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JP2756571B2 - 顆粒状ジペプチド甘味剤の製造方法 - Google Patents

顆粒状ジペプチド甘味剤の製造方法

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Publication number
JP2756571B2
JP2756571B2 JP63326200A JP32620088A JP2756571B2 JP 2756571 B2 JP2756571 B2 JP 2756571B2 JP 63326200 A JP63326200 A JP 63326200A JP 32620088 A JP32620088 A JP 32620088A JP 2756571 B2 JP2756571 B2 JP 2756571B2
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JP
Japan
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product
aspartyl
spray
dried
drying
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JP63326200A
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豊 塩川
幸男 国澤
恒夫 原田
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Tosoh Corp
Original Assignee
Tosoh Corp
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は顆粒状ジペプチド甘味剤の製造方法に関する
ものであり、更に詳しくはα−L−アスパルチル−L−
フェニルアラニン アルキルエステルのスラリー液から
流動性および溶解性の良い顆粒状ジペプチド甘味剤を製
造する方法に関するものである。
[従来の技術] α−L−アスパルチル−L−フェニルアラニン低級ア
ルキルエステル、特にメチルエステルを代表とするジペ
プチド甘味剤は、すでに低カロリー甘味剤として重要な
地位を占めるようになってきた。
ジペプチド甘味剤は、一般に水溶液としてまたは必要
に応じて他の成分と共に粉末状、錠剤状等の形で用いら
れる。
ジペプチド甘味剤として用いられる化合物、例えばα
−L−アスパルチル−L−フェニルアラニンメチルエス
テルは最終的にはその保存安定性の面から、工業的には
一旦粉体等の固体の形で生産される。しかし慣用の方法
で得られるα−L−アスパルチル−L−フェニルアラニ
ンメチルエステルの固体は水に対する溶解速度が遅いた
めにこのような甘味成分を水溶液として含む製品を製造
する工業においては溶解性のよいジペプチド甘味剤が要
求される。
またジペプチド甘味剤を粉末状として用いる場合でも
甘味は水に溶解してはじめて発揮されるので水に迅速に
溶解するジペプチド甘味剤が要求される。
このため以前より水に対する溶解性を改善するための
種々の試みが成されてきた。これらの試みは大きくは2
つに分けられ、1つは甘味剤の結晶構造をかえて改善し
ようとするものであり、もう1つは甘味剤乾燥物の形状
をかえようとするものである。
前者の例としては特開昭63−44593その他がある。こ
の方法はかなりの効果が期待できるがα−L−アスパル
チル−L−フェニルアラニンアルキルエステル分子の化
学物理的な性質上ある程度までの改善に止まり、非常に
速い溶解性を要求される食品に対しては十分なものとは
いえない。これは溶解性の改善された結晶構造において
も、甘味剤乾燥物粉体の性状により溶解速度は大きく影
響を受けるためである。
本発明も属する後者の方法の従来技術の例としては米
国特許第4,517,2145/1985、Shoaf et al.がある。この
方法は、純度の高いα−L−アスパルチル−L−フェニ
ルアラニンアルキルエステル乾燥製品の製造方法として
も有効な方法ではあるが、湿式粉砕操作、特に超微粉砕
機を食品添加物に用いることは非常に難しく高い技術を
要求される。
[発明が解決しようとする課題] 一般にスラリー液より乾燥製品を工業的に大量に生産
し、なおかつこの製品に速い溶解速度が要求される場
合、噴霧乾燥が最も勝れた方法とされている。即ちこの
方法にて原料を乾燥することを考えると、製品は多孔質
球状となり溶解性及び溶解性の改善が期待できること、
大量に乾燥する場合には単位被乾燥物あたりの表面積が
非常に大きくなるため噴霧乾燥機が他の乾燥機に比べ非
常に乾燥効率に優れるために経済的に有利であることな
どの利点がある。
この方法を実施するにあたっての第1の障害は球形粒
子を得ようとした場合、原料スラリーを構成する固形分
粒子が製品粒子に比べて非常に小さくなければならない
ことである。噴霧乾燥機の現実的な大きさを考えた場
合、製品粒子は最大径数百マイクロメートル好ましくは
200マイクロメートル以下となり、製品を多孔質球状に
しようとするとスラリー液噴霧ではそのスラリーを構成
する粒子が製品径に対し好ましくは20%以下、特に好ま
しくは5%以下であることが必要となる。これに対し噴
霧原料スラリー液を構成するα−L−アスパルチル−L
−フェニルアラニンアルキルエステルの結晶の大きさか
ら考えると湿式粉砕が必要になることは明らかである
が、現在の技術ではこの大きさまで粉砕するには媒体撹
拌式粉砕機を用いねばならず、このタイプの粉砕機は原
理的に粉砕媒体の摩耗は避けられず、これを防ぐための
種々の工夫を必要とする。
なお粉砕操作を経なければ噴霧乾燥製品の形状は噴霧
原料スラリー液中に存在する大きなα−L−アスパルチ
ル−L−フェニルアラニンアルキルエステルの結晶を核
とする長紡錘糸状となり、また乾燥中に破壊されること
が球形粒子に比べ多くなるために、より多量の微粉(数
マイクロメートル)の発生を招き製品流動性は著しく劣
化する。
第2の障害としてα−L−アスパルチル−L−フェニ
ルアラニンアルキルエステルの結晶は結晶水あるいは付
着水を持ち、乾燥時間が非常に短く乾燥機出口付近の空
気湿度が非常に高くなる噴霧乾燥では十分に必要な水分
含有量まで乾燥することは極めて難しい。なおこの問題
を解決するために噴霧乾燥の排風温を高く設定すること
は水分含有量を低下することには効果があるが、溶解性
の悪いタイプの結晶をつくってしまうことおよびα−L
−アスパルチル−L−フェニルアラニンアルキルエステ
ルの熱安定性の悪さから実践的でないことが知られてい
る。
本発明の目的はこのように従来取得が困難であった高
純度の流動性および溶解性の良いα−L−アスパルチル
−L−フェニルアラニンアルキルエステル甘味剤を容易
に製造できる方法を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明者らは前述の問題点を解決すべく鋭意検討を重
ねた結果、噴霧乾燥後、共液を噴霧する流動造粒操作を
加えることにより、難しい微粉砕操作をなくし流動性お
よび溶解性の良いα−L−アスパルチル−L−フェニル
アラニンアルキルエステル甘味剤造粒物を製造すること
に成功した。
本発明の要旨は、粉砕操作を用いずに噴霧乾燥し、そ
の後造粒、さらに必要に応じ乾燥することにより高純度
の流動性および溶解性の良いα−L−アスパルチル−L
−フェニルアラニンアルキルエステル甘味剤を容易に製
造することである。即ち、本発明はα−L−アスパルチ
ル−L−フェニルアラニン低級アルキルエステルの結晶
を含むスラリー液を粉砕せずに噴霧乾燥し、得られた乾
燥物を造粒し、必要に応じて再乾燥することを特徴とす
る顆粒状ジペプチド甘味剤の製造方法を提供するもので
ある。以下その詳細について説明する。
本発明で用いられる被乾燥スラリーはそれを構成する
粒子が比較的大きいものであるが、完全溶液から精製操
作の目的で結晶を析出させると結晶の凝集力により針状
結晶の凝集晶となり、長径50マイクロメートル以上とな
ってしまう。本発明では該スラリーをそのまま、あるい
は噴霧を容易にするため水をくわえてリパルプするにと
どめ、即ち粉砕操作を行わずにそのまま噴霧乾燥する。
ここで得られた製品は粉砕による異物の混入が十分に少
ないが、しかしながら紡錘糸状でかつ大量の微粉を含む
ため流動性は極めて悪く、また水分含有率は製品に対し
て通常4〜10%である。
本発明では次に造粒、好ましくは流動造粒の操作およ
び必要に応じて乾燥操作を行なう。流動造粒操作で用い
る噴霧液は水、α−L−アスパルチル−L−フェニルア
ラニンアルキルエステル水溶液、糖液、その他バインダ
ーとして考えられるものの水溶液(スラリーを含む)で
あり、必要に応じたその後の乾燥操作は流動乾燥、真空
乾燥などが用い得る。ただし造粒物の破壊を防ぐために
はなるべく被乾燥物の動きの少ない方向が好ましい。
実施例1 α−L−アスパルチル−L−フェニルアラニンメチル
エステル水溶液より結晶を析出せしめたスラリーを固液
分離操作によりスラリー濃縮を行い、これを4℃に冷却
した水を加えながらリパルプし、噴霧乾燥原料スラリー
を調整した。この原料スラリーの構成粒子は針状結晶の
凝集晶であり、200〜30マイクロメートル程度の長さを
持つものであった。このスラリーを入口温度170℃、出
口温度75℃にて噴霧乾燥し、全製品を回収した。得られ
た製品は体積平均径で75マイクロメートル付近と5マイ
クロメートル付近というように大小2つのピークを持つ
粒度分布を示し、粒子形状は径30マイクロメートル以下
のものはほとんどが針状、これ以上のものは噴霧原料ス
ラリー液中に存在する大きなα−L−アスパルチル−L
−フェニルアラニンメチルエステルの結晶を核とする長
紡錘糸状なった。この製品を流動造粒機にて1.0%α−
L−アスパルチル−L−フェニルアラニンメチルエステ
ル水溶液を噴霧しながら10分間流動造粒をおこなった。
さらに同一の機械にて噴霧を止め、10分間流動乾燥を
行った。得られた製品は以下の表に示すような粒度分布
および物性値をとった。
第1表及び第2表から、造粒により粒度分布が極て鋭
くなり、また流動性が大きく向上したことがわかる。
[発明の効果] この方法では噴霧乾燥した時点では製品は紡錘糸状で
かつ大量の10マイクロメートル以下の微粉を含めため流
動性は極めて悪く、また水分含有率は製品に対して4〜
10%となり食品添加物として極めて不満足なものであ
る。しかしこの製品に流動造粒操作および必要に応じた
乾燥操作を加えることにより紡錘糸状の製品と大量の微
粉とが凝集造粒され、流動性および溶解性の良い甘味剤
造粒物で水分含有率が製品に対して2〜4%である製品
を作ることができる。この製品は食品添加物として優れ
ている。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】α−L−アスパルチル−L−フェニルアラ
    ニン低級アルキルエステルの結晶を含むスラリー液を粉
    砕せずに噴霧乾燥し、得られた乾燥物を造粒し、必要に
    応じて再乾燥することを特徴とする顆粒状ジペプチド甘
    味剤の製造方法。
JP63326200A 1988-12-26 1988-12-26 顆粒状ジペプチド甘味剤の製造方法 Expired - Lifetime JP2756571B2 (ja)

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US5334397A (en) * 1992-07-14 1994-08-02 Amurol Products Company Bubble gum formulation

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IE44797B1 (en) * 1976-04-05 1982-04-07 Gen Foods Corp Sweetening composition and method for the preparation thereof

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