1バイナリ
カウンタ36のCL端子に印加される。
第1バイナリカウンタ36は、4ビットのカウンタ(CD
4029B)の5個(36a〜36e)を縦続接続したもので、U/D
端子およびB/D端子に電源VDDを印加し、バイナリアップ
カウンタとして動作するようにしてある。J1〜J4はプリ
セット用のJAM端子であって、本実施例では全て“0"に
設定してある。この第1バイナリカウンタ36は前記カウ
ンタ(d)に対応するものである。
4029B)の5個(36a〜36e)を縦続接続したもので、U/D
端子およびB/D端子に電源VDDを印加し、バイナリアップ
カウンタとして動作するようにしてある。J1〜J4はプリ
セット用のJAM端子であって、本実施例では全て“0"に
設定してある。この第1バイナリカウンタ36は前記カウ
ンタ(d)に対応するものである。
また、42は入力端子であり、この入力端子42には、初
期位相設定信号hが印加される。この初期位相設定信号
hは、必要に応じて第2入力パルス列信号dの位相が
“0"となるタイミングを指定する単パルスである(第8
図(h))。即ち、初期位相設定信号hを受けて、第1
バイナリカウンタ36は初期値[00000]HEXに設定され
る。以降、第1バイナリカウンタ36は、第2入力パルス
列信号dによって巡回してアップカウントを続けて行く
ので、通常、初期位相設定信号hは本実施例の位相比較
回路を始動したときに1回入力し、それ以降は、第2入
力パルス列信号dの位相を“0"とするタイミングを指定
する必要が生じた場合に入力すればよい。
期位相設定信号hが印加される。この初期位相設定信号
hは、必要に応じて第2入力パルス列信号dの位相が
“0"となるタイミングを指定する単パルスである(第8
図(h))。即ち、初期位相設定信号hを受けて、第1
バイナリカウンタ36は初期値[00000]HEXに設定され
る。以降、第1バイナリカウンタ36は、第2入力パルス
列信号dによって巡回してアップカウントを続けて行く
ので、通常、初期位相設定信号hは本実施例の位相比較
回路を始動したときに1回入力し、それ以降は、第2入
力パルス列信号dの位相を“0"とするタイミングを指定
する必要が生じた場合に入力すればよい。
入力端子43には第3入力パルス列信号j(第8図
(j))が印加されるが、これは本実施例では524,288H
zの固定矩形波信号である。この第3入力パルス列信号
jはゲート回路38を介して第2バイナリカウンタ39のCL
端子に印加される(第8図(l))。さらに、44は入力
端子であり、この入力端子44には、位相差パルス列信号
lの出力禁止信号gが印加される。この位相差パルス列
信号出力禁止信号gに“1"が印加されている期間、ゲー
ト回路38を第3入力パルス列信号jが通過しないので、
位相差パルス列信号lの出力が待たされる。
(j))が印加されるが、これは本実施例では524,288H
zの固定矩形波信号である。この第3入力パルス列信号
jはゲート回路38を介して第2バイナリカウンタ39のCL
端子に印加される(第8図(l))。さらに、44は入力
端子であり、この入力端子44には、位相差パルス列信号
lの出力禁止信号gが印加される。この位相差パルス列
信号出力禁止信号gに“1"が印加されている期間、ゲー
ト回路38を第3入力パルス列信号jが通過しないので、
位相差パルス列信号lの出力が待たされる。
そして、第2バイナリカウンタ39は、第1バイナリカ
ウンタ36と同様に、4ビットのカウンタ(CD4029B)の
5個(9a〜9e)を縦続接続したもので、B/D端子に電源V
DDを印加してバイナリカウンタとして動作するようにし
てある。J1〜J4の各端子ハ第1バイナリカウンタ36の対
応する並列出力端子(Q1〜Q4)に接続してある。つま
り、初期値は第1バイナリカウンタ36の並列出力の全て
で構成されることになる。また、終段のカウンタ39eの
▲▼端子に出力されるキャリーアウト信号k(第8
図(k))はRCの時定数回路を介してゲート回路38の1
つの入力端にゲート信号として供給される。その結果、
ゲート回路38の出力には、禁止信号cの立ち上がり時点
からゲート信号kの立ち下がり時点の期間内において第
3パルス列信号jの所定数パルスが現れる(第8図
(l))。これがCL端子に印加されるとともに、出力端
子40から位相差パルス列信号l(第8図(l))として
出力されるようになっている。そして、終段のカウンタ
39eの第4ビット目の出力端子Q4の出力は各カウンタ(9
a〜9e)のU/D端子に印加されるとともに、出力端子41か
ら外部へ出力される。即ち、カウンタ39eのQ4出力はカ
ウント方向を規定し、これが“1"のときはアップカウン
ト動作を行い、また“0"のときはダウンカウント動作を
行うことになる。これは第2バイナリカウンタ39がアッ
プ/ダウンカウンタであることを示すものである。この
第2バイナリカウンタ39は前記レジスタ(e)及び並直
列変換器(g)に対応するものである。
ウンタ36と同様に、4ビットのカウンタ(CD4029B)の
5個(9a〜9e)を縦続接続したもので、B/D端子に電源V
DDを印加してバイナリカウンタとして動作するようにし
てある。J1〜J4の各端子ハ第1バイナリカウンタ36の対
応する並列出力端子(Q1〜Q4)に接続してある。つま
り、初期値は第1バイナリカウンタ36の並列出力の全て
で構成されることになる。また、終段のカウンタ39eの
▲▼端子に出力されるキャリーアウト信号k(第8
図(k))はRCの時定数回路を介してゲート回路38の1
つの入力端にゲート信号として供給される。その結果、
ゲート回路38の出力には、禁止信号cの立ち上がり時点
からゲート信号kの立ち下がり時点の期間内において第
3パルス列信号jの所定数パルスが現れる(第8図
(l))。これがCL端子に印加されるとともに、出力端
子40から位相差パルス列信号l(第8図(l))として
出力されるようになっている。そして、終段のカウンタ
39eの第4ビット目の出力端子Q4の出力は各カウンタ(9
a〜9e)のU/D端子に印加されるとともに、出力端子41か
ら外部へ出力される。即ち、カウンタ39eのQ4出力はカ
ウント方向を規定し、これが“1"のときはアップカウン
ト動作を行い、また“0"のときはダウンカウント動作を
行うことになる。これは第2バイナリカウンタ39がアッ
プ/ダウンカウンタであることを示すものである。この
第2バイナリカウンタ39は前記レジスタ(e)及び並直
列変換器(g)に対応するものである。
以上の構成において、第2入力パルス列信号dは第1
入力パルス列信号aを220逓倍したものであるから、第
1バイナリカウンタ36及び第2バイナリカウンタ39とし
て必要なビット数は20ビットである。
入力パルス列信号aを220逓倍したものであるから、第
1バイナリカウンタ36及び第2バイナリカウンタ39とし
て必要なビット数は20ビットである。
第1バイナリカウンタ36は、初期位相設定信号h(第
8図(h))によって初期値[00000]HEXがプリセット
され、この初期値からアップカウント動作を行い、カウ
ント値が最大値[FFFFF]HEXに達したら再び初期値[00
000]HEXに戻るというように巡回的にアップカウント動
作を継続する。このとき、禁止信号cの発生期間内クロ
ック信号たる第2入力パルス列信号dの供給が禁止され
るので(第8図(e))、第1バイナリカウンタ36は、
禁止信号cが発生するまでアップカウント動作を続行
し、禁止信号cの発生時点でカウント動作を停止すると
ともに、停止時のカウント値を「固定値」として第2バ
イナリカウンタ39に対し保持並列出力し、期間経過後ア
ップカウント動作を再開することになる(第8図
(i))。
8図(h))によって初期値[00000]HEXがプリセット
され、この初期値からアップカウント動作を行い、カウ
ント値が最大値[FFFFF]HEXに達したら再び初期値[00
000]HEXに戻るというように巡回的にアップカウント動
作を継続する。このとき、禁止信号cの発生期間内クロ
ック信号たる第2入力パルス列信号dの供給が禁止され
るので(第8図(e))、第1バイナリカウンタ36は、
禁止信号cが発生するまでアップカウント動作を続行
し、禁止信号cの発生時点でカウント動作を停止すると
ともに、停止時のカウント値を「固定値」として第2バ
イナリカウンタ39に対し保持並列出力し、期間経過後ア
ップカウント動作を再開することになる(第8図
(i))。
ここに「固定値」の内容は、第1入力パルス列信号a
と第2入力パルス列信号d間に位相差がなければ零であ
るが、第1入力パルス列信号aの入力位相が第2入力パ
ルス列信号dの位相零を示すパルスの入力位相よりも遅
れている場合には、第1バイナリカウンタ36ではカウン
タ36eから桁上がりが生じ、カウンタ36eの出力端子Q4か
ら“0"が出力される。逆に、第1入力パルス列信号aの
入力位相が第2入力パルス列信号dの位相零を示すパル
スの入力位相よりも進んでいる場合には、第1バイナリ
カウンタ36ではカウンタ36eで桁上がりを生ずる以前の
あるカウント値が並列出力される。
と第2入力パルス列信号d間に位相差がなければ零であ
るが、第1入力パルス列信号aの入力位相が第2入力パ
ルス列信号dの位相零を示すパルスの入力位相よりも遅
れている場合には、第1バイナリカウンタ36ではカウン
タ36eから桁上がりが生じ、カウンタ36eの出力端子Q4か
ら“0"が出力される。逆に、第1入力パルス列信号aの
入力位相が第2入力パルス列信号dの位相零を示すパル
スの入力位相よりも進んでいる場合には、第1バイナリ
カウンタ36ではカウンタ36eで桁上がりを生ずる以前の
あるカウント値が並列出力される。
そして、第1入力パルス列信号aの1パルスが入力す
ると、禁止信号cが発生するとともに(第8図
(c))、この禁止信号cの発生時と略同時点で設定信
号fが発生する(第8図(f))。
ると、禁止信号cが発生するとともに(第8図
(c))、この禁止信号cの発生時と略同時点で設定信
号fが発生する(第8図(f))。
一方、第2バイナリカウンタ39は、禁止信号cの発生
期間経過後の所定期間のみクロック信号たる第3入力パ
ルス列信号jが供給されるから(第8図(l))、その
後禁止信号cが発生するまでの動作は無効である。そし
て、禁止信号cの発生時と略同時点で発生する設定信号
fによって第1バイナリカウンタ36の「固定値」が初期
値としてプリセットされる。これにより方向が確定す
る。例えば、第1バイナリカウンタ36のカウンタ36eの
出力端子Q8に“1"が出力されているときはカウンタ39e
の出力端子Q4に“1"が出力される。よって、各カウンタ
(9a〜9e)のU/D端子には“1"が印加され、アップカウ
ントするように設定される。これは第1入力パルス列信
号aの1周期の期間内保持される。
期間経過後の所定期間のみクロック信号たる第3入力パ
ルス列信号jが供給されるから(第8図(l))、その
後禁止信号cが発生するまでの動作は無効である。そし
て、禁止信号cの発生時と略同時点で発生する設定信号
fによって第1バイナリカウンタ36の「固定値」が初期
値としてプリセットされる。これにより方向が確定す
る。例えば、第1バイナリカウンタ36のカウンタ36eの
出力端子Q8に“1"が出力されているときはカウンタ39e
の出力端子Q4に“1"が出力される。よって、各カウンタ
(9a〜9e)のU/D端子には“1"が印加され、アップカウ
ントするように設定される。これは第1入力パルス列信
号aの1周期の期間内保持される。
また、第2バイナリカウンタ39は、プリセットによっ
てカウンタ39eの▲▼端子出力(ゲート信号)kが
“0"→“1"と変化し、禁止信号cの発生期間経過後にア
ップカウントまたはダウンカウントのカウント動作を開
始し、ゲート信号kが“1"→“0"と変化したとき、即ち
プリセットされた初期値が零となったとき、カウント動
作を停止する。この間に供給された第3入力パルス列信
号jの個数(位相差パルス列信号l)がとりもなおさず
位相差を与える。そして、この位相差の正負極性が出力
端子41に出力されるのである(第8図(m))。念のた
め付記すれば、ゲート信号kのラインに設けてあるRCの
時定数回路は、位相差パルス列信号lの最終パルスを確
実に通すためである。
てカウンタ39eの▲▼端子出力(ゲート信号)kが
“0"→“1"と変化し、禁止信号cの発生期間経過後にア
ップカウントまたはダウンカウントのカウント動作を開
始し、ゲート信号kが“1"→“0"と変化したとき、即ち
プリセットされた初期値が零となったとき、カウント動
作を停止する。この間に供給された第3入力パルス列信
号jの個数(位相差パルス列信号l)がとりもなおさず
位相差を与える。そして、この位相差の正負極性が出力
端子41に出力されるのである(第8図(m))。念のた
め付記すれば、ゲート信号kのラインに設けてあるRCの
時定数回路は、位相差パルス列信号lの最終パルスを確
実に通すためである。
なお、禁止信号cは、2つのバイナリカウンタ(36,3
9)へのプリセットを確実にするために設けてあるが、
特殊な場合には省略可能である。また、第2バイナリカ
ウンタ39のビット数は第1バイナリカウンタ36と同じに
する必要はない。さらに、ゲート信号kは、第2バイナ
リカウンタ39の並列出力を利用してカウント値が“0"と
なるタイミング信号を作るようにしても良い。加えて、
第1バイナリカウンタ36は、ダウンカウンタとして動作
させても良いことは明らかである。
9)へのプリセットを確実にするために設けてあるが、
特殊な場合には省略可能である。また、第2バイナリカ
ウンタ39のビット数は第1バイナリカウンタ36と同じに
する必要はない。さらに、ゲート信号kは、第2バイナ
リカウンタ39の並列出力を利用してカウント値が“0"と
なるタイミング信号を作るようにしても良い。加えて、
第1バイナリカウンタ36は、ダウンカウンタとして動作
させても良いことは明らかである。
(発明の効果) 以上説明したように、本発明の周期比較回路及び位相
比較回路によれば、第1及び第3の発明のように基本的
にはカウンタとレジスタ及び並直列変換器という簡素な
回路構成で2入力の周期差検出及び位相差検出を高速に
なし得る。そして、より具体化した第2発明の周期比較
回路によれば、第1入力パルス列信号の入力時に、まず
第2バイナリカウンタに第1バイナリカウンタの並列出
力値の全部又は一部を初期設定し、次いで第1バイナリ
カウンタを初期設定することを第1入力パルス列信号の
各パルスの入力毎に行うようにしたので、また第4発明
の位相比較回路によれば、第1入力パルス列信号の入力
時に、第2バイナリカウンタに第1バイナリカウンタの
並列出力値の全部又は一部を初期設定することを第1入
力パルス列信号の各パルスの入力毎に行うようにしたの
で、第2バイナリカウンタから第1入力パルス列信号と
第2入力パルス列信号間の周期差及び位相差とその極性
を得ることができる。
比較回路によれば、第1及び第3の発明のように基本的
にはカウンタとレジスタ及び並直列変換器という簡素な
回路構成で2入力の周期差検出及び位相差検出を高速に
なし得る。そして、より具体化した第2発明の周期比較
回路によれば、第1入力パルス列信号の入力時に、まず
第2バイナリカウンタに第1バイナリカウンタの並列出
力値の全部又は一部を初期設定し、次いで第1バイナリ
カウンタを初期設定することを第1入力パルス列信号の
各パルスの入力毎に行うようにしたので、また第4発明
の位相比較回路によれば、第1入力パルス列信号の入力
時に、第2バイナリカウンタに第1バイナリカウンタの
並列出力値の全部又は一部を初期設定することを第1入
力パルス列信号の各パルスの入力毎に行うようにしたの
で、第2バイナリカウンタから第1入力パルス列信号と
第2入力パルス列信号間の周期差及び位相差とその極性
を得ることができる。
斯くして、本発明によれば、ループフィルタを実体と
して含まない位相同期回路を構成し複雑化させることな
く実現できる効果がある。
して含まない位相同期回路を構成し複雑化させることな
く実現できる効果がある。
第1図は本発明の周期比較回路(周期比較器)及び位相
比較回路(位相比較器)を用いた位相同期回路の構成ブ
ロック図、第2図は第1発明の周期比較回路(周期比較
器)の構成ブロック図、第3図は第3発明の位相比較回
路(位相比較器)の構成ブロック図、第4図は位相同期
回路の動作特性図、第5図は第2発明の一実施例に係る
周期比較回路の回路図、第6図は動作タイムチャート、
第7図は第4発明の一実施例に係る位相比較回路の回路
図、第8図は動作タイムチャート、第9図はループフィ
ルタを含まないディジタル位相同期回路の線形モデル図
である。 ……周期比較器、……位相比較器、1,4,13,31,34,4
2,43,44……入力端子、2……単段モノマルチバイブレ
ータ、3……設定信号発生回路、3a……初段モノマルチ
バイブレータ、3b……中段モノマルチバイブレータ、3c
……終段モノマルチバイブレータ、5,8,35,38……ゲー
ト回路、6,36……第1バイナリカウンタ、6a〜6f,36a〜
36e……カウンタ、9,39……第2バイナリカウンタ、9a
〜9f,39a〜39e……カウンタ、10,11,40,41……出力端
子、12……インバータ、32……マルチバイブレータ(モ
ノマルチ)、33……設定信号発生回路(モノマルチ)、
(a)、(d)……カウンタ、(b)、(e)……レジ
スタ、(c)、(g)……並直列変換器。
比較回路(位相比較器)を用いた位相同期回路の構成ブ
ロック図、第2図は第1発明の周期比較回路(周期比較
器)の構成ブロック図、第3図は第3発明の位相比較回
路(位相比較器)の構成ブロック図、第4図は位相同期
回路の動作特性図、第5図は第2発明の一実施例に係る
周期比較回路の回路図、第6図は動作タイムチャート、
第7図は第4発明の一実施例に係る位相比較回路の回路
図、第8図は動作タイムチャート、第9図はループフィ
ルタを含まないディジタル位相同期回路の線形モデル図
である。 ……周期比較器、……位相比較器、1,4,13,31,34,4
2,43,44……入力端子、2……単段モノマルチバイブレ
ータ、3……設定信号発生回路、3a……初段モノマルチ
バイブレータ、3b……中段モノマルチバイブレータ、3c
……終段モノマルチバイブレータ、5,8,35,38……ゲー
ト回路、6,36……第1バイナリカウンタ、6a〜6f,36a〜
36e……カウンタ、9,39……第2バイナリカウンタ、9a
〜9f,39a〜39e……カウンタ、10,11,40,41……出力端
子、12……インバータ、32……マルチバイブレータ(モ
ノマルチ)、33……設定信号発生回路(モノマルチ)、
(a)、(d)……カウンタ、(b)、(e)……レジ
スタ、(c)、(g)……並直列変換器。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H03L 7/06 H03L 7/06 D (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H03L 1/00 - 7/26 H03K 5/26 G01R 23/10 G01R 25/08
Claims (2)
- 【請求項1】第1の所定周期の基準とする入力信号とし
ての第1入力パルス列信号と、前記第1の所定周期の1/
Nの第2の所定周期の周期同期出力としての第2入力パ
ルス列信号との間の周期を前記第2入力パルス列信号の
N分周周期に基づいて比較し、その周期差を検出するこ
とによりループフィルタを含まないディジタルPLL回路
における前記第1入力パルス列信号と第2入力パルス列
信号間の周期差のずれを求める周期比較回路であって;
この周期比較回路は、前記第1入力パルス列信号の各パ
ルスの入力に応答してそれぞれ略同一な時間幅を有する
第1設定信号と第2設定信号とをこの順序で前記各パル
スのパルス時間幅内での立ち上がり近傍と立ち下がり近
傍に形成出力する設定信号発生回路と;前記第2設定信
号を受けて初期値が設定され、その初期値からのアップ
カウント動作またはダウンカウント動作のいずれか一方
のカウント動作を前記第2入力パルス列信号をクロック
とし且つ前記第2入力パルス列信号のN分周を伴いつつ
行う第1バイナリカウンタと;前記第1設定信号を受け
て前記第1バイナリカウンタの並列出力の全部または一
部がアップカウントとダウンカウントの何れかを指定す
る極性を含む初期値として設定され、その初期値の内容
によってアップカウントとダウンカウントのカウント方
向が自動的に設定されるプリセットが施され、プリセッ
トした前記初期値が零になるまでカウントすることを次
回の前記第1入力パルス列信号の入力前に終了すること
を可能とする周波数且つ固定周期の第3入力パルス列信
号に従って初期値が零となるまで前記設定されたカウン
ト方向へのカウント動作を行って、前記第3入力パルス
列信号のカウント値を前記第1入力パルス列信号と前記
第2入力パルス列信号の周期差のずれに対応するカウン
ト値の直列データとして出力する第2バイナリカウンタ
と;を備えたことを特徴とする周期比較回路。 - 【請求項2】第1の所定周期の基準とする入力信号とし
ての第1入力パルス列信号の位相と、前記第1の所定周
期の1/Nの第2の所定周期の位相同期出力としての第2
入力パルス列信号の位相とを前記第2パルス列信号のN
分周周期に基づいて比較し、その位相差を検出すること
によりループフィルタを含まないディジタルPLL回路に
おける前記第1入力パルス列信号と第2入力パルス列信
号間の位相差を求める位相比較回路であって;この位相
比較回路は、前記第1入力パルス列信号の各パルスの入
力に応答して前記各パルスのパルス時間幅におけるカウ
ント動作を抑止する設定信号を形成出力する設定信号発
生回路と;所定の初期値からのアップカウント動作また
はダウンカウント動作のいずれか一方のカウント動作を
前記第2入力パルス列信号をクロックとして行いカウン
ト値を並列出力する第1バイナリカウンタと;前記設定
信号を受けて前記第1バイナリカウンタの並列出力の全
部または一部がアップカウントとダウンカウントの何れ
かを指定する極性を含む初期値として設定され、その初
期値の内容によってアップカウントとダウンカウントの
カウント方向が自動的に設定されて前記初期値が零にな
るまでカウントすることを次回の前記第1入力パルス列
信号の入力前に終了することを可能とする周波数且つ固
定周期の第3入力パルス列信号に従って初期値が零とな
るまで前記設定されたカウント方向へのカウント動作を
行って、前記第3入力パルス列信号のカウント値を前記
第1入力パルス列信号と前記第2入力パルス列信号の位
相差に対応するカウント値の直列データとして出力する
第2バイナリカウンタと;を備えたことを特徴とする位
相比較回路。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1-109659 | 1989-04-28 | ||
JP10965989 | 1989-04-28 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0380620A JPH0380620A (ja) | 1991-04-05 |
JP2760126B2 true JP2760126B2 (ja) | 1998-05-28 |
Family
ID=14515901
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2055693A Expired - Lifetime JP2760126B2 (ja) | 1989-04-28 | 1990-03-07 | 周期比較回路及び位相比較回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2760126B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0678172A (ja) * | 1992-08-28 | 1994-03-18 | Nec Corp | テレビジョン信号処理回路 |
JP4930177B2 (ja) * | 2007-05-07 | 2012-05-16 | 住友電装株式会社 | プロテクタ |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS545982A (en) * | 1977-06-15 | 1979-01-17 | Otsuka Pharmaceut Co Ltd | Carbostyryl derivatives |
JPS58139528A (ja) * | 1982-02-15 | 1983-08-18 | Sony Corp | 位相比較装置 |
JPS61192134A (ja) * | 1985-02-20 | 1986-08-26 | Nec Corp | クロツク信号発生装置 |
JPS63224519A (ja) * | 1987-03-13 | 1988-09-19 | Pioneer Electronic Corp | クロツク生成回路 |
JPS63281518A (ja) * | 1987-05-13 | 1988-11-18 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 位相同期装置 |
-
1990
- 1990-03-07 JP JP2055693A patent/JP2760126B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0380620A (ja) | 1991-04-05 |
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