JP2759425B2 - ベッドにおけるｘ線写真撮影用フィルムカセッテトレイの支持調節機構 - Google Patents
ベッドにおけるｘ線写真撮影用フィルムカセッテトレイの支持調節機構Info
- Publication number
- JP2759425B2 JP2759425B2 JP6171257A JP17125794A JP2759425B2 JP 2759425 B2 JP2759425 B2 JP 2759425B2 JP 6171257 A JP6171257 A JP 6171257A JP 17125794 A JP17125794 A JP 17125794A JP 2759425 B2 JP2759425 B2 JP 2759425B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cassette tray
- floor
- bed
- pulley
- bed frame
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
- 238000002601 radiography Methods 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 238000012544 monitoring process Methods 0.000 description 1
- 238000001356 surgical procedure Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Radiography Using Non-Light Waves (AREA)
- Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ベッドの床部裏面にお
いてＸ線写真撮影用フィルムのカセッテを装填するため
のカセッテトレイを、床部の傾斜角度にかかわらず、所
定内の操作力にて容易に、所望の撮影位置にもたらすよ
うにしたベッドにおけるＸ線写真撮影用フィルムカセッ
テトレイの支持調節機構に関するものである。
いてＸ線写真撮影用フィルムのカセッテを装填するため
のカセッテトレイを、床部の傾斜角度にかかわらず、所
定内の操作力にて容易に、所望の撮影位置にもたらすよ
うにしたベッドにおけるＸ線写真撮影用フィルムカセッ
テトレイの支持調節機構に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】近年、ベッドにおいて、傷病者が、寝た
状態にてＸ線写真がとれるように、Ｘ線写真撮影用フィ
ルムのカセッテを装填するためのカセッテトレイを床部
に装着できるようにしたものが製品化されている。例え
ば、手術直後における患者や重い傷病患者を、集中的に
監視および治療を施す集中治療室（Ｉ．Ｃ．Ｕ．）にお
いて使用されるＩ．Ｃ．Ｕ．ベッドには、不可欠な装備
となっている。前記現行のＩ．Ｃ．Ｕ．ベッドにおいて
は、床部、すなわち背に対応する床部（背ボトム）にカ
セッテトレイを設けて、ハンドルにより支持位置を調節
して、撮影箇所にカセッテトレイをもたらすようにして
いるが、かかるカセッテトレイは、その詳細な構成の説
明は省略するが、重量がかなりあるので（約１０Ｋ
ｇ）、正確な位置調整を行うために、ばね部材等を補助
力として用いている。
状態にてＸ線写真がとれるように、Ｘ線写真撮影用フィ
ルムのカセッテを装填するためのカセッテトレイを床部
に装着できるようにしたものが製品化されている。例え
ば、手術直後における患者や重い傷病患者を、集中的に
監視および治療を施す集中治療室（Ｉ．Ｃ．Ｕ．）にお
いて使用されるＩ．Ｃ．Ｕ．ベッドには、不可欠な装備
となっている。前記現行のＩ．Ｃ．Ｕ．ベッドにおいて
は、床部、すなわち背に対応する床部（背ボトム）にカ
セッテトレイを設けて、ハンドルにより支持位置を調節
して、撮影箇所にカセッテトレイをもたらすようにして
いるが、かかるカセッテトレイは、その詳細な構成の説
明は省略するが、重量がかなりあるので（約１０Ｋ
ｇ）、正確な位置調整を行うために、ばね部材等を補助
力として用いている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
ような調節手段では、背ボトムの起伏状態、傾斜状態に
よって、ハンドル操作に要する操作力が変動し、背ボト
ムの傾斜角が大きいときは、特に操作負担がかかり、扱
いにくいといわれている。本発明はこのような背景から
提案されたものであって、より簡単な構造で、ベッドの
床部裏面に装着するＸ線写真撮影用フィルムカセッテト
レイを、床部の傾斜角度にかかわらず、容易に所望の撮
影位置にもたらすことができるようにした、ベッドにお
けるＸ線写真撮影用フィルムカセッテトレイの支持調節
機構を提供することを目的とする。
ような調節手段では、背ボトムの起伏状態、傾斜状態に
よって、ハンドル操作に要する操作力が変動し、背ボト
ムの傾斜角が大きいときは、特に操作負担がかかり、扱
いにくいといわれている。本発明はこのような背景から
提案されたものであって、より簡単な構造で、ベッドの
床部裏面に装着するＸ線写真撮影用フィルムカセッテト
レイを、床部の傾斜角度にかかわらず、容易に所望の撮
影位置にもたらすことができるようにした、ベッドにお
けるＸ線写真撮影用フィルムカセッテトレイの支持調節
機構を提供することを目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】前記した課題を解決する
ために、本発明は、床部起伏機能を有するベッドにおい
て、床部に、Ｘ線写真撮影用フィルムのカセッテを装填
するためのカセッテトレイを、摺動自在に装着すると共
に支持位置調節可能に構成し、前記床部の、先端側とベ
ッドフレームに取り付けた側の近傍とにプーリを設ける
一方、この床部から離隔した位置におけるベッドフレー
ムに軸部材を回動自在に設けてこの軸部材両端にプーリ
を設け、前記床部先端側のカセッテトレイ端面に一端側
を接続すると共に床部先端側のプーリから、床部のベッ
ドフレームに取り付けた側のプーリを介して、ベッドフ
レームにおける軸部材のプーリに掛け渡して、他端側を
巻き付けた線状部材を有し、前記床部のベッドフレーム
に取り付けた側の端面に突設した突設腕に一端側を接続
すると共に、他端側を軸部材に前記線状部材をプーリに
巻き付けた方向と反対廻りに巻き付けるようにしたばね
部材を有し、前記カセッテトレイを線状部材の張力作用
下に、床部のスライドガイドを摺動させるようにし、カ
セッテトレイの側面に設けた係止手段により、所望の位
置に固定保持するようにしたことを特徴とする。
ために、本発明は、床部起伏機能を有するベッドにおい
て、床部に、Ｘ線写真撮影用フィルムのカセッテを装填
するためのカセッテトレイを、摺動自在に装着すると共
に支持位置調節可能に構成し、前記床部の、先端側とベ
ッドフレームに取り付けた側の近傍とにプーリを設ける
一方、この床部から離隔した位置におけるベッドフレー
ムに軸部材を回動自在に設けてこの軸部材両端にプーリ
を設け、前記床部先端側のカセッテトレイ端面に一端側
を接続すると共に床部先端側のプーリから、床部のベッ
ドフレームに取り付けた側のプーリを介して、ベッドフ
レームにおける軸部材のプーリに掛け渡して、他端側を
巻き付けた線状部材を有し、前記床部のベッドフレーム
に取り付けた側の端面に突設した突設腕に一端側を接続
すると共に、他端側を軸部材に前記線状部材をプーリに
巻き付けた方向と反対廻りに巻き付けるようにしたばね
部材を有し、前記カセッテトレイを線状部材の張力作用
下に、床部のスライドガイドを摺動させるようにし、カ
セッテトレイの側面に設けた係止手段により、所望の位
置に固定保持するようにしたことを特徴とする。
【０００５】
【作用】患者が仰臥しているベッドにおいて、Ｘ線写真
撮影用フィルムのカセッテをカセッテトレイに装填す
る。この際、カセッテトレイは、床部先端側のプーリを
介してベッドフレームに取り付けた側の近傍におけるプ
ーリを経由し、床部から離隔したベッドフレームにおけ
る軸部材のプーリに巻回させた線状部材によって引っ張
られた状態にある。一方、前記軸部材には、床部におけ
る取り付け腕に一端側を連結して、他端側を軸部材に巻
き付けたばね部材の付勢力が及ぼされており、ばね部材
により軸部材に生ずるトルクと、線状部材によりプーリ
に生ずるトルクとが均衡のとれた状態にある。ここで、
駆動源を起動して前記床部を起床させて傾斜角度をつけ
ると、カセッテトレイは、床部のスライドガイドを、床
部のベッドフレームに取り付けた側に移動しようとする
力が大きくなり、線状部材により軸部材のプーリに生ず
るトルクが大きくなって、ばね部材による軸部材のトル
クとの均衡がくずれるが、その力に対抗してばね部材の
反発力が、軸部材にかかるトルクの差を打ち消すように
軸部材に及ぼされ、カセッテトレイは、その均衡が取れ
たところで静止する。その状態でカセッテトレイを位置
調整するべく移動操作を行うので、容易にカセッテトレ
イを所望の撮影位置にもたらすことができる。
撮影用フィルムのカセッテをカセッテトレイに装填す
る。この際、カセッテトレイは、床部先端側のプーリを
介してベッドフレームに取り付けた側の近傍におけるプ
ーリを経由し、床部から離隔したベッドフレームにおけ
る軸部材のプーリに巻回させた線状部材によって引っ張
られた状態にある。一方、前記軸部材には、床部におけ
る取り付け腕に一端側を連結して、他端側を軸部材に巻
き付けたばね部材の付勢力が及ぼされており、ばね部材
により軸部材に生ずるトルクと、線状部材によりプーリ
に生ずるトルクとが均衡のとれた状態にある。ここで、
駆動源を起動して前記床部を起床させて傾斜角度をつけ
ると、カセッテトレイは、床部のスライドガイドを、床
部のベッドフレームに取り付けた側に移動しようとする
力が大きくなり、線状部材により軸部材のプーリに生ず
るトルクが大きくなって、ばね部材による軸部材のトル
クとの均衡がくずれるが、その力に対抗してばね部材の
反発力が、軸部材にかかるトルクの差を打ち消すように
軸部材に及ぼされ、カセッテトレイは、その均衡が取れ
たところで静止する。その状態でカセッテトレイを位置
調整するべく移動操作を行うので、容易にカセッテトレ
イを所望の撮影位置にもたらすことができる。
【０００６】
【実施例】次に、本発明にかかるベッドにおけるＸ線写
真撮影用フィルムカセッテトレイの支持調節機構につい
て、一実施例を挙げ、添付の図面を参照しながら以下説
明する。図１に、ベッド１を示し、このベッド１は、集
中治療室（Ｉ．Ｃ．Ｕ．）において使用されるＩ．Ｃ．
Ｕ．ベッドである。すなわち、このベッド１は、床部、
すなわち背に対応する床部（以下、背ボトムという）を
起伏調節するための背上げ用電動起動装置２を接続した
背ボトム３を有し、この背ボトム３に、Ｘ線写真撮影用
フィルムのカセッテを装填するためのカセッテトレイ４
を、背ボトム３の両側面に沿って設けたスライドガイド
５に摺動自在に装着すると共に、支持調節機構６によっ
て支持位置調節可能に構成したものである。
真撮影用フィルムカセッテトレイの支持調節機構につい
て、一実施例を挙げ、添付の図面を参照しながら以下説
明する。図１に、ベッド１を示し、このベッド１は、集
中治療室（Ｉ．Ｃ．Ｕ．）において使用されるＩ．Ｃ．
Ｕ．ベッドである。すなわち、このベッド１は、床部、
すなわち背に対応する床部（以下、背ボトムという）を
起伏調節するための背上げ用電動起動装置２を接続した
背ボトム３を有し、この背ボトム３に、Ｘ線写真撮影用
フィルムのカセッテを装填するためのカセッテトレイ４
を、背ボトム３の両側面に沿って設けたスライドガイド
５に摺動自在に装着すると共に、支持調節機構６によっ
て支持位置調節可能に構成したものである。
【０００７】この支持調節機構６は、背ボトム３の、先
端側とベッドフレーム７に取り付けた側の近傍とに設け
たプーリ８、９と、この背ボトム３から離隔した位置に
おけるベッドフレーム７に回動自在に設けた軸部材１０
と、この軸部材１０両端に設けたプーリ１１とを備え、
前記背ボトム３先端側のカセッテトレイ４端面に一端側
を接続すると共に背ボトム３先端側のプーリ８から、背
ボトム３のベッドフレーム７に取り付けた側のプーリ９
を介して、ベッドフレーム７における軸部材１０のプー
リ１１に掛け渡して、他端側を図中時計廻りに巻き付け
たワイヤ１２を有し、前記背ボトム３のベッドフレーム
７に取り付けた側の端面に突設した取り付け腕１３に、
一端側を接続すると共に、前記軸部材１０に他端側を、
図中、反時計廻りに巻き付けるようにした引っ張りばね
１４を有し、カセッテトレイ４をワイヤ１２の張力作用
下に、図示しない移動操作手段により、背ボトム３のス
ライドガイド５を摺動させるようにし、カセッテトレイ
４の側面に設けたストッパー１５により、所望の位置に
固定保持するようにしたものである。前記ストッパー１
５は、カセッテトレイ４の側面の摺動受け部１６に突設
した基部片１７に、ばね１８を介して作動レバー１９を
設ける構成としたもので、作動レバー１９をばね１８の
付勢力により、スライドガイド５を抑えつけるようにし
て、カセッテトレイ４を固定する構造である（図２参
照）。
端側とベッドフレーム７に取り付けた側の近傍とに設け
たプーリ８、９と、この背ボトム３から離隔した位置に
おけるベッドフレーム７に回動自在に設けた軸部材１０
と、この軸部材１０両端に設けたプーリ１１とを備え、
前記背ボトム３先端側のカセッテトレイ４端面に一端側
を接続すると共に背ボトム３先端側のプーリ８から、背
ボトム３のベッドフレーム７に取り付けた側のプーリ９
を介して、ベッドフレーム７における軸部材１０のプー
リ１１に掛け渡して、他端側を図中時計廻りに巻き付け
たワイヤ１２を有し、前記背ボトム３のベッドフレーム
７に取り付けた側の端面に突設した取り付け腕１３に、
一端側を接続すると共に、前記軸部材１０に他端側を、
図中、反時計廻りに巻き付けるようにした引っ張りばね
１４を有し、カセッテトレイ４をワイヤ１２の張力作用
下に、図示しない移動操作手段により、背ボトム３のス
ライドガイド５を摺動させるようにし、カセッテトレイ
４の側面に設けたストッパー１５により、所望の位置に
固定保持するようにしたものである。前記ストッパー１
５は、カセッテトレイ４の側面の摺動受け部１６に突設
した基部片１７に、ばね１８を介して作動レバー１９を
設ける構成としたもので、作動レバー１９をばね１８の
付勢力により、スライドガイド５を抑えつけるようにし
て、カセッテトレイ４を固定する構造である（図２参
照）。
【０００８】本発明にかかるベッドにおけるＸ線写真撮
影用フィルムカセッテトレイの支持調節機構は以上のよ
うに構成されるものであり、次にこの動作を説明する。
患者が仰臥しているベッド１において、Ｘ線写真撮影用
フィルムのカセッテをカセッテトレイ４に装填する。こ
の際、カセッテトレイ４は、背ボトム３先端側のプーリ
８を介してベッドフレーム７に取り付けた側の近傍にお
けるプーリ９を経由し、背ボトム３から離隔したベッド
フレーム７における軸部材１０のプーリ１１に巻回させ
たワイヤ１２の引張下に、背ボトム３のスライドガイド
５に保持されている。一方、前記軸部材１０には、背ボ
トム３における取り付け腕１３に一端側を連結して、他
端側を軸部材１０に巻き付けた引っ張りばね１４の付勢
力が及ぼされており、引っ張りばね１４により軸部材１
０に生ずるトルクと、ワイヤ１２によりプーリ１１に生
ずるトルクとが均衡のとれた状態にある。
影用フィルムカセッテトレイの支持調節機構は以上のよ
うに構成されるものであり、次にこの動作を説明する。
患者が仰臥しているベッド１において、Ｘ線写真撮影用
フィルムのカセッテをカセッテトレイ４に装填する。こ
の際、カセッテトレイ４は、背ボトム３先端側のプーリ
８を介してベッドフレーム７に取り付けた側の近傍にお
けるプーリ９を経由し、背ボトム３から離隔したベッド
フレーム７における軸部材１０のプーリ１１に巻回させ
たワイヤ１２の引張下に、背ボトム３のスライドガイド
５に保持されている。一方、前記軸部材１０には、背ボ
トム３における取り付け腕１３に一端側を連結して、他
端側を軸部材１０に巻き付けた引っ張りばね１４の付勢
力が及ぼされており、引っ張りばね１４により軸部材１
０に生ずるトルクと、ワイヤ１２によりプーリ１１に生
ずるトルクとが均衡のとれた状態にある。
【０００９】ここで、背上げ用電動起動装置２を起動し
て背ボトム３を起床させると、背ボトム３は傾斜してい
くので、カセッテトレイ４は、背ボトム３のスライドガ
イド５に沿って、ベッドフレーム７に取り付けた側に移
動しようとする力が大きくなり、ワイヤ１２により軸部
材１０のプーリ１１に生ずるトルクが大きくなって、引
っ張りばね１４による軸部材１０のトルクとの均衡がく
ずれるが、その力に対抗して引っ張りばね１４の反発力
が、軸部材１０にかかるトルクの差を打ち消すように軸
部材１０に及ぼされ、カセッテトレイ４は、その均衡が
取れたところで静止する。かかる状態にてカセッテトレ
イ４を位置調整するべく移動操作手段の操作を行うの
で、操作力は軽く、容易にカセッテトレイ４を所望の撮
影位置にもたらすことができる。
て背ボトム３を起床させると、背ボトム３は傾斜してい
くので、カセッテトレイ４は、背ボトム３のスライドガ
イド５に沿って、ベッドフレーム７に取り付けた側に移
動しようとする力が大きくなり、ワイヤ１２により軸部
材１０のプーリ１１に生ずるトルクが大きくなって、引
っ張りばね１４による軸部材１０のトルクとの均衡がく
ずれるが、その力に対抗して引っ張りばね１４の反発力
が、軸部材１０にかかるトルクの差を打ち消すように軸
部材１０に及ぼされ、カセッテトレイ４は、その均衡が
取れたところで静止する。かかる状態にてカセッテトレ
イ４を位置調整するべく移動操作手段の操作を行うの
で、操作力は軽く、容易にカセッテトレイ４を所望の撮
影位置にもたらすことができる。
【００１０】以上、本発明にかかるベッド等におけるＸ
線写真撮影用フィルムカセッテトレイの支持調節機構に
ついて、一実施例を挙げ、説明したが、次に、諸条件を
与えて、カセッテトレイ４の操作力を算出してみた。こ
こで、諸条件とは、図３に示すように 「カセッテトレイ４の重量…１０Ｋｇ、プーリ１１半径
Ｒ：軸部材１０の半径ｒ＝５：１、カセッテトレイ４の
スライド位置……Ｘ、スライド可能量…５００ｍｍ、取
り付け腕１３の長さＬ＝１５０ｍｍ、引っ張りばね１４
のばね定数ｋ＝０．２ｋｇｆ／ｍｍ、引っ張りばね１４
の自然長Ｘ0＝２５０ｍｍ」である。このような諸条件
下に、背ボトム３の傾斜角度θ＝０°，３０°，６０
°，９０°の場合におけるカセッテトレイ４の操作力Ｓ
を求めてみた。 １．θ＝０° Ｘ（ｍｍ） ０ ２５０ ５００ Ｓ（ｋｇ） ０ ２ ４ ２．θ＝３０° Ｘ（ｍｍ） ０ ２５０ ５００ Ｓ（ｋｇ） −２ ０ ＋２ ３．θ＝６０° Ｘ（ｍｍ） ０ ２５０ ５００ Ｓ（ｋｇ） −３．４ −１．４ ＋０．６ ４．θ＝９０° Ｘ（ｍｍ） ０ ２５０ ５００ Ｓ（ｋｇ） −４ −２ ０ ただし、カセッテトレイ４の操作力Ｓにおいて、ベッド
の頭側方向を正とする。以上のことから、最大でもカセ
ッテトレイ４の操作力Ｓは４ｋｇであり、操作が容易で
あることがわかる。なお、前述の諸条件を検討すれば、
さらに顕著な効果が期待できる。
線写真撮影用フィルムカセッテトレイの支持調節機構に
ついて、一実施例を挙げ、説明したが、次に、諸条件を
与えて、カセッテトレイ４の操作力を算出してみた。こ
こで、諸条件とは、図３に示すように 「カセッテトレイ４の重量…１０Ｋｇ、プーリ１１半径
Ｒ：軸部材１０の半径ｒ＝５：１、カセッテトレイ４の
スライド位置……Ｘ、スライド可能量…５００ｍｍ、取
り付け腕１３の長さＬ＝１５０ｍｍ、引っ張りばね１４
のばね定数ｋ＝０．２ｋｇｆ／ｍｍ、引っ張りばね１４
の自然長Ｘ0＝２５０ｍｍ」である。このような諸条件
下に、背ボトム３の傾斜角度θ＝０°，３０°，６０
°，９０°の場合におけるカセッテトレイ４の操作力Ｓ
を求めてみた。 １．θ＝０° Ｘ（ｍｍ） ０ ２５０ ５００ Ｓ（ｋｇ） ０ ２ ４ ２．θ＝３０° Ｘ（ｍｍ） ０ ２５０ ５００ Ｓ（ｋｇ） −２ ０ ＋２ ３．θ＝６０° Ｘ（ｍｍ） ０ ２５０ ５００ Ｓ（ｋｇ） −３．４ −１．４ ＋０．６ ４．θ＝９０° Ｘ（ｍｍ） ０ ２５０ ５００ Ｓ（ｋｇ） −４ −２ ０ ただし、カセッテトレイ４の操作力Ｓにおいて、ベッド
の頭側方向を正とする。以上のことから、最大でもカセ
ッテトレイ４の操作力Ｓは４ｋｇであり、操作が容易で
あることがわかる。なお、前述の諸条件を検討すれば、
さらに顕著な効果が期待できる。
【００１１】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、より簡単
な構造で、ベッドの床部裏面においてカセッテトレイ
を、床部の起伏角度にかかわらず、容易に移動調節し
て、所望の撮影位置にカセッテトレイをもたらすことが
できる。
な構造で、ベッドの床部裏面においてカセッテトレイ
を、床部の起伏角度にかかわらず、容易に移動調節し
て、所望の撮影位置にカセッテトレイをもたらすことが
できる。
【００１２】
【図１】本発明にかかるＸ線写真撮影用フィルムカセッ
テトレイの支持調節機構を備えたベッドの模式的な要部
斜視説明図である。
テトレイの支持調節機構を備えたベッドの模式的な要部
斜視説明図である。
【図２】図１に示すカセッテトレイを床部において保持
するための係止手段の断面説明図である。
するための係止手段の断面説明図である。
【図３】図１に示すＸ線写真撮影用フィルムカセッテト
レイの支持位置調節機構の機構説明図である。
レイの支持位置調節機構の機構説明図である。
１ ベッド ２ 背上げ用電動起動装置 ３ 背ボトム ４ カセッテトレイ ５ スライドガイド ６ 支持調節機構 ７ ベッドフレーム ８、９、１１ プーリ １０ 軸部材 １２ ワイヤ １３ 取り付け腕 １４ 引っ張りばね
Claims (1)
- 【請求項１】 床部起伏機能を有するベッドにおい
て、床部に、Ｘ線写真撮影用フィルムのカセッテを装填
するためのカセッテトレイを、摺動自在に装着すると共
に支持位置調節可能に構成し、前記床部の、先端側とベ
ッドフレームに取り付けた側の近傍とにプーリを設ける
一方、この床部から離隔した位置におけるベッドフレー
ムに軸部材を回動自在に設けてこの軸部材両端にプーリ
を設け、前記床部先端側のカセッテトレイ端面に一端側
を接続すると共に床部先端側のプーリから、床部のベッ
ドフレームに取り付けた側のプーリを介して、ベッドフ
レームにおける軸部材のプーリに掛け渡して、他端側を
巻き付けた線状部材を有し、前記床部のベッドフレーム
に取り付けた側の端面に突設した突設腕に一端側を接続
すると共に、他端側を軸部材に前記線状部材をプーリに
巻き付けた方向と反対廻りに巻き付けるようにしたばね
部材を有し、前記カセッテトレイを線状部材の張力作用
下に、床部のスライドガイドを摺動させるようにし、カ
セッテトレイの側面に設けた係止手段により、所望の位
置に固定保持するようにしたことを特徴とするベッドに
おけるＸ線写真撮影用フィルムカセッテトレイの支持調
節機構。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6171257A JP2759425B2 (ja) | 1994-07-22 | 1994-07-22 | ベッドにおけるｘ線写真撮影用フィルムカセッテトレイの支持調節機構 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6171257A JP2759425B2 (ja) | 1994-07-22 | 1994-07-22 | ベッドにおけるｘ線写真撮影用フィルムカセッテトレイの支持調節機構 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0836230A JPH0836230A (ja) | 1996-02-06 |
| JP2759425B2 true JP2759425B2 (ja) | 1998-05-28 |
Family
ID=15919974
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6171257A Expired - Fee Related JP2759425B2 (ja) | 1994-07-22 | 1994-07-22 | ベッドにおけるｘ線写真撮影用フィルムカセッテトレイの支持調節機構 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2759425B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5661603B2 (ja) * | 2011-12-27 | 2015-01-28 | パラマウントベッド株式会社 | カセッテホルダ及び医療用ベッド |
| KR102022477B1 (ko) * | 2019-01-07 | 2019-09-18 | 임병학 | 방사선영상 촬영을 위한 검사용 카세트 트레이 일체형 병실 침대 |
-
1994
- 1994-07-22 JP JP6171257A patent/JP2759425B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0836230A (ja) | 1996-02-06 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP4480043B2 (ja) | パノラマ及びｃｔ兼用ｘ線撮影装置 | |
| JP4480042B2 (ja) | パノラマ、ｃｔ及び頭部計測兼用ｘ線撮影装置 | |
| JP4480041B2 (ja) | パノラマ及びｃｔ兼用ｘ線撮影装置 | |
| JP2003520629A (ja) | 医療診断テーブル用の横臥面 | |
| US5224140A (en) | Method and apparatus for panoramic radiography | |
| JP2759425B2 (ja) | ベッドにおけるｘ線写真撮影用フィルムカセッテトレイの支持調節機構 | |
| JPH0327888B2 (ja) | ||
| JPH07275239A (ja) | 患者頭部固定装置 | |
| CA1246921A (en) | Apparatus for x-ray photography of the area of the dentition and of the jaws | |
| JPH0313285Y2 (ja) | ||
| JP2002263096A (ja) | Ｘ線ｃｔシステムにおけるガントリ装置 | |
| US4756014A (en) | Dental X-ray diagnostics installation | |
| JP3997452B2 (ja) | 座席昇降装置付き椅子 | |
| JP2970461B2 (ja) | 重量バランス装置 | |
| JPWO2020249857A5 (ja) | ||
| JPH11253431A (ja) | 移動形ｘ線装置 | |
| US5386449A (en) | Method and a device for carrying out constant enlargement in panoramic tomographic X-ray photography | |
| JPH08182672A (ja) | 歯科用パノラマｘ線写真撮影装置 | |
| JPH0718701U (ja) | 立位ならびに仰臥位兼用全顎パノラマｘ線撮影装置 | |
| JPH06165776A (ja) | Ｃｔ用撮影テーブル駆動機構 | |
| CA1097439A (en) | Motion mechanism of x-ray film in panoramic radiography | |
| JP4337429B2 (ja) | カセッテトレイおよびカセッテ式撮影装置 | |
| JPH0228882Y2 (ja) | ||
| JPH10179562A (ja) | 移動型ｘ線装置 | |
| JPH0348493B2 (ja) |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |