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JP2756216B2 - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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Publication number
JP2756216B2
JP2756216B2 JP5032088A JP3208893A JP2756216B2 JP 2756216 B2 JP2756216 B2 JP 2756216B2 JP 5032088 A JP5032088 A JP 5032088A JP 3208893 A JP3208893 A JP 3208893A JP 2756216 B2 JP2756216 B2 JP 2756216B2
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JP
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JP5032088A
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義弘 中嶋
晃宏 高田
博實 山下
法行 冨田
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Mitsubishi Electric Corp
Kyocera Mita Industrial Co Ltd
Original Assignee
Mita Industrial Co Ltd
Mitsubishi Electric Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Mita Industrial Co Ltd, Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mita Industrial Co Ltd
Priority to JP5032088A priority Critical patent/JP2756216B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一列に配設されたフォ
トトランジスタ等の光電変換素子からなるイメージセン
サを原稿の幅方向に複数個配設し、各イメージセンサに
より同一端側から順次幅方向へ走査して原稿を読み取
り、画像形成装置等の外部装置へ読み取ったデータを出
力する画像読取装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ファクシミリ等の画像形成装置に
用いられる画像読取装置は、フォトダイオード等の光電
変換素子が所定のピッチで一列に配設された光電変換素
子アレイからなるイメージセンサを原稿の幅方向に配設
し、原稿を幅方向に走査する(以下、主走査とする)と
ともに、イメージセンサまたは原稿を移動させて原稿の
長さ方向に相対的に走査して(以下、副走査とする)原
稿画像を読み取るようにしている。例えば、図14
(a)に示すように、原稿を移動させるときは副走査方
向と反対向きに、図14(b)に示すように、イメージ
センサを移動させるときは副走査方向と同一の向きに移
動させればよい。
【0003】また、単一のイメージセンサに搭載可能な
光電変換素子数には読み取りスピードを主要原因とする
限界があるため、原稿幅が大きい場合には、画素数、長
さが不足するので、原稿サイズに対応させて複数のイメ
ージセンサを並設し、これらのイメージセンサにより原
稿を同一方向に走査して読み取るようにしている。この
とき、各イメージセンサが副走査方向に互いにずれない
ようにするために、配置作業には顕微鏡が用いられてい
る。
【0004】このように、光電変換素子アレイを順次走
査して原稿の読み取りを行うため、各イメージセンサの
読み取り開始端側のタイミングと他端側のタイミングと
に時間差が生じる。一方、上記したように、この間にイ
メージセンサと原稿とは原稿の長さ方向に相対的に移動
している。従って、読み取り軌跡は主走査方向に対して
傾斜することになる。例えば図15に示すように、イメ
ージセンサ1〜4により原稿G上の直線Sを読み取った
場合、イメージセンサ1〜4の境界で生じる読み取りタ
イミングの差により、直線Sが印字された画像に不連続
が生じる。特に、光電変換素子の受光信号(アナログ
値)をディジタル値に変換するときに、多値(例えば8
ビット)のディジタル値に変換する場合には、図15に
示すように、印字された画像にイメージセンサ1〜4の
各境界でずれが生じる。加えて、2値(1ビット)のデ
ィジタル値に変換する場合には、そのスレショルドレベ
ルによっては、読み取り終了端側の光電変換素子で直線
Sが読み取れず、空白になって画像が途切れることがあ
った。このように、原稿画像が正確に再現されず、しか
も見栄えの低下を招き、画像品質が悪化していた。
【0005】この対策として、隣接するイメージセンサ
をその主走査方向が交互に逆向きになるように配設し
て、各イメージセンサの境界における読み取りタイミン
グを一致させ、画像読取装置からの出力データの上記し
たような不連続を無くすようにしたものが提案されてい
る(特開平2−202265号公報)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記特開平
2−202265号公報記載の画像読取装置にあって
は、隣接するイメージセンサの主走査方向が交互に逆向
きになるため、各イメージセンサの一端部に接続される
配線が交互に逆位置となって複雑になるとともに、各イ
メージセンサの走査方向を識別して配置する必要があ
り、作業効率の低下を招くことになる。また、各イメー
ジセンサの読み取り軌跡をつなぐと画像に折れ曲がりが
生じて画像の再現性及び見栄えが悪くなる。
【0007】また、この折れ曲がりを解消するため、各
イメージセンサの読み取り軌跡の傾斜分だけ各イメージ
センサを傾けて配設することが開示されている。しか
し、各イメージセンサの傾きを調整することが必要にな
り、手間がかかることになる。また、傾き調整が極めて
微小角度であるため、その調整作業には熟練を要する。
【0008】さらに、開示されているように、各イメー
ジセンサを、折り曲げたように傾けて配置すると、各イ
メージセンサの境界での角度により光電変換素子が離れ
るので画像の読み取りに空白領域が生じ、主走査方向の
光電変換素子の連続性が図れなくなってしまう。
【0009】本発明は、上記問題を解決するもので、原
稿画像の再現性及び見栄えの良好な画像読取装置を提供
することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、原稿の長さ方向に原稿と所定の相対速度
で相対移動して原稿画像を読み取る画像読取装置におい
て、原稿からの反射光を受光し、その強度に応じた画像
信号を発生させる、同一方向に同一ピッチで直線状に一
列に配設された1番からn番までの光電変換素子からな
る光電変換素子列を有する、原稿の幅方向に並設された
複数のイメージセンサと、上記各光電変換素子を1番か
らn番まで所定時間で順に走査させる走査手段とを備
え、上記光電変換素子列は、n番目の光電変換素子が1
番目の光電変換素子に対して上記相対移動と反対方向
に、上記相対速度及び上記所定時間に基づき定まる所定
寸法ずれるように、原稿の幅方向に対し傾斜して配置さ
れている(請求項1)。
【0011】また、上記各イメージセンサは、上記各光
電変換素子が配設される長方形の基板からなり、上記光
電変換素子列は、上記基板の長辺に平行に配設され、上
記基板は、その長辺が上記所定寸法ずれるように、原稿
の幅方向に対し傾斜して配置されている(請求項2)。
【0012】また、上記各イメージセンサは、上記基板
の短辺に所定間隔で書き込まれた目盛を有する(請求項
3)。
【0013】また、上記各イメージセンサは、上記各光
電変換素子が配設される長方形の基板からなり、原稿の
幅方向に直線状に並設されており、上記各光電変換素子
列は、上記所定寸法ずれるように、原稿の幅方向に対し
傾斜して上記基板上に配置されている(請求項4)。
【0014】また、上記各イメージセンサは、上記各光
電変換素子が配設される長辺と短辺からなる平行四辺形
の基板からなり、上記光電変換素子列は、上記長辺に平
行に配設されており、上記基板は、上記短辺が上記原稿
の長さ方向に平行に、かつ上記長辺が上記所定寸法ずれ
るように、原稿の幅方向に対し傾斜して、形成されてい
る(請求項5)。
【0015】また、上記相対速度をV、上記所定時間を
0とすると、上記所定寸法dLは、dL=T0×Vであ
る(請求項6)。
【0016】
【作用】請求項1記載の発明によれば、各光電変換素子
が1番からn番まで所定時間で順に走査する間に、イメ
ージセンサは原稿に対して相対移動している。ここで、
1番目の光電変換素子に対してn番目の光電変換素子が
原稿に対するイメージセンサの相対移動方向と反対方向
に所定寸法ずれるように、光電変換素子列が原稿の幅方
向に対し傾斜して配置されているので、各光電変換素子
により原稿が幅方向に走査されることとなり、各イメー
ジセンサ間での不連続が解消される。
【0017】また、請求項2記載の発明によれば、基板
の長辺が、上記所定寸法ずれるように原稿の幅方向に対
し傾斜して配置されて、各光電変換素子により原稿が幅
方向に走査されることとなる。
【0018】また、請求項3記載の発明によれば、目盛
により、各イメージセンサを傾斜して配置することが容
易に行われる。
【0019】また、請求項4記載の発明によれば、上記
各イメージセンサを単に幅方向に配置すれば、各光電変
換素子により原稿が幅方向に走査されることとなる。
【0020】また、請求項5記載の発明によれば、各イ
メージセンサ間での光電変換素子のピッチが各イメージ
センサ内での各光電変換素子間のピッチに等しくなるよ
うにすることが容易にできる。
【0021】また、請求項6記載の発明によれば、各光
電変換素子により原稿が幅方向に走査されることとな
り、各イメージセンサ間での不連続が解消される。
【0022】
【実施例】まず、本発明の画像読取装置が適用される画
像形成装置の概略構成について図13に基づいて説明す
る。
【0023】画像形成装置71は、原稿読取部73と像
形成部74を備えている。なお、図13では、その構成
を理解しやすくするために、原稿読取部73と像形成部
74を分離している。
【0024】原稿読取部73は、原稿を露光する露光ラ
ンプ75及び原稿からの反射光を後述するイメージセン
サアレイ上に結像する例えばロッドレンズアレイの等倍
結像素子76等からなる光学系、上記反射光による像か
ら画像データとして取り込むイメージセンサアレイ77
を含む画像読取装置などから構成されている。
【0025】像形成部74は、感光体81、帯電部8
2、LEDアレイ83、現像部84、転写部85及びク
リーニング部86等を備えている。
【0026】次に、画像形成動作の概要について説明す
ると、まず、給紙ローラ78により原稿Gが給紙され、
搬送ローラ対79及び搬送ローラ80により搬送されつ
つ、露光ランプ75からの光が原稿Gで反射し、この反
射光が等倍結像素子76により集束されて、イメージセ
ンサアレイ77上に結像する。一方、感光体81の表面
は帯電部82により一様に帯電された後、イメージセン
サアレイ77で読み取られた画像データに基づいて発光
するLEDアレイ83からの画像光により露光され、静
電潜像が形成される。さらに、現像部84から帯電され
たトナーが感光体81に供給され、上記静電潜像に付着
することによりトナー像が形成される。
【0027】一方、用紙が給紙カセット87から不図示
の給紙手段により像形成部74に給紙され、上記トナー
像が転写部85により用紙に転写される。そして、用紙
は感光体81から分離され、トナー像が定着された後、
像形成部74から排出トレイ88に排出される。なお、
クリーニング部86は、転写後の感光体81の表面に残
留しているトナーを清掃するものである。
【0028】次に、本発明の画像読取装置の第1実施例
について、図1〜図7に基づいて説明する。
【0029】画像読取装置は、図2に示すように、走査
型のイメージセンサ1〜4からなるイメージセンサアレ
イ77、画像データ出力部51〜54及びクロック発生
部6等から構成されており、原稿を長さ方向(反副走査
方向)に移動させつつ副走査してその画像を読み取り、
その画像データをコネクタ10を介して出力するように
なっている。なお、副走査は原稿を相対的に走査すれば
よいので、原稿を固定し、上記光学系及びイメージセン
サアレイ77を副走査方向に移動させるようにしてもよ
い。
【0030】クロック発生部6は、イメージセンサ1〜
4による主走査を行わせるべく主走査開始信号SI及び
クロック信号CKを各画像データ出力部51〜54へ出
力するものである。
【0031】画像データ出力部51〜54は、AD変換
部7、データ制御部8及びメモリ9等を有し、図3に示
すように、各イメージセンサ1〜4とともにセンサ基板
21〜24上にユニット形成されている。AD変換部7
は、イメージセンサ1〜4からの受光信号を例えば2値
(1ビット)のディジタルデータ(画像データ)に変換
してデータ制御部8へ出力するものである。
【0032】データ制御部8は、AD変換部7からの画
像データに対してレベル補正等を行い、出力データとし
てコネクタ10を介して画像読取装置の外部へ出力する
ものである。なお、上記出力データはプリンタやファク
シミリ等の外部装置へ送出されるようになっており、こ
の外部装置により上記出力データに応じた画像が形成さ
れるようになっている。また、データ制御部8は、クロ
ック発生部6からの主走査開始信号SI及びクロック信
号CKをイメージセンサ1〜4へ出力するものである。
メモリ9は、RAM、ROM等からなり、初期データや
制御プログラムその他を記憶するものである。
【0033】イメージセンサ1は、図4に示すように、
ピッチdで並設されたn個(n画素)のフォトセンサP
0からなるフォトセンサアレイPと、各フォトセンサP
0に対応して接続されるシフトレジスタSF1〜SF
nと、ゲートG1〜Gn及びアナログスイッチSW1〜SW
nとから構成されている。また、センサ基板21の形状
は、図3に示すように、長辺R1、短辺R2からなる長
方形で、フォトセンサアレイPは、長辺R1と平行に一
列に配設されている。また、イメージセンサ2〜4も同
様である。なお、イメージセンサ1〜4の配置について
は後述する。
【0034】各フォトセンサP0は、原稿からの光を所
定時間受光し、その蓄積された受光信号(アナログ信
号)をアナログスイッチSW1〜SWnを通して画像デー
タ出力部51〜54へ出力するものである。そして、フ
ォトセンサアレイPは、主走査毎に主走査方向と直角方
向に所定の読み取り幅で原稿画像を読み取るようになっ
ている。
【0035】シフトレジスタSF1〜SFnは、クロック
信号CKが入力される毎にアナログスイッチSW1〜S
nを順次クロック信号CKのローレベルのパルス幅に
相当する時間だけオンさせるものである。
【0036】ここで、フォトセンサアレイPの受光動
作、すなわち原稿画像の読み取り動作について、図4,
図5に基づいて説明する。
【0037】シフトレジスタSF1は、主走査開始信号
SIのハイレベル信号が端子Dに入力され、かつクロッ
ク信号CKのハイレベル信号が端子CLKに入力される
と、端子Qからハイレベル信号を出力し、ゲートG1
よってクロック信号CKのローレベルの区間だけアナロ
グスイッチSW1をオンして1画素目のフォトセンサP
0に蓄積された受光信号を出力する(図5中、TD1)と
ともに、シフトレジスタSF2の端子Dにハイレベル信
号を入力する。次のクロック信号CKのハイレベル信号
がシフトレジスタSF2の端子CLKに入力されると、
端子Qからハイレベル信号を出力し、ゲートG2によっ
てクロック信号CKのローレベルの区間だけアナログス
イッチSW2をオンして2画素目のフォトセンサP0に
蓄積された受光信号を出力する(図5中、TD2)。
【0038】このように、順次アナログスイッチSWn
までオンされて、各フォトセンサP0に蓄積された受光
信号が出力される。すなわち、各イメージセンサ1〜4
は、周期Tで入力される主走査開始信号SI毎に1画素
目から順に2画素目、…、n−1画素目、n画素目まで
の各受光信号をクロック信号CKに同期して画像データ
出力部51〜54へ出力する。
【0039】なお、1〜n画素目まで周期T0で一巡す
るようになっている。また、各フォトセンサP0は、ア
ナログスイッチSW1〜SWnがオフしている間、原稿か
らの光を蓄積して受光している。例えば、1画素目は期
間TC1、2画素目は期間TC2が蓄積時間である(但し、
C1=TC2)。
【0040】続いて、各イメージセンサ1〜4の配置に
ついて、図1,図6,図7に基づき説明する。各イメー
ジセンサ1〜4は、図1に示すように、主走査方向に並
設してセンサアレイ基板11上に固定されており、反副
走査方向に所定の傾斜を持つように調整された後、接着
剤等によりセンサアレイ基板11上に固定されるように
なっている。
【0041】ここで、イメージセンサ1〜4、すなわち
各フォトセンサアレイPを反副走査方向に傾斜させる意
義について、図6に基づき説明する。
【0042】原稿Gは、イメージセンサ1〜4が1画素
目のフォトセンサP0からn画素目のフォトセンサP0
まで主走査する時間T0(図5)の間に距離dL、さら
に画像の読み取り周期、すなわち主走査開始信号SIの
周期T(図5)の間に距離Lだけ、反副走査方向に移動
している。従って、原稿G上におけるイメージセンサ1
〜4の各フォトセンサP0の受光信号出力の軌跡は、直
線K1,K2…のようになる。
【0043】ここで、フォトセンサアレイPを距離dL
だけ上記軌跡とは反対にずらせて反副走査方向に傾斜さ
せれば、フォトセンサアレイPが副走査方向に直角に1
画素目からn画素目まで原稿画像を同時に読み取ること
と等価になる。
【0044】このずれ量dLは、 dL=(T0/T)×L =(n/f)/T×L で求められる。但し、T0=主走査時間(図5)、T=
読み取り周期(図5)、L=副走査方向の1ライン間
隔、n=画素数、f=画素クロック周波数で、T0=n
/fである。
【0045】例えば、フォトセンサアレイPが、主走査
方向、副走査方向ともに400dpiの解像度で、A4サ
イズ(210mm)の場合の数値例について説明する。こ
のとき、読み取り幅Wは、 W=25.4(mm)/400=63.5(μm) …(1) 一方、T=1msec、原稿の搬送速度=60mm/secで設計
すると、 L=60(mm/sec)×1(msec)=60(μm) …(2) で、L<Wになるので、原稿の読み取りが行われない空
白領域は生じない。
【0046】また、画素数(フォトセンサアレイP0の
数)nは、 n=210(mm)/63.5(μm)=3307(個) …(3) になり、これらをf=4.3MHzで走査すると、 T0=n/f=0.77(msec) …(4) で、T0<Tになり、正常に動作することとなる。この
ときのずれ量dLは、 dL=(T0/T)×L =46.2(μm) …(5) になる。
【0047】このように、各イメージセンサ1〜4のフ
ォトセンサアレイPが、図7に示すように、主走査開始
端(フォトセンサアレイPの1画素目)Aに対して主走
査終了端(フォトセンサアレイPのn画素目)Bが上記
ずれ量dLだけ反副走査方向に傾斜するように配置すれ
ば、直線Sが描かれた原稿Gを読み取る場合、この直線
Sが副走査に伴って図中上方向へ移動しても、この移動
に応じてフォトセンサアレイPが上記直線Sに沿って斜
めに主走査する。従って、直線Sがそのまま再現される
ことになり、画像データにずれや空白による途切れが生
じることが防止され、外部装置により上記画像データを
画像にした場合の再現性を良好にすることができる。
【0048】なお、データ制御部8から出力される主走
査開始信号SIの周期Tの間に、原稿Gがフォトセンサ
アレイPの読み取り幅以上に反副走査方向に移動する
と、読み取りが行われない領域が生じる。このため、式
(5)で説明したように、周期T間の原稿Gの反副走査
方向への移動距離Lは、フォトセンサアレイPの読み取
り幅W以下に設定されている。従って、ずれ量dLがフ
ォトセンサアレイPの読み取り幅Wの1本分を越えるこ
とはない。
【0049】また、AD変換部7により、イメージセン
サ1〜4からの受光信号を多値(例えば8ビット)のデ
ィジタルデータに変換してデータ制御部8へ出力するよ
うにすれば、原稿画像の再現性をさらに向上させること
ができる。
【0050】次に、本発明の画像読取装置の第2実施例
について図8に基づき説明する。
【0051】このイメージセンサ1〜4は、そのセンサ
基板21〜24の両端部に目盛が付設されている。この
目盛によって、イメージセンサ1〜4を配置するときに
上記傾斜が容易に調整できるようになっている。
【0052】次に、本発明の画像読取装置の第3実施例
について図9に基づき説明する。
【0053】このイメージセンサ1a〜4aは、センサ
基板21a〜24a上に、予めフォトセンサアレイPの
主走査開始端Aに対して主走査終了端Bが上記ずれ量d
Lだけ反副走査方向に傾斜するようにフォトセンサアレ
イPが配置されている。これにより、各イメージセンサ
1a〜4aの傾斜の調整を行う必要がなくなり、センサ
基板21a〜24aを直線的に並べればよいので、容易
に配置することができる。
【0054】次に、本発明の画像読取装置の第4実施例
について図10に基づき説明する。
【0055】このイメージセンサ1b〜4bは、そのセ
ンサ基板21b〜24bが長辺R11、短辺R12から
なる平行四辺形で、フォトセンサアレイPは長辺R11
に平行に形成されている。そして、長辺R11は、フォ
トセンサアレイPの主走査開始端Aに対して主走査終了
端Bが上記ずれ量dLだけ反副走査方向にずれるように
傾斜し、短辺R12は、原稿の長さ方向に平行に形成さ
れている。
【0056】さらに、フォトセンサアレイPの主走査開
始端Aと図中、左辺の短辺R12間の間隔、及びフォト
センサアレイPの主走査終了端Bと図中、右辺の短辺R
12間の間隔をd/2にしておく。これにより、イメー
ジセンサ1b,2b間、2b,3b間及び3b,4b間
において、フォトセンサP0のピッチを、長辺R11方
向(主走査方向)でピッチdにすることができる。
【0057】また、第2実施例と同様に、その両端部に
目盛を付設すれば、イメージセンサ1b〜4bの配置が
容易に調整できる。
【0058】なお、各イメージセンサ1〜4の構成及び
動作は、その一例を示す図4,図5に基づいて詳細に説
明したが、基本的には、図11に示すような構成であれ
ばよい。すなわち、一列に並設されたn個(n画素)の
フォトセンサP0からなるフォトセンサアレイPと、各
フォトセンサP0に対応して接続されるn個のシフトレ
ジスタSF及びアナログスイッチSWとから構成されて
いる。
【0059】このフォトセンサアレイPは、原稿からの
光を画素単位で受光して受光信号(アナログ信号)をア
ナログスイッチSWを通して画像データ出力部51〜5
4へ出力し、主走査毎に主走査方向と直角方向に所定幅
ずつ原稿画像を読み取るものである。
【0060】また、シフトレジスタSFは、主走査開始
信号SIが入力され、且つ、クロック信号CKが入力さ
れる毎に1画素目のアナログスイッチSWから順に2画
素目、…、n−1画素目、n画素目までのアナログスイ
ッチSWを順次該クロック信号CKのパルス幅に相当す
る時間だけオンさせるものである。
【0061】このような基本構成を有するイメージセン
サ1〜4は、図12に示すように、主走査開始信号SI
の入力毎に1画素目から順に2画素目、…、n−1画素
目、n画素目までの各受光信号をクロック信号CKに同
期して画像データ出力部51〜54へ出力するようにな
っている。
【0062】このように、順次主走査方向に走査を行う
ようなフォトセンサアレイであれば、本発明を適用する
ことができる。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、1番目
の光電変換素子に対してn番目の光電変換素子が原稿に
対するイメージセンサの相対移動方向と反対方向に所定
寸法ずれるように、光電変換素子列が原稿の幅方向に対
し傾斜して配置したので、各イメージセンサ間での不連
続を解消し、原稿画像の再現性及び見栄えを良好にする
ことができる。
【0064】また、イメージセンサの基板の短辺に書き
込まれた目盛を有するので、各イメージセンサの配置を
容易に行うことができる。
【0065】また、イメージセンサの基板の形状を平行
四辺形にしたので、各イメージセンサ間での光電変換素
子のピッチを各イメージセンサ内での各光電変換素子間
のピッチに等しくなるようにすることが容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像読取装置の第1実施例に用い
られるイメージセンサの配置を示す斜視図である。
【図2】同画像読取装置の第1実施例の制御系を示すブ
ロック図である。
【図3】同画像読取装置の第1実施例のイメージセンサ
及び画像データ出力部を示す斜視図である。
【図4】同画像読取装置に用いられるイメージセンサの
回路図である。
【図5】図4に示すイメージセンサからの読み出しタイ
ミング及び受光信号を示すタイミングチャートである。
【図6】各フォトセンサが受光信号を出力する原稿上の
軌跡を示す説明図である。
【図7】第1実施例の画像読取装置で印字された画像を
示す説明図である。
【図8】本発明に係る画像読取装置の第2実施例に用い
られるイメージセンサの一部を示す斜視図である。
【図9】本発明に係る画像読取装置の第3実施例に用い
られるイメージセンサを示す平面図である。
【図10】本発明に係る画像読取装置の第4実施例に用
いられるイメージセンサを示す平面図である。
【図11】同画像読取装置に用いられるイメージセンサ
の別の例を示す回路図である。
【図12】図11に示すイメージセンサからの読み出し
タイミング及び受光信号を示すタイミングチャートであ
る。
【図13】本発明の画像読取装置が適用される画像形成
装置の概略構成を示す斜視図である。
【図14】(a)(b)は、副走査方向と原稿及びセン
サの移動方向の関係を示す説明図である。
【図15】従来の画像読取装置で印字された画像を示す
説明図である。
【符号の説明】
1〜4,1a〜4a,1b〜4b イメージセンサ 7 AD変換部 8 データ制御部 9 メモリ 10 コネクタ 21〜24,21a〜24a,21b〜24b センサ
基板 51〜54 画像データ出力部 G 原稿 G1〜Gn ゲート P フォトセンサアレイ P0 フォトセンサ SF,SF1〜SFn シフトレジスタ SW,SW1〜SWn アナログスイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山下 博實 兵庫県尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三菱電機株式会社 通信機製作所内 (72)発明者 冨田 法行 兵庫県尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三菱電機株式会社 通信機製作所内 (56)参考文献 特開 平2−305063(JP,A) 特開 平3−1751(JP,A) 実開 昭60−180174(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04N 1/024 - 1/207

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿の長さ方向に原稿と所定の相対速度
    で相対移動して原稿画像を読み取る画像読取装置におい
    て、原稿からの反射光を受光し、その強度に応じた画像
    信号を発生させる、同一方向に同一ピッチで直線状に一
    列に配設された1番からn番までの光電変換素子からな
    る光電変換素子列を有する、原稿の幅方向に並設された
    複数のイメージセンサと、上記各光電変換素子を1番か
    らn番まで所定時間で順に走査させる走査手段とを備
    え、上記光電変換素子列は、n番目の光電変換素子が1
    番目の光電変換素子に対して上記相対移動と反対方向
    に、上記相対速度及び上記所定時間に基づき定まる所定
    寸法ずれるように、原稿の幅方向に対し傾斜して配置さ
    れていることを特徴とする画像読取装置。
  2. 【請求項2】 上記各イメージセンサは、上記各光電変
    換素子が配設される長方形の基板からなり、上記光電変
    換素子列は、上記基板の長辺に平行に配設され、上記基
    板は、その長辺が上記所定寸法ずれるように、原稿の幅
    方向に対し傾斜して配置されていることを特徴とする請
    求項1記載の画像読取装置。
  3. 【請求項3】 上記各イメージセンサは、上記基板の短
    辺に所定間隔で書き込まれた目盛を有することを特徴と
    する請求項2記載の画像読取装置。
  4. 【請求項4】 上記各イメージセンサは、上記各光電変
    換素子が配設される長方形の基板からなり、原稿の幅方
    向に直線状に並設されており、上記各光電変換素子列
    は、上記所定寸法ずれるように、原稿の幅方向に対し傾
    斜して上記基板上に配置されていることを特徴とする請
    求項1記載の画像読取装置。
  5. 【請求項5】 上記各イメージセンサは、上記各光電変
    換素子が配設される長辺と短辺からなる平行四辺形の基
    板からなり、上記光電変換素子列は、上記長辺に平行に
    配設されており、上記基板は、上記短辺が上記原稿の長
    さ方向に平行に、かつ上記長辺が上記所定寸法ずれるよ
    うに、原稿の幅方向に対し傾斜して、形成されているこ
    とを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
  6. 【請求項6】 上記相対速度をV、上記所定時間をT0
    とすると、上記所定寸法dLは、dL=T0×Vである
    ことを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
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