JP2757104B2 - 磁場発生装置 - Google Patents
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- 230000004907 flux Effects 0.000 description 1
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- 239000000696 magnetic material Substances 0.000 description 1
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- H01—ELECTRIC ELEMENTS
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- H01F7/0273—Magnetic circuits with PM for magnetic field generation
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は磁場発生装置に関し、特
に磁気共鳴を利用して物体の画像を得る磁気共鳴撮影装
置（ＭＲＩ装置）に用いて好適な磁場発生装置に関す
る。
に磁気共鳴を利用して物体の画像を得る磁気共鳴撮影装
置（ＭＲＩ装置）に用いて好適な磁場発生装置に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】磁気共鳴撮影装置（以下ＭＲＩ装置とい
う）は、装置内の均一磁場中に置かれた人体の断層画像
を得る装置であり、現代の医療に大変役立っている。
う）は、装置内の均一磁場中に置かれた人体の断層画像
を得る装置であり、現代の医療に大変役立っている。
【０００３】ＭＲＩ装置で鮮明な断層画像を得るために
は、装置内の広範囲に均一磁場を発生させる必要があ
る。そのための磁場発生装置のひとつとして、永久磁石
対向型の磁場発生装置がある。
は、装置内の広範囲に均一磁場を発生させる必要があ
る。そのための磁場発生装置のひとつとして、永久磁石
対向型の磁場発生装置がある。
【０００４】永久磁石対向型の磁場発生装置を用いたＭ
ＲＩ装置の従来例を図２に示す。図２（ａ）はＭＲＩ装
置を上方から見た概略図であり、図２（ｂ）は図２
（ａ）の断面線ａ−ａから見た断面図である。
ＲＩ装置の従来例を図２に示す。図２（ａ）はＭＲＩ装
置を上方から見た概略図であり、図２（ｂ）は図２
（ａ）の断面線ａ−ａから見た断面図である。
【０００５】図２に示す従来のＭＲＩ装置では、継鉄１
０ａ、１０ｂを４本の円柱状継鉄１２ａ、１２ｂ、１２
ｃ、１２ｄで接続し、これらの継鉄内部に、異極同士を
対向させたリング状永久磁石対１４ａ、１４ｂを設けて
いる。更に、上記永久磁石対１４ａ、１４ｂの対向面
に、外周に環状突起を有する整磁板１６ａ、１６ｂ（軟
鉄等の磁性体からなる磁極板）を設けている。これらに
より、対向整磁板１６ａ、１６ｂの間の空間に均一磁場
を得ている。
０ａ、１０ｂを４本の円柱状継鉄１２ａ、１２ｂ、１２
ｃ、１２ｄで接続し、これらの継鉄内部に、異極同士を
対向させたリング状永久磁石対１４ａ、１４ｂを設けて
いる。更に、上記永久磁石対１４ａ、１４ｂの対向面
に、外周に環状突起を有する整磁板１６ａ、１６ｂ（軟
鉄等の磁性体からなる磁極板）を設けている。これらに
より、対向整磁板１６ａ、１６ｂの間の空間に均一磁場
を得ている。
【０００６】周知の如く、中心部に開口部（貫通孔）を
有するリング状永久磁石を使用する場合には、継鉄１０
ａ、１０ｂの中心部にも同様に開口部を設け、穴１８
ａ、１８ｂを形成するのが普通である。尚、対向した整
磁板の間に、患者１８の頭部等が置かれる。
有するリング状永久磁石を使用する場合には、継鉄１０
ａ、１０ｂの中心部にも同様に開口部を設け、穴１８
ａ、１８ｂを形成するのが普通である。尚、対向した整
磁板の間に、患者１８の頭部等が置かれる。
【０００７】図２に示した従来の磁場発生装置では、検
査技師は装置内に置かれた患部の状態（図示の場合には
患者の頭部）を簡単に観ることができないという問題が
ある。即ち、図２の場合には、患者の足元または頭上か
ら装置内部を覗き込まざるをえないが、磁場発生装置の
整磁板間は約５００ｍｍと狭いため、検査技師が装置内
の患部（患者の表情等）を十分に観察できないという問
題がある。
査技師は装置内に置かれた患部の状態（図示の場合には
患者の頭部）を簡単に観ることができないという問題が
ある。即ち、図２の場合には、患者の足元または頭上か
ら装置内部を覗き込まざるをえないが、磁場発生装置の
整磁板間は約５００ｍｍと狭いため、検査技師が装置内
の患部（患者の表情等）を十分に観察できないという問
題がある。
【０００８】この問題を解決するため、整磁板の間隔を
広くすると、装置内の磁場均一度及び磁場強度が低下す
るという別の問題が生ずる。一方、磁場強度を上げるた
めに大型の永久磁石を使用すれば、装置の製作費が上昇
し、装置が大型化するというまた別の問題が生じる。
広くすると、装置内の磁場均一度及び磁場強度が低下す
るという別の問題が生ずる。一方、磁場強度を上げるた
めに大型の永久磁石を使用すれば、装置の製作費が上昇
し、装置が大型化するというまた別の問題が生じる。
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上述
の従来の問題（即ち、装置の大型化・製作費の上昇等）
を引き起こすことなく、装置内に置かれた患部を容易に
観察できるＭＲＩ装置用の磁場発生装置を提供すること
である。
の従来の問題（即ち、装置の大型化・製作費の上昇等）
を引き起こすことなく、装置内に置かれた患部を容易に
観察できるＭＲＩ装置用の磁場発生装置を提供すること
である。
【００１０】
【課題を解決するための手段】厚み方向に磁化された１
対のリング状永久磁石を、中央部に開口部を有する継鉄
内部に設け、上記１対のリング状永久磁石の対向面の夫
々に設けた整磁板の間の空間に磁場を発生させる磁場発
生装置に於いて、上記整磁板の中央部分に貫通孔を設け
る。また、複数の磁極小片を、上記整磁板の表面に設け
る。更にまた、上記継鉄の外側で且つ上記貫通孔に対応
する場所に、観察用カメラを設ける。
対のリング状永久磁石を、中央部に開口部を有する継鉄
内部に設け、上記１対のリング状永久磁石の対向面の夫
々に設けた整磁板の間の空間に磁場を発生させる磁場発
生装置に於いて、上記整磁板の中央部分に貫通孔を設け
る。また、複数の磁極小片を、上記整磁板の表面に設け
る。更にまた、上記継鉄の外側で且つ上記貫通孔に対応
する場所に、観察用カメラを設ける。
【００１１】
【実施例】以下、図１を用いて本発明の実施例を説明す
る。図２と同じ部分には同じ符号を付してある。図１
（ａ）はＭＲＩ装置を上方から見た概略図であり、図１
（ｂ）は図１（ａ）の断面線ｂ−ｂから見た断面図であ
る。
る。図２と同じ部分には同じ符号を付してある。図１
（ａ）はＭＲＩ装置を上方から見た概略図であり、図１
（ｂ）は図１（ａ）の断面線ｂ−ｂから見た断面図であ
る。
【００１２】本発明の従来例との違いは、整磁板２６
ａ、及び２６ｂの中央部分に貫通孔を設けた点である。
したがって、孔２８ａ、及び２８ｂは継鉄、磁石、整磁
板を貫通し、継鉄の外部と内部をつないでいる。
ａ、及び２６ｂの中央部分に貫通孔を設けた点である。
したがって、孔２８ａ、及び２８ｂは継鉄、磁石、整磁
板を貫通し、継鉄の外部と内部をつないでいる。
【００１３】孔２８ａを設けたことにより、従来のよう
にＭＲＩ装置内の患者を足元や頭上から覗き込まなくて
も、孔２８ａを通して容易に観察することができる。ま
た、図１のように観察カメラ３０を設ければ、離れた場
所（操作室など）でも患部の状態を明確に観ることがで
きる。更にまた、患者にとっては、頭部が装置内にある
とき孔２８ａから外を見ることができ、密室に閉じ込め
られているという圧迫感がやわらげられるという利点も
ある。
にＭＲＩ装置内の患者を足元や頭上から覗き込まなくて
も、孔２８ａを通して容易に観察することができる。ま
た、図１のように観察カメラ３０を設ければ、離れた場
所（操作室など）でも患部の状態を明確に観ることがで
きる。更にまた、患者にとっては、頭部が装置内にある
とき孔２８ａから外を見ることができ、密室に閉じ込め
られているという圧迫感がやわらげられるという利点も
ある。
【００１４】孔２８ａ、２８ｂを設けたために磁場の均
一性が乱されて、磁場均一度及び磁場均一範囲が必要と
される値以下となった場合には、複数の磁極小片を整磁
板２６ａ及び２６ｂの表面に設けて磁場を調整し、装置
内の磁場均一度及び磁場均一範囲を所望値にする必要が
ある。尚、磁極小片を設けて磁場の調整を行うことは公
知なので、詳細な説明は省略する。
一性が乱されて、磁場均一度及び磁場均一範囲が必要と
される値以下となった場合には、複数の磁極小片を整磁
板２６ａ及び２６ｂの表面に設けて磁場を調整し、装置
内の磁場均一度及び磁場均一範囲を所望値にする必要が
ある。尚、磁極小片を設けて磁場の調整を行うことは公
知なので、詳細な説明は省略する。
【００１５】以下、ＭＲＩ装置に従来の磁場発生装置を
用いた場合と、本発明の磁場発生装置を用いた場合との
実験結果を述べ、本発明で整磁板に孔を設けても、装置
内の磁場均一度は良好なままに保てることを示す。
用いた場合と、本発明の磁場発生装置を用いた場合との
実験結果を述べ、本発明で整磁板に孔を設けても、装置
内の磁場均一度は良好なままに保てることを示す。
【００１６】リング状永久磁石には、残留磁束密度１
３．２ｋＧ、最大エネルギー積４２ＭＧＯｅのＮｄＦｅ
Ｂ磁石を用いた。永久磁石の厚みは１００ｍｍであり、
直径は１１００ｍｍ、中央部の孔の直径は８０ｍｍであ
る。
３．２ｋＧ、最大エネルギー積４２ＭＧＯｅのＮｄＦｅ
Ｂ磁石を用いた。永久磁石の厚みは１００ｍｍであり、
直径は１１００ｍｍ、中央部の孔の直径は８０ｍｍであ
る。
【００１７】継鉄の孔、及び整磁板の孔（本発明の場
合）の直径は、永久磁石の孔の直径と等しく８０ｍｍで
ある。これらの孔はＭＲＩ装置の下側の部分にも設け
る。下側に設けた孔は、患部観察用ではなく、装置の上
下の形状を対称にして装置内に均一磁場を得るためのも
のである。
合）の直径は、永久磁石の孔の直径と等しく８０ｍｍで
ある。これらの孔はＭＲＩ装置の下側の部分にも設け
る。下側に設けた孔は、患部観察用ではなく、装置の上
下の形状を対称にして装置内に均一磁場を得るためのも
のである。
【００１８】上で述べた磁場発生装置に於いて、整磁板
の間隔を５００ｍｍとし、整磁板間の中央部の直径３０
０ｍｍの球内での磁場均一度を測定した。従来例の磁場
発生装置による発生磁場の均一度は４５ｐｐｍであっ
た。本発明に係る磁場発生装置を用いた場合、複数の磁
極小片を整磁板表面に設けて磁場を調整することによ
り、４９ｐｐｍという従来と同じ程度の高い磁場均一度
を得ることができた。
の間隔を５００ｍｍとし、整磁板間の中央部の直径３０
０ｍｍの球内での磁場均一度を測定した。従来例の磁場
発生装置による発生磁場の均一度は４５ｐｐｍであっ
た。本発明に係る磁場発生装置を用いた場合、複数の磁
極小片を整磁板表面に設けて磁場を調整することによ
り、４９ｐｐｍという従来と同じ程度の高い磁場均一度
を得ることができた。
【００１９】
【発明の効果】本発明によれば、整磁板の中心部に孔を
設けるだけで、患部の状態を容易に観察できるＭＲＩ装
置用磁場発生装置を提供することができる。しかも、本
発明は、製作費の上昇及び装置の大型化という問題を起
こすことはない。
設けるだけで、患部の状態を容易に観察できるＭＲＩ装
置用磁場発生装置を提供することができる。しかも、本
発明は、製作費の上昇及び装置の大型化という問題を起
こすことはない。
【図１】本発明に係る磁場発生装置を用いたＭＲＩ装置
の実施例。
の実施例。
【図２】従来の磁場発生装置を用いたＭＲＩ装置の例。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) H01F 7/20 H01F 7/02
Claims (3)
- 【請求項１】 厚み方向に磁化された１対のリング状永
久磁石を、中央部に開口部を有する継鉄内部に設け、上
記１対のリング状永久磁石の対向面の夫々に設けた整磁
板の間の空間に磁場を発生させる磁場発生装置に於い
て、 上記整磁板の中央部分に貫通孔を設けたことを特徴とす
る磁場発生装置。 - 【請求項２】 複数の磁極小片を、上記整磁板の表面に
設けたことを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の磁
場発生装置。 - 【請求項３】 上記継鉄の外側で且つ上記貫通孔に対応
する場所に、観察用ビデオカメラを設けたことを特徴と
する特許請求の範囲第１項乃至第２項記載の磁場発生装
置。
Priority Applications (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5098475A JP2757104B2 (ja) | 1993-04-01 | 1993-04-01 | 磁場発生装置 |
| DE69407848T DE69407848T2 (de) | 1993-04-01 | 1994-03-23 | Magnetanordnung für die Bilderzeugung mittels magnetischer Resonanz |
| EP94104609A EP0618457B1 (en) | 1993-04-01 | 1994-03-23 | Magnet apparatus for magnetic resonance imaging |
| CN94103821A CN1080105C (zh) | 1993-04-01 | 1994-03-30 | 用于核磁共振成像的磁性装置 |
| US08/220,334 US5382905A (en) | 1993-04-01 | 1994-03-30 | Magnet apparatus for magnetic resonance imaging |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5098475A JP2757104B2 (ja) | 1993-04-01 | 1993-04-01 | 磁場発生装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06290937A JPH06290937A (ja) | 1994-10-18 |
| JP2757104B2 true JP2757104B2 (ja) | 1998-05-25 |
Family
ID=14220686
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5098475A Expired - Fee Related JP2757104B2 (ja) | 1993-04-01 | 1993-04-01 | 磁場発生装置 |
Country Status (5)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5382905A (ja) |
| EP (1) | EP0618457B1 (ja) |
| JP (1) | JP2757104B2 (ja) |
| CN (1) | CN1080105C (ja) |
| DE (1) | DE69407848T2 (ja) |
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|---|---|---|---|---|
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| US6335623B1 (en) | 1992-12-18 | 2002-01-01 | Fonar Corporation | MRI apparatus |
| US6201394B1 (en) | 1992-12-18 | 2001-03-13 | Fonar Corporation | MRI apparatus |
| US5475355A (en) * | 1994-04-15 | 1995-12-12 | New York University | Method and apparatus for compensation of field distortion in a magnetic structure using spatial filter |
| US6437571B1 (en) | 1997-11-21 | 2002-08-20 | Fonar Corporation | MRI apparatus |
| US6252405B1 (en) | 1999-11-15 | 2001-06-26 | General Electric Company | Temperature compensated NMR magnet and method of operation therefor |
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| US6822449B1 (en) | 2000-11-22 | 2004-11-23 | Fonar Corporation | Ferromagnetic frame with laminated carbon steel |
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| US7701209B1 (en) | 2001-10-05 | 2010-04-20 | Fonar Corporation | Coils for horizontal field magnetic resonance imaging |
| JP4419954B2 (ja) * | 2003-02-10 | 2010-02-24 | 日立金属株式会社 | 磁界発生装置 |
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| US8599215B1 (en) | 2008-05-07 | 2013-12-03 | Fonar Corporation | Method, apparatus and system for joining image volume data |
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| US20110175694A1 (en) * | 2008-06-24 | 2011-07-21 | Fallone B Gino | Magnetic assembly and method for defining a magnetic field for an imaging volume |
| US11141080B1 (en) | 2013-03-13 | 2021-10-12 | Fonar Corporation | Cervical vertebra angle measurement |
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| DE3779715T2 (de) * | 1986-09-27 | 1993-01-28 | Sumitomo Spec Metals | Vorrichtung zur erzeugung eines magnetfeldes fuer rechnergesteuerte tomographie mittels magnetischer kernresonanz. |
| US4829252A (en) * | 1987-10-28 | 1989-05-09 | The Regents Of The University Of California | MRI system with open access to patient image volume |
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-
1993
- 1993-04-01 JP JP5098475A patent/JP2757104B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1994
- 1994-03-23 EP EP94104609A patent/EP0618457B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1994-03-23 DE DE69407848T patent/DE69407848T2/de not_active Expired - Fee Related
- 1994-03-30 CN CN94103821A patent/CN1080105C/zh not_active Expired - Fee Related
- 1994-03-30 US US08/220,334 patent/US5382905A/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| DE69407848T2 (de) | 1998-05-14 |
| CN1080105C (zh) | 2002-03-06 |
| CN1097584A (zh) | 1995-01-25 |
| EP0618457B1 (en) | 1998-01-14 |
| DE69407848D1 (de) | 1998-02-19 |
| JPH06290937A (ja) | 1994-10-18 |
| EP0618457A1 (en) | 1994-10-05 |
| US5382905A (en) | 1995-01-17 |
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