JP2752275B2 - 線材の被膜剥離方法および装置 - Google Patents
線材の被膜剥離方法および装置Info
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- JP2752275B2 JP2752275B2 JP3267761A JP26776191A JP2752275B2 JP 2752275 B2 JP2752275 B2 JP 2752275B2 JP 3267761 A JP3267761 A JP 3267761A JP 26776191 A JP26776191 A JP 26776191A JP 2752275 B2 JP2752275 B2 JP 2752275B2
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- Removal Of Insulation Or Armoring From Wires Or Cables (AREA)
- Manufacture Of Motors, Generators (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、線材の絶縁被膜の剥
離方法および装置に関する。
離方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ブラシレスモータ等に用いられるボビン
レスのコイルにあっては、コイルの巻始めおよび巻終わ
りのリード線の絶縁被膜を剥離する必要がある。
レスのコイルにあっては、コイルの巻始めおよび巻終わ
りのリード線の絶縁被膜を剥離する必要がある。
【0003】従来、これにカッタやローラやすりを用
い、所定間に張った線材に対して、絶縁被膜の厚みに応
じカッタやローラやすりの高さを設定し、これらを動か
すことで、絶縁被膜を剥離するようになっていた(例え
ば特開昭56ー49641号公報等参照)。
い、所定間に張った線材に対して、絶縁被膜の厚みに応
じカッタやローラやすりの高さを設定し、これらを動か
すことで、絶縁被膜を剥離するようになっていた(例え
ば特開昭56ー49641号公報等参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これだと、細
線や平角線のように絶縁被膜の厚みが薄い場合(例えば
数ミクロン)には、ローラやすり等の高さの設定が難し
く、剥離量を管理できない。
線や平角線のように絶縁被膜の厚みが薄い場合(例えば
数ミクロン)には、ローラやすり等の高さの設定が難し
く、剥離量を管理できない。
【0005】また、化学的な方法で、絶縁被膜を剥離す
る装置が考えられているが、この場合には装置が大型化
してしまうという問題がある。
る装置が考えられているが、この場合には装置が大型化
してしまうという問題がある。
【0006】この発明は、このような問題点を解決する
ことを目的としている。
ことを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の線材の被膜剥
離方法は、所定間に線材をテンションを付与して張り、
線材に回転するローラやすりを当接することで線材周囲
の被膜を剥離すると共に、線材のテンション力を増減す
ることでその被膜剥離量を調整する。
離方法は、所定間に線材をテンションを付与して張り、
線材に回転するローラやすりを当接することで線材周囲
の被膜を剥離すると共に、線材のテンション力を増減す
ることでその被膜剥離量を調整する。
【0008】この発明の線材の被膜剥離装置は、所定間
に導いた線材にテンションを付与するテンション装置
と、線材に回転状態で当接して線材周囲の被膜を剥離す
る変位自由なローラやすりと、前記テンション装置の線
材のテンション力を可変とするテンション力調整装置と
を設けてなる。
に導いた線材にテンションを付与するテンション装置
と、線材に回転状態で当接して線材周囲の被膜を剥離す
る変位自由なローラやすりと、前記テンション装置の線
材のテンション力を可変とするテンション力調整装置と
を設けてなる。
【0009】
【作用】線材のテンション力を強めると、線材のローラ
やすりへの押接力が強まることで、その被膜剥離量が増
加し、線材のテンション力を弱めると、線材のローラや
すりへの押接力が弱まることで、その被膜剥離量が減少
する。
やすりへの押接力が強まることで、その被膜剥離量が増
加し、線材のテンション力を弱めると、線材のローラや
すりへの押接力が弱まることで、その被膜剥離量が減少
する。
【0010】したがって、線材のテンション力を調整す
ることで、被膜を的確に剥離でき、剥離量を調整でき
る。
ることで、被膜を的確に剥離でき、剥離量を調整でき
る。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
する。
【0012】図1において、10は線材11を巻いたス
プール、12〜14は線材11のガイドローラ、15,
16は線材11のクランプを示す。
プール、12〜14は線材11のガイドローラ、15,
16は線材11のクランプを示す。
【0013】クランプ15はガイドローラ12,13の
間に、クランプ16はガイドローラ14から所定距離離
れた位置に設けられる。
間に、クランプ16はガイドローラ14から所定距離離
れた位置に設けられる。
【0014】スプール10からの線材11は、ガイドロ
ーラ12、クランプ15、ガイドローラ13,14をへ
て、クランプ16にかけて繰り出される。
ーラ12、クランプ15、ガイドローラ13,14をへ
て、クランプ16にかけて繰り出される。
【0015】クランプ15,16は、エアシリンダ等に
よって開閉され、閉じたときに線材14を挟持する。
よって開閉され、閉じたときに線材14を挟持する。
【0016】ガイドローラ13,14の間には、線材1
1にテンションを付与するテンション装置17が設けら
れる。
1にテンションを付与するテンション装置17が設けら
れる。
【0017】テンション装置17は、ガイドローラ1
3,14の間にて線材11に掛合するテンションローラ
18と、テンションローラ18を介して線材11を引っ
張る所定のスプリング19からなり、そのスプリング力
に応じたテンション力を線材11に付与する。
3,14の間にて線材11に掛合するテンションローラ
18と、テンションローラ18を介して線材11を引っ
張る所定のスプリング19からなり、そのスプリング力
に応じたテンション力を線材11に付与する。
【0018】そして、このスプリング19の他端側に、
スプリング19によるテンション力を可変とするテンシ
ョン力調整装置20が設けられる。
スプリング19によるテンション力を可変とするテンシ
ョン力調整装置20が設けられる。
【0019】テンション力調整装置20は、スプリング
19の端部を掛止すると共に、その端部を伸縮方向にス
ライド可能なスクリューロッドからなり、手動または自
動にてスクリューロッドを駆動することで、スプリング
19の端部の位置を調整つまりスプリング長を調整可能
となっている。
19の端部を掛止すると共に、その端部を伸縮方向にス
ライド可能なスクリューロッドからなり、手動または自
動にてスクリューロッドを駆動することで、スプリング
19の端部の位置を調整つまりスプリング長を調整可能
となっている。
【0020】即ち、スプリング長を短くすると、テンシ
ョン力は弱められ、スプリング長を長くすると、テンシ
ョン力は強められる。
ョン力は弱められ、スプリング長を長くすると、テンシ
ョン力は強められる。
【0021】一方、ガイドローラ14とクランプ16の
間に、線材11の被膜を剥離するローラやすり21,2
2が設けられる。
間に、線材11の被膜を剥離するローラやすり21,2
2が設けられる。
【0022】ローラやすり21,22は、図示しないモ
ータによって回転可能で、線材11を間に対称的に配設
され、また線材11に対し、図示しない駆動機構によっ
て前後、左右、上下方向等に変位および位置決め可能と
なっている。
ータによって回転可能で、線材11を間に対称的に配設
され、また線材11に対し、図示しない駆動機構によっ
て前後、左右、上下方向等に変位および位置決め可能と
なっている。
【0023】このような構成により、スプール10から
繰り出された線材11は、ガイドローラ12からクラン
プ15、ガイドローラ13,14、クランプ16へと導
かれ、クランプ15,16によって挟持されると共に、
テンション装置17によってテンションが付与される次
に、この状態で、ローラやすり21,22が線材11に
当接する所定の位置まで動かされ、回転するローラやす
り21,22によって線材11の被膜が剥離される。
繰り出された線材11は、ガイドローラ12からクラン
プ15、ガイドローラ13,14、クランプ16へと導
かれ、クランプ15,16によって挟持されると共に、
テンション装置17によってテンションが付与される次
に、この状態で、ローラやすり21,22が線材11に
当接する所定の位置まで動かされ、回転するローラやす
り21,22によって線材11の被膜が剥離される。
【0024】このように被膜が剥離されるのであるが、
その剥離量は線材11のローラやすり21,22への押
接力に、その押接力は線材11のテンション力に対応す
る。
その剥離量は線材11のローラやすり21,22への押
接力に、その押接力は線材11のテンション力に対応す
る。
【0025】即ち、線材11のテンション力と被膜剥離
量との関係を実験的に求めることができ、このためテン
ション力調整装置20によってテンション装置17によ
る線材11のテンション力を調整することで、被膜剥離
量を設定できる。
量との関係を実験的に求めることができ、このためテン
ション力調整装置20によってテンション装置17によ
る線材11のテンション力を調整することで、被膜剥離
量を設定できる。
【0026】これにより、被膜剥離量を容易かつ的確に
管理でき、被膜の厚みが薄い場合にあっても、これに合
ったテンション力とすることで、所定量の被膜を確実に
剥離でき、高い信頼性を確保できる。
管理でき、被膜の厚みが薄い場合にあっても、これに合
ったテンション力とすることで、所定量の被膜を確実に
剥離でき、高い信頼性を確保できる。
【0027】なお、ローラやすり21,22は、対称位
置にて線材11の所定の部位の被膜を剥離するが、線材
11方向に動かすことで、所定長、被膜を剥離すること
ができる。
置にて線材11の所定の部位の被膜を剥離するが、線材
11方向に動かすことで、所定長、被膜を剥離すること
ができる。
【0028】また、剥離を終えた線材14は、クランプ
16側から図外の巻線機に引き出されるようになってい
る。
16側から図外の巻線機に引き出されるようになってい
る。
【0029】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、線材に付
与するテンション力によって被膜剥離量を調整するの
で、被膜剥離量を容易に管理でき、被膜剥離を的確に行
うことができる。
与するテンション力によって被膜剥離量を調整するの
で、被膜剥離量を容易に管理でき、被膜剥離を的確に行
うことができる。
【図1】構成配置図である。
10 スプール 11 線材 12 ガイドローラ 13 ガイドローラ 14 ガイドローラ 15 クランプ 16 クランプ 17 テンション装置 18 テンションローラ 19 スプリング 20 テンション力調整装置 21 ローラやすり 22 ローラやすり
Claims (2)
- 【請求項1】 所定間に線材をテンションを付与して張
り、線材に回転するローラやすりを当接することで線材
周囲の被膜を剥離すると共に、線材のテンション力を増
減することでその被膜剥離量を調整する線材の被膜剥離
方法。 - 【請求項2】 所定間に導いた線材にテンションを付与
するテンション装置と、線材に回転状態で当接して線材
周囲の被膜を剥離する変位自由なローラやすりと、前記
テンション装置の線材のテンション力を可変とするテン
ション力調整装置とを設けてなる線材の被膜剥離装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3267761A JP2752275B2 (ja) | 1991-10-16 | 1991-10-16 | 線材の被膜剥離方法および装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3267761A JP2752275B2 (ja) | 1991-10-16 | 1991-10-16 | 線材の被膜剥離方法および装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05111122A JPH05111122A (ja) | 1993-04-30 |
JP2752275B2 true JP2752275B2 (ja) | 1998-05-18 |
Family
ID=17449226
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3267761A Expired - Fee Related JP2752275B2 (ja) | 1991-10-16 | 1991-10-16 | 線材の被膜剥離方法および装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2752275B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4628228B2 (ja) * | 2005-09-13 | 2011-02-09 | 日特エンジニアリング株式会社 | 線材の皮膜剥離装置及び剥離方法 |
JP5903580B2 (ja) * | 2012-03-06 | 2016-04-13 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 電動機の巻線剥離方法 |
-
1991
- 1991-10-16 JP JP3267761A patent/JP2752275B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05111122A (ja) | 1993-04-30 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19980210 |
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